結衣「すきすきあいしてる」 (54)

もし結衣にゃんが京子のこと好き過ぎて緊張しまくりだったら
という話・・

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1377974209

@ごらく部

結衣「泊りに?」

京子「うん。だってテスト明けで久しぶりに遊べるでしょ」

結衣「お前は一夜漬けだろ」

京子「結衣は勉強するかなーと思ってテスト期間は自重してたんだから」

結衣「今日は困る」

京子「えーせっかく楽しみにしてたのにー」

結衣「そういうのは早めに言ってくれよ」

京子「んー結衣のケチ!」

結衣「ケチで結構」

京子「ベー」

結衣「舌出されてもなぁ」

京子「生徒会室行って浮気してやる!!」

結衣「はいはい、好きな所行って来れば?」

京子「いーだ」

結衣「やれやれ」

京子「もう戻ってこないからなー!!」

がたん

結衣「やっちゃったよおおおおおおおおお」

結衣「どうしうよう。せっかく京子ちゃんがお家に来てくれるって言ったのに」

結衣「散らかった部屋見られるのが嫌で断っちゃった……」

結衣「しかも生徒会室に浮気しにいくだなんて」

結衣「何するのかなぁ?もしかして綾乃さんとふたりでえっちな事とかしちゃったり」

結衣「うわああああん、もうどうしたらいいのおおお。京子ちゃん帰ってきてよう」

ちなつ「先輩大丈夫ですか?」

結衣「ちなつちゃーん。京子ちゃんがね、浮気しにいくんだって。私どうしたらいいのか」

ちなつ「いや、さっきからここにいたら分かってますけど」

結衣「ねぇ?私変なこと言っちゃったかな?京子ちゃんどこにいると思う?」

ちなつ「まぁ生徒会室ですかね」

結衣「綾乃さんとふたりで愛の逃避行とかないよね?」

ちなつ「呑気にプリンでも食べてるんじゃないでしょうか」

結衣「京子ちゃん可愛いからなぁ、心配だよう」

ちなつ「というか先輩」

結衣「ん?」

ちなつ「キャラおかしくないですか?」

結衣「へ?」

結衣「しまっったあああああああああああああああ」

ちなつ「別に京子先輩もいないですしね、素でいてくれてもいいんですけど」

結衣「はうう、ごめんね?」

ちなつ「いいんですよ、ほら。よしよし」

結衣「あう。後輩になぐさめられてる」

ちなつ「お茶でも飲んで落ち着きましょうか」

結衣「うん」

ちなつ「お茶淹れましたよ」

結衣「ありがとう」

ちなつ「どうです?」

結衣「ふー。やっぱちなつちゃんの淹れてくれたお茶は美味しいなぁ」

ちなつ「少しは落ち着きました?」

結衣「うん、気使わせてごめんね」

ちなつ「京子先輩がそばにいて毎日緊張してるの知ってますからね。これくらいは」

結衣「ちなつちゃんがいてくれて助かるよー。表情までカチコチになっちゃうんだもん」

ちなつ「表情というか喋り方から立ち振る舞いまで全部クールですよ」

結衣「恥ずかしいから言わないでっ///」

ちなつ「そんな先輩に惚れた私がいつの間にか保護者のような立場に……」

ちなつ「人生って分からないものですね」

あかり「あはは、結衣ちゃんは小さい頃からずっとこうなんだよー」

ちなつ「あかりちゃんいたの?」

あかり「いたよ!!ずーーーっといたじゃん。ていうか私の分のお茶も淹れてくれたのに」

ちなつ「冗談だってば(素で忘れてた……)」

あかり「むう」

ちなつ「というかいつから先輩はこんなに恥ずかしがり屋さんに?」

あかり「いつからかなー」

結衣「うんとね、最初に京子ちゃんとお友達になったのはすっごい小さい頃だからね」

あかり「うんうん」

結衣「その頃はまだ普通だったと思うの」

ちなつ「ではいつ頃にそんなクールキャラが定着したんですか?」

結衣「はっきりとは覚えてないけど、京子ちゃんのことをその、可愛いなって思った時から」

ちなつ「可愛い?」

結衣「うん。京子ちゃんのこと可愛いなーって思って、緊張しちゃうようになったら何故かこんな風に」

あかり「私といる時は今みたいに大人しい結衣ちゃんだったもんね」

結衣「あかりちゃんは京子ちゃんのお話とか聞いてくれるの」

ちなつ「小さい頃のあかりちゃんは不思議に思わなかった?」

あかり「うーん。別に気にしなかったよ。結衣ちゃんがね、京子ちゃんの前だと胸がキューってなって」

あかり「普段とは違う自分になっちゃうんだって相談してくれたしね」

ちなつ「それにしても毎回疲れませんか?」

結衣「もう何年もこうだから疲れたりはしないよ。でも最近ちょっとしたことでも凄く不安になるの」

ちなつ「さっきのことですか」

結衣「だって京子ちゃん可愛いから、他の子も一緒にいたらぜったい好きになっちゃうし」

ちなつ「恋する乙女は重症ですね」

結衣「ん?」

ちなつ「で、どうして断ったんですか?泊まりの件」

結衣「だってだって、テスト勉強忙しくて京子ちゃんといる時間が少なかったでしょ?」

結衣「だからね、部屋とか散らかってるし。ぬいぐるみとかその辺に落ちてるし」

結衣「今日しっかり片づけして完璧な状態で京子ちゃんをお迎えしたかったの」

ちなつ「先輩もぬいぐるみとか持ってるんですね」

結衣「うん、くまさんのぬいぐるみとか好きだから」

あかり「結衣ちゃんは可愛いもの好きだもんね」

結衣「でも恥ずかしいから京子ちゃんには言ってないの……。だからそういうの見られたら」

あかり「京子ちゃんは変に思わないよ」

結衣「だって京子ちゃん前に私のこと『結衣ってさっぱりしたもの好きだよね』って言ったことあるから」

ちなつ「それっていつなんですか?」

結衣「うんとね、小学生の夏休みにそうめん食べてた時かな」

ちなつ「そんな前のことを!」

結衣「京子ちゃんが言ったことは忘れないよー。いつもどんなお話したか振り返りながら寝るの」

ちなつ「くうう、そこまで思われてる京子先輩が羨ましいです」

結衣「あう、でもこれは私の一方的な片想いなの。だからね、ちなつちゃん」

ちなつ「分かってますよ。みんなでいる時は普通にしててね?でしょ」

結衣「うん、よろしくお願いします」

ぺこり

ちなつ「頭下げないでくださいよ。それも四つ手ついてなんて」

結衣「おかしいかなぁ?私ちなつちゃんには本当にお世話になってるし」

ちなつ「うーん。仮にも部活の後輩なわけですし、というか私も先輩のこと放っておけないっていうか」

ちなつ「親切心でやってるわけじゃないんですよ。印象違っても先輩のこと好きですし」

あかり「わ、私も結衣ちゃんのこと好きだよ(さっきからあかり全然喋ってない、ヤバイヤバイ)」

結衣「えへへ、私は幸せものだなー」

ちなつ「というか京子先輩返ってこないですね」

結衣「やっぱり綾乃ちゃんと……」

ちなつ「それはないから落ち着いてくださいよ」

結衣「ホント?」

ジとー

ちなつ「はい(上目遣い可愛いなぁ)」

@生徒会室

京子「などということがあり、私は大変不機嫌なのであります!!」

綾乃「だからって私のプリン食べて良い理由には、って聞いてるの歳納京子」

京子「もぐもぐ」

綾乃「……」

京子「うめー」

京子「ふー食べた食べた。ねぇ綾乃?」

綾乃「はっ!あまりに可愛いくて見惚れてたわ」

京子「?」

綾乃「とにかく!!せっかく来たと思ったら船見さんの愚痴だなんて」

千歳「あらあら綾乃ちゃん、それじゃ待ってたみたいやで」

綾乃「歳納京子を待つなんてあり得ないから!!ナイナイナイアガラよ!!」

京子「え?私来るの迷惑だったかな?」

千歳「そうなん?」

綾乃「それは、違うけども」

京子「じゃあ来てもいい?」

綾乃「好きにしなさいよっ!!」

京子「えへへー。綾乃大好きー」

綾乃「ちょっと、こんな所で告白!?」

京子「へ?」

綾乃「もっと雰囲気のある場所でとか」

千歳「あはは、綾乃ちゃんテンパッとるなぁ」

京子「それより聞いてよ、結衣がさー酷いんだよう」

千歳「用事とかあったんちゃうん?」

京子「だったら私と一緒にやればいいじゃん」

千歳「そやなぁ。歳納さんには頼みにくい用事かもしれんで」

京子「うー。千歳に言われると何か反論できないな」

綾乃「諭すの上手いのよ。相手を言い負かそうって気がないから」

千歳「褒めても何も出ないで~」

京子「できたら結衣のそばにいたいな、用事あるなら仕方ないけどさ。これって我儘かな?」

千歳「我儘したからって嫌いになるような人じゃないと思うけどなぁ」

京子「結衣は優しすぎるよ。だから時々不安になるんだ」

綾乃「私は話くらいなら聞いてあげるんだから。な、悩みとかあったら言いなさいよ」

京子「うん。ありがとね綾乃」

綾乃「副会長として当然よ」

京子「もう一回、結衣と話してみるよ」


千歳「あれで良かったん?」

綾乃「何がよ」

千歳「明日私と過ごそうって誘ったら良かったのに」

綾乃「そんなの、したくないわ」

綾乃「誰かの代わりじゃなくて、私は私を見て欲しいもの」

千歳「真っ直ぐな綾乃ちゃんええなぁ」

綾乃「恥ずかしいこと言わないでよ」

千歳「でも何もせーへんかったら、歳納さん誰かのものなってまうかもしれへんで」

綾乃「そうね……」

千歳「綾乃ちゃん、ファイトやで」

@ごらく部


ちなつ(やっぱ先輩ってかわいいよなぁ……。どうにかして思いを成就させてあげたい)

あかり「そう言えばさ、結衣ちゃんはお休み何するの?」

結衣「んとね、まずはお部屋の掃除しようと思ってるんだけど、そのあとは決まってないや」

あかり「じゃあさ、あかりたちでお手伝いに行かない?」

結衣「お手伝いに?」

あかり「うん。みんなでお掃除すればすぐに終わるし、そしたら京子ちゃんをお家に呼ぶの平気でしょ?」

結衣「京子ちゃんが!?来てくれるかなぁ」

ちなつ「さっき自分から行くって言ってたんだし来ますよ」

結衣「そうかなぁ。でも一回断っちゃったし」

ちなつ「私に任せてくれませんか?」

結衣「ちなつちゃんに?」

ちなつ「はい。きっと上手くいきますよ。本当は先輩だって京子先輩と遊びたかったんですよね?」

結衣「うん。本当は毎日会いたいよ、寂しくて電話しようか迷ってるうちに夜中になっちゃうんだ」

ちなつ「可愛すぎます!!」

ぎゅー

結衣「ちょっとちなつちゃん!?」

ちなつ「勢い余って抱きしめてしまった・・。いやん///」

あかり「あ、あかりもー」

ぎゅー

結衣「あかりちゃんも!?ふぇえ」


かえりみち


ちなつ「いい?あかりちゃん作戦はこうよ」

あかり「分かったよぅ」

ちなつ「お姉さんに相談してみたらどうかな?そういうの詳しそうだし」

あかり「うーん、一応聞いてみるよ。でもうまくいくかな?」

ちなつ「大丈夫、へーきへーき」

あかり「それじゃあ明日は」

ちなつ「うん」

あかちな「結衣ちゃん解体ショーの始まりだね!!」

次の日


あかり「今日は暖かいねぇ」

ちなつ「そうだね、こんな日はまったり日向ぼっこでもしながら過ごしたいけど」

あかり「わぁい日向ぼっこ、あかり日向ぼっこ大好き」

ちなつ「ていっ」

ペシっ

あかり「いたた、何するの~」

ちなつ「もうあかりちゃんしっかりしてよね。今日は結衣先輩のために頑張るんでしょ!」

あかり「分かってるよぅ(お約束だから言っただけなのに……)」

ちなつ「それじゃあ先輩の家まで行くよ」

あかり「れっつごー」

@結衣んち

ちなつ「おはよーございます」

結衣「おはよーちなつちゃん、あかりちゃん」

あかり「えへへ結衣ちゃんおはよー」

ちなつ「それじゃ早速片付けしますか」

結衣「うん、そのことなだけど」

ちなつ「?」

結衣「昨日あんまり眠れなくてひとりでほとんど掃除しちゃったんだ」

あかり「確かにちょっと眠そうだね」

結衣「うん、せっかくあかりちゃん達が来てくれるからって思ったけど」

結衣「何もすることなかったし少し片付けたら眠くなるかなって始めたら夜の4時になってたよ」

ちなつ「それって朝じゃないですか」

結衣「京子ちゃんに会えるって思ったら嬉しくて」

ちなつ「はう(健気すぎるわ)」

あかり「ちなつちゃん?」

ちなつ「ダメダメ、ここでいつもみたいにまったりしたら」

結衣「なんかちなつちゃん目が血走ってない?」

あかり「作戦立ててたら遅くなちゃったんだって」

ズイっ

ちなつ「ちょっとあかりちゃん!それは内緒でしょ(コソコソ」

あかり「え、そうだったの?(ヒソヒソ」

ちなつ「気をつけてね(ヒソヒソ」

あかり「分かったよぅ(ヒソヒソ」

結衣「?まぁいいや。それよりコーヒーでも入れるから座ってね」

あかり「やっぱ結衣ちゃんのコーヒーはおいしいね」

ちなつ「ちーな、先輩が喫茶店開いたら毎日来ます」

結衣「そんなに褒められると照れるよ」

ちなつ「で、京子先輩なんですけど」

結衣「きょ、京子ちゃん?」

ちなつ「あ、そんなに身構えないでください」

結衣「うん」

ちなつ「昨日メールしてみたんですけど」

結衣「メール(ゴクリ……」

ちなつ「だから力まないで聞いてくださいね」

ちなつ「今日は暇みたいですよ」

結衣「そっか(パアァ」

ちなつ(めっちゃ嬉しそう)

結衣「今日はテスト明けだから昼くらいまで寝てると思うよ」

結衣「京子ちゃんはあれで夜更かししてるイメージあるけど、睡眠時間はちゃんと確保してるんだー」

ちなつ「すっごい饒舌ですね」

結衣「ごめん。京子ちゃんのことになると周りが見えなくなるから」

ちなつ「今さらですけどよく素が出なかったですね」

結衣「うーん、京子ちゃんの前だとあんな感じになっちゃうから」

ちなつ「いつも一緒だからクラスメイトも気づいてないんですかね」

結衣「基本的に」

ちなつ「はい」

結衣「ずっとずっとふたりでいるから///」

ちなつ「なにこの惚気」

ちなつ「ま、とにかく今日の手はずは整ってますから心配しないでください」

結衣「京子ちゃんは遊びに来てくれる?」

ちなつ「バッチリですよ」

結衣「あ、そうだ。ラムレーズン切らしてなかったかな」

ちなつ「いつも置いてあるんですか?」

結衣「私も食べるから」

ちなつ「へーなんか意外です」

結衣「京子ちゃんが好きなものは私も好きになりたいし(グッ」

ちなつ「」

結衣「ちなつちゃん?」

ちなつ「すみませんちょっと甘すぎて意識が飛んでました」

結衣「砂糖多かったかな、あかりちゃんの量に合わせたから」

ちなつ「砂糖の何倍も甘いッス」

結衣「京子ちゃんが来るまで何する?」

ちなつ「特に準備もないですし、ゆっくりご飯でも作りません?」

結衣「うん。でも材料あんまりないかも」

ちなつ「じゃあスーパーに行きましょう」

結衣「何か食べたいものある?」

ちなつ「えっとカルb」

あかり「あかり焼きそばがいいな!!」

結衣「あ、ちなつty」

あかり「焼きそば!!焼きそば!!」

ちなつ「や、焼きそばもいいですね」

あかり「焼きそば!!焼きそば!!」

結衣「じゃあ焼きそばで(あかりちゃんどうしたんだろ)」

あかり「わぁい焼きそば(ry」

ちなつ「先輩の料理楽しみです(あかりちゃん、セリフがなくて焦ったんだね)」

あかり「ふたりとも~早く行こうよ」

結衣ちな「ちょっと待って」

昼ごろ


あかり「ふーお腹いっぱいだよぅ」

ちなつ「おいしかったです」

結衣「喜んでくれて嬉しいよ」

ちなつ「こんなに料理上手ならいつでも京子先輩と同棲できますね」

結衣「きょきょきょ、京子ちゃんと?」

ちなつ「一緒に住むってことです」

結衣「いや、意味は知ってるけど。無理だよ」

ちなつ「嫌なんですか?」

結衣「うー」

ちなつ(おー悩んでる悩んでる)

ちなつ「もしかしたら杉浦先輩とかと同棲しちゃったりして」

結衣「うー」

ちなつ(ふふふ。困ってる先輩も可愛いなぁ)

あかり「でも京子ちゃんってよく結衣ちゃんの家に泊まりに来るんでしょ?」

結衣「うん、京子ちゃんが来る時はだいたい勘で分かるから」

あかり「勘?」

結衣「うん。練習するの」

ちなつ「料理とかのですか?」

結衣「ううん。一緒の布団で寝ても息ができるようにクマのぬいぐるみとかで」

ちなつ「息ができなくなっちゃうんですね」

結衣「顔が近くて息を止めちゃうから」

結衣「キス、とかされたらどうしようって」

ちなつ「あー確かに京子先輩って池田先輩(妹)とかにキス迫ってますしね」

あかり「京子ちゃんってけっこう大胆だよねぇ」

結衣「そうかも」

ちなつ「いや、あれでヘタレなトコもありますよ」

ちなつ「本当に好きな人にはちゃんと好きって言えなかったりしてるような」

あかり「あ、そろそろ二時だよ」

ちなつ「昼過ぎに来るって言ってました」

ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン

結衣「京子ちゃんだ」

あかり「この鳴らし方は分かるよね」

結衣「階段上がる気配がしたから」

ちなつ(通じ合いすぎでしょ)

結衣「じゃあ出るね」

あかり「うん」

京子「おーい京子ちゃんが遊びに来てやったぞ」

結衣「あーもう、もうちょっと普通に鳴らせんのかお前は!」

京子「そんなに褒めるなって」

結衣「褒めてねーよ」

京子「じゃあおじゃまします」

結衣「ほふく前進で入ってくるな(ビシッ」

京子「いやん」





あかり「結衣ちゃんって」

ちなつ「ある意味凄いね」

京子「おーちなつちゃんにあかりもいんのか」

あかり「ちょっと京子ちゃん、二人しかしないのについでみたいな言い方しないでよ(プンスカ」

京子「で?今日はごらく部の活動って聞いてきたんだけど」

ちなつ「そうなんです!いつもは京子先輩に振り回されてるんで、今日は私がこれ作りました!」

っ□←話題ボックス

京子「おーそれじゃ早速やろうよ」

あかり「どんなのがあるかタノシミダナー」

ちなつ「棒読みすぎて不安だわ……」

結衣「ちなつちゃん(コソコソ」

ちなつ「どうしたんですか?(コソコソ」

結衣「今日の京子ちゃん前髪がはねてて可愛い(コソコソ」

ちなつ「いや、そんなこと言われても(コソコソ」

京子「よし、じゃ私から引くぞ」

ちなつ「待ってください!順番は私からです」

京子「お、おう」

京子「なんか今日のちなつちゃんグイグイくるね」

ちなつ「いきますよ~えいっ(なんちゃって隠し持ってたこれを)」

京子「見せて見せて~」

【右の人が向かいの人に催眠術をかける】

京結「催眠術?」

あかり「えー催眠術なんてあかりできないよぅ」

京子「催眠術?なにやらオタク心をくすぐられる」

結衣「あかりが京子に催眠術……」

あかり「じゃあちょっと準備するから待っててねぇ(ガサゴソ」

ちなつ「ひえっ」

京子「ちょ、おま、」

結衣「え、なにそれは(ドン引き)」

あかり「こんなこともあろうかと持ってきたんだよぅ」

あかり「お姉ちゃん直伝の黒魔術(洗脳)セット!!」

京子「満面の笑みで怖いこと言うなぁ」

ちなつ「ちょ、催眠術から離れてない?そのお香とかイリーガルなものじゃないよね?」

あかり「」

あかり「よーしいっくよー」

京子「う、うん」

あかり「まずはこの粉を軽く炙ってと」

京子「ゴクリ……」

あかり「あ、ふたりは危ないからちょっと外に出ててね」

結衣ちな「は、はいっ!!」

ダバダバダバダバダバ

@結衣んちの外



結衣「あのさ、ちなつちゃん」

ちなつ「はい」

結衣「今日は何をするつもりなの?」

ちなつ「え、えっとですねぇ」

ちなつ「ちょっとばかし結衣先輩と京子先輩に仲良くなってもらおうと思いまして」

結衣「仲良く?」

ちなつ(クッソ、あかりちゃんのバカ!あんなガチの催眠術じゃなくていいのに)

ちなつ(それっぽい雰囲気出しとけば京子先輩が面白がって乗ってくるんだから)

ちなつ「距離を縮めて、と言いますか。そんな予定だったんです」

結衣「過去形?」

ちなつ「あーもう考えたって仕方ないんだし、とにかくあかりちゃんを待ちましょう」

ちなつ「あと京子先輩の無事を祈りましょう」

結衣「うん」

玄関「ガチャ」

あかり「お待たせー」

結衣ちな「ひいいっ」

あかり「もうどうしたのふたりとも」

結衣「きょ、京子ちゃんは?」

ちなつ「空きれいしか言えなくなったりしてないよね?」

あかり「う~ん、どっちかと言えば」

京子「ごろごろ」

結衣「ん」

京子「にゃ~ん」

結衣「きょ、京子……ちゃん?」

あかり「猫さんの言葉しか言えなくなちゃったよぅ」

あかり「やっぱりお姉ちゃんの催眠術ってすごいなぁ(天使の微笑み)」

ちなつ「ほ、ほら」

ちなつ「私の作戦どおりですよ。ははっ」

結衣(声が上ずってる)

あかり「ホラホラホラ~早く家に上がらないと猫ちゃんが外に出ちゃうゾ~」

ちなつ(あかりちゃんのお姉さん、侮れないというか普通に引くわ)

@お部屋

結衣「ふふふ」

京子「にゃー」

あかり「結衣ちゃん嬉しそうだねー」

ちなつ「当然のようにひざ枕してるけど」

ちなつ(これって本当に催眠術(洗脳)してるってこと?)

あかり「わぁい猫ちゃん、あかり(ry」

ナデナデ

京子「にゃおお」

ナデナデ

京子「ごろごろ」

ちなつ「よく分からないけど正直むっちゃアリだわ」

ちなつ「おいでおいで~」

京子「フシャー!!」

ちなつ「なんで私だけっ(ガーン」

あかり「あはは、猫さん同士で喧嘩してるんじゃない?」

ちなつ「さらっと猫扱い?」

結衣「ほらこっちおいで、怖くないよ」

京子「にゃおん♪」

すりすり

結衣「かわいい」

ちなつ「ん?」

結衣「くぁいいいいいいいいいいい!!」

結衣「なにこの生き物!!可愛いすごいるよう!!」

ちなつ「ちょ、先輩が壊れた」

結衣「いい子いい子だよー京子ちゃん」

京子「にゃ?」

結衣「こんなに可愛いなんてもう無理だよ!!我慢できない」

結衣「京子ちゃんもっとこっち来て」

京子「にゃにゃ?」

グイッ

ちなつ「で、出た~船見くんの対面だっこ(両手で顔を持つバージョン)だあああ」

京子「にゃおん?」

ちなつ「今度は歳納くんの首かしげ(ハートマーク)だあああ」

あかり(あかりの存在感もスカイラブハリケーンしたいよぅ)

結衣「すきすき」

京子「にゃにゃっ!」

結衣「あー好きだよ、好きだよう」

京子「にゃ♪」

ちなつ「船見くんの連続告白ぅー」

あかり「結衣ちゃん、今日だけは素直になれて良かったねぇ」

ちなつ「そうね、まさか本物の催眠術が出てくるとは思わなかったけど」

ちなつ「これはこれで結衣先輩の息抜きになってそうだし」

あかり「でも変だなぁ」

ちなつ「なんで?」

あかり「お姉ちゃんに借りたこの催眠術セットは全部おもちゃなんだぁ」

あかり「使った粉だってチョークを削ったやつだし」

ちなつ「へ?てことは」

京子「にゃーにゃにゃー♪」

ちなつ「じゃあそこにいる猫(金髪)は」

あかり「お姉ちゃんが本物は危ないからって」

ちなつ「ね、ねぇあかりちゃん」

あかり「なぁに?」

ちなつ「その本物っていうのは」

あかり「よく知らないけど東南アジアの友だちから貰ったとか」

ちなつ「はいストーップ!!ちーなは国際手配されたくありません」

あかり「?」


京子「ごろごろ」

結衣「ねー京子ちゃん、私の話聞いてくれる?」

京子「にゃにゃっ♪」

結衣「あのね、いつもいつも緊張しちゃってね自分の気持ちを上手く言えないんだけどね」

ナデナデ

結衣「私ね、京子ちゃんともっともっと仲良くなりたいんだ」

京子「にゃ?」

結衣「本当は変に思われないかなって不安なんだよ」

京子「にゃにゃにゃ」

結衣「今日だって、あかりちゃんとちなつちゃんが手伝ってくれたから一緒に遊べたけど」

結衣「部屋が散らかってるのとぬいぐるみ見られるのが嫌で断ったんだ」

京子「にゃおん♪」

結衣「小さい頃はヤンチャだったけど」

結衣「京子ちゃんを好きになってから、急に女の子になっちゃったみたい」

京子「にゃ」

結衣「でも京子ちゃんの傍にいたくて」

結衣「関係が壊れるのが嫌で、今みたいになちゃったんだ」

結衣「好きすぎて、どうしたらいいか分かんなくて」

京子「にゃ」

結衣「ごめん」



結衣「あいしてる」

京子「私もだよ」

結衣「ヒャッ!?」

京子「私も、結衣のこと好きになって」

京子「少しずつ変わったんだ」

京子「結衣の隣でちゃんと歩いていられるように」

京子「守られてばかりの自分じゃなくて」

京子「一緒に手をつないで結衣と歩きたかった」

京子「本当は知ってたよ」

京子「ぬいぐるみのことも、ラムレーズン苦手なのに好きになろうとしてることとか」

結衣「京子」

京子「でもなんでか分からなかったんだ」

京子「結衣が私のこと好きだって思わなかったから」

ゆうがた


結衣「で、今日はみんな泊まってくんでしょ?」

ちなつ「いいんですか?せっかくの初夜なのに」

結衣「初夜?恥ずかしいこと言わないでよ」

あかり「ねぇみんなでモノポリーしようよ」

京子「へへーん、気の利く京子ちゃんはオリジナルの駒作ってきました」

ちなつ「私初めてですー」

京子「じゃあ私が教えてやろう、緑を揃えた奴が勝つんだよこれは」

ちなつ「分かりました。緑は買っちゃいけないんですね」

結衣「ちなつちゃん、恐ろしい子」

結衣「ていうか待て待て、モノポリーなんて始めたら夕飯作る暇がなくなるだろ」

あかり「じゃあみんなでご飯作って、そのあとにしようね」

結衣「四人で作るには狭いよ」

京子「役割分担して早く終わらせようぜ!」

ゆうがた


結衣「で、今日はみんな泊まってくんでしょ?」

ちなつ「いいんですか?せっかくの初夜なのに」

結衣「初夜?恥ずかしいこと言わないでよ」

あかり「ねぇみんなでモノポリーしようよ」

京子「へへーん、気の利く京子ちゃんはオリジナルの駒作ってきました」

ちなつ「私初めてですー」

京子「じゃあ私が教えてやろう、緑を揃えた奴が勝つんだよこれは」

ちなつ「分かりました。緑は買っちゃいけないんですね」

結衣「ちなつちゃん、恐ろしい子」

結衣「ていうか待て待て、モノポリーなんて始めたら夕飯作る暇がなくなるだろ」

あかり「じゃあみんなでご飯作って、そのあとにしようね」

結衣「四人で作るには狭いよ」

京子「役割分担して早く終わらせようぜ!」

ジャンケンぽん


京子「ちぇー風呂掃除かー」

ちなつ「ちゃんと綺麗にしてくださいよ」

京子「へいへい分かってますって」

ちなつ「じゃあ先に私たちでこの黒魔術セット片付けちゃいますんで」

結衣「よろしくね」

京子「そんじゃ我々も行きますか」

結衣「つってもすぐ隣りだけどな」

あかり「ふたりとも仲良くなれてよかったね」

ちなつ「今までの乙女モードは京子先輩に気持ちを伝えられなかった反動だったのかも」

あかり「反動?」

ちなつ「京子先輩にぶつけるべき気持ちが自分の中でうまく処理できずに」

ちなつ「気が許せる人の前でああいう風に発散してたのかもね」

あかり「つまり今の結衣ちゃんは自然なまま京子ちゃんと話してるってこと?」

ちなつ「そうかもね。まぁ本当の姿とか素の自分なんて思ってるより移ろいやすいんだろうね」

あかり「それにしてもちなつちゃんの作戦はばっちりだったね」

ちなつ「は?(威圧)」

あかり「……」

ちなつ「誰があんな禍々しいもの用意しろって言ったのよ!」

ちなつ「もっとこう五円玉をヒモで括ったのとかチープでいいの」

あかり「そうなの?」

ちなつ「そうよ。あんないかにも本物っぽいもの出されたらリアクションに困るでしょーが」

ちなつ「作戦通りに京子先輩は悪乗りしてくれたし」

ちなつ「結果的には良かったけどおしおきだからね」

あかり「おしおき?(ガーン」

ちなつ「そうよ来週は私とデートすること!分かった?」

あかり「おしおきじゃないの?」

ちなつ「いいのっ!」

あかり「分かったよう」

@キッチン


京子「よしっ!私は寝てるから風呂掃除とご飯よろしく!」

結衣「てい(ベシッ」

京子「なにすんだよー」

結衣「お前もちゃんと働け」

京子「へへ」

結衣「どうした?」

京子「やっぱ結衣はこうだよな」

結衣「言っとくけどな」

結衣「今まで緊張してただけで別にカッコつけてたわけじゃないし」

結衣「それにその、もう今さら変えられないっていうか」

京子「言わなくても分かってるって」

結衣「ホント?」

京子「本当だよ」

結衣「京子には敵わないな」

京子「それじゃ可愛い後輩たちのためにも風呂洗ってきますかね」

結衣「終わったらこっち手伝えよ」

京子「へいへい」

京子「じゃあ風呂場行くね」

結衣「うん」

京子「あ、それとさ結衣」

結衣「ん?」

京子「あいしてる」

結衣「なっ」

京子「それだけっ(ニカッ」



結衣「なんだよあいつ」

結衣「お風呂場に逃げてくし」



結衣「ふふふ」





京子「めでたしめでたし~」

あかり「わー(パチパチ」

結衣「なんだこれ」

京子「秘められた結衣の真実」

結衣「いや、何もかもおかしいだろ」

ちなつ「そうです!それになんですかこの終わり方!!」

京子「いやー我ながら上出来だと思うんだよねぇ」

あかり「すっごい面白かったよー(あかりの出番たくさんあったな~♪)」

ちなつ「こんな紙芝居認めません!!(紙ビリー」

京子「ちょ、ちなつちゃーん」

ちなつ「結衣先輩は王子様なんです!!引っ込み思案のヘタレじゃありません!!」

結衣「まぁまぁちなつちゃん落ちついて」

ちなつ「あかりちゃんも文句言いなよ」

あかり「えへへー。今度は私が主役の紙芝居作ってね、京子ちゃん」

京子「よし、あかりが北極に行くためにいるものといらないものを仕分けする話でも作ってやろう」

あかり「もっと普通なのがいいよぅ」

結衣「ったく、京子にも困ったもんだな」

京子「けっこう力作っしょ?」

結衣「何がだよ。モノポリーはオレンジ最強だろ」

京子「突っ込むのそこなの?」

結衣「ちょっと合ってる所もあるけどな(ボソッ」

京子「へ?」

結衣(私が京子のこと好きなトコとか、二人きりだとちょっと緊張しちゃうトコとか)

京子「てことで今日泊まりに行くんでよろしく」

結衣「いや、今日はちょっと」

京子「ええー。結衣んち行くの楽しみにしてたのに」

結衣「実家帰るからさ」

京子「じゃあ私も結衣の実家に帰る!!」

結衣「なんだそれ」

京子「結衣の実家ってことは私の実家みたいなもんっしょ?」

結衣「なんだそれ」

京子「えー違うのー?」

結衣「違うだろ」

ちなつ「そうですよ、そりゃ将来的には私の実家になる予定ですけど」

結衣「まぁ来るのはいいよ。でもちゃんと家の人に言ってくるんだぞ」

京子「やった!!」

結衣「ふふ」

京子「あれ?結衣さん今ニヤけてない?」

結衣「さーね」



チャッチャチャチャチャ♪

アーゆるハッピー ドューゆるハッピー 合言葉ー



おわり






このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom