【安価】異能女子高生地獄変 (406)

ここは私立美燦鳥学園、自由な校風と評判の高い名門私立。

そして、数世代前から現れた異能力を持つ生徒のみが入学を許された特別な学園。

しかし……普通の学校ではあり得ないほど男子は存在しない。

女子校さながらではあるが、ここは歴とした共学の学校である。

だが、男子はいない……今までの卒業生には。

曰く、女生徒に虐められる。曰く、単純に男の肩身が狭すぎる。
曰く、学園主導での排斥。曰く、富豪の趣味の箱庭。

それ等の噂について、証拠一つ出てこない。

女の楽園にして男の地獄、美燦鳥学園。

その大きな校門の前、そのくだんの男子用制服を身に纏った転校生がいた。

「ガールフレンド、欲しいな~……10人くらい……!」

そんな呑気なことを言い放ち、大股で一歩校門をくぐると、丁度チャイムが鳴る。

初日から遅刻寸前だった。



『安価』『主人公の外見』
1、筋骨隆々の偉丈夫
2、軟派軽薄のチャラ男
3、中学生程の少年

ひとまず職員室まで走り、彼は担任に挨拶をする。

……大人でも見上げる190ほどの身長に、一周り二周り分厚い身体。

周りの女子に対して、まるで男の要素を1人に集めたような彼はかなり目立っていた。

彼は教室まで担任と共に行くと、これから世話になる同級生を見渡す。

「…………おや…………」

どうにも敵意剥き出し、と言った様子だった。

彼は首を捻りつつ、ハキハキと挨拶をする。

「これから1年間よろしくな!」

一通り挨拶を済ませ、彼は一番後ろの席に座る。

(うーむ…………俺の身体のせいで警戒されてるのか……?)

そんなことをぼんやりと考えながら、彼は同級生達に目をやる。

『生徒達の設定』

【名前】「彼」
【特徴】筋骨隆々の偉丈夫
【能力】???
【性格】性欲強め、豪快
【備考】特に無し

上の様に登場する生徒を下さい、長くても構いません
備考は他に書きたいことやどう言う扱いを希望かなどを書いてください

【名前】
【特徴】
【能力】
【性格】
【備考】

1:25から55まで

休み時間になり、彼は食堂に向かおうとする。

彩月「ね、ちょっといい?」

りゅうや「来いよ、転校生」

「ん、ああ……」

彼の席にほど近い2人の男女に連れられ、屋上に続く階段に連れて来られる。

彩月「えっとあのね、あなたがなんでここにきたのかは私達知らないけど」

りゅうや「ここはやばいぜ、転校生……少なくとも他の学園より」

「そりゃ……能力持ちの数はここはなかなか多いからな」

彩月「そ、そうじゃないのっ!」

りゅうや「おう、特に俺やあんたみたいな男は……彩月ちゃんみたいな子と一緒じゃないと…………やば」

顔を青褪めた瞬間、彼は振り返る。

姫華「あっれぇ~? 3人でお喋りぃ~? なーんの、話かな?」

鮮やかなピンクと、漆黒の黒……そして隠し切れない攻撃性を孕む視線に彼は警戒を強める。

彩月「…………りゅ、龍造寺、さ」

姫華「姫華ってぇ、呼んで?」

一歩踏み出し、指を一本3人に向け…………。

りゅうや「姫華ちゃん! お、俺達悪巧みしてたわけじゃないっ、て、転校生にどう過ごしたら良いか教えてて……!」

そんな言葉を聞き、目を細め笑みを浮かべ。

姫華「…………なぁんだ、てっきりぃ……他の男子みたいにするのかなぁ~ってぇ……ふふ、安井くんみたいに賢いなら、長生きできるかもねぇ~」

ふわりと身を翻し、姫華はその場を去る。

りゅうや「……ぶへぇーっ! キンチョーしたぁっ!」

「ふむ……なるほどな……ああ言うのが多数派ってことか……」

彩月「あそこまで強烈なのは少ないから……た、多分」

その後も彩月が近くに控え、3人で休み時間を過ごす。

……緊張に満ちた授業を終え、人心地ついていると……。

真弓「あ、あの、お時間よろしいですか?」

歩夢「やっほ、転校生」

おずおずと話しかけてくる女子と、明るい調子で話しかけてくる女子。

「あー……月川真弓さんと、七瀬歩夢さん」

歩夢「おー? 覚えてるんだー、よろしくー」

真弓「よっ、よろしくお願いします……あ、あの……えっと」

モジモジとする彼女だったが、意を決し……。

真弓「き、筋肉っ、触ってもいいでしょうか……?」

歩夢「ウチもウチも! そこまでデケェの見たことなくてさぁ、いい?」

「ああ……よっと、これでいいか?」

シャツを脱ぎ、上半身肌着になる。

歩夢「うっわうっわ、うひょー! 男って身体ー! 彩月っちも触りなよー」

彩月「え!? わ、私はえ、遠慮するよ……」

真弓「あ、あ、あっ、ああ……上腕二頭筋……こんな太いなんて……」

遠慮なく胸筋を触る歩夢と、おっかなびっくり上腕二頭筋を触る真弓。

(これで友好的な3人の生徒は以上か……あとは程度の差はあれど龍造寺と同じ……敵意を向けてる奴、か)

遠巻きに見つめてくる十数個の瞳……りゅうやと自分を除けば全員女子の学級。

(うーん……能力者の学園なんてこんなもの、ではあるんだろうけど……ガールフレンド10人は遠い夢かもなぁ)

そんなことを思いながら2人のためにポーズを決め、ふと放課後はどう過ごすか考える。



『安価』『放課後の過ごし方』

彩月「食堂と教室まではさっきの道で、食堂からはこっちに行くと校庭とか校門とかが近いんだよ」

「ほうほう……大体わかってきたぞ」

放課後、彩月に案内され美燦鳥学園を見て回る。

夕暮れで橙色に染まる校舎と、彩月の後ろ姿を眺めて彼は尋ねる。

「なんで優しくしてくれるんだ? その……得とか無いんじゃないか?」

彩月「え!? あ、うーん……そりゃ、ちょっとね……うん……でもね!」

見上げてくる真剣な眼差しを、彼はしっかりと見つめ返す。

彩月「そういう性格が悪いの大っ嫌い! みんながイジメるからってそんなのの仲間になりたくないし!」

堂々と、そう言い切る。

「良い人なんだな、俺もそう思うよ」

そんな彼の言葉に、にっこりと笑みを返す。

彩月「うちのクラスの男子くらいだったらさ、私も守れると思うし! ドーンと頼りにしてよね」

胸を張ってそう言い切り、彼女は、案内を再開する。

彼よりは小さな背中だったが、その言葉通り頼り甲斐のある背中に見えた。



『安価』『案内中のイベント』
↓1-3

剛毛は無しで
以降もこちらが処理し切れないものは不採用とかします
追加安価、↓

彩月「ここが体育館で、運動部とかが使ってない日は開放……」

「危ない」

肩を掴み、抱き寄せる。

と、同時にバスケットゴールがすぐ側の壁に激突する。

「決闘かな、俺のもといたところでもあったよ……彩月?」

彩月「え、あっ、あ、あいがと……」

怪我がないことを確認し、抱き寄せた彩月を離す。

彩月「あ、あははっ、いやあー危ない危ない……」

どこか落ち着きのない様子で笑みを浮かべ、その場から離れる。

彩月「こっ、ここっ、ここが体育準備室でボールとかがね!」

その言葉と共に戸を開こうとするが、何かにつっかかり1センチほど開く。

「なかに誰か……?」

彩月「え、え? 閉じ込められてるのかな……?」

そっと中を覗くと……暗闇でよく分からないが、2人の男女が行為をしてる様に見える。

彩月「りゅうやだ……あいつ……金玉脳みそ野郎ぉぉ……バレたらどうする気だこらぁぁ……!」

食い入る様に見る彩月だったが、彼にはなれる様に手を動かし。

彩月「あれー? 開かないなー? 鍵かかってるのかなー? せんぱーい!」

中にも聞こえる様に叫び、彼の腕を引きその場を離れる。

彩月「はーっ! ったくもう! 自分の立場が分かってない! バレたら男子全員が損なんだよ!?」

教室まで戻った彩月は捲し立てる様に不満をぶちまける。

彩月「……ごめん、あたっちゃって……」

真弓「あれ、2人ともまだ帰ってなかったんですか?」

その言葉に振り返ると、彩月は彼に校舎の案内をしていたことを伝える。

彩月「……というわけ」

真弓「ふーん……体育館からここまで戻ってきたんですか?」

「俺が忘れ物したんだ」

ナイス援護、と彩月が目配せする。

……りゅうやの行為をわざわざ言う必要はない、真弓もそれ以上は追求はして来なかった。

彩月「学校はもう大体終わったし、帰り道にある店とか案内しようよ!」

真弓「あ、なるほど……良いですね……どうですか?」

「ありがとう、助かるよ」

3人は校門を出て、比較的男子でも寄り道しやすい店や場所などを案内する。

……その最中でも、でくわした学園の生徒からの敵意の眼差しは消えることはなかった。

「……外でも決闘をしてもいいのか?」

真弓「えっと、原則禁止ですけど……その、男子に対しては建物を壊さないなら、OKらしいです」

「そうか、2人がいるから襲われないんだな……ありがとう2人とも」

素直に感謝を述べる彼に、彩月は快活に微笑む。

彩月「いーっていーって、どうせ君ならムキムキだし自分の身くらい守れるでしょ!」

真弓「は、はいっ、気にしなくて大丈夫、ですから!」




『安価』『下校中の3人、もしくは1人に起きたイベント』
↓1-2

真弓「なんだか話しやすいです……その、緊張しなくて」

「そうか? それはよかった……ん?」

少し前に彩月と別れた2人は、背後の気配に振り向く。

彩月「ふ、2人とも! 逃げて!」

歩夢「まゆ、真弓ー! 助けてー!」

数名の男子に追いかけられている2人だと確認した瞬間、彼は逃げてる2人に向かい走る。

歩夢「助かったー、流石マッチョ!」

彩月「ご、ごめん、なんか連れてきちゃって」

そそくさと2人は彼の背に隠れ、遅れて真弓も到着する。

「多人数で襲うのは良い作戦だが、瓦解したんなら帰れ」

とは言うが、どうにも憎悪を燃やす男子生徒は収まりがつきそうにない。

口々に罵詈雑言を並べたて、手にした武器を無闇に振り回し始める。

……彼の体格に怖気付いている時間ももう少ないだろう。

「……3人とも離れておいてくれ……」

短くそう言うと、大きく息を吐く。



『安価』『主人公の能力』
23:40から1-3

(ま、この人数なら大丈夫か)

能力発動のため、息を整え気を楽に振る。

「よ、と……!」

念動力で投げつけられた原付を片手で受け止め、地面にそっと置く。

「っとと! 刃物はやめろよ」

死角から迫ってきたナイフが風に吹かれ壁に叩きつけられる。

相手の能力を探ろうとし見にまわり動きが固くなった瞬間。

「…………止まれ」

その言葉と共に、周囲の音が消える。

1人ずつ無防備な顔面を殴り、時が動き出す。

肉体強化の『命の王権(アトラス)』
大気操作の『空の玉座(アイテル)』
時間支配の『時の王冠(クロノス)』

出力では特出すべきところはないが、以前の学園生活での能力開発で三つの異能中の異能を彼は有することになった。

(…………クラクラするな……鍛え足りないな)

頭を軽くふり、3人に向かう。

真弓「す、凄いです! あんな人数を一度に……!」

歩夢「流石マッチョ~! どう言う能力? もしかして素? ぱねー!」

彩月「……あ、れ……もしかして私なしでも結構頑張れる……? あはは……」

そんな三者三様の反応を浮かべ彼に駆け寄る、ふらつく身体を鼓舞し笑みを作る。

男達が復活する前に連絡先を交換し、4人は足早にその場を去る。

(この治安だと隠し通すのは難しかもな……能力も身体も、鍛え直すか)

そう一人心地しながら、3人を家まで送る。

次の更新までキャラの募集します
男子はあんまりいらないのとコンセプト的に性格のいい女の子よりは分からせたい女の子でお願いします

【名前】天原 佳奈多(あまはら かなた)
【特徴】金のおさげ髪。身長165cm、すらりとしたスタイル。絶壁に見えるが実は隠れ巨乳(能力で隠している)
【能力】不可視の障壁(バリア)を発生させる。とても頑丈だが、射程は自分から5m以内
障壁の範囲内は軽い錯覚をさせたり、微妙に冷やしたり、回復を早めたりと少しだけ操作できる(窒息させたり、焼き尽くしたりとか致死性があるほどの操作は無理)
【性格】いつも自信に満ち溢れており、尊大
知的好奇心か強く、神出鬼没でなにかあるとどこからともなく現れ首を突っ込んでくる
自尊心が高いが、それに見合う努力はしている
【備考】
学内で結構な人脈を持っており、情報通でもある
その影響力や情報網を利用していろいろと暗躍? しているが、自分の美学に反するとして悪どいことには使っていないらしい
武術経験者でかなりの腕前
今の偏った学園の在り方に不満を持っており、自分が学園を征服して変えてやろうと考えている
気に入った者は自分の部下にしようと勧誘してくる
断られてもしぶとく諦めないが、強引な手段は使わず、そのうち私の魅力で部下にしてくださいと言わせてみせようと考えるタイプ(むしろ簡単になびかないのもそれはそれで面白いと思う節もある)
「~ではないか」「~だな!」みたいな口調で喋る

転校してしばらくし、彼は早朝のまだ登校している生徒の少ない校舎を歩いていた。

「…………ふむ」

決闘の後か、血が拭われた後が廊下に残っている。

(品行方正な学園と聞いていたが……血の気の多い奴は風聞より多いな)

冷静に状況を分析し、この学園が何を望んでいるか考察する。

(対立構造を作り憎悪や驕慢を生む……能力と精神性は繋がりが強いとも言われる、つまり闘犬や軍鶏と同じ扱いってわけか)

多きため息をついた後、背後に気配を感じる。

大気の動きとして一人で間違いない。

「釣れたか……1人とは思わなかったが……」

彩月とはあえて別行動し、接触ないし襲撃する者を待っていた。

狙い通り現れた相手だが、一人で向かってくるということに想定よりも警戒を強めながら振り返る。



『安価』『現れた人物』

佳奈多「こんにちは、転校生……良い朝だな」

「……ああ、気をつけろよ、血で滑りやすくなってる」

距離は遠いとも近いとも言い切れない8メートルほど、能力次第では一歩で詰められる間合い。

佳奈多「お散歩かな? 私も好きだが……感心はしないな」

「校風は知ってる……それで、なんの用だ?」

佳奈多「ははは、同級生の雑談だ、目的なんてないさ」

……彼は警戒を緩め、息を吐く。

「悪いな、少し警戒が過ぎたかもしれない」

佳奈多「はははっ、まあ警戒に越したことはないさ、治安がいいとは言えない学園だからな!」

笑みを浮かべながら、佳奈多は歩を進め彼に近づく。



『安価』『主人公、または佳奈多の行動』
↓1-3

佳奈多「……これで互いに、間合いに入ったな」

不敵に笑う彼女に、彼は先ほどとは別の警戒を強める。

敵対ではなく、自分を手元に置こうとする気配。

(まあ派閥に入るのも悪くはないが……無意識に天原の下に入ってる、と言うのはダメだ……自分の意思じゃないとな)

佳奈多「聞いたよ、彩月や歩夢を守った様だね?」

「ああ、友達だからな」

佳奈多「彼女らは戦闘で役立つ、と言う能力ではない……無闇に男子から恨まれる構造になっているからな……」

「そうだな……前の学園よりは苛烈じゃないが、ずっと陰湿な学園だ」

佳奈多「ほう、やはりこことは違うか……君の話しをもっと聞きたいな」

優しげな笑みを浮かべ、彼の手を握る。

優れた手管だと、彼は佳奈多の目的を察する。

佳奈多「君は……この学園を変える気はないかな? 私と、一緒に」



『安価』『主人公の回答』
矛盾が発生する場合このレスのコンマ二桁に近い方
↓1-2

佳奈多「……どうだろうか」

「……そうだな……」

目を伏せ、そして回答する。

「俺は俺のやりたい様にはする、売られた喧嘩も買う、だが」
「変えようとは思わない、この状態が安定しているなら壊す気はない」

佳奈多「そうか、残念だ……」

「ただまあ、生きやすい環境にするのはやぶさかじゃない……困ったら呼んでくれていい」

彼の思考は佳奈多と距離を取ることを選択したが、同時にホットラインを形成することにした。

何か起こった時、動きやすい様に。

佳奈多「そうか! うん! 敵に回らないだけでも嬉しいな! これからよろしく頼む!」

「ああ…………あ、そうだ、手を貸す代わりというわけじゃないんだが、一つ情報が欲しい」

佳奈多「なんだ? 聞かせてくれ、知ってることがあるなら教えるし知らなければ調べよう」

「龍造寺 姫華について教えてくれ……多分、狙われているかもしれない」

佳奈多「あー……姫華か……うん、あの子こと、か」



『安価』『龍造寺 姫華についての情報』
↓1-2

佳奈多「……あの子は女子からも恐れられている」

「……確かに、彩月にもお構いなしな感じはあったな」

佳奈多「うん、そうだろうな……以前上級生に負けたこともあってね、どうにも自分が一番出ないことに苛立つタイプの様だ」

「そうか……面倒なのに目をつけられたみたいだな……」

……ああ言う暴力を振るうことに躊躇がない精神性を持つものは、前の学園でも目にした。

そして、当然の様に敵対すれば厄介な存在となった。

佳奈多「少数派の派閥持ちだが大成はしないだろうが……」

「……だといいが…………」

話していて分かったが、佳奈多の視座において派閥ができるかがどうかを重視している。

強さの基準がそうなのだろうが……能力者など何がきっかけで化けるか分からない。

それが敗北を経験したのに関わらず自己を省みない者であるなら尚更だ。

「……そろそろ教室に行こう」

佳奈多「ああっ、そうするか」

午前中の授業を終え、彼は大きく息を吐く。

(こっちは教養も詰め込んでくるのか……大変だ)

大きく息を吐き、ノートをしまう。

一眠りでもしたいが、腹も減った。

「ちょっと買い物してくる」

彩月「一緒に行こうか?」

「すぐ戻る」

そう伝え、彼は購買に足を運ぶ。



『安価』『起きたイベント』
19:10から↓1-3

「あー、すっかりパンの腹だ……」

食堂も存在する美燦鳥学園だが、併設されている購買は品揃えがいい。

生徒の多くが食堂を利用するので、席の取り合いが発生しないので女子生徒に喧嘩を売られることも少なくできる。

アキラ「よーぅ、転校生……彩月とはぐれたのかぁ?」

「……白瀬……話しは飯食ってからでいいか……?」

面倒くさそうな態度に、アキラの目つきはさらに悪くなる。

アキラ「てんめぇ……あたしんこと舐めてんだろ?」

「ビビる理由が無い」

アキラ「……くくっ、おうおう、さっすが転校生……一年坊の頃から凹まされるからなぁ、へこませ甲斐があるなぁぁ!」

白い髪が淡く光り始め、身体の輪郭にまで光の膜に包まれる。

(身体強化か、専門職に俺のがどれだけ通じるのか興味はあるが……まあ一つだけで勝負してやるかがりもないよな)



『安価』『主人公の行動、もしくは戦闘の内容』
↓1-3

「よいしょっと」

アキラ「てめぇぇぇ……っ! なんだぁそりゃぁ!?」

「何って、腕力自慢のために用意してるんだよ、腕相撲の」

そう良い、教室から椅子を廊下まで運ぶ。

肘をおろし、指を動かす。

「負けたらなんでも言うことを聞いてやる、俺はパンを食べたいんだ、早く終わらせよう」

アキラ「上等だゴラァ!? 泣き見てもしらねぇーぞ!?」

「能力を使おう、本気の勝負はそう言うものだろ?」

そう良い、彼の身体に力が漲る……『命の王権(アトラス)』を発動し、本気で相手を屈服させるつもりで相手を睨む。

アキラ「はぁぁ~……っ! 『斉天大聖(ソンゴクウ)』ッッ!」

白い光が炎の様にゆらめき吹き出し、アキラの瞳が光を放つ。

アキラ「負けんのはテメェだよ転校生ぃ……あたしを本気でキレさせたんだからなぁぁ……っ!」



『安価』『勝敗の結果など』
矛盾する場合このレスに近いのを採用
↓1-2

「……ふ、ん……ぐ、ぅぅぅ…………っ!!」

アキラ「死ぃぃい゛い゛、ねぇぇえ゛え゛!!」

出力ではアキラの方が上だと悟り、彼は駆け引きで勝負に出る。

素の筋量の差で上回り、多少持っていた腕相撲の知識そして。

(────今だ!)

『空の玉座(アイテル)』の大気操作を用いたアキラの呼吸のタイミングの察知、呼吸に合わせ攻める。

そして…………。

「ぉぉぉおおおおおおっ!」

アキラ「が、ぐ、そぉぉぉおおおお!!!」

あまりの膂力に机は崩壊し、アキラの手の甲が床につく。

「……俺の……勝ちだ」

アキラ「くそっ、くそ! ぐぅぅぅっ!!」

「はぁ……はぁ……約束は、守れよ……俺は購買に行って、くるから」

酸欠でふらつきながらも、本気を出して戦い勝利したことに充足感を覚える。

「な、な……ぁ、嗚呼……ッ!!」

茜「ザーンネンだったわねーっ! てーんこーせー! アキラと喧嘩している間に買い占めてやったわーっ!」

膝から崩れ落ち、涙目で高笑いしている茜を見上げる。

茜「んっふふふふふ! ユカイ! やっぱり男は跪かせるに限るわーっ!」

「ひ、人手なし! 他の男子は食堂を使いにくいからここを利用しているんだぞ!」

茜「弱いのが悪いんじゃなーい?」

「じゃあそれで良いから強い俺には譲ってくれ! 金なら払う! どうせ食い切れないだろ!」

空きっ腹の彼は中々のことを口走るが、茜の高笑いは止められない。

茜「んふふふふ! みすぼらしく犬の真似をしなさい? 氷室茜様の犬になら、恵んであげなくも無いわよ~? んふふふふ!」

「ぐ、ぐぐぐ……!」



『安価』『主人公の行動、その結果など』
↓1-3

「わんわん」

茜「ぷひゃひゃひゃひゃひゃっ! なっさけなーい! 写真撮っちゃおー!」

「……わん」

こんなことでは彼のプライドは崩れない。

(ははははは、こんなおままごとで喜ぶとは、ははははは)

とはいえ頭にはきている。

キレる寸前な上空腹だが、喧嘩するよりは、簡単に、済むのだ。

(早く渡せクソガキ……ぐお!?)

茜「『盤遊引力(クラックホール)』! きゃははははっ、伏せなさい! あははははは!」

押さえつけてくる凄まじい力に骨が軋み、地面に押さえつけられる。

「……泣、か、す…………っ!」

とうとう堪忍袋の緒が切れた。

茜「んふ? 抵抗するんだぁ? いいよ? 躾けてあげなきゃねぇ? んふっ、ふふふふふ!」



『安価』『「茜を犬にする」為の行動』
↓1-2

茜「あひゃひゃひゃひゃひゃ! あ?」

高笑いしていた茜は、気がつけば購買前から人気のない場所に移動していた。

茜「え、なんでこんなとぎょっ!?」

瞬間、頬に衝撃が走り茜の体は吹っ飛ばされる。

殴られたと気づくのは暫く後だ。

「犬になるのはお前だクソガキ」

茜「い゛、い゛ぃぃっ! 痛い痛い痛い! 信じられない! 殺す!」

赤くなった頬を抑えながら手のひらをかざす。

それと同時に現れる黒い球体……『盤遊引力(クラックホール)』……黒い重力球の周囲の重力は茜の思い通りになる。

茜「潰れ────んっひょ!?」

ビクンッと身体が震え重力球も霧散する。

何が起きたのか分からない……しかも、彼の姿も消えた。

茜「な、なにをし……いやどこに、ひぁぁぁっ!?」

二度目の衝撃、足が震え膝をつく。

……まさか、と思いつスカートの下を見ると。

茜「え、え……あ、私……イったの……?」

理解した瞬間、また時が止まる。

ゴツゴツとした彼の指は、なんの遠慮もなく茜の膣を掘削する。

膜があれば派手に血が出ていただろう勢いで、なんの遠慮もなく。

茜「──────」

困惑の顔のまま止まった茜と、ギュウギュウと締め付けてくる彼女の膣。

引き抜けば名残惜しそうに痙攣し、やがてそこも時が止まる。

茜「あ゛っひぃぃぃっ!?」

時が動き出した瞬間、尻餅をつき派手に潮を噴く。

茜「だ、助けてっ! ごめんなさいっ、もうイきたくないっ、ゆるし───」

ちょうどよく足が開かれているので、もう一度時を止める。

ポケットから茜のスマホを取り出し、連絡先を交換しつつ膣をほじくり返す。

一度出したからか潮をよく吹き、床に落ちる前に止まる。

彼女の痴態を写真に収めつつ、スマホを膣にねじ込みショーツを限界まで食い込ませる。

茜「────てへぇぇえええっ!?!?!?!?」

ピンと足先まで伸ばしひっくり返りそうになりながら茜は絶頂する。

俎上の鯉としか言いようのない痴態を晒している彼女の頭を、容赦なく踏みつける。

「どっちが上か分かったか雌犬? 次やったら人気のないところでなんかやらないからな……?」

茜「はひゅっ、ひっ、ひーっ、んひぃーっ」

ピュッピュッと潮を吹きようやく痙攣していた腰がおさまると、今度は黄色い水たまりができ始める。

そんな醜態を写真に収めつつ、彼は購買前に戻り昼食を確保する。

彩月「遅かったね大丈夫……って、凄いパンだね!?」

抱えるほどのパンに思わず大きな声が出る彩月。

彩月「え、あの……筋肉に良くないとか脂肪になっちゃうとか良いの?」

「鍛えてるわけじゃない、自然と鍛えることになってこの身体になった」

惣菜パンを食べつつ、彼は答える。

止まった時間を動くことは『命の王権(アトラス)』使用しても大変であり、かつ素の筋量も多い方が有利だから自然とこの体型になった。

彩月「うーん……卵焼きあげるよ、もっとバランスよくね!」

「ん? じゃあこれをやろう」

食後のデザートに用意したプリンやヨーグルトを交換する。

彩月「やった、ありがと!」

……昼食を摂るだけに中々苦労したが、空きっ腹に惣菜パン放り込み彼は充実した時間を過ごす。

アキラ「おい、転校生」

そう思っていた瞬間、机をバンと叩かれる。

アキラ「…………じゃあな」

それだけ言い残し、彼女は自分の席に戻る。

彩月「びっ…………っくりしたぁ……なにあれ……?」

「さあな……」

連絡先が書かれたメモ用紙をしまいつつ、彼は肩をすくめる。

放課後、1日を終え彼は自分の席でゆっくり体を伸ばす。

……結局あれ以降アキラは何もして来ず、茜は午後の授業を受けず早退した様だ。

(一挙に2人か)

彼はそう思いつつ、窓の外を見る。

街を見て回るのも良いかもしれない。

(すぐ帰っても暇だしな……さて、どう過ごすか……)



『安価』『放課後の行動、起きたイベント、など』
13:10から↓1-3

彩月「あ、あの、さ?」

案内の続きをしようと彩月に誘われ街を歩いていると、彩月が切り出してくる。

彩月「お弁当……えっと、材料費くれるなら……作ってあげようか?」

え、と彼は変な声が出る。

彼女の顔を見返すと……耳まで赤い。

「…………あ、あー……うん、それはありがたい、な……頼んでもいいか?」

彩月「え、えへへ……お、お安いご用意……あ、そうと決まれば!」

そう言うと彼女はもう駆け出していた。

……後日知ることになるが、弁当箱を買いに走っていったらしい。

「……良い子だな……」

今まで受けたことのない施しに、彼は思わず笑みが溢れる。

「…………んん!?」

マリア「はぁ、はぁっ!」

ブラブラと街を歩いていた彼は、異常事態に目を剥いて驚く。

確か同級生のマリア・キャンベルがほとんど全裸で走ってきていた。

マリア「だ、だれかっ、助け……!」

即座に理解し、背後の敵を認識する。

駆け出すと同時に能力を発動し、迫ってきていた腕をへし折りマリアを連れて隠れる。

マリア「──え、あ、は!?」

「大きな声は出すな、全員にくらわしたわけじゃないし離れてもない」

制服の上着を投げ渡し、彼女に視線を向ける。

「ここから家は近いか?」

マリア「え、あ……いえ、攫われたので、どこだか」

「そうか、俺の家に送る……背負うから来てくれ」

彼女の前でしゃがみ、マリアはおずおずとその背に乗る。

その瞬間2人の姿は消える……ここから家まで、何度か時間を止めながら彼はマリアをだれにも見えない様に運ぶ。



『安価』『主人公かマリアの行動』
↓1-2

「……コーヒーと紅茶淹れたが……」

マリア「あ、紅茶を……」

残ったコーヒーを飲みつつ、彼は話しかける。

「何があったんだ?」

マリア「どうやら……その、私の『慈母讃頌(デメテル)』が攻撃的な能力でないと……バレてしまった様で……」

ああ、と彼は声を漏らす。

以前も歩夢や彩月が襲われた……どうやら、一過性のものではなさそうだ。

「災難だったな……なんか、身を守ってくれる友達とかは?」

マリア「はい、います……あ、ありがとうございます……」

「……それ着て帰っていいけど……なんで裸だったんだ?」

マリア「…………お、犯されそうに、なって……拘束が緩んだので」

「そうか、ラッキーだったな」

今になって震えはじめた彼女は、誤魔化す様にカップを強く握る。



『安価』『主人公の行動』
↓1-2

マリア「こ、これを飲んだら……帰り、ますので……」

そういいながらも、マリアの震えは紅茶を波立たせる。

一度ソーサーに置き、大きく息を吐く。

「大丈夫か?」

マリア「……ごめん、なさい……私、この学園に向いてないのかも……」

「……人間なにに向いてるかなんて終わるまで分からないさ、派閥に所属するって言うのも自衛の一つじゃないか?」

落ち込んでいる様子のマリアに、彼は優しい声音で話しかける。

震える手に彼の手を添える……冷えていた指先に彼の温度が伝播する。

マリア「あ、ありがとうございます……う……ぐす……ふ、ぅ」

ようやく感情が追いついてきたのか、ポロポロと涙をこぼす。

「飲んだら帰ろう、家まで送るよ」

マリア「あ、ありがとう、ございます…………」

温くなりつつあるコーヒーを流し込み、マリアの分の上着をとりにそばを離れる。

「…………強い奴じゃなきゃ生き辛いのはどの学園も一緒だな」

と一人心地する彼だが、ふとこちらに向かい走ってくる人物に目を向ける。

響「はっ、はっ、はっ……あ、転校生」

ランニング中だった響は、その場で足踏みしつつ止まる。

響「マリアん家の前でなにやってんだよ」

「…………別に、何でもいいだろ」

言いふらす様なことではないため、適当にはぐらかす。

そんな態度にムカついたのか、響は足を止める。

響「舐めてんの……? あー、アキラのして調子乗ってるわけ?」

「別に……白瀬とお前は関係ないだろ、俺がここにいたら問題あるのか?」

響「あるね、男が調子乗るのとか大嫌い」

よく絡まれる日だと思いながら彼女に向き直る。

「喧嘩を売ってるなら買うぞ」

響「ふーん? アキラとのお遊びで思い上がったわけ?」

お互い集中力を高め、いつでも能力を発動できる様な一触即発の雰囲気が漂う。



『安価』『響にどう勝つか』
↓1-2

響「────わッッ!」

「ぐ、がっ!?」

凄まじい衝撃が胸を撃ち、彼の身体が地面から浮く。

声の弾丸……『破滅の喇叭(トランペット)』の不可視の衝撃を先制攻撃にハイキックが飛ぶ。

「ち……っ!」

不意打ちに『命の王権(アトラス)』が乱れつつも腕で防ぎ体勢を立て直す。

響「ふっ、らぁっ!」

強く踏み込み音の衝撃をバネにし、頭上から踵落としを脳天に向けて放つ。

腕をクロスし蹴り自体は防ぐが、腕を伝い衝撃が襲う。

衝撃で痺れている隙を逃さず、拳を正中線に3発放つが……。

響「ぐ……なん、だ……!?」

得体の知れない物に拳がぶつかり顔を歪める……今度は彼がその隙をつく。

「捕まえた……っ!」

だが、戦闘慣れしている響は不敵に笑う。

響「すぅ────ッッ!!」

至近距離での『破滅の喇叭(トランペット)』……鼓膜を破壊し勝ちにきた必殺の一撃。

だが……その一手は既に織り込み済みだった。

響(声、が……!?)

ポケットの様に真空空間を作り、大音量の声はどこにもいかず消え失せる。

響「あ、ぐあっ!?」

「…………一本、だな」

そのまま彼に足払いされアスファルトに倒れる……喉を手で押さえ手足も封じられた。

響「わた、しが…………負、け……た……?」

「まだやるか?」

響「………………いや、負けは、負けだ」

能力発動の兆候は消え、悔しそうに目を瞑る。

彼も大きく息を吐き、喉から手を離す。

「ほら」

倒れている彼女に手を差し伸べ、響もその手を取って起き上がる。

響「素晴らしい」

「…………は?」

響「他の男どもとは違う稲妻の様な判断力、刀剣が如き分析力、そして鬼神と見紛う戦闘能力」

先ほどまでの見下した、侮蔑の色合いが消え尊敬と友愛の眼差しを向ける。

「な、え、は、うん?」

響「ん、ああ……家のしきたりでね、蜂谷の女は初めて敗北した殿方の伴侶となるんだ」

「…………え…………お! やった、初めてのガールフレンドだ!」

一人で急激に激重発言をしている者と、急激に浮ついている者。

凄まじい温度の差のまま二人は和気藹々と連絡先を交換する。

歩夢「ふあー、眠みー……ん、おっはー!」

「ん、おはよう」

歩夢「いやあ眠いわー、授業中寝ちゃうかも……ってうわぁ!?」

響「うるさいよ歩夢」

特に男を見下しているはずの響が並んで歩いていることに気付き、歩夢はパクパクと口を動かす。

「戦ったらなんか認められたんだ、しきたり? とかで」

歩夢「か、かかか、勝ったの!? やば! すごー! うわー! ヤンとか姫華とか礼央奈とか菫にも勝てんじゃね!?」

彼は歩夢の言葉を聞き、ぼんやりと教室の中の序列を考える。

「……白瀬や氷室は? 他にも並ぶやつとか」

響「……その二人は少し下かな……佳奈多、徹、ソフィアも性格的に好戦的ではないけど強い方だが……決闘に興味がないから底は見えない」

ふむ、と頷くと目の前に今の会話に出た人物が現れる。

茜「ひっ、ぁう、あ…………っ!」

偶然のエンカウントに狼狽し、茜は躓きそうになりながらも走って逃げていく。

歩夢「……なんだあれ」

「……さあ? それよりも、俺たちもぼちぼち急ごう」



『安価』『学校内での主人公の行動、または起きたイベントなど』
↓1-3

昼休み、屋上に彩月と二人で昼食をとることにした。

彩月「さあ! たーんとお食べ!」

大容量の弁当箱を彼に渡し、ニコニコと笑みを浮かべる。

彩月「わりと自信作です!」

ふふんと鼻を鳴らす彩月にいただきますと頭を下げ、まずは蓋を開ける。

「おお……美味しそう……!」

ボリューム満点の弁当は戦闘を終えエネルギーを必要としていた彼の心を踊らせる者だった。

……和やかに、穏やかに楽しい食事の時間を過ごす。

「ふぅー……ごちそうさま、いやあ、食った食った」

彩月「豪快な食べっぷりだね、作り甲斐があるよ! ん……?」

ふと、彼のそばに座り直しその身体を見る。

彩月「…………『命脈活性(アムリタ)』……」

そっと彼の胸板に手を置くと、みるみるうちに痛みが消えていく。

彩月「これでよし! いつでも治し、て、あ……げ…………はぅ」

「あの……ありがとうな……でも、ちょっと近い……」

大きな彼の身体にいつの間にか密着していた彼女は、一瞬で耳まで赤くする。

彩月「あうひうお、ごご、ごめん!? べ、ベタベタ触るつもりはなくて! へ、へへへ、変態みたいだったよね、あははは……」

照れ笑いを浮かべつつ弁当箱を回収し、その場を去っていく。

歩夢「と言うわけで抱き心地が一番いいのは多分真弓だね、全身ムチムチだし!」

人気のない空き教室で、2人は猥談に花を咲かせていた。

議題はクラスで抱き心地の良い女子。

歩夢「あはは、ひー、おもろ……あ、そだ」

ふと話題を変え彼に向き直る。

歩夢「マジ響どうしたの? あんな湿度多めの顔初めて見たんだけど」

彼は少し沈黙しつつも、昨日喧嘩を売られ勝ったことを伝える。

そして、勝った相手に蜂谷は伴侶として尽くすと。

歩夢「ふーん? それで嫌々って感じじゃなくむしろデレデレなんだ、ふーん……ほほーぅ」

ニヤニヤと笑いつつ、彼の近くに擦り寄る。

歩夢「ねね、前に助けてもらったしさぁ……シない? 練習相手になったげる」

スカートを摘み、ピンクのサテン生地の下着を見せる。

歩夢「抱き心地……確かめてみない?」



『安価』『セックスの内容』
↓1-3

歩夢「はー……昼間からヤるのとか、久しぶり……っ」

シャツのボタンを開け、ショーツと同じピンクのブラを引き抜く様に脱ぎ去る。

同じ様にショーツを丸めながら放り投げ、整えられた陰毛の下の秘所から粘ついた液体が糸を垂らす。

歩夢「ほらほら、そっちも……ご開帳~………………ぅわ」

グレーのボクサーパンツをずり下ろし、現れたモノに思わず息を呑む。

真っ赤に怒張した太く長い肉棒に、でこぼことした影を作る太い血管。

抉り引っ掻き回すのが得意そうなカリ首に、今まさに生産中の陰嚢。

歩夢「や~っば、嘘でしょ、ふふっ……えっぐぅ」

ニヤニヤと笑いながら釘付けになった視線に、メスの本能を刺激された子宮。

彼女は遊び感覚を捨て……本気で勝つ方針に変える。

歩夢「それじゃ……『新世界(ネクスト)』……んっふ、刺激的にシよ?」

そう囁き、彼の肉棒を指で作った輪で刺激する。

陰嚢を開いた手でマッサージし、射精を促進させる。

歩夢「ヤバいっしょ? あたしのテクもだけど、能力……手で弄られただけなのに挿れるより気持ちいいんだよ?」

そんなことを言いつつ、手のスピードはさらに加速する。

歩夢「…………んふ、イけ、イけ、イっちゃえ……!」

じぃっと彼の瞳を見ながら、大量の精液が彼女のシャツや胸に放たれる。

歩夢「それじゃあ……本番エッチ、シよっか」

紅潮した顔つきで自分の身体も鋭敏にし、彼の身体をゆっくり倒す。

机で作った簡易ベッドの上で寝転がり、その彼の腰に歩夢が座る。

外からどこまで肉棒にかき混ぜられるのか、二人は自覚しさらに興奮を高めていく。

歩夢「よい、しょ、っ、と、ぉ、ぉ~~……っっ」

ゆっくりと腰が下ろされ、中程まで挿入する。

そこでまずは彼の肉槍を扱き、ペースを握る。

歩夢「ふ、お、ふんっ、あっ、しゅご、硬ひっ、ぁあっ」

膣を広げられ専用の女にされている感覚に酔いながらも、理性の手綱で肉欲を抑える。

この男を乗りこなして、勝ちたいと言う意志で圧倒的に強いオスを攻める。

そうして……。

歩夢「あっ、ひゃ、お゛っ、ひうっ、熱、あっ、熱ぅっ……!」

音が聞こえるほどの射精を膣内で受け止め、ほうっと法悦の声を漏らす。

だが、次の瞬間……。

歩夢「お゛、ほへ、ほっ、お゛? んっほお゛お゛ぉぉぉっ!?」

腰を掴まれ、最奥まで抉り抜く。

そのまま腰を密着させ、容赦なく……と言うよりも気づかえる余裕もなく肉棒を膣で扱く。

歩夢「あ゛っ、イってるっ、イてりゅかりゃ、ひゃめ、んぶっ!?」

騎乗位から対面座位に変え、舌を絡ませながら大きな胸が胸板に押し潰されるほど抱きしめ犯す。

経験から来る余裕や、勝つと言う意気込み……それらを1ピストンごとに粉砕する。

歩夢「ん゛、ん゛~~~…………ッッッッ!!」

ガタガタと机を揺らす音だけが教室を埋め、極上の女を抱き潰し味わい尽くす。

放課後、彼は蜂谷邸にいた。

……彼女の両親に付き合っていることを報告し挨拶し、敷かれた布団の上でゆっくりしていた。

「……なんというか……色々ありすぎてあっという間に過ぎて行ったな……」

風呂上がりの濡れた髪をタオルで拭きつつ、布団に座っている響を見つめる。

白い寝巻きの着物を見に纏い、正座で待っていた様だ。

響「…………今日は、付き合わせてごめん……」

「いいよ、大変だったけど嫌なわけではないし」

響「ねえ……いい……?」

着物をするりと脱ぎ、彼に縋る様に抱きついてくる。

彼はそんな彼女を優しく受け止めながら、どうしたいか聞く。

響「そ、の……多分、親はここで初夜をして、欲しくて……私も……したい」

そうか、と答えるとお願いをしてもいいかと彼女の方から聞いてくる。

響「あなたの、初めてが欲しい…………処女を、捧げるから……後ろは、まだ、でしょ?」

顔を赤くしながら、彼の手を掴む。

……確かに初めてだ、と言うと響の顔はさらに赤くなりながらも、嬉しそうに笑みを浮かべる。



『安価』『セックスの内容』
9:55から↓

とっ散らかるかもとの意見があったんでズラします
採用された安価や指定した安価に沿わないものは今後も下にずらします

響「は、あ……う、んっ……んん」

じっくりと時間をかけ、響の肛門をほぐす。

響「お、ほ、ふお、んっふ、ほぉっ、うぅっ、ひい」

才能があるのか元々弄っていたのか……徐々に甘い声は大きくなっていく。

普段の凛々しい、お節介焼き、頼れる……そんな姿はもうない。

一人の女が、男によって性感帯を開発される。

響「あ、あ゛っ、はひっ、ひぃ~っ、あ゛~っ」

舌で解し指で広げ、布団を掴み腰を浮かせる。

……何度目かの絶頂の後、ゆっくりと指を引き抜く。

名残惜しそうに穴はヒクヒクと動き、響は荒い呼吸を繰り返す。

「挿れるぞ」

響「は、はいっ……ふ、くぉ、ほおぉっ!?」

ふりふりと動いていた腰を掴み、一息に根元まで挿入する。

太い声のうめく様な声が布団に吸い込まれ、ギュウっと強く肉棒を締め付けてくる。

響「ふはっ、はへっ、へぇっ、ひ、お゛ほ、ほぉぉぉ!?」

『破滅の喇叭(トランペット)』をと勝っていた時よりも激しく大きな声を漏らし、獣の様に快楽を貪る。

完璧に性器になったなと彼は満足し、トドメを刺す。

響「え、あっ、ダメ、ダメダメダメっ、やだっ、や、イくっ、お゛っ、イぐイぐイ、ひぃい゛うっ!?」

腰を掴んでいた手を片方放し、グッとヘソの辺りを指で押す。

体外式ポルチオの要領で子宮を内側に押し込み……ピストンの頂点にズラす。

腸内と子宮を一度に攻められ、処女のままどこまでも彼の手で開発されていく。

響「あ゛っ、あ゛、イっでる、イっでるからあ゛、あ゛あ゛あ゛っ!?」

男に組み伏せられ蹂躙され、それを悦びとし響は夜を徹し犯され続ける。

「……暇だ……」

一度読んだ本をもう一度読破し、彼は自分の部屋でそう呟く。

以前案内された本屋にでも寄るか、それとも学園に行って喧嘩でも買うか。

連絡先の知っている相手と部屋や街で一緒に過ごすか……彼は温くなった紅茶を飲みつつ思案する。

「昼にもちょうどいい時間か……」

時間を見ると昼の少し前……時間を意識し始めると腹も減ってきた。

本棚に戻しカップを洗い、スマホを開いたり窓の外を見たりする。

何をして休日を過ごすか……誰と過ごすか、どこで過ごすか。

考え事は浮かんでは消えを繰り返す。



『安価』『休日の行動、もしくはイベント』
↓1-3

ひとまず部屋から出て無目的に街を歩く。

目についた飯屋に寄って昼食を済ませようとの考えだった。

……と言うところで。

「ん、あ……えーと高瀬」

友紀「んー? …………あー、転校生くんじゃーん」

周囲から浮くほどの顔と着こなされた服装。

読モの彼女を知っていれば、雑誌から飛び出てきた様な彼女に興奮を隠しきれなかっただろう。

友紀「お昼? 奢ってー」

「え……まあ、いいけど……じゃあこの辺の美味い店教えてくれ」

友紀「やったー、じゃあこっちね!」

そう言って連れてこられたイタリアンレストランに入り、彼女は目についたメニューを注文する。

友紀「やー、転校生くんがこんなに話しやすいとはねー、見直したよー」

ニコニコと笑う彼女だったが、改めてメニューに書かれた金額を見て彼は少し眉を寄せる。

友紀「奢ってもらったし読モの私とおしゃべりしようよ、質問ターイム」

トントン拍子に彼女のペースで話しが進む。

友紀(スーパー読モの友紀ちゃんとお話ししてご飯も食べられるなんて幸せ者だなー転校生くん…………ちょーっとくらい『覗き窓(マスターマインド)』で覗き見してもいーよねー)



『安価』『友紀から主人公への質問、その返答など』
↓1-3

友紀「じゃあズバリ! 学園に来た目的は? 何をしたいのかね!?」

変な喋り方だな、と思いながら彼は答える。

「自己紹介でも言ったけどガールフレンドを10人作ることだ」
(ガールフレンドを10人くらい欲しい、もっと欲しい)

『覗き窓(マスターマインド)』でダブって聞こえる心の声は多少欲望マシで聞こえる程度のズレ。

友紀(わー……ちのーがひくーい……)

肩をすくめるが、すぐさま思考を切り替える。

友紀「じゃ~あ~生年月日は?」

「……なあ、質問だけじゃ面白くなくないか? 俺もしたいし、勝負とかしないか?」

友紀「うえ~、のーきん……あ、じゃあじゃあ~……私とエッチしたい?」

「……それで勝負するのか?」
(したい)

友紀「ん、ぷぷぷ……面白~い」

彼をからかいながら出されたサラダをつつく。

友紀「……食べたらする? それで勝負すんの」

イタズラっぽく笑いながら、サラダを分け彼に渡す。



『安価』『主人公の返答』
矛盾する場合このレスとコンマが近い方を採用しズラす
↓1-2

「……いや」

友紀「ん?」

「結構だ、俺はそう言うことで勝負はしない」
(エッチはガールフレンドとしたい)

友紀「…………は……?」

やんわりと建前で、はっきりと本音で。

二つの声音は言ってることは違うが完膚なきまでに彼女のお誘いは断られた。

「仕事、頑張れよ」

人生で初めての屈辱。

脳が処理しきれず、気がつくと目の前には代金だけが置かれていた。

友紀「え、ぁ? は……ええ……はぁ!?」

怒り、動揺、驚き、疑問、関心、放心、疑問。

ありとあらゆる感情が彼女のプライドと、実績を傷つける。

友紀「あ、あいつ……あいつあいつ!!」

手玉に取れると思っていた男に、これまで何人も堕としてきた男に。

それら全てが、彼女のこの学園を生き抜いてきた全てが、正面から誘いを断られた。

友紀「……ゆる、さない……!」

あらゆる感情がない混ぜになり、巨大な執着心が出来上がる。

腹ごなしを終え、彼は図書室で本を借りた。

せっかくの休日なので日当たりのいい場所で、と考えた彼は屋上に向かった。

「……ん? なんだありゃ」

そこにあったのは、プカプカと浮く浴槽程の量の水と……競泳水着の褐色の見覚えのある少女。

「あ、水瀬……だったっけ、おーい」

礼央奈「…………」

基本的に自分の能力は隠すものだが、彼女はそんな気はないらしい。

挨拶でもしようと手を振った彼だが、一瞥した瞬間水の塊が襲いかかる。

「うおっ!?」

咄嗟に時空を歪めバリアを作り、鉄砲水から身を守る。

(明らかにあの水の量と釣り合いが取れないな……)

かなりハイクラスの能力だと彼は察知し、警戒を強める。

「────おっと!」

あたりに散らばった水溜りから槍の様に彼の身体を貫こうと伸び、彼は大気の流れでいち早く身を躱す。

「ヤバいヤバい、危険すぎる!」

一目散に元来た道を引き返し、その場を去る。

礼央奈(……能力は掴めなかったな……バリア? 察知能力? 私に勝てない程度の能力、なのかしら……とりあえず、保留ね)

繊細なコントロールの片手間に襲ってきた礼央奈は、冷静にそう分析する。

肩や、一目散に逃げの手を打った彼は……。

「ふー、危ない危ない……借りたばっかの本に水とは、無事で良かった」

本の無事を確認し、家でゆっくり読むことに決めていた。

夕方、彼は彩月に誘われスポーツ施設でボウリングやダーツ、ローラースケートなどを楽しんだ。

彩月「あー、楽しかったー!」

「ああ、そりゃあ勝った方はな」

彩月「ふっふっふー、会員カード持ちを舐めないで欲しいね~」

「次は勝つ、マジで、泣かす」

学生らしく二人は大きく声を上げて笑いながら家路につく。

彩月「あはは、ふー…………あのさ」

「ん?」

彩月「最近、大変そうだよね……大丈夫?」

「五体無事だろ? 怪我した時は頼む」

心配そうな彼女の言葉を、彼は笑って答える。

彩月「あは、は……はぁ……戦える能力だったらなぁ……結局、君にだけ戦わさせちゃってる……」

「後ろにおまえがいるのは頼もしいよ、これは気休めの言葉じゃない」

それでもまだ浮かない顔の彼女に、彼は一つ助言をする。

「……それでも変わりたいなら、能力を強くするんだ」

彩月「え……学園の思い通りに、ってこと?」

「違う、使って鍛えるんだよ……昼頃に水瀬がしてたのを見たし、響も能力と武術を鍛えてるって聞いた」

彩月「そう、なんだ……そっか……」

「何もできないのが嫌なら、何かできるようになろう、俺も怪我人役くらいならできる……一緒に強くなろう」

彩月「…………うん! 二人で協力してね!」

いつもの笑みを浮かべ、彩月は気持ちを持ち直す。

……彼は家まで送り、すっかり日の沈んだ空を見上げる。

(しばらくはでかい負傷はできないな……)

唐突に中間テストは迫ってくる。

響「ここからここまでと、こことここ」

「助かります蜂谷さん」

深々と頭を下げ、転校する前の範囲をおさらいする。

響「手伝おうか?」

「いんや……ひとまずやるだけやって理解してみる……最低限努力してから人に頼りたいんだよ」

付箋を貼られた教科書を担ぎ、自習スペースのある図書室に向かう。

仕切りのある机はちょうど3人分だけ相手あり真ん中に座り自習に励む。

(嘘みたいな補修授業を受けさせられるらしいからな……できるだけ避けたい)

ノートと筆記用具を取り出し、教科書の重要そうな部分を書き出していく。

……すると、両隣の空いている席に誰かが座る。

「え…………」

偶然にも同級生だったが、気安く話しかけたこともない彼女達に気まずそうにしながらも彼は勉強に意識を向き直そうとする。



『安価』『隣に座ってきた同級生』
↓1-2

姫華「…………」

佳奈多「やあ、元気かな? そういえば白瀬や蜂谷と戦ったらしいね、そして私が見込んだ通り勝ったのだとか!」

「………………」

単語帳を片手に話しかけてくる佳奈多と、スマホに写した板書をノートに黙々と書き写す姫華。

能力を使っているのか佳奈多のお喋りは彼にだけ聞こえている様だが、それでも隣の姫華にとっては十分ウザいようだ。

「勉強終わってからでいいか?」

佳奈多「……ああ、その後ゆっくり話そう」

……剣呑な雰囲気のまま、3人の自習時間は過ぎていく。

1時間ほど経つ頃には他の生徒がいなくなっていた……。

単に自習を終えただけならばいいが、もし剣呑な雰囲気に怯えて帰ったなら気の毒だな、と彼は考える。

姫華「…………」

佳奈多「おや、姫華も終わったのかな? 一緒に帰らないか?」

姫華「えー、いいけど、ジュース奢ってくれなきゃやだ」

「そうか、じゃあ明日な」

佳奈多「待て待て、君の分も奢ってあげよう」

グイと袖を掴まれ逃げるタイミングを失う。

彼が一緒に来ると判明した途端、姫華は露骨に嫌そうにする。

(まさか、こいつ……勧誘を諦めてない、のか……それにしても二人同時に誘うか……!?)

正気を疑いながら、3人は帰路に就く。



『安価』『帰り道の間の会話、起きたイベントなど』
↓1-3

マリアがこの間のお礼と言って、夕食を奢ると定案される

高級ホテルのレストランでマリアと食事をする

書き方が悪かった、いまは龍造寺か佳奈多だけで回したいので>>152は別のタイミングで、なので一個ずらします

佳奈多「そうだ、次の数学に小テストが出ると思うが、あの先生は小テストの内容の発展系を中間でも出す、覚えていた方がいい」

姫華「そうだねー、あの先生親切だから」

……思ったよりも普通の学生らしい会話に、彼はどこかホッとする。

(なんだ、思ったより平和だな……いかんいかん、前の学園での悪い癖だな……)

そう一人心地していると、いつの間にか数十人程の学生に囲まれていた。

(おや?)

姫華「……どなた~……?」

佳奈多「姫華、そして転校生! 生徒会戦は近い! 今こそ強者は結束し学園を打ち倒す時だ!」

姫華「へ~、すご~い、頑張ってね~」

先程の喋り方から明らかに間延びした、ともすれば挑発にも聞こえる様な口調ではぐらかす。

佳奈多「はははっ、君はどうかな転校生……?」

「俺は…………」

返答しようとした瞬間、包囲の一部が崩れる。

姫華「いやって言ったの~、覚えてないのかなぁ~? お馬鹿ちゃんなのかなぁ~? 姫華、頭悪い子嫌~い」

二十に満たない人数で包囲している学生に立ち向かい、それぞれの陣営が混じり合う。

「くそ、嘘だろ……」

とにかく逃げようとした瞬間、彼の腕を何者かが掴む。

姫華「転校生くん……姫華のこと、助けて?」

困った様な上目遣いを向ける姫華に、佳奈多も声をかける。

佳奈多「むっ! 転校生! 私の元に来い! 共に学園を変えるんだ!」

…………もう言い逃れできない、完璧に巻き込まれた。



『安価』『主人公の選択』
1、佳奈多と学園を変える
2、姫華を助ける
3、どちらにも敵対する
13:10から先に2票入った方

姫華「…………っ」

腕を振り払い、佳奈多の側に立つ。

姫華「……みんな嫌い…………嫌いッ!」

泣き叫ぶ様に声を張り上げ、手のひらを二人に向ける。

姫華「『龍造寺四天王(ドラゴンフォース)』ッッ!!」

4匹の龍の頭が光の軌跡を尾の様に描きながら、二人に迫る。

佳奈多「『神聖領域(サンクチュアリ)』……ありがとう、転校生……君と共に戦えること、光栄に思うよ」

龍の顎が何もないはずの空間にぶつかり消え、佳奈多は微笑みを浮かべる。

姫華「ちっ、この……!」

書き換えた龍の頭を再び放ち、包囲してきている佳奈多側の生徒を蹴散らす。

佳奈多「捕まえてくれ、君の強さをみんなに見せたい……私は無関係な人を守らなければならない、任せていいかな?」

小さく頷き、彼女の元から離れる。

龍の頭の起動が変わり、彼を襲う。

(さっきも四つ、今も四つ……それ以上は出ないのか……?)

『空の玉座(アイテル)』でギリギリの回避を行い、『時の王冠(クロノス)』で距離を詰め彼女の腕を掴む。

姫華「捕まえた」
「捕まえ───なっ!?」

瞬間、目の前が炸裂する……5頭目の龍が彼の胸で爆ぜた。

姫華「…………ばいばい」

焦げた臭いを放ちながら、ゆっくりと倒れ…………。

彩月「『命脈活性(アムリタ)』ッ!」

背中を誰かが支え、地面に倒れる前にその傷が塞がり始める。

彩月「あ、あぶな、かったあ~…………うわあーっ!? 重い重いっ、筋肉で重いっ!」

「……たす、かった……ありがとう、彩月……」

痛みもすぐに引いていき、なんとか立て直る。

佳奈多「……ほう、『龍造寺四天王(ドラゴンフォース)』は最大五発だったのか、ありがとう参考にするよ」

……十数分後、姫華の派閥の者はほぼ全員佳奈多の派閥に拘束され無力化された。

「……こいつらはどうするんだ?」

佳奈多「生徒手帳を預かった……後日個人的に話し合い、仲間に引き込むよ」

戦利品を鞄に入れつつ、彩月の方に視線を動かす。

佳奈多「嬉しいよ彩月、君の力が必要だった」

彩月「それ、誰にでも言ってるよね……いつか刺されるよ……」

佳奈多「心配してくれるのか? ふふ、光栄だね」

口の上手い佳奈多に苦言を呈すが、彩月の言葉を華麗にスルーする。

「龍造寺は? 捕まえるのか?」

佳奈多「ん? ああ……放置でいいよ、底は見えた」

興味なさげに、彼女はつぶやく。

佳奈多「君達と共に戦えるんだからね、瑣末なことは捨ておこう」

夜、佳奈多の派閥に送られた彼は暗い部屋で一人思案を繰り返していた。

「…………鈍ってる……」

中距離戦は以前から苦手としていたが、それでも彩月がいなければ完敗だった。

……死んでいた可能性もある。

「くそ……なんにせよ半端な気持ちだったな……!」

多勢にまわり気が緩んでいた。

以前の様に喧嘩に明け暮れていた時と比べ、彩月や他の者を巻き込まない様に目をつけられるのを避けていた。

「……二人で強くなる、か……」

自重気味に笑いながら、気分転換に夜の街を歩く。

……また誰かに挑まれれば以前の様に戦いたいと渇望しながら、人気のない場所や治安の悪そうなところをふらつく。



『安価』『おきたイベントなど』
↓1-3

マリア「あの……ご迷惑だったでしょうか……」

家の前で出会ったマリアに以前の礼、ということで夕食を豪華なレストランで食べていると、彼女は不安げにたすねる。

「ん? いや? 奢られて迷惑なわけ……」

マリア「なにか……怒っているよう、でしたので」

ああ、と声を漏らし……経緯をかいつまんで話す。

「てなわけ、マリアは関係ないよ、悪いな空気変にして」

マリア「そ、そんな……では、気分転換にちょうどよかった、ですわね」

気を使われているな、と思いつつも礼を述べ追加の注文をする。

「飯食って早く元気一杯にするよ」

マリア「ええ、遠慮なさらないで」

……マリアと別れた後、彼は足取り軽く街を歩く。

毒気が抜かれたというか、焦りがなくなった。

強くなりたいというモチベーションはそのままに、負けたくないという感情が取り除かれた。

余計な感情がなくなり、今彼は負ける気がしなかった。

「かかってこいワルモノども、ふっふっふっ」

そう笑っていた彼の鼻先を、何かが横切り地面にぶつかり何バウンドかして倒れる。

……大柄な男だった。

チラと飛んできた方を見ると……男達の集団と、その中で暴れ回る白い炎……白瀬 アキラだった。

アキラ「るあああああっ! 死ねえぇえっ!!」

身体中から白いオーラを放ち、能力を用いる男達と大立ち回りを繰り広げていた。

「…………!」

彼は嬉々としてアキラの側に加勢し、助けに入る。



『安価』『戦い終わった後の主人公がアキラの発言、行動』
↓1-2

「ラスト!」

凄まじいアッパーに男の体は宙を舞い、二階の室外機にちょうど乗っかる。

上機嫌に口笛を吹くと、暴漢でできた山の上に座るアキラが話しかける。

アキラ「なんのつもりだ」

「人数で攻めてたみたいだからな、多勢の喧嘩に加勢しても誰も文句言わないだろ?」

アキラ「あたしにらいらねぇ」

「そうか、覚えとくよ」

清々しく喧嘩を終え去ろうとし、彼は足を止め。

「無茶はするなよ、同級生が怪我すんのは嫌だからな、怪我した俺がいうのもなんだけど」

アキラ「怪我……どいつにだよ」

「龍造寺、自慢の大胸筋も無くなっちゃうところだ」

アキラ「姫華か……まあ、そりゃ災難だったな」

「とにかく、あんまり無茶するなよ、戦うならコンパクトにだ」

一通り言いたいことを言い終え、その場を離れようとする。

アキラ「お、おいっ! てめ、腕相撲……なんでも言うこと……」

「あーそれ、いまはいいや、じゃあな」

……あっという間にいなくなる彼に、アキラは顔を赤くさせながら小さく悪態を吐く。

「ん、っと……ここまできたか……」

気がつくと学生寮の前まで来ていた。

美燦鳥学園から家が遠い者が利用でき、もちろん女子のみ入寮できる。

「見たことある道だと思ったが、さっきマリアを送った道か」

そう一人心地し、踵を返した瞬間。

ソフィア「────『崇光騎士団(パニッシュナイツ)』」

光の大剣が振り下ろされる。

「な、な、なにーっ!?」

彼はあまりの出来事に見上げる。

今まで人物に対して滅多に見上げなかった彼が。

ソフィア「ここは女子寮、男子禁制の……む、転校生さん……」

「ほほほ、ホワイトさん!? なぜこんなことを!?」

4メートルもある光の人形の肩の上に立っている彼女は、滔々と攻撃してきた理由を語る。

ソフィア「返り血に塗れた方を、それも殿方を、わたくしシスターとしてではなく一女性として寮の方々の安全を守る為剣を振るうのです」

「そうか! よかった! 俺だって分かってくれたよな!」

ソフィア「はい……わかりました……」

「よし! 暴漢じゃないよな! それじゃあ────」
ソフィア「残念です、覗きをしようなんて……」

……どうやら簡単には誤解は解けそうにない。

ソフィア「どうか悔い改め改心なさいますよう……」

人形はみるみるうちにその体格を大きくさせ、鎧を身に纏ったシルエットに変わる。

「ええいっ、言いふらされても困るしなぁ!」



『安価』『二人の戦闘の内容やその結果など』
↓1-2

「く、うおぉっ!」

光の騎士の身体能力はかなり高く、『命の王権(アトラス)』発動時の彼と同等……それが巨大ときていた。

更に速く強大な上、剣が地面や壁に触れる寸前で止められる。

(研ぎ澄まされている、周りを気にせず……わざわざ左腕で本体を守ってない状態だったら、マジでヤバかった)

安らかな居場所を守る、その為に制限がかかっているとはいえソフィア・ホワイトは強豪の能力者の一人に間違いない。

ソフィア「………………」

『空の王座(アイテル)』を集中させ騎士の体の動きを完璧に把握する。

限界まで能力を高め、『命の王権(アトラス)』と同時に高いレベルで発動させ続ける。

ソフィア「…………な……」

ビタリ、と大剣が途中で止まる。

……彼は気付かなかったが、過剰な集中に能力の進化の兆しだった。

ソフィア「……ふ、やりますわね……久しぶりに戦いの高揚を」

痴漢を裁くと言う名目が頭の片隅から消えかけた瞬間。

ソフィア「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!?!?!?!?」

光の騎士がボロボロと崩れ、お尻を強く打つ。

ソフィア「あ、あうあうあ……ひあ、あわわ、ひい、わわわ」

「みてくれ、俺は攻撃していないし、攻撃する気もない……見てわかるだろ?」

ソフィア「はひぃっ!? ひゃっ、ひゃい、わかりまひたからっ」

「よく見てくれ! ソフィア!」

ソフィア「なんで脱いでるんですか~~~~っ!?!?!?」

筋骨隆々の裸体は夜の街灯に照らされ、陰影を筋肉が作り上げる。

そしてちょうどソフィアの目線にぶら下がっているモノ。

「この通りだ、な? そうだ、ソフィアも脱いでみよう、きっと分かり合える」

ソフィア「は、はぃ~……ぬ、脱ぎますからぁ……許してくださいぃ……」

いそいそとシスター服を脱ぎ、慌てすぎたせいで頭のベールだけはそのままに彼の前に立つ。

ソフィア「…………ひ、ひえ……ひぃ……」

「ふ、じゃあな……風邪、ひくなよ」

ペタペタと歩きその場を去っていく。

「朝か……」

目を細め彼は窓の外を見る。

昨晩は何か収穫があった気がするが、ソフィアの裸ばかり思い出す。

「……なんで脱いだんだろう」

ともすれば全裸で真っ二つになっていた可能性もあったと肝を冷やしつつ、朝の支度を始める。

「せめて尊厳のある死に方がいいな……どんなんだそれ」

ブツブツと呟きつつ、簡単に朝食をつくる。



『安価』『学園内での行動、またはイベント』
↓1-3

彩月「はいこれ、今日のお弁当ね!」

「ありがとう、食い終わったらいつも通り机に置いとくんでいいよな」

彩月「うん、あれ?」

ふと目線を移し、頬に手を添える。

彩月「はい、治しといたよ」

「え、傷できてたか?」

なんの傷かと思案すると、昨夜のソフィアの裸しか思い浮かばない。

彩月「なんかさぁ、君ってほっとけないよね、凄い気になっちゃう」

「そりゃ、なんか悪いな……」

彩月「朝も夜もちゃんと食べてんのかなとか、なんか一人で暗い部屋にいそうだし」

それは確かに暗い部屋で反省していたので、彼はギクリとする。

彩月「朝も夜も私が作ろうか?」

「そりゃいいな、毎日彩月のご飯を食べられる、の……は……」

彩月「そうでしょ、あはは、は……は……」

…………それは同棲では、とお互い気付きなんだか空気がギクシャクし始める。



『安価』『彩月か主人公の発言、行動』
↓1-2

彩月「あ、あはは~、かゆ~……え、えへへ……」

そのままお開きに、となりそうな時。

「彩月、好きだ」

彩月「…………え、え……」

「付き合ってください」

彩月「あ、あっ、あのっ、え……っ?」

顔を赤く染めながら、真摯にそう言葉で伝える。

彩月「いっ、いいの……?」

「彩月がよければ、一緒にいてほしい……代わりに、誰にも傷つけさせない」

彩月「…………は、い……喜んで…………よろしくね……っ」

彼女も先ほどよりも顔を赤くし、差し出された手を握る。

昼休み、食堂で弁当を広げていると誰かが席につく。

佳奈多「席、いいかな」

「ああ、どうぞ」

佳奈多「愛妻弁当かな?」

ギクリとし、誰から聞いたのかたずねる。

佳奈多「え、あ……いや、付き合ってるのかな、と」

「な、なんだ……別に見てたとかじゃないのか」

胸を撫で下ろしていると、ニヤニヤと佳奈多はカレーを食べつつ微笑みかける。

佳奈多「いやはや、友人が幸せになったようで何よりだよ、ふふふ……ガールフレンド一人目だな」

「いや、二人目」

佳奈多「おい、君正気か……! ま、マジに10人目指してるのか……!?」

ちょっとヒキ気味な彼女だが、とにかく祝福はしてくれるようだった。



『安価』『佳奈多か主人公の発言、行動』
↓1-2

佳奈多「え、ちょっと待った……うん? もう一人って誰だ?」

一人で頭を捻っている佳奈多に、彼は弁当を食べつつ。

「佳奈多もどうだ? 付き合わないか? 可愛いし俺は歓迎なんだけど」

佳奈多「は、ははっ、君ねぇ」

呆れたように笑みを浮かべ……。

佳奈多「惚れさせてみせてくれ、順序としては正道だろ?」

試すように笑いかけ、からかうようにそう語りかける。

佳奈多「と言うか君、いつかは刺されるぞ……」

「腹筋で止めるさ」

佳奈多「姫華に吹き飛ばされただろうが」

冗談を交わしながら、穏やかな昼休みを過ごす。

ソフィア「申し訳ありませんでした」

放課後、屋上に呼び出された彼は、いきなり土下座で迎えられた。

ソフィア「愚かにも早とちりし、大怪我を負わせてしまうかもしれなかったなんて……」

「……ま、まあ立てよ……普通に誰かに見られると困る」

彼女に手を貸し、とりあえず立たせる。

ソフィア「正しいことを成すはずの『崇光騎士団(パニッシュナイツ)』ですのに……」

「まあ、俺が悪くないわけでもないしな」

ソフィア「いえ、話し合いの道を最初から捨ててしまったわたくしの咎です……贖罪のため、どんな煉獄にも耐える所存です」

……あまりピンとこないが、どうやらどんな罰でも受け入れると言う意味らしい。

「ふ、あんまり男にそう言う言葉は使うもんじゃない……孕ませろなんて言われるかもしれないぞ、困るだろ?」

ソフィア「…………? ?? なぜ困るのですか?」

え、と彼は言葉を漏らす。

ソフィア「赤ちゃんは二人が愛し合うと、神の御使が授けてくれるのですよ? ふふふっ、困ることなどありません」

クスクスと、まるでこちらが物を知らないように笑う。

ソフィア「……あ、いえ、そのっ……愛し合う、というのは……あの…………あなたでないと、困る、かもです」

顔を赤くし、チラチラとコチラを見る。

……どうにも昨日から意識し始めたのは彼だけではないようだった。



『安価』『主人公の行動、発言』
↓1-2

空き教室に佳奈多とソフィアが入り、個別授業が始まる。

きっかり1時間半の講義を終え、佳奈多が少し疲れた様子で出てくる。

佳奈多「ふ~……ソフィアはなかなか優秀な生徒だった」

「仲間には引き込めそうか?」

佳奈多「まあ、気安い仲になってから、かな」

そういう彼女を見送りつつ、空き教室に入っていく。

ソフィア「………………」

色素の薄い顔はすっかり赤くなっていた。

……しかしただ俯いているのではなく、なんと言うか視線を感じる。

ソフィア「あ、あのあのっ、えっと、大っきくなるんですか?」

「……ああ、一応な」

息を飲み彼の顔を見上げる。

「え、なに……もしかして、触りたいのか?」

ソフィア「…………」

こくり、とソフィアは俯いて頷く。



『安価』『選択』
1、手を出す
2、喝を入れる
先に2票集めた方

「聞いたよな? 二人の男女が裸になるのはどう言うことかって」

ソフィア「はい……せ、っくす……を、するん、です、よね」

「ああ、愛し合う2人が、な」

彼女を抱き寄せ、俯いた顔を持ち上げる。

ソフィア「あ、愛……」

「……ガールフレンドになっていいってことだよな?」

ソフィア「ひゃ、ひゃい……お、おつきあひ、してください……」

しどろもどろになりながら、そう頷き……彼は衣服を脱ぎ始める。

……彼女も昨晩のように、シスター服を脱ぎ……2人は向き合う。

ソフィア「……あ、あのっ……お、お手柔らかに、お願いします……」



『安価』『セックスの内容』
15:20から↓1-3の中から候補

ソフィア「……ぁ……ひゃ……ひうっ」

時間をかけて、できるだけ丁寧に、ソフィアを愛撫する。

指で膣を解し絶頂の感覚を教えてやる。

そして彼女にも、慣れないぎこちない手つきで彼の肉棒を扱く。

ソフィア「う、んっ、ひあっ……キ、キス、キスして、ください……っ」

彼女も興奮してきたのか、彼に唇を求めそれに応える。

ソフィア「ん、ちゅ、ん、んんっ、んー……っ!」

ブシュ、プシュッと勢いよく彼の腕や床に潮を撒き散らす。

唇を離し指を差し出すと、丁寧に舌を動かし舐めて綺麗にする。

ソフィア「じゅる、ん、れる……ぷは…………は、はひ……はぁ~……」

荒ああ息を繰り返す彼女を持ち上げ、机の上に座らせる。

「挿れるぞ」

ソフィア「……はい…………ん、う゛、あ゛ぁっ、ひ、ぃぃっ」

微かな抵抗の後、ゆっくりと半分ほど挿れる。

ソフィア「は、はーっ、はぁー……あ、あは……が、頑張り、ました……」

頑張った彼女の頭を優しく撫で、腰を振ろうとしたその時。

ガラ、と空き教室に何者かが入ってくる。

ソフィア「あ、れ……?」

思わず叫びそうだった彼女だったが、誰も入ってきていないのに気付く。

気のせいだったのか、と思っていると彼はニヤニヤしながら口を開く。

「凄い締めてくるな、もしかして……見られると興奮するのか?」

ソフィア「そんなっ、こと……ひゃうっ、あっ、やあっ」

正常位で腰を動かしながら、彼もなんとか切り抜けられたことに息を吐く。

ソフィア「イジワルっ、ぁっ、わたくひっ、変態、なんかではっ、ふあっ、お゛、う゛ぅっ、ひきゅぅっ!?」

遠慮なく彼女の胎内を開発し、自分専用に変えていく。

ソフィア「あ゛ーっ、あ゛、んあ゛、お゛お゛ぉっ!?」

先程まで処女だったとは思えないほど絶頂し、獣のように声を上げる。

そんなふうに乱れる彼女を抱きしめ、舌を絡め貪るように唾液を混ぜ合う。

ソフィア「ん゛、ちゅぱ、んう゛~っ!?」

抱きしめキスをし、子宮に射精する。

女の身体を存分に楽しみながら、先ほどの言葉通り子宮いっぱいになるまで彼女を犯し尽くす。

ソフィア「…………あの、お風呂、ありがとうございました……」

あの後も暫く抱き合っていた彼は自分の家までソフィアを連れ、汚れ等を綺麗にさせた。

流石にあの姿で寮に帰らせるのは憚られたからだ。

ソフィア「え、と……とても、上手、でした……その、気持ちよかった、です」

会話のネタがなかったのか、しどろもどろになりながら先程の感想を述べる。

「まあ飲み物飲んで落ち着こう、コーヒーと紅茶どっちが良い?」

ソフィア「ありがとうございます……紅茶、いただきます」

彼は先ほど淹れた紅茶を渡し、コーヒーを手に取る。

ソフィア「…………ふぅ…………」

穏やかな時間を2人は暫く過ごす。



『安価』『放課後の行動や起きたイベントなど』
↓1-3

女子寮から程近い空き地、動きやすい服装で彩月はやってきた。

彩月「やっほー」

「悪いな、大丈夫だったか?」

彩月「問題なし、で? 何か掴んだんだっけ?」

頷き、昨夜の戦闘を反芻する。

彼女は頼られたことを嬉しそうに思いつつ、ふと疑問を投げかける。

彩月「で、私は何をすれば……?」

ソフィア「すみません、遅れてしまいました」

学園の体操着姿でやってきたソフィアを見た後、彼の方に顔を向ける。

「何か掴むまで戦う! んで治してもらう!」

彩月「ちのうがひくーい!」

「量より質だ、賢いだろ?」



『安価』『修行の内容や成果など』
↓1-2

「つ、うお────ッッ!?

強烈な蹴りの後、空中に放り出された彼を体験が振り下ろされる。

昨晩とは違う周囲の被害が出てもお構いなしの攻め手に、終始劣勢に陥る。

「が、あ、ぐぷっ」

普通なら五体満足ではいられなかっただろうが、昨晩獲得した風の障壁を駆使してなんとか堪えていた。

が、受けた腕はあらぬ方向に曲がっている。

彩月「ほらっ、行ってこい!」

「────よしっ!」

最初はソフィアも彩月もぎこちなかったが、積極的に彼は負傷し2人の動きや思考を素早くさせる。

ソフィア「……いきます」

追撃を止めていた光の騎士が動き始め、凄まじい速度で剣を振り下ろす。

(この機動力に両手の振り下ろし……昨日はマジで警告程度の戦意だったんだな……)

彼女の本領に舌を巻きつつ、彼も騎士との戦闘で掴み始めていたものを開花させる。

(『時の王冠(クロノス)』を、さらに流動的に……!)

手にした石を掴み、騎士の顔面に向け投げつける。

強化された肉体によって放たれたそれだが、騎士が片手で防ごうとした瞬間、凄まじい速度で加速しその顔面を貫く。

次いで首や胸を石が貫き、その身体はボロボロと崩れる。

ソフィア「…………お見事……久しぶりに記事を壊されてしまいました」

「いや、はぁ~……その前に寸止めと回復5回くらい挟んだだろ、普通なら負けだ」

ソフィア「わたくしを狙いにくればもっと簡単でしたのに」

「修行にならないだろ? 彩月もお疲れ」

彩月「うん……お疲れ様……はーあ……なんか、大怪我に慣れちゃったかも……」

「悪いな、ちょっと汗臭いかも」

マリア「お気になさらず、どうぞ座ってください」

革のソファに腰を落ち着け、目の前にコーヒーを置かれる。

「ありがとう、それで……話したいことがあるんじゃないか?」

一緒に出されたケーキを食べつつ、マリアに訪ねる。

マリア「……私に武術の手解きなどを、お願いしたいのです!」

……うーんと唸りながら、マリアに向かう。

「正味俺のは武術じゃなくて喧嘩殺法なんだよ、響と白瀬はたぶんやってるとは思うけどな」

マリア「そう、ですか」

「それに、するべき事は鍛えるんじゃなく100メートル走だ」

冷静に伝えコーヒーを飲む。

「意地悪じゃない、逆上させるのは賢いとは思えない」

以前の学園の経験や美燦鳥学園の治安を考え、諭すように伝える。

マリア「……そう、ですか……」

「と言うのが護身術に対する俺の考えだが……まあ新しい事をするのは良い事だよ、響に一緒に習うのも良いかもな」

マリア「っ! よ、よろしくお願いします!」

マリアとそれなりの時間を過ごした後、家路についていると着信が入る。

「なんだ、歩夢」

歩夢『えー、とさ……いまいい?』

「ああ、暇してるが」

足を止め、騒音の少ない路地裏に移動する。

歩夢『その、さ……前に、練習したじゃん? それから……忘れられ、なくて』

耳元から囁かれるような通話越しの声は、欲求不満さがありありと伝わる。

歩夢『……誰と寝てもさ、ものたりなくてさ……』

彼は口を挟まず、ただ歩夢の言葉を待つ。

歩夢『セフレとも全員、切ったからさ……私と、またしない?』

「わかった、良いよ」

軽く了承し電話越しに喜びの声がした途端。

「ただ今日はちょっとな、テストで悪い点は取れないし」

申し訳なさそうにしていると、納得しきれない声のまま歩夢は電話を切る。

「軽く言ったけど思ったより大変かもな……10人って」

中間テスト当日。

「……不安だ……うーむ」

レベルの高い学園の為ここ数週間で追いつけるかどうか。

赤点を取れば地獄のような補習が待っている。

真弓「直前まで頑張りましょう?」

彩月「真面目にやってきたんだし、なんとかなるよ」

そう声をかけられ、彼も頷く。

成せばなる……やる前から諦めてはいけない。

「まあなんとかしてみる、ありがとうな」

教科書を広げ、復習しテストに備える。



『安価』『テストの結果やテスト後の行動』
↓1-3

響「……うん、まあ、良い方じゃない?」

彩月「やった! 頑張ったじゃん!」

自己採点しつつ、赤点を余裕をもって回避できた事を彼以上に彩月は喜ぶ。

「は~……いや、ほんと……ありがとな」

彩月「君が頑張った成果だよ!」

ばんばんと背中を叩き、満面の笑みでそう答える。

「……これ……渡せてよかった……赤点だったら補習終わってからになってたからな」

そう言って彼が渡したのは、キーケースと大きめの缶に入ったクッキー。

「勉強だけじゃなくメシとかさ、いろいろ感謝してる」

響「へえ、良かったね」

彩月「う、うん……ありがとね! すっごく嬉しい!」

響「ま、今回の結果に満足せずに習慣づけないとね、私の家貸すよ?」

「広いしな、勉強会も良いかもしれん……せっかく面白くなってきた事だし」

そんな事を話しながら、彼はどこか開放的な気分を感じながら下校の準備をする。

電話で呼び出し、彼は少し校門で待つ。

暫くもしないうちに、呼び出した人物が駆け寄ってくる。

歩夢「はぁっ、はー……ま、待った?」

「いや、悪いな急がせて……ほら、テスト終わったしな」

歩夢「そ、そうなんだ……覚えてて、くれたんだ」

ゆるむ頬を隠しながら、歩夢は彼の隣を歩く。

ふと、どこに向かっているのか街の様子を見ると。

歩夢「うえ!? こ、ここっ、て……!?」

「ん?」

歩夢「ラブホって、ちょ……あ、うーんっ」

以前自分が言った事を思い出し、そして約束通りテストが終わったから、と言う事なのだと理解する。

「……ん? 別の日にするか?」

歩夢「よ、ヨユーだし!」

そう言い、彼の手をとり入っていく。



『安価』『内容』
16:45から↓1-3で候補

進捗6割です


彼が部屋の鍵が閉まった事を確認していると、後ろで軽い音が聞こえる。

歩夢「……ふぅ……ふー……ん、んむ、ちゅっ」

堪えきれなくなった歩夢が制服をその場で脱ぎ、そして彼の肩に手を回し唇を重ねる。

舌を絡め、唾液を混ぜ合い、ゆっくりとベッドにたどり着く。

「…………ほら、これが欲しかったんだろ?」

彼も衣服を脱ぎ、彼女の前に屹立した肉棒を晒す。

歩夢「う、わ……はぁ、ふっ……すっご……」

唇から離れ、視線は彼の股間に釘付けになる。

荒い呼吸を繰り返し、ジッと彼を見つめ……彼は軽く頷く。

歩夢「おっき……んあ、ぁむ……んっぶ、ちゅ、んぶ」

お預けを食らった雌犬の様に、下品な音をたてながら肉槍をしゃぶる。

経験人数の多い彼女ではあるが、比較にならないサイズに彼女の手管でも効果は薄く、貪るように必死にならなければいけなかった。

浅ましく吸い付き舌を絡め、リップの跡を肉棒に残していく。

歩夢「んっ!? ん、んっ、ぐ、むぷっ、ごふっ、ふ、ぷはっ」

塊の様な精液をなんとか嚥下し、空になった口内を彼に見せる。

そのまま彼女を抱き上げ、ベッドに移動させる。

歩夢「はっ、はぁっ、早く……ん、き、ひぁっ、んん゛んっ!?」

肉棒を当てがい、しゃぶっただけで濡れているのを確認し一気に奥まで貫く。

以前抱いた時よりも締め付けてくる膣を掻き分け、正常位で奥までえぐる。

歩夢「ひっ、あ゛っ、んぎゅっ、あ゛ーっ、う、は、くあぁっ!?」

体重をかけてピストンを繰り返し、何度も何度も子宮を押しつぶす。

容赦なく子種を子宮に押し付けながら射精し、残らず出し尽くす。


頭も身体も身軽になり、彼はふとマリアのことを思い出す。

彼女にも世話になったし、と思いたちホテルからの帰路を変える。

少しして彼女のマンションまで辿り着き、合鍵を使い開ける。

マリア「あ゛っ、お゛うっ、んっひぃぃぃぃっっ!?」

ドアを閉じる。

(…………なんだ今の……)

『時の王冠(クロノス)』を使い、止まった時間の中部屋に入る。

マリア「………………」

リビングの真ん中、指で秘所を弄りディルドで乳首を刺激しているマリアがいた。

一旦玄関まで戻り、能力を解除する。

マリア「────さんっ、あ゛、んお゛、はへっ、お゛ほぉぉっ!?」

自分の名前がリビングから玄関まで響き、彼は目を瞑り思案を巡らせる。

(結構、好かれてたんだなぁ……立ち直れたのかな……男に襲われたの、まだ最近なのに、頑張ったな……)

歩夢に5、6回戦していなければ危なかったが、彼は冷静に務める。

(今出ていくのはないよな、オナニーが見られたってのはまた別のトラウマができそうだし……)

賢者の様に物事を整理し、彼女が立ち直ったことと好かれていることだけを心の中で喜ぶ。

マリア「お゛ぉんっ、お゛ーっ!? ふひぃーっ!? ひぃっ、お゛お゛お゛っ!」

水がフローリングに撒かれる様な音を聞きながら、機会を改めることにした。


家に戻り、ソファに腰を落ち着ける。

明日は試験休み、存分に休もうと計画する。

「はあ~……今年はまだまだあるんだよな……」

うんざり、とまではいかないが複雑な心境で呟く。

以前の学園は荒れに荒れていたため、赤点回避に多くの友達や彼女に力を借りることになった。

次回も頼るわけにはいかないと考えつつ、またどんよりとした気持ちになる。

「ツケと考えるしかないか……」

大きく息を吐き、思考を今夜、明日、何をするかに切り替える。



『安価』『主人公の行動や起きたイベントなど』
↓1-3


日がどっぷりと沈んだ街、人通りの多いそこでふと見覚えのある顔を見つける。

1人は亜麻色のロングヘア、もう1人は茶髪のセミロング。

「彩月に高瀬……ん?」

こちらに背を向けていた彩月よりも早く、友紀も彼を見つけその場を去ろうとする。

彩月「あ、バイバイ……うわぁっ!?」

「高瀬となんの話してたんだ?」

彩月「びっくりしたぁ…………ぇ? あ、ああ……結構色々ね、能力とか女の子の趣味とか……特に答えなかったけどさ」

そうか、と頷き何故自分のことを嗅ぎ回っているのかに思考を割く。

「……直接聞くか」

彩月「乱暴はしないでね、できるだけ」

「できるだけな」

推測を早々に切り上げ、雑踏の中に消えつつある友紀を追う。



『安価』『友紀を追っての行動や起きたイベントなど』
↓1-2

進捗0割だけど頭の中では出来上がってるんで深夜辺り再開します


……『空の王座(アイテル)』を使用し周囲の状況を把握し彼女を追いかけていく。

「…………ん?」

人気のなくなったあたりで聞き出そうと機をうかがっていたが……様子が変だった。

「なんだ…………?」

大気の掌握を強め、友紀の周囲を把握する。

友紀「…………ふーん、金蔓君だって気がついて嫌になったんだ?」

彼女のその発言に、囲んでいる男達は口々に何か言っているが流石に判別しきれなかった。

「……仕方ないな」

用があるのはこちらだ、とはいえ彼らも被害者らしい……素敵な案が浮かんだ彼は薄く笑みを浮かべる。

友紀「ちっ…………ぇ、ひゃあああっ!?」

ライムグリーンのサテン生地の下着がフワリと浮かんだスカートの下、囲んでいた男達全員の網膜に焼き付く。

──次の瞬間、彼女の視界が切り替わる。

友紀「え、あ、うえ……?」

何故か雑居ビルの屋上に移動し、何故か彼が様子を窺っていた。

「高瀬、危ないところだったな……んでいいよな?」

どこか呑気な口調で、彼はそう言葉を投げかける。



『安価』『主人公の行動やそのリアクション』
↓1-2

「金蔓くんか、案外黒い奴なんだな?」

友紀「…………どうしようが勝手でしょ」

「まあな、こっちも勝手に助けたんだから礼もいいよ」

簡単に、自分の優位性を捨てる彼に友紀は密かに怒りを積らせる。

媚を売り愛想を振り撒き、手間も時間もかけた相手に裏切られ、今どん底の気分だった。

友紀「あーあ……馬鹿みたい」

「まあ、高瀬に戦える力は欲しい戦略だったな」

友紀「もうっ! うざーい! うるさい! うわーん!」

慰めようと言葉を弄していた彼だったが、流石にうずくまって突っぱねられると彼も口ごもる。

友紀「もうやら……なんもしたくない……ゲームだけする……引き篭もる……」

「お、おいおい……そんなに落ち込むなって……」

……彩月への行動のことを聞こうと思っていたが、そんな気はもう失せていた

「…………送ろうか?」

友紀「……うん……」

力なく伸ばされた手をとり、来た時と同じ様に路地に戻る。

「これに懲りたら、あんまり恨み買う様なことするなよ、真摯に付き合ってけば金よりいいものが手に入るって、多分」

友紀「……うん……」

落ち込んでいる人との無言の時間を恐れ、彼はひたすら会話し続けまを持たせ続ける。


ここまででいいと言われ学園の前で別れ、彼は手持ち無沙汰に学園を見る。

「またか……よし……」

屋上にふわふわと浮く水の玉……あの時の再戦だ。

…………そうして校舎内……お目当ての相手と相対する。

礼央奈「…………はぁ~……なに?」

競泳水着にタオルで髪を拭っていた彼女と、廊下で遭遇する。

「再戦希望だよ、前は借りた本濡らしたくなかったんでな」

礼央奈「考えなしで来たんなら、今回は逃さない」

その言葉と共に、頭上から凄まじい音が響く。

咄嗟に背後に跳んだ瞬間、天井から水の槍が伸びてきていた。

(スプリンクラー、か? 見えても触れてもいない水を操るとは……思ったより強いな……)

冷静に分析しながら、床に広がる水たまりから距離を取る。

礼央奈「気に入らないのよね……女子にとりいるあんたの態度とか……いい機会だし、へこましてあげる」

「望むところだ……!」



『安価』『2人の戦闘の内容やその結果など』
↓1-2

水たまりの水がうねりながら蛇の様に持ち上がり、一瞬で槍の様に伸びてくる。

身体に触れる前に拳を振い、水を弾き攻撃を躱す。

(威力の源はスピードと量、遠間で戦えば致命傷はないな……)

飛沫になった水が追撃しようと服に触れるが、それらは濡れるだけで終わる。

冷静に分析し、また距離を取る。

礼央奈「お得意のジャブで、これはどうする?」

ニヤリと笑みを浮かべたその瞬間、今度は轟音が鳴り響く。

凄まじい勢いで天井が崩れ、彼を押し潰そうとする。

「────っぶねえ~……!」

『時の王冠(クロノス)』でさらに大きく距離をとり、瓦礫の群れを回避する。

(遠距離じゃダメだな、自分を巻き込まずあたりを壊せるんだった……やはり無力化の王道は絞めと極めだ)

距離にして20メートル、一気に礼央奈の元へ駆けていく。

礼央奈「あっちこっちお忙しいこと……!」

瓦礫に視界は封じられているが、水たまりを踏む彼は礼央奈の手のひらの上……瓦礫越し、天井、床の三方から水の槍を放つ。

だが、瓦礫越しの彼は消え三つの槍は獲物を捉えきれずから振る。

礼央奈「どこに…………っ!?」

視界の隅、空中を蹴る彼の姿を一瞬捉え……身体が全く動かない事に気が付く。

「ぉぉおおお!!」

時空を歪め一歩分の足場とし、水のない空中を駆け抜けて彼女の背後の廊下へ窓を蹴破り到着する。

固定していた大気は数秒も持たず掻き消えるが、礼央奈は振り向くよりも早く彼が着地した位置であろう位置に攻撃する。

礼央奈「う、がっ、ひゅぅ!?」

今度は彼の太い腕に細い首が裸締めされる。

爪先立ちしてなんとか気道を確保しようと反射でもがくが、抵抗虚しく彼女の意識は薄れていく。

「────ッ!?」

意識の薄れる一瞬前、制御を放り自分ごと貫く軌道で十数の水の槍が2人に向かう。

「ゥオラァッ!!」

裂帛の咆哮と共に、『空の王座(アイテル)』の最大出力でもって現れる空気の振動が壁となり水を散らす。

礼央奈「…………はぁー……はぁー……な、んで……私、助け、た……!? わた、しを、女、を……はぁ……馬鹿に、してるの
……!?」

髪の毛から水を滴らせ、怒りの混じった青い瞳で彼を見上げ問いかける。

「え? これ以上傷付ける理由がないだろ? 助ける理由はあっても」

礼央奈「助ける、はぁ、理由?」

キョトンと、酸素が足りないためかそんな事を聞いてしまう。

「可愛い上に2回も競泳水着を見せてくれたクラスメイト、ガールフレンドになってくれたらすごい嬉しい」

……あまりにも馬鹿馬鹿しい理由に、思わず言葉を失う。

礼央奈「やっぱり馬鹿にしてるでしょ」

「そんなまさか、俺は相手の意思を尊重してるんだ、水瀬がいやなら俺もお前とは距離をとってもいい」

礼央奈「…………はぁー……もういい、分かったもうとやかく言わないし……あんた達の関係も尊重する」

「そうか、ありがとう」

礼央奈「私に一勝一敗した相手なんだし、他の男子とはワンランク上に置いてあげる」

「おお! ………………一敗? いやっ、あれば本を濡らしたくなくてっ、一分だろ!?」

礼央奈「言い訳は無し、本番は次だから」

そういい、彼女は夜の校舎を走り出す。


……礼央奈との戦いを終えた彼は、響から夕飯を誘われて蜂谷邸に向かう。

「いやぁ、いつ来ても豪勢で美味しいな」

響「そ? よかった」

満足そうな彼の腕を抱きながら、響は彼に胸を押し付け部屋に連れて行く。

……部屋の真ん中には仲良く布団が並んでいた。

「…………響?」

彼がなにを聞いているのか既に分かっている響は、小さく頷き布団の上に立つ。

響「来て……私、あれから……ここが、ずっと欲しくて……」

湿っぽい声音で呟きながら、花柄の決して安くはなさそうなストッキングを破り彼に見せつける。

透明な淫具が咥え込まれてる肛門は内部まで彼に晒し、彼女はゆっくりとそれを出し入れし自慰を見せつけ彼を誘う。

ピッタリと閉じられている陰唇からも糸の様に愛液が漏れ、彼の股間もゆっくりと臨戦体制にはいる。



『安価』『セックスの内容』
21:20から↓1-3で候補


響「あ……う……んっ……ぁっ、ぁっ、あっ」

短い声をあげながら、透明な淫具で肛門を弄られ興奮を高めていく。

本物で攻める時よりも緩慢に、優しく、一呼吸おいて。

響「ふうっ、ふっ、ん、く、ふあ、お、んんっ」

うめく様に声をあげながら、勝手に腰が動きもっと快楽を得ようとする。

だが、腰を掴み彼女の動きを止め浅いところを短いストロークで攻める。

響「やあ、やだっ、焦らさ、ないれぇっ」

普段の世話焼きで大人びた彼女からはかけ離れた、子供の様に懇願する声に彼は大いに嗜虐心をくすぐられる。

彼は肉棒を陰唇に擦り付け、先端同士を擦り合わせ、お互いの興奮を高めて行く。

響「は、はひっ、ひぃっ、イ、イくっ、イき、たいっ、イか、せへっ、くだ、さひっ」

蕩けた声音で、彼に懇願しながら腰を高く持ち上げ爪先もピンと伸ばす。

素股で興奮してきた彼もその速度を上げ、お互いピークにまで持って行く。

響「あ゛っ、んあ、ひうぅぅぅぅっ!?」

ビクビクと小刻みに痙攣し、彼もその小ぶりな尻や背中に向け濃い精液をぶち撒ける。

下書き消失で萎えてました
ボチボチモチベ回復したんで再開します

響「……ん……は、ん……んんっ……ふ、むは、ぷはぁ」

じっくりと虐めた後、倍以上に甘やかす。

彼女の求める通りに唇を重ね、緩慢な動作で先程の行為でほぐれた尻穴を抉る。

響「んちゅ、れぇ……そろそろ、本気で……動いて、いいよ」

甘い声音でそう囁かれ、密着していた体位から正常位に変わる。

細い腰に手を添え、奥をゴリゴリと突き抉る。

響「あッ、くひッ、んう゛っ!?」

先程の淫具よりも深い所を突き、自慰で性交用に開発された尻穴を堪能する。

響「うぁっ、ちょ、待っ、しょこっ、だ、んぎぃいっ!?」

さらに体外式ポルチオで腹部を刺激し、初行為の時の興奮を思い出させる。

蕩けた顔で抗議の声を上げるが、全く意に介さずピストンを続ける。

響「うあ゛ッ、お゛ッ、んほッ、お゛お゛っ!?」

テスト勉強を見てもらったりしていた、頼れる蜂谷 響はすっかり雄に躾けられた雌の顔で快楽を貪っていた。

一突きごとに霧吹きの様に未開通の秘所から潮が吹き、射精しない程度のペースで夜遅くまで穿り返す。



試験休みに入り、彼はなにをして過ごすか思案する。

勉強は習慣づけるべきだし、戦闘の腕も最近心許なくなってきた。

とはいえ羽を伸ばしたいし、試験が終わったらデートをすると言う口約束もした。

「うー……ん……」

朝の日差しを浴びながら、ぼんやりと考える。

ひとまず朝の身支度を済ませるため、シャワーを浴びにタオルと着替えを持ち移動する。

「……勉強、は……夜でもいいし…………特訓は闇雲にやってもな……休んでる場合というわけでもないし…………デートの内容も決めずやるのもな……」

どれも優先すべきではあり、どれも後に回せる。

休日をどう過ごすか、熱い湯を浴びながら考えをまとめて行く。



『安価』『休日にする事や起きたイベント』
↓1-3



なんとはなしに街を歩いていると、カメラを持った男性に話しかけられる。

「……え? モデルに?」

なんでもドタキャンが発生したらしく、そこに偶然通りかかった彼に白羽の矢が当たったようだった。

「うーん、どうしようかな……ぇ、高瀬?」

友紀「……昨日ぶり、助けてくれる?」

スタッフの後方、ひらひらと手を振る友紀を発見する。

「……分かった、華がないとか文句が出ないならやる」

知り合いに求められれば、助けないわけにはいかない。

そのままスタッフに衣装とメイクを施され、友紀の隣に立つ。

……何故か友紀との距離が近い気がしたが、こんなものなのだろうかと彼は思考を巡らせることはなかった。

友紀「……緊張してる?」

「ああ……少し」
(胸が当たって集中できない)

友紀「ふふっ、そっか……ふふふっ」

そこまで変なことを言っていないことを言ったつもりだったが、友紀は愉快そうに笑う。



撮影を終えた二人はスタッフの車で送られ、今は友紀のマンションにいた。

「広いなあ……仕事で稼いでんのかな……」

そんなことを呟いていると、薄手のパーカーとショートパンツに着替えた友紀が紅茶を二つ盆に乗せやってくる。

友紀「はい、お疲れ様」

「ああ……やってみて分かったけど大変だな、体幹を鍛えたくなったよ」

友紀「そっか……ねぇ、この間助けてくれたお返しと、いいバイトがあるんだけど……」

猫撫で声でそう切り出す彼女に,彼は苦笑いしつつも要件を尋ねる。

友紀「あの日襲ってきた人達以外もね、怖くなったって理由で全部関係を終わらせたの」

「その方がいい、賢明だ」

友紀「そう、だから昨日から……エロ配信で稼いでるの」

「え~……? 危なくないか?」

友紀「ウィッグつけてメイクで印象変えてるから大丈夫、ほら」

そう言い、赤いレスラーマスクを渡される……目も口もメッシュで覆われている。

友紀「しよ?」

「…………えっ!?」

友紀「恋人設定でさ、イチャイチャするところ配信するんだよ」

ウレタンのマスクをつけ、パソコンを立ち上げカメラを用意する。

「あのな、俺は前も言ったけど……」

友紀「…………男の人、まだ怖いんだ……ねぇ? ダメ? 私、魅力ないのかな? だから、裏切られたのかな?」

先程と違い、声音は急に弱々しく不安定なものに変わる。

「……分かった、ああ……うん、怖いし不安だったんだな」

どこか覚悟を決めた表情は、赤い派手なマスクに覆われ隠される。

薄いパーカーを脱ぎ、黒いビキニ姿になり彼女は安心した様に配信を開始させる。



『安価』『セックスの内容』
13:35から↓1-3で候補


友紀「2回目の配信に来てくれてありがと~、今日は彼氏と撮るよ~」

甘ったるい猫撫で声で、カメラに向かって手を振る。

モデルの時の大人びたクールな様子は無く、これは早々バレないなと彼は配信前に抱いたいた不安を解消できた。

友紀「わ~、勢い凄……ね~、凄い身体だよね……あ、ギフトありがと~、えーと……お互いに手マン手コキしてください、だって」

目を細めて彼に笑いかけ、ショートパンツを膝まで下ろす。

友紀「うっわぁ……ふふっ、凄いよね」

クスクスと笑いながら、掴まられてもまだ余裕がある男根をカメラに見せつける。

目配せされ、彼もコメントの注文通り彼も彼女の下腹部に手を伸ばす。

友紀「んっ……やば…………ん……あぅっ」

指によく吸い付いてくる膣を掻き回し、襞が密集している浅い部分を指で掻き回し、音が出るほどに激しくする。

彼女も負けじと腕を上下に扱き、彼を攻め立てる。

友紀「あッ……んッ、ふあ……イくっ、イッ、あぁッ、イっちゃ、ひいああぁぁぁっ!?」

腰をビクビクと動かし、甘ったるい声で嬌声をあげ、肩で息をしながら彼にもたれかかる。

友紀「はぁ……はあ……イかされちゃった……テク凄すぎ……あ、ごめんね? 寸止めみたいになっちゃって」

ベッドに腰掛けていた彼の足の間に座り、マスクを上にずらす。

友紀「顎外れそ…………あー……むっ」

友紀「ん゛っ、んぼっ、じゅるっ、ぢゅぞっ、ぷはっ、ちゅうっ、ぐぷっ、ん~~っ」

喉奥まで使ったいやらしいフェラは、大きな音を立てて見ているだけで興奮させる。

背中しか見れないはずの視聴者も、この下品な音に随分興奮している様だった。

友紀「んごっ!? ぐぇっ、ごぶっ、んぼっ、むぅっ!? ……んっ、ぐっ、ごぎゅっ、んぎゅ……プハァ~ッ」

喉を鳴らしながら飲み干し、空になった口内を彼に見せマスクを付け直す。

耳元でもっと積極的に来て、と囁き彼の隣に座り直す。

友紀「あー、すっごい量だった……んぁっ、ひゃ……ふふっ、いつの間にか凄いギフトきてる、みんなありがと~」

彼に胸を揉まらながら、コメント付きギフトの内容を読んでいく。

……腕越しに彼女が小さく震えているのを感じ、トラウマ自体まだ引きずっているのを察する。

沈黙した配信の雰囲気を崩す為、彼は一つのコメントを指差す。

友紀「え? ぁ、うん……彼くんがしたいプレイがあるからそれをするね~?」

甘ったるい声でそう言いつつ、すでに寝転んでいた彼の腹に跨る。

友紀「や~ば……えっぐい所まで届いちゃうね……」

クスクスと笑いながら、ヘソまで余裕で届くことを視聴者に見せつける。

友紀「いっき、まーす……う゛……ぉ゛~……っほ、ふほっ……やべっ、やっば……うっ、ぐっ」

カメラに向かってピースをしながら、根元までなんとか飲み込む。

友紀「はあ゛っ、う゛、あっ、うあ゛っ、あ゛~ッ!?」

最初はなんとか動いていた友紀だが、余裕が無くなると彼主体で動き始める。

腰と腰が打ちつける音を響かせ、その度に友紀の口から漏れ出た様な嬌声が発せられる。

友紀「イくっ、イってる、からぁッ、待って、イぐのどまんない゛っ」

視聴者に向けた演技なのか素なのかはわからないが、先ほど言われた通り積極的に配信を盛り上げる。

ふとパソコンの配信画面に目をやると、限界そうな顔色の友紀な映っていた。

それを感じ取った彼は友紀の膝を抱え、騎乗位から駅弁に体位を変える。

友紀「えっ!? やっ、待って、これダメっ、ダメなところにはいってくるっ!?」

今まで攻められなかった場所を刺激され、彼女は混乱しながら絶頂を繰り返す。

お互いの距離が縮まったのを幸いに、彼はマイクでは拾えない様な小声で彼女の耳元で囁く。

「俺は友紀の味方だ、助けが欲しい時はすぐ来る……また頼ってくれ」

本心から、どこか危うい彼女を案じてそんな言葉が出る。

……すると、先程までの締め付けよりもずっとキツく肉棒を締め付けはじめる。

友紀「あ゛っ、しゅきっ、好きぃっ、もっとっ、あ゛あ゛~ッッ!?!?」

彼の首に手を回しながら絶頂し、彼も子宮に大量の子種を注ぎ込む。

……その後も、二人は長い間交わり配信は好評のまま終わる。



勉強に付き合ってもらう代わりに、彩月は彼から身体を鍛えるのを手伝ってもらっていた。

ひとまず体力をつけるのを第一とし、ランニングをたっぷりと時間をとって行った。

彩月「はぁっ、はっ、じぬっ、おえっ、はぁっ、はーっ」

「……ま、まあ……うん、ペースは掴めたから……次からは少し落として走る、よ……悪い」

申し訳なさそうに苦笑し、彼女に水を渡す。

「そういえば……佳奈多の所はどうだ? よく顔出してるんだろ?」

転校してまだ日が浅かった頃に断った彼は、すでに流れている情報通り少し距離を取ることになった。

おそらく、彼がついたということを佳奈多の伏せ札として利用するのだろう。

彩月「結構いい所だよ、帰り道も送ってもらえてるし……それに、姫華ちゃん側の人との戦闘にも顔出して……能力で活躍してるんだから!」

自慢げに胸を張る彼女に、一抹の不安を抱きつつ良かったなと彼は返す。

彩月「だからさ! 護身術教えて!」

「ダメだ、しばらくはランニングと基礎トレーニングで身体を作る」



「…………それにしても……驚いたよ」

食事を終え紅茶を飲み、一言そう呟く。

マリア「人通りの多いところを選んで……また、一人で歩けるように……そしたら、あなたが、いて……」

そんな冒険の果てに偶然彼を見つけたマリアは、このホテルに彼を連れ今ベッドにふたらは並んで座っていた。

…………叱りたい感情や止めさせたい感情が湧き上がり、感情以外の理由を見出せないままそうかとだけ彼は呟く。

「それで、用はなんだ? あんな大声で呼び止めるんだからなにかあると……」
マリア「わたくしを抱いてください」

……大袈裟に驚く様な反応はなく、かわりに理由を尋ねた。

マリア「……あなたが、好きだからです…………ダメ、でしょうか?」

「そうか……嬉しいよ、マリア……頑張ったな」

彼女なりに乗り越え始めていることに喜びを感じながら、彼女を抱き寄せる。



『安価』『セックスの内容、及び母乳を飲んだ場合どの様に変化するか』
20:45から↓1-3

「マリア……」

抱き寄せ、彼女と唇を重ねる。

マリア「ん、れぇ……はふ、ん~……ぢゅっ、ちゅぅ、んぷっ、はぁむ」

音が出るほどお互いに激しく求め合い、唾液を混ぜ合い舌を絡ませる。

マリア「脱ぎ、ますね……」

レースの女性らしいワンピースを脱ぎ、高級そうな純白の下着姿になる。

下着を脱ぐ彼女のストリップを眺めながら、彼も衣服を脱ぎベッドに寝転ぶ。

マリア「……ん……ふぅ……」

下着に支えられていた胸が解放され、ユサユサと頭より大きな胸を揺らし彼の腰にまたがる。

マリア「わたくし、の……処女……うけとって……ください……っ」

ゆっくりと腰を下ろし、合間に呻き声を上げつつもなんとか腰を下ろしきる。

「動くぞ……」

腰を掴んでそう言うと、マリアは小さく頷く。

マリア「あっ、ひあっ、んーっ!?」

腰が上下するたびに大きな尻が鳴り、胸が上下に弾む。

マリア「ぁうっ、や、やぁっ、出ちゃ、ひああっ!?」

まるで噴水の様に、彼に雨の様に彼女の母乳が降り注ぐ。

騎乗位から体勢を変え、対面座位で彼女を突き上げる。

マリア「あ゛っ、ひぅ、好きっ、好きですっ、ん、んふっ、ぢゅぅっ、ん~っ」

舌を絡めながら彼女を突き、唇を離せばマリアが耳元で愛を囁く。

マリア「……あんっ、ひ、咬んじゃ、ひぃぃっ!?」

ダラダラと母乳を垂らしている乳首を吸い、溢れている母乳を飲む。

『慈母讃頌(デメメル)』による能力の強化に身体が熱くなり、更に精力も漲ってくる。

マリア「や、ぃや、うぁぁっ!?」

彼の『命の王権(アトラス)』の応用、触れているマリアの感覚を強化させる。

突如跳ね上がった感度に目を回しながら、膣はキュウキュウと子種を求め締めつけてくる。

マリア「あひっ、ひうっ、おっ、あかちゃ、くださっ、あっ、あんっ、うひっ、ひぃっ」

ピストンの度揺れる尻を掴み、更にペースを上げていく。

「孕めっ、マリアッ!」

マリア「はひっ、はらみっ、ましゅっ、赤ちゃ、くださっ、あっ、あっ、ひぁぁぁっ!?」

音が聞こえそうなほどの射精を子宮に流し込み、抱き寄せたマリアがビクビクと彼に抱かれながら絶頂する。


……ホテルの浴室、バスタブの中で二マリアを抱きしめながら湯船に浸かる。

マリア「……付き合わせてしまって……申し訳ありません……」

「いいよ別に、マリアの為だしな」

金髪の頭を優しく撫で、そう語りかける。

湯船に浮かんだ彼女の胸は、その言葉を聞きシャワーの様に母乳が吹き出る。

「俺はマリアのこと好きだし、負担なんかじゃない」

マリア「その……わ、私も、好き……ですよ……」

「じゃあ付き合うか?」

彼は持ってきたグラスに母乳を受け止めながら、そんなことを尋ねる。

マリア「は、い……付き合い、たい、です……」

顔を赤くしながら、彼女は振り向いて彼の顔を見上げる。

……彼はグラスの母乳を飲み干し、浴室で3回戦を始める。

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高いシャンプーの香りを巻きながら、彼は血生臭い路地を歩く。

半死半生の何人かの傷口は、見たことがある……いや、受けたことがある傷があった。

(とはいえ……見覚えのない傷もあるな……)

拳よりも小さい噛み跡や、人間よりも大きな顎によってできた痕も見えた。

「……っと…………」

姫華「………………」

そして、返り血よりも多くの血を流している姫華と遭遇する。

一応『空の王座(アイテル)』で索敵していたが、瀕死の者と大差ない呼気だった為出会うまで気付けなかった。

(マズいな……)

彼のコンディションは絶好調だ、美食にマリアとの触れ合い、そして能力強化の能力『慈母讃頌(デメテル)』を受けてこれ以上ない状態と言える。

対して姫華は連続戦闘と無視できない負傷、最悪のコンディションと言えるが……戦意だけは燃え上がる様に滾っている。

(見た目より苦戦するのは確実として……問題は……)
「うおっ!?」

彼の側頭部のすぐそばを光の龍頭が駆け抜け彼女の周りを旋回する、その数は……一つ……二つ……三つ……。

彼女の足元から、牙の発達した龍頭がアスファルトを食い破り合流する。

「六頭……だと……クソ」

懸念していた問題……能力強化、姫華は過酷な闘争によって研ぎ澄まされ進化を果たしていた。

弾数に加え……エネルギーの塊だけではなく実体を持つ種類も増えたようだ。

どうでるか警戒していた彼だったが、姫華はふらつきながら小さく呻き……戦意で辛うじて保っている意識が消えかかる。

姫華「……逃げてもいいよ……疲れたし……げほっ、けほっ」

血の混じった咳をしながら、頭からの血を拭う。

「だろうな、俺も逃げようかなって思ってたんだ……」

…………ボヤけていた照準が合い、ようやく目の前の人物が知っている相手だと気付き、姫華の戦意がまた膨れ上がる。

姫華「…………でも、ね? 君を、倒したいな……嫌いだから、とかじゃなくてね……勝ったら……もう佳奈多ちゃんもその友達も、怖くなくなると思う……」

……ここまで研ぎ澄まされた彼女の発言は妄言と切り捨てられない。

「いいよ、誘われたら断りずらい性分でね……」

響やソフィア依頼の、真剣勝負……彼はどこか笑みを抑えきれないままに拳を構える。

(新能力のお披露目もできる……もってこいだぜ龍造寺……!)



『安価』『戦闘の内容や結果など』
↓1-2

……姫華が腕を振り龍頭を放ち、同時に彼も『空の王座(アイテル)』で軌道を掌握する。

熱を放つものが四つ、発さないものが二つ……先行して放たれた二つが彼を捉えきれず壁に穴を開け、その後の龍頭もいくつかが爆炎を放ち壁に激突する。

(規模が前よりデカい……閉所じゃ避けても巻き込まれかねないな……)

そう冷静に判断し、目の前に迫ってきた龍頭に手のひらを向ける。

「────『篝の王威(ヘリオス)』」

うねる炎が掌から現れ、龍頭を二つ飲み込み消滅させる。

(問題無し、ぶつけて消せる……!)

姫華「……あは……ッ!」

潰された龍を見て笑みを浮かべ、三発龍を打ち放つ。

(3……後三発撃てるはず…………!?)
「────ぐぁっ!?」

壁をぶち破り、どこかに行った2頭の龍が消え切らず彼の腕を顎で捕える。

牙が食い込み壁に叩きつけられ、トドメとばかりに巨大な炎の龍が放たれる。

「……やっば────!」

『時の王冠(クロノス)』の発動が紙一重で間に合い、牙に肉を裂かれながら強引に抜け出す。

治癒力を高めながら、姫華の元に走り龍を振り切り……姫華を組み伏せる。

姫華「…………ぐ、げほっ、あ……っ」

血を吐き出す彼女に一瞬拘束が緩むが、彼女の口元が歪む。

その瞬間、彼は距離を取るが……警戒していた攻撃は来ない。

姫華「あはぁ~……トラウマだったぁ? ふふふ……げほっ、おぇ……」

血を拭いながら、フラフラと立ち上がる。

龍同士がぶつかり合い、消滅しあう。

(リロード完了か……あの瞬間撃たなかった以上6が限界なのは間違いない)

大きく呼吸を繰り返し、『時の王冠(クロノス)』の消耗を補う。

…………路地裏に静寂が訪れ、姫華の荒い呼吸だけが響く。

姫華「はぁ…………ふぅ…………はぁ……」

一際早い龍が放たれ、彼は選択を迫られる。

牙が彼を捉えようと走り、彼も龍に向かい走る。

回避を選択した彼は一瞬だけ時を止め大きく跳躍し初撃を躱す。

だが次いで放たれた五発の龍が空中の彼を捕らえ、路地裏を煌々と照らす炎の龍……全て喰らえばタダでは済まない。

一つの大きな爆炎……彼女は勝ちを確信し……目を見開く。

……彼も賭けではあったが、『篝の王威(ヘリオス)』と『空の王座(アイテル)』の炎と空気の壁でなんとか凌ぎ彼女の目の前に着地する。

姫華「なん────ッ!?」

反応が遅れた姫華を拘束し気道を締め落としにかかる。

だが彼女も意識を薄れさせながら、初撃の龍を旋回させ最後の足掻きを行う。

「………………ふぅ……」

……空中で歪んだ空間にぶつかり最後の一発も掻き消え、彼は既に気を失っていた姫華を手放す。

「うん……一応応急処置はできたな?」

内臓の損傷や割れた頭蓋を『命の王権(アトラス)』で塞いだのを確認し、彼女を抱き抱え路地裏をでる。

「マリアのおかげだな…………」

大きく息を吐き、帰路に就く。



姫華「……くぅ…………すぅ…………」

リビングのソファで寝ていた彼は、自分のベッドで寝息を立てている姫華を確認する。

『命脈活性(アムリタ)』で不調の類は回復したが、精神的な疲労のためか運んでからいっときも起きる様子はなかった。

「……これでよし」

彼は書き置きを扉に貼り付け、学園に向かう。

傷もなくすこぶる調子が良い。

「気持ちのいい朝だ……」

……ふと頭の片隅に佳奈多のことが思い浮かんだが……問題になってからで良いかと流しておく。



『安価』『学園で行うことや起きたイベント』
↓1-3


彩月「はい、今日の分」

「おお……ありがとないつも」

渡された弁当箱を開け、色とりどりの中身に胸を躍らせる。

美味い美味いと言いながらパクパクと食べていき、みるみるうちになくなっていく。

そんな彼を横で眺め、彩月はニコニコと笑みを浮かべる。

「ご馳走様、やっぱり美味いな彩月のは美味いな」

そんなストレートな発言に耳まで赤くしつつ、ニコニコとそんな様子を眺める。

彩月「……あはは……良いお嫁さんになれるって言われたなー昔……」

「俺も欲しいくらいだよ」

彩月「────え…………?」

箸を持ったまま硬直し、素っ頓狂な声だけ出してポカンと口を開ける。

マリア「ああ、ここにいましたのね?」

そこにタイミングよく屋上の扉が開かれ、そこにマリアが現れる。

マリア「こんにちは、彩月さんも」

彩月「え、あ、うん……」

ニコニコと笑いかけ彼の隣に座り……彼に弁当箱を渡す。

マリア「どうぞ召し上がれ、腕によりをかけましたの」

「お~っ、美味そうだ、ありがとうな」

悪気もなくそう言う彼に呆れた目で見つめながら、そう言えば菓子パンも美味いという舌の持ち主というのを思い出す。


マリア「あ、そうです……はい、こちら」

ポン、と彼に何かを手渡すマリア。

……カードキーと鍵を渡され、はてと彼は首を捻る。

マリア「蜂谷さんと協力して作りました、家」

彩月「…………え…………ええっ!?」

「え? 聞いてないんだけど……」

キョロキョロと忙しなく首を動かす彩月と、まだどこか飲み込めていない彼。

そんなことお構いなしに、上品に膝の上の弁当を食べていくマリア。

マリア「んぐ……私を守ってくれる恋人ができたとお父様に報告したら是非使って欲しいと……他の方も住める大きな家です」

「相談して欲しかったな~……でもありがとうなマリア」

彩月「受け入れるんだ……う、受け入れるの……!?」

まだ飲み込めていない彩月を置き去りに、部屋の間取り等を彼に見せながら和気藹々とどこの部屋を使うか決め始める2人。

「彩月、お前はどうする?」

彩月「……はぁ……キッチンとか、どうなの?」

合わないノリであることを受け止めつつ、ため息一つでなんとか切り替え見取り図を3人で眺める。




「ただいまーっと」

姫華「おかえり~」

部屋に帰るとまだ姫華がいた……冷蔵庫の食料で作ったチャーハンをモリモリ食べながら。

「てっきり起きたら逃げるんじゃないかと……まあいいや、暫く隠れ家にしても良いけどちょっとしたら出てってもらうぞ」

姫華「え~? 折角居心地いいのに~、なんで?」

「引っ越すんだよ」

姫華「……うーん……仕方ないか~……」

残念そうにしながら、チャーハンを完食し流しに持っていき皿を洗う。

「…………余ってないか?」

姫華「ないよ、全部食べた」

美味しそうな香りが漂うリビングで、彼の腹が小さく鳴る。




『安価』『夜することや起きたイベント』
↓1-3


ピンポーンと、軽いチャイムが鳴る。

彼は即座に迎え撃てる心境で、覗き窓を見る。

「…………佳奈多か、要件は?」

佳奈多「心当たりはあるだろう?」

……苦手なタイプの問い方に目を細め視線を逸らす。

姫華「…………べー……っ!」

そんな彼の背中に隠れ、姫華は舌を出し挑発していた。

佳奈多「細かいことを言いにきたんじゃない、ただ預けておくことにした……しっかり、手を離さないでくれよ?」

「分かったよ……姫華、やめろ」

まだ挑発していた彼女に制止の言葉を投げ、そんな様子に佳奈多はうんうんと満足げに頷く。


姫華「……ねぇ……聞いていい?」

ソフィアに寝転がりながら、荷造りをしている彼に言葉を投げる。

「なんだ?」

姫華「佳奈多ちゃんの仲間なんだよね? なんで姫華のこと……匿ってたの?」

その言葉に荷造りの手を止め、彼女に向き直る。

「……大層な理由は無い、ただまあ……あの時の龍造寺を見て、戦って……俺に敵意がなくなったから、お前を守りたくなっただけだよ」

……そんな彼のセリフに、姫華は強い衝撃を受ける。

そして……イタズラっぽい笑みを浮かべ彼の元に擦り寄る。

姫華「えへへ……姫華に一目惚れしたんだ?」

「え? そんな話しでしたっけ」

姫華「じゃあ姫華のこと嫌い?」

グイグイと、自慢の大きな胸を押し付ける。

姫華「…………シよ? エッチ……ね? お礼、したいな」

耳元そう囁かれ、彼は細い方を抱き寄せ寝室に向かう。

姫華「ぁんっ……あは、わ、私……食べられちゃう……」

……姫華の素の一人称が出るほど緊張していることに彼女自身分からないままに、2人の興奮は高まっていく。



『安価』『セックスの内容など』
↓1-2で候補

淡いピンクの下着姿で、ちょこんとベッドに座る姫華。

下着越しに彼の陰茎を撫で、ニヤニヤとこちらを見上げる。

姫華「んふっ、よしよし……すっごい固くなってるね?」

クスクスと笑い、下着をずり下ろす。

姫華「わ~……おっきぃ、ふふ……何人女の子をイジメたのかな?」

息を吹きかけ、亀頭を指先で弄る。

存分に弄った後、彼女も下着を脱ぎ……豊かな胸が解放されより大きくなって彼の前に現れる。

姫華「ぁんっ、やっ、んっ、先っぽ……んっ、ふっ」

重さと柔らかさを楽しみながら、乳輪に指を這わせ姫華の反応を楽しむ。

姫華「ぅ、ふっ…………んっぎぃっ!?」

不意に押しつぶすように乳首を指で挟むと、姫華は予想外の刺激に声を漏らす。

姫華「はぁ……す、ご……電気走った、みたい……」

ジンジンと痛みがまだ残る乳首を撫でるように愛撫されながら、決して不快ではなかったことを伝える。

それどころか、猫撫で声で甘えるように……こうされるのが嬉しいと、言外に彼を誘う。

姫華「……あっ…………んっ、ひぅっ、ああ゛っ!?」

今度は場所を変え、既に湿っていた秘所に指を挿れる。

愛液を掻き出すように敢えて乱暴に、他の者にはしないような雑な手淫。

姫華「う゛っ、ふっ、んんっ、ひう゛、あ゛っ、お゛っ」

指に腰を押し付けながら、容易く絶頂を重ねる。

……彼はそうして指を引き抜き、彼女の前に愛液で汚れた指を持ってくる。

姫華「……ぁ……ん、ちゅっ、じゅるっ、ぷへっ、んぶっ、ん……ぢゅぷっ、んれぇ……はふっ、はっ、んんっ」

涎をこぼしながら、丹念に彼の指に舌を絡ませ掃除をする。

姫華「ぷは……ね、早く……もう我慢、できない……」

すっかり蕩けたその顔は、普段のわがままさや傲慢さはなくただの雌に堕ちていた。

姫華「あ゛っ、うあっ、あひっ、おくっ、ふとっ!?」

彼女の髪を手綱のように握り、四つん這いの彼女の腰を掴んで奥を攻める。

時折り尻を叩くと、嬉しそうな悲鳴をあげ膣がキュウキュウ締めつけてくる。

姫華「ひぃっ、う゛っ、お゛っふ、ほぉっ!?」

子宮を押し潰し、体重をかけピストンを繰り返す。

腰がぶつかりあい、激しい音を鳴らすたび姫華は声を上げる。

姫華「あ゛ひゃっ!? ひっ、んひっ、ひぃっ!?」

強く掌を打ちつけ、大きな音が部屋に響く。

すこし小ぶりな彼女の尻には、手のひらの後が幾つも重なり真っ赤になっていた。

「姫華、どこに出して欲しい?」

姫華「あひっ、ひっ、中っ、中にっ、だひてっ、出してぇっ、ひぎゅっ、お゛うっ、んひぃっ!?」

その言葉とともに、体重をかけ最奥に精液を流し込む。


姫華「……ん、ちゅ……ぷはっ……繋がったままのキス、好きかも……」

密着して彼の胸板に胸を押し付けながら、嬉しそうに彼女は囁く。

熱を帯びた尻を優しく撫でると、時折り気持ちよさそうに声を漏らす。

姫華「ふふっ、痛かったけど……気持ちよかった……キミの手、凄いね?」

彼の手を掴み、そっと顔を寄せ愛おしそうに見つめてくる。

髪を優しく撫でると、目を細め姫華はうっとりと笑みを浮かべる。

姫華「ねぇ、引っ越す時に、さ……姫華も、連れて行っ……て?」

密着しているからこそわかる、体温と鼓動の上昇……勇気をだしたその言葉に、彼は即答しようとし……ふと思いつく。

「……当たり前だろ、姫華……お前は俺の物だろ?」

姫華「────っ、うん……! 姫華、キミの物、だもんね? ふふっ……!」




礼央奈「……逃げずに来たね……まあ、来るとは思ってたけど」

古風極まる果し状を片手に、彼は深夜の学校の屋上にやって来る。

「俺も決着はつけたいと思ってたんだよ」

彼のその言葉に、嬉しそうに口角をあげ制服を脱ぐ。

泳ぎやすそうな競泳水着が、月光に照らされ彼の目の前に現れる。

……背後の給水塔から距離をとりつつ、円を描くように彼女との距離をはかる。

(プールが近くにある方の屋上じゃ無いのは礼央奈なりの公平性か……前と違う開けたロケーション……攻め方も変わるな)

ギシ、ギシと給水塔が音を立て……2人の緊張はそれに合わせ高まっていく。

礼央奈「…………『巨濤神鯨(モビィディック)』…………!」

その言葉と共に給水塔が爆裂し、金属片を含んだ水の塊が彼に襲いかかる。



『安価』『戦闘の内容や結果など』
↓1-2


礼央奈「負けたら下僕してあげる」

「初耳だが……望むところ!」

凄まじい速度で射出された金属片入りの水塊を『命の王権(アトラス)』で回避し、返答しながら大きく距離を取る。

さらに降り注ぐ水塊二の矢、三の矢を続けて躱し攻撃の意図を推測する。

(以前の水の槍より速度は遅いが横からの打撃に質量と金属片で回避の択をとらせ……本命は……あれか)

彼女の頭上に鎮座する巨大水塊……そして『空の王座(アイテル)』を用いて初めてわかる周囲の湿度の低下。

「一撃でこの屋上にぶち撒けるつもりだな……ッ!」

強敵にはどうしても笑みを浮かべる、だが心は高揚しても頭はそれに対する手を編み出していた。

「最大火力…………『篝の王威(ヘリオス)』ッッ!」

後光のように背から現れた小太陽が、腕を突き出すと同時に深紅の軌跡を描き水塊のど真ん中に突き刺さる。

瞬きほどの間隙、水の内部から小太陽が膨張し水を焼く。

礼央奈「な、はぁっ!?」

先の戦闘の教訓で戦場を広く使い視野を広げ、距離を取らせる立ち回りを徹底していた彼女だがまさかの事に声が出る。

だが彼が距離を詰めているのを支配下の水溜りから察知した瞬間、激しい消耗を理解しながらも直接の能力で水を作り出す。

「う、ぅっ、おおおおっっ!」

彼も『篝の王威(ヘリオス)』の消耗で荒れた呼吸をそのままに、背を押すようにジェット噴射を行い距離をさらに詰める。


礼央奈「……ふ、は、くくっ!」

お互いの表情が見える間合い、何故か笑っている彼に礼央奈も釣られて笑みを浮かべる。

そして次の瞬間、手のひらに集めた水を放ち盾を兼ねた水の網を放つ。

────次の瞬間、彼女の目の前に深紅の太陽が迫っていた。

礼央奈「……な…………くっ……」

周囲の水は蒸発されており、網に使わなかった水ではこの距離では詰みだ。

……対して彼も、極悪燃費の二つの能力の連続使用に肩で息をしていた。

時を止め即座に懐に入り、並行して周囲の水分を炎で蒸発させる……止まった時間を動くための身体強化を合わせ三つの能力を高精度に発動する荒技。

(同じ場面は暫くは、ごめんだ……頭痛が酷い……頭が重い……気を抜いたら気絶しそうだ……)

礼央奈「はぁー……事前の考察大外れ……どんな能力よ…………負け負け、参りました」

両手を上げ降参する彼女に、やっと息を吐き彼も能力を解除する。

…………数秒の沈黙の時間を過ごし、隙がないのを見て彼女も諦めたように息を吐く。

礼央奈「そんな怖い顔しないでって、ほら」

息を整えている彼は、彼女の行動にまた息を呑む。

とても自然な動きで身につけていた水着を脱ぎ、土下座を行う。

礼央奈「……一応ね、認識下なら操れる以上無力化面倒臭そうだし……あんたへの非礼も撤回します」

彼はなんとか制止の言葉や何故か向けられている期待の視線を受け、なんとか服を着てもらおうとし……足元がふらついて彼女に倒れ込む。

「2回戦は……ちょっと、無理……」




数日の放課後と休日の半分を使い、引っ越しが終わった。

ソフィア「家具はこの辺りでいいでしょうか」

「ああ、ありがとうな」

光の騎士は引っ越しに大いに役立ち、よく働いてくれた。

姫華「荷解き飽きた~」

歩夢「なんか……服多すぎ……整理しておけばよかった……」

やはりというか、これだか人数がいれば引っ越しにも得意不得意も出てくる物なんだと彼は一人心地する。

礼央奈「洗濯とかさ、早めに分担とか当番とか決めたほうがよくない?」

友紀「あー……料理ダメだから掃除とかはやるわ」

家事の当番や荷解きなど、忙しなく動き続け静かになったのは日付が変わる直前までかかった。



『安価』『その日の夜やる事や起きたイベント』
↓1-2


彩月「いやー、洗い物だけでも大変だったねー」

「そうだな……まあ自由な奴らだしこういうふうに食卓を囲むのも月に一回あるかどうかだろう」

大騒ぎだった夕食会の後片付け、二人がその役に申し出てたわいのない会話を広げる。

彩月「……ふー……お疲れ様」

「悪いな、響とマリアのとこの使用人達が明日からは手伝いに来てくれるらしい」

彩月「散らかす子は少数派だと思うけど、片付けない子は割と多そうだから助かるなぁ、綺麗な家が一番だもん」

所帯染みたことを呟き、そこからも二、三会話を交わす。

彩月「…………ねえ、私も、さ……付き合ってる、し……同棲まで、してるじゃん?」

……しばらくして会話が途切れ静かになったと彼が思った辺りで、彩月はそう切り出してくる。

「行こうか、彩月」

少し驚いた顔をした後、彩月は顔を赤くしながら小さく頷く。

彩月「ちょっ、わあ!? 待っ、ひやあっ!?」

易々と彼女の身体を抱き上げ、お姫様抱っこで自分の部屋に連れていく。

ベッドに座らせ、衣服を脱ぐ。

彩月「あ、はは……力持ち、だよね……当たり前か」

「触るか?」

…………コクリと小さく頷き、彼の胸に手を触れる。

お互い見つめ合い、鼓動が彼女の手のひらに伝わる。



『安価』『セックスの内容など』
↓1-2で候補

彩月「んっ、ちゅ……は、ふ……ん……ぷは」

お互い裸になり、情熱的に舌を絡め合う。

唾液を混ぜあわせ、身体を密着させる。

彩月「……あの、さ……口、で……シようか?」

おずおずと、そう尋ねる彼女に彼は快く頷く。

既に反り返って興奮状態の肉棒に、軽く息を吹きかけ……亀頭を咥える。

彩月「んっ、ぶ、じゅる、はふ、ちゅ……んぶっ、んっ、ぐぷっ」

舌で亀頭や裏筋を攻め、頬の内側や喉奥も使い刺激を与える。

「っ、うまい、な……彩月……」

彩月「ぷは……ぅん……いつか、するって……思ってたから、練習してたんだ…………んっ、んっぶ、んぐっ」

優しく陰嚢を揉みながら、口を窄ませ肉棒に奉仕する。

整った顔を奉仕のために歪ませ、空いた手は秘所を弄り水音をたてさせる。

射精が近くなると腰が浮き始め、彼女もそれを察知し彼の顔を見つめながら喉奥まで咥え込む。

彩月「ん、ぐぇ……ごふっ、ん、ぐぷ……ぷは……本物って、すごいん、だね……」

空の口を彼に見せながら、どこかうっとりとしながら呟く。


彩月「あっ、あ、ッあ、んっ、ひぅっ、んん~っ」

奉仕のお返しに、彼は丁寧に時間をかけて彩月の蜜壺を濡らす。

膜の手前、クリトリスの裏側……執拗に指で擦りイく感覚をしっかり覚えさせる。

彩月「ひっ、はっ、ひぅっ、おっほ、ひうっ」

プシュップシュッと腕に霧吹きのように潮を吹き出し、浮き上がった腰をしっかりと掴む。

「挿れるぞ……いいか?」

彩月「う、ん……来て……君の…………君のものに、して……?」

頷き、挿入し……膜を破り、奥まで一息に突っ込む。

ビクンと身体が跳ね、遅れてなんとか息継ぎをするような声が聞こえてくる。

彩月「おっ、ほ、ふはっ、ひ……太、大き、んっぐ、ひぃっ!?」

肉の傘がピストンするごとに彩月の襞をめくり、キツい内部を彼のものに変えていく。

彩月「あっ、ぅあっ、ひっ、お゛っ、んっあ、ひぃぅ!?」

身体の相性がとくべつよかったのか、解していたとはいえ彩月は甘い声を漏らし始める。

片手を彼女の呼びと絡ませながら、彼は子宮口の手前を念入りに突き上げる。

彩月「あ゛っ、はへっ、好きっ好きっ、わらしっ、だいしゅきっ、だかりゃ、なかっ、中までっ、君のでっ、いっぱいに」

一際大きな絶頂の瞬間、彼の肉棒が最奥で大量の精液を注ぎ込む。

彩月「ひ、んっひゃぁぁぁ!? う゛っ、ぉっ、ふぉっ、お゛~?」

彼が引き抜いた後も、彩月はカクカクと腰を振り暫く幸せな絶頂の余韻から戻ってこなかった。

腰が抜けた彼女を大袈裟にお姫様抱っこで部屋まで送った彼は、部屋の扉が出た時と位置が違うのに気づく。

マリア「……待ってましたわ……」

慎重に入室した彼を待っていたのは、床に正座で待っていたマリアだった。

身に纏っているのは、夜の生活を豊かにしてくれそうな過激な薄い紫のベビードール。

……薄いの意味は色ではなく、向こう側の肌までしっかり見えるという意味で。

マリア「ふふっ……先を越されてしまいましたね? 大変、立派です……惚れ直してしまいます」

そしてそんな彼女に興奮しているのが下半身を見ても一目瞭然だった為か、マリアは嬉しそうに顔を紅潮させる。

マリア「世継ぎをください……準備はできております……」

世継ぎという言葉は中々重いが、それ以上に自分を欲する美少女に彼の理性は耐え切れるわけがなかった。

先程彩月を味わった肉棒が、次の雌を喰らわんと硬くそり返り始める。



『安価』『セックスの内容など』
↓1-2で候補

マリア「ん……ふあ……男と女の臭い……ふふっ、素敵です」

露出した肉棒に顔を近づけ、深く息を吸う。

彼がシャワーを浴びると言ったのを制し、濃い臭いをマリアは楽しむ。

マリア「どれほど女体を蹂躙してきたのでしょう……うふふふふ、強い男性、とても好みです」

パクリと亀頭を口に含み、その後根元まで唇を下す。

喉奥の感触を先端に感じながら、肉棒は彼女の口で綺麗になる。

マリア「よい、しょ……んふっ、どう、ですか? 重くはないですか?」

胸の谷間で彼のモノを挟み、肉棒についた唾液で滑りよく胸が上下に揺れる。

マリア「あは、熱い……硬くて、こんなものが、女の子の中に……」

そう言いながら、谷間から飛び出た亀頭や竿に彼女は愛おしそうに口付けをする。

チュッチュッと音を立たせながら、上目遣いで彼を見つめる。

心地よい重さと柔らかさ、唾液のヌルヌルとした刺激と両腕で押さえつけられて優しい圧迫感。

マリア「出して、ください……沢山、私で、気持ちよく……ぁっ」

勢いよく噴水のように射精し、その顔や髪を白く染める。

マリア「あっ、あっ、もったいない……ん、んぐっ、ごくっ、じゅぅぅ~」

喉を鳴らして濃い精液を飲み、蕩けた表情で亀頭に舌を這わす。

マリア「ふーっ、ふぅーっ……準備、できて、ますわ……どう、か……」

愛液は太ももをつたい、床に垂れていく……彼は焦らす様に尻に手を這わせる。

か細い声が漏れ、物欲しそうに腰を振るわせる。

マリア「早く…………ん゛っお゛!? ほ、おうっ、ふっ、ふぅっ、ん、ぐ……っ」

一息で最奥まで捻じ込み、彼女はピンと爪先を伸ばし背筋を弓形に反らせる。

ギュウギュウと膣は子種を搾りに締め付け、一人でに腰を振り肉棒に媚びる。

マリア「お゛っお゛んっ、ひぅ、ひぃっ、んひっ、あひぃぃっ!?」

絶頂に達するたび尿道からは潮が撒かれ、ピストンする度にボタボタと母乳を垂らす。

彼はバックの体位をさらに密着させ、母乳を搾り出す様に乱暴に胸を握る。

マリア「あ゛ーっ、ひ、うあ゛っ、んひぃっ!」

雌の胎に容赦なく種を吐き出し、孕まさんと濃く熱い種は卵子に群がり襲いかかる。

マリア「ふっ、ふぅ……ぁ……溢れ、もったい、な……は、はひっ」

溢れかけた精液を震える指先で膣に戻そうとする姿を見て、彼は腰に手を当てる。

マリア「ふえ……ん、お゛っ!?」

突如重くなった胎にマリアは奇声をあげ、さらに勢いよく母乳を吹き出させる。

『命の王権(アトラス)』で母体の生命力を強化し『時の王冠(クロノス)』で安定期の16週まで進めた。

マリア「重、ふ、あ……あはっ、嬉しい……っ」

ガクガクと足を震わせながら、絶頂の余韻の中膨らんだ腹をさすりながらマリアはか細く呟く。



早朝、人もまばらな大通りを駆け足で彼は登校していた。

女子の身支度に巻き込まれて遅刻する可能性を避け、運動がてら寄り道をしながら学園を目指す。

すると……彼は見知った顔に足を止める。

「おはよう白瀬」

アキラ「…………おう」

彼と逆方向に向かう彼女に首を傾げると、面倒臭そうに息を吐く。

アキラ「朝稽古した帰りだよ、これでいいな? じゃあな」

彼から質問される前に、手短に説明しその場をさるアキラ。

「ああ、学校でな」

アキラ「…………ちっ……腕相撲のリベンジはぜってぇするからな」

ブツブツと呟きながら離れていくアキラを見送り、またジョギングを始める。

(……引っ越したの聞かれなかったな……みんな気付いてないのか……白瀬が無頓着なのか……?)

首を捻りながらも、彼は校門の前にたどり着く。



『安価』『学園内での行動、またはイベント』
↓1-3


佳奈多「おはよう、早いな」

校内に疎に生徒が集まり出した頃、クラスで2番目の登校者である佳奈多がやってくる。

「おはよう、佳奈多……学年、よく纏めてるんだってな?」

佳奈多「私が纏めてるわけじゃない、皆んなの助力があってこそだよ」

フッと笑みを浮かべ、彼の隣の席に座る。

佳奈多「勿論君の動きも助かっている、猛獣……コホン、姫華を預かってくれてるんだからね」

「慣れたら可愛いもんだよ」

気のおける仲として、佳奈多と冗談を交わしながら朝の時間を過ごす。

「……佳奈多、改めて誘うが……どうかな、アタックしても」

佳奈多「んー……ふふっ、まだ狙われてたか……困ったな」

どこか照れた様に、佳奈多は目線を逸らしながら困った様に笑う。



『安価』『主人公の行動や、佳奈多の反応など』
↓1-2


手持ち無沙汰だった彼はふと、佳奈多の手伝いを申し込む。

一応の協力関係、朝の退屈な時間を有効活用することにした。

佳奈多「……ふう、これで半分くらいかな、この時間に来る子たちだけだと」

挨拶回り、というか現状の無事の確認。

驚いたのは別のクラスに顔を見せただけでそれなりの人だかりを度々起こし、同行していた彼はもみくちゃにされ大いに疲弊していた。

佳奈多「みんな気になってたんだよ、姫華を預かってる君をさ」

「そんなもんなのか?」

佳奈多「ああ……なんたって姫華を打倒したんだからね? 君の動向はそのまま過激派の趨勢に関わる」

そんなものなのだろうか、と彼は疑問を浮かべる。

佳奈多「姫華の勢力はかなり大きかったからね、新たな旗頭を見出すより奪還する方が早い、守ってあげてくれ」

優しげに微笑む彼女は、真っ直ぐに彼へ信頼の感情を向ける。

「ああ、佳奈多も姫華も、俺は守るよ」

佳奈多「え…………あっ、ふふっ……うん、なるほどね? そうやって女の子を堕とす訳だ……悪い人だよ君は」

困ったように笑いながら、2人は自分達の教室へ向かう。


彩月「はぁっ、は、はーっ、お、終わったよ……」

目を向けると階段ダッシュを終えた彩月が息を切らせ彼の下に駆け寄ってきた。

護身術を教える、ということで彩月は常に走らされていた。

下手に立ち向かうよりは他のものに助けを求めるために逃げる方がいい、という理由だ。

彩月「み、水…………んぶ!? な、なにこれ? 周り滅茶苦茶じゃない?」

空間の歪みでぐちゃぐちゃになったフェンスや、粉砕されたコンクリートに彩月は目を向いて驚く。

「お疲れ様」

彼は立ち上がり、能力の試運転を終えた彼は労いの言葉をかける。

彩月「逃げ足、かなり鍛えられたかも……でもちょっと飽きてきたかな……」

「まあ、走り込みだけじゃな……必殺技でも考えるか」

彩月「え!? え、何言ってるの?」

ちょっとした愚痴に意外な反応を返され、彩月は思わず大きな声を出す。

今彼は瞑想からのトランス状態に近く、実際に脳の変質で些か浮かれている。

「合体……うん、合体技だ」

彩月「ちょ、ちょっとー? 聞いてるー?」



『安価』『練習の結果など』
↓1-2で候補


「呼吸を合わせて……行くぞ……っ」

彩月「うん……『命脈活性(アムリタ)』!」

彼女から受け取った莫大な生命力、無傷の彼には不必要なほどのこの生命力を自分の能力に同調させる。

彩月「うおわっ!?」

普段の赤い炎ではなく、乳白色の炎が彩月を包む。

彩月「……おおっ、なんか元気いっぱい!」

『命脈活性(アムリタ)』と『命の王権(アトラス)』による外傷だけではなく体力の回復、それを『篝の王威(ヘリオス)』を同調させ非接触でも彼女の能力を発動させたのと同じ結果を得られる。

3つの能力の同時運用、一つは他者の物という至難の業を彼はどうにか達成する。

「いいインスピレーションを得れた、ありがとうな彩月」

彩月「え、あ、うん……ねえ? 髪とか焦げてない?」

万能感に近い天啓じみた発想、外部刺激は彼の想像力をより豊かにする。

(空間の掌握はかなりわかってきた……空間の区切り方、短距離の空間跳躍、時の介在しない亜空間ポケット……全部が実用、とはいかないだろうが……)

彩月「ねー!? おーい! 聞いてるー?」

「…………悪い、なんだって?」

彩月「お昼休み終わったってば!」

ふと意識を向けると、予鈴がスピーカーから鳴り響いていた。



「纏まり始めてきたな……」

何でもかんでもできることを増やせばいい、というわけではない。

一つできることが増えて二つできるようになる、のは稀だ。

「考えつくままに、は楽しいが……運用も考えなくちゃな……空間切断なんて人に使えないぞ……」

苦笑いしながら、人のいなくなった教室を去る。

いつのまにか傾いた陽を窓から受けながら、橙に染まった老化を歩く。



『安価』『放課後の行動や起きたイベントなど』
↓1-3


彩月「おかえり」

「ああ、どこか調子悪いところはないか?」

家に戻った彼は、彩月の部屋に赴き体調を尋ねる。

うまく同調できた自信はあるが、後になって何か不調が来たのであれば対処しなくてはならない。

彩月「私は大丈夫、細かな調整はしたけど出力は君がしたしね」

ベッドに腰掛けた彼の隣に彩月も腰掛ける。

……そのまま、暫く2人とも何も発さない時間が過ぎる。

気まずい沈黙などではない、お互いが触れ合うだけの時間。

彩月「……んっ、ちょ……手付きがやらしい……」

そう言いつつなんの抵抗もせず、簡単に押し倒される彩月。

彼の手で服を脱がされ、耳を赤く染めながら下着姿になる。

彩月「ぅ……あっ、あのっ、まだ夕方、だしさ……ご飯も、用意しな、くちゃ、だから……」

「やめてほしいか?」

彩月「…………激しく、しちゃ……ダメだから、ね?」



『安価』『セックスの内容など』
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