ハルヒ「ねぇ、キョム」 (7)

キョム「…」チリーン
ハルヒ「今週の土曜日に市内探索しようと思うけど、どう?」

キョム「…」チリーン
ハルヒ「ねぇ、聞いてる?」

キョム「…」チリーン
ハルヒ「ちょっとキョムってば!」

キョム「…」チリーン
古泉「涼宮さん、彼は虚無僧です」

ハルヒ「知っているわ、それがなに?」
古泉「察してあげてください」

キョム「…」チリーン

キョン「そう俺は虚無」

生まれながらにして2ゲッターとしての素質を持っている親父にとって
俺はたんなるお荷物だったのかもしれない。
とうとう親父が生きているうちに2をゲットすることができなかった。
病院でいつ事切れるかも解らない親父のそばで
必死にF5キーを連打していたあの日から5年。
今ではF5キーも2キーも磨り減ってしまっている。
親父が天に召された後、偶然書斎で日記を見つける。
そこで俺は親父と血が繋がっていない事を知った。
もう2をゲットする必要すら無くなった。
そう、俺は元々2ゲッターの素質なんて無かったのだ。
しかし俺はこうしてまた2をゲットしようとしている。
血が繋がってなくとも、俺の親父はあの人しかいない。
今日は親父の命日だ。
墓には一人前の俺の姿と花を供えよう。
今、天国にいる親父と一緒に宣言する

「2get」

国木田

もう許してやれよ

もう許した

絶許

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