【安価とコンマ】或る無名のウマ娘 2 (954)

前スレからの続き


【安価とコンマ】或る無名のウマ娘
【安価とコンマ】或る無名のウマ娘 - SSまとめ速報
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SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1692757210

ブルーはシリウスへの移籍は考えておらずキタルファで凱旋門を目指すと答える




ブルー「私ができることは勝つことだけ。それはトレーナーじゃないと意味がない」




シリウスで凱旋門を勝ったとしてもトレーナーの手柄にはならない。ブルーはキタルファで走ることに意味があるのだと言う




トレーナー「君というウマ娘のことを考えると良い選択じゃない。けどそこまで言ってくれることは凄く嬉しい」




ゴルシトレと自分では明らかに差がある。それなのにブルーは自分を頼ってくれることがトレーナーは嬉しかった




このことはチームメンバーでも共有しようと緊急の会議を開くことになった

ネイチャ「本気で言ってる?凱旋門賞を狙う?」




タンホイザ「ほえええ…」




プルメリア「うーん……」




ウララ「プルメリアちゃんが倒れちゃった!」




ブルーが凱旋門を目指すと聞きメンバーは取り乱す。ウィズもやはり夢ではなかったのかと再びおかしくなる




ウィズ「がいのせんのもんのしょう?」




ブレーザー「いいんじゃない」




メンバーの中で唯一冷静だったのはブレーザーでブルーが凱旋門を目指すと聞いても動揺を見せない




トレーナー「ブレーザーは何か聞いてたの?」




ブレーザー「私も目指してるから」




ウィズ「ぎえぇっ!?」



ウィズから聞いたこともない悲鳴が聞こえてくる。まさか自分のチームから二人も凱旋門を狙うウマ娘が居たとは想像できない

ブレーザー「凱旋門じゃなくても海外で走りたいとずっと思ってた」




ゲート難のせいで海外という夢を諦めていたがそれを克服し、結果を出したことで夢を目指すようになった




ブレーザー「ごめんトレーナー。実は凱旋門を狙ってるチームに移籍まで考えてた」




トレーナー「それは勿論だよ」




シリウスのように凱旋門賞を狙うチームは他にもありブレーザーはそこに移籍を考えていた




ブレーザー「でもブルーの話聞いて考え変わった。私もここで目指す」




ブルー「トレーナーの為に頑張ろう」




二人は凱旋門という目標を掲げるが他のメンバーは話が大きすぎてついていけていない




このあと…


1 先にブルーのG1
2 ついでだしウィズも目指さないかと
3 凱旋門から招待状が来ていたウララ
4 凱旋門狙いのウマ娘がG1を走らないのでチャンスだとタンホイザ
5 凱旋門はやりすぎだとブルーを止めるネイチャ
6 自由安価


下3

ブルー「ついでだからウィズも目指さない?」




ウィズ「なんで!?」





凱旋門に出ればトレーナーを有名にするチャンスだというブルーの意見を聞きそれならばと意気込む




ネイチャ「チームから三人も凱旋門を目指すとはね~」




プルメリア「しゅごしゅぎますぅ…」




凱旋門賞を舐めているわけではなく勝ちに行くと言うブルーとブレーザー。ウィズもトレーナーの為にそこを目指すことに




ウィズ(怪しい)



凱旋門を目指すのはいいがブルーがトレーナーへの好感度が上がっていることをブルーは怪しむ

確かめるのなら早いうちがいいとその日の夜にウィズはブルーを呼び出す




ウィズ「トレーナーと何かあった?」




授業料を出してもらっていることをトレーナーの許可無しには話せないのでブルーは答えを濁す




ブルー「何かはあったけど大丈夫」




ウィズ「私が大丈夫じゃない」




キまりかけているウィズを見たブルーは自分が凱旋門を目指すのは賞金があることだと説明をする




海外レースでは賞金が出ることが普通なので将来は海外に行こうと考えていると話す




ウィズ「……」




その説明を聞きウィズは落ち着き冷静になっていきトレーナーとブルーの間で何があったのか予想が立った



このあと…


1 トレーナーへのお礼に自分の体はどうだとブルー
2 ケシ類を取り上げたのは自分達なので何も言えないウィズ
3 グッズ販売を提案するウィズ
4 トレーナー以外を頼って欲しいと頭を下げるウィズ
5 トレーナーだけでなくチームでどうにかできないか提案するウィズ
6 自由安価


下3

違法とはいえブルーの生活費の元であったケシ類を取り上げたのは自分達なのでウィズは何も言えない




トレーナーに頼るなとは言いたいが、そうすれば彼女は間違いなく体を売るだろう




よからぬことを考えてしまった自分を恥じブルーをなんとかしてあげられないかとウィズは考える




ウィズ「グッズ……ブルーのグッズを出すのは?」




ぱかプチは既に学園が作っている最中だろうが売れて収益が彼女のものになるまではまだまだ時間がかかる




今すぐにでも金になるようなグッズを売ればいいのではないかとウィズは思いつく




ウィズ「トレーナーに電話するからちょっとだけ待って」




ブルーは了承しウィズは急いでトレーナーと連絡をとる

トレーナー〈こっちは気にしてないから大丈夫だよ〉




ウィズ「気にしてないなら皆の前で言えたよね?」




トレーナー〈いや、それは…〉




ウィズ「私は彼女としてトレーナーに干渉する権利があるから」




ウィズの追求に耐えられずトレーナーは貯金を崩してブルーの支援をしていることを白状する




そんなことは彼女として見過ごせないとウィズは怒るがトレーナーはこれしかないと反論する




トレーナー〈ブルーがお金の問題でトレセンに居られなくなるなんてあんまりだよ〉




ウィズ「トレーナーが一人で背負う必要は無いの!」




またヒートアップしてきたウィズだが深呼吸をし、先程のグッズの件をトレーナーに相談する



相談結果は…


1 メーカーとの話し合いがあるのですぐには厳しい
2 サイン売るくらいしかない
3 ブルーの地元が掃き溜めなのでほぼ無理
4 トレーナーが金を出すよりいい案がない
5 グッズはブルセラショップと同じだろうとブルーの解釈
6 本名ではなくブルーの名ならなんとか
7 ミニライブの円盤を売る
8 動画配信
9 自由安価


下3

ブルー「動画配信?」




トレーナーに相談した結果、すぐにグッズを作って売ることは不可能だということがわかった




これから作ってもらうにしてもブルーのところにお金が入ってくるのは随分と後になる




ならば今すぐにできる動画配信をやってみてはどうかとトレーナーから提案された




学園の一部のウマ娘も配信をやっているのでブルーがやっても何も問題はない




動画の内容は考えなければいけないがこれならどうかとブルーに提案してみる




ブルー「動画を売るの?なら一人エッチしてるのを撮れば大丈夫?」




ブルーの常識で動画配信などできるのかウィズが頭を抱えるほど心配になる

翌日。トレーナー室で仮想の質問をキタルファのメンバーはブルーにぶつけていた



タンホイザ「趣味はなんですか?」




ブルー「勉強」




ブレーザー「特技は?」




ブルー「ケシを枯らせないで育てること」




プルメリア「ひぇっ」




ウィズ「……他には?」




ブルー「マジックマッシュルームを育てるのが好き」




ウララ「キノコがマジックするの?」




タンホイザ「いやぁ使うとマジックされたみたいになっちゃうというか~」




ネイチャ「はーーーい、こんなの動画にできるわけありませーーーーーーん」




最初は生配信を想定していたが地雷原のブルーにそんな危険なことができるはずがない




ブルーは生放送と世界一相性が悪いので動画は必然的に事前に撮ったものになる

ネイチャ「伸びてる動画といえばゲームしたりとか雑談が多いけどこの子には難しいし」




ウィズ「やっぱり歌になるかな?」




ネイチャ「歌なんてみんなやってるから目新しさは無いよね~」




動画で稼ぐのなら他者とは違うブルーだけの何かが欲しい。それを全員で考えるが良い案が出ない




ブルー(脱いだら早そう)




ネイチャ(裸になればいいとか思ってそうな顔してるし。それだけは絶対阻止するから)




動画に目をつけるのは悪くなかったが肝心の内容にピンと来ていない




動画は…


1 毎日のトレーニング風景
2 何番煎じかの歌
3 むしろ地元のヤバさを動画に
4 水着で際どい動画
5 モフラー動画
6 自由安価


下3

はじめは早朝トレーニングの風景を投稿するが反応は微妙。話題になっているブルーでも動画の内容が普通過ぎた




収入を得ようとなるとやはりアレしかないとブルーは感謝祭の水着を使い出す




ブルー「うまぴょいうまぴょい」




感謝祭の時は水着の上に衣服を着ていたが動画ではビキニのみでブルーは踊っている




こぼれ落ちそうな動画はかなり際どいが再生数が一気に伸びる。やはりこれなのだとブルーは確信する




ネイチャ「過度にえっちなのは禁止で~す」




水着でうまぴょい伝説を踊る動画を見たネイチャは水着を使う動画は自分が撮影すると言い出し、極端に際どい動画は撮影されなかった

動画の伸びはそこそこだったがブルーのファンが増える要因となる動画がモフる動画だった




いつものようにウィズやプルメリアをモフるのはもちろん、ペットショップでモフるブルーの動画は反響があった




アヤベ「やってるみたいね」



ブルー「師匠!」




カレンチャンの動画には出ていないのにブルーの動画にはモフモフの師匠として度々登場するアヤベも良い話題となる




授業料を全て賄えるわけではないがこの調子で続けていけば収入が得られそうな所までくる




ブルー(これでなんとかなりそう…ぴょんぴょん)




ネイチャ「わざと水着をずらさない!」




このあと…


1 ブルーのG1
2 垢BAN
3 生配信やってみよう
4 グッズ作ってくれるメーカーが
5 自由安価


下3

タンホイザ「そっちはどうですか!?」




ネイチャ「いつでも大丈夫。何かあったらすぐに配信切れる」




動画配信をするならやはり生配信は避けられない。不安しかないブルーの生配信をキタルファの全員でカバーすることに




配信のキルスイッチはネイチャが操作し、少しでも危険を感じればすぐに配信は止まる




カメラに映っているのはブルーだけだが裏ではちゃんと全員が彼女のフォローにあたる




ウィズ「お願いだから無事に終わって!」




ブレーザー「無難な話題だけ拾えばいいから」




生配信についたコメントは全て読む必要はなく答えやすいものや一般的なものだけ返事をすればいいとアドバイスを送る

プルメリア「配信前なのにこんなに集まってる!」



ウララ「ブルーちゃん人気なんだね!」



既に待機所には何人ものアクセスがありブルーの生配信を心待ちにしているようだ




タンホイザ「緊張してる?」




ブルー「全くしてない」




ウィズ「…よし、時間になった」



ブレーザー「じゃあ始めるよブルー」




ブルーの生配信が始まる



配信の様子は…


1 即終了
2 だましだましやれる
3 うまくいって人気出る
4 変な質問にしか答えないブルー
5 なぜブルーという名前なのかと質問が多数
6 自由安価


下3

ネイチャ〈ブルー!本番始まってるって!〉




ブルー「あぁ……」




ウィズ〈なんでずっとモフモフしてるの!?〉




プルメリア「ひぃん…!」




ブルーはカメラの前で何も喋らず、ひたすらプルメリアをモフっていた




配信に寄せられるコメントには見向きもせずプルメリアをモフり続けるブルー



ブルー「よし、次はウィズ」




ウィズ「なんで!?」



ブルーの意図はわからないが指名されたので仕方なくウィズはプルメリアと入れ替わりモフられる

ブルー「やっぱりウィズもいい…」




相変わらずブルーはモフり続けており配信としての内容はほぼ無い




タンホイザ〈視聴者は増えてる!〉




ブルーがずっとモフっている生配信は需要があるのか。視聴者数は増え続けていく




ネイチャ〈せめて挨拶くらいしない?〉




どれだけ視聴者が増えようがブルーは喋ることなくひたすらモフモフ




ブルー「もういいかな」



ウィズ「はぇ!?」



ウィズをモフり終えると今日の配信を終わると宣言する




生配信は…


1 大好評
2 何かメッセージがあると騒ぎに
3 次は厳しそう
4 スパルタの割に仲が良さそうと話題に
5 自由安価


下3

生配信のコメントを振り返ってみるとチームの仲が良さそうだというコメントが多かった




小声で喋っていたネイチャ達の声も放送には入っており、その仲の良さが知られることに




ネイチャ「ひょっとしてこれが狙い?」




ブルー「そんな感じ」



自分はチームメンバーと仲が良いと言っても口だけなら何とでも言える。本当に仲が良い所を見せるためにブルーはモフっていた




ネイチャ達の声が入ったのは偶然だったがプラスに働いたので結果オーライということになる

チーム内で競い合う方が伸びるという定説にキタルファは当てはまらない




そもそもあまり一緒のレースを走らないがメンバーの意識としてチームは仲良くというのがある




その部分をアピールできたらそれで良かったとブルーは満足そうにしている




ブレーザー「キタルファがいるってわかってからそれぞれにコメント来てる」




ブルーの配信にキタルファの全員が揃っているのが判明したあたりから個人に向けてのコメントも多く来ていた




ブレーザー「スズカといえば逃げと絶壁とか舐めてるでしょコイツ」




サイレンススズカよりはあるがウィズやブルーに比べる確かに無い





下3まで。誰にどんなコメントがあったか

プルメリア「私のこと…オレもモフモフしてぇって……えええぇ…」




ネイチャ「まだ健全な方だから大丈夫」




ウィズ「ウィズたんすこすこ舐め回したい?トレーナーを舐め回したいのは私です!」




ブレーザー「なんでそこでキレてるの」





タンホイザ「キタルファのトレーナーなんかイイよね。清潔感がある綺麗なイケメンって感じ…ほほお、分かる人もいるみたいですねぇ」




多少変なものも混じっていたもののコメントは荒れることがなかったのでブルーの配信は成功といえるだろう




ブルー「今日は協力してくれてありがとう」




ネイチャ「いやいや協力しないとヤバいから」




ウィズ「次に生配信をする時もチームでやるから安心して!」




これでトレーナーの負担が減りそうだとウィズは独り言を漏らしてしまいそれをウララの耳に入る

ウララ「なんでトレーナーさんが関係あるの?」




ウィズ「あっ!」




ネイチャ「ひょっとしてネイチャさん達に黙ってることある?」




ブレーザー「ウィズが隠し事なんて珍しいじゃん」




ブルーの動画や配信はケシで収入を得られなくなった彼女の為だと説明はしたがトレーナーのことは言わなかった




わざわざ言うことではないと思ってのことだが確かに隠し事は良くないとウィズとブルーは全て説明する




タンホイザ「言ってくれればちょっとくらい出したのに~」




ブルー「だから言わなかった」




タンホイザ「う~~」




軽々しく言ってしまえばキタルファのメンバーは全員ブルーの為に金を出すと言っていただろう




それを避けたかったからトレーナーが金を出していることを説明しなかったのだと釈明する

ブレーザー「今回のは黙ってても正解かな」




ネイチャ「いーや知っとかないとダメ。目を離したらこの子速攻で体売るよ?」




ブルー「当たり前」




ネイチャ「だからぁ!!」




ウィズ「今年をなんとかすれば来年からは特待生でかなり楽になるから。できることは全部協力する!」




ウィズ「だ、か、ら!絶っ対に!そんなこと!やめて!」




ブルー「うん」




タンホイザ「心のこもってない返事に不安しかない~~…」




このあと…


1 ウララがかなり持ってた
2 親は本当に頼れないのか
3 迷惑をかけるならと完全に海外移籍を考えるブルー
4 桐生院の囁き
5 なんとかならないかとキタルファは会長に交渉
6 自由安価


下3

ブルーはどうにかならないのか。直談判をしにブルーを除くキタルファのメンバーは会長の所に向かった




ルドルフ「結論から言えば彼女は助けられない」




金が原因でトレセンを辞めていくウマ娘は年間に数人存在する。ブルーもその一人で特別扱いはできないと答える




ウィズ「ブルーは特待生になれるのに!」




ルドルフ「残念ながらこちらではどうすることもできない」




トレセンを辞め地方に戻り優秀な成績で再びトレセンに戻ってくるパターンがあるとルドルフは説明する




最初から優秀な成績であれば特待生として入学し卒業までトレセンに所属できると正論を言う




ルドルフ「彼女がどれだけ優秀であっても特別扱いは一切認められない」




ここまでしてもらえる仲間がいてむしろブルーは幸せだろうと話す

過去にブルーと同じ状況のウマ娘にそのトレーナーが金を出すと言ったにも関わらず結局出さなかった




実際に出してもらっているブルーはそのウマ娘と比べてどれだけ幸せかとルドルフは言う




ウララ「幸せなんかじゃない」




睨み付けるような表情でルドルフを見るウララ。彼女のこんな表情が見たことがないとメンバーは驚く




ウララ「ブルーちゃんはいけない植物を育てたりえっちなことをしてお金を稼いでたんだよ」




ルドルフ「生きる為に犯罪に手を染めるのは珍しいことじゃない」




ウララ「ブルーちゃんは幸せになっちゃいけないの?」




ルドルフ「何をどう言われようが返答は変わらない」




トレーナーがなんとかしてくれている時点でブルーは恵まれているというのは間違ってはいない




このあと…

1 トレーナーの給料上げろと交渉
2 グッズ売り上げ増の為に会社作るとウララ
3 一人になったブルーは…
4 そこまでしなくてもいいとブルーが来る
5 ルドルフの言う通り一度辞めるとブルー
6 自由安価


下3

ウィズ「じゃあトレーナーさんのお給料を上げてください!」



貯金を崩す生活は変わらないがトレーナーの収入が増えればその分マイナスも減る




ウィズ達の活躍や感謝祭での活躍があったので上がるはずだとウィズは訴える




ルドルフ「彼が重圧に耐えられるとは思わない」




収入が上がるということはその分期待されるということ。ハッキリ言ってトレーナーはブルーが入ったことにより評価が上がっただけ




彼個人の能力を見た時にとても釣り合うとは思えないとルドルフは忠告する




ルドルフ「私の口添えがあれば給与の件は考慮される。その結果彼が潰れても良いというのだな?」




いくらトレーナーを信頼しているといってもウィズは即答ができない。現時点でウィズに甘えてきているのでトレーナーはギリギリかもしれない



トレーナーとブルーを天秤にかけたとき、どちらの方が重くなるのかは分かり切っている

ルドルフ「私ができることは最大限やってきているんだ」




ブルーのケシを見逃し「彼女」を塀の中から出す。自分のできることは全てやったとルドルフは言う




ルドルフ「私としては一度辞めるのが最善だと考える。彼女なら特待生として戻ってきてくれるだろう」




会長として地方のトレセンでの良い待遇を約束できる。ルドルフは退学を前提に話を進めている




ウララ「そんなのおかしいよ…」




ルドルフ「これが最善だ。この状況が続くことは誰の利益にもならない」




授業料を払えたとしても食堂費や遠征費も重なってくる。ここが限界だとルドルフは言い切る




下3、このあとどうなる?

自分の貯金を全て崩せばブルーの学費を払えるがそれ以外が払えなくなる




それどころか自分の生活も厳しくなるしウィズとの今後もあるとトレーナーは頭を悩ませる





ダイヤ「お困りみたいですね」




そこに声を掛けて来たのはサトノダイヤモンド。彼女とは親交は無かったのにとトレーナーは不思議がる




ダイヤ「ひょっとして忘れてしまったんですか?」




トレーナーの表情を見たダイヤはあのことを忘れてしまったのかと説明する




トレーナーはサトノ家のトレーナー試験に招待されており招待状を直接彼女から受け取っていた




そういえばと思い出すトレーナー。その直後にウィズと契約していたのでトレーナー試験には行っていない

ダイヤには優秀なトレーナーがついたはずで自分に未練もないはず。それなのにダイヤは彼に声をかけた




トレーナー「確かに困ってるけど君には関係ないよ」




ダイヤ「その困り事は私が解決できるかもしれません」




サトノ家の財力を借りれば問題は解決できるが縁もゆかりもないダイヤを頼ることはできない




ダイヤにはこれ以上話せないと言うが彼女は引き下がらない




ダイヤ「お金のことで困っていませんか?」




トレーナー「どうかな」




その通りだと言えるはずもなく有耶無耶な返事で誤魔化し会話を終わらせようとする




ダイヤ「貴方が欲しいんです」




ダイヤはトレーナーを自分のトレーナーとしたいと言い出す



トレーナーがいい理由…


1 見た目
2 ブルーの走りを見て
3 トレーナーがセガ教
4 試験に来なかったのがトレーナーだけだから
5 感謝祭での活躍を見て
6 自由安価


下3

ダイヤ「何人ものトレーナーに招待状を送りましたが来なかったのは貴方だけでした」




サトノ家のトレーナーになれる可能性があるなら誰だって試験に行くだろう。トレーナーのような存在は異端といえる




ダイヤ「招待状を受け取っておいて来ないのは一つのジンクスです!」




トレーナーとなら自分は高みを目指せるとダイヤは興奮しながら話す。彼女には良いトレーナーはついてはいるが結果は出ていない




トレーナーの質が下がれば結果も出ないので冷静になった方がいいとダイヤを嗜めるが聞く様子がない




ダイヤ「私のトレーナーになって下さい!」




どうしたものかとトレーナーはまた頭を抱える



トレーナーは…


1 ダイヤをキタルファに
2 断る
3 担当は無理だが協力はする
4 そのジンクスは意味ないと説得
5 自由安価


下3

トレーナー「悪いけど「サトノ」を担当するのは荷が重過ぎるよ。感謝祭にチームが選ばれただけでプレッシャーが凄かったんだ」




トレーナー「それに今の君のトレーナー申し訳無さ過ぎる。担当になるのは無理だ」




ハッキリとダイヤのトレーナーにはなれないと言うトレーナー。それを聞いたダイヤは悲しそうな顔をしている




トレーナー「担当は無理でも協力することはできるよ」




そっちこそ困ったことがあるはずだとダイヤに促す。実はその通りだとダイヤは素直に答える




ダイヤ「新型VRウマレーターのテスターを募集しているんですが…」




思ったより希望者が少なくデータが集まっていないという。ダイヤは協力してくれるなら謝礼も払うと話す




トレーナー「ウィズ達も一緒でもいいのかな?」




ダイヤ「人数は多ければ多いほど助かります」




これならばとトレーナーはダイヤに協力することを約束する

翌日、トレーナーはキタルファのメンバーをダイヤに紹介された場所まで案内する




ウィズ「凄い機械…」




ブレーザー「一台ウン千万だって」




ネイチャ「うっげ~絶対壊したらダメじゃん」




ヘッドギアを装着し棺のような機械の中に全員が入る




ダイヤ「私の声が聞こえますか?」




トレーナー「大丈夫聞こえてるよ」




ダイヤ「それでは起動しますね」




ダイヤは既にログインしておりトレーナー達もVRの世界へ向かう



VRは…


1 思想が強すぎてダメ
2 ゲームに慣れていないブルーダウン
3 かなり良い感じ
4 おかしくなるウララ
5 全然ダメ
6 自由安価


下3

新型というだけあり様々な機能が追加されていた新型ウマレーター。まだまだ荒く完成は先になりそうだった




トレーナー「進行不能って出たよ」



ウィズ「画面が真っ暗に!」



プルメリア「なにも聞こえません!」




ダイヤ「こんなにバグが多いなんて。やっぱりテストプレイは必須ですね」




メンバーが次々とログアウトする中、ウララだけは出てくる様子は無い




ブルー「何かおかしい」




ブルーがそう呟いた直後、ウララの入っているウマレーターから白煙が上がる

ウララ「あれ?ここどこだろ?」




ウララは先程までVRの中のトレセン学園で三女神像の近くを歩いていた




気がつくとウララは真っ黒な空間、宇宙のような場所に立っていることに気付く




どうしたらいいのか戸惑っていると向こうの方からネイチャとタンホイザが走ってくる




ウララ「一緒に走ろーー!」




追い抜いていった二人を追いかけようとウララも走り出す。すると彼女の体に変化が起きる




ウララ「なんだか強くなった気がする!」




思いや力を託されたような感覚を覚えウララの能力が上がる。これが新型の力だと感動していると更に向こうからウマ娘が走ってくる




ウララ「わーーい!みんな一緒…に?」




走ってくるウマ娘の人数は二人ではない。何十、何百といったウマ娘がウララに迫ってくる




ウララ「あ、え?お、あ、多い、よ?」




戸惑うウララの意思とは関係なく現れた全てのウマ娘がウララに向かっていく

あああああああああああああああああ




ウララの悲鳴がウマレーターの中から聞こえてくる。停止しようとしてもどうにもならない




ウィズ「線を抜いたのに止まらない!!」




ネイチャ「強制停止はできないの!?」




ダイヤ「こちらの操作を全く受け付けないなんて!」




やがてウララの悲鳴が止み機械も止まる。彼女の状態が心配されたがウララは自分でウマレーターから出てくる




トレーナー「ウララ……?」




ウララ「…………」




彼女の様子はこれまでと明らかに違っていた



下3
全知全能となったウララの台詞

安価把握

寝る

ウララ「この世界は2.5周年を迎える事が出来たんだね」




誰もウララの言っていることが理解できず困惑する。ウマレーターのせいでおかしくなったとダイヤは慌てている




ウララ「私は大丈夫だから安心して」




彼女の顔は慈悲に溢れたような顔をしておりとても中等部のウマ娘とは思えない




ウララ「私は全部知っちゃったんだ」




この世界にはプレイヤーは居ないのかなど彼女の言葉は念仏のように聞こえてくる




ダイヤは彼女を病院で診てもらった方が良いと言うがその必要がないとウララは断る

ウララ「トレーナーさん、ウララ海外に行ってくるね」




突然どうしたのかとトレーナーが聞くとブルーの為に賞金を稼いでくると言い出す




G1どころか重賞でも勝てないウララが何を言っているのかと普通なら笑われても仕方ない




だがこのウララは、目の前にいるウララはこれまでの彼女とは違う




ウララ「トレーナーさんもブルーちゃんも安心してね」




全てのスキル、全ての能力がカンスト、全ての適正を得たウララ。自分にできることをすると彼女は旅立つことを決める




このあと…

1 引き留めるトレーナー
2 ルドルフとウララが勝負
3 ウララの噂を聞いて「彼女」が来る
4 新型VRウマレーターは封印
5 自由安価


下3

トレーナー「ウララ、突然居なくなるのはやめて欲しい」




この場を離れようとしたウララの手をトレーナーが掴む。するとウララは何かを感じとり何度も頷く




ウララ「貴方がこの世界のプレイヤーに近いんだね」




そうなると主人公はウィズになるのかとウララは彼女を見る。ウィズはこの状況についてこれていない




ウララ「二人はきっと幸せになれるよ」




この「ゲーム」にはバッドエンドが存在しないから大丈夫だとその場の誰も理解できないことを口にする




ウララ「ブルーちゃんは主人公じゃないからあんなことになったんだよね」




ウララはブルーのケシや売春に触れる。警察沙汰にならなかったのはウィズのお陰だろうと言う

途中まで書いたけど矛盾した


下3 このあとどうなる

ダイヤがトレーナーに興味を持ったのも彼女もまたトレーナーから何かを感じ取ったからだろうと考える





きっと彼女のような存在はこれからも出てくるだろうと思ったところでウララはある矛盾に気付く




ウララ(チームシリウスのトレーナーがゴルシトレさんなのはおかしい)




プレイヤーに近い存在はトレーナーであるはずなのにシリウスのトレーナーはゴルシトレだった




これはどういう事かと考え始めるウララに何があったのかを聞くブルー




ブルー「貴女は本当にウララなの?」




ウマレーターで何が起きたのかブルーは質問するがウララはそれどころじゃないと頭をフル回転させる

ウララ「私が知ったことは幻だったの?」




あの空間の中で得た力と知識は幻想なのではないかとウララは自分を疑い出す




まさかウマレーターの故障で強くなって全てを知っただけと勘違いしているのではないのか




それを確かめる為にはレースしかない。ウララは病院の受診を勧めるダイヤを無視しウィズに勝負を持ち掛ける




ウララ「これで全部わかるから!」




自分がどうなったのか確認するためにウララはウィズとレースに挑む




レース結果…


1 ウララ勝利
2 ウララ敗北
3 ウララ圧勝
4 ウララ惨敗
5 自由安価


下3

レース結果はまさかの同着。この結果にキタルファのメンバーとウララがそれぞれ驚く




タンホイザ「ウララちゃんが芝で走れてる!?」




ウララ「全てのステータスが最大なのに勝てない!?」




キタルファのメンバーはウララが芝の適正がないウララがウィズと引き分けたことに驚き、ウララはウィズに勝てなかったことに驚く




ウララが全てを知り全ての能力を得たのは基本の世界。シナリオによって上限が違うことは知れなかった




ウララの全てのステータスは1200。対するウィズはパワーや根性は負けているがスピードは1200を超えていた




力は間違いなく宿っているのに何が起こっているのかウララは全く理解できない

トレーナー「念の為に確認しておくけど君はウララなんだよね?」




ウララ「うん…」




ブルー「レースが終わったし何が起こったか説明して」




信じてくれないだろうと前提を口にしたあとウララは自分が知った全てを話す




この世界が作られた世界で「ゲーム」の中である。自分たちはキャラクターで結末も用意されている




主人公はウィズとトレーナーで自分達はモブの役割であり二人がハッピーエンドを迎えるように作られている




憶測が混じっているがほぼこの通りだろうとウララは自分の知った全てを伝える



下3
キタルファの反応

ウィズ「私が主人公…!」




ウィズは満更でもない様子だがブレーザーはVRと現実がごっちゃになっているだけだと疑う




ネイチャとタンホイザは全く信じられずウララが芝を走っているのでブルーは信じるしかない




トレーナー「僕が主人公なのは間違ってる」




例えウララの言っている事が事実だとしても自分が主人公なのはない間違いだとトレーナーは言う




自分はどこにでもいる平凡なトレーナーで実力もなく主人公になりうる要素がないと熱弁する




トレーナー「ウィズが主人公で僕はその恋人なんだよ」




主人公と恋仲になった人物は準主役になるので自分はそれだろうとトレーナーは推理する




しかしこの推理にプルメリアが待ったをかける

プルメリア「ウィズさんは最近まで勝てなかったんですよね?」




ブレーザーやネイチャもそう。あることがきっかけで勝ち出したのではないかとプルメリアはブルーを指差す




プルメリア「主人公はブルーさんじゃないでしょうか」




全てはブルーがキタルファに来てから始まっている。早朝トレーニングを行なっていたブルーをトレーナーは「偶然」見つけた




この「偶然」にキタルファが巻き込まれただけでブルーが別のチームに所属していればウィズ達の活躍は無かった




プルメリアの考えを聞きトレーナーは納得する。ブルーの過去を考えると主人公と言えてしまう




ブレーザーも心当たりがあるのか頷く。ネイチャはだからブルーは今まで捕まらなかったのかと声を出す




ネイチャ「普通に考えてエンコーとケシ売りで生活できるわけないじゃん!」




ウララもまさかとブルーを見る。自分がこの機械に入ることになったのもブルーが居たからでウィズだけではこうはなっていない




ブルーの反応…


1 テンパる
2 だから捕まらなかったのかと納得
3 そんな気がしてた
4 よくわからない
5 それを自分が意識していいのかと困惑
6 無反応
7 自由安価


下3

安価把握 寝

ブルー「そ、そんなこと、言われ、ても」




急に主人公だと言われても訳がわからずブルーは混乱する。プルメリアまでおかしくなってしまったのかと逆に彼女を疑う




しかしメンバーそれぞれに思い当たる部分があるようでブルーに注目が続いている




ブルー「本当にそうなの?」




特定の誰かに投げかけた疑問ではないその言葉は重くブルーも自覚していくきっかけとなる




ブルー「だから私は捕まらなかったんだ」




ケシを育て売っていたのはそれが当たり前からだと思っていた。捕まることなくここまで来れたのは自分がそういう存在だからだと自覚する

ブルー「それを私が意識していいの?」




プルメリア「多分ダメだと思います」




アニメや小説をよく見ているというプルメリアは自分が主人公だと自覚したキャラクターはもれなく不幸になると指摘する




もちろん例外もありこの物語の主人公だと自分を奮い立たせ壁を超えていく展開もある




プルメリア「知ってしまったことは仕方ありません。なるべく考えないようにしなけば大丈夫だと思います」




そう言われてもとブルーは困惑する。意識するなと言われてしまえば余計に考えてしまうだろう




ブルー「私はどうしたらいいの」




彼女に何かと声をかければいいのか誰もわからない




このあと…


1 これまでと何も変わらないとトレーナー
2 ブルーが海外を意識していたのはそういう物語だからではと
3 全知全能のウララ拳
4 主人公にトレーナーを取られると警戒ウィズ
5 ブルーが意識した途端、警察がやってくる
6 自由安価


下3

トレーナー「これまでと何も変わらないよ」




ウララとプルメリアの言うことが本当だったとしてもブルーはブルーであることに変わりはない




まずはG1を目指しその次に凱旋門を目指す。その為に自分もやれることをやるとトレーナーはブルーを見ながら言う




トレーナー「僕は君のトレーナーとして全力を尽くす。ブルーはどうすればいいと思う?」




ブルー「私は……」




トレーナー、チーム、そして自分の為に走る。自分にできることは「ブルー」が何者であっても変わらない




そのことに気付かせてくれたトレーナーは笑顔でブルーに微笑みかけていた

ダイヤ「申し訳ありませんでした」




キタルファのトレーナー室にやってきたダイヤは改めて今回のことを謝罪する




ウララに怪我が無かったのが奇跡で最悪の場合は大事故に繋がるような今回の事故




新型VRウマレーターは解体しまた一から作り直すことが決まったらしい




ダイヤ「迷惑料ということではありませんが、それ相応の額をサトノ家から振り込ませて頂きます」




断るつもりでいたが自分の懐具合を考えるともらっておいて損はない。ウィズも受け取るようにと強く言ってきたのでトレーナーは頷く




ダイヤ「ウララさんの具合はどうですか?」




トレーナーやブルーは信じているがウララの言うことは殆どの人物が信じていない




明るく元気だったウララが突然変なことを言い出したことで悪影響が出ていないかダイヤは心配している



ウララは…


1 これまで通り
2 距離を置かれてる
3 陰謀論か何かにハマったと拒否されてる
4 強さと引き換えに明るさを失ったと噂に
5 トレーナーのせいだと悪評広まる
6 自由安価


下3

トレーナー「どうやらキタルファ以外の子には話をしてないみたいなんだ」




なので彼女をとり巻く環境は変わっていないと聞きダイヤはホッと安心する




ネイチャ「でも一部の子は何かあったって気付いた感じ」




ウララと同室で特に仲の良いキングは違和感に気付いたようでキタルファのトレーニングを見に来ていた




キング以外にもウララと特に仲の良かったウマ娘が彼女を心配していると聞きダイヤは立ち上がる




ダイヤ「私に任せて下さい」




サトノの不始末は自分がつけるとダイヤはキング達の所に向かう




キング達の様子


1 心配
2 超心配
3 トレーナーのせいだと怒る
4 泣いてる
5 このウララは別人だと騒ぐ
6 自由安価


下3

キング「ウララさん悩みがあるならこのキングが聞くわよ」




ライス「私もお姉さまに相談してあげるから大丈夫だよ」




ウララ(やっぱりこの二人は誤魔化せないか……)




ウララはこれまで通り学園で過ごそうと決め以前と同じように振る舞っていたつもりだった




しかしキングとライスは異変に気付きなにかあったのではないかと心配している




キング「やっぱりあのトレーナーが悪いのね!」




ライス「でもお姉さまはあのトレーナーは凄いって言ってたから…」




キング「じゃあなにが原因だっていうのよー!」




このままではウララがおかしいと繰り返し発言するキングの方がおかしいことになってしまう




なんとか彼女達を納得させられないかとウララは考えるが良いアイデアが思いつかない

全てを知ったウララはキングとライスもキャラクターの一つであり、自分のことを心から友人だと思っていることを知っている




下手な行動をとってしまうとブルー(主人公)に迷惑をかけてしまうので迂闊に動くことができない





ウララ(突然適正が増えたなんて知ったらもっと騒ぎになっちゃう)




芝と全ての距離、作戦で走れるようになったことはまだキタルファ以外には話していない




このことがキングとライスに知られるとまた騒ぎが大きくなってしまう




どうしたものかと困っているとそこにダイヤが現れる




ダイヤは…


1 札束で黙らせる
2 二人をセガ狂(教)に強制入信
3 サトノパワーで強くなったと説明
4 全部話す
5 サトノ家に落ち度があったと二人に説明
6 自由安価


下3

ダイヤ「ウララさんのことはサトノ家に落ち度があります」




新型VRウマレーターで事故がありその影響を受けたと二人に説明し、それを聞いたウララはいつもの笑顔をやめる




ウララ「ダイヤちゃんの言う通りだよ」




キング「ウララさんっ!?」




ライス「こんなウララちゃん見たことない……」




どんな時も満天の笑顔だった彼女と今のウララはまるで別人。冷めたような表情の彼女を見て二人は驚愕する




キング「返して!ウララさんを返しなさいよ!!」



キングはダイヤに掴み掛かりウララを治せと叫ぶ。ライスはショックで喋ることができない

ウララ「私は平気だよキングちゃん」




キング「ウララさん……!」




ウララ「どこも痛くないから心配しなくていいよ」




笑顔は消えたが優しい彼女が消えていないことが分かりキングはその場に崩れ落ちる




キング「ううう、うう……」




ウララ「そこまで私のことを思ってくれてたんだね」




「知識」として自分に向けられている感情を知っていたウララ。知っているのと体験することは大きく違うのだとわかる




涙を流していたライスに抱き着き心配してくれてありがとうと礼を言う




下3
このあとどうなる?

「物語」が終わればこの「バフ」もなくなることをウララは知っている。そうなれば自分は元に戻ると予想できる




物語を進める上という目的は伏せもし必要な事があったら協力して欲しいとキングとライスにお願いする





ウララ「二人にしか頼めないの」




表情も仕草もすっかり変わってしまったがウララはウララに変わりないと納得する二人





ダイヤはもし不都合が起こればサトノ家を頼って欲しいと二人にも連絡先を渡す




ダイヤ「もちろんキタルファの皆さんにも渡してあります」




ダイヤは深く頭を下げると三人の前から去っていく

ブルー(トレーナーの言う通りで私は走るしかない)




自分が何者であっても走ることには変わりはないと教えてくれたトレーナーには感謝しかない





意識してしまえばさまざまな部分に疑問を感じる。ブルーは自分の両親のことがわからない




ブルー(親の「設定」がまだ無いんだ)




両親に金銭の支援は期待できないことは知っている。それ以外には何も知らない




顔も名前も。生きているかどうかさえもブルーは分からない




ブルー(そんなことはどうでもいい)




次のG1に向けてブルーはトレーニングを重ねる



このあと…

1 ブルーのG1
2 ウララのG1
3 矛盾に苦しむブルー
4 悩むウィズ
5 自由安価


下3

ブルーは勝負服に身を包みG1の舞台に立とうとしている。トレーナーはいつも通りに彼女を見送る




トレーナー「頑張って、応援してるから」




ブルー「この勝負服で勝ってくる」




トレーナーの幼馴染への気持ちを振り切る為、自分は凱旋門を目指す為にブルーは走る




観客がブルーに向ける期待は凄まじくレース場にいる誰もが彼女の勝利を見たがっていた




期待は歓声と変わりレース場に響き重圧となるもののそんなことは関係ないとブルーはゲートへ向かう




ブルー(緊張は全くない。いつも通り走るだけ)




ブルーのG1が始まる



レース結果…


1 勝利
2 敗北
3 圧勝
4 惨敗
5 故障発生
6 自由安価


下3

ブルーは二着に大きく差をつけて圧勝する。初めてのG1とは思えない走りに観客は圧倒された




このレースを会場で見ていたゴルトレとチームシリウスもこの結果に驚きを隠せない





スズカ「はじめてのG1であんな走りをするなんて」




ゴルトレ「まさかあの子がここまでやるなんて思わなかったわ」




ゴルトレはブルーが来てからトレーナーの能力が上がっているようだと推察する




ゴルトレ「ますますあの子が欲しいわ」




スペ「向こうは向こうで凱旋門を目指すって言ってませんでしたか?」




ゴルトレ「そんな簡単に諦めるわけないでしょ。女は執念深いのよ」




ナリブ「お前はいつから女になったんだ」



チケゾー「トレーナーさんはゴルシさんが来てからおかしくなっちゃったよぉ!」

ネイチャ「なーんか向こうで騒いでません?」




シリウスの騒ぎはかなり目立っておりキタルファは彼女達とゴルトレを見つける




シリウスに短距離を得意としているメンバーは居ないのでブルーのレースを見にきているのは明らか




トレーナー「向こうは本気で凱旋門を狙っているから当然だと思うよ」




考えたくはないが向こうが強引な手段をとることもあり得る。トレーナーは自分のクビをかけてでもチームは守ると言う




ウィズ「トレーナーが辞めるなら私も辞めます」




トレーナー「そうだね、その時は二人で暮らそうか」




ウィズ「ぉほっ!!??」




予想外の返事にウィズは卒倒しタンホイザがなんとか受け止める。ネイチャはウィズとの将来をそこまで考えていたのかと驚いている




トレーナー(ありがとうブルー)




今日の勝利により幼馴染への気持ちを完全に吹っ切ることができたトレーナー




ウィズは担当であり恋人だったがこれからは恋人であり担当として彼女と付き合っていくことに決めた




このあと…


1 ブルーを再度勧誘ゴルトレ
2 ゴルシ襲来
3 桐生院と手を組むゴルトレ
4 凱旋門に向けてまず海外レースを考える
5 自由安価


下3

ブルーのG1勝利によりキタルファは本格的に凱旋門賞を狙うことになる。その為にはまず海外のレースで走ろうということになった




芝の状態や気候もある上に海外での生活や時差への対応も必須となる




キタルファで凱旋門を狙っているのはウィズ、ブレーザー、ブルー。そしてウララもついて行くという




海外で走るのなら全知全能のことはわかり辛いだろうということもありトレーナーも納得する




トレーナー「海外遠征は学園も推してるから心配いらないよ」




トレセン生が海外のレースに出ることに何も障害はなくむしろ向こうもどんどん受け入れている




トレーナー「とりあえず一度向こうに行ってみるのはありだと思う」




向こうの雰囲気がどうなっているのか確かめる為に遠征に行こうと話はまとまる

ブルー(パスポートをどうしよう)




ウィズやブレーザー達には当然親がいるのでパスポートはちゃんと取得することができる




ブルーの両親がもし死んでいた場合は親戚を頼らなければいけないが素直に協力してくれるとは限らない




ブルー(私だけ密入国で行けないかな)




プライベートジェットの荷物に紛れる方法は知っているがまずプライベートジェットを持っている友人が居ない




今回の遠征は諦めてパスポートをどうにかする方法を考えるのがベストかとブルーは考える



ブルーのパスポートは…



1 実家に帰るも「家」の設定がない
2 親戚がいるもクズ
3 どうにもならず密入国ルート
4 ダイヤを頼る
5 ゴルトレが何とかすると言い出す
6 自由安価


下3

パスポートが手に入らないので海外遠征はどうにかならないかダイヤに相談するブルー




結論から言えば可能だと答えがダイヤから聞かされる





ダイヤ「サトノ家のプライベートジェットの荷物に紛れてもらえれば可能です」




ブルー「ならお願いしたいです」




荷物としてプライベートジェットに積み込まれたあと客席に戻れば安全に海外に行ける




トレーナー達とは現地で合流すれば問題無いのでその方向でいこうと話がまとまる

「私のチケットは大丈夫だから」




自力で海外に行くとトレーナーにメッセージを送ったあとブルーは自室で荷造りを始める




とはいっても着替えとシューズなどレースに必要なものしか持っていく必要がないのであっという間に終わる




モブ「随分と荷物が小さいけどそれで海外に行くの?」




ブルー「他に必要ないから」




同室のモブが心配しているが趣味も特にないのでこれで充分だと小さめのバッグをベッドの下に置く




これでいつでも海外に行けるのであとは出発の日を待つだけになった




このあと…



1 自力で海外に行くというのが心配過ぎるトレーナー
2 予備も含めて着替えがバッグの中なので暫く着替え無し
3 ブルーが海外に行くと話題に
4 密入国の経験は無いかと「彼女」に聞く
5 自由安価


下3

トレーナー(自力で海外に行くって……)




ブルーからのメッセージを受け取ったトレーナーは困惑し心配していた




海外は自転車や電車で行ける所ではないと彼女は知っているのだろうか。そんな当たり前のことを考えていた




普通ならそんなことは知っているが掃き溜めで育ったブルーに世間の常識は通用しない




ブルーは全ての国が陸続きで繋がっていると勘違いしている。トレーナーは考えた末にその答えに辿り着く




自転車では行けないとブルーに返事をしまた詳しく話さなければとトレーナーは世界地図を用意しておく

ブルー「それくらい知ってるから」



トレーナー「そうだよねごめん……」



世界地図と地球儀をトレーナー室に持ち込み日本は海に囲まれていることを説明したトレーナー




そんなわかりきったことを今更とブルーはそんなことは知っていると若干バカにする




ネイチャ「いやいやいや、自力で海外に行くっていうアンタもおかしいからね?」




プライベートジェットに荷物として積み込まれるという普通では考えられない方法をとるブルー




メンバー全員が心配するが「親」の設定がないブルーはパスポートをどうすることもできない




これしか方法がないと言われメンバーは反論できなかった

ブレーザー「ずっとパスポート無しは無理でしょ」




サトノ家に頼り続けることは不可能でありどこかで終わるというブレーザーに対しブルーは考えがあると言う




ブルー「適当な人と結婚する」




籍を入れてしまえさえすれば夫が保証人となるのでパスポートの心配も無くなる




パスポートの更新の度に相手を見つければスムーズに事は進むと自分の考えを話す




ブルー「もしもの時はトレーナーもいるし」




ウィズ「ぎいっ!」



ウィズから聞いたこともない声が聞こえ全員そちらを向く。彼女は唇を噛み締めながらブルーを睨んでいた




例え冗談でもそんなことを言うなと言いたそうだがブルーは本気で考えていたので引く様子がない




このあと…



1 ウィズブチ切れ
2 喧嘩に発展
3 変な人と結婚するくらいならとトレーナー
4 全知全能拳ウララ
5 結婚ではなくトレーナーとウィズの養子があるとタンホイザ
6 自由安価


下3

自分ではなくブルーが主人公であるというプルメリアの説を聞きウィズはある危機を感じていた




主人公には恋人が居て当然。ブルーの周りを見てもトレーナー以外に男性が全く居ない




ブルーにトレーナーを取られる運命なのではないか。そのことがずっと彼女の頭の中で回っていた




トレーナーが頑なに自分と体を重ねようとしないのもそれが原因。ブルーに幼馴染の勝負服を託したのもそう




ブルーは自分からトレーナーを奪う。このことはウィズの中で事実として組み上げられてしまっていた




その事実がある上にブルーのトレーナーとの結婚発言。もはやブルーを消すという選択肢しかウィズの中になかった

ウィズ「○ね!!」



優しいウィズからは考えられない言葉を発しながらブルーに襲いかかる。しかしウィズの拳はブルーには届かない




タンホイザ「いったい何が…?」




プルメリア「ウララさんのカウンターが決まりました」




自分でなければ見逃していたとプルメリアが説明する。ウィズの近くにいたウララが襲い掛かろうとする彼女に一撃を浴びせた




顔面を殴るようなことはせず顎をかすめる一撃。一瞬でウィズの意識は無くなり慣性の法則に従って体は倒れていく




ウララ「ごめんねウィズちゃん」




ウィズが倒れる前にウララが優しく抱き抱える。全知全能の彼女にとって顎への一撃は容易である

ブルー「ごめんなさい」




自分のせいでこうなってしまったとブルーは頭を下げる。ウィズが悪いのだからとフォローされるがブルーは自分が悪いと言い切る




ブルー「私がいると皆に迷惑をかけるから」




ウィズに謝っておいて欲しいと言い残しブルーはトレーナー室から出て行ってしまう




タンホイザが彼女を追いかけるがブルーは無視してどこかに行ってしまった




ネイチャ「ほんっと笑えないんだけど…」




こんなことでは海外遠征なんか言っていられないとネイチャは深いため息をつく



下3
このあとどうなる

ゴルトレ「あらぁ~ブルーちゃん本当に来てくれるの?」




ブルー「ここにお世話になりたい」




ブルーが向かったのはチームシリウス。まだ自分を欲しがっていることを知っていたのでここなら受け入れてくれると考えた




早速仮メンバーとして登録を進めることになりその日のトレーニングにいきなり参加することとなる




ナリブ「どれだけヤれるか見せてみろ」




まずは自分と併走だとナリブがブルーをトレーニング場に連れ出しスペ達はその様子を見ていた

トレーナー「ブルー……」




ナリブと併走しているブルーに気が付くトレーナー。ブルーが自分のチームに居続ければウィズとの衝突は避けられない




ブルーとウィズ二人の幸せを願うならブルーをゴルトレに任せるべきだろうと判断する




彼女が居ない状態での凱旋門賞はほぼ不可能となるが二人が不幸になるよりはずっといい




ブレーザーは一人でも凱旋門を目指すだろうがウィズは国内のG1を走れば結果も出るはず




トレーナー「綺麗に走るなぁ…」




ナリブと併走しているブルーの姿をトレーナーは目に焼き付けていた



このあと…


1 シリウスのトレーニングに驚くブルー
2 チーム内でバチバチしていることに驚き
3 ゴルシに絡まれる
4 ブルーの走りを認めるパクパク
5 ブルーの良さに喜ぶゴルトレ
6 自由安価


下3

安価把握


意見、コメント、何かあればどうぞ

ゴルトレ「あの子は良いわ~これは想像以上ね」




ナリブとブルーの併走を見たゴルトレはご満悦で顔もほころんでいる




力強い走りはシリウスのメンバーも参考になり彼女が加わることで更なるレベルアップが見込める




スズカ「あの子は新入生なのよね、凄いわ」




この時点で既にG1を勝てているのも驚異的でブルーはまだまだ伸びる




将来は海外を見据えるような彼女の走りにシリウスのメンバーは唸り称賛する

ゴルトレ「あの子はずっと「彼女」と走っていただけあるわね」




ゴルシから「彼女」の情報は得ておりその強さを認識している。ブルーが「彼女」と幼馴染というのも頷ける強さ





本来の世代最強は「彼女」でありブルーはトレセンに来たことで目立っているだけ




ゴルトレはそう考えていてブルーを過小評価していた。しかし彼女の走りを見てその評価は一転した




遠目で見ていても素晴らしい走りだったがこうやって目の前で見ると更に凄さがわかる




ゴルトレ「凱旋門が見えてきたわね」 




夢にまた一歩近付いたとゴルトレの表情はまた緩む

マックイーン「中々やるようですわね」




ナリブとの併走が終わったブルーにマックイーンが話しかけブルーはいつものようにブルーと呼ぶようにと言う




マックイーン「ではブルーさんで宜しくて?」




ブルー「新米だからブルーでいいですマックイーンさん」




ゴルトレがブルーを欲しがっていた理由がわかったとマックイーンは彼女の走りを認める




自分達は本気で凱旋門を目指しているのでその覚悟はあるのかとマックイーンは質問する




ブルー「私も目指してたら問題ありません」




やる気も十分あるとマックイーンは彼女の加入を喜んだ



下3
このあとどうなる

ゴルトレがブルーの歓迎会をやろうと言い出しマックイーンがまだ早いと彼を止める




マックイーン「彼女はまだ仮加入ですわよ」




ゴルトレ「祭りは早いに越したことはないでしょ?」




マックイーン「とにかく正式に決まるまで待っていなさい」




ナリブ「肉の話をしたか?」




スペ「歓迎会ならスイーツが出ますよマックイーンさん!」




マックイーン「スイーツ!?」




チケゾー「マックイーンさんがまた太っちゃうよぉぉぉ!!」




スズカ「私ちょっと走ってきますね」



統率がとれているのかいないのか分からないチームではあるが全員同じ高みを目指す強者達である

トレーナー(うまくやっていけそうだね)




ブルーの様子を遠くから見ていたトレーナーはチームシリウスと上手くやっていけそうだと安心する




トレーナー(彼女は僕には過ぎた逸材だったんだ)




これからはウィズ達を育てるのを頑張ろうと吹っ切れる。幼馴染のことを解決してくれただけでも嬉しかった




彼女はきっと頂点に辿り着くだろうと考えながらトレーナー室に戻るその道中であるウマ娘と出会う




タキオン「そこの冴えない顔のトレーナー君、この薬を飲んでみないかい?」




話しかけてきたのはアグネスタキオン。彼女は変人過ぎてトレーナーが付かないと噂に聞いているウマ娘




その話はもちろんトレーナーも知っており怪しい薬に注意するべしとの情報を得ている




トレーナー「そんな怪しいのは飲めないよ」




タキオン「騙されたと思って一本どうだい?」



タキオンはトレーナーに話しかけながら彼の後ろをついていく



下3
このあと

しつこく薬を勧めるタキオンに折れてトレーナーは渡された錠剤を飲んでしまう




トレーナー「んん!?」




薬を飲み込んだ途端にトレーナー身体が光り輝き始める。トレーナーは慌てていふがタキオンは上機嫌でいる




タキオン「君は今日から私のモルモット君だからね」




勝手に言われても困るとタキオンを受け入れない方向で考えていたが彼女しかこの発光現象は治せない




いくら勧められても飲むんじゃなかったと後悔するトレーナーの横でタキオンは機嫌よくトレーナーを見ていた

発光するトレーナーが学園にいるとの噂が出てきた頃、ブルーはチームシリウスも海外遠征を考えていると知らされる




ゴルトレはブルーにもついてきて欲しいと言われたがブルーは答えを濁しておいた




サトノ家の支援は自分がキタルファのメンバーだからこそ受けられたのであってこの状況ではサトノ家は頼れない




親がいないのでパスポートを作ることができないとゴルトレに言っても解決は望めないだろう




ブルー(本気で密入国を考えないと)




密入国のルートや偽造パスポートの入手方法をブルーは調べ始める



このあと…

1 シリウスメンバーに引かれる
2 メジロ家でどうにかならないか
3 ブルーの親戚がいるとゴルトレ
4 密入国ルート判明
5 ブルーの名で偽造パスポートを
6 自由安価


下3

どうせ偽造パスポートを作るなら「ブルー」の名前で作りたいとその筋の情報を調べるブルー




調べた結果は金さえあればなんとかなることはわかったもののこれまで稼いできた金額では無理だった




ケシと春を売り続けても一年はかかる。それくらい桁違いに稼ぐ必要があるようだ




流石にこれは現実的ではないかと他の方法を考えているとシリウスメンバーのマックイーンがいることに気付く




彼女なら偽造パスポートくらいなんとかなるのではないかとブルーはマックイーンに話しがあるともちかける




マックイーン「貴女はメジロ家を何だと思ってますの?」




メジロ家なら偽造パスポートくらい作れるだろうというブルーの前提はそもそもがおかしかった

マックイーン「プライベートジェットなんてありませんしメジロ家が犯罪などありえません」




一体なにを言っているのかとマックイーンに呆れられてしまったのでブルーはパスポートの件を話す




親が居ないと聞きマックイーンは驚いた表情をするがすぐにいつも通りに戻り親戚を頼ればいいと助言する




ブルー「やっぱりそれしかないですね」




避妊薬を貰ったらすぐにでも親戚を頼ると言い残しブルーはマックイーンの元から立ち去ろうとする




しかしマックイーンが何を言っているのかとブルーの腕を掴み事情を話すよう迫る




ブルー「協力してもらうお返しに生でするから避妊薬が必要なだけです」




マックイーン「あ…あ、貴女……なにを言ってるの…?」



ブルー「言葉の通りですけど」




唖然としているマックイーンにゴルシがいつもようにマックイーンに絡んでくる




それが合図だったかのように残りのシリウスメンバーも集まってきてしまう




このあと…


1 ブルーに説教
2 仕方ないとゴルトレ
3 マックイーンがなんとかするとゴルシ
4 ライス泣く
5 シリウスでブルーの親戚を脅しに
6 自由安価


下3

ライス「体を売るなんて悲しいこと言わないで……」




ゴルシ「おいおいライスをお粥にしてんじゃねぇぞ」




スペ「全部冗談ですよね!?」




スズカ「信じたくない話だけど本当なのね」




ナリブ「下衆が」




チケゾー「うぇぇぇん!悲しいよぉぉ!」




ブルーの話を聞いたシリウスのメンバーはそれぞれ反応を起こす。マックイーンは冗談だと思っていたがブルーの反応から事実だと悟る




ゴルトレ「この子の強さは育った環境から来てるのね」




ゴルトレだけはブルーの強さは地元(掃き溜め)から来ているのだと冷静に解析していた

ゴルシ「マックイーンが何とかするから心配するな!」




少しの沈黙のあとゴルシがパスポートのことは心配するなとブルーの肩を抱く




マックイーンは何を言い出すのかとゴルシを見るがその表情は真剣なものだった




ゴルシ「このままだとコイツはヤるぞ」




そういう選択肢があるというわけではなくブルーは必ずその選択をする。彼女の話を聞きそれが明確になった




体を大切しろと言ってもブルーにとって体はお金と引き換えにできるものだという価値観で育っている




この場でなんとかできるのはマックイーンだけだとゴルシは対応するよう求める



ブルーは…

1 メジロ家養子を考える
2 荷物として海外発送
3 どうにもできない
4 チームに入れるかどうか会議
5 シリウスが対策を考えている間にブルーはパスポート入手
6 自由安価


下3

ゴルトレ「シリウスでだいぶ稼いでるから私がなんとかするわ」




自分がなんとかしようと立ち上がるゴルトレ。シリウスメンバーにブルーを教育しておくようにと言い残しどこかに行ってしまう




シリウスの面々はまだ言いたい事が山ほどあるとブルーに詰め寄るが動揺する様子は全くない




ブルー「悪いことだと思ってません」




自分がやってきたことは否定しないで欲しいと言うもキタルファの時とは違いブルーは責められる




マックイーン「施設を頼るとか方法はあるでしょう!?」




ブルー「施設でエンコーしてました」



チケゾー「治安が終わってるよぉぉぉ!!」



ライス「ブルーちゃんみたいなウマ娘が何人もいるなんて…」



ゴルシ「テメーまたお粥炊きやがったな!」




ブルーに寄り添ってくれたキタルファと個人主義のシリウスではかなり考え方が違うようだ

ナリブ「汚れた体でよく走ろうと思えたものだ」



ブルー「まだ処女だからまだ汚れてはいません」




スペ「え、でも…」



ブルー「してたのは口とか胸で…」




マックイーン「やめなさい!」




棒をシゴく動きを見せたブルーの手を叩きマックイーンが静止させる。彼女の動きを見たスズカはブルーに嘘がないと悲しい顔をする




スズカ「もうしないって約束できる?」




ブルー「あ……無理になりました」



キタルファのトレーナーに授業料を払ってもらっていたがシリウスに所属するとなるともう彼は頼れない




来年は特待生があるが確定ではないので金を貯める必要がある。なのでまたやるしかないとブルーは平然と語る




ブルー「処女は高くなる売れるって教わったからここぞという時に」




マックイーン「いい加減になさい!!」




堪えきれずとうとうマックイーンはブルーの頬を平手打ちする




このあと…


1 マックイーンと喧嘩
2 ブルーはやばいとシリウス
3 金はメジロに頼れとゴルシ
4 ファンが悲しむとマックイーン
5 自由安価


下3

マックイーン「そんなことをすればファンの皆さんが悲しむでしょう!」




ファンのことなど気にしたことがなかったブルーはマックイーンの言葉を聞き固まってしまう




ファンの声援や支えがあってこそレースが成り立つと彼女から聞くもブルーはピンとこない




ブルー「私は皆とは違うんです」




独り言のようにボソっと言った言葉。その言葉がどれだけ重いのかシリウスは知っている




この中で特に分からないのはマックイーン。彼女は生まれながらにして全てを持っていた




ブルーの気持ちなどわかるはずも無いマックイーンだが誰も彼女を止めようとはしなかった

この中の誰もブルーの気持ちを理解できないがそれとこれとは違う。ブルーのやろうとしていることは間違っている




それがメンバー共通の意思であるのでマックイーンを止めずブルーを説得しようとしている




スペ「ファンの人も私達も悲しいです」




スズカ「お願いだからそんなことしないで」




ゴルシ「ここまで言われてもやるってのか?」




ブルー「やりたくてやってるわけじゃない」




生きる為にはこれしか知らないのだとブルーは折れる気配がない



下3
どうなった

ゴルシ「じゃあファンじゃなくてキタルファのトレーナーの事を考えてやれよ」




ブルー「え」




ブルーにそんな事させない為にトレーナーはシリウスに預けたんだと聞きブルーは固まってしまう




トレーナーの気持ちを無下にするのかとゴルシに言われブルーは完全に沈黙する




ゴルシ「金のことならマックちゃんを頼りな!知らんおっさんより気は楽だろ?」




マックイーンは否定するかと思いきやブルーの方を見てその通りだと頷く




マックイーン「融資や貸与という形にはなりますが支援は可能です」




生活に必要な額や授業料もメジロ家が一旦肩代わりできるとマックイーンは言い切る

ゴルシ「頼れるもんは頼るもんだろ?そもそも…」




喋っている途中でゴルシはあることに気付く。ブルーが大人しくなったと思ったら涙を流していたのだ




ブルー「ヴ……!!」




人前どころか一人でも涙を流したことがなかったブルーの初めてともいえる号泣。泣き方が下手でまるで子供のように涙を流す




ブルー「とれぇなぁ……!」




何の涙なのかそもそも泣いたことのないブルーは泣いているという自覚すらない




掃き溜めに生まれ育ち愛や情を知らずに育ったブルー。そんな彼女にトレーナーの優しさは届いていた




このあと…


1 泣き止まないブルー
2 ブルーの涙を見てイメージが変わるシリウス
3 キタルファに戻るべきかと会議
4 「彼女」からブルーがトレーナーに懐いていると知っていたゴルシ
5 抱き締めるマックイーン
6 自由安価


下3

ブルー「ウっ……ぐ…………!」




涙が止まらないブルーを見たシリウスのメンバーは彼女に抱いていたイメージがガラリと変わる




彼女はきょうだいや親が居ないことにより愛される経験が無かったのでこの性格となっていた




トレーナーからの愛情を受け取っていたブルーはようやく人並みに泣けるようになっていた




友人やファンが悲しんでも何とも思わないのにトレーナーを裏切ると自覚した途端に涙を流すブルー




彼女の涙はシリウスとブルーの溝を埋めるかのように流れ続けていた

泣き止まない彼女を見たマックイーンはそっとブルーを抱き締める




マックイーン「これからはシリウスの一員として頑張りましょう」




ブルー「がんばる……」




自分の為を思い送り出してくれたトレーナーの為にできることは勝つことしかない




トレーナーとの絆の証でもある勝負服を見に纏い、凱旋門で勝つという具体的な目標が決まった




ブルー「……ぅっ…………く……」





マックイーン「あら…少々お待ちくださいませ」




涙の拭い方を知らないブルーに変わりマックイーンがハンカチで優しく彼女の涙を拭う




その光景は姉妹のようでブルーは姉のマックイーンの優しさにも包まれる





このあと…

1 トレーニングの合間にトレーナーに会いに行くブルー
2 ゴルトレがパスポート入手
3 シリウスに懐くブルー
4 ブルーが少し変わったと噂に
5 マックはブルーがゴルシの影響を受けないように努力
6 自由安価


下3

ゴルトレが姿を消して数日後、ブルーのパスポートを持ってシリウスのトレーナー室に帰ってくる




ゴルトレ「これでパスポートは心配ないけど他の心配も消えたみたいね」




ゴルトレが去ってからの出来事は知っておりブルーはもうトレーナーの気持ちを裏切るようなことはしない




あの場面はゴルシ達に任せて正解だったとゴルトレは腕を組みながら頷いている




ゴルシ「生まれた時は女じゃないトレーナーにゃ無理だよな」




ゴルトレ「そうよわかってるじゃない」




これで海外遠征に行くことができるとシリウスはその準備を始める

ブルー「チケット代と遠征費、貸してくれてありがとう」




マックイーン「これくらい当然です」




海外に行くにあたっての費用等をブルーは素直にマックイーンになんとかして欲しいと頼む




ブルーが拒否する可能性があったので貸すという体になっているが実際は全額をメジロ家が負担する




マックイーン(これは施しではなく勝つ為に必要な投資ですわ)




ブルーが遠征に参加することによって自分達にも利益がある。海外に遊びに行くわけではないのでメジロ家の協力を得られた




シリウスが海外で活躍し凱旋門賞を制覇することはメジロ家にとってもプラスなのでブルーの費用を負担した




ブルーを含めたチームシリウスは海外への遠征を始める



このあと…

1 メンバーにトラブル発生
2 ブルー荷物少な過ぎ問題
3 ゴルシのみ現地集合
4 マックイーンのみファーストクラス
5 空港でひっかかるゴルトレ
6 自由安価


下3

2+3+5ってこと?


寝る

海外遠征出発の日、シリウスメンバーは空港で集合することになっていた




ブルーは事前にマックイーンから空港までのチケットも渡されていたので問題なく空港には来れた




しかし空港に到着した彼女を見たマックイーン達はその荷物の少なさに困惑する




マックイーン「海外に行くことは理解していますわよね?」




ブルー「そうですけど」




スペ「着替えしか入ってないんですか!?」




スズカ「嘘でしょ……」




マックイーン達はスーツケースと大荷物を抱えているのに対してブルーはリュック一つのみ




着替えとシューズ類しか入っておらずブルーは一泊二日の旅行に行くかのような出立ちだった

ナリブ「嗜好品が無いと言っても異常だぞ」




ナリブはメンバーの中で一番無駄なものがなく荷物が少ない彼女でもスーツケースを使っているのでブルーは明らかに少な過ぎる




マックイーン「こんなことなら事前にチェックすべきでしたわ」




ライス「化粧水も持ってきてないの?」




ブルー「……?」




チケゾー「なにそれって顔してるよぉぉ!」




ゴルトレ「ごめんなさいちょっと遅れちゃったわ」




ブルーの荷物の少なさで騒いでいる所にゴルトレがやってくる。彼(彼女)にしては珍しく集合時間に遅れてやってきたがトラブルがあったという

ゴルトレ「ゴルシが現地集合な!って昨日言ってたんだけどそこから連絡が取れないのよ」




飛行機のチケットはゴルシに渡してあるがこの時間に空港に来ていないと飛行機には乗れない




自分でチケットの時間を変更した可能性があるがゴルシと連絡がつかないのでどうしようもない




ゴルトレ「ゴルシの言葉を信じるしかないわね」




ゴルシは海外にいると信じシリウスとゴルトレは搭乗準備を始めるがここでもトラブルが発生する




ゴルトレ「男が女の格好して何が悪いのよ!?」




パスポートの性別と見た目が違うということでゴルトレは検査で引っかかってしまう




シリウスのメンバーは問題無く検査を通過したのでゴルトレを心配しつつ飛行機に搭乗する



このあと…

1 ゴルトレ来れず
2 ゴルシが向こうの空港でお出迎え
3 飛行機のトラブルで全く違う空港に着陸
4 ブルーの荷物行方不明
5 無事到着
6 自由安価


下3

ゴルトレはなんとか検査をクリアしゴルシを除く全員が飛行機に乗り込むことができた




飛行機での座席はゴルトレのみシリウスのメンバーと離れていたのでいい機会だからとブルーはメンバーに質問する




ブルー「ゴルトレって男の人なんですか」




その質問にメンバーは頭を抱える。そもそもシリウスはトレセンの猛者が集まるという伝統のあるチーム




ゴルトレはシリウスのトレーナーとして厳しくも確実に実力が伸びるトレーニングを行っていた




彼(彼女)がおかしくなったのはゴルシがチームシリウスに参加してからだという




追込みで走るゴルシの脚は素晴らしくシリウスのメンバーで一番の実力があるといえる




そんなゴルシの強さは有名だったが日常生活がおかし過ぎることでも有名だった

ゴルトレが今のようになったのはゴルシがゴルトレの家に泊まりに行ってからだという




ブルー「ゴルシさんがお持ち帰りされたんですか?」




ナリブ「私もそう思って奴(シリウストレ)を軽蔑した」




しかし翌日、トレーニングに現れたのは今のゴルトレ。バッチリ女装とメイクを完璧に仕上げてきていた




その日から彼(彼女)はシリウストレではなくゴルトレとして生まれ変わったように指導し始めた




チケゾー「本当に別人かと思うくらいトレーニングが違ったんだ」




今までのような厳しさが消え、個人の強みを最大限に活かすような理想的なトレーニングになったのだという

これは恐らくゴルトレがある問題を抱えていたからだとマックイーンは推測する




マックイーン「あの方はずっと自分の性別に悩んでいたのでしょう」




シリウストレ時代の彼は目つきも厳しく愛想もなかった。しかし性別のしがらみから解放された今とは真逆




ゴルシはシリウストレの家に泊まった時にメイクの仕方などを教えたのではないかとマックイーンとメンバーは考えるようになった





ブルー「体は男だけど心は女ってことですね」




ライス「そういうことだと思うよ。今のお兄……お姉さまの方が毎日楽しそう」




ゴルトレの今の姿しか知らないブルーにとってシリウストレ時代の彼の姿は全く想像できない

ゴルシ「よーー!待ってたぜお前ら!」




マックイーン「貴女という人は……」




空港ではなぜかゴルシがシリウスを出迎える。一つ前の便どころか数日前から現地に居たのではと思えるほど観光の痕跡がある




ゴルシ「下調べはやっといたから心配すんな!」




例によってゴルトレはまた検査に引っかかっているので彼(彼女)は放っておいてホテルに向かうとゴルシが先導する




ブルー(本当に来たんだ)




ブルーは日本とは違う景色と周りから聞こえてくる外国語を聞きここが海外なのだと興味深そうに見渡す




このあと…


1 ホテルが予定のものと違う
2 ゴルトレ入国検査ひっかかる
3 凱旋門の黄色い人と出会う
4 時差ボケが酷い誰か
5 マックイーンだけ別ホテル
6 とりあえず今日はゆっくり
7 自由安価


下3

メイ「お前たちはチームシリウスだな!」




ホテルに移動中シリウスはある人物に話しかけられるがマックイーンが海外で知らない人物と話すべきではないと無視しようする




しかし話しかけてきた人物がURAのバッジを付けていたのでトレセンの関係者ということがわかる




メイ「私は佐岳メイ!所属はURAで君達の強化部門を担当している」




代表者は居ないのかとメイは彼女らを見渡す。ゴルトレはまだ空港なのでチームの代表者は不在になる




ゴルシ「面白そうだから話し聞いてみよーぜ!」




しかしゴルシは独断でメイと話しをしようと決めてしまい近くのカフェにシリウス共々入っていく

メイは以前に凱旋門賞制覇を目指し行動を起こしていた。残念ながら結果は出なかったが掴んだものはあった





凱旋門賞が各距離のレースを増やし難易度が下がった今が好機だとメイは再び凱旋門賞を目指すのだという




メイ「凱旋門賞制覇に向けたプロジェクト、プロジェクトL'Arcを私は立ち上げる!」




トレセンの協力を得られることになっているので海外での遠征費やかかる費用は全て学園が持ってくれる





この破格の条件があるのは彼女が今度こそ凱旋門賞の制覇を実現するという熱量があってこそ




メイはシリウスの強さを聞いておりプロジェクトに参加しないかと話しを持ちかけてきた



シリウスは…


1 ゴルトレの返事による
2 L'Arcに興味無し
3 L'Arcに興味を示す
4 つまんねーとゴルシ
5 自由安価


下3

マックイーン「お話しはわかりました、トレーナーに伝えておきますので返事はその時に」




メイから連絡先をもらい一旦は解散となる。ゴルトレ抜きで答えは出せないという結論だった




ゴルトレがすぐに来れるなら待っていたが彼(彼女)はまだ空港。メイも忙しいようなので今日はここまでとなった




スペ「プロジェクトL'Arcって凄いですよね!」




シリウスはカフェを出て再びホテルに向かう道中で先程のメイのことが話題にあがる




自分達と同じように本気で凱旋門賞を狙っているメイからはアツい思いを感じ取っていた




これまで日本のウマ娘が勝ったことのない凱旋門賞で勝つことができれば大きな話題となるだろう

ナリブ「凱旋門だけというのは気に入らないな」




ナリブは凱旋門賞だけでなく将来は海外のレースに出続けることを目標としている




その為メイが凱旋門だけを見ていることが気に食わないようだった




気に入らないとまでは言わないがスズカもナリブと同じ意見らしい




スズカ「私も海外で走りたいの」




もし凱旋門賞を制覇してもプロジェクトL'Arcに参加していれば国内のトレセンに戻るしかない




ゴルトレの判断に従うがどちらかと言えばプロジェクトL'Arcに否定的のようだ



このあと…

1 プロジェクトL'Arcを考えるゴルトレ
2 参加を決めるゴルトレ
3 不参加
4 空港から出れないゴルトレ
5 強制送還ゴルトレ
6 自由安価


下3

なんとか空港を突破したゴルトレはマックイーンからプロジェクトL'Arcの説明を受ける




ゴルトレ「参加不参加はロンシャンの空気を肌で感じてからよね」




プロジェクトL'Arcに参加する旨みはありそれを利用するのも手だろうとゴルトレは考える





ゴルトレ「なんだおいストリップショーの開催か!?」




しかしその発言にストリップショー開催かと勘違いされ変態の烙印を押され簀巻きにされる




ブルー「ふーん」



マックイーン「貴女のそのリアクションはなに!?」




ブルー「いや懐かしいなって……」




チケゾー「ブルーちゃんの過去が壮絶過ぎるよぉぉぉ!」




ストリップショーくらいなんでもないというリアクションのブルーに引きつつゴルトレはホテルの部屋に放り込まれる

ゴルシ「今夜は盛り上がっぞーー!」




マックイーンの部屋に集合したシリウスのメンバーは夜はこれからだと盛り上がろうとしていた




ライス「ブライアンさんは寝ちゃってるよね」




ゴルシ「アイツはノリ悪いからな~」




スペ「ブルーちゃんも来てませんね」




ブルーと同室のライスはマックイーンの部屋に集まることを言ったのだがもう既に寝る準備をしていた




なので連れてこなかったとライスは言うがゴルシはそれを聞き騒ぐ




ゴルシ「新入りがいい度胸だオラ!」




寝ているブルーを襲撃すると宣言しゴルシはブルーとライスの部屋に向かう




ブルーは部屋で…


1 寝てた
2 トレーナーと電話中
3 なぜか裸
4 運動(意味深)してた
5 時差ボケで起きてた
6 自由安価


下3

体調悪だから追加安価とってねる


下5くらいまで、夜中のシリウスの話題とか

体調戻らない
更新は難しい

コロナもインフルも陰性
ただの風邪にしてはヤバかった
今週中には再会したい

ブルー「どうしましたかゴルシさん」




ゴルシ「テメー起きてるじゃねぇか!」




ブルー「時差ボケで寝れないです」




ゴルシ「夜はこれからなんだよ来い!」




寝る努力はしていたが時差ボケという経験したことのない環境の変化にブルーは寝れないでいた




万が一寝ることができていてもゴルシに叩き起こされていたのである意味で結果オーライといえる




ゴルシはブルーを連行しチームシリウスの夜ふかしが始まろうとしていた

まずは新入りから話題を出せと言われたブルーはゴルトレをどう思っているのかを質問する




ブルー「戸籍は男なんですよね」




マックイーン「彼についてはゴルシがよーーく知っているはずですわ」




マックイーンに名指しされたゴルシだが口笛を吹きながら遠くを見ている。事情を知っているが話すつもりは無いのだろう




良い機会だから彼に何があったのか聞かせて欲しいと他のメンバーも突っ込むがゴルシは答えるつもりがない





マックイーン「貴女はどう思いますの?」




ゴルトレに関するこれまでに判明している情報はブルーも同じ。なのでブルーの予想を聞かせて欲しいとマックイーンは質問する




ブルーの考え…


1 ゴルシにしか見せない顔がある
2 ゴルトレは実は女性かも
3 ゴルシとゴルトレは一線超えてる
4 ゴルシもゴルトレも演技してる
5 自由安価



下3

ブルー「ゴルトレはゴルシさんにしか見せない顔があると思います」




ブルーの言葉を聞いてもゴルシは反応を変えない。しかしブルーが続けて語った内容にゴルシは動揺する




ブルー「ゴルトレさんは以前から自分の性別について悩んでいたというのはみなさんと同じ意見です」




ブルー「ゴルトレさんが一線を超えられなかったのは男として生まれた葛藤があったと思います」




ブルー「自分の心は女だから女装をして過ごす。そんな単純な話しじゃなくなってたんです」




ブルー「男として生まれたことも受け入れたい。だからゴルトレさんはゴルシさんと……」




ブルーが核心に触れようとした時、ゴルシは突然ブルーに向かって枕を全力で投げ付ける




そのリアクションを見たシリウスのメンバーはゴルシとゴルトレが一線を超えていたのかと衝撃を受ける

ブルーはゴルシの一撃で沈むかと思いきや何も気にすることなく続きを語り出す




ブルー「もしかしたら未だに関係はあるかもしれないです」




チケゾー「そういえば……」




ゴルシ「そういえばじゃねぇんだよおらぁぁぁぁぁ!!」




とうとうブチ切れたゴルシは枕を両手に暴れ出す。ナリブが負けじと応戦しプチ乱闘へと発展する




マックイーン「あのリアクションを見る限り貴女の言う通りかもしれませんわね」




ブルー「色々と見てきてますからわかります」




掃き溜めでさまざまなものを見てきたブルーにとってゴルシとゴルトレの関係はまだ綺麗なものだった




このあと…

1 暴れたあとゴルトレの部屋に消えるゴルシ
2 突然寝るブルー
3 ゴルトレは特に触れないシリウス
4 悶々とするシリウスメンバー
5 こういう話題にはブルーがいると認識するシリウス
6 自由安価


下3

ゴルシ「どるらぁぁぁ!!」




ナリブ「いい動きだ」




ゴルシとゴルトレの一線超えを知ったメンバーはただ悶々とすることしかできない




ゴルシの必死さが事実であると認めているようなもので明日から二人をどう見ればいいのかとシリウスは混乱していた




このままではゴルトレを見ればゴルシとの関係がチラつきトレーニングに集中ができない




こうなればとスペは一人平気そうにしていたブルーに話しを振る





スペ「ブルーちゃんはもっと凄いの見てきてますよね?」




ブルー「人よりは多く見たり聞いたりしてます」




スペ「よければ聞かせてもらえませんか!?」




毒を持って毒を制すしかないとブルーの濃厚な話しを聞きながらシリウスの夜は更けていく

ゴルトレ「全員寝不足とは以外ねぇ」




翌日、海外でのトレーニングを始めようとしたのだが全員の調子がよくないことにゴルトレは気付く




ゴルシとナリブの乱闘及びブルーの話は夜明けまで続き、シリウスメンバーは全員寝不足となっていた





午前は軽めにして午後から本格的にトレーニングを始めようということになりとりあえずランニングを始める




スペ「ゴルシさんとゴルトレさん……」




スズカ「集中よスペちゃん」




チケゾー「濃厚な…百合と薔薇が……」




ブルー「眠い……」




ゴルシ「……」





チームの雰囲気に疑問を持ちつつもゴルトレは午後からのトレーニングメニューを考える




このあと
下3

軽いトレーニングを行っている最中にシリウスシンボリ、エルコンドルパサー、サトノダイヤモンド、マンハッタンカフェと出会う




彼女らもまた凱旋門賞を狙っているがシリウスとは違いプロジェクトL'Arcのメンバーとして遠征にやって来ていた




シリウス「お前が例の奴か」




シリウスはチームシリウスを見つけるといきなりブルーに突っかかってくる。どうやらルドルフの真の実力を知らない『彼女』の知り合いというのがマズイらしい




シリウス「イダテンとは名前ばかりのようだな?」




ブルー「うん……」




いちゃもんを付けられているブルーだが時差ボケのせいで返事は適当に返してしまっている




それがまたシリウスを怒らせることになるがブルーはそもそも誰と話しているかわかっていない

このままでは喧嘩になってしまうとダイヤが機転を効かせある人物を呼んでくる




トレーナー「時差ボケが辛いみたいだねブルー」




ブルー「とれーなぁだぁ」




トレーナーの姿を見つけたブルーはふらふらとした足取りのまま彼に抱き着く





ダイヤ「トレーナーさんはプロジェクトL'Arcの特別トレーナーとして参加してもらいます」




メイが声をかけていたのはゴルトレだけでなくトレーナーにも声をかけていて彼は特別トレーナーを了承していた




まだトレーナーがプロジェクトL'Arcのトレーナーになると決まったわけではなくあくまでダイヤが希望したので今回だけの特別トレーナーということになっている

ブルー「とれーなぁすき」




トレーナーに抱きついたままブルーは寝てしまいそうだったので彼は優しくブルーを抱き抱え座る




スペ「普段とはまるで違う……」




ブルーはトレーナーに懐いていることはシリウスも知っていたがここまでとは知らず、スペ達は驚いている





トレーナー「ブルーは僕のことを父親みたいに思ってるんだよ」




ブルー「んふふ」




好きというのも子が親に向けるような愛情と同じもの。ブルーと過ごすうちにトレーナーは彼女のことを理解するようになっていた





このあと…


1 ゴルトレ乱入
2 メイ乱入
3 シリウスとL'Arc組でレース
4 嫉妬狂ウィズ
5 自由安価


下3

ウィズ「この…クソアマ……!!」




チームを抜けた癖に一体これはなんなのだとキレるウィズをトレーナーは何とか宥める




ゴルトレ「ちょ~っと話せるかしら?」




トレーナーの姿を見つけたゴルトレは二人で話せないかと持ちかけL'Arc組とチームシリウスはそれぞれ離れていく




ブルーはトレーナーに抱きついたまま眠ってしまったので仕方なくゴルトレはこのまま話し始める





ゴルトレ「この子はキタルファと貴方に未練があるみたいなのよ」




チーム内での言動や態度を見てもブルーはシリウスに馴染めているとは思えない

トレーナー「無理に仲良くする必要はないですよ」




ゴルトレ「それはそうよ。けど限度ってあるじゃない」




個性の塊であるチームシリウスで遠慮し続けるのは疲れてしまうとゴルトレは懸念している




ゴルトレ「まあそれくらいで潰れるブルーちゃんじゃないわよね」




トレーナー「ならいいじゃないですか」




ゴルトレ「それ本気で言ってるわけ?」




トレーナー「ブルーのことを第一に考えた結果です」




トレーナーとしてゴルトレの方が優秀なのでブルーはシリウスに行くべきだとトレーナーの考えは変わらない




ゴルトレ「本人に聞いてみるのが一番ね」




ブルーは相変わらずトレーナーに抱きついたまま寝てしまっている




ブルーは…


1 答え出せない
2 キタルファがいい
3 シリウスがいい
4 悩むくらいならどっちのチームも辞める
5 シリウスも良いが何よりトレーナーが好き
6 自由安価


下3

トレーナーに促され起きたブルーはゴルトレからシリウスとキタルファのどちらが良いのかと質問される




ブルー「シリウスに不満は無いです」




チームに不満は無いが何よりもトレーナーが好きなのだとブルーは正直な気持ちを吐露する





ゴルトレ「その好きはラブじゃないわよねぇ?」




ブルー「ウィズはここには居ない?」




この場には三人しか居ないと知らされるとブルーはその気持ちもあると答える




ブルー「好きというよりトレーナーには全てを許せる。私の処女も貰って欲しい」




自分に好意があるのは知っていたがまさかここまでとは思わずトレーナーは困惑してしまう

ブルー「トレーナーはウィズと幸せになって欲しい。けど私のことも忘れないで欲しい」




ゴルトレ「ちょっと~~責任取んなさいよ」




トレーナー「うぅぅぅん……」




ブルーの気持ちの大きさを知ったトレーナーは腕を組み考え込んでしまう。まさか処女を捧げたいほど慕われているとは予想できなかった




掃き溜めで育ったブルーにとって純血は何よりも価値のあるもの。それを自分に捧げるという意味は誰よりもトレーナーが理解している





ブルー「本気でそう思ってる」




トレーナー「君は嘘を言わないのを知ってるよ」




ブルー「嬉しい」




再びトレーナーに抱き着くブルーを見たゴルトレはどうするのがベストかを考えていた



このあと
下3

そう思ってくれているのは嬉しいと礼を言いつつそう思わせてしまい申し訳無いとトレーナーは謝る




ブルー「どうして謝るの?」




トレーナー「ブルーを勧誘しておきながら実力もお金もなかったから育てる事が出来なかった事が申し訳なくて」




トレーナーは不甲斐ない駄目な奴だと自分を責める。ブルーはそんなトレーナーに抱きついたままじっと見ている





トレーナー「君の純血は本当に好きになった人に捧げるべきだよ」





このままではお互いにとって良くないからと強引にブルーを引き離しブルーは抵抗することなくトレーナーから離れる

ブルー「私にとってトレーナーは特別なことには変わりない」




トレーナー「僕にはウィズがいるんだ」




ブルー「トレーナーの恋人はウィズなのは知ってる」




自分に対してよくない感情を抱いてしまっていると注意してもブルーは聞く様子がない




ブルーのことを思うとあまり一緒にいるべきではないとトレーナーはL'Arc組の所に帰っていく




ゴルトレ「複雑な関係してるわね~……」




トレーナーと仲違いをしてチームを去ったわけではなく全てはブルーのためを思ってのこと




それをブルーもわかっているのでシリウスで力をつけようとしているが彼女の心は完全にトレーナーにある




ゴルトレ「父親と娘みたいじゃないのよ」




このことはあまり触れない方が良いのかとゴルトレはとりあえずの答えを出す



このあと…

1 トレーナーと会えたのでブルー元気
2 ゴルシとの関係を質問されるゴルトレ
3 本格的にトレーニング開始
4 シリウスメンバー時差ボケに苦しむ
5 自由安価


下3

ゴルトレ「さぁ~~始めるわよ」




午後になり時差ボケも解消したであろうということでチームシリウスの本格的なトレーニングが始まる





ゴルトレの指示にくらいつき人一倍頑張っているのはブルー。彼女はトレーナーに会えたことでやる気も上がっていた





他のメンバーも全力で頑張っているかと思いきや見るからに調子は良く無さそうに見える




ゴルトレ(全員時差ボケは笑えないわねぇ)




やる気はあるのだが時差というある意味どうしようも無いものにチームシリウスは対応できていない

ゴルトレ(今日のトレーニングは中止でいいわね)




ブルーを除く正規メンバーは体を時差に対応させるため休養。仮メンバーのブルーは引き続きトレーニングということになった




ブルー「私一人だけなんですね」




ゴルトレ「貴女の走りをじ~っくり見せてちょうだい」




ブルー「わかりました」




短距離に特化した彼女の走りと脚をゴルトレは堪能しその仕上がりに驚いている




ゴルトレ「今までの積み重ねが良かったのねぇ」




「彼女」とのほぼ毎日やっていたレースもブルーの脚を作ったのだろう




誰よりも努力を重ねるブルーの走りは唯一無二だとゴルトレは分析している





このあと…

1 ホテルでチームシリウスダウン
2 L'Arc組がブルーの元に
3 チームシリウス観光に
4 みっちりトレーニングブルー
5 自由安価


下3

ゴルトレのトレーニングを一人で受けているブルーの所にL'Arc組からシリウスシンボリがやってくる




シリウスは「彼女」がルドルフを侮辱した行為が気に入らないらしくブルーを睨み続けている




ブルー(会長を嫌っていると思ってたのに)




シリウスが自分を敵対視するのはルドルフ絡みなのだがまさか二人の仲が良いとはブルーは想像できなかった




友人を馬鹿にされたままのシリウスにとって自分は厄介者だろうということは分かるがブルーにはどうしようもない




ブルー(一度ちゃんと話しておこう)




ブルーはゴルトレに許可を取るとすぐにシリウスシンボリの元に駆け寄る

シリウス「イダテンが何の用だっていうんだよ」




ブルー「彼女のことでしょ」




シリウス「アイツの名前は聞きたくねぇんだよ」





「彼女」の名前は口にしたくないと言うシリウス。そこまで嫌っているのかとブルーは意外に思う




ブルー「「彼女」は純粋に速さを求めてるだけ」




シリウス「それがどうした」




ブルー「悪気はないって言いたかった」




シリウス「そんなこと関係ないな」




シリウスとの会話はぎこちない



このあと…
下3

ブルーはシリウスシンボリに会長が馬鹿にされて怒っているのか、ルドルフと実は仲が良かったのかと質問する




シリウス「アイツとは仲が良いとか悪いとかそんなんじゃない」




質問に対する答えをはぐらかされ結局わだかまりが解けないままシリウスとは別れてしまった





ゴルトレ「シンボリは複雑ってことよ」




シリウスとルドルフの関係は簡単に言葉にできないのだとゴルトレが教えてくれたがブルーはピンと来ていない




ブルー(ツンデレだと思っておこう)




ブルーの中で一番近いものがツンデレだったのでシリウスはルドルフに対してはそうなのだと解釈することにした

ブルー(みんな死んでる)




トレーニングを終えたブルーがホテルに戻ってみるとチームシリウスのメンバーはまだダウンしていた




昨夜の夜更かしも良くなかったようでゴルシでさえも部屋から出てきている様子がない




ブルー(確か一階でご飯が食べれたはず)




ブルーは同室のライスを起こさないよう注意しながら着替え、ホテル一階てビュッフェがあったとそこに向かう




ブルーは…


1 ビュッフェは別料金でブルー撃沈
2 せっかくなのでゴルトレがレストランに
3 なぜかホテルの外に
4 間違ってホテル地下へ
5 自由安価


下3

ゴルトレ「アンタ以外誰も動けないのね……」




ブルー「はい」




ゴルトレ「仕方ないわね~折角だから外で食べましょうか」




シリウスメンバー全員の分は無理だがブルーだけなら問題ないとゴルトレと二人でレストランに向かうことに





ブルーはテーブルマナーは知らないとのことなので若者向けのカジュアルな店をゴルトレは選ぶ





ゴルトレ「あれってキタルファじゃないかしら?」





ブルー「トレーナーとネイチャ達がいる」




偶然にもチームキタルファも同じレストランを訪れていたようで仲良く食事をしている光景をブルーは見つける




ブルー(あれって誰?)



ネイチャやウィズといった見慣れたメンバーの中に一人、見慣れないウマ娘を見つけたブルーはあれは誰なのかとガン見している

ゴルトレ「キタルファに新しく入った新人、アグネスタキオンよ」




その様子を見かねたゴルトレが見慣れないウマ娘はタキオンだと説明しブルーと入れ替わる形でチームに入ったことを知る




変人でトレーナーをモルモット扱いする彼女に苦労しているはずだとゴルトレはため息混じりに話す




ゴルトレ「タキオンは真面目に走れば速いけど、ちゃんと走らないのよねぇ」




タキオンはやる気が無いというより走ることより研究を優先しているので今までトレーナーがついていなかった




ゴルトレ「トレーナーとタキオンはどうなるか見ものよ」




ひょっとすると化学変化が起きるのかもしれないとゴルトレは語っていたが既にブルーはゴルトレの前から消えていた




ブルーは…


1 タキオンに殴り込み
2 自分の代わりはこれ(タキオン)なのかと少し怒る
3 トレーナーに懐くタキオン。キレるウィズ
4 タキオンにタイマンしようやとブルー
5 自由安価


下3

タキオン「モルモットくぅん、私にご飯を食べさせておくれよぉ」




レストランのテーブルにて、タキオンはトレーナーの隣に座り食事を食べさせてくれとせがんでいた




タキオンはトレーナーの左隣に座り右隣にはウィズが陣取っているのだが彼女の表情は凍っている





ウィズ「私のトレーナーだって何度も言ってるよね?」




ブチ切れる寸前のウィズを見てもタキオンはお構い無しにトレーナーに甘え続けている





タキオン「私の面倒を見るのは君の仕事だろう?」




いちいち褒美がないといけないのかとタキオンがトレーナーの手を自分の胸に当てたところでとうとうウィズは切れる




ウィズ「このアバズレが!!」




タキオン「遅いねぇ」




ウィズはトドメを指す気でフォークをタキオンに振り下ろすが軽々と避けわざとらしくトレーナーに抱き着く

ネイチャ「あー美味しいなーー」




ネイチャ達はというと三人のやり取りをほぼ無視しながら食事を楽しんでいる




タキオンが加入してからはこんなことは日常茶飯のようで止めることはもう諦めたらしい




タキオン「見たまえモルモットくん!ウィズくんが机に突き刺したフォークの深さを!」




ウィズ「トレーナーから離れろ!!」




タキオン「普段の彼女からは考えられないパワーだ!彼女も素晴らしいモルモットだねぇ」





トレーナーはまた騒いでしまって店に申し訳ないと思いながら二人を止めていたが止まる気配がない




近くに誰かが来ていることに気付いたトレーナーはすぐに落ち着かせると言い訳をするが、その人物は店員ではなかった




トレーナー「ブルー……?」




店員ではなくブルーがトレーナー達の目の前に現れる



ブルーは…

1 タキオンぶちのめす
2 トレーナー尋問
3 ウララ拳でブルー止まる
4 泣くブルー
5 自由安価

下3

ブルー「トレーナーに質問があるんだけど」





トレーナーは言い訳をしようとするが良い台詞が思いつかず頷くことしかできない




ブルー「私よりそれがよかったの?」




トレーナー「あのね違うんだ」




それとブルーが指差したのはタキオン。彼女はトレーナーの腕に抱きついており離れる様子はない




ブルー「私の為にシリウスに送り出してくれたんじゃなかったの?」




トレーナー「その通りなんだよブルー。これはタキオンが勝手にやってることなんだ」




ブルーにとってみればタキオンといちゃつきたいから自分は邪魔者だったと考えても仕方ない状況になっている

ブルー「これがトレーナーの好みなの?」




トレーナー「それは違うよウィズが一番なことに変わりはないから」




ブルー「ふーん」




納得したのか分からないがブルーはトレーナーから離れネイチャの方に向かう




ネイチャ「お~っとネイチャさんにも話がある感じ?」




ブルー「普段からあんな感じなの?」




ネイチャ「残念ながらそんなんですよねぇ~」




タキオンとウィズの揉め事は一度や二度ではないとネイチャが証言する。それを聞いたブルーは頷き再びトレーナーの方に向かう




ブルー「ねぇウィズ。抜け駆けはしたくないから一緒にどう」




ウィズ「なにが!?」




ブルー「三人でホテル」




タキオンのことを忘れてもらうにはこれしかないとブルーは強行しようとしている



このあと…
下3

ウィズ「そんなことするわけないでしょ……?」




怒りを通り越して呆れるウィズとやっと気付いたゴルトレが海外で問題は起こすなと止めに入る
 




カフェ「いい加減にしてください」




タキオン「ん~~カ~フェ~~」




同じくレストランに来ていたL'Arc組のマンハッタンカフェがタキオンに店の中でそんな事は止めろと引き剥がす





タキオンは誰に対してもこんな調子なので悪気があったわけではないとカフェはウィズとブルーに説明する




ウィズはともかくブルーは自分の代わりがコレなのかと納得いっていないがこれ以上踏み入ることもできない




ゴルトレ「アンタの代わりとかじゃないって言ってるでしょ」




タキオンはブルーの代わりなどではないと説明しながらキタルファから遠ざけていく

ゴルトレ「少しは落ち着いたかしら?」




ブルー「なにが?」




ゴルトレ「アンタねぇ……」




キタルファではブルーはどう過ごしていたのかとゴルトレは彼女の扱いに頭を悩ませていた





ネイチャ達がブルーを受け入れていたのと仲の良さがあってキタルファではうまくやってこれていた




チームは仲良くクラブではないのでチームメイトで仲良くする必要はないがこんなことが何回もあっては困る




ゴルトレ(ルールで抑えつけるしかないかしら)




チームシリウスではこういうことが禁止なのだとルールを明確にすればブルーも大人しくなるのではとゴルトレは考える




しかしブルーは法を守ることが少ない幼少期を送っておりルールができても素直には守ることはないだろう



このあと…

1 シリウスでは揉め事禁止とルールが
2 恋愛禁止が決まる
3 トレーナーに夜這いブルー
4 ストレス発散の為にレース開催
5 自由安価


下3

ホテルに帰ってくるとチームシリウスのメンバーはある程度復活していたので緊急会議だと話し合いが始まる





ゴルトレ「今までちゃんとしたことを決めてなかったわよね」





チームとして揉め事は起こさないようになど改めてルールと注意事項がゴルトレから説明される




揉め事の中にはもちろん喧嘩も入っており無闇矢鱈に敵を作らないようにとゴルトレは釘を刺す




今更当たり前と思える内容ばかりの話であったがルールはあった方がいいとマックイーン達はゴルトレの提案を受け入れる




ゴルトレ「それから最後にこのチームは恋愛禁止よ」




チケゾー「え……」




チーム内での恋愛は無いだろうがシリウスに所属する以上は恋にかまけている暇はないと恋愛禁止を宣言する




これもルールを決めるだけで大した影響がないかと思いきや恋愛禁止を聞きチケゾーは明らかに動揺していた

チケゾーの様子がおかしいことにスペ達も気付きまさかそうなのかと盛り上がってきてしまう




スペ「相手は誰なんですか!?」




スズカ「誰であっても別れなきゃいけないんですよね?」




ゴルトレ「そのパターンは予想してなかったわちょっと待って」




メンバーのプライベートを全て把握しているわけではないが男の影は無いことをゴルトレは確認していたはずだった




なので恋愛禁止と踏み込んだルールを決めたのだがまさかこうなるとは予想できなかった




ナリブ「もう前言撤回か?」




ゴルトレ「待ちなさいって言ってるでしょ」




恋愛にかまけていればレースで勝てないという台詞を用意していたのだがチケゾーの走りは悪くない




しかしルールを決める以上特別扱いはできないとゴルトレは対処を悩む




このあと…
下3

スペ達が相手を聞き出そうとするがなかなか口を割らないチケゾー。この反応を見る限り相手とは軽い付き合いではないのだろう





ゴルトレ「答えないならハヤヒデやタイシンに聞くわよ?」




流石にBNWの二人なら事情を知っているはずとゴルトレは彼女らに事情を聞くと軽い気持ちで口にする




チケゾー「…………っ…」




マックイーン「ちょっとちょっと!」




ライス「本気で泣いちゃった…」




いつもの騒がしい泣き方ではなくポロポロと涙を流し始めたのでこれはマズイと止めに入る

泣いているチケゾーはライスに任せ他のメンバーに何か知らないかとゴルトレは質問する




ナリブ「聞いたことはない」




マックイーン「同じですわ」




スペ「コソコソなんかしてるとこ見たことありません!」




スズカ「いつもBNWの三人でいるものね」




学園内ではいつもの三人で居る所を全員目撃している。そうなると相手は学園外の人物だろうか




まさか何か知っているかとブルーに話を振るが当然なにも知らないと答えるが…




ブルー「チケットさんはこれが何か知ってました」




ブルーがポケットから取り出したのは避妊具でそれを見た瞬間マックイーンがそんなものはしまえとブルーの手からはたき落とす




ゴルトレ「あの子は何て言ってたの?」




ブルー「誤解されるから落としちゃダメだよって言われました」




チケットはブルーが持っていたものが何か知っていて意味も知っていたとなると相手とは相当親密な仲だと想像できる

ゴルトレ「禁止と言った手前、別れてもらうしかないわね」




チケットもレースと彼氏ならレースを取るはずだとゴルトレは恋愛禁止を撤回しないという




ゴルトレ「変な男に騙されてる可能性だってあるわよね」




マックイーン「生涯を共にするような男性かもしれませんわよ」




ナリブ「相手が分からない以上話は進まないだろう」




ここから先はチケゾーから話してもらう必要があるのでライスを通じて話ができないか様子を伺う




ライス「なんとかできると思うよ」




まだ泣いていたが話くらいならできるとチケゾーは詳細を話す




相手は…

1 幼馴染
2 学園内のトレーナー
3 ネットで知り合った人
4 大学生
5 社会人
6 自由安価


下3

チケゾーがトレセン学園に来る前、普通の学校で過ごしていた時にある幼馴染が居た




BNWとは古い付き合いになるがその幼馴染も知り合いであり長い付き合いとなっていた




BNWの三人がトレセンに合格した後、話があると呼び出されたのはチケゾー




呼び出された場所には幼馴染だけでなくハヤヒデとタイシンの姿が。一体何が起こるのかと思っていると…




ライス「そこで告白されたの?」




チケゾー「ん……」




マックイーン「トレセンに入学前からだというならそこそこ長いですわね」




幼馴染はチケゾーのことをどうすればいいかハヤヒデとタイシンに相談するほど真面目な人物だった




今まで隠し通せてこれたのはBNWの協力があってのことだったのだろう

ゴルトレ「もしレースと幼馴染ならどっちを取るの?」




チケゾー「……」




ライス「幼馴染だってお姉さま」




ゴルトレ「困ったわねぇ」




恋愛が許されないのならチームを去る覚悟はあるとチケゾーは言いたいようだった




そもそも今までが許されていたのに急にダメになることはおかしいのではとマックイーンは指摘する




ゴルトレ「そりゃ私が悪いけど恋愛を認める気はないわよ」




それとこれとは話が別だとゴルトレも簡単には譲る様子はない



このあと…

1 恋愛は黙認
2 恋愛禁止は譲れない
3 自分との関係をバラすぞとゴルシ
4 幼馴染に電話してみる
5 自由安価


下3

ゴルシ「その幼馴染とやらに電話してみよーぜ」




これまで沈黙していたゴルシはチケゾーの彼氏と話してみてはどうかと提案した




ゴルトレは難色を示すがゴルシが何か耳打ちすると大人しくその意見に従うと言い出す




ゴルシ「よーしライス!チケゾーに電話かけさせろ!」




ライス「いいのチケットさん?」




チケゾー「ん……」




ここまで来てしまえば断ることもできないのでチケゾーは幼馴染に電話をかける

「もしもし?」




電話の向こうから聞こえてきたのは年相応の男子学生の声。チケゾーからの電話だと思っているので嬉しそうにも聞こえる




ゴルトレ「悪いけどチケゾーちゃんじゃないわよぉ」




ゴルシ「誰かわかるか~?」




少しの沈黙のあとチームシリウスの関係者かと幼馴染は言う。どうやら事態は飲み込めたようだった




ゴルトレ「さて、言いたいことはあるかしら?」




まだ泣いているチケゾーを横に幼馴染への詰問が始まろうとしている



このあと…
下3

ゴルトレは幼馴染とチケゾーとの関係を問い質す。チケゾーのスタイルは良いので身体目的じゃないかとゴルトレは疑っている





「体目的なんかじゃないです」




ゴルトレ「けど一線は超えてるわよねぇ」




「それは……」




清く正しい交際とはいえないのではないかとゴルトレは二人の関係に突っ込んでいく




ゴルトレ「学生でそういうことはまだ早いって自覚はあるわよね?」




「でも……」




ゴルトレ「これはいただけないわね」




ゴルトレの印象は良くなかったようでやはり別れた方が良いと彼(彼女)の中で答えが決まってしまう

ゴルシ「いきなりオカマが電話に出て向こうもビビってるだろ」




幼馴染はチケゾーからの電話だと思っていたのでうまく答えられなくても仕方ないとゴルシはフォローを入れる




チケゾー「うあぁぁ……」




ライス「大丈夫だからね」




幼馴染が責められているのに耐えられなかったのかチケゾーは声をあげて泣き出してしまう





その声に気付いた幼馴染はチケゾーはどうなっているのかと質問が聞こえてくる




ゴルシ「また泣き出しちまったけど何もしてねぇぞ」




「それならいいんですけど、貴女達は僕とチケットに別れて欲しいんですよね?」




自分はそう思わないがゴルトレはそう考えているとゴルシは質問に答える




幼馴染は…


1 チケゾーの為なら別れると宣言
2 チケゾーとは別れたくない
3 恋愛禁止は知らなかった
4 BNWで相談したい
5 自由安価


下3

「チケットを含むBNWと相談させてもらえませんか?」




チケゾーだけでなくハヤヒデ達とも話したいという幼馴染の意見を聞くが肝心のチケゾーは話せそうにない




チケゾー「別れたくないよぉ…」




グループ通話でなら大丈夫ではないかというライスのアイデアを採用しハヤヒデとタイシンにも連絡が行く




ゴルトレ「BNWでならちゃんと答えが出るでしょ」




やれやれといった態度でゴルトレが安心したのも束の間、マックイーン達がこれはどうなのかとゴルトレに突っ込む




マックイーン「こんなことが続けば私にも考えがありますわよ」




ゴルトレ「言っとくけど学生でヤることヤってるのはアウトなのよ」




自分は教育者として当然だとゴルトレは悪びれる様子は全くない

ゴルシ「それ以上言うならわかってんだろうな?」




ゴルトレ「なによ」




ゴルシ「アレはもうバレてるから全部言うぞ」




ゴルトレとゴルシの一線超えは既に知られている。しかしゴルシはそれ以上まだ何かあると言いたげにしている




ゴルトレ「言いたかったら言えばいいじゃない」




ゴルシ「ゴルシ様が言えないと思ってんのか?」




ゴルトレは一歩も引く様子は無い。ゴルシに何かをバラされたとしても仕方ないという覚悟の上なのだろう




結局ゴルシが根負けする形となり後味悪く会議は終わる




このあと…
下3

ブルーとライスの部屋でチケゾー達は話しており、ブルーはどこで寝ればいいかとホテルを彷徨っていた




ゴルシ「何してんだお前」




ブルー「私の部屋でチケットさんが話してます」




ゴルシ「じゃあチケットと部屋交換すりゃいいだろ」




ブルー「ああそうか」




それくらい気付くだろうとゴルシは呆れながら話す。早速部屋に戻ろうとしたときブルーはゴルトレのことが頭をよぎる




さっきゴルシはゴルトレの何を言いかけたのか気になりゴルシにそのことを質問してみる




ゴルシ「お前は何だと思ってんだよ」




ゴルシから言い出したのでゴルトレとの関係についてではないかとブルーは予想を話す

ゴルシ「あそこまで言ったらわかるよな」




ブルー「一回だけじゃなく何回もゴルトレと寝てるとかですか」




ゴルシ「そういう約束なんだよ」




ゴルトレが女装するようになってからも定期的に関係があったのだとゴルシは言う




ゴルトレから誘っているので落ち度は向こうにある。しかしゴルトレはそのことをゴルシに話されるのは覚悟の上だった




ゴルシ「アイツがなに考えてるかわかんねぇ」




ゴルシとゴルトレは付き合っているわけではないが親密な関係であり続けていた




そのことをチームに知られたくないのはゴルトレのはずなのにそれでも構わないという態度をとっていた




このあと…


1 ゴルシとゴルトレ揉める
2 チケゾー破局
3 ネイチャを頼ってみるブルー
4 チケゾーと同室のナリブの部屋に行くブルー
5 自由安価


下3

ブルー「こういうことなんだけど」




ゴルシとゴルトレのこと、更にチケゾーのこともどうしたら良いのかブルーはネイチャに電話で相談していた




ネイチャはそんな角度の質問がくるとは思わず困惑するも自分を頼ってくれたのだからと真面目に考える




ネイチャ「チームが崩壊しそうな感じはある?」




ブルー「それは無いと思う。ゴルトレはトレーナーとして優秀なのは皆んな知ってるし」




こんな時にネイチャならどうするかとブルーに聞かれ、悩んだ結果自分ならこうするとブルーに伝える

ネイチャ「ブルーって仮メンバーでしょ?一旦距離を置いてみるのは?」




ブルー「落ち着いた頃に戻るってこと?」




ネイチャ「そそ。面倒なことは正規メンバーに任せちゃえ~って感じ」




チームシリウスに参加するには試験は無くゴルトレが気に入ればチームに参加することができる




ブルーは現在仮メンバーでゴルトレに言えばすぐに正規メンバーになれるはず




ただ今はこの仮メンバーという立場を最大限に活かした方が良いだろうというのがネイチャの考えだった




ブルー「逃げることにならない?」




ネイチャ「いや~ネイチャさんは逃げるべきだと思うね」




痴話喧嘩には首を突っ込まないのが鉄則だとネイチャなりの理論をブルーに語る

ネイチャ「トレーニングはこっちでもやってるし、メイさんも喜ぶと思うけど」




ブルー「L'Arcに参加か……」




明日はちょうどメイが様子を見にくるらしいので飛び入りでトレーニングに参加してみてはとネイチャは誘う




L'Arc組にはウィズがいるのでまた揉める可能性があるがシリウスに居ても同じことだと考えられる




ゴルトレには費用面でL'Arcに参加した方がいいという言い訳はできるなとブルーは考える




ブルーは…

1 L'Arc組に参加
2 シリウスに残る
3 一人でトレーニング
4 単独でレース場に
5 自由安価


下3

翌日早朝、部屋にメモを書き残したブルーは荷物をまとめL'Arc組がトレーニングを行なっている場所に向かった




ホテルから距離は離れていたが良い運動になるとブルーは走ってその場所まで向かう




ネイチャ「こっちこっち~」




ブルーがついた頃にはちょうどトレーニングが始まる時間でブルーはそのまま参加することに




タキオン「また会ったねぇブルーくぅん!」




ブルー「宜しく」




タキオン「ふぅん?」




タキオンはあまり相手にしない方がいいとブルーは無視に近い形をとる




ウィズともあまり近づかない方がいいだろうと絶妙な距離を保っているとトレーナーがメイを連れてくる

メイ「シリウスから君が参加してくれるのか!」




ブルーからネイチャそしてトレーナーとメイに話が通じていた。メイはブルーがプロジェクトL'Arcに参加することを喜んでいた




シリウスシンボリ「シリウスに見切りをつけてこっちに寝返りか?」




ブルー「私はまだ仮メンバーだから」




エル「こっちの方がいいデーース!」




ブルーは拒絶されることなくL'Arc組のトレーニングに参加できることになる




トレーナー「それじゃあ今日のトレーニングを始めようか」




L'Arc組とキタルファのトレーニングが始まる



このあと…
1 ガッチリトレーニング
2 ゴルトレがやってくる
3 レースをやることに
4 トレーナーに夢中のブルー
5 自由安価


下3

ゴルトレと比べるとやはり一歩劣るトレーニング内容ではあるがその分熱意はある




海外のトレーニング場という利点を使ったトレーニングはプロジェクトL'Arcにマッチしている




シリウスやエルもトレーナーのトレーニングに文句がないようで黙々とこなしている




ブルー(やっぱりトレーナーのがいい)




ブルーは久しぶりにトレーナーのトレーニングをできるとあって上機嫌でトレーニングをしていた




トレーニング内容がどうこうというより近くにトレーナーがいることがブルーは嬉しかった

ウィズ「……」




ブルーがトレーナーを凝視していることに気付いたウィズは視線を遮るようにブルーの前に立つ




ブルー「ごめんなさい」




ウィズ「その謝罪は何に対して?」




ブルー「やっぱり私……」




ウィズ「その先は言わせないから」




自分とトレーナーの邪魔だけはするなとブルーに釘を刺しウィズはトレーニングに戻っていく




チームシリウスに戻ればゴルシとゴルトレの問題に巻き込まれ、キタルファではトレーナーを巡ってウィズと対立する




ブルーは自分には居場所がないのではないかと孤独を感じる




このあと…

1 ブルー失踪
2 トレーナーに泣きつくブルー
3 密入国してきた「彼女」と出会う
4 困ったときのウララ
5 自由安価


下3

メイはダイヤとVRについて話したいことがあるとこの場を離れていくがトレーニングは引き続き行われた




トレーナー「一旦休憩にしようか」




休憩時間になりL'Arc組とキタルファが体を休めていることを確認したトレーナーも休憩する




ブルー「とれーなぁ……」




トレーナーが体を休めていると半泣きになったブルーがウララと共にやってくる




トレーナー「どうしたの?」




ウララ「どうすればいいかわからないんだって」




ブルーはシリウスでのこととウィズのことをウララに相談すると彼女はトレーナーなら解決してくれると判断した

トレーナーとしてはブルーが強くたるためにシリウスに送り出したので向こうて頑張って欲しいというのが本音になる




しかしブルーが泣いて助けを求めているのに無視はできないと彼女に寄り添う姿勢を見せる




トレーナー「キタルファにいるとウィズと喧嘩しちゃうよね」




ウララ「ブルーちゃんもトレーナーさんのこと好きみたいだし」




好きのベクトルはウィズとは違うが好意があることは間違いないのでウィズとは揉めるだろう




更にタキオンという不安要素もあるのでウィズは余計に不安定となる




ブルー「とれーなぁが近くに居て欲しい……」




ウララ「ブルーちゃんのことどうにかならない?」




トレーナーは判断を迫られる



このあと…
下3

トレーナー「ゴルトレさんと話を付けてくるよ」




チームシリウスのメンバーなら半日もあれば元に戻りトレーニングに打ち込んでいるはず




そうなればブルーが不安に思うこともないので一件落着だろうとトレーナーは考えた




万が一話が決裂すればブルーは引き取るからとブルーを安心させトレーナーはチームシリウスが拠点としているホテルに向かう





トレーナー(ブルーもちゃんと女の子なんだなぁ)




壮絶な幼少期を過ごしてきたブルーでも学生らしい悩みがあるとわかりトレーナーは少し安心していた




ゴルトレと早く話を終わらせてプロジェクトL'Arcのことを詰めようとトレーナーは終わったあとのことを考えながら移動していた




チームシリウスは…


1 普通にトレーニング
2 崩壊
3 ブルーが行方不明と騒ぎに
4 ゴルシとゴルトレだけが部屋から出てこない
5 自由安価



下3

ホテル近くのトレーニング場で練習を行なっているチームシリウスを見つけるも肝心のゴルトレの姿は無かった




トレーナーがマックイーンに事情を聞いてみるとどうやらゴルシとゴルトレだけがホテルから出てこなかったらしい




マックイーン「ブルーさんはそちらにいますわよね?」




トレーナー「こっちで預かってるから心配いらないよ」




マックイーンはブルーのことが心配だったようでトレーナーがちゃんと面倒見ていると聞き安心していた





ゴルトレに話があったのでトレーナーはトレーニング場からホテルに向かうがシリウスの様子をチェックしておく




トレーナー(問題なくトレーニングはしてるみたい)




やはり半日あれば解決するのだろうと考えながらトレーナーはホテルに向かっていく



トレーナー(えーっとこの部屋かな)




マックイーンからゴルトレの部屋番号を聞いていたのでトレーナーは部屋の前まで来ていた




起きているのか寝ているのか判断はつかないのでノックをするかどうか躊躇する




トレーナー(先にゴルシの部屋にいってみようかな)




マックイーンとゴルシが同室なのを聞いていたので先にそちらを尋ねようかとトレーナーは悩む




「……」




トレーナー(あ、出てくる)




ゴルトレの部屋の前で迷っているとタイミングよくゴルトレが部屋から出てくる



ゴルトレは…

1 ゴルシとの事後
2 女装してなかった
3 レースの日程を組んでいた
4 ゴルシと夜中まで話していたので寝不足
5 自由安価


下3

ゴルトレ「なんだトレーナーか…こんな所でどうしたんだ?」





部屋から出てきたゴルトレは女装をしておらず元の姿でトレーナーの前に出てくる




トレーニングに出ていなかった理由は海外遠征でのレース日程を組み直していたからだという




ゴルトレ「時差ボケに苦労した分は取り返せそうにない」




トレーナー「そうですか…」




L'Arc組はメイのプログラムがあったので時差ボケに対応できていたがチームシリウスはそれぞれが自力で対応している




トレーナー(ゴルトレさんも苦労してるのかな)




ゴルトレはゴルシと夜中まで話していたので寝不足になっているのだが時差の影響も少なからずあるだろう

トレーナーはゴルシとの事とチケゾーのことは解決したのかと聞くと勿論だと返事をする




ゴルトレ「チケゾーは別れさせたしゴルシはいつも通りだろう」




トレーナー「別れさせたんですね」




ゴルトレ「ウマ娘にとって何が大切かという話だ」





トレセン学園のウマ娘にとって走ることが全てであり他のことは邪魔であるというのがゴルトレの考え




チームシリウスのメンバーであるならその覚悟もあるはず。だからチケゾーも最終的には受け入れたという




トレーナー(勝つ為には妥協はできないって言いたいのかな)




自分とは考え方が違うがこれがゴルトレの強さなのだろうかとトレーナーは思う

トレーナー「ブルーのことで話があるんです」




ブルーは書き置きを残しL'Arc組に来ていると説明をするとゴルトレは驚いた表情を見せる




ゴルトレ「聞いてないぞそれは…」




トレーナー「マックイーン達は知ってたみたいですけど」




ゴルトレ「ゴルシか……」




ゴルトレには報告しなくていいとゴルシが止めたのだろうと想像できる




書き置きの内容は見ていないがブルーがトレーナーのところに居るのならそれでいいと話す




ゴルトレ「話はこれで終わりか?」




もう少しブルーの心配しても良いがレースに関係ない事なのでこんなものなのかとトレーナーはゴルトレを見ている



このあと…

1 ブルーはシリウスに戻る
2 ブルーはトレーナーが引き取る
3 プロジェクトL'Arcにブルーは参加
4 ゴルシはL'Arcの方に
5 自由安価


下3

問題が解決したとなればシリウスに戻るしかない。ホテルから戻ったトレーナーはブルーにそのことを伝える





ブルー「わかった……」




かなり残念そうな顔をしていたブルーだが問題が無いのならばチームシリウスに帰らなければいけない




トレーナーともっと過ごしたかったと正直な気持ちを伝えるとブルーは帰る準備を始める





トレーナー(ウィズが居なかったら僕はどうしてただろう)




ブルーは自分に好意があるが恋人とはまた違った感情である。ウィズという恋人が居た方が自分にとっては良かったのだろう




自分に彼女を養える甲斐性があればブルーとずっと過ごせたかもしれないとトレーナーも名残惜しさを感じていた

俯きながらブルーが帰ってくるとチームシリウスは昨日のことが嘘のようにトレーニングに励んでいた




ゴルトレ「ちょうどいい時に帰ってきたわね」




復活したゴルトレはいつもの女装姿になっておりこれからのスケジュールだと紙を配る




ゴルトレ「アンタは出れるレースが少ないから一つ一つ集中しなさい」




チームシリウスは現地のトレセンとレースをやることになりそのスケジュールを教えられる




一番多いのは中距離でメンバーの殆どが走れるので必然的に中距離のレースが多くなっている




ブルーのことも考え短距離レースの予定も組んであるが中距離に比べると数は少ない




将来を海外で走ることを考えれば無駄にできるレースはないとゴルトレは説明する




このあと…
下3

トレーナー「はあ…」




ブレーザー「ブルーのことは仕方ないって」




落ち込むトレーナーにブルーを引き取った所でもう学費は払えないだろうと正論を言う




ブルーはゴルトレ達に任せた方がいいとアドバイスしトレーナーはそれに納得する




トレーナー「メジロ家を頼れるのは強いからブルーにとってはベストなんだ」




ブレーザー「そうだと思う」




ブルーに未練があることは仕方ないので、それはそれとして切り替えていこうとトレーナーは決める




シリウスでの活躍を期待しながらトレーナーは自分の仕事に戻る

チケゾー「…………」




レースに向けたトレーニングを行なっていたチームシリウスだがチケゾーののコンディションは目に見えて絶不調だった




やはりあんまりなのではと思っていたブルーの目の前にゴルシが現れ心配しなくてもいいと話す




ゴルシ「アイツにはケジメをつけさせといたからな」




見る限りゴルトレはいつも通りではあるがゴルシが納得できる何かがあったのだろう




下手に突っ込むよりチームでの出来事が解決したのならそれでいいかとブルーは頷く




ブルー(私が集中できるかどうかも大事)




トレーナーに気持ちがあることは今回のことでよくわかり自覚もしてしまった



ただの好きという感情ならばウィズがいるから諦めることができたがブルーのはそんな単純ではない




ブルー(トレーナーの為に頑張れたらいいんだけど)




トレーナーへの気持ちをレースに繋げることができればと模索しながらブルーはトレーニングを行う



このあと…

1 レース遠征開始
2 L'Arc組とレース
3 チケゾー感情爆発
4 ゴルシとゴルトレ喧嘩
5 自由安価


下3

チームシリウスのレース遠征が始まりブルー達はハイペースでレースをすることになる




レース場によってバ場の状態が安定せずその対応に苦労する場面は何度かあった




ほぼダートに近いような芝で走ったことのないシリウスメンバーは苦戦しつつもレースを続ける




ブルー(これくらいなら対応できる)




フリースタイルレース出身のブルーだけはバ場に対応できており普段と同じような走りができていた




それでもブルーの走る短距離はレース数が少ないのでバ場に対応できるメリットを活かしきれないでいた




シリウスメンバーはレース遠征で経験値を貯め凱旋門賞を目指すという目標は変わらない




しかしバ場の状態がここまで荒れているとは想像できずチームシリウスに不穏な空気が立ちこめる

ゴルシ「先行で走る奴らが対応できてねぇな」




スズカ「そうみたいね」




ゴルシは追込みで走るのでパワーには自信がありスズカはどんなバ場でも逃げることができる




ライスやマックイーンなど先行で走るメンバーは苦戦するという結果を受けゴルシ達は軽くミーティングを行っていた




スペは差しでも走れるのでどうかという話になるが先行や逃げなど作戦の話ではないと否定する




スペ「こんなに走りにくいなんて思ってません!」




ナリブ「私が目指す場所ではないかもしれない」




こちらの芝に完全に対応してしまえば国内に帰った時に苦戦してしまうだろう




凱旋門賞を目指すという目的での今回の遠征はバ場の荒れ具合を改めて確認できたので意味があるものにはなった




このあと…

1 チームシリウスは苦戦、L'Arc組は好調
2 シリウスで対応できた三人は遠征日程追加
3 今回の遠征は試しなので気にするなとゴルトレ
4 将来は海外を目指せるとブルー
5 自由安価


下3

レースの結果が出ていないことは気にする必要はないとゴルトレはメンバーにアドバイスする




ゴルトレ「今回の遠征はあくまでお試しよ」




結果を求めていないので負け続けても問題ないとアドバイスし、むしろゴルシ達がおかしいのだとまで言う




ゴルトレ「普通はそんな早く対応できないわよ」




スズカ「私はどこでも関係ありません」




ブルー「フリースタイルレースはもっと荒れてました」




ゴルトレ「アンタ達三人は問題ないっていうんなら頑張りなさい」




バ場に対応できたのなら結果を求めて走ってみろと三人を指導しレース遠征は続いていく

遠征の日程が残り二日となりレース遠征は今日は最終日となった




最後はやはりロンシャンで走るしかないとチームシリウスはレース場に来ていた




メイ「奇遇だなチームシリウス!」




ロンシャンにはL'Arc組も偶然来ており折角なのでと急遽レースが行われることになった




ブルー(私は見学かな)




シリウスとL'Arc組で短距離を専門としているのはブルーだけでありレース相手が居ない




ブルーは本来予定していた現地のトレセン生とのレースにだけ参加し、シリウス対L'Arc組には参加できない




ブルー(空き時間にトレーナーの所に行こうかな)




対抗レースに参加しないブルーは自由時間が多くなりレース場をうろついている




このあと…

1 ブルーはトレーナーの元へ
2 L'Arc組には負けられないとシリウス
3 ロンシャンが走りやすかったブルー
4 同じく対戦相手かいないブレーザーと出会う
5 自由安価


下3

ブルーと地元トレセン生とのレースが終わるとこれからが本番だとチームシリウスは集中していた




同じトレセンのL'Arc組には絶対負けられないと闘志を燃やしレースに挑もうとしていた




ナリブ「奴らには負けられないレースになる」




自分達はチームシリウスでありそのプライドがある。特にキタルファの連中には感謝祭での借りもある





ここが借りを返す絶好のチャンスだとチームシリウスは妥当L'Arc組(キタルファ)を掲げる




ゴルトレ(そういえばブルーはどこにいったのかしら)




ブルーのレースは終わったのでミーティングに居なくても問題ないがこの場に居ないのは気になるとゴルトレは辺りを見渡す




結局ブルーはトイレか何かに行っているのだろうと解釈しゴルトレはレースに集中する

一方でL'Arc組は相手はシリウスだとしても別に関係ないとトレーナーはいつも通りに話していた




トレーナー「メイさんのお陰でみんなロンシャンには慣れてるよね」




プロジェクトL'Arcでは海外バ場への適応もプログラムに含まれているので彼女らはシリウスほどバ場に苦労していなかった




まともにレースをすればチームシリウスに勝つことは難しい。ただ海外のこのロンシャンなら話は別




自分達にも勝つチャンスはあるが無理はしないようにとキタルファのメンバーにとってはいつも通りの指示が飛ぶ




シリウス「拍子抜けだな」




エル「そんなことないデース!エルは気合い入りました!」




L'Arc組もシリウスに勝つチャンスがあるのならばと気合いが入っている




このあと…

1 シリウス優勢
2 L'Arc組優勢
3 ゴルシが全てを持っていく
4 ブルー迷子
5 自由安価


下3

ゴルシとスズカはバ場に対応できているので好調だがそれ以外のメンバーは劣勢となっていた




L'Arc組のキタルファのメンバーには負けた事のないシリウスメンバーもロンシャンでは勝てず




リベンジの良い機会だったはずが逆にL'Arc組の対応力の高さを見せつけられる結果となってしまった





メイ「よしっ!」




ゴルトレ(やられたわね)




プロジェクトL'Arcはチームシリウスに勝ち自分達のプロジェクトは間違っていないとアピールする必要があった




今日ロンシャンで会ったのは偶然ではなくメイが仕込んだことでL'Arc組が勝ったことにより彼女の思惑は的中した




ゴルトレはチームを利用されただけでなく自分達だけでの対策は不十分だと知らしめられてしまった

トレーナー(これで僕の仕事は終わりかな)




トレーナーはメイからプロジェクトL'Arcの遠征の期間だけの特別トレーナーとして彼女らを指導していた




感謝祭での活躍があったのでトレーナーを選んだだけで恐らく正式なプロジェクトL'Arcのトレーナーにはなれないだろう




自分にはその実力が無いことは知っているので今回の遠征はいい思い出になったとロンシャンを眺めていた




ブルー「トレーナー!」




トレーナー「ブルー…?うわっ!」




レース場を探し回りやっとトレーナーを見つけたブルーは彼に抱き着く。ウィズが見ていれば修羅場になることは間違いない




しかしウィズはレースを走り終えたところなのでブルーに気付くことはないだろう




ブルー「キタルファのみんなとL'Arc組が勝ったね」




トレーナー「そうだね…」




ブルー「流石トレーナー」




トレーナーに抱き着きながら流石はトレーナーだとL'Arc組が勝ったことをブルーは褒め称えている

トレーナー「向こうに戻らなくていいの?」




ブルー「戻らないといけない」




トレーナー「じゃあ……」




ブルー「もう少しこのまま」




チームシリウスは反省会を行うのでブルーも参加しなければならない。しかしブルーは仮メンバーだからとこの場から動こうとしない





そろそろウィズが帰ってくるかもしれないとトレーナーが冷や汗をかき始めた所でブルーが話し出す




ブルー「ウィズ怒るかな」




トレーナー「怒るってレベルじゃないかも…」




ブルー「そこまで独占欲は強くなくていいのに」




トレーナーは自分にとって親なのかもしれないと自分の気持ちを伝えたあとブルーは名残惜しそうにトレーナーから離れる




このあと…

1 遠くから見てたウィズ
2 シリウスの反省会
3 シリウスメンバー、プロジェクトL'Arcに興味が
4 自分は間違っていなかったとメイ
5 自由安価


下3

L'Arc組の元に戻った来たトレーナーはエル、カフェから短い期間だったが良い経験が出来たとお礼を言われる




シリウス「案外悪くなかったぜ子犬ちゃん」




L'Arc組から良い評価を貰えたトレーナーはそのままキタルファの元へと向かう




ウィズ「トレーナーの力を見せつけられました!」




チームシリウスに勝ったことでウィズは上機嫌であるがタキオンはトレーナーの力とはいえないと分析する




タキオン「佐岳メイの協力があっての勝利だろうね」




彼女が掲げる凱旋門制覇。そのプロジェクト内容が正確であり的確であったことが大きいだろう

メイ(あたし様は間違っていなかったんだ)




以前に凱旋門を狙った時はとても届かないと思った頂が手の届くところまできている




プロジェクトL'Arcは成功すると確信したメイは専任のトレーナー探しとサトノ家協力のもとVR機器の完成を目指す




VRを使ったトレセンとロンシャンとの交流レースに定期的な海外遠征。メイのプログラムはほぼ完成していた




シリウスに勝ったとなればトレセン学園の協力も得られるようになり予算も確保できる




メイ(凱旋門賞はもらった!)




メイは何度も確認するようにロンシャンを見ていた



このあと…
下3

ウィズ「綺麗な街並みですね」



トレーナー「改めて見ると凄いなあ」




L'Arc組も日程はほぼ終わり日本に戻るまで時間があるということでトレーナーとウィズはデートをしていた




まるで新婚旅行のようだとウィズは上機嫌でありトレーナーもそんな彼女を見て顔が緩んでいた




ウィズ「!?」




トレーナー「どうしたの?」




ウィズ「タキオンがいるような気がしたんですけど…」




トレーナー「きっと気のせいだよ」




日頃から敵視しているタキオンもこの時ばかりは側に居ないはずだがウィズのセンサーは敏感になっていてウマ娘に反応するようになっていた




すれ違うウマ娘を見るたびにタキオンではないかと警戒するウィズを見たトレーナーは苦笑いを浮かべている

トレーナー「タキオンはともかくブルーとは会うかもしれないね」




ウィズ「……」




他の女の名前を出すなとウィズはトレーナーを睨む。しかしトレーナーはブルーなら問題ないはずと悪びれる様子はない




トレーナー「ブルーは僕のことは親みたいって言ってたんだ」




ウィズ「普通は親に処女はあげようとしませんけど」




トレーナー「あれは彼女なりの気持ちの問題だから」




ウィズ「ブルーも私にとっては敵です」




タキオンもブルーもトレーナーを狙う卑しい女だとウィズは警戒しており和解には遠い




タキオンはトレーナーも問題視しているがブルーなら問題ないとウィズとの間に溝ができる




トレーナーがウィズを思う気持ちは本物なのでまだトラブルにはなっていないがブルーも交えた話し合いが必要かとトレーナーは考えている

その頃チームシリウスは帰国までの時間ギリギリまでL'Arc組とのレースの反省会を行なっていた





ゴルトレ「適応力は完全に向こうの方が上だったわね」




いざとなればプロジェクトL'Arcに参加することも考えていたがメイはチームシリウスを踏み台にするつもりなので参加は難しいだろう




自力で海外の芝への対応を迫られる形になったチームシリウスは苦戦が予想される




それ以外にも時差への対応もあり課題が多く見つかった海外遠征となった





このあと…


1 チームシリウス帰国
2 ブルー飛行機に間に合わない
3 ゴルトレまた空港でひっかかる
4 L'Arc組はVR対応でまだ残る
5 L'Arc組のみ帰国。キタルファは観光
6 自由安価


下3

全ての日程を終えたチームシリウスは日本に帰国し現地で得た課題を解消する為のトレーニングに取り組む





とはいえやはり時差が敵となり動けるのはブルーだけという状況になってしまう




ゴルトレ「アンタは強いわね」




ブルー「時差くらいなら大丈夫です」




結局ブルーだけがトレーニングを行うことになりトレーニング場で一人メニューをこなしている




ブルー(ひょっとして注目されてる?)




プロジェクトL'Arcではなく独自で海外を目指しているチームシリウス。その動向は嫌でも注目される




特に今回はチームシリウスがL'Arc組に負けたという情報が学園を回っており余計に視線を集めていた

ブルー(どう思われてるんだろ)




仮メンバーのブルーだけがトレーニングを行なっているこの状況は懲罰的なことがあると思われているのではないか




チームシリウスならそういうこともあり得るのかもとブルーはトレーニングをしながら考えていた




懲罰ではなく時差ボケで苦しんでいると真実を話すべきかもしれないが仮メンバーの自分がそこまでする必要はあるだろうか




そんなことを考えながらトレーニングを行なっていると集中していないとゴルトレに呼び止められてしまう





ゴルトレ「キタルファに居た時も注目されてたでしょ?集中なさい」




ブルー「わかりました」




自分が注意されたことで周りの視線とひそひそ話が加速し、やはり良い意味で注目されていないと確信する




ブルー(いつもなら気にならないのに)




なぜか今日は周りの目と声が気になるブルーだった



このあと…
下3

ゴルトレ「一体何だってのよ」




ハヤヒデ「覚えがないとは言わせないぞ」




タイシン「チケットのことはこっちもムカついてるから」




ゴルトレはチケゾーのことでハヤヒデとタイシンに呼び出される。ゴルトレはもう終わったことだと話し合うつもりはない




しかしハヤヒデとタイシンは納得できるはずがないとゴルトレに詰め寄っていた




ゴルトレ「幼馴染だか何だか知らないけど向こうが別れるって言ったんじゃない」




ハヤヒデ「あれは言わせたんだろう」




ゴルトレ「なにを分かりきったことを言ってるのよ」




タイシン「悪びれる様子がないとか最悪」




トレセン学園のウマ娘にとってレースより大切なものは無いとゴルトレは言うがハヤヒデとタイシンはそれを否定する

ハヤヒデ「学園内での恋愛ならともかくチケットと彼は長い付き合いだ」




タイシン「アンタが邪魔するから!」




ゴルトレ「じゃあチケゾーはシリウスをやめてもらって結構よ」




トレセン学園でトップクラスのチームであるシリウスを辞めるというのはかなりのダメージとなる




だがハヤヒデとタイシンはそれでも構わないとゴルトレを睨みながら言う




ハヤヒデ「シリウスは海外遠征では散々だったと聞いている」




タイシン「チケットならアタシ達のチームでも勝てる!」




ハヤヒデとタイシンのチームはプロジェクトL'Arcに参加することを希望しておりチケゾーがチームに加わるのなら歓迎されるだろう




本来ならシリウスを抜けるという事を引き合いに出せば誰でも躊躇するのだが海外遠征の失敗が思わぬところで影響する




海外遠征のことを突っ込まれてしまうと流石のゴルトレも返す言葉がなかった




このあと…

1 チケゾーシリウス脱退
2 チケゾーを説得するハヤヒデとタイシン
3 シリウスに残るとチケゾー
4 恋愛強者のネイチャのアドバイス
5 彼氏持ちでも強いウマ娘はいるとハヤヒデとタイシン
6 自由安価


下3

チケゾー「喧嘩はやめてよ!!」




ゴルトレとハヤヒデ達の間にチケゾーが割って入る。ハヤヒデ達が怒ってくれるのは嬉しいが喧嘩はして欲しくないと泣きそうな顔で訴える





チケゾー「凱旋門に勝てたらまた戻ろうって約束したから!」





だからチームをやめるつもりはないとチケゾーはハヤヒデとタイシンに宣言する




ゴルトレは勝手にそんなことをと言いたげな表情をしていたがそれに気付いたチケゾーが彼(彼女)を睨む




チケゾー「幼馴染君に別れろって言わせたのは一生許さない」




ウマ娘に恐怖を覚えることなどここ数年は無かったゴルトレだったがチケゾーの雰囲気に気押される

スペ「チケットさんがあんなに怒ってるの見た事ありません」




遠くから隠れて見ているシリウスメンバーはチケゾーが本気で怒っている所を見てザワついていた




あの時はチケゾーも納得した雰囲気を出していたが一生許さないとまで発言するほど彼女は怒っていた




ブルー「そもそもチケットさんに彼氏が居たのが意外です」




チケゾーに居たのだから他のメンバーに彼氏が居てもおかしくないとブルーは言う




ナリブ「居たとしても言えるわけがない」




目の前で修羅場が繰り広げられているのを見て、実は自分にも彼氏がいるなどと言えるはずもなかった




このあと…
下3

ゴルトレ(殺意を向けられたのは久しぶりね)




チケゾーからの視線に殺意が含まれていることに気付いたゴルトレは自分のやったことは正しいのか悩んでいた




担当と揉めることはこれまで何度もあったものの殺意を向けられる経験はあまりなかった




ゴルトレ(いいえ間違ってないわよ。ウマ娘にレース以上に大事な事はないわ)




レースに集中してもらう為には仕方がないことだったとゴルトレは自分の行為を正当化する




以前であればそれで問題は無かったが今回の海外遠征の失敗が響きシリウスの評判が落ちていることをゴルトレは失念していた

ゴルトレは理事長に呼び出されるとチケゾーのことについて事実確認が行われる




ゴルトレは自分が別れさせたと事実を言うと理事長は渋い顔をしてしまう





理事長「トレーナーにそこまでの権限はないと考えるが君はどう思う?」





ゴルトレ「ウマ娘にとってレースより大切なものは無いと思うわ」





理事長「ここはトレセン学園だが「学園」でもある!生徒のプライベートを制限する権利はない!」





ゴルトレがやったことはトレーナーとしての権利逸脱だとして処分の対象になると伝えられる




シリウスが最強のままであればゴルトレが責められることはなかったが絶対強者で無くなったシリウスにはそれなりの対応となる




このあと…
1 ゴルトレ謹慎
2 処分と聞きざあまみろとチケゾー
3 ゴルトレが居ないならとキタルファに行くブルー
4 ゴルトレに会いに行くゴルシ
5 自由安価


下3

ゴルトレに処分が下ることが決まってから数日後、トレーナー室ではゴルシとゴルトレが話していた




ゴルシは理事長に処分は無しにしてもらえないか頼みに行くと言っているがゴルトレがそれを止める




ゴルトレ「言い分は理事長が正しいのよ」




ゴルシ「でもよぉ」




ゴルトレ「下手なことすればアンタは謹慎よ」




理事長がやり過ぎだと判断したのならそれに従うとゴルトレは処分を受け入れるつもりでいる




それでも何とかならないかとゴルシはゴルトレを庇いたいが彼(彼女)を擁護する派はゴルシくらいだった

スズカに恋人は居なかったがスペを狙っており恋愛禁止は枷になる可能性があった




ナリブはまだ恋人ではないが長い付き合いになる異性が存在し実質付き合っているといってもよかった




ライスとマックイーンはあの明るいチケゾーが恨みを込めた視線をゴルトレに向けたことでチケゾーの味方となった




シリウスで味方がほぼ居ないことを知ったゴルシはブルーを味方にできないかと彼女に話しかける




ブルー「私は仮メンバーです」




しかし自分は仮メンバーだから意見を言ったところで意味がないとゴルトレの味方にはならなかった




自分一人でもゴルトレを庇うしかないとゴルシは動こうとする




このあと…

1 理事長に突撃するゴルシ
2 ゴルシ間に合わずゴルトレに処分
3 処分内容によってはチームを抜けるかもとシリウス会議
4 ゴルトレの処分は当然だと思っているブルー
5 自由安価

下3

ゴルシ「打ち壊しだおらぁ!」




理事長「何奴っ!?」




ブルー「……」




突如として理事長室に乗り込んだのはゴルシとブルー。たづなの目を掻い潜り二人は理事長に突撃をかました




ゴルシはゴルトレが処分されることに納得がいかず理事長に直談判しようとしていた




シリウスに味方が居ないとわかり一人でも突撃しようとしたがブルーがゴルトレに借りがあることを思い出す




ゴルシ「アイツへの借りを返す為に協力しろ!」




ブルー「うぇぇぇぇ……」




パスポートの件もあり断れなかったブルーはゴルシと共に理事長室に突撃するはめになった

ゴルシ「シリウスは弱くなんかねぇ!G1総ナメしてやっからな!」




チームシリウスが弱くなければ文句は言えないだろうとゴルシは理事長に向かって宣言する




ゴルシ「まずは数日後の短距離のG1でコイツが勝つ!」




ブルー「えええぇ……」




G1には勝ちたいがこんな所で引き合いに出させるとは思わずブルーは気の抜けた返事をする




理事長「いいだろうシリウスの実力を見せてもらおう!」




ブルー「なんでぇ…」




ゴルシの提案にまさかの理事長が乗ってしまい、ブルーはゴルトレの処分がかかったG1を走ることになってしまう




このあと…

1 準備不足のブルー
2 バクシンオーが出ると聞き絶望するブルー
3 遠征から帰ってきて初めてのシリウスのレースで注目されるブルー
4 とりあえず処分までの日にちが伸びたとゴルシとゴルトレ
5 自由安価


下3

ゴルトレのトレーニングをマンツーマンで受けているブルーは周りの視線を集めていた





海外遠征が失敗に終わってからチームシリウスにとって初めてのレースであり理事長との事が知られてしまった




なので余計にブルーは注目されることとなりやり辛さを感じながらもトレーニングに励んでいた





ブルー(なんで私なんだろう)




仮メンバーのブルーにゴルトレの処分がかかるなど普通ならおかしいが今の彼女にそこまで疑う余裕はない




ブルー個人ではG1の連勝がかかっているので気の抜けないレースになることは間違いなかった




ブルー(普通に走りたかった)




変なプレッシャーをかけてほしくなかったと思いながらブルーはレースに向けてトレーニングを続ける

その頃ゴルシはチケゾーを除くシリウスメンバーを呼び出しゴルトレの味方をするよう説得していた




チケゾーのことはゴルトレが悪いがこれまで世話になってきたはずだとゴルシは語るがメンバーの反応は薄い





スズカ「擁護する気にはなれないわ」




ナリブ「これまでのことと今回のことは下手だ」




マックイーン「チケットさんは可哀想で見てられませんでしたわ」




自分たちは薄情なわけではなくゴルトレは一線を超えてしまったとメンバーの意思は変わらない




ブルーのレースまで処分の日にちを伸ばすことには成功したので、これを利用するしかないとゴルシは次の手を考える




このあと…
1 スズカに協力するとゴルシ
2 ナリブの味方をするからとゴルシ
3 マックイーンを引き込むゴルシ
4 ブルーが勝てば問題ないとタキオンドーピングを目論むゴルシ
5 自由安価


下3

ゴルシ「なぁマックイーン」




マックイーン「いくら貴女の頼み事でも無理ですわ」




ゴルシ「まだ何も言ってねぇだろ~?」




マックイーン「貴女の言いそうなことくらい分かります」




ゴルトレの味方になってくれないかとマックイーンを引き込むつもりでゴルシは彼女に接触する




簡単に折れることのないマックイーンであることは十分知っていたが彼女が味方になれば強いことも知っている




あの手この手を使いマックイーンをこちら側に引き込めれば勝機はあるとゴルシは目を光らせる

マックイーン「そもそも何故貴女はあの方の味方をしますの?」




ゴルシ「トレーナーなんだから当然だろ?」




マックイーン「嘘おっしゃい」




ゴルシとゴルトレは親密な仲であることを以前から知っていたマックイーン





ゴルシが彼(彼女)の味方をしているのはそれが原因だから自分はゴルトレを擁護しないと言い切る




ゴルシ「それとこれとは違うんだっての」




マックイーン「いいえ同じですわよ」




ゴルシの女の部分が出ているとマックイーンは指摘するがゴルシは一切認めようとしない

マックイーン「認めなければ貴女は誰にでも身体を許す女ということになりますわよ」




ゴルシ「それはアイツとの約束があるからで…」




マックイーン「約束とやらで身体を差し出す気持ちは理解できません」




マックイーンは口に出したことはなかったがゴルシを傷ものにしたゴルトレに憎しみを持っていた




ゴルシに対する感情に答えを出せていない中でゴルシとゴルトレの関係を知ったマックイーンのショックは計り知れない





ゴルトレに処分が下ると聞き実は喜んでいたマックイーン。チケゾーが可哀想というのは建前だった




そんなことを知るはずもないゴルシは絶対に味方にはならないマックイーンに対し無駄に時間を使ってしまう



このあと…
1 マックイーンを強引に味方に
2 ブルーのレースにかけるしかないゴルシ
3 処分は受け入れるとゴルトレ
4 ライスを味方にできないかとゴルシ
5 自由安価


下3

結局ゴルシはマックイーンを引き込むことができないままブルーのレース当日となってしまった




ゴルシ「お前だけが頼りだからな!」




ブルー「……」





ゴルトレの為ではなく自分とトレーナーの為に走るのだと言いたかったが必死なゴルシを前にしてとてもそんなことは言えない




理事長に喧嘩を売った形になっているのでこのレースに勝たなければどうなるかわからない




結局はやるしかないのだと自分を奮い立たせブルーはレースに挑むこととなる




ゴルシ「もし負けたら許さないからな!」




ゴルシの応援はむしろプレッシャーだと感じつつもブルーは静かにパドックに向かう

ブルー(雨か)




得意でも不得意でもない雨のレースになり案の定ブルーは他の出走者から注目される




ブルー(私はどう思われてるんだろ)




チームのトレーナーの為に健気に走るウマ娘か、強豪チームが意地を見せるために奮闘しようとしているのか




自分が何を言っても都合良く解釈されるだろうなと考えていると全てのウマ娘がゲートインとなる




ブルー(勝ってインタビューでトレーナーの事を言おう)




どう捉えられても構わないので自分の正直な気持ちを言おうと決めブルーはレースに挑む




レースは…


1 ブルー勝利
2 ブルー敗北
3 ブルー故障
4 ブルー圧勝
5 ブルー惨敗
6 自由安価



下3

ブルー(勝った…)




ゴルシ「よくやったぞーー!」




見事レースに勝ったブルー。観客席で騒いでいるゴルシは無視しブルーは勝利インタビューに臨む




やはりインタビュアーは理事長とのことについて質問をしてくるがブルーはそれよりもと自分の言いたいことを言う




ブルー「私はトレーナーの為に走った」




キタルファで世話になったことは忘れられず全てを捧げても良いくらいに慕っている




そんなトレーナーが送り出してくれたチームで勝てて嬉しいと一応シリウスのことには触れる




ブルーとしては言いたいことが言えたと満足し上機嫌でライブに向かった

ゴルシ「おい見てたか!?これでもう大丈夫だからな!」




ゴルトレ「本当に勝ったわねぇ」




自分が指導していたので負けることは考えていなかったが実際に勝つとこれからどうなるのかとゴルトレは悩む




宣言通りシリウスメンバーが勝ち続ければいいだけだがこれからのレースで必ず勝てる保証はない




ゴルトレ(でもやるしかないわよね)




何度かG1を勝ったあとまた海外遠征に向かえばこの件は有耶無耶になる可能性がある





しかしL'Arc組が強敵になっているのは間違いないので海外遠征で勝つ方が難しいかもしれない




年内は国内のG1に集中すべきかとゴルトレはブルーのライブを見ながらこれからのことを考えていた



このあと…
1 ブルーが理事長との喧嘩に勝ったと話題に
2 シリウスはやはり強いと評価
3 ブルーのインタビューが話題に
4 ゴルトレの処分は見送ると理事長
5 自由安価


下3

ブルーの勝利によりチームシリウスの実力は本物だと学園内外に一気に広がる





批判的な意見を言っていた存在も海外と国内では違うと手のひらを返すような評価をし出す





そんなつもりはなかったが結果をみればブルーの勝利によりシリウスが救われた形となった





ブルー(窮屈)




以前よりも注目されることが多くなったブルーは窮屈さを感じながらも勝利には違いないと喜びはあった





レース翌日に行われた定期テストでトップ5に入ったこともまた注目を集める要因となっていた

ゴルシ「お前はアイツの救世主だ!」




ブルー「はい……」




あのゴルシが奇行ではなくブルーに賛辞を送っているとも話題になる中、ゴルトレは次に向けて準備をしていた





ゴルトレ(次はライスは確定よね)




チームシリウスが次に狙うG1は長距離。ライスは確定としてあと一人誰を出すのかとゴルトレは悩んでいた




ローテーションを考えればチケゾーになるのだが彼女が素直に指示に従うかは未知である




ゴルトレ(凱旋門を獲るって言ってたわよね)




凱旋門の為には必要なレースだと説明すれば大丈夫なはずとゴルトレにしては珍しく弱気な考えだった




このあと…
下3

ミーティングが行われるということでトレーナー室にチームシリウスのメンバーが集まっていた




ドアがノックされゴルトレが入ってきたかと思いきや姿を表したのはオグリキャップだった




オグリ「様子を見にきたんだ」




シリウスOGであるオグリが最近のシリウスは雰囲気が悪いと聞き、心配して様子を見にきていた




ゴルシ「そういうお前はどうなんだよ」




オグリ「私は問題ない」




オグリは怪我の影響でチームを抜け長い期間休養に入っており一時は引退とも言われていた




しかし彼女は怪我を乗り越え再びレースに戻りファンを感動をさせた

オグリ「私のような新入りは君か」




ブルー「?」



シリウスを抜けたあとのオグリはかつて所属していたチームに戻り必死にリハビリに励んでいた




辛いリハビリを耐えることができたのはオグトレの存在があってのことで彼の存在が無ければ今のオグリは無かった




オグリ「あのインタビューは良かった」




ブルー「ありがとうございます」




トレーナーに全てを捧げても良いほど信頼しているのは自分もだとオグリはブルーに親近感を覚えていた




オグリ「このチームで学ぶことは多いと思う」




ブルー「そうだと思います」




オグリ「これからも頑張ってくれ」




ブルーとの話が終わるとオグリは改めてチームの雰囲気を確認する




このあと…

1 ゴルトレが悪いとチーム側につく
2 ゴルトレはただのトレーナーだと割り切ることが大事
3 チームに不穏な空気があるとオグリは見抜く
4 今はレースに集中してもいい
5 無理にシリウスに拘る必要はない
6 自由安価


下3

ゴルシ(このまま放置するのは良くないだろう)




核心には触れず雑談で雰囲気を確かめていたオグリはチームに不穏な空気があることを見抜いた




チケゾーはゴルトレに殺意を持っておりスズカはチームメイトに怪しい視線を向けている




ナリブは何かを隠していてマックイーンもゴルトレに良い感情を持っていない




誰がどんな感情を抱いているのかまではわからなかったが問題のあるメンバーが多いことに気付く




オグリ(タマとトレーナーが言っていた通りだ)




今のシリウスに的確なアドバイスができるのは自分だけだとオグリは二人から言われていた




かつてのシリウスメンバーとして正確な助言をするのが自分の役目だとオグリは話しを始める

オグリ「彼は素晴らしいトレーナーだがそれだけだ道を間違えてはいけない」




オグリ「彼には全てを捧げる必要はない。トレーナーとして割り切るべきだ」




ゴルトレがトレーナーとしてレベルが高いことは事実だがプライベートまで制限できる権限はない




ゴルトレが何か言ったとしても聞き流しても問題ないだろうとオグリはメンバーを見ながら話す




オグリ「馬鹿正直に守る必要はないと言うことだ」




ゴルトレはトレーナーとして「利用」してやるくらいの気持ちでいいとオグリはOGならではのアドバイスをする




このあと…

1 スズカと個人懇談
2 オグリのおかげで雰囲気改善
3 効果は特に無し
4 オグリに親近感を覚えるブルー
5 自由安価


下3


走りに関係しない所ではゴルトレに従う必要はないという話を聞き、確かにその通りだとシリウスのメンバーは納得する




ナリブは付き合いの長い彼のことはレースには関係ないのでゴルトレに言う必要はないと判断する




スズカは同じチームにいるうちにスペをなんとかしようと考えていたが無理をすることはないと思い留まる




オグリのおかげでチームの雰囲気は改善しOGとして良いアドバイスを送ることができた




ブルー(私と似てるっていう意味がわかった)




オグリのことをよく知らなかったブルーは彼女について調べたところ自分に似ている点をいくつも見つけていた




引退を考えるような怪我をしてもオグリが復活できたのはオグトレが居たからでブルーにとってはトレーナーといえる




自分に興味を持ってもらえたこともありもう少し話しがしてみたいとブルーはオグリに会いに向かう

タマ「ウチらになんかあるんか?」




ブルー「オグリさんは居ますか」




タマ「なんやオグリの客か、ちょっと待っとき」




オグトレチームを訪ねるとチームメイトのタマがオグリを呼ぶ




オグリ「君か。私も話したいと思っていたんだ」




ブルーが訪ねてきたと知ったオグリは笑顔で歓迎しもっと話そうと会話を始める




オグリ「私も地元の友達はここには居ないけど今はタマがいる」




タマ「そんな恥ずかしいことよぉ言えるわ」




オグリ「タマとトレーナーに出会えた中央には感謝しかない」




リハビリを頑張れたのは学園への恩返しもあったなどさまざまな話をブルーは聞く




このあと…
下3

オグトレ「誰かお客さんでも来てる?」




オグリ「ちょうどトレーナーの話をしていたんだ」




三人で楽しそうに話している所にオグトレがやって来る。彼にも興味があったブルーは同席してもらい四人での会話が始まる




オグトレ「シリウスに送り出したっていう点ではトレーナーさんと同じになるのか」




ブルー「オグリさんがシリウスに行くことはどう思いましたか?」




オグトレ「オグリには強くなって欲しいなって思ってたかな」




ブルー「トレーナーと同じだ…」




いつか戻ってくると信じて送り出したので寂しさはなかったとオグトレは言いブルーはそれを自分のことに置き換えて何度も頷いていた

オグリ「シリウスではトレーナーの為に頑張った。トレーナーが居たから頑張れたんだ」




オグトレ「なんだか照れるな…」




ブルー「その気持ちは凄くよくわかります」




オグリと意気投合したブルーはたっぷりと話し込みシリウスでは話せないことも多く話せた




思わぬ形でストレスも解消できたブルーはオグリと話せてよかったと満足していた




このあと…

1 オグリとオグトレの関係はとブルー
2 オグトレはタマとオグリの三角関係だと知るブルー
3 オグリに怪我をさせたゴルトレに恨みがあるとタマ
4 オグトレチームはプロジェクトL'Arcに参加すると聞く
5 自由安価


下3

ブルー「二人はどんな関係なんですか」




オグリとオグトレの仲が良いことはわかったが具体的にどんな関係なのかをブルーは質問する




オグトレはやや答えにくそうにしていたがオグリがブルーになら問題はないとポケットからあるものを取り出す




オグリ「これは彼からもらったものだ、給料三ヶ月分といえば伝わるだろうか」




ブルー「まさか……」




タマ「ウチもまさかと思ったけど本気なんやもんな?」




オグリがいいのならとオグトレは彼女と結婚するのだとブルーに伝える。プロポーズにはタマも絡んでいたようでオグトレは男を見せたのだと背中を激しく叩く




タマ「ウチとしては結婚の約束くらいでええと思ったんやけどな」




オグトレ「そんな中途半端なことはしたくなかったんだよ」




自分が認めた男だから間違いないとタマは誇らしげに言いオグリは嬉しそうにしている

オグリ「君もトレーナーとうまくいくといいな」




そう言われたブルーはトレーナーにはウィズという恋人がいると伝える。自分はトレーナーに恋愛感情は無いと言うとタマがそれを否定する




タマ「あのインタビュー聞いた奴はアンタがトレーナーのこと好きやって思うで」




ブルー「好きなのは好きだけど恋愛じゃないです」




タマ「オグリはどう思う?」




自分の考えでいいのならとオグリは普通ならブルーの感情には恋愛が含まれていると言う




オグリ「生い立ちを聞く限り君は愛が何かわかっていない。だから恋愛と親愛が混ざってしまっている」




そう言われてもとブルーは困惑してしまう




このあと…

1 このままでいいとオグリ
2 ウィズから奪うのもありだとタマ
3 担当から信頼されるのはどんな感情でも嬉しいとオグトレ
4 ブルーの地元に興味がありそうなオグトレをシメるオグリ
5 トレーナーはどう思っているのか突撃するオグトレチーム
6 自由安価


下3

オグトレ「気持ちが混ざっていようとも信頼される方はそれだけで嬉しいものだよ」




ブルーやオグリのように信頼を口に出してくれるだけでトレーナーとしては嬉しい




自分の中で一つの答えが出ているのなら無理に覆さなくてもいいとオグトレはブルーにアドバイスをする




オグトレ「君はこれまで通りトレーナーの為に頑張ればいい」




ブルー「ありがとうございます」




自分の意見を肯定してくれたことが嬉しかったブルーはオグトレにお礼を言う




ブルーが納得しているのならそれでいいとタマとオグリもそれ以上のことは口にしなかった

ブルーが帰ったあとオグトレ達は彼女について三人で話してあっていた




タマ「イかれた奴やと思っとったけど意外とちゃんとしとったな」




オグトレ「噂もあてにならないってことか」




ブルーの地元の話は上級生の耳にも届いておりどんな無法者が学園に来たのかと警戒していた




蓋を開けてみれば成績優秀で異例のスピードでのG1制覇で上級生達の興味は増していた




オグリ「短距離を走るウマ娘は彼女と何度か話したと聞いた。みんな彼女ののとを褒めていた」




タマ「将来が楽しみな奴と知り合いになれてよかったわ」




オグトレ「知り合いになるだけじゃなくて新入生に負けてられないよね?」




オグリ「もちろんだ」




引退の文字が近付いている二人だが新入生には負けていられないと二人は気合いも入る




このあと…
下3

ブルーが帰った直後に隣のトレーナー室から声が聞こえてくる。声を確認した三人はまたいつものかとため息をつく





クリトレ「ママぁ…」



クリーク「はーいママでちゅよ~」




クリトレ「オッパイちょうだい……」




クリーク「もう、甘えん坊さんですね」




オグトレの同期であるクリトレはクリークに甘えいつもの赤ちゃんプレイを始めてしまう




タマ「アイツら声が壁貫通しとるの知っとるやろ」




オグトレ「もう構わないって言ってたんだよ」




クリトレは激しく甘えているようで彼が何かをチュパチュパ吸う音も聞こえてきてしまう

オグリ「せめて学園ではやめてほしいが…」




オグトレ「学園の方が興奮するとか何とかだって」




タマ「一度ガツンと言うたらなアカンと違うか」




オグトレ「クリトレはかなりストレス溜まってるみたいだし強くは言えないって」




クリトレはオグトレより出世し立場が上なのだがその分苦労も多くストレスも抱えている




担当でストレスを発散することは褒められたことではないがクリーク本人が進んでその役をやっている




クリトレ「クリーク、クリーク、あぁぁ……」



クリーク「もっと甘えてくださいね」




中々終わりそうにない二人のプレイを三人は我慢して聞いている




下3
イナリワンとそのトレーナーの関係は?

タマ「あの二人は仕方ないとしてイナリらも大概やけどな」




オグトレ「イナリトレとイナリワンの相性は良いのにちょっと残念だよ」




オグリ「男だからある程度は仕方ないのかもしれない」




タマ「それをオグリが言うのもおかしいけどな」




イナリトレとイナリの二人の相性は良いがイナリトレはスケベで有名なトレーナーだった




偶然を装い着替えを覗いたりイナリのサラシを持って帰ったりなど目に余る行動が多い




そんなイナリトレの性癖が妨げとなりイナリとイナリトレが親密な仲にはなれないでいた

タマ「イナリトレだけ違うけどスケベなトレーナーはおるわな」




オグリ「確かにいる」




オグトレ「うーん……」




タマ「オグリをそういう目で見とったオグトレは答えにくいわな」




オグリ「私は気にしてないしむしろ嬉しい」




オグトレ「…ありがとう」




隣の声も聞こえなくなりそろそろトレーニングをしようと三人がトレーナー室から出ると噂をしていたイナリトレの姿を見つけた




イナリトレは…

1 真面目にトレーニング準備
2 ナニかがポケットの中に
3 とうとうイナリと…
4 イナリの着替えを覗きビンタされた
5 後ろからイナリが追いかけている
6 自由安価


下3

タマ「なんかポケットから出とるで」




イナリトレのズボンのポケットから明らかに布製の何かがはみ出ており更に後ろからイナリが走ってきている




イナリ「いい加減にしろよ旦那ぁ!」




イナリトレ「ひいっ!」




ウマ娘から逃げられるはずもなくちょうどオグリ達の目の前でイナリトレは捕まってしまう




オグリ「どうしたんだ?」




イナリ「旦那がとうとうやりやがったんだよ!」




イナリトレのポケットから出てきたのは下着で状況から考えればイナリのものなのだろう




イナリに捕まっているイナリトレは気まずそうにしイナリと目を合わせようとしない

イナリ「サラシならまだ許したけどこれは犯罪だろ!」




イナリは自分のパンツを握り締めながらイナリトレに怒りをぶつけている




タマは当然だとイナリを擁護するがオグリはまず話をしてみてはどうかと歩み寄る




イナリ「話も何もないだろうが!」




オグリ「決めつけはよくない」




どう考えてもイナリトレが悪いのだが会話が必要だとオグリはイナリを説得する



このあと…

1 イナリトレは誰でもいいのかと確認
2 我慢するべきとオグトレが注意
3 そもそもなぜ下着を脱いだのかとオグリ
4 イナリトレに好かれてる証拠だとイナリを説得
5 自由安価


下3

オグリとタマはイナリと、オグトレはイナリトレと二組に別れそれぞれ話すことになる




タマ「オグリが言いたいことあるんやろ」




オグリ「下着を盗まれるくらいに好かれてる証拠だ」




誰でもいいのではなくイナリのものだからイナリトレは盗んだのだろうとオグリは彼を庇う




イナリ「そりゃ助平なのは男だから仕方ないけどよ、犯罪に手ぇ染めるのは江戸っ子として見逃せねぇ!」




イナリは盗みを働いたということが許せないのだと彼に怒っていてそこは擁護しにくいとオグリは困っている




オグリとイナリが言い争っている横であることを考えていたタマが答えにたどり着いたようで口を開く

タマ「そもそもなんでイナリは下着を脱いだんよ」




イナリ「ゲっ」




体操服や勝負服など着替える機会は多いが下着を脱ぐことは少ない。それなのになぜイナリは脱いだのか




タマ「あとイナリトレがスケベやっていうのは嫌っちゅうほど知ってたはずや」




使い終わったサラシを盗む彼ならば下着を盗んでもおかしくない。それなのにイナリは下着を放置したことになる




タマ「アンタわざと盗ませたんと違うか?」




タマの推理は的外れではないようでイナリは黙り込んでしまった



イナリは…

1 イナリトレの弱味を握るためだと自白
2 下着が汚れたからだと赤面しながら答える
3 わざと盗ませたとイナリ
4 むしろ盗まれて興奮した
5 自由安価


下3

イナリ「旦那の弱味を握るためだったんだよぉ……」





以前からサラシを盗まれる度に実は興奮していたとイナリは告白する




自分が身につけていたものがイナリトレに汚されると思うと堪らなく興奮したらしい




タマ「サラシ盗まれて興奮するんやから下着も興奮するやろな」




オグリ「わざと盗ませたんだな」




イナリ「悪いかよ……」




イナリトレに下着を盗ませることで弱味を握りつつ自分も興奮できるという彼女にとって得しかない作戦だった

イナリトレ「イナリが…うっ……やばい…」




オグトレ「この状況で興奮するなよ」




三人の話を聞いていたイナリトレは自分の弱みを握ろうとしたり下着を盗られて興奮してたのかと悦ぶ




タマ「クリトレといいオグトレといいスケベな奴ばっかやな」





自分の周りの男にロクな奴がいないとタマはため息をつくがオグリがそれに反応する




オグリ「私のトレーナーは普通だ」




タマ「いーやスケベやね」




オグリ「男として普通だ」




タマ「ウチは色々と見てるんやで~」




隠しているつもりでも二人のあれやこれを知っているとタマは意味深なことを言う




このあと…
下3

イナリトレ「イナリ~~!」




わざと自分に盗ませていたことを知ったイナリトレは我慢出来ずイナリに抱き着く




イナリトレ「んぉぉ」




抱き着くだけでは済まずイナリトレは顔を胸に埋めてしまいイナリは調子に乗るなと怒り出す




イナリ「このスケベ野郎ぉ!」




イナリトレ「ぶばっ!」




イナリのビンタが炸裂しイナリトレは吹き飛んでいきオグリが心配そうに彼の様子を見ている




タマは顔を赤くしながらも満足そうな顔のイナリを見てため息をついていた

ネイチャ「いやー凄いもの見ましたって感じ」



一部始終を見ていたキタルファメンバー。トレーナーは最近イナリトレみたいなスケベなトレーナー増えていると呆れてしまう




タンホイザ「フクちゃん先輩も着替え覗かれたって言ってました」




ブレーザー「男のトレーナーなら仕方ないって諦めてる子も多いって」




プルメリア「それに比べてトレーナーさんは安心ですよね」




トレーナーはウィズという恋人がいるがそもそもスケベじゃないとメンバーは認識している




男のトレーナーでスケベではないのはウマ娘にとって安心しかないがウィズは不満そうにしている




ウィズ「トレーナーはそういうの出さな過ぎです」




恋人ならそういうことをもっとしていていいはずなのにとウィズはトレーナーが真面目過ぎることを指摘する

ウィズ「トレーナーの家には何も無かったんですよ!」




スケベブックやビデオが何も無くあったのは資料やトレーニングに関してものもばかり




スケベに興味の無い男などいるはずがないとウィズは憤るがタキオンはそんなことはないと否定する




タキオン「少数派に違いないがモルモット君のような男性はいるものさ」




特にトレーナーの場合はホルモンバランスが繊細で少しバランスが崩れれば男性好きになる可能性もあるらしい




タキオン「彼は貴重な存在だねぇ」




ウララ(トレーナーはブルーちゃんのトレーナーだったことが関係してるのかな)




キタルファのメンバーはトレーナーがスケベでなく良かったと思っておりウィズだけが不満を持っている




このあと…
下3

ブレーザー「適度にいちゃついた方がいいと思うけど」




トレーナーとウィズはあまりにも健全過ぎるのでもっと接触が多い方がいいとアドバイスをする




ブレーザーからそう言われても乗り気でないトレーナーだがウィズとタキオンの会話を聞いて考えが変わる




ウィズ「トレーナーを発情させられるような薬ってないの」




タキオン「もちろんあるさ」




毎日のように自分を求めるようになって欲しいとウィズのリクエストにタキオンは応えられるという




タンホイザ「ま、毎日!?」




プルメリア「キタルファでスケベなのはウィズさんじゃ…」




ネイチャ「こりゃ擁護できないかな」




ブレーザー「こうなったのはトレーナーも悪いから」




トレーナー「うん……」




手を繋ぐことも珍しいウィズとのデートだがキスまではしないとまずいとトレーナーは危機感を覚える

ブルー「トレーナー!」




ウィズとタキオンが怪しい話をしている横でブルーはトレーナーを見つけ抱き着く




ネイチャ「相変わらずトレーナーさんのこと大好きですなぁ」




ブルー「もちろん」




プルメリア「否定しないのがブルーさんらしいですね」




普通ならブルーの胸を堪能できて嬉しいはずのトレーナーだが呼吸がしにくいからとすぐに離れるよう言う




大人しく彼から離れたあと、ブルーは少しの間キタルファに戻ることになると嬉しそうに言い出す

ネイチャ「そっちで何かトラブった?」




ブルー「ゴルトレが手術するって」




トレーナー「ゴルトレさんはどこか悪かったの?」




彼が病気だとは知らなかったと言うトレーナーに病気での手術ではないとブルーは訂正する




タンホイザ「じゃあ何の手術?」




ブルー「性転換」




ブレーザー「ぶっ」



ウララ(そっか今のブルーちゃんのトレーナーはゴルトレさんだから…)




ゴルシ達他のメンバーも一時的にチームを離れることになるそうだ




このあと…
下3

ブルー「ところで今の話聞いてたんだけど」




ブルーはトレーナーに自分やウィズの身体に興奮しないのかと聞く。彼女は自分に魅力がないのかと自信を無くしかけている




トレーナーはそういうわけではなく二人共魅力的だと答えるが辻褄が合わないとブルーは言う





ブルー「ウィズのどこがダメなの?あと私も」





トレーナー「ダメなんじゃなくて大事なのは距離感…かな」




よくわからないとブルーは首を捻るがネイチャはピンときたようでトレーナーに質問する




ネイチャ「ひょっとして特殊な性癖でも持ってる?」




トレーナー「どうだろ…うーん」




台詞だけでは判断できないが目を逸らしながら言ったことによりネイチャの仮説はほぼ当たっていることになる

ネイチャ「部屋に本が無いのもそういう理由なら納得だしね」




トレーナーが好む性癖が特殊過ぎてスケベブックが無いのだとすれば説明はつく




ブルー「私ならどんなプレイにも対応できる」




トレーナー「そう言うと思ったから言わなかったのに~……」




ウィズ「全部聞いてますからね」




ブルーに冷たい視線を向けながらウィズは彼は自分のものだという主張を表現するためトレーナーの腕に抱き着く




ウィズ「私を信じてくれないんですか」




トレーナー「好みもそうなんだけどやっぱり距離感がさ…」




タキオン「モルモット君を獣にしてしまえば問題ないねぇ!」




プルメリア「向こうと変わらない会話になっちゃいましたね……」




トレーナーだけでなくウマ娘もスケベなのではないかとプルメリアは感じていた




このあと…
下3

タンホイザ「トレーナーさんもスケベだったんですか!」




ウララ「ただの変態だよ」




怒るタンホイザと特殊性癖なんてスケベを通り越して変態だと吐き捨てるウララ




特殊性癖がバレたトレーナーはみんなに申し訳無いと照れながら謝罪する




ブルー「私はどんな性癖でも受け入れる」




ウィズ「それは私の役目!!」




タキオン「ふぅん」




言い争う二人の隣でタキオンは耳をピコピコさせながら興味深そうにトレーナーを観察していた

思わず流すところだったがブルーが戻ってくるということでブルー専用のトレーニングをトレーナーは考える




チームシリウスで活躍する彼女のトレーニングがキタルファと同じものではブルーは伸びない




ゴルトレが帰ってくる間だけではあるがシリウスに負けないトレーニングを考えなければとトレーナーは必死で考える





トレーナー(僕のトレーニングは基本に忠実なだけなんだ)




彼のトレーニングは基本のものが中心となっていて言ってしまえばトレーナーがいなくてもトレーニングは行える




並のウマ娘を育てるのならそれで構わないがブルーのような飛び抜けたウマ娘を育てることは難しい




飛び抜けたウマ娘を伝説的な強さに仕上げてこそ「トレーナー」であると彼も理解している




トレーナー(ゴルトレに比べて知識も経験も負けている。それでも僕にしかできないものがあるはずなんだ)




トレーナーを始めてからのノートや資料を隅々まで掘り下げ、ブルーのトレーニング案を出していく




このあと…
下3

翌日、ブルーを加えたトレーニングを行っているといつもより効率よくトレーニングができた




トレーナー(あの閃きは正しかったんだ)




昨夜トレーナーの頭の中でふと閃いたトレーニング。これを実践してみたところ効果は抜群




ブルーだけでなく全員の能力が上がるトレーニングを実施できたとトレーナーは手応えを感じていた





トレーナー(理論に基づいたものよりこういう閃きの方が大事なのかな)




基礎の積み重ねが大事だと考えているトレーナーは閃きや勘に頼ることに良い印象がなかった




しかし閃いたこのトレーニングはバカにできないものでありトレーナーの認識は変わる

タキオン「今日は特別な実験をしようじゃないか」




いつものように薬を飲ませようとするタキオンをなんとか遇らっているとトレーナーは閃く




トレーナー(いつもなら無視してたけど…)




いまの閃きからアイデアを抜き出しトレーニングに応用できないかとノートと向き合っていると、自然と考えがまとまる




トレーナー(彼女達との日常にヒントが隠されていたなんて)




タキオンだけでなくウィズやブレーザー達とも交流のあるトレーナーなら閃くチャンスも多くなる




トレーナー(これならシリウスに負けないチームを作れる)




プロジェクトL'Arcだけでなくチームとしてトップを目指せるとトレーナーは自信をつける



このあと…
1 トレーナーはどうしたのかと会議
2 このトレーニングが続くならキタルファでいいとブルー
3 ゴルトレのお見舞いにいくゴルシ
4 マックイーンとゴルシ
5 自由安価


下3

ネイチャ「トレーナーさんはどうしちゃったの?」




ウィズ「私もわからないです」




最近のトレーナーはどうしたのかとチームキタルファで会議が開かれる




悪い意味で変わったのではなくトレーニングが以前と段違いに良くなりキタルファは困惑していた




ブレーザー「タキオン絡みじゃないの」




タキオン「なんでもかんでも私が絡んでいるわけではないねぇ」




怪しい薬を無理やり飲ませることはあるが体が発光するだけなどタキオンのせいではないそうだ




ブルー「このトレーニングが続くならシリウスに帰らなくてもいい」




このブルーの発言により今のトレーナーはシリウスと同等のトレーニングを行っていることがわかる




タンホイザ「トレーナーさんは進化したんでしょうか!?」




トレーナーの実力が上がったのはいいことだがきっかけは何だったのかと会議の中心はそこに戻る

ウララ「トレーナーさんと何かあった?」




彼と一番親しいはずのウィズは何も思い当たることがないと首を振る




トレーニングが徐々に良くなっていたのではなくある日突然レベルが上がったことに裏があるとネイチャは睨む




ネイチャ「考えたくないけど変な薬とかは考えちゃうけど」




ウィズ「そんなものに手を出したら私が気付きます」




ネイチャ「そうだよね~」




その線は薄いかとネイチャは腕を組み考え込み、話を聞いていたブルーはハッとした表情で立ち上がる




ブルー「私のケシ隠し持ってたとか?」




タンホイザ「あっ!」



ブレーザー「トレーナーに限ってそんなことない」




タキオン「だが彼は変態だからねぇね」




トレーニングのあまりの変わりようにキタルファは要らぬ心配を重ねていた




このあと…

1 トレーナーを信じると結論
2 変態だからと疑心暗鬼
3 トレーナーに突撃するキタルファ
4 メイがトレーナーを訪ねる
5 自由安価


下3

こうなれば本人に突撃するしかないとキタルファメンバーはトレーナーに突撃する




彼が他のことで嘘をつくことがあったとしても、自分達には本当のことを言うはずだという自信が彼女達にはあった




ウィズ「どういうことか説明してください!」




トレーナー「う、うん……」




トレーナーは閃きを元にトレーニングを考えているのだと包み隠さずにキタルファに話す




自分の実力はまだまだという自覚はあったが、急にトレーニングが良くなったことを怪しまれたと少しショックを受ける




トレーナー「普段の僕のトレーニングにそんなに……レベル低い?」





ウィズ「基礎は大切です!」




タキオン「基礎しかないと言えるねぇ」




トレーナー「そっか……」




やましいことは何もなかったがトレーナーを傷付けてしまう結果となってしまった

ウララ(ブルーちゃんが戻ってきたから「プレイヤー」としての能力が目覚めたのかな)




これまで閃きを無視していたトレーナーの元に再びブルーが来たことで彼は開花したのではとウララは推測をたてる




このままいけば彼はトレーナーとして一流になれるだろうがキタルファがそれに応えられるかという話になる




ウララ(私とブルーちゃんくらいしか無理かもしれない)




現状では全員トレーニングについてこれているが、どこかでウィズ達はついてこれなくなるだろう




このことを話すべきかと真剣に迷っているウララとは対照的にトレーナーを元気付けなくてはとウィズ達が暴走しかけている





ウィズ「私とホテルに行きましょう!」




ブルー「私のストリップでも見る?」




タキオン「君の性癖に付き合ってあげようじゃないか」




タンホイザ「えっちなのはダメです!」




このあと…
下3

ブルー「元気出してトレーナー」




服を脱ぎながらストリップダンスを見せるブルーに負けじとウィズも続く




ウィズ「私の裸で興奮して!」




ブルー「ただ脱げばいいわけじゃない」




いきなり裸になろうとするウィズをブルーは止めストリップは少しずつ脱いでいくのだとアドバイスをする




ブルー「下着になったあとはまず上から脱いで胸は手で隠す」




ネイチャ「ブルーがそういうのに詳しいのがちょっと悲しいんだけど」




タンホイザ「スケベはダメーー!」




トレーナー「はっ……」




二人のストリップを見せられているトレーナーは新たなトレーニングが閃きこのアイデアを書き留めなければとノートを手に取る

ウィズ「私の裸よりそっちをとるの……?」




トレーナー「あ!いや……違くて」




目の前で彼女が脱いでいるのに仕事が優先なのかとウィズは悲しむ。一方でブルーは元に戻ったのならいいと頷く




ブルー「ハッキリ言って私はこのトレーニングが続くならシリウスに帰る意味もないし帰りたく無い」




ブルー「これからもこの調子で頑張ってトレーナー」





トレーナー「善処はしてみるよ」





ウララ(あんまり善処するとキタルファはバラバラになっちゃう)




ウィズ達は一流のトレーニングについてこれないはず。トレーナーが頑張ってしまうとキタルファは解散する未来しかないとウララは警戒する




このあと…

1 ウララがキタルファに自分の考えを説明
2 トレーナーが自分で興奮しなかったと実は落ち込んでるブルー
3 キャパオーバー気味のトレーナー
4 無理やりでも癒すと襲うウィズ
5 タキオンの怪しい薬
6 自由安価



下3

ウララ「トレーナーさんはブルーちゃんが戻ってきたことがキッカケで一流のトレーナーになれると思う」




ウララ「けど私とブルーちゃんくらいしかトレーニングについていけないと思う。だから……」




ウララはキタルファのメンバーを集めこのままブルーが戻ってくればチームは解散するしかないと話す




ウララ「ブルーちゃんが戻って来たらまたお金のことで困っちゃうよ」




ブルー「それは…」




ウララ「トレーナーさんが悲しんでもいいの?」




ブルー「う……」




いざとなればお金くらいいつでも稼げるというブルーだが彼女のやろうとしていることはトレーナーを裏切ることになる




トレーナーを悲しませることはしたくないとブルーは自分の体を売ることは諦める

ウィズ「私はどんなトレーニングでもついていきます!」




愛するトレーナーのトレーニングならばどれだけ辛くとも耐えてみせるとウィズは宣言する




ネイチャ「ネイチャさんはちょっと厳しそうかな~」




プルメリア「私は無理だと思います……」




ウィズが残れたとしてもやはりチームはバラバラになるだろうとウララの意見は変わらない




ブレーザー「ブルーだけ別メニューはトレーナーの負担になる」




タンホイザ「ただでさえ人数増えちゃいましたから」




タキオン「私のことかい?」



タンホイザはタキオンの方を向きながら話す。ブルーが抜けた代わりとしてタキオンは入ってきたがブルーが戻ってくるとなるとトレーナーの負担は増える

ブルー「私はシリウスに戻るしかないってこと?」




ウララ「トレーナーさんとチームのことを考えるとそれしかないよ」




シリウスにいればお金はマックイーンに頼ればよくなりキタルファもいつものトレーニングに戻る




この選択が全員が幸せになるとウララは言いかけたところでウララはあることに気付く




ウララ(ブルーちゃんは幸せじゃないかも)




強くなるための試練とも考えられるが大好きなトレーナーから離れることはブルーにとって幸せではない




ブルーは…

1 シリウスに戻ると決断
2 戻りたくないとワガママ
3 金の問題が解決さえすればと悔しがる
4 キタルファにいたいと号泣
5 ゴルトレのお見舞いに行くぞとゴルシがくる
6 自由安価



下3

ウララの話を聞きキタルファメンバーはブルーがシリウスに戻るしかないのだと考えていた




いま戻ってこれなくてもいずれ戻ってくればいいとトレーナーも言っていたので、その意見に乗っかるつもりでキタルファはいた




ブルー「いやだ……!」




ところがブルーはシリウスに戻りたくないと口にする。ただのワガママかと思いきや彼女の目には涙があった




ブルー「トレーナーと…みんなと離れたくない……」




トレーナーもそうだが自分はこのチームがいいのだとブルーは涙を流しながら訴える




シリウスは悪いチームではなかったがキタルファと比べると居心地は良いとはいえなかった




シリウスで実力が上がった自覚はあったがやはりキタルファが良いとブルーは心の中でずっと思っていた

ブルー「シリウスでトレーニングしてても…みんなの顔が過る……このチームにいたい……」




ウララ「でもお金はどうするの?」




ブルー「ううううう……」




現実的なことを考えるとブルーはシリウスの世話になるしかない。頭でわかっていてもやはりキタルファがいいと考えてしまう




ブレーザー「なにがそんなにいいの?」




キタルファが悪いとは言わないがもし自分がシリウスに声をかけられたらそちらを選ぶのにとブレーザーは疑問をぶつける




ブルー「みんな……家族みたい……私……ううっ……」




こんなにも自分を温かく迎えてくれた場所はキタルファしかないのだとブルーは涙を流し続ける




このあと…
下3

タキオン「なら私の仕事を手伝ってみるかい?」




企業に向けて薬を売っているというタキオンはブルーが助手をしてくれれば報酬を支払うという




ネイチャ「危険な匂いしかしないんですけど」




タキオン「企業が買うものだから問題はないさ」




扱いに気を付けなければいけない劇薬も使うが変なものではないとタキオンは断言する




タキオン「うまくいけば学費くらい稼げるだろう」




ブルー「やる……キタルファに残りたい……」




タキオンは信頼できるとは言いがたいがブルーは藁を掴む気持ちでタキオンの提案を受け入れる

トレーナー「タキオンの薬って大丈夫なのかな」




ウィズからブルーがキタルファに残りたいと涙を流して訴えていたことを聞くトレーナー




それだけこのチームを好きでいてくれていることに感動しつつ頼るのがタキオンではと不安が残る




ウィズ「他に頼れる人もいないから危険なのは承知だって」




トレーナー「チームシリウスならメジロ家に頼れたけど、ブルーは覚悟の上なんだね」




トレーナーとしてその気持ちは汲まなければとブルーを再び迎え入れることを決める




ウィズ「私達も頑張るんですけどやっぱりタキオンが心配で」




ウララからトレーニングのレベルが上がることを聞かされついていく覚悟をウィズはした



しかしタキオンという不安要素がそれを超えるのではないかとウィズは心配している




このあと…

1 ゴルトレに会いに行くブルー
2 好き放題プルメリアをモフるブルー
3 シリウスに戻ってこいとゴルシ
4 早速タキオンの助手になるブルー
5 自由安価


下3

タキオンの薬は大丈夫なのか不安視しているのはトレーナーも同じなので再安価でいきます



下2

プルメリア「ひぃん……」



ネイチャ「凄い勢いでモフってますなぁ」




ブルー「相変わらず凄くいいモフモフ」




キタルファに戻るのなら思う存分プルメリアをモフれるとブルーは以前にも増してプルメリアをモフる




彼女の眼鏡がズレようがお構いなしに好き放題モフり、気付けばプルメリアの髪はぐしゃぐしゃになっていた




ブルー「やり過ぎたから私がセットする」




プルメリア「ありがとうございます…」




髪を元に戻すのはいいが、そもそも最初から激しくモフるなと言いたい場面ではある




しかしプルメリアはそんなことは言わずブルーの行動を受け入れる




プルメリア(シリウスではモフれなかったんですね)




ゴルシ達とは気軽にモフれる間柄ではなかったのでブルーにとって久しぶりのモフモフだった




そんな彼女をプルメリアは責めることはしない

ゴルシ「おーい青色~アイツのとこ行くぞ」




キタルファのトレーナー室に現れたゴルシはゴルトレのいる病院にブルーを連れて行くという




ゴルシ「寂しがってたら思いっきり騒いでやろうぜ!」




パーティーグッズを抱えながらゴルトレのお見舞いに誘うがブルーは首を横に振る




ブルー「私は行かない」




ゴルシ「なんでだよ~行こうぜ、冥王星までよ!」




ブルー「私は…」




ゴルシ「戻るなんて言わせねぇぞ?」




仮メンバーだろうがゴルトレの同意無しにキタルファには戻れないとゴルシは言う




ゴルトレと話す必要はあるはずだとゴルシは強引にブルーを連れ出す




このあと…

1 元気そうなゴルトレ
2 ちゃんとケジメをつけたなとゴルシ
3 キタルファに戻りたいとブルー
4 誰もお見舞いに来てない様子のゴルトレ病室
5 興味があるとタキオンも同行
6 自由安価



下3

病院に連れてこられたブルーはゴルシと共にゴルトレの病室に入る




ゴルトレ「あらこの二人は珍しいわね」




既に手術は終わっているようでゴルトレの胸が膨らんでいる。上だけでなく下半身の手術も終わったそうだ




ゴルシ「ちゃんとケジメはつけたな」




ゴルトレ「遅かれ早かれやろうとは思ってたからいい機会だったわ」




急にルールを設けたことによりチケゾーを傷付けたケジメとしてゴルシはゴルトレに手術をするよう提案した




ゴルトレは「男」としての性別を捨てることがケジメになるのならと手術をすることを受け入れた

ゴルトレ「復帰にはまだもう少しかかりそうなのよ。思ってたよりも体に負担が多いわね」




ホルモン治療などまだやることは残っており入院は予定より長引くことを二人に伝える




ゴルトレ「入院しててもトレーニングは考えられるから安心なさい」




シリウスメンバーのレベルは下げないとゴルトレは入院しながらもトレーニングは行うつもりらしい




ゴルシ「動画通信もあるからトレーニングは余裕だろ」




ゴルトレ「そういうこと」




次のレースに向けて追い込まなければとゴルトレが話すのを遮り、ブルーは自分の気持ちを伝える




ブルー「私はキタルファに戻りたいです」




ブルーは自分の正直な気持ちをゴルトレにぶつける




このあと…
下3

ゴルトレ「ま、そんな気はしてたわよ。アンタは海外でもキタルファの事ばっかり気にしてたじゃない」




ゴルトレはブルーの気持ちはずっとキタルファに残り続けておりキッカケがあればすぐに戻るだろうとわかっていた




ゴルシ「戻るっても金の事はどうするんだよ、マックイーンが居ないと無理だろ」




メジロ家の支援が無ければ学園に居続けられないとゴルシは指摘すると一応策はあるとブルーは答える




ブルー「タキオンの薬作りを手伝う」




ゴルシ「犯罪はやめとけ」




ゴルトレ「捕まったら意味ないわよ」




タキオンの名前が出た瞬間それだけはやめた方がいいと二人は止める

ゴルトレ「体売るよりリスクが大きいわよ」




ゴルシ「やっぱり戻ってこいよ」




トレーナーが発光したり怪しい薬をばら撒いているタキオンはゴルシでさえ警戒していた




そんなタキオンを手伝うということは犯罪に手を染めることと一緒だと解釈される




ブルー「覚悟はできてるから」




ゴルトレ「その覚悟は間違ってるわよ」




ゴルシ「お前考え直せって」




もし捕まるとしてもタキオンと共に捕まることになりトレーナーの安全は保証される




トレーナーのことを思えば自分が犠牲になることは構わないとブルーの意志は固い




このあと…
下3

ゴルトレ「そこまで覚悟が決まってるなら仕方ないわね。この前のG1一着でパスポートの件はチャラにしてあげるわ」




ブルー「ありがとうございます」





ゴルトレに礼を言ったあとブルーは自分達以外シリウスメンバーがお見舞いに来た痕跡がないことに触れる





ブルー「シリウスは大丈夫ですか」




このままではチーム存続は危ないのではないかとブルーは心配する




ゴルシ「少なくともゴルシちゃんとマックイーンは残るから心配すんな!」




ゴルトレ「この二人が残ってくれれば十分よ」




他のメンバーが居なくなっても何も問題ないと、二人はある程度はチームから離れると予想している

ゴルシ「ゴルシちゃん一人でも凱旋門をとってやるからな!」




ゴルトレ「アンタならできるわよ」




シリウスが目指すのは凱旋門賞で例えメンバーが一人でも目標を達成するとゴルトレは言い切る




ゴルトレ「これからはライバルよ覚悟しなさい」




ブルー「わかりました」




ゴルシ「覚えてよろブルー!」




チームシリウスの伝統と強さはゴルトレがいる限り守られるのだろう




このあと…

1 シリウスメンバーがお見舞いに
2 マックイーンと会うブルー
3 正式にキタルファに戻れるとご機嫌のブルー
4 「彼女」と会うブルー
5 自由安価


下3

ゴルトレに話を通しこれで正式にキタルファに戻れるのだと ルンルン気分で病院を後にする




ブルー(私にとってキタルファは大切な場所。そこに戻れるのが凄く嬉しい)




気分よく河川敷を歩いていると見慣れた姿をグラウンドに見つけ、折角だからとブルーはその人物に会いに行く




ブルー「久しぶり」




「おう……」




「彼女」にしては元気が無さそうに見えたのでどうしたのかと事情を聞いてみる




「走りたい奴がいるんだけどよ、そいつは海の向こうにいやがる」




少しでも気になるウマ娘がいれば問答無用でレースを挑んでいた彼女でも海外は気軽に行くことはできない




もどかしい気持ちを抱えながら毎日を続けるのは嫌になると落ち込んだ様子で話をする

ちなみに走りたい相手は誰なのかを聞くと聞き覚えのある名前が彼女の口から出てくる




ブルー「ヴェニュスパークなら知ってる」




「なんでブルーが知ってんだよ?」




海外遠征に行った時、ロンシャンでの強敵として名前が挙がっていたとブルーは伝える




「トレセンはそんな簡単に海外に行けんのか?」




ブルー「凱旋門賞を獲ろうとしてるくらいだからバックアップも本気」




「マジかよ……」




ブルーはシリウスの一員として自費で向かったがプロジェクトL'Arc組は学園側が費用を負担していた




ケシとエンコーで生活費を稼ぐ「彼女」にとって海外は遠い存在であり容易に行くことができない




ずっと見下していたトレセンだがこんなにも支援体制が整っているとは思わず「彼女」はため息をつく




このあと…
下3

ブルーは学園に戻るとブライアンとチケゾーがハヤヒデトレーナーの元で、スペとスズカはグラスワンダーのトレーナーの元に




ライスはブルボントレーナーの元でトレーニングを行っているのを目撃し、ゴルシとマック以外はシリウスから抜けるのだろうと思う




ブルー(やっぱり相性は大きいんだろうな)




ゴルトレの実力に疑いようがなくとも彼女の人柄や人格はまた違う




自分がトレーナーを心の底から求めたように他のシリウスメンバーも思う所はあったのだろう




強さだけを求めるウマ娘とゴルトレは相性が良いはずなのでゆくゆくはそういうチームになっていくのだろう




ブルー(誰が相手でも関係ない)




どけだけシリウスが強くなろうともトレーナーの為に勝てるとブルーは上機嫌でトレーナー室に帰る

ブルー「トレーナー!」




タキオン「残念ながらモルモット君は不在さ」




ブルー「なんだ……」




ウキウキでトレーナー室に帰ってきたブルーだが他のメンバーと共に用事があって不在らしい




タキオンはトレーナーにはついていかず一人ブルーの帰りを待っていた




タキオン「薬の件だが早速手伝ってもらおうと思ってね」




ブルー「わかった」




お金は何よりも大事ということでブルーは文句も言わずタキオンの手伝いをやることに




ブルーが承諾したことを確認するとタキオンは彼女を自分の実験室に案内する



このあと…

1 工業系の薬の調合
2 ヤバい薬の調合
3 違法な薬の調合
4 なんだかよく分からない薬の調合
5 変な薬の実験台にされるブルー
6 自由安価


下3

タキオン「次はこれを頼むよ」




ブルー(なにをしてるのかサッパリわからない)




言われるがまま薬の調合を手伝っているブルーは自分がどんな薬に携わっているのか全くわかっていない




聞いたことのない単語のオンパレードで混乱してしまっているがタキオンの指示はちゃんとこなしている




ブルー(風邪薬とかそんなものじゃないのはわかる)




聞いたことのない成分や物質を調合しているので出来上がるものが合法か違法かの判断ができない




タキオン(いいモルモットが手に入ったのは都合が良いねぇ)




ブルーが怪しみながらも素直に調合を手伝う姿を見て、タキオンは笑みを隠すのに必死だった

タキオン「少し休憩しようじゃないか」




ブルー「ふぅ……」




薬品の入った瓶から決められたグラム数の薬品を取り出す手伝いをしていたブルーは細かな作業に疲れていた




そのためタキオンから出された水を怪しむことなく飲んでしまいあっという間に意識を失う




タキオン「本番はこれからだよ」




眠ってしまったブルーの口に怪しい薬を入れるがうまく飲み込まず、仕方なく口移しで薬を飲ませる




タキオン「どうなるか楽しみだねぇ」




トレーナーでは飽き足らずウマ娘のモルモットとしてタキオンはブルーを実験台にしてしまう




このあと…


1 ブルー大暴れ
2 タキオン襲う
3 脈止まる(助かる)
4 ゲーミング発光
5 透明化ブルー
6 トレーナー襲う
7 自由安価


下3

ブルー「んっ」




目を覚ましたブルーはある違和感を覚える。それは周りがやけに明るいことだった




まるで照明が目の前にあるような明るさで本能的に明かりを消そうと手を動かす




しかし照明があるはずの場所を手探りで探すも何も見つからずその間に意識が覚醒してくる




タキオン「気分はどうかな?」




怪しい顔をしているタキオンを視界に捉えた瞬間、ブルーは自分に何が起こっているのかを理解する

トレーナー「あれはタキオンと……?」




用事を済ませトレーナー室に向かっていたトレーナー達は校舎を全速力で走るタキオンを見つける




誰かとぶつかれば大怪我になるとタキオンに注意しようとするが彼女は何かから逃げている




タンホイザ「サイリウム持ちながら誰か走ってる?」




ウララ「違う……」




プルメリア「ブルーさんが光ってる!」




ブレーザー「ゲーミングPCと同じ光り方……ぶふっ」




ネイチャ「笑っちゃだめ、笑っちゃだめ、笑っちゃ…だめ……」




タキオン「あーはっはっはっ実験は成功だよ!小一時間は光るが我慢したまえ!」




ブルー「待て」




周期的に七色に光りながら死んだ目でタキオンを追いかけるブルーは前衛的なギャグと近いものがあった



このあと…
下3

トレーナー「僕はともかく他の娘で実験しちゃ駄目だよ」




タキオン「次からは気をつけるとしよう」




自分はまだいいとして他のメンバーを実験台にすることはやめて欲しいとタキオンに注意する




タキオンの言葉通り小一時間でゲーミング発光が消えたブルーは二度とこんなことはするなと珍しく怒っている





ブルー「騙し討ちみたいなことも絶対やめて」




タキオン「気をつけるとしようじゃないか」




悪びれる様子のないタキオンにため息をつきどうしたものかとトレーナーは頭を抱える

ネイチャ「ちょっと確認したいんだけど、ブルーが手伝ったことは意味あるんだよね?」



タキオン「そうだねぇ」




ネイチャ「じゃあブルーにお金払ってあげてよ」




タキオン「薬が売れれば分け前を払うさ」




手伝っただけでなく売れてから報酬を払うとタキオンは話す。ブルーは小遣いを持っていないのでなるべく早く報酬を払えないかとネイチャは言う




タキオン「あいにく前払いには対応していないんだよ」




タキオンの態度にネイチャは怪しさを感じている



このあと…

1 ブルーで稼ぐつもりではないか
2 そもそも薬が売れたことがあるのか
3 次は自分達の番かとウィズ達は警戒
4 そもそもトレーナーも断るべき
5 自由安価


下3

ウィズ「気を付けないと次は私の番かもしれません」




ブレーザー「マジで笑えないって」




ゲーミングブルーに思わず笑ってしまったが自分がああなってしまう危険性がある




タキオンがトレーナーだけでなくキタルファに手を出したことによりメンバーは彼女を警戒する




警戒していることを察したトレーナーはタキオンにもう二度こんなことはしてはいけないと再び注意する




トレーナー「僕の担当に手を出したら契約は解除だからね」




タキオン「ふぅん、君がねぇ」




できるものならやってみろという態度を取るタキオンに対しトレーナーはそれ以上強く言うことはできなかった

ゲーミング発光させられた後もブルーはタキオンの手伝いを何度か行ったものの報酬は貰えていない




ブルー(ひょっとして騙されてる?)




文句を言いたいが比較的に簡単な作業しかしていないのでその権利があるのかと躊躇する




やがて何回かの手伝いのあとタキオンが話があるとブルーに話しかける





タキオン「よければ薬の実験台にならないかい?」




ブルー「トレーナーに何て言われたか覚えてないの」




タキオン「報酬を支払おうじゃないか」





ブルーが自分の意思で薬を飲むことは禁止されていないと笑みを浮かべながら薬を差し出す




下3コンマ
奇数 飲む
偶数 飲まない
ゾロ目が出たら何か

ブルー「飲む」




タキオン「そうだろうねぇ」




お金には変えられないとブルーは仕方なく薬を受け取り飲み込む





タキオン「今回は趣向を凝らしてみたよ」




ちゃんと効果が出れば面白いことになるとタキオンは笑みを崩さない




下3
どんな効果?
どういう行動をしたでも

タキオン「それは欲望に素直になる薬さ」




ゆくゆくはストレス発散の為に使われるというこの薬だが希釈せずに使うと欲望の赴くままに行動してしまうらしい




それを確かめるためにブルーを実験台にしたのだが薬を飲んだ彼女に反応は見られない




タキオン「ふぅん……失敗かな。特に変わったことはないかい?」




ブルー「何も無い」




タキオン「失敗だろうが協力してくれたのは事実だからね、謝礼を渡そうじゃないか」




実験台の例として謝礼を受け取ったブルーはもういいだろうと実験室から出ていく




タキオン「さぁ、実験開始だよ」




これからが本番だとタキオンはブルーの後をコッソリとつけていく

薬は即効性ではなくこれからじわじわと効いてくる。ここからが本番だとタキオンはブルーを観察する




タキオン(どれくらい欲望を解放するのか見ものだねぇ)




ブルーの行動により薬の希釈具合を計ろうとしているタキオン。今のブルーは実験台として最適な状態だった




物欲に走っても困らないように現金を持たせているのでタキオンの策は完璧といえる




タキオン(ぞくぞくしてくるねぇ)




ブルーがどんな動きをみせるのか、タキオンはモルモットを観るような目で彼女を見ている




このあと…
1 物欲に走る
2 食欲に走る
3 ハヤヒデ襲う(モフモフ)
4 タキオンに気付き襲う
5 トレーナーと二人で会ってしまう
6 自由安価 



下3

薬が効いてきたブルーは何かに突き動かされるかのようにある場所へと向かっていく




タキオン(どこに行くんだい?)




もちろんタキオンは後をつけていきブルーがどこに向かうのかを見逃さないよう気を付ける




ブルー「いた!!」




ハヤヒデ「君は確かチケットと同じチームだったイダテンか?」




チケゾー「え?」




学園内を探し回りハヤヒデを見つけたブルーはいきなり彼女の頭に顔をうずめる




タイシン「なにコイツ?」




チケゾー「なな、な?」




チケゾーからすれば大人しかったブルーが突然こんな行動をとっている理由がわからず狼狽える

ブルー「モ"フモ"フっっ!う?っ!!」



ハヤヒデの髪を見てから一度あのモフモフを堪能してみたかったとブルーは欲望のまま行動する




ハヤヒデ「そうか…君はアヤベ君と同じか……」




激しくモフられているハヤヒデは以前に似たような経験があるようで遠くを見ている




ブルー「?ううううっ!!最高ぉ!!」




ハヤヒデトレ「いいなぁ……」




タイシン「はぁ?」



モフモフしているブルーを見て自分もハヤヒデに抱き着いたり甘えたりしたいと羨ましそうにする




そのハヤヒデトレを見ていたタイシンはいい加減にしろと白い目で見ていた




このあと…
下3


寝ます

タキオン「興味深い行動だねぇ」




ブルーがハヤヒデの髪を激しくモフっている様子をタキオンはじっくり観察している




タイシン「なんか見つけたけど」




ハヤヒデトレ「原因は彼女みたいだね」




タイシンはそんなタキオンに気付きハヤヒデトレはブルーの異常行動の原因が彼女だとわかる




怪しい薬をバラまいていると噂のタキオン。彼女はキタルファに所属しておりブルーは最近チームに戻っている




言葉巧みにブルーは騙されてしまったのだろうとハヤヒデトレは哀れむ

ブルー「んうっ!!」




満足したブルーはハヤヒデから離れどこかに走り去っていく。それを見失なわないようにタキオンもついていく




ハヤヒデトレ「キタルファのトレーナーに連絡した方がいいみたいだね」




このままでは混乱が起きてしまうのと行動を起こしているブルーに罰が下ってしまうとハヤヒデトレはトレーナーに連絡をいれる




ブルーから解放されたハヤヒデは髪がぐちゃぐちゃになってしまったがこれが初めてではないそうだ




ハヤヒデ「アヤベ君に満点を付けられたこの髪…彼女も堪能してくれたようだ」




タイシン「なにわけのわかんないこと言ってんのさ」




チケゾー「楽しそうでいいな…」




ハヤヒデの髪をどうにか戻そうとしているタイシン。チケゾーはブルーが生き生きとしたいる様子を羨ましそうに見ていた




このあと
選択肢は>>691のを使用

下3

ブルーは何かを探していたようだが見つからず、旧校舎の隅で立ち止まってしまう




タキオン(ここになにかあるのかい?)




そんなことを知らないタキオンはブルーがここに目的があるのだと考え彼女から目を離さないでいた




ブルー「……」




タキオン「ん?」




ブルーはキョロキョロと辺りを見渡したあと、背後に居たタキオンの存在に気付く




ブルー「貴女でいいや」




タキオン「なるほどねぇ」




ブルーは顔を赤らめながらタキオンに抱き着く。この反応に覚えがあるタキオンは冷静に対処しようと行動する

以前カフェに性欲を爆発させる薬を飲ませた時に裸で抱きつかれた覚えがある




感情をコントロールすることはできても知らないものを再現できないということが証明されている




カフェは性欲に突き動かされ行動したが女性同士の性行為のやり方を知らなかったので、裸で抱き着く以上の行動はしなかった





タキオン(私の白衣を着せておこう)




裸で学園内を歩かせてしまえばその責任は自分になってしまうとブルーに着せる用に白衣を脱ぎ出す




ブルー「話が早いわね」




タキオンが白衣を脱いだことをいきなり行為を求めているのだと解釈したブルーはタキオンと唇を重ねる




このあと…

1 最後まで
2 途中で薬が切れる
3 タキオンされるがまま
4 トレーナー間に合う
5 トレーナー二人を見つけるも見入ってしまう
6 自由安価


下3

トレーナー「ブルー!」



ブルー「とれぇなぁ」




タキオン「ん………ぐ。助かったよモルモット君」




ブルーのキスから逃れられずどうしたものかと珍しく困っていたタキオンをトレーナーが助ける形となった




ブルー「好き。好きだからトレーナーのこと」




ブルーはタキオンから離れトレーナーに抱き着き甘え出している




トレーナー「あのねタキオン、もう薬はやめてって言ったよね?」




タキオン「これは彼女が望んだことさ」




ブルーから実験台になることは禁止されていないはずと余裕を含んだ笑みをトレーナーに向ける

トレーナー「ハヤヒデトレさんからの連絡がなかったらどうなってたことか…」



タキオン「これくらいどうということは無いさ」




実験にはリスクがつきものなのでブルーに最後までされても仕方なかったとタキオンは悪びれる様子がない




タキオン「彼女は君を探していたようだ。あとはゆっくり楽しみたまえ」




トレーナー「ちょっと待ってタキオン!」




まだ話は終わっていないからと彼女を引き留めようとしたが暴走しているブルーに押し倒されてしまう




ブルー「んふー」



トレーナー「ダメだブルー、こんなの」




ブルー「私がどれくらいトレーナーのこと好きか知ってもらうから」




服を脱ぎ捨てブルーはトレーナーに跨る




このあと…

1 薬が切れる
2 トレーナー襲う
3 途中で薬が切れる
4 二人の様子を見ているタキオン
5 ウィズ達もやってくる
6 自由安価


下3

ブルー「……」




裸になったところでブルーの動きが止まる。どうやら薬の効果が切れたようで冷静になれている




トレーナー「薬が切れたみたいだね」




ブルー「うん」




欲望のままに行動していた時とは違い、どういう状況なのか辺りを確かめながら把握する




ブルー「無理やりする所だった」




トレーナー「そうだね……」




力ではウマ娘には勝てないのでもし薬が切れていなければトレーナーと最後までしていただろう

タキオン「こんな時に効果が切れるとは興醒めだねぇ」




二人の様子を見ていたタキオンは中途半端なところで終わってしまったことを惜しがる




もう少し効果時間を伸ばせば続きを観察できるだろうと早急に実験室に帰ろうとする




ウララ「ダメだよ」




タキオン「ぁ」




チームメイトとして見過ごせないとウララの優しい拳がタキオンの顎を捉え一瞬で意識が飛ぶ




ウララに遅れウィズ達も駆けつけブルーと保護とトレーナーの無事を確認する




このあと…

1 薬を飲むなとブルーを注意
2 簀巻きタキオン
3 タキオンには一度痛い目にあってもらおう
4 ブルーを見てブチ切れウィズ
5 ブルーを抱きしめるトレーナー
6 自由安価


下3

トレーナー「お金は大事だけどタキオンの薬は飲んじゃいけないよ」




ブルー「なるべく飲まない」




ネイチャ「なるべくじゃなくてもう飲まない!」




ブルーから話を聞いてみると確かに彼女の意思で薬を飲んでいたことがわかる




謝礼欲しさに実験台になることはこれからは止めるようトレーナー達は注意する





タキオン「この扱いはどうかと思うよ」




同意はあったとはいえブルーに変な薬を飲ませたとタキオンは簀巻きにされている

スカーレット「あんた達!タキオンさんになんてのとしてるのよ!!」




簀巻きタキオンを通りがかりで見たスカーレットが彼女に酷いことをするなと突撃してくる




プルメリア「ブルーさんに怪しい薬を飲ませたんです」




スカーレット「なによそんなことくらい!」




タキオンの薬を飲めただけでも感謝しろとスカーレットはよく分からないことを叫ぶ




タキオン「スカーレット君助けてくれるかい?」




スカーレット「すぐに助けます!」




止めるウィズ達を無視し強引にタキオンを連れ去ろうとする




このあと…


1 タキオン逃走成功
2 トレーナーが止める
3 ダストレが来る
4 困った時はスカーレットだと安心するタキオン
5 自由安価


下3

タキオン(やはり困った時はスカーレット君だねぇ)




スカーレットに運ばれながらタキオンはいざという時には彼女が頼れると確認していた




今日はあのまま責められ続けるところだったがスカーレットのお陰でその窮地から逃れることができた




タキオン(彼女で実験することはやめておこう)




彼女は薬を飲んで欲しいと言えばどんな薬でも飲むだろうがスカーレットにその役割は勿体ない




今回のようにいつでも助けてくれる便利な存在としてキープしておくべきだと計算する





タキオン(自分で言うのもなんだがいい後輩に恵まれたものだ)




簀巻きにされたままタキオンはスカーレットに運ばれ続けている

スカーレット「ここに隠れていてください!」




タキオン「助かったよスカーレット君」




どこかの部屋のロッカーにタキオンは入れられスカーレットはウィズ達を撹乱すると部屋から出て行く




タキオン「ふぅん…この状態から解放して欲しかったねぇ」




簀巻きのまま運ばれそのままロッカーに入れられたのでタキオンは体が自由に動かせない




暫くの辛抱だと諦めタキオンは大人しくロッカーの中でスカーレットを待つ





タキオン「んん、まだかいスカーレット君……」




暫くどころか感覚的に数時間経ってもスカーレットは現れず、待っているうちにタキオンは尿意に襲われる




タキオン「おーい、誰かいないかい?」




ウィズ達に見つかるのを覚悟で大声を出すものの誰も近くにいる気配がない





タキオン「これは……マズイ……」




このあと…

1 ギリギリでスカーレット来る
2 間に合わない
3 実は見てたキタルファ
4 スカーレットくるもギリギリ間に合わない
5 トレーナー来て間に合う
6 トレーナー来て間に合わない
7 自由安価


下3

トレーナー「こんなところに誰かいるの?」




タキオン「その声はトレーナー君かい!?」




タキオンの大声を聞いたトレーナーは空き教室に入ってくる。タキオンは自分はここだとロッカーの中で騒いでいる




タキオン「早く!早く助けてくれ!」




トレーナー「ちょっと待ってね…うーん、ウィズ達を呼んできてもいい?」





ウマ娘を一人で持ち上げるほどの筋力がないのでウィズ達を呼んでくるとトレーナーは立ち去ろうとする





タキオン「う……!!」




トレーナー「んっ?」




もうとっくに限界だったタキオンのダムは決壊し水溜まりができてしまった

タキオン「とんだ辱めを受けたよ……」




ジャージ姿に着替えたタキオンは空き教室の隅で体育座りをしている




トレーナー「何時間も動けなかったのは辛かったよね」




タキオンの決壊したダムの後片付けをしながらトレーナーは彼女を慰めていた




スカーレット達の学園内での追いかけっこは生徒会に見つかりブルー達は生徒会室に連行されたそうだ




トレーナー「僕も生徒会室に呼ばれてたんだけど後回しかな」




掃除の後片付けと制服の洗濯はこっちでやっておくからとトレーナーはタキオンに優しく話しかける



このあと…

1 なぜそんなに優しいのかとタキオン
2 責任を取れとトレーナーに迫る
3 今回の礼として下着はとっておけとタキオン
4 この借りは返すとタキオン
5 トレーナーを意識するタキオン
6 自由安価


下3

タキオン「なぜそんなに優しいんだい」




心の中にあった疑問が思わず口に出てしまったタキオン。どう考えてもトレーナーが自分に優しく接する理由がわからなかった




トレーナー「そこまで悪い子じゃないのは知ってるし君のトレーナーだからね」




タキオン「トレーナーというだけでかい?」




トレーナー「君のことを信頼してるってことだよ」




放任主義の親で育ち誰かを捕まえては実験台にしていたタキオンは、誰かに信頼される経験はほぼなかった




それなのに出会ってまだ日も浅いトレーナーはタキオンのことを信頼していると口にした




タキオン「私を、信じるというのか……そうか……」




独り言をぶつぶつと呟きながらもタキオンはトレーナーから目を離せなくなっていた

その頃、会長室にブルーは呼ばれルドルフに今日あったことの説明をした




ルドルフ「合点がいった。報酬付きの実験台だから引き受けたということだな」




ブルー「そうじゃなきゃあんな奴の薬なんか飲まない」




そうだろうなとルドルフは苦笑いを浮かべる。ブルーが薬でおかしくなったことは結果であり、どうしてそうなったのかをルドルフは知りたかった




場合によってはブルーも同罪で最悪の場合には謹慎もあり得る騒ぎだったとルドルフは言う




ルドルフ「特待生を目指す君が謹慎はマズイだろう?」




ブルー「そうなったらもう辞めるしかなかった」



レースもテストの成績も問題ないので謹慎など不祥事を起こさなければ来年度の特待生は固い




ルドルフはブルーは自分の意思でそんなことはしないはずだと直接話を聞いてことの始まりを確かめたかった

ブルーを呼び出したのはもう一つ理由がある。ルドルフはこの学園特有の事情があると語り出す




ルドルフ「学園への寄付とは別にウマ娘個人を支援したいという企業や個人がいる」




ブルー「ああ、タニマチ?」




ルドルフ「そうだな……君ならば知っているだろう」




ウマ娘個人に対してスポンサーが付くことは珍しくはない。勝負服にスポンサーのロゴが入っているウマ娘も存在する




企業ロゴが入っている場合は純粋な気持ちで応援してくれているパターンが多いが、それ以外のパターンもある




ルドルフ「この学園の悪しき習慣だ。タニマチとウマ娘を引き合わせることはできる」




学園に支援があったのち、支援者が特定のウマ娘を支援したいと言ってきたら学園はその話を受け入れるそうだ




ブルー「私を支援したい人がいる?」




ルドルフ「支援を受けるかどうかは任せるが、来年度まで楽にはなるのは確かだ」



学園が関与するのはウマ娘と支援者が会う所までで、それ以降は本人達に委ねられる



ブルーは…

1 会いたくないと拒否
2 会ってから決める
3 トレーナーに相談
4 悪しき習慣を止めないのかとルドルフに
5 人身売買みたいだと気づくブルー
6 自由安価


下3

ブルー「私が断る理由はないけど一ついい?」




ルドルフ「どうした」




ブルー「悪しき習慣を止めるつもりはないの?」




そう言われるとルドルフはなにも言い返すことはできなかった




レースで結果を出しているウマ娘はまだいいが、良くて表彰台のウマ娘がタニマチにいいようにされてきたことをルドルフは知っている




学園はそれを知りつつ個人的に支援したいのなら寄付を寄越せという態度をとってしまった




このときから金さえあれば現役ウマ娘を「買える」システムが出来上がってしまったのだ




この学園に長く生徒会長として存在しているルドルフはこのシステムを知りつつ今の今まで見逃していた

ルドルフ「そうだな、私は一度終わった身だ。最後くらい会長らしいことをさせてもらおう」




ブルー「できるの?」




ルドルフ「無理だろうな。私ごときが騒いだところでこの学園は変わらない」




ルドルフ「だがこの皇帝が騒いだとなれば一部の記憶には残るだろう」




個人スポンサーの寄付が全て無くなれば学園の運営に支障が出るので禁止することは不可能に近い




それでも最後の仕事としてタニマチの排除や個人スポンサーの制限などできることはすると決意を固める



このあと…
下3

ルドトレ「それ以上アイツと関わろうとするな」




生徒会室から出たブルーにルドトレが余計な事を言うなと釘を刺す





ブルー「どうして?」




ルドトレ「学園運営に支障が出ればこっちの取り分が減る」




ブルー「貴方も学園側なのね」




ルドトレ「皇帝のトレーナーだから当然だ」




いつもとは違い威圧感を出しブルーと話すルドトレ。これが彼の正体なのだろう




ブルー「恥ずかしくないの?」




ルドトレ「そんな感情は持ち合わせていない」




二度とルドルフと関わるなと再び釘を差すとルドトレは会長室に入っていってしまった




ブルー(私にはどうすることもできない)




力も何もないブルーにできることはなくルドルフが行動を起こしてくれることに期待するだけだった

ルドルフの話からすれば自分は支援者と会うことは避けられない




純粋に応援してくれるのならいいがそうでない可能性の方が高い




ブルー(好き放題されるのは構わないけど処女だけはトレーナーに捧げたい)




地元でやっていたこととほぼ同じなのだろうと予想できるのでタニマチに嫌悪感はなかった




それよりも純潔だけはなんとしてもトレーナーに捧げたいとブルーはそっちのことしか考えていなかった




ブルー(いっそのことトレーナーに相談しようかな)




支援者とは一人で会うつもりだったがまずトレーナーに相談するもの有りかと考え始めていた




このあと…


1 相談せずに会う
2 トレーナーに相談して会う
3 タニマチ持ちのウマ娘に相談
4 ルドルフが支援の話を無かったことに
5 自由安価


下3

二人だけで話がしたいとトレーナーを呼び出したブルーは自分個人に支援の話が来ていると説明する




トレーナー「ブルーが……」




ショックを受けているがまだ絶望はしていない。支援者がまともなスポンサーである可能性は残っている




しかしトレーナーはタニマチといえばウマ娘を好き放題するというイメージが強くやはりショックを隠せない




トレーナー「僕が稼いでいたらブルーは困らなかったのに」




ブルー「トレーナーは何も悪くないから」




自分を責めることはやめて欲しいとブルーはトレーナーに寄り添う




ブルー「悪いのはタニマチを許してる学園」




まともなスポンサーのみを認めれば良いだけなのに学園はむしろ寄付を煽りタニマチを迎え入れてしまっている

ブルー「今度会ってくるけどトレーナーは来ないで」




もし悪意を持ったタニマチなら相手といるところを見られたくないとブルーは言う




ブルー「まともな人ならまたトレーナーに会ってもらう」




トレーナー「僕は君を……」




それ以上は言わなくていいとトレーナーの口を唇で塞いでしまう




ブルー「私の気持ち、受け取ってくれたらそれでいい」




これでどんな結果になっても構わないとブルーは振り切れる



このあと…

1 支援者はまともな企業
2 悪意のあるタニマチ
3 変わった企業
4 変わったタニマチ
5 自由安価



下3

支援者と会う前日、ブルーの元に乙名史記者が訪れてくる




乙名史「学園の闇を暴くお手伝いをさせて下さい!」




トレセン学園にとって隠したい事実であるウマ娘個人への支援を彼女は記事にするのだという




ブルー(ルドルフだ)




ルドルフもルドトレに釘を刺されこの件で動けなくなってしまったものの外部に頼る方法がある





ルドルフは乙名史記者に支援のことをリークしブルーがタニマチと話す現場を押さえる




そうすればこの件は表に出ることとなり学園の闇を暴くことができる

乙名史「もちろん謝礼はお渡ししますので協力お願いできませんか?」




ブルー「やります」




ルドルフの気持ちに応えられるのは自分だとブルーは乙名史記者と協力することになる




ブルー(ルドトレの首が飛べばいいけど難しそう)




闇を暴くことができてもルドトレが個人でやっていたことではないので彼に何かしらの処分が下ることは期待できない




それどころかトレーナー達の待遇が悪くなるリスクもあったがブルーは躊躇しなかった




ブルー(トレーナーもこんなことは望んでいない)




ウマ娘が好き放題される環境をトレーナーは良しと思うはずがないことをブルーは知っている




このあと…
下3

『衝撃!G1ウマ娘に迫る魔の手!トレセン学園関与か』




乙名史記者により学園の闇が暴かれる。世間の反応は週刊誌の記事だからと鈍かったが次第に事は大きくなる




ブルーの協力のお陰でタニマチからトレセン学園への寄付の流れが細かく知れたことにより記事の信憑性が増す




この件に理事長は「事実無根だとコメントをしているが苦しい言い訳でしかない




記事では純粋な気持ちでウマ娘を応援している企業は素晴らしいとタニマチと混同しないよう配慮がなされた





その甲斐あって邪なタニマチのみが悪なのだという考えが世間に広がった

ウィズ「やっぱりあの記事のウマ娘はブルーだったんだ…」




ネイチャ「トレーナーさんには相談したんでしょ?」




ブルー「しないわけない」





記事ではウマ娘の名前は伏せられていたがルドルフとタニマチについて話していた所をルドトレに知られていた




そこから考えれば記事のウマ娘はブルーなのだとわかってしまい、報復としてキタルファの待遇は悪くなっていた





タンホイザ「トレーニング機器が使えないくらいどうってない!」




ブレーザー「これで良かったと思うけど」




トレーナーは勿論ウィズ達もタニマチが許される環境を良しとしていなかったので待遇が悪くなるくらい構わないと納得していた

プルメリア「ブルーさんの特待生は危なくないですか?」




ルドトレに喧嘩を売った形になるのでこれからどんな報復がやってきても不思議ではない




ブルー「そうなったら辞めるだけ。みんなに迷惑はかけない」




自分のせいでキタルファに迷惑はかけないとブルーは断言する




ブルー「私一人でトレーナーとキタルファを守れるならそれでいい」




ウィズ「そんなことトレーナーも私も望まない!」




ブルー「学園に喧嘩を売った代償は必要だから」




既に覚悟が決まっているブルーは自分一人が消えて解決ならそれでいいと考えている



このあと…


1 タニマチ持ちのウマ娘からブルーに報復
2 トレーナーの立場が危うくなる
3 タニマチのことをどこも報じなくなる
4 理事長高飛び
5 理事長にブチ切れメイ
6 自由安価



下3

記事を追うように各種メディアはトレセンの闇について報じていたがある日から全く報道されなくなった





どうやら学園がメディアに金をばら撒いたようで、どこもこのことを報じなくなってしまった




ルドルフ(ここまで腐っていたか)




タニマチが居なくなろうともメディアにばら撒いた金がどれだけ大金でもトレセン学園は傾くことはない




ルドトレのような末端に取り分がいかなくなるだけで学園には潤沢な資金が存在している




なのでどれだけルドルフやブルーが騒いだところで学園がダメージを受けることはない




ルドルフ(無駄死にはしない)




結果は分かっていてもできることはあるはずだとルドルフは次の手を打とうとする

ブルー(これ以上迷惑をかける前に早く辞めなきゃ)




ルドトレからの嫌がらせはまだ続きキタルファはトレーニング機器を使わせてもらえていない




他のチームもその事に気付き始めるがルドトレや学園には逆らえないと見て見ぬふりを続けている




ブルー(トレーナーもキタルファもここにいる)




離れ離れは寂しいが自分が学園から去ればトレーナーがどこかに飛ばされるという事態は免れチームも守れる




トレーナーと出会えたことは何よりも嬉しかったと学園に感謝しつつ、トレセンを去ることをブルーはチームに伝えようとする




このあと…

下3

キタルファのトレーナー室にはハヤヒデトレ、オグトレ、クリトレのチームが集まっていた




彼らもタニマチが許される環境を良しとせず、乙名史記者に協力したブルーを称賛している




ハヤヒデトレ「ルドトレさんの嫌がらせを止めましょう」




オグトレ「あんなのは許しておけない」




クリトレ(ここで活躍したらイナリとワンチャンある!)




それぞれのトレーナーと共に担当ウマ娘もキタルファの味方をするそうだ




ハヤヒデ「なぜ正しいことをして罰を受けなくてはならない」




クリーク「許せません」




ここに集まっているメンバーはタニマチが許せないこととキタルファを守ろうということで意見が一致している

タイシン「ルドトレが黒幕じゃない限りどうにかするのは無理だと思うけど?」




ネイチャ「確かにタニマチは学園側の問題だけど嫌がらせは別でしょ」




ハヤヒデ「相手は皇帝のトレーナーだ、一筋縄ではいかないだろう」




これといった策はないが協力すれば見えてくるものがあるはずとトレーナー達はこれからどうするかを話し合う




ウマ娘達も自分たちにできることはないかと話し合っているがタマの表情は暗い




オグリ「無理はしなくていいぞタマ」




タマ「うるさいボケ……」



いつもの突っ込みにもキレもなく元気が無い




このあと…

1 策は出ないが協力関係を確認
2 ルドトレを降格させられないか
3 ルドルフが協力
4 タニマチ持ちだったタマ、気分が優れない
5 ブルーが居ないことに気付くトレーナー
6 自由安価


下3

相手が悪くこれといった策は出てこないが話し合いの最中にルドルフから連絡がくる




ルドルフ「私のトレーナーが迷惑をかけていてすまない。君たちに協力させて欲しい」




かつての走りを取り戻したルドルフは権力に縋るだけのルドトレは必要ないという





七冠を獲った時のルドトレの輝きは既に消え失せておりドス黒いものに成り果ててしまった




彼の引導は自分が渡すとルドルフも協力してくれることになる




ルドルフが味方ならこれ以上のアドバンテージはないとトレーナー達の士気は上がる

トレーナー「っていうことになってるんだ」




ブルー「ルドトレに逆らったら嫌がらせされるのに」




トレーナー「ハヤヒデトレさん達はそれが許せないんだよ」




トレーナーはブルーにハヤヒデトレ達とルドルフが味方になりタニマチとルドトレのことで協力してくれると説明する




うまくいけば学園を辞める必要がなくなるブルーは協力してくれることはありがたいと喜ぶが、やはり不安が勝る




ブルー「もし無理そうなら私が辞めるから」




トレーナー「そんなこと許さないからね」




ブルー「トレーナーが嫌な思いをするのに耐えられないの」




担当を守るのは当然というトレーナーと彼を傷付けなくたいブルーはお互いに譲らない




ブルー「私にとってトレーナーは何よりも大切なの」




トレーナー「担当が大切なのは僕もだよ」




互いに一歩も譲らずどちらの意見も受け入れようとしない



このあと…

1 ブルー折れる
2 トレーナー折れる
3 決着つかずトレーナー宅で続き
4 タマ裏切る
5 ルドルフが仲裁
6 自由安価


下3

ブルー「……わかった」




言い争いが続いたあとブルーは折れトレーナー達の協力を受けることを選んだ




トレーナー「自分の担当は絶対に最後まで面倒をみるって決めたんだ。だからブルーを辞めさせるわけなんかないよ」




彼の意思は固いようでどうやっても覆せないとわかったブルーはトレーナーの言う事に従うしかなった




ブルー「そこまで言うならちゃんと責任とって」




トレーナー「勿論だよ」




次からの会議にはブルーも参加してもらうからと言いトレーナーは策を考えるため帰路に着く

トレーナー(どうしたものかな。相手はルドトレっていうのが厄介)




ルドトレは学園側の存在であるものの特定の派閥に存在しておらず責め所がない




彼は個人で動いているので例えルドトレを降格できたとしても学園が変わることはない




トレーナー(学園を責めれば尻尾切りでルドトレが切れる可能性はある)




トレーナー(両方は無理かな……優先度が高いのはどっちになるだろう)




学園からすればルドトレという個人はいつでも切れる末端にしか過ぎないが皇帝のトレーナーということで力はある




これまでタニマチで稼いできただけあり学園は簡単には隙を晒さない



このあと…
下3

ビター「どういうことですかトレーナー!」




理事長が学園から長期離席する事になり暫くの間、責任者である理事長代理は樫本理子となった




理事長が学園から居なくなる理由は定かではなく面倒なことを代理に押し付けたかっただけだろう




面倒なことというのは記事の対応で各種メディアが報じなくなっても乙名史記者だけは諦めず取材を続けていた




ココン「理事長が高飛びとか許せない」




樫本「やめなさい理事長はそんな人ではありません」




ビター「本気で言ってるんですかトレーナー!?」




タニマチを黙認していたことは隠しようもない事実であり理事長が関与していたのも事実




そんな理事長を庇う理事長代理に二人は詰め寄る

ビター「理事長が改心しないと自分達みたいなウマ娘が!」




樫本「やめなさい!」




ココン「やめるわけないし。こっちはトレーナーに救われたことは一生忘れないから」





ビターとココンは理事長代理と出会うまでは実力が開花せず苦しい毎日を送っていた




そんな時、力になってくれる人がいると甘い言葉で学園に騙され二人はタニマチの好きなようにされていた




二度とレースで活躍できないと思っていた二人を救ったのが他でもない理事長代理であった




ビターとココンはチームファーストのエースにまで上り詰めたがそれは理事長代理に救われたからであり命の恩人とさえ思っている




そんな理事長代理がタニマチのことで理事長を庇うというのは信じられないことだった

ビター「トレーナーはそんな人じゃない!」




ココン「いい加減にしてよ」




樫本「これは私達だけの問題ではありません!」




下手をすれば学園の危機となり全てのウマ娘に悪影響が出るかもしれないと理事長代理は警戒している




実際にそんな危機では無いのだが理事長代理にはわざと何も知らされていないので彼女は最大限に警戒している




樫本「私だって学園を庇いたくありません!けどこうしなければいけないんです!」




ビター「そんな……」




二人の声は届いているがどうしようもないのだと理事長代理は悔しがることしかできない




このあと…

1 海外で寛ぐ理事長
2 よからぬことを考えるビターココン
3 タニマチ持ちのウマ娘がトレーナー達を攻撃
4 ビターココンがブルーを訪ねる
5 退院したゴルトレが状況把握
6 自由安価


下3

ブルー「会って話したいことってなに?」




ビターとココンは乙名史記者の記事に出てくるウマ娘がブルーであることを知りコンタクトをとってきた




二人は理事長代理が理事長の代わりにされたことに怒っておりタニマチも許せないと事情を話す




ビター「樫本トレーナーの為に協力してくれない?」




ブルー「そっちに協力するより二人がこっちに協力した方がいい」




キタルファとハヤヒデトレ達が組み対策を考えているとブルーは伝える。ビターは乗り気だがココンは渋る




ココン「集まって話してるだけなら無意味じゃん」




トレーナー達は何度か話し合いはしているがこれといって策が思い浮かばないでいた




そんな集まりに自分達が参加する意味はないとココンは言い切る

ブルー「そっちはなにかあるの?」




ココン「あるから協力してって言ってるの」




詳細を話して欲しいと頼むが人数が多いと裏切り者が混じっているかもしれないとココンは説明を拒む




ビター「単純にみんなに知られたくない話でもあるから…」




ブルー「それって二人ともタニマチ持ちだったこと?」




ココン「な……んで…」




悲しい目をしていたのでわかってしまうとブルーが答えると二人は泣きそうな顔になる




なんとか涙を堪えることができた二人は改めてブルーに協力を依頼する




ブルーは…

1 トレーナー達に黙って協力
2 トレーナー達に相談して協力
3 断る
4 現時点では断る
5 自由安価


下3

ブルー「大抵の事は驚かないし軽蔑しない」




自分の育った環境をブルーは二人に話す。自分たちは不幸なウマ娘と認識していたビターとココンは彼女の話を聞き衝撃を受ける




あまりに淡々と話すので嘘かと思いたかったが彼女の話は経験した者でないと話せないリアリティがあった




処女は守ったブルーと好き放題されたビターとココンでは重さは違うかもしれないが、ブルーはやってきた年月が違う




生活する為に毎日のように手、胸、口などを使ってきたブルー。彼女は二人より不幸といえるが本人はそう思っていない




ブルー「私は受け入れてたから」




そうしなければ生きていけない環境だったブルーは過去の行為も全て受け入れていた




好き放題された過去を二人は到底受け入れることなどできず、ブルーは強い意志があるのだとビターとココンは理解し策を話すことに決める

最初から支援者がいると言われたブルーとは違い、二人は力になってくれる人物がいると学園から言われた





勝つ為に必要なものが手に入ると言われ会った相手はタニマチで二人は騙された形になる




ココン「こっちはその時の音声がある」




スマホの誤動作で学園との会話を途中から録音しており、証拠として十分使えるものである




続けてビターが理事長から力になってくれる人物と会った方がいいと言われたと続ける




ブルー「それは証拠にならない」




ココンの持っている音声のように証拠がなければ理事長と学園は非を認めないとビターの証言は無意味だと指摘する




ブルー「音声だけっていうのも厳しそう」




各種メディアに事実無根と言い切った理事長が音声ごときで揺らぐことはないのではないかと二人の策を疑問視する




このあと…
下3

ビターとココンから得た情報をトレーナーに話すブルー。トレーナーは実際に被害を受けた二人の話を聞き憤っている




トレーナー「学園が暗黙してることが許せない」




ウマ娘が寄付金で買われているもの同じ状況はやはり無視できない




しかしブルーが得てきた情報だけでは厳しいというのはトレーナーも同じだった




トレーナー「理事長は当分の間は帰ってこない。帰ってくるのは世間が忘れた頃になると思う」




ブルー「帰ってこない間、責任を取らされるのは理事長代理になる」




トレーナー「あの人は学園を何だと思ってるんだ……」




トレーナーの嘆きは理事長に届くはずもなくモヤモヤしたものが溜まるだけだった

更にビターとココンが危険視している裏切り者は居てもおかしくない状況だと頭を悩ませる




トレーナー「僕たちは学園には逆らえないから命令されたら何でもすると思う」




ブルー「ハヤヒデトレ達は敵ってこと?」




トレーナー「全員じゃないけど…いや、全員敵かもしれないと思わないといけない」




流石にキタルファメンバーは信頼できるがそれ以外のメンバーに情報を流すべきではないとトレーナーは決める




トレーナー(話し合いで策が出ないのもそれが原因かも)




学園が不利にならないよう裏切り者が妨害していると考えられるが、裏切り者は最初からおらず勝手に混乱しているだけかもしれない




トレーナー(こうなることまで予想済みだったらお手上げになる)




学園と理事長という悪をどう切り崩すのか明確な答えは出ない



このあと…

1 裏切り者がいるか調べる
2 ブルーとトレーナーはビターココンに協力
3 乙名史記者、通り魔にあう
4 レースが近付いてきてしまう
5 自由安価


下3

理事長「わかった。引き続き行動するように」




長期出張ということになっている理事長はパリで小間使いからの電話を受ける




各種メディアは金の力で黙ったが乙名史記者だけはしつこくタニマチのことを記事にしていた




記者の一人くらいどうということはないが見せしめとして理事長は彼女の殺害を命令した




残念ながら彼女の命を奪うことはできなかったが重症を負わせることに成功したと聞き理事長は妥協する




理事長(できれば死体を晒したかったが仕方がない)




乙名史記者はハッキリと「殺された」とわかるよう死体に細工をする計画だったが彼女は助かってしまったのでそれは不可能




しかし学園に楯突こうとする愚か者達にはこれで十分効くはずだと切り替え理事長はある人物に会いに行く

理事長「その通り!学園に寄付さえあればウマ娘は性奴隷も同じ!」





理事長が会っていたのはパリのレース関係者で日本ではタニマチという文化があると説明する




もちろん関係者はタニマチの意味がわからないので理事長が詳細を説明すると彼の目の色が変わる




理事長「我が国のウマ娘は凱旋門賞を制する!そのウマ娘達を自由に買えるのだ!」




記事のほとぼりが冷めるまで日本でのタニマチ探しはほぼ不可能となってしまったので、理事長は新たなる市場を開拓しようとしていた




もともお市場開発を企んでいたところにメイとプロジェクトL'Arcがやってきた。この偶然は必然だと理事長は感動さえ覚えた




ピンチはチャンスであると理事長は精力的に動き、巨額の寄付の約束を取り付けることに成功する




このあと…

1 乙名史記者の怪我にビビるトレーナー達
2 次は自分達の番だとイナリトレ達パニック
3 レース関係者に「彼女」の姿が
4 理事長の企みを知らないメイ、トレーナーをプロジェクトに正式に誘う
5 退院したゴルトレ、事情を把握
6 自由安価


下3

(こんなクズが理事長とかトレセンはどうなってんだ?)




どうしてもヴェニュスパークと勝負をしてみたかった「彼女」はパリでタニマチを見つけることに成功していた




局部は隠した裸の写真にフランス語でメッセージを加えSNSで流し、自分に興味を持った人物とメッセージを送り合った




ヴェニュスパークと走りたい一心でフランス語をなんとかした「彼女」はタニマチに旅費を払ってもらいパリに来ていた




整っている顔をしている「彼女」はメイクをすれば普段とは別人のような容姿になり理事長は「彼女」に気付かなかった




(このクソガキを放置してたらブルーがヤバいな)




理事長を放置していれば凱旋門賞を目指しているブルーも売り物にされてしまうことに気付く

「彼女」のタニマチはレース関係者でその秘書として彼女はこの場に来ていた




(クソが~~!こんなことになるなら録音しときゃ良かった!)




もし理事長の問題発言を録音していればそれをブルーに送れば理事長は処分されていたと「彼女」は悔しがる




(放置なんかできねぇがどうする?)




録音データが無い状況では正攻法で理事長を責めることは不可能




だからといって理事長は放っておけないと「彼女」は対策を考える




「彼女」は…

1 録音データがあると理事長にブラフ
2 理事長ボコボコにする
3 理事長に責任を取らせる
4 タニマチに協力を依頼
5 自由安価



下3

T「今日も素晴らしい夜だった」




「そりゃ良かった。ところでちょっと相談があるんだけどよ」




夜。パリのタニマチと行為を終えたあと「彼女」は協力して欲しいことがあると相談する




日本のトレセン学園には友人が居て彼女は凱旋門賞で勝つ実力があり「買われる」可能性がある




それをなんとか阻止できないかと相談するが彼は難しいと即答する




T「何人かは金を支払うと約束し実際に払った者もいる。その約束を反故にすれば理事長の命はない」




ウマ娘を買える力があるということはマフィアとも繋がっているレース関係者も多い




もしウマ娘を売らないと態度を変えることは殺されることだと理事長は理解している




命がかかっているのならどんな手を使ってもウマ娘を売るとタニマチは断言する

「凱旋門で負ければいいとかあるか?」




T「勝とうが負けようが買われることに変わりはない」




トレセン学園の勧めで短距離~ダートまで凱旋門賞を増やしたのは「商品」をいくつも売るため




この為に理事長は入念に用意していたのでそれが覆ることは絶対にない




「ダチを救うにはどうしたらいい?」




T「手っ取り早いのは凱旋門賞に出ないことだ」




トレセン学園のウマ娘が凱旋門賞に出るということは「出荷」と同じ。ならば凱旋門賞で走らなければ商品として店に並ぶことはない




「それか凱旋門賞を中止にすりゃいいんだな」




T「それはそうだが勧められたものじゃない」




「この俺を好き放題させてやってるんだ、ちゃんと見返りは貰うからな」




T「そうだな協力しよう」




「彼女」を気に入ったタニマチは喜んで彼女に協力するという




このあと…
下3

パリで「彼女」が企みを巡らせている時、学園ではイナリトレ、クリトレ、ハヤヒデトレの三人が話していた




ハヤヒデトレ「乙名史記者のことは知っているだろう」




クリトレ「あれは見せしめということですね」




イナリトレ「イナリとイチャラブしたいから僕は降ります!!」




乙名史記者は一命を取り留めたが不審者に滅多刺しにされたうえに犯人が捕まっていない




噂では警察は最初から捜査する気もないと聞いており、裏で絵を描いているのは学園しかない




学園がここまでとは考えていなかった三人はトレーナーには悪いがこの件から降りるべきかと話し合っている




クリトレ「君の動機は不純過ぎるけど降りるって選択肢は正しいかも」




ハヤヒデトレ「命あっての物種というからな」




学園に逆らえば命が無い。ならば自分達は理事長に従う以外に選択肢はないと結論が出る

ハヤヒデトレ「ハヤヒデ達も乙名史さんのことは知っている」




クリトレ「彼女達はどう思ってますか?」




ハヤヒデトレ「口には出していないが不安がっていたよ」




トレーナー達に協力している自分達が危険な目に遭うかもしれないとハヤヒデ達は心配していた




ハヤヒデはタニマチは絶対に許せないと憤っていたが今回の事件で学園の闇の深さを知ってしまった




ハヤヒデトレ「ここで自分達が抜けてしまえば彼を見殺しにするのも同じだな」




クリトレ「やっぱりそうなりますよね……」




イナリトレ「それはイナリが一番嫌いなやつ!彼女に嫌われてたくない!」




トレーナーに協力しなければ自分達は無事だが最悪はトレーナーとキタルファメンバーが死体になる




下手に関わってしまった以上、降りるにしてもどう降りればいいのかと三人は頭を抱える




このあと…

1 やっぱり協力を続ける
2 トレーナーに冤罪を被せて抜ける
3 トレーナーから協力しなくていいと話
4 ハヤヒデ達も抜けるべきとそれぞれのトレーナーに
5 自由安価


下3

ハヤヒデトレ「もしもの話だ、自分達の担当が被害を受けたらどうする?」




イナリ「イナリの処女は僕のものだ!」




クリトレ「それは許せないです」




ハヤヒデトレ「やはりハヤヒデ達のことを思うと見過ごせないな」




担当のことを考えるとリスクを負ってでも学園に逆うべきでトレーナーに引き続き協力すべきと結論が出る





ハヤヒデトレ「もしもの時の為に遺書は書いておくか」




クリトレ「冗談って言いたいですけどね」




イナリトレ「ぐぉぉ…イナリぃ!」




意見が固まったところで三人はトレーナーとの会議に向かう

トレーナー「この会議は今日で終わりにしましょう」




会議が始まるとすぐにトレーナーは三人にこれからは協力する必要はないと言い出す




トレーナー「みなさんを巻き込むわけにはいきません」




乙名史記者の次は自分でその次はハヤヒデトレ達になるとトレーナーは彼らの心配をしていた




学園に負けじと戦うとハヤヒデトレが言ってもトレーナーは聞く耳を持たない




トレーナー「もしかしたら次が僕じゃなくビワハヤヒデかもしれません。そうなったら僕は一生後悔します」




他の誰かが傷付くことは何よりも耐えられないとトレーナーは強引に話を終わらせてしまう




イナリトレ「これで良かったんですよ……」




心からトレーナーの味方とは言い切れなかったイナリトレは安堵しながら独り言を漏らす



彼の台詞は間違ってはおらず、トレーナー自ら協力がいらないと言ってくれたのは幸いだとハヤヒデトレとクリトレも心の中でそう思っていた




このあと…

1 失望したとハヤヒデ達
2 キタルファを守る為に死ぬつもりのトレーナー
3 トレーナーの様子がおかしいとキタルファ
4 どうにかできないかと?く理事長代理
5 自由安価


下3

ビターとココンには学園には従うしかないという態度をとっていたものの理事長代理には戦う意思があった




理事長代理という立場を使い何かできないかともがき苦しむもこれといった成果は無かった




樫本(学園のやっていることは許されていいはずがないのに!)




何かが起これば学園は理事長の代わりに自分を切る。その為に理事長代理にしたということを彼女は理解している




樫本(一人では限界ということでしょうか)




膨大な仕事をこなしながら学園のことを探るには時間がなさ過ぎる。かといって信頼できる人物は簡単には見つからないと理事長代理は悩む

樫本「寄付金についての……パリからの支援?」




協力者のことに悩みながらも仕事が優先と理事長代理はいつものように書類を片付けていた




その最中に優先度の高い仕事だとメールが届き、確認してみると学園への寄付金についてのものだった




樫本(海外…パリからの寄付?どういうことなんでしょう)




海外からの寄付金は珍しい上に一口だけでなく複数の寄付金が学園に寄せられるという




樫本(理事長はパリに居て何かを企んでいるということ?)




理事長がやっている「商売」がパリで行われているという事実に彼女は近付いた




理事長代理でないと知り得ない情報。彼女はやっと尻尾の先を遥か遠くに見つけた




このあと…
下3

ハヤヒデトレ達三人はハヤヒデ達に例の件からは手を引いたと報告する




ハヤヒデ「どういう事か説明してもらおう」




タニマチを許すのかと彼女らはハヤヒデトレを責めるが仕方がなかったのだと悔しがる





クリトレ「君達を守る為なんだよ」





イナリトレ「イナリは僕のものだ!他の奴に好き放題されてたまるかぁ!!」




乙名史記者の次はトレーナーでなくハヤヒデ達かもしれない。そう考えるとトレーナーとは協力できないと事情を話す




自分達のことを考えてのことなのでハヤヒデ達はそれ以上彼らを責めることはできなかった

タマ(これで良かったんやで)




ハヤヒデトレ達との会議が終わったあと、タマはある人物に向けてメールを送る




タマ(トレーナー派は解散。残るゴミはトレーナーだけやで…っと)




タニマチを複数持っていた経験のあるタマは学園の言いなりになるしかなかった




トレーナー達が集まって会議をしていた内容も全て学園に漏れており、トレーナー達が死体になるのも近かった




タマ(これで少なくともハヤヒデトレ達は助かるな)




学園の敵はトレーナーだけになり被害は最小限で済むことにタマは安心しつつトレーニングに向かう




このあと…
下3

タマの密告を元にトレーナーのみの処分が決まり、理事長の指示を受け裏の人物が動く





乙名史記者を殺せなかった反省を活かし今回は確実に仕留められるようにとトレーナーの始末に銃が使われることになる




しかもトレーナーを学園で殺すようにと理事長は追加の指示を出す。学園に逆らうとこうなるのだと今回こそ見せしめにしたい思惑があった





学園の協力があったので狙撃者はたづなに会うことなく悠々と学園に入ってくる




トレーナーを中庭という目立つ場所で仕留める為にじっとその時を待ち、彼の姿をスコープに捉えた瞬間引き金を引く





トレーナー「あっ、そうだそうだ」




引き金を引くと同時にトレーナーは忘れ物に気付きトレーナー室に帰っていく

ターゲットの偶然により狙撃が失敗することは稀にあると狙撃者は次のチャンスを待った





しかしその後、何度やっても狙撃が成功することはなく銃弾がトレーナーを避けているような奇妙な現象が続けて起きてしまう




バンブー「また誰か玩具で遊んだっすね!!」




バクシンオー「委員長として許せません!」




サイレンサーを付けていたので銃声が気付かれることはなかったが外れた銃弾は地面に埋まるしかない




バンブー達は玩具で遊んだ後だと思い込んでいるがこのままでは地面にめり込んでいるものが銃弾だとバレる危険性がある




これ以上に銃を使っての始末は不可能と判断した理事長は狙撃者を処分したあと、トレーナーに向けて次の手を打つ

警察官に金を握らせ乙名史記者の通り魔の捜査が進まないようにしていた理事長は再びその通り魔を使うことを決める




トレーナーを殺したあと学園に運ぶ算段をつけていたがここでも信じられない出来事が起こる




[次の事件です。昨日0時頃、○○でトラックが通行人を…]




トレーナー「これって僕の家の近くだ」




タンホイザ「危ないですね~~」




プルメリア「被害者はウマ娘みたいですね」




ネイチャ「トラックに轢かれちゃウマ娘も一溜まりもないか~」




トレーナー室でニュースを見ていたトレーナー達。近くで起こった不運な事故だと気に留める程度のニュースだったが実際は違った




まるで世界がトレーナーを殺させないような現象が連続で起きている。そのことにトレーナーは全く気付いていない

トレーナー「そろそろ始まるよ」




タキオン「テレビで観察するとはねぇ」




ウィズ「調整があるから現地じゃなくてテレビで見るんです」




トレーナー達はライバルの走りを参考にしようとトレーナー室でレースを観戦していた




普通なら現地で直接確認していたがメンバーのレースに向けての調整と被ってしまったのでこうしてテレビでの観戦となっている




ブルー「……」




ウィズ「こらそこ!黙ってトレーナーの隣に座らない!」




ブレーザー「言えばいいの?」




ウィズ「場合によっては!!」




ネイチャ「いいんかーい」




トレーナー室ではいつも通りの光景があったがトレーナーが命に危機にあるとは誰も気付いていない




このあと…

1 銃弾がバレる
2 怒り心頭の理事長
3 全て気付いたウララ
4 焦りでボロが出始める理事長
5 自由安価


下3

ウララ(トレーナーさんは死なないよ)




狙撃の失敗と通り魔の事故。この二つが偶然でないことをウララは知る




そしてトレーナーが死ぬことがないということも彼女は知っていた




ウララ(ブルーちゃんが帰ってきてなかったらトレーナーさんは危なかったけど、私が止めてたから)




今回の狙撃や通り魔は止めようと思えば止められたウララ。しかしトレーナーが死ぬことはないと知っていたので彼女は止めなかった




ウララ(私が本当のことを言う方が危ないよね)




それに事実をキタルファに打ち明けてしまうとそれにより混乱が起こり、悪い方に転がっていく危険性があった




なのでウララは何も言わず本当の危機が訪れた時の為に準備をしている

ウララ(理事長さんはもう放っておいてもいいかな)




ことを焦った理事長はらしくもなく用意が万端でないのに次々と策をうってしまった




強引に策を進めたのも災いし学園に蔓延る悪もいずれ証拠を掴まれてしまうだろう




ウララ(トレーナーさんを相手にしたのが間違いだよ、理事長さん)




もしブルー本人に手を出していたら逆に死んでいてもおかしくない。キタルファに目をつけた時点で理事長に勝ちはなかった




今まで散々に悪の限りを尽くしてきた理事長に同情できるはずもなくウララは静かに目を瞑る




このあと…

1 理事長代理が証拠を掴む
2 パリで発狂する理事長
3 タマに命が下りトレーナー始末へ
4 ウララ、狙撃者を助けていた
5 自由安価


下3

与えられた任務を遂行できず最後に見た光景は刃物を持ったウマ娘に襲われて……




そこで自分の人生が終わったと思いきや狙撃者はなぜか生きていた。状況が理解できず辺りを見回しても何もない




ウララ「こんな所でごめんね」




声がした方向を向き狙撃者は攻撃を加えようとするが身体が自由に動かない




ウララ「死んでもおかしくない怪我だったから動かないで」




身動きのとれない狙撃者はウララに寝かされ、なぜ自分は助かったのかを聞かされる




ウララ「貴方が殺されるのを知ったから助けたの」




ウララは狙撃者が理事長から指示を受けたこと、任務に失敗し処分されることも知った




通り魔のウマ娘の運命は変えられないものだったが狙撃者は違う。それを知れたウララは狙撃者を助けるという選択をした

理事長は狙撃者が死んだと思っており全く警戒していない。想像より理事長が愚かだった場合、狙撃者は彼女を崩すのに使える




「命を助けたから…言うことをきけと…」




ウララ「そうだよ」




これまでどれだけ理事長の命で処分を行なってきたかは知らないが、少なくともトレーナーを殺すよう指示は受けている




その他にも学園のお陰でたづなに見つかることなく侵入できた狙撃者は協力者が誰かも知っている




ウララ「全部教えてくれたら助けてあげる」




「そんな取引…受けるわけが…」




ウララ「理事長さんは貴方を殺そうとしたんだよ。それにもうその身体じゃ狙撃も無理だよ」




理事長を裏切ることになっても彼女は終わる寸前で恐るものはないとウララは説得する



このあと…
下3

「信用できるのは金だ…殺されるとしても…お前を信じられない…」




命を金で奪ってきた狙撃者は金以上に信じられるものはないとウララを拒否する




ウララ「このまま死んでも構わないの?」




「いつ死んでも…おかしくないことを…していたからな…」




狙撃者は自分が死ぬことも仕方ないと考えており一般の考えとはかなりズレている




ウララ(この人が協力してくれたら確実なんだけどな)




理事長の逃げ道を完全に無くすためには狙撃者の存在は大きくなるので易々と死なせることは避けたい




しかしこのままでは狙撃者は死ぬ運命にあるうえそれを受け入れようとしている

ウララ(お金なんて持ってないしどうしよう)




狙撃者を信頼させるには金を支払えば済むがいくらかかるか分からないうえに大金も持っていない




ウララ(きっと罪を償う気もないよね)




罪の意識などあるはずのない狙撃者に情を訴えたところで効果はない




そもそも簡単に証拠を残すような素人ではないので警察に突き出しても無意味である可能性が高い




ウララ(どうにかしてあげたいな)




考え方によっては理事長の被害者ともいえる狙撃者を助けたいというのもありウララは歩み寄る



このあと…

1 理事長から金を巻き上げて払うと約束
2 まさかの色仕掛け
3 協力すれば金が入ると説得
4 身体を治すから協力してと説得
5 自由安価


下3

ウララ「お金を払えばいいんだよね?」




「ただのウマ娘に…払えるのか…?」




ウララ「大丈夫、払うのは私じゃないから」




学園と理事長は使い切れないほどの資産を抱えており彼女らに責任を取らせるとウララは言う




「お前にできるのか…?」




ウララ「私だけじゃ無理だよ」




専門家といえばいいのかとウララは悩んだあと、改めて狙撃者に協力を依頼する




「金が支払われたら…協力しよう…」




ウララ「約束だからね」




あとは任せたとウララはある人物に連絡をとり事態の収束を願う

理事長「なぜだ!なぜ急にうまくいかなくなる!?」




金を渡し処分を依頼したことはこれまで数え切れないほどあり、その全ては成功していた




だというのに乙名史記者の処分に失敗してから全てが狂ってしまった




トレーナーを殺せば済むというのにそれができず、挙げ句の果てに通り魔のウマ娘まで失ってしまった




しかも事を焦り過ぎた結果、自分が依頼したという証拠も残ってしまっており警察が介入してくるのも時間の問題になる




理事長「暫くは帰れなくなったな…」




日本に帰れば警察に話をしなければいけないので数年単位は日本に帰れないと覚悟する




学園に頼み寄付金の支払い先を自分の口座にするよう理事長は連絡を入れようと考えていた所、彼女の部屋に来客があった




このあと…
1 理事長を殴る「彼女」
2 理事長を追い詰める「彼女」
3 責任をとれと「彼女」が説得
4 大笑いしながら理事長を見下す「彼女」
5 自由安価


下3

部屋に入ってきたのは「彼女」だったが化粧と服装で理事長は彼女をレース関係者の秘書だと認識していた




理事長「帰れ、私はお前に構っている暇はない」




たかが秘書に話せる問題ではないと理事長はすぐにここから立ち去るよう命令する




「ここまでだクソアマ」




理事長「なんだと!?お前…………?」




「彼女」が話している言葉がフランス語ではなく日本語であることに理事長は驚く




日本語が喋れる外国人ではなく彼女の言葉のアクセントは明らかに日本生まれである




目の前にいるウマ娘は誰なのかと理事長は焦りと恐怖を感じていた

「お前の悪事は全部バレたぞ」




理事長「誰なのだお前は!?」




「強がってられんのも今のうちだな」




「彼女」は理事長が指示を出していた狙撃者が生きていて金と引き換えにこれまで何人も消したことを証言したと話す




更にパリでレース関係者にトレセン学園のウマ娘を寄付金という形で売ろうとしていたことがバレたことも説明する




「国際指名手配になりゃ日本に帰らなくても捕まるぞ」




理事長「黙れ……っ!!」




「もう終わりだ。責任とれクソガキ」




追い詰められ理事長の逃げ場はなくなる



このあと…

1 最後まで抵抗する理事長
2 殴りかかる理事長
3 他人に終わらせたくないと自殺
4 終わりだと絶望する理事長
5 自由安価


下3

理事長「私はこんな所で終わる存在ではない!」




「往生際の悪いクソガキだな」




追い詰められようとも理事長は決して折れず非を認めようともしない




学園には理事長代理のようにまともな人物も残っているので、理事長とそれに追従した悪が消えても問題はない




しかし理事長は自分が居なくなれば学園は終わりだと「彼女」に向かい絶叫する




理事長「トレセンを終わらせたのはお前だ!お前は全てのウマ娘から妬まれ殺される運命にある!!」




「呆れた奴だな」




もういいだろうと「彼女」は理事長を連れて行こうとするが理事長は彼女の手を払い激しく抵抗する

「先に手を出したのはお前だからな?」




理事長「黙れ!!」




手を振り払う為に暴れた理事長の頭から帽子が脱げると彼女の頭にあるウマミミが露わになる




「やっぱりお前はウマ娘だったか」





理事長「「秋川やよい」という名前で縛られた私の気持ちがわかるか!?走ることを許されずこんなことをやらされる毎日は地獄だ!」




「だからってストレス発散に人殺しってか?お前ゴミだな」




理事長の本性を知った「彼女」は呆れ果ててしまう



このあと…

1 理事長ボコボコ
2 理事長に制裁
3 警察に突き出される理事長
4 裁きが下る理事長
5 自由安価



下3

理事長「どけ!!」




「うっ!?」




「彼女」を押した拳が偶然急所に当たり、不意打ちだったのも重なり理事長を逃してしまう




理事長「私は、私は……!」




もうどうにもならないことを知ってしまった理事長は錯乱しながらホテルを出て街に向かう




「おい待て!」




理事長「私はぁぁぁぁ!!」




「彼女」が追いかけるもその差は埋まるどころか開いていく。これは理事長のウマ娘としての実力か、それとも火事場の力によるものなのか



「待てクソガキ!そっちは……」



ノーザンテースト「私は自由が欲




車道に飛び出してしまったウマ娘は鉄の塊に轢かれその生涯を終えた

「終わったぞ」



ウララ「殺しちゃったの?」



「違ぇよ天罰が下ったんだよ」




理事長の財布を確保したのでカードが止まる前に引き出せるだけ引き出しておくと「彼女」は伝える




ウララ「お金さえあれば狙撃者さんも引き続き協力してくれるから」




「もう必要無ぇんじゃないか?」




ウララ「まだまだこれからだよ」




学園に残った悪を絞り出すのに狙撃者の協力は不可欠だとウララは念を押す




「ブルーの為だ、仕方ねぇ」



ウララ「ありがとうディープインパクトちゃん」




最も大きな悪は去ったがやることはたんまりと残っている




このあと…
下3

安価把握


寝る

理事長の訃報を聞き学園はざわつく。亡くなった原因は事故であるが一部のウマ娘や学園関係者は理事長が消されたのだと解釈した




次は自分の番だと関係者らは震え上がり学園から手を引くことを考えていたが理事長代理は逃すつもりはない




理事長亡き後の学園をクリーンなものとする為理事長代理は一人奮闘する




一方でトレーナーはタニマチをやめて欲しかっただけで死んで欲しかったわけじゃないと心を痛めていた




トレーナー(僕のせいなんだろうな)




トレーナーも理事長が事故で亡くなったとは考えられず理事長は殺されたのだと思っている




事故で亡くなったと事実を知ったとしてもトレーナーの心は癒えることは無さそうだった

ネイチャ「トレーナーさん優し過ぎない?」




落ち込むトレーナーを横目にネイチャ達は小声で話していた




ウマ娘をタニマチに売りつけていた理事長は悪でしかなく普通なら同情などできない




それをトレーナーは死んで欲しくなかったと心を痛めてしまっているのだ




プルメリア「裁きを受けて欲しかった…ではないですよね」




ウィズ「単純に死んだことを後悔してます」




ブレーザー「あんなの死んで当然なのに」




理事長が死んだくらいで心を痛める必要がないと説得してもトレーナーには届かないだろう




ブルー「あの優しさがトレーナーだから」




ここにいるメンバーもトレーナーの優しさに惹かれて集まったのだろうと核心をつく

ネイチャ「確かにそれはあるかもね~」




タンホイザ「トレーナーさんだから頑張れました!」




タキオン「そうだねぇ……」




タキオンまでトレーナーの優しさを肯定するのは予想外だったがやはり皆そうなのだろうとブルーは納得する




ブルー「優しさのせいで心を痛めたのなら私たちが癒す」




プルメリア「どうやってですか?」




ブルー「それは……」



癒す方法…

1 レースで勝つ
2 凱旋門賞を獲る
3 とりあえず裸に
4 ちょっっとだけケシ使う
5 みんなでデート
6 自由安価


下3

ブルー「トレーナーが一番喜ぶのはレースで勝つ事」




自分たちがトレーナーの担当としてできることは彼に勝利をプレゼントすること




それが彼を元気付ける最善の方法だとブルーにしてはまともなことをメンバーに話す




プルメリア「ブルーさんの言う通りだと思います!」




ネイチャ「いや~でもブルーからそんな話を聞くとは思わなかったわ~」




ブルー「どんな話をすると思ったの?」




ネイチャ「いつもみたく処女あげる~みたいなさ」




ブルー「落ち込んでるときにそれはかえってマイナス」




気分が沈んでいるときに性に逃れると依存する可能性があるとブルーは真剣に言う

ブルー「トレーナーに処女はあげるけど依存はして欲しくない」




ネイチャ「なるほどねぇ~」




ウィズ「聞き逃さなかった!コイツ処女あげるって言い切った!!」




ネイチャ「まあまあ」




ブルー「次にレースが近いのは…」




トレーナー室にかけられているカレンダーを確認し、メンバーの状況をチェックする




下3
レースが近いのは誰?

ブルー「レースが近いのはプルメリアだ」




プルメリア「ですよね…」




彼女も恐らく自分だろうということはわかっており自分の走りにトレーナーの心がかかっていると震えていた





未勝利戦を勝ったあとOPレースに出場し勝ってはいたが重賞の経験はまだ無かった




ブルー「G3だから勝てる」




ウィズ「あのねブルー、新入生でG1を二つも勝ってるブルーがおかしいんだからね」




新入生の目標はまず未勝利戦に勝つことでありその年に重賞を勝つのはトップクラスのウマ娘




ブルーは規格外なので論外だがプルメリアはそのトップクラスに近付かなければいけなくなってしまった

ブレーザー「走りは相変わらず追込みでしょ?ただでさえ難しいのに」




タンホイザ「大丈夫そう?」




プルメリア「頑張るしかないじゃないですかぁ!」




タキオン「ここき緊張をほぐすイイ薬があるよ」




ネイチャ「はいそれはこちらで預かりますと」





普段は気弱なプルメリアもトレーナーのことになると普段より力が入るようだ




このあと…
下3

トレーナー「じゃあ次は仕掛けるタイミングだけど…」




プルメリア「お願いします!」




トレーナーは落ち込みながらも指導し、プルメリアはいつもより元気にそれに応えている




プルメリアのレースまであと数日で、勝てば少しは元気になってくれるだろうがそれまでは辛い日々となる





ブルー「辛そうなトレーナーを見たくない……」




ウィズ「あと数日と分かっていても我慢できません」




もしプルメリアが負けてしまったらメンバー全員で最終手段を取るということは決めてある




つまりレースが終わればどちらにせよトレーナーの心は落ち着くのだがそれまでの数日間がもどかしい

プルメリアのレースが近いので出掛けることもできずブルー達にできることは少ない




ブルー「最悪の最悪はタキオンに頼む?」




ウィズ「最悪の最悪はそうなるかも」




トレーナーが心を痛め続けている原因として理事長の死が当然ながら学園で話題になっているからだった





理事長の遺体の損傷が激しく葬儀を行えないのも話題となりトレーナーの耳に入り続けている




タンホイザ「むんむんしてきませんよぉ」




ブレーザー「あとちょっと我慢したらいいだけなのに」




タキオン「そのちょっとが辛いんだろうねぇ」




いつでも自分を頼れとニヤニヤしながらタキオンはトレーナーを見ている




このあと…
1 我慢するしかない
2 タキオンに頼る
3 トレーナーちょっと悪化
4 泊まり込みでトレーナー癒そうとウィズ
5 トレーナー宅に忍び込むブルー
6 自由安価


下3

トレーナー「僕の部屋でなにしてるの……?」




ウィズ「泊まり込みでトレーナーを癒します!」




彼女としてこのままトレーナーを見過ごせないと寮を脱出しウィズはトレーナーの部屋に来ていた




いつものトレーナーなら全力で拒否し寮に帰すところだがどうやらその元気も出てこないようだ




ウィズ「お風呂は一人で入れますか!?」




トレーナー「入れるから…」




やはり自分が来ただけでは状況は変わらないと確信したウィズは一晩中トレーナーを癒す作戦を実行する

トレーナー「これは…?」




ウィズ「どうぞゆっくり寝てください」




下着を脱ぎ捨てシャツのみを着用したウィズはトレーナーと一緒にベッドに入る




普通ならここから夜が始まる所だが心を痛めているトレーナーにそれは御法度だとブルーから教わった




ウィズ(ブルーは油断できないけど誰よりもトレーナーを傷付けたくないと思ってる)




ある種の恋敵であるブルーが信頼できるのはトレーナーに対する気持ちを嫌というほど知っているからだった




ウィズ「私がトレーナーを受け止めます」




たまにウィズの胸に顔を埋め癒しを得ていてるトレーナー。今日はいつもと違い下着もなく彼女を一晩中堪能できる




トレーナー「ありがとう……」




ウィズの香りと優しさに包まれながらトレーナーは眠りにつく




このあと…
下3

トレーナー「昨日はごめんねウィズ」




ウィズ「トレーナーが元気になってくれたから大丈夫です!」




一晩中ウィズの胸の中で甘えたトレーナーは元気を取り戻していた




甘え方もトレーナー室の時のようにどこか遠慮がちだったのとは違い胸を堪能するように甘えていた




ウィズ(トレーナーは落ち込むとスケベになる!)




トレーナーが異常性癖を持っているのはキタルファの全員が知っているがこれは自分しか知らないとガッツポーズをとる




以前トレーナーがプレッシャーを感じた時も同じような状態になっていたのでその時もチャンスになる




自分やメンバーのG1レースの前日や感謝祭の時のようにプレッシャーがかかる場面が狙い所だとウィズは記憶に刻む

この日もいつもの早朝トレーニングがあるで早起きした二人だがそれでもまだ時間に余裕がある




トレーナー「二度寝もできちゃうけどゆっくり準備しようか」




ウィズ(はっ!?)




その時ウィズに電撃が走る。朝というのと一晩中ウィズを堪能したトレーナーのトレーナーがトレーナーしているのを見つけた




見る限りトレーナーはもう元気になっているが身体も元気になってもらうのはどうか




それ以外にもさまざまな考えがウィズの頭で巡り、何か行動を起こそうとしていた




このあと…

1 キスで止めとく
2 胸で
3 一回だけ
4 心が元気になったトレーナー断る
5 早朝トレーニングに間に合わなかった
6 自由安価



下3

トレーナーの性癖はまだ知らないが胸が好きであることは分かっている。ならばそれを使うのが最適ではないのか




そう考えた次の瞬間にはウィズはシャツを脱ぎ捨てトレーナーの下半身に近付く




トレーナー「え、あれ、ウィズ?」




ウィズ「頑張ってみます!」




ブルーのように上級のテクニックは知らないが気持ちだけは込めようとウィズはトレーナーのズボンと下着を脱がす




脱がすとやはりトレーナーのトレーナーは元気になっていてそれを確認したウィズは胸での奉仕を始める




ウィズ(トレーナーへ感謝の気持ちを!)




ぎこちないながらもウィズはトレーナーに気持ちをぶつける




下3
トレーナーの反応とか台詞

トレーナー「気持ちいいよ……ウィズ……」




同意が無く始まった行為だったが癖になりそうだとトレーナーは満更でもない




特殊性癖だと言っていたがトレーナーも男なのでやはり胸が好きだったようで大きな胸で奉仕されるのは堪らなさそうだ




ウィズ「トレーニングに間に合うよう終わらせます!」




トレーナー「そんなに持たな……う……」




吐き出された欲望を見たウィズは満足そうな笑みを浮かべ、すぐさま2回目の奉仕へと動き出した

早朝トレーニングの開始時間ギリギリのところでトレーナーとウィズはキタルファに合流する




ネイチャ「時間ギリギリとは珍しいですな~」




ブルー「元気になったみたいでよかった」




トレーナーはどこか疲れているように見えたがブルーはその様子を見て安心している




トレーナー「さあ…プルメリアはレースも近いし頑張ろうか……」




プルメリア「はい!」




ウィズ「はわぁ……」




トレーナーの為にと気合いが入っているプルメリアと上の空のウィズ。キタルファは違和感を感じつつも早朝トレーニングを開始した



このあと…
下3

トレーナー「今のは良かったよ。その感じを忘れないで」




プルメリア「わかりました!」




気を取り直した後、いつもの調子に戻ったトレーナーは熱心にプルメリアを指導する





プルメリアはレースが近くトレーニングは早朝だけであとは調整を行うことになっている




レースが近いプルメリアにとって大事な早朝トレーニングを完璧に近い形で行えた




タンホイザ「今日は二人とも絶好調です~」




ウィズ「自分でもそう思う!」




時間ギリギリに来た二人だったが調子は良くいつもより密度の濃いトレーニングを行うことができた

ブルー「朝からシてるってことはトレーナーは結構タフ?」




ウィズからアレの臭いがするので朝からシたのだろうとブルーは彼女に話しかける




ウィズ「胸でしてあげたら二回も出たけど…」




ブルー「トレーナーってやっぱり胸が好きなんだ」




胸が好きなのはわかったがやはりトレーナーはウィズが好きなのだろうとブルーは納得する




ブルー「好きな相手じゃないと胸だけで二回も無理」




ウィズ「やっぱりトレーナーは私のこと好きなんだ!」




今まで以上に胸を張ってトレーナーの彼女だと言えるとウィズは嬉しそうにしている



このあと…

1 ブルーに技術を教えてくれとウィズ
2 絶対にトレーナーは渡さないとブルーに
3 ブルーの気持ちがわかるとウィズ
4 いい情報を得たとブルー
5 自由安価


下3

絶対出てこないと思って衝撃の名前使ったのにえらいことになってきた
場合によっては「彼女」の名前は変更で

ウィズ「技術があった方がトレーナーは喜びますよね」

 


ブルー「教えてあげる」




自分の持っている技術をトレーナーの為に使ってくれるならとブルーは惜しみなく教えるという




ウィズ(やっぱりそうなんだ)




本気でトレーナーを奪うつもりなら自分に技術を教えるわけがない。ブルーはトレーナーに幸せになって欲しいと本気で思っている




ブルーがトレーナーの恋人としてウィズが相応しいと思っているのなら絶対に邪魔をするはずがない




ウィズ(彼女として相応しくないと思われたら奪われる)




トレーナーには不幸になって欲しくないブルーは自分の方が彼を幸せにできると感じればどんな手を使ってでも奪いにくる




ウィズ(トレーナーを思う気持ちなら負けない!)




ブルー(よし、これで貸し1)




決意を固めるウィズだがなんとしてでも処女を捧げる為に貸しを作るブルーの思惑には気付けなかった

話し込んでいる二人の近くでトレーニングを見ていたハヤヒデ達は驚きながらトレーナーを見ていた





ハヤヒデ「彼はゴルトレより劣るはずではなかったのか?」




ナリブ「奴と遜色ないトレーニングだな」




つい最近までシリウスに居たナリブも認めるレベルの高いトレーニング。急にどうしたのかとハヤヒデトレも疑問視していた




ハヤヒデトレ(理事長が死んだことが関係している、というのは考え過ぎか?)




トレーナーに何かあったとしか思えない変わりよう。閃きを受け入れた彼のトレーニングはトップクラスといえるものになっていた




ハヤヒデ「原因がわからなくともレベルが上がったのは事実だ。これからは強敵となるな」




ブルーが来るまでG1勝利から遠かったキタルファは侮れないチームになるとハヤヒデは分析する




このあと…

1 プルメリアのレース
2 タキオン脚不調
3 ウララ合流
4 ディープの活躍を知るブルー
5 自由安価



下3

早朝トレーニングと調整を数日行ったあと、プルメリアのレースの日を迎える




ブルー「トレーナーの為に頑張って」




プルメリア「頑張ります!」




G3とはいえ新入生が勝つことは難しい重賞にプルメリアは挑もうとしている




ブルー「絶対勝って」




プルメリア「プレッシャーが凄い!」




味方からのプレッシャーを感じつつプルメリアはG3のレースに挑む




このあと…

1 勝利
2 敗北
3 故障
4 辛勝
5 惜敗
6 自由安価


下3

プルメリア「勝った!トレーナーさんのお陰で勝てましたよー!」




ブルー「よし」




既にトレーナーの心は元気を取り戻していたがプルメリアの勝利により更に楽になるだろう




キタルファメンバーもプルメリアの勝利を喜びつつ彼女に負けていられないと気合いも入る




タンホイザ「今度こそG1を!」




ネイチャ「ネイチャさんも頑張っちゃいますか~」




ブレーザー「私は凱旋門賞を狙うのは変わらない」




ウィズ「じゃあ私は今年の有マで勝ちます!」




トレーナー「なんだか凄いことになってきたなぁ……」




トレーナーは他人事のように独り言を呟いたがここ最近のキタルファの活躍、もといトレーナーの評価は上がっている

ブルーがG1を勝利したこととキタルファが感謝祭に選ばれたことで一度トレーナーの評価は上がる




しかしブルーがシリウスに移籍しタイムが縮んだことでトレーナーではなくブルーが凄いのだという評価になる




プロジェクトL'Arcの仮トレーナーとして彼が選ばれたが正式なトレーナーに選ばれたわけではなかったので評価は上がらず




これまでキタルファが活躍してこなかったことを考えるとやはりトレーナーは……と他のトレーナー達は考えていた




しかし実際に彼のトレーニングを見た他トレーナーや今日のプルメリアの勝利によりその評価は全てひっくり返った




新入生に重賞を勝たせるのはゴルトレでも難しいがトレーナーはそれをやってみせた




ブルーという別格を除いてもプルメリアを勝利させた手腕は本物ということになる




理事長というトレーナーにとって障害になる人物が消えたいま、彼は不安を感じることなく「育成」に集中することができるようになっていた

次スレに続く

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