【安価】存在しない仮面ライダーの一話を書くスレ (29)

「時間軸の数だけ仮面ライダーが存在する」

「観測されていないだけでその数は日々増え続けているのだ」

「魔王と救世主の戦いが激化する裏でもほら……また一つ、生まれたようだ」

「気になるようだね?」

「そうだ。未だ君たちが知らない仮面ライダーの物語を"一話だけ"見せてあげよう」

「"一話だけ"……それが意味することとは」

「伏線ぶん投げ」

「勢いで書いた」

「わけわかめ」

「ということだ。それでも良ければ、本を開くとしよう」

「そうだ。君たちが見てみたいモチーフのライダーを教えてはくれないか?」

「もちろん"下ネタ"は無しだ。どの時間軸でもそこからライダーは生まれない」

↓1

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1548499239

「それでは見せてあげよう……」

「"仮面ライダー天馬"の第一話を――」



ブルヒヒィィンッ!!

(鳴り響くファンファーレ)

誰もが夢を追い、人生と言う名をレースを駆け抜ける

レースを勝ち抜いたものが得られるものは名誉、栄光、光さす道!

さて、ここに集められたのは18人の騎手(ライダー)達!

これから始まるのは彼らの命を懸けたライダーレース!

勝利の栄冠は誰の手に!

今、ゲートが開かれる……


"仮面ライダー天馬"

――稲奈木牧場

ウモー

ヒヒーン

コケー

稲奈木 天(いななき そら)「よしよし! 順番に面倒見てやるから大人しくしてな」

稲奈木 天「ふう」

ブーブー

稲奈木 天(以下 天)「こらこら、へへっかわいいやつ」

?「天兄ちゃーん!」

天「恵美!」

稲奈木 恵美(‐ めぐみ)「天兄ちゃんまたお弁当忘れてる! もうっ、せっかく毎日作ってるこっちの身にもなってよね!」

天「いやーごめんごめん! 感謝してるって」

稲奈木 恵美(以下 恵美)「しょうがないお兄ちゃんなんだから……」

恵美「あっ、また一人で"みんな"の世話やってたの!? そういうのは叔父さん呼んで手伝ってもらわなきゃ。体壊しちゃうよ!」

天「いやーははは。でも大丈夫だよ。俺は身体が丈夫なのが取り柄なんだから!」

恵美「やっぱり一人でこの牧場やってくのはムリがあると思うんだけど……」

天「いーや、やるったらやる!」

天「見て見ろよこの風景。キレイだろ」

恵美「……うん」

天「親父が遺してくれたこの牧場、大事にしていきたいんだ」

恵美「でも……それでいいの?」

天「ああ! それが俺のしたいことだ! やるったらやる! そう決めたら絶対にやる!」

恵美「ううーん、天兄ちゃんの"やるったらやる"は絶対だもんなー」

恵美「あ、学校遅れちゃう。行かなきゃ! じゃあ天兄ちゃん、ムリしないでよ!」

天「おーう! 気を付けて行けよぉ~っ」

天「さてと、がんばりますか」

――とある高校

デサー

アハハ…

ウワサちゃん(恵美のクラスメイト)「あっ、そうだ恵美。これ見た? 今日の地方新聞の一面」バサッ

恵美「女子高生が新聞なんて見ませんー」

ウワサちゃん「何言ってんの! 情報は常に動いているっ! 新聞もネットと同じくらい重要なんですー」

恵美「ふーん。で、何?」

ウワサちゃん「ほら見て! 『我が町にも"仮面ライダー"現る!』だって!」

恵美「」ピク

ウワサちゃん「とうとう来ちゃったか~っ、ウチの町にも! 正義のヒーロー仮面ライダーが!」

ウワサちゃん「突如現れた謎の怪人をばったばったのなぎ倒す正体不明神出鬼没のヒーロー!」

ウワサちゃん「いいよねいいよねこういうの見るとわくわくしちゃうよね!」

ウワサちゃん「その一人がこの町に!!」

ウワサちゃん「見てみたいなーわたし自分のカメラで仮面ライダー、収めたいッス~!」

恵美「はは」

ウワサちゃん「なにそのリアクション」

恵美「ごめんウワサ、あたし、仮面ライダー……キライ!」

ウワサちゃん「ええーっ!」

ウワサちゃん「なんでなんでなんでーっ」

恵美「仮面ライダーってさ……」

(回想)

キャー! タスケテー! ウワー!

(燃える町)

レポーター「ま、町に人型の怪生物が突如として現れ、人を襲っています! うわーっ!」



総理大臣「この怪生物の発生こそ、我々人類が超えるべき壁!」

総理大臣「よってこの怪生物を『オブスタクル』と呼びます」

総理大臣「今こそ国民一丸となって――」



(燃える新聞紙)

見出し『自衛隊撤退余儀なく オブスタクルの無差別破壊活動続く』

――記者会見場

(靴音)

カシャ パシャ パシャ パシャ

ファサッ(髪をかき上げる音)

白場 王子(はくば おうじ:若き政治家)「我が国の被害は各国に比べ大きく、防衛力の低下が著しいものとなりました」

白場 王子(以下 白場)「更に度重なるオブスタクルとの交戦により特殊防衛隊も戦意も喪失しかけているのが現状です」

白場「しかし! ここに今、我が国と希望となる救世主が誕生しました!」

白場「カモン!」パチン!

(ぞろぞろ出てくるライダー達)

白場「全員は来なかったか……」ボソ

白場「彼らは皆民間人、オブスタクルを倒すべく我こそはと政府に手を上げ名乗り出た勇敢な市民です!」

白場「彼らが今着ているのは世界最先端技術を利用した"ライダーアーマー"」

白場「オブスタクルを殲滅可能な防衛装置。高度な技術ゆえに量産できない現状彼らに一時の平和をお任せしたいと思っております」

白場「厳しい状況ではありますが彼らの登場によって世界に一筋の光が見えてくることでしょう!」

白場「勇敢なライダー達に盛大な拍手を!」

パチパチパチパチパチ…

白場「もっと!」

パチパチパチパチパチパチパチパチパチ…



(市民に踏まれる新聞紙)

『仮面ライダー またもオブスタクルを撃退!』

『平和も間近! 仮面ライダーフィーバー続く』

(書店で売られる雑誌の数々)

『仮面ライダー特集!』

『仮面ライダーインタビュー! 仮面の素顔を晒さないその訳とは!』

『仮面ライダー 支払われる高額な報酬とは』

(メディアに露出する仮面ライダー達)

仮面ライダーゼブラ「いやーオブスタクル倒しも簡単なもんですわ。トイレの合間にとかにーほらーちょちょっと」


仮面ライダープリンス「今日は僕のライブに来てくれてありがとう!」


仮面ライダーゴズ「我ら兄弟の」

仮面ライダーメズ「占いの館へようこそ」


カメンライダー! カメンライダー! カメンライダー!

(回想終わり)

恵美「仮面ライダーってなんか……薄っぺらいよ」

ウワサちゃん「ええーっ」

恵美「守ってもらってるのは分かってる……でも、自分がこの世界を守っているんだってことにあぐらをかいて偉そうにしてるのは――」

恵美「違うと思うよ。周りもそれに乗っかっちゃってさ」

ウワサちゃん「そうかなーこの良さ分かんないかなー」

恵美「どーせ私には分かんないですー」

恵美「こんな顔隠してふんぞり返ってる救世主様より……天兄ちゃんの方がえらいもん」

ウワサちゃん「ああ~~っ、ブラコン出たーーっ」

恵美「ブラコンじゃなあーーいっ!」

――稲奈木牧場

ウモー

天「ふう……」

稲奈木 牧男(‐ まきお:天・恵美の叔父)「天く~ん」

天「叔父さん!」

牧男「いやあ遅れてごめんねえ。大変だったろう。手伝うよ」

天「いやーごめんごめん。自分の畑も忙しいのに手伝ってもらっちゃって」

牧男「良いんだよ。僕もこの牧場、好きだからさ」

天「へへ……だよな。良いよな。草の香りと動物たちの声、青い空に緑の大地! 最高だよ、ホント」

天「……俺、恵美とこの牧場を守りたいんだ」

牧男「……それでいいのかい天くん?」

天「俺が守れる範囲はここまでだよ。それで良いんだ」

天「だから、戦ってる」

牧男「……」

牧男「僕はね、天くん。心配なんだよ、君が」

牧男「君が"ライダー"に志願すると言った時、心底驚いた」

牧男「ライダーは……ほら、大変なんだろ? 怪我したりとかしてるじゃない。隠してるみたいだけれど」

天「でも俺、身体丈夫だし! それにオブスタクルを倒せば数百万も報奨金が出るんだ」

牧男「……」

天「やるったらやるんです」

天「これだけ倒しても、先々代からの借金はまだ返せない。牧場の経営もまだまだ……」

天「生活もある。恵美は俺には気を使っているけど大学に行きたいみたい」

天「だからね。やるんです。誰でもなく、俺が」

天「正義とかじゃなく、自分の為に」

ピピッ!

ピピッ! ピピピッ!

(とうもろこし型携帯"コーンフォン"が鳴る)

天「電話だ。はい――」

天「!」

天「叔父さん、ごめん! 俺、行かなきゃ!」

牧男「あ、ああ!」

――稲奈木牧場 倉庫

(倉庫奥にはライダーマシン"ハヤウマライド"が隠されていた)

(天は人目に付かない所で変身する)

(乾草の中から馬の横顔を模したベルトを取り出した)

(腰に巻き付ける音)

(天は更にニンジン型のデバイス"キャロットリガー"を取り出す)

(キャロットリガーをベルトに描かれた馬の横顔のレリーフに咥えさせる)

(ニンジンを加えた馬の横顔を上から叩くと)

カプリッ(ニンジン咀嚼音)

ブルヒヒィィンッ!!

天「変身!」

1番 天馬 (ファンファーレ)

(緑のオーラが全身を覆い、変身完了)

仮面ライダー天馬「ハっ!」

(ハヤウマライドに跨り、牧場を後にする)

(暗転)

(映し出されるバイクを駆るライダーらの姿)

(それはどこからか盗撮されているようでもあり)

(そんな彼らの映像は実況が付けられ、どこかに映し出されている)

「各馬一斉に拠点からスタート!」

「今回の"障害物"競走、出走馬は以下の通り!」

「1番天馬、2番ゼブラ、3番ゴズ、4番メズ、5番シルバー」

「目標はオブスタクル1体」

「まずは誰が1番最初に現場に到着するかがポイントです!」

――政府高官らが集う場所

(ライダーらのレース映像を眺める政府高官ら)

「天馬に1枚」

「ゼブラに3枚」

「こっちもだ」

「私はゴズメズに1枚ずつ」

(高官らは次々手を上げ"チケット"を所望する)

(チケットは高官らが用意したスーツケースと引き換えに手渡される)

白場「ふふ……」(その様子を嬉し気に見つめる)

白場「人生を賭けたライダー達のレース」

白場「フィールドはこの国全体」

白場「これこそが……エンタテインメンツッ!」(髪をかき上げる音)

ここで半分 次はまた後で

CM

「天馬 駆ける!」

「サドライバーにベジタブライズをセット!」

「変身!」

(キャロットリガーなら天馬に)

(セロリ型デバイス"セロヤリ"ならゼブラに)

(トマト型デバイス"トマトーク"ならメズ・ゴズに)

(りんご型デバイス"アップロッド"ならプリンスに変身可能!)

「更にベジタブライズは武器に変形!」

天馬「はっ!」

(キャロットリガーは銃)

(セロヤリは槍)

(トマト―クは斧)

(アップロッドは杖に変形)

「君は誰に正義を賭ける?」

「DXサドライバー!」

「フィギュアでも駆ける! 駆ける!」(装着変身 仮面ライダー天馬)

ライダーはあまり把握できてないけど
気色悪いナルシストが黒幕で政府高官が幹部系怪人的なイメージかな
ゴルゴム+グロンギ+スマートブレイン+エグゼイドみたいな

正直気持ち悪いから仮面ライダーガイ的な早期退場コースが好みというか


白場「おまえ……崇高なるエンタテインメンツをよくも!」

やさぐれ系ライダー「ああ? エンタテインメンツ? 悪趣味なギャンブル観戦がか?」

やさぐれ系「笑わせんな」カチャリ <ライダーキック>

やさぐれけい は はくば に とびかかり 99かい けった

白場「ぐああああああ! ああああああー!?」

ドオ ン

やさぐれ系「イキった野暮こきが馬に蹴られてくたばるとかおもしれえな?(真顔、欠片ほども笑っていない)」

みたいな
あとやたらと蹴りを乱打して敵を倒す
仮面ライダースレイプニルとかいるといいよね的な

CM明けます

(仮面ライダー5人によるバイクチェイス)

「ここで皆様に今回の出走馬のご紹介を致しましょう」

「1番 戦場を走る緑の閃光 仮面ライダー天馬(テンマ)!」

「オブスタクル撃破ランキング3位ながら黙々と敵を倒す姿は面白みに欠けるとやや不人気!」

「2番 浪花のパワーファイター 仮面ライダーゼブラ!」

「オブスタクル撃破ランキング12位。得意の漁夫の利で獲物の横取りなるか!」

「3番 4番 スピリチュアルツインズ 仮面ライダーゴズ&メズ!」

「オブスタクル撃破ランキング4位5位。チームワークが今回も輝くか!」

「そして5番 執念の戦士 仮面ライダーシルバー」

「オブスタクル撃破ランキング1位、今回レース1番人気のライダー」

「オブスタクル出現初期に活躍した防衛隊隊長。失った部下の仇は果たして取れるのか!」

(ハヤウマライドに表示されるオブスタクル出現位置)

天馬「ここってもしかして――」

――恵美の通う高校

キャー! ウワー! タスケテー!

(逃げ惑う生徒や教師たち)

シザースオブスタクル「グオ――ッ!」

シザースオブスタクル「チョッキンチョッキン!」(周囲の物を切り刻みながら暴れ回る)

恵美「な、何これ」

ウワサちゃん「ウヒョー! これが生オブスタクル! キタ―――ッ! カメラカメラ……」(カメラを取り出す)

シザースオブスタクル「チョッキン!」

(カメラが切り刻まれる)

ウワサちゃん「あ……うぎゃーーーー!」スタコラ

恵美「ま、待って! あっ!」(転んでしまう)

恵美「あ、あああ……」

シザースオブスタクル「グウウウ……」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom