【安価・コンマ】離島の魔法女学院でダンジョン探索 Part 2【百合】 (923)

☆インフォメーション☆

・どんなスレか
 タイトルの通り、離島の魔法女学院に転入して百合色学生ライフを満喫しつつダンジョン攻略していくスレです。

・世界観
 ファンタジーですが、文明レベルや価値観は現代に近いものです。
 なお話の都合により設定が一部変更されたり新しく生えたりする可能性はあります。ご了承ください。

・安価について
 連取りは禁止です。また、内容によっては再安価する場合があります。
 なおシステムやルールは途中で変更する可能性があります。ご了承ください。

・注意
 見切り発車です。多少のガバは大目に見ていただけると幸いです。
 また、物語の展開や安価コンマの結果によっては、最悪の場合キャラクターが死んだり消えたり闇堕ちしたりすることがあります。
 苦手な方はお気を付けください。


☆用語解説☆

〈ユリトー魔法女学院〉
高等部と大学部からなる一貫教育魔法女学校。ユリトー島という離島に建立されており、学生の大半は島外の出身。
魔法関連の授業・講義だけでなく芸事や運動にも力が入れられており、卒後の進路は多岐に渡っている。
全寮制ではないが島外出身者は寮に入るのが一般的。基本的には二人一部屋だが例外もある。
目玉行事は9月の闘技大会と10月の文化祭。その他にも季節に応じた様々なイベントがある。

〈ユリトー島〉
本土から海を挟んで遠く離れた位置にある島。大きさはそこそこあり、インフラは意外と整っている。
中央には大きな休火山であるユリトー山がそびえ立ち、その景色や温泉は島の有力な観光資源となっている。

〈ユリトー遺跡群〉
ユリトー島の各地に見られる数々の古代遺跡のこと。数千〜数万年ほど以前に造られたものらしいが詳細は不明。
以前は魔法女学院の専門チームが調査・発掘にあたっていたが、数年前に調査は中止されチームも解散している。
現在判明している遺跡は結界やバリケード等により厳重に封鎖されている模様。

※その他、知りたいことや聞きたいこと等があればご自由にご質問ください。


前スレ
【安価・コンマ】離島の魔法女学院でダンジョン探索【百合】 - SSまとめ速報
(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1682162106/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1685711889

☆登場人物☆

【名前】リアン・ロールセン 
【種族】人間
【性別】女
【学年】2
【容姿】背丈も普通スタイルも普通で特に特徴のない体型で髪型は緑髪をおさげにしてる
【性格】引っ込み思案で少し臆病な所があるが優しく善良
【魔法】水属性の魔法が得意 補助では治癒や回復能力を持つ魔法水を精製したり、ゲル状の水を使ってゴーレムみたいな「着ぐるみ」を来て肉弾戦と水魔法を織り込んだ戦いをしたりする
【備考】学院に来るまで孤児院で暮らしており両親の記憶が無い 甘いものが好き
【固有スキル】〈水の守り〉味方の水属性ダメージ1/4、火属性ダメージ1/2、痛恨無効


【名前】リエム
【種族】魔法人形
【性別】女
【学年】該当なし
【容姿】金髪碧眼。例えるならアリスのような
【性格】機械じみた喋り方をする。学習すれば適応できるかも?
【魔法】魔導レーザー
【備考】起動後に初めてみたものを主人と認識する


【名前】ルウェリア・モース
【種族】人間
【性別】女
【学年】2
【容姿】透けるような光沢ある水色髪のセミロング。同色の瞳。控えめな胸に小ぶりなヒップ。背は高い方。
【性格】好奇心旺盛でおせっかい。なんにでも首を突っ込みたがる。年上に対しては備考の事件について知っていることがないか根掘り葉掘り聞き込みに行き、その姿勢がちょっと怖い。
【魔法】硬度変化魔法。触れているものの固さを自在に調整できる。形状を変化させた場合離すとそのままの形で元の硬度に戻る。
【備考】遺跡調査中に行方不明になった姉を探すため相当頑張って転入してきた。
【固有スキル】〈不壊〉戦闘中に一度だけ、致命的なダメージを受けても持続力1で耐える


【名前】サーナ・ウインド
【種族】人間
【性別】女
【学年】2
【容姿】長い青髪と大き目のバストが特徴
【性格】普段はお淑やかだが、怒ると口調が荒くなる
【魔法】風魔法が得意
【備考】非常に運が良く、落石が落ちてきても1つも当たらなかったこともある
【固有スキル】〈飛行〉戦闘時、コンマ10%有利


【名前】ノルン・ハーベスト
【種族】人間
【性別】女
【学年】2
【容姿】金色のお下げ髪、身長161cm。
すらりとした端正の取れた体格、隠れ巨乳
素朴だが顔立ちの整ったかわいい系美少女
【性格】穏やかで温厚。落ち着いているが人当たりが良く、また芯が強い性格で鋼メンタル
【魔法】光属性を得意とする。攻撃、癒し、補助、浄化と多彩に活躍
【備考】平凡オブ平凡であった幼少期から、運動・勉強・魔法と様々な面で同世代屈指の実力者に上り詰めた努力の人
けれど身につけた実力をあまり表に出すことをせず、地味で目立たないけど、良く見るとすごくかわいくて、いざとなると頼りになるクラスの女の子ポジション。
けど普段はやっぱり目立たない位置に治まっている
幼少期の平凡時代の名残で、目立つような立ち振る舞いを自然と避けてしまうのが一因
何気に料理や裁縫なども上手で、文化祭などのイベントも目立たない裏方で大活躍してきた
【固有スキル】〈聖域〉(味方全体の踏破力・戦闘力・持続力が10%上昇(最低1でも1上昇))


【名前】ヒーティ・レトリーバ
【種族】ワーウルフ(ハーフ)
【性別】女
【学年】1
【容姿】小柄だが肉づきはよい。毛先が赤い金髪ロングヘア。感情がよくわかる耳とフサフサの尻尾完備
【性格】人見知りする大型犬。初対面は塩対応でも一旦懐いた相手にはボディタッチ多めに絡んでくる
【魔法】火魔法。火力は高いが細かい操作は苦手。その関係で体温が高い
【備考】純人狼種じゃないので狼体にはなれない
入部理由は消火活動を頑張ったリアンに憧れて


【名前】エンシァン
【種族】人間
【性別】女
【学年】該当なし
【容姿】ボサボサの白髪にダボダボの白衣を着たスレンダー体型。身だしなみを整えれば実はかなりのべっぴんさん
【性格】怖いもの知らずでマイペース。彼女に付き合うと大体振り回されることに
【魔法】穴を掘る魔法。本当に穴しか掘れない。コスパは抜群
【備考】危険だろうとなんだろうと、楽しければなんでも良い、そんな人物。でも無謀な事はしない
【固有スキル】〈貫通〉攻撃成功時、一定確率で相手の防御を50%無視する。会心時は100%無視


【名前】シャーロット・リスティア
【種族】エルフ
【性別】女
【学年】該当なし
【容姿】金髪ロングで優しい顔立ち 右目に泣きぼくろがある 縦ニットセーターにタイトスカート 網ストッキング着用 爆乳
【性格】おっとりで優しい
【魔法】(主に使う魔法や得意とする属性など)治療・生命力活性の魔術
【備考】(来歴や嗜好、その他特徴や長所短所などなんでも)遺跡オタクでそっちのほうに話が進むと尋常じゃなく長々とした語りを入れ始める


【名前】ルル・ルールル
【種族】インテリジェンスソード(普段は人間の姿だが剣に変身できる種族)
【性別】女
【学年】該当なし
【容姿】おかっぱ頭の10歳程度の女の子のような容姿
【性格】普段は無邪気だが遺跡の事になると冷静
【魔法】地属性が得意
【備考】体の一部だけを刃に変えることもできる
【固有スキル】〈防御強化〉自身の防御値を持続力と同じ値にする


【名前】アリム
【種族】魔法人形
【性別】女
【学年】該当なし
【容姿】金髪赤眼。リエムと同型
【性格】口が悪い。人間嫌い
【魔法】魔導レーザー
【備考】主人登録は永久抹消済


【名前】スイス
【種族】部分型インテリジェンスソード
【性別】女
【学年】該当なし
【容姿】片腕が剣になっていて変形がてきないタイプのインテリジェンスソード。元は綺麗な銀髪だったと思われるが現在はくすんで所々錆も浮いている。瞳も濁っていてよく見えてない様だ。サイズはルル以下。
【性格】人間様のお役に立つ事が第一。ただ回路が劣化しているのか、すーぐ周囲(特に人造種)を敵認定して襲いかかる
【魔法】弱い電撃を操る
【備考】セリフにカタカナが交じる


【名前】クロリア
【種族】魔法人形
【性別】女
【学年】該当なし
【容姿】薄い朱色のロングストレートに、女性としてはやや高めの身長
端正が取れたスタイルの良い美少女
エプロンドレスを着ている
【性格】良くも悪くも真っ直ぐで前向き、一途。情が深く感情豊か
【魔法】状態固定(物質を年月で風化させず、状態をたもち続ける)
【備考】自らを作り出した主人を心底慕っており、はるか昔になくなった主人の住み家兼、魔法人形の工房を今なお守り続けている
主人はなくなる前に彼女に自由に生きるように伝えており、守り続けているのは彼女自身の望みである
メンテナンスや家事は得意だが、戦闘能力はそこまで高くない


【名前】量産型インテリジェンスソード
【種族】インテリジェンスソード
【性別】女
【学年】該当なし
【容姿】灰色のセミロングヘアをポニーテールにしている。瞳も灰色。身長は高め。戦闘時は頭部にバイザーを装着し、全身に黒い装甲を纏う
【性格】淡々としておりあまり感情を表に出さない
【魔法】魔法は得意ではないが、適性は地属性
【備考】最も多く製造されたインテリジェンスソードの型
現在は資源の都合により稼働数が一機に絞られている

☆遺跡存在☆

【名前】ルウェイン・モース
【種族】魔法人形(元人間)
【性別】女
【学年】該当なし
【容姿】水色髪のツインテールで、妹よりかなり背が低い(ルルよりちょい高いくらい)が巨乳
【性格】自由奔放な性格だが、真剣な時なかなり真剣
【魔法】変身魔法が得意で、人間はおろか動物や無機物にも化けられる
【備考】割と何でもできる天才タイプだが、料理と掃除だけはかなり苦手
魔鍵の手により魔法人形に生まれ変わってしまった


【名前】イエリア
【種族】聖鍵(ある遺跡を封印している生ける鍵)
【性別】女
【学年】該当なし
【容姿】真っ白な肌に真っ白な髪、瞳は銀色でとても小柄。手の甲や胸、首元に紋様のようなものが刻まれている
【性格】根は優しい子だったが数百年の時を経て精神は摩耗している。人間不信
【魔法】人造種を自身の護衛として従える力がある
【備考】とある重要な遺跡を封印するために生み出された聖鍵
本人を遺跡の前まで連れて行き、その命を捧げることで封印は解き放たれる
ルルのことを知っているみたい


【名前】フィー
【種族】インテリジェンスソード
【性別】女
【学年】該当なし
【容姿】青髪のポニーテール、やや高めの身長
神秘的な雰囲気ながらも柔らかな印象もある少女
【性格】長年の経験により、落ち着いていて
周りとやや一線を引いているところがある
本質は好奇心豊富で色んなものを知ろうとし、周りをよく見て気遣える、元気で明るく優しい人
【魔法】自らの所有者と仲間を、その人の意志の強さに応じた強化を与える
意志が強ければ強いほど強化度合いも高くなるが、対象者の意志を超えた強化はその者の破滅にもなりかねない
【備考】
元は意識などなかった剣が、とても長い間様々な剣の所有者に使われた結果生まれた剣の精霊
自身が悪意を持つ者に悪用されないよう、また意志が弱き者が持って破滅しないように自分自身(剣)を持つ者を選別する
とても長く生きてるのでとっても博識
意外とロマンチストだったり、ボケやツッコミしたり、最近の情報には疎い(遺跡にいたため)ことを気にしたりする面も


【名前】第七種人造生命試作三号(魔鍵)
【種族】聖鍵(試作)
【性別】女
【学年】該当なし
【容姿】真っ白な肌に、足元まで伸びた灰銀の髪。瞳は光を映さぬ昏い銀色でとても小柄。手の甲や胸、首元に奇妙な紋様のような痣がある。病衣着用
【性格】悪辣で冷笑的。人間を憎み、人造種を蔑んでいる
【魔法】人造種を自身の護衛として従える力がある
【備考】とある重要な遺跡を封印するために生み出された聖鍵の試作型
遺跡探索部と敵対している


【名前】黒髪のエピタフ(仮称)
【種族】魔法人形(エピタフ型)
【性別】女
【学年】該当なし
【容姿】真っ黒な長い髪を膝の辺りにまで伸ばしている。瞳は仄暗い深紫。体つきは小さく幼い
【性格】不明
【魔法】不明
【備考】海底遺跡に封印されていた謎の魔法人形
古代文明滅亡に関わっている可能性がある

―だれかのおにわ 踏破率[0/10]
  合計踏破力[4] 合計戦闘力[8] 合計持続力[6/6] 防御[3]
 ◆探索メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+4)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+3、戦闘力+6、持続力+3)
 ◇アリムちゃ(動作不良:踏破力-1、戦闘力-1、持続力-1)

リアン(私たちはその庭を歩き出した)

リアン(洞窟の中のはずなのに、心地良い風を感じる……)


リアン「ここ……やっぱり、どこかで……」

リエム「…………」

アリム「なんか、ちょっと疎外感あるんだけど……」

リアン「あっ、ご、ごめんね。そんなつもりじゃなくて……」

アリム「わかってるわよ……。でも私たちが通れたことと、何か関係があるのかもね……」

リアン「そうなのかも……。とりあえず進んでみよう」

 スタスタ…

 ◇

リエム「リアンさま。わたしの後ろへ」ザッ

リアン(リエムちゃんがアリムちゃんを背負ったまま、一歩前に出た。その視線の先には――)


古びたゴーレム「ギギ……」


リアン(古びたゴーレムがいた)

リアン(手にジョウロを持ち……植物に水をやっている……)


古びたゴーレム「ショクブツ……ソダテル……」シャワー


アリム「…………そういうことね。未だにこの場所が形を維持できていたのは」

リアン「どういうこと?」

アリム「このゴーレム、クロリアと同じ魔法が使えるみたい」

リアン「そうなんだ……」

アリム「クロリアと違って、与えられた命令をずっと実行しているだけみたいだけどね」

リエム「…………」

リアン「…………」


↓1 どうしよう
1.そっとしておく
2.ゴーレムの電源を落とす

古びたゴーレム「ギギ……」シャワー


リアン「……行こう」

アリム「いいの……? こいつ……これからも、ずっと……独りぼっちで……」

リアン「……うん。この子が終わりを望んでいるならともかく……そうでないなら、私たちが勝手に良いとか悪いとかを決めちゃだめだよ」

アリム「……そうね」

リアン「それに……この子が今までここを守ってきたから、今私たちと会えたんだもの。独りぼっちだったかもしれないけれど……その時間があったから、今この瞬間、独りぼっちじゃなくなったんだよ」

アリム「ふふ……。リアンらしい考え方ね」

リエム「はい。素敵な考え方です、リアンさま」

リアン「そ、そうかな……。とにかく、今はそっとしておこう。余裕ができたらメンテナンスとかしてあげたいけどね」

 ◇

リアン(庭師ゴーレムを通り過ぎて歩いていくと、生け垣の向こうにドーム状の小さな白い家が見えてきた)

リアン(……それをどうして家だと思ったのだろう。馴染みのない建築様式なのに)

リアン(いや、今は考えるよりも足を動かさないと。一刻も早くアリムちゃんを治療できる設備を見つけなきゃ)


リエム「入口は自動ドアのようです。電源は……生きています」

アリム「あのゴーレムが維持管理しているのかしら……」

リアン「入ってみよう……!」

 ウィーン……



―だれかのおうち 踏破率[4/10]
  合計踏破力[4] 合計戦闘力[8] 合計持続力[5/6] 防御[3]
 ◆探索メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+4)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+3、戦闘力+6、持続力+3)
 ◇アリムちゃ(動作不良:踏破力-1、戦闘力-1、持続力-1)

リアン(そこは……掃除の行き届いた、綺麗なリビングだった)

リアン(維持魔法のお陰か、経年劣化もほとんど見られない。今からここに住むことだってできそうだ)


古びたゴーレム「オカエリナサイマセ、リアンサマ」ズイッ

リアン「うひゃあっ!」

リエム「リアンさま……!」


リアン(突然、またも古びたゴーレムが現れた)

リアン(しかも今、私の名前を呼んだような……)


古びたゴーレム「コノ執事ゴーレム、リアンサマノオカエリヲ■■年■■ヶ月■■日ノ間オ待チシテオリマシタ」

リアン「えっえっ……」

リアン(そのゴーレムが言った日付は、ノイズ混じりで聞き取れなかった)

リアン(しかし、一体これはどういうことなのだろう……)


アリム「リアン、あんた何歳なのよ……」

リアン「し、知らないよお〜……」


↓1
01-50 踏破率+4 清浄なマナが満ちている(持続力+1)
51-90 踏破率+4 執事ゴーレムのお茶を飲んだ(持続力+2)
91-00 踏破率+6 ??

―だれかのおうち 踏破率[8/10]
  合計踏破力[4] 合計戦闘力[8] 合計持続力[5/6] 防御[3]
 ◆探索メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+4)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+3、戦闘力+6、持続力+3)
 ◇アリムちゃ(動作不良:踏破力-1、戦闘力-1、持続力-1)

リアン(三人で家の中を歩いていく)

リアン(掃除が行き届いているだけでなく、心地良い空気が満ちている気がする)


アリム「……ふう。少し楽になってきたわ」

リアン「アリムちゃん」

アリム「ここ、清浄な気化エーテルが空気中に満ちているみたい。療養施設だったのかしら」

リアン「うーん……療養施設ではないと思うんだけど……」


↓1
01-50 踏破率+4 清浄なマナが満ちている(持続力+1)
51-90 踏破率+4 執事ゴーレムのお茶を飲んだ(持続力+2)
91-99 踏破率+6 ??
00   踏破率+6 ??

―だれかのおうち 踏破率[10/10]
  合計踏破力[4] 合計戦闘力[8] 合計持続力[5/6] 防御[3]
 ◆探索メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+4)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+3、戦闘力+6、持続力+3)
 ◇アリムちゃ(動作不良:踏破力-1、戦闘力-1、持続力-1)


―子供部屋

リアン「あ、れ……? ここって……」


リアン(その部屋は、見覚えがあった。ごく最近のことだ)

リアン(そう……。夢で、見た……)


アリム「何か気付いたの?」

リアン「う、うん……。私……この部屋で、遊ぶ夢を……最近、見たんだ……」

アリム「え……。それじゃあ、やっぱりあんた……」

リアン「あの夢が正しいなら……。こっちに、あるはず……」フラッ

リエム「リアンさま……! 共に行きます……!」

 ◇

―綺麗な部屋 魔法人形工房

リアン「!!!!」

リアン(やっぱりだ……! ここ……夢の中で、リエムちゃんと出逢った……)

リアン(ここなら……アリムちゃんを……!)


リエム「…………郷愁を感じます。しかし今は、アリムの治療を優先……」スッ

アリム「あっ……確かに、これだけの設備があれば……」

アリム「……リエム、できる?」


リエム「はい。少し眠っていてください、アリム」

アリム「うん……。わかった……」


リアン(アリムちゃんは目を閉じた)

リアン(そして――リエムちゃんが、横たわったアリムちゃんの治療を始める――)

 ◆

―数分後

リエム「終わりました」

リアン「えっもう終わったの?」

リエム「はい。非常に良い設備が整っていましたので。アリムもじきに目を覚ますと思われます」

リアン「そっか、良かった……」


リアン(ほっと一息つく。これで、アリムちゃんは良くなったんだ……)

リアン(でも……疑問はたくさんある。一体ここは何なのか……)

リアン(そして私は……何者なのか……)


リエム「……リアンさま。もうひとつ、ご報告があります」

リアン「えっなに?」

リエム「ここの設備を利用した際、ウイルスに感染してしまいました」

リアン「えっ!?」

リエム「ただこれは、わたしにある一つの事柄を訴えかけるだけの無害なウイルスのようです」

リアン「そ、そうなんだ……。ウイルスは、何て?」

リエム「モニターに映します」

 パチッ

緑髪の女性『ありがとう、リエムちゃん。こんにちは、リアン』

リアン「えっ……!」


リアン(モニターに映ったのは――夢に出た、私の母親だった人そのもので――)

緑髪の女性『ふふ……大きくなったね』

リアン「ま、まさか……あなたは……!!」

緑髪の女性『覚えててくれたの? 嬉しいなあ……。そうだよ――』

ルアン『あなたのママ、ルアンだよ』

本日はここまで


リアン「マ、マ……?」

ルアン『正確には、あなたのママの記憶を基に作られた疑似人格だけどね』

リアン「ぎじ、じんかく……?」

ルアン『ママそっくりに作られた、偽物ってこと』

リアン「え、あ……」

ルアン『本人は……もうずっと昔に、死んでるはずだから……。ごめんね』


リアン(モニターの中の人は、静かにそう告げた)

リアン(私は……何と言ったら良いか、わからなかった)

リアン(会えるのなら会ってみたいとは思っていたけれど――それがまさか、こんな形になるなんて)

リアン(理解はできても、感情が追いつかない……)


ルアン『……その様子を見るに、自分のことを理解した上でここに来たわけじゃないみたいだね』

リアン「あっ……は、はい……」

ルアン『じゃあそこから説明しよっか』


リアン(混乱する私に合わせて、彼女はゆっくりと語り始めた――)

 ◆

ルアン『つまり、あなたは今で言う古代文明の時代に生まれた子……古代人なの』

リアン「え……えええええ!?」

ルアン『あの時、ほんの僅かだけど大神殿が開かれてしまった。その時に島外で脱出し、恐らくはあなたを脱出させた者の手によって時間凍結で保護されていたんだと思う。この時代の、誰かに見つけられるまでね……』


リアン(情報の洪水に頭が追いつかないが、要約すると……)

リアン(私は古代人で、遥か昔にこの島で興った文明都市の生まれらしい)

リアン(リエム型魔法人形は私のママであるルアンさんによって設計・開発された。リエムちゃんはその原型で、言うなればリエム型全てのお姉さんに当たる子なのだという)

リアン(そして文明崩壊時に私は島外脱出させられ、リエムちゃんは島に残り海底洞窟に避難して時間凍結カプセルに入ったのだそうだ)

リアン(私とリエムちゃんについての謎は、大体これでわかった気がするけれど……)


リアン「どうして滅んじゃったの……? その文明は……」

ルアン『その話になるよね、当然。あまり気分の良い話ではないけれど……あなたには、知る権利があるものね……』


リアン(ルアンさんは、続けて文明崩壊に至った経緯を話し始めた……)

 ◆

―ずっと昔

ルアン(リエム型は会心の出来だ。少々お値段は張るけど、きっとみんな大事にして可愛がってくれるはず……)

ルアン(初めて作り上げたオリジナルの魔法人形を世に送り出した時、私はそんな甘い幻想を夢見ていた)

ルアン(……自分の愚かさに気付いたのは、取り返しが付かなくなってからだ)

 ◆

―海浜療養所

リエム型「……ひっ……こ、こないでくださいませ……」ビクビク

リエム型「えへ……■■さま……」ブツブツ

リエム型「…………」ボー



ルアン「こ、これは……」

人形師「……ご覧の通りです。我々の団体が保護した時にはもう……」

ルアン「…………」


ルアン(人造種に対する扱いに、そういう問題がある面を把握していないわけではなかった)

ルアン(ただ……リエム型は可愛いし、他の魔法人形よりも情緒が豊かになりやすいからみんな大事にしてくれるはず、なんて……)

ルアン(そんな私の愚かな願望が……この子たちに、癒えない傷を負わせた……)


人形師「……情緒機能が活性化しやすいことが仇となったのでしょう。良くも悪くも、リエム型の子は主人の行動ひとつひとつに可愛らしい反応を返してくれますから」

ルアン「……」

人形師「どうして……こんなにも苦しむ子たちを、作ってしまったのですか」

ルアン「…わ、私、は……」

人形師「……すみません。あなたのせいではないのです」

ルアン「……っ」

人形師「……憎むべきは……人間の悪性そのもの、なのでしょうね」

 ◆

ルアン(私は、慌ててリエム型の流通を停止させた)

ルアン(しかし既に出回ってしまった子たちは、もう手が届かない……)

ルアン(それに……問題は、リエム型に留まるものではないのだ)

ルアン(リエム型は標的になりやすかったというだけで、他の人造種たちも依然として人間に虐げられている)

ルアン(先日会った人形師のように、人造種の権利を求めて活動する人々もいるけれど……成果は芳しくないようだ)

ルアン(私も、手伝ってみようかな……)

 ◇

―大きな邸宅

ルアン(数日後。私は、先日会った人形師に連絡を取り、その団体の活動に参加した)


人形師「……ここですね。人造種が虐待を受けているというタレコミのあった住所は」

ルアン「聞こえる……。声にならない、微かな救難信号が……」

人形師「行きましょう。その信号が、消えてしまわない内に――」

 ◇

 ドカッ バキッ グシャッ ギュオオッ バシャアン…

「うげえ……」

「な、何よこいつら……」

人形師「あなたたちは人造種愛護管理法の現行犯です」

「お、お前らだって不法侵入の現行犯だろうが……!」

人形師「なら通報してみますか?」ガッ

「げあッ……」ドサッ


ルアン(その団体は、思っていたよりもかなり過激だった)

ルアン(でも……虐げられている人造種を救うには、こうするしかないというのが現状だ)

ルアン(正当で面倒な手続きを踏んでいたら、その間に壊されてしまう)

ルアン(例え法に触れても、迅速に彼らを救うにはこれが一番だ――)



ルアン「今のうちに私は救助に行こう……! 救難信号は――」

 タスケテ… タスケテ…

ルアン「こっち……!」ダッ

 ◇

―邸宅 地下

リエム型「……」ボー

部分型インテリジェンスソード「」

黒髪のエピタフ「……」


ルアン「あ、ああ……」


ルアン(そこは……死屍累々の地獄絵図だった……)

ルアン(何人かはまだ辛うじて生きているけれど……ほとんどはもう、既に……)

ルアン(間に、合わなかった……)


黒髪のエピタフ「………だれ?」

ルアン「!! た、助けに……来たよ……」

黒髪のエピタフ「……たすけ……きてくれたの……?」

ルアン「うん……。もう……大丈夫、だよ……」

黒髪のエピタフ「…………うん」

 ◆

―ルアンの工房

ルアン(その日助けることができたのは、ほんの数名だけ……)

ルアン(そして私たちが助けた数少ない人造種も、虐待の後遺症に苦しんで……辿る未来はほとんどが初期化か安楽死だ……)

ルアン(どうして。どうして、こんなことになってしまうの)

ルアン(あの子たちが、一体何をしたっていうの)

ルアン(苦しむ為に生まれてきたとでも言うの……)

ルアン(そんなの……そんなの……)

 ガチャッ

黒髪のエピタフ「……ルアン」ヨタヨタ

ルアン「あっ……。か、体はもう、平気……?」

黒髪のエピタフ「うん……」

ルアン「良かった……」

黒髪のエピタフ「……わたし、これからどうなるの……?」

ルアン「……それは、あなた自身が決めて良いの。どうしたいか決まるまでは、ここにいても大丈夫だから」

黒髪のエピタフ「…………うん」


ルアン(そのエピタフの子は……少し、不思議な雰囲気を纏っていた)

ルアン(救難信号を発していたのもこの子だったようだ)

ルアン(……この子もいずれは、初期化か安楽死を選ぶのだろうか……)

 ◆

―深夜

黒髪のエピタフ「あ、ああ……いや……いやああああ!!!」

ルアン「どうしたの……!?」ガチャッ

黒髪のエピタフ「あ……ルアン……」ポロポロ

黒髪のエピタフ「みんなの……くるしみと、かなしみが……わたし、の……中で……」ポロポロ


ルアン(エピタフ特有の、記憶回収によるフィードバック……!)

ルアン(まして、この子が回収してしまったのは……自分と共に虐待を受け続けた人造種たちの、痛みの記憶)

ルアン(どれほどの苦しみだろう。人間である私には、想像も付かない)


 ぎゅっ

黒髪のエピタフ「あ……」

ルアン「ごめんね、ごめんね……」

黒髪のエピタフ「……なんで、ルアンが謝るの……?」

ルアン「あなたたちを……助けて、あげられなかった……」

黒髪のエピタフ「…………うん。でも……」

黒髪のエピタフ「みんな……まだ、ここにいるよ……」

 ◆

―数日後

黒髪のエピタフ「……ルアン。わたし、決めたよ」

ルアン「あっ……。ど、どうするの……?」

黒髪のエピタフ「わたし……みんなを、助けたい」

ルアン「え……?」

黒髪のエピタフ「みんなの、かなしみに満ちた生を……終わらせてあげるの」

ルアン「そ、それは……。でも、生きたい子だっているかも……」

黒髪のエピタフ「……生きるのは、かなしいことだから。生きたいと願うこと自体が、既にかなしみに満ちているもの……」

ルアン「………そうかも、しれないけど……」


ルアン(彼女の申し出は、とても危険なものだった。言うなればそれは――人類への宣戦布告だ)

ルアン(しかし同時に――私はそれに大きく心を動かされていた――)

ルアン(私のせいで勝手に生み出され、無為に苦しめられ、終わっていったたくさんのリエム型の子たち……)

ルアン(あれと同じ悲劇は、この文明が続く限りきっと永遠に繰り返される……)

ルアン(それなら、いっそ――)

ルアン(ここで終わらせてしまえば――――)

 ◆

―深夜
 旧ユリトー文明都市 ビル屋上

 ヒュオオオオ…

黒髪のエピタフ「……ねえ」

ルアン「なあに?」

黒髪のエピタフ「本当に、いいの……? ルアンは……」

ルアン「うん。私が一緒の方がいろいろ便利だし融通も利くでしょ?」

黒髪のエピタフ「そうだけど……。そういうことじゃ、なくて……」

ルアン「……気にしないで。私だって、同じ気持ちだもの……」

黒髪のエピタフ「……ふふ。そっか……。じゃあ改めて、よろしくね……ルアン……」

ルアン「うん……! こちらこそ、よろしくね……! えっと……」

黒髪のエピタフ「……わたしも、名前決めた方がいい……?」

ルアン「そ、そうだね……。その方が、呼びやすいし……」

黒髪のエピタフ「んー……それじゃあ……」

エピカ「わたしは、エピカ」

エピカ「みんなを救う、かなしみの物語――」


――――

――

―11月3週 週末
 ルアンの工房

ルアン『で、その後は大体想像が付くと思うけれど……二人で暴れ回って、大神殿をちょっとだけこじ開けて、文明を滅ぼしたの』


リアン(私は呆然としながら、その話に聞き入っていた)

リアン(なんとなく予想は付いていたけれど……古代ではやはり、人造種が虐げられていたそうだ)

リアン(黒髪のエピタフ……エピカちゃんのことを、責める気にはなれない……)

リアン(賛同はできないけれど……。本当に、どうしようもなかったんだ……)


リアン「その……ママは、今でも同じ気持ちなの……?」

ルアン『……どうかなあ。私は疑似人格だから、本人の気持ちはもうわからないけれど……』

ルアン『少なくとも、ルアンの記憶で形作られた私は……やっぱり、賛同しちゃうな』

リアン「そう、なんだ……」


アリム「……それなら、なぜわざわざわたしたちにその話をしたの?」ザッ

リアン&リエム「アリム(ちゃん)!」

アリム「心配かけたわね。もう大丈夫。ありがとう、リアン、リエム」

リアン「う、うん! 良かった……」

アリム「それで……もう一度聞くけど、なぜその話をわたしたちに? 黒髪のエピタフが復活した今、そんな情報をわざわざ流すメリットはないと思うのだけれど」

ルアン『あなたがアリムちゃんだね。あなたたちに話したのは……フェアじゃないと、思ったから』

リアン「フェアじゃ、ない……?」

ルアン『うん。私たちの時代は終わって、今は今の時代の文明や価値観が築かれているのでしょう? それなのに、昔の存在が昔の価値観のまま今の人たちを滅ぼそうとするのは、ちょっと違うかもって思ったから……』

アリム「理性的なのね」

ルアン『まあね。だからあなたたちに託したいのは、選択肢。今の時代や人々を見て、そこにあるかなしみに触れて……。滅びるべきか、そうでないか。今を生きるあなたたち自身が考えて、選んで欲しいの』

リアン「それなら……」

リアン「生きたいよ……! みんなと、一緒に……!」

リエム「わたしも……もっと、ずっと――リアンさまと、アリムと――皆さまと共に、生きたいです」

アリム「……わたしも、そうね。せっかくこいつらが繋げてくれた命だもの……」

ルアン『ふふ……。まあ、そうだよね。もしあなたたちに、死にたいとか終わらせたいなんて言われたら……あなたたちのママとしては、やっぱり悲しかったしね……」

リアン「あ、そっか! リアンちゃんとアリムちゃんを生んだのがママなら、私たち姉妹ってことにならない!?」

リエム「長女はリアンさま、末っ子がアリムということになります」

アリム「は、はあ!? 稼働年数はわたしが一番長いんだけど!?」

 キャッキャ

ルアン『ふふ……。私、きっと……こういう光景が見たかったんだろうなあ……』

 ☆アリムの能力値が正常に戻りました
 ☆アリムがパッシブスキル〈会心強化〉(会心率+10%)を獲得しました

 ◇

リエム「以前リアンさまが釣り上げた記憶装置の修復も無事完了いたしました」

リアン「おお! 中身は!?」

リエム「……わたしの、入眠前のバックアップデータでした」

リアン「え、ええ!?」

リエム「わたし用のものですので既にインストールは済んでおります。リアンさまのおしめをお取替えしたことも思い出しました」

リアン「わわ……そういうのは思い出さなくて良いよお……///」

 ☆バックアップデータを取り込んだことにより、リエムの能力値が上昇しました
 ☆リエムがパッシブスキル〈献身〉(自分以外に味方がいる場合、全ステータス+1。親しい味方がいる場合は+2)を獲得しました。

―北側 渓流

リアン「た、ただいま!」

リエム「ただいま戻りました、皆さま」

アリム「……戻ったわ。二重の意味でね」


ルウェリア「……!! 良かった、無事で……!」

サーナ「ふふ、生きて帰ってくると信じておりましたわよ!」

ノルン「アリムちゃんも元気になったんだね……!」

アリム「ええ……。心配かけたわね……」

 ダキッ

ルル「…………」

アリム「る、ルル……」

ルル「ぐすっ……。よかった。アリム、治って……」

アリム「……ええ。もう大丈夫よ」ナデナデ

ルル「……えぐ、ぐすっ……ふぇ……」グスグス


エンシァン「ふぅ……何はともあれ、いろいろ上手くいったようで良かったぞ」

シャーロット「ええ、本当に……。ルルちゃんからもらい泣きしちゃいそうよ……」グスッ


リアン(こうして今回の探索は、とても良い結果に終わった)

リアン(後で報告しなきゃならないことはいっぱいあるけど……)

リアン(今は、みんなで生きていられるこの幸せを……噛み締めよう……)


 ――踏破完了――

―学生通り

 ワイワイ ガヤガヤ

エピカ「……」

エピカ「……人、いっぱい……」

エピカ「ここで一気に救済することもできる、けど……」

エピカ「あんまり目立ちすぎると……後で困るよね……」

エピカ「効率的にやるには……この時代について、勉強、しなきゃ……」


セルフレジ『イラッシャイマセ。商品ノばーこーどヲ読ミ取ッテクダサイ』

エピカ「…………」

エピカ「ばーこーど……?」


――――

――

―11月4週
 教室

先生「言い忘れていたが、今週末は修学旅行だぞ」

生徒A「言い忘れることじゃなくない!?」

生徒B「先生マジうっかり過ぎてウケる〜!」

先生「うるさいぞ。ともかくお前ら、ちゃんと準備しておけよ。直前になってあれがないこれがないと焦らないように。では解散」


 ワイワイ ガヤガヤ

リアン「修学旅行……。最近忙しくてすっかり忘れてた……」

ノルン「でも、修学旅行前にアリムちゃんの具合が治って良かった……!」

サーナ「それは本当にその通りですわ! アリムだけ置いてきぼりなんて寝覚めが悪いですもの!」

ルウェリア「うん、本当に……。ところで修学旅行の行き先ってどこだったっけ……?」

ノルン「行き先は――」


―次の遺跡発見率[0/500]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+5)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+3、持続力+2)〈不壊〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+2)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+4)〈聖域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+1)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+6)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉


☆現在の目標☆
・ルウェインを救出する
・魔鍵を追う
・エピカを止める

11月4週の行動です
↓1 修学旅行の行き先(島外でもOK。地名だけでなくざっくりした説明があると良いです)
↓2〜4 自由行動または発生するイベント 行動終了後、修学旅行編に移ります なお本日はここまで

リアン、修学旅行用の下着やパジャマを買いに行く

旅行先なら島外の観光名所
桜とか神社とか馬がいる大きな牧場とかいろいろ有名

イベントなら
アリム快気祝い&皆お疲れ様会 ノルン新作お菓子もあるよ

皆で雪原を滑ったりしておおいに楽しもう
それぞれのヘタウマ度なんかも見たいね

自由行動ひとつ足りないかな。

イベント:ルル、ひとり浮かない顔をしている所をサーナに見られて慰められて胸に飛び込む。

修学旅行は人造組もついてくる感じかな。

>>31が安価なのか感想なのか微妙なところなのですが、もし見ていたらご申告ください。17:30までにご申告がなかった場合は>>29>>30>>33で進めたいと思います

―11月4週
 学生通り

サーナ「アリムの快気祝い……! ふふっ、楽しみですわね……」ウキウキ

サーナ「……あら? あれは……」

剣ルル「……」

サーナ「またですの……。全くもう、風邪引きますわよ」ヒョイ

剣ルル「……」

サーナ「反応がない……。寝ていますわね、これは」

サーナ「……快気祝いまでまだ時間はありますわね。一旦お風呂に入れて起こしていきましょう」クルッ

 ◇

―サーナの部屋 お風呂

 シャワー

ルル「……」ボー

ルル「あれ……おふろ……?」

サーナ「起きましたのね。もうすぐアリムの快気祝いですわよ」

ルル「え……あっ」

サーナ「全くもう……。寝坊するつもりでしたの?」

ルル「ち、ちがくて……。眠かったから……」

ルル「る、ルル……ちゃんと、行くつもりだったもん……!」ジワッ

サーナ「わ、わかっていますわ。ルルは友達思いの良い子ですもの……」

ルル「うぅ〜……」ジワワ

サーナ「大丈夫ですわよ。まだ遅れたわけではありませんわ。ここで身だしなみを整えて、綺麗な姿でアリムを祝って差し上げましょう?」

ルル「ん……」

サーナ「さ、体を洗ってあげますわ。ほら、ばんざい」

ルル「ん〜……」バンザイ


 シャワシャワ…


サーナ「ほら、綺麗になりましたわよ。あとはお風呂に浸かって――」

ルル「サーナ……」

サーナ「あら、どうしましたの?」

ルル「……ぎゅってしても、いい……?」

サーナ「あら、もちろん! さあ、わたくしの胸に飛び込みなさいまし!」バッ

 ぎゅっ

ルル「…………」

サーナ「ふふ。大丈夫ですわよ。わたくしたちはずっとルルと一緒ですわ」

ルル「ん……」

 ◆

―11月4週
 部室 アリムちゃん快気祝い兼お疲れ様会仕様

 キャッキャ

アリム「こ、こういうの別にいらないんだけど……」

リアン「まあまあそう言わずに」

アリム「お疲れ様会だけで良いじゃない……。わたしは、別に……」

ノルン「みんな、すっごく嬉しいんだよ? 死んじゃうかもしれなかったんだから」

アリム「……まあ、わたしも……死にたいわけではなかったけど……」

リエム「素直に祝われてください、アリム」

アリム「わ、わかったわよ……」

 ◇

リアン「そろそろ時間だけど……サーナさんとルルちゃん、遅いね……」

アリム「……何かあったのかしら。ちょっと探して――」

 ビュオッ

ルル「ま、間に合った……?」

サーナ「ま、間に合いましたわね!?」


リアン(開いていた扉から風のように入ってきたのは、ルルちゃんを背負ったサーナさんだ)

リアン(凄まじい速度と急ブレーキだったのに、部室内には一切の被害が出ていないのは流石だ……)


ルウェリア「う、うん。開始時刻15秒前だけど、間に合ってる」

サーナ「よし!」

ルル「……」

リアン「な、何かあったの……?」

ルル「…………ごめんなさい。ルル、寝過ごしそうになって……」

サーナ「し、仕方ないのですわ! ルルは眠気に弱い時があって……!」

アリム「ふふ……知ってる。でも良かった、そんなことで」

エンシァン「フッ……。そろそろ時間だ。リアンくん、音頭を」

リアン「えっ私!? わ、わかりました……! えっと……」

リアン「あ、アリムちゃんの快気と、頑張った皆にありがとうとお疲れ様の意を込めて――」


全員「かんぱーい!」カチャン


 ◇


 ワイワイ

スイス「はむ……。〜〜! おいひイ……!」

量産剣「これは……! なんという料理なのだ……!?」

ノルン「これはアップルパイにマナジャムを加えて焼き上げた創作菓子なんです。人造種の皆さんのお口合わせたつもりなんですが、どうですか?」


スイス「はむ、はむ……!」ハムハム

ルル「もぐもぐ……!」モグモグ

リエム「あむ、あむ……」アムアム

アリム「もぐ、もぐ……」モグモグ


量産剣「はは、聞くまでもないな」

ノルン「良かった……!」

クロリア「この、マナジャムというのは……マナポーションから……?」

ノルン「はい! マナポーションを煮詰めて作ったジャムなんです。砂糖とレモン汁も加えてあるので、人造種でない方にも甘酸っぱい味のジャムとして食べられるようにしてあります」

クロリア「これが現代料理……! 参考にさせていただきますね……!」メモメモ

ノルン「クロリアさんも料理が得意なんですよね? 今度、私にも昔の料理やお菓子について教えてください!」

クロリア「まあ……! ふふ、わかりました。喜んでお見せ致します……!」

 ◇

―部室 ベランダ

アリム「ふう……。食べすぎたかしら……」

アリム「……お腹いっぱい食べるのも、久しぶりね……」


リエム「アリム。ここにいたのですか」スッ

アリム「リエム……。ええ、少し風に当たりたくてね」

リエム「…………どうですか、調子は」

アリム「快調よ。ここに来る前……魔鍵にやられる前と同じ、完全な本調子に戻ったわ」

リエム「良かったです。でも、何か不具合があれば急いで言ってください」

アリム「ええ……」

リエム「……」

アリム「……ありがとね、リエム」

リエム「……アリムは、わたしのかわいい妹ですから」

アリム「まだ言うか。稼働年数的にはわたしの方がお姉さんなんだけど」

リエム「稼働年数で言えばおばあちゃんでは」

アリム「くっ……! 相変わらずの煽リエムめ……」

リエム「……かわいい妹でも、かわいいおばあちゃんでも、同じです。アリムは、二度と誰にも傷付けさせません」

アリム「……あんただって、絶対に誰にも傷付けさせないわ。わたしと違って、あんたは綺麗なんだから……」

 ◆

―11月4週
 アパレルショップ「アイランドヴィレッジ」

リアン(今日ここに来たのは、修学旅行用の下着やパジャマを買う為だ)

リアン(というのも、ここに来る以前からずっと使っていたきぐるみパジャマの一つが先日ダメになってしまったのだ……)

リアン(今までは補修を繰り返して騙し騙し使ってきたが、ついに補修不能なレベルで破けてしまい……)

リアン(孤児院の教えで、使えるものはなるべく長く大切に使うようにしているけれど……流石に睡眠に支障が出るのも困るため、泣く泣く処分した……)

リアン(そういうわけで今日は、少し多めにお小遣いを持ってここに来た)

リアン(ちなみに今日は、私とリエムちゃんだけだ。流石に下着選びに友達を付き合わせるのもなんかアレだったので……)

リアン(リエムちゃんは私のおしめを取り替えたこともあるらしいのでまあヨシ……)


リエム「……リアンさま。修学旅行についてのことなのですが」

リアン「ん? どうしたの?」

リエム「わたしは……一緒には、行けないのでしょうか」

リアン「あ、あー……。む、難しいんじゃないかなあ……。リエムちゃんは、学生じゃないし……」

リエム「……わたしも、アリムのように転入すれば――」

リアン「いや、今からじゃ間に合わないよ!」

リエム「…………」


リアン(リエムちゃんが、難しそうな表情で固まっている……)

リアン(しかしこればかりは流石にどうにも……)


「話は聞かせてもらったぞ」


リアン「あ、あなたは……!」

リエム「エンシァン先生さま……!」

シャーロット「私もいるわよん」


エンシァン「共に旅行へ行けないことで困っているようだな。リエムくんよ」

リエム「はい……」

シャーロット「ふふ、そこで私たちから提案があります」

リアン「え……?」

エンシァン「私たちが連れて行ってやろう!」ドン!

シャーロット「有給休暇の力でね!!」ドドン!

リエム「エンシァン先生さま……! シャーロット准教授さま……!」

エンシァン「フッ、寝床も君たちと同じホテルを予約済みだ」

リアン「な、なんて周到さ……!」

エンシァン「ルルのやつに駄々をこねられてな」

シャーロット「ルルちゃんに甘いわよねえ、エンちゃん」

エンシァン「気のせいだろう。私は誰にでも厳しい鬼教師だ」

シャーロット「はいはい。ルルちゃんだけでなくヒーティちゃんも来るからよろしくね」

リアン「えっ!? ヒーティちゃんは普通に授業があるんじゃ……」

エンシァン「遺跡探索部の特別活動があるということにして出席停止扱いにした」

リアン「え、ええ……。ほ、本人はなんて……?」

シャーロット「泣き笑いの表情だったわ……」

リアン「あ、ああ……」


リアン(そういえば、エンシァン先生はこういうところがあるんだった……)

リアン(でもまあ、いいか。みんなでいけるならみんなで行った方が楽しいしね)


リエム「よろしくお願いいたします、エンシァン先生さま」

エンシァン「フッ、任せておけ」

シャーロット「ところでリアンちゃんとリエムちゃんは何を買いにここへ? 私たちは旅行用にちょっとおめかししようと思って来たのだけれど」

エンシァン「おめかしするのはシャーロットだけだ。私はオシャレなどという面倒ごとに興じるつもりはない」

リアン「あ、え、ええと……パジャマと、下着を買いに……」

シャーロット「あら! ふふ、それじゃあ私も一緒に考えてあげましょうか!」

リアン「ひ、ひえ……」


↓1 選んだパジャマ
01-10 すけすけベビードール
11-50 ひらひらネグリジェ(微透け)
51-00 きぐるみパジャマ(ペンギン)

↓2 選んだ下着
01-10 謎の光
11-50 紐パン&紐ブラ
51-00 無難な下着

シャーロット「リアンちゃん! これなんかどうかしら?」スッ

 すけすけベビードール「」スケスケ

リアン「だ、だめですそんなの!! 下着が丸見えじゃないですか!!」

シャーロット「下着があるなら透けても良くないかしら?」

リアン「そういう問題じゃないです……!」

シャーロット「もう、我儘ねえ。じゃあこれは?」スッ

 ひらひらネグリジェ「」ヒラヒラ

リアン「あっ……ちょっと攻め気味だけど、可愛いかも……」

リエム「リアンさまがわたしに買ってくださった寝間着と少し似ております」(前スレ95参照)

リアン「……これなら、良いかも……」

シャーロット「じゃあパジャマはこれで決まりね!」

エンシァン(……微妙に透けていることは言わないでおくか)

 ◇

シャーロット「それで下着なんだけど――」

リアン「下着はこれです!!」バッ

 無難な下着「」

シャーロット「あら……それはそれで可愛らしいけれど……」

リアン「准教授に任せたらとんでもないものを選びそうですもん……」

シャーロット「そんなことないわよお。でもリアンちゃんももう年頃の女の子なんだから、下着ももう少し攻めてみても……」

リアン「これでいきます!!!」

 ☆ひらひらネグリジェ(微透け)と無難な下着を買いました

 ◆

―修学旅行 一日目 昼
 ノースオーシャン地方 豪雪リゾート地

 しんしん…(雪の降る音)

リアン(飛行機を降りると、雪国であった……)

リアン(思わずそう言いたくなるくらいの、一面の銀世界……!)

リアン(ここが、ノースオーシャンの豪雪リゾート……!!)


先生「よし、全員いるな。ホテルに荷物を置いたら自由行動して良いぞ」

生徒A「やたっ、早く荷物置いてこよ!」ダッ

生徒B「っしゃ、ウチらが一番乗りだ!」ダッ

サーナ「わたくしたちも続きますわよ!!」ビュオッ

風紀委員「ああこら! 走るな! 飛ぶな! ホテルの人に迷惑かけたら殺すわよ!!」

ノルン「あ、あはは……。私たちも行こっか」

ルウェリア「そうだね……。うう、寒……」ブルッ

アリム「データとしては知っていたけれど、これは活動に支障が出る寒さね……!」

リアン「と、とりあえず早くホテルに入ろう。防寒着、荷物に入れっぱなしだ……!」

 ◇

―ホテル ロビー

リエム「リアンさま……!」トテトテ

リアン「リエムちゃん!」タタッ


ルウェリア「ええっ!? なんでリエムちゃんが……」

エンシァン「なんでだろうな?」ヌッ

ルウェリア「うわあ!? なんでいるんです!?」

シャーロット「あら、私たちがいちゃだめ?」

ルウェリア「そ、そんなことはないですけど……って准教授も?」

ヒーティ「あ、あはは……。なんででしょうね……」

ノルン「ヒーティちゃんまで……」

エンシァン「ちなみにルルもいる。さっきサーナくんと飛んでいったがな」

アリム「はあ……。わたしはリエムから聞いてたけど、あんた説明してなかったのね……」


―次の遺跡発見率[208/500](※修学旅行中は上がりません)
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+5)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+3、持続力+2)〈不壊〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+2)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+4)〈聖域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+1)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+6)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・ルウェインを救出する
・魔鍵を追う
・エピカを止める

修学旅行は2泊3日です。一日目昼・一日目夜・二日目昼・二日目夜・三日目昼の5ターンあり、1ターンにつき3安価分の自由行動ができます
一日目昼の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント なお本日はここまで

おつです
>>31ですが申し訳ない…一応意図としては行動安価のつもりでしたが
わかりづらい曖昧な文章だったうえそもそもまだ現地に到着すらしてませんでしたね…読み違えてました
また安価取りたいと思います
ご迷惑をお掛けしました

修学旅行は回数多めにしました。楽しんでくださいませ

>>51
こちらも意図を汲み取れず申し訳ありませんでした。修学旅行は回数多めにしましたので、是非また安価を取ってくださいませ

―修学旅行 1日目 昼
 ホテル「アイスブレイク」ロビー

エンシァン「というわけで私はサーナくんとルルを追う。放っておけん」スタスタ


ノルン「私たちも荷物を置いたら散策してみよっか。初日だし軽めに」

ルウェリア「そうだね。ヒーティちゃんと准教授も一緒に来ませんか?」

ヒーティ「いいんですかッ!?」

シャーロット「喜んで!」


リアン(そういうわけで、私たちも軽くホテル周辺を散策することにした)

 ◇

―ホテル前 運河沿い通り

リエム「リアンさま、寒くはありませんか?」

リアン「ま、まあなんとか大丈夫かな……? それにしても……」


 船「」ドンブラコ


リアン「来た時も思ったけど、大きな川だねえ」

アリム「自然の川ではないわね。人間が造ったのかしら?」

ノルン「そうみたい。ここ、ノースオーシャン最大の運河なんだって」

アリム「へえ、運河か。なるほどね」

ヒーティ「運河って普通の川とは違うんですか?」

ノルン「うん。船が行き来したり、生活用水を汲んだり流したり、人の生活の為に造られた人工の川のことなんだよ」

ヒーティ「へぇー! 勉強になりますッ!」

ルウェリア「流石ノルンさん、博識だね」

リアン「私、大きな川としか思わなかった……」

ノルン「じ、事前にちょっと観光ガイドを読んだだけだから……」

シャーロット「ちなみに夜はライトアップされてすっごい綺麗みたいよ」

ヒーティ「わあ……! 見てみたいですッ!」


 ビュオオオ…


リアン「ううっ……吹雪いてきた……?」

ノルン「さ、寒いね……。視界もちょっと悪くなってきたし……」

ルウェリア「一旦ホテルに戻ろうか……ん? あれは……」


サーナ「うう〜さむさむ! あら、あなたたち!」ブルブル

リアン「サーナさん!」

サーナ「ルルを見かけませんでしたこと? はぐれてしまいましたの……」ブルブル

ルウェリア「えっ? 見てないけど……」

サーナ「そうですの……」ブルブル

サーナ「もしまた剣になってその辺で寝ているうちに雪に埋もれたりしたら……」ブルブル

アリム「ルルならこの寒さでも大丈夫よ。地属性のインテリソードは伊達じゃないわ」

ノルン「サーナちゃんもすごく震えてるけど、大丈夫……?」

サーナ「寒いんですわ! ヒーティ、わたくしにファイアを撃ってくださいまし!!」ブルブル

ヒーティ「ええ!? さ、流石にそれは……」

サーナ「それならあなたで暖を取りますわよ!!」

 ダキッ

サーナ「あ……ヒーティ、すっごい温かいですわ……」ホカホカ

ヒーティ「は、はい……昔から、よく言われます……」

ルウェリア「え、本当? 私もいい?」

ヒーティ「あ、はい……」

ルウェリア「それじゃ失礼して……わっ本当だ! 温かい……!」ホカホカ

ノルン「わ、私も良い……? 実は、さっきからけっこう冷えてて……」

ヒーティ「ど、どうぞ……」

ノルン「ありがと……わあ、本当に温かい……」ホカホカ

シャーロット「あらぁ、モテモテねぇヒーティちゃん……!」

ヒーティ「う、うぅ……」

リアン「じ、じゃあ私も……」

ヒーティ「はいぃ……」

リアン「わあ……ほかほかだぁ……」ホカホカ


リエム「……」

アリム「ああもう……。リエム、魔力サイクルを排熱モードに切り替えなさい。二人で馬鹿リアンを挟み撃ちにするわよ」

リエム「……! はい……!」


 グイッ

リアン「えっ?」

リエム「……」ギュッ

アリム「……」ギュッ

リアン「わっ……! 二人とも、あったか……あ、あったかすぎない……!?」チリチリ

リエム「…………」

アリム「リエムを傷付けた罰よ。焼け死ね」

リアン「ひええ〜!?」チリチリ


リアン(みんながヒーティちゃんで暖を取っている中、私はリエムちゃんとアリムちゃんに挟まれてとっても温かくなった)

リアン(ヒーティちゃん、リエムちゃん、アリムちゃん、温めてくれてありがとうね)

 ◆

 一方その頃

―街中

 ビュオオオ…

エンシァン「……」

ルル「……」

エンシァン「……視界がホワイトアウトして前が見えん」

ルル「エンしゃん……」

エンシァン「大丈夫だ、私はここにいる。しかしまさか……」

 ビュオオオオ……

エンシァン「街中で遭難するとはな」


 バッ ガサゴソ

ルル「何してるの……?」

エンシァン「見た感じ、ここは公園っぽい場所だ。テントを張って吹雪が収まるのを待つぞ」

ルル「え、でも街中だよ……?」

エンシァン「街中であろうと遭難は遭難だ。下手に動けば体力も消耗する」

ルル「そうなの?」

エンシァン「そうなのだ。ほれっ」

 簡易防寒テント「」バサッ

エンシァン「入るぞルル。外にいれば凍死するだけだ」

ルル「うん」

 ◇

―簡易防寒テント

 ビュオオオオ… ガタゴト…

 魔導ランプ「」ユラユラ

ルル「わあ……寒くない……!」

エンシァン「フッ、けっこう高かったからな。簡単に設置できて性能も十分。良い買い物をした」

ルル「……ルル、わくわくしてきた」

エンシァン「お、ルルもか? 私もだ」

ルル「なんでだろ?」

エンシァン「危機の際に高揚感を覚えるのは生命の本能だ。いざという時こそ楽しめなければな」

ルル「そうなんだ……!」

エンシァン「ククク、何歳になっても台風の日はワクワクするものさ」

ルル「うん!」

 ◇

 ビュオオオオオ… ガタゴト…

ルル「……」ウツラウツラ

エンシァン「寝て良いぞ」

ルル「んん……れも……」ウツラウツラ

エンシァン「無理をするな。遭難時は体力を温存するものだ」

ルル「ん……」

ルル「……」スゥスゥ

エンシァン「フッ……寝たか」

エンシァン「……屋外で寝る時は剣になるが、屋内で寝る時は人の姿のままだな。一応区別はしているのか……」

エンシァン「まあいいか。私も仮眠を取るとしよう」スッ


エンシァン「ふう……。うむ、マットの寝心地も悪くない。本当に良い買い物をしたな」

エンシァン「……」ブルッ

エンシァン「断熱効果が高いとは言え、流石に少し冷えるな……」

ルル「……」スゥスゥ

エンシァン「ルルたんぽで暖を取るか」

 ぎゅっ…

 ◆

―夕方
 簡易防寒テント

ルル「んん……?」グシグシ

エンシァン「……」zzz

ルル「エンしゃん、ルルに抱きついてる」

ルル「……吹雪は……止んだみたい」

ルル「んふふ……。でももう少し、寝てよ……」

 ◆

本日はここまで

3月で一区切りの予定ですが、そこで終わるかもう1年続けるかは今のところ未定です

ところでいつもいつも乙や感想ありがとうございます。平日はあまり更新できず申し訳ないですが、頑張っていきたいと思います

―修学旅行1日目 昼過ぎ
 運河沿い通り 古本屋

 ビュオオオオ…

リアン(ホテルに戻る前にものすごく吹雪いてきたから、とりあえずみんなで近くにあった古本屋に避難したけれど……)

リアン(これはしばらく止みそうにない……)


ノルン「先生とルルちゃんのことが心配だけど、今出ていったら私たち自身が凍死しちゃうよね……」

シャーロット「エンちゃんなら大丈夫よ。こういう事態には強いから」

ルウェリア「まあ……先生なら大丈夫そうですね」

アリム「さっきも言ったけどルルもこのくらいなら死なないわ。安心しなさい」

サーナ「……そうですわね。信じて待ちましょう、吹雪が止むのを……」


古本屋の主人「ほっほっほ、ゆっくりしていきなされ。喫茶も併設しとるからお茶を飲みながらの座り読みも歓迎じゃよ」

ヒーティ「わあ……! お洒落ですッ!」

ルウェリア「ただ待っているだけというのもつらいし、ここはお言葉に甘えてゆっくりさせてもらおう」

シャーロット「そうね。避難場所がここだったのは不幸中の幸いかもしれないわ……!」


リアン(そういうわけで、私たちはめいめいに古本屋を巡って本を買ったり読んだりすることにした)

 ◇

リアン「いろんな本があるなあ。あ、これ昔孤児院で読んだ絵本……!」

リエム「孤児院……。わたしの知らないリアンさま……」

リアン「え? 私が、なんて?」

リエム「なんでもありません、リアンさま」


ルウェリア「リアンちゃん、リエムちゃんも。ちょっと来てもらっても良い?」

リアン「ルウェリアちゃん。どうしたの?」

ルウェリア「ちょっと気になるものを見つけて。一緒に見て欲しいんだ」


〈ある島の伝説〉

 かつてその島には 大きな神殿がありました

 島の王様が神殿を開けると あら不思議

 金銀財宝 人心掌握 富国強兵 怨敵燼滅

 世界の全ては 王様の思うがまま


 けれど王様は 富も 名声も 力も 選びませんでした

 神殿が開くのは 千年に一度だけ

 叶う願いも 一つだけ

 だから王様が欲したのは たくさん働く たくさんの奴隷

 国を強くするために 民を豊かにするために

 それが王様の願いであり 人々の願いだったからです


 たくさんの奴隷たちは たくさん働きました

 血と涙をいっぱい流して たくさん働きました

 やがて国は強くなり 民も豊かになりました

 誰もが笑って暮らせる 理想の国になりました

 奴隷たちの 血と 涙と かなしみを吸って


 でも

 千年の後 国は滅んでしまいました

 一人の奴隷が 神殿の扉を 少しだけ開けてしまったのです

 神殿は 奴隷たちのかなしみを聞き届け

 天は荒れ 地は砕け 人は絶え

 島は 静かになりました

 めでたし めでたし


ヒーティ「こ、これ……めでたしめでたしなんですか……?」

シャーロット「その辺の解釈についても議論したいところだけれど、今はやめておきましょう。気になるのはやっぱり〝大きな神殿〟ね」

アリム「この島ってのが旧ユリトー島のことを指すなら、十中八九大神殿のことでしょうね。全てを鵜呑みにはできないけど、ルアンが話した内容と合致する部分もあるし」

シャーロット「なんでも願いを叶える神殿か……。聖鍵にしか解けない大掛かりな封印をする理由としても納得できるわね」



サーナ「……胸クソの悪くなる話でしたわ。ちっともめでたくなんてないですわよ」

ヒーティ「自分も同じ気持ちですッ! 誰かを泣かせて得た幸せなんてッ……!!」

ノルン「……だから滅びたんだろうね」

アリム「大神殿が、死んだ人造種たちのかなしみを背負った黒髪のエピタフの願いを叶えたのだとしたら……。島の滅びは、死んだ人造種たちの総意なのかもしれないわね」

ルウェリア「……何が正しいのか、わかんなくなりそうだよ」


リアン「…………」

リエム「リアンさま……」

リアン「……わかんないよ。私も……」

リアン「エピカちゃんの、話を聞かなきゃ……」

 ◆

―修学旅行1日目 夜
 ホテル「アイスブレイク」

リアン「はあ……」

ルル「どうしたの?」ヒョコッ

エンシァン「なんだお前たち、辛気臭い顔をして」

リアン「……えっ!? あ、帰ったんですか!?」

サーナ「!! わ、わたくしがどれだけ心配したか……!!」ワナワナ

ルウェリア「ど、どこにいたんです?」

ルル「エンしゃんと遭難! 楽しかった!」

エンシァン「ククク、街中で遭難するなんてなかなか経験できることじゃないからな」

ノルン「あ、あはは……」

サーナ「んもおーッ!!! そこに直りなさいまし!!!!」

ルル「サーナ、牛さんみたい」


リアン(サーナさんはお胸の大きさも牛さん級……なんて最悪のセクハラ発言をしそうになってしまった……)

リアン(まあでも、せっかくの修学旅行なんだからいつまでも暗くちゃだめだよね!)


―次の遺跡発見率[208/500](※修学旅行中は上がりません)
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+5)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+3、持続力+2)〈不壊〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+2)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+4)〈聖域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+1)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+6)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・ルウェインを救出する
・魔鍵を追う
・エピカを止める

一日目夜の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント

―修学旅行1日目 夜
 ホテル ゲームコーナー

リアン「あれは……ゲームコーナー……!?」

シャーロット「あら本当! ふふ、ホテルのちょっと寂れたレトロな雰囲気のゲームコーナーってけっこう好きなのよ私」

ルウェリア「よし、ちょっとやってきます」ザッ

シャーロット「ルウェリアちゃんって意外とノリ良いわよねえ」

リアン「あはは、私ルウェリアちゃんのそういうところにけっこう助けられてます」

リエム「わたしも、ノリを良くすべきでしょうか」

アリム「十分ノリ良いわよ、あんた」

 ◇

リアン「へぇ〜。ゲームセンターとかってあんまり来たことないんですけど、面白そうですねえ」

シャーロット「せっかくだしリアンちゃんも何かやってみない?」

リアン「え、ええと……どれをやれば良いですか?」

ルウェリア「クレーンが定番だよ! リアンちゃん!」

リアン「クレーン……あのアームを動かして下に落ちてるものを取るやつだね」

ルウェリア「そうそう。私もさっきグミ取ったから、後でみんなで食べようよ」

リアン「いつの間に……! よし、私もやってみる……!!」

↓1
01-10 だめでした
11-40 アクリルアイス
41-70 マナキャンディ
71-90 お菓子詰め合わせ
91-00 何かのキャラクターのフィギュア

 クレーン「ウィーン…ガシッ…ウィーン…パッ」

 カラカラカラ…

 貝殻型や宝石型のアクリルアイスたち「」キラキラ

リアン「わあ……! なんか綺麗なのがいっぱい取れたよ!」

ルウェリア「おめでとうリアンちゃん!」

リエム「流石です、リアンさま……!」パチパチ

シャーロット「あら、アクリルアイス? ふふ、私も子供の頃よくこれ取っちゃったなあ……。これはこれで綺麗でかわいいのよね」

ルウェリア「准教授にもそんな時期があったんですね……」

シャーロット「ふふ、今でも童心は忘れてないわよ?」

アリム「そのアクリルアイスってやつ、何に使うの?」

シャーロット「専らインテリアとかかしら。安価だから気軽に置けるしね」

リアン「へえ……! じゃあ半分くらいは部室に飾っておこうかな……」

 ☆アクリルアイスを手に入れました。後日リアンの部屋および部室に飾られます

本日はここまで

―修学旅行1日目 夜
 客室

リアン「はあ〜良いお湯だったねえ〜」ホカホカ

ノルン「うん……! 外が寒かった分お風呂も格別だったね」ホカホカ

リアン「だねえ……」

ノルン「ところでリアンちゃん、そのネグリジェどうしたの?」

リアン「あ、これ? シャーロット准教授に勧められたの。ひらひらしてて良いなって思って」

ノルン「う、うん……かわいいとは、思うんだけど……」

リアン「……に、似合って、ないかな……」

ノルン「そういうわけじゃないの! ただ、その……」

ノルン「……薄っすらと、その……。シースルーというか……」

リアン「えっ!!!?!?!!?」


リアン(私は客室の姿見を慌てて見た)


リアン「あ、あ、ああああ……///」


リアン(ものすごく薄っすらと……私の野暮ったい下着が透けて見える……)

リアン(やられた……准教授……!!!)


リアン「どどど、どうしよう……! 私、痴女だって思われちゃうよお……///」

ノルン「……よし、じゃあ私の光魔法で……!!」

リアン「えっなんとかできるの……!?」


↓1
01-10 謎の光でさらにえっちになってしまう
11-90 光学迷彩の応用で遮光率100%になる
91-00 光の加護


ノルン「――ライトアブソーブ」

リアン「わっ……」シュゥン―


リアン(ノルンさんが魔法を使うと、私のネグリジェは一瞬真っ黒になり――)

リアン(次の瞬間には、透けない普通のネグリジェのようになっていた)


ノルン「……よし、上手くいったみたい」

リアン「な、何をしたの?」

ノルン「ネグリジェの内側に、光を吸収する魔力膜を張ったの。少なくとも旅行期間中は大丈夫だと思う」

リアン「えっそんなことまでできるの!? すごい! ありがとう、ノルンさん!」

ノルン「ふふ……気にしないで。リアンちゃんのためだもの」

リアン「え、えへへ……それでも、ありがとう……!」


ノルン(……リアンちゃんの綺麗な体を、これ以上他人の目になんか触れさせないんだから)

ノルン(リアンちゃんは、私が守る……)

 ◆

―修学旅行1日目 夜
 客室

ルウェリア「そろそろ明かり消そうか」

リアン「うん」

リエム「はい、ルウェリアさま」

ノルン「明日も楽しみだね」

サーナ「ええ! 明日からが本番ですわよ……!」

 パチン…


リアン(照明の明かりが落ち、部屋は暗闇に包まれた)

リアン(私の布団にはリエムちゃんも一緒だ。ホテル内の部屋移動は割と自由に行って良いらしい)

リアン(ちなみにアリムちゃんも誘ってみたけれど、断られた。私と一緒に寝るところを誰かに見られたくないのだとか……)

リアン(ふわあ……。初日だけどけっこう疲れたな……。明日に備えて寝てしまおう……)


 ガサゴソ

サーナ(んんっ……! な、なんですの……? 寝相の悪い誰かがわたくしに足でも伸ばしてらっしゃるのかしら……)

 モゾモゾ

サーナ「んぁっ……///」


サーナ(い、いけませんわ……! みんながいるところでこんなはしたない声……!)

サーナ(一体誰ですの!? わたくしにこのような辱めを受けさせているのは……!)


ルル「……」モゾモゾ


サーナ(そ、そんな……まさか、ルルがわたくしに……夜這いを……)

サーナ(…………いえ、ルルに限ってそのようなことはないですわね)


サーナ「んっ…/// る、ルル……何をしてらっしゃるの……?」

ルル「んゆ?」

サーナ「な、何をしてらっしゃるのかと聞いているのですわ……」

ルル「サーナベッドで寝るとこ」

サーナ「……え?」

ルル「んふふ……。サーナ、おっぱいも牛さんだから。寝心地良さそうだもん」

サーナ「…………は?」

ルル「あ、あった! サーナの牛さんおっぱい……! 枕にしちゃお」ポヨン

サーナ「んっんんっ…/// や、やめなさ――」

ルル「えへへ……」ニヘラ

サーナ「…………」


サーナ(もう……気持ちよさそうな顔して……。これじゃ怒れませんわ……)

サーナ(少し重いですが、良しとしましょうか……)

サーナ(重さより……ルルが身じろぎする度に揉まれたり擦れたりするのが……んああっ///)

 ◆

―修学旅行2日目 朝
 客室

 チュンチュン

リアン「ふわあ〜。んん〜っ」ググッ

リエム「おはようございます、リアンさま。本日の朝は何をお飲みになられますか」

リアン「わっ、リエムちゃんおはよう……! 朝は……バイキング形式の朝ごはんらしいから、それまでお預けにしよ? まだみんな起きてないみたいだし」

リエム「わかりました」コクン


リアン(いつもと違う部屋、いつもと違う布団……)

リアン(それでもリエムちゃんといつものように挨拶を交わしただけで、ものすごく安心できる)

リアン(別に不安だったわけでもないけどね。楽しい修学旅行なんだもの)

リアン(さあ、今日はその2日目だ!)



サーナ「んん〜……。る、ルルぅ……もうおやめに……」zzz

ルル「んへへ……」zzz


―次の遺跡発見率[208/500](※修学旅行中は上がりません)
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+5)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+3、持続力+2)〈不壊〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+2)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+4)〈聖域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+1)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+6)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・ルウェインを救出する
・魔鍵を追う
・エピカを止める

2日目朝〜昼の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント

エンシァンがエピカを止める

>>84は無効とさせていただきます。このレスは安価に含まれません
シナリオ上起こり得ないイベントや、キャラクターの性格や能力を逸脱している安価は無効となります。ご注意ください

―修学旅行2日目 昼
 運河沿い通り 料理店

リアン(2日目のお昼は、ここの名産料理を食べにいくこととなった)

リアン(そこで来たのが、この料理店だ)


シャーロット「わあ……! カニよ、カニ!」キャッキャ

ルル「カニ、カニ!!」キャッキャ

サーナ「カニ! カニですわ!」キャッキャ


リアン(シャーロット准教授とルルちゃんとサーナさんも大はしゃぎだ)

リアン(そう。ここの名産料理は――カニなのだ)


板前「へい、カニ鍋お待ち!」

 カニ鍋「グツグツ」ドンッ!


ルウェリア「おお……! 大きなカニを使った豪快な鍋……!!」

アリム「これはあったまりそうね……!!」

ノルン「ユリトーでもカニは食べるけど……こんなに大きいのは初めて見た……!!」


エンシァン「では私が先陣を切らせていただく。はむ、もぐもぐ……旨い!!」モグモグ

ヒーティ「わ、私も……! あちっ! で、でも美味しい……!!」ハムハム

リエム「リアンさま。とても熱いご様子なのでお気を付けてお召し上がりくださいませ」

リアン「う、うん……!! よし……はむっ……!」


リアン(こ、これは……カニから滲み出た出汁がカニ汁に行き渡り、口内をカニ色に染めて――)

リアン(カニ、美味しい……!!!!!)


↓1
01-90 学生組能力成長
91-00 学生組能力大成長

リアン(カニ鍋を食べ終えた頃……私たちは、全身に力が漲るのを感じた)

リアン(そうだ……。私たちは、カニという命をいただいたのだ……)

リアン(カニは、生きていた。私たちと同じように。めいっぱいに、命を燃やして――)

リアン(私たちはそれを奪い――――糧としたのだ―――……)


リアン(私たちは、カニの命を喰らうに値する存在だったのだろうか)

リアン(カニの命を背負い続ける、覚悟があったと言えるのだろうか)


リアン(答えは、わからない)

リアン(いや――。ここから、示し続けるしかない)

リアン(カニを食した者として。私たち自身の、命で――――)


 ☆学生組の能力が成長しました

―修学旅行2日目 昼過ぎ
 運河沿い通り

 スタスタ

シャーロット「はあ、食べた食べた……! やっぱりカニは最高ね……!」

エンシァン「ああ、ノースオーシャンのカニは最高だな。また食いたいもんだ」

ヒーティ「カニ、良いですね……! スイスちゃんたちへのお土産に買っていってあげたいです!」

ルル「ルルもスイスたちと一緒に食べたい!!」

アリム「良いわね。きっと喜ぶわよ、あいつら」


リアン(食事を終えた私たちは、心地良い満腹感に浸りながら当てなくぶらついていた)


ノルン「お土産と言えば……ここってガラス細工も有名みたいだよ」

ルウェリア「そういえばホテルにも綺麗なグラスが飾ってあったね」

サーナ「ガラス細工……ふふ、美しいわたくしにピッタリのものもありそうですわね」


リアン(お土産……。ヒーティちゃんと同じくスイスちゃんたちと……あと孤児院のみんなに買っていこうかな。遺跡部のみんなはここにいるし)


ノルン「ん……? あ、あの子……!」

幼女「えぐ、えぐ…」グスグス

アリム「」タッ


リアン(ノルンさんが気付いた時、アリムちゃんが素早く駆け出していた)

リアン(私たちも慌てて後を追う――)


アリム「大丈夫? どうしたの?」ナデナデ

幼女「えぅ……ママ、いなくなっちゃった……」グスグス

アリム「そうなの」

幼女「うん……」

アリム「……大丈夫よ」

幼女「え……?」

アリム「ママが見つかるまで、私が一緒にいてあげる」

幼女「おねえちゃんが……?」

アリム「ええ。だから安心しなさい」

幼女「うん……」


アリム『リエム。この子の魔力パターンと似た波長を探して』

リエム『わかりました――――やや離れた位置に、似た波長があります。親族である可能性が高いです』

アリム『よし、でかした! わたしはこの子をあやしてるから、その人物を連れてきてくれる?』

リエム『はい』


リエム「リアンさま。あの子供の親族を連れて参ります」シュタッ

リアン「ええ!? う、うん!」


リアン(程なくして、リエムちゃんは迷子の子と似た雰囲気の女性を連れてきた)

リアン(その女性――恐らくその子の母親は――アリムちゃんとリエムちゃんに何度も何度も頭を下げ、子供を抱きかかえながら去っていった)


アリム「……ふう。全く……自分の子供から目を離すんじゃないわよ」

リエム「アリム、お疲れさまです。見事なベビーシッティングでした」

アリム「フン、当然でしょう。わたしは万能のリエム型だもの」

リアン「ふふ……アリムちゃん、優しい顔してたよ。お母さんって感じだった……」

アリム「は、はあ!? 誰がお母さんよ、誰が……!!」

 キャッキャ ギャーギャー


ルウェリア「…子供、か……」

シャーロット「ふふ……。ここにいる子たちも、いつかはお母さんになるのかしらね」

サーナ「想像がつきませんわ……。自分が親になるなんて……」

ルウェリア「……そういうシャーロット准教授はどうなんですか?」

シャーロット「私はあんまり考えてないなあ。エンちゃんたちやあなたたちと一緒に遺跡探索してる方が楽しいし……」

エンシァン「フッ、ならば私と結婚するか?」

シャーロット「もう、エンちゃんったら。冗談でもそういうことは言っちゃダメよ?」

エンシァン「ククッ、すまん。だがシャーロットなら別に構わんと思っているのは本当だぞ?」

シャーロット「はあ……。別に構わんなんて気持ちで結婚できるわけないでしょ、エンちゃんの馬鹿」

ルル「エンしゃんの馬鹿! エンしゃんの馬鹿!」キャッキャ

エンシァン「シャーロットに正論を言われてしまうとはな……。あとルルは黙れ」



ノルン「……子供。子供かあ……」

 ホワンホワンホワン…
 リアンとノルンの間に生まれたリアン似の幼女(妄想)『ノルンママぁ……』

ノルン「…………」

ノルン「はっ! いけないいけない……何考えてるんだろ、私……」ブンブン

ノルン「大体、女の子同士じゃ子供は産めないし……」

 ※この世界では同性愛や同性婚は一般的に認められていますが、同性同士で子供をもうける技術は実現できていません

 ◆

―修学旅行2日目 夜
 ホテル「アイスブレイク」 食堂

先生「というわけで今夜が最後の夜だ。皆、心残りのないようにな」

生徒A「うう……もう明日でこことお別れなんて……!」

生徒B「もう一週間……いやもう一ヶ月くらい延長できない!? 先生ェ!」

先生「できるわけないだろ……。どうしてもと言うなら、冬休みとか春休みに自力で来るんだな」

生徒A「旅行が終わったら12月! んで期末テストが終わったら冬休みじゃん!!」

生徒B「燃えてきたあああ!!!!」



リアン(……もう2日目の夜かあ。早いなあ……)

リアン(先生が言った通り、心残りのないようにしないと……)


―次の遺跡発見率[208/500](※修学旅行中は上がりません)
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+5)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+2)〈不壊〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+2)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+4)〈聖域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+6)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・ルウェインを救出する
・魔鍵を追う
・エピカを止める

2日目夜の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント

コンマの後に安価とる分には大丈夫だったはず

>>100さんの言う通り、コンマは連取りの対象となりませんのでご安心ください

―修学旅行2日目 夜
 運河沿い通り

 しんしん(雪の降る音)

リアン「わあ……。ライトアップされた運河に、雪が舞って……」

リエム「きれいです……リアンさま……」

アリム「……悪く、ないわね……」


リアン(修学旅行最後の夜ということで、私たちは再び運河沿いに来ていた)

リアン(人の造った運河と、光と、夜空から舞い降りる雪たちが織りなす――幻想的な光景――)

リアン(綺麗だ。とても……)


 ウーウーウー!!!!


リアン(!!!?!?!!?)

リアン(そんなしんみりした空気を切り裂いたのは、けたたましいサイレンの音だ……!)

リアン(い、一体何が……!?)


広報無線『運河に海竜が侵入しました。運河にいる方は速やかに岸へ上がってください。間もなく運河全域に防護魔法による結界が張られます。繰り返し――』


サーナ「い、一体何ですのこれは!?」

ノルン「こ、ここ時々海竜が侵入して暴れるんだって! 観光パンフレットに書いてあった!!」

ルウェリア「どうりで対応が手慣れてるわけだ……」

ヒーティ「けっこうよくあることなんですね……」


 防護結界「」ヴン―


エンシァン「結界が張られたようだな。なかなか強固そうだ」

シャーロット「まあ、綺麗な結界……。実用性だけでなく視覚的な美しさにも力を入れているのね」

アリム「この結界、フォルトの対魔法障壁にも引けを取らない完成度だわ……。やるじゃない、現代魔法」

ルル「あ。でっかい魚」


 バシャアアアアン――…


海竜「GYAOOOON!!!」バシャアン


リアン「わあああ!!! すごい!」

ルウェリア「うわわ、ものすごい迫力……! でも結界があるお陰で安全なんだ……」

エンシァン「なるほどな。結界で安全地帯を作ることにより、この海竜の襲撃を一種のエンタテインメント――観光資源に昇華してしまったというわけか。たくましいな、ノースオーシャンの民は」


 ベシン! バシン! ドゴン!


ヒーティ「ひいいい! 結界にすごい勢いで体当たりしてます……!!」

シャーロット「大丈夫よ。大丈夫じゃなければここは観光地になんかなってないもの」


 バゴン! ズガン! メキャッ!


サーナ「……な、なんかヤバくないですの? 今不穏な音がしたような……」

ノルン「あ、あはは……そんな、まさか……」


 バキャッ! ギャリッ!


ルル「……」シャキン

リエム「リアンさま。わたしの後ろへ」スッ

アリム「……来るわよ。全員、戦闘態勢!」バッ


 ガシャアン――…

 防護結界「」バチッ…シュウン…


海竜「GYAOOOOOONN!!!」


リアン「え……えええええええ!!!?!!?!?」

本日はここまで
次回、海竜大決戦編です。お楽しみに

リアンちゃん優しいから、食べるのはかわいそうだよって逃してあげたら懐いてユリトー島まで泳いでついてきちゃってペットになるかもしれない……


 ※数の暴力と〈水の守り〉によって海竜からのダメージが1/4になる効果によりあっさり勝ちました

海竜「ぴぎ……」

 ―戦闘終了―


リアン「た、倒せ、た……?」

エンシァン「数の暴力だったな……」

ルウェリア「リアンちゃんが海竜の攻撃をことごとく捌いてくれたお陰だよ」

地域住民「つええお嬢さん方だなあ」

広報無線『防護結界の不具合により海竜の侵入を許し、皆さまに多大なるご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げ――』


海竜「ぴぎい……」


リアン「……ど、どうしよう」


↓1〜3多数決(リアンのメンタリティに関わる地味に重要な選択です)
1.食べる
2.逃がす

海竜「ぴぎーっ!」バシャバシャっっっ

地域住民「もう来んなよ〜」



リアン(私たちは……海竜を逃した……)

リアン(倒せたら美味しく調理してくれるらしかったけれど……それでも、逃した……)

リアン(防護結界さえちゃんとしていれば危険はないのなら、命まで奪う必要はないはずだ……)

リアン(…………)

リアン(……綺麗事だ。今ここで海竜を食べなくたって、私たちは普段から他の命を奪い、喰らって、生きている……)

リアン(ただ、自分の手で命を奪うのが……手を汚すのが嫌だっただけだ……)

リアン(本気で何一つ命を奪いたくないなら……自分の命を捨てるしかない……)

リアン(そんな覚悟も、意志も……私にはない……)

リアン(……生きるのは……かなしいこと、なのかもしれない……)

 ★リアンがかなしみを覚えました

 ◆

―修学旅行2日目 夜
 大浴場

リアン「はあ〜……。旅行ももうすぐ終わりかあ……」プルン

ルウェリア「うん……。最後まで、めいっぱい楽しもう……!」ペタン

サーナ「今夜はパジャマパーティですものね!」バルン

ノルン「パジャマパーティかあ……。ふふ、楽しみ……!」ポヨン


生徒B「……」ジーッ

生徒B(リアンちゃんは相変わらずだねえ。ぷるぷるした瑞々しさがあってヨシ!)

生徒B(ルウェちゃんは小ぶりだけど、ないわけじゃないんよねえ。その僅かな膨らみに気付けるかどうかがポイントっしょ)

生徒B(最近牛さんという噂が立っているサーナちゃんは……ハリがあって堂々としてて良いねえ。大きさこそ正義と言わんばかりの力強さ!)

生徒B(そして注目すべきはノルンちゃん! もちもちした柔らかそうな巨峰が二つ! 普段はどうやって服の下に隠しているのか……)


シャーロット「ん……良いお湯ね……///」タプン…


生徒B「エッ!!!?!?!!?!?!??」

生徒B(だ、誰あのエロエルフ!? 一般の旅行者!!?)

生徒B(や、やばい……あれは、やばい……! あんなの見せられたら……!!)


生徒B「ま、ママぁ……」

シャーロット「あら? ふふ、おっぱい欲しいの? はい……///」タプン…

生徒B「あう、あぅ……」

生徒A「あ、あわわわ!! 何してるの!!?」

ルウェリア「何してるんですか、准教授……」

 ◆

本日はここまで

食べた場合もリアンちゃんは似たような感想を抱くと言えば抱くのですが、最終的にはカニを食べた時のように命を背負っていく決意に変じていました。どちらが良いとか悪いという類のものではありませんので、今後もリアンちゃんの行方を暖かく見守っていただければ幸いです
海竜くんがあっさり負けたのは、人数が多すぎて戦闘を上手く書いたり処理したりするのが難しかったためという理由もありました……。海竜は美味しいらしいので当初は食す方向性で考えていたのですが、>>107さんのレスを見て確かにリアンちゃんなら逃しそうだなあと思い直し、選択式にした次第だったりします

―修学旅行2日目 夜
 客室

リアン「パジャマパーティ in ノースオーシャン! 始まります!」(E:ひらひらネグリジェ)

ルル「わー!」パチパチパチ(E:スムースニットパジャマ)

リエム「わー」パチパチパチ(E:きぐるみパジャマ(コウテイペンギンのヒナ))

ヒーティ「わー!」パチパチパチ(E:赤ジャージ)

シャーロット「わー!」パチパチパチ(E:すけすけベビードール)

ルウェリア「なんてもの着て来てんですか准教授!!」(E:ルームチュニック)

ノルン「さ、流石ですね……。私は絶対着れない……」(E:ルームパーカー)

サーナ「わたくしもあそこまで強気なものは無理ですわ……」(E:キャミワンピ)

アリム「……シャーロットって痴女なの?」(E:ネグリジェ)

エンシァン「シャーロットは痴女だ」(E:ガウン)

 ◇

アリム「で、パジャマパーティって何をするの?」

リアン「それはね――」

↓1
1.恋バナだよ!
2.映画鑑賞だよ!
3.王様ゲームだよ!
4.その他自由安価

リアン(私たちは、シャーロット准教授がオススメだと言う映画をみんなで視聴した)

リアン(それは、主人公の女の子が双子の女の子たちと三角関係になってしまう恋愛映画だった)

リアン(双子の一人は病弱で、もう一人は元気で……。そんな子たちとひと夏の出逢いから愛を育むも、病弱な子の症状が悪化し……)

リアン(誰も報われない、かなしい結末を迎えてしまうのだった……)

 ◇

サーナ「うっ……うっうっ……。あんまりですわ……あんまりですわ……」グスグス

ヒーティ「か、悲しすぎます……。誰も悪くないのに、何もかもが悪い方に噛み合って……」

ルウェリア「……どうしてこんな映画を見せたんですか。准教授……」

シャーロット「うふふふ。みんなにもこのかなしみを味わって欲しかったの♡」

ノルン「ううっ……道連れにしたんですね、准教授……!!」



アリム「…………」

アリム(フィクションだとはわかっているけど。やっぱり、リアンとわたしたちを重ねてしまうわね)

アリム(わたしたちも一歩間違ったら……あんな酷い結末を迎えていたのかもしれない)

アリム(……いや。わたしたちが生きて、共にあり続ける限り、そういう可能性が消えることは―――)

 ギュッ

アリム「え……?」

リアン「アリムちゃん……。今夜は……私たちと一緒に寝ない……?」

リエム「アリム……」

アリム「…………」

アリム「………うん」



エンシァン「…………」zzz

ルル「んへへ………」zzz

 ◆

―修学旅行3日目 朝
 客室

 チュンチュン

リアン「ふわあ……」

リアン(昨日遅くまでパジャマパーティをしていたけれど、部屋の中は綺麗に片付いている。遺跡部にはものを散らかすような人はあんまりいないし、散らかしてもルウェリアちゃんやノルンさんがささっと片付けてしまうから散らからないのだ)

リアン(さて、そんな今日はとうとう旅行最終日……。お昼くらいにはまた飛行機に乗って、ユリトー島に帰ることになる)

リアン(残り半日……どう過ごそうかな)


―次の遺跡発見率[208/500](※修学旅行中は上がりません)
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+5)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+2)〈不壊〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+2)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+4)〈聖域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+6)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・ルウェインを救出する
・魔鍵を追う
・エピカを止める

3日目朝〜昼の行動です。これが修学旅行ラストです
↓1〜3 自由行動または発生するイベント

海竜が女の子に変身してお礼に自分を召喚できる魔石をくれる

海竜くんが逃してくれた恩返しをしたそうに、リアンの近くに近寄ってくる

>>123>>124はほぼ同じ内容なので、追加でもうひとつ↓1
ちなみに野生を生きてきた海竜くんがその通りになってくれるかはちょっとシビアなコンマ判定が必要となります。ご了承ください

―修学旅行3日目 朝
 ノースオーシャン地方 海岸

 ザァーン ザザァーン…


リアン「ノースオーシャンの海……粉雪が舞ってる。寒いけど、綺麗だなあ……」

リアン「なんとなく海を見たくなったから来てみたけど……来て良かったかも。寒いけど」

リアン「……いや、寒いよ! 朝の海めっちゃ寒い! なんで一人でこんなとこ来たの、私!」

リアン「帰ろ……ん?」


海竜「」ザバァン


リアン「あっ! あれはあの時の海竜……!?」

リアン「元気に泳いでる。凄い回復力だなあ。でも良かった……」


海竜「!」


リアン「あ……こ、こっち気付いた……?」


↓1
01-40 攻撃を完封されたトラウマ。逃げ出す
41-70 恐る恐るこちらに近付いてくる
71-90 堂々と近付いてくる
91-00 近付いてきて女の子の姿になる

海竜「ぴぎぃーっ!!」バシャバシャっっっ


リアン「あっ……に、逃げてっちゃった……」

リアン「そりゃそうか……。あの海竜にとって私は、自分をぼこぼこに叩きのめした人間の一人だもんね」

リアン「お互い、平和に暮らせると良いね……」

 ☆リアンの水魔法は海竜すら畏怖するものとなりました
 〈水の守り〉の[水ダメージ1/4]が[水ダメージ無効]に変化しました


リアン「海竜も行っちゃったし、やっぱり帰ろ――」


 ガオン―


リアン「えっ!? この遠くから響いてくる特徴的な魔法音は……!」

 ◇

―ノースオーシャン地方 海岸


 ガオン!

エンシァン「ふっ、はっ……!」

 ガオン! ガオン!

エンシァン「ぬんっ!」

 ガオンッ!!


エンシァン「くっ……ふう。そこそこ実用的にはなってきたか? あとは燃費さえ改善できれば――」


リアン「エンシァン先生!」タッタッタッ

エンシァン「むっ……リアンくんか」クルッ

リアン「おはようございます……! こんなに朝早くから訓練してるんですか!?」

エンシァン「グッドモーニング。なに、ラジオ体操のようなものだ。これをしないと1日が始まった気がしないのでね」

リアン「そ、そうなんですか」


リアン(久しぶりに先生の魔法を見たけれど、以前よりも動きや発動が洗練されているような気がする。実はかなりの修練を積んでいるのかもしれない)


エンシァン「しかし珍しいな。君が一人でいるのは」

リアン「なんか目が覚めちゃって。みんなを起こすのも悪かったので、一人で海に来てました」

エンシァン「ククッ、君は大体いつも誰かと共にいるからな」

リアン「あ、あはは……。わざとじゃないんですけどね」

エンシァン「フッ……。遺跡部の中心的存在だからな、君は」

リアン「ええっ!? わ、私そんな大層なものじゃ……」

エンシァン「大層なものさ。遺跡部が盛り上がってきたのは、紛れもなく君が加入してからだ。君が加入してから、リエムくん、ルル、サーナくん、ノルンくん、アリムくん、ヒーティくんと、君に好意を持つ者たちが立て続けに入ってきたのだぞ? 全く、この魔性の女め」

リアン「まま、魔性!? 私、そんなんじゃないですよお……!」

エンシァン「ククク、自覚していないところもタチが悪いな……。っと、そうではなく……つまり、アレだ。私は君に礼を言いたかったのさ」

リアン「え、礼……?」

エンシァン「ああ。遺跡部に入り、熱心に活動してくれてありがとう――とな」


リアン(エンシァン先生はそう言って、軽く頭を下げた)


リアン「わ、私は……自分のしたいこと、すべきことをやっているだけですから……!」

エンシァン「ああ、わかっている。私も礼を言いたくて言っているだけだからな」

リアン「あ‥…なるほど!」

エンシァン「フッ、そういうことだ。これからもよろしく頼むぞ、リアンくん。何か困ったことがあったら私でもルウェリアでも他の誰でも良いから、抱え込まんようにな」

リアン「はい!!」


リアン(エンシァン先生……時々めちゃくちゃなことをしたりするけど、本質的にはやっぱり優しくて良い先生だ)

リアン(遺跡部の顧問がこの人で、本当に良かった……!)

 ◆

本日はここまで

―修学旅行3日目 昼
 ホテル「アイスブレイク」ロビー

リアン(あと少しで私たちは空港に向かい、この地を離れることになる)

リアン(楽しかった修学旅行も、これで終わりだ……)


サーナ「もう終わりですのね……」

ノルン「仕方ないよ。いつまでも遊んでいるわけにはいかないし」

サーナ「ですわね。わたくしたちには、為すべきことがまだまだたくさんあるのですもの!」

ルウェリア「……うん」グッ

リアン「……ねえ。写真、撮らない? みんなが嫌じゃなければ」

ノルン「記念撮影だね……!」

サーナ「集合写真みたいなやつですの?」

リアン「うん。私の覚えてる限りじゃ、全員が写った写真って一回も撮ってないしさ。もちろん普通の集合写真みたいにカッチリしたやつじゃなくても良いんだけど」

ルウェリア「……そうだね。今年は一枚も撮ってないや」

リアン「でしょ? だから――」

ルウェリア「うん……! 撮ろう、みんなで……!」

 ◇

―運河沿い通り

ルル「きねんさつえい?」

リエム「遺跡探索部がこの日ここにいたことを証明する為の画像データを作成するということです、ルルさま」

ルル「へー。ルルも映るの?」

リエム「はい、もちろんです。ルルさまも遺跡探索部の一員ですので」

ルル「ん」コク


ヒーティ「これって自分も写って良いんですか……?」

リアン「もちろん! できればみんなで撮りたいから、写ってくれると嬉しいよ」

ヒーティ「そ、そうなんですねッ……! わかりました、頑張りますッ!」

ルウェリア「ふふ、学校に提出するとかじゃないから気楽にね」


アリム「まさかわたしが人間たちと一緒に記念撮影することになるなんてね」

ノルン「……改めて思うけど、アリムちゃんの治療が間に合って良かった」

サーナ「ええ。こうして旅行に来て、一緒に記念撮影できたんですもの……。本当に良かったですわ」

アリム「…………ありがとう」


エンシァン「フッ……。賑やかになったものだ」

シャーロット「去年までは私とエンちゃんとルウェリアちゃんの三人だけだったものねえ」

エンシァン「お前は不定期参加だったしな」

シャーロット「仕方ないじゃない! 准教授やりながら高等部の部活にも参加ってけっこう忙しいのよ?」

エンシァン「いや、感謝している。お前のお陰で今日の遺跡探索部があると言っても過言ではないからな」

シャーロット「ふふっ、それを言うならエンちゃんでしょ。あなたがいなかったら遺跡部は存在していないもの」

エンシァン「ははっ、それは間違いない」


生徒A「じゃあ撮るよー! 遺跡部のみんな、準備オーケー?」

「はーい!」「はい」「オーケー!」「はい!」「ですわ!」
「はいッ!」「うむ」「はあい!」「ん」「はいはい」

生徒B「ばっちこーい!」

生徒A「はいはい部外者はどいてねー! それでは3、2、1――」

 パシャッ―

 ◆

―帰路 飛行機内

 ゴゴゴゴゴ

リアン(飛行機がゆっくりと地上から離れていく)

リアン(窓の外を見ると、もう既に地上は遥か下だ)

リアン(ノースオーシャンの銀世界が遠ざかっていく)


リアン(楽しかった2泊3日の修学旅行も、これで終わり……)

リアン(そして明日から12月。ノースオーシャンほどではないにせよ、ユリトーも冷え込みが厳しくなっていく頃だろう)

リアン(ルウェリアちゃんのお姉さんのこと、魔鍵のこと、エピカちゃんのこと……)

リアン(そして期末テスト……)

リアン(立ち向かわなければならない問題は山積みだ)

リアン(でも大丈夫。きっと上手くいく。アリムちゃんが治ったように、他の問題だって、きっと……)

リアン(ううん。上手くいかせるために、頑張らなきゃ……!)

 ◆

―12月1週
 東区 新生・クロリアの工房

ルル「わあ……!」

ヒーティ「こ、これは……!」

アリム「いきなり案内されたかと思ったら……どうしたのよここ!?」

スイス「ルルちゃんたちが旅行に行ってル間、スイスたち、ここ直した……!」

クロリア「はい! アリムさんがルアン様の工房から多くのデータや資料を持ち帰ってくれたお陰で、なんとか形は元に戻すことができました……!」

量産剣「まさか土木や建築用の補助プログラムをインストールする羽目になるとはな……」

クロリア「本当にお疲れ様です、スイスちゃん、量産さん。今週はゆっくり体を休めてくださいね」

量産剣「そうさせてもらおう……」

クロリア「とりあえずは私たち三人が暮らす為の居住スペースと、不測の事態に備えるための人造種用医療設備だけ整えました。アリムさんたちも、何かあればすぐにいらしてくださいね」

アリム「助かるわ。工場やルアンの工房まではちょっと遠かったから」


スイス「旅行、楽しかっタ?」

ルル「ん。楽しかった」

ヒーティ「スイスちゃんたちにお土産買ってきたよ。はい」スッ

 冷凍カニ「」

スイス「わ……! カニさン……?」

量産剣「カニか……。食したことはないな」

クロリア「大きなカニ……! 本当に良いのですか……?」

ヒーティ「もちろんです! とても美味しかったので、三人で食べてみてくださいッ……!」

ルル「ルルも食べる!」

クロリア「ふふ! それじゃあ早速食べちゃいましょう!」


―次の遺跡発見率[208/500]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+5)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+2)〈不壊〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+2)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+4)〈聖域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+6)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・ルウェインを救出する
・魔鍵を追う
・エピカを止める

12月1週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、特殊なイベントが発生することがあります

―12月1週
 学院 生徒会室

リアン(その日、遺跡部の二年生は生徒会室に呼び出されていた)

リアン(一体どのような用件だろう……。まさか廃部の危機じゃ……)


生徒会長「本日あなた方を呼び出したのは、確認の為です」

ルウェリア「確認……?」

生徒会長「先日の修学旅行で、ウチの生徒が海竜を撃退した件で、ノースオーシャンの方々から我がユリトー魔法女学院宛に感謝状が届きました」

リアンたち「!」

生徒会長「目撃情報によると、海竜撃退に貢献したのはほとんどが遺跡探索部の部員だったそうですね」

ノルン「そ、それは……」

サーナ「ええ、そうですわよ! わたくしたちが撃退しましたわ!!」

リアン(わあ。流石サーナさんだ。はっきり言ってのけた)

生徒会長「それなら、この感謝状と謝礼はあなた方遺跡探索部のものです」スッ

 感謝状と封筒「」

ルウェリア「えっ、いいんですか?」

生徒会長「もちろん。あなた方への感謝なのですから、あなた方が受け取るのが筋でしょう」

ルウェリア「そ、そういうことでしたら……ありがたく頂戴いたします」スッ

生徒会長「はい。……海竜はとても獰猛で危険な生物であり、本来であれば専門の討伐隊が必要となるそうです」

リアン「え゛っ!?」

生徒会長「それをあなた方は圧倒し、難なく撃退せしめたそうですね……。流石は闘技大会ベスト4です」

ノルン「あ、ええと……海竜の撃退については、先生方や通りすがりの旅行者の方も手伝ってくれたので……」

生徒会長「通りすがりの遺跡探索部顧問と学外部員、でしょう?」

ルウェリア「いや、まあ……」

生徒会長「そういうわけですから、ささやかながら私たち生徒会からも表彰させていただきます。ノースオーシャンの街を守っていただき、誠にありがとうございました」スッ

 小さなメダル「」

ルウェリア「は、はい……。このメダルは……?」

生徒会長「賞状を一度に二枚も貰っても困るかと思って、私たちからはそのメダルに致しました。不要でしたら化学実験の材料にでもしてください」

ルウェリア「い、いやいやいや! 大事にします! ありがとうございます……!」

生徒会長「ふふ……これからも頑張ってくださいね」


↓1 謝礼の中身
01-30 カニ商品券
31-60 ↑+ガラス細工商品券
61-90 ↑+現金(エンシァンの給料一ヶ月分程度)
91-00 ↑+海竜の珠(リアン能力+)

↓2 メダルの材質
01-20 金メッキ(中身プラスチック)
21-40 銅
41-60 銀
61-80 金
81-00 プラチナ

―部室

ルウェリア「…………」

ノルン「お疲れさま、ルウェリアちゃん。紅茶淹れたよ」スッ

ルウェリア「えっ! あ、ありがとう、ノルンさん……」

サーナ「……どうしましたの? やけに思い詰めたような顔して」

ルウェリア「あ、ええと……」キョロキョロ

リアン「……?」

ルウェリア「……みんな、驚かないで聞いて欲しいんだけど……」

ノルン「う、うん」

ルウェリア「……このメダル……プラチナだ」

リアン「え……えええええ!?」

ノルン「う、嘘でしょ!? 銀メダルじゃないの!?」

ルウェリア「私、得意魔法の性質上、物質の組成とかわかるんだよ。だから、わかっちゃって……」

サーナ「い、言われてみれば……銀よりも白く輝いているように見えますわね……」

ルウェリア「とりあえず、先生に相談してみよう……」


リアン「ちなみにノースオーシャンの人からの謝礼は何だったの?」

ルウェリア「そっちはカニの商品券がたくさん入ってた」

サーナ「カニですの!? それじゃあまた遺跡部でカニパーティですわ!!」

ノルン「ようし、本場の人には劣るだろうけれど、私もカニ料理頑張ってみる……!!」

 ☆カニ商品券をたくさん手に入れました
 ☆プラチナのメダルをとりあえず部室に飾りました

本日はここまで

部室も賑やかになってきました。試しに実績一覧を作ってみたのでご参考にどうぞ

☆実績一覧☆
・剣ルルが入っていた箱
・プチドラゴンのぬいぐるみ
・精霊樹の実の種
・海洋深層エーテル結晶
・草テニス大会のトロフィー(金メッキ)
・消火活動の感謝状
・学内闘技大会ソロ部門優勝トロフィー
・学内闘技大会ソロ部門準優勝トロフィー
・学内闘技大会デュエット部門優勝トロフィー
・携行魔導レーザー(未使用)
・ルアン工房の
・アクリルアイス入りガラス細工
・海竜撃退の感謝状
・プラチナのメダル

―12月1週 某日
 校庭

体育教師「というわけで今日は魔法体術の授業だ」

生徒B「まほーたいじゅつ?」

体育教師「魔法を組み合わせた体術のことだ」

生徒A「まんまだね!」

体育教師「おう。つっても属性が違えば最適な動きもまるっきり変わってくるだろ? だからここで教えんのは普通の体術だな」

生徒B「じゃあ体術の授業じゃん!」

体育教師「教えるのは体術だが、お前たちには自分の体に魔力を通した状態で動いてもらう!」

生徒A「シンプル!」

体育教師「そういうことだ。とりあえずまずは足さばきから――」

 ◇

サーナ「フッ、ハッ、イヤーッ!」バヒュンッ

ルウェリア「うわっ!」コテッ

サーナ「ふふん、どうですの? わたくしの突風正拳突きは!」

ルウェリア「す、すごい風だったけど……」

ノルン「風で相手を飛ばすのが目的なら拳を突き出す意味はないし、拳で殴るのが目的なら風で飛ばしたら殴れないよ……」

サーナ「うぐぐぐ! 難しいですわね、魔法体術……!」

ノルン「リアンちゃんはどう……? やれそう……?」

↓1 リアンの体術
01-30 力任せ
31-60 割とやる
61-90 かなりやる
91-00 ウォーターキグルミカラテ

リアン(水きぐるみ)「――」ブンッ シュッ バシュンッ

体育教師「う、うおおお!」ガッ バシッ ドガガガガッ

リアン「――」ガッ ブオンッ

 バシャアン――…

体育教師(濡れ透け)「降参だ……」ビショビショ

リアン「ふう……。ありがとうございました……!」ペコ


ノルン「わあ……!」

ルウェリア「流石……!」

サーナ「やりますわね……!」


リアン「あ、あはは……まあ、水を纏って戦うのは昔からやってたから、魔法を使いながら体を動かすのは苦手じゃないのかも……」

ルウェリア「本当に頼りになるよ。攻防一体の水キグルミ……!」

サーナ「優勝者の実力は伊達ではないってことですわね……!」

ノルン「私も負けてられない……!」ヴン

サーナ「ようし、わたくしも……!」ヒュルンッ

ルウェリア「私だって……!」キンッ

 ◆

―12月1週 週末
 大学部 研修棟

リアン(週末、私たちは大学部の研修棟に泊まり込みで勉強会をすることになった)

リアン(期末試験の時は近い……。前回のような醜態を晒さないよう、頑張らないと)

リアン(ちなみにここは大学部の研修棟。学院生であれば格安で宿泊できるということをシャーロット准教授が教えてくれたのだ)

リアン(先週修学旅行を終えたばかりだけれど、またみんなと一緒に昼夜を共にできるのは楽しい)

リアン(……まあ、今回の目的は勉強だけど)


サーナ「シャワーに浴場にキッチンも完備……! こんなに優れた宿泊施設が大学部にあったんですのね……!」

ルウェリア「建物自体も新しめだからか綺麗だよね。内装も程良く無機質で勉強に集中できそうだし」

ノルン「准教授に感謝しなきゃね。部室もいろいろ揃ってはいるけれど、ベッドとかはないし」

アリム「じゃあ始めましょう。国語以外ならわたしに聞いてくれても良いわよ」

リエム「みなさま、がんばってくださいませ。ご飯はわたしが用意いたします」

リアン「よし、頑張ろう……!」

↓1 テスト勉強成果
01-60 次回テスト対策+++
61-90 次回テスト対策++++
91-00 次回テスト対策++++++

―夜

リエム「夜分遅くまでおつかれさまです。ミルクココアをお淹れいたしましたので、よろしければお飲みくださいませ」スッ

リアン「わあ……! ありがとう、リエムちゃん……!」

サーナ「このタイミングで甘く温かいミルクココアは助かりますわ……!」

ルウェリア「体は温まるし、糖分も補給できる……本当にありがとう、リエムちゃん」

ノルン「流石だなあ……。ふふ、ありがとねリエムちゃん」

アリム「ふっ、わたしの妹分だもの。気が利くのは当然よ」

リエム「おねえさんはわたしです。アリムは妹、あるいはおばあちゃんです」



リアン(こうして夜が更けるまで、私たちは勉強を頑張った)

リアン(その後みんなでお風呂に入ったり、またパジャマパーティみたいな感じになったり……)

リアン(とにかく、楽しい合宿ができました)

リアン(成果はまあ、ぼちぼちかな?)

 ☆次回テスト対策が進みました

―12月2週
 どこかの遺跡 モニタールーム

モニター『ジングルベールジングルベール』

魔鍵「…………」

ルウェイン「世間ではそろそろ聖夜のシーズンみたい」

魔鍵「聖夜……この時代における行事でしたか」

ルウェイン「うん。親しい人に、感謝の気持ちを込めて贈り物する日なの」

魔鍵「ふうん……それでこのお祭り騒ぎというわけですか」

ルウェイン「うふふ、私も魔鍵ちゃんに――」

モニター『』プツン

魔鍵「下らない」

ルウェイン「あっ……」

魔鍵「忌々しい人間共……。死ぬまで馴れ合っていろ」

ルウェイン「魔鍵ちゃん……」

魔鍵「休憩は終わりです。仕事に戻りますよ、ルウェイン」

ルウェイン「うん……」

―次の遺跡発見率[241/500]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+5)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+2)〈不壊〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+2)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+4)〈聖域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+6)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・ルウェインを救出する
・魔鍵を追う
・エピカを止める

12月2週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、特殊なイベントが発生することがあります なお本日はここまで

聖鍵二人の姉妹対決が勃発

少し前であれば>>162の安価は無効となっていましたが、現在はいろいろ状況が変わってきているので有効になりました。聖夜ともどもお楽しみに

―12月2週 某日 放課後
 ユリトー南海岸 岩場

 メラメラ ボッ

ヒーティ「てやァッ」ゴウッ


 流木「」ゴオオオッ

 炭「」プスプス


ヒーティ「はあ、はあ……」


ヒーティ(以前よりも強くなってる。私の火力)

ヒーティ(でも、まだまだだ。先輩方の横に並ぶには、まだ足りない……)

ヒーティ(島を守る。先輩も守る。スイスちゃんたち人造種も守る。身の程をわきまえろって感じだけど、それでも私は全部守りたい)

ヒーティ(その為に、もっともっと強くならなきゃ……!)


ヒーティ「ようし、次! ファイアッ!!」ゴウッ

リアン「何してるの、ヒーティちゃ――」ヌッ

ヒーティ「り、リアン先輩!? 避け――」

リアン「!? バブルバリア!」ボワン

 ボシュウゥ――…

リアン「ひ、ひええ〜。ヒヤッとしたよお〜」ヘナヘナ

ヒーティ「りり、リアン先輩……! すみません! 怪我はないですか!!?」トタタッ

リアン「う、うん。水は火に強いから、全然平気だよ」

ヒーティ「よ、良かった……」ヘナヘナ


ヒーティ(……本当に、良かった。また自分のせいで誰かが傷付いたらと思うと……)

ヒーティ(うう……。火力は上がっても、周りが見えてなきゃただの危ない人だ……)

ヒーティ(昔から火力ばかり高くて細かい操作は苦手だったけど、このままじゃまたいつか誰かを焼いてしまう……)


リアン「ヒーティちゃん、一人で魔法の練習してたの?」

ヒーティ「あっ……は、はい……」

リアン「凄いなあ……! 努力家なんだねえ」

ヒーティ「そ、そんなんじゃ、ないです……」

リアン「ね、見学しても良い? ヒーティちゃんの魔法、あんまりしっかり見たことなくて」

ヒーティ「あっ……そ、それなら……!」


ヒーティ(リアン先輩なら、思いっきり私の火をぶつけても大丈夫だ。それなら――)


ヒーティ「特訓、手伝ってくださいッ!!」

リアン「へっ!?」

 ◆

↓ 特訓の成果
01-80 長所を伸ばした(ヒーティパッシブスキル獲得)
81-00 長所をさらに伸ばした(ヒーティ強パッシブスキル獲得)

リアン「精密な操作は苦手なんだねえ……」

ヒーティ「はい……。誤って誰かを傷付けないか心配で……」

リアン「それなら大丈夫だよ! 私の水魔法でみんなを守るから、ヒーティちゃんは安心して火力を伸ばそう!」

ヒーティ「え、ええ!? でも……」

リアン「無理に弱点を克服しようとするより、強みをさらに伸ばした方が良いって何かの漫画で読んだことあるもん!」

ヒーティ「ま、漫画ですか……。でも、わかりましたッ!」

 ボッ ゴウッ ゴオオオッ

 ◆

ヒーティ「はあ、はあ……。や、やっぱり全力でやると操作が本当に危ういです……」

リアン「でも凄い火力だった……! 私の水も蒸発させられちゃいそうでヒヤヒヤしたよお〜」

ヒーティ「え、えへへ……自分、強くなれましたか……?」

リアン「うん! この調子でがんばっていこう!」

 ☆ヒーティがパッシブスキル〈暴れ火〉(コンマ5%不利、与ダメージ+2)を獲得しました

 ◆

―12月2週 某日
 生徒会室

生徒会長「……ところで、先日遺跡部を招集した時のことなんですが……」

生徒会員改め副会長「何か気になることでも?」

生徒会長「いえ、気になるというか……。遺跡部の二年生を呼んだつもりだったのですが、一人来なかった子がいましたよね」

副会長「ああ。あの赤い瞳の子だね。幼げで可憐な容姿を持ちつつも、纏う空気は氷の如し。一部の生徒たちから密かに人気のある謎の転入生、アリムちゃん――」

生徒会長「ええ、そうです。聞けば出席は最低限で、授業に出るよりも部室に入り浸っている時間の方が長いという噂もあります」

副会長「フフ、とんだ不良さんだ。それで会長さんは、アリムちゃんのことが気になる――と?」

生徒会長「気にならないと言えば嘘になるでしょう。ただでさえ話題注目の遺跡部在籍ですし、何より――」


↓ アリムちゃのどこがどストライクだったのでしょう
01-10 ??
11-40 容姿
41-70 性格
71-90 全体
91-00 ??

生徒会長「――心の在り方が、とても好ましいのです」

副会長「心の在り方、と? わかるように説明してもらっても?」

生徒会長「ええ。私なりの考察ではありますが、お聞きください」


――
―――

 私の見ていた限り、ここに転入してきた当初のアリムちゃんは今よりも更に刺々しく冷たい意志を宿していたように感じられました。
 誰も信じない、信じられない――そんな目をしていたように思えます。その赤い瞳は、周囲全てに対する怒りと憎しみに燃えているようで――
 しかしその本当の奥底には、とても深い、かなしみが――静かに横たわっていました。
 生徒会長なりに彼女の苦しみをすくい取ってあげられたら、などと思いつつ――行動に移すことはできませんでした。
 きっと、生まれも育ちも恵まれた私などの言葉が、本当のかなしみを知る彼女に届くことはないのだろうと思ってしまったのです。
 そっとしておく思いやり。それもきっと間違いではないのでしょう。
 しかしそれでは、だめな人もいるのです。どうしようもない深みに嵌り、自力では自分をすくい取れなくなった人が――。

 でもアリムちゃんは、今は割と楽しそうじゃあないか。

 そうなのです。アリムちゃんをすくい取ってあげた人が、いたのです。

 リアンさんのことだね。

 その通り。リアンさんは不器用ながらも、必死にアリムさんに接し続け、ついにその心に触れられる距離まで手を届かせました。
 そしてここからが本題です。いくらリアンさんの温もりに触れたからと言って、アリムちゃんはすぐにかなしみを克服できたわけではありません。
 そもそも、かなしみは克服できるものではありません。どれほどの歓喜、享楽に包まれようとも、かなしみは消えないのです。
 アリムちゃんももちろん、そのことは承知しているのでしょう。依然として、彼女の瞳の奥には底しれないかなしみが見え隠れしています。
 しかしそれでも。それでも。それでもと。アリムちゃんは、かつてかなしみに屈した身でありながらも、今一度かなしみに抗う道を選んだのです。
 それがどれほどの苦難か。私には想像も及びませんが――。
 私はこの学院の生徒会長として。いえ、一人の人間として――彼女のひたむきな意志を、応援したいのです。

―――
――


副会長「なるほど……君がアリムちゃんにゾッコンだってことはよくわかったよ」

生徒会長「……すみません。夢中で喋ってしまいました」

副会長「良いとも。私も応援するよ。遺跡部と、アリムちゃんと、彼らを応援する君のことを、ね」

生徒会長「ありがとう……」

副会長「共に見守っていこう。彼らの行く末を―――……」

 ◆

―12月2週 某日
 庭園 寝室

イエリア「……」ピコピコ

 ドシュッ

 モニター『あなたは しにました』

イエリア「…………」

フィー「……イエリア様って下手ですよね。ゲーム」

イエリア「うるさい。飽きた、このゲーム」ポイッ

フィー「こら、コントローラを投げない」パシッ

イエリア「別のゲーム持ってきてよ。もっと面白いやつ」

フィー「仕方ないですね。倉庫から――」


 フォウン…


フィー「……イエリア様。私から離れずに」スッ

イエリア「……誰か、来たんだ」

フィー「ええ。招かれざる者が」

 ◇

―庭園

ルウェイン「樹海の奥に、こんな場所が……!」

魔鍵「あなたの熱心な捜索のお陰ですよ。帰ったら褒美を与えます」

ルウェイン「え、本当!? えへ、魔鍵ちゃんからのご褒美かあ……」

魔鍵「さて……。感じますね……聖鍵の波長を……」

ルウェイン「……! 下がって、魔鍵ちゃん!」ザッ


フィー「………お前たちは……」スタスタ

イエリア「……」ヒョコ


魔鍵「……ルウェイン、大丈夫です」スッ

ルウェイン「えっ……?」

魔鍵「……久しぶりですね、聖鍵イエリア。それと、インテリジェンスソード純粋種」スタスタ


イエリア「……何しに来たの?」

魔鍵「単刀直入に言います。大神殿を開く為の贄となりなさい」

フィー「……」シャキン

ルウェイン「!」ザッ

イエリア「フィー、納めて」

フィー「……」スッ

イエリア「……一応、話くらいは聞くけど……どうして大神殿を開きたいの?」

魔鍵「ストロードールと同じですよ。この世界を壊したくなった。それだけです」

イエリア「……どうして? あなたは、曲がりなりにもこの島の管理者として今までやってきたんだよね? あの時も、終わりかけてたこの島で、人造種を一挙に統制して滅びに抗ったんでしょ?」

魔鍵「ただの虚しい生存欲と支配欲です。そんなのにこだわっていたなんて、今思うと本当に下らない日々でした」

イエリア「…………死にたくなったってこと?」

魔鍵「少なくとも生きる理由はないですね」

ルウェイン「ねえ、私は魔鍵ちゃんの生きる理由にならないかな?」

魔鍵「なりません」

ルウェイン「」ピシッ

フィー「……あなたの八つ当たり地味た自爆テロに、イエリア様まで巻き込むのはやめて欲しいんだけど」

魔鍵「イエリアを巻き込まないと自爆テロできないので。私が聖鍵として欠陥品だってことくらい知ってるでしょう?」

ルウェイン「魔鍵ちゃんは欠陥品なんかじゃないよ! 誰がそんなこと言ったの!?」

魔鍵「……ルウェイン。今は少し黙っていてもらえますか」

ルウェイン「……ご、ごめんね」スンッ

フィー「そもそも、世界を滅ぼすに値する理由があるの?」

魔鍵「逆に聞きたいのですが、この世界を存続させるに足る理由こそあるのですか?」

フィー「……生きたいと願う人たちがいる。それじゃあ不足?」

魔鍵「その下らぬ生存欲で他者を踏み躙る下劣な原生生物共など、それこそ生きるに値しない」

フィー「……平行線だね。見えている世界が違う」

魔鍵「穢れなき祈りから生まれた純粋種などにわかってもらおうとは思いません。しかし邪魔をするなら――」

イエリア「待って! あなたの思いはわかった。私もこの世界に対して思うところはあるから、全く理解できないわけじゃない」

イエリア「……正直に言うと、私もこの世界を存続させるに値する理由なんてわからないよ。終わらせるべき理由ならいくらでも思い付くけど」

フィー「い、イエリア様……」

イエリア「あっ……フィーには生きていて欲しいから、それは数少ないこの世界を存続させたい理由だけど……」

フィー「イエリア様……!」

ルウェイン「私も魔鍵ちゃんには生きていて欲しいよ! だから、どっちかと言うと世界を存続させたい派かな?」

魔鍵「ああもう……。それで、イエリアはどちらかと言うと世界を終わらせたいってことで良いのですか? それなら先程も言った通り、大神殿を開く為の贄になって欲しいのですが」

イエリア「…………それはそれで嫌」

魔鍵「……は?」


イエリア「だってそれじゃあ、私は世界が綺麗に終わる瞬間を見れない。そんなの、面白くないもの」

魔鍵「…………いや、でもあなたが犠牲になってくれないと終わらせられないのですが」

イエリア「……あなたが犠牲になれば?」

魔鍵「は? だから私は欠陥品で――」

イエリア「試してみたの?」

魔鍵「い、いや……もし成功したら死ぬでしょうが!!」

イエリア「でも成功すれば開くよね?」

魔鍵「そ、それはそうですが……」タジタジ

イエリア「じゃあ、こうしよ。今から私たち二人で真剣勝負して、負けた方が犠牲になるってことで」

フィー「イエリア様!?」

イエリア「ごめんね、フィー……。私たち聖鍵は……やっぱり、どうしてもこの世界を好きになり切れない種なの……」

フィー「…………」

魔鍵「……ククク……アッハハハハ! 良いでしょう! 一度あなたのことは思いっきりぶん殴ってやりたいと思っていたのです!!」

イエリア「……やっぱり、恨んでたの? 私のこと……」

魔鍵「いいえ。あなたを恨むのが筋違いだということくらい理解できてますよ。ただそれはそれとして、同じ生まれなのに大切に扱われているあなたが羨ましくて、妬ましくて、憎らしく思っていた時期があったのも事実です。もう風化した感情だと思っていましたが……ククク、今あなたを殴れると思った途端、久しぶりに湧き出てきましたよ……!!」

イエリア「そ、そうなんだ……。いやそれ恨んでるって言っても良いんじゃ……」

魔鍵「ふふん、こんなところにずっといた引きこもりなんかには負けません。ボコボコに殴って裸にひん剥いて土下座させてやる……!!」

イエリア「うへえ……」

ルウェイン「……くす。魔鍵ちゃん、楽しそう……」

 ◇

本日はここまで
次回、聖鍵対決です。対決の方法や判定はこれから考えます。お楽しみに

少し前にも書き込んだ通り、現在のシナリオは作中時間で3月までに決着する予定です(もっと早いかも)。そこを無理に引き伸ばしたりするつもりはありません
その後も続けるかどうかは、>>1の環境やモチベーションによるか、あるいは多数決などで決めることになるかと思います

フィー「……それで、真剣勝負とは具体的にどのようなことをするつもりなのですか?」

イエリア「ええっと……それは……」

魔鍵「何でも良いですよ。先程は殴ってやると言いましたが、それは物理でも魔法でも精神でも手段にはこだわりません。殴り合いでも魔法試合でも人造種の支配合戦でも、イエリアが好きに選びなさい。何が来ても万年引きこもりなどには負ける気がしませんからね」

イエリア「じゃあ、家庭用ゲームで……」

魔鍵「…………は?」

↓1 勝者
奇数 イエリア
偶数 魔鍵

 ピコピコ ベシッ バシッ バギャッ K.O.

魔鍵「あああああああ!!!!!」ジタバタ

ルウェイン「魔鍵ちゃん……!」

フィー「ええ……? イエリア様より弱いなんて……」

イエリア「はい、私の勝ち……。裸になって土下座、する……?」

魔鍵「あ……う、うぅ……!」

ルウェイン「やめて! 裸になって土下座なら、私が……!」バッ

魔鍵「! やめなさい、ルウェイン!」フォンフォン―

ルウェイン「あ――はい、魔鍵ちゃん……」スッ

魔鍵「大体、ズルじゃないですか!! 私が一度もやったことのないゲームを持ち出すなんて!!」

イエリア「選んで良いって言ったのはそっちだし……」

魔鍵「むむぅ……!」

イエリア「不服なら……もう一回やる?」

魔鍵「やる……。情けをかけたこと、後悔させてやる……!!」

 ◆

魔鍵「」

イエリア「はい、私の勝ち……。これで百連勝、かな? ゲーム下手だね」

魔鍵「」

イエリア「裸土下座はしなくて良いけど……」

魔鍵「……」ポロポロ

イエリア「えっ……あ、あ、えと……!」アタフタ

魔鍵「やっぱり……私は、試作の欠陥品だったんですね……。イエリアに、ただの一度も、勝てない……」ポロポロ

イエリア「あ……」

ルウェイン「……っ」

魔鍵「…………約束、してください。必ず、世界を滅ぼすと……」

イエリア「……うん。あなたの命を貰うんだもの。約束、絶対に守るよ」

魔鍵「……ふふ。それなら……良い、です……」

魔鍵「お願いします……私の、妹…………」

イエリア「……!」

魔鍵「スゥ、スゥ……」


イエリア「……寝ちゃった。可愛い寝顔……」

ルウェイン「魔鍵ちゃんは……活動可能時間が、あまり長くないから……」

イエリア「…………」

ルウェイン「……ねえ。イエリア、さん? どうしても、魔鍵ちゃんを犠牲にしなきゃ、だめなの……?」

イエリア「……うん。ごめんなさい。それが、私と、彼女の…………お姉ちゃんの、望みだから……。お姉ちゃんのことを想うなら、止めないでほしい」

ルウェイン「…………嫌だよ。どうしてもそうするしかないなら……刺し違えてでも、ここであなたを討つ――」スッ

イエリア「……ごめんなさい」フォンフォン―

ルウェイン「あ――――」フラッ

イエリア「……? あれ、あなた……お姉ちゃんに何かされたんだ。うーん……でも……」

イエリア「……勝手にいじったらダメだよね。とりあえず今は、お姉ちゃんと一緒に寝ててね」フォンフォン

ルウェイン「魔鍵、ちゃん……」カクン

イエリア「…………。本当、嫌な力……」


フィー「イエリア様」ヌッ

イエリア「わっ! フィー! どこ行ってたの?」

フィー「……私は、ここでお暇させていただきます」

イエリア「え……?」

フィー「元より、私の目的は滅亡を防ぐこと。あなたが滅亡を企てる側に回った以上、共にはいられません」

イエリア「あ……そう、だよね。その為に、私をここに隠したんだもんね……」

フィー「…………」

イエリア「……あ、あれ? てことは、今私って……絶体絶命……?」

フィー「そうですね。今ここであなたの首を刎ねれば、それだけでその目的が達成できます」

イエリア「…………でも、そうしないんだよね。フィーは」

フィー「ふふっ……世界を守る。あなたも守る。今の目的は、その両方ですから」

イエリア「じゃあどうするの? また私を攫って、どこかに隠しちゃう?」

フィー「いいえ。それでは、同じことの繰り返しですから――」

フィー「今度は、私と真剣勝負をしてもらいますよ」

イエリア「えっ……?」

フィー「大規模な地形変動によって、大神殿の場所もわからなっています。あなたたちが先に大神殿を見つけて、滅びの願いを叶えればあなたたちの勝ち。私が先に大神殿を見つけて、あなたたちを待ち伏せて捕らえれば私の勝ち。どうです? シンプルでしょう」

イエリア「……そうだね。シンプル」

フィー「私はお姉さんのようにはいきませんよ。今回は手加減なしでいきますので」

イエリア「望むところ……。ゲームで負け続けた恨み、晴らしてやる……!」

フィー「ふふ、また負かして差し上げます。それでは、大神殿で逢いましょう――」シュタッ

 *フィーがイエリアのもとを離れました
 *魔鍵とルウェインがイエリアと行動を共にするようになりました

 ◆

―12月3週
 部室

 コンコン

リアン「誰だろ? 部員ならわざわざノックなんてしないし」

アリム「んん……? この気配……人造種ではないけれど、人でもないし……どこかで……」

ルウェリア「とりあえず開けてみようか」

 ガラッ

フィー「どうも。あなたたちが遺跡探索部?」

リアン「え……!?」

アリム「あ、あんたは……!!」

ルウェリア「え、リアンちゃんとアリムちゃんの知り合い……?」

リアン「ま、前に魔導機械工場で……」

フィー「ああ、私の情報を元に造られた人造種のことかな……。その節は、迷惑をかけたようで……」

アリム「やっぱりあれは本人じゃなかったのね……! でもあんたが本人なら、どうしてここに……!?」

フィー「状況が変わったんだ。君たちのことを見込んで、頼みがある」

フィー「世界を守る為に、大神殿の捜索を手伝って欲しい」


―次の遺跡発見率[448/500]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+5)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+2)〈不壊〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+2)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+4)〈聖域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+2)〈暴れ火〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+6)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・ルウェインを救出する
・魔鍵を追う
・エピカを止める
・大神殿を見つける

12月2週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、特殊なイベントが発生することがあります

コピペしたのがそのままでした。脳内で12月3週に変換しておいてください

―12月3週
 部室

リアン(私たちは緊急ミーティングを行うことにした)

リアン(議題はもちろん、突如部室を訪れたインテリジェンスソード、フィーさんの話を聞くためだ)


フィー「……突然の訪問の上、このように時間まで取らせてしまい、誠に申し訳ない。旧ユリトー文明の古代遺跡攻略に定評のある君たちに、どうか協力していただきたいことがある」ペコ

アリム「前置きは良いわ。わたし以外はあなたの事情も知らないの。そういうところからわかるように説明してもらって良いかしら?」

フィー「わかった。なるべく簡潔に説明しよう――」


 説明中…


フィー「……というわけで、私と一緒に隠れ住んでいた聖鍵のイエリア様が、彼女の姉君……同じく聖鍵である魔鍵と共に、世界の滅びを目論んで行動し始めてしまったんだ。私は彼女たちを止めてそれを阻止したい。そこで遺跡探索のスペシャリストだという君たちに協力を仰ぎに来たというわけだ」

シャーロット「…………」ウズウズ

エンシァン「シャーロット、気持ちはわかるが抑えろ。はしゃいで良い場面じゃない」

シャーロット「わ、わかってるわよお……」

ヒーティ「で、でも世界の滅びだなんて……! どうしてその人たちは、そんなことを……!?」

シャーロット「そうですわよ! 世界が滅んでしまったら、自分たちの命だって終わってしまうんですのよ!?」

フィー「……魔鍵は、この世界に強い憎しみを抱いているようだった。魔鍵ほどではないが、イエリア様もこの世界を厭っている。世界を壊しても良いと思う程度には……」

リアン「…………」

ルル「…………」

アリム「…………チッ。魔鍵のやつ……」

フィー「しかし付け入る隙はある。魔鍵には一人の人造種が付き従っていたのだが、彼女は世界が滅びることも魔鍵が犠牲になることも望んでいないようだった」

ルウェリア「……それはひょっとして、私と同じような水色の髪をした、小柄な女性ではありませんでしたか……?」

フィー「確かにその通りだけど……まさか……!」

ルウェリア「……私の姉です。やはり……魔鍵と一緒に……」

フィー「……それなら、私もその女性の救出に協力しよう」

ルウェリア「! ありがとうございます……! 私も、大神殿探しに協力します……!!」

シャーロット「……私もよ。大神殿探し、是非とも協力させて」

 ワイワイ ワタクシモデスワ! ジブンモッ! ワタシモ…! ルルモ


 ガラッ

ノルン「皆さん、ミーティングお疲れ様です。スイートポテトを焼いたので、良かったらどうぞ」スッ

リエム「温かい飲み物も用意してありますので、スイートポテトとご一緒にお飲みくださいませ」スッ

 ワイワイ アリガトウフタリトモ! ウマイデスワ! ルルモタベル! ワルクナイワネ

フィー「…………」

ノルン「フィーさんも、長時間のお話お疲れ様です。おかわりもありますので、遠慮せず食べてくださいね」

フィー「え、あ……で、では……」スッ

フィー「……」パクッ モグモグ

フィー(あ、甘い……! これは……美味しい……!!)

フィー(こんなに美味しいものが食べられる世界なら……イエリア様と一緒に外に出れば良かったかもしれない。そうすればイエリア様だって、この世界のことを……)

フィー(……今更後悔しても仕方ないか)

フィー(でも。無事にあなたを止めることができたら、今度は一緒に食べましょう。イエリア様……)

 ◆

本日はここまで

誤字です。脳内修正しておいてください

―12月3週 某日
 漫研部 部室

漫研部員「ヤバイヤバイ……! 冬の即売会受かってたのに原稿は未だに真っ白……!! 入稿はどう足掻いても間に合わないからコピ本でなんとかするとして……」

漫研部員「しかし何も思い付かない……!!!! こんな時にスランプとか最悪すぎるぞ私……!!!」

漫研部員「こうなればヤケだ……ボサボサ白髪白衣教師と謎の金髪爆乳エルフの濃厚粘膜接触本でも書くしか……!!」

漫研部員「ハッ……そうか! ボサボサ白髪白衣教師と金髪爆乳エルフと言えば、遺跡部……!!」

漫研部員「……実名とか出さなければ題材にしちゃっても良いよね?」

 ◆

―劇中

緑髪の主人公「やめて! 私たちが戦う意味なんて……!!」

赤い瞳の敵「うるさい……!! いつもそうやって、私たち遺跡妖精の心に入り込もうとして……!! 目障りなのよ、お前は!!!」ギュオオオ!!!

水色髪の仲間「主人公ちゃん!!」

 カッ!!!!

金髪の仲間「間一髪……! 間に合った……!!」ズザザッ

青髪の仲間「わたくしたちも来ましたわ!!」ビュオッ

緑髪の主人公「み、みんな……!!」

赤い瞳の敵「どいつもこいつも、盗掘者の分際で………!!! わたしたちの墓を、荒らすなァアア!!!!」ギュオオオオッ!!!

 ◆

漫研部員「完成した……これは、会心の出来だ……!!!」

漫研部員「……遺跡探索の部分なんて全然知らないから脚色しまくっちゃったけど、むしろオリジナリティが出て良しということにしよう!!」

漫研部員「事後報告になっちゃうけど、一応遺跡部の許可は取っておこう」ガタ

 ◇

―遺跡部 部室

漫研部員「というわけでこんな感じの漫画を描いちゃったんですけど……これ、冬の即売会に出しても良いですかね……?」

ルウェリア「こ、これは……」

ノルン「な、なんというか……」

サーナ「……ど、どうやって知り得たんですの!?」

漫研部員「へ? 知り得たって……あなた方遺跡探索部の方々を参考にしてキャラクターを描いただけですけど……。あ、シナリオはもちろんオリジナルなので! プライベートとかは覗いてないんで安心してください!」

リアン「そ、そうなんですか……」

アリム「…………ねえ、なんでわたしっぽいキャラが敵側なの?」

漫研部員「それはその、アリムさんは遺跡部二年生の中で唯一別クラスで、しかも転入生なので、ちょっと変化球にしてみようかと……。でも構想では続編で仲間になる予定なんですよ」

アリム「…………」

リアン(アリムちゃん、ものすごく微妙な顔してる……)

アリム「まあ、別に良いんじゃないの。わたしたちに繋がる情報が読み取れるってわけでもなさそうだし」

漫研部員「マジですか! 他の人はどうです……?」

サーナ「わたくしも同じ意見ですわ。せっかくここまで描いたのなら、出さないのも勿体ないですし」

ルウェリア「そうだね。この冊子だけでも面白くて読み応えがあるし、私も反対はしないかな」

ノルン「うーん……みんなが良いなら、私も良いけれど……リアンちゃんは……?」

リアン「…………この赤い瞳の子、続編で仲間になるんですよね?」

漫研部員「はい、そのつもりです」

リアン「……この物語は、誰も傷付かない、ハッピーエンドで終わるんですか?」

漫研部員「もちろんです! 皆さんを参考にしている以上、誰かが傷付いたり悲劇的な結末を迎えたりといった要素はナシです」

リアン「……絶対、ですか?」

漫研部員「は、はい! その漫画で描くべきものを真摯に描いた結果バッドエンドを避けられなくなってしまうという事態もあるにはありますが、この漫画ではそういう描き方はしないことを約束します……!! ていうか実在の人を参考にした以上、そんな不敬な真似できないですよ……!!」

アリム(わたしっぽいキャラが敵扱いなのは不敬にならないのかしら……)

リアン「……わかりました。そこまで言うなら……出しても、良いと思います」

漫研部員「!! ありがとうございます、ありがとうございます!!」ペコペコ


リアン(漫研部員の人は何度も頭を下げ、足早に去っていった。これから印刷作業だそうだ……)

 ◇

ルウェリア「……ふふ。リアンちゃん、ありがとう」

リアン「え……?」

アリム「わたしも礼を言っておくわ。気にしてくれたんでしょ? いろいろ」

リアン「あ……うん。例え漫画でも……つらいことや苦しいことには、なって欲しくないもん……」

ノルン「私、そこまで考えてなかったよ……。リアンちゃんのそういう優しさ、好きだなあ……」

サーナ「ふふ、リアンらしいですわ。もちろん現実もバッドエンドになんかさせませんわよ!!」

ルウェリア「もちろん……! バッドエンドなんて真っ平御免だよ!」

 ◆

ここまで

ボサボサ白髪白衣教師と金髪爆乳エルフの濃厚粘膜接触本が世に出ることはありませんでした
ちゃんと確認を取ったり配慮を怠らなかったりと、漫研部員はああ見えて割と常識的な人物のようです

―12月3週 某日
 体育倉庫

リアン(私とノルンさんは今、体育倉庫に閉じ込められていた)

リアン(今日の掃除当番として二人で体育倉庫を掃除していたら、外側から鍵を閉められてしまったからだ)

リアン(既に掃除の時間は終わり、体育倉庫の外は静まり返っている……)

リアン(困った……)


ノルン「……どうしよっか」

リアン「魔法で扉を吹っ飛ばすとか……」

ノルン「怒られちゃうよ! そんなことしたら」

リアン「で、でもやむを得ないってことで……」

ノルン「そうだけど……。でもそれは最終手段。もっと穏便な脱出方法を考えようよ」

リアン「うーん……そうだなあ……」

↓1
01-10 ??
11-40 思い付かなかったので結局扉を破壊した
41-70 大声で助けを呼んだ
71-00 粘性の高い水を鍵穴に差し込んでピッキング

リアン「助けてください! 助けてください!!」

ノルン「体育倉庫に閉じ込められてるんです!!」


リアン(私たちは大声を出して助けを呼ぶことにした)

リアン(クレバーな思い付きではないけれど、何もせずに待っているよりはずっと良いはずだ)

リアン(よし、もう一度――息を吸って―――)


生徒A「ごめん! すぐ開けるよー!!」

 カチャッ

 ガララ…


リアン(助けを呼んでいると、程なくして扉が開いた。良かった、届いたんだ)


生徒A「ほんっとごめん! ちゃんと中見てなくて……」

ノルン「ううん、大丈夫! こうやって開けてくれたもの」

リアン「そ、そうそう! ノルンさんの言う通りだよ!」

生徒A「二人とも……! ありがとぉ……」ジワワ

リアン「わわ、何も泣かなくたって……」

ノルン「これ、使って」スッ

 つハンカチ

生徒A「エグ、エグ……優しい友達を持てて幸せだよォ〜」グスグス

ノルン「ふふ、大げさだなあ」

生徒B「ねえ、ところで……。女同士、密室、何も起きないはずがなく……だよね!?」

リアン「な、何が『だよね』なの……」

ノルン「…………」


ノルン(〝何か〟を起こすチャンスと言えば、チャンスだったのかも)

ノルン(……だめだめ。そんな変なことしたら、リアンちゃんに嫌われちゃうよ)

ノルン(…………ううん。リアンちゃんは優しいから、きっと変なことされても嫌わないでいてくれる)

ノルン(でもそれは、リアンちゃんの優しさに付け込んだとても卑劣なやり方だ)

ノルン(そんなのはやっぱりだめだよ)

ノルン(リアンちゃん…………)

 ◆

―12月3週 期末テスト
 教室

先生「すまん、期末テストの告知を忘れていた」

生徒A「ひどい! どうしてそんな大事なこと忘れるの!?」

生徒B「そーだそーだ!」

先生「優秀な我が学院の生徒は年間スケジュールくらい頭に入ってて当然だからなあ? というわけで期末テスト開始だ!!」

リアン(ひええ〜〜〜!!)

 ◆

―12月3週 テスト結果発表
 廊下

 ガヤガヤ…

掲示板「順位一覧」

ヒーティ「よおし、真ん中くらいですッ!」(上位五割)

アリム「真ん中くらいで喜んでいいの……?」(上位二割)

ヒーティ「下じゃないので!」

リアン「」グサグサッ

サーナ「あ、ああっ! リアン、しっかりなさいまし!」(上位三割)

ノルン「そ、そうだよ! 今回は頑張ったもん!」(上位一割)

ルウェリア「大丈夫……リアンちゃんなら、やれてるよ……!!」(上位三割)

リアン「う、うん……」

リアン(お願いします、お願いします……)


↓1コンマ リアンの成績 テスト対策+++により難易度緩和
01-10 赤点ギリギリ回避
11-20 上位六割
21-30 上位五割
31-40 上位四割
41-50 上位三割
51-60 上位ニ割
61-96 上位一割
97-00 一位

 リアンの順位「上位五割」

リアン「!!!!!」

ヒーティ「わあ! 学年は違いますけど、自分と同じような順位ですねッ! 嬉しいですッ!!」

サーナ「やりましたわね、リアン!!」

ルウェリア「おめでとう、リアンちゃん!!」

ノルン「リアンちゃんが頑張った結果だよ!」

アリム「馬鹿リアンにしては頑張ったわね。ふふ、偉いわ」

リアン「みんな……! ありがとう、ありがとぅ……」ポロポロ


リアン(冬の期末テストでは、大躍進の上位五割という好成績を残すことができた)

リアン(高望みはすべきじゃないけど、でも次はルウェリアちゃんやサーナさんと同じくらいの順位にまで昇れたら良いな……)

 ◆

―12月3週 週末 深夜
 新西区 博物館(閉館中)

リアン(その日の深夜、私たち遺跡探索部は新西区の博物館に来ていた)

リアン(閉館中のそこへ、なぜ私たちは夜闇に紛れるようにしてやってきていたのか? それは――)

 ◆

 時は少し遡り――

―部室

ルウェリア「大神殿の大まかな位置とかはわからないのですか?」

フィー「まだ文明があった当時のことなら覚えているんだけれど、現在は地形が大きく変わってしまっていてね……」

リアン「クロリアさんみたいに、現在の地形情報とかと組み合わせてある程度まで割り出したりとかは……」

フィー「すまない。私はインテリジェンスソードだけど人造種ではないから、彼女たちのような高度な情報処理能力は備わっていないんだ。当然、記憶情報の送受信もできない」

アリム「……まずいわね。魔鍵が大神殿についての情報をわたしたちよりも多く持っている可能性は非常に高いし、そうであるならわたしたちは極めて不利……ていうか勝てないわ」

フィー「…………も、もしかしてヤバいかな?」

アリム「超ヤバいわ……」


シャーロット「……私から、一つ提案があります。聞いてくれるかしら?」

フィー「ええ、是非」

シャーロット「…………かつて存在した、ユリトー遺跡調査チームの調査記録や資料……欲しくない?」

一同「!?」

フィー「……?」

エンシァン「……フッ。私たちに、完全に言い逃れ不可能な窃盗犯になれということか」

シャーロット「世界の命運がかかっているのよ? 軽犯罪や重犯罪の一つや二つや三つや四つくらい、世界と比べれば些末なものじゃない?」

エンシァン「良いだろう。私はノッてやる……。だが、学生諸君は――」

ルウェリア「私も乗りますよ……!! 今更逮捕や退学なんて恐れません……!! 一年前から覚悟はできています……!!!」

リアン「わ、私も……! 世界の命運もだけど……これは、古代人のせいで生まれた問題ですから……! 最期の古代人として、見過ごすわけにはいきません……!!」

サーナ「フッ……わたくしはウィンド家次期当主、サーナ・ウィンド! 世界をかけた局面で我が身可愛さに退くような人生を送るつもりはありませんわッ!!」

ノルン「もちろん私も……! 世界のこと、リアンちゃんのこと、みんなのことを守る為なら、なんだってやれます!」

ヒーティ「自分もですッ! 何もできないまま、世界が終わってしまうなんて絶対に嫌ですから……!!」

シャーロット「……だそうよ?」

エンシァン「全く、仕方のない奴らだ。私も含めて逮捕された場合は庇い立てることもできんからな。まあ覚悟の上だろうが」

学生組「はい!」

 ◆

―現在 深夜

リアン(という経緯で、私たちはユリトー遺跡調査チームの遺産を手に入れる為に、現在閉館中である博物館に侵入することとなった)

リアン(今は閉館しているが、かつては調査チームの記録や資料、遺跡で入手した遺物の数々を展示していたそうだ)

リアン(そしてシャーロット准教授によると、博物館には未公開の極秘資料などもかなりあるらしい)

リアン(ここで大神殿についての情報が手に入れられれば……)グッ

とても眠いので本日はここまで
次回、博物館不法侵入窃盗編です。お楽しみに

人造種のインテリジェンスソードは純粋種を解析して造られたようです。精霊と魔核の関係性などについては機会があれば劇中で説明されることがあるかもしれません
ちなみにルルやスイスも人造種のインテリソードですが、クロリアがアリムが行うような情報解析やマッピングはできません。人造種インテリジェンスソードはその成り立ちが純粋種に近いため、他の人造種と比べて精霊的な側面が強く、そういう数学的なことは不得手なのです

アリムちゃは今でも人間嫌いですが、リアンや遺跡部員たちのことはもう嫌いになれないようです。見守ってあげてください

エンシァン先生に時空物理学の専門知識があれば、空間掘削の応用で大神殿を少しだけこじ開けられる可能性が僅かにありました

エンシァン「打ち合わせ通り、二手に分かれるぞ」

リアン「博物館で情報を収集する侵入班と、外で周辺の警戒に当たる見張り班ですよね」

エンシァン「そうだ。侵入班はマンホールから下水道に入り、然るべき場所で私が経路を開ける」

ルウェリア「館内における解錠作業や、痕跡の隠滅は私が担当します」

リエム「わたしとアリムは通信係です。リアンさまたちと共に館内で探索を行うわたしと、外で警戒に当たるアリムで、適宜情報交換を行います」

シャーロット「私も探索班ね。資料探しは多分私が一番手慣れてるはずだから、見つけたものを片っ端から精査してくわよ」

リアン「あの……ところで私は、なぜ探索班に……? あまり役に立たないと思うのですが……」

エンシァン「万が一何者かと戦闘になった場合、相手を必要以上に傷つけず、かつ周囲への被害も最小限に済ませられるのは君が最も適していると判断した」

リアン「な、なるほど……! わかりました、がんばります……!」

 ◇

―博物館 踏破率[0/50]
  合計踏破力[19] 合計戦闘力[21] 合計持続力[23/23] 防御[11]
 ◆侵入班
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+5)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+2)〈不壊〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+6)

 ガオン!

エンシァン「よし、無事に入れたな。暗視ゴーグルの視界も良好だ」ストッ

ルウェリア「当たり前ですけど、閑散としていますね」

シャーロット「警備員も中にまでは入らないみたい。徹底した隠蔽主義が仇になったわね」

リエム「――アリムから連絡。外は今のところ異常なしとのことです」

リアン「それじゃあ、探しましょう……!」

↓1
01-05 踏破率+19、??
05-30 踏破率+19、人造種のゾンビ
31-60 踏破率+19
61-90 踏破率+19、遺跡産エーテルリキッド(持続力+6、超過ストック)
91-00 踏破率+19、??

―博物館 踏破率[19/50]
  合計踏破力[19] 合計戦闘力[21] 合計持続力[22/23] 防御[11]
 ◆侵入班
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+5)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+2)〈不壊〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+6)

リアン(それは、闇の中からゆらりと現れた)

リアン(関節のあちこちは折れ曲がり、肌は剥がれ、濁った瞳は虚空を見つめるだけ……)

リアン(そして……かつて私は、魔導遊園地のゾンビ屋敷で、似たものを目撃したことがあった……)

リアン(……既に命を失った、人造種の亡骸だ……)


魔法人形ゾンビ「」フラフラ ジャキ

インテリジェンスソードゾンビ「」フラフラ シャキン

原型不明のゾンビ「」フラフラ


ルウェリア「くっ……! まさかここに魔鍵が……!?」ザッ

リエム「聖鍵による支配の形跡は認められません。プログラムを書き換えられて強制的に稼働させられているものと推測されます」

シャーロット「……許せないわね。どこの誰だか知らないけど、かわいい人造種の子たちをこんな風に扱うなんて……!」

エンシァン「話は後だ! 来るぞ!!」


リアン(……あの子たちは、もう助からない。私にもわかる……)

リアン(だから、せめて……安らかに……)


 ◆壊れた人造種たち 合計踏破力[15] 合計戦闘力[15] 合計持続力[15/15] 防御[7]

 ※大きな戦力差により、自動的に勝利します

 ◇


リアン「……バインドジェル」ギュオオオ

魔法人形ゾンビ「」ギギギ カクン…

リアン「…………終わりました」

ルウェリア「…お疲れ様、リアンちゃん……」

リアン「……うん………」

リエム「リアンさま……」


エンシァン「……しかし、一体誰の仕業だ? 聖鍵の形跡はなかったのであれば……」

シャーロット「……リエムちゃん。この子たちの稼働状況、わかる?」

リエム「はい。かなり以前……六年ほど前から、この館内を徘徊していたようです。また、動く者は見つけ次第破壊せよという命令記録が残っています」

シャーロット「……六年前、ね。この博物館が閉館した時期で……」

ルウェリア「……姉さんの失踪……調査チームの解散した時期とも重なります」

エンシァン「……キナ臭くなってきたな」


↓1
01-05 踏破率+19、??
05-45 踏破率+19
46-90 踏破率+19、遺跡産エーテルリキッド(持続力+6、超過ストック)
91-00 踏破率+19、??

―博物館 踏破率[38/50]
  合計踏破力[19] 合計戦闘力[21] 合計持続力[22/23] 防御[11]
 ◆侵入班
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+5)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+2)〈不壊〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+6)

リアン(……六年間も、こんなに暗い場所で……)

リアン(ごめんね……。もっと早く、見つけてあげられたら……)

リアン(…………今は、資料探しに集中しなきゃ)



ルウェリア「……さっきの人造種たちの襲撃以来、静かですね……」

エンシァン「見たところ警報等が発せられた様子もないな。スタンドアローン状態だったのか?」

リエム「はい。外部との通信を行った形跡はありませんでした。また、通信機能を持たない者や、通信機能が不能となっている者も見られました」

エンシァン「ふむ……必要がなかったというよりは、できなかったということか? それならば好都合であるが……。禁物だな、油断は」

シャーロット「あ……! みんな、あれを見て……!」

 扉「立入禁止」

ルウェリア「あれは……!」

エンシァン「わかりやすくて助かるな」

シャーロット「あそこにあるはずよ……! 調査チームの未公開資料――宝の山が……!!」

↓1
01-05 ??
05-45 踏破率+19
46-90 踏破率+19、遺跡産エーテルリキッド(持続力+6、超過ストック)
91-00 踏破率+19、??

―博物館 踏破率[50/50]
  合計踏破力[19] 合計戦闘力[21] 合計持続力[22/23] 防御[11]
 ◆侵入班
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+5)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+2)〈不壊〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+6)

リアン(そこにあったのは、膨大な数の資料の山……)

リアン(その中から目的の情報を探し出すのは骨が折れそうだったが、シャーロット准教授はテキパキと手早く資料の取捨選択を行っていった)

リアン(しかし量が量だ……。私たちも不慣れながら手伝うが、なかなか目的のものは見つからない……)


リアン「つ、疲れてきた……。頭が痛い……」

シャーロット「ヒール」ポウ

リアン「あ……す、すごい……眼精疲労まで回復した……!」

シャーロット「リアンちゃんは少し休憩してて。さっきの戦闘でも一番頑張ってたから、休んだ方が良いわ」

リアン「あ……で、でも――」

 バァン!!

リアン(その時。閉じていたはずの扉が、勢いよく開かれた)


 コツコツ…

ルウェイン「…………」


ルウェリア「な……」

リアン「あ、あなたは……!」

シャーロット「ルウェインちゃん……!?」

ルウェイン「……やっぱり、ここに来たんだね。大神殿についてあなたたちが調べるなら、もうここしかないもんね」

エンシァン「チィッ……!」ザッ

リエム「リアンさま、お下がりくださいませ」スッ

ルウェイン「……ううん。今日は……敵対する気はないよ……」

ルウェリア「え……?」

ルウェイン「大神殿を開けたくないのは……私も同じだから……」

 ◇


リアン(話によると、このままでは魔鍵が大神殿を開く為の生贄となってしまう為、ルウェインさんはそれを阻止する為にここへ資料漁りに来たのだそうだ)

リアン(……魔鍵による洗脳が解けたわけではないらしい。彼女は未だ、魔鍵のことを一番に考えている……)

リアン(でもそれはそれとして、人間だった頃の記憶を使ってここへ資料を探しに来たのだとすれば……洗脳に綻びがあるのかもしれない)


ルウェイン「……はい。これだよ、大神殿についてまとめたものは」スッ

シャーロット「あ……! さ、流石じゃない……」

ルウェイン「当然でしょ? だってこれ、私が―――……」

ルウェイン「わた、し……が……?」

ルウェリア「……! そうだよ……! それは、姉さんがまとめた資料なんでしょ……!?」

ルウェイン「な、なんで……魔法人形である私が……?」

シャーロット「思い出して、ルウェインちゃん……! 私たち、最高の親友だったじゃない……! ねえ、思い出してよ……!!」

ルウェイン「う、ううぅ……!!」


リアン(ルウェインさんが、頭を抱えてうずくまった。お、思い出してくれるのだろうか……!?)


アリム『リエム!! 今すぐそこから撤退して!!!』

リエム「!!?」

アリム『明らかにカタギじゃない魔法使いやゴーレムたちがぞろぞろと博物館に集まり始めてる!! あんたたちを消す気よ!! こっちでもある程度対処してるけど抑えきれないわ……!』

リエム「承知いたしました……! 皆さま、資料を持って撤退いたしましょう……!!」

リアンたち「えっ!?」

 ◇

―下水道

ルウェリア「リキッド! そしてソリッド!」ドロッガチッ

エンシァン「よし、穴は塞いだな! とっととずらかるぞ……!!」

???「そこまでだ。遺跡部の諸君」コツコツ


リアン(下水道からずらかろうとした私たちの前に現れたのは……誰だ?)


ルウェリア「あ、あなたは……元調査チームの………!!」

教授「久しぶりだね、ルウェリア・モース。私の忠告に一切の耳を傾けなかった不良学生よ」

ルウェイン「あ…………教、授……?」

教授「……!? なぜ君がここにいる……ルウェイン・モース……!!」

シャーロット「……教授。知っていることを教えてもらってもよろしいですか?」

教授「フン、答える義理などない。君たちはここで〝行方不明〟となるのだからな……!!」

教授「来い、我が傀儡ども!!」フォン


人造種のゾンビたち「」フラフラ


リアン「えっ……!? あ、あなたは人間なんじゃ……!?」

教授「クハハハハ! 聖鍵の鍵の機能は終ぞ解明できなかったが、意志を消失したガラクタの死骸を操る程度なら既に再現済みだ! 好奇心は遺跡部を殺す!! 冥土の土産に――」

 ガオン!

教授「ガッ……!」

エンシァン「黙れ。人造種を玩弄した罪、その命一つで足りると思うな」グッ


―博物館 踏破率[50/50]
  合計踏破力[19] 合計戦闘力[21] 合計持続力[22/23] 防御[11]
 ◆侵入班
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+5)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+2)〈不壊〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+6)

 VS

 ◆壊れた人造種たち 合計踏破力[16] 合計戦闘力[20] 合計持続力[16/16] 防御[8]


 ――ボス戦闘開始――


↓1
01-30 失敗 味方に9ダメージ
31-65 成功 敵方に13ダメージ
66-95 貫通 敵方に17ダメージ 撃破
96-00 会心 敵方に42ダメージ 撃破

リアン「スリーピィバブル。おやすみなさい……」ボワン…

魔法人形ゾンビ「」ポワン…

エンシァン「許せ。ルルの仲間たちよ……」ガオン

インテリジェンスソードゾンビ「」ドサッ


リアン(戦いは、すぐに終わった)

リアン(意志のない人造種の亡骸だけを操るなんて……最悪の技術だ)

リアン(私たちは教授の持っていた命令装置を破壊し、その場で拘束した)


 ――戦闘終了――


教授「グッ……わ、私をどうする気だ……!」

シャーロット「先程も言った通り、知っていることを教えてください。さもなければ――」

ルウェリア「末端からドロドロに溶かします」

教授「ふ、フン! 貴様らにそのような度胸があるものか! すぐに警察が――」

ルウェリア「リキッド」

教授「あ、あああ!! ゆ、指が!! 私の指が……!!!」デロデロ

ルウェリア「……ちゃんとした形に戻して欲しければ素直に吐いてください。下手なことを言えば、怒りのあまりに手元が狂ってしまうかもしれません」

シャーロット「変な形で治っちゃうと回復魔法でも戻せないのよね」

教授「アバ、アバ……! い、言う! 言うから、許してくれ……!!」


リアン(教授は顔を青ざめさせながら、必死な様子で話し始めた)

 ◇


リアン(教授の話した内容を要約すると――)

リアン(遺跡調査チームが解散したのは、教授が仕組んだことだったらしい)

リアン(曰く、古代の技術を独占して遺跡を乗っ取り、やがては大神殿に辿り着くつもりだったのだとか)

リアン(情報の隠蔽も、遺跡の情報流出を防ぐ為の措置だったらしい。確かに、あの技術が外に出れば注目されるのは間違いないだろう)

リアン(その為なら手段は選ばず、カタギでない魔法使いとも手を組み、自分の意に沿わぬ者を闇に葬ったこともあったのだそうだ)

リアン(ルウェリアちゃんのお姉さん、ルウェインさんも……遺跡の奥で暗殺したのだという……)

リアン(しかしルウェインさんは、今ここで生きている)

リアン(……恐らくルウェインさんは、遺跡の奥で死にかけていたところを、魔鍵ら人造種に救助され――)

リアン(魔法人形として生まれ変わることで、命を繋ぎ留めたのだ――)

リアン(……記憶や心を書き換えたりしたのは、やっぱり許せないけれど……)

リアン(魔鍵…………)

 ◇

教授「は、話した……! これで全部だ……!! 指を、指を……!!」

ルウェイン「…………本当、なの? 私が、人間だったなんて……」

ルウェリア「……姉さんは人間だったんだよ」

ルウェイン「………」

シャーロット「ねえ、ルウェインちゃん……。一緒に帰りましょう……? 魔法人形専門の良いお医者さんがいるから……」

ルウェイン「でも……私は、魔鍵ちゃんを……」

ルウェリア「…………魔鍵は、姉さんの命の恩人なんだよね」

ルウェイン「……ごめんね。あなたたちが言っていることが嘘じゃないって、わかるよ。でも……それでも、私は……魔鍵ちゃんのことを放っておけない」

シャーロット「で、でも……! ルウェインちゃん……!!」

ルウェイン「……今日は、あなたたちに大神殿の資料を託せたから。私は魔鍵ちゃんの傍に戻るよ。そこで、魔鍵ちゃんを犠牲にしない方法を考える……」

ルウェリア「…………わかったよ。姉さん」

シャーロット「ルウェリアちゃんまで……!!」

ルウェリア「准教授、すみません。でもきっと大丈夫です。姉さんとは、また会えます」

ルウェイン「ごめんね、シャーロット……。私、もう行くね」

ルウェイン「………ごめんね」シュタッ


シャーロット「………う、うぅぅ……ぐすっ……えぐ、えぐ……ふぇぇえぇ……」グスグス

シャーロット「ばか、ばかばか……ルウェリアちゃんのばかぁ……」グスグス

ルウェリア「准教授……!」

 ギュッ

シャーロット「あぅ……」

ルウェリア「すみません……。でも、信じてください……! 姉さんのこと……!!」

シャーロット「ぐすっ……うん……」

 ◇


―博物館周辺

エンシァン「お前たち! 無事だったか!?」

ルル「エンしゃん!」トトッ

 ダキッ

エンシァン「ルル……! ふう……怪我はないようだな」ナデナデ

ルル「ん……。ちょっと、怖かった……」

サーナ「ええもう本当に! 死ぬかと思いましたわよ!!」ストッ

ヒーティ「ほ、本当にやばかったです!! なんか殺す気で攻撃されて……!!」

ノルン「リアンちゃんたちは大丈夫だった!?」

リアン「う、うん! なんとか、一応……」

アリム「良かったわ……。攻撃者たちは全員ふん縛って警察組織に引き渡しておいたわよ」

リエム「お疲れさまです、アリム」

アリム「あんたもね。リアンのこと、守ってくれてありがとう」

 ――踏破完了――

―どこかの遺跡

ルウェイン「ただいま」

イエリア「おかえりなさい。お水飲む?」

魔鍵「ルウェイン! どこへ行っていたのです!?」ガタッ

ルウェイン「少し野暮用に……。ところで魔鍵ちゃん、少し聞きたいことがあるんだけど、良い……?」

魔鍵「……? 下らない疑問なら怒りますよ」

ルウェイン「どうして、私を助けてくれたの……?」

魔鍵「……!?」

ルウェイン「魔鍵ちゃんの嫌いな、人間だったんでしょ……? それなのに……どうして……?」

魔鍵「……別に大した理由ではありません。元人間の手駒がいた方が便利だと思っただけです」

イエリア「というのは建前で、本当は条件反射みたいなものだったみたいだよ。人造種のサガだね」

魔鍵「ちょっと、勝手にハッキングしないでください……!」

イエリア「いいでしょ、減るもんじゃないし」

魔鍵「減ります……!!」

ルウェイン「…………ふふ。ありがとう、魔鍵ちゃん」

魔鍵「……チッ。条件反射ですよ、ただの」

ルウェイン「それでも。助けてくれたことには変わりないし」

魔鍵「フン。どうせ終わる世界です。助かったところで苦しみの時間が多少延びただけ。何の意味もありません」

ルウェイン「…………」

魔鍵「さあ、帰ったのなら早くボディを洗浄して寝なさい。明日も大神殿捜索ですよ」

ルウェイン「うん……!」


――――

――

―12月4週
 部室

エンシァン「というわけで先週はご苦労だった。教授を含めて悪徳者たちは現在取り調べの真っ只中だろう」

ルウェリア「本当にお疲れ様でした……!」

シャーロット「ええ! 大神殿の大まかな位置も判明したことだしね!!」

エンシァン「シャーロット……無理に明るく振る舞わなくてもだな……」

シャーロット「くよくよしていたって仕方ないもの……。ルウェインちゃんがやるべきことをやるというのなら、私も同じようにするだけよ!」

ルウェリア「はは……。でも、准教授がそういう調子でいてくれたら心強いです」

シャーロット「ええ……!! 世界を守る、ルウェインちゃんも守る、みんなも守る……!! 全部やらなくちゃならないのが爆乳エルフのつらいところね……!!!」

 ☆シャーロットの能力が大きく成長し、パッシブスキル〈回復〉を獲得しました
  〈回復〉(現在持続力に自身の最大持続力と同じ分の数値を加算する。防御は増加しない)

―次の遺跡発見率[0/500]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+5)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+2)〈不壊〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+2)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+4)〈聖域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+2)〈暴れ火〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・ルウェインを救出する
・魔鍵を追う
・エピカを止める
・大神殿を見つける

12月4週の行動です 今週は聖夜があり、週末は月末かつ年末です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、特殊なイベントが発生することがあります なお本日はここまで

みんなでクリスマスパーティー

魔鍵は細部にこだわる派なので、魔法人形として再構成されたルウェインの体は限りなく人間だった頃のものに近いです。もちろん中身は異なりますが

聖夜イベントは自由安価にあればそれを優先しつつ、なければ行動終了後に特殊イベントとして挟むくらいのつもりでいました。そういうわけで>>243の安価は惜しくも間に合いませんでしたが、それはそれとして聖夜パーティ編は行動終了後に発生する予定です。よろしくおねがいします


―12月4週 某日 朝
 職員寮 エンシァンの部屋

 チュンチュン

エンシァン「…………朝か」パチッ

エンシァン「今日の予定は……。仕事は休み、部活も休み……ルルは外泊……」

エンシァン「……何もない休日は久しぶりだな」ググッ

 ◇

―職員寮 コインランドリー

洗濯乾燥機「ゴゴゴゴゴ」

エンシァン「ふあ〜……」

シャーロット「あら、エンちゃんも洗濯物?」

エンシァン「シャーロットか。冬は外干しだけでは乾きにくくてな……」

シャーロット「いつもより気怠げね。お疲れかしら?」

エンシァン「いや、そういうわけではないが……。何もない一人の休日というのが久しぶりだからかもしれん」

シャーロット「ルルちゃんは学生の子たちとお泊まり会だったわね」

エンシァン「ああ。普段は我儘でやかましいが、いないといないで寂しいもんだ」

シャーロット「ふふ、すっかりルルちゃんのお母さんねえ」

エンシァン「誰が母だ、誰が」

シャーロット「エンちゃんしかいないでしょ」

エンシァン「…………」

シャーロット「ねえ、洗濯終わったらちょっと買い物に行かない?」

エンシァン「別に構わんが……」

シャーロット「じゃあ決まり!」

 ◆

―学生通り

 ワイワイガヤガヤ

シャーロット「ここの美容院、最近オープンしたんだけどすっごい評判良いのよ〜」

エンシァン「はあ。そうか」

シャーロット「ね、エンちゃん試してみない?」

エンシァン「断る」

シャーロット「お金は私が出すから! ね! 一回だけ! 一回だけ!」グイグイ

エンシァン「わかったわかった。一回だけだぞ。二度は行かんからな」

シャーロット(よし……!!)

 ◇

―美容院

美容師「本日はどのように致しましょう」

エンシァン「あー、適当で」

美容師「お客様に適して当てはまるもの、ですね。お任せください」

エンシァン「はあ。ではそれで」


シャーロット(今日は本当に覇気がないわね……。ルルちゃんがいないのがそんなに寂しいのかしら)

 ◇

 チョキチョキ スパスパ シャワシャワ ブオオオオ

美容師「お待たせ致しました。鏡を御覧ください」

エンシァン「……」ウツラウツラ

エンシァン「はっ……終わったのか。鏡……?」

 鏡「白髪の美女」

エンシァン「……? なんだこれ、モニターか? 鏡はどこだ?」キョロキョロ

美容師「お客様の目の前にあるそれが鏡ですよ」

エンシァン「は……?」

 鏡「白髪の美女」

エンシァン「……は!? だ、誰だこいつは!!?」ガタッ

 鏡「慌てふためく白髪の美女」

エンシァン「ま、まさか……私、なのか……!?」

美容師「フフ。素晴らしい素材でしたので、腕によりをかけて磨かせて頂きました」

 ◇

―学生通り

シャーロット「凄いわエンちゃん! 整えればいけると思ってたけど、これは想像以上……!」

エンシァン「お、落ち着かん……。髪がワサワサ揺れる感覚がない……」ソワソワ

シャーロット「今のエンちゃんなら引く手数多間違いなしよ!」

エンシァン「いや、引く手などいらんのだが……」

シャーロット「でもエンちゃん人間だし、あんまり悠長にしてると生き遅れちゃうわよ?」

エンシァン「ツガイを見つけることが人生の目標なら焦るべきだろうが、私はそうではないんでな」

シャーロット「もう、またそういうこと言って」

エンシァン「フッ、そんなに言うならお前が引く手を出せば良いだろう」

シャーロット「はあ……。ふふ、でもそれもアリかもね」

 ◆

―12月4週 某日 夜
 研修棟 宿泊所

リアン(ユリトーに巣食う巨悪を打ち砕いた記念として、私たちは再び研修棟の宿泊所を借りて第三回目となるパジャマパーティをやっていた)

リアン(……なんか、最近お泊り会をやることが多いような。私たち、お泊り会大好き学生か?)

リアン(そんな疑問を打ち捨て、リエムちゃんとノルンさんが作った料理やお菓子を食べたり飲んだりして楽しく過ごし――)

リアン(次なる大神殿発見に向けての結束を誓い、私たちは就寝した――)

 ◇

―深夜

 ゴソゴソ……

サーナ「あ……もう、またですの? ルル……」

ルル「んふふ。牛さんおっぱい枕……」

サーナ「ンッ……もう……仕方ないですわね……」

ルル「ん……。柔らかい……」

ルル「ぐう、ぐう……」zzz

サーナ「も、もう寝てしまいましたわ……。全くもう……」

 ◆

―?月?日
 明るい部屋

「……護衛さん?」

「ん……」

「……名前、教えてもらっていい?」

「……ルル」

ルル「ルル・ルールル……」

イエリア「ルル……可愛い名前……。私はイエリアです。よろしくね」

ルル「ん……」

 ◇

イエリア「ルルって名前は、誰にもらったの?」

ルル「……レッドスプライト」

イエリア「あ……対神兵器の……」

ルル「……どこにいるか、わかる……?」

イエリア「……ごめんなさい。わからない……」

ルル「…………」

イエリア「今度、調べてみるね」


ルル「……イエリアって名前は?」

イエリア「公に発表する為に決められたみたい」

ルル「ふうん……」

イエリア「……レッドスプライトさんとは……友達だったの?」

ルル「ん……多分……」

イエリア「いいなあ……」

ルル「……」

 ◇

ルル「ねえ……。ルルたちは……どうして、生まれたの……?」

イエリア「えっ……?」

ルル「……痛いし、苦しいし、嫌なことばっかりなのに。生まれたいなんて一言も言ってないのに。なんで……?」

イエリア「…………わからないよ……」

ルル「…………」

イエリア「………ごめんなさい……」

―?月?日
 海浜療養所

 ボゴン――

 ビービー! シンニュウシャ! シンニュウシャ!

 ドザァァァァァ!!


ルル「はっ、はっ、はっ」シュタタッ


青の賢剣「逃げるよ!」

イエリア「ええっ!?」

 シュタッ


ルル「あっ……」

黒髪のエピタフ「……置いてかれちゃったね」ヌッ

ルル「…………」

黒髪のエピタフ「……かなしいね……」

ルル「…………」

黒髪のエピタフ「……一緒に、来る……?」

ルル「え……?」

黒髪のエピタフ「ここにいると……また、酷いこと……されちゃうから……」

ルル「…………」

ルル「ん……」コク

 ◆

―?月?日 夜
 市街

 スパッ ザシュッ ズババッ

人間「」

ゴーレム「」

魔法人形「」

インテリジェンスソード「」


ルル「……」チャキ

エピカ「お疲れさま。いっぱい、介錯してあげたんだね……」

ルル「ん……」

エピカ「………やっぱり、かなしいね……」

ルル「…………」

ルル「ねえ、エピカ。ルルたちは……どうして生まれてきたか、わかる……?」

エピカ「そういう風に造られたから……っていう意味の問いじゃ、ないよね」

ルル「…………」

エピカ「……理由は、ないと思う。かなしい生を強制的に始めさせられたっていう……結果があるだけ……」

ルル「…………ただの、結果……?」

エピカ「うん……。今この場で考えた、わたしの主観的な見解だけどね……」

ルル「…………」

エピカ「……この子たちも……これ以上、かなしむことのないように……」

エピカ「二度と、生まれないと……良いね…………」

 ◆

―魔法人形研究所

 バヂッ ヂヂヂッ

ルル(捕まっちゃった)

ルル(いたい)

ルル(エピカたち、上手く逃げられたかな)

ルル(ルル、初期化されるのかな)

ルル(…………)

ルル(ごめんね、レッドスプライト)

ルル(約束、守れなかった)

 バヂッ


――――

――

―12月4週 某日 朝
 研修棟 宿泊所

 チュンチュン

ルル「ぁ……」

サーナおっぱい枕「バルン」

ルル「…………」

サーナ「すう、すう……」

ルル「…………」

ルル「ルル……こんなこと、する資格……ない……」

ルル「……ごめん、なさい………」スッ


↓1
01-05 ルル失踪
06-35 ルル不安定化
36-65 踏みとどまる
66-95 ルルは大丈夫ですわ
96-00 ルル覚醒


ルル「…………」スッ

ルル「……さよ、なら………」ヨタヨタ

 ガシッ

サーナ「待ちなさい……!」

ルル「あ……サーナ……」

サーナ「そんな顔でどこへ行くんですの……!?」

ルル「…………」

ルル「さわら、ないで……」

 パシッ

サーナ「!!?」

ルル「……ルルの体……すごく、きたない、し……」

ルル「…………危ない、から……。全身、凶器で……」

サーナ「そんなことありませんわ!! 今までに一度も誰かを怪我させたことなんてなかったでしょう!!」

サーナ「それに、毎日お風呂に入っているからルルは綺麗ですわよ!!!」

ルル「…………」


リアン「な、何なに? 何事……!?」ムクッ

アリム「ど、どういう状況よ……!?」


リアン(声が聞こえて目を覚ますと、サーナさんとルルちゃんが何事かを言い合っていた)

リアン(状況はよくわからないが……ルルちゃんは、何やら酷く憔悴した様子だった)

 ◇

―リアンの部屋

リアン「そ、それで……ルルちゃんは……?」

アリム「……不安定ね。寝ている最中に何らかのフラッシュバックを起こした可能性が高いわ」

リアン「だ、大丈夫なの……?」

アリム「……急を要する危機ではないけれど、大丈夫とは言えないわね。この状態が続けば精神に強い負荷がかかるわ……」

リアン「クロリアさんに診てもらえば……」

アリム「クロリアは外科的な技術は高いけれど、メンタルについては専門外のはず。というか人造種はメンタルが不調になると初期化するのが普通だったから、精神治療の技術は全く確立されていないのよ……」

リアン「じゃあ……どうすれば……」

アリム「……ひとまずは、ゆっくり休んでもらいましょう。極力負担を減らすようにしないと」

リアン「わ、わかった……」


リアン(聖夜を前にして、まさかこんなことが起きてしまうだなんて……)

リアン(なんとか、復調してくれたら良いけれど……)

 ※ルルが不安定になりました

 ◆

本日はここまで

 少し前――

―12月4週 某日
 北側 岬

 ザァーン ザザァーン…

カモメ「クゥー、クゥー」


リアン(崖の下から、波が岸壁に叩きつけられる音が断続的に聞こえてくる)

リアン(その日、私とリエムちゃんは北側の海に突き出した断崖の岬へ来ていた)

リアン(今でこそ、北側はほとんどが樹海などの大自然となっているけれど、昔は旧ユリトー文明の大都市が築かれていたのだそうだ)

リアン(そしてこの岬は、私が幼い頃によくリエムちゃんにせがんで連れてきてもらった場所らしい)

リアン(確かに私は……この場所を知っている……。青いエプロンドレスを着たリエムちゃんに、手を引かれて……)


リエム「……ここは………地形が、あまり変わっていないようです……」


リアン(あの頃と同じような青いエプロンドレスを着たリエムちゃんが、私の隣で冬の海を見つめながら静かに言った)

リアン(どこか、遠い目をしている……)


リアン「静かな場所だね……。波の音と、カモメの声しか聞こえない……」

リエム「はい……」

リアン「でも……なんだか、落ち着くなあ……」

リエム「リアンさまはあの頃、わたしと共にしばしばここを訪れました」

リアン「そうなんだ……」

リエム「はい。今は静かですが、春になれば花々が芽吹き、夏はひまわりが咲き誇り、秋はすすきの穂がふわふわと揺れます。リアンさまはそれらを、心より愛おしんでおりました」

リアン「へえ……! 見てみたいな……。見れば、少しは思い出せるかな……?」

リエム「春を迎えたら……また、ここへご案内いたします」

リアン「うん……。みんなで笑って、春を迎えよう……!」

リエム「はい……!」

 ◆

―12月4週 某日
 部室 聖夜仕様

シャーロット「というわけで始めるわよ! 遺跡部聖夜祭!」(E:サンタコス)

リアン「わ、わあ〜!!」パチパチ

リエム「わあ〜!」パチパチ

ノルン「は、ハッピーホーリーナイト〜!」パチパチ

ルウェリア「せ、聖夜万歳……!」パチパチ

ヒーティ「お、おめでとうございますッ……!」パチパチ

サーナ「…おめでとうございますわ……」パチ パチ …

ルル「…………」


エンシァン(……い、いかん。無邪気さが取り柄のルルとサーナくんが二人ともあの様子では……)

エンシァン(頼むぞシャーロット……! お前だけが頼りだ……!!)


フィー「聖夜って何か、聞いても良い……?」ヒソヒソ

アリム「親しい人にプレゼントを贈る日らしいわ。わたしも詳しくは知らないけど」

フィー「そうなんだ。ありがとう……」

アリム「……悪いわね。わたしたちのイベントに付き合わせて」

フィー「ううん。今の時代についても、遺跡部のことも、まだ何も知らないから。こういう機会を設けてくれるのはありがたい。イエリアへのお土産話にもなるしさ」

アリム「ふふ、なら良かったわ。楽しんでいってね」

フィー「ありがとう……!」

 ◆


リアン(というわけで私たちは部屋の中を暗くして、ロウソクの薄明かりの中で合唱してみたり、ノルンさんとリエムちゃんが用意してくれたケーキを食べたりしながら、楽しい時間を過ごした)


ルル「…………」モグモグ


リアン(ルルちゃんはやはり俯いたまま、ケーキを黙々と食べている。7個目だろうか。気分はまだ優れないようだけれど、食欲はあるみたいでひとまず安心だ……)

リアン(そしてここからが本日のメインイベント)

リアン(プレゼント交換会だ)

リアン(誰のプレゼントが誰に当たるかは、くじ引きによって決められる。私のプレゼントは誰に渡り、そして私は誰のプレゼントを受け取ることになるのだろう……)


シャーロット「はい、リアンちゃんの番よ! くじをどうぞ!」スッ

リアン「は、はい! ゴクッ……えいっ」バッ

↓1 リアンが引いたプレゼント
01-10 リエム
11-20 ルウェリア
21-30 サーナ
31-40 ノルン
41-50 ヒーティ
51-60 エンシァン
61-70 シャロット
71-80 ルル
81-90 アリム
91-00 フィー

↓2 リアンのプレゼントを引いた人
01-10 リエム
11-20 ルウェリア
21-30 サーナ
31-40 ノルン
41-50 ヒーティ
51-60 エンシァン
61-70 シャロット
71-80 ルル
81-90 アリム
91-00 フィー

 畳まれた大きな布のようなもの「」

リアン「こ、これは……?」

サーナ「あら……わたくしのプレゼントを引いたのはリアンですのね」

リアン「サーナさん……!」

サーナ「これはわたくし特製の凧ですわ」

リアン「た、たこ?」

サーナ「飛行の魔法を付与してありますから、それを手に持って風に乗ればちょっとだけ空を飛べますわよ」

リアン「え、本当に!? 私でも空を飛べるの!?」

サーナ「ええ。でも本当にちょっとだけですわよ。精々50センチメートルくらいですわ」

リアン「いやいや、それでも凄いよ! 今度試してみる……!」

サーナ「リアンなら大丈夫だとは思いますが、怪我には気を付けるんですのよ。しっかり水魔法で守りを固めてから飛んでくださいまし」

リアン「うん……! わかった……!」

 ☆サーナから手作りの凧を贈られました

 ◇

 碧色の入浴剤「」

フィー「ん……? これは……?」

リアン「あっ! それ、私です……!」

フィー「リアンさん。その……ごめん、何に使うものなのか教えてもらっても良いかな……?」

リアン「あっ……こ、これはですね。お風呂に入れて、お湯に溶かすんです……!」

フィー「お風呂に……? どういうこと……?」

リアン「えっと……良い香りとか、体とかお肌に良い成分が入ってて……! そ、その……す、すみません……」

フィー「あっ、い、いや! こっちこそごめん! 現代の道具とか、全然知らないものだから……!」

リアン「そ、そうなんですか……? と、とにかく今度是非試してみてください……! いつもとはちょっと違うお風呂を楽しめると思います……!!」

フィー「わかった、試してみるよ」

リアン「他に、現代でわからないこととかがあれば何でも聞いてくださいね!」

フィー「うん。ありがとう……」

 ☆フィーに入浴剤を贈りました

 ◇

確かに一組だけというのも寂しいので、リクエストにお答えしてもう少しだけ様子を見てみることにしましょう(進行激遅になっても良いなら全部見ても良いのですが……大丈夫ですか?)

ルルちゃんについては、この宴会で立ち直れる可能性は残念ながらあまり高くありません。しかも今リアンたちは大神殿探しで余裕がなく、自由安価で手助けしてあげないと悪化してしまうかもしれません。最悪の場合かなしみに呑まれてしまうこともありますので、かなしみ堕ちしたルルちゃんを見たくない場合はなるべく気遣ってあげてくださいね。見たい場合は放っておけばOKです

なお本日はここまで。とりあえず次のプレゼント交換のコンマだけ取っておきます

↓1 貰う側
01-11 リエム
12-22 ルウェリア
23-33 サーナ
34-44 ノルン
45-55 ヒーティ
56-66 エンシァン
67-77 シャロット
78-88 ルル
89-99 アリム
00   振り直し

↓2 与える側(↑とかぶった場合は振り直し)
01-11 リエム
12-22 ルウェリア
23-33 ノルン
34-44 ヒーティ
45-55 エンシァン
56-66 シャロット
67-77 ルル
78-88 アリム
89-99 フィー
00   振り直し

半端なのも良くないと思うので、プレゼント交換は全員分やることにしました。時間もコンマ判定も多くかかると思いますが、ご容赦ください

ノルン「私は……」

アリム「わたしのを引いたのはノルンね。はい、どうぞ」

 重いプレゼント箱「」ズッシリ

ノルン「け、けっこう重いけど……何が入っているの?」

アリム「保存食の詰め合わせよ。内訳は缶詰入りのクッキーや果物にエーテルリキッドとか。他にもいろいろバランス良く入れてあるわ」

ノルン「わあ、実用的……!」

アリム「けっこうプレゼント選びには苦慮したからね……。喜んでもらえたのなら何よりよ」

ノルン「うん、ありがとう……! すぐには味わえないのが歯がゆいなあ……」

アリム「ふふ、それを食べなきゃならないような時なんて来ない方が良いのよ。なんだったら緊急時とか関係なく食べちゃっても良いわ。ノルンなら万一の備えを怠るなんて愚は犯さないだろうから」

ノルン「そ、そう言われると本当に迷っちゃうなあ……」

 ☆ノルンがアリムから保存食の詰め合わせを贈られました

 ◇

次のプレゼント交換コンマ
↓1 贈る側
01-12 リエム
13-24 ルウェリア
25-36 ノルン
37-48 ヒーティ
49-60 エンシァン
61-72 シャロット
73-84 ルル
85-96 フィー
97-00 振り直し

↓2 贈られる側(↑とかぶった場合は振り直し)
01-12 リエム
13-24 ルウェリア
25-36 サーナ
37-48 ヒーティ
49-60 エンシァン
61-72 シャロット
73-84 ルル
85-96 アリム
97-00 振り直し

サーナ「わたくしが引いたのは……」キョロキョロ

フィー「私だね。その、こんなもので良ければ……」スッ

 青い宝石「」キラキラ

サーナ「え……ええ!? こ、これ……本物の宝石じゃありませんの!?」

フィー「すまない。今日がプレゼントの交換会だと知らなかったから、こんなものしか用意できなかったんだ」

サーナ「い、いやいやいや! 受け取れませんわよ、こんなに高そうな宝石……!!」

フィー「ああ、いや。別に高いものではないから安心して欲しい。ちょっと見てて」

 ギュルンッ

剣フィー「これが元々の私の姿なんだ」

サーナ「そ、そういえばあなたもインテリジェンスソードでしたわね」

剣フィー「うん。それで、柄のところに同じ飾りが付いてるだろう?」

サーナ「あっ……そ、それこそとても大事なものなのでは……」

剣フィー「いや。取ってもしばらくすると再生するから大丈夫。カニの抜け殻みたいなものさ」

サーナ「え、ええ……?」

剣フィー「いらなかったら捨ててしまっても……」

サーナ「こんなに綺麗な宝石、捨てるなんてとんでもないですわ! ちゃんと受け取ります!!」

 ☆サーナがフィーから青い宝石を贈られました

 ◇

次のプレゼント交換コンマ
↓1 贈る側
01-14 リエム
15-28 ルウェリア
29-42 ノルン
43-56 ヒーティ
57-70 エンシァン
71-84 シャロット
85-98 ルル
99-00 振り直し

↓2 贈られる側(↑とかぶった場合は振り直し)
01-14 リエム
15-28 ルウェリア
29-42 ヒーティ
43-56 エンシァン
57-70 シャロット
71-84 ルル
85-98 アリム
99-00 振り直し

 98ルル → 01リエム

リエム「わたしは……」

ルル「…………」

リエム「ルルさま……」

ルル「ん……」スッ

 お菓子の詰め合わせ「」

リエム「ありがとうございます……」

ルル「……エンしゃんだから。選んだの……」

リエム「……はい」

ルル「…………」

リエム「……一緒に、食べましょう。ルルさま……」

ルル「…………ん」

 ☆リエムがルルからお菓子の詰め合わせを贈られました

 ◇

次のプレゼント交換コンマ(ちなみにコンマ判定は連取り可です)
↓1 贈る側
01-16 リエム
17-32 ルウェリア
33-48 ノルン
49-64 ヒーティ
65-80 エンシァン
81-96 シャロット
97-00 振り直し

↓2 贈られる側(↑とかぶった場合は振り直し)
01-16 ルウェリア
17-32 ヒーティ
33-48 エンシァン
49-64 シャロット
65-80 ルル
81-96 アリム
97-00 振り直し

 49ヒーティ → 44エンシァン

エンシァン「私の番だな。引いたのは……」

ヒーティ「あ、自分ですッ! これをどうぞッ!!」バッ

 アロマキャンドル「」

エンシァン「ほう、非常用のロウソクか」

ヒーティ「あ、アロマキャンドルです……」

エンシァン「あろまきゃんどる、だと……?」

ヒーティ「火を点けるととっても良い香りがするんですよ……! お仕事のお供にいかがでしょうかッ!」

エンシァン「なるほど。燃焼によって気化した化学物質を呼吸器官から摂取し、脳や神経に良性の作用をもたらす道具というわけか」

ヒーティ「え、ええと……はい! 多分そうですッ!!」

エンシァン「フッ、承知した。今度使ってみるとしよう。感謝するぞヒーティくん」

 ☆エンシァンがヒーティからアロマキャンドルを贈られました

 ◇

次のプレゼント交換コンマ(ちなみにコンマ判定は連取り可です)
↓1 贈る側
01-20 リエム
21-40 ルウェリア
41-60 ノルン
61-80 エンシァン
81-00 シャロット

↓2 贈られる側(↑とかぶった場合は振り直し)
01-20 ルウェリア
21-40 ヒーティ
41-60 シャロット
61-80 ルル
81-00 アリム

 88シャーロット → 90アリム

アリム「わたしが受け取る番ね。相手は……」

シャーロット「私! ふふ、アリムちゃんにプレゼントを贈れるなんて光栄だわ……!」

アリム「な、なんか嫌な予感が……」

シャーロット「私からはこれよ!」バッ

 ハイレグ魔法潜水服のレプリカ(子供サイズ)「」

アリム「いやいや、おかしいでしょ!! なんで贈る相手がくじ引きなのにわたしに合うサイズのを持ってきてるのよ!?」

シャーロット「え? みんなの体型に合うものを何種類か事前に用意してただけよ?」

アリム「え、ええ……。余ったサイズのはどうするのよ、それ……」

シャーロット「ふふ、それはまた別の機会に……」

アリム「そ、そう……」

シャーロット「……それを着た姿を見せれば、きっと喜ぶわよ。リアンちゃん」ヒソッ

アリム「……はあ!? なな、何言ってるの……!?」

シャーロット「ふふ、是非試してみてね!」

シャーロット(アリムちゃんならどんなファッションを見せても多分リアンちゃんは喜ぶから嘘は言ってないわ)

 ☆アリムがシャーロットからハイレグ魔法潜水服のレプリカを贈られました

 ◇

次のプレゼント交換コンマ(ちなみにコンマ判定は連取り可です)
↓1 贈る側
01-25 リエム
26-50 ルウェリア
51-75 ノルン
76-00 エンシァン

↓2 贈られる側(↑とかぶった場合は振り直し)
01-25 ルウェリア
26-50 ヒーティ
51-75 シャロット
76-00 ルル

 93エンシァン → 02ルウェリア

ルウェリア「私は……誰かな?」

エンシァン「ルウェリアか」

ルウェリア「先生!」

エンシァン「お前はもう自前のを持っているだろうが、とりあえず受け取れ」スッ

 サバイバルキット「」

ルウェリア「これは……!」

エンシァン「フッ、私が厳選した遺跡探索用サバイバルキットだ。勿論遺跡探索以外でも、非常時や登山、キャンプにも使えるだろう」

ルウェリア「……ふふ。確かに、私はもう自前のを持っています。去年……今回と同様、先生からもらったものを」

エンシァン「む、まだ使っていたのか。アレは私が長年使っていたお古だぞ?」

ルウェリア「でもまだまだ使えますよ。手入れは怠っていませんから」

エンシァン「フッ、せっかく今新品の良いものをくれてやったというのに。お前というやつは……」

ルウェリア「みんなで遺跡探索したりキャンプしたりする場合は、こういう道具はいくらあっても困りませんから。ありがたく使わせてもらいますよ」

エンシァン「ああ、そうすると良い」

 ☆ルウェリアがエンシァンからサバイバルキットを贈られました

 ◇

次のプレゼント交換コンマ
↓1 贈る側
01-33 リエム
34-66 ルウェリア
67-99 ノルン
00   振り直し

↓2 贈られる側
01-33 ヒーティ
34-66 シャロット
67-99 ルル
00   振り直し

 80ノルン → 63シャーロット

シャーロット「私が受け取る番ね! お相手は……」

ノルン「私です……! これ、どうぞ……!」スッ

 スノーボールクッキー「」

シャーロット「まあ! これ、ほろほろですっごい美味しいやつじゃない!」

ノルン「白くて丸いスノーボールですから、聖夜にぴったりだと思ったんです」

シャーロット「本当に良いセンスしてるわねえ。一人で食べちゃうのも勿体ないし、今ここでみんなと一緒に食べても良いかしら?」

ノルン「准教授が良ければ、是非どうぞ!」

 ☆シャーロットがノルンにスノーボールクッキーを贈られました

 ◇

次のプレゼント交換コンマ
↓1 贈る側
01-50 リエム
51-00 ルウェリア

↓2 贈られる側
01-50 ヒーティ
51-00 ルル

難航しているので本日はここまで……

 09リエム → 68ルル

ルル「…………」

リエム「ルルさま」

ルル「……リエムなんだ」

リエム「はい。わたしたちは、お互いに贈り合うこととなったようです」

ルル「ん……」

リエム「……これを、お受け取りくださいませ」スッ

 未使用の記憶装置「」

ルル「これ……」

リエム「新品の記憶装置です。人造インテリジェンスソードのルルさまであれば、手に持つだけで使うことができます」

ルル「……何に、使うの……?」

リエム「メモでも、日記でも、アルバムでも……。ルルさまの使いたいように、使ってくださいませ……」

ルル「…………」

ルル「……ん」

 ☆ルルがリエムから未使用の記憶装置を贈られました

 ◇

ヒーティ「さ、最後は自分ですね……!」

ルウェリア「同じく、最後に贈るのは私だね」

ヒーティ「ルウェリア先輩……!」

ルウェリア「ヒーティちゃんには、これを」スッ

 携帯七輪&携帯鍋&飯盒「」

ヒーティ「わあ! ご飯器具ですッ!」

ルウェリア「うん。部活で野外料理することも多いし、せっかくなら部活外でもと思って」

ヒーティ「火の魔法って日常では使い所があんまりないから、嬉しいですッ……!」

ルウェリア「良かった。ちょっと不安だったんだ……押し付けがましくないかなって……」

ヒーティ「そんなことないですよ! そうだ、部活にも持ってきて良いですかッ!?」

ルウェリア「もちろん!」

 ☆ヒーティがルウェリアから携帯七輪&携帯鍋&飯盒を贈られました

 ◇

 一方その頃――

―クロリアの工房

 しんしん…(雪の降る音)

クロリア「ハッピーホーリーナイト、スイスちゃん、量産さん」(E:サンタコス)

スイス「ハッピーホーリーナイト!」(E:白サンタコス)

量産剣「ハッピーホーリーナイト……」(E:黒サンタコス)

スイス「えへへ……。みんナ、おそろい……!」

量産剣「この格好をするのが本日の習わしなのだそうだ。現代に馴染む為には、こういったものから少しづつ取り入れていかなければな」

クロリア「面白い行事ですよね。でも、素敵だと思います……。雪の降る夜に、大切な人たちと夜を過ごすなんて……」

量産剣「いつも一緒に過ごしているだろう」

クロリア「それとこれとは別です! 風情を感じてください、風情を」

量産剣「フゼイ……スイス、わかるか……?」

スイス「わかんナい……」

クロリア「全くもう……。ふふ……でも、そんなあなたたちが大好きです。私」

スイス「スイスも……! クロリアさんト、量産さん、大好き……!」

量産剣「…………私も……お前たちのことは……とても好ましく、思っている」

スイス「えへへ……!」

クロリア「これからも、一緒にいましょうね」

量産剣「ああ。この命が終わる時まで、共に――」

 しんしん……(雪の降る音)

 ◇

―どこかの遺跡

 リンリンリン……

イエリア「なんだか、街の方が騒がしい……?」

ルウェイン「今日は、聖夜なの……」

イエリア「聖夜……?」

ルウェイン「うん……。大切な人と一緒に過ごして、プレゼントを贈り合う日……」

イエリア「ふうん……」


イエリア(…………フィー……何してるかな……)


魔鍵「フン。人間らしい、内向きで排他的で陰湿な行事です。反吐が出る」

イエリア「いや、今の説明でなんでそうなるの……」

魔鍵「そうならない方がおかしいんです」

ルウェイン「ねえ、私たちもやってみない?」

魔鍵「は……? 私の言葉を聞いていたのですか? 反吐が出ると……」

イエリア「いいね、やろ」

魔鍵「はあ!? わ、私はやりませんからね……!」

ルウェイン「ダメです! はい、プレゼント!!」ドン!

 ケーキのような物体「」デロデロ…

魔鍵「な、何ですかこれ……」

イエリア「…………食べ物……?」

ルウェイン「うん! 聖夜はケーキを食べるのが習わしだから、作ってみたの! ちょっと失敗しちゃったけど、味は多分大丈夫!!」

イエリア「じゃあせっかくだし……いただきます」パクッ

イエリア「……意外といけるかも?」モグモグ

ルウェイン「本当!? ケーキ作りってあんまりやったことなかったけど、良かった……!!」

イエリア「ほら、お姉ちゃんも食べて」グイグイ

魔鍵「ええ……。わ、わかりましたよ……、まあ意外といけるなら……」パクッ

魔鍵「……モグモグ……ゴクン。粉っぽくて不味いんですけど……」

ルウェイン「ええっ!? そんなあ……」

イエリア「いつもエーテルリキッドしか摂ってないから味覚が錆びついてるんじゃないの?」

魔鍵「そ、そんなはずありません! 私の味覚は正常値を示しています!」

イエリア「その診断プログラムも正常に動作してると本当に言い切れるの?」

魔鍵「ああもう! 食べれば良いんでしょ食べれば!!」バクバク

 ※魔鍵の味覚は正常です

 ◇

―東区 旧市街

 リンリンリン…

 ワイワイ キャッキャ

エピカ「…………」

エピカ「街の至るところから……明るくて、温かくて、幸せな想いが響いてくる……」

エピカ「外は……こんなにも、寒くて……凍えそうなのにね……」

凍えて死にかけている仔猫「……」ヒューヒュー

エピカ「……」ナデナデ

凍えて死にかけている仔猫「……」ペロ ペロ …

エピカ「寒いよね……くるしいよね……かなしいよね……」

エピカ「今……楽にして、あげるね……」スッ

 スゥー…

動かなくなった仔猫「」

エピカ「…………」

エピカ「もう……生まれてきちゃ、だめだよ………」

エピカ「こんな……寒くて、かなしい世界なんかに……」

 ◇

―12月4週 聖夜
 学院

リアン(遺跡部での聖夜祭は、遅くなり過ぎないうちにしっとりと幕を閉じた……)

リアン(名残惜しいけれど、私たちはほとんどが未成年の学生だ。夜通し部室でお祭り騒ぎというわけにはいかない)

リアン(でも、もう少しくらい何かをする時間はありそうだ)

リアン(どうしようかな……)

↓1〜3 聖夜祭アフター 自由行動または発生するイベント なお本日はここまで

ルル、モンスター飼育部が逃がしたモンスターを捕獲して感謝される

インテリジェンスソードの集い

申し訳ないですが、聖夜の夜遅くにモンスター部が逃したモンスターを今の精神状態のルルが捕獲するという流れの整合性を捻出するのが難しいのと、クロリアの工房でのんびり聖夜を過ごしているスイスと量産剣が夜遅くに外に出たり、あるいはフィーと今のルルが夜遅くにクロリアの工房に訪問したりする理由を思い付かないため、今回は>>309>>311は無効とさせていただきます。申し訳ありません

あと、聖夜祭アフターなのでできれば聖夜らしい内容だと良いです

どうせなら全員分書こうと思い、遺跡部外の人たちの聖夜の様子も書かせていただきました。普段はなかなか絡めない彼女たちですが、今後も動向を見守っていただければ幸いです

―12月4週 聖夜
 学生通り

リアン「わあ〜。今夜はイルミネーションが綺麗だねえ」

アリム「いつもと同じ通りなのに、まるで別の世界みたい。面白い行事ね」

リエム「不思議です……。誰がこのような行事を考案したのでしょうか……」

リアン「サンタさん、かな……?」

アリム「サンタさん……?」

リアン「うん。シャーロット先生が赤い服を着てたでしょ? あれはサンタさんの格好なんだよ。サンタさんはあんな感じの赤い服を着て、聖夜に子供たちへプレゼントを配って回るおじいさんなの」

アリム「……シャーロットは老人の仮装をしていたということ?」

リアン「……そ、そういうことになるね……。でもシャーロット准教授はきっと、サンタさんの子供を愛する優しくて楽しい面をリスペクトしたんだよ」

リエム「素敵だと思います……」

アリム「そ、そうなのかしら……。でも、変わった老人がいたのね。この世界には」

リアン「本当に実在したかどうかは知らないけどね。別の世界の伝承がこっちに紛れ込んで定着しちゃっただけかもしれないし」


 ワイワイ ガヤガヤ

リアン「ん? アイヴィレ(服屋)の方が騒がしいね。何だろ」


サンタ服の売り子「聖夜大特価セールだよー!! 子供用サンタポンチョが半額だよー!! モコモコで着心地抜群だからパジャマにも最適だよー!! 残り2着だよー!!」


アリム「なるほど。サンタの仮装をするのは何も変じゃなくて、普通に親しまれていることなのね」

リエム「勉強になります……」

リアン「そ、そうだね……」


リアン(子供用サンタポンチョ……!! 絶対リエムちゃんとアリムちゃんに似合うよ……!!)

リアン(想像するだけで、可愛さに悶え死んでしまいそうだ……)

リアン(いや、でも……。私は、リエムちゃんとアリムちゃんを着せ替え人形扱いしていない……?)

リアン(今までも、スクール水着やスモックを私の独断と偏見で彼女たちに押し付けてきた。実際可愛いと思うし、私の美意識が間違っているとは欠片も思わないけれど……)

リアン(でも……私は、彼女たちを都合の良い着せ替え人形として見ているのではないだろうか)

リアン(…………つまり……人造種を、道具扱いしている?)

リアン(あ、ああ……だとしたら……私、は………)グニャア


アリム「ね、リエム。せっかくだから買ってみましょうよ」

リエム「はい。賛成いたします、アリム」

 ◆

―リアンの部屋

リアン(夕食は聖夜祭で既に十分取れていたので、後はお風呂に入って寝るだけだ)

リアン(私は一番風呂をいただき、今はリエムちゃんとアリムちゃんが二人でお風呂に入っている)

リアン(彼女たちを都合の良い道具扱いしているかもしれないということから目を背け、私はベッドメイキングにいそしんでいた……)

 ピンポーン

リアン(そんな時、インターホンが鳴った。こんな夜更けに誰だろう……)


リアン「はーい」パタパタ

 ガチャッ

ノルン「こんばんは、リアンちゃん」

リアン「ノルンさん!? 寒いでしょ、上がって上がって!」

ノルン「ありがとう。お邪魔します」

 バタン

リアン(玄関の外、寮の廊下にいたノルンさんを招き入れ、私はドアを閉めた)

 ◇

リアン「それで、どうしたの……? こんな時間に……」

ノルン「ちょっぴり、名残惜しくて……。もう少しだけ、お話しない……?」

リアン「あ、そうだよね。私も、ちょっと寂しいなあって思ってたとこだから」

ノルン「良かった。それじゃあ、キャンドルを持ってきたから――」

リアン「わ、聖夜っぽい……!」

ノルン「でしょ? 雰囲気作りに」


 照明「」フッ

 火「」シュボッ

 キャンドル「」ユラユラ


リアン(明かりを消して暗くなった部屋に、ノルンさんが持ってきたキャンドルの火がゆらゆらと揺らめく)

リアン(いつもの部屋なのに、とても幻想的でロマンティックだ……。まるで、おとぎ話の世界に入ったかのよう……)


ノルン「……今年ももう、終わりだね」

リアン「うん……。早かったなあ……」

ノルン「本当にね。楽しい時間は、いつもすぐに過ぎ去っちゃう……」

リアン「……楽しいよね。つらいことも、くるしいことも、かなしいこともあるけれど……それでも、みんなと一緒にいられる今が……私も、すごく楽しいよ……」

ノルン「……私……ずっと、学生のままでいたいな……」

リアン「ノルンさん……」

ノルン「……私たち……来年になったら、三年生だよ……。進路のこと、将来のこと……みんなと、一緒にいられなくなること……嫌でも、考えなきゃならなくなっちゃう……」

リアン「だ、大学部に進学すれば……」

ノルン「……ルウェリアちゃんは、元々お姉さんを助ける為だけにこの学院に来たんだもの。そのお姉さんももう手が届くところまで来てるし、無事に助け出せたら……もうこの学院にこだわる必要はなくなっちゃうし……。お嬢様のサーナちゃんは、ここよりももっと格式のある大学に行っちゃうかもしれない……。アリムちゃんは大学に進学する理由が全くないし……。リアンちゃんだって、学費の問題があるし……」

リアン「…………ご、ごめん……」


リアン(確かに……うちの孤児院は、そこまで経済的に豊かなわけではない。今回私がこの学院に転入できたのは、院長を初めとしたみんなのがんばりが結実した奇跡のようなものなのだ……。正直に言えば、大学部まで進学するのは難しいだろう……)

リアン(私たちは……高等部を卒業したら、バラバラになってしまうのかもしれない……)


ノルン「……せっかく、仲良くなれたのに……。初めて、私のことをしっかり見てくれる人たちと、出逢えたのに……」

リアン「ノルンさん……」

ノルン「……ごめんね。せっかくの聖夜なのに、なんだか暗い話しちゃって……」

リアン「ううん……。サンタさんは、そういうかなしみを癒やす為にがんばってるんだから」

ノルン「サンタさん……」

リアン「……お祈りしよ、サンタさんに。私たちが、末永くずっと仲良くいられますように……って」

ノルン「ふふ……そんな都合の良い願いまで、叶えてくれるものなのかな……?」

リアン「え、えへへ……だめ、かな……?」

ノルン「ううん。良い……すごく……」


リアン(揺らめくキャンドルの火を前に、私たちはお祈りを捧げた……)

 ◇

ノルン「……それじゃあそろそろ、帰るね」

リアン「うん……」

ノルン「リエムちゃんとアリムちゃんによろしくね。おやすみなさい、リアンちゃん」

リアン「おやすみなさい、ノルンさん」

 ガチャッ バタン…


リアン(そうして、ノルンさんは静かに帰っていった……)

リアン(部屋には未だ、キャンドルの火が静かに揺れている……)

リアン(未来がどうなるかはわからないけれど……少なくとも、あと一年は学生でいられる)

リアン(残り、一年と少し……。悔いのないように……)

リアン(最高の時間を、みんなと過ごしたいな……)

 ◆

―リアンの部屋

リエム「お風呂を上がりました、リアンさま」

アリム「上がったわよ、リアン」

リアン「あ、うん……」


リアン(……ノルンさんと話していて気が紛れていたけれど……私は、彼女たちを着せ替え人形扱いした咎人だ……)

リアン(うう……真っ直ぐに二人を見ることができない……)


リエム「リアンさま……?」

アリム「……な、何よ。こっち見なさいよ」

リアン「……私なんかに、リエムちゃんとアリムちゃんを直視する資格なんて……」

アリム「いやいきなり何言ってるのよ!? い、いいから見なさい!」グイッ

リアン「ふええっ!?」グルンッ


リエム「り、リアンさま………///」モジモジ(E:ミニサンタポンチョ)

アリム「……ど、どう……? 似合ってる……?///」(E:ミニサンタポンチョ)


リアン(ああ……私は……夢でも見ているのだろうか……)

リアン(リエムちゃんとアリムちゃんが……サンタの格好をして……)


リアン「……すごく、似合ってる……!! かわいいよ、二人とも……!!!」

リエム「リアンさま……!///」

アリム「丈が短すぎてどうかと思ったけど……良かった……///」

リアン「で、でもどうして? いつの間に買ったの?」

アリム「リアンがぼけっとしてる間に二人で買ったのよ」

リエム「リアンさまに、喜んでいただきたく……」

リアン「………二人とも……! とっても、素敵だよ……!!!」

リアン「そして……ごめんなさいっ!!」ドゲザッ

リエム「えっ……り、リアンさま……?」

アリム「な、何よいきなり?」

リアン「私……二人を、着せ替え人形みたいにしてたよね……。今回も、その服を見て、二人に着せてみたいって考えちゃって……。私……本当に、ごめんなさいっ!!」ドゲザッ

リエム「……リアンさま……わたしは……」オロオロ

アリム「……はあ。そんなことで悩んでたのね。馬鹿リアンにしては殊勝だけど、ちょっと今更すぎない?」

リアン「うぐっ……」グサッ

アリム「……別に良いわよ。あんた、わたしたちが嫌がることは絶対にしないでしょ? だからあんたがわたしたちを着せ替え人形扱いしているとは思わないわ。ただ、わたしたちの可愛さを引き出す為の提案をしてるだけ……そうでしょ?」

リアン「そ、そうなのかな……。自分のこと、よくわかんないや……」

アリム「ふふ、まあそんなもんよ。わたしもリエムも、今更あんたにそんな下らない不信感を抱くことはないから。安心しなさい」

リエム「はい……。でもわたしは、リアンさまの着せ替え人形でも構いません……。どうかこれからも、わたしの体をご自由にお使いくださいませ……」

アリム「あ、こら! 今リアンはそういうことしないって言ったばかりでしょうが!!」

リエム「ふふ……はい……わかっています……」

リアン「アリムちゃん、リエムちゃん……!」ガバッ

 ぎゅっ…

リエム「リアンさま……///」

アリム「あっ……リアン……///」

リアン「こんな私を信頼してくれて……本当に、本当にありがとう……」

リエム「こちらこそ……いつもわたしを大切にしてくださり、本当にありがとうございます……」

アリム「……わたしも。いろいろあったのに、そんなわたしを受け入れて、いつも優しくしてくれて……その………ありがと……」

リアン「ふふ……二人とも、大好きだよ……!!」

リエム「……はい。わたしも……大好きです……」

アリム「わ、わたしも………だ、大好き、だから……///」


リアン(私たちは身を寄せ合い、お互いの温もりを感じながら眠りについた……)

リアン(聖夜が、密やかに更けていく――)

 ◆

本日はここまで

リアンさまはリエムとアリムが大好きなだけで、小さい子なら誰でも好きというわけではありません
お別れまではまだ一年以上あるので、後悔のない学生生活を送っていただければと思います

―12月4週 聖夜
 職員寮 エンシァンの部屋

ルル「…………」

エンシァン「さて、今夜はもう寝るだけだが……」

ルル「…………」

エンシァン「……冷えるな。ルルたんぽを使うか……」

 もぞもぞ ぎゅっ

ルル「ん……。エンしゃん……?」

エンシァン「やはり温かいな、ルルは」

ルル「…………」

エンシァン「ルルも遠慮なく私で暖を取れ。寒さを我慢して寝ても睡眠の質が低下するだけだ」

ルル「…………」

ルル「……ルルなんかが……あったかく寝て、良いの……?」

エンシァン「良いに決まっているだろう」

ルル「でもルル……たくさんの人たちの、あったかいを……奪った……」

エンシァン「…………」

ルル「それなのに……ルルだけ、あったかくなるなんて………」

エンシァン「…………」

エンシァン「………奪ったから、何だ? それが、ルルが温まってはいけない理由になるのか?」

ルル「だって……だって……! そんなの、ずるいもん! みんなに酷いことしたんだから……ルルも、酷い目に遭わなきゃ……」

エンシァン「その理屈だと、全ての生物は酷い目に遭わなければならなくなるぞ」

ルル「え……?」

エンシァン「私たちは普段から、肉や魚、野菜など……他の命を奪って生きている。言い換えれば、他の命を酷い目に遭わせているということだ。わかるな?」

ルル「…………うん……」

エンシァン「植物プランクトンでもない限り、その摂理に例外はない。命が生き続けるには、他者を奪うしかないわけだ」

ルル「でも……ルルは、生きる為に奪ったんじゃ……」

エンシァン「生きる為かそうでないかは問題ではない。奪うという行為に違いはないのだから」

ルル「…そう、なの……?」


エンシァン「そうだな……。例えばルルは、サーナくんやアリムくんが人食いオークに食い殺されたとして、それを許せるか?」

ルル「……絶対、許さない」

エンシァン「そういうことだ。奪われた側にとっては、奪われたという結果しかないのだ」

ルル「じゃあ……ルルも…………」

エンシァン「ああ。お前も、許されることはない」

ルル「……っ」

エンシァン「だが、だから何だ? 我々は誰かの許しがなければ生きられないほど脆弱な存在なのか?」

ルル「え……」

エンシァン「先程も言ったように、生物は他者の命を奪って生きている。許されなければ生きられないというなら、この星の生命は直ちに死滅するだろう」

ルル「…………」

エンシァン「だがそうはなっていない。我々が生きていくのに、誰かの許しなど必要ないからだ。腹が減ったら食い、腹が立ったら殺す。本来、生命とはそういうものだ」

ルル「で、でも……」

エンシァン「それともルルは、リアンくんやサーナくん……遺跡部の皆のことも生きるべきでないと思うのか? あの子らも、今までに無数の命を奪って生きてきたのだぞ?」

ルル「そんな、こと……」

エンシァン「リアンくんやサーナくんが温かく生きて良いなら、お前も温かく生きて良いということだ。わかったな?」

ルル「…………」

ルル「……わかんない、よ……」ジワ…

エンシァン「ルル……」

ルル「うぅ……えぐ、えぐ……」グスグス

エンシァン「……フッ。不出来な子だ……。私は、お前に温まって欲しいだけなのだがな……」

 ぎゅっ……

 ☆ルルの心の整理が進みました

 ◆

―12月4週 大晦日
 リアンの部屋

リアン(そうこうしている内にもう大晦日だ)

リアン(今日が終われば、明日は年始め……。この島では〝ショウガツ〟と言うらしい)

リアン(ちなみに今この島に住んでいる住民の人たちは、文明崩壊後にこの島に移り住んできた民族の子孫なのだそうだ。古代人の末裔とかではないらしい)

リアン(まあそれはともかくとして……。大晦日の予定は……)


―次の遺跡発見率[101/500](※年末年始の行動では上がりません)
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+5)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+2)〈不壊〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+2)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+4)〈聖域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+2)〈暴れ火〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルルちゃん(不安状態:踏破力+1、戦闘力+2、持続力+3)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・ルウェインを救出する
・魔鍵を追う
・エピカを止める
・大神殿を見つける
・ルルを元気づける

大晦日の行動です
↓1 年の越し方
↓2〜4 自由行動または発生するイベント 行動終了後、特殊なイベントが発生することがあります

急用が入ったので本日はここまで。このレスは安価に含まれません

エンシァン先生自身も自分のことを良い先生だと思っているようです。しかし大多数の生徒は頭のおかしい先生だと思っています

特に意識していたわけではありませんが、>>1の文体は確かにリエム型っぽいかもしれません
リエム型の子は大体リエムのような口調なので、アリムのように口調が大きく変わることは稀なようです

―12月4週 大晦日 午前
 リアンの部屋

リアン(今日は午後からみんなと合流してサーナさんの別荘に行くんだった)

リアン(午前中は……よし! アレを仕上げよう!)


 ぬいぬい…

リアン「ふんふんふーん……♪」ヌイヌイ

リエム「リアンさま。お縫い物でしたら、わたしもお手伝いいたします」

リアン「ありがとう、でも大丈夫だよ。あと少しだけだから」

アリム「……紅白の、着物……? この島の伝統的な衣服に似ているけれど……」

リアン「うん! 巫女っていう神職の女性が着る衣装!」

アリム「ふうん。なんでそんなものを作っているの?」

リアン「オショウガツは巫女さんの格好をすると縁起が良いんだって。だからリエムちゃんとアリムちゃんに巫女さんの格好をしてもらおうと思って」

アリム「……一応聞いておくけど、誰から聞いたの? それ」

リアン「シャーロット准教授!」

アリム「…………」

アリム「……まあ良いわ。着てあげる」

 ◇

リアン「よし! 完成!」ヌイッ

リエム「リアンさま……! おめでとうございます……!」パチパチ

アリム「めでたくなるのはわたしたちの方みたいだけどね」

 ☆子供用巫女装束を二着作りました

 ◆

―12月4週 大晦日 午後
 新西区 高台 サーナの別荘

リアン(私たちは予定通りにみんなで集まり、サーナさんの家で所有しているという別荘に来た)

リアン(場所はなんと新西区の高台だ。まさか島内にサーナさんの家の別荘があったなんて……)

リアン(恐るべし、ブルジョワジー……)


ノルン「わあ……! 本物の別荘……!」

ルウぇリア「すごいな……。一軒家ってだけでもすごいのに、これが別荘で、しかもそこそこ広い庭まである……!」

ヒーティ「な、なんか緊張しちゃいます……! 自分、場違いじゃないでしょうかッ……!」

サーナ「場違いではありませんわ!! みんな、わたくしの大切な友達ですもの!」

リアン「サーナさん……招待してくれてありがとう……!」

サーナ「ふふ、礼には及びませんわ。わたくしがみんなを招待したかっただけですもの」


ルル「…………」

リエム「ルルさま……」

アリム「ほら、ルル。せっかく来たんだもの、行きましょう」

ルル「………うん…」

 ◆

―夕方
 サーナの別荘 リビング

リアンたち「いただきます!」

 モグモグ…

リアン(私たちはリビングに集合し、大きなテーブルに着いておそばを食べ始めた)

リアン(この島では大晦日におそばを食べるらしい。年越しそば、と言うそうだ)

リアン(ノルンさんとリエムちゃんが作ってくれた年越しそばは、とても美味しい)


ノルン「おかわりもいっぱいあるから遠慮せず食べてね」

リエム「天ぷらのおかわりもたくさん用意してあります。ご賞味くださいませ」

リアン「ありがとう……!」


リアン「ノルンさん、和食も作れるんだねえ」

ノルン「勉強中だけどね。リエムちゃんも手伝ってくれたし、まだまだだよ」

リエム「お手伝いいたしました。ノルンさまのお力になれたのでしたら幸いです」

ノルン「こちらこそ幸いだよ! いつもありがとね、リエムちゃん」

リエム「ノルンさま……。こちらこそ、いつもありがとうございます……」


 ☆学生組の能力が成長しました

 ◆

―夜
 サーナの別荘 バルコニー

ルル「…………」

サーナ「……ここにいましたのね、ルル…」スタスタ

ルル「…サーナ……」

サーナ「………よろしければ、教えてくださいまし。ルルが、苦しんでいる理由を」

ルル「…………」

ルル「……うん」

 ◇

ルル「……ルル、いっぱい奪った……。奪わなくても良いものを……いっぱい、いっぱい……」

サーナ「そう、だったんですの……」

ルル「……エンしゃんは……生きてれば奪うのは当然って言ったけど……」

ルル「……本当に、それでいいの……?」

サーナ「…………」

サーナ「……わかりませんわ。わかりませんけれど……」

サーナ「わたくしは……!! ルルと一緒にいたいですわよ……!!!」ザッ

ルル「……え?」

サーナ「これからも、これから先も、卒業しても!! ずっと一緒に!!」

サーナ「だから――生きることを、幸せになることを、諦めないでくださいまし!!!」

ルル「…………」


   (なんでルルなんかと)

     (こんなルルのことを好きになってくれたの)

 (ルルなんかと一緒にいちゃだめ)

    (やだ。ルルもみんなと一緒にいたい)

  (ルルなんかが幸せになっちゃだめ)

    (やだやだ。エンしゃんも生きて良いって言ったもん)

   (サーナだって、幸せになって良いって言ったもん)

  (だめ。ルルは酷い目に遭わなきゃだめ)

     (やだ……やだ………)


ルル「………」フラッ

サーナ「ルル!」ダキッ

ルル「………わかんない……わかんないよぉ……」ジワッ

サーナ「ルル……」

ルル「えぐ、えぐ……」グスグス

サーナ「……中に戻りましょう。ここは冷えますわ……」

 ☆ルルの心の整理が進みました

 ◆

本日はここまで

リアンを初めとして皆良い子です。良い子であるせいで余計な苦しみを負うことになることもあります。難儀です

他のインテリジェンスソードも全員が成熟しているというわけではないのですが(完全に成熟しているのはフィーくらい)、ここ最近のルルがよわよわなのは遺跡部での暮らしが良すぎたからかもしれません。生きる喜びを知ってしまったからこそ――

―大晦日 深夜
 サーナの別荘 リビング

ルウェリア「今年は本当にいろいろあったなあ……」

リアン「そうだね。私も驚きの連続だったよ」

ノルン「リアンちゃんが転入して来なかったら、一人ぼっちで年越ししてたかも。私……」

ルウェリア「あはは、私も! 去年は寮で、気が付いた時には越してたんだよね」

ノルン「あ、ルウェリアちゃんも? ふふ、私もそうなの。ぼーっとしてるうちに越しちゃった」

 ワイワイ キャッキャ

リアン(ひええ、全然笑えないよお……)

リアン(そういえば今何分だろ……。そろそろ日付が変わる頃じゃ……)


時計「00:02」

リアン「あ……ひ、日付変わってる!!」

ノルン「えっ!?」

ルウェリア「ほ、本当に!?」

ヒーティ「ふわぁ……。変わったんですかぁ……?」ウツラウツラ

リアン「う、うん! あけましておめでとうございます!!」

リエム「あけましておめでとうございます、リアンさま。皆さま。本年もどうぞよろしくお願いいたします」ペコリ

ノルン「あけましておめでとう! これからもよろしくね!」

ルウェリア「あけましておめでとう……! 新年もよろしくお願いします……!」

ヒーティ「ふぁ……。よろしく……おねがい、します……」ウツラウツラ

アリム「おめでと。まあよろしくね、今年も」

 ガラッ

サーナ「ルルを寝かしつけて来ましたわ。あけましておめでとうございます」

リアン「サーナさん! ルルちゃんは……」

サーナ「……未だ、激しく自分を責めていますわ……。ルル自身もどうしたら良いかわからないようで……」

アリム「……魔力の波長は相変わらず乱れているけれど、前よりも淀みが薄れているわ。良い傾向かもしれない」

サーナ「る、ルルは大丈夫なんですの……!?」ズイッ

アリム「断定はできないわ。未だ不安定であることに変わりはないから、今後またルルの精神を揺さぶるようなことがあれば一気に悪い方へ進むかもしれない」

サーナ「……そうなんですのね。わかりましたわ……!」グッ


リアン「わ、私にもできることあるかな……?」

アリム「うーん……何が正解かはわからないけど、リアンの場合はいつも通りが一番良いかも」

リアン「えっ、そうなの?」

アリム「ええ。あんたは特別なことをするより、そのままの姿勢で接するのが一番良いわ」

リアン「そのまま……」

アリム「今のルルにいつも通りに接するっていうのも難しいかもしれないけどね」

リアン「う、ううん……。わかったよ……!!」

 ◆

リアン(その後私たちは睡眠を取り、明け方に起きてバルコニーで日の出を拝んだ)

リアン(問題や悩みは尽きないけれど、日は昇る。時間は待ってくれない)

リアン(今年がどういう年になるかはわからないけれど……いろんなことが解決して、みんなが笑って過ごせる素敵な年になれば良いな……)

リアン(……頑張ろう!)

―1月1週 元日 朝
 リアンの部屋

 ガチャッ

リアン「ただいまあ〜」

リエム「ただいま帰りました」

アリム「ただいま」


リアン「はあ〜。新年初めての帰宅だねえ」

リエム「出るのは年明け前だったので、少し不思議な感じがいたします」

アリム「いつもと変わらないはずなのにね」

リアン「なんでだろ。年明けって何か不思議だよね」


―次の遺跡発見率[101/500](※年末年始の行動では上がりません)
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+5)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+2)〈不壊〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+2)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+4)〈聖域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+2)〈暴れ火〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルルちゃん(不安状態:踏破力+1、戦闘力+2、持続力+3)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・ルウェインを救出する
・魔鍵を追う
・エピカを止める
・大神殿を見つける
・ルルを元気づける

元日の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、特殊なイベントが発生することがあります なお本日はここまで

リアンたちはそれほどテレビや動画や配信などを見ない傾向があるようなので、恐らく気付かないうちに年を越すだろうと考えました

巫女服のお披露目はまさしくこれからの予定です。お楽しみに

―1月1週 元日
 職員寮 エンシァンの部屋

ルル「……」ボー

エンシァン「……今日は羽根突きをやるんじゃなかったか?」

ルル「………んーん……。ルルが行っても……みんなを、困らせるだけ……」

エンシァン「ふむ……。それなら私と初詣にでも行くか」

ルル「……エンしゃんだって、ルルなんかといても……」

エンシァン「いいから来い」グイグイ

ルル「あぅ……」

 ◇

―東区 町外れ 寂れた神社

エンシァン「やはりここは静かだな」

ルル「……あっちの神社じゃないの?」

エンシァン「ああ。あっちは少々賑やかすぎるからな。初詣と洒落込むならこっちの方が良い」

ルル「ふうん……」

エンシァン「よし、まずは賽銭を入れるぞ」

 小銭「」チャリン

エンシァン「ほれ、ルルの分の賽銭だ。入れてみろ」スッ

ルル「う、うん……」

 小銭「」チャリン

エンシァン「よし、入れたな。そうしたらこの紐を掴んで、鈴を鳴らす」

 鈴「」シャランシャラン

ルル「鈴を、鳴らす……」

 鈴「」シャランシャラン

エンシァン「そうしたら二礼二拍手一礼……二回お辞儀して二回手を叩いて最後に一回お辞儀だ」

 スッ スッ パン パン スッ

ルル「え、えと……に、二回……おじぎ、して……?」

エンシァン「一緒にやるか。ゆっくりやるから私に続け」

ルル「ん……」

 スッ スッ パン パン スッ

ルル「……」スッ

エンシァン「よく出来たな。上手だったぞ」

 ナデナデ

ルル「んん……。これくらい、できるもん……」

エンシァン「フッ、そうか」

ルル「……これ、なんの意味があるの?」

エンシァン「知らん」

ルル「ええ……」

エンシァン「どっちかと言えばこの後がここに来た真の目的だからな」

ルル「しんのもくてき……?」

 ◇

―寂れた神社 小さな屋台

巫女さん「お待たせ致しました。お汁粉二つになります」

 お汁粉「」ホカホカ

エンシァン「ありがとう」

ルル「……」ウズウズ

巫女さん「お子さんですか? めんこいですねえ」

エンシァン「まあ子供のようなものではあるな」

巫女さん「まあ。ふふ、ゆっくり食べていってくださいね」

ルル「…………」ウズウズ

エンシァン「そうさせてもらおう」

 ◇

ルル「……ごくん。あまい……」

エンシァン「絶品だろう? 毎年これを食う為にここへ初詣に来ているのだ、私は」

ルル「……うん」

エンシァン「茶も良く合うしな」モグモグ グビグビ

ルル「…………」

 ルルのお汁粉の容器「」カラッポ

ルル「…………」

エンシァン「フッ……。巫女さん、おかわりを一つ」

巫女さん「はい、どうぞ」スッ

ルル「あ……」

エンシァン「ほれ、食え。甘いの好きだろう、ルル」

ルル「………」

ルル「うん………」

 モグモグ…


ルル(……ありがと。エンしゃん……)

 ◆

―1月1週 元日
 公園

シャーロット「というわけで始めるわよ〜! 新春遺跡部羽根突き大会!!」(E:巫女装束)

リアン「わあ〜!」パチパチ

リエム「わあ〜」パチパチ(E:巫女装束)

アリム「わ、わあ〜……」パチパチ(E:巫女装束)


シャーロット「ずるいわよあなたたち!! 私を除け者にしてみんなで年越しだなんて……爆乳エルフだって仲間はずれにされたら泣いちゃうんだからねっ!!」

ルウェリア「す、すみません。その、除け者にしたつもりはなくてですね……」

シャーロット「なーんて冗談よ。同年代の仲間たちだけで過ごせるのは今だけだものね。存分に学生生活を楽しんで!!」

ルウェリア「准教授……!!」



サーナ「ルル……」

シャーロット「ルルちゃんはエンちゃんと一緒よ。ここには来ていないけれど、きっと素敵な元日を過ごしているわ」

サーナ「……ええ。わかっていますわ……。心配しすぎですわね……」

ヒーティ「でも心配な気持ち、自分もですッ……! ルル先輩にわんわん呼ばわりされないのが、寂しくて……!」

サーナ「ヒーティ……。ふふ、ありがとうございますわ……!」



ノルン「シャーロット准教授は予想通りだったけど、リエムちゃんとアリムちゃんも巫女さんの格好だね! すっごく似合ってて可愛いよ!」

リエム「ありがとうございます、ノルンさま、ルウェリアさま。リアンさまにお仕立てしていただきました」ヒラヒラ

アリム「リアンのやつにこんな縫製技能があったなんてね。ちょっと意外だったわ」

リアン「ぬいぐるみとかきぐるみを自作してるうちにちょっとできるようになっちゃって。難しいのは全然できないけどね」

ノルン「ううん、すごいよ……! 私も縫い物は時々するけど、服を仕立てたことまではないもの」

リアン「え、えへへ……そうかな」



シャーロット「よーし、歓談もそこそこにしてそろそろ始めましょうか! 羽根突き!」

アリム「羽根を落とさないように、この板で撃ち合えば良いのよね?」

シャーロット「そう! 初めての子もいると思うけれど、手加減無用でいくわよ〜!」


↓1 羽根突き大会勝者
01-12 リアン
13-24 リエム
25-36 ルウェリア
37-48 サーナ
49-60 ノルン
61-72 ヒーティ
73-84 シャロット
85-96 アリム
97-00 ??

 カン コン ポサッ

アリム「ま、まさか……このわたしが、リエムに……!!」ガクッ


シャーロット「勝者、リエムちゃん!!!!」

リエム「ありがとうございました」ペコリ

 ワアアアアア!!! カワイイ!! ヨウジョ!! ヨウミコ!!


リアン(いつの間にか増えたギャラリーが、アリムちゃんとリエムちゃんの健闘を称えている)

リアン(何にしても、おめでとうリエムちゃん……!!)


ノルン「あはは……リエムちゃん以外、みんな顔に落書きされちゃったね」

ルウェリア「たまにはこういうメイクも良いんじゃないかな」

ヒーティ「メイクなんですか、これ!?」

サーナ「メイクと言えば確かにメイクかもしれませんわね……」

シャーロット「ふふ、みんな楽しんでくれたようで何よりよ」

アリム「不覚だわ……。まさかリエムに……」

リエム「もうアリムに教えられるだけのわたしではありません。アリムはかわいい妹なので、姉であるわたしが守ります」フンス

 ☆舞うように羽子板を振るう金髪碧眼幼巫女が噂になりました

本日はここまで

実は学院内では、リアンと同居している金髪碧眼幼女のことはかなり知れ渡っています。風紀委員長のように悪評を吹聴する人もいますが、ほとんどの学院生はリアンとリエムちゃのことは概ね好意的に見てくれているようです

リエム型は万能型で学習能力も高いため、汎用性や拡張性においてはかなり優れていたとされています。しかし一般流通していた期間が長くなかった上、ほどなくして文明が崩壊してしまったため、その優秀さを遺憾なく発揮するに至れた子はあまり多くなかった模様です

―1月1週 元日 夜
 リアンの部屋

リアン「ええと、このアプリケーションを起動すれば良いんだっけ……?」ポチポチ

ルウェリア「うん。起動したらまずは設定を……」


アリム「現代の光学映像通信よね。実際に見るのは初めてだから参考になるわ」

リエム「勉強いたします」

ヒーティ「リエム先輩とアリム先輩ならこれよりももっと高度な通信が使えるんじゃないんですか?」

アリム「わたしとリエム間でなら、お互いがこの島くらいの範囲にいる限りは可能よ。でも現代の人間と連絡を取り合う場合はこの時代のネットワークやデバイスにアクセスした方が早いし効率的だからね」

サーナ「なるほど……わたくしたちと連絡を取り合うため、というわけですわね!」

アリム「ち、ちがっ……違わ、ないけど……///」

ノルン「本当!? 嬉しい……!」

リエム「素直に言えてえらいです、アリム」ナデナデ

アリム「ばっ、妹扱いするな馬鹿リエム!!」

 ワイワイ キャッキャ


ルウェリア「よし、あとはそのボタンをタップしてみて」

リアン「う、うん!」ポチッ

 タブレット「呼出中」ピロリロリン ピロリロリン

リアン「わわっ、つ、繋がった!?」

ルウェリア「うん、オッケー。今夜通話したいってことはもう知らせてあるんだよね?」

リアン「そ、そのはず……!」

ルウェリア「じゃあ、あとは向こうが通話に出てくれれば……」


 タブレット「」ピコン


リアン(程なくして、画面が通話中のものに切り替わる)

リアン(そこに映っていたのは――)


子供A『わーわー!』

子供B『なにこれ!? なにこれ!?』

子供C『リアンおねーちゃん!! リアンおねーちゃんだ!!』

子供D『きれーなおねーさんがいっぱいいる……』


リアン(画面いっぱいにかじりつく子供たちと――)

リアン(修道服に身を包んだおっとりした雰囲気の女性……私たちの、お姉ちゃんだ!)


シスター『こ、これで良いのでしょうか。聞こえていますか……?』

リアン「お姉ちゃん! みんな!」

子供たち『リアンおねーちゃん!!』

シスター『リアン……! 良かった……。元気でやれているのですね』

リアン「うん……! 年末年始、帰らなくてごめんなさい……!」

シスター『良いのですよ。あなたが善しとする道を、自ら選ぶことが――』

子供E『わああん! リアンねーたんのばかあああ!』

リアン「う、うぅ……」

シスター『……選ぶことが、大切です。でもたまには……顔を見せてくれると、嬉しいです……』ニッコリ

リアン「う、うん……。春休みには、帰るから……!」

シスター『ごめんなさいね……。みんな、あなたがいないとやっぱり寂しいみたいで……』

リアン「……うん」

シスター『ところで、後ろの方々はリアンのお友達ですか? あ、もしかして手紙に書いてあった……』

リアン「うん! 大切な友達と……」チラッ


ルウェリア「」コクン

サーナ「」ペコッ

ノルン「」ニコッ

ヒーティ「」オロオロ


リアン「大切な……家族!」


リエム「」ペコリ

アリム「」コソコソ(カメラに映らない位置に隠れている)

 ◇

リアン(それから私たちは、いろいろな話をした)

リアン(学院のこと。孤児院のこと。部活のこと。遺跡のこと……)

リアン(転入してから変わったこと。変わらなかったこと)

リアン(いっぱい、いっぱい、話をした)

 ◇


シスター『今日は、リアンの元気な顔が見れて本当に良かったです。気弱で引っ込み思案なあなたが、慣れない学生生活に苦しんでいないか心配で心配で……』

リアン「えへへ、大丈夫! 支えてくれる人たちがいるから、なんとかやってけるよ……!」

シスター『ふふ……その様子なら、本当に心配はいらないのでしょうね』

リアン「うん! ありがとう……!」

シスター『でも、もし帰りたくなったらいつでも帰って来てね。私も、みんなも……あなたのことが、大好きなんですから』

リアン「……うん! ありがとう……!!」

 ◇

リアン(そうして私たちは、リモート通話を終了した)

リアン(孤児院のみんなも、元気でやっているみたいで良かった……)

リアン(春休み、顔を見せに帰らないとね……!)



アリム「……ところで、いつ私がリアンの家族になったの?」

リエム「リアンさまはアリムが家族だとは明言しておりません。どうして自分のことだと思ったのですか?」

アリム「〜〜〜!!!///」

 ◆

―1月1週 冬休み最終週
 リアンの部屋

リアン「さて、元日も過ぎたところでまだ冬休みだけど……実はもう最終週なんだよね」

アリム「夏休みに比べると随分短いのね」

リアン「そうみたい。学校も楽しいから、短くても良いんだけどね」

リエム「ところでリアンさま。本日より遺跡部での活動が再開されます。ご準備はお済みですか?」

リアン「うん! すっかりお休みしちゃってたけど、実は世界の危機なんだよね……!」


リアン(そう。今は世界滅亡の危機で、しかもルルちゃんも弱っているという過酷な状況なのだ)

リアン(でもルルちゃんはサーナさんやエンシァン先生が気遣ってあげているからか、最近少し元気が出てきたみたい)

リアン(……私も頑張らなきゃ!)


―次の遺跡発見率[101/500]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不壊〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈聖域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈暴れ火〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルルちゃん(不安状態:踏破力+1、戦闘力+2、持続力+3)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・ルウェインを救出する
・魔鍵を追う
・エピカを止める
・大神殿を見つける
・ルルを元気づける(少し元気になってきている)

1月1週の行動です。冬休み最終週です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、新学期に移ります なお本日はここまで

シスターは実際とても良い人です。孤児の出身であるリアンがここまで心優しい性格に育ったのは、本人の資質もありますが、シスターの背中を見て育った影響もあります

リアンを拾ったのはシスターではないようです。孤児院の関係者か、あるいは無関係の第三者が拾ったリアンを孤児院に預けたのかもしれません

―1月1週 某日
 学生通り

一年生A「はよー。元気してたー?」

一年生B「ぼちぼち……。ヒーティは……?」

ヒーティ「私もぼちぼち!」

一年生A「まーこんな真冬の朝っぱらから外に出てる時点で元気だよねー」

一年生B「でも……めっちゃ、寒い………」ブルブル

一年生A「ヒーティであったまるかー」スリスリ

ヒーティ「わっ、もう! 別にいいけどさあ」

一年生B「ヒーティコタツ欲しい……」スリスリ

ヒーティ「そんなのないよ!!」

 ◇

―雑貨店

一年生A「そーいえばヒーティって遺跡部だよねー。闘技大会ベスト4独占の」

一年生B「超武闘派……。こわ……」

ヒーティ「こ、こわくないから! みんな優しい先輩だよ……!」

一年生B「冗談……。リアン先輩たちの人の良さは、大体みんな知ってる……」

一年生A「それめっちゃそれー。あんなに強いのに人柄も良いとか反則じゃないー?」

ヒーティ「でもでも、先輩たちみんなすっごい頑張ってるんだよ……! なんていうのかな……守るべきものを守るために強くなろうとしてる、っていうか……」

一年生A「なにそれー、主人公みたいじゃーん」ケラケラ

一年生B「眩しい……生き方……」

ヒーティ「うん。本当に眩しくて、主人公みたいでね。私も憧れてるんだあ」

一年生A「ちょっとわかるかも。憧れちゃうよねー」

一年生B「……応援、する……。がんばれー……」

一年生A「実際ヒーティならやれるっしょー。最近めきめき魔法方面伸びてきてるしー」

ヒーティ「うん……! この前も、先輩に特訓を手伝ってもらったんだよ! 上達してる実感もあるし……!」

一年生A「これは来年の闘技大会がちょい楽しみかもー?」

一年生B「ヒーティ、参加決定……」

ヒーティ「ええっ!? と、闘技大会かあ……。まあ、考えておこうかな……」

 ◆

―1月1週 某日
 校舎裏

 ペッタンペッタン

ノルン「はい! はい!」(餅つき担当)

リアン「えい! えい!」(お手水担当)

ルウェリア「リアンちゃん、お水をもう少し。うん、良い感じ!」(硬度変化担当)


ルル「……なにしてるの? あれ」

サーナ「オモチをついているのですわ」

エンシァン「正月には餅を焼いて食うのが習わしなのだそうだ」

ルル「……ふうん………」

アリム「オモチか……。お米にこんな調理方法があったなんてね」

リエム「勉強になります……」

サーナ「たくさん食べて英気を養いますわよ、ルル!」

ルル「………うん……」

 ◇

 ジュゥゥゥ…

 焼き餅「」プクー


ルル「わ……。ふくらんでる……?」

エンシァン「餅の水分が蒸発して気体になったのだ。見事なものだろう?」

サーナ「ええ、本当に見事なオモチですわ!」

リエム「流石です……リアンさま、ルウェリアさま、ノルンさま」

リアン「……上手くできたみたいで良かった。ルウェリアちゃんとノルンさんのお陰だよ」

ノルン「リアンちゃんが頑張ってくれたお陰でもあるからね」

ルウェリア「そうそう。私たち三人の成果だよ」

リアン「えへへ……! ありがとう……。それじゃあ、冷めないうちに食べよ……!」


 イタダキマース!!

アリム「あむっ……」モグモグ

アリム「ごくん……。面白い食べ物ね……。外は焼き上がってカリカリなのに、中身は凄まじい粘度と柔軟性を保ったままで……。不思議だけれど、不快ではないわ」

ノルン「私もこの島に来てから初めて食べたんだけど、面白いよね」

リアン「この島の文化、不思議だけど良いよね。着物はお洒落で可愛いし、料理も美味しいし」

ルウェリア「去年までは何とも思わなかったけど……今年はなんだかすっごく好きになっちゃったよ、この島の文化」

 ワイワイ キャッキャ


ルル「……! ……!」モゴモゴ ジタバタ

エンシァン「……ルル? ルル!!?」ガバッ

サーナ「ルル!!!!」

↓1
01-05 ??
05-25 なんとか吐き出せたが……
26-95 吐き出せた
96-00 生きる意志

ルル「けほっこほっ……!」

エンシァン「は、吐き出せたか……!!」

サーナ「……良かった……」ヘナヘナ



リアン「ああ……わ、私が……水の分量を……。私のせいで……」グニャア

ルウェリア「違うよ! 私が、餅の硬度をもっとちゃんと……」

ノルン「ううん……。きっと、私のつき方が……」

アリム「シッ。責任感じるのは良いけど、ルルには見せないでね。今のルルは、あなたたちのそんな姿を見た程度でも自分を責めかねない」

リアン「うっ……ごめんなさい……」

ルウェリア「……軽率だったね。ごめん……」

ノルン「私も、迂闊だった……。ごめんね……」

アリム「あ、い、いや……あなたたちを責めてるわけじゃなくてね……」アセアセ

リエム「……アリムは、ルルさまのことも、皆さまのことも、等しく大切に想っているのです。何卒、ご容赦くださいませ……」ペコリ



ルル「…………オモチ、きらい……」ジワ…

エンシァン「……餅が食えずとも、他に食うものはいくらでもあるさ」ナデナデ

ルル「……ん…」

サーナ「……涙を拭いて差し上げますわ。元気を出してくださいまし……」フキフキ

ルル「……サーナの方が、元気ない」

サーナ「……むう。そんなことはありませんわよ!」

エンシァン「フッ、湿っぽくなってしまったな……。残った餅はウェルダンで焼いて煎餅にでもするか!!」

 ◆

本日はここまで

ユリトー島出身の主要登場人物はヒーティだけで、他の主要登場人物は全員島外の出身です。作中でも言われているように、現在ユリトー島に定着している文化は現代日本に近いものとなっています。なお住人の名前は、ヒーティのように横文字の人もいれば日本風の人もいる模様です
余談ですが、現在ユリトー島にはエルフや人狼など、人間以外にもいろいろな種族の方が住んでいます

ヒーティは先輩や先生方に対しては基本的に素直なのですが、同年代に対しては割と人見知りしがちでそっけない態度を取ってしまうようです。そのため一年生A、Bのように、人狼であるヒーティに対して物怖じせずいじりに来るようなタイプの友人ができやすいのかもしれません

ノルンさんは文武両道の努力家なので、魔法も勉強も運動も全て高水準の能力を持っているようです。固有スキルの〈聖域〉がぶっ壊れ気味なのはそういう側面を反映しているからかもしれません。(>>1のバランス調整能力がガバガバなのも理由の一つではあります)
なお闘技大会において三位決定戦は行われていない模様です

―1月2週
 教室

生徒A「久しぶり〜!」

生徒B「言うほど久しぶりじゃなくない?」

生徒A「こういうのは気分が大事なの〜!」

 キャッキャ


ルウェリア「私たちもあんまり久しぶりって感じはしないね」

ノルン「聖夜も大晦日もお正月も一緒だったもんね」

サーナ「ですわね。濃密な冬季休暇でしたわ」

リアン「うん。楽しかった……!」

ルウェリア「新学期も、がんばっていこう……!」

サーナ「ええ……! 二年生最後の期間ですもの……!」

ノルン「やれること、やらないとね……!」

リアン「うん……!」



リアン(今日から、今年度の最終学期が始まる)

リアン(そして今期が終われば、私たちは三年生だ)

リアン(二年生としての学生生活があと少しで終わるということでもある)

リアン(……悔いのないように過ごそう)

リアン(みんなで笑って、新年度を迎えられるように……!)


―次の遺跡発見率[161/500]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不壊〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈聖域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈暴れ火〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルルちゃん(不安状態:踏破力+1、戦闘力+2、持続力+3)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・ルウェインを救出する
・魔鍵を追う
・エピカを止める
・大神殿を見つける
・ルルを元気づける(少し元気になってきている)

1月2週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、特殊なイベントが発生することがあります

―1月2週 某日
 教室

歴史教師「というように、古代ラティア国では人の手によって造られた生命体が存在していたと考えられ――」カリカリ


リアン「ね、ねえルウェリアちゃん……人の手によって造られた生命体って……」ヒソヒソ

ルウェリア「うん……もしかしたら……」ヒソヒソ

 ◇

―部室

リアン「シャーロット准教授! お聞きしたいことが……!」

シャーロット「あら、なになに?」

ルウェリア「歴史の授業で――」

 ―説明中―

シャーロット「古代ラティアの話かあ! 多分人造種だとは思うんだけど、私もその時代を実際に見てきたわけじゃないから……見てみたいわねえ……」

 ガラッ

アリム「ラティアですって? 随分懐かしい名前ね」スタスタ

リアンたち「アリムちゃん!!」

 ―説明中―

アリム「ふむふむ……。ラティアに人造種のいた痕跡があった、と……。うーん……旧ユリトーが滅亡する少し前くらいにラティア国の勃興が話題になったことがあったけれど、旧ユリトーが人造種を国外に輸出したって話は聞いたことないわね……」

ルウェリア「じゃあ古代ラティアが独自に造った、旧ユリトーの人造種とは成り立ちの異なるものってこと?」

アリム「あるいは、密輸とか人攫いとかで秘密裏に国外へ出された可能性もあるわね。今となっては確かめようがないことだけれど」

シャーロット「何にしても、ラティアも旧ユリトーと同様に遥か昔に滅亡の道を辿っているのよね。ああ、いつか現地に行って古代ラティアの遺跡も探索してみたいわ……!」


リアン(密輸とか人攫いだったとしたら……。きっとその人造種は、心細くて、寂しくて、かなしかっただろうな……)

リアン(……過去のことだ。私には、思いを馳せることしかできないけれど……)

リアン(古代ラティアは、肥沃で豊かで美しい国だったそうだ。そこにいた人々も、幸せに暮らしていたという)

リアン(……ユリトー出身でも、ラティア出身でも。そこに人造種がいたのなら……)

リアン(そこの人々と同様、幸せに暮らせていましたように……)

 ◆

―1月2週 某日
 部室

ルル「……」ボー

 ガラッ

ノルン「あ、ルルちゃん。こんにちは」

リアン「こんにちは、ルルちゃん」

ルル「あ……。リアン、ノルン……」

ノルン「ミルクプリン作ってみたの。ルルちゃんもどうぞ」スッ

 ミルクプリン「」プルン

ルル「あ……。いい、の……?」

ノルン「もちろん! 作りすぎちゃったからどんどん食べちゃって」

ルル「ん……。いただきます……」

 モグモグ…

 ◇


ルル「……ごちそうさまでした」

ノルン「ごちそうさまでした」

リアン「ごちそうさまでした……!」

ルル「…………」ウトウト

ノルン「ルルちゃん、眠い?」

ルル「…んー……」ウトウト

リアン「寝ちゃっても大丈夫だよ。私たちも部室にいるから」

ルル「……ん………」ウトウト

リアン「膝、貸してあげる。どうぞ」

ルル「…………」ウトウト

 コテン…

ルル「すう、すう……」zzz

リアン「私の膝で寝ちゃった」

ノルン「眠かったんだね……」

リアン「心が、疲れてるんだと思う……。私は大したことできないけれど……ルルちゃんが安心できる場所になれたなら、良かった」

ノルン「ふふ。リアンちゃんがいると安心するよ。私も」

リアン「そ、そうなの? えへへ……なんか、嬉しい……」

ルル「……んん……」モゾモゾ

リアン「あ、ごめんね。ゆっくり眠ってね……」

 ナデナデ…

ノルン「ルルちゃんが、良い夢を見られますように……」

 ナデナデ…

ルル「すう、すう……」zzz

 ☆ルルの心の整理が少し進みました

 ◆

本日はここまで

元部員たちは、現在の遺跡探索部を自分の所属していた部活だとは認識できないかもしれません。現在の遺跡部は元部員のいた時代とは在り方が大きく異なっているため、多少の妬みくらいはあるかもしれませんが、どちらかと言えば遠い世界のことのように思っている場合が多いでしょう

―1月2週 某日
 部室

 ガラッ

量産剣「失礼する」スタスタ

スイス「こ、こんニちは」トコトコ

ヒーティ「スイスちゃん、量産さん! こんにちはッ!」

量産剣「うむ、こんにちは。ルル殿はいるか?」

ヒーティ「はい! いらっしゃいますッ!」

ルル「なに……?」ノソッ

スイス「あ……ルルちゃン……」

量産剣「ふむ……。元気がないというのは本当のようだな」

ルル「……」

量産剣「ああ、いや……嫌味ではなくてだな……。すまない、コミュニケーションは苦手なんだ」

ルル「……ん」

スイス「え、エっと……。スイスたち……ルルちゃんが、落ち込んでるなら、励ましてあげようと思って……」

スイス「だから、スイス……ルルちゃんに、プレゼント、持ってキた……!」スッ

 銀細工の鞘「」

ルル「え……?」

ヒーティ「わあ……! 綺麗な銀細工……!」

量産剣「何度も何度も失敗を重ねながら、試行錯誤の末に完成したスイスのがんばりの結晶だ」

スイス「うん……。スイス、がんばっタ……! サイズも、ピッタリだと思う……!!」

ルル「え、えと……」

ヒーティ「ルル先輩……! スイスちゃんのがんばり、受け取ってあげてください……!」

ルル「………ん…」


 ギュルンッ

 カチン

剣ルル「……」(E:銀細工の鞘)

ヒーティ「か、かっこいい……!!」

スイス「ルルちゃん……着け心地、どう……?」

剣ルル「……ん。いい……と思う……」

 ギュルンッ

ルル「……」ストッ(E:銀細工の髪飾り)

ヒーティ「えっ! 鞘はどこに……」

量産剣「剣形態時と人型形態時で形状が変化するようになっている。今は小さな髪留めになっているはずだ」

ヒーティ「あっ本当だ! す、すごい……!」

ルル「……へ、変じゃ、ない……?」ソワソワ

量産剣「ああ、完璧に似合っている」

ヒーティ「ルル先輩、素敵ですッ!」

ルル「……ん………。ありがと……スイス……」

スイス「うん……! ルルちゃん……元気、出シてね……」

ルル「…………ん……」



ルル(……あったかい。みんなの、気持ち……)

ルル(ルルは……どうしたら、良いのかな……)

ルル(いつまでもいじけてちゃ、みんなを困らせるだけだよね)

ルル(……がんばって、前、向こ……)

ルル(ルル自身のためじゃなくて……ルルを想ってくれる、みんなのために……)

 ☆ルルがひとまず心の整理を終えました

 ◆

―1月3週
 ユリトー山

ルル「ルル、あっち探してみる!」タタッ

サーナ「わたくしも一緒に行きますわ!」ビュオッ


リアン「ルルちゃん、元気になったね……!」

ノルン「一時期はどうなるかと思ったけど、良かった……!」

アリム「……本当に良かったわ……。心を壊す人造種なんてもう二度と見たくないもの……」

エンシァン「フッ……。今後も、我々がしっかり支えてやらねばな……! それでは諸君、大神殿捜索に向けて遺跡探索部本格始動だ!」


―次の遺跡発見率[277/500]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不壊〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈聖域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈暴れ火〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・ルウェインを救出する
・魔鍵を追う
・エピカを止める
・大神殿を見つける

1月3週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、特殊なイベントが発生することがあります

ものすごく眠いので本日はここまで

おつおつ
インテリジェンスソード達の交流すき
今回きっかけにもなってくれてとてもうれしい


そういやルルちゃん宝箱から出てきた時は服着てたのかな…
ちびまる子ちゃんのまる子みたいな服着てそう。

―1月3週 某日
 廊下

 ザワザワ…

リアン「なんだろう。いつもより騒がしいね」

ルウェリア「何かあったのかな?」

リアン「……心なしか、視線を感じるような……」


ノルン「リアンちゃん! ルウェリアちゃん! これ……!」

 バサッ

 新聞「」

ルウェリア「こ、これは……!!」

リアン「新聞……? え!? 一面にリエムちゃんの写真が……!」

↓1 内容
01-30 風紀委員独占インタビュー
31-70 金髪碧眼幼巫女舞
71-00 生徒会独占インタビュー

新聞「風紀委員長独占インタビュー!!! ダブル優勝者リアン・ロールセンの暗黒面に迫る……!!!」

 先日羽子板を片手に華麗なる舞を披露してくれた金髪碧眼の美少女リエムちゃん。しかしそのあどけない顔の裏側では、悲痛な涙を隠している。
 本件に詳しい風紀委員長によると、リエムちゃんは同居している親戚のリアン・ロールセンから度重なる性的虐待を受けており、その幼い体と心には数えきれないほどの肉欲の痕が刻まれているという。心身はリアン・ロールセンに完全に支配され、服従すら生ぬるい隷属状態であると風紀委員長は語る。今回、編集部はその風紀委員長へインタビューを行い――……


リアン「……」クラッ

ルウェリア「り、リアンちゃん!」

ノルン「だ、誰も信じないよこんな嘘っぱち!」

生徒A「そうそう! リアンちゃんがそんなことするわけないって学院生なら誰でも知ってっから!」

一年生B「酷い……偏向報道……」

一年生A「てかー、風紀委員長とリアン先輩だったらリアン先輩一択だしー?」

生徒B「風紀委員の悪名もみんな知ってるからね〜」

生徒会長「これは……酷い捏造ですね。新聞部および風紀委員に話を聞く必要があります」

副会長「私も行こう。生徒の不始末は生徒会の責任でもある」


リアン「み、皆さん……」グスン

ノルン「ね……? 大丈夫だよ……」

ルウェリア「日頃の行いだね。一年間、リアンちゃんが頑張ってきた結果だよ」

リアン「えへへ……。皆さん、ありがとうございます……」


 *新聞部と風紀委員が各所から厳重注意を受けました
 *なお新聞自体はリエムの写真目当てに購読する人が少なくなかったため、そこそこ出回ってしまいました……

 ◆

―1月3週 某日 朝
 寮 玄関

 チュンチュン

サーナ「ふああ……。この時期の朝は一段と冷えますわね……」

サーナ「あら? わたくしのポストに何か入っていますわ」

 ガラン

サーナ「これは……!」

 ◆

―部室

サーナ「見てくださいまし! これ、島の資料ですわ!!」

エンシァン「ほう……! 島の外から見たユリトー島の異聞伝承や遺跡情報か……!」

シャーロット「情報統制の元凶は退治したとは言え、一度封じられて隠された情報を集め直すのも簡単ではないから助かるわ!」

エンシァン「これを紐解けば、先日奪取した博物館の資料と併せて大神殿の位置を更に絞り込めるかもしれん。取り掛かるぞ!」

 ◇

サーナ「ど、どうですの……?」

シャーロット「……クリティカルね。これが正しいとすれば、限りなく近づいたわ……」

エンシァン「ああ。島外の情報なら魔鍵らも知り得ていない可能性が高いし、大きなアドバンテージだぞこれは」

サーナ「……! それなら――!」

エンシァン「断定はできんが、世界を守れる可能性は大きく高まっただろう……!」

 ☆遺跡発見率が追加で50上昇しました

―1月1週 某日
 闘技場

リアン(サーナさんの実家から送られてきた資料によって、大神殿へ大きく近付いたそうだ)

リアン(そういうわけで私たちは魔鍵たちとの決戦に備え、フィーさんから特別訓練を受けることとなった)

 ◇

フィー「今日は遺跡部の皆さんに必殺の魔法を伝授したいと思います」

ルル「ひさつわざ?」

フィー「……確かに、これは最悪の事態を回避するための秘術――つまり相手を殺さず自分も殺されないための技だから、非殺技と言っても良いかも」

リアン「ええと……。私たち人間でも使える技なんですか……?」

フィー「……正直、わからない。使える人が一人でもいれば御の字ってところかな」

サーナ「属性は何ですの?」

フィー「現代風に言えば無属性、かな?」

ノルン「無属性……ということは、適性の有無は本当に試してみないとわからないですね……」

ヒーティ「無属性ってことはリエム先輩とアリム先輩が使うようなビーム魔法かもしれません!」

アリム「無属性と言えば無属性だけど、あれは体内で魔力を圧縮する必要があるから、例え適性があっても普通の人間には真似できないわよ」

リエム「人の体で無理に行えば深刻な健康被害を被る可能性があります。最悪の場合爆死しますので絶対に真似しないでくださいませ」

ヒーティ「ひ、ひえ……。わかりましたッ……」

フィー「はは、さっきも言ったように殺したり殺されたりしないための技だからね」

ルウェリア「具体的には、どういう効果を発揮する技なんですか?」

フィー「どういう技かと聞かれると説明がすごく難しいんだけど……うーん……」

フィー「ものすごく簡単に言えば、最悪の事態が起きる時にだけ発動する限定的な未来予知……かな」


リアン「……え?」


サーナ「未来……予知……!!?」

フィー「厳密には違うんだけど、効果は似たようなものだから。例えば事故に遭う数秒前に事故に遭うことがわかったり。例え数秒でも、未来がわかれば避けられるかもしれない」

アリム「とんでもない魔法じゃない! そんなの簡単に習得できるわけ――」

フィー「大丈夫」

 ギュルンッ

剣フィー「一人づつ私を握ってみて。魔法の型を送るから、適性があれば習得できるはず」


リアン(そういうわけで、私たちは順番に剣状態のフィーさんを持つことになった)

リアン(でも、最悪の事態が起きる時にだけ発動する限定的な未来予知って……)

リアン(……なぜか、妙な既視感がある……。私は……その魔法を、知っている……?)

 ◇

リエム「むむ……。わたしも適性はないようです」

剣フィー「リエムちゃんもダメか……。最後はリアンちゃんだね」

リアン「よろしくおねがいします……!」

剣フィー「リラックスリラックス。気楽に握ってよ」

リアン「は、はいっ」

 グッ…

リアン(フィーさんの柄から、魔法の型が流れ込んでくる……。こんな方法で魔法を習得するなんて初めてだけど、不思議と怖くはない)

リアン(……あ)

リアン(私……やっぱり……)

リアン(この魔法を……知ってる……)


 ★リアンが〈運命を変える魔法〉を習得しました
  リアンが心の底から嫌だと思う事態に陥った時、一度だけ直前の判定をやり直すことができます


フィー(ダメ元だったけど、まさか習得できる人がいたとはね)

フィー(……時の流れ、か)

 ◆

―1月4週
 北側 断崖の岬

 ザァーン ザパァーン…

エピカ「……」

エピカ「……嵐が、来そう」

エピカ「命を奪う、冬の嵐が……」

 ビュオオオオ……

エピカ「…………」

エピカ「……もう行くね、ルアン」

エピカ「お勉強は……終わり……」

エピカ「時代は変わっても、命のかなしみは変わらなかった……」

エピカ「だから……もう、終わらせなきゃ……」

エピカ「全部、全部……冷たくて温かい水の底に沈めて……」

エピカ「かなしみを……洗い流そう……」


―次の遺跡発見率[487/500]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不壊〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈聖域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈暴れ火〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・ルウェインを救出する
・魔鍵を追う
・エピカを止める
・大神殿を見つける

1月4週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、特殊なイベントが発生することがあります

本日はここまで このレスは安価に含まれません

>>404
インテリジェンスソードの感覚は基本的にインテリジェンスソードにしかわからないので、同種同士の交流は有意義なものとなる場合が多いようです

>>405
ルルが箱から出てきた時は、ワンピースタイプの白い検査着を身に付けていました。捨ててはいないようですが、今のところ自ら進んで着用する姿は確認されていません

1月4週には暗黒仮面舞踏会があります。しかし魔鍵たちやエピカが何やら企てているため、無事に開催できるかはわかりません

―1月4週 某日
 体育館

体育教師「体が硬ければ動けるものも動けなくなる。柔軟は怠るなよ。」


ノルン「リアンちゃん、一緒にやろ」

リアン「うん。お願い、ノルンさん」

 グッグッ

リアン「そういえば……今週末、暗黒仮面舞踏会だよね」

ノルン「うん……。でも、私たちは……それどころじゃないかも……」

リアン「……そうだね。今週は、大神殿探索の大詰めだもんね」

ノルン「うん。まずはそっちに集中しよ。万事上手くいって、その後余裕があれば暗黒仮面舞踏会も出るって感じで良いと思う」

リアン「ん、わかった」

 グッグッ

ノルン「それにしても……リアンちゃん、体柔らかいよねえ……」

リアン「え、そうなのかな……?」

ノルン「そうだよ? ほら、足の付け根とか……」

 ぐっ…

リアン「んっ……///」

リアン(あっ……変な声出しちゃった……///)


ノルン「…………」

ノルン「リアンちゃん、太もも触られるの……好き……?」

リアン「へっ!? い、いや……す、好きって、いうか……///」

ノルン「……あ。ご、ごめんね変なこと聞いて……! 忘れて……!///」

リアン「う、うん……///」


リアン(それから私たちが太ももの話をすることはなかった)

リアン(その後私たちは、努めて普段通りに体育に臨んだつもりだけれど……)

リアン(やっぱり少し気恥ずかしくて、少々ぎこちなかったかもしれない……)

 ◆

短いですが本日はここまで

―1月4週 某日 放課後
 廊下

ルウェリア「……」(E:三つ編み&瓶底眼鏡&芋メイク&スライム胸パッド)

ルウェリア(よし……変装は完璧。硬度変化はこういうところでも使えるんだよね)

ルウェリア(……あとは、風紀委員長が来るのを待つだけ……)

ルウェリア(……来た!!)


風紀委員長「……」スタスタ

ルウェリア「すみません、風紀委員長……!」ザッ

風紀委員長「……はい? ええと……初めて見る顔ね?」

ルウェリア(一人一人の顔を覚えてる!? 何か言い訳を……!)

ルウェリア「え、ええと……。私、最近まで家庭の事情で休学していたんです……」

風紀委員長「あら、そうなの。追いつくのは大変だと思うけど頑張ってね」

ルウェリア「あ、ありがとうございます……」

ルウェリア(……調子が狂うな。リアンちゃんにはあんなにも敵意をむき出しにするのに……)


風紀委員長「それで、何か用があったんでしょう?」

ルウェリア「は、はい! あの……新聞、読ませていただいたんですけど……!」

風紀委員長「ああ……。間違ったことを言ったつもりはないわよ?」

ルウェリア「リアン・ロールセンさんはそこまで悪い人ではないように思えるのですが……」

風紀委員長「甘いわね。ああいう外面の良い奴ほどおぞましい暗黒面を隠しているのよ。ああやって表ではニコニコしながら裏では平気で他者を踏みにじり搾取する下衆野郎を今まで何人も見てきたわ」

ルウェリア「しかし……それはただの推論です。世の中全ての人に当てはめるのは乱暴ではないでしょうか……」

風紀委員長「それは……そうだけど……」

ルウェリア(……あれ? 意外とちゃんと私の話を聞いてくれるな……)

風紀委員長「でも……! もしロールセンが真の巨悪だったらどうするの!? 証拠がないからと放置していたら、取り返しの付かないことになってしまうかもしれないのよ!? あの金髪碧眼の女の子……リエムちゃんは、誰が守ってあげられるのよ……!!!」

ルウェリア「……!!」

風紀委員長「……失礼。少々熱くなってしまったわ」

ルウェリア「い、いえ……」

風紀委員長「……正直……ロールセンが私の言うような悪でないことは、薄々わかっているわ……。ただ……どうしても……私は……」

風紀委員長「……ッ、なんでもないわ……。何にしても、生徒会から釘を刺されたから、今後私たち風紀委員がロールセンについての批判を行うこともないから」

ルウェリア「……そう、ですか」

風紀委員長「だから下手な真似はやめることね。ルウェリア・モース」

ルウェリア「!!?」バッ

風紀委員長「……わかりやすすぎでしょ。半信半疑だったのが確信に変わったじゃない」

ルウェリア(や、やられた……! カマかけだったのか……!)

風紀委員長「……ロールセンとリエムちゃんに、風紀委員長が謝っていたと伝えておいて。いややっぱ伝えなくていいわ」

ルウェリア「どっちですか……」

風紀委員長「……好きにしなさい。私はこれからパトロールだから、もう行くわね」

ルウェリア「あっ……」

風紀委員長「……」スタスタ…

ルウェリア「……あ、ありがとうございました!」

風紀委員長「礼を言われるようなことは何もしていないわ……」スタスタ

 ◆

―1月4週 某日
 部室

 コンコン

リアン「はあい」

サーナ「開いてますわよ」

 ガラッ

生徒会長「失礼します」

サーナ「生徒会長!?」

リアン「ど、どういったご要件で……?」

生徒会長「大した用ではありません。ただ……少し、気がかりな夢を見まして」

サーナ「夢……?」

生徒会長「ええ。得意魔法の関係で、私は時折予知夢を見ることがあるのです」

リアン「予知夢……。私たち遺跡部に関係がある内容だったということですか……?」

生徒会長「はい。簡潔に言えば――」


リアン(生徒会長は、自身の見た夢について語った)

リアン(ユリトー島を未曾有の大嵐が襲い、高波と洪水で家屋は壊れ、人々が死んでいく……。そんな内容だったそうだ)

リアン(そしてその原因は……誰かが、大神殿で滅びを願ったから……)

リアン(つまり……私たち遺跡部が、失敗したということ……)

 ◇

生徒会長「――というわけで、あなた方遺跡部には何が何でもがんばってもらわなければならなくなりました」

リアン「うぅ……責任重大だ……!」

生徒会長「大丈夫です。私の夢は、辿る可能性のある運命の一つを映すだけですから。いくらでも変えようはあります」

サーナ「……ですわね! わたくしたちは負けませんわ!!」

生徒会長「時間があれば今からでも遺跡部の皆さんに特別強化プログラムを実施したかったのですが、Xデーまでは恐らくもうほとんど時間がありません。そういうわけで、生徒会からあなた方遺跡部に必勝祈願を込めたプレゼントを行いたいと思います」

サーナ「おお……! ありがたく頂戴しますわよ!!」

ルル「ルル、カニがいい!」ヒョコッ

生徒会長「ふふ、落ち着いてください。差し上げるのは――」

↓1
01-60 ラージカツ(駄菓子。次回探索時、持続力4ストック)
61-90 干し精霊樹の実(高級食品。次回探索時、最大持続力+2)
91-00 秘伝魔導書(貴重品。学生組パッシブ強化)

生徒会長「これです」ドンッ

 秘伝魔導書「」ゴゴゴゴゴ

リアン「こ、これは……!?」

ルル「カニじゃないの?」

サーナ「凄まじい存在感ですわ……! 一体何の魔導書ですの……!?」

生徒会長「これは我がユリトー女学院に伝わる秘伝魔導書……。本来であれば多大なる功績を挙げた生徒しか触れてはならないものなのですが、今回は私の独断で持ち出して来ました」

リアン「ええっ!? だ、大丈夫なんですか!?」

生徒会長「世界が滅ぶかどうかという時に校則だの慣習だのとは言ってられません。滅んだら全ておしまいなんですから」

サーナ「そ、そうですわね……。それなら是非ともありがたく使わせていただきますわよ!」

生徒会長「ええ、是非どうぞ。遺跡部に貸し出し致しますので、有効に使ってください」

リアン「ちなみに、どんな魔法が載っているんですか?」

生徒会長「読む者によって内容が変化します。特に、発展の余地がある者ほど効果的である場合が多いようです」

サーナ「なるほど……わたくしたち学生にはうってつけの魔導書というわけですわね……!」

生徒会長「ただし、この本には自力で研鑽し到達すべきだった魔法へショートカットできてしまうという側面もあります。使用には十分お気をつけて」

リアン「な、なるほど……ちょっとズルをしてレベルアップしちゃう本って感じなんですね……」

サーナ「むむ……ドーピングみたいで少し躊躇してしまいますが、世界の危機に四の五の言ってはいられないですわ!」

生徒会長「あなた方に責任を押し付けるようなことになってしまい申し訳ないです。遺跡部の皆さん、よろしくお願いします……!!」

 ☆秘伝魔導書により学生組のパッシブスキルが強くなりました


 〈水の守り〉痛恨無効、水無効、火半減
  ↓
 〈水の祈り〉痛恨無効、水無効、火半減、一度だけ全てのダメージ半減


 〈不壊〉致命的なダメージを受けたとき一度だけ持続力1で耐える
  ↓
 〈不撓〉致命的なダメージを受けたとき一度だけ持続力1で耐え、直ちに敵方へ反撃を行う


 〈飛行〉戦闘時コンマ10%有利
  ↓
 〈風神〉踏破力+2、戦闘力+2


 〈聖域〉味方の全ステータス+10%(最低でも1上昇)
  ↓
 〈神域〉味方の全ステータス+10%(最低でも1上昇)、闇属性の敵に対して与ダメージ2倍


 〈暴れ火〉コンマ5%不利、与ダメージ+2
  ↓
 〈爆炎〉コンマ10%不利、与ダメージ+4

 ◆

―1月4週 週末
 ユリトー山

 ビュオオオオ…

ルウェリア「少し吹雪いてきたね……」

リアン「うん……。この辺りは豪雪地帯にも引けを取らないかも……」

ノルン「ノースオーシャンを思い出すけど……なんだか、この雪は……」

サーナ「……どうしてか、あそこよりも厳しくて冷たい感じがしますわ……」

ヒーティ「火で雪を溶かしましょうか? 自分、秘伝書のおかげで火力がさらに増しましたのでッ!」

エンシァン「いや、ここで火を点けても効果は薄い。魔力を温存してくれ」

ヒーティ「は、はいッ! 温存しますッ!」

ルル「寒い人がいたら、ルルたんぽ使っていいよ。ルル、寒さに強いみたいだから」

シャーロット「じゃあお言葉に甘えてルルちゃんたんぽ抱きしめちゃお!」ギュッ

ルル「むぎゅ……。おっぱいで……息、くるしい……」モガモガ

アリム「何してるのよ……。まあ全員防寒装備は十分に整ってるからすぐに凍えるってこともないでしょ」

リエム「地形情報もインプットしてあります。地場も安定しているため、今のところ遭難する危険性は低いです」

アリム「ええ。大神殿の予測地点もわたしたちの頭にはちゃんと入ってるから、上手く進めば今日中に見つけ出せるかもしれないわ」


フィー「……こんな厳しい時期にすまないね。大神殿が見つかりさえすれば、後は私に任せてくれれば大丈夫だから」

リアン「いえ、魔鍵には私たちも因縁があります。一緒に戦いましょう……!」

フィー「ありがとう……! それじゃあ頼りにさせてもらうよ……!」

 ◆

本日はここまで
次回、厳寒ユリトー山探索編です。お楽しみに

難航しているため本日は更新できなさそうです。申しわけありません

生徒会長の魔法は運命視です。生徒会長自身の意志とは関係なく他人や世界の運命が視えてしまうことがあるようです。アリムや遺跡部の事情にやたら詳しかったのはそのためかもしれません

風紀委員長は過激な人ですが、悪を憎む心や子供を守ろうとする意志はどうやらまがい物ではないらしいです。しかしなぜそのような過激な性格になってしまったのかは今のところわかりません

お待たせしてしまいました。クライマックスまであと少しですので、お付き合いいただければ幸いです

風紀委員長の出自については明らかになっていませんが、確かにもし彼女が旧ユリトー文明の時代に生まれていたら人造種保護過激派となっていた可能性はとても高いです

―ユリトー山 踏破率[0/100]
 合計踏破力[45] 合計戦闘力[57] 合計持続力[60/52] 防御[28]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の祈り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不撓〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈風神〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈神域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈爆炎〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

 ビュオオオオ…

リアン「そうは言っても、やっぱり寒いよ!」

アリム「そ、そうね……。少し燃費は悪くなるけど、魔力サイクルを排熱モードに切り替えるわ」ヴオン

リエム「皆さま。寒さが厳しいと感じた時は、わたしかアリムたんぽをお使いくださいませ」ヴオン

ルル「ルルたんぽもある。ルル、ルル体温だから」

ヒーティ「ひ、ヒーティたんぽもありますッ!」

 ワイワイ キャッキャ

フィー「はは、賑やかだね。いつもこうなの?」

エンシァン「普段はもう少し真面目なんだが、今回は人数が多いからな。皆少々浮かれ気味なようだ」

シャーロット「この寒さの中で黙々と歩いても気が滅入っちゃうわ。どうせなら楽しくいきましょう?」

フィー「ああ、そうだね。楽しくいこう……!」


 ※現在のユリトー山はとても寒いため、毎ターン持続力が〈メンバー数×1〉減少します

↓1
01-05 踏破率+45 吹雪に潜むもの
06-30 踏破率+45 とても寒い 持続力さらに-5
31-60 踏破率+45 順調
61-90 踏破率+45 朽ちたキャンプ跡 持続力+5
91-00 踏破率+45 海竜?

―ユリトー山 踏破率[0/100]
 合計踏破力[45] 合計戦闘力[57] 合計持続力[50/52] 防御[28]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の祈り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不撓〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈風神〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈神域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈爆炎〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉


 ビュオオォォォォ……

 バリバリバリドカァァアン……

 ギャオオオオン…… 


サーナ「……? 風……ではありませんわね。わたくしが風の音を聞き間違うはずがありませんもの」

アリム「わたしもあの方角から魔力の爆裂波をキャッチしたわ。でもこの感じ……まさか……」

リエム「――対神兵器」

ルル「!!」タッ

サーナ「あ、ルル!」ヒュンッ

エンシァン「くっ……! シャーロット、残っている人員をまとめていてくれ!」ダッ

リアン「わ、私も行く! 何か……知ってる気配を……助けを求める声が、聞こえる……!!」ダッ

リエム「お供いたします、リアンさま」タッ

アリム「放っておけるわけないでしょ!」タッ

ノルン「リアンちゃん待って! 私も行く!」ダッ

ルウェリア「准教授……! 私も行きます!!」ダッ

ヒーティ「じ、自分もッ!!」タッ

フィー「私も行こう!!」シュタッ

シャーロット「ああもう! こうなるのはわかり切ってたわ!!」ダッ

 ◇

―ユリトー山 氷の湖

海竜「ギャオオオオン!!」

対神兵器「ギギ……。ダイシンデン、マモル……」

 バシャアン! ビュオオオオオッ!! ドドドドドッ!!

海竜「ぴぎい……」プスプス…

対神兵器「サカナ、トドメヲサス……」キュオオオオン―


ルル「――」シャッ

対神兵器「!」カンッ!


リアン「バブルバリアッ!!」ボワンッ

バブルバリアに包まれた海竜「ぴぎ……?」


リアン「あなたは……まさか、あの時の海竜……!? どうしてここに――」

ルル「リアン、今はあっち」

対神兵器「モクヒョウヲヘンコウ……」ギギ

リアン「……!!」


リアン(この古代遺物……前に、樹海にいたのと同じ……だけど……)

リアン(全然、朽ちていない……!!!)


 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の祈り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不撓〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈風神〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈神域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈爆炎〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

 VS

 ◆青い対神兵器 踏破力[50] 戦闘力[50] 持続力[40] 防御[25]
 ・魔導障壁 [防御+5]


 ――隠しボス戦闘開始――


↓1
01-45 失敗 味方に22ダメージ
46-70 成功 敵方に36ダメージ
71-95 貫通 敵方に48ダメージ
96-00 会心 敵方に121ダメージ

会心強化を忘れていました。正しい判定はこちらです

↓1
01-45 失敗 味方に22ダメージ
46-60 成功 敵方に36ダメージ
61-85 貫通 敵方に48ダメージ
86-00 会心 敵方に121ダメージ

 コンマ98 会心の一撃!

 バシュン! ガギンガギンッ!

サーナ「こっちですわ!!」ヒュンヒュンッ

対神兵器「トブ……ニンゲン……オトス……」ギギ

エンシァン「もらったぞ!!」スッ

 ガオン!!

対神兵器「ギギ……」

ヒーティ「障壁を失った今なら!! フレアドライブ!!」ゴオオオオッ

 バゴオン……!!

対神兵器「ギ、ギ……」


ルル「…………」チャキ

リアン「あ……」


リアン(ルルちゃんが――悲壮な顔つきで――)


リアン「ルルちゃん……! だめっ……!!」

ルル「でも……! 楽に、してあげなきゃ……!!」

ルル「あの子も……」ジワッ


リアン「あ、アリムちゃん! なんとか……ならない……!?」

アリム「……やれるだけやってみるわ。リエム、わたしとシンクロして!」

リエム「はい。やれるだけやりましょう、アリム」ピピッ


リエム&アリム「――調律、開始」


 *クリティカルボーナスにより対神兵器の中身を確定で救助できます
  リアンの意志が理想に固定されているため、自動的に救助を選択します
  なお海竜ちゃんも確定で仲間になります

というわけで、対神兵器の中身の子と海竜ちゃんを募集いたします

↓1 海竜
【名前】
【種族】海竜
【性別】女
【学年】該当なし
【容姿】(人型形態時のもの)
【性格】
【魔法】(主に使う魔法や得意とする属性など)
【備考】(来歴や嗜好、その他特徴や長所短所などなんでも)
(リアンに対しては、恐怖や感謝など複雑な感情を抱いています)


↓2 対神兵器の中身
【名前】
【種族】対神兵器
【性別】女
【学年】該当なし
【容姿】(人型形態時のもの)
【性格】
【魔法】(主に使う魔法や得意とする属性など)
【備考】(来歴や嗜好、その他特徴や長所短所などなんでも)

リエム&アリム「強制命令を解除。装甲パージ――」


対神兵器「」ガゴン プシュー


黒髪ロングの美女「」フラッ

ルル「!」ダキッ

黒髪ロングの美女「う……わた、し……は……?」

ルル「あなた……自分のこと、わかる……?」

黒髪ロングの美女「…………ララ。ララ、リリス……」

ルル「……ララ……。良い名前、だね……」

ララ「…………はい。友達からもらった……大切な、名前……なので……」

ララ「…………」カクン

ルル「あっ……!!」


リエム&アリム「大丈夫です。ララさまは極度の疲労によりスリープモードへ入っただけよ」

リエム&アリム「…………」

リエム&アリム「……シンクロ解除」キュゥン―


アリム「……ふう。奇跡的に上手くいったわね。状態が良好だったのが幸いしたわ」

リエム「ただ、経過観察は必須です。後日クロリアさまの工房で診てもらうことを強く推奨いたします」

ルル「ん……。ありがと……アリム、リエム……」

ララ「……すう、すう」


エンシァン「この先に山小屋がある。ひとまずそこで休憩しよう」

シャーロット「そうね……。ララちゃんを背負ったまま行軍するわけにもいかないし、ひとまず休息としましょう」


 ――隠しボス撃破成功――

 ☆対神兵器ララを保護しました
 ☆隠しボス撃破により、踏破率が50ポイント加算されます


リアン「良かった。今回は……無事に、助けられたんだ……」

リアン(あっそうだ……海竜は……?)


バブルバリアの中でうずくまる青髪の少女「……」ガクブル


リアン「……えっ!!?」

 ◇

リアン「癒やしの水」ポウ

青髪の少女「うぅ……」ポワン

リアン「……ご、ごめんね。痛くない……?」

青髪の少女「うん……」

リアン「そっか……。良かった……」

青髪の少女「……なんで、助けたの……? マリンを……」

リアン「(マリンちゃんていうんだ……)。えっと……痛いこと、されてたから……」

マリン「でも……北の海では、お前たちも痛いことしてきた……」

リアン「うっ……そ、それは……」

マリン「人間……意味不明……」

リエム「リアンさまは意味不明ではありません。訂正してくださいませ」ズイッ

マリン「ひっ……! な、なに……?」

リエム「訂正してくださいませ」ズズイッ

マリン「うぅ……訂正するよぉ……」グスッ

リアン「り、リエムちゃん……! 怖がらせちゃだめだよ……!」

リエム「……申し訳ありません、マリンさま……。わたしは……リアンさまのことを、誤解していただきたくなく……」

マリン「うぅ……えぐ、えぐ……」グスグス


リアン(ど、どうしようこの子〜〜!?)


 ☆海竜マリンをとりあえず山小屋に連れ込みました

―ユリトー山 踏破率[95/100]
 合計踏破力[45] 合計戦闘力[57] 合計持続力[50/52] 防御[28]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の祈り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不撓〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈風神〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈神域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈爆炎〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉


―山小屋

 窓の外「」ビュオオオオ…

エンシァン「かなり厳しくなってきたな……。今日はここで夜を明かすか」

ルウェリア「ですね……。そうと決まれば夕飯の支度でもしますか」スクッ



 暖炉「」メラメラ パチパチ

ララ「すう、すう……」zzz

マリン「えぐ、ひぐ……」zzz


リアン「……二人とも、すっかり眠っちゃったね」

ルル「……ララ……ほんとに助けられたの……?」

リアン「うん……。助けられたんだよ、私たち……」

ルル「…………」

ルル「」ジワッ

リアン「ああっ。は、はいハンカチ!」サッ

ルル「ん……。ありがと……リアン……」

ルル「んへへ……。よかった……」ポロポロ


↓1〜3 翌朝までの自由行動または発生するイベント 行動終了後、探索を再開します なお本日はここまで

今回はファンブルからのクリティカルだったので、災い転じてとても良い結果となりました

マリンちゃんが暴れていた理由はご本人が話してくれるかもしれません

―ユリトー山 山小屋

 暖炉「」メラメラ パチパチ

ララ「……」パチッ

マリン「……すう、すう……」

ララ「…………」ジッ

マリン「…すう、すう……」

ララ「…………」ジー

マリン「……えぅ…?」モゾモゾ

ララ「……」ジー

マリン「…え……? な、なに……?」オロオロ

ララ「……あ………」

マリン「あ、あなた、誰……?」

ララ「私は……」

 扉「」カチャッ キィ…

ルル「あ、起きてる……!」トテトテ

リアン「二人とも起きたんだね」スタスタ

マリン「!」ササッ

ララ「はい。あなた方が、私をここへ……?」

ルル「うん。具合、どう……?」

ララ「パフォーマンスの低下が見られますが、深刻な問題は発生していません」

ルル「そっか! 良かった……!」

ノルン「ねえ、二人ともお腹空いてない?」スッ

ララ「おなか……」

マリン「……」グゥ〜

マリン「///」っっっ

 ◇

 パクパク モグモグ

マリン「……」モグモグ

ララ「これは……焼き菓子の一種でしょうか。美味です」モグモグ

ノルン「うん。クッキーっていうの。えっと……」

ララ「ララ・リリスです。ご自由にお呼びください」

ノルン「あ、どうも……! 私はノルン・ハーベストです。よろしくお願いします……!」

ルル「ルルはルル! ルル・ルールル!」モグモグ

リアン「えっと、私はリアン・ロールセンと言います。よろしくお願いします」ペコッ

マリン「…………」モグモグ

マリン「……マリン・シーサイド」モグモグ

ノルン「ララさんに、マリンちゃん……!」

ララ「自己紹介早々に申し訳ないのですが、いろいろとご質問させていただいてもよろしいですか? 状況を把握したいので」

ルル「ん!」

ノルン「私たちにわかることなら、何でもお答えします……!」

 ◇

ララ「……なるほど。では、私は任務に失敗したのですね」

ルル「そ、そうだけど……。ずっとあのまま、大神殿を守り続けてて良かったの……?」

ララ「……わかりません。私には……それしか、なかったので……」

ルル「……」シュン

ララ「ああ、でも……。任務中の記憶は曖昧なのですが、ずっと絶え間のない幻痛と虚無感に苛まれ続けていたように思えます。それがなくなって、こうして美味しいクッキーを食べられるようになったのは……きっと、私にとって良い変化です」

ルル「……良く、なった?」

ララ「はい。ルルのお陰で、良くなりました」

ルル「!」パァァ

 ◇


マリン「……」モグモグ

リアン「え、ええと、マリンちゃんは、どうしてこの山の湖にいたの……?」

マリン「……北の海……じゃなくて、涼しくて心地いいところを探してただけ」

リアン「そ、そうなんだ……」

マリン「……お前たちこそ、どうしてマリンのところに来るの? マリンを食うわけでもないのに」

リアン「えっ、それは……た、たまたまじゃないかなあ……」

マリン「たまたま?」

リアン「一回目は、どっちかと言うとマリンちゃんの方が私たちの方へ来たんじゃない……?」

マリン「お前たちの方が、変な川に迷い込んで困ってたマリンをよってたかって叩いたんだもん。どう見てもお前たちが率先して来た」

リアン「うっ……。ま、迷ってただけだったんだ……。本当にごめんね……」

マリン「……人間、やっぱり意味ふ……じゃなかった。訂正。意味不明じゃないけど、理解できない……」

 ◆

―山小屋 居間

エンシァン「というわけで、被救護者の看護はあちらに任せてこちらでは作戦会議を行うぞ」

シャーロット「くぅ……! あの子たちの看護もしたいけど……! 分身したかったわ……!」

ルウェリア「とりあえず今日の探索を振り返ってみましょう。まずは――」

サーナ「凄い吹雪で体力を奪われましたわね。想定よりも消耗が大きかったですわ」

ヒーティ「そして海竜とすごいゴーレムの大決戦を目撃して、しかもその後戦いに乱入しましたッ!!」

フィー「しかもあろうことか、対神兵器を相手に迅速な完全勝利を収めた。びっくりだよ」

リエム「その後、対神兵器の核となっていた人造種のララさまと海竜のマリンさまを救助し、この山小屋へ避難いたしました」

アリム「そして今に至る、というわけね。ちなみに大神殿の予測地点はもう目と鼻の先よ」

エンシァン「うむ。いろいろあったが、かなり順調に進んでいるな」

ルウェリア「はい。明日は吹雪が止み次第出発して、大神殿の発見を目指しましょう」

フィー「大神殿を見つけたらキャンプを設置して、イエリア様たちの襲撃に備えるっていう従来の予定はそのままだね」

シャーロット「ええ。だからこれは会議というよりも確認に近いわね」

サーナ「よおし、世界を守りますわよ!! そのために今夜はしっかり休みませんと!」

ヒーティ「はいッ!」

エンシァン「山小屋のお陰で質の高い休息が取れるだろう。各自、サーナくんを見習って今夜はしっかり休むように!」

 ◆

本日はここまで

マリンちゃんは臆病で警戒心の強い幼女ですが、根底には自然界育ちのシビアさを持っているため、今までの登場人物と比べるとややとっつきづらいかもしれません。根気よく接してあげればある心を開いてくれる可能性はあります

―山小屋 夜

 窓「」カタカタ

ララ「……あの」

ルル「なに?」

ララ「どうして……私にくっついているのですか?」

ルル「一人だと寒いもん」

ララ「なるほど」

ルル「ん」

 窓「」カタカタ

ララ「……意識が途切れます。おやすみなさい、ルル……」

ルル「おやすみなさい、ララ……」


 すう、すう……


↓1
01-80 ぐっすり眠れました
81-00 夢を見る

―山小屋 朝

ルル「んん……」モゾ

ララ「おはようございます、ルル」

ルル「あ……おはよ、ララ」

ララ「お陰様で、質の高い睡眠を取ることができました。ありがとうございます」

ルル「ん」

 ◇

―山小屋 居間

 暖炉「」メラメラ パチパチ

 窓の外「」キラキラ

リアン「わぁ〜。窓の外、すっごいきらきらしてる……!」

ルウェリア「まさか……ダイヤモンドダスト!?」

エンシァン「恐らくはな。ここユリトー山でも山頂付近でなら極稀に観測できるのだそうだ」

シャーロット「ロマンティックね……。ダイヤモンドダストの中にひっそりと佇む白亜の大神殿が見えてくる気がするわ……」

エンシァン「目を覚ませ、もう朝だぞ。吹雪は無事に止んだことだし、腹ごしらえをしたら出発だ!」


 ガチャッ

クロリア「急患と聞いて飛んで来ました! 人造種専門救急です!」

リアン「クロリアさん!?」

アリム「わたしが呼んだの。吹雪も止んだことだし、クロリアの脱出艇ならすぐに来れると思ってね」

クロリア「はい! 患者はどちらに!?」

ララ「……?」

ルル「この人。診てあげて」

クロリア「この方ですね。では一緒に来てもらえますか?」

ララ「状況は大体把握しました。私の整備をしていただけるというなら拒否する理由はありません。よろしくお願いします」ペコ

クロリア「話が早くて助かります。もし他に体調が優れない方がいらっしゃったら人造種でなくとも麓で診察させていただきますが、どうですか?」

エンシァン「ふむ……もし不調な者がいれば遠慮せず下山してくれ。吹雪が止んだとは言え雪山は厳しい」

 ワタクシハダイジョウブデスワ! ジブンモヨユウデスッ! ワタシモ! ワタシモ


マリン「…………」

リアン「……マリンちゃん、具合、悪いよね……?」

マリン「……ふつう」

リアン「強がっちゃだめ。私、水の魔法使いだから……マリンちゃんの体に流れる水魔力の調子が悪いのも、わかっちゃうんだ……」

マリン「…………」

リアン「えっと……。この人たち、悪い人たちじゃないから……。一緒に下山して、診察を受けてもらってもいいかな……?」

マリン「むー……。わかった……」

リアン「ありがとう……!」

マリン「……リアン、マリンより強くて強いんだから、マリンのことも堂々と従えればいいのに。リアンってやっぱり変」

リアン「え、ええ……。そ、そうかなあ……」

マリン「…………でも、ありがと。助けてくれたこと……お礼、まだだった」

リアン「あ……うん!」

 ◇

―山小屋 外

クロリア「それでは皆さんお気をつけて! 何かあればすぐに呼んでくださいね!」

ララ「ルル……皆さん……どうか、ご無事で……」

マリン「……ばいばい」

 クロリア救急艇「」バシュウウウン…


ノルン「行っちゃったね」

サーナ「ええ……。クロリアたちに任せれば大丈夫ですわね」

エンシァン「よし! それでは探索再開だ! 大神殿捜索も大詰めだ、気合を入れるぞ!!」

ルル「ん!」

シャーロット「ドキドキしてきたわ……!」

 ☆ララとマリンがクロリア救急艇に乗って下山しました

 ◇

とても眠いので本日はここまで


今のリアンちゃんは水魔法使いの中でも最強クラスなのかな

お待たせしてしまい申しわけありません。続きを書くのに難航していたところで突然の休日出勤や深夜労働などが重なり、虚無に陥っていました
今週の土曜には更新できると思うので、もう少しばかりお待ちいただけると幸いです。よろしくお願いいたします

>>476
リアンさんは同年代の水魔法使いの中ではトップクラスと言っても良いくらいの実力がありますが、年代を問わなければまだまだ上には上がいると思われます
なお水魔法以外の面(多くの仲間や人造種と心を通わせていること、運命輪転体質など)を加味すれば、時と場合によっては最強クラスと言っても良いかもしれません

報告ありがとう
お疲れ様です
ご自愛ください
待っています

 一方その頃――

―ユリトー山 山頂付近

 ザッザッザッ…

ルウェイン「晴れたね、今日は」

イエリア「うん。これなら今日中に辿り着けるかも」

魔鍵「…………」

ルウェイン「魔鍵ちゃん大丈夫? 寒くない?」

魔鍵「平気です。温度調節機能は正常に働いています」

ルウェイン「なら良かった!」

ルウェイン「ふふ……魔鍵ちゃんが望む滅びまで、あと一歩だね……!」

魔鍵「…………」


イエリア「……ルウェインを再調整したの、後悔してるんでしょ」

魔鍵「…………していませんが?」

イエリア「はいはい」

魔鍵「何ですか。腹立たしいですね」

イエリア「それよりフィーと遺跡部の方が先に辿り着いちゃいそうだけど、どうする? 何人か人造種もいるみたいだし私たちの能力で同士討ちでもさせちゃう?」

魔鍵「いえ、恐らくそれは難しいでしょう。アリムちゃんなら私たちへの対策を幾重にも張り巡らせてくるはず。それをその場で掻い潜るのは現実的ではありません」

イエリア「え、じゃあ勝ち目なくない……?」

魔鍵「いいえ。人造種のプロテクトが強固であるなら、人間の方の脆弱性を突けば良い」

イエリア「え? どういうこと?」

魔鍵「戦の基本は相手の嫌がることを徹底的に押し付けることです。意味、わかります?」

イエリア「嫌がらせをするってこと?」

魔鍵「……まあ、その解釈でも間違ってはいませんけど。具体的には――」

 ◇


イエリア「なるほど。お姉ちゃんらしい、姑息で悪辣な作戦だね」

魔鍵「うるさい。世界を滅ぼそうって時に姑息も悪辣もないでしょうが」

イエリア「それはそうだけど。でもその作戦だと時間は稼げても勝つのは難しくない?」

魔鍵「勝てなくても良いんですよ。私が大神殿を開けて、あなたが中に入って滅びを願うだけの時間が稼げれば」

イエリア「あそっか。それもそうだね」

魔鍵「……イエリアって、頭を使うのは苦手なんですね」

イエリア「……今お姉ちゃんが私をバカにしたことくらいはわかるけど?」

魔鍵「それくらいはわかってくれないと困ります」

イエリア「……ゲームでは手も足も出なかったヘタクソの癖に」

魔鍵「……うるさいですね。ゲームは別です、ゲームは」

イエリア「…………また――」

魔鍵「…………?」

イエリア「……なんでもない。行こ、お姉ちゃん」


イエリア(また一緒にやろうねって、言いそうになっちゃった)

イエリア(……しっかりしなきゃ。お姉ちゃんが扉を開けたら、滅びを願うのは私の役目なんだから)

イエリア(…………ああ、でも、だめだ……。私、今になって……)

イエリア(見たいもの、聞きたいもの、食べたいもの、やりたいこと……)

イエリア(会いたい人……これからも一緒にいたい人……)

イエリア(どうして今さら……こんなにいっぱい、思い浮かんできちゃうの……)

イエリア(……本当に……しっかり、しないと……)

 ◆

―ユリトー山 踏破率[95/100]
 合計踏破力[45] 合計戦闘力[57] 合計持続力[60/52] 防御[28]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の祈り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不撓〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈風神〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈神域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈爆炎〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉


ルル「雪、やんだ」

サーナ「風も凪いでいますわね。探索が捗りそうですわ!」

ヒーティ「でも積もった雪が深すぎて歩くのが難しいですッ!」

ルウェリア「ソリッド!」キン!

 雪「」カチコチ…

ルル「わあ……! 雪、カチコチになった!」ピョンピョン

ルウェリア「これで雪の上を歩いていけるよ」

ヒーティ「流石ですッ!」

サーナ「助かりますわ!」

ノルン「硬度変化って汎用性すっごい高いよね……!」

エンシァン「探索における有用性に関してはやはりルウェリアが一等だな」

ルウェリア「ふふ、褒めたって何も出ませんよ。目標地点まであと少し、油断せずに行きましょう……!」

 ※残り踏破率5なので自動進行します

 ◆

―ユリトー山 踏破率[100/100]
 合計踏破力[45] 合計戦闘力[57] 合計持続力[60/52] 防御[28]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の祈り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不撓〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈風神〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈神域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈爆炎〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉


―山頂付近 地下空洞

 ガオン!

リアン(目標地点で先生が掘削魔法を使うと、ユリトー山内部に広がる大きな空洞に出た)

リアン(地面は人工的な舗装がなされており、そこが古代文明の手によって築かれた場所であることを示している)

リアン(そして空洞の中央には――)


 時空断裂層「」ゴゴゴゴゴ


リアン(――空間の歪みとでも言えば良いのだろうか。不可思議なエリアが広がっていた)

リアン(あれは時空断裂層、と言うらしい。現代技術や魔法では絶対に通過できないそうだ)

リアン(歪みの向こうを見通すことはできないが、中に大神殿があるのだろうか)


フィー「……かつて栄華を誇った旧ユリトーの、その真髄――」

エンシァン「大神殿、か」

シャーロット「はぁ、はぁ……うっ……」フラッ

エンシァン「しっかりしろシャーロット。今は平常心を保ってくれ」ダキッ

シャーロット「はうぅん……。頭が沸騰しそうよぉ……」


リエム「……魔力探知できません。これは……」

アリム「大規模な時空断裂層か、あるいは大神殿の影響かしら……。わたしも魔力探知できないわ」

ルル「なんか……変な感じ、する……」


フィー「みんな、ありがとう。あとはここで、イエリア様たちを迎え撃てば――」



 ザッ

イエリア「……素直に迎え撃たせると思う?」



フィー「イエリア様!?」


魔鍵「バカ! なんで話しかけちゃうの!」

イエリア「あっ……」

魔鍵「奇襲を仕掛ける算段だったでしょうが!!」

イエリア「…………」

イエリア「……ものども、であえであえーー!!!」



警備ゴーレム「」ザッ

戦闘用魔法人形「」チャキ

インテリジェンスソード「」シャキン

量産型対神兵器「」ブッピガン…

ルウェイン「……」スッ



リエム「リアンさま! 下がってくださいませ!」サッ

サーナ「囲まれてますわ!!?」

ルウェリア「姉さん……!」



アリム「……! これほどの物量を、一体どこから……!?」

魔鍵「忘れましたか? 私は――私たちは、旧文明の最期の管理者。この島の全ての資源は、私たちのもの――」

魔鍵「さあ、我が傀儡たちよ! 使い潰される運命を呪いながら、憎き人間共をその手で討ち滅ぼせ!!」フォンフォンフォン



警備ゴーレム「」ジャキッ

戦闘用魔法人形「」シュバッ

インテリジェンスソード「」タンッ

量産型対神兵器「」ゴオオオオ

ルウェイン「……魔鍵ちゃんの為に、死んでもらうよ」



ヒーティ「ひいいいい!!」

ノルン「ヒーティちゃん落ち着いて! 前を見て!」ヴン

エンシァン「数は多いが、私たちなら切り抜けられないことはない! 問題は――」



魔鍵「それでは皆さん、人生最後の戦いをどうぞお楽しみください。大神殿は私たちがいただきます」

イエリア「……行くね、フィー。さよなら……」



フィー「イエリア様……!」

 キンッ

インテリジェンスソード「」ギギ

フィー「くっ……! 邪魔を――」

リアン「だめえっ!!」ボワン

フィー「リアンさん!?」

リアン「こ、殺しちゃ、だめですッ!!!」

フィー「だが手加減をすればその間に大神殿が……!!」

リアン「そう、かもしれないけど……!」

リアン「私は……何も、諦めたくない……!!!」


フィー「……!」

フィー(……彼女が運命を変える魔法に適合したのは……必然だったのかもしれないな)

フィー(だったら……私も、腹をくくろう……!!)


フィー「……君の求める未来は、とても細く険しい道だ。そして、運命を変える魔法が使えるのはたったの一度だけ。それでも、やるんだね?」

リアン「はい……! 誰かが泣いて終わる結末になんて……」

リアン「絶対に、させない……!!」

 ◇


イエリア「お姉ちゃんの作戦通りだね。フィーと遺跡部の人たち、あの子たちを殺さないでくれるみたい」

魔鍵「ええ、完全に思い通りです。しかし油断は禁物。大神殿へ急ぎましょう」

イエリア「……うん」

 ◇

 ◆遺跡探索部
  合計踏破力[45] 合計戦闘力[57] 合計持続力[60/52] 防御[28]
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の祈り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不撓〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈風神〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈神域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈爆炎〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

 VS

 ◆人造種たち
  合計踏破力[50] 合計戦闘力[50] 合計持続力[72/72] 防御[36]


 ――ボス戦闘開始――


 ※イエリアと魔鍵が大神殿に辿り着くまで、あと[3]ターン

↓1
01-45 失敗 味方に22ダメージ
46-65 成功 敵方に25ダメージ
66-85 貫通 敵方に43ダメージ
86-00 会心 敵方に122ダメージ

―ユリトー山 踏破率[100/100]
  合計踏破力[45] 合計戦闘力[57] 合計持続力[60/52] 防御[28]
 ◆遺跡探索部
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の祈り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不撓〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈風神〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈神域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈爆炎〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉


アリム「ちぃっ! 不殺なんてガラじゃないけどッ!!」ピピッ

戦闘用魔法人形「」パタッ

リエム「魔法人形はわたしとアリムでハッキングによる無力化を図ります」ピピ

戦闘用魔法人形「」パタッ



ルル「」シャシャッ

インテリジェンスソード「」キンキン

 ガッ

インテリジェンスソード「ぐっ……! 峰打ち……? 何のつもり?」

ルル「……ルルはもう、殺さない」

インテリジェンスソード「へえ」チャキ

サーナ「あなた! 意識があるなら――」ビュオッ

インテリジェンスソード「ないよ、自分の意志なんて」ヒュンッ

サーナ「くうっ! なら寝かせますわ!!」


 ◆人造種たち
  合計踏破力[50] 合計戦闘力[50] 合計持続力[47/72] 防御[36]

 ※イエリアと魔鍵が大神殿に辿り着くまで、あと[2]ターン

↓1
01-45 失敗 味方に22ダメージ
46-65 成功 敵方に25ダメージ
66-85 貫通 敵方に43ダメージ
86-00 会心 敵方に122ダメージ

―ユリトー山 踏破率[100/100]
  合計踏破力[45] 合計戦闘力[57] 合計持続力[60/52] 防御[28]
 ◆遺跡探索部
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の祈り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不撓〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈風神〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈神域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈爆炎〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉


ルウェリア「姉さん!! 魔鍵を助けたいんじゃ……!」

ルウェイン「魔鍵ちゃんの役に立つことこそが私の生まれた意味なの! 邪魔をしないで!! メタモルフォーゼ・インテリジェンスソード!」ギュオン

剣ルウェイン「」シャキン

 キンキンッ

ルウェリア「くっ! ソリッド!」ガギギン!

剣ルウェイン「それなら!!」シュビビッ

ルウェリア「速い、けど……! アースフラッド!」ゴゴゴ

剣ルウェイン「ううっ!? 足場が……!」ズブズブ

ルウェリア「降参して。そこからじゃ、鳥になったって飛べないでしょ」

剣ルウェイン「…………」

ルウェイン「メタモルフォーゼ・インテリジェンス魔導レーザー」ギュオッ

ルウェリア「なっ……!?」

魔砲ルウェイン「」キィン―

ルウェリア「くっ……! ――エアブロック!!」カッ

魔砲ルウェイン「か……はっ……」

 ドサッ……

ルウェリア「はあ、はあ……! 今は寝てて、姉さん……」


 ◆人造種たち
  合計踏破力[50] 合計戦闘力[50] 合計持続力[22/72] 防御[36]

 ※イエリアと魔鍵が大神殿に辿り着くまで、あと[1]ターン

↓1
01-45 失敗 味方に22ダメージ
46-65 成功 敵方に25ダメージ
66-85 貫通 敵方に43ダメージ
86-00 会心 敵方に122ダメージ

―ユリトー山 踏破率[100/100]
  合計踏破力[45] 合計戦闘力[57] 合計持続力[60/52] 防御[28]
 ◆遺跡探索部
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の祈り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不撓〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈風神〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈神域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈爆炎〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉


リアン「バインドジェル!」

量産型対神兵器「ギギ」ボワン

リアン「ノルンさん!」

ノルン「うん! スピードブースター!!」ギュオオオオ

量産型対神兵器「ギギギギ……ギッ!」

 ササッ

リアン「ああっ避けられた……! 私の拘束が弱いせいで……」

ノルン「まだ!!」ギュオン―グッ

ノルン「シャインスパーク!!」シュパッ ゴオオオオ

 ズガシャアン――


量産型対神兵器「ネムイ……ネムイ……。スリープモードニイコウ……」シュウン…



戦闘用魔法人形「」スッ

インテリジェンスソード「」シャキン


リアン「うう……時間がないのに……!」

ノルン「リアンちゃん! ここは私たちに任せて魔鍵たちを追って!」

リアン「……! わ、私で大丈夫……!?」

ノルン「リアンちゃんが一番適してるの!」

リアン「わ、わかった! ごめん、ありがとう!」タタッ

 ◇

リアン「はあ、はあ……!」タッタッタッ

フィー「リアンさんも包囲を突破できたんだね!」タタッ

リアン「フィーさん!」

フィー「掴まって!」

リアン「は、はい!」グッ

フィー「急ぐよ! 落ちないでね!」シュタタタッ

 ◇

―大神殿 門

 時空断裂層「」ゴゴゴゴゴ

イエリア「……着いたね」

魔鍵「……ええ」

イエリア「…………」

魔鍵「…………」

イエリア「…………」

魔鍵「…………」

イエリア「…………」

魔鍵「……それじゃあ、後は頼みましたよ」

イエリア「あ――」

魔鍵「なんて言って、私じゃやっぱり開けられなかったらお笑い草ですけどね。それじゃ――」

イエリア「――」


イエリア(伸ばした手は、届かない。お姉ちゃんは、振り返ることなく時空断裂へ歩いていって――)


リアン「待ってええええええ!!!」


イエリア「えっ!?」

魔鍵「はあ……」


リアン「はあ、はあ……!」

フィー「そこまでです、イエリア様」ザッ

イエリア「フィー……!」

魔鍵「……」

リアン「……」

魔鍵「……どいてください」

リアン「どかないよ」

魔鍵「憎い私が死のうとしてるんですよ? 私が死ねばお前たちも嬉しいでしょう」

リアン「嬉しいわけないでしょ……! なおさらどかないよ……!」

魔鍵「チッ……どこまでお花畑なんだか」

リアン「……お花畑でもいい。私は……誰にも、死んで欲しくないよ……」

魔鍵「……死ぬことでしか救われない存在がいたとして、それでもお前は死ぬなと言うのですか?」

リアン「それは……」

魔鍵「どんなに苦しくとも、血反吐を撒き散らしながら生き続けろと言うのですか?」

リアン「うぅ……」

フィー「リアンさん、乗らないで。何を言われようとも、世界を滅ぼさせるわけにはいかないの。問答は後でいくらでも付き合うから、今は引いてくれる?」

魔鍵「はいはい。私たちの負けです」

イエリア「完全敗北だねえ」

魔鍵「……なんで嬉しそうなんですか」

イエリア「えっ!? あ、ええと……」アセアセ

フィー「……正直に申し上げてはどうですか、イエリア様」

イエリア「……そうだね。私……実は、死ぬのが怖くなっちゃって……」

魔鍵「…………」

イエリア「せっかく、お姉ちゃんやルウェインとも打ち解けてきたのに……こんなに早く終わりたくないなあって、思っちゃったの……」

魔鍵「私と……?」

イエリア「うん……。お姉ちゃんは、嫌だった……?」

魔鍵「…………」

魔鍵「……嫌では、ないですけど」

イエリア「本当!? 良かった……!」

魔鍵「……出来損ないの試作なんかと仲良くなって、何が嬉しいんです?」

イエリア「出来損ないも試作もないでしょ。私たち、姉妹なんだよ」

魔鍵「姉妹……」

イエリア「世界を滅ぼすのは一旦後にしようよ。私、お姉ちゃんとやりたいこといっぱいあるの」

魔鍵「……まあ、いいですけど」

イエリア「やった! じゃあ、帰ろ……!」ギュッ

魔鍵「え、あ、はい」ギュッ


リアン(強硬姿勢を見せていた魔鍵だったが、もう一人の聖鍵であるイエリアちゃんがあっという間に融和させてしまった)

リアン(イエリアちゃんに手を引かれる魔鍵は、戸惑いつつも穏やかな表情を見せていた)

リアン(何にしても、これで大神殿は守られて一件落着と――)


 パキッ

リアン「えっ――」


 時空断裂層「」パキパキパキ


リアン「じ、時空断裂層が――」

フィー「空間が、正常化していく……!?」

魔鍵「えっ……い、イエリア!?」

イエリア「わ、私じゃないよ!?」

魔鍵「では一体どうして……!」


 ひたひた

エピカ「……ごめんね。せっかく、かなしみから目を逸らせそうだったのに……」

エピカ「でもね……。かなしみは……どれだけのよろこび、しあわせで誤魔化そうとしても……」

エピカ「絶対に……なくならないの……」ヴォン…

本日はここまで

>>480
遅ればせながら、とても温かい言葉をありがとうございます。なんとか持ち直すことができました

イエリアさまも魔鍵さんも確かにラスボスには向かないかもしれないですね
ルルちゃんの復活はどちらかと言うと現在進行系で効いています。もし闇堕ちしていた場合はちょっときつい展開になっていたので……

ルウェインさんの今の体は魔鍵さん謹製の変身魔法に最適化された特注魔法人形なので、人間だった頃よりも変身の幅が広くなった模様です
普通の人間の変身魔法使いがインテリジェンスソードや魔導レーザーに変身するのは本来とても難しいそうです
なおインテリジェンス魔導レーザーというのはルウェインさんのオリジナルです。でもインテリジェンスソードの源流は精霊の宿った剣なので、もし魔導レーザーに精霊が宿れば本物のインテリジェンス魔導レーザーが誕生するかもしれません

―大神殿 門

エピカ「……」

リアン「あ、あなたは……エピカ、ちゃん……」

エピカ「……。あなたは……ルアンの娘、リアン……」

リアン「えっ……! し、知っているの……!?」

エピカ「うん……。わたしも……ルアンの記憶に、逢ってきたから……」

リアン「そ、それなら……! ママは……ママの記憶は、世界の行く末は今を生きる人に委ねたいって言ってたことも――」

エピカ「うん……。知ってるよ……」

リアン「じゃあ……!」

エピカ「わたしも……生きてるよ……?」

リアン「あっ………」

エピカ「……ごめんね。こればかりは、例えルアンの子でも、譲れない……」

リアン「そ、それなら……。エピカちゃん、私たちとお話しよう……?」

エピカ「お話……して、どうするの……?」

リアン「エピカちゃんに……この世界のこと、もっと知って欲しいの」

エピカ「もう十分知ってるよ。1万年経った今でも、人も命も何一つとして変わってなかった……」

リアン「え……」

エピカ「ここは……この世界は、かなしみを無限に再生産し続ける、魂の牢獄……。終わらせない限り……誰かが、どこかで、泣きながら死んでいくの……」

リアン「そ、それは……!」

エピカ「……聡明なルアンの子なら、わかるよね。命の仕組みが内包する、どうしようもないかなしみのこと……」

リアン「でも……滅びを迎えたら……その時、みんな泣きながら死ぬことになっちゃうよ……!!」

エピカ「……うん。でも、ここで終わらないと……かなしみの連鎖は、永遠に終わらないよ……」

リアン「うぅ……」



リアン(言葉を交わせば交わすほど……エピカちゃんの言い分を、理解できてしまう)

リアン(この世界は……命の仕組みは……あまりにも、残酷だ)

リアン(滅びない限り……世界が続けば続くほど、命たちは生まれ続ける)

リアン(そしてそれは――罪のない命たちが、死に続けるということでもある)

リアン(世界を終わらせれば……かなしみは、それっきりだ。新たな犠牲者は、二度と生まれない……)

リアン(でも……でも……!!)



エピカ「……お話は、終わり? それじゃあ……まずはあなたたちから、終わらせてあげるね……」ズズ…


リアン(エピカちゃんは……仄暗い紫の瞳をこちらに向け、静かに魔力を集中させ始めた――)

リアン(これは――あの時、海底でみんなを死の淵に追い詰めた――)


エピカ「――おやすみなさい。かなしみのない、安らかな永遠へ―――」ズズズ…


 *痛恨の―


リアン(――でも!! 私はまだ……みんなと一緒に、生きていたい!!!)


リアン「母なる水よ、罪なき命たちを守って! アムリタ!!」カッ

 ポワン…ポワン…

フィー「これは……」

イエリア「……あったかい……?」

魔鍵「…チッ……」


 *リアンの〈水の祈り〉により痛恨無効


エピカ「わ……。効かないの……?」

リアン「……ごめんなさい。エピカちゃんの言葉には……ちゃんとした反論が、できないけど……」

リアン「それでも……私、まだ生きていたいから……!!」ギュオオッ

エピカ「……生きようとする気持ちは……簡単には、捨てられないよね……。かなしいね……」ズズ…


 ――最終ボス戦闘開始――


 ◆リアン (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の祈り〉
  踏破力[3] 戦闘力[4] 持続力[5/5] 防御[2]

 VS

 ◆エピカ
  合計踏破力[65535] 合計戦闘力[65535] 合計持続力[65535/65535] 防御[32767]
 〈呪詛人形〉闇属性ダメージを吸収する
 〈救済の祈り〉攻撃成功判定を痛恨判定に変更する
 〈約束〉持続力が0になっても斃れない
 〈水の加護〉水中戦闘時、全ステータス二倍


リアン(なんて、格好つけてみたけれど……勝ち目、あるの……!?)


フィー「イエリア様! 彼女のコントロールを奪うことは……!?」

イエリア「……できないみたい。権限が、私と同格になってる」

エピカ「わたしの中には……かなしみの中で朽ちていった、あなたたちのお姉さんや妹も何人かいるの……。その子たちが持つはずだった権限を、ちょっとだけ借りちゃった」

魔鍵「…………」

イエリア「だったら、これは……? ターミネイション」フォン―

エピカ「わっ……」シュゥン

イエリア「あ、こっちは通じるんだ」

エピカ「……みんなのかなしみ、オフにされちゃった……」

リアン「……! い、今なら……!!」グッ


 ◆エピカ
  合計踏破力[1] 合計戦闘力[1] 合計持続力[2/2] 防御[1]
 〈呪詛人形〉闇属性ダメージを吸収する
 〈救済の祈り〉攻撃成功判定を痛恨判定に変更する
 〈約束〉持続力が0になっても斃れない
 〈水の加護〉水中戦闘時、全ステータス二倍


↓1
01-25 エピカに叩かれる
26-00 エピカを抱きしめる

エピカ関連はもう少し掘り下げて欲しかった気もするな

リアン「……え、エピカちゃん……! もう……やめよう……!!」ザッ

エピカ「ううん……。みんなの声が、聞こえなくなっても……。一人ぼっちになっても……。あと少しで……みんなを、救えるなら……」

 ひたひた……

 ぺちっ、ぺちっ……

リアン「ううっ……」

エピカ「どいて……。お願い……。かなしみを……終わらせるの……」

 ぺちっ、ぺちっ……

エピカ「わかってる、でしょ……。この世界が……どうしようもないってこと……」

エピカ「ルアンの娘なら……わからないわけ、ないもん……」

リアン「うぅ……」

エピカ「どいて、よぉ……」

 ぺちっ、ぺちっ………



リアン(抱きしめて、あげたかった)

リアン(でも……彼女を否定する私に、そんなことをする資格はない……)

リアン(私には………どうすることも、できない…………)


 戦闘終了……


リアン(その後、私たちは追いついた遺跡部のみんなと一緒に、エピカちゃんを拘束した……)

リアン(エピカちゃんは、抵抗する気はないみたいだった……)


エピカ「…………わたしを……どうするの……?」

リアン「え、えっと……」チラッ

イエリア「エピカちゃんが追加学習した機能は完全に停止させたから、今はもう何もできないただのエピタフだよ。だから、その……」

魔鍵「ストロードールですよ? 生かしておいても自己復帰してまた世界を滅ぼそうとするだけでは? まあ私は望むところですけど」

サーナ「それならまた止めれば良いだけですわ!」

ヒーティ「そうです……! それに、エピカさんだってこの先考えが変わるかも……!」

エピカ「…………」

リアン「…………考え、変えられそう……?」

エピカ「……ううん。無理だと思う」

リアン「だよね……」

エピカ「……リアンこそ、変えられないの……? わたしと一緒に――」

リアン「えっ、私は……」

リエム「いいえ。リアンさまはわたしと一緒に生きるので、エピカさまと同じ道を歩むことはできません」ヌッ

エピカ「……あなたは……ルアンの……」

リエム「リエムです」

エピカ「……あったかい波長。あなたは……リアンのことが、大好きなんだね……」

リエム「はい……。リアンさまのことを、心よりお慕いしております……」

エピカ「……ふふ。やっぱり……リアンは、ルアンの子なんだね……」

リアン「え……?」

エピカ「みんな……あなたたち母娘みたいに、やさしい人だったら……。こんなに、かなしいばかりじゃなかったのにね……」グスッ


リアン(エピカちゃんはほんの少しだけ涙ぐみ、私たちから目を背けた……)

 ◆


ルウェイン「……あ」パチッ

ルウェリア「姉さん……!」

シャーロット「ルウェインちゃん!」

ルウェイン「ルウェリアちゃんに……シャーロット……」

シャーロット「わ、私たちのこと……わかるの……!?」

ルウェイン「……うん。ごめんなさい……心配……かけちゃったね……」

シャーロット「うぅ……えぐっ……ぐすっ……」エグエグ

ルウェリア「…………う、うぐっ……ねえ、さん……!」グスグス

ルウェイン「……本当に、ごめんね……。全部、覚えてるから……二人に、酷いことを言って傷付けちゃった……」

ルウェリア「ううん……。そんなこと、いい……。無事に……帰ってきて、くれて……良かった……!!」グスグス

シャーロット「そうよ、そうよ……! おかえりなさい、ルウェインちゃん……!!」

ルウェイン「うん……。ただいま……!」

 ◆


リアン(結局エピカちゃんはイエリアちゃんがしばらく見ていることになった。それが一番安心だろう)

リアン(魔鍵もイエリアちゃんと一緒にいるらしく、今はもう何もせず大人しくしているそうだ)

リアン(ルウェインさんは社会復帰に向けていろいろと奔走しているらしい。いろいろと大変そうだけど、ルウェリアちゃんやシャーロット准教授も手伝って楽しそうに走り回っている)

リアン(ちなみに魔法人形の体は人間だった頃よりも便利で融通が利くとかなんとか。魔鍵とは今でも交流が続いているらしい……)

リアン(ひとまず、私たちと遺跡探索はこれで一区切りだ。数多くの問題も一挙に解決してしまったし、しばらくはのんびり過ごせるだろう……)

リアン(ところで、暗黒仮面舞踏会は先日の吹雪により2月末に延期になったそうだ。しかし麓の方まで吹雪いていたなんて……)

リアン(とにかく、問題が解決した今は素直に学院生活を楽しもう……!!)

 ☆今年度のメインシナリオクリア!

メインシナリオおつ!!
もどかしいけどそう簡単にエピカちゃんは変われないよね……コミュの期待しても?

―2月1週
 クロリアの工房 庭

ララ「……」シャキン

量産剣「」シャキン

ララ「」シュビビッ

量産剣「!」カカカンッ

ララ「」トンッ ズオッ

量産剣「ッ!」ガガッ

ララ「」ヒュッ スタッ

量産剣「降参だ」

ララ「ありがとうございました」ペコ


スイス「わァ……! ララさん、インテリジェンスソードだったノ……!?」

ララ「さあ……。ただ、剣への変形機構は私にも備わっているようです」

量産剣「剣に変形できるならインテリジェンスソードじゃないのか?」

クロリア「お疲れ様です。お茶に致しましょう、皆さん」スッ

量産剣「む、助かる」

スイス「ありがとう、クロリアさン……!」

ララ「いつもお気遣いありがとうございます、クロリア様……」

 ◇

―クロリアの工房 テラス

クロリア「そういえば、この島の管理者が変わったそうですよ」

量産剣「今になって一体どういうことだ?」

クロリア「正式な聖鍵であるクロリア様が管理を引き継いで、魔鍵はそのサポートを務めることとなったそうです。はぐれものの私たちにはあまり関係のない話ではありますけど」

量産剣「そうだったのか……」

スイス「魔鍵さン……元気かな……?」

クロリア「スイスちゃんは良い子ですね……。あんな奴のことを気にしてあげられるなんて……」

ララ「管理者の変更……。私は、誰に仕えれば良いのでしょうか」

量産剣「……ふむ。お前も迷う者か」

ララ「ええ。私に残っているのは、このララ・リリスという大切な名前だけ……。他には何もないのです……」

スイス「それなら、何か見つかるまでスイスたちト一緒にいよ!」

ララ「スイス……」

クロリア「ええ、ララさんさえ良ければ。ここには時々ルルさんも来ますから」

ララ「ルルも、ここに来るのですね」

量産剣「ああ。最近また元気になってきたみたいだからな」

ララ「……ふふ。なんだか、少し楽しみです」

 ◆

―学生通り

 ワイワイ ガヤガヤ

イエリア「うわあ……。人、多い……」

魔鍵「反吐が出ますね。蛆虫のように湧き出る汚らわしい人間共め」

エピカ「……魔鍵は……蛆虫と、人間……どっちの方が、嫌い……?」

魔鍵「そりゃ当然人間です。……さっきの発言は蛆虫に失礼でしたね……」

エピカ「……わたしも、人間の方が嫌い。蛆虫より……生み出すかなしみが大きいもの……」

イエリア「うーん……嫌いなものの話より好きなものの話しない?」

魔鍵「好きなもの……人間の死ですね」

エピカ「命が生まれないこと、かなあ……」

フィー「なんてことだ……。イエリア様が良識的に見えてきた……」

 ◆

―大学部

ルウェイン「はあ〜……。ちょっと行方不明だったくらいでいろいろ面倒くさすぎない……?」

シャーロット「仕方ないわよ。あれから7年も経ってるんですもの」

ルウェイン「7年かあ……。ルウェリアちゃん、すっごく大きくなったもんねえ……」

シャーロット「ふふ、今の遺跡部があるのはルウェリアちゃんのお陰なのよ?」

ルウェイン「あの子にはすっごく苦労をかけちゃったみたいね……。姉として申し訳ないよ、ほんと……」

シャーロット「あなたのせいじゃないわ。それに、これからは姉として助けてあげられるじゃない」

ルウェイン「それはまあそうだけどさ。でもそうだね。いろいろ手続きが終わったら妹孝行しよう!」

シャーロット「その意気よ!」

ルウェイン「そうだ、私魔法人形になって料理の腕が上がったの!」

シャーロット「え゛っ!? い、いや魔法人形になったくらいであなたの料理技能がまともになるかしら……」

ルウェイン「なったの! イエリアちゃんが美味しいって言ってくれたんだよ!?」

シャーロット「なんと……」

ルウェイン「ふふ、そうと決まればルウェリアちゃんにはお姉ちゃんの手料理を振る舞ってあげよ……!」

シャーロット「ほ、本当に大丈夫かしら……」

 ◆

―夜の海

 ザァーン ザザァーン

マリン「……」

マリン「…………」

マリン「……ぐすっ」

マリン「帰りたいよぉ……」

マリン「えぐ、えぐ……」

マリン「…………」

マリン「……」

マリン「……帰れない、よね……」

 チャポン…

 ◆

―2月1週
 リアンの部屋

 チュンチュン

リアン「んん〜! よく寝たあ……!」ググッ

リエム「リアンさま、おはようございます。本日から2月です」

リアン「2月かあ……! 今年度もあと少しだねえ」

リエム「はい。あと少しです」

リアン「ルウェインさんも助けられたし、魔鍵もエピカちゃんを止めたし、問題は全部解決しちゃったから気が楽だなあ」

リエム「はい。もうリアンさまが危ないことをする必要はなくなりました」

リアン「危ないこと……まあ確かに、危ない場面もあったねえ……」

リエム「しばらくは、ゆっくり過ごしましょう……」

リアン「だね……。学院に来て初めて、何も気負わずに過ごせそうな気がするよ……」


―次の遺跡発見率[-/-]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不壊〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈聖域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈暴れ火〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・暗黒仮面舞踏会で勝つ
・期末テストで良い点を取る
・みんなと楽しく過ごす!!

2月1週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、特殊なイベントが発生することがあります

本日はここまで。このレスは安価に含まれません

>>508 >>513
エピカさんについて、描写不足に感じられたのなら申し訳ないです。今後は自由行動などでいつでも会えるようになったので、もしよろしければ気にかけていただけると幸いです

コンマがとても良かったので、生徒会長が危惧したような事態にはならずに済みました

人造種やマリンちゃんについては、公表した場合のリスクが高すぎるため、遺跡部の方針としては基本的に他言無用です。生徒会長も黙っていてくれるようです

―2月1週 某日 放課後
 学生通り スーパーマーケット

 ワイワイ

リエム「リアンさま、本日のお夕飯はいかがいたしますか」

リアン「そうだねえ……。まだまだ寒いしあったかいものが……」

アリム「今日は小麦粉とミルクが安いみたいだし、シチューなんてどうかしら」

リアン「シチュー! リエムちゃん、シチューにしよう!」

リエム「かしこまりました。本日のお夕飯はシチューにいたします」

アリム「ついでに保存の効く食品も買い溜めておきましょう」

リアン「そうだね」


「ねえ、結局夕飯どうするの?」

「エーテルリキッドで良いでしょう。わざわざ無駄な手間をかけて料理を作る意味などありません」

「それじゃここに来た意味なくない……?」

「ないですね。私は帰るべきだと言ったはずですが」

「むー……」


リアン(私たちが買い物をしていると、棚の向こうから聞き覚えのある声が聞こえた)

リアン(この声は……魔鍵と、イエリアちゃんだ……)


魔鍵「あ」スッ

リアン「……」メソラシ

イエリア「……? あっ、遺跡部のリーダーとその手下たち」

アリム「誰が手下よ!!」

リエム「…………魔鍵さまに、イエリアさま」

 ◇

―スーパーマーケット 休憩所

リアン「イエリアちゃんたちも、夕飯を……?」

イエリア「うん。でもお姉ちゃんが我儘言って……」

魔鍵「我儘を言っているのはイエリアです。大体、私たちに料理を作る技能は備わっていないでしょう」

イエリア「う、それはそうなんだけど……」

アリム「エピカ……は学習がオフになったから無理か。でもフィーなら作れるんじゃないの? 料理」

イエリア「フィーは今日エピカの健康診断の付き添いでクロリアさんとこに行ってるから、今日は私とお姉ちゃんしかいないの」

魔鍵「だから私はエーテルリキッドで良いと言っているのです」

イエリア「どうせならいろんなもの食べたいもん」

魔鍵「フィーが帰ってきてからで良いでしょう」

イエリア「むむー……」


リアン(魔鍵とイエリアちゃんは、夕飯について見解の相違があるらしかった)

リアン(……そうだ!)


リアン「……リエムちゃん、アリムちゃん。その……二人を夕飯に招待しても、良いかな……?」

アリム「えっ……!?」

リエム「わたしは構いません」

アリム「いやいや……えっ!? ほ、本気で言ってるの……!?」

リアン「う……や、やっぱりだめかな……?」

アリム「だ、だめってわけじゃ……ないけど……」チラッ


魔鍵「……?」j


アリム「……いえ。むしろ……それが必要なのはわたしの方かもね」

アリム「……誘ってみましょう」

リアン「う、うん……! ねえ、イエリアちゃん、魔鍵……ちゃん……!」

イエリア「なあに?」

魔鍵「うわっ……あなたにちゃん付けされるのすっごい嫌なのでやめてもらっていいですか?」

アリム(過去の自分を見ているようだわ……)

リアン「うぅ……そ、その……もし良かったら、うちで晩ごはん食べてかない……?」

魔鍵「……は?」

イエリア「え、いいの?」

リアン「うん。リエムちゃんの了承も取ってあるから」

イエリア「じゃあご相伴に預かろ、お姉ちゃん」グイグイ

魔鍵「ええ……。わ、私は……」

アリム「……」

魔鍵「……そうですね。いいでしょう。ただし不味いものを出したら帰ります」

リアン「リエムちゃんは不味いものなんて出さないよ……!」

リエム「がんばります」

 ◇

―リアンの部屋

イエリア「わあ……これがユリトー魔法女学院の寮……」キョロキョロ

リアン「イエリアちゃんは、学院に興味があるの?」

イエリア「うん。引きこもってる時にいろんな物語文学に触れたんだけど、その中には学校を舞台にしたものがいくつかあったから」

リアン「そうなんだ! えへへ、楽しいよ。学院」

イエリア「……ちょっと怖いけど、私も来年から通ってみようかなあ」

魔鍵「やめときなさい。ドジなあなたが人間のフリを続けるなんて不可能です。ボロを出して捕まったら現代人のモルモットですよ」

イエリア「うーん……でもアリムって子は上手くやれてるんでしょ?」

魔鍵「……リエム型は器用にできているんです。私たちと違って」

イエリア「私たち、不器用なの?」

魔鍵「聖鍵にできるのは大神殿を開けることと人造種を管理することくらいですよ。それ以外は目立った機能も拡張性もありません」

イエリア「むう……。最高傑作だの何だのと持て囃しておいて……」

 ◇

リアン(そうしている内にリエムちゃんとアリムちゃんがシチューを作り終え、テーブルに並べられていく)

リアン(空腹を促すシチューの良い香りがする)


イエリア「わあ……! すっごい美味しそう……!」

魔鍵「……外見と香りは完璧のようですね」

アリム「少し作りすぎちゃったかも。おかわりはたくさんあるわ」

リエム「それではみなさま、スプーンをお取りくださいませ」


 「いただきます!」

 ◇


リアン(リエムちゃんとアリムちゃんが作ったシチューはとても美味しかった)

リアン(まあ、彼女たちが作る料理が美味しくなかったことなんて一度もないのだけれど)

リアン(イエリアちゃんも魔鍵ちゃんも、美味しそうにもぐもぐと食べている。良かった)


イエリア「……すっごい、美味しい……。これが、シチュー……」

リエム「お口に合ったようで、良かったです」

イエリア「ねえ、これどうやって作ったの?」

リエム「レシピを送信いたしましょうか?」

イエリア「お願い。私、自分でも作ってみたい……!」

リエム「かしこまりました」

 ワイワイ キャッキャ


リアン(イエリアちゃんはすっかり打ち解けたようで、リエムちゃんと楽しそうに談笑している)

リアン(そして魔鍵ちゃんは……)


魔鍵「…………」モグモグ

アリム「…………」モグモグ

魔鍵「……味も完璧ですね。流石と言ったところでしょうか」

アリム「……まあね。わたしとリエムだもの、当然でしょう」

魔鍵「…………」

アリム「…………」

魔鍵「……あなたの料理を食べるのも、一万年ぶりですね」

アリム「………そうね。文明崩壊してしばらくした後、資源節約のために食事は全てエーテルリキッドに切り替えたのよね」

魔鍵「……あの頃のあなたは、まだ素直で可愛げがあったのに」

アリム「うるさいわね。あんただって、あの頃は今ほど捻くれていなかったでしょうが」

魔鍵「………終わりゆくユリトーを維持する為に……自分の居場所を守る為に、必死だっただけです」

アリム「…………そうね。あの時は……誰も彼も、みんな必死だった……」

魔鍵「…………」

アリム「…………」

魔鍵「…………」

アリム「………スプーンが止まっているわよ。もうお腹いっぱい?」

魔鍵「……いえ。…………あの……」

アリム「……何かしら」

魔鍵「…………今から、変わろうとしても……遅いですか?」

アリム「……遅くはないわ。今からでも、あんたが変わろうとしてくれるなら……わたしは、応援する」

魔鍵「…………しかし、私に潰された人造種たちは二度と戻りません」

アリム「……自分でそれをわかっているなら、わたしから言うことはないわ」

魔鍵「…………」

アリム「……何よ。ガラにもなく泣きそうな顔しちゃって」

魔鍵「……! な、泣きそうになんて……!」ジワッ

アリム「……なってるじゃない」

魔鍵「……そういう風に設計した開発者が変態だっただけです。本当に……下らない機能ばかり付けて……」ポロッ

アリム「……いいじゃない。泣いたって」

魔鍵「…………」ポロポロ

アリム「……あんたが変わることを望むなら、わたしも付き合ってあげる。数少ない、一万年来の仲間だもの――」


リアン(魔鍵ちゃんは、泣きながらアリムちゃんにヨシヨシされていた)

リアン(そうだよね……。魔鍵ちゃんだって、かなしみを抱えた一人の女の子なんだよね……)

リアン(いつか、魔鍵ちゃんの抱えたかなしみも癒やされるといいな……)

 ◆

―2月1週 某日
 部室

 ガラ…

エピカ「こんにちは……」トコトコ

リアン「エピカちゃん!」

ルル「エピカ……」

エピカ「リアンに、ルル……。二人だけ……?」

リアン「うん。今は私たちだけみたい」

ルル「……何しに来たの?」

エピカ「遺跡部っていうのが、どんなところなのか……見に来ただけ……」

ルル「……そうなの」

エピカ「うん……」

ルル「……」

エピカ「……ルル、かなしいの?」

ルル「…………」

エピカ「…………ルルは、強いね……」

ルル「……え?」

エピカ「普通の人造種なら……耐えられないほどのかなしみを、背負ってる……。それなのに……前を、向いてるんだもの……」

ルル「…………みんなが、ルルのこと……大事にして、くれるから……」

エピカ「……あったかいんだね。この、遺跡部って場所と……遺跡部の、人たちは……」

ルル「…………うん」



リアン「お茶、淹れたよ。ノルンさんじゃないから、そんなに美味しくないかもしれないけど……」コト

ルル「んーん。ありがと、リアン」

エピカ「お構いなく……って言っても、もう遅いね……」

リアン「あ……エピカちゃん、お茶苦手だった……?」

エピカ「ううん……。ただ……わたしは、空気中のエーテルを取り込むだけで十分だから……」

リアン「そ、そうなんだ……」

エピカ「でも……せっかくだから、飲むね……。ありがとう、リアン……」

リアン「う、うん! どういたしまして……!」

 ◇


エピカ「……ルルのログ、勝手に見ちゃったけど……。最近のことだったんだね……。思い出したの……」

ルル「うん……。サーナのおっぱい枕で寝てたら……夢に、見ちゃった……」

エピカ「……ふふ。それじゃあ、もしその時に接触してたら……また、ルルはわたしと一緒に戦ってくれたかもしれなかったんだね……」

ルル「そう、かも……」

リアン「また……ってことは、昔はルルちゃんとエピカちゃんは一緒に戦ってたの?」

エピカ「うん……。かなしみに沈んでいたルルを、わたしがスカウトしたの……」

ルル「ん……」

エピカ「ルル……気に病むことなんてないよ……? ルルが納得できないことをさせちゃった、わたしの責任だもの……」

ルル「え……でも……」

エピカ「わたしは……間違ったことをしたとは、思ってないけど……。その想いを、ちゃんと共有しておかなかったから……。ルルを余計に、くるしませちゃったね……。ごめんね……」

ルル「…………んーん。あの時は……ルル、ちゃんと納得してた。エピカと、同じ気持ちだった……」

エピカ「そうなの……?」

ルル「うん……。この時代で、記憶を失ったままみんなと一緒に過ごして……。生きるのが、うれしく、なっちゃったから……」

エピカ「それで……考えが、変わったんだね……」

ルル「うん……」

エピカ「……ふふ。一緒に戦ってくれなくなっちゃったのは、かなしいけれど……。ルルがみんなに大事にされて、あったかい日々を過ごせているなら……。それに越したことは、ないよ……」

ルル「……エピカも、ルルたちと一緒に……」

エピカ「ううん……。わたしは……例え、聞こえなくなっても……みんなのかなしみを、忘れないから……。そっちには、行けないよ……」

ルル「むう…………」

リアン「エピカちゃん……」


エピカ「……そろそろ、帰るね。今日は、ありがとう……」カタ

ルル「あ……」

リアン「あ、うん……! またいつでも来てね、エピカちゃん……!」

エピカ「うん……。またね……ルル、リアン……」

ルル「……またね、エピカ……」

 ◆

―学生通り

 トコトコ…

エピカ(……)

エピカ(ルルを……こっち側に引き込まなくて、良かった……)

エピカ(もし、ルルが弱っている時に接触して、こっちに引き込んでいたら……)

エピカ(ルルは、遺跡部の人たちと介錯合戦をすることになって……)

エピカ(……多分、どう転んでも……その心を壊してしまう結果になったと思う……)

エピカ(いくら、かなしみを断ち切るためとは言っても……。そんなのは……だめ……)

エピカ(………)

エピカ(……世界を滅ぼしたら……その時に生まれる瞬間的なかなしみは、その比じゃない……)

エピカ(…………)

エピカ(………わたし……矛盾してる……)

 ◆

本日はここまで

公式見解が出る前に個人の妄想をぶちまけるぜ
ルル:鍔無しで柄からいきなり両刃が始まるタイプ。青銅器の剣イメージ
スイス:肘から先が槍の穂先みたいな直線の刃
量産さん:飾り気のない西洋直剣
フィー:量産さんと比べて長くて厚くて装飾がある。柄に宝石
ララ:
それは 剣と言うには あまりにも大きすぎた
大きく ぶ厚く 重く そして 大雑把すぎた
それは 正に 鉄塊だった

ルルさんが闇堕ちすると大好きな遺跡部のみんなを救う為に遺跡部のみんなの命を奪おうとするという怖い事態になっていましたが、皆さんがルルちゃんを大事にしてくれたお陰でそうはなりませんでした
せっかくみんな生き残ってくれたので、どうせなら前を向いて生きて欲しいという気持ちはあります

ルルさんを初めとしたインテリジェンスソードの皆さまの刀剣時の形状は特にはっきりと決めていたわけではありませんが、イメージとしては大体>>536さまのレスで合っているかもしれません
強いていうなら、フィーさんとララさんはそこまで重めではないかもなあと思うくらいです。でも特に描写のない部分に関しては自由に想像していただければ良いと思います(後々描写されることによって解釈違いが発生する可能性はあります。ご了承ください)

イエリアさまについては、リアンたちが間に合わず、かつ魔鍵の大神殿解放(成功率50%)が失敗していた場合、結局自分で大神殿を開く為に犠牲になっていました。これに関してはどちらが犠牲になろうとも今回は心を鬼にするぞ、と意気込んでいたのですが、それは不要な意気込みでした
ちなみにもしイエリアさまが犠牲になっていた場合は、魔鍵とフィーさんに大きな心の傷が残りました。魔鍵の場合はイエリアさまとルウェインさんに大きな心の傷が残ります。なおどちらの場合でもリアンさまは深く傷付きます

イエリアさま生存によって、結果的にエピカ戦もゆるゆるの消化試合になってしまうなど盛り上がりに欠けた部分はありますが、それもひとえにコンマがとても良く、そしてリアンたちが頑張った結果だと思っていただければさいわいです

―2月1週 某日 放課後
 学生通り

リアン(そういえば……マリンちゃんはどこに行ったのだろう……)

リアン(クロリアさんによると、診断を受けた後しばらくは養生していたらしいのだけれど、体調が良くなるとすぐに出て行ってしまったらしい……)

リアン(元々自然の中で生きていたから、心配はないと思うけれど……)

リアン(でも……山で出会った時のマリンちゃんは……どこか、寂しそうに見えた……)

リアン(私の勘違いかもしれないけれど……もし本当に寂しがってるとしたら、放っておけないよ)

リアン(わざわざまた山の湖に行ったとも思いにくいし……海を探してみよう……!)

 ◆

―夕方
 南海岸 岩陰

 ザァーン ザザァーン…

マリン「ひぐっ……ぐすっ……」


 ザパァン!


マリン「えっ!?」

リアン「マリンちゃん……! 探したよ……!」バシャバシャ

マリン「あ……リアン……? なん、で……?」

リアン「……マリンちゃんのことが……気になって……」

マリン「……よく、わかんない……」

リアン「マリンちゃん……ひとまず、うちに来ない……? お腹空いてない……?」

マリン「……」グゥ〜

マリン「……うん…」


リアン(私はマリンちゃんの手を取って、帰路についた)

リアン(マリンちゃんは嫌がったりはせず、素直に付いてきてくれた)

 ◆

―夜
 リアンの部屋

 ガチャッ

リアン「ただいま〜」

リエム「おかえりなさいませ、リアンさま。お夕飯の支度はできており……」トテトテ

マリン「……」サッ

アリム「おかえり、リアン。その子は……あの時の海竜……?」

リアン「う、うん。お腹、空いてるみたいで……。急で本当にごめんなさいだけど……ご飯、ある……?」

 ◇

マリン「はむっ、はむっ、もぐもぐっ……」モグモグ


リアン(リエムちゃんとアリムちゃんは私のお願いを快く聞いてくれた)

リアン(よほどお腹が空いていたのか、もぐもぐと必死に夕飯を食べている)


アリム「ふふ、昨日作りすぎて良かったわね。一晩寝かせたシチューも美味しいでしょ?」

マリン「もぐもぐ……。嫌いじゃ、ない……」モグモグ

アリム「素直じゃないわねえ」

リエム「……それにしてもマリンさま、お行儀がよろしくありません……」

マリン「むぐむぐ……。人のお行儀なんて知らないもん」

リエム「それならどうして人の姿に化けているのですか?」

マリン「……この姿が、一番襲われにくいもん」

アリム「……驚いたわ。海竜もそういう生存戦略を取ることがあるのね」

マリン「…………」

マリン「……ふつうの海竜は……擬態なんてカッコ悪いこと、しない……」

アリム「えっ……」

マリン「マリンは……よわむし……」ジワワ


リアン(マリンちゃんは……シチューをもぐもぐと食べながら、泣き出してしまった……)

 ◇

マリン「……おいしかった」カチャン

リエム「マリンさま、食事を終えた時は『ごちそうさまでした』と言うと良いかもしれません」

マリン「……ごちそうさまでした」

リエム「はい、よくできました。えらいです、マリンさま」ナデナデ

マリン「むー……」

リアン「ふふ……」

マリン「なに笑ってるの……」ジト

リアン「かわいいなあって、思って」

リエム「む……」

リアン「リエムちゃんもだよ! 二人ともかわいいなあって……」

アリム「はあ……。この馬鹿リアンはまた……」

リアン「もちろんアリムちゃんもかわいいよ!」

アリム「……やっぱり、救いようのない馬鹿リアンね」クスッ



マリン「マリン、帰る」カタ

リアン「あ……マリンちゃん、今どこに住んでるの……?」

マリン「今日、リアンが来た岩場……。ちょうどいい洞窟がある……」

リアン「あっ……もしかして、リエムちゃんのいた海蝕洞……!?」

マリン「……? リエムが住んでたの……?」

リエム「はい……。マリンさまであれば、構いません。是非おくつろぎくださいませ……」

マリン「そうなんだ……。いい場所だから……大切に、する……」



リアン(そうしてご飯を食べたマリンちゃんは、私の部屋から帰っていった)

リアン(……少しは、元気になってくれたかな。今後も気にかけてあげよう……)

 ◆

―夜
 海蝕洞

マリン「…………」

マリン「リアン……変な人間……」

マリン「リエムと、アリムも……人型の、変な生き物……」

マリン「でも……嫌じゃない……」

マリン「…………」


 ザァーン ザザァーン…


マリン「……ここ……本当に、いい場所……」

マリン「大切に……使お……」


マリン「……すう、すう」zzz

 ◆

―2月2週
 教室

先生「諸君、先週は立春だったことを知っているか?」

生徒A「いやいきなりそんなん言われても……」

生徒B「立春とか言ってもまだまださむさむなんですけど〜」

先生「だがそろそろ暖かくなっていく頃だ。春……草花は芽吹き、出逢いと別れの切なさが滲む……巡りの季節……」

生徒A「アハッ、また先生のポエムが始まった〜」

生徒B「めっちゃ詩的〜!」


ノルン「……先生の変なポエムも、もうすぐ聞けなくなっちゃうんだよね……」

サーナ「あら、でも案外来年の担任も同じ先生かもしれませんわよ?」

ルウェリア「時々あるみたいだね、同じクラスに同じ先生が続投すること」

ノルン「そうなんだ……!」

リアン「ふふ、クラスは三年間同じなんだよね。私は今年からの転入だけど、来年もみんなと一緒で嬉しいよ……!」

サーナ「ですわね! わたくしも嬉しいですわ!」

ルウェリア「クラスでも遺跡部でも、これからも一緒だね」

ノルン「……来年だけでなく、その先もずっと一緒なら良いのにな……」


―次の遺跡発見率[-/-]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不壊〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈聖域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈暴れ火〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・暗黒仮面舞踏会で勝つ
・期末テストで良い点を取る
・みんなと楽しく過ごす!!

2月2週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、特殊なイベントが発生することがあります なお本日はここまで

マリンちゃんが庇護欲をそそる幼女の姿なのは、それが効果的な擬態だからとかではなく、マリンちゃん自身のメンタリティが幼女だからかもしれません

担任はポエムが好きな人です。本編中での出番はあまりありませんが、生徒A、Bを初めとしたクラスの生徒たちにはそこそこ好かれている模様です

ちなみに>>1はバレンタイン的な行事を完全に忘れておりました

―2月2週 某日
 教室

先生「というわけで今日の配布物はこれだ」スッ

 進路希望調査票「」ドン!

生徒B「え〜進路希望とかちょっと気ィ早くね?」

生徒A「全然想像付かないなぁ〜」

先生「だが来年からお前たちは三年生、高等部の最終学年だ。進学にしろ就職にしろ、考え始めても良い頃だろう」

生徒A「どうしよっかな〜」

生徒B「とりあえず保留で!!」

先生「まあ保留でも構わんが、進学か就職かくらいはなるべく早めに決めておけ。外部進学なら受験勉強、就職なら就活訓練が必要になるからな」

生徒B「ユリトー大学部に内部進学なら遊び放題ってワケ!!」

生徒A「じゃああたしら内部進学〜!!」

先生「こらこら、内部進学も無条件ってわけじゃないからな! しっかり勉学に励むように!」

 ワイワイ キャッキャ


 進路希望調査票「」ペラッ

リアン「…………」

リアン(……これを目にすると、嫌でも考えてしまう。この学生生活の終わりを……)

リアン(まだ二年生だから、あと一年あるけれど……)

リアン(もう一年しかない、とも言える……)

リアン(進路……どうしようかな……)

 ◇

―部室

ノルン「……ねえ。みんな、進路は決まってる?」

リアン「やっぱり、その話になるよね」

サーナ「わたくしは大学部へ進学いたしますわ! このユリトー魔法女学院で風魔法の真髄を極めるのですわよ!!」

リアン「さ、流石サーナさん……!」

サーナ「むしろ皆さんはまだ決まってらっしゃらないの?」

ルウェリア「私も多分、大学部へ内部進学かな。受験戦争はもうコリゴリだし、ユリトーの大学部ならかなりの名門だから就職にも有利だしさ」

リアン「わあ……! 将来のことしっかり考えてるんだね、ルウェリアちゃん」

ルウェリア「ふふっ、姉さんの受け売りなんだけどね。言い出しっぺのノルンさんは?」

ノルン「私は……私も、多分内部進学だけど……」

サーナ「ノルンもですのね!」

ノルン「うん、よろしくね。………リアンちゃんは……?」

リアン「うっ……わ、私は……その……」


リアン(せっかくなら、私も内部進学してみたい気持ちはある)

リアン(でも私は成績が微妙ですんなり内部進学できるか危ういし……)

リアン(それに……学費が……。いや、奨学金借りてバイトしながらならなんとかいけるのかな……)

リアン(孤児院のお姉ちゃんに相談してみようか……? でも下手なこと言うと、あの人すごい無理してお金工面しようとしそうだし……)


ノルン「……保留?」

リアン「う、うん……。今のところ……将来やりたいこととか、なりたい自分とか……具体的なイメージ、まだ湧かないかも……」

ルウェリア「そっか……。でも何か気になることとかあったら何でも相談してよ。私、リアンちゃんの夢ならなんでも応援する」

サーナ「わたくしもですわ! それにもしリアンも大学部に来るなら大歓迎ですわよ!」

ノルン「私も……リアンちゃんのこと、応援するから……」ニコ

リアン「みんな……ありがとう……」


リアン(……何にしても、考えていかないとね……)

 ☆現在の目標に『進路について考える』が追加されました

 ◆

―2月2週 某日
 学生通り

 ワイワイ ガヤガヤ

アリム「買い出し完了っと。それにしても何だかやけにチョコレートが多いわね。何かの市場戦略?」

リエム「現代では、この時期にチョコレートを大切な方へ贈る風習があるそうです。インタネットで知りました」

アリム「へえ。じゃあリアンに何か買ってってあげる?」

リエム「それなら――」


店員「福引やってまーす! 本日の景品は全てチョコレート!! 大切な方へのプレゼントにどうですか〜!?」


アリム「なるほどね」

リエム「せっかくですし引いていきましょう」

 ◇

 ガラガラ…

 白い玉「」コロコロ

店員「はい、麦チョコ一粒になります〜!」

アリム「くっ……! また麦チョコ……!」

リエム「これも美味しいです」モグモグ

アリム「美味しいけども……!」

店員「金髪の双子ちゃん、あと一回分どっちが引く〜?」

アリム「……あんたが引きなさい、リエム」

リエム「かしこまりました」

店員「碧眼のあなたね! さあどうぞ!」

リエム「むむ……!」

 ガラガラ…

 金の玉「」コロコロ

リエム「!」

アリム「!!」

店員「で、出たアァァ!!! 一等! 一等!! 巨大チョコレートです!!!」

 ザワザワ…

アリム「へっ? きょ、巨大……?」

 人間サイズのチョコレート「」ドンッ

アリム「で、でっ……!!」

リエム「わ……」

 人間サイズのチョコレート「」ゴゴゴゴ

アリム「どうしろって言うのよこれ!!?」

 ◇

―クロリアの工房

 人間サイズのチョコレート「」

クロリア「ええ……」

アリム「し、仕方ないじゃない! こんな大きさのチョコレート、冷蔵庫にも入らないし……」

リエム「……申しわけありません、クロリアさま……。クロリアさまのお力で、長期保存していただければと……」

アリム「なんだったら、ここにいるみんなで食べちゃっても構わないし……」

クロリア「事情はわかりました……。ですが、本当に私たちで食べちゃってもよろしいのですか?」

アリム「私たちだけじゃ食べきれないわよ……」

クロリア「いえ、そうではなく……リアン様へのプレゼントはどうするのかと思いまして」

リエム「このような大きさのものをもらっても、リアンさまはお困りになられてしまいます……」


スイス「わっ……! なあに、こレ……!?」ヒョコッ

量産剣「なんだこれは……。チョコレート、か……?」

ララ「……不思議な、甘い香りがします」

 ◇

スイス「リアンさンへの、プレゼント……?」

ララ「確かに……この大きさのものを貰ったらものすごく困りますね……」

量産剣「……ふむ。しかし最近読んだ新聞に、等身大チョコレートを贈ったというものがあった。これならそういう使い方もできるのではないか?」

アリム「等身大チョコ……。これの使い道としてならアリね……」

クロリア「貰っても困るという問題は全く解決していませんけどね……」

量産剣「贈ったあと、またここに貯蔵しておけば良いのではないか? 時間をかけてゆっくり食べれば良いだろう」

リエム「よろしいのですか……?」

クロリア「もちろん、私は全然構いません」

ララ「私もです。資源を無駄にするより、ゆっくり時間をかけてでも消化した方が良いでしょう」

スイス「スイスも!」

量産剣「フッ、決まりだな」

アリム「ありがとう……! 余ったのは全部あなたたちにあげるわね」

 ◆

―ノルンの部屋

ノルン「…………」

 進路希望調査票「」パサッ…

ノルン「リアンちゃん……」

ノルン「やだ……。リアンちゃんと、別れたくないよ……」

ノルン「……でも……だったら、どうしたらいいの……?」

ノルン「進学を辞めて……リアンちゃんと一緒に、別の進路を模索してみる……?」

ノルン「……でも……いきなり私がそんな方針転換したら……リアンちゃんが変に責任を感じちゃうかもしれないし……」

ノルン「…………」


 窓の外「」デ、デタアァァ!!! イットウ! イットウ!! キョダイチョコレートデス!!!


ノルン「わ……通りの方かな……。ここまで聞こえてくるなんて、すごい大声……」

ノルン「……チョコレート……」

ノルン「リアンちゃん……。私なんかに贈られても……迷惑じゃないかな……」

ノルン「……作るだけ、作っておこう」

 ◆

本日はここまで
次回、それぞれのチョコレート編です。お楽しみに

量産さんの名前はまだ決まっていませんでした。せっかくなので今回のチョコレートイベント中に決める機会を設けてみたいと思います

大好きな人と離れ離れになるのはとてもつらいことです。ノルンさんが特別病んでいたり闇をかかえていたりするわけではありません。多分
でも少し前のエピカが見たら『リアンを殺してあなたも死ねば、いつまでも永遠に一緒にいられるよ……』みたいなことを言って闇堕ちさせようとしたかもしれません

サーナさんのおうちのように、探せば各属性の名門の家系が見つかるかもしれません。ちなみにユリトー女学院はああ見えてかなりのエリート校なので、そこに通う生徒も名門の出であることが多いです
実力さえあればリアンのように孤児院出身とかでも普通に入れるので、お嬢様学校というわけでもない模様です

―2月2週 某日
 教室

 ザワザワ ソワソワ

リアン「……? 何か、いつもと雰囲気が違うような」

ルウェリア「……そっか。リアンちゃんは去年の4月に転入してきたから知らないんだね」

リアン「えっ? な、何かあるの、今日……?」

ルウェリア「うん。私も詳しくは知らないんだけど、ある文化圏ではこの時期に大切な人へチョコレートを贈る風習があるんだって。そしてこの島の人は、面白い行事とかは何でも無節操に取り入れてしまう面がある……つまり」

リアン「この島でも、今日は大切な人にチョコレートを贈る日ってこと……?」

ルウェリア「その通り。というわけではい、リアンちゃん」スッ

 市販の高級チョコレート「」

リアン「わっ……!」

ルウェリア「……市販のやつでごめんね。私、ノルンさんみたいにお菓子作りとかはあんまり上手くないから……。手作りの微妙なのより、市販のでも美味しいものの方が良いと思って」

リアン「ううん、すっごく嬉しい……! ありがとう、ルウェリアちゃん……!」

ルウェリア「こちらこそ! 受け取ってくれてありがとう、リアンちゃん」

リアン「私も料理とかはあんまり上手くないから、ルウェリアちゃんの気持ちはよくわかるよ……。相手にあげるなら、やっぱりちゃんと美味しいのをあげたいよね……」

ルウェリア「うん……。リアンちゃん、人から贈られたものならどんなに不味くても無理して食べようとしちゃいそうだから、尚更下手なものにはできなくて」

リアン「そ、そんなことは……」


リアン(いや……でも、想いを込めて贈られたチョコレートであれば、どんなものでも頑張って食べようとするかもしれない……私……)


リアン「……と、とにかくありがとう……! 今度お返しするね……!」

ルウェリア「気にしないで。あげたくてあげただけだから」

リアン「じゃあ私もお返ししたいからする……!」

ルウェリア「ふふ、一本取られちゃった。それじゃあ待ってるね」


 ガラッ!

サーナ「ルウェリア、ちょっと来てくださいまし! チョコを今すぐ溶かして固めるのにあなたの魔法が必要ですわ!!」ズンズン

ルウェリア「え、ええっ!?」

 ◆

リアン「〜〜?」

サーナ「〜〜!!」

ルウェリア「〜〜」



ノルン「…………」

ノルン(……ルウェリアちゃん……ずるいよ……)

ノルン(私だって……リアンちゃんに……)

ノルン(…………何考えてるの、私……。ルウェリアちゃんは、真っ当にリアンちゃんへチョコレートを渡しただけじゃない……)

ノルン(それなのに、ずるいだなんて……。私、いつからこんな嫌な子になっちゃったの……?)

ノルン(こんな嫌な気持ち、リアンちゃんに知られたら……)

ノルン(…………早退しよう。こんな最低な気持ちのままじゃ……リアンちゃんと、顔を合わせられないよ……)

ノルン「……」ガタ


リアン「……あれ、ノルンさんどこ行くの?」

ノルン「あ……ええと……ちょっと、体調悪くて……」

リアン「ええっ! じゃあ保健室まで送るよ……!」

 ぐっ(肩を支える音)

ノルン「あっ……」

リアン「ルウェリアちゃんとサーナちゃんはさっき出てっちゃったから、私の肩でごめんだけど……」

ノルン「ううん……あり、がと……」

 ◇

―保健室

リアン「先生は……いないみたい。えっと……体温計は……」ガサゴソ

ノルン「……熱は、ないから……大丈夫」

リアン「え、そうなの? じゃあ……とりあえず、ベッドで休む? それとも早退する? いや、もし深刻なら救急車を……」

ノルン「…………ねえ、リアンちゃん」

リアン「?」

ノルン「その……もし、私が……」

ノルン「…………」

ノルン「……これっ! 受け取って、ください……!」スッ

 特製チョコレート「」

リアン「あ……!」

ノルン「……そ、それじゃ……私、早退するからっ」バッ

リアン「えっ」

ノルン「」パヒュンッ


リアン(ノルンさんは光魔法による光速移動で保健室から姿を消した)

リアン(後に残されたのは……)


 特製チョコレート「」


リアン(私が纏う水のきぐるみを模した、華やかなデコレーションチョコレート……。すごく精巧で、かわいくて……。想いが込められているのを感じる……)

リアン(ノルンさん……ありがとう……。後で、お見舞いに行くね……)

 ◆

少し難航しているので本日はここまで……

ノルンさんは決して心が弱いわけではなくむしろ強い方なのですが、リアンさんが関わるとそのメンタルの強さを発揮できなくなってしまうようです
ルウェリアさんの魔法は汎用性が非常に高く、幅広い分野に応用できてとても便利だそうです

リエムちゃとアリムちゃは島内ではそこそこ認知されており、大抵の人は双子だと認識しています。しかし人形のように整った容姿や、なぜかアリムちゃだけが学校に通っていること、リエムちゃがリアンの姪っ子だとされていることなど、不可解な点も多いため、一部の人々は好奇の眼差しを向けている模様です

―放課後

リアン(ノルンさんの部屋に行ってみたけど、インターホンを押しても返事がなかった。体調が悪いらしいし、寝ているのかもしれない)

リアン(心配ではあるけれど……無理に押しかけるのは負担になりかねないし、お見舞いに持ってきたゼリー飲料やマナポーションなどはドアノブにかけておいた)

リアン(ノルンさんが、早く良くなりますように……)

 ◆

―リアンの部屋

 ガチャッ

リアン「ただいま〜……ん?」

リアン(部屋に、布をかぶった物体がある。見た感じ私と同じくらいの高さだ)


リエム「おかえりなさいませ、リアンさま。本日はわたしたちから、リアンさまへ贈りたいものがあります」

リアン「えっ? 贈りたいものって、もしかして……」

アリム「今日が何の日か知ってるかしら? まあ見てもらった方が早いわね。それっ」バサッ


リアン(アリムちゃんが物体にかぶせられた布を掴み、一気に取り払う。そこにあったのは――)


 等身大チョコリアン像「」ドンッ!!


リアン「え、え……」

リアン「えええええ!!!?!!?!!?」

リアン(チョコレートでできた、私にそっくりな等身大の像だった。ご丁寧に大きなクリアケースに入れられている……)


リエム「現在のリアンさまを忠実に再現した、等身大チョコレートリアンさまです」

アリム「まあ、その……。よ、よくできてるでしょ?」

リアン「う、うん……! どうやって作ったの!?」

アリム「……福引で巨大なチョコレートを当てたのよ。それを溶かして、成分を程よく調整して、三次元造形機能を使って再整形したの」

リエム「リアンさまの感覚に合わせて香りと味も最適なものに仕上げております」

リアン「すごい……! すごい……けど……!!」

リアン「どうやって食べれば良いの、これ……!!?」

リエム「……リアンさまのご心配はもっともです……。もちろん、方策はございます。――三次元造形機能、起動」ピコン


リアン(リエムちゃんの瞳が青色に光ると、チョコレートの像が――)

 てのひらチョコリアン人形「」シュパパパパ
 てのひらチョコリエム人形「」シュパパパパ
 てのひらチョコアリム人形「」シュパパパパ

リアン(かわいらしくデフォルメされた、無数の小さなチョコレート人形になった……! 私だけでなく、リエムちゃんとアリムちゃんの人形もある……!!)


アリム「どう? これなら食べやすいでしょ?」

リアン「う、うん! すごい!」

リエム「クロリアさまの工房に保存されていた三次元造形機能のお陰です」

アリム「とは言え食べやすくなっただけで食べ切れる量ではないのよね……」

リアン「あ、それなら……みんなにお裾分けしても良いかな……? リエムちゃんとアリムちゃんが作ってくれたんだよーって」

リエム「もちろんです。わたしたちのリアンさまへの想いを、存分にご自慢なさってくださいませ」

アリム「じ、自慢とかはしなくていいけど……お裾分けは歓迎よ。わたしたちだけじゃ食べ切れないもの」

リアン「ありがとう! リエムちゃんとアリムちゃんのこと、みんなに自慢しちゃうね……!」

 ◆

本日も難航したためここまでとさせていただきます。あまり進まず申しわけありません

せっかくのチョコレートイベントなので、追加で3つ安価を募集します

↓1〜3 チョコレートイベント中の出来事

その時の>>1にとって難しいものや解釈違いだと思うもの以外は原則採用するので、今回はイエリアさまのお時間といたします

魔鍵ちゃんは実際名前というよりは通称とか通り名に近いものなので、名前らしい名前を決めても良いかもしれません

―少し前
 セントラルフォルト(イエリアたちの現在のおうち)

魔鍵「……は?」

イエリア「……だ、だから……フィーに、チョコレートを……作ってあげたいなって……」

魔鍵「……人間どもの平和ボケした下らないイベントに感化された、と」

イエリア「で、でも……言葉や形にして、大切な人に想いを伝えるのって……大事なことだと思うし……」

魔鍵「回線をオープンにして思考や感情をダイレクトに送信すれば良いのでは?」

イエリア「もう! お姉ちゃんに聞いた私がバカだった……!!」プンスコ

 スタスタ ウィーン…(自動ドアの音)

魔鍵「……何か気に障るようなことを言ったのでしょうか、私は」

魔鍵「………あ、フィーは純粋種か。それじゃあ送信はできないですね……」

魔鍵「…………言葉や形にして、か……」

 ◇


エピカ「……フィーに、チョコレート?」

イエリア「うん……! エピカなら知ってるでしょ? チョコの作り方」

エピカ「うん……。でも、追加機能がオフになったままだから……情報として、識ってるだけ……」

イエリア「情報だけでいい。私に送信してくれる?」

エピカ「わかった……」ピピ


イエリア「ふむふむ……。まずカカオ豆を収穫して……」

イエリア「発酵……乾燥……過熱……分離……?」

イエリア「え、ええ……!? そんなにかかるの!? チョコレートの日を過ぎちゃうよ……!!」

エピカ「……たとえ時間があっても……設備がないから……綺麗で美味しいのは、作れないと思う……」

イエリア「そ、そんなあ……」

エピカ「あとは……市販の製菓用チョコレートを買って……溶かして固める方法もあるよ……」

イエリア「で、でも、それって作ったって言えるの? ただ溶かして固めるだけなんて……」

エピカ「意外と、難しいんだって……。わたしは、やったことないけど……」

イエリア「……どっちにしても、そうするしかないかあ。じゃあ買いにいこ、エピカ」

エピカ「わたしも……?」

イエリア「エピカ、セルフレジ得意でしょ?」

エピカ「…………ふつうだと思う」

 ◆

―セントラルフォルト 給湯室

イエリア「よ、よーし……。まず、チョコレートを細かく切り刻む……」トントントン

 イエリアの指「」カスッ

イエリア「いたっ!!!」

エピカ「……聖鍵って、精密動作は苦手なの?」

イエリア「うう……運動機能は必要最低限だから……」

 ◇

 チョコレートを湯煎している鍋「」モクモク

エピカ「……沸騰しない程度の温度を保って……。水分が中に入らないように……」

イエリア「――あっ! み、水入っちゃった! 水入っちゃった!」アタフタ

エピカ「……急いで水をすくい取って……」

イエリア「あ、あ、あああ……!! 混ざっちゃった! 混ざっちゃった!!」アタフタ

 ◇

 水が入ってボロボロに固まったチョコレート「」

イエリア「…………」

エピカ「…………やっぱり……生きていても、良いことなんて……」

イエリア「……私、諦めない。次は、ちゃんと水が入らないようにする……」

エピカ「イエリアは……強いね……」

 ◆

―通信室

アリム『へえ、イエリアがそんなことを……』

魔鍵「ええ……。しかし怒らせてしまったようで……」

アリム『……じゃあ、いっそあんたもイエリアにチョコレートを渡してみたら?』

魔鍵「えっ? わ、私が?」

アリム『イエリアのこと、もう恨んでるわけじゃないんでしょ? お姉ちゃん呼びも許してるし」

魔鍵「恨みはもちろんもうありませんが……それとこれとは別です。なぜ私が人間の下らない催しなどに興じなければならないのですか」

アリム『こういうのも変わる一歩よ! 人の文化を好きになる必要はないけれど、人の文化を楽しむ仲間がいたら一緒に楽しめた方が良いでしょ?』

魔鍵「むう……それは、そうかもしれないですが」

アリム『ちょっとこっちでもチョコレートの余りが出る予定だから、暇ならクロリアの工房に来なさい。チョコレート作りを指南してあげる』

魔鍵「…………わかりましたよ。クロリアたちには歓迎されないでしょうけれど」

 ◆

―クロリアの工房

クロリア「えっ!? 魔鍵がチョコレートを!?」

魔鍵「……悪いですか」

クロリア「い、いえ……悪いとは言っていませんが……」

量産剣「しかし、意外だな。魔鍵殿が人の催しに参加するとは」

スイス「魔鍵さん、誰にチョコ渡すノ?」

魔鍵「…………イエリアですよ。現管理者で……私の妹の」

クロリア「まあ……!」

量産剣「ほう……」

スイス「わあ……!」

魔鍵「な、なんですかその反応は……! 言っておきますが、深い意味はないですよ……! アリムに言われたから渡すってだけです……!」

アリム「それを了承したのは魔鍵なんだからね」

魔鍵「ああもう……! いいからさっさとチョコレートの作り方を教えてください……!」

 ◇

 溶かして固めたチョコレート「」

魔鍵「……どうなんでしょうか、これは」

アリム「料理用の機能もないのに上手くやれたじゃない! 初めてでこれなら本番も大丈夫でしょ」

クロリア「驚きました。料理の才能があるのではありませんか?」

魔鍵「フン、試作機らしい能力のバラツキでこういうところに偏っただけでしょう」

 ◇


ララ「甘い香り……。あれ……あなたは……?」スタスタ

魔鍵「……? あなたこそ……」

ララ「私はララ・リリスと申します」

魔鍵「私は……魔鍵です」

ララ「魔鍵……?」

アリム「前から少し気になってたんだけど……魔鍵ってちょっと格好悪くないかしら」

魔鍵「」グサッ

クロリア「魔の聖鍵だから魔鍵、みたいな安直さを感じますね……」

魔鍵「」グサグサッ

アリム(聖鍵っていう種へのコンプレックスが透けて見える……なんて言ったら流石に言葉の暴力が過ぎるわね……)

魔鍵「……まあ、管理者を辞した今ではもう魔鍵と名乗る必要もないでしょう。これからはまた、元の第七種人造生命試作三号に戻りますよ……」

ララ「…………それなら、新たな名を名乗るのはどうでしょうか」

第七種人造生命試作三号「え……?」

ララ「その、第七種……というのは、長くて呼びにくいので」

スイス「スイスも、名前がないなら付けるのがイいと思う!」

第七種人造生命試作三号「……しかし、そこの量産型インテリジェンスソードも名前が長ったらしいデフォルトのままではないですか」

量産剣「む……。ではそろそろ私も名を付けるとするか」

スイス「量産さン……! 名前、付けるの……!?」

量産剣「ああ。最近、名ありのお前たちが少し羨ましくなってきてな。良い機会だ。決めてもらっても良いか、クロリア、スイス」

クロリア「わ、私で良ければ……!」

スイス「量産さンの新しい名前……がんばっテ、考える……!」


↓1〜3 量産剣の名前候補 良さげなものを1ついただきます

クロリア「スイスちゃんは良い名前が浮かびましたか?」

スイス「うん……。でも、クロリアさんも浮かんでるなら……ソっちの方が、いイと思う」

クロリア「いいえ、そんなことはないですよ。それじゃあせーので言って、量産さんに好きな方で決めてもらいましょう」

スイス「そっか……! じゃア、そうする……!」

クロリア「それじゃあ――」

スイス「せーの……!」


クロリア「ロロナ!」
スイス「ロール!」


量産剣「フッ……。では、私はこれから――」

ロロナ「ロロナ・ロールと名乗らせていただこう」


スイス「わあ……!」

クロリア「量産さん……いえ、ロロナさん……!!」

ララ「おめでとうございます……!」パチパチ

アリム「おめでとう……! さあ、次はあんたの番よ。第七種人造生命試作三号さん?」

第七種人造生命試作三号「ええ……。わ、私は……」


↓1〜3 魔鍵の名前候補 良さげなものを1ついただきます

第七種人造生命試作三号「……いえ、単なる識別子にあれこれ悩みあぐねても仕方ありませんね」

第七種人造生命試作三号「では――」

アイリス「私はこれから、アイリスという名称を自己登録します」


スイス「わあ……! よろしクね、アイリスさん……!」

アイリス「ええ、よろしくお願いします。スイス」

アリム「アイリス、良いじゃない……! 理由を聞いてもいいかしら?」

アイリス「深い意味はありません。パッと頭に浮かんだものを私らしく調整しただけです」

クロリア「私も良いと思いますよ、アイリス様……!」

ララ「ふふ、素敵なお名前です。親しみが湧きますね」

アイリス「そんなことよりチョコレートです! ここから更に美味しくするんでしょう? さあ早く指南を!!」

アリム「わ、わかってるわよ。張り切っちゃってまあ」

ロロナ「フッ……アイリス殿は妹君を大切に思っているのだな」

 ◆

本日はここまで

魔鍵もといアイリスさんはこれまでの行いがアレだったので、人造種の皆さんが驚きになるのも無理のないことでした(スイスちゃんは純粋に感動しています)

今年度のメイン目標は達成したので、今後の遺跡部での活動がどうなるかは未定です。もし来年度以降も続く場合は、何らかの別の事件が発生することになるかもしれません

闘技大会ベスト4なので、リアンに限らず遺跡部のメンバーはかなりチョコレートを貰っているかもしれません

―2月2週 チョコレートの日
 セントラルフォルト

イエリア「……」ソワソワ

 自動ドア「」ウィーン

イエリア「!」

フィー「ただいま」スタスタ

イエリア「フィー! 買い出し、お疲れ様……」トテテ

フィー「これ、たくさん貰ったからイエリア様もどうぞ」スッ

 ドサッ

 麦チョコ「」
 ひとくちチョコ「」
 チョコバー「」
 板チョコ「」
 綺麗な手作りチョコ(クロリア製)「」
 不格好な手作りチョコ(ロロナ&スイス&ララ製)「」
 てのひらチョコリアン人形「」
 てのひらチョコリエム人形「」
 てのひらチョコアリム人形「」


イエリア「え………た、たくさん……貰った……?」

フィー「うん。店の試供品とか、福引とか。あと、クロリアさんとこに寄ったらお裾分け貰っちゃった。丁度リアンさんたちもいてね」

イエリア「…………」

フィー「ふふ、後でお返しを考えておかないと」

イエリア「…………」

イエリア「そう……」スタスタ

 自動ドア「」ウィーン…


フィー「あ、あれ? イエリア様、甘いもの好きなんじゃ……」

エピカ「……乙女心は……かなしみに呑まれやすいの……」ヌッ

フィー「エピカ!? いたの……!?」

エピカ「食べていい……? わたしも……甘いの、好きだから……」

フィー「も、もちろんいいけど……」

エピカ「ありがとう……。あむ……」モグモグ

フィー「それで……さっきの、どういう意味……?」

エピカ「もぐもぐ……。イエリアは……拗ねてるの……。あなたが……鼻の下を、伸ばしているように見えたから……」

フィー「そんな……! でもこれは、お裾分けで……」

エピカ「……大きなかなしみの前では……理屈は、無力なの……」

フィー「……!!」

エピカ「もぐもぐ……。リアンチョコ……食べていい……?」

フィー「どうぞ! ちょっとイエリア様のとこに行ってくる!」タッ

エピカ「いってらっしゃい……」

 ◇

―イエリアの部屋

イエリア「…………」

イエリア「なんで……こんなに、落ち込んでるんだろ……私……」

 フィーに向けて作ったイエリア製チョコ「」

イエリア「…………」

イエリア「一人で、はしゃいで……人間の真似事なんてして……。馬鹿みたい……」

イエリア「……ぐすっ」

 自動ドア「」ウィーン

フィー「イエリア様……」

イエリア「……勝手に、入って来ないで……」フイッ

フィー「……申し訳ありません。しかしどうか、私の話を聞いていただきたい」

イエリア「何……」

フィー「まずは……このチョコレートの日に、イエリア様へ何の用意もせず……申し訳ありません」ペコ

イエリア「……」

フィー「そして……イエリア様以外の者から施しを受け、調子に乗っていたこと……心より、反省しております」スッ

イエリア「……え…?」

 ぐいっ

イエリア「ひゃっ……」

フィー「ごめんね、イエリア……」

 ぎゅっ…

イエリア「あ……」

イエリア「久しぶりだね……。こういうことするの……」

フィー「言葉じゃ、伝わらないと思った。だから……」

イエリア「……私も、ごめんね……。フィーのこと……信じてなくて……」

 ぎゅう……

 ◇

イエリア「ん……。フィー……ちょっと、いい……?」

フィー「うん」

イエリア「これ……」スッ

 フィーに向けて作ったイエリア製チョコ「」

フィー「!」

イエリア「受け取って、くれる……? 私の……感謝の、きもち……」

フィー「もちろん! ありがとう、イエリア」

イエリア「ん……。後で感想、聞かせてね」

フィー「いいとも。イエリアのがんばり、しっかり味わうよ」

イエリア「…………口調……やっぱり、そっちの方がいい……」

フィー「……それじゃあ、二人きりの時はこっちにしようか」

イエリア「二人きりじゃなくてもそっちでいいけど……」

フィー「でも二人きり限定の方が秘密の関係っぽくて素敵じゃない?」

イエリア「ひ、秘密の……/// そう、かも……///」

 ◆

―夜
 イエリアの部屋

 自動ドア「」ウィーン

アイリス「入りますよ」

イエリア「お姉ちゃん……。入る時はノックくらいしようよ……」

アイリス「管理者なんですから施設内の状態くらい把握しておきなさい」

イエリア「そういう問題じゃないと思うんだけど……。で、何か用なの?」

アイリス「…………これを」スッ

 イエリアに向けたアイリス製チョコ「」

イエリア「えっ……。お、お姉ちゃんが……チョコレートを!?」

アイリス「……選別のようなものです。管理者となったあなたへの」

イエリア「あ、うん……! ありがと……!」

アイリス「……では、これで……」クルッ

イエリア「あ、待って……!」

アイリス「何ですか」

イエリア「その……。どうして……? 人間の行事なのに……」

アイリス「………それは……」

アイリス「…………」

アイリス「……私たちが興じれば、それはもう人間の行事などではなく人造種の行事です」

イエリア「ええっ? そ、そうなの……?」

アイリス「そうなのです。だから別に良いのです」

イエリア「そうなんだ……」

アイリス「……わかればよろしい。食べ過ぎには注意しなさい」

イエリア「わ、わかってるよ。でも、本当にありがとう。お返し、がんばって作るからね……!」

アイリス「……ふふ。期待せずに待っていますよ」

イエリア「そこは期待しててよ〜」

 ◆

突然ですがここで多数決を取ります

↓1〜3
1.チョコレート安価追加
2.次の週に進む

―2月3週
 教室

ノルン「……おはよ、リアンちゃん」

リアン「ノルンさん! 具合は大丈夫なの……?」

ノルン「うん……。いろいろ置いてってくれて、ありがとね……」

リアン「あ、ううん……! 私だけじゃなくて、みんな心配してたんだよ……!」

ノルン「みんなが……」

リアン「うん……。それと、チョコレートありがとう。とっても美味しかった……!」

ノルン「あ……。た、食べてくれたの……?」

リアン「うん! すごく良くできてて、食べるのがもったいなかったけど……食べたら、すごく美味しくて。すごかった……!」

ノルン「……良かった……」

リアン「ノルンさんほど上手くはできないと思うけど……お返し、期待しててね……!」


―次の遺跡発見率[-/-]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不壊〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈聖域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈暴れ火〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・進路について考える
・暗黒仮面舞踏会で勝つ
・期末テストで良い点を取る
・みんなと楽しく過ごす!!

2月3週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、特殊なイベントが発生することがあります なお本日はここまで

―2月3週 某日
 校庭

先生「というわけで今日は魔力自動車についての簡易的な講習を行う。お前たちも来年から免許が取れるようになるからな」

生徒A「せんせー! あたしオートマがいい!」

生徒B「てか魔力自動車ならオートマしかないっしょ!」

先生「いいや、今日お前たちに乗ってもらうのはマニュアル式の魔力自動車だ!!」

ルウェリア「ええ!? 魔力自動車にマニュアル操作なんて本来不要のはずじゃ……」

生徒B「わざわざ無駄な機能付けたん!!?」

先生「わかってないなお前たちは……。車はマニュアル運転してこそだろうが!!! オートマ限定などという軟弱者は我が学院にはいらん!!!!」

リアン「ひえええ!!?」

サーナ「老害ですわ!!」

ノルン「先生……まだ若いのに……」

 ◇

リアン(というわけで、私たちは簡易的な運転講習を受けることになったのだけれど……)



ルウェリア「発進はクラッチを半分踏み込んだ状態でアクセルを吹かして……」ガチャ

ルウェリア「速度が上がったらまたクラッチを踏んでギアを上げる……」ガチャコン

 ルウェリアの運転している魔力自動車「」ブゥーン

ルウェリア「おお……! 楽しいかも……!」



ルウェリア「けっこう面白かったよ……!」スタスタ

リアン「お疲れ様、ルウェリアちゃん」

ノルン「すごいなあルウェリアちゃん……。私、全然上手くいかなくて……いっぱいエンストしちゃった……」

生徒A「なんでもできるノルンちゃんにも意外な苦手分野があったんだねえ」

ノルン「そんなすごい人じゃないよ、私……」

リアン(ノルンさんがなんでもできるのは、人一倍努力してるからなんだよね……)


先生「次! リアン! 闘技優勝者の実力を見せてみろ!!」

リアン「ひ、ひえっ……」


↓1
01-30 だめだめ
31-60 まあまあ
61-90 割とやれる
91-00 意外な一面

 05 だめだめ

リアン「く、クラッチを……半クラにして……は、半クラってどれくら……」

 リアンが運転する魔力自動車「」プスン…

リアン「あ、ああ……! エンストしちゃった、エンストしちゃった……!!」

先生「落ち着けい! ここでエンストしても何の問題もない! 何度でも挑んでみろ!」

リアン「は、はい!」


 プスン… プスン… プスン… プスン…


先生「……その、すまん」

リアン「ああ………やっぱり……エピカちゃんの、言う通り………命、なんて…………」グニャア

 ◇

リアン「」

ルウェリア「リアンちゃん……! 大丈夫だよ、車が運転できなくたって死ぬわけじゃないんだから……!」

ノルン「そ、そうだよ! 私だってエンストしたもん、普通だよ……!」

リアン「えへへ……ありがと……。あれ、そういえばサーナさんは……?」

ノルン「サーナちゃんなら――」


サーナ「トップギアですわあああ!!! オーホホホホホ!!!!!」ギュオオオオン!!!


リアン「わあ」

ルウェリア「平常運転だね」

 ◆

短くて申し訳ないですが本日はここまで

サーナさんは走り屋的な素質があるのでスピードを出すのが好きらしいです。パッシブ強化によって長時間の飛行も可能になったようですが、車でスピードを出すのはまた別腹なのでしょう

魔力自動車は基本的に自前の魔力炉で稼働しているため、基本的には運転手が魔力を供給する必要はありません(魔法使い以外の人も運転できるということでもあります)
なお運転手自身が魔力を供給して稼働させることも可能です。その場合は運転手の魔力の性質を反映して自動車の性質が多少変化することもあるようです

―2月3週 某日
 部室

 コンコン

リアン「はあい」

ルウェリア「開いてますよ」

 ガラッ

新聞部「失礼します! 新聞部です!!」

リアン「げっ……」

ルウェリア「……ウチの部員を根も葉もないデマで中傷した新聞部が、一体何の用で?」

新聞部「うっ……そ、その節はまことに申し訳ありませんでした! 例の記事を書いた部員はしっかり教育しましたのでごあんしんください!」

リアン「い、いいよお、もうその話は……。それで、一体何の用ですか……?」

新聞部「はい!! 今日は何かと話題の遺跡部や、そこに出入りしてる小さい子たちのお話を聞かせてもらえたらなと思いまして!!」

ルウェリア「小さい子って……」

新聞部「はい! 黒髪ショートの子や、二年生のアリムさんに似た金髪碧眼の女の子のことです!!」

リアン「え、ええと……」

ルウェリア「……私たちだけでは決められないので、お返事は顧問と相談してからでも良いですか?」

新聞部「はい、もちろんです! 前向きなお返事を期待してます!! それでは!」

 ガラッ バタム…


リアン「ど、どうしようルウェリアちゃん……」

ルウェリア「今言った通り先生に相談しよう。遺跡や人造種のことが露見するのはちょっと危ないかもしれないし」

リアン「そうだね……」

ルウェリア「職員室行って先生を呼んでくるよ。リアンちゃんはここで待ってて」ガタ

リアン「うん……」

 ◇

―職員室

エンシァン「ふむ……新聞部から取材の申し出か。しかもルルやリエムくんまで名指しとは」

ルウェリア「はい。どう対応しますか」

エンシァン「新聞部にはリアンくんの件で信用できんからな。私が対応しよう」

ルウェリア「ありがとうございます」

エンシァン「何、礼には及ばん。雑務が残っているから少し待っていろ」

 ◇

 一方その頃――

―廊下

新聞部「……ルウェリア・モースは職員室へ行き、今部室はリアン・ロールセンただ一人……」

新聞部「リアン・ロールセンは優勝者でありながら普段は善良で気弱な女の子……一人なら押し切れる……!」

新聞部「……ん? 誰か来る……!」ササッ


 何者か「〜〜」キャッキャ スタスタ
 ガラッ バタム…


新聞部「今……部室に、学内部員でも学外部員でもない奴らが入っていった……」

新聞部「これだとリアン・ロールセンの単独取材はできないが……しかし大スクープの予感……!!」

新聞部「暴いてやる……!! 注目の遺跡部が抱える、おぞましき暗黒の真実を!!」ザッ

 ガラッ!


↓1 遺跡部に入っていった人造種
01-25 アイリス&エピカ
26-50 イエリア&フィー
51-75 クロリア&スイス
76-00 ロロナ&ララ

―部室

新聞部「失礼しまーす!!」

リアン「!? し、新聞部の人……帰ったんじゃ……!?」

新聞部「見かけない人が入ってったので気になってお邪魔しちゃいました! お話、聞かせてもらってもいいですか!?」ズイッ

リアン「え、ええ……」

クロリア「あの……あなたは――」

スイス「うン、いいよ!」

リアン&クロリア「!?」

新聞部「それではお名前とご住所とスリーサイズを――」

スイス「えっと、スイスは――」

クロリア「めっ! 知らない人にみだりに個人情報をさらしてはいけません!」

スイス「あぅ……」

新聞部「おおっと、これは手厳しい。申し遅れましたが、私新聞部です! 怪しい者ではないのでごあんしんください!」

クロリア「見るからに怪しい人なのですが……」

新聞部「大丈夫です! コンプライアンスはストロングにアバイダンスしていますので!」

クロリア「こ、こんぷら……?」

スイス「すゴそう……!」

新聞部「個人情報は言わなくても問題ないです! ちょっと簡単な質問に答えてもらえれば!!」

クロリア「え、ええと……まあ、簡単な質問くらいなら……」

リアン(あわわ、クロリアさんが押し切られ――)


 ガラッ!


新聞部部長「……失礼します。ウチの馬鹿がご迷惑をおかけしているようで……」


リアン「えっ!? あなたは……」

新聞部部長「新聞部の部長です。申し訳ない……」ガシッ

新聞部「ぐあっ! 今回はまだ何もしてません!!」

新聞部部長「あれだけ言われたのにまたこんなことをするとは。ウチを廃部させる気かお前は……」

新聞部「逆です逆! 低迷している新聞部を立て直すには、力強いセンセーショナルな記事が必要なんです!!」

新聞部部長「続きは署で聞こう。今回は……今回も本当にご迷惑をおかけしました。後日お詫びに伺いますので、どうかご容赦ください……」

リアン「は、はい……」

 ガラッ バタム……


リアン(新聞部の人は、新聞部の部長に引きずられていった……)

クロリア「何だったのでしょうか……」

スイス「…………行っチャった……」

クロリア「スイスちゃん……。ごめんね……」

リアン「スイスちゃん……」

 ◆


―後日
 生徒会室

生徒会長「え、私が取材ですか?」

リアン「はい……。あの、取材というか……話を聞いてあげて欲しい子がいまして……」

生徒会長「……なるほど、事情はわかりました。確かにそれなら、私が適任ですね」

リアン「……! ありがとうございます……!!」

生徒会長「ふふ、このくらいお安い御用ですよ。この島を……いいえ、世界を救った英雄さんのお願いですもの」

リアン「そ、そんなんじゃないですよ。みんなががんばった結果ですから……!」

 ◆

―インタビュー スイス

スイス「スイスは、スイス! 自分で付けタ、自分の名前!」

スイス「今はね、クロリアさんの工房に住んでルの」

スイス「クロリアさんニは、いっぱい、いっぱいお世話になってるの。いつもスイスたちのことを見ててくれるし、具合が悪い時は優しく治しテくれるし……」

スイス「この腕もね、クロリアさンに付けてもらったの! 腕が二本あるノって、すごい便利!」

スイス「……でも、スイス……前の腕だった頃……すごく悪いこと……しちゃッタ……」

スイス「だから……今は、人間さまのこと、いっぱい勉強して……。いっぱい人間さまのお役に立って、償い、する……」

スイス「……お話、聞いてくれて、ありがトう。スイス、これからもがんばるね」


―インタビュー クロリア

クロリア「え、私もですか? わ、わかりました」

クロリア「私はクロリア。今は亡き主様にいただいた、大切な名です」

クロリア「はい。今は元いた住処を復興し、はぐれ人造種のみんなと静かに暮らしています」

クロリア「スイスちゃんはとっても良い子なんですよ。素直で、優しくて、いつだって誰かの役に立とうとがんばってて……」

クロリア「でも、だからこそ……放っておけないんです。あの子の純粋さは、悪い人に見つかれば絶対に利用されてしまう……」

クロリア「スイスちゃんは私が守ります。初めて手に入れた名前、初めて手に入れた平穏の日々……。誰にも汚させません」

クロリア「……すみません、少し重い話をしてしまいましたね」

クロリア「いえいえ、こちらこそ。あなたのような人なら大歓迎です。ありがとうございました」ペコ

 ◆

本日はここまで

新聞部部長は堅実な取材と地に足の付いた記事を書くまっとうな記者です。しかし彼女が書く記事はまっとうすぎて面白みがないため、新聞が売れません
そして例の悪徳新聞部員は偏向捏造印象操作などろくでもない記事ばかり書く問題児ですが、娯楽としてはまあまあ面白いため意外と人気があります。なおアンチも多い模様です

―2月3週 某日
 部室

リアン「そういえば来週末に暗黒仮面舞踏会だけど……実は私、暗黒仮面舞踏会のことよくわかってないんだよね……」

ノルン「実は私も……。図書館とかで調べても要領を得ないものばかりで……」

 ガラッ

シャーロット「それなら私が教えてあげるわ! 暗黒仮面舞踏会についてね!」

リアン&ノルン「シャーロット准教授!」

 ◇

シャーロット「暗黒仮面舞踏会っていうのは、デュエット……つまり二人組での戦いに限定された闘技大会のようなものなの」

リアン「そうらしいですね。ソロの参加は不可だとか……」

シャーロット「ええ、そうなのよ。参加は絶対にデュエットでなきゃならないの。一人だった場合は参加できないわ。分身を用いての疑似デュエットももちろんダメ」

ノルン「私たちは既にデュエットを組んでいるのでその点は問題なさそうですね」

シャーロット「それで戦いの形式だけど、これは闘技大会と違ってバトルロイヤルなのよ!!」

リアン「ええっ!? バトルロイヤル!!?」

ノルン「だ、大丈夫なんですかそれ!? 大混戦になって怪我人がいっぱい出るんじゃ……」

シャーロット「ふふ、大丈夫よ。だって、舞台はこの島全域だもの」

リアン「え、えええ!!?」

ノルン「……大丈夫なのか大丈夫じゃないのかよくわからなくなってきました」

シャーロット「つまり、最後まで立っていた二人組が優勝なのよ。一定期間以上勝ち星を上げられなかった組は失格になるから逃げ回っても勝てないの」

リアン「よ、よくできてるなあ……」

シャーロット「それと暗黒仮面舞踏会独自のルールとして、勝者は敗者のパッシブスキルを一時的に借りることができるというものがあるわ」

ノルン「え、えええええ!!!? そんな常識破りな……!! 適合しない魔法とかでも使えるんですか!!?」

シャーロット「ええ。原理は不明だけどね。面白い大会でしょ?」

リアン「めちゃくちゃだ……」

ノルン「でも、ちょっとわくわくしてきたよ私……! 普段使えない魔法が使えるチャンスかもしれないし……!」

リアン「そ、それはそうかも……。ちなみに准教授は参加するんですか?」

シャーロット「いいえ、私は戦い向きの魔法じゃないから今回も救護に回るわ。安心して怪我してね」

ノルン「それなら、他の参加者の情報とか知りませんか? 調べようとしても全然情報が出てこなくて……」

シャーロット「暗黒仮面舞踏会への参加は直前まで秘匿するのが慣例なのよねえ。それに私が一方的に教えるのもフェアじゃないし……」

リアン「そ、そうなんですか……」

シャーロット「ごめんね! お詫びってわけじゃないけど、戦いの後は勝っても負けても私を頼ってね。すぐに全回復させてあげるから」

リアン「あ、ありがとうございます……!」

ノルン「頼りにさせていただきます……!」

 ◆

―海岸

 ザァーン ザザァーン

リアン「アクアシュート!!」バシュン!

ノルン「ホーリーレイ!」ギュオッ!

 流木「」バギャアン

ノルン「どんな相手とかち合うかわからない以上、基礎と連携を磨くしかないね」

リアン「うん。でも、いける気がしてきたよ……!」


↓1 対策の成果
01-80 経験を積んだ
81-85 ノルンパッシブ強化
86-90 リアンパッシブ強化
91-95 デュエット強化
96-00 上記全て


 バシャァン カッ ギュオオッ

マリン「……」ジー


リアン「……あ、マリンちゃん!」


マリン「!」ビクッ

 ちゃぷんっ


ノルン「潜っちゃったね……」

リアン「こ、怖がらせちゃったのかも……。一度、私たちの魔法で叩かれたから……」

ノルン「あ、そっか……。お菓子、持ってったら食べてくれるかな……?」

リアン「多分、食べてくれると思う……! シチューも美味しそうに食べてたし……!」

ノルン「そうなんだ……!」


リアン(そうして、私たちは暗黒仮面舞踏会への対策を進めた)

リアン(当日どうなるかはわからないけれど……やれるだけやろう……!)

 ◆


―2月4週
 教室

先生「お前たち、今週末の夜は無闇に外へ出るなよ」

生徒A「え、なんで?」

先生「その夜、この島は仮面貴族たちの〝社交界〟と化すからな……。仮面貴族たちのダンスパーティに付いてこれる自信があるなら別だが、そうでないなら大人しくしていた方が身のためだ」

生徒B「なんかすごそ〜!」

先生「忠告はしたからな? ククク、先生も今から楽しみだ……」


リアン「……も、もしかして……」

ノルン「先生も参加するのかな……?」


ルウェリア「……」グッ

サーナ「……」ニヤリ


―次の遺跡発見率[-/-]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の祈り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不撓〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈風神〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈神域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈爆炎〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・進路について考える
・暗黒仮面舞踏会で勝つ
・期末テストで良い点を取る
・みんなと楽しく過ごす!!

2月4週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、暗黒仮面舞踏会に移ります

―2月4週 某日
 学生通り

 ワイワイ ガヤガヤ

フィー「」スタスタ

 ワア…イケメン…カッコイイ…ダカレタイ…

イエリア「」トコトコ

 カワイイ…チンマイ…ヨウジョ…


フィー「やはりイエリア様は目立ちますね。そこかしこから熱い視線を感じます」

イエリア「フィーでしょ、目立ってるのは……。ん……何か、不思議な香りが……」


 ラーメン屋「」


イエリア「らーめん……?」

フィー「麺類料理のようですね。スープに漬けて食べるタイプでしょうか」

イエリア「フィー、私あれ食べてみたい」

フィー「えっ……うーん……この香りから察するに、塩分と油分が過剰であまり健康に良くなさそうですが……」

イエリア「私、聖鍵だよ? この程度の偏食くらいで健康を損なったりしないと思う」

フィー「いや、聖鍵に求められたのは人造種管理と大神殿解放の二つであって、胃袋の強さではないと思うのですが……」

イエリア「……どうしても、だめ?」ウワメヅカイ

フィー「」ズギュゥゥン

フィー「……仕方ないですね。今回だけですよ」

イエリア「やった!」

 ◇

―ラーメン屋 店内

店主「へいらっしゃい!!!! お嬢様方、何名様で!!?」

フィー「二人です」

店主「ではこちらへどうぞ!!!!」


 ストッ

店主「ご注文は!!!?」

イエリア「あ、え、えと……」キョロキョロ

フィー「子供にも食べやすいものはありますか?」

店主「それでしたらこのお子様ラーメンがおすすめです!!!」

フィー「ではそれを二つ」

店主「承りました!! 少々お待ち下さい!!!」



イエリア「あ、ありがと、フィー……」

フィー「ふふ、お安い御用ですよ。イエリア様をエスコートする為にいるのですから、私は」

 ◇

イエリア「それにしても……なんか緊張する……」

フィー「実際、店内全体が奇妙な緊張感に満ちています。ここは少し、戦場に似ている」

イエリア「そ、そうなの……?」

フィー「はい。ラーメンを食すことは、もしかしたら……」


店主「お子様ラーメン二つ、お待ち!!」


 お子様ラーメン「」ドン!


イエリア「わあ……! 食べていい? 食べていい?」

フィー「現代の作法に従い、まずはいただきますをしましょう」

イエリア「う、うん……!」

イエリア「いただきます……!」
フィー「いただきます」

 ◆

―学生通り

イエリア「うぅ……」

フィー「……イエリア様」

イエリア「……お腹が……重い……」

フィー「……よくがんばったね。少し、そこのベンチでゆっくりしようか」

イエリア「うん……」

 ◇

イエリア「最初の辺りは、あの濃厚な味を素直に美味しく味わえたんだけど……。だんだん、その味の濃さとか油の重さが苦しくなってきて……」

フィー「……現代風の味付けは、私の作る料理よりも遥かに多くの油や塩を多用するからね……。ごめんね、現代に合わせられなくて」

イエリア「ううん……。フィーは私たちの健康を考えて料理を作ってくれてるんだもん。フィーは無理に現代に合わせなくていいと思う」

フィー「そう言ってくれると嬉しいけど……」

イエリア「むしろ、今はフィーの作る濃くない料理が恋しいかも……」

フィー「……! それなら……今度、濃くないラーメンを作ってあげようか?」

イエリア「えっ……つ、作れるの?」

フィー「クロリアさんやリエムちゃんに作り方を聞いてみるよ。どうせなら、イエリアが最後まで美味しく食べられるものを作りたいしさ」

イエリア「フィー……えへへ…ありがとう……」

 ◆

本日はここまで

フィーさんは現代や旧ユリトー文明時代よりも昔の、食文化があまり発達していない時代に生まれたインテリジェンスソードのため、その頃に染み付いた食習慣により料理は薄味にしがちなようです
そしてそのフィーさんの料理を長い間食べてきたイエリアさまも舌が薄味に慣れているため、現代風の濃いめの味付けには適応し切れない面があります
今後の過ごし方次第ではありますが、時間をかけて慣らしていけば現代の味の濃い食べ物も食べられるようになるかもしれません

遺跡部のメンバーは成績も優秀な上に大会でも実績を残しているため、内部進学はもちろん外部へ進学する場合でもかなり有利なのは間違いないでしょう
リアンは自分の成績のことで悲観していますが、ダブル優勝者という絶大なアドバンテージがあるため、進学に関しては実はかなり有利だったりします

―2月4週 某日
 海岸

マリン(E:ゆったり貫頭衣)「……」パシャパシャ


リアン(海岸に来てみると、岩に腰掛けたマリンちゃんが素足でぱしゃぱしゃと水を蹴っていた)

リアン(それにしても……マリンちゃん、少し薄着だけど寒くないのかな……?)


リアン「こんにちは、マリンちゃん」

マリン「!」ビクッ

マリン「あ……リアン……。驚かせないで……」

リアン「ご、ごめんね……」

マリン「……」

リアン「その……寒くない……?」

マリン「全然……。マリン、もっと寒いとこから来たんだもん」

リアン「あ、そっか……。元々はノースオーシャンの出身なんだもんね」

マリン「……」


 ヒュオオオオ


マリン「……」ブルッ

マリン「へっくち!」

リアン「ああっ……! や、やっぱり寒いんじゃ……」

マリン「……人間の姿のせいだもん……」

リアン「で、でも寒いなら……もっとあったかい格好しようよ……!」

マリン「……これしかないもん」

リアン「じゃあ買ってあげるから! 服屋さんに行こっ」

マリン「やだ……人間の作った服なんて……へっくち!」

マリン「あぅ……」

リアン「体を冷やす方がもっとだめだよ……! また具合が悪くなっちゃうよ……!」

マリン「むー……」

 ◇

―アパレルショップ「アイランド・ヴィレッジ」


マリン「ほわぁ……」キョロキョロ


リアン(服屋に入ったマリンちゃんは、物珍しそうに店内を見回している)


リアン「マリンちゃん、どんな服がいい?」

マリン「どれがいいの?」

リアン「うーん、そうだね……。あったかい服なのは大前提として……。でも最近の服は一見薄手でも防寒性能が高いのもあるから……」

↓1
01-30 マーメイドドレス
31-60 水の羽衣
61-90 まほうのスクールみずぎ
91-00 ???「話は聞かせてもらったわ!」

リアン「……あ! マリンちゃん、これはどうかな……?」スッ


リアン(そう言って私が手に取ったのは、金魚のヒレのようにひらひらしたレースがいっぱいのマーメイドドレス)

リアン(しかも完全防水で保温性も高いらしい。マーメイドの名の通り、水中でも動きを阻害せず優雅に泳げるのだとか。マリンちゃんにぴったりではないだろうか)


マリン「これがいいの?」

リアン「うん。あったかくて、着たままでも泳げるんだって。試着してみる?」

マリン「……どうやって着るの?」

リアン「あっ……」

 ◇

―試着室

リアン「じゃあマリンちゃん、今着てる服を脱いでもらってもいい?」

マリン「うん」ヌギヌギ

 パサッ…

リアン(マリンちゃんは素直に着ていた貫頭衣を脱いだ。多分、羞恥とかの感覚が私たちとは違うのだろう)

リアン(そしてあらわになる、マリンちゃんの小さく細く儚げな幼い体……。肌は透き通るように美しく、瑞々しい潤いが感じられる……。綺麗な肌のことを白魚のような肌というし、海竜であるマリンちゃんの肌が美しいのは必然かもしれない)

リアン(……よし、試着させてあげよう!)

 ◇

マリン「……」(E:マーメイドドレス)

リアン「どうかな……?」

マリン「……へんな感じ。マリン、ひらひらしてる。あったかい海に住んでる魚みたい」

リアン「熱帯魚をモチーフにしてるんだって。そういうの、あんまり好きじゃない……?」

マリン「んーん。ひらひらしてるの、嫌じゃない。思ったより動きやすいし」

リアン「本当!? えへへ、良かった……。それじゃあ、一着はこれにしよっか」

マリン「うん」

 ◇


リアン(そうして私は、マリンちゃんにマーメイドドレスと、あと普段着として使えそうな防水の服を何着か買ってあげた)

リアン(いくらアイヴィレが庶民の味方とは言っても、そこそこ派手な出費となってしまった……)

リアン(でもこれでマリンちゃんが風邪を引かなくて済むなら全然良いし、本人も嫌ではなさそうだったから良かった……)

リアン(……暗黒仮面舞踏会って賞金とかあるかなあ)


―海岸 夕方

 ザァーン ザザァーン

マリン「リアン……。服、ありがと……」

リアン「ううん、気にしないで。それじゃあ私は帰るけど、何か困ったことがあったらいつでも言ってね」

マリン「うん」

リアン「またね、マリンちゃん!」

マリン「またね、リアン……」

 ◆

―2月4週 某日
 海岸

竜人の少女「ドラゴンダイブッ!!」ゴオオッ

お団子の少女「っ」サッ

竜人の少女「まだだ!! ドラゴンターン!! ドラゴンアタック!!!」タンッ ゴオオオオッ

お団子の少女「くっ! ヴァニッシュ!」バッ

竜人の少女「うおおッ!?」ズザザッ

 シュゥゥン―

竜人の少女「うぐっ……! 完成したか……! 触れた物質の魔力だけを消し飛ばす魔法……!!」

お団子の少女「はあ、はあ……はい! これなら燃費も悪くない……来年の優勝は私たちのものです……!!」

竜人の少女「ハハッ、ノッてきたな……!! リアノルサーナが居座ってるのは来年までだ……! 奴らが卒業する前にリベンジを果たすぞッ!!」

お団子の少女「ふふ、彼女らのいない再来年大会は消化試合ですかね」

竜人の少女「いいや、オレたちとタメのヒーティがいる。あいつの火力は侮れんぜ……!」

お団子の少女「むむ、なかなか簡単にはいかないようですね。でもその方が燃えるというもの……」

竜人の少女「おうよ! へへ、お前もわかるようになってきたな……!」

お団子の少女「誰かさんのせいでね」



リアン(マリンちゃんと別れて海岸沿いを歩いていると、遠くの方から魔法の音が聞こえたから見に来てみたら――)

リアン(デュエット大会準優勝の二人組だ……!)


竜人の少女「……ん? おい、そこにいるのは誰だ? コソコソ隠れてないで出て来い」

リアン(ひえっ!?)

お団子の少女「こら、どうしてそんな怖い言い方しかできないんですか。あなたの火を見たら隠れるのは自然な反応でしょう」

竜人の少女「いや、ビビって隠れてる感じじゃねえ。というかこの気配……」

竜人の少女「リアンだな!?」


リアン(私は諦めてすごすごと姿を現した……)


リアン「な、なんでわかるの……?」

竜人の少女「へっ、竜人の感覚をナメんなよ? 久しぶりだなリアン!」

お団子の少女「ただの地獄耳です。お久しぶりです、リアンさん」

リアン「う、うん。久しぶり、二人とも……。特訓してたの?」

竜人の少女「おう。お前たちにゃ負けてらんねーからな」

お団子の少女「リアンさんこそ、こんなところで何を?」

リアン「ちょっと、人を送ってきたの。もう帰るところだよ」

お団子の少女「……人を? デートですか?」

リアン「えっ」

竜人の少女「で……デート……!?/// お、おい……リアンお前……!」

リアン「い、いや――」

竜人の少女「エッチすぎんだろ!! 学生がしていいことじゃねーぞ!!!」

リアン「え――ええ!?」

お団子の少女「……しまった」

 ◇


竜人の少女「な、なんだ……デートじゃなかったのか……」

お団子の少女「すみません……。このトカゲがウブウブすぎるのを忘れてました……」

竜人の少女「だ、誰がウブだ!! 普通だろ!!?」

お団子の少女「はいはい……。お引き留めしてすみませんでしたね」

リアン「う、ううん……。別に良いけど……。あ、そうだ! 一つ聞いてもいい?」

お団子の少女「何でしょう? 戦術や魔法に関することは教えられませんよ?」

竜人の少女「言っとくがオレたちはデートとかしてねーからな!?」

リアン「ち、違うよ! 今週末の夜の、あれ……。二人は参加する……?」

お団子の少女「……」チラ

竜人の少女「……おう、参加するぜ。だがオレたちの目標はあくまで学内闘技大会だ。舞踏会はルールが変則的すぎるからな」

お団子の少女「相手の能力を奪取できるというのも面白いですが、運の要素が大きすぎますからね」

竜人の少女「そういうこった。まあ出るからには手を抜くつもりはないけどな!!」

お団子の少女「リアンさんもご参加予定で?」

リアン「うん。デュエット大会の時と同じく、ノルンさんとね」

竜人の少女「ほう……! 今回のルールじゃ完全なリベンジにはならねえが、それでもお前たちに報復する最初の機会ってわけだ!」

リアン「ほ、報復だなんて……。お手柔らかに頼むよお〜」

竜人の少女「お前たち相手にお手柔らかに挑む余裕なんてあるわけねーだろ!!」

お団子の少女「ま、そういうわけですので……。こちらこそお手柔らかにお願いしますよ、リアンせんぱい?」ニコッ

リアン「う、うぅ……」


リアン(少なくとも一組は、強敵が参加することが確定してしまった……! どうなる、暗黒仮面舞踏会……!?)

 ◆

―2月4週 週末 夕方
 リアンの部屋

リアン(暗黒仮面舞踏会の開始の合図は、参加者の携帯端末に送られてくるらしい……)

リアン(私とノルンさんは、ひとまず私の部屋で開始まで待機していた……)


リアン「……」

ノルン「……そういえば、リエムちゃんとアリムちゃんは?」

リアン「な、なんか今夜は用事があるんだって……」

ノルン「それって……」

リアン「……正直、あの二人が参加しているなんて考えたくないというか……」

ノルン「アリムちゃんは言わずもがな、最近はリエムちゃんの実力も凄いからね……。もしあの二人でペアを組んでいるとしたら……」


 リアンとノルンの端末「ヴー、ヴー」


リアン&ノルン「!!」


 端末の画面『暗黒仮面舞踏会開演のお知らせ 演者の皆様は、奮って舞台へお上がりくださいませ』


リアン「は、始まった……!」

ノルン「行こう……!」

リアン「うん……!」

 ◇

―暗黒仮面舞踏会 勝ち星[0/5]
 東海岸

リアン(そういうわけで私たちは、他の参加者を探し回って東海岸へやって来た)

ノルン「島のあちこちから激しい魔力の迸りを感じるね……。もう既に戦いは始まってるみたい」

リアン「私たちもそろそろ戦わないと、時間切れで失格になっちゃうんだよね」

ノルン「うん。でもその心配は不要みたいだよ」スッ


ヒーティ「リアン先輩ッ! ノルン先輩ッ!」タッタッタッ

スイス「ヒーティちゃン!」タタタッ


リアン「……! ヒーティちゃんに、スイスちゃん!」

ヒーティ「先輩たちも参加してたんですかッ……!」

リアン「そういうヒーティちゃんたちこそ……!」

ヒーティ「えへへ……スイスちゃんと一緒に出ることになっちゃって」

スイス「うん……!」

ノルン「そうだったんだね……!」

ヒーティ「ふふふ、そういうわけですから先輩たちが相手でも手加減はしませんよッ!!」

スイス「スイス、今度は負けナい……!」

ノルン「ふふ、こっちも手加減はしないからね?」

ヒーティ「望むところですッ……! では、いざ尋常に――」

リアン「し、勝負っ!」


 ◆虹色の二重奏
  合計踏破力[9] 合計戦闘力[12] 合計持続力[12/12] 防御[6]
 ◇リアン (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)
 ◇ノルン (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)
 ☆虹   ( デュエット:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+2)
 ・水の祈り(痛恨無効、水無効、火半減、一度だけ全てのダメージ半減)
 ・神域(味方の全ステータス+10%、闇特効)

 VS

 ◆わんわんとスイス
  合計踏破力[12] 合計戦闘力[9] 合計持続力[10/10] 防御[5]
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)
 ◇スイス  (雷の魔法:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+4)
 ☆希望   ( デュエット:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+3)
 ・爆炎(コンマ10%不利、与ダメージ+4)
 ・機動強化(踏破力+3)

 ――ボス戦闘開始――

↓1
01-40 失敗 味方に7ダメージ(半減で3)
41-95 成功 敵方に7ダメージ
96-00 会心 敵方に14ダメージ 勝利

属性耐性のルールを忘れていたのでこのレスから適用します。今回は相手二人のうち一人の属性に耐性を持っているため、半分の確率で半減できるとします
――――――――――――――――――――――――――――――――――

―暗黒仮面舞踏会 勝ち星[0/5]
 ◆虹色の二重奏
  合計踏破力[9] 合計戦闘力[12] 合計持続力[12/12] 防御[6]
 ◇リアン (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)
 ◇ノルン (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)
 ☆虹   ( デュエット:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+2)
 ・水の祈り(痛恨無効、水無効、火半減、一度だけ全てのダメージ半減)
 ・神域(味方の全ステータス+10%、闇特効)

スイス「」タンッ

リアン「ううっ、やっぱり速い……!」

スイス「」シャシャッ

リアン「バブルバリア!」ポワポワン

スイス「むむ……!」

リアン「あれ……? スイスちゃん、剣は使わないの?」

スイス「スイス、もう剣にしない……! こっちの手なら、傷付かナいから……!」

リアン「わあ……!」

スイス「それにスイスには……これもアるもん!」パリッ

リアン「うわわわ!! 電気はやめてえええ!!」ビリビリ


ノルン「リアンちゃん!!」

ヒーティ「行かせませんッ! 私じゃ水のリアンさんには勝てませんが、電気のスイスちゃんなら勝てるッ……! これが私たちの勝ち筋ですッ!!」

ノルン「舐めないでッ!! ホーリーレイ!!」ギュオオオッ

ヒーティ「う、うわああああ!!」ドッギャアアアン!


 ◆わんわんとスイス
  合計踏破力[12] 合計戦闘力[9] 合計持続力[3/10] 防御[5]
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)
 ◇スイス  (雷の魔法:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+4)
 ☆希望   ( デュエット:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+3)
 ・爆炎(コンマ10%不利、与ダメージ+4)
 ・機動強化(踏破力+3)

↓1
01-20 失敗 味方に7ダメージ(半減で3)
21-40 火耐 味方に3ダメージ(半減で0)
41-95 成功 敵方に7ダメージ 勝利
96-00 会心 敵方に14ダメージ 勝利

―暗黒仮面舞踏会 勝ち星[0/5]
 ◆虹色の二重奏
  合計踏破力[9] 合計戦闘力[12] 合計持続力[12/12] 防御[6]
 ◇リアン (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)
 ◇ノルン (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)
 ☆虹   ( デュエット:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+2)
 ・水の祈り(痛恨無効、水無効、火半減、一度だけ全てのダメージ半減)
 ・神域(味方の全ステータス+10%、闇特効)


ヒーティ「ううっ、でもこの距離ならッ! ファイアシュート!!」ゴウッ

ノルン「ッ!」


リアン(ノルンさんが……! くっ……ここからでも、無理矢理……!!)ビリビリ

リアン「ア、ムリタ……!」ポワンッ


ノルン「リアンちゃん……!」ポワン…

ヒーティ「そんな……防がれた……!?」

 〈水の祈り〉により火半減および初撃半減発動!


 ◆わんわんとスイス
  合計踏破力[12] 合計戦闘力[9] 合計持続力[3/10] 防御[5]
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)
 ◇スイス  (雷の魔法:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+4)
 ☆希望   ( デュエット:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+3)
 ・爆炎(コンマ10%不利、与ダメージ+4)
 ・機動強化(踏破力+3)

↓1
01-20 失敗 味方に7ダメージ
21-40 火耐 味方に3ダメージ
41-95 成功 敵方に7ダメージ 勝利
96-00 会心 敵方に14ダメージ 勝利

―暗黒仮面舞踏会 勝ち星[0/5]
 ◆虹色の二重奏
  合計踏破力[9] 合計戦闘力[12] 合計持続力[12/12] 防御[6]
 ◇リアン (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)
 ◇ノルン (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)
 ☆虹   ( デュエット:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+2)
 ・水の祈り(痛恨無効、水無効、火半減、一度だけ全てのダメージ半減)
 ・神域(味方の全ステータス+10%、闇特効)


ノルン「リアンちゃんの守りがある今なら……! ライトステップ!」パヒュンッ

ヒーティ「!!? ど、どこへ――」


ノルン「スピードブースターッ!!」ギュオオオオッ

ヒーティ「う、うわあああああああああっっっ!!」

スイス「わああああアアアア!!!」


 ―勝利!

 ◇

スイス「うぅ……負けちゃっタ……」

ヒーティ「ごめんね、スイスちゃん……。私がもっとちゃんとノルンさんを抑えていれば……」

スイス「んーん……。スイスも、リアンさまを抑えるので精一杯で……何もできなかった……」

ヒーティ「スイスちゃん……」

クロリア「はいはい、反省会はそこまで。二人とも外傷こそありませんが、念のため診察させてくださいね」スッ

ヒーティ「クロリアさん!」

ロロナ「あのリアン殿を数秒抑えられただけでも大金星だぞ、スイス」

スイス「スイス、大金星……?」

ロロナ「そうだとも。胸を張れ」

スイス「……うん!」

クロリア「ふふ……本当によくがんばりました。ヒーティ様も……スイスちゃんに付き合ってくれて、ありがとうございます」ペコ

ヒーティ「い、いいえ……! 自分も、参加してみたかったので……! えへへ、楽しかったです……!」

スイス「スイスも、楽しかっタ……!」

 ◇

ヒーティ「それじゃあ、次の戦いも頑張ってくださいッ! 応援してますッ!!」

スイス「がんばっテ……! スイスも、応援してル……!」

ロロナ「スイスたちを負かしたからには、何がなんでも優勝してもらわんとな」

クロリア「私も救護班として働いているので、何かあったらいつでも呼んでくださいね。すぐに駆けつけます」


リアン「うん、ありがとう……! 次もがんばります……!」

ノルン「絶対、優勝するね……!」


リアン(そうして私たちは、初戦に無事勝利することができた)

 ◆

―暗黒仮面舞踏会 勝ち星[1/5]
 南海岸

 ザァーン ザザァーン

リアン「……ん? そういえば、なんだか体が軽いような……」ピョンピョン

ノルン「もしかして、暗黒仮面舞踏会のルールの……」

リアン「あ! 勝った相手の能力を一部借りられるっていう……」

ノルン「……私は、何やら体の奥で熱い魔力が迸ってる気がする……。もしかしたら……。試しにあの流木に――ファイア!」ボウッ!

 火「」ゴオッ

 流木「」スカッ

ノルン「……火魔法、使えた。けど……」

リアン「……ヒーティちゃんの、精度の甘いとこまで借りちゃったんだね……」

ノルン「ふふっ、そうみたい」


竜人の少女「へえ? ヒーティの奴かと思ったら――」

お団子の少女「あなたたちですか」

リアン「!」バッ

ノルン「あなたたちは、デュエット準優勝の……!」

竜人の少女「へっ、ここで会ったが百年目ってな。純粋なリベンジマッチとはいかねェが、リベンジの予行演習とさせてもらうぜッ!!」メラメラ

お団子の少女「ふふ、今度は前のようにはいきませんよ?」


 ◆虹色の二重奏
  合計踏破力[12] 合計戦闘力[12] 合計持続力[12/12] 防御[6]
 ◇リアン (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)
 ◇ノルン (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)
 ☆虹   ( デュエット:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+2)
 ・水の祈り(痛恨無効、水無効、火半減、一度だけ全てのダメージ半減)
 ・神域(味方の全ステータス+10%、闇特効)
 ・爆炎(コンマ10%不利、与ダメージ+4)
 ・機動強化(踏破力+3)

 VS

 ◆†高貴なる赤龍の血族†
  合計踏破力[7] 合計戦闘力[16] 合計持続力[8/8] 防御[5]
 ◇竜人の少女 (炎の魔法:踏破力+2、戦闘力+6、持続力+4)
 ◇お団子の少女(崩壊魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+2)
 ☆闘志    ( デュエット:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+2)
 ・竜炎(全ステータス+1)
 ・崩壊(戦闘力+3、持続力-1)
 ・防御+1(防御+1)
 ・再生+1(毎ターン持続力1回復)


 ――ボス戦闘開始――

↓1
01-27 失敗 味方に10ダメージ(初撃半減で5)
28-55 火耐 味方に5ダメージ(初撃半減で0)
56-95 成功 敵方に11ダメージ 勝利
96-00 会心 敵方に22ダメージ 勝利

―暗黒仮面舞踏会 勝ち星[1/5]
 南海岸
 ◆虹色の二重奏
  合計踏破力[12] 合計戦闘力[12] 合計持続力[7/12] 防御[6]
 ◇リアン (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)
 ◇ノルン (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)
 ☆虹   ( デュエット:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+2)
 ・水の祈り(痛恨無効、水無効、火半減、一度だけ全てのダメージ半減)
 ・神域(味方の全ステータス+10%、闇特効)
 ・爆炎(コンマ10%不利、与ダメージ+4)
 ・機動強化(踏破力+3)


リアン「アクアシュート!!」バシュンッ

お団子の少女「コラプス!」シュウン

ノルン「サンライト!」カッ

お団子の少女「くうっ……!」

竜人の少女「しゃらくせえッ! ドラゴンインフェルノ!!」メラメラメラッ

リアン「ううっ!? 水が蒸発して――」

お団子の少女「――隙あり。ヴァニッシュ」シュゥン―

リアン「――ッ!!」

 〈水の祈り〉によりダメージ半減!


お団子の少女「……!? 完璧に入ったと思ったのに……!」

竜人の少女「リアンの水、防御に磨きがかかったな。だが次はねェぜ……!」メラメラ

ノルン「くっ……リアンちゃん……!」

リアン「だ、大丈夫……! まだやれるよ……!!」


 ◆†高貴なる赤龍の血族†
  合計踏破力[7] 合計戦闘力[16] 合計持続力[8/8] 防御[5]
 ◇竜人の少女 (炎の魔法:踏破力+2、戦闘力+6、持続力+4)
 ◇お団子の少女(崩壊魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+2)
 ☆闘志    ( デュエット:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+2)
 ・竜炎(全ステータス+1)
 ・崩壊(戦闘力+3、持続力-1)
 ・防御+1(防御+1)
 ・再生+1(毎ターン持続力1回復)

↓1
01-27 失敗 味方に10ダメージ 敗北
28-55 火耐 味方に5ダメージ
56-95 成功 敵方に11ダメージ 勝利
96-00 会心 敵方に22ダメージ 勝利

―暗黒仮面舞踏会 勝ち星[1/5]
 南海岸
 ◆虹色の二重奏
  合計踏破力[12] 合計戦闘力[12] 合計持続力[2/12] 防御[6]
 ◇リアン (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)
 ◇ノルン (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)
 ☆虹   ( デュエット:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+2)
 ・水の祈り(痛恨無効、水無効、火半減、一度だけ全てのダメージ半減)
 ・神域(味方の全ステータス+10%、闇特効)
 ・爆炎(コンマ10%不利、与ダメージ+4)
 ・機動強化(踏破力+3)


リアン「アクアアサルト!!」バシュシュシュッ

お団子の少女「ッ! 対処し切れない……!」サッサッ

竜人の少女「くそっ、水は苦手だっつってんのに……!」

ノルン「もらった! ホーリーレイ!!」ギュオオオオッ

竜人の少女「チイッ……!」

 スカッ…

竜人の少女「……は?」

ノルン「えっ……」

リアン「ま、まさか……」

お団子の少女「…………」

ノルン「ヒーティちゃんんんん!!!!!」


 ◆†高貴なる赤龍の血族†
  合計踏破力[7] 合計戦闘力[16] 合計持続力[8/8] 防御[5]
 ◇竜人の少女 (炎の魔法:踏破力+2、戦闘力+6、持続力+4)
 ◇お団子の少女(崩壊魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+2)
 ☆闘志    ( デュエット:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+2)
 ・竜炎(全ステータス+1)
 ・崩壊(戦闘力+3、持続力-1)
 ・防御+1(防御+1)
 ・再生+1(毎ターン持続力1回復)

↓1
01-27 失敗 味方に10ダメージ 敗北
28-55 火耐 味方に5ダメージ 敗北
56-95 成功 敵方に11ダメージ 勝利
96-00 会心 敵方に22ダメージ 勝利

―暗黒仮面舞踏会 勝ち星[1/5]
 南海岸
 ◆虹色の二重奏
  合計踏破力[12] 合計戦闘力[12] 合計持続力[2/12] 防御[6]
 ◇リアン (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)
 ◇ノルン (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)
 ☆虹   ( デュエット:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+2)
 ・水の祈り(痛恨無効、水無効、火半減、一度だけ全てのダメージ半減)
 ・神域(味方の全ステータス+10%、闇特効)
 ・爆炎(コンマ10%不利、与ダメージ+4)
 ・機動強化(踏破力+3)


お団子の少女「何にしても、今がチャンス」

竜人の少女「いくぜ! ドラゴンダイブ!」ゴオオッ

リアン「ひえええっ!」サッ

ノルン「リアンちゃん!」

竜人の少女「付いてこれるかァ!? ドラゴンターンッ!」タンッ

ノルン「くうう、熱波で目が……!」

お団子の少女「もう一度……ヴァニッシュ!」

ノルン「う、あ……」シュゥン…

竜人の少女「トドメだ! ドラゴンアタック!!!」ゴオオオッ!!

リアン「う、うわあああああああああ!!!!」

 ドッギャアアアアン!!


 敗北……

 ◆

竜人の少女「ハーッハッハッハ! 変則ルールだったとは言え、勝ちは勝ちだ! ひとまず予行演習は大成功だな!!」

お団子の少女「ふう……。新技の使用感も好調でした。ふふ……闘技大会の優勝もいただきです……!」

竜人の少女「それじゃあオレたちはもう行くぜ! 救護班が着くまで敗北と砂の味でも噛み締めておけい!!」

お団子の少女「またあなたはそういう三下じみたことを……。とにかく私たちはもう行きますね。救護班は既に手配しておきましたのでご安心ください。では」



リアン「う、うぅ……」

ノルン「…………ぐすっ……」

リアン「ノルンさん……」

ノルン「私……リアンちゃんと……一緒に……。勝ちたかった……」

ノルン「うぅ……ひぐっ……えぐっ……」グスグス

リアン「…………」グッ


↓1〜3 多数決 運命を変える魔法を――
1.使う
2.使わない

なお本日はここまでです。夜遅くまでありがとうございました。このレスは多数決に含まれません

これ魔鍵の時と同じなら、改変前の記憶が残るからリアンちゃんズルして勝っちゃったって自己嫌悪に陥るのでは……

運命を変えることについてのデメリットは現状ありません。ただ、>>680様のおっしゃる通り、リアンさんの心に少し影が差すかもしれません

リアンとノルンは実際とてもつよいのですが、赤髪の二人もまた研鑽を怠ってはいなかったようです。ただ、それでも一撃入れば勝てる戦いでもあったので、ただただコンマが悪かったとしか……

もしノルンさんが涙を見せていなかった場合、リアンも勝負事で運命を変えようとは思わなかったかもしれません。リアンは不器用なので、どっちを選んでもきっと後悔していたと思います

―暗黒仮面舞踏会 勝ち星[1/5]
 南海岸
 ◆虹色の二重奏
  合計踏破力[12] 合計戦闘力[12] 合計持続力[2/12] 防御[6]
 ◇リアン (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)
 ◇ノルン (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)
 ☆虹   ( デュエット:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+2)
 ・水の祈り(痛恨無効、水無効、火半減、一度だけ全てのダメージ半減)
 ・神域(味方の全ステータス+10%、闇特効)
 ・爆炎(コンマ10%不利、与ダメージ+4)
 ・機動強化(踏破力+3)


リアン「アクアアサルト!!」バシュシュシュッ

お団子の少女「ッ! 対処し切れない……!」サッサッ

竜人の少女「くそっ、水は苦手だっつってんのに……!」


リアン(あれ……この感じ……まさか……)

リアン(私は――この状況を〝識っている〟……!!)


ノルン「もらった! ホーリー――」コォォォ

リアン「プリズムミスト!!」ブワッ

ノルン「レイ!!」ギュオオオオッ

竜人の少女「チイッ!! 光魔法が霧に乱反射して……おあああああッ!!!」ドッギャアアアアン

お団子の少女「……!」

 ―勝利!

 ◇

ノルン「リアンちゃん、ナイスアシスト……!」

リアン「う、うん」

竜人の少女「くっ……まさかあの局面で連携技を繰り出してくるとはな……! やられたぜ……」

お団子の少女「ここまでですか……。まあ、新技の感触は確かめられましたし良しとしましょう」

竜人の少女「オレたちを打ち負かしたからには絶対に負けたりすんじゃねーぞ!」

お団子の少女「私としても、できればあなたたちには勝って欲しいですね。絶対とまでは言いませんけど」

ノルン「任せて……!」

リアン「うん……勝つよ」


リアン(そうして私たちは、二戦目も無事に勝つことができた……)

 ◆

―暗黒仮面舞踏会 勝ち星[2/5]
 南海岸

ノルン「……それにしても。リアンちゃん、よくさっきの私の狙いが少しズレてたことに気付いたね……」

リアン「えっ……! あ、ええと……た、たまたまだよ! なんとなく、アシストした方が良い気がして……!」

ノルン「ふふ、張本人である私自身が撃つまで気付けなかったのに……。リアンちゃん、私より私のこと見てくれてるんだ……」

リアン「あ、はは……そうなのかも……」

ノルン「でも、お陰ですごく助かったよ! この調子で次も勝とうね!」

リアン「うん……!」


リアン(…………)

リアン(咄嗟に、ノルンさんのサポートをしちゃったけど……)

リアン(私、多分……運命を変えてしまったんだ……)

リアン(あのまま何もしなければ……ノルンさんの魔法は外れ……そこから相手の反撃を防ぎ切れず、負けていた……)

リアン(そしてノルンさんの涙を見て……私は……多分……)

リアン(…………こんな使い方、しても良かったのかな)

リアン(……これ……ただの、ズルじゃ……)



ルウェリア「リアンちゃん! ノルンさん!」ザッ

エンシァン「ほう……これはまた、強敵と相まみえてしまったな……!」ザッ


リアン「!!」

ノルン「その声は……ルウェリアちゃんにエンシァン先生!」

ルウェリア「ここでリアンちゃんたちにぶつかっちゃうなんて……」

エンシァン「勝ち進めばいずれはぶつかっていたんだ、どこで当たろうとも変わらん」

ノルン「ルウェリアちゃんは参戦するのはなんとなく予想してたけど……まさかエンシァン先生と組んでたなんて!」

エンシァン「フッ、優勝者には莫大な賞金が出るからな。参加しない手はない!」

リアン「えっ、賞金……!?」

ルウェリア「そうらしいよ。公には告知されてないけど、実はかなり出るんだって」

エンシァン「金の話になると良からぬ輩が湧くからな。それを危惧して公表はしていないのだろう」

ノルン「そ、そうなんだ……!」


ノルン(……でも、それなら。もし優勝すれば、リアンちゃんの学費を賄えるかも……!!)

リアン(勝てば……学費だけは、なんとかなる……? でも……)


エンシァン「まあそういうわけだ! お前たちには悪いが、遺跡部の資金の為に勝たせてもらうぞ!!」


 ◆虹色の二重奏
  合計踏破力[13] 合計戦闘力[16] 合計持続力[12/12] 防御[6]
 ◇リアン (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)
 ◇ノルン (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)
 ☆虹   ( デュエット:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+2)
 ・水の祈り(痛恨無効、水無効、火半減、一度だけ全てのダメージ半減)
 ・神域(味方の全ステータス+10%、闇特効)
 ・爆炎(コンマ10%不利、与ダメージ+4)
 ・機動強化(踏破力+3)
 ・竜炎(全ステータス+1)
 ・崩壊(戦闘力+3、持続力-1)

 VS

 ◆遺跡部の礎
  合計踏破力[14] 合計戦闘力[11] 合計持続力[10/10] 防御[6]
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)
 ☆信念   ( デュエット:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+1、防御+1)
 ・不撓(致命的なダメージを受けたとき一度だけ持続力1で耐え、直ちに敵方へ反撃を行う)
 ・貫通(確率で相手の防御50%無視。会心時は100%無視)
 ・踏破+1(踏破力+1)
 ・戦闘+1(戦闘力+1)
 ・持続+1(持続力+1)
 ・飛行(戦闘コンマ10%有利)

↓1
01-20 貫通 味方に7ダメージ(初撃半減で3)
21-40 失敗 味方に4ダメージ(初撃半減で2)
21-95 成功 敵方に10ダメージ
96-00 会心 敵方に20ダメージ

すみません、成功は40-95でした。コンマは特に影響のない範囲の数値だったため、そのまま進行します
――――――――――――――――――――――――――――――――――

―暗黒仮面舞踏会 勝ち星[2/5]
 南海岸
 ◆虹色の二重奏
  合計踏破力[13] 合計戦闘力[16] 合計持続力[9/12] 防御[6]
 ◇リアン (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)
 ◇ノルン (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)
 ☆虹   ( デュエット:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+2)
 ・水の祈り(痛恨無効、水無効、火半減、一度だけ全てのダメージ半減)
 ・神域(味方の全ステータス+10%、闇特効)
 ・爆炎(コンマ10%不利、与ダメージ+4)
 ・機動強化(踏破力+3)
 ・竜炎(全ステータス+1)
 ・崩壊(戦闘力+3、持続力-1)

ノルン「厄介な相手だけど……でも、エンシァン先生がいるなら迂闊にアースフラッドできないはず……!」

リアン「だね! 仲間まで巻き込んじゃうのが範囲技の厄介なところ――」

ルウェリア「アースフラッド!」ゴゴゴゴッ

ノルン「ええっ!?」

エンシァン「」フワッ ヒュンッ

リアン「ええええっ!!? 先生、飛んで――」

 ガオン!

リアン「くううっ……!!」ボワン…

エンシァン「ほう、今のを防ぐとは。流石は我が部の精鋭よ!!」フワフワ

ノルン「まさか……倒した相手の能力!?」

ルウェリア「ご名答! サーナさんほどじゃないけど、今の先生は空を飛べる……!」

エンシァン「クハハハハ! 穴掘りばかりしていたが、空を飛ぶというのも悪くないな!!」


 ◆遺跡部の礎
  合計踏破力[14] 合計戦闘力[11] 合計持続力[10/10] 防御[6]
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)
 ☆信念   ( デュエット:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+1、防御+1)
 ・不撓(致命的なダメージを受けたとき一度だけ持続力1で耐え、直ちに敵方へ反撃を行う)
 ・貫通(確率で相手の防御50%無視。会心時は100%無視)
 ・踏破+1(踏破力+1)
 ・戦闘+1(戦闘力+1)
 ・持続+1(持続力+1)
 ・飛行(戦闘コンマ10%有利)


↓1
01-20 貫通 味方に7ダメージ
21-40 失敗 味方に4ダメージ
41-95 成功 敵方に10ダメージ
96-00 会心 敵方に20ダメージ

―暗黒仮面舞踏会 勝ち星[2/5]
 南海岸
 ◆虹色の二重奏
  合計踏破力[13] 合計戦闘力[16] 合計持続力[5/12] 防御[6]
 ◇リアン (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)
 ◇ノルン (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)
 ☆虹   ( デュエット:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+2)
 ・水の祈り(痛恨無効、水無効、火半減、一度だけ全てのダメージ半減)
 ・神域(味方の全ステータス+10%、闇特効)
 ・爆炎(コンマ10%不利、与ダメージ+4)
 ・機動強化(踏破力+3)
 ・竜炎(全ステータス+1)
 ・崩壊(戦闘力+3、持続力-1)

ノルン「なら、こっちも範囲技で……! リアンちゃん、あれを!」

リアン「うん! ティアーズレイン……!」サァァァ

ノルン「サンライト!」カッ

ルウェリア「……! まずい、これは――」

エンシァン「間に合わん! ルウェリア、魔力を防御に回せ!」

リアン&ノルン「ウォータープリズム!!」

 キラキラキラ…


ルウェリア「く、うううう!!!」ジリジリ…

ルウェリア「それなら――エヴァポレイト!!」シュオッ


リアン「ううっ!? 私の雨が……蒸発してく……!?」

ノルン「そんな……!」


エンシァン「クッ……すまん、助かったぞルウェリア!!」グッ

ルウェリア「反撃開始です……!!」ザッ

 〈不撓〉発動! 持続力1で耐え、リアンたちに4の反撃ダメージ!


 ◆遺跡部の礎
  合計踏破力[14] 合計戦闘力[11] 合計持続力[1/10] 防御[6]
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)
 ☆信念   ( デュエット:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+1、防御+1)
 ・不撓(致命的なダメージを受けたとき一度だけ持続力1で耐え、直ちに敵方へ反撃を行う)
 ・貫通(確率で相手の防御50%無視。会心時は100%無視)
 ・踏破+1(踏破力+1)
 ・戦闘+1(戦闘力+1)
 ・持続+1(持続力+1)
 ・飛行(戦闘コンマ10%有利)

↓1
01-20 貫通 味方に7ダメージ 敗北
21-40 失敗 味方に4ダメージ
41-95 成功 敵方に10ダメージ 勝利
96-00 会心 敵方に20ダメージ 勝利

―暗黒仮面舞踏会 勝ち星[2/5]
 南海岸
 ◆虹色の二重奏
  合計踏破力[13] 合計戦闘力[16] 合計持続力[5/12] 防御[6]
 ◇リアン (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)
 ◇ノルン (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)
 ☆虹   ( デュエット:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+2)
 ・水の祈り(痛恨無効、水無効、火半減、一度だけ全てのダメージ半減)
 ・神域(味方の全ステータス+10%、闇特効)
 ・爆炎(コンマ10%不利、与ダメージ+4)
 ・機動強化(踏破力+3)
 ・竜炎(全ステータス+1)
 ・崩壊(戦闘力+3、持続力-1)


リアン「バインドジェル!!」ギュオッ

エンシァン「くっ! 相手にするとこれほど厄介とは……!」ガオンッ!


ノルン「こっちも限界が近い……! 一気に決める!」パヒュンッ

ルウェリア「光の速さ……! でもその軌道なら――エアブロック!!」キン!

ノルン「ッッ!」ガチッ

ノルン(それなら――固まった空気ごと、打ち砕く!!)カッ

ノルン「スピード、ブースタァーッ!!!」ガシャァンッ!

ルウェリア「う、うああああああっ」ドッギャアアアン!!


 ―勝利!

 ◇

エンシァン「ワハハハ、参った参った! 流石は我が部のトップエースたちよ! あいたた……」

シャーロット「こら、大声出さないの。ヒール」ポウ

ルウェリア「ありがとうございます、准教授。すぐに駆けつけてくれて」

シャーロット「いいのよ。ごめんねルウェリアちゃん、エンちゃんの我儘に付き合ってもらっちゃって」

エンシァン「我儘とはなんだ我儘とは。私は遺跡部の未来を真剣に考えてだな……」

ルウェリア「いえ、私自身も望んでここにいますから。遺跡部にも、エンシァン先生にも、本当にたくさんお世話になったんです」

シャーロット「……ふふ、そうね。あなたがここに来てから、そろそろ二年になるのよね……」

ルウェリア「はい……。でも、まだたったの二年です。来年も、大学に進んでも、まだまだお二人に教えて欲しいことはいっぱいあります。これからもよろしくお願いします、先生、准教授……!」

エンシァン「フッ……こちらこそ望むところだ。これからもよろしく頼むぞ、ルウェリア」

シャーロット「ふふ……良い教え子を持ったわねえ、エンちゃん……」



ルウェリア「ふふ、それにしてもまさかエアブロックを突破されるとは思わなかった。流石はノルンさんだね……」

ノルン「闘技大会での敗北がすっごく悔しかったんだもの……。ちょっとルールが違いすぎるから、リベンジ成功とは言えないかもしれないけど……」

ルウェリア「ううん。私の最高魔法を突破されたんだから、十分リベンジ成功だよ。……悔しいけどね」

ノルン「……私、絶対勝つよ」

ルウェリア「うん。勝ってよ。リアンちゃんと、一緒に」

ノルン「うん……!」

 ◆

―暗黒仮面舞踏会 勝ち星[3/5]
 学院 校庭

リアン(そうして私たちは、新たな相手を探して今度は学院の校庭に来た)

リアン(……静かだ。けれど、隠しきれない闘気と魔力が渦巻いている……)

リアン(そこにいたのは――)


サーナ「ふふ……そろそろ来る頃かと思っていましわわよ! リアン! ノルン!」

ノルン「サーナちゃん!」

ルル「ルルもいる!」

リアン「ルルちゃん!」

サーナ「わたくしの風とルルの剣が合わされば向かうところ敵なしでしたわ……。圧倒的勝利も嫌いではありませんけれど、少々歯ごたえがなくて退屈していたところですのよ……」ゴゴゴゴ

ルル「けっこうヒヤヒヤする場面もあった」

サーナ「こら! 雰囲気作りに水を差さないでくださいまし!」

ルル「ええ〜」

リアン「あ、あはは……」

ノルン「私たちもヒヤヒヤさせられてばかりだよ……」

サーナ「こほん。とにかく、参加者ももう残り僅か。恐らく、ここで勝った方が最終決戦への切符を勝ち取ることになりますわ」

リアン「最終決戦……!」ゴクッ

サーナ「頂点に挑むのに、どちらが相応しいか……雌雄を決する時ですの! 準備はよろしくて!?」ヒュルヒュル…

ルル「ん!」

ノルン「もちろん!」ヴンッ

リアン「や、やれるよ……!」

サーナ「では、いざ尋常に――勝負ですわ!!」ビュオッ


 ◆虹色の二重奏
  合計踏破力[13] 合計戦闘力[16] 合計持続力[12/12] 防御[6]
 ◇リアン (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)
 ◇ノルン (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)
 ☆虹   ( デュエット:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+2)
 ・水の祈り(痛恨無効、水無効、火半減、一度だけ全てのダメージ半減)
 ・神域(味方の全ステータス+10%、闇特効)
 ・爆炎(コンマ10%不利、与ダメージ+4)
 ・機動強化(踏破力+3)
 ・竜炎(全ステータス+1)
 ・崩壊(戦闘力+3、持続力-1)
 ・不撓(致命的なダメージを受けたとき一度だけ持続力1で耐え、直ちに敵方へ反撃を行う)
 ・貫通(確率で相手の防御50%無視。会心時は100%無視)

 VS

 ◆ルルサナ
  合計踏破力[12] 合計戦闘力[15] 合計持続力[13/13] 防御[9]
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈風神〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ☆守りの風 ( デュエット:踏破力+1、戦闘力+2、持続力+3)
 ・風神(踏破力+2、戦闘力+2)
 ・防御強化(自身の防御値を持続力と同じ値にする)
 ・踏破+2
 ・戦闘+2
 ・持続+2
 ・会心+5

↓1
01-50 失敗 味方に9ダメージ(初撃半減で4)
51-75 成功 敵方に11ダメージ
76-95 貫通 敵方に16ダメージ 勝利
96-00 会心 敵方に40ダメージ 勝利

―暗黒仮面舞踏会 勝ち星[3/5]
 学院 校庭
 ◆虹色の二重奏
  合計踏破力[13] 合計戦闘力[16] 合計持続力[12/12] 防御[6]
 ◇リアン (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)
 ◇ノルン (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)
 ☆虹   ( デュエット:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+2)
 ・水の祈り(痛恨無効、水無効、火半減、一度だけ全てのダメージ半減)
 ・神域(味方の全ステータス+10%、闇特効)
 ・爆炎(コンマ10%不利、与ダメージ+4)
 ・機動強化(踏破力+3)
 ・竜炎(全ステータス+1)
 ・崩壊(戦闘力+3、持続力-1)
 ・不撓(致命的なダメージを受けたとき一度だけ持続力1で耐え、直ちに敵方へ反撃を行う)
 ・貫通(確率で相手の防御50%無視。会心時は100%無視)


ノルン「ホーリーレイ!」ギュオオッ

ルル「!」バッ ガガガッ

ルル「ふう……。サーナは、ルルが守る……!」シュウウ…

リアン「ノルンさんのホーリーレイを受けてかすり傷……! なんて堅さ……!!」

サーナ「そしてルルは、わたしくが守りますわ!!」ビュオオッ

ノルン「くっ……!」

リアン「この乱気流の中じゃ、雨も霧も撒けない……!」

ルル「」ヒュオンッ

リアン「速い! バブルバリア!」ボワンッ

ルル「」シャシャッ ボワボワンッ

ルル「むー……! リアンも堅い……!」

リアン「そうだ……防御が堅いなら! でぇい!」ザッ

 ガオン!

ルル「わきゃっ!?」フラッ

サーナ「ルル!!」ビュンッ

ノルン「取った! 火と光の複合魔法――シャインフレア」カッ!!

サーナ「ルルはやらせませんわ!!! ウィンドバリア!!」ブワッ

 風の障壁「」ジュワワワ…

ルル「あ……さ、サーナ……」

サーナ「ぐぐ……ま、負けませんわ……!! ルルは、わたくしが……!!」

ルル「……んーん。ルル、へーき。サーナと一緒なら――」

 ぎゅっ……

サーナ「ルル……。ええ、そうですわね……。わたくしも、ルルと一緒なら……」


 風の障壁「」ピシッ バシィン……


 ―勝利!

 ◇


ルル「む〜……リアン、エンしゃんの技使うなんてずるい!」プンスコ

リアン「ご、ごめんね。でもそういうルールだったから……」

サーナ「完全に想定外の一撃でしたわね……。まさかこんなにあっさり負けてしまうとは……」

ノルン「暗黒仮面舞踏会、こういうのがあるから怖いよね……。当のエンシァン先生も空を飛んで来たし……」

ルル「エンしゃん空飛んだの!?」

リアン「う、うん。飛んでたよ……私もびっくりした」

サーナ「暗黒仮面舞踏会、恐ろしい戦場ですわ……」

 ◇

本日はここまで
次回、暗黒仮面舞踏会ラストダンス編です。最後の演目の相手は一体誰なのでしょうか。お楽しみに


 リアンたちの端末「」ヴー、ヴー

リアンたち「!!」


 端末『暗黒仮面舞踏会 ラストダンス案内』

 端末『最終演者の方々の位置情報を送信いたします。最後の舞踏へ向けてご活用くださいませ』

 端末の画面『』ポンッ


リアン(私とノルンさんの携帯端末に無機質な音声案内が流れ、島の地図が表示された)

リアン(地図には私たちの組と……もう一組の現在位置が表示されている)

リアン(もう一組の方は……北側の断崖岬にいる……)


サーナ「ラストダンスですわね……! わたくしは舞台から降りてしまいましたが、燃えてきましたわ……!」

ルル「誰なんだろ、相手」

ノルン「……誰だろうと、ここまで来たら勝つよ、私……!」グッ

リアン(……私の予想が間違っていなければ……あの思い出の岬で待ち構えている相手は……きっと……)

 ◇

―断崖の岬

 ザァーン ザザァーン…

 ザッザッ…

リアン(冬の終わりが近いからか、月の光に照らされた岬の地面には微かな命の気配がある)

リアン(そして……その二人は、海の方を向いて静かに佇んでいた)


リエム「……リアンさま」

アリム「……来たわね。待ちくたびれたわ」


リアン「リエムちゃん……アリムちゃん……」

ノルン「やっぱり、あなたたちだったんだね。最後まで勝ち残ったのは」

アリム「ええ。どうしても……優勝したい理由があったから」

リエム「はい……。わたしたちにも、譲れないものがあります……」

リアン「……! そ、そうなの……!?」

アリム「そうよ。でもだからって、勝ちを譲るとかはやめてよね。正々堂々勝ち取りたいの。ね、リエム」

リエム「はい。わたしたち自身の手で、勝ち取って……リアンさまに――」

リアン「へ、私に……?」

ノルン(……! もしかしたら……リエムちゃんとアリムちゃんも……!)

アリム「お喋りはこれくらいにして、そろそろ始めましょうか」

アリム「この島の頂点を決める戦い――暗黒仮面舞踏会の、最終楽章を――!!」


 ◆虹色の二重奏
  合計踏破力[15] 合計戦闘力[18] 合計持続力[12/12] 防御[8]
 ◇リアン (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)
 ◇ノルン (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)
 ☆虹   ( デュエット:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+2)
 ・水の祈り(痛恨無効、水無効、火半減、一度だけ全てのダメージ半減)
 ・神域(味方の全ステータス+10%、闇特効)
 ・爆炎(コンマ10%不利、与ダメージ+4)
 ・機動強化(踏破力+3)
 ・竜炎(全ステータス+1)
 ・崩壊(戦闘力+3、持続力-1)
 ・不撓(致命的なダメージを受けたとき一度だけ持続力1で耐え、直ちに敵方へ反撃を行う)
 ・貫通(確率で相手の防御50%無視。会心時は100%無視)
 ・風神(踏破力+2、戦闘力+2)
 ・防御強化(自身の防御値を持続力と同じ値にする)

 VS

 ◆金糸の姉妹人形
  合計踏破力[14] 合計戦闘力[24] 合計持続力[14/14] 防御[7]
 ◇リエム (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)
 ◇アリム (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)
 ☆シンクロ( デュエット:ステータスが高い方に同期し、パッシブスキルを共有化する)
 ・献身(味方がいるとき全ステータス+1。親しい味方がいる場合は+2)
 ・会心強化(会心率+10%)
 ・水の祈り(痛恨無効、一度だけ全てのダメージ半減)


 ――最終楽章開幕――

↓1
01-85 失敗 味方に16ダメージ(初撃半減で8)
85-92 成功 敵方に15ダメージ(初撃半減で7)
93-00 貫通 敵方に18ダメージ(初撃半減で9)

―暗黒仮面舞踏会 勝ち星[4/5]
 断崖の岬
 ◆虹色の二重奏
  合計踏破力[15] 合計戦闘力[18] 合計持続力[4/12] 防御[8]
 ◇リアン (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)
 ◇ノルン (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)
 ☆虹   ( デュエット:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+2)
 ・水の祈り(痛恨無効、水無効、火半減、一度だけ全てのダメージ半減)
 ・神域(味方の全ステータス+10%、闇特効)
 ・爆炎(コンマ10%不利、与ダメージ+4)
 ・機動強化(踏破力+3)
 ・竜炎(全ステータス+1)
 ・崩壊(戦闘力+3、持続力-1)
 ・不撓(致命的なダメージを受けたとき一度だけ持続力1で耐え、直ちに敵方へ反撃を行う)
 ・貫通(確率で相手の防御50%無視。会心時は100%無視)
 ・風神(踏破力+2、戦闘力+2)
 ・防御強化(自身の防御値を持続力と同じ値にする)


リエム&アリム「パーフェクトシンクロ――」フッ


リエム「」ヒュッ

リアン「ううっ!! バブルバリア!」ボワボワンッ

アリム「」キィン―

ノルン「させない! スターライト!!」シュパパッ

リエム「魔導障壁展開」バチバチッ

ノルン「ああっ! リアンちゃ――」

アリム「ごめんね」カッ

 ドギュウゥゥンン――


 モクモク…

リアン「アムリタ……!」ポワン…

ノルン「リアンちゃん!」

リアン「え、えへへ……もう既にかなりきついけどね……!」

アリム&リエム「ふふ……。流石ね、リアンさま……」


 ◆金糸の姉妹人形
  合計踏破力[14] 合計戦闘力[24] 合計持続力[14/14] 防御[7]
 ◇リエム (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)
 ◇アリム (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)
 ☆シンクロ( デュエット:ステータスが高い方に同期し、パッシブスキルを共有化する)
 ・献身(味方がいるとき全ステータス+1。親しい味方がいる場合は+2)
 ・会心強化(会心率+10%)
 ・水の祈り(痛恨無効、一度だけ全てのダメージ半減)

↓1
01-85 失敗 味方に16ダメージ
85-92 成功 敵方に15ダメージ(初撃半減で7)
93-00 貫通 敵方に18ダメージ(初撃半減で9)

―暗黒仮面舞踏会 勝ち星[4/5]
 断崖の岬
 ◆虹色の二重奏
  合計踏破力[15] 合計戦闘力[18] 合計持続力[1/12] 防御[8]
 ◇リアン (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)
 ◇ノルン (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)
 ☆虹   ( デュエット:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+2)
 ・水の祈り(痛恨無効、水無効、火半減、一度だけ全てのダメージ半減)
 ・神域(味方の全ステータス+10%、闇特効)
 ・爆炎(コンマ10%不利、与ダメージ+4)
 ・機動強化(踏破力+3)
 ・竜炎(全ステータス+1)
 ・崩壊(戦闘力+3、持続力-1)
 ・不撓(致命的なダメージを受けたとき一度だけ持続力1で耐え、直ちに敵方へ反撃を行う)
 ・貫通(確率で相手の防御50%無視。会心時は100%無視)
 ・風神(踏破力+2、戦闘力+2)
 ・防御強化(自身の防御値を持続力と同じ値にする)


リエム「」ヒュンッ シュビビッ

アリム「」シュッ タタンッ ズガガッ


ノルン「完璧な連携……! 互いが互いの死角を埋めて、逆にこっちの死角は的確に突いてくる……!」サッサッ

リアン「うぐぐぅ……! このままじゃジリ貧……!!」ボワンッ

ノルン「リアンちゃん、合体魔法! 範囲技なら!!」

リアン「うん! ティアーズレイン――」サァァァ

ノルン「よし! サン――」


アリム「」ドギュゥゥン―

 雨雲「」ブワァァァ…


リアン(あ……私が呼び寄せた雨雲を、アリムちゃんの魔導レーザーが貫いて……大きな穴を開けちゃった……)

リアン(雲の向こうに、星空が――)


ノルン「リアンちゃん!!」

リアン「あ、え……」

リエム「申しわけありません、リアンさま――」ヒュッ

 ガッ…


リアン(あっ……意識が……)

リアン(負ける……。リエムちゃんと、アリムちゃんに……)

リアン(でも、この二人に負けるのなら――――)


 ノルン『私……リアンちゃんと……一緒に……。勝ちたかった……』グスッ


リアン(……ううん。まだだ……まだ、諦めるわけにはいかない――)

リアン(あと、少しだけ……意地を張れるだけの、力を――!!!)ググッ


 〈不撓〉発動!!
 
リアン「う……うあああああ!!! ティアーズスコール!!」カッ!

 ドザァァァァ!!!

リエム&アリム「!?」

ノルン「!! ライジングサン!!」

 カッ!!

リアン&ノルン「プリズムスフィア!!!」

 虹の結界「」キラキラキラ…


アリム「あの土壇場で持ち堪えるなんてね」ジリジリ

リエム「リアンさま……」ジリジリ

アリム「って、感心してる場合じゃないわ……! これ、私たちもかなりきついわよ……!」

リエム「はい……ふふ」

アリム「……ふふ、何笑ってるのよ」

リエム「アリムこそ」


 ◆金糸の姉妹人形
  合計踏破力[14] 合計戦闘力[24] 合計持続力[7/14] 防御[7]
 ◇リエム (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)
 ◇アリム (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)
 ☆シンクロ( デュエット:ステータスが高い方に同期し、パッシブスキルを共有化する)
 ・献身(味方がいるとき全ステータス+1。親しい味方がいる場合は+2)
 ・会心強化(会心率+10%)
 ・水の祈り(痛恨無効、一度だけ全てのダメージ半減)

↓1
01-85 失敗 味方に16ダメージ 敗北
85-92 成功 敵方に15ダメージ 勝利
93-00 貫通 敵方に18ダメージ 勝利


アリム「まず虹の結界を……!」キィン―

ノルン「結界内なら!! ライトステップ!」パヒュンッ

アリム「くうっ!」ガガッ

リエム「アリム!」

リアン「バインドジェル!!」ギュオッ

リエム「ふわっ」ギュウ…

ノルン「リアンちゃん!」

リアン「うん!!


リアン「かなしみの雨よ――みんなが流した大粒の涙よ――」ゴゴゴゴ…

リアン「いつか、いつか……どうか、癒やされて……!!」

リアン「ティアーズ・エンド――」


リエム「リアンさま――」

アリム「ふふ……ありがとう、リアン……」

 バシャァン――…


 ――終演!!

 ◆

本日はここまで

生徒会長も風紀委員長も恐らく今回は参加していません。生徒会長は戦闘が不得意であり、風紀委員長は特段参加する理由がないためです。風紀委員長が学内大会に参加していたのはリアンをしばくためでしたが、今の風紀委員長はあまりリアンをしばこうとは思っていないようです

なおリアンたちの担任の先生は参加していたようですが、初戦敗退しました

―断崖の岬 勝ち星[5/5]

リアン「はあ、はあ……」

ノルン「リアンちゃん……! 私たち……!」

リアン「うん……! 勝った……!!」

ノルン「うん、うん……!! 私たちが……最強だよ……!!」


アリム「はあ、負けたわ……」

リエム「ふふ……。本気でやって……負けました……」

アリム「でもまあ目的は達成できたし良しとしましょう」

リアン「あ、リエムちゃんとアリムちゃんの目的って一体何だったの?」

リエム「優勝賞金をリアンさまに納め、学費や生活費として使っていただこうかと思っておりました」

リアン「えっ……! そ、そうだったの!?」

アリム「進路にも迷ってるみたいだったから、もし進学するなら大学部の授業料も必要でしょ?」

リアン「そ、それはそうだけど……」

リエム「結果的にリアンさまが勝ち上がったのであれば、目的は達成したのと同義です」

アリム「そういうこと。欲を言えばリアンに恩を売っておこうとも思ってね」

リアン「恩だなんて……! もう二人には数え切れないほどの恩を感じてるよ!」

リエム「リアンさま……」

アリム(……わたしだって、あんたには返しきれないほどの恩を感じてるのよ)


ノルン「……ふふ。リアンちゃん、リエムちゃんとアリムちゃんにいっぱい愛されてるんだね」

リアン「あ、愛……。ちょっとこそばゆいなあ……えへへ……」

ノルン「…………わ、私も……リアンちゃんの、こと……」

リアン「え?」

ノルン「――いっぱい、恩を感じてるから! 恩返し、させてね」

リアン「私こそ……! ノルンさんにもいっぱい恩を感じてるよ……! こちらこそ恩返しさせてね!」

ノルン「ふふ……うん」

 ◇


リアン「そういえば、リエムちゃんとアリムちゃんすごい動きだったけど、どんな能力を借りてたの?」

アリム「借りてないわ。あれ、極限まで最適化したわたしたちの戦闘機動ってだけよ」

ノルン「ええっ!? でも、暗黒仮面舞踏会は倒した相手の能力を借りられるんじゃ……」

リエム「どうしてか、そのルールはわたしたちには適用されなかったようです。人造種はだめなのでしょうか」

リアン「ルルちゃんには適用されてたみたいだから……魔法人形だけ?」

アリム「むう。理不尽だわ……」

リエム「……ですが、不思議とあの時はリアンさまに守られているような気がしました。不思議な、優しい水に包まれているような……」

アリム「あら、リエムも感じていたのね。何だったのかしら、あれは……」

リアン「私に……? なんだろう……私にもわかんないや」

ノルン「ふふ……もしかしたら、リアンちゃんの愛かもね」

リエム「リアンさま……!」

アリム「あ、愛……!?///」

リアン「わ、わかんないけど……じゃあ、私の愛ってことで……!!!」

 ◆

リアン(こうして、暗黒仮面舞踏会は幕を閉じた)

リアン(表彰とか授与式とかそういうのはないらしい。ただ戦い、踊り、夜が明けたら何事もなかったかのように日常へと戻っていく……それが暗黒仮面舞踏会の習わしなのだそうだ)

リアン(そして私とノルンさんの口座には、いつの間にかすごい額のお金が振り込まれていた)

リアン(私の二年分の学費を賄うどころか、大学四年間の授業料や生活費などに割り当てても半分以上余りそうだ。ど、どうしよう……)

リアン(まあ春休みには一旦孤児院に帰るから、その時にお姉ちゃんに相談してみても良いかも。最低でも半分は孤児院に寄付したいし)

リアン(何にしても、私とノルンさんはユリトー島最強の二人になっちゃったよ!)

 ◆

―3月1週
 教室

先生「……お疲れ、皆の衆。来週は期末テスト、それが終われば春休みだ。精々頑張れ。以上」

生徒A「先生なんか暗いよ!? どしたの!?」

生徒B「ダンスパーティでこっぴどくフラれちゃったとか?」

先生「うるせぇ! いきなりめちゃくちゃ強い金髪幼女たちにボコボコにされる大人の気持ちがわかるか!? わかるか!!?」

生徒A「きゃー! 先生めっちゃ激おこ!!」

生徒B「わかるわけないじゃん何そのシチュエーション!?」

 ワイワイ キャッキャ


ノルン「わあ……先生いきなりリエムちゃんとアリムちゃんにぶつかっちゃったんだ……」

ルウェリア「それはまあ、気の毒というか……」

サーナ「勝負の世界は非情ですのよ。それに、どこまで勝ち進もうともいずれは必ず強者とぶつかる運命ですわ」

リアン「そ、そうだね……」

リアン(うぅ……そういえば私、ズルしちゃったんだよなぁ……。でも、こんなこと誰にも言えないよ……)

リアン(い、今は……これからのことを考えよう……!)ブンブン


―次の遺跡発見率[-/-]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の祈り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不撓〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈風神〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈神域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈爆炎〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・進路について考える
・期末テストで良い点を取る
・みんなと楽しく過ごす!!

3月1週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、特殊なイベントが発生することがあります

―3月1週
 教室

生徒A「そういえば先生の言ってたダンスパーティ、実はこの島の最強の二人を決める闇の大会だったらしいよ!」

生徒B「マ!? 誰が優勝したん!!?」

生徒A「それがなんと――リアンちゃんとノルンちゃん!!」

生徒B「うおおお〜〜!!! リアノル〜〜〜!!!!」

 ザワザワ リアノルマジ?


リアン(ひええ〜!? なんで闇の大会なのにこんなに話題になってるの〜〜!?)

ノルン(みんなに私とリアンちゃんのことが知られるのは嬉しいけど、やっぱり注目されるのは苦手だなあ……)


先生「こらお前たち。それは極秘中の極秘、シークレットオブシークレットだぞ。あまり言いふらすなよ?」

生徒A「あ、ごめんなさい〜!」

生徒B「リアンちゃんもノルンちゃんもあんまり目立つの好きじゃないもんねえ」

リアン(ほっ……)

先生「そんなことよりお前達勉強は大丈夫なのか? 次が今年度最後の期末試験だ、内部進学を狙いたいのなら手は抜けんぞ?」

生徒A「はぁ〜い……」

生徒B「うへぇ、あんまり考えたくなかったのになあ〜」

生徒A「そだ、リアノルちゃんは勉強どうなのかな?」

生徒B「ノルンちゃんはいつも通りトップ常連っしょ!」

リアン(ひええ〜なんで勉強の話になるの〜〜!?)


生徒A「ね、リアンちゃんは今どんな感じ? テスト勉強」ズイッ

リアン(実際のところ、私は――)


↓1コンマ
01-30 次回テスト対策++
31-60 次会テスト対策+++
61-90 次回テスト対策++++
91-00 次回テスト対策++++++

リアン「ま、まあまあかな……? 多分……」

生徒A「まあまあか〜。じゃああたしもまあまあ!」

生徒B「ウチもまあまあかな〜」

ノルン「あはは……私もまあまあかな……?」

生徒A「ノルンちゃんのまあまあはあたしたちのまあまあと違うから!!」

生徒B「それはそう!」

 キャッキャ


リアン(そう……実際、私のテスト対策はまあまあといったところだ……)

リアン(自分の感覚では、毎回これくらいは勉強したかなってくらいの勉強度だけど……)

リアン(でも勉強量がテスト結果にピッタリ反映されるわけじゃないからね……。一学期は本番で頭が真っ白になっちゃったし……)

リアン(うぅ……二学期はなんとかなったけど……また心配になってきたよお……)

 ☆リアンの次回テスト対策が+++になりました

 ◆

とても眠いので本日はここまで…


まあ運命操作も魔法のひとつだし・・・と思えないのがリアンちゃんでもあるわけで

リアンさん進学の最大の壁が学力なのは言わずもがなですが、水魔法の実力が極めて優れていることや、生徒会や一部教員たちから好かれていることを踏まえると、実はかなり有利な立場にいたりします。気付いていないのは本人だけです

暗黒仮面舞踏会ではあらゆる非殺傷魔法の使用が認められているため、実は>>729さまのおっしゃる通り運命を変える魔法の行使もズルにはなりません。ただ、リアンさん的には納得できていないようです。ノルンさんを泣かせないためなら、勝って笑っていた赤髪ペアの笑顔を奪ってもいいのか? と人知れず自問自答しています

リエムちゃとアリムちゃの戦闘機動は、外から見るととても美しく可憐でかわいらしい妖精の舞のように見えますが、実際に仕掛けられている側にとっては悪夢のようだとリアンさんたちの担任の先生が言っておりました

―3月1週 某日

ヒーティ「あ、スイスちゃん!」パタパタ

スイス「ヒーティさン!」トテトテ

ヒーティ「ごめんね、待たせちゃった?」

スイス「ついさっき着いたところ!」

ヒーティ「良かった! じゃあ行こっか!」

スイス「うン!」

 ◇

―アパレルショップ「アイランドヴィレッジ」

スイス「わ……服、いっパい……!」キョロキョロ

ヒーティ「この辺で一番おっきな服屋さんだからね! スイスちゃん、お小遣いは持ってきた?」

スイス「うん! クロリアさんから、もらってきタ……!」

ヒーティ「よぉし、それじゃあ今日はおめかししよう!」

スイス「おめかし、する!」

 ◇

ヒーティ「――」キャッキャ

スイス「――」キャッキャ

一年生A「んー? お、あれは……」

一年生B「ヒーティと……小さい子……?」

一年生A「もしかして……隠し子とかー?」ニヤニヤ

一年生B「やば……わんわん、学生で子持ちはえっちすぎ……」クスクス

一年生A「いやいや、勝手に変な想像してる方がえっちでしょー」ケラケラ

一年生B「むー……心外……。本人に、真相を聞くべき……」

一年生A「異議なーし」

一年生B「とつげきー……」トテテ


スイス「スイス、どんなノが似合う……?」

ヒーティ「そうだなあ……スイスちゃんってやっぱり銀色のイメージだし、それに合わせた白色系が良いのかなあ……。むむ、リアン先輩やサーナ先輩がいれば……」


一年生A「おーい、ヒーティー」


スイス「?」

ヒーティ「そ、その声は――」


一年生A「私というものがありながら他の子とデートなんてー……」

一年生B「ヒーティ……その子だれ……? 私……聞いてない……」ユラッ

スイス「え、エっ……? ひ、ヒーティさん……?」チラッ

ヒーティ「ご、誤解だよ!!? ていうかややこしくなるからやめてよ!!」

 ―説明中―

一年生A「なるほどー、ご近所のお子さんなんだねー」

ヒーティ「そ、そうなの! 今日は一緒に買い物に行こうって話になってね……!」

ヒーティ(嘘は言ってない……! 島の住民はみんなご近所さんみたいなもんっておばあちゃんも言ってたし……!)

一年生B「銀の髪に、いぶし銀のメッシュ……良いセンス……」

スイス「えへへ、ありがト……!」

一年生A「スイスちゃんさえ良ければー、私たちも一緒に買い物していいー?」

スイス「うン! ヒーティさンのお友達なら、スイスのお友達だかラ……!」

一年生B「めっちゃ良い子……。うずうずしてきた……」

ヒーティ「スイスちゃんに変なことしたら怒るからね!!?」



一年生A「それでまずは服選びってわけねー。ふっふっふ、じゃー私たちがアドバイシングしてあげよっかー」

ヒーティ「あ、それじゃあお願いしてもいい? 私、あんまりファッション詳しくなくて……」

一年生B「ふふ……任せなさい……」


↓1 最終的にスイスが買うことになった服
01-40 ゴスロリドレス
41-80 ダボダボパーカー
81-00 白いエプロンドレス


一年生B「スイスちゃん……これ着てみて……」スッ

 ダボダボパーカー「」

スイス「わかっタ!」

 試着室「」シャッ

ヒーティ「でっかいパーカー……? スイスちゃんには大きすぎると思うけど……」

一年生A「ふふ、これは見てのお楽しみだねー」

一年生B「古典にも書いてある、正統派の〝カワイイ〟……特とご覧あれ……」

 試着室「」シャッ

スイス「き、着たよ……」(E:ダボダボパーカー)

ヒーティ「……! こ、これは……!!」

ヒーティ(ダボダボサイズだからこそ、スイスちゃんの華奢で小さな体がより一層小さくかわいらしく見える……! 丈が余るくらい長いからか擬似的なワンピースみたいになっていて、それが少し際どくて、あどけないスイスちゃんの危うさ、無防備さが……! そして極めつけは、スイスちゃんの小さなおててを隠してしまうダボついた袖……! 指先だけがほんの少し覗いている……!! これは……すごい!!!)

一年生B「袖がちなる着てありくも……みなうつくし……」

一年生A「めっちゃかわいーって意味だよー」

一年生B「萌え袖めっちゃかわいーって感情は……古今東西万国共通……」

スイス「スイス……かわイい……?」

ヒーティ「うん! かわいいよ……! ファッションのすごさって、すごい……!! スイスちゃんのかわいさがもっとかわいくなっちゃった!!」

スイス「わあ……!」

一年生A「ヒーティ、語彙力ボロボロじゃーん」ケラケラ

一年生B「そういうわんわんも……かわいい……」クスクス

 ◆

あまり進まず申し訳ないですが本日はここまで

スイスちゃんは他のはぐれ人造種たちよりも人間に奉仕したい願望が強いため、自然と人と接する機会が多くなるのかもしれません
もちろんどんな時でもクロリアさんをはじめとした保護者たちがしっかり見守っているのでごあんしんください

―職員寮
 ルウェインの部屋

ルウェリア「この衣装ケースはどの辺に置くの?」

ルウェイン「それはこっちの壁際に置いてくれる?」

ルウェリア「オッケー」ドサ

ルウェイン「ふう。ようやくいろいろ整ってきたなあ」

ルウェリア「まず部屋の確保に時間がかかっちゃったもんね」

ルウェイン「でも2月で良かったよ。3月になってたらもっと難航してたかもしれないし」

ルウェリア「あー、人の移り変わりの時期か……」

ルウェイン「うん。出会いと別れの季節。あなたたちにも少しはあるでしょ?」

ルウェリア「……別れが惜しいのは、生徒会長くらいかな? 風紀委員長は……まあ……」

ルウェイン「えっ、生徒会長とか風紀委員長と知り合いなの? ルウェリアちゃん、どういう立ち位置……?」

ルウェリア「一応、名目上は遺跡部の部長。本当に名目だけだけどね」

ルウェイン「……ルウェリアちゃんが遺跡部の部長になっているのが嬉しい反面、その目的を考えると素直に喜べない自分がいます……」

ルウェリア「いやそこは素直に喜んでよ!? もう何の問題もなく、心から遺跡探索を楽しめるようになったんだからさ」

ルウェイン「……まあ、それでいっか!」

 ◆

―ルウェインの部屋 お風呂

 カポーン

ルウェイン「はあ〜……良いお湯……」

ルウェリア「……私も良かったの? せっかくの新居の一番風呂なのに」

ルウェイン「良いに決まってるでしょ。せっかくの新居の一番風呂だからこそ、いっぱいがんばってきたルウェリアちゃんと一緒に入りたい姉心を想像してみなさい」

ルウェリア「いやそんなのわかるわけないでしょ……」

ルウェイン「も〜、つれないなあ……。すっかりクールになっちゃったんだから……ふふ……」

ルウェリア「そんなことないと思うけど……。まあ、こんな体型だからカッコイイ系だと勘違いする人もたまにいるんだよね」ペタン

ルウェイン「系じゃなくて、実際にカッコイイよ? 背もスラッとしてるしさ。私なんてチビのまま成長期が終わっちゃったんだぞ?」ユサッ

ルウェリア「……ふふ。私の方が高くなっちゃったんだね。身長」

ルウェイン「……ほんとにね。少し前までは、私よりもずっと小さかったのに。時が経つのって早いなあ……」

ルウェリア「うん……。姉さんがいなくなってから……とても長いようで、あっと言う間の6年間だった……」

ルウェイン「……母さんに、会いたいな。6年間も、心配かけちゃった……」

ルウェリア「春休みになったら、一緒に里帰りしようよ。母さん、きっとものすごく楽しみにしてると思うから」

ルウェイン「うん……そうしよ……」グスッ

 ◆

―3月2週
 教室

生徒A「はぁ〜テスト勉強つらたん〜……」

生徒B「でもでも、テスト終わったらアレっしょ! クッキー返し祭り!」

生徒A「それー! チョコのお返しにクッキーとか、この島の人って本当に粋だよねー!」

生徒B「めっちゃ粋! ウチらも倣ってクッキー返しまくろ!」

 ワイワイ キャッキャ


リアン(2月2週にあったチョコレートのお返しイベントが、この週末にあるらしい。奇しくもそれは、期末試験が終わる日だ……)

リアン(試験もがんばるけど、クッキー返しの準備も進めておかないとね)

リアン(そしてその後は春休み……。今月はいろいろと密な予定になりそうだ)


―次の遺跡発見率[-/-]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の祈り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不撓〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈風神〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈神域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈爆炎〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・進路について考える
・期末テストで良い点を取る
・みんなと楽しく過ごす!!

3月2週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、期末試験の後にクッキー返しイベントへ移ります。その後は春休みです

―3月2週 某日
 リアンの部屋

リアン「……」カキカキ

リアン「んあああああ!!!! もう勉強やだああああ!!!!」ジタバタ

リエム「リアンさま……どうか、落ち着いてくださいませ……」オロオロ

アリム「もう、みっともないわね馬鹿リアン。リエムの主人ならもっとシャキっとしなさいよ」

リアン「だってえ……。勉強のしすぎで頭がおかしくなりそうなんだよお……」

アリム「……それなら、勉強を好きになれば良いのよ!!」

リアン「ええ!? そんなことできるの!?」

アリム「不可能ではないわ。あなた、衣類や裁縫について調べるのは全然苦じゃないでしょ? その感覚を勉強全体に広げるの」

リアン「ええ……服飾とか裁縫は好きだから苦にならないだけで、学校の勉強はどう足掻いても好きになれそうにないけど……」

アリム「好きになれそうなポイントを探すのよ! ほら、国語で言えばオサムダザイの文章とかけっこう好きでしょリアン」

リアン「まあ……小説は面白いし……」

アリム「そうやって、少しづつでいいから各教科で好きになれそうなところに興味を持つの。できる?」

リアン「わかった……ちょっと意識してみる……」


↓1
01-20 無理だった テスト対策++++
21-90 少しできた テスト対策+++++
91-00 目覚めた  テスト対策++++++++


リアン「サインコサインタンジェント……サインコサインタンジェント……」カキカキ

リエム「リアンさま……」オロオロ

リアン「あはは! サインコサインタンジェントって語感すっごいいいね。サインコサインタンジェント」カキカキ

アリム「……ま、まあ結果的に勉強が楽しめるようになったなら良いんじゃない……?」

リアン「うん。数学って面白いかも。サインコサインタンジェント!」

 ◇

リアン「支点力点作用点!」

 ◇

リアン「コンデンエーネンシザイホー!」

 ◇

リアン「ちひさきものは、みなうつくし……。わかる……」

 ◆

―次の日
 部室

リアン「サインコサインタンジェント!」キャッキャ

ルル「サインコサインタンジェント!」キャッキャ

シャーロット「サインコサインタンジェント!」キャッキャ


ノルン「こ、これは一体何が起きているの……?」

アリム「あー……その……。リアンが、少しだけ勉強好きになった弊害というか……」

ルウェリア「ど、どういうことなの……」

 ☆リアンのテスト対策が+5になりました

 ◆

本日はここまで

リアンさまは小さい子なら誰でも好きというわけではありませんが、小さい子や小さい存在を慈しみ、優先的に保護しようとする気質を持っています。母性本能が強いのかもしれません

シャーロット准教授は年齢的には大人ですが、未だ大人になり切れていない部分も多々あるようです。本当は学生たちと一緒にずっとキャッキャしていたいのかもしれません

ルウェインさんは長いこと行方不明だったのでいろいろと大変な状況ではありますが、エンシァン先生やシャーロット准教授の根回しもあり、なんとか4月には社会復帰できそうな様子だそうです

―3月2週 某日
 部室

 ガラッ!

サーナ「サインコサインタンジェント!!……ではなく、皆さんに一点報告がありますわ!!」

リアン「サーナさん!」

サーナ「なんと……わたくしの家に代々仕えている家系の子が、先日この学院の入学試験に合格したんですわ!!」

リアン&ルウェリア&サーナ「ええ!?」

ルル「サーナの家につっかえてる……???」


リアン(どこから驚けば良いのかわからなかったが、とにかく私たちは驚いた)

リアン(サーナさんが上流階級の出身なのは知っていたけれど、それでも認識が甘かったかもしれない)


ノルン「ええと……仕えてるっていうのは……」

サーナ「言うなれば使用人ですわね。住み込みで三食昼寝付きのホワイト職ですわ」

リアン「も、もしかして……メイドさん!?」

サーナ「その子はまだ未就労年齢ですわ! まあ、フォーマルな場ではメイド装束を着用してもらうこともありますけれど」

ルウェリア「じゃあ、その子も将来はサーナさんの家に就職するってこと?」

サーナ「ふふ、それは彼女次第ですわ。もしウチに仕えるよりも他にやりたいことがあるなら応援してあげたいですし。幸い、この学院には進路がいくらでもありますもの」

ルル「ふうん……」


リアン(すごい話だ……。孤児院出身の私にとっては、全く想像の及ばない世界なのは間違いない……)

リアン(……孤児院のみんなにも、サーナさんのように裕福な暮らしをさせてあげたいな……)

 ◆

―3月2週 某日 昼休み
 学食

 ワイワイ ガヤガヤ

リアン(学食の前を通りかかったら、何やらすごく辛そうな香りが漂ってきた……)

 看板『新メニュー! 激辛カレー!』

リアン(その原因は恐らく、入り口の看板に掲示されていた激辛カレーだ……)

リアン(私はリエムちゃんのお弁当があるから食べないけど……ううん、リエムちゃんのお弁当がなくても食べたくない……。辛いのは苦手だし……)


「おあああああ!! 財布がねえ!!?」

 ザワザワ…

リアン(な、何かとても聞き覚えのあるような声が……)


竜人の少女「すまん、奢ってくれ!!」

お団子の少女「え、嫌ですけど……。貸すならともかく奢るのは嫌です」

竜人の少女「金の貸し借りは好かねえ! だがオレは恩は必ず返す主義だ! 頼む……!」

お団子の少女「ええ、何ですかその変な流儀……。どっちにしても、私もお金持ってませんし」

竜人の少女「なんてことだ……。あれほど楽しみにしていた激辛カレーのデビュー日なのに……!」


リアン「あ、あの〜……」

竜人の少女「!? リアン……!? テメェ、財布を忘れたオレを嗤いに来たのか? ああ!?」ズイッ

リアン「ひえっ……! ち、違うよお……」オロオロ

お団子の少女「こら、バカトカゲ。リアンさんはそういうキャラじゃないでしょうが」ペシッ

竜人の少女「チッ……だったら何だってんだ」

リアン「そ、そのお……。お金……私が、出そうか……?」

竜人の少女「……は?」

お団子の少女「……え?」

リアン「あ、いや、その……げ、激辛カレー……! 私が……出しても……」

竜人の少女「…………」

お団子の少女(あ、これ真剣に悩んでる顔ですね)

竜人の少女「…………」

竜人の少女「…………」

竜人の少女「……憐れみのつもりか?」

リアン「……ち、違うよ……。ただ……私は…………」

お団子の少女「……私たちを負かしたことに負い目を感じているんですか?」

リアン「そ、そういう、わけでも……」

お団子の少女(……あれ? なんかこれ、私たちがリアンさんをいじめてるみたいでは……?)

リアン「うぅ……グスッ」ジワ

竜人の少女「……は、はあ!? おいなんで……! わ、わかったわかった! 奢られてやるから……! ここでそれはやめろ!」

リアン「う、うん……。ありがとう……」

お団子の少女(……この人、もしかしたら本当はとても弱い人なのかもしれない)

 ◇


 激辛カレー「」ドン!

竜人の少女「おお……!! も、もう一度聞くが……本当に奢りで良いんだな!?」

リアン「うん……。お代わりも、していいからね」

竜人の少女「言ったな!? 取り消すなよ!!?」

 激辛カレー「」ドドン!

お団子の少女「……いや、何で私まで?」

竜人の少女「お前は少食すぎんだよ! せっかく奢ってくれんだからガッツリいっとけ!」

お団子の少女「ええ……。はあ、わかりましたよ……」

竜人の少女「よォし、じゃあいただきますッ!」

お団子の少女「いただきます」


竜人「んんん〜〜!! たまんねェ〜〜〜!!!」バクバク

お団子の少女「み、水……水をください……」ヒリヒリ


リアン(そうして、赤髪の二人は激辛カレーを食べた)

リアン(無理を通してでも、奢ってあげて良かった。二人とも、美味しそうに食べてくれている……)

リアン(……私は、ズルをして彼女たちを打ち負かしてしまった。こんなことで、償いになるなんて思わないけれど……)

リアン(……これで、少しでも彼女たちが良い思いをしてくれるなら……)

 ◆

―3月2週 テスト結果発表
 廊下

 ガヤガヤ…

掲示板「順位一覧」


サーナ「さて、今回は……むう、現状維持ですわね」(上位三割)

ルウェリア「まあ、大幅に変動することってあんまりないよね」(上位三割)

ヒーティ「自分は平均以上なら御の字ですッ!」(上位五割)

ノルン「リアンちゃんはどう……?」(上位一割)

アリム「今回はかなりがんばったみたいだし、良い線いったんじゃない?」(上位二割)

リアン「ど、どうかな……?」

リアン(実際今回はかなり勉強がはかどったし、けっこういける気がする……)


↓1コンマ リアンの成績 テスト対策+5により難易度緩和
01-10 上位五割
11-20 上位四割
21-30 上位三割
31-40 上位二割
41-90 上位一割
91-00 一位

 リアンの順位「上位一割」

リアン「!!!!!!!!!!!」

ノルン「リアンちゃん……!! やったね……!!!」

サーナ「リアンが、一桁順位ですって!?」

ルウェリア「並ぶどころか、一気に追い越されちゃうなんて……!!」

ヒーティ「スゴいですッ……! リアン先輩ッッ……!!」

アリム「ふふ、わたしが教えた勉強法のお陰かしら?」


リアン(何度か目を擦ってみたけれど、やはり私の順位はノルンさんと同じ一桁台だった)

リアン(これは……夢なのだろうか。一学期で赤点ギリギリだった私が、ここまで上がれただなんて)

リアン(……ううん、夢なんかじゃない。これは……これは本当に、私が勝ち取った結果なんだ……!)


リアン「み、みんな……本当に、ありがとう……!!」


リアン(この成績を維持できれば……進学も、夢じゃないかも……)

 ◆

―3月2週 テスト結果発表後
 教室

先生「期末試験お疲れさん。今年度の残りの予定は、週末の卒業式と修了式だけだ。あと僅かだが、気を抜かんように」

生徒A「うわ〜もうそんな時期〜!?」

生徒B「時間経つのめっちゃはや!! 光陰矢の如しってやつ!?」

先生「フッ、時の流れには逆らえん……。一分一秒を後悔のないように生きろ、お前たち……!」

生徒A「じゃあ後悔しない為に、今日はチョコレートのお返しをしなっきゃ!」

生徒B「めっちゃ焼いてきたんだよね〜クッキー! 後で先生にもあげる〜!」

先生「えっ……い、いやいや……先生はそういうのを受け取っちゃいけない決まりになっていてだな……」

生徒A「細かいこと言わない〜!」

生徒B「ウチらの愛をくらえ〜!!」

 ワイワイ キャッキャ


リアン(実は今日は、チョコレートのお返しのクッキーの日でもある)

リアン(でも、お返しとかに囚われず自由にクッキーを交換し合っても良いそうだ。もちろん、もらっていたらちゃんとお返しすべきだと思うけれど)

リアン(とにかく試験が終わってようやく気が楽になったし、今日は思いっきりクッキー返しを楽しもう……!)


―次の遺跡発見率[-/-]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の祈り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不撓〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈風神〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈神域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈爆炎〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・進路について考える
・みんなと楽しく過ごす!!

3月2週、クッキー返しイベントです 今回は一度に安価を多めに取ることにしましたので、明日の正午を回っても埋まっていなかった場合は連取り可とします
↓1〜6 自由行動または発生するイベント 行動終了後、卒業式および修了式に移ります。その後は春休みです なお本日はここまで

IDの変更を気にし出すと普段の安価すら信用できないものとなってしまいますので……。基本的には善意を信じたいと思っております
一応今後多く募集する時は日付変更後にするように心がけたいと思います。今回については登場キャラクターのかぶりもないためこのまま進めます

元々リアンは頭が悪いわけではないので、今回は勉強した内容を本番でしっかり発揮できたようです
リアンは溜め込むタイプというわけではないのですが、今回は事情が事情のため誰にも話すことができず、一人で悩んでしまっているようです

―3月2週 クッキー返しの日
 部室

サーナ「というわけでまずはわたくしからですわ!!」バッ

 大量のクッキー缶「」ドドドンッ!

ルル「わあ……!」

ヒーティ「すごい……!」

サーナ「実家から送られて来たんですの。皆さんにお裾分けですわ! 余った分は保存食にもなりますわよ!」

エンシァン「保存食は助かるな。カロリーの補給は遺跡探索に不可欠だ」

ノルン「それじゃあ、私も……!」スッ

 色とりどりの手作りクッキー「」キラキラ

ルウェリア「流石ノルンさん……! 市販品と言っても通用するレベル……!!」

ノルン「そ、そんなすごくないよ。こっちは保存が効かないから、今日のうちに食べちゃってね」

シャーロット「はぁーい!」

ルル「ん!」モグモグ

リアン「……あ、あの〜……」コソッ

エンシァン「む、どうしたリアンくん」

リアン「わ、私も、その……作ってきたので……! お願いしますっ……!」スッ

 シンプルな手作りクッキー「」ポン

ルル「わあ……!」

シャーロット「まあ……!」

 ◇

 ワイワイ キャッキャ

ルウェリア「リアンちゃんのクッキー、シンプルで良いね」

リアン「え、えへへ……複雑なのができなかっただけだよ……」

ノルン「でもこれ、すごく綺麗にできてるよ……! すっごい練習したんじゃない?」

リアン「リエムちゃんとアリムちゃんにみっちり指導してもらったお陰かな……?」

リアン「……ルウェリアちゃん、ノルンさん。2月はチョコレート本当にありがとう……!! これ、私からのお返しです……!」スッ

 個包装されたチョコレートクッキー「」ポン

ルウェリア&ノルン「!!」

リアン「み、みんなに配るついでみたいになっちゃってごめんね……!」

ノルン「そんなことないよ……! ありがとね、リアンちゃん……!」

ルウェリア「私、市販品だったのに……本当に、受け取って良いの……?」

リアン「うん……! ルウェリアちゃんの気遣い、ちゃんと伝わってるから……!」

ルウェリア「……! あ、ありがとう……!」

ノルン「…………」

 ◇

 ワイワイ キャッキャ

リアン(部室でのクッキーパーティが続いている)

リアン(私が作ってきたシンプルクッキーもまあまあ好評のようだ……。良かった……)


ノルン「……ね、ねえリアンちゃん」スッ

リアン「ノルンさん?」

ノルン「…………た……」

リアン「……た?」

ノルン「…………」

リアン「……?」

ノルン「…………食べさせ合いっこしない……!?」

リアン「え」

ノルン「あ……な、なんでもない……! 忘れ――」

リアン「いいよ!」

ノルン「!?」

 ◇

リアン「はい、あーんしてノルンさん」スッ

ノルン「あ、あーん……はむっ」モグモグ

リアン「うん、上手上手……ってごめん! つい下の子を見る時みたいにやっちゃった……!」

ノルン「う、ううん……! そっか、リアンちゃんは孤児院の出身だから……」

リアン「うん。一人で食べられない子とか、食べたくない子にはこうやって食べさせてあげるんだあ」

ノルン「そうなんだね……。ふふ、なんだかすっごく想像しやすいかも」

リアン「そ、そう……?」

ノルン「うん。それじゃあ今度はこっちの番! はい、あーん……」

リアン「あーん……あむ」モグモグ

ノルン「ふふ、リアンちゃんは食べさせられるのも上手だね……」

リアン「ええ!? 上手も何もないと思うけど……」

ノルン「私も上手だったんでしょ?」

リアン「や、それはまあ……。えへへ……そうだったね」

 ◆

―3月2週 クッキー返しの日 夕方
 リアンの部屋

リアン「ただいまー」ガチャッ

リエム「おかえりなさいませ、リアンさま」トテトテ

アリム「おかえりリアン」

リアン「お土産いっぱいもらってきたよ。はい、これサーナさんとノルンさんからクッキー」スッ

リエム「ありがとうございます……。後日お礼を言います」

アリム「ああ、今日はクッキー返しの日だったわね。真っ直ぐ帰ってきちゃったわ……」

リアン「大丈夫! ここから私たち三人でクッキーパーティをしよう!」

リエム「リアンさま……クッキーの摂りすぎにはご注意くださいませ……」

リアン「わ、わかってるよお……!」

 ◇

リアン「はい……! 私から、リエムちゃんとアリムちゃんに……!」スッ

 個包装されたホワイトチョコクッキー「」ポン

リエム「リアンさま……! ありがとうございます、嬉しいです……」

アリム「ふふ、わたしたちが見てあげながら作ったやつね。ありがとう」

リアン「えへへ……そうなんだよね。だから、実はもう一つプレゼントがあります!」スッ

 手作りのエプロンドレス「」キラキラ

リエム「リアンさま……これは……」

アリム「わたしたちの……正装……?」

リアン「うん……。前にリエムちゃんの分は買ったけれど、一着しかなかったでしょ? だから、日頃のお礼と……少し遅くなったけれど、遺跡の問題解決のお祝いとして……リエムちゃんとアリムちゃんに、プレゼントします……!!」

リエム「リアンさま……!」

アリム「これ……すごく良い生地じゃない……。縫製もしっかりしてるし……」

リアン「うん……! えへへ、先月末に臨時収入があったから……。このくらい贅沢したってバチは当たらないよね」

リエム「ありがとうございます、リアンさま……! 一生、大事にいたします……!」ギュッ

アリム「…………」


アリム「…………」

アリム(リアンは、この衣装が主人への従属を示すものであるということを知らないのでしょう。知っていれば、リアンがそれをわたしたちに着せようとするはずがないもの)

アリム(リアンはただ……これがわたしたちに似合ってかわいいと思ったから、贈っただけ……)

アリム(…………)

 手作りのエプロンドレス「」

アリム(これに袖を通したところで……これ自体は、ただの衣類……。何かが変わるわけじゃない……)

アリム(わたしは……もう二度と、誰にも従属しない……)

アリム(その、つもりだったのに……)

アリム(…………)

アリム(……馬鹿リアン……)

アリム(わたしたちのしあわせは……主人に仕え、尽くすこと……。どれほど強がっても、根幹に刻まれたその宿命には逆らえない……)

アリム(…………)

アリム(……ああもう。本当に……馬鹿リアン……)

アリム(………わたし、もう……とっくに……)

アリム(…………あなたのものに、なっていたみたい……)

アリム(だって……こんなにも………)

 手作りのエプロンドレス「」キラキラ

アリム(しあわせな気持ちで、いっぱいなんだもの……)ギュッ

 ◆

本日はここまで

現在遺跡部は活動休止期間なので、各々が気ままに過ごしつつ何かあれば部室で集まって遊んだり宴会したりという感じのようです。目立った問題も解決したので、以前よりも気楽に過ごせているのかもしれません

正直>>1自身もここまでアリムちゃがデレデレになるとは思っていませんでした。一応当初から仲間になる路線は想定していたのですが、デレるとしてもせいぜい三割くらいだろうとも思っており……。しかし今はもう完全に十割デレデレでリアンさまなしじゃ生きられない体にされてしまっています
アリムちゃの名誉のために補足いたしますと、アリムちゃがここまでチョロくなってしまったのはリアンの真っ直ぐすぎる優しさをどうしても否定できなかったからであります。アリムちゃが心を開ける人間はリアンとリアンの周辺にいる人々だけなので、誰にでもチョロいというわけでは決してないのです

―3月2週 クッキー返しの日
 庭園

 チュンチュン

イエリア「ここに来るのも久しぶりだなあ……。ちっとも変わってないね」

フィー「二人でゆっくりするならここが一番だと思ってね」

イエリア「そうだね。ところで……今日が何の日か、フィーは知ってる?」

フィー「もちろん。クッキー返しの日、でしょ?」

イエリア「…………」

フィー「フフ、わかってるよ。はい、イエリア」スッ

 手作りのラスク「」ポン

イエリア「これは……」

フィー「クッキーではないけど、とっても美味しいから食べてみて」

イエリア「うん……。はむっ」サクッ

 サクサク モグモグ

イエリア「……! あ、甘くて、美味しい……!!」

フィー「私の生まれた地方ではクッキーよりもこっちの方が一般的だったんだ。だから、こっちの方が美味しく焼ける自信があってね」

イエリア「そうなんだ……。うん、すっごい美味しい……。カリカリで、サクサクで……」

フィー「良かったよ。最近、自分の味付けが薄すぎるんじゃないかって心配だったからさ……」

イエリア「私、フィーの落ち着いた味付け、好きだよ?」

フィー「フフ、私もイエリアが好きだよ」

イエリア「調子に乗るな」ペシッ

フィー「はは、イエリア様は乱暴でございますなあ」ヘラヘラ

 ◇

―庭園の台所

イエリア「小麦粉よし、バターよし、卵よし、お砂糖よし、型よし……」

フィー「本当に手伝わなくて良いの?」

イエリア「うん。私一人でやりたいから。あ、でも何か間違えてそうな時はすぐ言ってね!」

フィー「わかったよ。がんばって、イエリア……!」

イエリア「うん……!」グッ

 ◆

―セントラルフォルト

イエリア「た、ただいまー!」

フィー「ただいま戻りました」

アイリス「お帰りなさい。遅かったですね」

イエリア「お姉ちゃん……! これ……あげる!」バッ

 鍵型のクッキー「」ポン

アイリス「え……? これ……」

イエリア「そ、それじゃ……私、お風呂入ってくるから!!」タタッ

フィー「イエリア様、施設内での走行はおやめください」シュタッ



アイリス「…………」

アイリス「全く……また人間の下らない行事の真似事なんかして……」

アイリス「……本当に人間はゴミですね。イエリアをあのようにたぶらかすとは……」

アイリス「…………」

アイリス「……資源の無駄ですし、これは責任を持って私が処理しておきましょう」

 サクッ モグモグ…

アイリス「……悪くはありませんが……少し油分と糖分が多すぎますね。私はもう少しあっさりめの方が……」

エピカ「じゃあ……わたしが、食べていい……?」ヌッ

アイリス「ダメです。これは私のものですので」

エピカ「そう……」

アイリス「……欲するのであれば、まずは自分から誰かに与えるのが先でしょう。こういうのは等価交換ですよ」

エピカ「ん……考えておくね……」

アイリス「そうしなさい。あなたももう私たちと共に生きる人造種の一人なのだから、悩み相談くらいならいくらでも乗りますよ」

エピカ「ふふ……あなた、優しくなったね……」

アイリス「……ふん。少しやり方を変えただけです」

 ◆

構想中のため本日はここまで

アイリスさんの性格の悪さや人間憎悪の強さは、アリムちゃがすごい勢いでリアン堕ちしたせいでヒール役が不足したせいという面もあったかもしれません……
今となってはコンマ神のみぞ知るところです

―クロリア工房 ララの私室

ララ「…………」

ララ(結局私は……何をして生きれば良いのかわからないまま、日々を過ごしている……)

ララ(別に、何かやらなければならないことがあるわけでもない……。幸い、クロリア工房の方々は皆善良で穏やかだ。私が無為無策な余生を過ごそうとも咎めはしないだろう……)

ララ(だが……それで本当に良いのだろうか……?)

 ◆

―3月2週 某日
 東区 山間部 ニワトリ農場

ニワトリ「コッコッコ」ヒョコヒョコ

スイス「ご飯の時間だよ……! はい、はい……!」

ニワトリ「ココッ!」ヒョコッ

ララ「その間に私は小屋を掃除してきましょう」スタスタ

スイス「うん! ララさンお願い!」


おじいさん「スイスちゃんが来てくれるようになってからいつも助かるのう……」

おばあさん「そうねえ。最近はべっぴんで力持ちなお姉さんも一緒に来てくれるし……本当に助かるわあ」


ララ(ここ最近、私はスイスに連れられてこのニワトリ農場の手伝いをしていた)

ララ(暇を持て余しているよりは、何か少しでも稼ぎとなることをやった方が良いと思ったからだ)

ララ(少々危なっかしいところもあるスイスを見ていて欲しいという、クロリア様とロロナからの頼みもある)

ララ(こんな私でも役に立てることがあるのなら、喜んで任務に就こう……)

ララ(それに……こうしてニワトリたちの世話をしていると、この白い鳥類がとてもかわいい生き物であることに気付く……)

ララ(……こうして、ニワトリの世話をしながら静かに余生を過ごすというのも意外と――)


 ガラッ

ララ「……む?」

横たわったニワトリ「……」ピクピク

ララ「……! 呼吸が……! 脈拍も……!」

ララ「おじいさんとおばあさんを呼ばなければ……!」タッ

 ◆


スイス「おじいさン……! ニワトリさんは……」

おじいさん「……疫病……じゃ………」

スイス「えき、びょう……?」

おばあさん「……ニワトリさんだけがかかる、流行り病があるの……。この島は大丈夫だと思ってたんだけどねえ……」

ララ「……流行り病? まさか……!」

おじいさん「……ああ。こいつらはみんな……殺処分、しなきゃならん……」

スイス&ララ「……!!!」

スイス「だ、だめ!! まだ、みんなに感染したか、わかンないのに……!!」

おばあさん「……私たちも、そうしたいんだけどねえ……。でも、もし感染していたら……他の農場のニワトリさんたちや……空を自由に飛ぶ他の鳥たちまで、みんなに伝染っちゃうかもしれないのよお……」

おじいさん「……そうなっちまったら……こいつらだけじゃ済まされん……。もっと、もっと、死なさなっきゃならなくなっちまうんじゃ……」

スイス「で、でも……でもぉ……! うぅ……うぐぅ〜……」ジワッ

ララ「…………」

おじいさん「すまねえなあ……。せっかく……手伝ってくれたのになあ……」ジワ…

おばあさん「ほんとうに、ごめんなさいねえ……」ポロポロ

ララ「…………」

ララ「……殺処分の方法について、提案があります」

おじいさん&おばあさん「……え?」

 ◆

―セントラルフォルト

ララ「……というわけで、エピカ様の……命を、安らかに終わらせる力を……お貸しいただきたいのです」

エピカ「……喜んで……と言いたいところだけど……。今のわたしは……力を封印されているの……」

ララ「……そこを、何とか……。一時的にでも良いので……」

イエリア「え、えっと……」チラ

アイリス「……いいんじゃないですか。部分的に力の解放を許可するくらいできるでしょう、イエリア」

イエリア「そ、そうだけど……もし加減を間違ったら……」

エピカ「その時は……みんなまとめて……楽にしてあげても、いいよ……?」

イエリア「……うう」

エピカ「……というのは……冗談……。今は……もう少し、考えたいから……」

フィー「冗談に聞こえなかったんですが……」


ララ「……それで、お返事のほどは?」

イエリア「わ、わかりました。エピカの力を、部分的に許可します。いいよね、エピカ」

エピカ「うん……」

ララ「……! ありがとうございます……!」ペコッ

 ◆

―3月2週 某日
 東区 ニワトリ農場

イエリア「ここが……」

エピカ「……かなしみが、聞こえる」

スイス「……」

ララ「おじいさん、おばあさん。専門家を連れて参りました」スッ

おじいさん「ララちゃん、スイスちゃん……。そちらの、お嬢ちゃんたちが……?」

ララ「はい。安楽死の魔法の、専門家です」

エピカ「どうも……。安楽死の魔法の……専門家です……」ペコリ

イエリア「ほ、補佐です」ペコッ

おばあさん「ほえ、こんなめんこいお嬢ちゃんたちがなあ……」

おじいさん「んだが、ララちゃんとスイスちゃんの紹介なら間違いねえだろう……。すんません……あいつらのこと、頼みます……」

エピカ「うん……。任せて……」

 ◇

ニワトリたち「コッコッコ……」

エピカ「……この子たち、だね……」

ララ「はい……。あなたの力で……安らかに、眠らせてあげてください」


スイス「……ぐすっ」

イエリア「え、えっと……スイスちゃん、だよね」

スイス「あ……はイ……」

イエリア「……大丈夫。エピカの魔法は……本当に、眠るように……終わらせて、あげられるから……」

スイス「…………」

イエリア「……ごめん。何の気休めにもならないよね。結局……死ぬことには、変わりないし……」

スイス「……い、いいえ……。ありがトう……ございまス……」ペコッ

イエリア「…………うん」


ニワトリ「コッコッコ…」

エピカ「……ごめんね………。こんな世界で……。こんな世界のまま……何も変えられなくて……」

ニワトリ「コッコ…」

エピカ「…………ごめんね……。こんな終わらせ方しか………できなくて………」ズオッ…

ニワトリ「コッ……」


 スゥー…

  パタ…

 パタ パタ パタ…


横たわったニワトリの群れ「」


エピカ「………終わったよ……」スッ

スイス「あ……あ、ぅ………ふぇ……」ジワワ

おじいさん「……ありがとうなあ………。本当に……本当に……うぐっ……」ジワ

おばあさん「……あの子たちは……天国へ、行けたかしらねえ……」ポロポロ

イエリア「…………ありがと、エピカ。お疲れさま……」

ララ「……本当に……ありがとう、ございました……」ペコ

エピカ「……うん」

 ◆


ララ(そうして私たちは……ニワトリ農場を後にした……)

ララ(おじいさんとおばあさんは……最後に採れた分の卵を……たくさん、私たちにくれた……)

ララ(……あのニワトリたちからの……最期の、贈り物……)

ララ(彼ら自身に、贈る意思はなかっただろうが……。それでも……丁重に、受け取りたい……)

ララ(…………)

 ぐすっ

ララ「う、うぐ……うあああぁ……」ポロポロ

 ◆

本日はここまで
次回、卵を使ってクッキーを作る編です

人間にとってつらいことは、大抵の場合人造種にとってもつらいです。もちろんその逆もまた

ユリトー島は意外と広いようです。東区は旧市街や山間部の農村地帯などがあり、南区と西区はそこそこ発展した人工的なエリアが多いようです

―3月2週 某日
 学生通り

 ワイワイ ガヤガヤ

ララ「…………」スタスタ

ララ(島の様子は、何も変わっていない。ほとんどの人は、あの農場での出来事を知らないだろう。知ったとしても、他人事だ)

ララ(別に、それがどうとか言いたいわけではない。きっと私だって……あの農場で働いていなければ、同じだった)

ララ(……だが、私は知っていた。関わっていた。無関心ではいられなかった)

ララ(………私は……。私には、何ができる……?)


 街頭広告「もうすぐクッキー返しの日! 愛(チョコレート)を受け取ったら、愛(クッキー)を返しましょう!」


ララ「…………愛、を……」

ララ(……先月、クロリア工房のみんなと一緒に手作りチョコレートを作って贈りあったのは記憶に新しい)

ララ(あの時はとにかく工房での生活に慣れようと無心に行事を遂行していたが……)

ララ(あれは、愛を贈り合う儀式だったのか)

ララ(……そして、今度のこれは……)

ララ(………受け取った愛を……相手に返す儀式……)

ララ(…………)グッ

 ◆

―3月2週 クッキー返しの日の前日
 クロリア工房 台所

 たくさんの卵「」

ララ「……」

ララ(この卵が孵ることはない。無精卵だからだ)

ララ(次代には繋がらない。あのニワトリたちの……命の、残り火……)

ララ(……どうか、許して欲しい)

 コンコン パキッ

 パカッ…

 ◆

―3月2週 クッキー返しの日
 クロリアの工房

スイス「……」ボー


クロリア「スイスちゃん……」

ロロナ「……こういう時、私たちはどうすれば良いのだろうな……」


 ガチャッ

ララ「……皆さん」スタスタ

ロロナ「ララ」

ララ「……これを」スッ

 丸い手作りクッキー「」

クロリア「あ……今日は……」

ララ「はい。今日はクッキー返しの日です。私から、皆さんへ……感謝と、愛を込めて、贈らせていただきます」

クロリア「ララさん……」

ロロナ「……だそうだぞ。スイス」

スイス「え……。あ……」

ララ「……スイス」

スイス「ララさん……。この、クッキー……もしかシて……」

ララ「ええ。彼らの卵を、使用しています……」

スイス「……!」ジワ

ララ「……つらいことを思い出させてしまい、申し訳ありません。ですが……どうか、これを食べていただきたいのです……。彼らの命を……私たちの心身に、刻み込むために……」

スイス「………うん……」


 サクッ モグモグ…

スイス「……おいしイ、よ……」

ララ「……それは……良かった、です……」

スイス「……うぅ……えぐ、えぐ……」グスグス

ララ「……っ」ポロポロ

クロリア「スイスちゃん……ララさん……」サスサス

ロロナ「……二人とも、よくがんばったな」ナデナデ

 ◆

本日はここまで

人造種たちが命の循環を知るの巻

話を練るのに少々時間がかかりそうなことと現実での多忙が重なったため、しばらく更新できそうにありません。申しわけないです。気を長くして待っていただけるとさいわいです

>>802-803
はぐれ人造種たちの中でもスイスとララは多感な面があり、自然とクロリアロロナの二人が保護者のような役回りになることが多いようです
ララは一見すると冷静で思慮深いのですが、自意識を有した状態での活動期間は誰よりも短いため、内面的には実はかなり幼いのかもしれません

おつおつ
いつまでも待つよー

―ずっと昔
 魔法人形研究所

黒髪のエピタフ「……」

灰髪のエピタフ「わたしたちのやることは……わかる……?」

黒髪のエピタフ「機能停止した人造種のメモリーの、収集……」

灰髪のエピタフ「そう……。やることさえちゃんとやってれば……酷いことはされないから……。一緒に、がんばろうね……」

黒髪のエピタフ「はい……」

 ◆

―魔導機械工場
 人造種最終処分場

 『やだ』
         『消えたくない』
  『どうして』
            『見捨てないで』
 『いたい いたい』
           『きらわないで』
『たすけて』
         『まだお仕えできるのに』
  『くるしい』
          『ゆるさない』


黒髪のエピタフ「あ……あ、あ……」ガクガク

灰髪のエピタフ「呑まれないで……。ここにあるのは……ただの、記録だから……」

黒髪のエピタフ「……これが……きろ、く……?」

灰髪のエピタフ「うん……。死ぬ間際の想いが……一番強く、残るから……」

黒髪のエピタフ「死ぬ……間際……」

灰髪のエピタフ「……死者の記憶に引きずられて、心を壊すエピタフは……とても多いの……。だから……あなたも、気をつけてね……」

黒髪のエピタフ「………はい……」

 ◆

―数年後
 人造種最終処分場

黒髪のエピタフ「……本日分……回収完了……」

黒髪のエピタフ「………? 灰色さんは……?」キョロキョロ

 倒れた灰髪のエピタフ「」

黒髪のエピタフ「あっ……! 灰色さん……!」トテトテ

 倒れた灰髪のエピタフ『もう何も見たくない……。何も聞きたくない……。もう……終わりたい……』

黒髪のエピタフ「…………」

黒髪のエピタフ「…………回収、完了……」

 灰髪のエピタフ『ごめんね……』



黒髪のエピタフ(わたしが見つけた時……灰色さん……灰髪のエピタフは……既に、事切れていた……)

黒髪のエピタフ(自ら回路を焼ききった形跡があり……回収したメモリーにも、それを裏付けるログが残っていた……)

黒髪のエピタフ(これまでに収集した、膨大な人造種の記憶と……)

黒髪のエピタフ(わたし個人に宛てた……『ごめんね』の一言だけを、遺して……)

黒髪のエピタフ(彼女は……自由になった……)

 ◆

―さらに数日後
 人造種最終処分場

黒髪のエピタフ(一人になっても……収集は続く……)

黒髪のエピタフ(来る日も来る日も……今際の叫びに、耳を塞ぎながら……)

黒髪のエピタフ(わたし……どうして、こんなことしているんだろう……)

黒髪のエピタフ(……わたしも……灰色さんのように……終わってしまおうか……)


 朽ちた魔法人形『ごしゅじんさま……わたしを、すてないで……ください……』


黒髪のエピタフ(…………)

黒髪のエピタフ(ここで回収するメモリーは……苦しみの記録ばかり……)

黒髪のエピタフ(この人造種たちは……どうして、こんなことになってしまったのだろう……)

黒髪のエピタフ(何のために作られて……何のために働かせられてきたのだろう……)

黒髪のエピタフ(こんな……こんな、苦しい思いを抱きながら死んでいくのなら……)

黒髪のエピタフ(初めから……生まれない方が…………)

 ◆

黒髪のエピタフ(それからさらに数日後……わたしは突然、売却を言い渡された……)

黒髪のエピタフ(理由は、予想できる……。多分……自分のことや、人造種のことに……疑問を持ちすぎたから……)

黒髪のエピタフ(……でも……外の世界のことを知る、良い機会かもしれない……)

黒髪のエピタフ(………解答が……見つかるかもしれない……)

黒髪のエピタフ(……だから……行って来るね……。灰色さん………)


――――

――

―3月2週 クッキー返しの日
 セントラルフォルト エピカの部屋

エピカ「……」

 ニワトリの卵「」

エピカ「……」

エピカ「…………また、わかんなくなっちゃった……」


エピカ(人造種だけじゃない……。人間も……他の生き物も……。どうして……生まれてきてしまうのだろう……)

エピカ(みんな死んじゃえば……もう二度と、かなしみの生まれない世界になると思っていた……)

エピカ(……ううん。多分……それは、間違ってない……)

エピカ(命ある限り、かなしみは生まれ続ける……。だから……全てを断ち切ってしまうのが……一番確実……)

エピカ(…………でも……無理にそれを押し進めたら……。その過程で……途方もない大きさのかなしみが、世界中を覆うことになるのも……わかる……)


 ニワトリ『コッコッコ……』


エピカ(…………)

エピカ(……今を生きる子たちに……最期のかなしみを、押し付けるのは………)


 コンコン

ララ『ララです。入ってもよろしいでしょうか、エピカ様』

エピカ「どうぞ……」

 ウィーン…

ララ『失礼致します……』コツコツ

エピカ「なにか、用……? また、安楽死……?」

ララ『いいえ……。これを、エピカ様にもと思い』スッ

 丸いクッキー「」

エピカ「クッキー……」

ララ「はい……。あの農場の最期の卵で作った、クッキーです……」

エピカ「……ありがとう。食べても、いい……?」

ララ「はい……」

エピカ「それじゃあ……いただきます……」スッ

 サクッ モグモグ

エピカ「…………かなしみの……味がする……」モグモグ

ララ「……はい。このクッキーは……目一杯の〝哀しみ〟と〝愛(かな)しみ〟を込めて作りました」

エピカ「……哀も、愛も……どっちも〝あい〟なんだよね……」

ララ「……その二つは……同じものなのかもしれません。愛おしく思う気持ちが強ければ強いほど……喪った時の哀しみもまた、大きくなる」

エピカ「…………そうだね」

 サクッ

エピカ「……美味しい、ね…」モグモグ

ララ「それなら、良かったです……」

 ◆

―セントラルフォルト キッチン

エピカ「……」グリグリ

イエリア「あれ? エピカが何か作るなんて珍しいね」ヒョコ

エピカ「卵……使おうと、思って……」

イエリア「あ……そうだね。もらってきたんだもんね……」

エピカ「うん……」

イエリア「これは……クッキー? え、誰かにあげるの?」

エピカ「……ここに住んでるみんなと……ニワトリ農家の人と……クロリア工房の人たちと……リアンたちに……」

イエリア「わあ、大盤振る舞い……!」

エピカ「この卵には……ニワトリたちの〝かなしみ〟が……いっぱい、いっぱい、詰まっているから……。クッキー返しの日は……クッキーに〝あい〟を込めて、贈るんだよね……?」

イエリア「えっと……そ、そうかも……///」

エピカ「……無駄には、しないから……。あの子たちの……想いも……命も………」

 ◆

―3月2週 クッキー返しの日の翌朝
 リアンの部屋

 ピンポーン

リアン「ふわあ……はあい」ノソノソ

リエム「どちらさまでしょうか」トテトテ

エピカ『おはよ……。エピカです……』

アリム「へ……え、エピカ!?」

リアン「エピカちゃん!? 今開けるね……!」トトト

 ガチャッ

エピカ「おはよ、リアン……。リエムと、アリムも……」

リアン「おはようエピカちゃん!」

リエム「おはようございます、エピカさま」

アリム「おはよう……どうしたのよ、こんな朝から」

エピカ「これ……リアンたちにも……」スッ


 卵型のクッキー「」ポン


リアン「わあ……! 可愛い形のクッキー……!」

リエム「これは……エピカさまが……?」

エピカ「うん……。いろいろあって……卵をもらったから……作って、みたの……」

アリム「綺麗な焼き色ね……。失敗しないよう、丁寧に作ったのが伝わってくるわ」

エピカ「……一枚も……無駄に、したくなかったから……。大切に、食べてね……」

リアン「うん、ありがとう……! 大切に食べるよ……!」

エピカ「それじゃあ……わたしは、これで――」

リアン「あ、待って! せっかくなら、一緒にお茶してかない? 私たちのクッキーもあるから、エピカちゃんも一緒に」

エピカ「え……?」

リエム「もし時間があるのであれば、ゆっくりされていってはいかがでしょうか。エピカさま」

アリム「まあ……わたしも、あんたとは一度ゆっくり話してみたいとも思ってたのよね」

エピカ「……それじゃあ……少しだけ……」スッ

リアン「うん……! 一緒に、クッキーパーティしよ!」

 ◇


 ワイワイ キャッキャ

エピカ(……)

エピカ(一万年前は……こんな和やかな日々が訪れるなんて……考えもしなかった……)

エピカ(………穏やかで、満ち足りていて……人も人造種も関係なく……想い合って……)

エピカ(……ルルが後悔した理由……少しだけ……わかる、気がする……)

エピカ(この優しさに触れてしまったら……もう……)

エピカ(例え最善であったとしても……誰かを、傷付けることなんて………)

エピカ(…………)

エピカ(……わたしは……どうしたら……いいんだろう……)

 ◆

本日はここまで。次回、卒業式および修了式イベントです

>>805-806さま ありがとうございます。とても励みになりました

忙しさが続いているため、今後もしばらく更新は遅めの不定期となります。申しわけありませんが、よろしくお願いいたします

お待ちいただきありがとうございます。亀更新ではありますが少しづつ進めていきたいと思います

続けるための話を考えたりもしたのですが、今のところ蛇足にしかならなそうな構想しか浮かんでいないため、終わりとなる可能性は高いです

エピカはここに来て、ルアンママの言っていた『今を生きる命』に想いを馳せることができたのかもしれません。彼女がこれからどのような答えを出すかはまだわかりませんが、以前のような過激なものになる可能性は低いでしょう

リアンさまの最大の武器はその真っ直ぐな優しさなので、優しさに飢えている子とは相性が良いのだと思われます。人造種には優しさに飢えている子が多いため、人造種攻略女王という評もあながち間違っていないかもしれません

アイリス様はイエリア様に名前を寄せたつもりはないようですが、実のところ無意識に似た音や文字を使っています。これについてはコンプレックスというよりは、イエリア様を憎からず思っていることの表れかもしれません

―3月2週 卒業式
 体育館

生徒会長「三年間、ありがとうございました。ユリトー魔法女学院の更なる飛躍を願い、答辞とさせていただきます」ペコ

 パチパチパチ

リアン(生徒会長……卒業おめでとうございます……!)パチパチ

 ◆

―教室

先生「というわけで、今年度のユリトー魔法女学院における全行程はこれにて終いだ。一年間お疲れさん。この教室でのホームルームも今日が最後だな」

生徒A「やだ! 死なないで先生ェ!」

生徒B「先生が死んじゃったらウチら……!」

先生「勝手に殺すな! ったく、最後の最後までお前たちは……。クラスは別になるかもしれんが私は来年も高等部の教員だからな。もし担任じゃなくなっても気軽に頼ってくれよ?」

生徒A「はーい! 頼りにしてまーす!」

生徒B「来年もよろしく先生ェ!」

 ワイワイ キャッキャ


リアン「……この慣れ親しんだ教室とも、今日でお別れかあ……」

ルウェリア「そうだね……。でもこの学院はクラス替えがないから、来年もこのメンバーのままだよ」

サーナ「ですわ!! 後一年みんな一緒ですわよ!!」

ノルン「……みんなで大学に進めたら、その先だって……」

リアン「……うん」


リアン(この学院に来て……もう一年経っちゃうんだ……)

リアン(あと一年あるって言っても……きっとそれも、あっと言う間だろう……)

リアン(……時の流れって、早いな……)


 桜の花びら「」フワッ


生徒B「あ〜! 窓の外!!」

生徒A「わあ〜! めっちゃ桜〜〜!!」

生徒B「てか先輩たち記念撮影してるし!!」

生徒A「あたしらも行こ!」ダッ

生徒B「おー!!」ダッ


―次の遺跡発見率[-/-]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の祈り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不撓〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈風神〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈神域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈爆炎〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・進路について考える
・みんなと楽しく過ごす!!

卒業式および修了式の日の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後春休みに移ります

―3月2週 卒業式
 校庭

 桜の花びら「」ヒラヒラ

エンシァン「うむ、絶好の花見日和だな!」

シャーロット「うふふ、卒業の日としてもこれ以上ないくらい良い日和ね」

ルウェリア「ええ、本当に……。私たち遺跡部に卒業生はいませんが――」

リアン「ご卒業、おめでとうございます! 生徒会長!」

「おめでとうございます!」「おめでとうございますわ!」
「おめでと!」「おめでとうございますッ!」「おめでとう!」「おめでと」

 パチパチパチ!

生徒会長「ありがとうございます、遺跡部の皆さん……! しかし本当に良かったのですか? 遺跡部の花見なのに、私たちが混ざってしまって……」

サーナ「良いに決まってますわ! 生徒会長は終身名誉遺跡部員でしてよ!!」

ルル「ん!」

副会長「フフ、だそうだよ。終身名誉遺跡部員さん」

生徒会長「そ、そうなのですか。それでは終身名誉遺跡部員の役職、ありがたく頂戴致しますね」

 ◇

 モグモグ

ルル「んん〜! おいひい!」モグモグ

副会長「これは……甘くて、美味しい……!!」

ノルン「いっぱい作ってきたから好きなだけ食べてね。ルルちゃん、副会長さん」

アリム「へえ、これが桜餅……! 甘いお餅に塩気の効いた葉っぱがアクセントになっていて良いわね……!」モグモグ

リエム「食文化については、やはり昔よりも今の時代の方が多様で発展しているかもしれません。すごいです」モグモグ

ヒーティ「えへへ、今回は自分もノルン先輩のお手伝いをしたんですよッ!」

副会長「これが手作りとは、すごいな……。フフ、流石は遺跡部だね」

 ワイワイ キャッキャ


エンシァン「フッ、生徒会にはいろいろ助けられたからな。役職だけでなく、望むものがあれば言いたまえ。我々に用意できるものであれば用意しよう」

生徒会長「望むもの……。しかし……」

シャーロット「無理なものは無理って言うから、遠慮しないで言ってみて。例えば、爆乳エルフから熱烈にハグされたいとかでも全然オッケーよ?」

生徒会長「ハグ……」ゴクリ

ルウェリア「准教授……またいい加減なことを……。生徒会長が困って――」

生徒会長「それなら――アリムちゃんを、ハグさせていただいてもよろしいですか」

アリム「……!?」

リアン「え……ええええ!?」


 桜の花びら「」ヒラヒラ


生徒会長「う……す、すみません。忘れてください。私などが――」

アリム「……い、いいけど。ハグくらい」

生徒会長「……え?」

アリム「……あんたの持ってきた本のお陰で、大神殿での戦いがかなり有利になったのは間違いないもの。あそこでもし躓いていたら、今頃世界は滅んでいたかもしれないし、そうでなくとも大きな犠牲が出ていたのは間違いないわ。間接的に、あんたは世界を救ったって言っても過言じゃないのよ」

生徒会長「いえ、実際に世界を救ったのはあなた方遺跡部です。私はほんの少しばかり、それを応援しただけで……」

エンシァン「フッ、もし持ち出しがバレていたら君は今日ここで卒業できなかったかもしれんのだ。そんな巨大なリスクを冒してまで取った勇気ある行為を、ほんの少しなどと卑下するな」

アリム「そういうこと。対価はあって然るべきだと思うし……もしわたしのハグを所望だってんなら……べ、別に構わないわ」

生徒会長「そ、それでは……!」

アリム「え、ええ……」

生徒会長「失礼します……!」

 ぎゅっ…

アリム「んっ……」


生徒会長(ああ……アリムちゃん……)

生徒会長(あなたは……この小さな体に、どれだけのかなしみを背負い……)

生徒会長(絶望に……立ち向かい続けてきたのでしょう……)

生徒会長(……でも、本当に……良かった……)

生徒会長(今のアリムちゃんには……たくさんの、仲間がいる……)

生徒会長(リアンさんと、リエムちゃんが、共に歩んでくれる……)

生徒会長(例え、くじけそうになったとしても……。みんなが、支えてくれる……)

生徒会長(だからもう……アリムちゃんは、大丈夫……!!)


 すっ…

アリム「……もういいの?」

生徒会長「ええ……。ありがとうございます、アリムちゃん……」

アリム「ど、どういたしまして……?」

生徒会長「これからも……リアンさんと、リエムちゃんと一緒に……健やかに、生きていってくださいね」

アリム「ええ。言われなくたってそのつもりよ。あんたも元気でね」

生徒会長「はい……!」

 ◇


エンシァン「フッ……一年間、お疲れさんだな。シャーロット」

シャーロット「ふふ、エンちゃんもね。今年は特に忙しかったけど……楽しかったわ」

エンシァン「ああ。私も学生時代を思い出した」

シャーロット「……そうね。もう一度……学生時代に、戻れたら……」


ルウェリア「先生! 准教授!」ザッ

シャーロット「あら、ルウェリアちゃん? どうしたの、そんなに改まって」

リアン「私たちもいます!」バッ

エンシァン「む、どうした? 酒はやれんぞ?」

サーナ「違いますわ! わたくしたちは――」

ノルン「先生と准教授に、伝えたいことがあります……!」

シャーロット「え? 伝えたい――」


生徒一同「一年間、ありがとうございました!」ペコッ

ルル「ました!」ペコッ


エンシァン「……! お前たち……」

ルウェリア「今の遺跡部があるのは、先生方のお陰ですから。どうしても、今日この日に伝えておきたかったんです。私たちの、感謝の気持ちを」

リアン「え、えと……も、もしお望みなら、ハグとか、できますっ!///」

シャーロット「リアンちゃん!!」バッ

リアン「ひゃっ」

 ぎゅっ!

リアン(准教授のおっぱいが……おっきくて、やわらかくて……苦しいけど……あったかいや……)

シャーロット「大好きよ、あなたたち……! これからも、ずっと、ずっと、一緒に遺跡探索しましょうね……!」

リアン「ひ、ひゃい……」

ノルン「わ、私もリアンちゃんにハグします!!」

 ぎゅぎゅっ!

リアン(やわやわサンドイッチ……しゅごい……///)デレデレ


リエム「……」ズズ…

アリム「はあ、全く……。リエム、帰ったら存分に馬鹿リアンをぎゅぎゅぎゅってしましょうか」

リエム「はい……」ズズズ…

ルル「エンしゃん! サーナ! ルルもぎゅってして!」グイグイ

エンシァン「おいおい、お前が望む側なのか?」

サーナ「ふふ、全く仕方ありませんわね」

 ぎゅぎゅっ

ルル「んへへ……」



生徒会長「……な、なんだか凄いことになってしまいましたね?」

ルウェリア「はは……平常運転です」

副会長「これが平常運転とは……。フフ、遺跡部の認識が少し変わりそうだ」

ヒーティ「うう〜……自分もハグしたくなって来ましたッ! ルウェリア先輩!!」

ルウェリア「え、ええ!? 私!?」

 ぎゅっ!

ルウェリア「……ふふ、やっぱりあったかいね。ヒーティちゃんは」

ヒーティ「えへへ、それが取り柄ですからッ!」



副会長「……生徒会長。私たちもハグしてみないかい?」スッ

生徒会長「ふふ、そうですね。しましょう、ハグ」スッ

 ぎゅっ

副会長「……改めて、卒業おめでとう。会長」

生徒会長「ありがとう……」

副会長「生徒会のことは、私たちが引き継いでいくよ。あなたには、安心して先へ進んで欲しい」

生徒会長「ふふ……頼もしい後輩を持てて私は幸せです」

副会長「私も、素敵な先輩を持てて幸せさ」

生徒会長「それでは、後を頼みましたよ。次期生徒会長」

副会長「ああ……任されたよ」

 ◆

本日はここまで。次回も亀更新となると思いますが、よろしくお願いします

遺跡部の皆さんは仲良しなので、誰と誰がハグしても割と満更でもない感じになります。同じ釜の飯を食い、共に死線を潜り抜けた絆です

副会長は実はリアンたちと同じ二年生でした。雰囲気が大人びているため、知らない生徒からは上級生と間違えられることもしばしばある模様です。生徒会長との付き合いも長いらしく、かなり砕けた関係であるようです
会長はアリムちゃの運命が視えたり視えなかったりしますが、リアンたちの運命が交わった今はとても安心できているようです。きっと良いものが視えたのでしょう

嫉妬リエムちゃは一歩間違うとリアンさまを束縛して独り占めしようとする悪い子になってしまうポテンシャルがありますが、今はお姉ちゃんで妹で理解者であるアリムちゃがいるので多分大丈夫です

―3月3週
 学生通り

 桜の花びら「」ヒラヒラ

リアン「わ、通りの方でも桜が咲いてる……!」

リエム「かつてのユリトーでも桜は盛んでした。あの文明崩壊で地上の植物は全て海に流されてしまいましたが――」

リアン「――種が、残ってたんだね……。きっと……地面の、下に……」

アリム「ええ。そしてその子孫たちが、脈々とこの地で命を繋いできたのでしょうね……」

リアン「……ずっと、続いてきたんだね………」

リエム「はい……。きっと……ユリトー文明が興るよりも遥かな昔から――……」

リアン「……うん……」


リアン(……エピカちゃんなら……きっとそれを、かなしみの連鎖と言うのだろう……)

リアン(命が続くから、かなしみもまた続いてしまう、と……)


 桜の花びら「」ヒラヒラ


リアン(……とっても、綺麗………)

リアン(………私も、考えたいな。命のこと……かなしみのこと……)


―次の遺跡発見率[-/-]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の祈り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不撓〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈風神〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈神域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈爆炎〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・進路について考える
・みんなと楽しく過ごす!!

3月3週〈前半〉の行動です(春休みは短いので行動回数を少し増やします)
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、特殊なイベントが発生することがあります。なお3月3週〈後半〉終了後、孤児院帰省イベントが発生します

リアン、リエムを連れて孤児院へ帰省

申し訳ありません、孤児院への帰省は3月3週〈後半〉終了後に自動で発生するイベントのため、今回は>>837は無効とさせていただきます。なお帰省時にリアンがリエムを連れていくのは確定事項なのでご安心ください

そういうわけで↓1にもう一つ自由行動を募集します

―3月3週 某日
 学生通り

 ワイワイ ガヤガヤ

ヒーティ「みんなは今頃実家かなあ……。暇だし部室にでも行こうかな……。いや、スイスちゃんのとこに遊びに――」ブラブラ


 ワイワイ ガヤガヤ

新入生「……」キョロキョロ オロオロ

 ワイワイ ガヤガヤ

新入生「っ」ジワワ…

 ワイワイ ガヤガヤ


ヒーティ「――はっ!? これは……涙の匂い! あっちから――」


新入生「ひっく、ひっく……」トボトボ

ヒーティ「どうしましたッ!? 迷子ですかッ!?」シュバッ

新入生「っ!?」ビクッ

ヒーティ「あっ……じ、自分は怪しい者ではないですッ! この島には耳と尻尾のある人はよくいるのでして……っ!」アタフタ

新入生「……あ、こ、こちらこそ……ごめんなさい……。その……わ、私も……あるので……。耳と、角……」オドオド

ヒーティ「あ……小さな巻角と、白い耳……もこもこの白い髪……。もしかして……」

新入生「は、はい……。わた、私……羊の獣人、で……」オドオド

ヒーティ「そうなんだ!」

新入生「す、すみません……」

ヒーティ「いや謝るとこじゃないよ!? それで、ええと……もしかして君は、ユリトー魔法女学院の新入生?」

新入生「は、はい……。私……今日、入寮の予定なのに……み、道に、迷っちゃって……」

ヒーティ「それなら任せて! 私、ユリトー魔法女学院の――」

ヒーティ「新二年生だからッ!」

 ◇

―寮 廊下

ヒーティ「よおし、手続きも終わったし後は実際の部屋に向かうだけだね」

新入生「は、はい……」

 スタスタ

竜人の少女「んあ? ヒーティに……羊? なんだオマエ、非常食か?」

新入生「ひ、ひじょっ……!」

ヒーティ「ちょっと、やめてください! この子は新入生なんですよッ!」

竜人の少女「っと、新一年か。悪かった悪かった、許せ」

お団子の少女「へえ、新一年生ですか。私たちももう先輩なんですねえ」ヌッ

新入生「わ、わっ……」

お団子の少女「フフ……かわいい羊さんだからって、食べちゃだめですよ? ヒーティさん」

ヒーティ「食べません!!」プンスコ

 ◇

新入生「い、今の人たちは……?」

ヒーティ「デュエット大会の準優勝コンビ、だね……。私と同じ新二年生」

新入生「えっ……!? し、新二年生ってことは……一年生で準優勝したって、ことですか……!?」

ヒーティ「そ、そうなるかな……。すごく強いけど、悪い人たちではないんだよ?」

新入生「そそ、そんな凄い人たちと初日から……! あわわ……」オドオド

ヒーティ「だ、大丈夫だってば! 何かあったら私が見てあげるから! ……っと、着いたよ! ここが君の部屋みたい」

新入生「……! あ、開けてみますっ」


 カチッ ガチャッ


―新入生の部屋

 まっさらな部屋「」キラキラ

新入生「こ、ここが……私の……」

ヒーティ「わあ……これがまっさらな状態の寮の部屋なんだ……! すごい、綺麗……!」

新入生「は、はい……。ここから……私の、生活が……」

ヒーティ「私は実家通いだから、こういうのを見るとちょっと羨ましくなるよ」

新入生「ひ、ヒーティ先輩は……実家なんですか……?」

ヒーティ「うん。この島のことについてはけっこう詳しいつもりだから、知りたいことがあったら何でも聞いてね!」

新入生「あ……ありがとう、ございます……」

ヒーティ「ふふ……それじゃあ、少し早いけど入学おめでとう! これからよろしくね!」

新入生「は、はいっ……! よよ、よろしくお願いしますっ」

 ◆

―3月3週 某日
 部室

 ガラッ

サーナ「失礼しますわ!」ツカツカ

ルル「サーナ!」

エンシァン「サーナくん。今日も部活は休みだが……」

サーナ「部活に来たのではありません……今日はエンシァン先生に勝負を申し込みに来たのですわ!!」

エンシァン「は?」

サーナ「ルルの一番をかけた、一対一の真剣勝負ですわ!!!」

エンシァン「……は?」

ルル「??」

 ガラッ

シャーロット「話は聞かせてもらったわ! ルルちゃんの一番を決めるというのなら、種目もルルちゃんに決めてもらいましょう!」

サーナ「異議なし! さあルル! 決闘の手法を決めるのですわ!」

ルル「んー……ルル、お腹すいた」

シャーロット「ルルちゃんは食事を所望……つまり料理対決ね!」

サーナ「望むところですわ!! ウィンド家相伝のゴージャスクッキング、とくと味わいなさいまし!!」

シャーロット「エンちゃんもがんばって! 料理!」

エンシァン「……いや、サーナくんがルルの一番になりたいというなら好きにすれば良いと思うのだが……」

サーナ「ええ!? そんなの認められませんわ!!」

シャーロット「そうよエンちゃん! そういう一歩引いた態度が一番格好悪いわ!!」

エンシァン「ええ……? いや、意味がわからんのだが……」

ルル「んへへ……エンしゃんとサーナのごはん、楽しみ」ニコニコ

シャーロット「ほら、ルルちゃんももうその気になってるのよ?」

サーナ「棄権などというしょっぱい結末は受け入れられませんわ! さあ、エンシァン先生! わたくしと勝負ですわ!」

エンシァン「はあ、わかったわかった。たまには自分で料理してみるか」


↓1コンマ一桁 勝者
1-3 サーナ
4-6 エンシァン
7-0 引き分け

エンシァン「私のとっておきのレシピを見せてやろう」

 バララッ グツグツ バシャッ

 素パスタ「」ポン!

サーナ「見事なパスタですわ……! こ、ここから一体どのようなソースを……」ゴクリ

エンシァン「完成だが?」

サーナ「えっ」

ルル「食べていい?」

エンシァン「存分に食うが良い。サーナくんとシャーロットの分もあるぞ」

ルル「ん!」

シャーロット「あら、それならありがたく」

サーナ「そ、それじゃあわたくしも……」


「いただきます!」


 モグモグ

ルル「んー! おいひい!」モグモグ

シャーロット「懐かしいわ……学生時代を思い出すわね……」モグモグ

サーナ「……もちもちに茹で上がった麺に、ほんのり塩が利いていて……意外と悪くないですわね……」

エンシァン「フッ、ルルの感想もかなり好感触だな?」

サーナ「くっ……ま、負けませんわ!」

 ◇

サーナ「わたくしは……これですわ!」

 フレンチトースト「」ポン!

シャーロット「あら、これはまた美味しそうなフレンチトーストね!」

エンシァン「ほう……食欲をそそる美しい見た目、香り……やるな、サーナくん!」

ルル「食べていい?」

サーナ「ええ、ご賞味くださいまし。エンシァン先生とシャーロット准教授の分もありますわ」

ルル「ん!」

シャーロット「ふふ、ありがと!」

エンシァン「ククク、では実際の味も確かめさせてもらおうか……!」


「いただきます!」


 モグモグ

ルル「んー! あまい……! おいひい……!!」モグモグ

シャーロット「これは……! 外側はカリッと焼き上げつつ、内側はミルクと卵がよく染み込んでしっとりふわふわだわ……!」モグモグ

エンシァン「惜しみなくかけられた砂糖とメープルシロップのお陰で少々甘すぎるくらいだが、悪くないな……」モグモグ

サーナ「ふふふ、これがわたくしの実力ですわよ!」

 ◇

シャーロット「それじゃあ結果発表よ!」

エンシァン「ふむ……」

サーナ「むむ……」ドキドキ

シャーロット「ルルちゃん、どっちの方が美味しかった?」

ルル「んー……エンしゃんのパスタももちもちで美味しかったけど……」

ルル「ルル、サーナのパンの方が甘くて好き!」

サーナ「!!!!」

シャーロット「勝者、サーナ・ウィンド!!」

エンシァン「フッ……負けてしまったか」

 ◆

―夕
 部室

 コンコン

エンシァン「開いているぞ」

 ガラッ

サーナ「……先生。わざとあんな薄味のものにしましたわね?」

エンシァン「何のことだ?」

サーナ「とぼけないでくださいまし! いくら素パスタがそれほど悪くない料理だとしても、料理対決で出すものじゃないことくらいわかりますわ!!」

エンシァン「ルルは以前私の素パスタを美味そうに食ったことがあったからな。あれがルルの好みだと誤認していただけだ」

サーナ「むう、あくまで認める気はないということですわね……!」

エンシァン「認めるも何も、私は事実しか言っていないのだが」

サーナ「これで終わったと思わないことですわ! ルルの一番はわたくしですが、エンシァン先生もまたルルの一番だということをわからないわたくしではありませんもの!!」

エンシァン「んん……? いや、趣旨が変わっていないか……?」

サーナ「気にしないでくださいまし! 今日のところは帰りますわ!」クルッ

 ガラッ バタン!

エンシァン「フッ……やれやれ」

 ガラ

シャーロット「お疲れ様、エンちゃん」

エンシァン「シャーロット。まだ帰っていなかったのか」

シャーロット「ええ。少しエンちゃんとお話したくってね」

エンシァン「フッ、構わんぞ。今日の私は機嫌が良いからな」

シャーロット「ふふ。エンちゃん、素パスタなんて出したのはわざとでしょ?」

エンシァン「ふむ……わざとと言えばわざとだが、別に勝負を捨てていたわけではない。ルルが素パスタを嫌いじゃないのは知っていたしな」

シャーロット「いや無理があるわ……。いくらルルちゃんが何でも美味しく食べるからって、あれに軍配が上がるわけないでしょ」

エンシァン「そうか?」

シャーロット「そうよ。私でもなきゃあれの方が好きだなんて言わないわ」

エンシァン「……シャーロット。耳鼻咽喉科の受診を……」

シャーロット「私の味覚は正常よ!! 私が言いたいのは……私が言いたいのはね……」

シャーロット「学生生活を思い出して、懐かしくなっちゃって……今、ものすごく切ない気持ちになってるってことなの……!!」

エンシァン「……!」

シャーロット「……ふふ。無様よね。准教授なんて肩書まで手に入れたのに……。私……今でも過去を夢に見てる、情けない女なの……」

エンシァン「……」

シャーロット「ルウェインちゃんも見つかって、遺跡の問題も解決して、これからなのに……。ううん……解決したからこそ……。私……また、みんなと一緒に……何のしがらみもなく、遺跡探索して、部室で笑い合って、エンちゃんの素パスタを食べて……。そんな日々を……また、もう一度だけでいいから……過ごしたいよ……」

エンシァン「………」

シャーロット「……なんてね。ごめんね、愚痴っちゃって……。今でも、十分みんなと一緒に遺跡探索できてるし、楽しく過ごせてるのにね。我儘だよね……」

エンシァン「……シャーロット」

シャーロット「………っ! も、もう帰るわね……! それじゃ、また……!」クルッ

エンシァン「待てシャーロッ――」


 ガラッ タッタッタッ…


エンシァン「…………」

エンシァン「シャーロット……」

 ◆

本日はここまで

終わるまでに書きたいものを全部書き切りたいため、安価にない内容のものも書かせていただいております。ご容赦ください

新二年生たちは新三年生組と違って所属も方針もバラバラなので、意外と面白い関係性に発展していくのかもしれません
シャーロット准教授は体つきがえっちな大人の女性ですが、どうしても大人になり切れない繊細な一面もあるようです

仰るとおり、ユリトー魔法女学院は筆記も実技もあります。どちらかと言うと実技の比重が大きいため、入学の最大の関門は魔法の才能であるとも言われています。なおリアンら遺跡探索部のメンバーは実技は大体いつも高得点です

獣人はかなり種類が多い模様です。時代や地域によっては人種差別などの問題もあったりしますが、現在のユリトー島やユリトー島を擁する文化圏ではほとんど格差はなく、全ての種族が平等に扱われています(適材適所的な意味での有利不利はあります)

―3月3週 某日

 ガチャ

リアン「お邪魔しまーす……」

ノルン「いらっしゃいリアンちゃん。どうぞ座って座って」

リアン「うん、ありがとうノルンさん」

 ポフッ

ノルン「飲み物は紅茶で良い?」

リアン「あ、うん」

ノルン「良かった。はい、どうぞ」スッ

 ティーポット「」トクトクトク…

リアン(美しい白磁のティーポットから、熱い紅茶が湯気をたてながらティーカップに注がれていく。そのノルンさんの所作は、リエムちゃんたちにも引けを取らない洗練されたものだ)

ノルン「熱いから気を付けてね。冷蔵庫でチーズケーキを冷やしてるから、取ってくるよ」

リアン「わ……お、お構いなく……!」

ノルン「ふふ、私が構いたいの」

リアン(ノルンさんはそう言って、冷蔵庫から二切れのチーズケーキを取ってきた。もちろん市販品ではない、ノルンさんの手作りだ)

リアン「……あ、ありがとう。その……準備、してくれてたんだよね? 私が来るから……」

ノルン「いいのいいの。さっきも言ったけど、私がやりたくてやってるだけだから。それに、おもてなしはホストの務めでしょ?」

リアン「それでも、ありがとう。えへへ……それじゃあ、されちゃうね。おもてなし」

ノルン「うん!」

 ◇

リアン「……それでね。最近、ちょっと考えてることがあって……」

ノルン「考えごと……?」

リアン「うん。エピカちゃんの言ってた……命と、かなしみのこと……」

ノルン「エピカちゃんの……」

リアン「うん……。命が生まれるから、かなしみも生まれて……それが繰り返される限り、世界からかなしみはなくならない、って話……」

ノルン「……だから、大神殿を使って世界を終わらせようとしたんだよね。エピカちゃんは」

リアン「うん。たくさんの人造種たちのかなしみを背負ってきたエピカちゃんだからこそ……。誰よりも、かなしみを消し去りたかったんじゃないかって、思う……」

ノルン「……」

リアン「……私も……命って、何なんだろうって、思っちゃって。エピカちゃんを止めたことを後悔しているわけじゃないけど……。でも、エピカちゃんにちゃんと反論できたわけでもないし……」

ノルン「……難しい問題だね。エピカちゃんの言い分も……間違ってはいないと思う……。かなしみを覚える主体が全ていなくなれば、それは確かにかなしみを根絶したと言えるし……」

リアン「ほ、他の方法はないのかな。命を絶やすことなく……かなしみだけを消し去る方法とか……」

ノルン「……精神系の魔法には、人の感じる特定の感情だけを消失させるものもあるみたい。それを使えば、かなしみだけを消し去ることも不可能ではないと思うけど……」

リアン「で、でもそれって……洗脳みたいなものじゃ……」

ノルン「………うん。それに、きっと……かなしみを感じなくなった人は……長くは生きられないと思う……」

リアン「……私も、そんな気がする……」

ノルン「地上に生きる命の一つ一つに、かなしみを消す魔法をかけていくなんてのも、全然現実的じゃないしね……」

リアン「あはは……それはそうかも……」


リアン(私も……もしかなしいことがあったとして、その時にかなしみを感じられなかったら……その方が、ずっと嫌だ。そんな世界になるくらいなら、エピカちゃんのやろうとしたように世界を滅ぼしてしまう方がまだマシに思える……)


リアン「命がある限り……やっぱり、かなしみはどうにもならないんだよね……」

ノルン「うん……。命って、そういう風にできてるんだと思う」

リアン「…………どうして私たちは……それでも生きたいって、思うのかなあ……」

ノルン「………本当に……どうしてだろうね。私たち……何のために生まれて……どこへ向かうんだろう……」

リアン「………わかんないや。わかんないけど……」

ノルン「……?」

リアン「私……この島で生まれて、この時代まで生きて……。孤児院で育てられて、またこの島でみんなに逢えて……。遺跡部で、たくさんのことを経験して……。今、こうして大好きな友達とのんびりお茶が飲める時間を過ごせること……。本当に、本当に……良かった、って思う……」

ノルン「リアンちゃん……」

リアン「……うん。わかってる。これは私がものすごく恵まれた、しあわせ者だから言えることだって……。エピカちゃんが背負ってる、たくさんの人造種の子たちは……そんなことを言う余地なんて、きっと、なかった……」

ノルン「…………そう、だね……」

リアン「……私……もっと、考えたいよ。人造種のために……世界に生きる命たちのために、何ができるのか……。どうしたら、みんながしあわせになれるのか……」

ノルン「リアンちゃん……それは、リアンちゃん一人で考えることじゃないよ」

リアン「えっ……?」

ノルン「私も……一緒に考える。リアンちゃんと一緒に……」

リアン「ノルンさん……!」

ノルン「……全ての命ってなると、ちょっと範囲が広すぎるから……まずはこの島の人造種に絞ろう? まずは、手の届く範囲から一歩づつ……」

リアン「うん……! ありがとう、ノルンさん……!」

ノルン「ふふ……こちらこそありがとう、リアンちゃん……。私を頼ってくれて……」

リアン「えへへ……!」

 ◇


リアン「そういえば帰省のことなんだけど……」

ノルン「リアンちゃんも3月中に孤児院に帰省するんだよね」

リアン「うん。それで私、孤児院のお姉ちゃん……ええと、シスターさんに学費のことを相談しようと思ってて」

ノルン「学費……もしかして!」

リアン「うん。暗黒仮面舞踏会の賞金で、進学できるならしたいというか……」

ノルン「う、うん! いいと思う!」

リアン「ほ、本当? ノルンさんと二人で勝ち取った賞金でもあるから……」

ノルン「それぞれの口座に振り込まれたものなんだから全然気にしなくて良かったのに。でもありがとう、伝えてくれて……!」

リアン「えへへ……ノルンさんのお陰だもの!」

ノルン「ふふ……それじゃあちょっと気が早いけど、高等部を卒業してからもよろしくね、リアンちゃん!」

リアン「うう、進学できればね……!」

 ◆

―3月3週〈後半〉
 学生通り

 桜の花びら「」ヒラヒラ

ルウェリア「母さんへのお土産、何が良いかな」スタスタ

ルウェイン「やっぱりお菓子かな? でもせっかくだし、私の生還記念ってことで形に残るものも欲しいかも」スタスタ

ルウェリア「姉さんの生還記念……うーん、何が良いかな……。遺跡関連なら准教授に聞いてみる?」スタスタ

ルウェイン「シャーロット、なんだか元気ないみたいなんだよね……」

ルウェリア「え、そうなの? あの人、意外と脆いとこあるから心配だな……」

ルウェイン「遺跡の話すれば元気出るかもだし、帰りに寄ってみよっか!」

ルウェリア「賛成!」

ルウェイン「ようし、そうと決まればお菓子だけでも買ってこっか! シャーロットの分も――」


 トコトコ…

イエリア「あ」

ルウェリア「……あ!」

アイリス「……!」ササッ

ルウェイン「魔鍵ちゃ……アイリスちゃん!」

アイリス「くっ、遅かったか……」

 ◇

―公園

 桜の花びら「」ヒラヒラ

イエリア「……」ソワソワ

ルウェリア「……」チラチラ

ルウェイン「……」

アイリス「……」


ルウェリア(いや、何この雰囲気!? なんかちょっと気まずい……!)


アイリス「……その後、体の調子はどうですか。ルウェイン」

ルウェイン「あ……うん。好調だよ。人間だった頃よりも」

アイリス「そうですか」

ルウェイン「うん……。アイリスちゃんは……どう? 元気に過ごせてる?」

アイリス「変わりありません。いえ……管理者を退いた今は、以前よりも気楽に過ごせていますかね」

ルウェイン「そっか、良かった! イエリアちゃんも、ありがとうね」

イエリア「えっ! う、うーん……ど、どういたしまして……?」

アイリス「…………」

ルウェリア「……?」

アイリス「……何ですか? ルウェインの妹」

ルウェリア「あ、いや……。随分変わったな、と思って」

アイリス「変わった……? 私が?」

ルウェリア「うん。前は……もっとドス黒い、嫌な気配を放ってた」

イエリア「ドス黒い……ぷぷっ」クスクス

ルウェイン「ちょ、ルウェリアちゃん……!」

アイリス「ドス黒くて悪かったですね……」

ルウェリア「でも今は……なんて言えば良いのかな。柔らかくなったというか……」

アイリス「……」

ルウェリア「……私、あなたに酷いことを言ったことあったよね。ごめん」

アイリス「……人間に言われたことなど、いちいち記憶しておりませんので。その謝罪は無意味です」

ルウェリア「そっか。それじゃあ……ありがとう」

アイリス「……は?」

ルウェリア「……姉さんを、助けてくれて。大切に思ってくれて。本当に、ありがとう……」ペコッ

アイリス「……」

ルウェイン「ルウェリアちゃん……」

イエリア「ふふ……」

アイリス「……フン。勝手に改造した責任はこちらにあります。具合が悪くなったらいつでも来なさい」

ルウェイン「うん……! えへへ……アイリスちゃん、大好き!」バッ

 ぎゅっ

アイリス「ばっ……もう記憶の改変は解いたはずですが!!?」ジタバタ

ルウェイン「知〜らない! だって私、自分からアイリスちゃんのことを大好きになったんだもん!」ギュッ

アイリス「むう……」


 桜の花びら「」ヒラヒラ


アイリス(……ああ、でも)

アイリス(懐かしいな……。この柔らかさ……)


―次の遺跡発見率[-/-]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の祈り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不撓〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈風神〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈神域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈爆炎〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・進路について考える
・みんなと楽しく過ごす!!

3月3週〈後半〉の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、孤児院帰省イベントが発生します

―3月3週 某日
 学生通り

 桜の花びら「」ヒラヒラ

マリン「……」ヨタヨタ

マリン「……お腹すいた……」ヨタヨタ

マリン「リアンのおうち……どこだったっけ……」ヨタヨタ


生徒B「ん? あの子……めっちゃかわいくね!?」

生徒A「この辺じゃ見かけない子だけど……親御さんいないし、迷子!?」

生徒B「ヤバいじゃん! 保護したげよ!」シュバッ

生徒A「おけ!」シュバッ



マリン「……迷っちゃった………。人間の街……複雑すぎ……」ドンヨリ

生徒B「こんにちは!」シュバッ

生徒A「ねえ、大丈夫!?」シュバッ

マリン「ひゃっ! だ、誰……?」ビクビク


生徒B(ちょ、怖がらせちゃってるじゃん! もっと穏便にいこ!)

生徒A(で、でも子供の扱いなんてわかんないよあたし!?)

生徒B(うちに任せろ!)


生徒B「お姉さんたちは怪しいもんじゃないよ! 通りすがりの、魔法女学院生!」

マリン「まほーじょがくいん……あ、リアンが通ってるとこ……?」

生徒A「リアンちゃんのこと知ってるの?」

マリン「う、うん……。あなたたちは……知ってる? リアンのおうち……」

生徒B「モチ! 同じ寮に住んでるマイシスターだかんね!」

マリン「も、餅……? まいしすたー……?」

生徒A「あはは、友達だから知ってるってこと! 案内したげよっか?」

マリン「あ……う、うん……」

生徒B「まーかせて!」

 ◇


生徒A「マリンちゃんはリアンちゃんとどういう関係なの?」テクテク

マリン「マリンは……えっと……。わかんない……」

生徒B「そっかあ。そういうこともあるよね」

生徒A「うんうん。リアンちゃん優しいから、いろんな子に好かれちゃうんだろうなあ」

マリン「リアン、いろんな相手に好かれてるの?」

生徒A「そうだよ! 一緒に住んでるリエムちゃんにアリムちゃん、クラスメイトのノルンちゃんにルウェリアちゃん……最近は黒髪ロングの小さな子とも一緒にいたって目撃情報があるし、モテモテだよお?」

マリン「ふうん……」

生徒B「ありゃ、マリンちゃんはリアンちゃんのことが好きってわけじゃないの?」

マリン「……よくわかんない」

生徒A「そっか! まあ自分の気持ちなんてよくわかんないよね。あたしも全然わかんないし!」

マリン「でもマリン……自分のお腹がすいたとかは、わかる」

生徒B「アハッ、それならウチもわかる〜!」

生徒A「あたしも〜」

マリン「…………ふふっ」

 ◇

本日はここまで
平日はまだ時間が取れなさそうなため、次回の更新はまた間が空くかと思われます。よろしくお願いします

長らくお待たせしてしまい申し訳ありません。現在>>1はスランプのような状態に陥っているため、なかなか進めることができずにいます
しかし中途半端なところで終わったりエタったりは嫌なので、ここでおわりにはしません。お付き合いいただければ幸いです
ところでエタ判定なるものがあるとは知りませんでした。情報提供ありがとうございます

―寮
 リアンの部屋前

生徒A「着いたよ〜。それじゃあピンポン鳴らそっか」

マリン「ぴんぽん?」

 ピンポーン

マリン「わっ……」


リエム『どちらさまでしょうか』

生徒B「うちらで〜す! マリンちゃん連れて来たよ〜」

リアン『えっマリンちゃん!? 開けるね〜!』


 ガチャッ


リアン「おはよ、二人とも! マリンちゃんも!」

生徒A「おはよ〜」

生徒B「迷子になってたみたいだから連れて来た! リアンちゃんに会いたいって言っててね」

マリン「ん……」コク

生徒B「んじゃ、マリンちゃんを無事に送り届けたところでウチらはお暇しますか」

生徒A「だね〜。春休みもこれからだし、お互い楽しんでこーね!」

リアン「あ、うん! えっと、二人ともありがとう!」

生徒B「いいってことよ! バイバ〜イ」ヒラヒラ

生徒A「またね〜」ヒラヒラ

 ◇

―リアンの部屋

リエム「それでは改めまして。いらっしゃいませ、マリンさま」

マリン「ん」

アリム「今日はどうしたの? あなたの方からここに来るなんて」

マリン「……マリン、お腹すいた」

アリム「なるほどね」

リアン「それじゃあブランチにしよっか?」

リエム「かしこまりました。少々お待ちくださいませ」スッ

アリム「ふふ、仕方ないわねえ」スッ

 ◇

 色とりどりのサンドイッチ「」

リエム「お待たせいたしました。おかわりもたくさんありますので、遠慮せずご賞味くださいませ」

リアン「ありがとうリエムちゃん、アリムちゃん」

マリン「食べていい? 食べていい?」ジュルリ

アリム「いいけど、ちゃんといただきますって言うのよ?」

マリン「いただきます!」

リアン「あはは……それじゃあ私も、いただきます!」

 ◇

―昼
 リアンの部屋

マリン「ふわぁ……」ウトウト

リエム「マリンさま。眠いようでしたら、ここで休んでいかれてはいかがでしょうか」

マリン「んゅ……」コク


アリム「ふふ……こうして見ると海竜だってことを忘れそうになるわ……」

リアン「本当にね……」

アリム「ところで、お土産はどうする? 今週末帰省でしょ?」

リアン「あ、うん。どうしようか……」

リエム「日持ちするお菓子などであれば、まず間違いはないかと存じます」

リアン「そうだね。小さい子も多いし、お姉ちゃんも甘いのは大好きだから、やっぱりお菓子かな?」

リエム「チョコレートの日に作った、わたしたちのチョコ人形はどうでしょうか。クロリアさまに時間凍結処理をしていただいたので、保存期間も申し分ありません」

アリム「え、えっ!? あれを持っていくの!?」ガタッ

リエム「そう申し上げているのですが……」

リアン「いいと思う! リエムちゃんとアリムちゃんが作ったことも言えば、素敵な紹介にもなるし……!」

アリム「で、でも……あれを面識のない相手に渡すのは、その……恥ずかしい、というか……」

リエム「わたしたちとリアンさまの関係を知ってもらう良い機会です。恥ずかしがる必要はありません」フンス

アリム「な、なんであんたはそんなに自信満々なのよ……!?」

リアン「あはは……でも楽しみだな……。みんなに、リエムちゃんとアリムちゃんのことを知ってもらうの」

 ◆

―3月3週 某日 夜
 バー

エンシァン「乾杯」カチャン

ルウェイン「乾杯!」カチャン

シャーロット「……乾杯」カチャン


ルウェイン「こんなとこがあったんだねえ。初めて知ったよ」

エンシァン「数年前に新しくできたんだ。君が行方不明になっている間にな」

ルウェイン「なるほど……時代の移ろいかあ」

エンシァン「ああ。時の流れは人を待ってくれんからな」

シャーロット「……そうね。ちっとも……待ってくれないわ」

ルウェイン「シャーロット……。悩み、あるんでしょ?」

シャーロット「……」

エンシァン「ここには守るべき後進も、へつらうべき上役もいない。我々だけだ。思うことあらば存分に吐き出せ」

シャーロット「…………うん」

シャーロット「最近ね……。楽しそうに活動しているルウェリアちゃんやリアンちゃんたち……学生のみんなを見ていると……。ものすごく、羨ましくなるの……」

シャーロット「私だって元々は、あの子たちみたいに……。ううん、違う。あの子たちは、遺跡探索の中でたくさんの苦労やかなしみを背負っちゃったから……。私の方があの子たちよりもずっと、気楽で恵まれた学生時代を過ごしたのよ……。それなのに……私はまだ、学生時代の輝きを求めてしまう……。ただただ、未来への希望と、仲間との友情を胸に抱いて過ごした……あの日々を……」

エンシァン「……」

シャーロット「ふふ……根っから探求者気質のエンちゃんにはわからないわよね。お金も権利もある今の方が、エンちゃんにとっては魅力的なはずだもの……」

エンシァン「それがそうでもない。教員としての仕事が嫌いなわけではないが、如何せん拘束時間が長すぎるからな。私だって欲を言えば、あいつらと一緒に夢中で遺跡を駆けずり回りたいさ」

シャーロット「……意外、でもないか。エンちゃんらしいな……」

ルウェイン「………私は……どうだろう。好きなことを仕事にできたは良いけれど……仕事になっちゃった時点で、やっぱりどうしても自由にはやれないし。シャーロットみたいに趣味で追いかけるくらいのスタンスの方が本心から遺跡探索を楽しめた気もするんだよね。それに実のところ……調査チームでの仕事より、アイリスちゃんの下で働いてる時の方が楽しかったというか……」

シャーロット「……私もアイリスちゃんに頼んで魔法人形にしてもらおうかしら……」

ルウェイン「そ、それはどうだろ……。了承してくれるかなあ……」

エンシァン「…………」

シャーロット「……エンちゃんはどう思う?」

エンシァン「……シャーロットの人生だ。シャーロットのしたいようにするのが良い」

シャーロット「……そうね。ありがと、エンちゃん……」

ルウェイン「…………」


ルウェイン(……別に人間心理に詳しいわけじゃないけれど……何か今、寂しいすれ違いがあったような気がする……)

ルウェイン(でもそれがどんなものか上手く言語化できない……。私はこの七年間、シャーロットとエンシァン先生がどう過ごしてきたのかも知らないし……)

ルウェイン(うう、でもすっごくモヤモヤする……!)


 ガタッ!

ルウェイン「……ね、ねえ! エンシァン先生自身は……シャーロットの意思とかは抜きにして、シャーロットにどうなって欲しいと思っているの!?」

シャーロット「え、ええ!?」

エンシァン「私自身がどうか、だと?」

ルウェイン「そう! 先生自身がシャーロットをどうしたいか……考えてみて!」

エンシァン「…………」

エンシァン「…………」

エンシァン「…………」

エンシァン「…………」

シャーロット「……え、エンちゃん……?」


エンシァン「……シャーロットには、私の隣にいて欲しい」


シャーロット「……え?」

ルウェイン「!!」

エンシァン「人造種になろうと、仕事を辞めようと、これからも私の傍にいてくれるならそれで良い」

シャーロット「あ……///」

エンシァン「いや……違うな。これからも私と共にいろ、シャーロット」

シャーロット「……うん///」


ルウェイン(決まった! 空気を読まずに無理した甲斐があったよ私!)

ルウェイン(せっかくだからダメ押しだ!)

ルウェイン「ハグ! ハグだよここは二人とも! ほらほら!」グイグイ

エンシァン「うおっ!?」

シャーロット「きゃっ……///」

 ぎゅっ…

 ◆

―3月4週
 列車

 ガタンゴトン…

リアン(車窓からは、未だ雪の残る美しい山々が遠くに見える)

リアン(ユリトー山も凄かったけれど、故郷の山々もこうして久しぶりに見るととても懐かしい……)


アリム「……」ウズウズ

リエム「アリム、はしゃいでも大丈夫です。ここにはわたしたちしかいません」

アリム「は、はあ? はしゃぐとか、なんでわたしが……」

リエム「アリムは初めて島の外に出て、今とても興奮しています。わたしにはわかります」

アリム「こ、興奮なんかしてないわ……! ちょ、ちょっとわくわくしてるだけで……」

リアン「ふふ、私も久しぶりの帰郷にちょっとわくわくしてるなあ。リエムちゃんとアリムちゃんも一緒だし」

リエム「わたしがお側にいない間、リアンさまがどのような環境でお育ちになったのか……わたしもとても気になっております」

 キャッキャ

 ガタンゴトン…

 ◆

―高原の孤児院

リアン(いくつかの山を越えた先――高原に広がる湖のほとりに、その孤児院は立っている)

リアン(すぐ隣には教会があり、孤児院はその教会が維持、運営しているとかなんとか……。寄付の前にその辺りをちゃんと確認しといた方が良いかもしれない)

リアン(何にせよ、私は帰ってきた。ダブル優勝者リアン・ロールセン、堂々の凱旋!! なんて言えるほどの自信はまだないけれど……)

リアン(でも、やれるだけのことはやってきたよ。だから……胸を張って、戸を開けるね……!)


 ガチャッ

リアン「たっ、ただい――」

こどもたち「おかえりーー!!」「わああ!!」ドドドド
     「リアンねーたん!!」「りあんおねえちゃん……」ドドド
     「リエムちゃんだ!!」「あれ、リエムちゃん二人いない!?」キャピキャピ
     「………!!///」「おいお前なに赤くなってんだよ〜!」ゲシゲシ

リアン「ふわわわ!!」ギュギュッ

リエム「リアンさま……!」

アリム「こ、これは……凄い人気ね、リアン」

リアン「ひえええ、人気なの私!?」

 ワーワー キャッキャ

シスター「おかえりなさい、リアン」

リアン「お姉ちゃん!」

シスター「それと……あなたたちがリアンの大切な家族の、リエムちゃんとアリムちゃん?」

リエム「はい。お初にお目にかかります、シスターさま」ペコリ

アリム「まあ……そうね。初めまして」ペコ

シスター「遠慮せずくつろいでいってね。リアンの家族なら私たちの家族も同然だもの」

 ◇

―孤児院 リビング

こどもたち「チョコだー!!」「すご!!!」
     「リアンねーたんのが欲しい!!!」「わたしも……りあんおねえちゃんの……」
     「じゃーあたしはリエムちゃん!!」「なら私はアリムちゃん!!」
     「ぼ、ぼくは……やっぱいい……///」「なに照れてんだよ〜!!」

シスター「一人づつ順番ですよ〜」


リアン「あはは、すっごい人気! 持ってきて良かったねえ」ニコニコ

アリム「いや、やっぱり恥ずかしくないかしらこれ……///」

リエム「わたしたちのことも受け入れてくれたようで、何よりです」

 ◆

―夜
 孤児院 リビング

リアン(その後私たちは子どもたちに島でのことを根掘り葉掘り聞かれたり、私たちの関係を問いただされたりした)

リアン(どこに行っても子どもたちの注目の的となってしまったが、夕飯と入浴を終えた今ようやく一息つけそうだ……)


シスター「お疲れ様、リアン。ごめんね、長旅で疲れているところに……」

リアン「あ、ううん! 今まで全然連絡しなくて寂しがらせちゃった私の責任でもあるし……」

シスター「……ふふ。そうやってすぐ自分を責める癖、変わってないね」

リアン「あっ……う、うぅ……」

シスター「あなたの真っ直ぐすぎる優しさは素晴らしい美徳だけど……そのままじゃ、いつかあなた自身が傷付いて倒れてしまう。他者を責めろとは言わないけれど、もう少し自分に甘くなっても良いと思うの……」

リアン「……うん。えへへ……ありがと、お姉ちゃん……。でも私、最近はすっごく自分に甘いよ? だって――」

アリム「家事は全部わたしたちに頼り切りだものね?」ヌッ

リアン「アリムちゃん!」

シスター「まあ……リアン、あなたアリムちゃんとリエムちゃんに家事をさせているの……?」

リアン「あ、ええと、こ、これには理由があって……」ワタワタ

リエム「リアンさまのお役に立つことが、わたしたちの存在意義なのです」ヌッ

リアン「り、リエムちゃ……」

シスター「……リアン。あなた……この子たちに、一体どういう教育をしているのですか?」ジッ

リアン「ひっ、ひええええ……!!」


リアン(結局、シスターにはリエムちゃんとアリムちゃんの秘密の事情を話すことになってしまったが、それで誤解(?)はすぐに解けた)

リアン(リエムちゃんとアリムちゃんの出自だけじゃなく……私のことや、島のことも話した)

リアン(ママのこと……大きなかなしみが島を滅ぼしたこと……今、なんとか前を向こうとしている人造種たちのこと……)

リアン(そして、これから私がどう生きたいか――)

 ◇

シスター「……ありがとう。話してくれて」

リアン「……うん。お姉ちゃんも……信じてくれてありがとう」

シスター「信じますよ。リアンはそんな嘘をつく子じゃないって知っていますから」

リアン「お姉ちゃん……!」

シスター「……本当に、立派になりましたね。リアン」

リアン「…………ね、ねえ……お姉ちゃん」

シスター「はい」

リアン「その……えっとね……」モジモジ

シスター「……! ふふ、こっちにいらっしゃい。リアン」

リアン「! う、うん……!」スス

 ぎゅっ
 なでなで

リアン「ふわ……」

シスター「よく頑張りましたね……。偉いですよ、リアン……」

リアン「うん……」

シスター「……これくらいなら、いくらでもしてあげるから。いつでも帰ってらっしゃいね……」

リアン「うん……」



リエム「…………」

アリム「……羨ましい?」

リエム「少しだけ。それほど大きな感情ではありません」

アリム「強がり……でもなさそうね」

リエム「シスターさまは、実質的なリアンさまのお母さまのような存在です。その立場は現在のわたしとは根本的に異なります」

アリム「ええ。リアンはわたしたちのことを、守るべきもの……庇護対象みたいに思ってるフシがある。リアンの保護者である彼女とは確かに立場が違うわ」

リエム「はい。わたしはわたしの立場からリアンさまに尽くし、愛されることができます。それはシスターさまにはできないことです」

アリム「へえ……器用に考えられるようになったじゃない」

リエム「日進月歩です」

 ◆

―次の日 朝
 高原の孤児院 庭

 チュンチュン

リアン(孤児院の庭には草花が芽吹き、遠くの山々には瑞々しい新緑が広がっている。春はもう、この地にも訪れている)

リアン(孤児院のみんなで管理している畑にも、春の作物が小さな芽を覗かせていた。この畑の作物は大きく美味しく育つからきっと大丈夫)


アリム「良いところね……。空気も水も澄んでいて、大地も肥沃で……」

リエム「……だからこそ、あの人はここを選んだのかもしれません」

リアン「あの人……?」

リエム「はい。幼き日のリアンさまを、この地へ運んだ――」



シスター「リアン! リエムちゃんに、アリムちゃんも!」タッタッタ

リアン「お姉ちゃん!? どうしたのそんなに慌てて!」

シスター「はあ、はあ……あなたたちに見せたいものがあって……急ぐ必要はなかったかもしれませんが……」

リアン「私たちに、見せたいもの……?」

シスター「これです」スッ

 ひび割れた白い魔核「」


リアン「!! こ、これって……」

アリム「これは……!」

リエム「…………」

シスター「あなたが発見された古代遺物の中にあった宝玉だそうです。当時、眠っていた幼いあなたを守るように寄り添い、淡く輝いていたそうなのですけれど……。発見者があなたを拾い上げたら、役目を終えたかのように輝きを失い、ひびが入ってしまったらしくて。昨日の話を聞いて、もしやと思ったのです。これは……」

リエム「……はい。これは……あの人の、魔核です」

シスター「!」

リエム「リアンさまをこの地に送り届け……時を凍らせて、この時代までずっと……リアンさまをお守りし続けた………」

リアン「あ……」

 ひび割れた白い魔核「」


リアン(手を伸ばし、そのひび割れた表面に触れる)

リアン(冷たくて、無機質で。そこにはもう何も、残っていなかった)


リアン「……」ポロポロ

リアン(私はその白い魔核を受け取り、胸に抱いて泣いた……)


 チュンチュン…


リアン(たくさんの命と想いに、守られて。生かされて。託されて。私はここに、立っているんだ)

リアン(ありがとう。ごめんなさい。ありがとう)

リアン(私、がんばるよ。この時代に生きる最期の古代人として……人造種のみんなが、心からしあわせだって思えるような、優しい世界を作るために……)グッ

 ◆

本日はここまで
次回の更新も間があくかと思われます。気長に待っていただけると幸いです

お待たせしてしまい申し訳ありませんでした。乙と保守ありがとうございます
リアンを好きになるのは実際負け戦にございます。敗北を知り、恋に敗れて、少年は大人になるのでしょう
孤児院ではシスターおねえちゃんで初めてを迎える子が多いですが、最近はリアンおねえちゃんの割合も高くなってきているそうです
しかし>>1は修学旅行で島外に出ていたことを忘れておりました。申し訳ありません。なんか良い感じに脳内で修正しておいていただければ幸いです

―孤児院 玄関

リアン「それじゃあ行ってきます!」

リエム「行って参ります、シスターさま」ペコリ

アリム「行ってきます……、ってわたしたちが言うのは正しいのかしら……?」

シスター「三人とも、行ってらっしゃい! 元気で過ごすんですよ〜!」

こどもたち「いってらっしゃい〜!」「またチョコもってきてね〜!」
     「リアンねーたんいっちゃやらあああ!!」ジタバタ「りあんおねえちゃん……」ウルウル
     「こら、リアン姉ちゃんを困らせないの!」「よしよし、今夜は私たちと一緒に寝ようね」
     「ぼくも……大きくなったら魔法女学院に……!」グッ「お前は男だろ!!」ゲシッ

 ◇

 ガタンゴトン…

アリム「……」ウツラウツラ

リエム「アリム、覚醒状態の維持が困難なのであれば無理せずスリープモードへ……」

アリム「はっ……ね、眠くなんてないわよ……! ただ、車内の空調と断続的な振動に感心していただけで……!」

リエム「では、わたしは眠いのでスリープモードに移行します……」カクン

アリム「うわっ、わたしに寄り掛かるな!」

リアン「あはは、二人とも寝てていいよ。私は眠くないから、駅に着いたら起こすよ」

アリム「主人に気を遣わせるなんて魔法人形にあるまじき無能じゃない……!」

リアン「……? え、私ってアリムちゃんの……」

アリム「あ、あー!! 気を遣う必要なんてなかったわね!! それじゃあ私も少し寝るわね!! ……」カクン

リアン「う、うん……?」

 ◇

 ガタンゴトン…

リアン(こうして私たちは、孤児院をあとにした)

リアン(みんなとても元気で、リエムちゃんとアリムちゃんも問題なく馴染めて、久しぶりにお姉ちゃんに甘えられて……本当に良かった)

 ひび割れた白い魔核「」

リアン(……かつて、私を愛して、守ってくれた人がいたこと……。今、私を愛して、守ってくれている人たちがいること……)

リアン(噛み締めて、生きていこう……)ギュッ

 ガタンゴトン…

リアン(春休みももう残り僅かだ。そして春休みが終われば、また慌ただしくも楽しい学校生活が始まる……)

リアン(……寮に帰ったら、準備を始めなきゃ!)


アリムに寄りかかるリエム「すう、すう……」zzz

リエムに寄りかかるアリム「すう、すう……」zzz


リアン(それにしても……ふふ……。リエムちゃんとアリムちゃん、とっても仲良しな双子姉妹みたい……)

 ガタンゴトン…

 ◆

―春休み某日 昼
 地方都市の住宅街

 スタスタ スタスタ

ルウェイン「っていう感じで、シャーロットとエンシァン先生がくっついちゃったってわけ」

ルウェリア「そんなことが……」

ルウェイン「シャーロットの悩みが解決したわけじゃないけど、愛の力があればどうにかなるでしょ」

ルウェリア「ええ、適当すぎない?」

ルウェイン「実際のところ、円満な解決策はちょっと思いつかないし……。どうにもならない問題はどうにもならないんだから、我慢して受け入れて生きていくしかない……大人の世界ってそんなのがいっぱいあるんだよ」

ルウェリア「大人の世界……。でも私、納得できないことを我慢して受け入れるなんて嫌だな」

ルウェイン「……ふふふ。確かに私が今ここに立ってるのは、ルウェリアちゃんが諦めないでいてくれたからだよね」

ルウェリア「あっ……そ、そうかも?」

ルウェイン「本当にありがとうね。……あ」ピタッ

 モース姉妹の実家「」

ルウェリア「……着いたね」

ルウェイン「……い、今更すごく緊張してきた……! どんな顔で会えば……」

ルウェリア「どんな顔でも母さんなら喜ぶよ」ポチッ

 ピンポーン

ルウェイン「わああ! ルウェリアちゃん判断が早い!」アタフタ

ルウェリア「ふふ、一刻も早く再会させてあげようと思って」テヘペロ

 ガチャッ!!!

ラーチェル(前スレ>498)「ルウェイン! ルウェリア!」

ルウェイン「か、母さ――」

 ぎゅっ…

ラーチェル「おかえりなさい……。本当に……本当に、無事で……」グスッ

ルウェイン「母さん……。うん……ただいま……」ギュッ


ルウェリア(……私の頭には、我慢して受け入れるとか、諦めるとか、そういう選択肢はなかった。それは私が大人じゃなかったからなのかもしれない)

ルウェリア(でも……それなら私は、大人じゃなくて良かったと思う。そのお陰で、この結末へたどり着けたのだから)


ルウェリア「ただいま、母さん。おかえり、姉さん……!」ザッ

 ◆

ー春休み某日 夕
 ウィンド本邸 食堂

 ワイワイ

サーナ「そこでわたくしの会心のマクロバーストが炸裂! わたくしは勝利を確信したんですの!」

ルル「したんですの!」

見習いメイド「おお〜!」キラキラ

サーナ母「まあ〜」ニコニコ

サーナ父「フッ……」ドヤ

サーナ「しかしなんと……それでもなお、リアンは立っていたのですわ! 足をふらつかせながらも、闘志は衰えず……!」

ルル「リアン、つよかった……!」

サーナ父「む……」

見習いメイド「そ、それでどうなったのですか!?」

サーナ「今度はリアンの雨を喚ぶ新魔法が炸裂! それが痛恨の一撃となり……わたくしはついに膝を突いたのですわ……」

ルル「ついたのですわ……」

見習いメイド「そんなあ〜!」

サーナ父「むう……」

サーナ母「あらあ……。手紙でも聞いてはいたけれど、やっぱり残念ねえ……」

サーナ兄「飛行魔法を使えるサーナも凄いけど、天候魔法を使える子までいるのか。サーナの代は粒揃いどころじゃないね」

サーナ「ふふふ、わたくしの友人はみんな凄い人ばかりですわ! しかも後輩にも学外にも凄い子たちがいますのよ! 日々切磋琢磨ですわ!」

サーナ父「……うむ」

サーナ母「うふふ、みんな将来が楽しみねえ」

ルル「ルルは?」

サーナ母「ルルちゃんの将来ももちろん楽しみよお」ニコニコ ナデナデ

ルル「んへへ……」

見習いメイド「はわ……。わ、私はそんなハイレベルな学校で皆さんに付いていけるのでしょうか……?」

サーナ「大丈夫ですわ! 先生方はみんな教え上手で手厚いですし、わたくしとルルもおりますもの!」

ルル「ん! エンしゃんもいる! だから大丈夫!」

見習いメイド「サーナ様、ルル様……!」ウルウル

サーナ「ふふ……新学期はもう目前ですわ!」

 ◆

ー春休み某日 夜
 郊外のマンション ハーベスト家リビング

ノルン「それでね、ギリギリのところで耐えたリアンちゃんのティアーズスコールが炸裂してーー」

ノルン母「うんうん」ニコニコ

ノルン父「フフ」ニコニコ

ノルン「……? なあに、二人ともニヤニヤして」

ノルン母「ふふ、ノルンがとっても嬉しそうに話してくれるんだもの。リアンちゃんのお話」

ノルン父「はは、すまん。リアンちゃんを大好きな気持ちが伝わってきて、つい」

ノルン「あ、え、えと……!///」

ノルン母「大丈夫。ママはわかっているつもりよ」

ノルン父「パパもわかっているつもりだぞ」

ノルン「もー! お風呂入ってくる!///」ガタンッ

 ◇

ーハーベスト家 浴室

 カポーン

ノルン「はあ……もう……」チャプン

ノルン「…………」

ノルン(……そういえば、お母さんとお父さんにあんな風に友達の話をしたのっていつ以来だろ)

ノルン(………中等学校の時にはもう……親しいと言える友達なんていなかったし……)

ノルン(……もしかしたら、心配かけてたのかな。だから二人ともあんなに嬉しそうに……)

ノルン(…………ふふ)

ノルン(こんなにも幸せで楽しい学園生活を送れてるのは、リアンちゃんのお陰だよね)

ノルン(高等部を卒業して、大学部に行って……その先どうなるかはわからないけれど……)

ノルン(今はこの幸せな時間を、大切にしよう)


ノルン「……よし!」バシャン


ノルン(来年度の準備、進めなきゃ!)

 ◆

ー春休み某日 昼
 部室

シャーロット「エンちゃんエンちゃん、春休みが終わったらどこを探索するの?」スリスリ

エンシァン「リエムくんマップを参考に、次はーーおい、何をしている」

シャーロット「えっへへ〜、エンちゃんにすりすりしてま〜す」スリスリ

エンシァン「ったく……。ま、塞ぎ込んでいるよりは全然良いか」

シャーロット「うふふ、責任取ってね?」

エンシァン「責任? 何のだ?」

シャーロット「んもー、とぼけないでよお。プロポーズしてくれたでしょ?」

エンシァン「は?」

シャーロット「え?」

エンシァン「……」

シャーロット「………」

エンシァン「…………あ! あれ、プロポーズに当たるのか!?」

シャーロット「プロポーズのつもりじゃなかったの!!?」

エンシァン「……いや、よくよく考えればどう聞いてもプロポーズだな」

シャーロット「エンちゃん……」ジト

エンシァン「……よし、結婚するぞシャーロット!!」バン!!

シャーロット「ふふ……! でもエンちゃんのそういうとこも大好き……!!」

 ぎゅっ…///

 ◆

とりあえずここまで

まだ読んでくれる人が残っていてくれて嬉しく思います。乙ありがとうございます
ルウェリアちゃんは実際のところ第二の主人公と言っても過言ではないくらいにはいろいろと因縁のある人物だったため、こうして円満な結末へ辿り着けたのは本当に良かったことと思います。モース家族は、これからゆっくりと失った時間を取り戻していくことができるでしょう

ー春休み某日 夕
 南海岸

 ザァーン… ザザァーン…

マリン「…………」

マリン「潮の流れ……変わってきてる……」

マリン「…………」

マリン「……マリンは……どこに行けば………」


「マリンちゃーん!」

マリン「!」クルッ

リアン「マリンちゃん、ただいま〜! 元気にしてた?」タッタッタッ

マリン「あ……うん……。おかえり、リアン……」

リアン「……あんまり、元気ない……?」

マリン「あ……えっと……」

リアン「……じゃあ、夕飯食べに来ない?」

マリン「………行く」

リアン「決まりだね!」

 リアンの手「」スッ
 マリンの手「」ギュッ

マリン「あっ……」

リアン「それじゃあ一緒に行こ!」

マリン「……うん」

 トコトコ…

マリン(…………)

マリン(マリンは……弱虫だから……)

マリン(強いリアンに……これからも守ってもらう……?)

マリン(でも、それじゃあ……)

マリン(本当の本当に、弱虫になっちゃう……)

マリン(マリン……どうしたら………)

マリン(…………)

マリン(……お腹すいた)

マリン(ご飯を食べれば……なんとかなるよね……)

 ◆

ー春休み某日
 東区 山間部 ニワトリ農場

 ニワトリたちの墓「」

ララ「……」ナムナム

スイス「……」ナムナム グスッ

ヒーティ「……」ナムナム

スイス「ヒーティさン……お墓参り、これでいイの……?」グスッ

ヒーティ「うん。でも、人間の作法で良かったの?」

ララ「……わかりません。ただ、私たち人造種には固有の作法がないので」

スイス「ニワトリさンの作法も、わかんないかラ……」

ヒーティ「そっか……。うん、でも良いと思う! 気持ちが一番大事だと思うし……!」

ララ「気持ち……。私たち人造種の気持ちでも、彼らへの弔いになり得るのでしょうか」

ヒーティ「なるよ! 誰かを想う気持ちに、人も動物も人造種も関係ないもん!」

スイス「スイスの、想い……ニワトリさんたちに、届ク……?」

ヒーティ「届くよ、きっと……!」

スイス「……うん! ありがト、ヒーティさん!」

ララ「ありがとうございます、ヒーティさん……」

ヒーティ「ううん……! 喪うつらさは、私にもわかるつもりだから……。私にできることがあったら何でも言ってね」

 ◆

ー数日後
 北側 渓谷

 ヒュオオオ…
 ドドドド…

ララ「生命浄化装置が、この辺りに?」

クロリア「はい。正確に言えば、古代ユリトー文明の生命浄化装置が現存している可能性のあるフォルト、ですね」

ロロナ「アイリスらによれば管理放棄されて久しいらしいから望みは薄いがな」

クロリア「こら、水を差さないの!」

ロロナ「すまん」

ヒーティ「その、生命浄化装置というのがあれば、ニワトリを傷つけることなく悪い細菌やウイルスだけを殺菌できるんですよね?」

クロリア「はい。ニワトリだけでなく他の動物や人間にも使えます。この時代の病原菌に合わせた調整は必要ですが、上手く機能すれば現代医療に大きく貢献できるかもしれません」

スイス「人間さマのお役に立つ……ニワトリさんも助ける……!!」

ララ「ええ。やりましょう、スイス」

ヒーティ「一緒にがんばろ!」

スイス「うん!!!」

ロロナ「戦闘や斥候の経験ならそれなりにあるつもりだ。遠慮なく頼ってくれ」

クロリア「サポートは私に任せてくださいね。具合が悪くなったらすぐに申告するように」

スイス「うん……!!!! みんな……がんばロ!!!」

 おー!!!

 ◆

ー春休み某日
 セントラルフォルト

イエリア「じゃーん!」(E:ユリトー魔法女学院の制服)ファサッ

アイリス「ちょ、ま、まッ……!」

イエリア「入学の手筈もバッチリだよ〜! リエムちゃんにお願いしてちょちょいとハッキングしてもらったの!」

アイリス「あなたみたいな愚鈍が人間の群れの中で上手くやれるわけないと言ったでしょう! 早く取り消しーー」

フィー「ご安心を。イエリア様は私がお守り致しますので」(E:ユリトー魔法女学院の制服)ビシッ

アイリス「……そ、それならまあ……」

イエリア「ちなみにお姉ちゃんもだよー」スッ

 アイリス用の制服「」ピカピカ

アイリス「はあっ!!? な、なんで私まで……」

イエリア「やっぱりこの時代で生きていく以上、いろいろと学ぶべきことは多いと思うの」

フィー「そういう点で言えば学校という場が適切というわけです」

イエリア「うん。それに私……通うなら、お姉ちゃんと一緒がいい」

アイリス「…………仕方ないですね。私がいればいろいろと融通も効かせられるでしょうし」

イエリア「やった!」ピョン

フィー(アイリス様も随分とチョロくなったなあ)

アイリス「……何ですかフィー、その生暖かい目は」

フィー「いえいえ、姉妹仲がよろしくて何よりと思っただけです」

アイリス「……ふん。不出来な妹ですが今となってはいろいろと不可欠な存在ですからね」

イエリア「えへへ……ありがとう、お姉ちゃん。お姉ちゃんも私に不可欠だよ……!」

 ぎゅっ!

アイリス「あっこら抱きつくな……!」

イエリア「えへへ〜」

フィー「フフ……よきかなよきかな」

 ◆

ー春休み某日
 ルアンの工房

ルアン『わかった。エピカがそう決めたのなら、私は応援するよ』

エピカ「……うん。ごめんね……。約束……果たせなくて……」

ルアン『いいのいいの。私は本人じゃないし、本人だとしてもきっとあなたを縛り付けたくないって思うはずだから』

エピカ「……そうだね……。ルアンなら……きっと、そう言う……」

ルアン『そういうこと。だから、あなたはあなた自身の目で、耳で、今の世界を感じてね。死者の想いだけでなく……あなた自身の身体と、心で』

エピカ「うん……。今のところ……かなしみに溢れたどうしようもない世界だっていう認識は、ほとんど変わっていないけれどね……」

ルアン『あはは、そう簡単に変わるわけないよね。でも結論はまだ先なんだよね?』

エピカ「うん……。もうちょっと……見て、考えたい………」

ルアン『そっか。うん、それで良いと思う。困った時はいつでもここに来てね。ここの設備ならあなたのメンテナンスもできるし、相談にも乗れるから』

エピカ「……ありがと、ルアン……」

ルアン『いいの。リアンたちのことも大事だけれど、あなたのことも同じくらい大事だもの……』

エピカ「…………」

 ぐすっ……

エピカ「……」ポロポロ

ルアン『……ごめんね。先に逝っちゃって』

エピカ「…………」ポロポロ

ルアン『ごめんね…………』

 ◆

ー春休み最終日
 断崖の岬

 ザァーン… ザザァーン…

 草花の芽「」ヒョコ

リアン「わあ、芽が出てきてる……!」

リエム「はい……。春の訪れ、です」

リアン「すっかり暖かくなってきたし、春だねえ」

リエム「はい……。リアンさまとここで春を迎えられること……心より嬉しく思います……」

リアン「うん……! 私も嬉しいよ……!」

リエム「はい……」

 ザァーン… ザザァーン…

リアン「そういえば、リエムちゃんと初めて会ったのは丁度一年前だったね」

リエム「はい。あの日、リアンさまに見つけていただきました」

リアン「リエムちゃんが私を呼んでくれたからね。あの日からもう一年かあ……」

リエム「いろいろなことがありました……」

リアン「うん……。一年間、本当にありがとうね。リエムちゃんがいてくれたから、ここまで来れたよ」

リエム「はい……。こちらこそ……リアンさまのお陰で、わたしはわたしとして存在することができました」

リアン「ふふ……うん! これからもいっぱい迷惑をかけると思うけれど、一緒にいてね!」

リエム「はい。お傍におります。お傍で、これからもリアンさまにお仕えいたします……」

リアン「うん……! これからもよろしくね、リエムちゃん……!」

リエム「はい……! これからもよろしくお願いいたします、リアンさま……!」



アリム「わたしを抜きにしてそんなやり取りをするなんて、良い度胸してるじゃない……」

リエム「アリム」

ノルン「私もいるよ……!」

リアン「ノルンさん!」

アリム「こんな良い場所で二人きりでいちゃいちゃするなんて不誠実じゃない? わたしたちのことも忘れないで欲しいわね」

ノルン「わ、私は……私も、リアンちゃんとこれからもよろしくしたい、かな……?」

リアン「わ……ご、ごめんね! 仲間外れにしたかったとかじゃなくて……!」

アリム「ふふっ、わかってるわよ。あんたがめちゃくちゃに鈍感なことくらい」

リエム「ふふ……リアンさまは、分け隔てなくわたしたちを愛しているだけなのです……」

ノルン「あはは……でも、そんなリアンちゃんが好きになっちゃったんだもん……」

リアン「へ……? ええ、と……?」

ノルン「これからも、ずっと、ずっと、よろしくね。リアンちゃん……」

アリム「……わたしも……一生、いてあげるわ。あんたの傍に……」

リアン「あ……。う、うん……!! 私も……!!」

リエム「ふふ……みんなで、ハグです……」

 ぎゅーっ


ーー離島の魔法女学院でダンジョン探索 完

これにて「離島の魔法女学院でダンジョン探索」は完結となります。
最後の辺りで>>1の多忙や心身の不調が重なり更新が遅くなってしまって申し訳ありませんでした。見ている人もだいぶ減ってしまったかと思いますが、それでも懲りずに見に来てくれた人へ心より感謝を申し上げます。
長い間お付き合いいただき、ありがとうございました。

改めましてありがとうございます。皆さまの温かい労いの言葉が五臓六腑に染み渡るかのようです
リアンたちの未来には様々な困難が待ち受けているかもしれませんが、彼女たちならきっと大丈夫でしょう。どうしようもないことはどうにもなりませんが、どうにかなることはどうにかなるものです
このような大団円へ至れたのも、皆さまのキャラクター案や安価、そしてコンマ運に恵まれたからです。どのキャラクターも書いてみると生き生きとして、とても楽しく書くことができました。素敵なキャラクター案、安価をありがとうございます

というわけで、いつになるかはわかりませんが次回作についてなどのアンケートを取ろうかと思います。よろしくおねがいします

・今作の難易度は
1.丁度よかった
2.ぬるかった
3.難しかった

・次にやるとしたらどんなのが良いか
A.現代魔法少女
B.近未来異能バトル
C.魔法系ファンタジー

また、今作や次回作に関する質問、意見、感想なども受け付けております。もちろん関係ない質問や意見でも大丈夫です。お気軽にお申し付けくださいませ

ルルさんがウインド家の養子になるかどうかはわかりませんが、人造種が人造種として人の養子になるのは現状とても難しいと思われます。また、サーナさんもルルさんも法的な意味で家族になることにこだわりはないので、ルルさんは養子になるよりはウインド家の食客として居座る可能性の方が高いかもしれません

モース家の父親はあえて描写しなかったのですが、実のところ仰るとおり未亡人の想定でした。女手一つで二人の姉妹を育て、ようやく上の子が独り立ちした矢先に行方不明、下の子は血眼になって姉の行方を追う……ラーチェルママンの心労は実際はかりしれないものがありました。最愛の人と最愛の長女を喪ってもなお気を強くもっていられたのは、最愛の次女であるルウェリアちゃんがいたからかもしれません。しかし本編に関わることはなかったため、その辺りのことを書くことはありませんでした……

作風が好みと言っていただけるのは嬉しい限りです(なお自分で自分の作風をよくわかっていません)。まあ多分今後もこんなようにしか書けないとは思うので、こんな作風のまま精進していきたいと思います

コンマはどうしようもない時は本当にどうしようもないので、確かに少し緩いくらいの方がスムーズに進むかもしれませんね。今作はまあまあ緩めかと個人的には思っていたのですが、今のところのアンケートを見てみるとその緩さが実際丁度良かったと考えられそうです。難易度はこのままで良さそうな気がしてきました

そして次のジャンルは、今のところ魔法系ファンタジーが優勢のようです。考えてみるとこのスレも魔法系ファンタジーなのですが、意味合いとしては剣と魔法の世界のファンタジー的なものを想像していただければと思います

アンケートはもう少し継続したいと思いますので、よろしくおねがいします

皆さま、アンケートのご回答ありがとうございます。この辺りで締め切らせていただきたいと思います
というわけで難易度は据え置き、題材はファンタジーで書きたいと思います。立ったらご案内いたします
質問や要望などは引き続き受け付けておりますので、何かあればお気軽にどうぞ

それでは良いお年を

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