【閲覧注意】[ウマ娘]勝てないダイワスカーレット (30)

こんにちは、ロボトミー手術で人格の変化を観察したい1です。
今回は閲覧注意貼ったので見たくない方はここでブラウザバックを推奨させて頂きます。
それでも良い方はssをお楽しみください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1628032416

私にはトレーナーがいない



昔はいた



優しいトレーナーだった



私がわがままを言っても怒らなかった



間違ったことをしたら流石に怒ってくれた



まるで父親のような人だった




だけど居なくなってしまった


ほんのささいなことだった



私がいけなかった



私が音をあげてあんなことを言わなければトレーナーは側にいてくれた



私が悪かった

私はトレーナーを探しにいこうにも探しにいけなかった



レースや私の走りを待っているファンがいたからだ



私は代理のトレーナーを探した

しかし見つからない



見つからない



見つからない



見つからない

私はトレーナーを探すことを辞めて次のレースに向けてトレーニングに専念することにした







しかしうまく行かない



計画がうまく練れないからだ



自分のペースでやってもうまくいかない



失敗してしまう

うまくいかないのがトレーニングだけなら良かった







レースもうまく行かなかった



自分の実力を把握できず1着を取れない



私がレースに出るたびに黒星がついていく



私は気が狂いそうになっていた

ウマ娘の記事では散々に書かれる



友人たちには少し距離を置かれる



うまくいかないいかないいかない

すみません、着いたので落ちます。
また後で再開させて頂きます。

確かにそうかもしれません。
ただ私は私とかわいい子を精神的に追い詰めたいだけなのでその可能性はあるかもしれません

再開します

そうだうまくいくようにしよう



トレーナーくん(ダンボール)を作った



トレーニングをうまくいかせた



黒星をすべて塗りつぶした



私の書かれた記事をすべて裂いた



友人を作った(ダンボール)







ああ、全てがうまくいくってこんなに気持ちの良いことなんだ

きもちいいきこちきいきこちいきいっっき

夢は醒めた



ダンボールを裂いて燃やした



トレーニングをやめた



紙屑を燃やした

私は夜の学園を徘徊した



さまようように同じところを何度も徘徊した








気づけば私は泣いていた



どうしてこんなことになったのだろうと



本当は何がいけなかったのかわかってる



だけどそのことを認めたら気が狂いそうになる



本当に自分がいやだ

いつの間にか私は三女神様の像の前にいた



ぼーっと眺めていると声が聞こえた





このままでいいのか、と



このまま何もせずに虚ろに過ごしていいのか、と



夢から目をそむけてよいのか、と




嫌だ



私は戻りたくない



あんなのは嫌だ



夢を叶えたい



私は勝ちたい



私は1番になりたい





たとえその道が険しくとも私は1番になりたい





そう願ったとき私の視界は真っ黒に染まった

真っ暗な世界が私を包んでいる



私がそれを意識した瞬間、私の左右を白い光が駆け抜け、光へと走り去った



私はそれを追いかけて真っ白な光に包まれた

「…い、おーい、スカーレット、ダイワスカーレットさん?」



スカーレット「…ウオッカ?」



ウオッカ「おいおいしっかりしてくれよー今日入学式だろ?」



スカーレット「え?」



ウオッカ「本当に大丈夫か?お前昨日“明日が待ち遠しいわ”なんてメッセージ1日中送りつけてきてたじゃねえか、おかげて寝不足だぜ」



スカーレット「え?え、ええそうね送りつけてたわね」



ウオッカ「まあ、寝不足で頭でも働かないなら保健室まで連れてくぞ?」



スカーレット「いえ、大丈夫よ、それより早く教室へ行きましょう」スタスタ



ウオッカ「お、おお?分かった、遅れたら困るしな」スタスタ

私はなんで入学式のことを忘れていたんだろう



どうして私の心はこんなにも悲しい気持ちになっているのだろう



分からない



それより誰よりも早く、1番にトレーニングを始めて1番を取らなくちゃ



















1番を取らなくちゃ




ここまでご愛読ありがとうございました。
時が戻っても記憶までは引き継げないですよね。

分かりにくかったかもしれないので解説をします。
トレーナーとの言い争いでスカーレットのもとからトレーナーは去ってしまった。
ウマ娘にトレーナーができるはずもなく多業務で病んでしまう。

こんな体験二度としたくないですね。
お疲れ様でした。

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