苗木「気が付いたら舞園さんと一緒に寝ていた」 (85)

苗木「それじゃあボクは舞園さんの部屋に」

舞園「……待ってください」

苗木「へ?」

舞園「や、やっぱり、心細くて、その、一緒にいてくれませんか?」

苗木「で、でもほら、ボクがいても別に」

舞園「苗木君」

ぎゅっ

舞園「お願いします、今晩だけで良いですから……」

苗木「う、うん……」

苗木(なんだろうこの状況)

舞園「……すぅ……すぅ」

苗木(気が付いたら舞園さんと一緒に寝ていた)

舞園「……んぅ」

ぎゅうう

苗木「ま、舞園さん?」

舞園「うぅん……すぅ……」

スリスリ

苗木「……ボク、抱きまくら扱い?」

支援

苗木(……結局寝られなかった、舞園さんがその、暖かすぎて)

舞園「んー……おはようございます、苗木君」

苗木「うん、おはよう舞園さん」

舞園「……かわい」

苗木「川井? 誰?」

舞園「あ、いえ何でもないんです!」

苗木「それなら良いけど」

舞園「それよりシャワーお借りしてもいいですか?」

苗木「うん、良いよ」

舞園「ありがとうございます、それでは先に失礼しますね」

パタン

苗木「って、自分の部屋のシャワー使えたと思うんだけどな」

苗木「……舞園さんが使った直後のシャワーか」

ボフッ

苗木「どうしてこんなことになったんだろう」

苗木「殺し合い……人を殺すなんて、出来ないよ」

苗木「でも、舞園さんだけでも助けて見せる」

苗木「そのためには一体どうしたら良いんだろう」

苗木「……」

苗木「……すぅすぅ」




舞園「ふぅ、苗木く……あれ?」

舞園「苗木君、寝ちゃったんですね」

舞園「ふふっ」

女の人って怖い

舞園「苗木君、超高校級のアイドルの膝枕ですよ」

舞園「こんなの、普通はしてもらえないんですから喜んで下さいね?」

舞園「……」

なでなで

舞園「殺し合い……今ここで苗木君を殺してしまえば、私はここから出られますよね?」

舞園「すー、はー……苗木君、ごめんなさい」

苗木「んん……」

舞園「!」

苗木「ボクが……君を助けて……」

苗木「……すぅすぅ」

舞園「……」

舞園「……」

なでなで

枕怖い

舞園「苗木君、起きて下さい苗木君」

苗木「ん……舞園さん?」

舞園「はい、舞園ですっ」

苗木「……って、えっ、ま、舞園さん、膝、え、あれっ!?」

舞園「ふふっ、苗木君、私の膝は高いんですからね?」

苗木「た、高いって?」

舞園「そうですねー、苗木君の生涯賃金の半分、くらいです」

苗木「えっと、それって……」

舞園「ふふっ」

苗木(大学出るとして、1億5000万くらいかなぁ、困ったなぁ)

保留

舞園「それより苗木君、早くシャワー浴びないと朝ご飯に遅れちゃいますよ?」

苗木「本当だ! ちょっと浴びてくるね!」

舞園「はい、いってらっしゃい」

ガチャッバタンッ

ガチャッ

舞園「?」

苗木「その、何かあったらすぐに出るから何かあったら呼んでね!」

バタンッ

舞園「本当に苗木君は……」

ボフッ

舞園「……ふぅ」

舞園「あ、この辺りはなんだか苗木君の匂いがします……」

舞園スレには舞園ファン

ザァァァァァ

苗木「そういえば、ここはさっき舞園さんが使って」

苗木「そのスポンジで舞園さんは体を、体を……」

苗木「だ、ダメだ! 今は何も考えるな!」

苗木「深呼吸しよう、すぅぅ……な、なんだか良い匂いが……」

苗木「ど、どうしよう、早く出ないと色々と大変なことになっちゃうよ」

苗木「頭洗って体洗って!」

ザァァァァァ

苗木「……舞園さん?」

舞園「はい、なんですか?」

苗木「バスタオル一枚は流石に恥ずかしいから、そろそろその服を渡してくれたら嬉しいんだけど」

舞園「そうですね、私に苗木に服を着させてくれるなら良いですよ?」

苗木「せめてパンツだけでも自分ではかせて欲しいんだけど……」

舞園「それならバスタオルのままですね」

苗木「ま、舞園さぁん……」

舞園「ふふふっ」

舞園「最初はほんの冗談だったんですよ?」

苗木「……」

舞園「でも、苗木君が着替えさせて下さいってお願いしたら、着替えさせてあげないわけには行きませんよね」

苗木「……そう言わせたのは、舞園さんじゃないか」

舞園「あれ、そうでしたか?」

苗木「もう、舞園さん、意地悪だよ……」

舞園「」

舞園(苗木君は、本当に可愛いですね……)

苗木「ま、舞園さん、その、後ろから手を回されたまま止まられると……恥ずかしいって」

舞園「」

                    __
                ,  ´. : : : : .ヽ─- 、
               /  . : : : : : : : : : : : : . ヽ
                .:' / :/: :/: :/. : : : : : : : : : : .
               .:' //. :/: :/: :/: :/ : : :l: : :|ヽ: :l: :,
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       !人__ノ . :ノ:乂| |: : :| ===、    `ヽノ: :リ   ねみー
      丶ー─<//人|: : :| ヽ 「'ノ    ー==彳.:/
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           厂\_///八厂≧=|lノ个ヘ/∧   \ \\\',
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舞園「……苗木君、少しだけ待っていて下さいね」





苗木「って言いながら舞園さんが出て行ったけど、どうしたんだろう」

苗木「まあ、自分で着替えも出来たし、また少し寝てられるから良いんだけど」

苗木「……舞園さん、どうしていきなりボクの着替えなんてしたがったんだろう?」

苗木「なんだか体を触られたような気もするし……」

苗木「生涯賃金の半分……何か仕事でもさせられるのかな?」

苗木「……寝てよう」

ガチャッ

舞園「苗木君、鍵はちゃんとしないと危ないですよ?」

苗木「あ、おかえり舞園さん」

舞園「ただいまです、苗木君」

苗木「舞園さん、そのお盆は?」

舞園「ご飯です、あ、苗木君はそのまま寝てて下さい」

苗木「え、一緒に食べるんじゃないの?」

舞園「苗木君、あーん」

苗木「なっ、本当にどうしたの舞園さん!?」

舞園「なにがですか?」

苗木「な、なんでそんなにボクに色々してくれるの?」

舞園「……決まってます」

ギシッ

苗木「ま、舞園さ」

ドサッ

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