【安価】異能戦【オリジナル】 (42)

皮肉にも同じだった。俺と俺の願いは全くもって同じだった。

──最初から全てを。

意識が白く塗りつぶされてすぐ、次の異能戦が始まった。



気がつくとそこは異空間だった。明らかにこれまでいた現実とは訳が違う世界が視界いっぱいに広がっていた。


主人公となる人物の
名前
容姿
>>2->>3から

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1545145229

黒鉄修也(くろがね しゅうや)
黒髪の長身の目つきが悪い男。ガタイはかなりいい

アキラ
片目眼帯、腕にも包帯の厨2病少年
とってもいい子

黒鉄修也(くろがね しゅうや)は高校生で、他の生徒と比べて頭一つ出るほどの長身だ。目つきが悪く体つきの威圧感もあるため、いわゆる不良のレッテルを貼られている。

修也「何だ……?」

ボタンを開けきった学ランの内側に春の心地よい風が過ぎる。
気がつくと小さな紙切れを握っていた。それにはある説明文が刻まれており、不思議なことに修也が読んだ文字は消えていった。

修也「『今からこの世界で異能を使った戦いをしてもらいます。生き残れば願いが叶います』」

修也「『あなたの異能は【──】です』?」

大切な部分は滲んでいて文字としての認識が困難だった。まるでいくつかの絵の具をぐちゃぐちゃに混ぜたようだ。
だが、修也は理解してしまう。己が身に宿った異能のあらましを。

修也「直接脳内に……【憑依〈ポゼッション〉】……?!」

脳が状況に追いつかず思考を巡らすことも出来ないが、年頃の好奇心もあってか落ち込むことはなかった。
唖然とする修也だったが、背後からの足音を聞き流すことはなかった。振り向くとそこには──。

名前
性格
容姿
異能など>>6

名前 井上京子(いのうえ きょうこ)
性格 元気いっぱいでコミュ力が高い優しい少女。多少天然が入っていて怖いもの知らず
容姿 橙色のロングヘアー。Fカップ
異能など 触れたものの時間を巻き戻す能力(戻す速度は急速にはできない)

何か変更することがあったら>>1の好きなように

京子「うわわっ、驚かせてごめん!」

修也が振り向くとそこには同い年くらいの少女がいた。反射的に動いたため目つきの鋭さを自分でも感じてしまう。発言とは裏腹に驚きを隠しきれてない彼女を見ると尚更だった。

修也「大丈夫だ。それよりあんた……」

京子「あたし井上京子! 今年から高校生なんだー!」

修也「……俺は黒鉄修也。今年から高2だ」

京子「修也君、あたしは京子でいいよ!」

京子の異能は【原初の手〈アナザー・ワン〉】。触れたものの時間を巻き戻す(厳密にはそのように再現する)異能である。

修也と京子は住宅街の端にいた。さまざまな家々が建ち並ぶが、どれも生活感がなく無機質なオブジェクトのようだ。

この異世界には一般人と呼べる人間がいない。全てはこの戦争のために設えられたのだ。
静寂を破る爆破音が鳴り響く。はるか遠くで何かが炸裂したのだ。

京子「……! 少し怖いかもだね……」

修也「戦い、なんだよな」

まったくの偶然だった。
何気なく空を見上げるとすぐ近くの家屋の上に人影があったのだ。


名前
容姿
特徴など>>9

名前 アイオス
容姿 茶色のショートヘアー 右腕に縫合の痕
異能など チェイシング・フェザー
羽根が飛行し、対象に突き刺さる ビームを撃つことも可能で、複数本纏めることで威力を上げることも出来る
十字架のように展開することで盾を作り出すことも出来るが、耐久性は微妙
良くも悪くも真っ直ぐな奴で、一度決めたら何が何でもやり通す
他人を思う優しい奴でもある

アイオス「俺はアイオス。この異能戦で勝ち残る男だ」

日を背に向けた青年の影が大きくなる。翼が生えていた。

修也「くっ……下がってろ京子」

無意識に拳が力む。これは命を賭した争いなのだから。
アイオスの翼から無数の何かが飛散するのが見えた。逆光であったこと、周囲を飛び回るそれらがそもそも視認できる大きさでなかったことから対策は練れなかった。

京子の方を見る。つい今ほどまでおどけていた少女は華奢な体を強張らせている。
誰だってそうだ。修也もまた例外ではない。

修也「やるときはやらねぇとな。生憎まだ死ねねぇんだよ」

アイオス「来るか……!」

修也「【憑依〈ポゼッション〉】ッ!!」

【憑依】。出どころは不明だが、どこからか異能を1つ引き寄せ憑依させる能力。
1人の相手に対してしか使えず、対象が死んだ場合や対象との戦闘を放棄した場合は引き寄せた異能が無くなる。


指定安価は>>11

炎を自由自在に操る能力
自分だけ炎耐性が付与されて、炎を発生させる場所は肉眼可能の場所ならどこでも

修也「【炎真〈フレイムアドミニスター〉】……!」

アイオス「お前から異様なパワーを感じる。悪いが死んでもらう」

高音の炎が修也を覆い渦巻いていた。その熱気にあてられて京子はさらに距離をとった。

アイオス「【翼閃機構〈チェイシング・フェザー〉】、目の前の脅威を焼き棄てろ」

今回の【炎真】は目視できる範囲に限ればどこにでも炎を出現させる能力だ。
勝負は一瞬でついた。アイオスの体に業火がまとわり、確実に身を焦がさんとしていた。

しかし、勝利したのはアイオスだった。修也の四肢には無数の穴が開いていた。それは【翼閃機構】で飛ばした翼型の媒体から発せられたエネルギーによるものである。

修也「……?! うぐぁぁぁッ!!?」

痛みより先に恐怖と喪失感に襲われた。まぶたを強く閉じて転がりもがく。視界から外れたことでアイオスを覆っていた炎は消えた。

アイオス「とどめだ。言い残すことはないか?」

京子「修也くん! い、今行くから……!」

「早まるな!」

後方から一目散に駆ける声の主は日本刀を携えたスーツ姿の中年男性だった。

アイオス「来るか……!」

人間離れした速さで接近するそれに対応できるか考慮するのは簡単で、アイオスが退きに転じたのは至極真っ当な判断だった。

アイオス「この決着は次の機会だ。修也、だったか? 楽しみにしている」

猪突猛進の男はそのまま横一文字に刀を振り抜いた。しかし、アイオスは上空に逃れていた。追って来るなら追撃も辞さないという意思表示として【翼閃機構】の羽を全てその男に向けていた。

「チッ……。無事か?」

修也「そう……見えるのか? いや、違うな。すまない、助かった」

京子「修也くん、穴だらけだよ! 待っててね、【原初の手〈アナザーワン〉】!」

京子が修也の身体に触れると、忽ちにして傷が塞がり服までが再生していった。

「ほう。戻す能力か」

京子「はいっ! えと、井上 京子です。あなたは……?」

「私か。そうだな……」

中年といえど洗練されたその容姿はまだまだ老いを感じることはなく、それは身のこなしからも明らかである。

「私はそう、カジハラ。亡霊のようなものさ」

修也「カジハラ……。俺は黒鉄 修也。よろしく」

力なく伸ばした手を一瞥しカジハラは言った。

カジハラ「よろしく? いいか、甘く考えるな。この戦いは殺し合いだ。俺のことも少しは疑え!」

この厳しさの中に、少しだけ優しさを感じた京子だった。

カジハラ「……もっとも私も以前はその甘さに救われたんだがな」

「……い……ろは」

「きょう……や…………あ……や」

「何だ?」

「し……な」

「はあ?」

「生き……抜いて……」

牢から絞り出す声は暗闇に消えた。真の意味は看守に届かない。

爆発や破壊音から逃げていたはずだった。
危険なことは好きではないし、好きな人間はいるはずがないと思っていた。
しかし、現実は違う。目が覚めてからすでに何度も殺しや争いの現場を見てきた。

それでもなお、戦い抜く決意は出来ていないようだった。

名前
性別
容姿
特徴など
>>17

名前 風谷翔馬(かぜたに しょうま)
性別 男
容姿 緑髪の少し幼い感じの少年。
特徴など 口が悪いクソガキ系の少年。根は悪い人間ではなく、年上の女性に弱い。
スケボーが好きでそれで移動する。
能力は風を操る能力。スケボーと合わせることで空中を自由自在に飛翔する

翔馬「どこなんだよ、ここ! クソッ……!」

焦りの表情を浮かべてスケボーを滑らせるのは風谷 翔馬。異能【風陣〈フウジン〉】を駆使してボードをホバーさせている。

彼はすでに戦いの中に巻き込まれていた。聞きなれない音がしたので移動をやめて辺りを見渡す。すると目の前に人が落ちてきた。

名前
性別
容姿
特徴など>>20

名前 黒眼 鏡 (くろめ かがみ) 
性別 男
容姿 黒縁眼鏡に出っ歯の小男
特徴 語尾が「~ガネ」眼鏡から怪光線を放つ

黒眼「い、痛いガネ~~」

全身擦り傷まみれの男が地面と激突していた。少しひび割れた舗装材を払いながら小柄な男は立ち上がる。

黒眼「だ、誰だ?!」

翔馬「お、おっさんこそ誰だよ!?」

黒眼「おっさんではないガネ! 黒眼 鏡、かがみんって呼んでくれて構わないガネ」

黒眼「違う! そんなことより逃げるガネ! あいつは悪魔だガネ~~!!」

黒眼は成人男性だったが、その半分ほどの歳の翔馬と身の丈が変わらなかった。
そして黒眼はかなり慌てているようだった。

黒眼の目線を追うと上空からさらに人が落下してくるのが見えた。

黒眼「早くするガネ!」

翔馬「言われなくても……!」

瞬時、翔馬の視界が眩んだ。爆音と衝撃が腹の奥まで響く。

翔馬「何だ……!」

その原因となる人物、少女の名前は新沼 彩。彼女の異能は【真・竜化〈ドラゴン〉】。様々な能力を持った竜に変化することができる。

彩「──ッ!!」

彼女が何かを唱えると、ボーイッシュ風な少女が異様な存在へと変貌し土煙を上げながら着地した。地面の揺れからただならぬ重量を感じる。

行動>>23

狭い路地を縫うように逃げる

翔馬「おっさん!」

翔馬が黒眼の手を握ると、巻き起こった風は黒眼を支えるように渦巻いた。

黒眼「浮いてるガネーーーッ?!」

そこからはただひたすら建物の隙間や狭い小道を逃げ回り、なんとか難を逃れた。

黒眼「空き地……?! 今時こんな昭和っぽい空き地なかなかないガネ」

翔馬「んなことよりおっさん! さっきのあれは何だよ?!」

黒眼「せ、説明すると長いガネ……。それと僕のことはかがみんと」

翔馬「ッるせえ! 早く説明しろ!」

黒眼「ひぃぃぃぃ!!」

修也の傷が完全に癒え、行動を再開しようとした時だった。

カジハラ「修也、君の異能だが、少し試してみたい」

修也「試す……?」

カジハラは洗練された所作で刀を鞘から出した。あまりにも滑らかな動きだったので修也と京子は見入っていた。

カジハラ「模擬戦とは思わないことだ。私に隙を見せたなら即ち死と思え」

修也「ま、待て! 急に何を言って……くっ!」

悪寒が走った。彼からは確かな殺気を感じるし、そうでない気もする。つまり気を抜けば死ぬと言うのは正しいのだろうと思った。

修也「……【憑依】ッ!!」


指定安価は>>26

死の軌道(デット・ロード)
目に「その場所にいたら死がくる」場所と強さがわかる能力
その場所はぼんやり光に包まれており、死の可能性が高いほど光がはっきりなる。

修也「【死の軌道〈デット・ロード〉】……!」

視界に映るのはカジハラの持つ刀の切っ先から伸びる軌道や周囲の光だった。これは対象からの攻撃およびその危険度を可視化したもので、未来視に近い。

カジハラ「ほう、面白い」

修也「……!」

修也は【死の軌道】から確実に避けなければならない一手のみを避け、予想できる死角へ回り込む。この異能では攻撃手段が徒手のみでそれをカジハラは飄々と躱す。

行動>>28

逃げて煽る

修也のとった行動は逃げること。それは自らの後方に危険性のある空間がほぼないと知ってのことだった。

そしてもう1つ。修也は未だにカジハラの分析を出来ていない。高い戦闘能力とそれなりの経験があるのはこれまでの会話から理解はしていたが、どのような気性なのか、弱点はあるのかなどは見えていなかった。
そこで考えついたのは煽りだった。

修也「おいおっさん! 全然当たってねぇんだよッ!! 試すってのはソレをブンブン振り回すことなのかぁッ~~?!」

見た目のせいで少しは喧嘩慣れしていた修也でもカジハラに対してそれを行うのは抵抗があった。

カジハラ「……フッ」

カジハラ「フハハハハ!! いや、すまない。私もね、昔は頭に血が上りやすかったんだがな。どうも笑うことしかできないらしい」

カジハラ「しかし、だ。そこまで期待されていたなら見せるしかないか。奥の手なんだけどな」

修也「……ッ?!」

カジハラ「……【かつて在りし友へ〈サマーディ〉】」

視界いっぱい死を意味する青で染まる。

雑居ビルの3階から【真・竜化〈ドラゴン〉】を発動している彩を観察する人物がいた。
明らかに戦闘中の彼女を狙って討つということはせず、あくまで観るだけに留めていた。

力「どうだい? 俺はどんな獲物でも構わねぇがよ」

四十万 力(しじま りき)は筋骨隆々の腕で武器になり得るものをいくつも抱えて吟味していた。彼とは利害の一致もほぼなく、ただ殺さない共同体として行動を共にしている。
しかし、いずれかはどちらかが出し抜くのは目に見えていた。

力「へえ、あれは強そうじゃねえか。このナイフで切れるかは知らねぇがな!」

力「俺はもう少しここ漁ってくるがよ、あんたはどうすんだ? まだ覗き見してんのか?」

名前
性別
性格
特徴など>>32

名前:星崎 冷香(ほしざき れいか)
性別:女
性格:冷静沈着
特徴:紫髪、ゴスロリ服を着ている。20歳。無表情。拳銃を持っている。
異能は重力を操る能力。

冷香「……」

フリルのついた、黒を基調としているゴスロリ着。星崎 冷香は少しあどけない顔つきだが、それ以上に無表情で冷静沈着だ。

冷香(きっと1人で戦うのは難しい。信頼できる人間はいるのだろうか)

冷香「……移動する」

力の後を追う。今のうちに彼に変わる人物を見つけなければと。

移動先
空き地へ(翔馬など)
運動公園へ(修也など)
>>34

運動公園

修也「……さっきのアレは何だったんだ?」

京子「よかった! 死んじゃったかと思ってたよぉ!!」

カジハラ「手加減したさ。それより覚醒してからの第一声がそれとはな」

一行はすぐ近くの運動公園に移動していた。京子の【原初の手】で傷を塞いだ後でも修也はしばらく目覚めなかった。

京子「カジハラさんは頭に血のぼりすぎ!」

カジハラ「一言もないな。……む。修也、下がっていろ。京子、君もだ」

カジハラの視線の先にいたのは全身にいくつもの刃物を装備した四十万 力だった。

力「へえ、おっさん目ぇ良いじゃねえか!」

カジハラ「そういう君は頭が悪そうだな」

力「あぁッ?! 舐めてんのか?」

冷香「それでいい……。あなたは怒り狂ったフリをして、わざと隙を作る。逆にそこを突けば……」

力(……お高くとまりやがって)

冷香と力は小型無線を使用しやりとりできる状況にあった。冷香は後方の建物から双眼鏡で観ていた。

力(どうやら相手はあのおっさん……。チッ、強そうじゃねえか)

力は腰にかけていた大ぶりのナイフを一丁抜き出した。本人ですら随分と不自然だと感じたが、持ち歩いている武器装備は全て先ほど潜んでいた建物で入手したものだ。

カジハラ「……」

力「いいなぁッ! お前も刃物か!!」

おもむろに剥き身の刀を向けられ猛るのを隠しきれなくなる。
冷静な判断を心がけていても根は血の気の多い男なのだった。

力「【鬼化面〈ラーヴァナ〉】ッ!! ぶっ殺してやるよぉぉッ!!」

カジハラ「【鬼化面】……?! そうか、それが呪いの面か」

【鬼化面】とは文字通り、被ると鬼になる面だ。人間離れした身体能力を得る代わりに使用者の精神を徐々に蝕む。

冷香(正直、どちらが勝つかなんてわからない。四十万を騙し討ちしてもあの人達の仲間になれるとも限らないし、あの人達が信頼に足るかもわからない)

冷香「……はぁ」

不意に視線を下げると交戦中の彼らと冷香の中間地点に人影があった。そして一目で漁夫の利を狙っているのだと理解した。

名前
性別
容姿
特徴など>>39

名前 川波木 真理萌(かわはぎ まりも)
性別 女
容姿 ショートカットヘア、日焼け肌、長身巨乳
特徴 スポーツ系女子。趣味は釣りで、釣竿を持ち歩いている。
異能 釣竿を振り回し、釣り針を引っ掛けた相手から異能を奪い取る。奪い取った異能は魚の形になる。
異能を取り戻すには自身から抜き取られた魚を食べる必要がある。

真理萌「チャンス……! 【異能一本釣〈バンシーフロッド〉】!」

川波木 真理萌は刃を交えるカジハラと力の隙を伺っていた。彼女の【異能一本釣】は文字通り釣竿で異能を釣り上げることで効果が発揮する。といっても、釣り針をかけるのは本体であり異能によって発言したエネルギー体や効果に使用しても無駄である。

【鬼化面】の場合においては、使用者の心象などで形状は違えど被っている本人に釣り針をかけてさえしまえば完全に鬼に堕ちていても強制的に回収することが可能である。

【炎真】や【風陣】などのエネルギーとして出現及び放出したものに対してはただの釣竿に過ぎず、異能の加護があろうと使い物になることはない。

冷香「……」

冷香は過度のストレスを感じた時に左手で服の裾を握る癖があった。それでもなお顔色ひとつ変わることはない。

冷香(三すくみ……。時間がゆっくりになってる……?)

冷香(違う。頭が冴えているんだ。きっと、動くなら今!)

冷香は……

カジハラ

真理萌

>>41

冷香「動くな。……あなたに銃口が向いている」

真理萌「……!」

ゆっくりと、慎重に釣竿を地面に置いた。冷香は釣竿による異能以外の攻撃を考慮しつつ拳銃による牽制を行える距離にいた。

真理萌「誰か知らないけど……何の」

冷香「勝手に喋るな」

真理萌「……」

真理萌は背後から聞こえる冷徹な声に、初めて自分の命を握られているのだと実感した。

冷香「名前と異能を言え」

真理萌「川波木 真理萌。異能は【異能一本釣】……。他の人の能力を釣竿で奪える」

笑いがこみ上げそうになった。自ら考えて実行したことがこれほどまで上手く行くとは思わなかったからだ。

冷香「合図を出したら、それをスーツの男に使え。外せば殺す」

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