クリスタ「皆さん初めまして、クリスタ・レンズって言います」(220)

クリスタ「これからよろしくお願いします」

ざわざわ ざわざわ

ライナー(結婚しよ)

「可愛い」「天使だ」

担任「ほらお前等静かに!えっとレンズさん、その、急な転入だったからまだ席を用意してなくてね」

クリスタ「はい?」

担任「とりあえず後ろの空いてる席に座って貰えるかな」

クリスタ「わかりました!」

「おい、あの席は……」ヒソヒソ

「天使がいきなり汚れてしまう……」ヒソヒソ

クリスタ(皆どうしたんだろ?)

クリスタ(この席ね、結構綺麗に使われてる)

担任「では授業を始めるぞー」

ライナー(集中しよ)

担任「では前回の続きをレオンハート、読んでくれ」

アニ「はい」スクッ

ガラッ

ユミル「ん?何だ?何で知らねえ奴が私の席に座ってんだ?」

クリスタ「えっ?」

ユミル「丁度いい、立ってるアニが説明してくれよ」

アニ「はぁ、彼女は今日転入してきたんだよ、で席がないからアンタの席空いてたから使ってるわけ」

ユミル「ふーんなるほどな、じゃあ私はどうしたらいいんだ?」

アニ「さあね、それは先生に聞きなよ」

担任「えっ……」

クリスタ「あ、あの!私どきますから!どうぞ座って下さい!」

ユミル「あ?じゃあお前どうすんだ?」

クリスタ「えっと、たっ立ったまま授業受けます」

ユミル「はぁ?そこのアニみたいにか?」

アニ「私は教科書読むために立っただけだよ」

ユミル「チッめんどくせぇ、えっと、転入生名前なんつうんだ?」

クリスタ「クリスタ、クリスタ・レンズです」

ユミル「じゃあクリスタ、ちょっとついてこい」

クリスタ「えっ?今授業中……」

ユミル「いいよな先生?」

担任「あ、ああ……」

ユミル「だってさ、行くぞ!」グイッ

クリスタ「えっ、ちょっ、どこにですか!え、先生?えっ?ええ!?」

ざわざわ ざわざわ

クリスタ「あっあの、どこに行くんですか?」

ユミル「あ?お前の席探しに決まってんだろ」

クリスタ「えっ?」

ユミル「とりあえず職員室だな、使ってない教室探せば机の一つくらいあるだろ」

クリスタ「そんな、悪いですよ」

ユミル「あ?何言ってんだお前、私が無償で探すと思ってんのか?」

クリスタ「え?」

ユミル「授業サボって探すんだ、後でこの分の恩は返して貰うから覚悟しとけよ?」

ガラッ

ユミル「えっと空き教室の鍵はっと」

クリスタ「し、失礼します……」

ユミル「これとこれか」ジャラ

ユミル「ほら行くぞ」

クリスタ「う、うん、失礼しました……」

ガラッ

「またユミルか……」

「あの子は確か今日転入してきた子じゃ……」

「いきなり目を付けられたんですかね、可哀相に」

ユミル「とりあえずここだな」

カチャッ ガラッ

ユミル「うわっ、ホコリすげえな!」

クリスタ「わっ、本当!」

ユミル「えっと、机はっと……お!あるじゃねえか!」

クリスタ「え!さっき先生無いって言ってたのに……」

ユミル「どうせ探すのめんどくさかったんだろ、一旦これ廊下に出せ」

クリスタ「うんわかった、せーの!」フラッ

ユミル「おいおい、お前机の一つも運べねえのか?使えねえなぁ、ほら貸せ!」ヒョイ

クリスタ「う……ごめんなさい……」

ユミル「とりあえず使えるくらいには綺麗になったな」

クリスタ「あっありがとうございます」

ユミル「言葉の礼はいらねえよ、私がしてほしい事出来たらその時は頼むな」

クリスタ「はい、わかりました」

ユミル「何で敬語なんだよ、同い年なんだからタメ口でいいよ」

クリスタ「うん、わかった……えっと、名前……」

ユミル「あ?そういや言ってなかったな、私はユミルだ、呼び捨てでいいぞ」

クリスタ「えっと……ユミル、一緒に机探してくれてありがとね」

クリスタ「早く机持って教室に戻ろ?」

ユミル「は?いいって、一時間くらいサボっても問題無いって」

クリスタ「でも……」

ユミル「なら先に戻れよ」

クリスタ「私じゃ教室まで机運べないよ……」

ユミル「押して行けばいいだろ?それも出来ないくらいのお嬢様なのか?」

クリスタ「お、お嬢様じゃないよ……今は……」

ユミル「『今は』か、ふーん」

クリスタ「私先に戻るね、探してくれてありがとね、じゃあね!」グイッ

ここまで
最初マサルさんぽいけど関係無いです、すみません

クリスタ「よいしょ……あっ、階段……」

ユミル「はぁ、やっぱな」

クリスタ「ユミル、サボるんじゃないの?」

ユミル「別に?鍵返さないといけねぇし」

クリスタ「そう、じゃあお先にどうぞ」

ユミル「ああ悪いな、じゃあ教室でな」スタスタ

クリスタ「あっ……」

ユミル「ん?何だ?」

クリスタ「ううん……何もないよ、教室でね」

ユミル「おう、頑張れよ」スタスタ

ユミル「あれ?お前まだ階段の前にいんの?何してたんだ?」

クリスタ「え!?何で戻ってきたの?教室に戻ったんじゃ……」

ユミル「いや、お前がどうやって机運ぶのか興味あってな」

クリスタ「くっ……別にいいでしょ、早く戻りなよ」

ユミル「何でだよ、戻らねえよ、見てる方が楽しそうだし」

クリスタ「なら勝手に見てたら?」

ユミル「ああ、そうさせてもらう」

クリスタ「はぁ、はぁ、あっ!」ガシャン

ユミル「なあ?何で私に助けを求めないんだ?」

クリスタ「え?」

ユミル「お前さあ、机運ぶ気ねぇだろ?このまま休み時間になるまで待つつもりだったろ?」

ユミル「そんで誰かに教室まで運ばせてか弱い女の子とでも思われたかったんだろ?」

ユミル「そうすりゃこれからの学園生活楽だもんな」

ユミル「その容姿だ、馬鹿な男は何でもしてくれるだろうな」

クリスタ「違う……私は……そんなこと……私は……」

ユミル「お前だろ?家から追い出された妾の子ってのは」

クリスタ「何でそれを……?」

ユミル「たまたま耳にしただけだ……昨夜学校に忍び込んだら理事長室前でな」

ユミル「跡取りの位置にいたのに本妻に息子が産まれた、それだけで」

ユミル「せめて勉学だけはと、知り合いだったここの理事長に頼んで転入」

ユミル「まあ安心しろ、誰にも話してないし脅したりしねえよ」

ユミル「はぁ、らしくない話をしたな、ほら運ぶぞ机」

クリスタ「え?運んでくれるの?何で?」

ユミル「さあ?よくわからん」

クリスタ「私と、私と友達になりたかったの?」

ユミル「!?、あのなぁ、お前と私は対等じゃないんだよ」

ユミル「私は教師もビビって文句も言えない不良、それに比べてお前は何だ?」

ユミル「何も出来ない、助けてくれる友達もいない元お嬢様だろ」

クリスタ「し、仕方ないじゃない!まだ転入してきたばかりなんだから!」

ユミル「月日が経っても一緒だよ、今のお前じゃ上辺だけしか付き合ってくれねえよ」

クリスタ「やっぱりそうかな……?」

ユミル「ああ、間違いなくな」

クリスタ「ユミルには友達いるの?クラスメイトは避けてたみたいだけど」

ユミル「友達はいないけど仲間はいる、バカなのが二人な」

クリスタ「そっか、羨ましいね」

ユミル「ああ、私には勿体ない奴らだよ」

クリスタ「私も、私も仲間に入れてもらえないかな?……駄目?」

ユミル「いいぞ、お前なら紹介してやっても」

クリスタ「本当!?」

ユミル「ただし条件がある」

クリスタ「何?」

ユミル「人の目を気にするのをやめろ、自分が正しいと思った事をやれ」

ユミル「周りに何を言われようが、何をされようとだ、お前に出来るか?」

クリスタ「…る……出来る!変わってみせる!」

ユミル「ならいい、机運ぶぞ」

クリスタ「うん!」

ガラッ

ユミル「ただいま、気にせず授業続けていいぞ」

クリスタ「ユミル、静かにしないとダメだよ」

ユミル「あ?うるせーなあ、席どうするクリスタ」

クリスタ「私はユミルの横がいい」

ユミル「うわ、お前気持ち悪いな」

クリスタ「ええ?いいじゃない、ここ、ここ」

ユミル「はぁ、わかったよ、ほら」ガタン

ユミル「あ?何見てんだよ、文句あんのか?」

クリスタ「ゆっユミル、ダメだって、授業は静かに!」

ユミル「ほらクリスタ、昼飯食いに行くぞ」ガラッ

クリスタ「うん!」タッタッ

「天使が悪魔に連れて行かれた……」

「もしかしてレンズさんも恐い人なんじゃない?」

「人は見かけによらないって言うもんねぇ」

ベルトルト「ライナー、固まってるけどどうしたの?」

ライナー「ちょっと机と椅子を探してくる」

ベルトルト「君は何を言ってるんだ?」

ライナー「自己紹介の時に俺と目が合ったんだよ、あれは……」

ベルトルト「僕も合ったからそれは勘違いだよ」

ライナー「いや、俺の方が長かったはずだ!」

???「あっ、やっと来ました!ユミルー、こっちですよー!」

???「ん?おい、一緒に知らねえ奴いねえか?」

???「そうですね、誰でしょうか?」

ユミル「でかい声出さなくてもわかってるよバーカ」

???「それはすみません、所でそちらの可愛らしい方は?」

ユミル「ん?ああ、こいつは今日私のクラスに転入してきたから連れてきた」

クリスタ「クリスタ、クリスタ・レンズって言うの!よろしくね!」

???「はい、よろしくお願いします!私はサシャ・ブラウスです、サシャって呼んで下さい!」

サシャ「でこっちの坊主頭が……」

???「コニー・スプリンガーだ、俺もコニーでいいぜ?」

クリスタ「サシャにコニー、よろしくね、私の事もクリスタって呼んでね」

ユミル「とまあ自己紹介はそんくらいで飯食おうぜ」

サシャ「はい!もう私腹ぺこですよ!」ギュルレルルレ

コニー「お前授業中もなっててうるさかったぞ」

サシャ「いいじゃないですか、どうせ授業わかんないんですし」

クリスタ「二人は同じクラスなの?」

サシャ「はい、私達は普通科です!なのでお二人とは階が違いますね」

クリスタ「そうなんだ、ユミル、私達は何科なの?」

ユミル「え?お前何科か聞かされてなかったのか?」

クリスタ「うん、テストで学科決めるからってテストしただけだから」

クリスタ(それも昨日だけど……)

ユミル「特進だよ、簡単に言えばこの学校で一番頭いいクラスだよ」

クリスタ「そうなんだ、え?でもユミルって不良何でしょ?」

ユミル「うるせえな、不良が特進にいちゃ悪いか?」

クリスタ「そういうわけじゃないけど、サボるとか言ってたしさ」

サシャ「ユミルは凄いんですよ?これでも常に上位10人には入ってるんですから」

コニー「ああ、いつ勉強してんだって感じだぜ」

クリスタ「へえー、ユミルって凄いんだね」

ユミル「ああ、少なくともこの二人よりはな」

コニー「でも1位って毎回アルミンだよな、俺らと同じクラスの」

サシャ「そうですね、何で普通科にいるのか不思議ですよね」

ユミル「そんな事言ってたらミカサもだろ、あいつらはエレンが普通科だからだろ」

コニー「知らなかった!そんな理由だったのか!」

サシャ「私も今初めて知りました……」

クリスタ「凄い人が普通科にもいるんだね」

ユミル「まあでも他は普通だよ、こいつらは毎回底辺争いだけどな」

サシャ「テスト前にユミルに教えてもらうんですがねぇ」

コニー「何を言ってるのかまったく理解出来ん」

ユミル「私にはお前等の頭の中が理解出来ねえよ」

クリスタ「ふふ、じゃあよかったら今度は私が教えてあげる!」

サシャ「本当ですか!?ありがとうございます!」

コニー「頼むぜ、クリスタが教えてくれるなら解りそうな気がするぜ!」

ユミル「こいつらに教えるのは大変だぞ?小学生に教えた方がマシなレベルだからな」

クリスタ「えっ……?」

サシャ「私はコニーと違ってちゃんと掛け算と割り算出来ますよ!」

コニー「俺だってそれくらい出来るぜ?」

サシャ「7×6=?」

コニー「13だろ」

サシャ「それは足し算です、正解は44ですよ」

ユミル「42だバカ」

サシャ「あれ?そうでしたっけ?」

ユミル「このレベルだ、わかったか?」

クリスタ「数学は諦めよっか!」ニコッ

コニー「そうか?まあ鉛筆転がせばなんとかなるしいいか」

サシャ「そうですね」

ユミル「そういやクリスタ、お前入りたい部活あるのか?」

クリスタ「部活?ううん、全然考えてないけど、皆は何か入ってるの?」

コニー「ああ、帰宅部だ!」

サシャ「私も帰宅部です!」

クリスタ「それって入ってないんじゃ……ユミルは?」

ユミル「私も入ってない」

クリスタ「じゃあ私も入らない!」

サシャ「おー!それでしたら放課後一緒に遊べますね!」

コニー「だな!今日の放課後が楽しみだぜ!」

ユミル「あまりクリスタに変な事教えんなよ?」

クリスタ「変な事って、普段は何してるの?」

サシャ「帰りにラーメン食べたり、タコ焼き食べたり、鯛焼き食べたりですかね」

コニー「誰かの家でテレビゲームとかもするよな!」

クリスタ「買い食いにテレビゲーム……」キラキラ

ユミル「後たまに喧嘩売ってくる奴シバいたりだな」

クリスタ「えっ……それは……」

サシャ「大丈夫ですよ、ユミルが喧嘩してたのは一年くらい前までですから」

キーンコーンカーンコーン

コニー「もう昼休み終わりか、じゃあなクリスタ!放課後な!」

サシャ「ではまた後で!」

クリスタ「うんバイバイ、またね!」

ユミル「私達も戻るか」

クリスタ「うん!二人とも面白い人だね」

ユミル「バカだけどな、でもいい奴等だ、あいつらに言ったら調子にのるから言わねえけどな」

クリスタ「ふふ、言えば言いのに」

ユミル「お前も言うなよ?」

クリスタ「はーい」

ユミル「私トイレ行くから先に戻ってろ」

クリスタ「わかった、先に戻ってるね」



ガラッ

「レンズさん、その、大丈夫?」

クリスタ「え?何が?」

「ユミルに何かされたりとか……」

「やめなよ、ねぇ……」

「でも……」

クリスタ「私は大丈夫だよ?ユミルは優しいから」

「え?やっぱりレンズさんも……」

クリスタ「?」

アニ「アンタ達やめなよ、ゴメンねレンズさん」

クリスタ「ううん、後私はクリスタでいいよ、えっと……」

アニ「アニ・レオンハートだよ、私もアニでいいよ」

クリスタ「ありがとねアニ」

アニ「どういたしまして、何か困った事があればいつでも言ってくれて構わないからね」

クリスタ「うん、その時はお願いするね」

アニ「あそこのゴリラみたいなのには気をつけな」ヒソヒソ

クリスタ「えっ?」チラッ

ライナー(こっちを見た!俺に気がある!)

ベルトルト(あの顔は勘違いしてるな、はぁ……)

クリスタ(凄い笑顔でこっち見てた……)

アニ「まあユミルが近くにいるなら大丈夫さ、じゃあね」ヒソヒソ

クリスタ「え?うん、じゃあね」

ここまで
レスくれた方ありがとう

キーンコーンカーンコーン

ユミル「あー!やっと終わったー!」

クリスタ「この学校って授業数多いんだね、前の学校より一時間多いけど」

ユミル「特進だけ一時間多いんだよ、特進だけで言えば進学率は県内でも有数だしな」

クリスタ「確かに授業に対する姿勢が皆凄いよね」

ユミル「だろ?私には真似出来ねえよ」

クリスタ「ユミルは授業の半分は寝てたね、よくそれで学年で10位以内に入れるね」

ユミル「バカ達に教えてたら嫌でも覚えるんだよ、おかげで受験も楽勝だった」

クリスタ「昔から仲がよかったんだ」

ユミル「まあな、それより帰るぞ!」

クリスタ「そうだね、サシャとコニーが待ってるんだよね」

ユミル「一応携帯で場所確認しとくか」

プルル

サシャ『遅いですよ!』

ユミル「うるせー出るのはえーよお前、で今どこだ?」

サシャ『近くの公園でコニーとd』プチ

ユミル「公園にいるらしいから行くぞクリスタ」

クリスタ「うん、早く行ってあげよ」


サシャ「毎回ですがまた途中で切られました」

コニー「俺もよくあるから気にすんな」

ユミル「おう、待たせたな」

サシャ「途中で電話切るのやめて下さいよ」

ユミル「いいじゃねえか、用件だけで十分だろ」

サシャ「むー」

クリスタ「あれ、コニーは?」

サシャ「コニーならうんこですよ」

コニー「やめろ、俺がうんこみたいだろーが!小便だよ!」

サシャ「それだとコニーが小便みたいですよ?」

コニー「え?あれ?ん?」

ユミル「汚ねえ話はやめろ、さっさと帰るぞ」

コニー「そういやさ、クリスタは携帯持ってねえのか?」

サシャ「持ってるなら番号交換しましょうよ!」

クリスタ「いいけど一昨日買って貰ったばかりだから使い方がよくわからないの」

ユミル「ならちょっと貸してみな」

クリスタ「えっと、はい」

ユミル「最新機種かよ、まあ操作方法は大体一緒だからな」ピッピッ

ユミル「よし、これでいいな、ほらお前等も赤外線」

サシャ「では私から!」

サシャ「あ!タコ焼きが売ってますよ!食べましょう!」

コニー「お前待ってる時も駄菓子食ってただろ、晩飯入らなくなるぞ?」

サシャ「晩御飯は別腹だから大丈夫ですよ!ユミルとクリスタもどうですか?」

ユミル「じゃあ私も一つ買うか」

クリスタ「あの、私お金持ってきてないからいいよ」

サシャ「遠慮しないで下さい!今日はクリスタの転入祝いなのでコニーが奢りますから!」

コニー「え?俺だけ!?お前等も半分出せよ!」

サシャ「はい、クリスタ私達からのプレゼントです!」

クリスタ「いいの?本当に貰って」

コニー「ああ、そんなに高くねえし気にせず食べてくれ」

ユミル「そういうこった、有り難く頂いとけ」

クリスタ「うん、ありがとね皆!」ニコッ

ユミル(結婚してくれ!)

サシャ(神様!)

コニー(何だこの気持ちは!?)ドキッ

ゲシッ

コニー「イテッ!何すんだサシャ!」

サシャ「何でもありませんよ!」

サシャ「やっぱり帰りながらのタコ焼きは美味しいですねぇ」モグモグ

クリスタ「本当だね、帰りながら何か食べるなんて初めてだからドキドキする」モグモグ

ユミル「たまに食べるのがいいんだよ」モグモグ

コニー「今日はどうする?」

サシャ「何がですか?」

コニー「この後だよ、どっか寄ってくか?」

ユミル「あのなぁ、クリスタは転入してきたばっかだぞ?今日くらいゆっくりさせてやれ」

サシャ「それもそうですね、特進は授業数多いですし疲れたでしょう」

クリスタ「ううん、私なら大丈夫だよ!」

ユミル「無理すんな、それに体調壊して休まれると私が困る」

クリスタ「えっ?何でユミルが?」

ユミル「クラスの奴らが私と一緒にいたから何かしたんだ、とか言いそうだからな」

ユミル「アニとかもうるさそうだし」

サシャ「ユミルは評判悪いですからねー、私やコニーみたいにクラスメイトと仲良くないですし」

ユミル「うるせえな、お前等だって仲いいのミカサ達くらいだろーが」

コニー「じゃあ今日は解散だな、俺とサシャはこっちだからまた明日な」

サシャ「お二人共お気をつけてー!」

ユミル「おう、またな」

クリスタ「今日はありがとねー!また明日ー!」

ユミル「なあ、お前ん家ってどこらへんなんだ?」

クリスタ「えっと、少し先に大きなマンションあるでしょ?あれの最上階」

ユミル「はー、なんだかんだで生活は保障されてんだな」

クリスタ「うん……」

ユミル「ここか、改めて近くで見るとすげーな」

クリスタ「うん、オートロックに管理人もいて監視カメラもあるから警備も凄いみたい」

ユミル「なるほどなー、まあいいや、それじゃまた明日な!」

クリスタ「今日は送ってくれてありがと!また明日!」

ユミル(浮気相手みたいなんでも億ションか、あいつ今までどんな家に住んでたんだ?)

ユミル(つーか最近まで母親と一緒に住んでなかったのに仲良くやれてんのか?)

ユミル(まあこんなこと私が考えても仕方ねえか、やめとこう)

クリスタ「ただいま」

クリスタ母「お帰りなさいクリスタ、初めての学校はどうだった?」

クリスタ「お友達が出来たよ、それも三人も!」

クリスタ母「よかったわね、それなら今度うちに呼びなさいよ」

クリスタ「いいの、お母さん」

クリスタ母「いいに決まってるじゃない!もう後継者になるから遊んでは駄目なんて事もないの」

クリスタ母「今まで苦労させてゴメンね、これからは普通の子みたいに沢山遊んで沢山経験しなさい」

クリスタ「お母さん……うん!じゃあ明日にでも誘ってみるね!」

クリスタ「それで今日ね、その三人が転入祝いだってタコ焼き奢ってくれたの」

クリスタ母「ふふふ、よかったわね、美味しかった?」

クリスタ「うん、凄く美味しかったよ!」

クリスタ母「お母さんも学生の頃友達とよく買い食いしたわ」

クリスタ「そうなんだ」

クリスタ母「ええ、楽しかったわ」

クリスタ「私も初めてだからドキドキしちゃった!でも楽しかったよ!」

クリスタ母「ふふふ」

ガラッ

クリスタ「あ!ユミルおはよ!」

ユミル「ん、おはよう」

クリスタ「今日は遅刻しないで来たんだね」

ユミル「ああ、一応出席日数とか計算してるからな」

クリスタ「ダメだよ、それじゃもしもの時に困っちゃうよ?」

ユミル「大丈夫だって」

クリスタ「もー」

「あのユミルと普通に喋ってるよ」ヒソヒソ

「やっぱりレンズさんには近付かない方がいいよ」ヒソヒソ

ライナー(クソッ!ユミルと仲良くなっておけばよかった……)

ライナー「なあベルトルト、クリスタは俺に気があると思うんだがどう思う?」

ベルトルト「喋った事もないのにもうクリスタって……気のせいだと思うよ」

ライナー「いや昨日も俺の事チラッと見てたし俺の事が好きなんじゃないか?」

ベルトルト「はぁ、ならもう本人に直接聞きなよ」

ライナー「いやそれは恥ずかしい、ベルトルトお前が聞いてきてくれないか?」

ベルトルト「嫌に決まってるだろ?何言ってるんだい?」

アニ(あいつらと関わるのやめようかな……)

サシャ「ユミルー!クリスタも!こっちですよー!」

ユミル「だから毎回叫ぶなって」

サシャ「いいじゃないですか、それより早くお昼食べましょうよ!」

ユミル「はあ、わかったわかった」

クリスタ「二人は仲がいいね、いつからなの?」

サシャ「ユミルが私を助けてくれた時からですから三年前くらいですか?」

クリスタ「え?助けた?もしかして誰かに襲われたとか?」

サシャ「はい、空腹に襲われて公園で倒れてた所を助けてもらいました」

クリスタ「えっ……空腹で倒れる?」

ユミル「公園で腹減って倒れてる奴なんか初めてみたから面白半分でパンやったら懐いたんだよ」

サシャ「ユミルは私の命の恩人です」

クリスタ「懐いたって、サシャはなんだか犬みたいだね」

クリスタ「コニーはいつからなの?」

コニー「俺か?俺はそれから少し後だな、当時はバリバリの不良だったから正直怖かったぜ」

サシャ「私とコニーは元々仲よかったんですよ」

コニー「ああ、それもあって少しずつ喋るようになったって感じだな」

ユミル「ああ、最初はお前も私に敬語使ってたしな」

コニー「う、うるせえな!昔の話だろ、もう忘れろ!」

クリスタ「いいね、皆楽しい思い出があって」

サシャ「クリスタは前の学校で友達とかいなかったんですか?」

クリスタ「うん、皆ライバルって感じであまりいい思い出もないかなぁ」

サシャ「そうでしたか、でも大丈夫ですよ!これから楽しい思い出を作りましょう!」

コニー「そうだぜ、沢山遊ぼうぜ!」

クリスタ「うん、沢山遊ぼうね!」

クリスタ「あ!そうだ、沢山遊ぼうで思い出したんだけどね」

サシャ「どうしました?」

クリスタ「お母さんが今度よかったら皆を遊びに連れて来なさいって」

サシャ「いいんですか!?」

コニー「行く行く!」

ユミル「私等の事話したのか」

クリスタ「うん、そしたら是非って」

ユミル「ふーん、ならお邪魔するか」

ユミル(母親は一度私等を見ておきたいんだろうな、世間をおそらくあまり知らない娘だろうし心配なんだろう)

キーンコーンカーンコーン

サシャ「ああ、いいところで……」

コニー「仕方ねえ戻るか、じゃあ放課後な!」

サシャ「放課後ゆっくり話しましょうね!では!」

クリスタ「うん、放課後ね」

ユミル「お前母親と仲いいのか?」

クリスタ「うん、でもどうして?」

ユミル「いや、てっきりギクシャクしてるもんだと思ってたからな」

クリスタ「そんな事ないよ、心配してくれてたんだね、ありがと」

ユミル「別にそんなんじゃねえよ、ほら私等も戻るぞ」

クリスタ「あっ待ってよユミル!」

コニサシャ「zzz」

眼鏡「こら、二人とも起きんか!」ゴッゴッ

コニー「いてえ!」

サシャ「痛いです……」

眼鏡「お前達は特に聞かんか!少しは集中しろ!」

コニー「んなこと言っても全然わかりません」

サシャ「私もさっぱりです」

眼鏡「ならお前達だけ特別に補習でもするか?」

コニサシャ「いえ!授業をちゃんと聞きます!」

眼鏡「最初からそうしなさい」

クスクス クスクス

眼鏡「では授業に戻るぞ」

ここまで

サシャ「はぁ、やっと終わりましたね」

コニー「だなぁ、これからどうする?また駄菓子屋で菓子買って公園か?」

サシャ「それもいいですけど食堂で待ちませんか?」

コニー「食堂?何で食堂なんだ?」

サシャ「クリスタの家にお呼ばれしたじゃないですか、それでゆっくり話を聞きたいですからね」

コニー「まあ確かに公園つってもベンチしかねえしなぁ」

サシャ「それに放課後の食堂は安くご飯が食べられます!」

コニー「そうなのか?それは知らなかったな」

サシャ「一日で廃棄するそうなので安いそうです」

コニー「おばちゃん、俺からあげ定食一つ!」

サシャ「私はカツ丼と肉うどんにカレーライス下さい!」

コニー「お前いくら安いからって頼み過ぎだろ」

サシャ「いいじゃないですか、ねっおばちゃん!」

おばちゃん「そうよー、サシャちゃんみたいに食べないと大きくなれないわよ?」

コニー「余計なお世話だぜ!」

おばちゃん「ふふふ、後サシャちゃん、カツ丼は今日売り切れなのよ、ゴメンね」

サシャ「そうでしたか、残念ですが仕方ないですね、我慢しましょう」

コニー「なあ、クリスタの家ってどんなんだろうな」モグモグ

サシャ「気になるんですか?」モグモグ

コニー「いやまあ、すげえボロかったり逆に豪邸だとあれじゃねえか?」モグモグ

サシャ「確かにそれはそうですけど、普通じゃないですか?」モグモグ

コニー「わかんねえぜ?実は段ボールで出来た家かもしれねえぞ?」モグモグ

サシャ「コニーはクリスタを何だと思ってるんですか?」モグモグ

コニー「うーん、やっぱ普通にマンションやアパートかな?」モグモグ

サシャ「それか一軒家ですかね」モグモグ

サシャ「そういえば昨日テレビゲームってだけで目を光らせてましたね」

コニー「ああ、もしかして好きなんじゃねえか?」

サシャ「友達もいなかったって言ってましたし対戦プレイをやりたいのかもしれませんね」

コニー「なるほどな、ならコントローラー持ってった方がいいよな!」

サシャ「そこはクリスタに聞きましょう、実は大家族かもしれませんよ?」

コニー「確かに!それにゲーム機も色々あるからな」

プルル

サシャ「はい!」

ユミル『だからはえーよ、で今何処だ?』

サシャ「ふっふっふ、何処だとおm」プチッ

サシャ「え!?切られましたよ!嘘?」

コニー「変な事言うからだ、かけなおせよ」

サシャ「冗談が通じないですねぇ」

プルルルル プルルルル

ユミル『何か用か?』

サシャ「食堂です、すみません」

ユミル『わかったよ、待ってろ』プチッ

サシャ「今から来るそうです」

クリスタ「二人ともお待たせ」

サシャ「いえいえ、ご飯食べながら喋ってたので、それよりユミル!途中で切らないで下さいよ」

ユミル「お前が余計な事言うからだバーカ、次やったら先に帰るからな」

サシャ「もう、冗談が通じないですねぇ」

ユミル「冗談は食事量だけにしとけ」

コニー「言えてるぜ、さっきも肉うどんとカレーライス食ってたからな」

クリスタ「そんなに食べるのに太らないんだね、いいなー」

サシャ「はい、自分でも不思議なくらい昔からいくら食べても太らないですね」

ユミル「それで何で食堂なんだ?」

サシャ「それは今度クリスタの家にお呼ばれされたからですよ!」

コニー「公園とかで話すよりいいだろ?」

ユミル「まあな、で何か聞きたい事でもあんのか?」

コニー「ああ、コントローラーはいるか?いるなら何のコントローラーだ?」

クリスタ「え?コントローラー?何の?」

コニー「ゲームだよ、テレビゲームのコントローラー!機種は?ソフト持って行った方がいいのか!?」

クリスタ「いや、その、えっと、私ゲーム持ってないの……」

コニー「え?でも昨日目輝かせてたからてっきり対戦に憧れてるんだとばかり……」

クリスタ「それはやった事もないからやってみたいなって……」

サシャ「なるほど、クリスタの家や部屋にテレビはありますか?」

クリスタ「うん、一応部屋にも一つあるよ?」

サシャ「なら大丈夫です、当日私とコニーがゲームを持って行きますよ」

コニー「ああ、一緒にやろうぜ!」

クリスタ「いいの?重くない?」

サシャ「大丈夫ですよ、クリスタは初心者みたいなので昔のゲーム機にしますからそこまでありません」

コニー「チョーファミだな!ボンバー男とかぷよリスがいいな!」

クリスタ「ちょーふぁみ?ぼんばー?」

ユミル「古いゲームだけど今でも楽しめるんだよ」

サシャ「はい、しかしぷよリスはユミルに勝てないのでつまらないです」

クリスタ「へえ、ユミルゲーム上手いんだね」

ユミル「違う違う、ぷよリスは頭使うゲームなんだよ、こいつらバカだから相手にならないんだ」

コニー「でもボンバー男は俺得意だぜ?」

サシャ「の割によく自滅しますよね」

コニー「それはまあ仕方ねえよ」

サシャ「どういう理屈ですか」

ユミル「話が逸れてるぞ」

サシャ「そうでした、それで一番大切な事なんですが」

クリスタ「何?」

サシャ「クリスタの家は何処ですか?コニーが段ボールなんじゃないかって言うんですよ」

クリスタ「え?」

コニー「あれは冗談だろ、本気にすんなよ」

ユミル「こいつの家はお前等も見たことあるぞ」

コニサシャ「え?」

ユミル「私の帰り道の近くにでかいマンションあるだろ」

コニー「あるな、一つだけ異様にでかいマンションが」

ユミル「あれの最上階だってさ」

コニー「マジかよ!すげえ!」

サシャ「本当ですかクリスタ!」

クリスタ「うん」

サシャ「見晴らし良さそうですね!よかったら眺めさせて下さい!」

コニー「俺も俺も!」

クリスタ「いいよ!でも落ちないでね?」

サシャ「クリスタは兄弟とかいらっしゃるんですか?」

クリスタ「えっと……ううん、一人っ子だよ」ズキ

サシャ「そうですか、残念ですね」

ユミル「どうした兄弟の事なんて聞いて」

サシャ「え?いやぁ、兄弟がいるなら一緒に遊べると思いまして」

コニー「なら父ちゃんと母ちゃんの三人暮らしか、ペットとかいるのか?」

クリスタ「ううん、ペットもいないよ」ズキ

ユミル(こいつらは悪意が無い分直球で来るな……)

少し休憩

ユミル「それで何号室なんだ?」

クリスタ「えっと、あれ?何号室だっけ?」

ユミル「私が聞いてるんだけどな……」

クリスタ「場所はわかるんだけど、号数は覚えてないや、帰ったらメールするね」

ユミル「もうメール出来んのか?」

クリスタ「まだゆっくりだけどメールくらい出来るよ!」

ユミル「ならいいけどな」

クリスタ「絶対信じてないでしょー!」

サシャ「私は信じてますよ?」

コニー「俺もだ!」

クリスタ「二人ともありがと!」

ユミル「うわ、お前等そういうとこずるいよな」

ユミル「まあいい、じゃあ土曜に昼飯食ってからクリスタの家が無難だな」

クリスタ「朝から来ても大丈夫だよ?」

ユミル「私とコニーだけならそれでもいいかも知れんがサシャがいるだろ」

サシャ「何でそこで私が出てくるんですか?」

ユミル「朝から行くって事は昼飯をご馳走になるわけだ」

サシャ「それで?」

コニー「俺はわかったぞ」

ユミル「お前がいたらクリスタん家の食い物が無くなるだろ」

サシャ「ええ!?いくら私でもそんなに食べませんよ!」

コニー「ふざけんな!お前一度俺ん家の食い物全部食ったの忘れたのか!?」

クリスタ「え?本当に?」

サシャ「そんな事があったようななかったような、へへへ」

コニー「笑って誤魔化すなよ、それ以来お前俺ん家出入り禁止だろーが!」

サシャ「あの時は本当にすみませんでした……」

ユミル「そういうとこだ、だから昼食後な」

サシャ「……わかりました」

ユミル「これで大体決まったな、後は金曜の放課後に確認程度でいいだろ」

サシャ「そうですね、問題ありません」

コニー「俺もだ」

クリスタ「私も大丈夫」

ユミル「なら帰るぞ、話してたら遅くなったしな」

サシャ「そうですね、駄菓子屋に寄って帰りましょう」

クリスタ「駄菓子屋!?」

サシャ「クリスタ、今日はちゃんとお金持って来ましたか?」

クリスタ「任せてよ!ほら!」

サシャ「いやー、まさか電子マネーとは」モグモグ

コニー「カードで買えるのかとビックリしたぜ」

ユミル「あの駄菓子屋は古いからな、対応してなかっただけだよ」

クリスタ「ゴメンねユミル、お金貸してもらって」モグモグ

ユミル「いいよそれぐらい、ただ何万も貸してくれって言われたら無理だけどな」

クリスタ「うん、でも駄菓子って美味しいね」モグモグ

サシャ「そうでしょう!私のオススメはですね!」

コニー「それじゃーまた明日なー」

サシャ「お二人ともお元気で~」

ユミル「ああ、じゃあな」

クリスタ「また明日ねー!」

ユミル「はぁ、やっと静かになったな」

クリスタ「二人とも元気だからね」

クリスタ「ねえユミル、今から私の家に来ない?」

ユミル「どうしたいきなり」

クリスタ「お母さんに私の初めての友達って紹介したいなって」

ユミル「お前それ自分で言って恥ずかしくないのか?」

クリスタ「ダメ?」

ユミル「わかったよ、挨拶だけな?」

ユミル「やっぱ最上階にもなるとすげーな、何回ロック外したんだ?」

クリスタ「数えた事ないからわかんないかな、でもやっぱり多いよね」ピッ

ユミル「ああ、私はこんな面倒な家嫌だね」

クリスタ「でも安全だよ?」

ユミル「泥棒は大丈夫でも地震がきたら崩れるんじゃねえか?」

クリスタ「もう怖いこと言わないでよ!」

ユミル「台風きたら揺れそうだし」

クリスタ「もう!ついたよ」ピッ

ガチャッ

クリスタ「ただいま、お友達連れてきたよー」

ユミル「お邪魔します」

クリスタ母「お帰りなさい、もう連れてきたのね、何もおかm」

ユミル(やっぱか)

ユミル「クリスタ、先に部屋で着替えてこいよ、私はお母さんと話があるから」

クリスタ「話?よくわからないけど着替えてくるね」タッタッ

クリスタ母「あの、間違えてたらごめんなさい、もしかしてユミルさん?」

ユミル「はい、どういう噂を聞いてるかはわかりませんが、そのユミルです」

クリスタ母「えっと、娘とはどういう?」

ユミル「クラスメイトです、それとこれは隠していても仕方ないので言っておきます」

ユミル「私は全てではありませんがクリスタの過去等を知っています」

クリスタ母「え?その事を娘は?」

ユミル「知っています、その上で友人、いえ仲間として一緒にさせてもらっています」

クリスタ母「そうでしたか……」

ユミル「私はこの事を誰かに言ったり、ましてや貴女達を脅したりするつもりはないので安心してください」

クリスタ母「娘の話だと後二人友人がいると聞いたのですが、その二人も?」

ユミル「おそらく知らないと思います、私と違ってバカだけどいい奴等なので安心してください」

クリスタ「話は終わった?」

ユミル「悪い、もう少しだから部屋で待っててもらえるか?」

クリスタ「仕方ないなー、ちょっとだけだよー?」

ユミル「ああ」

クリスタ母「あの、ユミルさん?何て言うかその……」

ユミル「わかってます、悪い噂しかない私と一緒だと不安だと思います」

クリスタ母「えっ、あっいや……」

ユミル「今後一切接触するなと言うのであれば従います」

ユミル「ただ他の二人だけは今まで通りさせてやって下さい、お願いします」

クリスタ母「ちっ違うのよ、頭を上げて?お願い」

ユミル「しかし……」

クリスタ母「娘が選んだ人達だもの、信じるわよ、もちろんユミルさんもね」

ユミル「ありがとうございます!」

クリスタ母「クリスタ!出てらっしゃい!」

クリスタ「やっと終わったの?」

ユミル「悪かったな、待たせて」

クリスタ母「ユミルさんはいいお友達ね」

ユミル「いや、そんな」

クリスタ「でしょ?私の初めての友達なんだから!」

ユミル「また恥ずかしげもなく」

クリスタ母「ふふふ、そうだ、よかったら晩御飯一緒にどうかしら」

クリスタ「それいい!一緒に食べようよ!」

ユミル「え?いや、そんな」

クリスタ「決定!」

クリスタ母「ユミルさん、一応ご家族に電話だけでもしたいのだけど」

ユミル「あっ、それは大丈夫です、一人暮らしなので」

クリスタ「え?そうだったの?」

ユミル「ああ、私が昔喧嘩してたの聞いただろ?で親の手に負えなくなったからぽいだ」

クリスタ「えっ、あっごめんなさい」

ユミル「いいって、それでも仕送りと家賃だけは払ってくれてるからな」

ユミル「まあ私等は似た者同士って奴だよ、だから気にすんなよな」

クリスタ母「ユミルさん、私の事は実の母親だと思っていいからね!?」

ユミル「えっ?いや、はい、気持ちだけで十分です……」

クリスタ「お母さん、ユミルが引いてるからやめて、私まで恥ずかしいから!」

クリスタ母「ええ!?私は真剣なのに!」

ユミル「お前の母ちゃん面白いな」

クリスタ「そうかな?」

ユミル「ああ、正直もっと嫌な感じの人だと思ってた」

クリスタ「それって偏見入ってるよ絶対」

クリスタ母「お母さんは今から晩御飯作るから二人はゆっくりしてなさい」

ユミル「よかったら手伝いますよ、一人暮らしである程度は出来ますから」

クリスタ「あ、ユミルずるい!私もやる!」

クリスタ母「ユミルさんは嬉しいけど、クリスタ、貴女包丁握った事ある?」

クリスタ「ない、後継者に花嫁修行は必要無いって、だから……」

ユミル「ピーラーとか無いんですか?皮を剥くやつ、あれなら安全ですよ」

クリスタ母「そういえばあるわ、ほら」

ユミル「よかったなクリスタ、これなら手伝えるぞ」

クリスタ「もー、二人でバカにしてるでしょ」

クリスタ母「してないわよ、ねえユミルさん」

ユミル「はい、してないです」

クリスタ「二人とも顔が笑ってるわよ!」

ユミル「すまん、思い出し笑いだ」

クリスタ母「私もよ」

クリスタ「むー、で何を剥いたらいいの!?」

クリスタ母「何が食べたい?」

クリスタ「え?考えてなかったの?」

クリスタ母「ごめんね」

クリスタ「結局冷蔵庫にまともな食材がなかった……」モグモグ

クリスタ母「いいじゃない、ピザが美味しいから」モグモグ

ユミル「いつもこんな感じなんですか?」モグモグ

クリスタ母「そんな事ないわよ?今日はたまたまよ」モグモグ

ユミル「そうですか」モグモグ

クリスタ「でも昨日はスーパーのお惣菜とご飯だった」

クリスタ母「しっ!恥ずかしいでしょ!」

ユミル(家と食事のバランスがおかしいだろ……)

ここまで
レスくれてた方ありがとうございます

ユミル「今日はご馳走様でした」

クリスタ母「いいえー、宅配ピザでごめんなさいね」

クリスタ「そうだよー、次はちゃんとしたの作るからね!」

ユミル「それはまた結構先になりそうだな」

クリスタ「ちょっと!それどういう事!?」

ユミル「冗談だよ、それじゃ私はそろそろ帰らせてもらうな」

クリスタ「えー、泊まっていきなよ!」

ユミル「あのなぁ、明日も学校があるっつうの」

ユミル「それじゃお邪魔しました」

クリスタ「また明日ね」

クリスタ母「いつでも来ていいからね」

ユミル「ありがとうございます、また明日な」

ガチャン

ユミル(これカードキーなくても警報ならねえよな?動くよな?)

ユミル(戻って聞くのも嫌だしな……仕方ない、一か八かだな)ポチッ

ウィーン

ユミル(よかった、出る分には必要無いみたいだ)

クリスタ母「はぁ、まさかクリスタのお友達がユミルさんだったなんてねぇ」

クリスタ「変だった?」

クリスタ母「変と言うか、ビックリ?」

クリスタ「えー、どうして?」

クリスタ母「ここら辺じゃ知らない人はいないくらいの有名人だもの」

クリスタ「そうなの?」

クリスタ母「そうよ、目が合ったら石にされちゃうとか、人の生き血を啜るとか」

クリスタ「何それ、ユミルは人間だよ?」

クリスタ母「そうね、やっぱり本人に会ってみないとわからないものよね」

クリスタ母「実際とてもいい子だったもの」

クリスタ「でしょ?凄く優しいんだから!」

クリスタ母(つい何日か前は新しい学校は不安だとか言ってたのに)

クリスタ母「ユミルさんが他の二人も凄くいい子だって言ってたけどどんな子達なの?」

クリスタ「サシャとコニーだね?二人ともすっごく元気がいいんだよ」

クリスタ「あ、二人ともクラスは違うんだけどね」

ガラッ

クリスタ「おはようユミル」

ユミル「ああ、今日も早いな」

クリスタ「私はギリギリに来ないだけで普通だよ」

ユミル「うるせえなぁ、時間内なんだからいいだろ?」

クリスタ「それはそうだk」

ライナー「よっよう、二人ともおはようゴザイマス」

ユミル「あ?何か用かゴリラ野郎?」

クリスタ「もうユミルったら、おはよう、えっと、ゴメンね名前教えてもらっていいかな?」

ライナー「えっ名前?」

ベルトルト(うわー、やっちゃったー)

クリスタ「うん、まだクラスメイト全員は覚えてなくて、ゴメンね?」

ライナー「あっああ、そうだよな、まだ三日目だしな!俺の名前は」

キーンコーンカーンコーン

ライナー「だ!よっよろしくな!」

クリスタ「え?チャイムでよく聞こえなかったからもう一度いい?」

ライナー「そっそうか?ならもう一度……」

ガラッ

担任「皆席に座れー!」

ライナー「って言うんだ」

クリスタ「え?」

クリスタ「結局さっきの男子の名前ってなんだったの?」ヒソヒソ

ユミル「あいつか?茶色・ゴリラだ」ヒソヒソ

クリスタ「え?本当に?」ヒソヒソ

ユミル「ああ、だから皆ゴリラって呼んでる」ヒソヒソ

クリスタ「本当にそういう名前の人いるんだね、キラキラネームってやつかな?」ヒソヒソ

ユミル「さあな」ヒソヒソ

アニ(信じてるよ……流石に同情しそうだよ)

ベルトルト(ライナー授業は集中するから今の会話聞こえて無いんだろうな……)

ライナー(休み時間!もう一度クリスタと会話だ!)
ライナー「やっやあクリスタ」

クリスタ「ん、何ゴリラ君」

ライナー「えっ……」

クリスタ「?茶色・ゴリラでしょ?だからゴリラ君!あっ、茶色君の方がよかった?」

ユミル「クリスタ、移動教室なんだ、おいてくぞ」

クリスタ「待ってよユミル!先に行くけどゴメンねゴリラ君」

ユミル「じゃあなゴリラ君」クックックッ

クリスタ「何でユミル笑ってるの?」

ユミル「いや、何でもねぇよ」クックックッ

クスクス クスクス

「ゴリラ君だって」

「ライナー嬉しそうに話しかけてたよ」

「やめてあげなよ、可哀相だよ」

ポンッ

ライナー「べ、ベルトルトか……」

ベルトルト「大丈夫、ライナー?」

ライナー「そうか、その通りだよな……何を考えているんだ俺は……」

ライナー「バカな奴らに囲まれて授業してきたせいだ……」

ベルトルト「保健室だ!行こう!ライナーは疲れてるんだ!」

サシャ「今日はだし巻き卵が多いので幸せです」モグモグ

クリスタ「サシャはだし巻き卵が好きなんだね」モグモグ

サシャ「はい!」モグモグ

ユミル「なあ明日クリスタん家どうする?」

クリスタ「私の家がどうかした?」

ユミル「いっそ泊まるのもありだと思ってな」

サシャ「それはダメですよ」

クリスタ「え?多分大丈夫だと思うよ?」

サシャ「コニーはこれでも男ですよ?」

クリスタ「そっか……」

コニー「何で男だったらダメなんだ?前もサシャん家に泊まったじゃねえか」

ユミル「確かにこいつがそういう事しない保証はねえしな」

コニー「だから何の事を言ってんだ?」

サシャ「そうです!コニーだけ帰らせればいいんですよ!」

ユミル「それもそうだな、お前だけ途中で解散な」

コニー「どういう事だ?」

クリスタ「ゴメンねコニー」

コニー「え?よくわかんねえけど別にそれでいいぜ?」

ユミル「物分かりがよくて助かる」

キーンコーンカーンコーン

ユミル「やっと今日の授業も終わったな」

クリスタ「そうだねー」

ベルトルト(結局ライナーはあの後早退してしまった……)

アニ(よっぽどショックだったんだろーね)

クリスタ「今日は私が電話するね!」プルル

サシャ『はい!どうしました!?』

クリスタ「今授業終わったから何処に行けばいい?」

サシャ『公園です!待ってますねー!』

クリスタ「待っててーじゃあねー」プチッ

クリスタ「公園だって」

ちょい休憩

ユミル「あいつら鉄棒してんのか?しかもサシャはスカートで」

クリスタ「サシャダメー!!」

サシャ「あ!ユミルにクリスタ!一緒に鉄棒でもどうですか?」

クリスタ「サシャ!スカートで鉄棒しちゃダメだよ!」

サシャ「大丈夫ですよー、下に体育用の短パン履いてますから!ほら」ピラッ

クリスタ「短パン履いててもスカートめくっちゃダメ!」

サシャ「別に誰も見てませんよ」

クリスタ「コニーがいるでしょ!?」

サシャ「別にコニーにパンツ見られたくらいじゃどうも思いませんよ」

コニー「確かに俺もサシャのパンツ見てもどうもおもわ」ゲシッ

コニー「いてえ!何すんだサシャ!」

サシャ「すみません、何となくムカついたので」

コニー「わけわかんねえよ」

クリスタ「もう、次からスカートのまましたらダメだからね?」

サシャ「そこまで言うなら仕方ないですねぇ」

ユミル「ほら、特になんもないなら帰るぞ」

クリスタ「あ、待って!」

コニー「ん?どうした?」

クリスタ「今日こそ自分のお金で買い食いしたいの!」

サシャ「いいですね!何買います?駄菓子屋行きますか?それともイヨン?それとm」

ユミル「落ち着けバカ、で何食いたいんだ?菓子か?」

クリスタ「昨日駄菓子食べたからそれ以外がいいな」

ユミル「ならイヨン行くか、あそこなら色々あるし」

サシャ「賛成です!」

サシャ「ああ、パンが美味しそうですね、あっちのケーキも」ジュルジュル

コニー「汚ねえからヨダレどうにかしろ!」

サシャ「おっとこれは失礼しました」フキフキ

クリスタ「私ケーキ食べよ!」

ユミル「なら私もそうするか」

サシャ「私はパンにします!ここの焼きたてのパンは絶品ですからね!」

コニー「俺は惣菜の唐揚げにするわ」

クリスタ「ユミルは何のケーキにするの?」

ユミル「そうだな、何にしようか」

サシャ「はぁ、焼きたて美味しいですぅ」モグモグ

ユミル「毎度の事だがよく一斤まるまる食えるな」

サシャ「私の胃袋は宇宙ですから~」モグモグ

コニー「ん?どっかで聞いた事ある気がするけど思い出せねえ」モグモグ

クリスタ「ほら私達も食べよ」パカッ

サシャ「何買ったんですか?」モグモグ

クリスタ「私が苺のショートケーキで、はいユミル」

ユミル「ああ、サンキュ」

クリスタ「ユミルがモンブランだよ」

サシャ「基本ですねぇ」モグモグ

ユミル「まあ無難だしな」モグモグ

クリスタ「私はイチゴが好きだから苺のショートケーキ」モグモグ

ユミル「どうだ美味いか?」モグモグ

クリスタ「美味しー!もう幸せー!」モグモグ

ユミル「簡単な奴だな」モグモグ

クリスタ「いいじゃない、ねっサシャ」モグモグ

サシャ「はい!私も何か食べてる時が一番幸せです!」モグモグ

クリスタ「イヨンって初めて来たけどこうやって座ってお喋り出来ていいね」

サシャ「そうですね、美味しい物もありますしね」

ユミル「初めてならまだ早いし少し見て回るか?」

クリスタ「いいの?みたい!」

ユミル「なら行くか」

コニー「あ、俺漫画買いてぇから本屋行こうぜ!」

クリスタ「本屋さんもあるの?」

ユミル「ああ、なら近いし本屋から行くか」

コニー「よっし!早く行こうぜ!」

クリスタ「わー!結構おっきいんだね!」

ユミル「まあこの辺じゃ一番でかいかもな」

サシャ「コニーは何買うつもりなんですか?」

コニー「決まってるだろ、別冊マガヅソだよ!」

サシャ「雑誌ならコンビニで買えばいいのに」

コニー「俺は毎回ここで予約して買ってんだよ、人が立ち読みしてたらヨレヨレなんだよ」

ユミル「そこまで気になるなら年間購読しろよバカ」

コニー「ねんかんこうどく?なんだそれ?」

クリスタ「あ!この小説欲しかったやつだ!」

ユミル「なんだ?秒速5インチ?」

クリスタ「知らない?映画もあるんだよ?」

ユミル「悪いが知らん、サシャ、お前知ってるか?」

サシャ「いえ、私もちょっと、どんな話なんですか?」

クリスタ「死にたくなる話だよ?」

ユミル「おい、それ買うのやめとけ!」

サシャ「ユミルの言う通りです、やめて下さい!」

クリスタ「えー、いい話なのにー」

コニー「買ってきたぜって何してんだ?」

サシャ「コニーもクリスタに言ってあげて下さいよ」

コニー「何をだ?」

サシャ「この本を買うのやめた方がいいって」

コニー「ん?秒速5インチじゃん、小説も出てんのかこれ」

サシャ「え?知ってるんですか?」

コニー「前に母ちゃんがDVD借りてきたから見たことあるぜ」

サシャ「どんな内容でした?」

コニー「俺はよくわかんなかったけど母ちゃんと父ちゃんは見終わった後魂が抜けたみたいだったな」

ユミル「なるほどな、何となくわかった」

クリスタ「やっとわかってくれた!?」

ユミル「ああ、だからとりあえず今日は一時保留しよう」

クリスタ「えー、何で?」

ユミル「一旦私がその映画を見てみるから、それまで待ってくれ」

サシャ「私も見ます!」

ユミル「それで判断するから」

クリスタ「何で本を買うだけで二人の許可がいるの?」

ユミル「他の本ならいくらでもいい、ただこれだけはな?」

クリスタ「もー、わかりました」

サシャ「どうです?似合いますか?」

クリスタ「サシャ可愛いー!これも併せてみてよ!」

サシャ「こうですか?」

クリスタ「似合う似合う!」

サシャ「ありがとうございます!」

クリスタ「コニー、これ私似合うかな?」

コニー「んー?よくわかんねえけどいいんじゃねえか?」

クリスタ「ありがとコニー!」

サシャ「む、私はどうですかコニー」

コニー「え?お前はそういうヒラヒラしたの似合わね」ゲシッ

コニー「いてえ!」

ユミル(はあ、こいつらがくっつくのはまだ当分先だな)

クリスタ「ほらユミルも!」

ユミル「私は別にいいって、こういうヒラヒラしたりしてんの嫌いなんだよ」

クリスタ「えー、可愛いのに」

サシャ「確かにユミルがこういう服を着てるの見たことないですね」

ユミル「まず持ってないしな」

コニー「大体Tシャツにズボンとアクセサリーだけだよな」

ユミル「着てて楽だからな、着替えるのも簡単だし」

ユミル「そろそろ帰るか」

クリスタ「え、もうそんな時間?」

サシャ「早く帰らないと晩御飯が!」

コニー「え?結局俺の服は見ねえのかよ」

ユミル「見たけりゃ見てていいぞ?私達は帰るから」

クリスタ「バイバイコニー、明日お昼過ぎね!」

サシャ「また明日会いましょう!」

コニー「わかったから、俺も帰るから!頼むから待ってくれよ!」

サシャ「仕方ないですねぇ」

ユミル「お前は何様なんだよ」

コニー「じゃあ明日チョーファミとか持ってくから!」

サシャ「私がソフトを持って行きますね!」

ユミル「ああ、任せた」

コニー「じゃあまた明日な!」

サシャ「また明日~」

ユミル「またな」

クリスタ「気をつけてねー!」

クリスタ「ユミルどうする?今日も家でご飯食べてく?」

ユミル「いや流石に遠慮しとくわ」

クリスタ「別に気にしなくていいのに」

ユミル「明日泊まるからいいだろ?」

クリスタ「んーわかった」

ピンポーン

クリスタ「あ、来た!誰かな?って誰?」

クリスタ母「ああ、宅配便ね、今開けますね」ポチッ

クリスタ「紛らわしいよー」

クリスタ母「でもまだ朝の9時よ?ユミルさん達はお昼食べて来るんでしょう?」

クリスタ「そうだけどー」

クリスタ母「もう少し落ち着かないと体が持たないわよ?」

クリスタ「うー、待てないよ」

クリスタ母「まったく困った子ね」

クリスタ「ユミルに電話してみよ!」プルルルル

ここまで
レスくれてた方ありがとうございます、嬉しいです

プルルルル プルルルル プルルルル

ユミル「…ん……クリスタ?」

プルル

ユミル「んー?なんだ?」

クリスタ『おはようユミル!もしかして寝てた?』

ユミル「ああ」

クリスタ『ゴメンね?』

ユミル「別に、で何か用か?」

クリスタ『えっと、用っていうか……』

ユミル「あ?何もないなら切るぞ?」

クリスタ「よっよかったら今から来ない?」

ユミル「はあ?」

クリスタ『あっ!ちょっとお母さん!』

クリスタ母『ごめんなさいね、この子待ちきれないみたいなの』

ユミル「はあ」

クリスタ母『寝起きなら何も食べずにいらっしゃい、ご飯用意して待ってるから』

ユミル「よろしいんですか?」

クリスタ『そういう事だから早く来てね!』プツッ

ユミル「うわ、切りやがった……話聞けよ……」

ユミル「はぁ、仕方ねえ、用意するか……」

ピンポーン ガチャ

クリスタ「ユミル遅いー」

ユミル「うるせえな、これでも急いだ方だよ」

クリスタ「ふふ、いらっしゃい、さっ入って入って」

ユミル「ああ、お邪魔します」

クリスタ母「あっいらっしゃい、今パン焼いてるからちょっと待ってね」

ユミル「おはようございます、すみません食事まで」

クリスタ母「いいのよ、クリスタが朝からごめんなさいね」

クリスタ「だって待てなかったんだもん!」

クリスタ母「はいどうぞ、ハムエッグとソーセージ」

ユミル「ありがとうございます、ではいただきます」モグモグ

クリスタ母「どう?お口に合うかしら?」

ユミル「いえ、とても美味しいです」モグモグ

クリスタ「だってお母さん、よかったね」

クリスタ母「うふふ、そうね」

ユミル「なあクリスタ、もしかして他の二人にも連絡したのか?」モグモグ

クリスタ「ううん、ユミルだけだよ?した方がよかった?」

ユミル「いや、呼ばなくていい」

ユミル「ご馳走様でした」カチャカチャ

クリスタ母「あ、そのままにしてていいわよ、私が片付けるから」

ユミル「いえ、これくらいは」

クリスタ母「お客さんなんだから、そのかわりにクリスタの相手お願い」

ユミル「そういう事なら遠慮なく」

クリスタ「ちょっと、子供みたいに言わないでよ!」

ユミル「子供だろ、じゃないと朝から電話してこねえよ」

クリスタ「むー、意地悪ー」

クリスタ母「ふふふ」

ここまで
レスくれてた方ありがとうございます

続けよう!

>>139
書き方が紛らしかったな、まだ続くよ!

ユミル「クリスタ、荷物どうしたらいい?お前の部屋でいいのか?」

クリスタ「うん、私の部屋で寝るでしょ?」

ユミル「いや、そういうのはそっちが決めるんじゃないか?客間とかさ」

クリスタ「うーん、じゃ私の部屋ね!布団三つくらいなら大丈夫な広さだから」

ユミル「はいよ、案内してくれ」

クリスタ「いいよー、こっちこっち」ガチャ

クリスタ「どうぞー」

ユミル「おー、やっぱ広いな、テレビも私ん家よりでけえし」

ユミル「なあ、このドアってまさか」

クリスタ「ウォークインクローゼットだよ?ほら」ガラッ

ユミル「は~、初めて見たぜ、やっぱ高そうな服ばっかだなぁ」

クリスタ「これでも前の家で使ってた奴の一部だよ、他は多分全部処分されたんじゃないかな?」

ユミル「うわ、勿体ねえ……」

クリスタ「仕方ないよ、全部持ってきたら部屋一つじゃ足りないもん」

ユミル「これだから金持ちは、売ればいいだろうに」

ユミル「バカ二人来るまで時間あるけど何する?」

クリスタ「何しようか?」

ユミル「何か遊べるもんとかねえの?」

クリスタ「無いよ?」

ユミル「お前一人の時何してんの?」

クリスタ「本読んだりテレビ見たり勉強したり?」

ユミル「トランプとかもねえの?」

クリスタ「私は持ってないけど……あ!おかーさーん!!」

クリスタ母「はいはい、なんですか?」

クリスタ「トランプある?」

クリスタ母「トランプ?麻雀牌とマットならあるけどトランプは無いわね」

ユミル「何で麻雀牌とマットがあるんですか、もしかしてやられるんですか?」

クリスタ母「出来ないんだけど昔友人がくれたのよ、捨てるのもあれでしょ?」

クリスタ「そっか、トランプ無いんだ、麻雀は二人で遊べないの?」

ユミル「普通三人か四人でやるもんだし、そもそもお前ルール知らねえだろ」

クリスタ「難しいの?」

ユミル「そうでもないが役ってのを覚えるのも教えるのもめんどいからやめとこう」

クリスタ「それじゃやることないねー」

ユミル「おい、あれノートパソコンじゃねえか?」

クリスタ「そうだけどー?」

ユミル「ネット繋いでんだろ?」

クリスタ「繋いでるよー?」

ユミル「ちょっと使っていいか?」

クリスタ「いいけど?何調べるの?」

ユミル「やっぱりな、お前インターネットは何でも調べられる辞書くらいにしか思ってないだろ」

クリスタ「うん、わからない事があった時に使うだけだけど違うの?」

ユミル「これさえあればお前がやりたがってたゲームも出来るぞ?」

クリスタ「またまたー、私のことからかってるでしょー」

クリスタ「パソコンはお仕事したりする道具だよ?」

ユミル「ならそう思ってろよ、私はこれで遊ばせてもらうから」カタカタ

クリスタ「え?本当に出来るの?」

ユミル「そう言ってんだろーが」カチッカチッ

ユミル「ほら、これが無料で麻雀出来るサイト」カチッ

ユミル「で、こっちが色んなゲームが出来るサイトだ」

クリスタ「これ全部無料なの!?」

ユミル「ああ、無料だ」

クリスタ「凄い凄ーい!パズルが全部消えたよ!」

ユミル「結構上手いじゃんか、これなら何回かであいつらぷよリス負けるんじゃねえか?」

クリスタ「あ!え?スピードが急に早く!?え!あっああ!?」

ユミル「初めてにしちゃ上出来だよ、後は慣れだな」

クリスタ「そうかな?」

ユミル「ああ、もしかしたら今日中にあいつらに勝てるかもな」

クリスタ「本当!?」

ユミル「あいつら考えないからな、多分大丈夫だろ」

クリスタ母「二人とも、お昼出来たわよ」

ユミル「すみません、ありがとうございます」

クリスタ母「ほらクリスタも」

クリスタ「待って、今いいとk」グイッ

クリスタ「えっ?あれ?ユミル!?降ろして!今いいところなの!」ジタバタ

ユミル「はまりすぎだバカ、昼飯食うぞ」

クリスタ「え?え!?あっ!ごめんなさい、夢中になってた」

ユミル「ほどほどにな?」

クリスタ「はい……」

ユミスタ「いただきます」

クリスタ母「どーぞー」

ユミル「このパスタ美味しいです」モグモグ

クリスタ母「本当?よかった、クリスタはどう?」

クリスタ「美味しいよ!」モグモグ

クリスタ母「ありがと、そうだユミルさん、夜に食べたい物や好きな物教えてもらえる?」

ユミル「え?」

クリスタ母「晩御飯の参考にね」

ユミル「生き血を少々」

クリスタ母「……えっ……?」

ユミル「嘘です、冗談です!鯖味噌が好きです!」

クリスタ母「あっああ、鯖味噌ね、ビックリしたわ」

ユミル「誰が流したかわからない噂なので信用しないで下さい」

クリスタ「ユミルって鯖味噌が好きなんだ」

ユミル「変か?」

クリスタ「ううん、私も鯖味噌好きだよ?」

ユミル「だよなー、美味いよな」

クリスタ「うん!」

クリスタ母「なら今日は鯖味噌にするわね」

クリスタ母「あの、ユミルさん」

ユミル「なんですか?」

クリスタ母「その、聞きにくいんだけど、サシャちゃんってよく食べるの?」

ユミル「そうですね、想像の5倍は食べると思います」

クリスタ母「え?5倍?」

ユミル「はい、見た目は普通の体型なんですがありえないくらい食べます」

クリスタ「サシャよく食べるけどスタイルいいよね」

ユミル「ああ、世のダイエットしてる人全員の敵みたいな奴だな」

ユミル「あればあるだけ食べるんで気を使って沢山作ったりしないでいいですから」

クリスタ母「そう?お腹空いたら可哀相じゃない?」

ユミル「いや少しは我慢させて下さい、最悪殴って気絶させますから」

クリスタ「ユミル、それは流石にやり過ぎよ」

ユミル「いやあいつは限度を知らんからな、多少痛い目にあわせないとだな」

クリスタ母「じゃあサシャちゃんには三人前作りましょう」

ユミル「一人前で十分ですよ」

クリスタ母「そのかわりいくら頼まれてもそれ以上作らない、それでいい?」

ユミル「すみませんバカのために、お願いします」

ピンポーン

クリスタ母「もしかして噂をすればって奴じゃない?」

クリスタ「二人ともいらっしゃい、最初わかんないと思うからそこで待ってて」

サシャ『了解しました』

クリスタ「それじゃ私下まで迎えに行って来るね」

ユミル「私も行こうか?」

クリスタ「ううん、大丈夫!ゆっくりしてて」

ユミル「わかったよ」

クリスタ「それじゃ行ってきまーす」ガチャ

コニー「なあ、このマンション何mあるんだ?」

サシャ「さあ?でもかなり高いですよねぇ」

コニー「京東タワーくらいあるんじゃねえか?」

サシャ「京東タワーって何mでしたっけ?」

コニー「さあ?」

サシャ「というか私京東タワー見たこと無いです」

コニー「俺も見たことねえよ?」

サシャ「なら何で比べたんですか?」

コニー「何となく?」

ウィーン

クリスタ「やっほー、お待たせ!」

ガチャ

クリスタ「さ、入って入って」

コニサシャ「お邪魔しまーす」

クリスタ母「いらっしゃい、サシャちゃんとコニー君ね」

コニサシャ「はい!はじめまして!」

クリスタ母「ふふふ、仲がいいのね、ゆっくりしていってね」

コニサシャ「はい!」

クリスタ母「ユミルさんならクリスタの部屋にいるから、すぐ飲み物持って行くわね」

クリスタ「ありがとお母さん、さっ二人ともこっちだよ」

ユミル「ようお前等、早かったな」

サシャ「そういうユミルの方が早いじゃないですか」

ユミル「私は朝からいるからな」

サシャ「え?お昼食べてから集合でしたよね?」

ユミル「ああ、私は朝からクリスタに呼び出されたんだよ」

サシャ「そうでしたか、しかし凄いマンションですね、沢山ロック解除してましたよ」

ユミル「だろ?面倒臭そうだよな」

サシャ「確かに、急いでる時とかは不便そうですね」

ガチャ

クリスタ母「はいジュースとお菓子、サシャちゃんだけ特別に二つね」

サシャ「いいんですか!?ありがとうございます!」

クリスタ母「ふふふ、それじゃお母さん少しお買い物に行ってくるから」

クリスタ「わかった、ありがとねお母さん」

クリスタ母「それじゃ皆ケンカしないようにね」ガチャ

サシャ「クリスタのお母さんは神様です」

クリスタ「大袈裟だよー」

ユミル「コニー、さっきから無口だがどうした?」

コニー「え?あっ、いやクリスタの母ちゃん……だよな?」

クリスタ「そうだけど?」

コニー「スゲー若くて綺麗だから緊張しちまった、姉ちゃんかと思ったぜ」ゲシッ

コニー「いてえな!なんだよ!」

サシャ「いえ、何も?でも確かに綺麗でしたね」

クリスタ「二人ともありがとね」

ユミル「ほら、話はその辺でゲームテレビに繋げよ」

コニサシャ「了解」

コニー「最初何やる?」

ユミル「何持ってきたんだ?」

サシャ「えっと、話してたボンバー男にぷよリス、後人生電鉄もありますよ」

サシャ「他にも皆で遊べるソフトをいくつか持ってきました」

サシャ「そうそう、ソフト探してたらこれも出てきたんですよ」

ユミル「おっ!モノトリーじゃねえか!」

コニー「うわ、懐かしいな」

クリスタ「物取り?」

ユミル「違う違う、モノトリーだ、世界大会が何度も開催されてるボードゲームだよ」

ユミル「でもこれやりだしたら長いしな」

コニー「だよな、でも面白いよな」

ユミル「クリスタの母ちゃん帰ってきたら誘ってみるか」

サシャ「いいですね!5、6人の方が楽しいですしね!」

クリスタ「えっと?」

ユミル「ああ悪い悪い、クリスタもやるだろ?」

クリスタ「皆興奮してるけどそんなに面白いの?」

サシャ「面白いですよ!ただ最初に負けるとかなり暇ですが」

コニー「双六だから運もあるしな」

ユミル「とりあえずモノトリーは置いとこう、で何する?」

コニー「人生電鉄も長いよな」

サシャ「それはでも最初に多少調整出来ますよ?」

クリスタ「私パズルゲームやりたい!」

ユミル「そうか?まあさっき少しやったしな、ならぷよリスからやるか」

サシャ「いいですね!ではぷよリスからやりましょう!」

ユミル「とりあえずお手本見せてやるよ」

コニー「お前の早過ぎてわかんねえんじゃねえか?」

テレビ「イェーガー、イェーガー、イェーガー、イェーガー、イェーガー、イェーガー」

コニー「ああああああ!!」

ユミル「ざっとこんなもんだ」

サシャ「相変わらず容赦ないですね」

クリスタ「でもルールはわかったよ?」

ユミル「そうか、ならほらやってみろ、このボタンで移動させてこれで回転だ」

クリスタ「なるほど、わかった!サシャ勝負しよ!」

サシャ「ふっふっふっ、相手が初心者でも私は手加減しませんから覚悟して下さい」

テレビ「ゾエ、ザカリアス、スミス」

クリスタ「あ、そこにきたらダメ!」

テレビ「ゾエ、ザカリアス、スミス」

クリスタ「またいいところに!?」

テレビ「ゾエ、ザカリアス、スミス」

クリスタ「ああ、せっかく消したのに!」

テレビ「ゾエ、ザカリアス、スミス」

クリスタ「もう置く場所が!」

テレビ「ゾエ、ザカリアス、スミス」

サシャ「やっほー、勝ちましたー!」

コニー「うわ、ある意味ユミルよりえげつねぇなこいつ」

テレビ「ゾエ、ザカリアス、スミス、ザックレー」

コニー「え?初心者が四連鎖!?」

テレビ「ゾエ、ザカリアス、スミス」

コニー「やべえ、おいつかねえ!」

テレビ「ゾエ、ザカリアス、スミス、ザックレー、マリア、ローゼ」

コニー「ああああああ!!」

クリスタ「やった!勝ったー!!」

サシャ「凄いですねクリスタ」

ユミル「ああ、初心者は普通こんなに連鎖出来ねえよ」

クリスタ「へへへー!」

テレビ「ゾエ、ザカリアス、スミス、ザックレー、マリア」

サシャ「させません!」

テレビ「ゾエ、ザカリアス、スミス」

クリスタ「まだまだ行くよ!」

テレビ「ゾエ、ザカリアス、スミス、ザックレー、マリア、ローゼ、シーナ」

サシャ「ええ!?」

テレビ「ゾエ、ザカリアス、スミス、ザックレー」

サシャ「ああ……負けてしまいした」

クリスタ「やった!リベンジ成功ね!」

テレビ「イェーガー、イェーガー、イェーガー、イェーガー、イェーガー」

クリスタ「負けないんだから!」

テレビ「ゾエ、ザカリアス、スミス、ザックレー、マリア、ローゼ、シーナ」

ユミル「それじゃ私に勝てねえよ」

テレビ「ゾエ、ザカリアス、スミス、ザックレー、マリア、ローゼ、シーナ、イェーガー、イェーガー、イェーガー、イェーガー、イェーガー」

クリスタ「負けたー、ユミル強すぎ!」

ユミル「いやクリスタも十分強いぞ?」

サシャ「そうですね、初心者とは思えない強さです」

コニー「なあ、俺らもうぷよリスじゃ勝てねえよ」

サシャ「はい、悔しいですが無理です、違うゲームにしませんか?」

ユミル「どうするクリスタ?」

クリスタ「もう一回だけユミルと勝負させて!」

ユミル「だってよ、次やりたいやつその間に決めとけ」

サシャ「わかりました!クリスタ頑張って下さい!」

コニー「クリスタ次こそ勝てよ!」

クリスタ「任せてよ!絶対勝つからね!?」

ユミル「はいはい、頑張って」

クリスタ「さっきより消せなかった……」

サシャ「ユミル完全に本気でしたね」

コニー「手加減くらいしてやれよな」

ユミル「いいじゃねえか、これが実力の差って奴だよ、で次何するか決めたか?」

サシャ「はい、ボンバー男をやりましょう!」

クリスタ「どういうゲームなの?」

コニー「爆弾で相手を倒したら勝ちだぜ」

クリスタ「え……爆弾?」

ユミル「安心しろ、思ってるような残虐な奴じゃねえよ」

クリスタ「本当?」

サシャ「やった方が早いですよ」

コニー「だな、とりあえずやろーぜ」

ユミル「ほらコントローラ、これは四人同時に出来るからな」

クリスタ「さっきとやり方は一緒?」

ユミル「移動は一緒だけどこれは回転の代わりに爆弾置くんだよ」

ユミル「だから気をつけないと自分を巻き込んで自滅するぞ」

クリスタ「わ、わかった!気をつける!」

サシャ「最初は爆弾で壁を壊してアイテムを集めるといいですよ」

クリスタ「壁ね?わかったわ」

テレビ「ボーンボボーン」

サシャ「ああ、コニーにやられてしまいました」

サシャ「しかし!外から爆弾を投げてクリスタを援護です!」

テレビ「ポイッボボーン、ボボーン」

ユミル「さすがにずるいわ、仕方ねえ、コニー死ね!」

テレビ「ポイッ、、ボーンボボーン、ボーン」

クリスタ「やったー!勝ったー!」

コニー「お前等ずりーぞ!3対1じゃ勝てねえよ!」

テレビ「ポイッポイッボボーンポイッ、ボーン」

コニー「クソー!勝てねえ!!」

クリスタ「そろそろ慣れてきたからコニーばかり狙うのやめてあげて?」

サシャ「クリスタがそう言うのでしたら」

ユミル「普通にやるか」

コニー「最初からそうしろよ!」

ユミル「仕方ねえだろ、強い奴から倒すのが鉄則だ」

サシャ「そうです、勝つためには仕方ありません!」

コニー「そっか?俺強いか?やっぱ強いもんな!」

ユミサシャ(バカでよかった(です))

コニー「あ!スタート地点に爆弾置いちまった……」

テレビ「ボーン」

コニー「仕方ねえ、近くのユミルから狙うか」

テレビ「ポイッ、、ボーンポイッボボーン」

ユミル「ああ!クソッ狙いやがって!」

コニー「うるせー!さっきまで俺狙ってただろーが!」

テレビ「ボボボボボーンボーン」

サシャ「追い詰めましたよクリs」

テレビ「ポイッボーン」

サシャ「ああ!!?」

クリスタ「やったー!ありがとコニー!」

コニー「さっきまでのお返しだぜ!」

クリスタ母「ただいまーって遊んでて気付かないかな?」

ガチャ

クリスタ「お帰りなさいお母さん!」

コニー「荷物重いでしょう?僕が持ちますよ!」

ユミル「おいサシャ、あいつ誰だ?」ヒソヒソ

サシャ「知りません、ちょっと殴ってきます」ヒソヒソ

ゴンッ

コニー「いてえ!何で殴るんだよ!」

サシャ「知りません!」

クリスタ母「ふふふ、サシャちゃんも大変ね」

コニスタ「?」

クリスタ「それでね、お母さんも一緒にモノトリーやらない?」

クリスタ母「え?お母さんも?」

ユミル「特に用がなければですが、どうですか?」

コニー「ユミルってこんな喋り方だったか?」ヒソヒソ

サシャ「私達の両親とかにはいつもこうじゃないですか」ヒソヒソ

コニー「そうだっけ?」

クリスタ「一緒にやろーよ!」

クリスタ母「仕方ないわねぇ、一回だけよ?」

クリスタ「やったー!」

クリスタ母「わっ、本当に持って来たんだ、懐かしいわ」

クリスタ「え?お母さんしたことあるの?」

クリスタ母「ええ、数える程度だけどね」

サシャ「という事は初めてはクリスタだけですね」

クリスタ「むー、あれ?これだけしかマスがないの?すぐ終わっちゃうよ?」

ユミル「これはゴールがないんだよ」

クリスタ「え?」

ユミル「ただただひたすらに回りつづけるゲームだ」

クリスタ「それでどうやって勝ち負けを決めるの?」

ユミル「自分以外全員が破産したら勝ちだよ」

ユミル「勝つためにはモノトリーの名前通り相手プレイヤーから奪うだけだ」

ユミル「奪うためにマス目を買って罠を仕掛ける」

ユミル「でそこに他プレイヤーが止まればお金を奪える」

ユミル「後大事な事だがマス目は他プレイヤーから買ったり売ったり出来る」

ユミル「他に聞きたい事があったらそのつど聞くといい、じゃあ始めるぞ?」

クリスタ「だ、大体わかった!」

コニー「マジかよスゲーなクリスタ、俺逆にわけわかんなくなったぜ?」

ユミル「あ、一つ言い忘れてた」

クリスタ「何?」

ユミル「列によってマスの色が違うだろ」

クリスタ「うん」

ユミル「一色全部自分のマスにしたらそのマスで奪える金額が増えるぞ」

クリスタ「なるほど、じゃあ出来るだけ揃えた方がいいんだね?」

コニー「そんなルールがあったのか!知らなかったぜ!」

サシャ「コニーそれ毎回言ってますよ?」

ユミル「それでいて相手に揃わせないのが一番だな」

サシャ「ふっふっふっ、最初にユミルが破産ですね!」

ユミル「止まるマス全部他人のマスとかありえねえだろ……」

クリスタ母「サシャちゃんお金持ちねぇ」

コニー「次は俺だな」コロコロ

コニー「えっと7マス先は……うわっ、他人のマスだ」

クリスタ母「ふふふ、ごめんなさいね、少し頂くわね」

コニー「はい!どうぞ!」

クリスタ「次私ね!」

ユミル(確かに金もマス数もサシャがトップだが場所が悪いな)

コニー「9マス先は……ああ!」

サシャ「ご馳走様です!」

コニー「ああ、俺も破産だ……」

クリスタ「これでお母さんとサシャの一騎打ちね!ユミルはどっちが勝つと思う?」

ユミル「私か?クリスタの母ちゃんじゃねえか?」

コニー「は?金もマス数もサシャの方が上なのにか?」

ユミル「期待値が全然違うんだよ」

コニー「きたいち?なんだそれ」

ユミル「簡単に言えばサシャのマスはあまり止まらないんだよ」

ユミル「逆にクリスタの母ちゃんのマスは皆止まりやすい位置にある、その差はでかい」

サシャ「10以上!10以上出てください!」コロコロ

サシャ「3……まいりました……」

ユミル「な、言っただろ?」

クリスタ「お母さん強ーい!おめでとー!」

クリスタ母「ふふふ、ありがと」

サシャ「途中まではいい感じだったんですが、気付いたら負けてました」

コニー「ユミルはお前が勝ってる時からクリスタの母ちゃんが勝つって言ってたぞ」

サシャ「え?本当ですかユミル!?」

ユミル「ああ、あれじゃ5、6回に1回くらいしか勝てねえよ」

サシャ「そんなー」

クリスタ母「楽しかったわ、また今度しましょうね」

サシャ「次は負けませんよ!?」

クリスタ「私だって負けないんだから!」

コニー「お、俺だって!」

ユミル「クリスタはともかく、お前等二人はもう少し考えないといつまでたっても勝てないぞ?」

サシャ「最初に負けた人が言っても負け惜しみにしか聞こえませーん!」

コニー「そうだぜ、一周も出来なかったくせに」

ゴッゴッ

サシャ「痛いです!」ジンジン

コニー「いてえ!血出てねえか!?」ジンジン

コニー「ん?うわっもうこんな時間か!そろそろ帰らねえと」

サシャ「外も大分暗くなってますね」

コニー「クリスタ、帰る前にベランダから外見てもいいか?」

クリスタ「いいよ!こっちこっち、落ちないでね?」

サシャ「あ!私も見たいです!ほらユミルも!」グイッ

ユミル「わかったわかった、だから引っ張んな」

クリスタ「ほら早くー!」

ユミル「はいはい」

クリスタ母「ふふふふ」

コニー「スゲー!街全部見えるんじゃねえかこれ?」

サシャ「はー、凄い眺めですねえって、あれジャンとマルコじゃないですか?」

コニー「あ、本当だ!あいつら何してんだ?」

ユミル「は?どこだよ、全然わかんねえ……」

サシャ「ほらあそこのベンチにいるじゃないですか」

ユミル「ベンチ?クリスタお前見えるか?」

クリスタ「ごめんなさい、私も全然わからない」

サシャ「そうですか?それじゃ仕方ないですね」

コニー「じゃ俺帰るな!」

クリスタ「本当にゲームいいの?」

コニー「ああ、古いから普段しねえから今度来たときまで貸してやるよ」

クリスタ「ありがとねコニー」

コニー「おう、それじゃまた月曜学校でな!サシャとユミルも!」

サシャ「気をつけて下さいね」

ユミル「おう、またな!」

コニー「んじゃ、お邪魔しました~」ガチャ

コニー(あれ?帰るのはカードみたいなのいらねえのか?まあいいか)

とりあえずここまで

クリスタ母「それじゃお母さんは晩御飯作るからその間に順番でお風呂入りなさい」

ユミル「クリスタとサシャお前等先に入れよ、私はクリスタの母ちゃん手伝うから」

クリスタ「私も手伝うよ!?」

ユミル「なら最初に入れよ、上がれば後は全部手伝えるぞ?」

クリスタ「わかった!サシャ私先に入るけどいい?」

サシャ「どうぞ、クリスタの家ですから気になさらず、ごゆっくりどうぞ」

クリスタ「ありがと、それじゃ先に入ってくるね!」

ユミル「とまあ、実はクリスタが一番手伝えないんだけどな」

サシャ「え?」

ユミル「普通料理は最初に下ごしらえするんだよ」

サシャ「あー、なるほど、なら何故私でなくクリスタをお風呂に?」

ユミル「あいつ包丁も握った事ないんだよ」

サシャ「え?そうなんですか!?」

ユミル「ああ、だから悪いが邪魔だ」

クリスタ母「ごめんなさいね、変な気を使わせちゃって」

ユミル「いえ、ケガされても嫌ですから」

ユミル「そういうわけだ、サシャも手伝え」

サシャ「わかりました、何をしましょう?」

クリスタ「~♪~♪」ゴシゴシ

クリスタ(ご飯食べた後何しよっかな~)ゴシゴシ

クリスタ(お母さんモノトリー強かったな~)バシャァァ
クリスタ「~♪~♪」チャプッ

クリスタ(気持ちいい~)

クリスタ(ぷよリスでユミルに勝ちたいな~、どうやったら勝てるんだろ)

クリスタ(凄い早さで積んで行くから勝てないな~)
クリスタ(ボンバー男も楽しかったな、コニー沢山狙われてて可哀相だったけど)

クリスタ「~♪~♪」

サシャ「あの、クリスタ遅くないですか?」

ユミル「いつも長いんですか?」

クリスタ母「そうねぇ、普段ならもうあがってる時間だわ」

サシャ「まさか中で倒れてるんじゃないですか?」

ユミル「縁起でもねえ事言うんじゃねえよ!」

サシャ「すみません」

クリスタ母「ごめんねサシャちゃん、ちょっと確認してきてもらっていい?」

サシャ「わかりました!確認してまいります!」

コンコン

サシャ「クリスタ~?生きてますか~?」

クリスタ「え?サシャ?どうしたの?」

サシャ「いえ、中々出てこないので様子を見にきました」

クリスタ「え?もうそんな時間!?」

サシャ「かれこれ40分ですかね」

クリスタ「ええ!?出る!すぐに出るよ!」バシャン
サシャ「では私は戻りますね」

クリスタ「うん、心配してくれてありがとね」

サシャ「いえいえ~」

クリスタ「あがったよ~、サシャ次どうぞ~」

ユミル「うわ、お前顔真っ赤だぞ?少し水飲め、ほら」

クリスタ「ありがとユミル~、んっんっ」ゴクゴク

サシャ「お風呂なんですが、実はもうご飯が出来たので先に食べる事になりました」

クリスタ「えー!?じゃあ私何もすることないの!?」

ユミル「そりゃ顔が真っ赤になるまでゆっくりしてりゃ何も残んねえよ」

クリスタ「そんな~」

四人「いただきます」

クリスタ「凄ーい、これ三人で作ったの?」

クリスタ母「そうよー、サラダはサシャちゃん、鯖味噌はユミルさん」

クリスタ母「残りがお母さんよ」

サシャ「このだし巻き卵美味しいです!」モグモグ

ユミル「お味噌汁と南瓜の煮付けも美味しいですよ」モグモグ

クリスタ母「ふふふ、ありがと、ご飯のおかわりあるから遠慮なく言ってね」

サシャ「おかわり下さい!」モグモグ

四人「ご馳走様でした」

サシャ「それでは不肖サシャ・ブラウスがお風呂に入らせていただきますね」

ユミル「ああ、あんま長湯すんなよ?遅いといきなりドア開けて写メ撮るからな?」

サシャ「了解しました!行ってまいります!」

クリスタ母「本当に三人前綺麗に食べちゃったわね、炊いたご飯も空だわ」

ユミル「すみません、遠慮を知らないバカで」

クリスタ母「いいのよ、食べてる姿可愛かったから、それに作りがいもあるしね」

サシャ「~♪~♪」ゴシゴシ

サシャ(はー、美味しかったですね)ゴシゴシ

サシャ(少し物足りませんがパン等持ってきたので大丈夫ですね)ゴシゴシ

サシャ(あれ?あまり泡立ちませんね?)ヒョイ

サシャ(あっ、ボディソープじゃなくてリンスでした……)

サシャ(通りで気持ち悪い気がしました)バシャァァ

サシャ(うぇっ、中々落ちませんね、もうこの上からボディソープで洗いましょう)ゴシゴシ

サシャ「サシャ・ブラウスただいまあがりました!」

ユミル「ではお先に失礼します」

クリスタ母「どうぞ、ゆっくり入ってらっしゃい」

サシャ「あっユミル、ボディソープとリンスは間違えないように気をつけて下さいね」

ユミル「はぁ?お前間違えたのか?」

サシャ「えっと、その、はい……リンスで身体を……」

ユミル「本当にする奴初めて見たぜ、わかったよ、気をつけるよ」

クリスタ「サシャ元気出して、確かに似てるもんね、だからね?」

サシャ「ありがとうございますクリスタ」

ユミル(サシャが言ってたのはこれか?)ヒョイ

ユミル(確かに似てるが間違えるか普通?)

ユミル(まあいい、頭から洗うか)ゴシゴシ

ユミル(しかしやっぱ風呂もひれーな、こんなに必要ねえだろ)ゴシゴシ

ユミル(まあ人ん家の風呂に文句言っても仕方ねえな)バシャァァ

ユミル(でっとサシャが身体洗ったリンスか)ヌリヌリ

ユミル(手に触れただけでわかんなかったのかあいつ?)バシャァァ

休憩
レスくれてた方ありがとうございます

ユミル「はぁ……甘やかさないで下さい」

サシャ「ユミルお帰りなさい、一緒にどうですか?」モグモグ

クリスタ「ユミルの分のイチゴもちゃんとあるからね」モグモグ

クリスタ母「安かったから買ってきたのよ、クリスタもイチゴ好きだし」

クリスタ「へへへー」

クリスタ母「ほらユミルさんも、早くしないとサシャちゃんに食べられるわよ?」

サシャ「ユミルいらないなら下さい」モグモグ

ユミル「誰がやるかバーカ、お前は遠慮ってのを覚えろ!」

サシャ「はぁ、イチゴ美味しかったです」

クリスタ「だねー」

クリスタ母「ふふ」カチャ

ユミル「あ、私が片付けますんでお風呂入ってきて下さい」

クリスタ母「いいのよ気を使わなくても?」

ユミル「いえ、今日のせめてものお礼だと思ってやらせて下さい」

クリスタ母「そう?じゃあお願いしようかしら」

ユミル「ありがとうございます、ほらサシャ、お前も手伝え」

サシャ「はい!ピカピカにして見せます!」

クリスタ「私も何か手伝うよー?」

ユミル「いや、お前は少し筋トレでもしてろ」

クリスタ「何でそこで筋トレが出てくるの!?」

ユミル「いやだってお前、机も持ち運べねえじゃん」

サシャ「え?それ本当ですか?」

クリスタ「……うん」

サシャ「それは少し鍛えた方がよさそうですね」

ユミル「せめて3kgくらい普通に持てるようにはならないとな」

サシャ「ジュース2本分ですね、一人で買い物したりするなら最低限といったところですね」

クリスタ「でもさすがに食後はきついよ」

サシャ「確かに食後はきつそうです、吐いちゃうんじゃないですか?」

ユミル「確かにな、これだけ貧弱だとな……」ガチャガチャ

サシャ「筋トレは明日におあずけですね」フキフキ

クリスタ「えー、なら二人も一緒にだからねー?」

ユミル「私は嫌だよ、きついし必要ねえし」ガチャガチャ

サシャ「私も嫌ですよ、筋肉痛になると痛いですから」フキフキ

クリスタ「何それ、私だけきついじゃない!」

サシャ「朝まで人生電鉄をやりましょう!」

ユミル「やらねえよ!適度な所で寝るぞ」

クリスタ「人生電鉄って?」

サシャ「双六ゲームですよ、決められた年月でどれだけお金を稼げるかを競うゲームです」

クリスタ「モノトリーとは違うの?」

ユミル「ああ全然違う、テレビゲームだから盤面の広さも結構あるぞ」

クリスタ「へー、じゃあとりあえずやってみよーよ」

サシャ「はい!」

サシャ「あれ?セーブデータがありますね」

ユミル「どうでもいい、初めからやるぞ」

サシャ「了解です」ポチ

ユミル「名前とか初期設定でいいぞ」

サシャ「そうですね」ポチ
サシャ「あ、年数どうしますか?」

ユミル「10年くらいでいいんじゃねえか?」

サシャ「10年っと」ポチ

ユミル「ほらクリスタ、コントローラのボタン押してサイコロ止めろ」ポチ

クリスタ「オッケー」ポチ

クリスタ「やった!一番乗り!」

サシャ「これでユミルにボンービがつきますね」

ユミル「どうも今日は双六の調子が悪いみたいだ」

クリスタ「ボンービ?」

サシャ「お金を奪ったり余計な事をする疫病神ですよ」

ユミル「毎回目的地から一番遠かった奴にくっつくんだよ」

サシャ「なので気をつけて下さい」

クリスタ「わかった、あ、この物件って買った方がいいの?」

ユミル「買っとけば年一回給料みたいに金が貰えるが持ち金も考えて買わないとすぐ売る事になるぞ」

コンコン

クリスタ「はーい、何お母さん?」ガチャ

クリスタ母「ユミルさんとサシャちゃんのお布団運んでくれる?」

ユミル「あ、すみません!ほらサシャ、運ぶぞ!」

サシャ「はい!」

クリスタ母「こっちの部屋の押し入れの中なのよ」ガラッ

クリスタ母「この上に乗ってる二つよ」

ユミル「よし、サシャ引っ張るぞ」

ユミサシャ「せーの!」グイッ

ボスンッ

ユミル「もう一個いくぞ」

ユミサシャ「せーの!」グイッ

クリスタ母「それじゃあまり夜更かししないようにね」

ユミル「その前に寝かしつけます」

クリスタ母「ふふふ、三人ともおやすみなさい」

三人「おやすみなさい」

ガチャ

クリスタ母(ふふ、何だか娘が三人に増えたみたいだわ)

クリスタ母(しっかり者の長女ユミルさんに元気でよく食べる次女のサシャちゃん)

クリスタ母(コニー君も優しそうな子だったし、あの子はいいお友達に恵まれたわね)

サシャ「この布団フカフカで気持ちいいですよ」ボフボフ

ユミル「確かにな、押し入れに入れてたとは思えねえな」ボフッ

クリスタ「さっ続きやろ?」

サシャ「そうですね、ってあれ?動きませんね」ポチポチ

ユミル「え、マジか?」ポチポチ

クリスタ「あれ?どうしたらいいの?」ポチポチ

ユミル「あー、これは布団敷く時にやっちゃったな」

サシャ「ぽいですね」

クリスタ「え?どういう事?」

サシャ「チョーファミは衝撃に弱いんですよ、なのでこのようによくフリーズしてしまいます」

クリスタ「直せないの?」

サシャ「リセットボタンを押すしか無理です」

クリスタ「え?」

ユミル「つまり今までやったの全部パーだ」

クリスタ「ええ!?後ちょっとで目的地だったのに!?」

サシャ「こればかりは諦めて下さい」

クリスタ「そんな~……」

ユミル「もう寝ろって事だよ、ほら片付けて寝るぞ」

クリスタ「ユミルは最下位だったもんね……」

ユミル「うるせーな、仕方ねーだろ!どうしようもねえんだよ」

サシャ「トップの私も辛いですが、こればかりは諦めて下さい」

クリスタ「サシャが言うなら、わかった」

ユミル「ああもう!ゲームにそこまでマジになんなよな!」イラッ

クリスタ「うん……」

ユミル「ほら、電気消すぞ」カチッ

サシャ「早く寝て早く起きて遊びましょう!」

チッチッチッチッチッチッチッチッチッ

ブッ

ユミル「ふざけんなこのバカ!」

サシャ「仕方ないじゃないですか!出てしまったんですから」

クリスタ「ふふふふふ、サシャダメだよ女の子なんだから」

サシャ「そういわれましても、あっ」ブフッ

ユミル「あー!お前だけ廊下で寝ろ!」

サシャ「そんなー!」

クリスタ「サシャったらブフッって……ふふふふふ……」プルプル

プップップスー

ユミスタ「サシャー!!」




おわり

誤字脱字あったと思いますが最後まで読んでくれた方、レスくれた方ありがとうございました。

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