エレン「ペトラ・ボザド…討伐10体、討伐補佐48体」(14)

エレン(オルオさんが教えてくれたけど…夫婦揃って兵長に抜擢されるなんてすげえな…。そもそも夫婦で調査兵団にいること自体すげえ)

ペトラ「舌を噛み切って死ねば良かったのに…」

オルオ「戦友に向ける冗談にしては笑えないな…」

エレン(親父と母さんもよくあんな感じに喧嘩してたっけ…)ホッコリ

エレン「あの、ペトラさん」

ペトラ「ん? どうかした?」

エレン「その、家庭に入る気とかは、ないんですか?」

ペトラ「え? 家庭って…」

エレン「調査兵団みたいなところにいたら、いつ死ぬかわからないわけですし」

ペトラ「うーん、私はあんまりそういうの考えてないっていうか、人類に心臓を捧げた兵士だからね」

ペトラ「自分の幸せよりも優先すべきものって、あると思うよ(決まった…)」

エレン「そうですか…でもそれじゃ、オルオさんが可哀想ですよ」

ペトラ「? なんでそこでオルオが出てくるの?」

エレン「だって、子孫が残せないじゃないですか…幼いうちに両親がいなくなったりしたら…とても、辛いと思います」

ペトラ「そりゃそうだろうけど…それでオルオがどう関係してるの?」

エレン「からかわないでくださいよ」

ペトラ「こちらこそだよ」

エレン「俺は! ペトラさんたちのことを心配して言ってるんですよ!?」

ペトラ「ど、どうしたのよ急に大声出して…」

エレン「夫婦で調査兵団に居るってことがどれだけリスクの大きいことか、ペトラさんがわからないはずないですよね!」

ペトラ「…? 夫婦? さっきから何のこと?」

エレン「とぼけないでくださいよ! 既婚者ならもう少し、こう、家族の為に配慮する必要があると思います!」

ペトラ「…。ごめん、エレン。なに、既婚者って。私まだ未婚なんだけど」

エレン「は? 何言ってんですか」

ペトラ「こちらこそだよ」

エレン「だってペトラさんの姓、ボザドでしょ? オルオさんと結婚してるんですよね?」

ペトラ「は?」

エレン「は?」

ペトラ「私、ペトラ・ラルって言う名前なんだけど…名乗らなかったっけ」

エレン「ペトラでいいよ、って言っただけで苗字は聞いてませんよ…道中でオルオさんが一人一人紹介してくれて、ペトラ・ボザドって…」

ペトラ「…」

エレン「…」

ペトラ「ごめんエレン、ちょっと席外すね」

エレン「はあ」



オルオ「アッー!」

おわろ

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