かのん「甘えんぼスイッチ」恋「そんなのありませんっ」 (32)

恋「……、……」カリカリ
かのん「……恋ちゃーん」
恋「どうしました?」
かのん「そろそろ終わりにしない?」
恋「ですが、まだ残っていますので……」
かのん「全部するつもりなの?それ来週提出じゃん」
恋「はい。早めに終わらせておきたいので」
かのん「でもさぁ……んー……」
恋「……なんですか?」
かのん「せっかく二人きりなのにさー、なんか違うなーって思うんだけど」

恋「二人で課題を終わらせようと言ったのは、かのんさんではありませんでしたか?」
かのん「そうなんだけど……なにも来週提出の課題にまで手をつけることないでしょー」
恋「そうでしょうか?こういうのは早めにする方が後々楽ですし、授業内容の復習にもなります」
かのん「真面目だなぁ……でももう2時間くらいやってない?」
恋「そうですね」
かのん「むぅー……」

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かのん「ねーえー、休憩しようよー。退屈だよー、疲れちゃうよー」グイグイ
恋「どうしてかのんさんが駄々を捏ねているんですか……」
かのん「だって恋ちゃん、私が終わってからもずっと新しいのやってるんだもん」
かのん「せっかく二人きりなのに、寂しいよ……」
恋「……はぁ。分かりました」

恋「今進めている分で終わりにしますから。もう少しだけ待ってて下さい」
かのん「……ほんと?」
恋「はい」
かのん「やっぱりこれもとか言って、続きやらない?」
恋「しませんよ」
かのん「そういえば忘れてたとか言って、教科書出して復習始めたりしない?」
恋「しませんって」
かのん「今日やらない課題の代わりにとか言って、予習始めたりしない?」
恋「どれだけ信用ないんですか」

かのん「じゃあ証拠出してよ、しょーこ」
恋「ないですよ、そんなの……」
かのん「むぅーっ」
恋「……もう、仕方ないですね」クイ
かのん「わ……」
恋「んっ……」

恋「……ぷぁ。これで終わるまで大人しく待っててください」
かのん「……ん」ギュ
恋「……どうしてくっつくんですか。構いませんけど」

恋「ふぅ」
かのん「終わった?」パアア
恋「何回目ですか、それ……今終わりましたよ」
かのん「やたっ。ね、こっち来てこっち」
恋「わ、もう。引っ張らないでくださいっ」

恋「いきなりベッドに引っ張って来なくてもいいじゃないですか」
かのん「ここなら、思う存分恋ちゃんとくっつけるから」
恋「先程までは思う存分くっつけていなかったと」
かのん「うん」ナデナデ
恋「そうですか……ってどうしたんですか、急に頭を撫でて」

かのん「んー?これはね、恋ちゃんおつかれさまーって意味」
恋「なる、ほど……?ありがとうございます」
かのん「もっと撫でてあげるね」
恋「ん……」

かのん「ちょっと、力抜けてきた?」
恋「どう、でしょうか」
かのん「抜けてきてるねー。あともうちょっとかな」
恋「何がもうちょっとなんです?」
かのん「恋ちゃんが甘えんぼさんになるまで」
恋「そんなすぐにはなりませんよ」
かのん「なるなる。私知ってるよ、恋ちゃんの甘えんぼスイッチ」

恋「甘えんぼスイッチって、なんですかそれ」
かのん「恋ちゃんが甘えんぼさんになるスイッチ」
恋「そのままですね」
かのん「うん。でも、本当だから」スル…
恋「ってちょっと、服の中に手を入れないで……っ」
かのん「ふふ。こうやって、直に優しく撫でてあげるの」
恋「んぅ……」モジ…

かのん「こうしてるとね?ちょっとずつ、ちょっとずつ……ほら、目がとろんってしてきた」
恋「ん……なってませんから……」
かのん「なってるなってる。あとそんなに身体擦り付けたらくすぐったいよー」
恋「違いますっ、これは……かのんさんが触るから……」
かのん「そうだねー、私のせいだねー。そのまま、こうやって……ほら」

恋「ん……えっち、です……っ」
かのん「えっちじゃないよ、頭と背中撫でてるだけ。……ね、こっち見て?」
恋「……っ」フイッ
かのん「あ、そういうことしちゃうんだ?……だったら私も、徹底的にやっちゃうんだから」サワサワ
恋「ひゃ……っ、もうっ。やめ……」
かのん「くすぐったいねー。かわいい?」

恋「はぁ、ふぅ……」クタ…
かのん「大丈夫?」
恋「全然大丈夫じゃない、ですよ……ふー……」
かのん「そっか。でもさ、気付いてる?恋ちゃん、さっきから私のことぎゅーってしてるんだけど」
恋「え……っ、あっ」
かのん「……ホントに気付いてなかったんだ。必死だったもんね」
恋「こ、これは違うんですっ。その……」
かのん「なら、離れてみる?」
恋「ぅ……えっ、と……」

かのん「ごめんごめん、いいよ離れなくて。ほら、ぎゅーっと」ギュ
恋「ぁ……」
かのん「恋ちゃんはかわいいね、頑張り屋さんだね。もーっと甘えてくれてもいいんだよ?」
恋「……ん」
かのん「……ふふ、そうそう。好きなだけ甘えてくれていいからねー」

かのん「でもほら、あったでしょ?甘えんぼスイッチ」
恋「……ずるいです。こんなことされたら……甘えたく、なってしまうではありませんか」
かのん「ずるくてごめんねー。ほら、よーしよし」ナデナデ
恋「んぅ……」ギュー

かのん「あ、そうだ。喉渇かない?」
恋「……少し」
かのん「何か淹れてこようか。紅茶でいい?」
恋「やです」
かのん「ん、珍しいね。コーヒーとかカフェオレとかの気分?それとも……」
恋「そうじゃなくて」
かのん「……あー、そういう」
恋「はい」ギュー
かのん「そっかぁ。でも、起き上がらないと飲み物も準備できないよ?」
恋「そうですね」スリスリ
かのん「喉渇いてるのに飲まないのも良くないからさ、起きて淹れて来ようと思うんだけど」
恋「やです。ダメですっ」
かのん「ダメかぁ」

恋「そもそも、かのんさんが悪いんですからね。私をこんな甘えんぼにしたんですから」
かのん「そうだねー。うーん、どうしようかなぁ」
恋「このまま私を甘えさせてくれればいいんですっ」
かのん「それもそっか」ナデナデ
恋「……むふー?」

かのん「んー」ナデ…
恋「ん……」スリスリ
かのん「わ、すごい。もうとろとろ」
恋「変な言い方しないでください……」
かのん「でも本当じゃん。目にハート見えるよ、ハート」
恋「見間違いでは?」
かのん「ほんとだって。なんなら写真撮っておきたいくらい」
恋「……それはやめてください」
かのん「ちぇ。かわいいのになぁ」
恋「……。写真なんかなくても、本物を見ればいいじゃないですか」
かのん「撮っておけばいつでも見れるかなーって」
恋「写真に残さなくてもいいくらい、見飽きるまで甘やかしてくれればいいんですっ」
かのん「……もー、かわいいんだから」ナデナデ
恋「むふーっ♪」

かのん「まぁでも、そろそろ限界かな。よっ……と」
恋「わわっ」
かのん「ほら、行くよー。しっかり捕まっててね」
恋「でも、この体勢は……っ」
かのん「だって離れるのいやなんでしょー?おんぶしててあげるからほら、キッチンまで行くよー」
恋「……はい?」コテン

恋「うぅー……絶対変な目で見られました……」
かのん「あはは、ありあとお母さん、目丸くしてたね」
恋「いるならいると教えてくださいよぉ……どうしてこんな恥ずかしい目に……っ」
かのん「だって恋ちゃんが離れようとしなかったんだもーん」

かのん「それよりほら。紅茶、淹れて来たけど」
恋「はい……」ギュー
かのん「座らなきゃ飲めないけど、どうしよっか」
恋「……、……」
かのん「おっと、すごく真剣に考えてる」
恋「……座るので、かのんさんがぎゅってしててください」
かのん「はーい、分かりましたよーっと」ポスッ

かのん「ほら、ぎゅーっと。でも飲みにくくない?」
恋「これでいいんですっ」
かのん「そっかぁ。……どう?美味しい?」
恋「……はいっ」
かのん「良かった。……恋ちゃんの好みの味、段々覚えてきたと思うんだよね」
恋「……確かに最近、少し味が似てきたと思ってはいましたが」
かのん「恋ちゃんのお家にお邪魔したときにね、色々教えてもらってるんだー」

恋「そんなことが……へ、変なことは聞いてないですよね?」
かのん「変って?」
恋「そ、それは……幼少期の話、とか」
かのん「……、どうだったかな」メソラシ
恋「絶対聞いてるじゃないですか!」
かのん「わー、冗談冗談。……いや聞いたのは聞いたけど、たぶん恋ちゃんが思ってるようなことは聞いてないよ」
恋「……信じていいのでしょうか」
かのん「だいじょーぶ、たぶん私嘘つかない」
恋「本当ですか?」
かのん「うん。きっと……おそらく、めいびー」
恋「はぁ、物凄く不安です……帰ったら何を話したのか聞いてみなくては」
かのん「……でも、ちょっと気になるなぁ。幼少期の恋ちゃんの恥ずかしエピソード」
恋「ダメですからねっ」
かのん「あはは、わかってるって」

かのん「ところで、そろそろ私も飲みたいんだけど」ギュー
恋「だめです」
かのん「えぇー。……なら、今度は恋ちゃんがぎゅーってしてよ」
恋「……それなら」ギュ
かのん「ん。……、……あ、今日のは上手く出来てるかも」
恋「そうなんですか」
かのん「うん。恋ちゃんに飲んでもらうためだから……かな」ナデナデ
恋「……もう。すぐそうやって格好良いことを言うんですから」

かのん「あはは。確かに、今のはちょっと格好付けちゃったかな」
かのん「……でも、本当だよ?恋ちゃんが美味しいって言ってくれるとね、頑張って良かったって思えるんだ。また一歩、近付けたんだなって」
恋「……そうですか」フイ
かのん「あ、照れてる。ね、こっち向いてよー」
恋「絶対イヤですっ」
かのん「恋ちゃんのかわいい顔がみたいなー?」
恋「私は見せたくありませんっ」
かのん「ちぇー」

恋「……」コト
かのん「……」ナデナデ
恋「……、なんですか」フイ
かのん「飲んでる時に撫でたら危ないかなーって」
恋「そういうことではなくてですねっ」
かのん「イヤになっちゃった?」
恋「それは……違います、けど」

かのん「ねぇ……やっぱり、お顔見せてよ」
恋「……っ」
かのん「私の想像通りならさ、多分すっごくかわいい表情だと思うんだけど」
恋「イヤです……絶対変な顔してます、かのんさんには見せられません」
かのん「そうかな?私はかわいいと思うけどなぁ」
恋「……」

恋「……信じても、いいですか」
かのん「うん。結構自信あるよ」
恋「ちゃんとかわいいって、言ってくれますか」
かのん「お顔見せてくれたら、きっと自然に言っちゃうだろうなぁ」
恋「……目、瞑っててください」
かのん「……うん。これでいいかな」
恋「私が良いって言うまで、絶対そのままですからね……」

恋「……、っ」ギュ
恋「目……開けても、いい……ですよ」
かのん「うん……」

恋「……~~っ」
かのん「……ふふ、やっぱり。とってもかわいい顔してる」
恋「ほ、本当……ですか」
かのん「うん、ほんと。……かわいいよ、恋ちゃん」ナデ…

恋「すごく……ものすっごく、恥ずかしいですけど……」
恋「……かのんさんがかわいいって言ってくれるなら……いいかなって、思えます」
かのん「……、……」
恋「かのんさんが私のことをかわいいって、すきって言ってくれるたびに……胸がぽかぽかってするんです。他のことなんてどうでもよくなってしまうくらい、嬉しくて……」
恋「あなたがそう言ってくれるだけで、私……なんでも出来る気がするんです」

かのん「な、なんでもは言いすぎじゃない?」
恋「本当、ですよ?私は、かのんさんのためならきっと……なんでもしますよ」
かのん「……、……」
恋「だから……放っておいたら、何しちゃうか分からないんですからね」
かのん「……ふふ、そうだね」

恋「かのんさんは……こんな私は、イヤですか?」
かのん「ううん、そんなことないよ。むしろ……こんなに私のことがすきなんだって分かって、ちょっと安心した」
恋「今までは、伝わっていませんでしたか?」
かのん「ちゃんと伝わってるよー。でも恋ちゃんってば、あまり声に出して言ってくれないから」
恋「……もっと声に出して言うようにした方が、かのんさんは嬉しいですか?」
かのん「んー?うーん……確かに、その方が嬉しいけど」
恋「そう、ですか」

恋「……、……」
恋「……すき、ですよ」コソ
かのん「っっっ」
恋「……どうかしましたか?今、身体がびくっと跳ねましたが」
かのん「い、いきなり耳元で囁かれたから、びっくりしちゃって。でも、どうして突然?」
恋「もっと普段から伝えるようにしようかな、と」
かのん「……ちゃんと分かってるから、無理はしなくていいからね?」
恋「いえ。考えてみれば、私だけ伝えていないのは不公平だったかもしれませんから」
恋「これからは、きちんと伝えるようにしますね?」
かのん「そ、そっか」

恋「……。もしかして、照れてます?」
かのん「……そんなこと、ないし」
恋「ふふ。かのんさんも、そんな顔をするんですね」
かのん「っ……あーもう、調子狂うなぁ……」フイ
恋「いつもからかってくる仕返しですっ」

かのん「れ、恋ちゃんをそんな子に育てた覚えはないよっ」
恋「そうですか、それなら……これから私のこと、かのんさん好みに育ててくださいね?」
かのん「もう何言っても反撃されるぅ……」プシュー
恋「……ふふ。もちろん、イヤならやめますよ?」
かのん「……、分かってるくせに……恋ちゃんのいじわる」
恋「誰に似たんでしょうかね?」
かのん「もぉー……もぉーっ!」グイッ
恋「きゃっ……♪」

かのん「そんないじわるばかり言う子は、こうしちゃうんだからっ」
恋「!?んぅ……!」
かのん「ん……っ」

かのん「……ぷは。わかった?」
恋「はぁ、ふぅ……何が、ですか?」
かのん「からかうのきーんーしっ」
恋「……んー」
恋「……、……イヤです……?」
かのん「んなっ……!?」
恋「なーんて、いじわるばかり言う子はどうなっちゃうんです?」
かのん「……ふーん。ふぅーん……」
恋「またさっきみたいに……ひゃっ!?」ポスッ
かのん「んっ……ちゅ……」
恋「ん……今度は首、ですか……?」

かのん「ちゅ、ちゅ……んー……」
恋「……唇はここ、ですよ……?」

かのん「んちゅ……」
恋「ん……はぁ、はぁ……かのんさぁん……」
かのん「……ぷは。なぁに?」
恋「唇に、しないんですか……?」
かのん「そうだねー……ん……」
恋「ひゃ……んぅ……」

かのん「ちゅ……」
恋「ん……はー、はー……うぅ……」
かのん「……そんな顔して、どうしたの?」
恋「だってぇ……」
かのん「だってもなにもなーいっ。ん……」
恋「あ、ま、待ってっ、待ってくださいっ」

恋「も、もういじわる言いませんからっ。だから……」
恋「唇に、ください……お願いっ……!」

かのん「……ふふ、よく言えました。えらいえらい」ナデナデ
恋「はぅ……」
かのん「そうだなー……ちょっとお耳触るね?」
恋「んー……」
かのん「こうして耳を塞ぎながら……ってなーに唇差し出してるの」
恋「ん、ん」
かのん「あ、そっか。耳塞いでるから聞こえてないのか……そんなに急かさなくても、今してあげるってば」
かのん「……ん、ちゅ」
恋「!?」

かのん「……ぷぁ。どう?」
恋「ん……頭の中で、音が響いて……」
かのん「ね、いいでしょ」
恋「はぁ、はぁ……続き、早くぅ……さっきの、もう一回ください……」
かのん「すっかりとろけちゃって……わかってるってば。ほら、もう一回お耳触るよー……」
恋「んぅ……」

かのん「……恋ちゃーん?」
恋「んふー……」スリスリ
かのん「わ、すごい顔。そんなに良かったの?」
恋「ん……すごく気持ち良かったです……?」
かのん「そ、そっか……」
恋「こんな感じで、ぐいっと近付けて……」
かのん「わわ……っ!?」
恋「んぅ……ちゅ……」

恋「……ぷぁ。こうやって、ずーっとキスしてくれるんです……はぁ、幸せ……?」
かのん「れ、恋ちゃん……?」
恋「かのんさぁん……」
かのん「な、なにかな……ひぁ……っ!?」
恋「ん、ちゅ……すき、ですよ……?んー……」
かのん「ま、待っ、んぅっ!?」
恋「ちゅ、ちゅ……かのんさん、すきぃ……」

かのん「す、すとっぷ、たんま、待って恋ちゃん」
恋「……むぅ、なぜ止めるんですか……?」
かのん「いや、その……ね?いきなり来られると、その……えっと……!」
恋「いじわるなのは、この手ですか……?」
かのん「そういう意味じゃな……ひぅ!?」
恋「ん、ちゅ……」
かのん(て、手のひらに直接……っ)

恋「どうしてダメなんですか……?」
かのん「ほんと、まって……んぅ……!」
恋「ちゅ……私は、こんなにもかのんさんがすきなのに……」
かのん「だ、め……っ」
恋「まだ、伝え足りませんでしたか……?もっと伝えれば、いじわるしないでいてくれますか……?」

恋「……やっと手、よけてくれましたぁ……?」スル…
かのん「さっきからほんと、やば……ひぁっ!?」
恋「んー……ふふ……かのんさん、すきですよー……」サワサワ
かのん「ひゃんっ!?どこに手入れて……」
恋「かのんさんだって、してくれたではありませんか?こうやって頭を撫でながら、背中に手を……」ツツー…
かのん「し、してないしてない!こんな手つき……ひぅ……!」
恋「……でも、これではかのんさんをぎゅっとできません……。あ、手を貸してくださいっ。こうして……」

恋「できましたっ。手を繋いでいれば、代わりにこちらをぎゅっとしていられますね……?」キュ…
かのん「な……」
恋「ぎゅっとしていたら、伝わりますか……?私の気持ち、伝わっていますか?」スリ…サワサワ…
かのん「ひ、ぁ……」
かのん(さ、さっきから何なの……!?いつの間にか脚も絡み付いてるし……!)
恋「ふふ……?」コショ、コショ…
かのん(繋いだ手だって、時折指先でくすぐってくるし……これ、全部無意識なの……!?)
かのん(もう片方の手で早く振り解かなきゃ、やばいっ。でも……)
恋「すき。すーきっ。……かのんさん、すき……?」
かのん(さっきから、身体も手も全然動かせない……っ。動いて、動いてよ……!)

恋「かのんさん、かのんさーん……?」
かのん「っ……」フイ
恋「……あ、目を閉じるなんてズルいですっ」
かのん「だって……!」
恋「ほら、早く目を開けて……もっと私を見てください」
かのん「んぅ……っ」
恋「……おねがい?」キュ…
かのん「~~っ」

恋「……ふふ。かのんさんと目が合っていると……はぁ、とっても幸せです……?」
かのん「ほんと……も、だめ……」
恋「……まだ、そんないじわるを言うんですか……?何か、違うことを考えていませんか……?」
かのん「ちが……んんっ……」
恋「ん、ちゅ……そんなの、ダメですっ。私のことだけ考えて、私のことで頭をいっぱいにしていてください……?」ギュ
かのん「ふぁ……れん、ちゃ……っ」

恋「ねぇ、かのんさん……?」ジィ…
かのん「ぁ……ぁ……」

恋「……だーいすき……です?」
かのん「~~……っ」

恋「……かのんさん?」
恋「……、眠ってしまいました……」
恋「ふふ。眠っていても、可愛らしい顔……はぁ、すき……すきです……?」
恋「あなたはどうして、そんなに私を魅了するのですか……?すきすぎて、もう何も考えられなくなってしまいます……」

恋「夢でも、私のことだけを考えて……私のことを見つめていてくださいね。約束ですよ」
恋「ずーっと手、繋いでますから。違うこと考えてたら、夢でもすぐに分かっちゃいますよ?」
恋「……ふふ。かのんさーん……かのんさーん……?」

恋「ぁ……、はい?私も、だいすきです……?」

無限に終わらないので終わり
例によってハートが?(半角はてな)になってるのは許して……

このSSまとめへのコメント

1 :  MilitaryGirl   2022年04月20日 (水) 20:17:28   ID: S:jDMALf

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2 :  MilitaryGirl   2022年04月20日 (水) 21:01:16   ID: S:VptK8c

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