P「響!お前はお尻ペンペンの刑だ!」響「うぎゃー!許してー!」 (12)

P「駄目だ許せん!また動物にかまけて撮影を中断させて!」

響「だって可愛いねこがいたんだぞ!」

P「だってじゃない!もっとプロ意識を持ちなさい!だから罰!お尻ペンペン!」

響「やだー!プロデューサーのお尻ペンペン痛いー!」

P「つべこべ言うと回数増やすぞ!ほら、四つんばいになるか俺の脚に寝転がるかしなさい!」

響「うー…四つんばいはひざも痛くなるからプロデューサーに寝転がるぞ…」ぼふん

P「じゃあ5回行くからな!はいいーち!」パーン

響「ひゃうっ!」

P「はいにー!」パーン

響「んんっ…」

P「はいさーん!」パーン

響「うう~っ…」

P「はいよんごー!」パンッパーン

響「ひぎゃっ!?れ、連続はずるいぞ~…」

P「はい終わり~。次からは気をつけろよな響」

響「うぅ~…まだお尻がヒリヒリするぞ…」さすさす

やよい「あ!響さん、またプロデューサーにお尻ペンペンされたんですかー?」

響「やよい~!そうなんだ、ちょっと2、30分ねこを追いかけてただけで5回もお尻を叩かれたんだぞ!」

やよい「大丈夫ですか~?」

響「あと1時間はお尻が痛いと思う」

やよい「…いいなー」

響「へ?」

やよい「あ、その…私はプロデューサーにお尻を叩かれたことがないからうらやましいなーって」

響「何言ってるんだやよい!?これは罰ゲームなんだぞ!?すごく痛いんだぞ!?」

やよい「でもプロデューサーにならお尻を叩かれてみたいです~」

響「アワワ…や、やよいが変になっちゃったぞ!大変だ!誰か助けを呼んでくるさー!」

やよい「あ!響さーん!?…行っちゃいました…」

響「うわーん!やよいがー!」だばだばだばだば

律子「こら響!廊下は走らない!」

響「あ!律子!いいところにいたぞ、助けて!」

律子「はぁ?何なのよ今回は」

響「やよいが!やよいが!」

律子「やよい!?やよいがどうしたの!?怪我でもしたの!?」

響「やよいがプロデューサーにお尻を叩かれたいとか言い出しちゃったんだぞ!」

律子「…とりあえず怪我とかじゃなさそうね。…お尻を叩かれたい?」

響「やよいはプロデューサーにお尻ペンペンされたことがないからって…」

律子「ふむ…あぁ、なるほど。響、あんた、また仕事中に何かしたのね?」

響「!?ま、まさか律子まで自分のお尻をペンペンする気なのか!?鬼!」

律子「しないわよ、もうプロデューサーが十分にやったんでしょうから」

響「うん、5回もペンペンされた。それでやよいに話したらうらやましいなーって」

律子「そういうことか…まあ…やよいも難しい子だからねぇ」

響「?どういうことだぞ?」

律子「ほら、やよいはあの歳にして一家を支えるお姉ちゃんでしょう?」

響「うん」

律子「多分、周りから叱られるっていう経験があまりないのよ」

響「そう…なのか?」

律子「失敗することは多いけど、周囲が気を遣って優しくしてくれるからね」

響「うん、なるほどだぞ」

律子「むしろ弟や妹を叱ることの方がずっと多いから、たまには自分が叱られる側に回ってみたい、そう思ったんじゃないかしら」

響「うーん…よくわかるようなわからないような感じだぞ」

律子「まあ、別にやよいがおかしくなったってことじゃないと思うわ。安心なさいな」

響「そっかー、律子がそう言うならそうするぞ!なんくるないさー!ありがとう律子!」だばだばだばだば

律子「だから走るんじゃないってば!…お尻ペンペン、か…」

P「2万1っ!2万2っ!」ヒュボッ

律子「プロデューサー…何してるんですか?」

P「見ての、とおり、素振り、だっ!」ヒュボッ

律子「…お尻ペンペンの?」

P「お尻!ペンペン!のっ!」ヒュボッ

律子「はぁ…まあいいわ…少しお話したいことがあるので、その面妖な素振りやめてください」

P「ふぅー、いい汗をかいた。それで何だ、話って?」

律子「そのお尻ペンペンのことなんですが」

P「…まさか…お、お尻ペンペンをやめろ…とか言わないよな…?」ガタガタ

律子「…そんなに好きなんですかお尻ペンペン」

P「俺はアイドルの尻を叩くためにプロデューサーになった男だぞ?」

律子「業界から去れ!」

P「ひいいっ!!」

律子「はぁ…まあそのことはまたいずれ決着つけるとして…プロデューサーにお願いがあるんです」

P「お願い」

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