ジャン「濡れている女にさすもの?」コニー「そう!」(53)

※エレン←ミカサのジャンミカです
※現パロ≠進撃中学
※季節は冬 1月あたり
※エロくはない

ジャン「……って何復唱させてんだよ!!」

コニー「えっ?そんな変な意味なのか?」

ジャン「ていうか誰から教わった!何で俺に聞いた!」

コニー「……ダズにだけど……。」

ジャン「あの野郎!!」

ダズ「ジャンどうした?」

ジャン「どうしたもこうしたも、何コニーに変な事吹き込みやがって!!
何で俺に振るように言ったんだよ!!」

ダズ「なんだよ、ジャンは何か解んないのか?」ニヤニヤ

ジャン「わ、解るが、それを何で振ったんだって聞いてんだよ!」

ダズ「……これだから童貞は……。」

ジャン「う、うるせぇ!!」

ジャン(ていうかお前もだろーが!!)

マルコ「ジャン、落ち着いて。ここは学校だから……。
ほら、女子もこっち見てるし……。」

エッ?ナンノハナシ?
エッチナハナシジャナイ?
ウワァサイテー

ジャン「」チッ

ダズ「そうだよ、落ち着け落ち着け。」

ジャン「お前に言われたきゃねえよ!」

マルコ「ジャン、どうどう」

ジャン「俺は馬じゃねえ!!」

コニー(で、結局なんなんだ……?)

マルコ「ほら、もう予鈴も鳴るし座ろう。」

ジャン「解ったよ……。」ギィ

ダズ「」ニヤニヤ

ジャン(くそっ、新学期早々なんだよ。マジでイラつく。)

ジャン(解らない訳ねえだろ。俺だって健全な男子中学生なんだしさ。)

ジャン(あれをあーする時にあーなるんだろ、確か。)

ジャン(それをいちいち聞いてくるダズにイライラするぜ……)

ジャン「」チラッ

ミカサ「次の授業、何?」

アルミン「国語だよ。」

ミカサ「有り難う。」

ジャン「」ハァ

ジャン(俺がミカサに惚れてるってダズにバレてから、ずっとああだよ。)

ジャン(なんだよ俺をからかって楽しいのかよ……なんだよなんだよ……。)

キーンコーンカーンコーン

ガラガラガラ
マルコ「きりぃつ」

マルコ「礼。」

生徒「」レイ

生徒「「「お願いします。」」」

マルコ「着席。」

ナナバ「おはよう、そして明けましておめでとう。
それでは今学期初めての国語を始める。」

ナナバ「まず、新春百人一首大会のお知らせをしようかな。」

ナナバ「来週の水曜日のHRの時間に、学年一斉で百人一首大会を行う。」

エー メンドクサイ
ザワザワ

ナナバ「静かに。
因みに1位のクラスにはプリンを贈呈するからね。」

サシャ「マジですか!!?」ガタッ

ナナバ「ブラウス、座って。
各自、予習を怠らないように。」

ハーイ

ナナバ「それでは授業に入る。教科書はページ125……。」

ジャン(百人一首大会か。面倒だな……。)

――――
――
ナナバ「……で、この漢字の読みは何かな、レオンハート。」
アニ「はい。」ガタッ

ジャン(だいたい、なんで俺がミカサが好きなのバレたんだ?)

アニ「え、えっと……さ、さつじん……?」

ナナバ「ははは、惜しいね。それが違うんだ。座って。」

アニ「」ガタン

ジャン(俺だって隠してる筈なんだけどなあ……。)

アニ「」シュン

ナナバ「それじゃあ、代わって……キルシュタイン。」

ジャン(そうだよ惚れてるよ、そんなに変かよ。)

ナナバ「キルシュタイン?」

コニー「ジャン!」コショコショ

ジャン「」

コニー「お、おいジャン、当てられてるぞ!」

ジャン「……へ、」

ナナバ「キルシュタイン!!」

ジャン「は、はい!」ガタッ

ナナバ「その漢字を読んでみてくれ。」

ジャン「は、はい……えっと、すくつ、ですか……?」

ナナバ「違う"そうくつ"だ。しかもそこはさっきブラウンが読んだ所。
ちゃんと授業は聞いておくように。座って。」

ジャン「……はい。」ガタン

ダズ「」プークスクス

ジャン「」イラッ

ナナバ「これは"たち"と読むんだ。"殺す陣"って書くからさっきみたいな読み方をしがちだからね。気をつけておくように。」

ナナバ「じゃあ次の……。」

キーンコーンカーンコーン

ナナバ「あらら、もう授業は終わりかな。復習をしっかりしておくように。
委員長、挨拶。」

マルコ「きりぃつ」

――――

~昼休み・男子トイレ~
ダズ「なあなあ、国語の時何考えてたんだ?」

ジャン「……うるせぇよ。」

ダズ「どうせ質問思い出して勃起でもしたんだろ?」

ジャン「なっ……んな訳ねえってば!!」

ダズ「あぁあ、ミカサも可哀想だな、こんな変態に惚れられて……」

ジャン「ミカサは関係ねえだろうが!!」

ジャン「もういい、教室に帰るわ。」

ダズ「あ、待てよ俺まだ……」

~教室~
ジャン「あれ、マルコにアルミン。何してんだ二人揃って。」

アルミン「あ、ジャン。」

ジャン「ん?なんだその本。」

マルコ「百人一首の本だよ。」

マルコ「今度さ、百人一首大会があるからさ、俺とアルミンで見てるんだ。」

ジャン「ほお。そりゃ大層なこった。」

アルミン「ジャンも一緒に見ない?」

ジャン「いや、いいよ。」

ジャン「別に成績に入る訳じゃないからな。本気でやんねーよ。」

マルコ「ジャン……。」

サシャ「駄目です、ジャン!!」バッ

アルミン「さ、サシャ!!一体何処から……。」

サシャ「ともかく、本気でやらなければ……!
プリンは私のクラスのものです!!」

マルコ「サシャらしいね……。」

ジャン「でも、百人一首なんかくだらねー。」

マルコ「そんな事無いよ。」

エレン←ミカサのジャンミカって

ミカサはエレンが好きだけどジャンとくっつくって事なのか

>>16
あ、どちらかと言えば

エレン←ミカサ←ジャン
のジャン視点って意味ですね

解りにくくてすみません…

マルコ「百人一首は恋の歌が多いんだ。例えば……」パラパラ

マルコ「この、壬生忠見とか句とか。」

ジャン「誰だよ。」

アルミン「それ突っ込み始めたらキリが無いよ……。」

ジャン「えっと『恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり』?」

マルコ「『人に知れずこそ 思ひそめしか』。」

ジャン「なんじゃそりゃ」

アルミン「『恋をしているという事を隠していたのに、噂が立ってしまった』って歌だよ。」

マルコ「なんかジャンみたいだからさ。」

ジャン「俺みたい……!?」

ジャン「俺は、別に恋とかそんな……!!」

アルミン「恋とか、だって。」

マルコ「ジャンだって、顔に出てるから一発で解るのにね。」

ジャン「!!」

ジャン「ま、まじか……。」

ジャン(隠してた筈なんだけどな……)

アルマル((バレてないって思ってたのかな……。))

アルミン「でもほら、なんだかジャンみたいでしょ。」

ジャン「言われてみれば、確かに……。」

マルコ「こういう風に興味を持つ事で百人一首を好きになるのも1つの手だよ。」

ジャン「成る程な……。」

マルコ「この句には裏話があってね。」

ジャン「裏話?」

マルコ「そう。これは内裏歌合……所謂天皇立ち会いの発表会で言った歌なんだけどね。」

マルコ「壬生忠見のと平兼盛のとが優勝候補に並んだんだけど、どっちも優劣つけがたい物だったんだ。」

マルコ「最終的には天皇が兼盛を口ずさんだ事で、兼盛の句になって。」

マルコ「その事がショックだった忠見は寝込んで死んでしまったんだって」

ジャン「メンタル弱ぇなそいつ。」

アルミン「まあまあ。」

マルコ「色々掘り下げていったら尚興味を持つと思うよ。」

ジャン「確かにな……。」

ジャン「その平のなんちゃらの歌は無いのか?」

アルミン「平兼盛ね。あるよ。」

アルミン「しかも壬生忠見の次の番号なんだ。」

ジャン「可哀想だな、なんか壬生忠見が。」

マルコ「これだね。『忍ぶれど 色に出でけにけり わが恋は』」
マルコ「『物や思うふと 人の問ふまで』。」

ジャン「恋ってことは、これも恋の歌って訳か?」

アルミン「そうだね。」

アルミン「確か『「何かもの思いにふけているのか」と尋ねるまで、私の恋はじっと隠していたのに
もう顔に表れてたんだな』って意味だったと」

マルコ「あってるあってる」

ジャン「これもバレた時の歌なんだな。」

マルコ「そうそう。」

アルミン「昔の人も僕達も変わらず、想いを隠してたんだね。」

ジャン「ふうん……。」

マルコ「百人一首、やる気出た?」

ジャン「まあ、ちょっとだけな……。」

マルコ「次は音楽だから、そろそろ移動しよう。」

アルミン「うん。」

ジャン「ああ。……あのさ」

アルミン「?」

ジャン「……俺も百人一首の練習混ぜてくれないか?」

アルミン「勿論だよ!」

ジャン「有り難よ。」

たてです
なんでたちになった……

自分もアホすぎ…

あ、ジャンは突っ込まないであげてください

ミカサ「百人一首大会だって、エレン」

エレン「みたいだな。
俺は昔からアルミンと一緒にしてたからな得意なんだ。」ヘヘン

エレン「ミカサはどうなんだ?」

ミカサ「……苦手」

エレン「そうか、じゃあ練習頑張らないとな。」

ミカサ「エレン、私に……」

エレン「あ、ライナー、ベルトルト」

ライナー「お、エレン。」

エレン「なあ、今日もベルトルトの家でwi●sportsしていいか?」

ベルトルト「勿論。」

エレン「やった!」

ハハハハハ

ミカサ「」ポツン

ミカサ(中学校に入ってから、なんだかつれないな…)

ミカサ(当たり前か……)

ミカサ「あれは……。」

アルミン「今日の音楽何するんだろうね。」

ミカサ「アルミン。」

ミカサ(そういえば、アルミンも百人一首得意って言ってたっけ……。)

マルコ「確か2学期は"小さい秋見つけた"を二部合唱したんだっけ。」

ジャン「そうだそうだ。」

ミカサ「……アルミン」

アルミン「ミカサ」

ジャン「」ドキッ

ジャン(みみみ、ミカサ……!)

アルミン「どうしたの?」

ミカサ「あの、もし良かったら、私にも百人一首教えて欲しい。」

アルミン「ミカサも?」

ミカサ「」コクン

マルコ「俺やジャンも一緒だよ。」

ミカサ「構わない。」

ミカサ「私は……今度の百人一首大会で沢山とって、エレンに誉められたい。」

アルミン「そっか。エレンは意外と百人一首得意だもんね。」

マルコ「本当に意外だ……。」

アルミン「その意気込みがあったら大丈夫だよ。」

ミカサ「うん。頑張る。」

ジャン(ミカサと一緒ミカサと一緒ミカサと)

マルコ(ジャン……。)

~放課後~
マルコ「さて、百人一首の特訓をしよう。」

アルミン「僕達じゃなくて主に彼らなんだけどね。」

ミカサ「うん」

ミカサ「」チラッ

ジャン「」

ジャン(ミカサがミカサがミカサが)

ミカサ(ジャン、ずっと黙ってる……。
朝の元気はどこに行ったんだろう。)

ジャン(いや、ちゃんと気合いを入れないとな。)ウン

アルミン「じゃあ僕が読み上げるから、3人で取り合ってね。」

マルコ「うん。」

ミカサ「」コクン

ジャン「おう!」

アルミン「『君がため 春の野に出でて若菜摘む』 …」

マルコ「はい。」パシッ

ジャン「流石マルコだな。」

マルコ「いやいや。」

ミカサ「今度は負けない。」

アルミン「『名にし負はば 逢坂山の』…」

マルコ「はい」パシッ

ジャン「またマルコか…。」

ミカサ「今度こそ」

アルミン「『八重葎 茂れる宿の』…」

マルコ「はい」パシッ

ミカサ「また……。」

アルミン「『白露に 風の』…」
マルコ「はい」パシッ

ジャン「」

ミカサ「」

ジャン「思ったんだけどさ。」

マルコ「何?」

ジャン「俺たち、下の句とか全然わかんねえのに、上の句詠みきる前に取られるってなんで?」

ミカサ「というより、なんでマルコも。
私たちの特訓じゃないの?」

マルコ「あっ……。」

マルコ「全く気がつかなかった」テヘペロ

ジャン「てめえ……。」

アルミン「ま、まあまあ。今度はマルコ抜きで二人でやろう。」

ミカサ「うん。」

ジャン「おお。」

アルミン「『あしひきの 山鳥の尾のしだり尾の』」

ジャンミカ「「」」シアン

マルコ(こんな有名なのも解んないのか……。)

アルミン「……『長々し夜をひとりかも寝む』」

ミカサ「はい。」パシッ

ジャン「くそ、取られたぜ。」

アルミン「じゃあ次
『花の色は 移りにけりな いたづらに 我が身世にふるながめせしまに』」

ジャン「とおっ」パシッ

ミカサ「あっ。……とられた……」シュン

ジャン「」ウッ

ジャン(こ、これは真剣勝負だ。雑念を振り払え)ブンブン

アルミン「次。『ひさかたの 光のどけき 春の日に 静心なく花の散るらむ』。」

ジャン(確か、この辺りに……。)

ジャン(あったあった)

ジャンミカ「「はいっ」」パシッ

ジャン「!!?」

ジャン「す、すまん……!」

ジャン(手、手が重なったぞ……!!///)

ミカサ「ううん、大丈夫。」

ジャン(また、ミカサの手と触れたら……。)チラッ

ジャン(駄目だ駄目だ!!俺はやるぞ、なんとしても!!)

マルコ「ジャン、大丈夫かな……。」ヒソヒソ

アルミン「確かに……。」ヒソヒソ

アルミン「じゃあ次。」

――
――――

結果
ジャン 21枚 - 75枚 ミカサ
(残り4枚はマルコが取ったもの)

ジャン「くそぉおおぉお!!」

ミカサ「余裕。」ゴマンエツ

ジャン(無理に決まってんだろ、こんなの!!
だって取ったらミカサが残念そうな顔をするし、手がうっかりふれ合うというハプニングもあるし!!)

ジャン(拷問だ、拷問!!)

アルミン「ちょっと、ジャンが可哀想に思えてきたよ……。」

マルコ「……うん。」

てか濡れてる女にさすものって傘だよな?

>>47
それはまあ後々……

アルミン「しかし2人とも下の句言わないと取れないのか……。」

ミカサ「さっぱりわからない。」

ジャン「俺もだ。」

マルコ「百人一首にはね一字決まりの歌が7句あるんだ。」

ジャン「一字決まり?」

ミカサ「なに、それ」

マルコ(それさえも解んないのか……。)

マルコ「上の句の一番始めの文字がどの句とも被ってない歌の事なんだ。」

ミカサ「へえ。」

マルコ「例えば『ちはやふる』と『契りきな』と。これは最初の文字が被ってる。」

マルコ「でも『む』『す』『め』『ふ』『さ』『ほ』『せ』。この文字から始まる句はどれとも被ってないんだ。」

マルコ「これを覚えておくと、上の句を最後まで聞かなくてもすぐ手を出せるんだ。」

ジャン「そんな都合のいい句があんのか……。」

アルミン「まあ基本中の基本だから、その歌は結構狙われやすいけど覚えていて損は無いと思うよ。」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom