イエロー・デ・トキワグローブ「お尻の、穴ですか……?」 (43)

この作品はイチローSSではありません。
ポケットモンスター・SPECIALに登場する、イエロー・デ・トキワグローブの物語です。
以上のことをご理解の上、お読みください。

それでは以下、本編です。

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「それで? 最近、レッドとはどんな感じ?」
「それが……よくわからなくて」
「よくわからないって、どういう意味よ?」

ボクの名前はイエロー・デ・トキワグローブ。
ボクなんて言ってるけれど、実は女の子です。
訳あって、長いこと男の子のふりをしていた。
その癖と名残が、未だに抜け切っていなくて。
ついつい、男の子みたいな口調になっちゃう。

そんなだから、レッドさんと、進展出来ない。

「付き合ってないの?」
「うーん……どうなんでしょうね」
「好きだって、ちゃんと伝えた?」
「なんか、今更恥ずかしいというか……」

相談に乗ってくれているのはブルーさん。
レッドさんとも旧知の間柄のお姉さんだ。
女性的な魅力に溢れる彼女は頼りになる。

「それじゃあダメじゃないの!」
「ご、ごめんなさい」

ぴしゃりと叱られて、反省していると。

「いい? 待ってるだけじゃ前には進まないわ」
「は、はあ」
「だから、こっちからガツンと仕掛けないと」
「ガツンと、ですか……?」
「ええ! ガツンと、お尻の穴を見せるのよ!」

ちょっと……何を言ってるのか、わかりません。

「えっと……?」
「ん? なによ?」
「もう一度言って貰えますか?」
「ガツンと、お尻の穴を見せるの!」

あれ? おかしいな。聞き間違いじゃなかった。

「お尻の、穴ですか……?」
「そうよ!」
「それに、なんの意味があるんですか?」

経験豊富なブルーさんには何か考えがある筈。

「意味なんてあるわけないじゃない!」
「はい?」
「こういうのはね、理屈じゃないの!」
「ふむふむ」
「本能的に、男はお尻の穴が大好きなのよ!」

なにそれ。初耳だ。ちょっと、幻滅しちゃう。

「グリーンさんも、そうだったんですか?」
「ふぇっ!?」

ブルーさんとグリーンさんは仲良しだ。
なので、気になって尋ねてみると。
ブルーさんは珍しく赤面して、小さく頷いた。

「……あいつは、アタシのお尻にメロメロよ」
「メ、メロメロなんですか!?」
「むしろ、ペロペロ、みたいな?」
「ペ、ペロペロ!? お尻の穴を!?」

ふぉおお! なんだかすごいこと聞いちゃった!

「ごほんっ……アタシの話はもういいでしょ?」
「は、はい……ごちそうさまでした」
「はい、お粗末さまでした」

咳払いをしてブルーさんは話題を打ち切った。

「あなたも、レッドをメロメロにしたい?」
「はい! メロメロにしたいです!」
「お尻の穴を、ペロペロされたい?」
「そ、それは、ちょっと……」
「そこで遠慮するからダメなのよ!」

ダメ出しをしてきたブルーさんは、こう語る。

「アタシなんて、命令しちゃうんだから!」
「め、命令、ですか……?」
「ほら、グリーン、お舐めなさいってね!」

これは驚き。グリーンさんに命じているとは。

「グリーンさんは怒らないんですか?」
「怒るどころか喜んでペロペロするわ!」
「でも、どう見ても、怒ってるような……」
「へっ?」
「誰が誰の尻の穴を喜んで舐めてるって?」

得意げに語る、ブルーさんの背後に。
怒りの形相を浮かべたグリーンさんが。
音もなく、迅速に、忍び寄っていた。

「悪かったな、イエロー」
「い、いえいえ! お気になさらずに!」
「このバカは、あとでキツく叱っておく」
「そ、そんなに怒らなくてもいいじゃないの」

怒ったグリーンさんがゲンコツを落として。
ブルーさんの頭にはタンコブが出来ている。
涙目で震える彼女に、彼はこう耳打ちした。

「……帰ったら、ふやけるまで舐めてやる」
「ふあっ!?」
「じゃあな、イエロー」
「え? あっ! ま、待って、グリーン!」

ボクは立ち去る2人に手を振りながら見送って。

「……いいなぁ」

心底、羨ましいと感じ、長い溜息を漏らした。

「ごめんくださーい!」

その後、ボクはレッドさんの家に足を運んだ。
とはいえ、多忙な人なので滅多に帰宅しない。
案の定、呼びかけても返事がないようなので。

「はあ……会いたいなぁ」

思わず独りごちて、踵を返そうとしたら。

「ピカ?」
「えっ? ピカ!」

レッドさんの家から、ピカチュウが現れた。

「ピカ、レッドさんは帰ってるの?」
「ピカピ、ピカチュウ!」
「そっか。今はお買い物に行ってるんだね」

ボクは、ポケモンと会話することが出来る。
なので、尋ねてみると、買い物中とのこと。
ともあれ、帰って来ていることはわかった。

「じゃあ、待たせて貰おうかな?」
「ピカ!」
「ありがとう。お邪魔します」

快諾してくれたピカに感謝して家に上がった。

「あれ? レッドさんの帽子がある」

部屋に入ると、赤い帽子を発見。
無意識に、クンクン匂いを嗅いでみると。
間違いない。大好きなレッドさんの帽子だ。

「ん? ピカ、あんまり見ないでよ」
「ピカ?」
「まるでボクが変態みたいでしょ」

帽子を嗅いで判別するボクは、変態だった。

「はぁ~……いい匂い」

クンカクンカとレッドさんの香りを堪能して。

「レッドさん……好きぃ……大好きぃ」

普段言えない本心を、恥ずかしげもなく吐露。

「早く会いたいなぁ……早く帰ってきて」

恋しくて、焦ったくて、待ち遠しい。
これもぜんぶ、ブルーさんのせいだ。
あんな話を聞かされたら、頭がおかしくなる。
ボクのお尻の穴も、さっきからおかしい。
ずっと、ウズウズして、変な感じ。変態だ。

「あっ、そうだ! ねえ、ピカ」
「ピカ?」
「レッドさんって、お尻の穴、好き?」
「ピカピ?」
「お尻の穴だよ、わからない?」
「ピッカ……ピカチュウ!」
「そっか! うん! ピカの言う通りだね!」

要約すると、案ずるより産むが易しとのこと。

「よーし! ボク、頑張ってみるよ!」
「ピカ、ピカチュウ?」
「心配しなくても、大丈夫だってば」
「ピカ?」
「今ならお尻に10万ボルトを受けても平気さ」

ボクの覚悟を問うピカにそう嘯いた、その時。

「ただいま……って、イエロー! 来てたのか」
「レ、レッドしゃん! おかえりにゃしゃい!」

レッドさんが帰宅して、ボクはヘタレました。

「いや~待たせちゃってごめんな!」
「いえ、こちらこそ勝手に上がってしまって」
「気にすんな! 自分の家だと思っていいから」
「ふにぁっ!?」

なにそれ。プロポーズ? プロポーズですか?

「どうした? 顔、真っ赤だぞ?」
「いえ! お、お気になさらずに……」
「なんか、相変わらず、お前は可愛いな」
「ふえぇっ!?」

レッドさんはボクをどうしたいのでしょうか?

「それで、俺になんか用事があったのか?」
「へっ? あの、いや、その、えっと……」

用事と言われても困る。ボクは困り果てた。
そもそも、用事がないと来てはいけないのか。
ボクとレッドさんとの関係はそんなものなの?
泣きそうになり、帽子を抱きしめて、気づく。

「あれ? レッドさん、その帽子は……?」
「ああ、古くなったから新しく買ってきた」

どうやらレッドさんは帽子を購入したらしい。

「と、とても良く、お似合いです……」
「つっても、色もデザインも前と同じだけど」
「レッドさんにはその帽子が一番似合います」
「へへっ……なんだか照れるな」

照れたレッドさん、かわいい。好き。大好き。

「あ、あの!」
「ん? どうした?」
「古くなった帽子、頂けないでしょうか!?」

言ってから後悔した。何を言ってんだボクは。

「それ、だいぶ汚れてるぜ?」
「全然汚くありません!」
「でも、女の子向けのデザインじゃないし」
「麦わら帽子よりは全然マシです!」

別にボクは、海賊王なんて目指していない。
ボクの望みは、たった1つの、ささやかな幸せ。
大好きなレッドさんのお嫁さんになることだ。

「麦わら帽子、似合ってたけどな」
「……からかうのはやめてください」
「別に、揶揄っているつもりはないよ」

ボクは麦わら帽子で、ポニテを隠していた。
要するに、麦わら帽子は男の子の証だった。
それを気に入っているということは、つまり。

「ボクはそんなに女の子らしくないですか?」

そう尋ねて、思わず、涙が、溢れてしまった。

「イエロー……」
「男の子のままの方が……良かったですか?」

すると、ピカが突然、飼い主に電撃を放った。

「痛っ!? な、なにすんだよ!?」
「ピカピ! ピカチュウ!」
「ああ、もう! わかったよ!」

何故かピカはレッドさんを叱り、そして彼は。

「イエロー。俺は、お前が好きだ」
「えっ?」
「だから、女の子で良かったと、思ってる」

ボクを。私のことを。好きだと言ってくれた。

「……嬉しい、です」

なんとか、その一言を、絞り出して、泣いた。

「ボクも……私も……レッドさんが、好き」

泣きながら、自分の気持ちを、相手に伝えた。

「今まで、悪かったな……イエロー」
「ど、どうして、謝るんですか……?」
「ほったらかしにして、寂しかっただろ」

言われて気づく。ボクは寂しかった。ずっと。

「レッドさん……レッドさぁん!」
「もう、どこにも行かないから」
「好き……大好き」
「ああ。俺も、イエローのことが、大好きだ」

夢みたいだ。夢なら、覚めないで欲しかった。

「ひっく……ひっく……」
「落ち着いたか?」
「もう少しだけ……」

泣きじゃくる私をレッドさんは宥めてくれた。
そんな優しい彼に甘え、私は女の子になって。
思う存分、たっぷり甘いひとときを過ごした。
ちなみにピカは気を利かせて何処かに行った。

「帽子、被せてやるよ」
「あ、ありがとう、ございましゅ」

レッドさんが、赤い帽子を、被せてくれた。
この帽子は、彼が苦楽を共にした、相棒だ。
そう思うと、なんだか、勇気が湧いてきた。
今なら、なんだって、出来そうな気がする。
そうとも。なんたって、ボクは最強だもん。
最強の、ポケモンマスターの、お嫁さんだ。

「レッドさん……」
「なんだ?」
「ボクのお尻を、舐めろ」
「おっ?」

調子に乗ったボクは、そんな命令を口走った。

「イエロー、今、なんて……?」
「き、聞こえなかったのか?」
「いや、聞こえたけど……」
「だったら早く舐めろよ!」

もうあとには引けない。ボクにも意地がある。

「イエロー、何かあったのか?」
「べ、別に何も!」
「ほんとか?」
「何もブルーさんに吹き込まれてないし!」
「ブルーの仕業か。相変わらず困った奴だな」

しまった。つい、ネタばらしをしてしまった。

「うぅ……レッドさんの意地悪」
「だって、イエローらしくなかったからさ」
「……舐めてよ」
「本気で言ってるのか?」
「……舐めて、ください」

結局、敬語に戻ってお願いすることになった。

「そんなに俺に舐めて欲しいのか?」
「……はい。舐めて、欲しいです」
「どこを?」
「……お尻」
「お尻を、どんな風に舐めて欲しいんだ?」
「お、お尻の穴を、ふやけるくらい……」
「は? よく聞こえないぞ」
「レッドさん! もう許してくださいよぉ!?」

レッドさんは思ったよりもドSで、困りました。

「悪い! イエローが可愛すぎて、つい」
「またそうやって揶揄って!」
「本当だって」
「ほんと?」
「ああ。ゼニガメがカメックスに進化した」
「もう! レッドさんのバカ!」

ボクだって、その冗談の意味くらいわかる。
でも、本当に? 本当に、冗談なのだろうか。
レッドさんのゼニガメがカメックスなんて。
そんなの困る。せめてカメールくらいなら。
いやいや、カメールならどうだと言うのだ。
ボクってば、下品すぎる。嫌われちゃうよ。

「変なこと言ってごめんな?」
「い、いえ、こちらこそ……」
「カメールくらいなら良かったか?」
「な、なんで知って……!?」
「考えてること、全部口に出てたぞ」

そんな馬鹿な。ボクが変態だってバレちゃう。

「イエローって、意外と変態だったんだな」
「い、言わないで……」
「別に、隠す必要なんかないだろ」
「だって、嫌われたくないから……」
「嫌いになんてならないから安心しろ」
「ほんとに?」
「ああ! むしろ嬉しいくらいだ!」
「ボクが変態だと、嬉しいの?」
「もちろん! メガカメックス並みに嬉しいよ」
「もう! またそうやって茶化して!」

メガカメックスなんて。ボクには早すぎるよ。

「それで?」
「はい?」
「尻にメガカメックスを挿れて欲しいのか?」
「ち、違いますよ! そんなの入りません!!」

まだ早いってば。レッドさんは、せっかちだ。

「だったら、キスならいいか?」
「えっ?」
「なんだよ、キスだけじゃ不満なのか?」
「い、いえ! 満足です! 大満足ですとも!」

最終的に、お尻にキスをされることになった。

「じゃあ、お尻を出して」
「……見ないでください」
「見ないでどうやってキスするんだ?」
「知りませんよ! レッドさんのえっち!」

レッドさんはえっちだ。そんな彼が私は好き。

「へぇ……めちゃくちゃ綺麗だな」
「うぅ……恥ずかしいよぅ」

お尻を褒められた。恥ずかしいけど、嬉しい。

「それじゃあ、キスするぞ」
「ま、待って……!」
「待てない」
「あっ……んっ」

心の準備をする暇なく、すぐにキスをされた。

「もっかい?」
「お、お願い、します……んあっ」
「もっと?」
「うん……もっと、いっぱい……ふぁっ」

何度も何度も、お尻にキスをされて。
私はその度に、恥ずかしい声を出した。
そうすると、自分は女の子なのだと自覚して。
女の子に生まれてきて、良かったと思えた。

「はぁ……はぁ……」
「大丈夫か?」
「えへへ……腰、抜けちゃった」

力なく笑うと、レッドさんのスイッチが入り。

「悪い、イエロー」
「えっ?」
「もう、我慢できない」
「えっ? えっ?」
「カメールくらいで済ますから」

カメールか。カメールくらいなら、平気かも。
それよりも、我慢させるのは、よろしくない。
我慢は良くない。身体に毒。だから仕方ない。
仕方ない。そうだ。仕方ない。むしろ最善だ。
これはレッドさんのため。お嫁さんの務めだ。
旦那様に我慢させてはいけない。浮気される。
浮気は嫌だ。レッドさんはボクだけの旦那様。
ボクはレッドさんのお嫁さんだから。だから。

「……いいよ」

ボクはどうやら、押しに弱い女の子なようだ。

「ありがとう、イエロー」
「あ、あの……ひとつだけ、お願いが……」
「なんだ?」
「優しく……してください」
「ああ、もちろんだ」

たぶん、カメール程度では済まないだろう。
むしろ、その程度で済ませては申し訳ない。
ボクは、お嫁さんだ。旦那様を満足させる。
だから、ちゃんと、メガ進化し終えるまで。
精一杯、誠心誠意、天井の染みを数えよう。

「いくぞ、イエロー」
「はい……よろしく、お願いします」

ボクは今日、大人の階段を駆け上がる。
そして、レッドさんと晴れて結ばれる。
なんたって、既成事実だ。婚約である。
もう後戻りは出来ない。返品は不可だ。

一生、レッドさんと添い遂げる筈だったのに。

「おお! レッド! 帰っとったのか! 聞いてくれ! ついさっき、グリーンの奴がブルーを連れて帰って来たんじゃが、なんと! 尻穴を舐めておったんじゃ! 私の孫のグリーンが! ブルーの尻穴を! それはもう一心不乱に! ……って」

空気の読めないオーキド博士が乱入してきた。

「ウム? もしや、レッドもイエローと……?」
「オ、オオ、オーキド博士! これは、その!」
「いやいや、皆まで言わずともわかっておる」

ボクが必死に弁解する中、レッドさんは。

「………………………」

完全にゲーム版のシロガネ山モードになって。
険しい表情で沈黙したまま、微動だにしない。
メガ退化したゼニガメが、とても不憫だった。

「ふむ! そうかそうか! そういうことか!」
「うぅ……違うんですよぉ」
「近頃の若者の流行りは、尻穴なのだな!?」
「だから、違うってばぁ」

大いに誤解したオーキド博士は閃いたらしく。

「そうとわかれば、こうしちゃいられん!!」
「ふぇっ?」
「研究者たるもの、常に最先端を走らねば!」
「ふぇぇっ?」
「キクコに連絡を取って舐めさせて貰おう!」
「ふぇぇえええええっ!?!!」

訳のわからない事を口走りながら立ち去った。

「キクコおばあちゃん、大丈夫かな……?」
「フハッ!」
「わ、嗤いごとじゃないですよレッドさん!」
「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

沈黙を破り、愉悦を漏らすレッドさんを見て。
まさしく、ブルーさんの、言う通り。本当に。
男の人はお尻の穴が大好きなんだなと思った。

「あー愉しかった」
「いくらなんでも嗤いすぎですよ」
「だって、想像すると面白すぎてさ」

たしかに、あの2人の組み合わせは面白そう。
想像したくないけれど、ついつい頭に浮かぶ。
きっとキクコおばあちゃんは狼狽えるだろう。

「なんだかんだ言っても、押しに弱そうだし」
「オーキド博士の頼みなら、断れませんよね」
「あのばーさんは、博士にベタ惚れだからな」
「でも、100年の恋も冷めるかも知れません」

そんな懸念を口にするとレッドさんは力強く。

「それは、絶対にありえないと断言できるよ」
「どうしてですか?」
「俺の気持ちは一向に、冷めそうにないから」

そう言ってボクをぎゅっと抱きしめてくれた。

「俺、イエローのこと、ずっと、大切にする」
「ふ、不束者ですがよろしくお願いしましゅ」
「ああ。これからよろしくな、イエロー」
「はいっ! レッドさん! いえ、旦那様!!」

こうしてボクとレッドさんの関係は進展した。
その後、キクコおばあちゃんがどうなったか。
その詳細は誰一人として、知らされていない。


【イエロー・イエロー・フハッピー】


FIN

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