春香「アイドルがゲームなんてするのかなーって」 (55)

VIPで落ちたのでこちらに投下

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1372149430

ガチャ

春香「おはようございまー…」

小鳥「春香ちゃん、こっちこっち!大きな声を出さないように一緒に来て!」ヒソヒソ

春香「…?」トコトコ

春香「…!貴音さんがゲームしてる!?
   据え置きハードを持ち込んで事務所のテレビを勝手に使ってゲームをしてる!」

小鳥「そこはつっこんじゃダメ」

春香・小鳥「」ソーッ

貴音「」ポチポチ

春香「微動だにせず、かなり集中してゲームをしていますね。
   何かと戦っているようには見えないけど、なんのゲームなのかな?」ヒソヒソ

小鳥「あれは…『moon』という隠れた名作ゲームね。
   ざっくり言うとあのゲームの目的は勇者に殺されたアニマルの幽霊を捕まえて生き返らせることなのよ」

春香「それより人間観察って趣味悪くないですk

ナッキ君「」ビューン

貴音「かまげーん!!!!」キャッチ!!

春香「」ビクッ

貴音「ぐっどらくとぅゆう…」ドヤァ

小鳥「う、うん。本人がプレイしているときの動作はともかくああやって捕まえるの」

春香「うわぁ…wiiじゃないのにコントローラーを大きく振ってましたよ。
   そして今はコントローラを掲げて完全勝利のポーズしてるし」

小鳥「そっとしておきましょう、ねっ?」

春香「あっはい」

春香・小鳥「」ジー

貴音「」ピクッ

小鳥「何かを思いついたようね」

春香「思いついた?」

小鳥「あのゲームはね、色んなギミックがあって…あたしも結構悩んだわ。
   でも、ところどころユーモアがきいたテキストがクセになってモチベーションを保ちやすい本当の名作ね」

小鳥「例えばー…あの幽霊は近づくと追いつけない速さで逃げられちゃうの。
   それでも実は決まった方向にしか逃げないから…ほら前もって逃げる方向にある岩を動かして…ね?」

TV<キャッチ!

「千匹ミミズ
救出するデチュ
チュピピピピピ」


貴音「千匹みみず…あのあにまるも大層変わった名前でした。
   たしかむつじろーからもらった図鑑ではみみずが千匹集まったものだと…千匹みみず…千匹…あ」

春香「貴音さんがちょっと納得したような様子ですけどなんなんですか、小鳥さん。
   …ねえ、スルーしないでくださいよ」

春香「そういえば、あのゲーム、ほとんどBGMが流れていませんでしたよ?」

小鳥「あぁー…それはね、貴音ちゃんは使っていなかったけど、
   ゲーム内でディスクを入手して好きなBGMを流すことができるの。その音楽の評価は結構高いのよ。」

春香「へぇ…ゲームのBGMといえばサウンドトラックに収録されたりするんですよね」

小鳥「ええ。moonのサントラはあたしも欲しかった、欲しかったわ…ちょっと付いて来て」



〜amamizon〜

「MOON オリジナル・サウンド」
「THE SKETCHES OF MOONDAYS〜WE KEPT OUR PROMISE TO YOU〜」


春香「いち、にぃ、さん、し…6桁!?」

小鳥「サントラがソフトの方より多く出されるわけがないし、需要があるせいで今はそんな価格がついちゃって…」

小鳥「サントラが発売してから数年経ってからネットでDL購入できたこともあったけど、
   そのサービスも終了。完璧に時期を逃したわ…!」

小鳥「でもね、今でもエンディングを聴くために時々起動してみたりするの。
   あと独創的な世界を見るためにニューゲームから始めたりもしてね」

春香(ふむふむ、ちょっと興味持っちゃったなぁ)

〜翌日〜

春香「おはようございまーす!」

小鳥「シッ!春香ちゃん、今、事務所に千早ちゃんだけいるの」

春香「なんなんですかまた…」

春香「どうせ千早ちゃんを1人にしたところを隠れて観察するんですよね?」

小鳥「流石、春香ちゃん。察しが良いわ」



ガチャ…


千早「…………」ウロウロ

千早(声がしたのに誰も来てないし、小鳥さんもいなくなってる)

〜社長室〜


春香「カメラを設置しているなんて今回は徹底していますね。でも、千早ちゃん物凄く警戒してますよ」

小鳥「しばらくキョロキョロし回った後は給湯室の隣にあるソファに座るはずよ」

千早「今日は仕事まで時間もあることだし…」ポスッ

春香「なんか取り出しましたよ!」

小鳥「うん、PSPね」

春香「千早ちゃんがゲーム機を持っているなんて意外ー…」

春香「でも、PSPじゃなくて今はVITAっていうのが一番新しいんじゃないんですか?」

小鳥「まぁそれには理由があるのよ」

春香「今、電源つけましたね。でも、画面が小さくて見えない…」

小鳥「こんなこともあろーかと!ゲーム画面が見えるようにもう1台カメラをセットしていたのです!」

春香「うわぁ、盗撮の素質がありますね」

千早「………」ポチポチ

春香「タイトル画面を一瞬で飛ばされたからなんていうゲームか分からなかった…」

小鳥「『ファンタシスターポータブル2インフィニティ』よ。通称pspo2i」

春香「タイトル長っ!」

小鳥「それとこのゲームはなぜかVITAに対応していないの」

春香「PSPというと『PSP=モンスターハンター』というイメージがあるんですが」

小鳥「このゲームはモンハンの逆という感じでしょうね」

小鳥「モンハンはプレイヤースキルが物を言うけど、pspo2iだとプレイ時間」

小鳥「ボスを200回倒して出る武器は割りとぬるい方でひどいと、
   ゲームバランスを無視した挙動の敵を1万体倒して1個出るか出ないか…」

小鳥「また、武器の大半はインフィニティミッションというものを合成しないと環境が整わなくて
   そのあまりのマゾさに他のゲームで訓練された猛者も武器コンプリートを諦めたという…」

小鳥「まるで携帯機版ネトゲね…!」

春香「よく分からないけど、ゲームをしているのに苦行ってどういうことなんですか…」

春香「それにしても千早ちゃんが使っているキャラかわいいですよね!」

春香(キャラの名前はかわいくないけど)

小鳥「pspo2iは携帯機にしては幅広いキャラクタークリエイトができるからね。
   身長や体つき、顔のパーツは唇の色まで設定できるわ」

春香(体つき……えーと、胸の大きさは、あっ…)

小鳥「千早ちゃんが使っているのはニューマンっていう人間に近い種族だけど、
   他にもキャストというアンドロイドみたいのとかビーストっていう獣属性がある人間もいて
   それぞれステータスも違っていて個性がかなり出るわ」

春香「へぇ…響ちゃんならそのビーストっていうのを使いそうですね」

春香・小鳥「」ジー

春香「千早ちゃんが使っているキャラ、ずっと杖をブンブン振っていますね」

小鳥「1人プレイではそれが楽だったり、ゲームバランスが極端なところがあるから仕方ない…」

春香「あ、ボスっぽいの出てきましたよ!…ってまた杖をブンブンして電撃を出しまくってる」

千早「あおひいいぃぃぃいいいとりいいぃぃぃぃぃぃ!!!!!」バシュバシュバシュシュ!!!

春香「ええぇ!?なんか青い鳥みたいのが出たと思ったらボス戦終わっちゃいましたよ!?」

小鳥「さっきも言ったけどゲームバランスが極端だからああやって一撃で倒せるボスもいるの…」

春香「それより貴音さんのときもそうだったんですが、ゲームでキマるとなんか叫んだりする法則でもあるんですか」

小鳥「千早ちゃん、あの子このゲームやり込んでいるわッ!」

小鳥「武器コンプは勿論、モト5の討伐数は5桁、それを確認するときに見えた三兄弟の数も5桁」
   この様子だと恐らく累計ウン千時間はゆうに越えているわね…」

春香「!?」

小鳥「ストイックな性格している千早ちゃんはああいうのにハマっちゃうのはマズかったわね」

春香「グスッ…ぢはや゙ぢゃん…そんな時間があったらオフの日は一緒に遊ぶのに…」

小鳥「あと自主練なりアイドル活動に注ぎ込めば今頃、トップアイドルなのにね」

〜翌日〜

春香「おはようございまー…」

小鳥「春香ちゃんこっちこっち!」

春香「もしかして…また?」

………………

…スタスタスタ

春香「ひーびーきー…ちゃん!」

響「おわっ!春香ぁ、驚かせないでよ」

小鳥「ちょ!!春香ちゃん!なんてことを…」

春香「響ちゃんの場合は隠れて見るより一緒に見た方が楽しそうじゃないですか」

小鳥「一理ある」

春香「なんてゲームやってるの?」

響「えーっとね、リンダ……スリー?…アゲイン!」ドヤッ

春香(正しく読めている気がしないのになんて自信満々なんだろう)

小鳥「…これはね、リンダキューブアゲインって読むのよ」

春香「あまりゲームに詳しくないんですけど、このゲームはグラフィックが荒いというか…あとキャラが古臭いような」

小鳥「た、たしかに一昔前のゲームだし、かなり個性がある方ね」

春香「あ!なんか変なのが近づいてくる!」

TV<テレレレーン ガオーン!


春香「カ…メ…?」

小鳥「このゲームはできるだけ多くの種類の動物を集めて箱船に乗せて星を脱出するのが目的ね。
   設定では地球から移住してきた人類が似ているものに地球の動物の名前をつけたといわれているの」

春香「あんまり見ていたくないデザインしていますね…」

小鳥「カメなんてかなり甘い方でゼブラやライオンなんかは…」

響「ちょっとそこ!ネタバレ禁止!」

小鳥「それとリンダキューブは普通のRPGとは違ってただ主人公や装備を強くしていくだけじゃダメなの」

春香「へ?」

小鳥「動物を“捕獲”することが目的だから動物のHPを大幅に上回る攻撃をすると体が飛び散って捕獲できなくなるの」

春香「うへえ…グロい上にシビア」

響「自分も始めて少し経ったくらいはそこに苦労したんだ。
  レベルアップしていくと覚える通常攻撃より弱い技はそういうときに使うんだーって気付いたときは感動さー」

響「何より動物を殺しちゃうのは心が痛いしね!」ポチポチ

小鳥(でも、ノミは武器で横薙ぎにしてあっさり殺しちゃうのね…)

小鳥「ちなみに箱船に動物を乗せるにはタイムリミットがあってのんびりしていると星に隕石が落ちてきちゃうの」

春香「えぇ!世界を救うとかそういうテーマはないんですか!?」

小鳥「そういう意味でも変わったゲームなのよねー」

響「でね?でね?これは動物と一緒に戦うことができるんだ!
  イルカとかワシとか可愛くて強いんだぞ!」

小鳥(ははー…響ちゃんならモンスターファームできそうだったけどこういうことかぁ)

響「このゲーム結構難しかったんだけど、やっとストーリーが終盤になったんだ!
  それでこれからヒロインをさらった奴と一騎打ちなりそうなんだけど…」

春香「へぇー、なんかそういうところは王道っぽいんだ。楽しみー!」

小鳥(結構懐かしいゲームだけど、どんなストーリーだったかしら…?)

〜10分後〜

http://www.youtube.com/watch?v=mWfHgjIVBgQ

TV<マダムヲグサー

春香「」

響「」

小鳥(そういえばこういうシナリオだった…)

響「ち、違うんだ春香!実はうっかりしていて!次の展開はきっとハートフルだからさ!」


〜次の展開〜

TV<ネクモグサリ

春香「」

響「ホ、ホラ!みんなバンザイしてる!これでライバルもいなくなったぞ(震え声)」

小鳥(oh…)

〜そのまた次の天海〜

http://www.youtube.com/watch?v=6TTmIDRe8NA

春香「」

響「アハハハハハハハハハハハ!!アニメーションのクォリティが高かったからって呆然としちゃってー!」

小鳥(アカン)

響「やった!これでエンディング!さっきのがシナリオAだからまだまだ続きがあるさー!」

小鳥「もうやめて…春香ちゃんのライフはゼロよ」

本日の投下はここまでです。
あと3タイトル分を考えていて明日か明後日には投下する予定です。
本日のはややマイナーなタイトルでハードがソニーばかりになりましたが、
後日投下するのは違う路線にするつもりです。

あと1タイトル書き終わっていませんが、続き投下します。
それが書き終わり次第、最後まで全て投下します。


それとpspo2iにあまり馴染みがある人が少ない感じだったので補足しておきますと、
SEGAの代表作(?)PSOで知られるファンタシースターシリーズの1つです。
実はリンダキューブを作ったアルファシステムはpspo2iの開発にも携わっています。
ちなみにぱにぽにの作者である氷川へきるも相当やりこんでいたことがブログから読み取れます。

〜翌日〜

春香「ただいま戻りましたっ」

小鳥「お疲れ、春香ちゃん。
   あのね、この後あずさんが1人で戻ってくるの」

春香「1人で!?それって大丈夫なんですか…」


〜30分後〜


あずさ「ただいま戻りまし…あら誰もいない」

〜社長室〜

社長「あのう…君たち…」

春香「今回も案の定、ここで盗撮ですね」

あずさ「えーとホワイトボードは…んっ…律子さんはまだ戻ってこない…」トコトコ

小鳥「カメラ視点で見ていると事務所内でも迷子にならないか心配ね…」

春香「今、私も同じこと思ってました」

あずさ「それなら暇つぶしにゲームしちゃっても構わないわね!」ゴソゴソ

春香「あずささんも千早ちゃんとみたいに携帯機なんでしょうか」

パカッ

小鳥「あらDS」



 世 界 樹 の 迷 宮 II
    諸 王 の 聖 杯



小鳥「なん…だと…」

春香「世界樹の迷宮っていうのがどうかしたんですか?」

小鳥「これはあずささんには難易度が高すぎるわ…」

春香「もしかして、千早ちゃんがやっていたpspo2iみたいにやりすぎなところがあるゲームなんですか?」

小鳥「たしかに世界樹シリーズは難易度高めのゲームバランスだけどそこじゃないの…」

春香「え?え?なんなの?」

小鳥「…マッピングよ」

小鳥「このゲームのジャンルはRPGだけど、
   ゲーム内の目的はボスモンスターを倒すことじゃなくて迷宮を攻略することなの」

小鳥「深層に進んでいくためには今いる階層の階段や扉、ショートカット、落とし穴とか
   場所が分かっていないとダンジョン攻略はきつくなるわね」

春香「あー…」

小鳥「そんな私たちの心配をよそにダンジョンに行っちゃった…」

春香「それにしても“8F 炎を纏いし魔物の棲家”ってちょっと仰々しすぎやしませんか」

小鳥「このゲームのテキストもなかなかクセがあるのよ。ちなみに1階毎にそういうのが出るわ」

春香「ということはさっき8Fって出ていましたから結構頑張っているじゃないですか!」

小鳥「でも、地図があたしがしていたときとは違ってなんか芸術品みたいに歪…」

春香「あずささん、探索し始めましたけど見ていてどこに行きたいのか分からない…うわぁ不安になる」

DS<ガサァ

小鳥「あ、戦闘」

春香「!?」

小鳥「春香ちゃん、センターよ!センター!」

春香「え?え?どういうこと!?」

小鳥「世界樹シリーズは12種類も職業があって好きなのを選んで5人までのパーティーを組めるの。
   そのキャラクターを作るときに好きに名前をつけることができるんだけど、どうやら…」

春香「あずささんは私たちの名前を使っているようですね」

小鳥「他にも伊織ちゃん、美希ちゃん、真ちゃん、あずささん本人もいるわね」

春香「そして、説明しているうちに戦闘がサクっと終わっちゃったみたいですけど、
   このゲームって難易度が高いんじゃなかったんですか?」

小鳥「あれー?でも、レベルを上げていたら戦闘が多少は楽になった気はするけど…」

春香「ところでダンジョン内に浮かんでいる赤いのってなんですか?」

小鳥「あれはね…FOE!冒険者たちは死ぬ。…と言っても過言ではないものよ。
   あれに触れると戦闘になるの。ただの敵じゃなくて今いる階層より数段も強い敵なの」

小鳥「制作側から言わせれば、『物凄く強いですが見える敵です。動きに規則性もあるので頑張って避けて下さい』というような敵よ。
   それにFOEには色があって基本的には橙色なんだけど、
   壁をすり抜ける水色とか種類もあって、今、目の前にいる赤い種類はその階層のボスくらいの強さもあるの」

春香「でも、あずささんは構わず突っ込んで行っちゃいましたね…」

小鳥「ええ…」


『樹海の炎王が現れた!』


あずさ「あらー」

春香「あぁ…BGMが通常の敵とは違いますしこれはもうダメかもしれませんね…」


『はるかのツバメ返し!』

『樹海の炎王は倒れた!』


小鳥「」

春香「つよっ!私つよっ!」

小鳥「一体何が起こってるの…」

〜数十分後〜

春香「フラフラ彷徨っているうちにしているうちに」

小鳥「10階まで来ちゃったわね」


DS< (A) 調べる

『樹海の荒れた小道を進む君たちは
折れた小道の先で動く影を見つける。』

『目を凝らしてみると、
緑の草陰に何処かでみたような
小動物の姿がある。』

『その動物は君たちに怯える
様子もなく、小さな声で鳴いて
すり寄って来る。』


春香「ん、なんか出てきましたね」

小鳥「ダンジョンを探検していると色々と『調べる』ことができる箇所があって色んなことが起きるの。
   HPを回復できたり、アイテムを入手できたり、敵に奇襲されたり本当に色々よ」


『君たちは、この愛らしい動物に
手を伸ばして触れてみても良いし
このまま立ち去っても良い。』

春香「この問い方、本当にクセがありますね」

小鳥「思い出したわ…このテキストは…リスね!」

春香「リスかぁ、可愛いなぁ」


『動物に手を伸ばしますか?→YES』


小鳥「あずささーん、春香ちゃーん、アウトー」

春香「えっ」

小鳥「ダンジョンから階段を使わずにその場で脱出するためには『アドリアネの糸』というアイテムが必要なんだけど…」


『草陰に潜む小動物に
君たちはゆっくりと手を伸ばす。』

『…しかし、その瞬間
愛らしい様子で首を傾げていた
リスは君の体を駆け上がる!』

『リスは背中のバックパックに
首を入れると、荷物の一つをくわえて
逃げ去っていく…』

『君たちは、慌てて失った荷物を
確認しようとバックパックを開く。』

『…どうやら、冒険の必需品である
アドリアネの糸を奪われたようだ。』

『しかし、今となっては取り戻す事は
不可能であろう。君たちは
注意して探索を続けることにする。』


春香「自力で帰れるか分からないあずささんになんて仕打ちを…」

小鳥「迷宮内では小動物でも決して気を許してはダメなのよ」

あずさ「あらあら〜…リスちゃんも帰りたかったのね?
    勝手に取って行っちゃったことは叱りたいけど…
    こんなときのために2つ目も用意してあるから大丈夫!」

小鳥(あずささんマジ聖母)

〜数分後〜

グルグルグルグル

あずさ「HPとTPどちらもなくなってきたから帰還しないと〜…」

春香・小鳥「……」

『アドリアネの糸を使った。』



グルグルグルグル…


あずさ「あらー」

『アドリアネの糸を使った。』




グルグルグルグル…

あずさ「あらあらー」

『アドリアネの糸を使った。』


春香「あの、小鳥さん」

小鳥「春香ちゃんも気付いているわね」

春香・小鳥(あずささん、地図に壁がないところまで壁を書いてしまってずっと同じところをグルグルしてる!)ムズムズ

春香(ずっとこういうことをしていたらそりゃあレベル上がるよね…)

…………………

小鳥「あずささん!」バンッ

あずさ「ひぇあ!?音無さん!」

社長「こら、音無くん!ドアは静かに開けたまえ!」

カクカクシカジカ

あずさ「そういうことだったんですねぇ…私やっぱりダメみたいですね」

小鳥「ちょっとパーティー拝見してもいいですか?」

あずさ「はい、どうぞ?」


前左 金髪パラディン いおり
前中央 袴ブシ子 はるか
前右 金髪ダク子 みき
後左 メディ姉 あずさ
後右 刺青カメ子 まこと


小鳥「このパーティーのメンツ、強キャラ多いですね…」

春香「ところで、なんで私たちの名前を使っていたんですか?」

あずさ「キャラクターをたくさん作らないといけないけど、
    何人分も決めるのが苦手で皆の名前を使っちゃったの♪」

あずさ「でも、皆が戦っていて自分が何もしないわけにいかないから
    せめて、回復してみんなを助けることができればいいなぁ、と思って私はメディック」

あずさ「それと最初はどの職業を選ぶかも決められなかったけど、
    ちょうどそのブシドーの女の子が春香ちゃんそっくりだったの〜」

春香「上手く説明できないけど恥ずかしいからやめてもらえませんか?」

あずさ「ふふ、だぁめっ」

春香「ちょ、ちょっとぉ!伊織とかにも言いつけちゃいますよ?」

小鳥(あずささん本当に聖母)

続き書くの頑張ってきます

〜また別の日〜


亜美「おお、我が血を分けし半身よ。共にピンクの悪魔を操りて蹂躙することに興じないか」

真美「奇遇だな!ちょうど今、ピンクの悪魔を召還する灰色の石版を持っていたところさ!」

小鳥(これはゲーム開始の匂いッ!)


ワイワイ

春香「ただいま戻りましたー…って」

スタスタ

春香「小鳥さん、亜美たちがやっているあのゲーム、私も知ってますよ。皆大好きカービィですね!」

小鳥「そう、あの有名なSDX。それと春香ちゃん声が大きいわ」ヒソヒソ

春香「亜美と真美の場合は隠れなくてもいいんじゃないんですか?」

小鳥「ピヨ?」

春香「二人は双子の姉妹だとしても生まれて初めての他人ですよ。
   誰かと一緒にゲームをしているなら千早ちゃんや貴音さんとは違って奇声を上げたりしませんし、
   仲良く一緒にゲームするのはいつも事務所で見る光景だからあまり変わらないと思うんです」

TV<ヒュルルルルルン テレテテレンテレレレレン♪

   トライフォース
    800000G


亜美「やった!最後のお宝だー!」

真美「良かったね、真美たちの頑張りがやっと報われて…ところでトライフォースって何?」

真美「古いゲームのネタらしいよ」

亜美「事務所なら誰に聞けば分かるかなぁ」

真美「んーとねー、ピヨちゃんに聞けば確実じゃない?」

小鳥「」ピクッ

春香「えーと…年齢のことじゃなくてマニアックな知識の方で確実って言ったかもしれないですよ?」

小鳥「まだあたしは何も言ってないわよ」ピクピク

亜美「ねうち:500000Gのしんじつのかがみ(ラーの鏡)に映せば歳は隠しきれないし間違いないね!」

真美「お主、なかなか言いますなぁ」ケラケラ

春香(アカン)

小鳥(…………)スタスタ

亜美「げえっ!ピヨちゃん!」

小鳥「事務所でゲームなんてしちゃダメじゃない…」ゴゴゴゴゴ

真美「ええー!?ピヨちゃんだって仕事中でゲームやってんじゃん!」

亜美「そうだよ!亜美が聞いたことがない古いゲームばかり!亜美もしてみt」

小鳥「」ピキッ

ピシッ

亜美「あー!ピヨちゃんが電源切ったー!」

ガッションガッションフーフーガッションガッションフーフー

真美「あー!ピヨちゃんがカセットを抜き差ししまくってフーフーしてるー!」

ドン!

0%  0%  0%


亜美・真美「」

春香(なんと大人気ない…)

小鳥「今ならスタートボタンとセレクトボタンを同時押しするとセーブデータが復活するわよ」ニッコリ

亜美真美「マジで!?」

春香「ネタが古すぎて今の子は真に受けちゃいますって…」

小鳥「あらあら〜」ンゴゴゴゴ

春香「こ、小鳥さん、スタドリでも飲んで落ち着いて…」

小鳥「いただくわ」グイッ

春香「は、早いッ!刹那呑み切り…!?」

〜また翌日〜

春香「おはようございます!」

小鳥「春香ちゃん」クイックイッ

春香「あ、はいまたアレですね」


春香・小鳥「」ソーッ

雪歩「」ブツブツ

春香「今日は雪歩が何かゲームをしているんですか?私にはパソコンに向き合って何か言ってるようにしか」

雪歩「自分RESP@WNですぅ!」

P「逝くぞおおおおおおおおおおぉぉ!!!」

春香「」ビクッ

——昨日までの生き方を否定するだけじゃなくて
——これから進む道が見えてきた


雪歩「いやです!私決めたんです!」

P「直下掘りなんて止めろ!メリットもなければ危険なだけだ!」

雪歩「私はアイドルです。ドリラーです。ゲーマーです。ゆきぽです。安全性と効率を押し付けないでください」

P「もういい!勝手にしろ!」





——弱いだけの女より我慢とか背伸びしても
——カッコつけた自分が好きだから


雪歩「直下掘りをやってみたけど、ただ穴掘りを全ての極めるためにやってみたかっただけ」

雪歩「私、1人になっちゃった…でも!」

雪歩「クリーパーハカワイイデスヨModとスライムナノーModを導入しているから寂しくないです!」ドヤッ

雪歩「他にもModつくれないかなー」

雪歩「えーと、色、色…スケルトンは白だから…あ、このModはいらない…」

——今すぐ心のドアちょっと開いて
——旅に出てみたい気分


雪歩「最近はマイホームの改装や家庭菜園が捗ってますぅ!それと動物を焼いて貯蓄を作ったり…」

雪歩「…焼き歩ですぅ」ボソッ

雪歩「…………」

雪歩「あと昨日は狼で犬を克服しようと頑張ったんだっけ…」

雪歩「…………」

雪歩(何か物足りない…)




——ぼやぼやしてると大切なチャンス
——逃してしまいそう


雪歩「私と言えばやっぱり穴掘りっ!今日はマグマがあるところまで来ちゃいました」

雪歩「あ!スケルトン!」

雪歩「邪ッ!チェリアアアァッ!エキサイティングな家業をしているとこの娘を舐めないで欲しいです!」

——輝いたステージに立てば最高の気分を味わえる
——すべてが報われる瞬間いつまでも続け
——夢なら覚めないでいて


雪歩「やった、やりました!掘り当てましたダイアのステージ!」

雪歩「この上でならなんだってできる気がしますぅ!」

雪歩「苦手なダンスも!SPのオーディションで満点の貴音さんに勝つことも!」ツルッ




——大空を飛ぶ鳥のように翼を広げて羽ばたきたい
——どんなに遠くても行こう 憧れの世界
——夢だけでは終わらせたくない


雪歩(え…?ウソ、私落ちちゃった?)ヒューン

雪歩(ああ…これは驕っていた罰なんだきっと)ヒューン

雪歩(せっかく採ったダイアも一緒にマグマダイブなんて…)ヒューン

雪歩("大空を飛ぶ鳥のように翼を広げて羽ばたきたい"なぁ…なんて)ヒューン

P「雪歩マジ天使!」

スケルトン「落ちるのおせえ」

雪歩(…………)ヒューン

雪歩(…幻聴までしてきた)ヒヒーン


あ な た は 死 ん で し ま っ た !





〜雪歩イメージビデオ完〜

P「こういう方向性で雪歩を売り出したいのですが・・・」

社長「却下だ」




P「お、小鳥さんたちいたのか」

小鳥「ええ、見ていましたよ」

春香「全く何やっているんですか…」

P「最近、ゲームにハマってああいうのを思いついたんだ。でも、見ての通り没だ」

春香「ちなみにハマったのってどういうゲームなんですか?」

P「えーとな、アイドルを育成していくゲームでな、これに出てくる女の子がとてもカワイイんだ!」


おしまい

以上です

昔のゲームを思い出させるテキストという読んだ程度の認識しかなかったです
タメになります

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