モバP「アイドルにiPodを見られて共に聴く」 (17)

ただの音楽が好きな私が皆様に憧れて
新規スレッドを作成してみました。
読みにくい所、判りにくい所
沢山あるかもしれませんが、まずは
一つのお話として、投げ出さずに
頑張りますので、よろしくお願いします

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1379168789

…てくてくてく……てくてく……てく…

楓「………プロデューサーさん…………お疲れのようですね」

私の前で一人の男性が
小さく寝息をたてる

音を立てたらダメだと思い
ゆっくり動く

ソファーで横たわる彼に薄い毛布を
広げる、頭以外が茶色の毛布に覆われる

楓「……フフッ」

私は自己満足な笑顔を浮かべ
彼の頭の横に静かに座る

横向きに寝る彼の髪の毛を
上から下にゆっくりと撫でる

事務所には2人だけ、普段あれだけ
騒がしいのに別の場所にいる感覚がした

左手で彼を触ろうとしたら
小さな物にぶつかった

私は左側に顔を向けると
スマートフォン?らしき物があった

楓「プロデューサーさんのかな?」

人のプライバシーを覗くのは、ダメと
知っていますが、相手が彼なら仕方ないと私は悪い笑みを浮かべながら
手に取りました

しかし、直ぐに判りました
携帯じゃないことに
これは

楓「プロデューサーさんのiPod?」








携帯じゃないことに対しての残念な
気持ちと彼に見つかった時に
iPodなら叱られないかなと思う
考えで私はiPodの中を見始めました

楓「………多すぎ」

とても素直な感想が出てしまいました
しかし、本当に多い
私達、アイドルならまだしも
見たことも無い名前の
グループ?バンド?なのかも判らない
程の莫大な量のアーティスト名が
iPodには入っていました

ふと考えてみると、言い方は悪いが彼は雑食なのかも知れない
ここまで、iPodの中に曲を入れるの
だから余程、音楽が好きなんだと感じる

しかし、このままだと彼の好きな音楽が判るチャンスなのに何も判らないまま
終わってしまう!
何か情報があるはずと思いiPodの中を
今一度見る事にした

楓「………あった!」

私は遂に彼の好きな音楽の確信に
辿り着く事に成功した!
それは、トップ25である!
莫大な量の曲の中でも、聞いた事が
沢山ある曲だけが選ばれる
プロデューサーさんトップチャート25!
私は見つけた幸福に浸りながら
遂に確信に迫った!


この曲を聴いたのは、小学生の頃だった
母親と夏休みの暑い日に窓を開けて
風通しをよくして2人でベッドの上で
横になりながら母親の持っている
沢山のCDを聞いていた日々があった
当時の俺はMr.Childrenとごっちゃになっていて、よく間違えたのを覚えてる
人数も一緒だし、同じ時期に凄く活躍
したバンドだった

歌詞の意味は判らない
だけど、曲の柔らかさ
聞いている内に目で見えるように
体の中に風が流れてきて
小学生なのにも関わらず
涙を流したのもよく覚えてる
その時、母親が教えてくれた
「もぅ、聞くと聴くの違いがわかるのね………楓に感謝しないとね」


「楓」

そうだ、あの曲は「楓」


あれは





モバP「楓」


忘れはしないよ 時が流れても
いたずらなやりとりや
心のトゲさえも 君が笑えばもう
小さく丸くなっていたこと

かわるがわるのぞいた穴から
何を見てたかなぁ?
一人きりじゃ叶えられない
夢もあったけれど

さよなら 君の声を 抱いて歩いていく
ああ 僕のままで どこまで届くだろう

探していたのさ 君と会う日まで
今じゃ懐かしい言葉
ガラスの向こうには 水玉の雲が
散らかっていた あの日まで

風が吹いて飛ばされそうな
軽いタマシイで
他人と同じような幸せを
信じていたのに

これから 傷ついたり 誰か 傷つけても
ああ 僕のままで どこまで届くだろう

瞬きするほど長い季節が来て
呼び合う名前がこだまし始める
聞こえる?

さよなら 君の声を 抱いて歩いて行く
ああ 僕のままで どこまで届くだろう

ああ 君の声を 抱いて歩いて行く
ああ 僕のままで どこまで届くだろう

ああ 君の声を…

楓「………私の名前?」

意味が判らなかった
こんな曲?作ったっけ?と
自問自答しても答えはでなかった
しかし、よく見てみると「スピッツ」と名前が書いてあった

たしか?チェリーとか
空も飛べるはず?とかを歌っている
バンドかな?クエスチョンマークが
浮かびながらも、うろ覚えの記憶を辿る

楓「私の名前と一緒の曲……聞いてみてもいいですよね?プロデューサーさん」

私は寝ている彼に確認の為に
同意を求めた
柔らかな表情をしている彼は
私に微笑んでいるように見えた

楓「ありがとうございます
本当は一緒に聞きたいけど、今回は
1人で聞きますね。」

彼のイヤホンを耳につけて
曲を聞こうとした時

ハッキリと間違えるはずの無い
声を聴いた




モバP「楓」

ふと自分の言葉で目がさめた

少し薄暗い部屋
しかし、温もりを感じる
何かが上にかかっているのが判る
いや、それとも違う温もりがある

これは、母親の温もり?
目をこすりながら起き上がり
気配がある方向に声をかける

モバP「さっちゃん?」

間違えるはずの無い声を聴いた
私はイヤホンをはずして
彼を視界にとらえた

ゆっくりと動く彼
まだまだ眠いみたいだ
その証拠は目をこすってる所

彼に何て声をかけようかな?
と思っていると彼の口が動いた

モバP「さっちゃん?」








楓「……………最低です」

楓「……………最低です」

聞き慣れたような
聞き慣れちゃいけない
言葉と声がした

モバP「……………楓さん?」

パアアァァァァーーン

眠気のさめる気持ちの良い
ビンタだった。

楓「いくら同じ事務所だからって
幸子ちゃんと間違えるなんて
心外です!」

叩いた瞬間に
ふと思う、寝起きなんだから
間違えてもおかしくないんじゃないかと


モバP「………楓さん、格闘技の仕事も
受けてみますか?」

楓「……………機会があれば」

モバP「了解です、ちなみにですが幸子の事をですが、さっちゃん、って言った訳じゃないですからね。
実の母親をさっちゃん、と呼んでる
だけですからね」

楓「えっ?お母さんの名前?」

モバP「母親が本当に幸子って名前なんですよ、まぁ全国的に有名な名前ですから
同じ名前なんて沢山いますよ」

楓「………ごめんなさい」

モバP「謝る事じゃないですよ
間違えたのは自分ですから
こちらこそ、ごめんなさい
…………それにしても、まさか楓さんを
母親と間違えるなんて、同じ雰囲気がありますよ」

彼はビンタされたにも関わらず
相変わらずの笑顔を見してくれた
その笑顔は、私をスカウトした時と
変わらない混じりっ気の無い笑顔だった


やっぱり文章を書くのは大変ですね
皆様みたいに上手くいかないからか
ちょいと自信なくしゃいましたが
最後まで書くと決めて書いてるので
頑張って書きます!
もし、見て頂けている方がいらっしゃいましたら、本当にありがとうございます
まだまだ、完成にも少し時間がかかりますが頑張らさせて頂きます!

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