碇ゲンドウ「水を」冬月コウゾウ「お前は私のおしっこを飲むつもりか?」 (16)

本作品には性転換要素が含まれています。
苦手な方は、くれぐれもご注意ください。
それでは以下、本編です。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1617279682

14年前、世界は破滅の危機を迎えました。

ZEELEと名乗る謎の秘密結社並びに、日本NELV本部司令の碇ゲンドウが結託、共謀して世界中の人間はL.C.Lに還元されそうになりました。

その危機を防いだのが、碇ゲンドウの一人息子である碇シンジくんでした。

しかし、その代償は大きく、彼の活躍を利用したゲンドウさんの企みもあり、世界のほとんどはコアと呼ばれる赤い大地へと変わり果ててしまいました。

14年ぶりに初号機の中から生還したシンジくんは、その時のことをこう語ります。

「あの時は綾波を助けることに夢中で、もう世界がどうなってもいいやってそう思って、ミサトさんにも行きなさいって後押しされたから、これで良いんだって納得したんだ」

そんな親子揃って自分勝手な彼らに腹を立てて、詐欺の被害に遭った元NELV関係者たちはWILLEと呼ばれる組織を立ち上げ、未だにコソコソと暗躍する碇ゲンドウを懲らしめるべく、戦いを繰り広げておりました。

さて、打倒ゲンドウを目標に戦艦まで空中に飛ばして追い縋ったWILLEメンバーですが、結局それもゲンドウの罠で、再び世界は破滅の危機に陥ってしまいます。

「碇くん、こっち」

大好きな綾波レイのそっくりさんにほいほい付いていってしまったシンジくんが、抜いてはいけない槍を抜いてしまったのです。

その時のことについて彼は思い出したくないようで時折ゲロを吐きながらこう話します。

「なんだよこれっていうのが第一印象で、カヲルくんも爆散しちゃうし、ひとりになってようやく、僕のせいなんだって理解した」

ようやく罪の意識が芽生えた息子とは裏腹に、父親のゲンドウさんは反省の色が見られず、自らの私利私欲のために邁進します。

そんなゲンドウさんについて、世話役の冬月コウゾウ氏は溜息混じりにこう語ります。

「奴は学生時代からどうしようもない生徒でね。ユイくんと出会ってからは幾分マシになったんだが、コロッと逝ってしまったものだから余計に手が付けられなくなってしまった。なので、最終的にどこまで堕ちるのかを特等席で見物させて貰うことにした」

この師あってこの教え子ありとはよく言ったもので、何だかんだ言いつつもノリノリな大学教授とゲンドウさんは仲良く世界の果てを目指して突き進みました。

そんなこんなでまたもや危機に陥った世界はWILLEに所属する美少女(?)パイロット両名の奮闘と、シンジくんの背中をつい後押ししてしまって責任を感じている葛城ミサト艦長率いる空中戦艦・ヴンダーに搭乗するクルーたちの貢献によって破滅は回避されました。

「ちょっち、やばかったわね」

そう語るのは艦長である葛城ミサトさんで、傍らで副長たる赤城リツコさんも頷きます。

「髪、切りすぎたかしら」

さらにブリッジの平均年齢の引き下げに貢献する北上ミドリちゃんもこう重ねます。

「やば。なんか急に疫病神のこと可愛く見えてきたんですケド。恋よこれ! 絶対、恋!」

やはり桃色髪=メインヒロインの法則は崩すことが出来ずに、メソメソするシンジくんに惹かれ始めてしまったようですね。

そんな同室のミドリちゃんを見て、鈴原サクラ少尉が決心を固めました。

「こりゃあかんわ。やっぱ碇さんの股間の槍を引っこ抜いとかな、被害が拡大する一方や。戻ってきたら去勢しときますからね」

根本的な解決策を見つけてしまった彼女は、その言葉通り、ノコノコ帰ってきたシンジくんの股間の槍を引っこ抜いて去勢しました。

「僕の槍はどこ!?」

突然女の子になってしまった碇シンジくん改めシンちゃん ♀に同情する者は1人もおりません。日向マコトが厳しい現実を告げます。

「去勢は結果だ。そしてそれは君の責任だ」
「支持します」

ちゃっかり長良スミレさんも支持しました。

「これだから、成りたての若い女は」

吐き捨てるようにそう言いつつも、伊吹マヤちゃんの口の端からは涎が垂れています。
貞操の危機を感じた碇シンジくん改め、仮称・シンちゃんは空中戦艦から下船して、第三村で暮らすことを決意しました。

「なんや、シンジ。女になってもうたんか。そんならちょっとワシにパンツ見せい」
「やめてよトウジおじちゃん!」

すっかりおっさんと成り果てたトウジおじちゃんのセクハラに苛まれながらも、シンちゃんは女の子として第三村唯一の居酒屋の看板娘として慎ましく暮らしておりました。

「その辺にしておけよ、トウジ」
「ケンスケ兄さん!」
「チッ。大将のお出ましやないか」

颯爽と現れたケンスケ兄さんがシンちゃんとトウジおじちゃんを遠ざけてくれました。
紳士でカッコいいケンスケ兄さんですが、残念ながら彼には既に彼女が存在しています。

「ガキシンジ。ケンケンにお酌しなさいよ」
「アスカだってまだツルツルの癖に」
「アタシは体毛が薄いだけよっ!!」

恐れ多くも第三村の大将であるケンスケ兄さんのことをケンケンと呼べるのはこの世に式波・アスカ・ラングレーだけで、彼女はシンちゃんのことをいつもいじめていました。

「またレーションを無理矢理食わされたいわけ? 言うこと聞かないとまたやるから」
「わ、わかったよ。はい、ケンスケ兄さん」
「悪いね、碇。式波は自分より碇のほうが可愛くなったから、ちょっと拗ねてるんだ」
「違うわよ! ていうかバカシンジのこと可愛いなんて言わないで! 私だけを見て!!」

そんなこんなで今日も場末の酒場は大繁盛。
忙しさにてんてこまいになりながらも、シンちゃんがあたふた業務をこなしていると、カランコロンと来客がやってきました。

「いらっしゃいませ~」
「碇くん、居る?」
「綾波? どうしたの、珍しいね」
「今日は碇くんとポカポカしたくて」

髪の毛が伸びて意外と癖毛なのが判明したもじゃもじゃな綾波レイちゃんが、村での畑仕事を終えて、ポカポカしにやって来ました。

「はい、どうぞ」
「んっ……ポカポカする」

枡一杯に注いだポン酒を一気飲みしたもじゃもじゃな綾波レイちゃんは、すぐに酔いが回ってポカポカしてきました。かわいいです。

「綾波、そろそろ髪切ったら?」
「嫌なの」
「なんで?」
「髪には煩悩が宿るから、切ったらまた空っぽになるのが怖いの。寝る前に碇くんのこと考えてポカポカ出来なくなると困るの」

酔っ払ったレイちゃんはそんな際どい発言をしてシンちゃんまで思わずポカポカしてしまうところでしたが、また新たなお客さんが来てその流れをぶっ壊します。

「だーれだ?」
「……胸の大きいやらしい女」
「だーいせーかい!」

自己主張の強いふたつのメロンを胸部に仕込んだ真希波・マリ・イラストリアスに逆セクハラを受けたシンちゃんは、彼女の爆乳と自分の貧相な貧乳との歴然とした差を突きつけられてしょんぼり落ち込んでしまいました。

「んん? どしたどした。泣いているのかにゃ? ほれほれ、お姉さんに相談してみ?」
「ど、どうしたら胸が大きくなりますか?」
「それはもちろん、揉んで育て……」
「やめろ、コネメガネ! おかしなこと吹き込んで、バカシンジがこれ以上バカになったらどうすんのよ!?」

シンちゃんを誑かす寸前で、ツルツルアスカちゃんが淫乱マリをぴっぺがしました。
しかし、時既に遅く、聞き耳を立てていたレイちゃんが自分の胸を揉み始めています。

「えこひいき! こんなところで胸揉むな!」
「どこならいいの?」
「えっと……お風呂場とか、ベッドとか?」
「ほほーう? 姫も努力してんじゃーん」
「うるさいコネメガネ! もぎ取るわよ!」

3名の美少女(?)パイロットたちに挟まれながらも、シンちゃんはわりと楽しそうです。
一時は去勢した鈴原サクラ少尉のことを恨んだりもしましたが、術後の経過は良好です。

「アンタも少しは飲みなさいよ」
「ぼ、僕は店員だから……」
「アタシの酒が飲めないっての?」
「じゃあ、一杯だけ」

なんだかんだ言っても優しいアスカちゃんの手酌でお酒を飲まされると、シンちゃんはすぐに顔が赤くなって、ポカポカしてきます。
お酒っていいな。お酒って楽しいなと、シンちゃんは思いました。つい飲みすぎました。

「おえっ! おろろろろろろろろろろっ!」
「たく、だらしないわね」
「だってアスカが次々お酒を注ぐから!」
「なによ! アタシのせいだっての!?」

おトイレに駆け込んで盛大にぶちまけたシンちゃんの背中を乱暴にぶっ叩きながら、優しいアスカちゃんは介抱してくれました。

心配して様子を見に来たマリが、便器とお友達になったシンちゃんの耳元で囁きます。

「大丈夫? お姉さんの部屋来る?」
「淫行禁止!」

潔癖なアスカが両手でバッテンを作ると、マリはやれやれと首を振ってこう提案します。

「ようし。それなら今夜はみんなまとめてあっしが面倒見てやろう。ハラハラドキドキ・パジャマ・パーリーと洒落込むにゃん」

というわけで、アスカ、レイ、シンジ、マリのエヴァパイロットたちは酒場から脱出して、何が起こるかわからないハラハラドキドキ・パジャマ・パーティーが始まりました。

「ありゃ? ダボダボだね」
「いえ、ありがとうございます」

マリさんのパジャマ・コレクションの中から選び抜いたオーソドックスなパジャマに袖を通したシンちゃんはくんくん袖をかいで首を傾げました。

「なんか不思議な匂いがする」
「実はそれ着て昨夜ひとりで盛っちゃって」
「そんなもん着せるな!」

憤慨したのはまるで着ぐるみのような上下繋ぎのパジャマを着たアスカちゃんです。
猫耳のように尖ったフードがかわいいです。

「碇くん、私のと、取り替える?」
「い、いいよ! いいから脱がないで!?」

ふわふわのベビードールに身を包んだレイちゃんが脱ぎ始めるのを必死で止めようとするシンちゃんでしたが、そんな懸命な努力を横目にマリさんがパンツ一丁となっています。

「マ、マリさん!?」
「え? ああ、ごめんねー。私ってば、パンイチじゃないと寝れなくってさ。ま、お布団被ればへーきへーき。はい、いらっしゃい」

パジャマ・コレクションを貯蔵していて、昨夜はシンちゃんが着ているパジャマを着て盛っていたという証言と若干の食い違いがありますが、カモーンと手招きされて、まるで夢遊病患者のような足取りでシンちゃんはマリさんと同衾しました。
そしてすかさずマリさんは両手両足でシンちゃんを逃がさないように取り押さえます。

「マ、マリさん、くっつきすぎ」
「だって君、良い匂いがするんだもん」

シンちゃんは先程ゲロしたばかりなので良い匂いなどするわけありませんが、マリさんは離そうとしません。すると、ふわふわベビードールを着たもじゃもじゃレイちゃんも潜り込んで、背中にぴったりとくっつきました。

「ポカポカするね」
「う、うん……」
「ふん。どいつもこいつも子供じゃないんだから、ひとりで寝れるようになりなさいよ」

なんとも仲の良い3人でしたが、ぼっちが当たり前のアスカちゃんは素直になれません。
本当は自分もみんなに抱きつきたいのですが、拒絶されるのが怖くて切り出せません。

「ほらワンコちゃん。君の出番だよ」

マリさんに促されてシンちゃんは誘います。

「大丈夫だよ、アスカ。たとえどんなにツルツルでも、僕らは笑ったりしないから」
「死ねっ!!」
「あがっ!?」

布団の上から強烈なボディ・ブローをお見舞いされて、シンちゃんはまた便器とお友達になってしまいました。自業自得ですね。

「うう……酷い目に遭ったって……寝てるし」

シンちゃんが胃液まで吐き出して部屋に戻ると、みんなすやすや寝息を立てていました。
かけたまま寝ているマリさんの眼鏡を外してあげて、シンちゃんはこっそりと囁きます。

「可愛いよ」
「洒落臭い」

寝たふりしていたマリさんに驚いてシンちゃんは今は無き玉が縮む思いを経験しました。

「お、起きてたの!?」
「シッ。姫たちが起きる」

騒ぐシンちゃんを嗜めつつ、ニヤニヤしているマリさんは意地悪くこう命じます。

「可愛いって、もっかい言って」
「や、やだよ……恥ずかしいし」
「あじゃぱーになりたいのかにゃ?」

あじゃぱーってなんだと、死語どころか化石みたいな言語に戸惑いつつ、本能的にあじゃぱーにだけはなってはいけないと察したシンちゃんは、意を決して再び囁きました。

「可愛いよ」
「にゃはー。君も相変わらず可愛いよ」
「な、なに言ってるんですか、もう」

困った人だと思いながら、自分は将来この人とどっかに行ってしまうのではないかと、シンちゃんはこの時、直感したそうです。

「……遅いな」
「そうだな」

一方その頃、ここは2ndインパクト爆心地。
よもや自分の息子が女の子となってしまっているとは露知らず、悪の親玉・碇ゲンドウと冬月コウゾウはWILLEが自分たちの元へ辿り着くのを今か今かと待ち構えておりました。

しかしその日、葛城ミサト艦長は長男を連れて夫である加持リョウジと共に畑仕事の真っ最中であり、髪を切りすぎた副長たる赤城リツコは新しいウィッグ選びに夢中でした。

「冬月」
「なんだね、碇」
「喉が渇いた」
「人を捨てた癖に喉が渇くとは滑稽だな」
「キリストとて、最期に喉の渇きを訴えた」
「そうだな」

人を捨てたゲンドウさんは、早くサングラスを外してみんながびっくりするところを見たくて仕方なかったのですが、誰も来なくて待ちくたびれてしまい、コウゾウさんに水を要求しました。

「水を」
「お前は私のおしっこを飲むつもりか?」

コア化したこの世界において自然界に存在する水は貴重で、再生水しか用意出来ません。
ゲンドウさんはコウゾウさんと2人きりで生活しているので必然的に水を飲もうとすればコウゾウさんのおしっこを浄化した再生水を飲むこととなります。えらいこっちゃです。

「かまわん」
「私が構う」

それでも水が飲みたいゲンドウさんと、自分のおしっこを飲ませたくないコウゾウさんとの攻防が始まりました。誰得なのでしょう。

「浄化されているならば何ら問題はない」
「しかし、碇。我々には心が存在する」
「まさか恐れているのか、冬月」
「どんな聖人でも、歳を食った教え子に尿を飲ませるのは抵抗があるに決まっている」

流石は元京大教授。完璧な正論ですね。

「碇。今のお前をユイくんが見たらどう思うか想像してみたまえ。きっと嘆くだろう」
「とうとう冬月先生にもオムツが必要となったのだと察して、涙ぐむかも知れないな」
「幸いにも私の括約筋はまだ無事だ」

初老と高齢者が何を言っているのかと思われるかも知れませんが、彼らは大真面目です。

「冬月、少し席を外す。あとは頼む」
「む。どこへ行く、碇」

突然席を立ったゲンドウさんを訝しむコウゾウさん。孤独な老人になりたくないのです。

「もう待てない。シンジを迎えにいく」
「待て。それはあまりに情けないだろう」
「冬月のおしっこを飲むよりはマシだ」
「いや、私のおしっこを飲むほうがマシだ」

焦れてこちらから乗り出そうとするゲンドウさんを、コウゾウさんは引き留め、仕方なく自分のおしっこを飲ませることにしました。

「お望みの再生水だ」

コトッと、紙コップが置かれました。
中には再生水が入っています。しかし、その原料はコウゾウさんのおしっこです。
口をつけるのにはなかなか勇気が必要です。

「馬鹿な。恐れているだと、この私が」

コップを掴んだ自らの指先が震えているのを見て、ゲンドウさんは戦慄しました。
そこには強固なATフィールドが展開されていて、ゲンドウさんの恐れを示しています。

「無論、私も怖い。悍ましいとすら思う」

ゲンドウさんと同じくコウゾウさんもATフィールドを展開していて、激しく衝突します。
しかし、それによってお互いの心の壁は中和され、相補性の巨大なうねりとなって、自らエネルギーの凝縮体へと変貌していきます。

「ユイ、どこだ! ユイ! どこにいる!?」

亡き妻を探し求めるゲンドウさんは、禁断の杯に口をつけて、それを飲み干しました。
すかさず、コウゾウさんが真実を告げます。

「言い忘れていたが、先日再生水を作る装置が故障してな。コップの中身は、原液だ」
「フハッ!」
「飲尿を仕組まれた大人たち、か」

ゲンドウさんの背中に翼が生えて、どこまでもどこまでも、高く高く昇っていきました。

「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

高らかに哄笑しながら昇天するゲンドウさんは薄れゆく意識の中で『忘れられない人」を見つけました。コウゾウさんも幻視します。

「ユイ……そこにいたのか」
「ユイくん。これで、いいんだな……?」

バシャッと2人して汚い汁となって、悪は滅びました。人知れず、紙コップを残して。
マリさんに添い寝されたシンちゃんは、微睡みの淵で父の死を感じて、静かに呟きます。

「大人になったね、父さん」

それを聞いたマリさんが、優しく頭を撫でてくれました。すると、瞼が重くなります。
目を閉じると、溜まっていた涙が溢れて、目尻を伝って、ゆっくりと流れ落ちました。

平和が訪れたエヴァが存在しない新世界で、第三村のみんなは明日をどう生きるのか。
ピンク髪のメインヒロインの運命や如何に。

次の回も~サービスサービスゥ!


【世界の中心でフハッを叫んだけもの】


FIN

このSSまとめへのコメント

1 :  MilitaryGirl   2022年04月20日 (水) 05:36:01   ID: S:zhR4Xc

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