限りない点線(8)

 ビルの間から見える景色を見てゎ夜の帳が毎日早くなっている事を感じる。藍色の空に灰色の雲が泳いでいる。風が強く、生温くて気持ち悪い。雑踏には人が蠢いてる。個体の集団でもあるそれらは、賢く波を潜り抜けては大それた目的もない場所を最短の距離で目指している。
滑稽だと思った。それらと、その一部である私を含めて。

>>1の続き
この前ズリダチとタイマン勝負したことを書くぜ。
互いに六尺姿でまずは威嚇、腕組みヤニ咥えガン飛ばし、
大股で筋肉と勃起誇張して、野郎比べだ。
雄臭ぇポーズで挑発しあう。腰突き出し勃起を振り回し、
オラオラ節で興奮に火が付く。

やわらオイルをタップリ仕込んで、いよいよズリ戦開始だ。
胴ズリ、逆ズリ、雁ズリ、玉ズリ、上ズリ、下ズリ。
野郎うなぎ責め、腰砕けの手マンコ、野郎泣かせの亀頭責め。
片手技と両手技の競り合いで、雄の粋と艶を比べ合う。
ズリ見せ根性丸出しでな。
一息入れる時にゃ、奴の胸板めがけて、勃起ションベン。
ビシバシ痛ぇくらいに、照射すりゃ、雄の征服感が全身を
快感となって駆け回る。

さらにオイルを仕込んで2R。
今度は俺のズリビデオ見せながらのダブルズリ攻撃さ。
ラッシュ飛ばして、ド淫乱野郎に変獣し、チンポ・センズリ・押忍の連呼。
俺達はまさに、チンポ、ズリ、男意気を激しく比べ合う戦闘士だ。

寸止めのエロい表情も相手を落とす神技、何度も食らう度に金玉の
引きつる痛みさえ新たな快感に変わる。
その時、ほんの少しの気の緩みで奴は快感のコントロールを失い
射精の痙攣に突入。

2回に渡るファイトはいずれも俺の勝利、最後は奴のチンポめがけて、
野郎征服の快感に酔いながら勝利の照射!
3時間勝負は俺達ズリ舎弟の絆を更に固めたぜ!

 待ち合わせ場所に男は来ていた。会うのは三度目だったので、すぐに見つけられた。
男はこの街を象徴するとか大層な事を言われている置物の前で携帯をいじっている。刹那、私は男とその周りにいる人間が全て同じモノに見えた。無機質で、機械的で、意志を持たない。そんなもの。皆、携帯電話を弄り、一心不乱に何かを指で伝えている。送信だけを意識した関わりが、人を周囲から解脱させるのだ。
「よぉ」
ただ見つめていた男は私に気付き、仮面のようないつもの笑顔を作った。

「遅かったじゃん」

そう言いながら男は私の腰に手を回す。性交への欲望と、何か事故顕示欲の様なものを感じた。
そういうのは嫌いじゃない。シンプルでいい。

「考え事してたら、歩くのめんどくさくって」

私が理由を話すと、男は不自然に口角を上げる。

「やっぱなんか変わってんなぁ、お前。で、何考えてたのよ」

この男は黒目が小さい。まるで昼間の獣の様に感じるが、その雰囲気は嫌いじゃない。

「いや、皆糸電話持ってて、一方的な送信をして、その世界に入っててなんだか気味が悪かったから」

「へぇ、どうゆう事?」

この男にはわからないだろう。いや、この男はわかる気すらないのだ。
どこかに祈りを捧げる信者みたいだと私は言いたかった。私自身もよく理由はわからないが、みんな携帯片手にお祈りしてる様に感じたのだ。何に縋っているのかは分からないが、きっと迷える子羊なのだ。


「別に気にしなくていいよ」

「そっか」

私が話を折ると、男は私の腰を優しく撫でる。

「さっそくだけどいこっか?」


ギラギラとしたエネルギーが私にぶつかってくる。

>>2
死んでいいよ

>>2はここをネタスレかと勘違いしたんじゃね

それかただの荒らしかは知らないけど

保守

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