西住みほ「最近誤射による事故が多発しているそうです」実践編 (28)

続きであります

あらすじであります

戦車道連盟から安全対策を徹底するよう展開があり
大洗女子学園戦車道チームも対応に追われていた
そこで隊長の西住みほはいくつかの案を作成し元会長の杏と技術責任者のナカジマにプレゼンを行う
次々とされる的確な提案に舌を巻く杏とナカジマ
が、ある提案に杏とナカジマは二の足を踏んでしまう
その提案とは誤射防止のゴム製カバーを作ると言うものであったが
その姿が「とある物」にそっくりだったのだ
しかし杏は希望に目を輝かせるみほを止めることは出来ず
プロジェクトは半ば強制的に始動してしまうのだった

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数日後

ナカジマ「西住隊長、元会長ついに完成しました!」

ツチヤ「三日間もドリフト我慢したんですよ~!」

ホシノ「しかしこれモロだよね」

スズキ「完全に一致だね~」

杏「おっ早いね~さすが自動車部」

みほ「ありがとうございます!」

みほ「早速見せてください!」

ナカジマ「はいはーい、ホーシノー!」

ホシノ「ジャーン!これです」

ダルン

みほ「おお!すごいです!想像通りです!」キラキラ

杏「へーさすが我が校の至宝自動車部、、、ってなにあれ?」

ナカジマ「ん?なんですか?」

杏「なんか先っぽが膨らんでない?」

ナカジマ「あー、実は試作の段階でゴムの弾性が強すぎて反動で自爆しちゃって」テへ

杏「自爆!?」

ナカジマ「自爆だよ~」

ツチヤ「レオポンの鼻が曲がっちゃいました」テヘ

ナカジマ「で、砲弾の受け皿が必要という結論になりまして。先っぽに膨らみをつけて、砲弾のポケットにしました」

杏「あんなんつけたらモロじゃん!完全体!デッカいコン○ームそのもの!」

ナカジマ「あー言っちゃった、言っちゃったね~」

杏「言うよそりゃ!言うでしょ!」

ナカジマ「棒から出るものを外に漏れないように防ぐとなると、あの形にたどり着くんですよ!」

杏「いや~さすがの私もビビるよ」

キラキラキラキラ

杏「ど、どうかな?西住ちゃん」

みほ「スバラシイです!エキサイティング!ベリーナイス!コングラチュレイション!」キラキラ

杏「なんか興奮してどっかの教官みたいになってるよ」

ナカジマ「パンツァーハイだねぇ」

みほ「試してみてもいいですか?」

ナカジマ「うん、やってみようか~」

みほ「ではⅣ号で!」

ガチャ

優花里「西住殿~」

沙織「みぽりんおまたせ~」

華「授業が少し長引いてしまいまして、、」

みほ「ううん!ちょうどいいタイミングだったよ。みんなありがとう」

優花里「で、西住殿の言っていた安全装置が完成したんですか?」

みほ「うん!こっちきて!」グイグイ

杏「あんこうチームおつかれさま~呼び出して悪いね~」

優花里「いえ!安全担当として重要な任務であります!」

杏「さっそくはりきってるね~」

沙織「みぽりん、あのダルンてなってるのがそう?」

華「あら、美味しそう!」

ナカジマ「食べないでね~」

みほ「ジャーン!これです!自動車部特製ゴムカバー」

優花里「おお!これを砲身に被せて誤射を防ぐんですね!素晴らしいであります!」

沙織「み、みぽりん。これマジで?いや、さすがにこれは、、///」

華「あら、お花を活けたら映えそうですわね!」

沙織「か、かいちょー」

杏「ん?武部ちゃんどったの?」

沙織「その、これってヤダモーの時にヤダモーに着けるあれですよね、、」

杏「んまぁ、似てるっちゃ似てるね、ははは」

沙織「これはお嫁に行けない、確実に行けない」

みほ「沙織さんすごいでしょう!」キラキラ

優花里「これはいいものですぅ!」キラキラ

華「オニギリが何個はいるでしょうか」キラキラ

杏「武部ちゃん?」

沙織「うっ、なんてキラキラ、、」

沙織「というか私以外分かってないのかな?」

杏「まだヤダモーしたことないんじゃない?」

沙織「わ、私だってまだヤダモーしたことありませんからっ!!」

みほ「では、早速Ⅳ号で試してみましょう」

みほ「戦車搭乗、、の前に」

コンコーン

みほ「麻子さん、起きて!」

沙織「んもぉ!麻子また授業サボって戦車の中で寝てたの!」プンスカ

麻子「ん?なんだ?音を立てずに走るのは無理だぞ?」

優花里「実はかくかくしかじかでして~」

麻子「で、あそこにあるのがそのカバーとやらか?」

麻子「どれ、、、ほ~これを着けるのか?随分思いきった作りだな?」

みほ「自動車部さん渾身の作品なの!」

優花里「いいものであります!」

麻子「会長、こんな巨大コン○ームを戦車につけて大丈夫なのか?」

杏「うぐ、、、ストレートだね冷泉ちゃん。仕方ないんだよ」

沙織「麻子が知ってた、、」

麻子「まぁいい、早速使ってみるんだろ。やろう」


ドカーン!バイン!

みほ「おお!見事に砲弾が止まりました!」

優花里「素晴らしいであります!」

杏「だ、大成功だね」

ナカジマ「よかった~」

杏「まぁよかったね、うん」

麻子「だがこんなものを戦車に着けて行ったら皆ドン引きだぞ」

沙織「うん、、でもあの笑顔見て」

みほ「やったー」キラキラ

優花里「いいものですぅ」キラキラ

麻子「うっ、寝起きにはキツイ」

沙織「てか麻子は何で知ってるの?まさかヤダモーしたことあるとか!?」

麻子「なんだそれは、意味が分からない。気が触れたか沙織」

沙織「ん、んあ、ぬあ!麻子がヤダモーしてるなんて」

麻子「?」

杏「まぁとりあえず実用化決定だね」

ナカジマ「ここまで来たら後には退けない戦いだねえ」

杏「ふぇええ~」

みほ「では自動車部さんのおかげで成功したので今日の放課後練習でチームみんなにお披露目しましょう!」

優花里「おー!」
華「おー!」

オ、オー

放課後

桃「全員揃ったか?」

ハーイ

桃「ではこれより練習を開始する!気合を入れ、」

杏「かーしま、長い」

桃「こ、これでですか」

杏「いーからいつも長いんだよ」

桃「はっスミマセン会長!」

柚子(杏、さすがに桃ちゃんが可愛そうよ)

杏「はい、皆に発表があるよー」

杏「かくかくしかじかで~」

杏「あとは西住ちゃんから」

みほ「ふぁ、ふぁい!」

みほ「実は戦車道をより安全に行うためにあるものを作りました」

みほ「これだっっ!」

ナカジマ「ほい!」

ダルン

ザワザワ

みほ「これは誤射をしてしまった際砲弾を受け止めるカバーです」

みほ「自動車部の皆さんが三日三晩寝ずにつくってくださいました」

ナカジマ「ははは」

杏「覚悟を決めるしかないね」

みほ「今後練習と試合の時以外は必ずこのゴムカバーを砲身につけてください」ビローン

エルヴィン「なるほど、誤射の砲弾を物理的に防ぐのか」

カエサル「素晴らしい発明だ!」

おりょう「しかし如何にも珍妙な形ぜよ」

エルヴィン「というか、よく見るとあれはマズくないか?」

おりょう「うん、マズいぜよ」

さえもんざ「切腹でござる」

カエサル「ん?なにがマズいんだ?」

エルヴィン「カエサル、あれを見て何も思わないのか?」

カエサル「ん?安全性を高める素晴らしい発明だと思うが」

エルヴィン「いや、何も思わないならいいんだ」

カエサル「?」(ひなちゃんに会いたい)

典子「こんじょー!こんじょー!」

忍「こんじょー!こんじょー!」(うわっなにあれリアクション困るからキャプテンの真似しとこ)

あけび「こんじょー!こんじょー!」(キャプテンどこまでも付いていきます!)

妙子「どういう反応なんですかそれ、、、」

梓「えっ何あの形、、、あれを付けるの?」

優季「やだぁ~いやらしいかたちぃ~」

あや「うわぁ!デッカイ風船だあ!ビローン!」

桂里奈「ビローン!ビローン!ビローン!」

あゆみ「ねえ、あれってあれじゃない?」

紗希「、、、男性の義務」

ビローンビローン!

梓「ちょちょっと、あんまり触ったらダメだよオモチャじゃないんだから!」

あや「ほら~梓もビローン!」

桂里奈「ビローン!」

梓「もう、やめてよ、、//」

ねこにゃー「こ、こ、これは呪われしアイテムにゃ~」

ももがー「精巧な作りにもほどがあるなりー」

ぴよたん「だからなにぴよ?これくらいで騒がないで欲しいっちゃ、使ったことないぴよ?生ぴよ?」

ねこにゃー「チチチ、チートキャラ~、運営に報告にゃー」

ももがー「恐るべしラスボスの風格なりー」

そどこ「素晴らしいわね!風紀も大事だけど安全も同じくらい大事だわ!」

ごもよ「そど子分かってないのかな?」

ぱぞ美「分かった瞬間卒倒しそう、、、」

みほ「みなさん喜んでくれたみたいで良かったです!」

杏「だねえ」

みほ「会長!では行きましょう!」

杏「え?どこに?これから練習じゃ?」

みほ「他の学校に決まってるじゃないですか!」

杏「え、、、そ、そうね」

みほ「あっ!会長!」

杏「な、なにかな西住ちゃん?」

みほ「砲身から外すとき靴下をクルクルってやるみたいに外すとコンパクトに収納できます!」

杏「西住ちゃん、わかってるよね!?もはやワザとだよね?!」

みほ「?」

杏「折り畳んで袋に入れていこう」

サンダース

ケイ「ハーイみほ!」

みほ「ケイさんこんにちは!」

みほ「実は見せたいものがありまして」

ケイ「なになに?」

みほ「誤射を防ぐカバーです」

ダルン

ケイ「ワーォ!ベリーキュート!素敵な形ね」

みほ「テヘへ、是非サンダースでも着けてくださいね!」

アリサ「ちょちょっと隊長、あんなもの着けたら笑い者です!」

ケイ「なんでよ?みほが一生懸命作ってくれたやつよ?」

ナオミ「マム、アリサはああいったものは要らないって言ってるんじゃ?」

ケイ「ワーォ!アリサ意外と大胆ね!でも避妊はちゃんとしないとダメよ?」

アリサ「ち、違いますー!」

ナオミ「アリサ、タカシとそういうことになった時の為に1つ貰ったらどうだ?」

アリサ「あんなデカイの使えないわよ!化け物じゃない!って何言わせるのよ~」

ケイ「そうかな?私なら興奮しちゃうけど!」

ナオミ「アリサにはまだ早かったみたいだな」

アリサ「うるさいわね!」

アンツィオ

アンチョビ「おおミホ!会いたかったぞ」チュチュ

みほ「アンチョビさん、こんちには!」

ナンヤカンヤ

みほ「これだっ!」

ダルン

アンチョビ「おおっ!ってこれは、なんというか!だいじょうぶなのかぁ?」

ペパロニ「姉さん、こりゃアモーレする時に男のポコ○ンにおっ被せるあれじゃないっすかぁ、何て名前だったかなあ?」

アンチョビ「おい、ペパロニ!言い方ってものがあるだろう!」

カルパッチョ「まぁ、これを着ければ安全に戦車道が出来ますね!」

アンチョビ「カルパッチョ、お前これを見てその~恥ずかしくはないのか?」

カルパッチョ「?何故です?ドゥーチェ」

アンチョビ「本当に知らないのか!?我が校の性教育はどうなっているんだ~!誰かが辛い思いをしたらどうするんだ!」

カルパッチョ「ドゥーチェ?」

アンチョビ「いや、それならそれでいい。また今度な」

ペパロニ「今度?そうだコン○ームっすドゥーチェ!」

アンチョビ「ペパロニ!声がデカイ!」

カルパッチョ「?」(たかちゃんが来てない、、、)

プラウダ

カチューシャ「ミホーシャ良く来たわね」

みほ「カチューシャさんこんにちは!」

ナンヤカンヤで

みほ「これだっ!」

カチューシャ「こ、これがミホーシャが考えた誤射防止カバーね」

カチューシャ「ま、まぁいいじゃない?ね、ねえノンナ?」

ノンナ「!」
「カチューシャ、これはやめておきましょう」

クラーラ「ФЛЙ」(ノンナ様、これをカチューシャ様に見せるのわ!)

カチューシャ「な、なんで?ミ、ミホーシャが一生懸命作ってく、くれたやつよ」

ノンナ(カチューシャにはまだ分からないでしょうね)

クラーラ「ЙЮЖ」(ノンナ様、カチューシャ様の様子が)

ノンナ「йФЛ」(ん?どうかしましたかクラーラ)

クラーラ「НЮЖ」(カチューシャ様のホッペが真っ赤に、、まさか)

ノンナ「ЙЮЖ」(なにを言っているのです、、クラーラ!カチューシャにまだそういった教育は行って、、ハウ!)

ノンナ「カ、カチューシャ」バタン

カチューシャ「ノンナ!どうしたの?大丈夫!」

ノンナ「カチューシャ貴方はもう大人になられたのですね、、」

カチューシャ「な、なにを言っているのよ!」

ニーナ「ノンナふぐだいぢょうがひっくりけえってるだぁ」

アリーナ「あら、ちがづいだらエライごどなりそうだなぁ」

黒森峰

みほ「おねえちゃーん」ブンブン

まほ「みほ、良く来たな」

イチャイチャ

みほ「これだっっっ!」

ダルン

みほ「どうかな?おねえちゃん」キラキラ

まほ「みほ、これは、、いやなんでもない、素晴らしいものだな。」

小梅「隊長、、みほさんが一生懸命作ってくださったのは分かるのですが、さすがにこれは恥ずかしいです」

まほ「うん、すまない小梅、、」

エリカ「恥ずかしいわ」

小梅「エリカさんも恥ずかしいですよねえ?」

エリカ「えぇ、恥ずかしいわ。。」

エリカ「戦車道で勝利することしか考えていなかった自分が恥ずかしい!」

小梅「え?」

まほ「は?」

エリカ「元副隊長は勝利だけでなく安全のことまで考えていた」

エリカ「私は小梅の事件から何も学んでいなかった、、そんな自分が恥ずかしい!」

まほ「お、おう」

エリカ「元副隊長、いや大洗女子学園西住隊長。予備を含め200個ほど発注したい」

まほ「業者か!というか勝手に注文するな」

小梅「えぇ、、」

みほ「エリカさん」キラキラ

エリカ「これからは、みほって呼んでいい?」

みほ「いいよ、エリカ」

ガッ

聖グロリアーナ

キュラキュラキュラキュラ

ペコ「ダージリン様」

ダージリン「」

キュラキュラ

ペコ「ダージリンさまっ!!」

ダージリン「なーにペコ?騒がしくってよ」

ペコ「ダージリン様!なんですかこの卑猥な装備は」

ダージリン「あら、重厚なチャーチルにぴったりのアクセサリーじゃなくって?」フフフ

アッサム「ダージリン、データによると98%の確率で漏れを防ぐようです」

ローズヒップ「ダージリンさま!このゴムみたいのを私のクルセイダーにもつけたいでございますですの!」

ダージリン「ローズヒップぅ、あなたにはまだ早いわ」キュラキュラ

ペコ「ダージリンさま!悪ふざけはやめてください」

ダージリン「うるさいわねチンチクリン!」

ダージリン「こーんな言葉を知ってるぅ?コン○ームを使わない男は挨拶の出来ない男と一緒」

ペコ「はいはい」

ダージリン「礼儀と品格、聖グロリアーナに必要ではなくて?」

ペコ(まったく変なもの配り歩いてるの誰なのよっ!)

こうしてみほはその後も各校に出向き説明を続け
戦車道はより安全な武芸としてさらに発展したのでした


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