旧日本兵「強盗、強姦、殺人、放火、全部やった。」 ネトウヨ「」 (6)

元日本兵の声 占領地へ、岡崎のNPO

 愛知県岡崎市のNPO「ブリッジ・フォー・ピース」(BFP)が、元日本兵の証言映像をフィリピンの人たちに届けている。
家族を奪われた被害者と、自責の念に苦しむ加害者をつなぎたい。戦争で負った心の傷が癒えぬ姿を受け止め、
過去と向きあいながら未来を考えようとする動きが広がってきた。

 10日、名古屋市名東区の「戦争と平和の資料館ピースあいち」。BFPが企画したワークショップで、
代表理事の神(じん)直子さん(35)が映像を上映した。

 「強盗、強姦(ごうかん)、殺人と放火。全部、自分が起こした。罪の意識は常にフィリピンの方にあります。
かといって、謝罪するすべは知らなかったし、してもおりません。大変心の傷になっています」

 太平洋戦争中の日本軍の元兵士たちが、占領地だったフィリピンでの行為を告白すると、
会場に集った約20人は静まりかえった。

 神さんは2004年、東京でBFPを設立した。

 大学時代、戦争の傷痕を学ぶゼミの体験ツアーでフィリピン・ネグロス島を訪れたのがきっかけだった。
住民との交流会の終わり間際に、高齢のフィリピン人女性が立ち上がった。

 「日本人なんか見たくなかった。何で来たんだ」

 結婚して間もなく、夫は日本兵に連行され、遺体も見つからない。女性は涙ながらにまくし立てた。

 心にひっかかったまま、企業に就職し、3年が経った03年、知り合いの新潟県の住職から
「自分がかかわった残虐行為を嘆きながら亡くなった元日本兵がいる」と聞かされた。

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