卯月「プロデューサーさんの」凛「膝の」未央「うえ」 (68)


――事務所

こずえ「ぷろでゅーさー。ここー、こずえすわるー」

モバP(以下P)「んー、いいぞ」

島村卯月「……」

――別の日

雪美「……ここ、座らせて」

P「んー、いいぞ」

渋谷凛「……」

――また別の日

薫「せんせー! ここ座りまー!」

P「んー、いいぞ」

本田未央「……」

---

凛「ねえ」

卯月「はい」

未央「うん」



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※コメディ・下品


凛「……最近、10歳前後組がさ」

未央「あ、うんうん、私もその話」

卯月「未央ちゃんもみたんですか?」

未央「薫ちゃんだったんだけど、デスクワークしてるプロデューサーの膝のうえによじのぼっててさ」

卯月「よじのぼるって言うのが可愛いですね……こずえちゃんは両手をこうして……」

凛「だっこ待ち? え、プロデューサーが抱え上げて座らせたってこと?」

未央「うひゃー、でも私もこずえちゃんにそんなのされたら膝に乗せちゃうなぁー」

卯月「凛ちゃんは?」

凛「雪美がまずペロをプロデューサーの膝に乗せて、それから反対の膝に」

未央「むっは、なにそれ」

卯月「雪美ちゃんだけじゃなくてペロちゃんまでも……」

未央「いやー、これはなんていうかさぁ」

卯月未央「「微笑ましい(です)よね」」凛「マズいよね」

卯月未央「「えっ」」

凛「えっ」

卯月「……」

未央「……」

凛「マズいくらい微笑ましいよね」キリッ

未央「う、うん」

卯月「そ、そうかもしれませんね」


未央「ところで、ちょっと気になることがあるんですけど……」

凛「ああ、うん……たぶん私達、同じこと考えていると思うな」

未央「その……」

卯月「どんな座り心地なんだろうって」

凛「だよね」

卯月「……温かいとか」

未央「筋肉質でかたいとか」

凛「いい匂いがする、とか……」

未央「いやー、やはりしぶりん、鼻のつけどころが違いますなぁー」

凛「鼻って何さ……」

卯月「でもプロデューサーさんの膝の上に座れば、その全部を……」

未央「全部……」ドキドキ

卯月未央凛「「「……」」」ゴクリ

凛「……気になるね」

卯月「……はい」

未央「……うん」


未央「やっぱり、座ってみないと分からないかー」

凛「……どうする?」

未央「直接頼むのが一番早いと思うな」

卯月「頼むって……膝に乗せてくださいって頼むんですか?」

未央「そうでもしないと無理じゃない?」

未央「ローティーンの子たちなら、それとなーく座れるだろうけど、私達ぐらいになるとなかなか難しいでしょ」

卯月「そ、それを言うと、私が一番つらいんだけどなぁ……」

未央「しまむーは大丈夫だよ。キャラ的に」

凛「そうだね。大丈夫」

卯月「褒めてないですよね?」


凛「まぁそこになると、未央も大丈夫だよね」

未央「へへー。ま、クラスの男子とかにはお願いしないけど」

卯月「やったら全力で勘違いされますよ」

未央「プロデューサーにしかやらないよー。でも、そうなると難易度高いのはしぶりんだね」

卯月「凛ちゃんが、プロデューサーさんの膝の上に……」

凛「……どうやればいいか分からない」

卯月「いっそ、皆で頼みにいっちゃうのはどうでしょう」

凛「三人で?」

未央「確かに心強い!」

凛「数で押し切るってこと……? いいのかな……」

未央「じゃあアタシとまむーだけ頼みに行っちゃう?」

凛「う……」

未央「これが一番近道だよ! 回り道で行ったら年単位かかっちゃうよ」

凛「……わかった。案に乗る」

卯月「それじゃあ、ニュージェネレーションズ……」

未央「フラ」

凛「イド」

卯月未央凛「「「チキーン!」」」


凛「と、いうわけで」

卯月「プロデューサーさんの膝の上」

未央「乗らせてほしいなーって」

P「はい?」

凛「……い、言ったとおりなんだけど」

P「……膝って、ココ?」ポンポン

未央「うんうん。いやー、薫ちゃんを乗せているのを見た時にだよ、あっいいな、って思ったって言うかさ」

卯月「私はこずえちゃんをみました」

凛「私は雪美を……」

P「あー、年少組か。……えっ、キミらが座りたいの?」

未央「……う、うん」ポッ

卯月「こ、こずえちゃんが嬉しそうだったので」テレテレ

凛「気にはなったかな……」フイッ

P「えーーとーー……」


未央「いや?」

卯月「私達じゃダメですか?」

P「ダメって言うか……いや、ダメじゃね?」

未央「えー」

P「女子高生膝の上に乗せているスーツ姿の男って時点でもうだいぶダメ」

凛「合意だよ?」

P「別の問題でそうなこと言うな」

未央「なんで薫ちゃんたちはOKなのさー」

P「いや、普通にセーフ……だよな?」

凛「ううん、アウトだと思うな。だから私たちも乗せるべきだよ」キリッ

P「9歳10歳相手に本気になるなよ…… 誰かに見られてみろよ、注意されるの俺とキミたちだけじゃないんだぞ」

未央「つまり誰にも見られなければいいと」

凛「なるほど」

シャッ

卯月「わかりました!」

カチッ

P「流れるようにブラインドおろしてドアの鍵かけたね!?」


凛「これで条件はクリアしたよ?」

P「いやキミらね……あーいや、わかったわかった」

未央「えっ、いいの?」

P「いくら言っても食い下がりそうだったからな。さっと乗せて終わりなら、そっちの方が早そうだ」

凛「本当にそれだけ?」

P「まー、女子高生を膝に乗せるとか、なかなかできないというのも……なくはない、なんてこともない」

未央「ほほーう、なかなかいい趣味をしていますな」

P「そういう目で見られるラインだということを覚えておきなさいよ」

凛「ふふっ、説得力はあったよ」

P「凛だけ乗らなくていいぞ」

凛「それはダメ」


未央「誰から行く?」

凛「……じゃ、じゃあ私から」

未央「おっ、しぶりんガツガツいくねぇ」

凛「茶化さないでよ……」

卯月「まあまあ。じゃあ凛ちゃん、どうぞ!」

P「どんな順番でもいいから早く済ませてくれ」

凛「座るよ……ん、右と左どっちがいいんだろ」

P「どっちでもいいよ」

凛「じゃあ……左で」

ギシッ

P「あ……」

凛「あ……」

P(や……柔らかいっ……細身の凛だから大丈夫かと思っていたけど、そんなことない!)

P(雪美やこずえとは明らかに違うお尻の感触……なんていうか、女の子の柔らかさがしっかりと……)

凛(ごつごつとして固そうなのに、膝は柔らかくて……そして、温かい……)

凛「だっ、大丈夫? 重くない?」

P「いや、全然……そりゃ、こずえや雪美に比べたらだけど、こんなん楽勝だよ」

凛「そ、そう……」


卯月「……ど、どうですか凛ちゃん」

凛「あ、う、うん…… なんて言うか……あったかい」

卯月「あったかい……」

凛「あ、安心するって言えるかも」

未央「安心……」

卯月「わ、私もそろそろ」

凛「あ、そう、だね……」

凛「……」

卯月「……凛ちゃん?」

未央「しぶりん?」

凛「あ、あのさ、もうちょっとだけ……」

卯月「えーっ」

未央「気に入りすぎだよしぶりーん。後がつっかえてるよー」

凛「それはそうなんだけど……」


卯月「そ、そんなに居心地いいんですね」

凛「…………うん」

卯月「なら、仕方ないですね! 心行くまで堪能してください!」

凛「いいの?」

卯月「私もその後で堪能しますから!」

P「俺の意志はどこに」

卯月「えっ。あ、ああっ、すみません! あまりにも凛ちゃんが嬉しそうだったから!」

凛「べっ、別に嬉しくなんか!」

未央「説得力皆無ですぞしぶりーん」

凛「うう……」

P「あのな、俺にも時間があるんだから……はぁ、仕方ない、卯月こっちいいぞ」

卯月「へっ。み、右脚ですか?」

未央「おおっと、脚が2本あるのはこの時のためだったのか!?」

P「自分の脚で歩くためだよシンデレラ」


卯月「いいんですか、プロデューサーさん」

P「さっさと済ませて仕事戻る必要あるしな……」

卯月「じゃ、じゃあ……」

P「はいよ」

卯月「がっ、頑張ります!」

ギシッ フニョン

P「!?」

卯月「あっ……」

P(な……)

P(なんだこれなんだこれなんだこれ!?)

P(左脚の凛はもちろん柔らかいんだが、右脚の卯月はもうなんていうか……)

P(埋もれる? 包み込む? ええい、言い表せん!)

P(まず接地面積が違う! そんなはずは無いが体感、凛の1.5倍だ)

P(い、いかん、迂闊に腰に手を回しそうになった……ちょっとこれは想定外だ)

卯月「わー……」

卯月(気恥ずかしさもあるけど……なにより、すごく近くにプロデューサーさんがいる安心感……)

卯月(ちょっとだけ私の顔がプロデューサーさんよりも上になるのがまた……)

卯月(プロデューサーさんの顔を引き寄せたら、胸にしまえそうなくらい……)

卯月「はっ、わ、私ったら何を……」


未央「……あのー」

P「お、おお。未央がまだだったな、ほら凛」

凛「……」

P「凛?」

凛「……ま、まだ堪能しきってない」フルフル

未央「えー、しぶりん、どんだけなのさー。しまむー」

卯月「あ、あの、もうちょっとだけ」ユサユサ

P(うおっ、首を振る動きの反動がふたりのお尻から……柔らかさの感触やばい……)

P(あと一番やばいのは……Pチャン元気になってきてるよね? 気のせいじゃないよね? まだ頑張っているだけ偉いよね?)

未央「むむむ……そこまでの魔性の膝だとは……」

未央「……仕方ない。席が空くまでここを占領いたーす!」

がばっ

卯月「!?」

凛「背中からっ!?」

未央「ふっふーん、プロデューサーの背中って広いんだね。っても、お父さんくらいしか知らないんだけどさ」

ムギュ ふにゅん フニフニ

P「……」

P(あかん)


未央「プロデューサー? どうしたの、俯いて」

卯月「あ、さすがに3人はちょっと重いですよね、そろそろどかな……」

未央「およ? 俯いているっていうよりは、前かがみ……」

未央「あっ」

凛「!?」

卯月「へご!」

P「……」ダラダラダラ

卯月「あ、あはは、えへへへっ、すいません、退きますね」ピョイ

凛「ちょ、ちょっとプロデューサー、ま、まったくどう言うつもりなの」ヒョイ

未央「いやーあははは、ま、まあ私たちもやりすぎたのあるし、いやー、はははは……」ワタワタ

P「……」

卯月未央凛「「「……」」」

卯月未央凛「「「すいませんでした」」」

P「いや、うん、俺もなんていうか……ごめん……」

未央「そ、そんなそんな、む、むしろ正常だって言うじゃん」

卯月「そうですよ、その、良くは分からないですけど健康的かなって……」

凛「私たちが悪いんだし、気にしなくていいよ。……誰にも言わないし」

P「すまない、すまない……」

P「このことは……忘れてくれ……」

卯月未央凛(((プロデューサー……)))

凛(……)ゴクッ

未央(……)ドキドキ

卯月(……)ゾクゾクッ


---

凛「プロデューサー、ちょっと落ち込んでたね」

卯月「悪い事しちゃいましたね」

未央「いやー、この未央ちゃんのボディ、プロデューサーには刺激が強かったかなー?」

凛「……いや、私が座ってたのもあるでしょ」

卯月「そ、それなら私だって座ってましたよ」

未央「やっぱりプロデューサーだって、お尻より胸なんじゃない?」

卯月「どっち派かなんて、聞かないと分かんないですよ」

凛「脚の可能性だってあるしね」スラリ

未央「むむむ……」

卯月「ま、まぁこのことは、みんなで忘れましょう。それが一番平和です」

凛「そうだね」

未央「まぁ、そうしようか」

卯月未央凛(((……でも……)))

凛(この胸の高鳴りは……)ドキドキ

未央(一体どういうことなんだろう)ドキドキ

卯月(忘れようなんて言ったけど……)ドキドキ


---

凛(……どうにか、また同じ状況に……)

北条加蓮「凛? 凛ー?」

神谷奈緒「なんか呆けてるな。大方Pさんのことでも考えてるんじゃないか」

加蓮「ほーん。つまり呆ける位の何かがあったってことね」

奈緒「んん? なるほど……」

凛「……」ポケー

加蓮「……やってみよっか」

奈緒「OK」

加蓮「りんー」

凛「……んー」

加蓮「プロデューサーさんのー?」

凛「……膝」

奈緒「膝?」

凛「えっ、あっ」


凛「な、何でもないよ」

奈緒「いやいやいや、もう無理だよ、凛」

凛「うぅ……」

加蓮「はけー」

奈緒「はけー」

凛「……実は……」

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――事務所

P「……」

凛奈緒加蓮「「「……」」」

P「何でこうなったの」

加蓮「もー、Pさんったらそんなにアタシたちを膝に乗せてみたかったなんてー」

P「言ってねぇ!」

凛「じょ、女子高生膝に乗せるなんてなかなかできないって……」

P「言ったねぇ!」

P「なんでそんなとこ覚えてたんだよ……」


加蓮「はいはーい、じゃあアタシここー」

ストン

P「おわっと……いきなりだな……」

加蓮「え、結局OKになるからいいじゃん」

P「なんでOKになるんだよ」

加蓮「未央や卯月も乗せたのに、アタシと奈緒乗せちゃいけない理由無いでしょ?」

P「ぐ……」

加蓮「ほらほら、どーお? アタシを膝に乗せた感想」

P「……やっぱり軽いな」

加蓮「ふふ、そっか。じゃ、こーんなことしても大丈夫かな?」ギシッ

P「身体を寄せるなっての顔近い、いい匂いだなちくしょう」

加蓮「あはは、面白い反応~」

凛「じゃ、奈緒」

奈緒「ええっ、や、やっぱりあたしもか……?」

凛「え、奈緒はやめとく?」

奈緒「……」

凛「したら、私と加蓮だけでいいか」

奈緒「いや、ちょっ……ま、待てよ」


P「……なんか揉めてるな」

加蓮「かもね。ほら、ふたり来るまでアタシを可愛がってよ~」

P「だからそういう誤解される表現は……首に手を回すな」

加蓮「えー、Pさんならちょっとぐらい触ってもいいと思ってるのになー?」

P「う……あまりからかうんじゃない」

加蓮「ふふっ。ほらー、ふたりとも早くしないと、アタシがPさんに襲われちゃうよー?」

P「やめーっての」

奈緒「ああもうわかったよっ!」

ツカツカ

奈緒「じゃ、じゃああたしはこっちな……!」

加蓮「あはっ、やっときた~。いいトコだったのに」

奈緒「言ってろ……す、座るぞPさんっ」

P「お、おう」

ギシッ

奈緒「……」

P「……」


奈緒「……な、なんか言えよぉ」

P「え、感想でも言えってのか」

加蓮「言ってあげなよー、可哀想じゃん」

P「っても……や、やわらかいな」

奈緒「な……ばかばかっ、どこのこと言ってるんだよ!」

加蓮「そりゃまぁ、アタシたちのお尻だよねー」クイックイッ

P「ちょ、やめろ、腰動かすな!」

奈緒「Pさんのヘンタイ……」

P「俺悪いの!?」

凛「さてと」

加蓮「あ、凛もそろそろ座る?」

凛「んー、それもいいけど、ちょっとこっちも気になっててさ」

奈緒「こっち?」

P「……え、お前、それ未央が……やめっ」

ギュッ

P(ふぉぉぉぉ……!)


加蓮「えーなにそれ、いいなー」

奈緒「そんなこともしたのかよ……」

P(未央ほどじゃない、未央ほどじゃないけど、こいつ……)

凛「……」ベタァッ

P(抱きつき方がねちっこい! 顔も俺の耳の後ろにあたりに……)

凛「ふー」

P「わひゃっ」

加蓮「あはっ、いい声でたねー。それ楽しそう」

P「凛、こら、やめ……」

加蓮「ふーっ」

P「ぎっ、加蓮っ!」

加蓮「あははっ」

凛「……」

奈緒「……どうしたんだ?」

凛「いや、ちょっと」ジー

加蓮「?」

奈緒「どこ見て……」

凛「んー……」

P「なんだ、どこみてんだよ」


奈緒「凛の視線の先…… ……あっ」

加蓮「えっ? ……あっ」

P「は?」

奈緒「ちょちょっ、凛なに見ようとしてるんだよ!」

凛「いや、でもね」

加蓮「でもって、どゆこと?」

凛「前、そうだったから……」

奈緒「ニュージェネでこれやった時?」

凛「うん」

加蓮「えっ、女子高生三人に密着されて? Pさんが?」

P「お前忘れようって言ったよなぁ!?」

凛「忘れられるわけないでしょ!!」

P「逆ギレ!?」

凛「気になったの、だからプロデューサーには義務があるの!」

P「お前の理論はおかしい!」


加蓮「うふふふ、そっかぁ、Pさんはアタシたちに欲情しちゃうんだぁ♡」

P「いや、少し誤解があるが、どうしたってだな……」

加蓮「言い訳はいいよ。仕方ないんでしょ?」

P「う……まぁ、そういうことだけど……」

加蓮「そういうことかぁ」ニヤッ

加蓮「そういうこと聞いちゃったらぁ……やっぱアタシも気になるよねー?」

凛「よし、加蓮、やっちゃおう」

P「お、おまえらっ! ちょ、奈緒、こいつら止めろ! っていうか一回降りて!?」

奈緒「えっ、そ、そこであたしに振るのかよ!」

加蓮「ほらほら、奈緒もはやく」

奈緒「あ、あたしぃ!?」

凛「トライアドプリムスの結束は、奈緒にかかってるんだよ」

奈緒「妙に重い責任乗せやがった!」


奈緒「っていうか、な、なんであたしが!」

凛「3人がかりの方がプロデューサーも反応するかなって」

奈緒「うぇっ、そ、そういうもんなのか!?」

P「俺に聞かないで!? とりあえず開放して!?」

加蓮「何だかんだPさんから降りてないからねー、やっぱり奈緒はこっち側だよ」

凛「あー……でも、奈緒には無理だよね」

加蓮「えー? あっ」ピコン

加蓮「そうだよねぇ、相手がPさんなんだもの……奥手すぎてちょっかいとか掛けられないもんねぇ」

P「加蓮も凛も! これ以上は……!」

加蓮「いーよ奈緒、アタシたちだけでPさん、反応させちゃうから」

奈緒「ぐ……」

凛「とりあえず耳舐めてみようか。あー……」

P「ちょっ、こらバカやめろ!」

奈緒「ぐぐ……あ……」

凛「んー?」

加蓮「奈緒、どうしたのー?」

奈緒「あたしだってなぁ……!」

P「ちょ、奈緒、落ち着けって!」

奈緒「見てろよ、あたしだってーっ!」

スゥッ

P「ひぐっ……!」


加蓮「!?」

凛「うわ、奈緒いまの……」

奈緒「え、え、え?」

加蓮「首筋から鎖骨にかけて、指一本でなぞるとか……えぐい事すんね……」

P(ごめんなさい……)ピクンピクン

凛「あっ」

加蓮「やった!」

奈緒「えっ、いまので? 嘘だろ!?」

凛「指一本でプロデューサーを……」

加蓮「あっははは、指一本でたたせた女、神谷奈緒。あははっ!」

凛「加蓮笑いすぎ……っくく……」

P「おまえらー!」グワッ

加蓮「きゃーっ」


ガタンッ

P「はぁ、はぁ……」

加蓮「あはは、無理矢理立ち上がられちゃった」

奈緒「あたしと加蓮乗せて、凛まで背中にいたのにな……」

凛「火事場の馬鹿力ってやつ?」

P「願わくばこうなる前に引き出したかった……」

凛「でもこの場合、火事なのは……」ジー

加蓮「えー? プロデューサーの理性かなー……んふっ」

P「上手いこと言ったつもりになってんじゃねえ!」

凛「ちょっと加蓮、自分で言って笑うのは……くく……」チラチラ

奈緒「んんっ、加蓮……ちょっと品が……ぶふっ」

P「えぇ、奈緒まで……」

凛「…………」ジーッ

P「凛はいつまで見てんだよ!」

凛「ねえ、せっかくだからちょっと」

P「ダメ!」

凛「……何も言ってないのに……」

P「その流れで出てくる言葉、何だろうとアウトだよ!!」


奈緒「あ、あのー、Pさん……ご、ごめんな」

P「お前もやすやすと挑発に乗りやがって」

奈緒「うぅ……」

P「あーもう、反省しているならいい。ほら、出てけ出てけ」

加蓮「あーん」

P「こんな洒落にならん事二度とするなよ」

凛「えー、でも」

加蓮「楽しかったっしょ?」

P「 気が気じゃなかったっての!」

加蓮「一瞬の間を見逃さないアタシなのでした」

P「加蓮!」

加蓮「あははっ」ガチャ

奈緒「あっ、鍵かけ忘れてた」

P「……」ゾォッ

凛「プロデューサー」

P「……あ?」

凛「今度はふたりきりの時にお願い」

P「絶対やらん!」


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高森藍子「おはようございます~」

P「おはよう」

P(藍子か……癒しだ)

P(最近癒しじゃなくていやらしいだったもんなぁ……)

P(いや、もちろん女の子に、それもアイドル級の……っていうかマジもんアイドルに群がられるなんて、天国なんだけど……)

P(同時に地獄でもあるんだよな……)

藍子「どうしたんです?」

P「いや、なにも」

藍子「難しいを顔をしてましたよ。何かお悩みでしたら……あ、でも私じゃ力になれることは少ないかもしれませんね。えへへ……」

P「藍子……」ジーン…

P「そんなことない、その言葉だけで十分だよ」

藍子「ふふっ。あっ、じゃあ、お茶淹れますね」

P「ああ、すまない。ありがとう」

藍子「いえいえ、私がしたくてしていることですから」


ガチャ

未央「よっほー、プロデューサー、おはよー」

P「おお。おはよう」

P「……」

未央「なにー? どしたの?」

P「いや、なんも」

P(ふぅ、未央は普通だな……)

未央「あーちゃんと茜ちんはき・て・る・か・なー」キョロキョロ

P「ああ、藍子がもう来てさっき給湯室に」

未央「なるほど」

P「茜はまだだが……」

ガチャッ

日野茜「お、おはようございますッ!」

P「ああ、噂をすれば。茜、おはよう」

茜「はいっ、本日は、お、お日柄も良くっ!」

P「え、あ、うん。そうだな?」


藍子「あ、未央ちゃん、茜ちゃん、おはようございます」

未央「おはよ、あーちゃん」

茜「おはようですっ!」

藍子「今日はいい天気ですよ、未央ちゃん」

未央「だよね」スタスタ…

未央「んーっ、日差しが心地いいですなぁ」

藍子「プロデューサーさん、お茶が入りましたので、いかがですか?」

P「ああ、いただこうかな」

コト

藍子「では、デスクに置いておきますね。冷めないうちに」

P「ああ、じゃあ早速」

ギシッ

藍子「……」

未央「……」

茜「……」

P「ふぅ……いい茶葉の蒸らし具合だ」

藍子「ふふっ、ありがとうございます」


P「ん? どうしたんだ茜、ドアの前から動かないで」

茜「いえっ、なんでもございませんとくれば!」

P「なんかおかしいな。なあ藍子、茜が……」

藍子「……茜ちゃんが?」

P「ほら、なんかちょっ……と……」

P「……」ゾワッ

P「まさかっ」

藍子「茜ちゃん」

茜「は、はいっ……! ぼ、ボンバーッ!」

カチッ

未央「よっ」

シャーッ

P「なっ……!?」


P(鍵もブラインドも閉められた!)

ポン

P「あ、藍子……どうした、俺の肩に手なんか置いて……」

藍子「全部、ぜーんぶ、未央ちゃんから聞きました」

P「……なにを」

藍子「なにを……ですか? それはもちろん」

藍子「Pさんが一番よく分かっていますよね?」ニッコリ

P(未央を窓際に誘導したのも……)

P(デスクにお茶を置いて俺を座らせたのも……)

P(この状況を作りだすため……!)

P(こ、こいつ……)

藍子「ふふっ、なんですかぁ?」ニタァ

P「……」ゴクッ

P(馬鹿な……俺が、16歳の小娘に……)

P(恐怖を感じている!?)


P「あ、藍子、未央、茜、変なことをするんじゃない……」

未央「変なこと?」

未央「プロデューサー……私、プロデューサーに変なコトしたかな」

P「だってお前、この前の」

未央「この前の? 背中から抱きつくのが、変なことになるんだ」

P「それは……」

未央「私は普通に抱きついただけだったよ。……それでプロデューサーが……反応しちゃったのは、私のせいになるのかな?」

P「……い、いや、全部が未央のせいなんてことはないけど……でも、お前が抱きつかなければ」

未央「それに私、結局膝座ってない!」

P「そこなの!?」

P(くっ、未央が無理なら……)

P「茜、鍵を開けるんだ。君はこんなことする子じゃないだろ!」

藍子「ああ、無駄ですよ」

P「なっ、無駄……?」

藍子「茜ちゃん、私達の中で一番年上なんですよ。つまり……一番、そういうことに興味あって当然なんです」


P「だが茜は!」

藍子「茜ちゃんは純粋で、全くそう言うコトに興味なんかなくて……本当にそう思ってます?」

P「なん……だと……?」

未央「茜ちんだって女の子だもんね」

P「それはそうだが……」

P「あ、茜……?」

茜「……プ……」

茜「プロデューサー! 大変申し訳ありません!」ペコリッ

茜「ですが、私の胸のTAKAMARIがCLIMAX!!!!!なんです!」

茜「そのお膝、失礼いたします!」

P「あっ、そのレベルなんだ」

藍子「TAKAMORIもCLIMAXです!」

P「おめーがいちばんこえーんだよ!!」


未央「まぁまぁ、この前は結局膝に座れなかったんだしさ」

P「そういやそうだったけどさ……まぁ、それくらいなら」

未央「えへへっ。お邪魔しまーす」

ギシッ

未央「おー……ホントだ、しぶりんの言った通りあったかいね」

P「ま、まあな。こっちも温かいよ」

未央「未央ちゃんの胸だけじゃなく、お尻も堪能とはー、羨ましいプロデューサーめ」ウリウリ

P「肘でつつくな……」

未央「茜ちーん、反対側の膝空いてるよー」

P「お、おい勝手に」

未央「いいじゃんいいじゃん、早く終わらせた方がいいんでしょ」

P「……まったく」

未央「許可出たよー」

茜「で、で、でわっ! 失礼! します!」


茜「不肖、日野茜、座らせていただきますよーっ!」

P「あ、ああ」

茜「ぬおおおーっ!」

チョコン

P「……」

茜「……」カチコチ

P「……顔真っ赤にして縮こまって……和むなこれ」

未央「だねぇ。どう、茜ちん?」

茜「……」

未央「茜ちん?」

茜「ハイッ、うまく言葉が出てきません!」

未央「かわいい」

P(かわいい)

P(ほっ……単純に膝を楽しみたいだけか)

P(よかった、俺の勘違いだった。俺のきらりんがレボリューションしちゃってるのを確認しようとするアイドルはいなかったんだ……)


藍子「では私も失礼して」

P「えっ」

未央「よっ、あーちゃんやっちゃえー」

P「あ、藍子?」

藍子「あら、未央ちゃんは背中に抱きついたんですよね?」

P「それは……未央が勝手に」

藍子「じゃあ、私も勝手に抱きついちゃいます」

P「え、ちょっ……」

P(……だが……いまの俺は膝の上の茜でむしろ和みモード……!)

P(そのうえ、未央でこそ反応したが、失礼ながら藍子、お前の攻撃力では……)

藍子「えいっ」

ギュッ

P「……」

P(お……当たるものは当たるんだな……ブラの部分か)

藍子「なにか、失礼なこと考えていませんか?」

P「考えてませんよ?」


P「それで、未央ちゃん」

P「なんだいあーちゃん」

藍子「聞くところによると、Pさんはこれで大変なことになったそうですね」

P「は?」

未央「そうなんだよねぇ。急に前かがみになるから何かと思ったら……」

P「ちょちょちょ、未央っ、お前なに話してんの!?」

藍子「全部聞いた……って言いましたよね、私」

P「確かに言ったけど!」

藍子「私たちだって……そう言うこと興味持っても、仕方ないですもん。ふふっ♡」

P「くっ……やはり、感じた寒気は間違いじゃなかったのか……」

P「だがな藍子、未央。お前たちの思い通りにはさせんぞ!」

藍子「……分かってます。確かに私のボリュームでは未央ちゃんには一歩及びませんが……」

P「えっ、あ、はい」


藍子「それならそれで、私の武器を使うだけです!」

P「藍子の武器……?」

藍子「うふふっ」

藍子「ね? Pさん?」ボソッ

P「!!」

藍子「未央ちゃんには……みせたんですよね?」ボソボソ

P(こ、これは……!)ゾクゾクゥッ

P(藍子の耳元ウィスパーボイス!)

P「あ、あれは……」

藍子「未央ちゃんからは、本当にぜーんぶ聞きました。聞いちゃったんですよ、私たち」ボソボソ

P「ぐっ…… ……たち……?」

藍子「……本当に、茜ちゃんが膝に座るだけでこんなに緊張すると思います……?」ボソボソ

P「なっ……」

茜「……ぼ」

茜「ぼんばぁー」

ギュッ

茜「たっくる、です」

P「あっ、でもやっぱりちょっと和む!」


未央「ほらほらプロデューサー、未央ちゃんのことも構いたまえー♡」

グイグイ

P「や、やめっ……手を腰に回させるな!」

未央「手ここじゃ嫌なんだ? どこに移動させちゃおうかなー」グググ

P「じわじわ上に移動させるんじゃない!」

藍子「ふぅーっ♡」

P「ぐあっ……!」

藍子「ね? Pさん♡」ボソボソ

藍子「ちょっとだけ、ほんのちょっとなんですよ?♡」

P(耳に、僅かに当たる息が……! 藍子の声が脳に響く……!)

藍子「見せてくれればいいなぁって♡」ボソボソ

藍子「Pさんの逞しい……×××××……♡」

P「あっ」


未央「おおー……」

茜「これがっ……」

藍子「あらぁ……」

P「うう……節操無しめ……」

未央「そんなことないよ、プロデューサー」

藍子「そうですよ、私たちがそうさせたんですから。気にしないで下さい。ね?」

茜「燃える闘魂! ち、力強いんですね、男の人って!」

未央「んー、茜ちん、闘魂って言うよりはー」

藍子「そうですね、だn」

P「アイドルに言わせねえよ!?」


P「くそ、くそっ、俺はなんて……」

藍子「……」

茜「……」

未央「……プロデューサー」

P「……なんだよ……」

未央「はい、お詫び」

P「は?」

もにゅん

P「……なっ、ちょっ、なに触らせてんのお前!?」

未央「えー、私のじゃ不満ですと?」

ふにふに

P「やめっ、動かすな放せ……って力強いな!」

茜「で、ではっ、未央ちゃんには及びませんが、私のを!」

むにゅん

P「なんでそうなる!?」


P「ぐおおおおっ! これ以上はいかーん!」

ガタンッ

未央「あーん」

茜「引き剥がされてしまいました!」

P(くそぉー……なかなかいいボリュームだった……)

P「じゃなくて! さすがに度が過ぎるぞ!」

藍子「でもぉ? 嬉しかったですよね?」

P「そ、それとこれとは別だ。俺は上司としての立場だけじゃなく、親御さんから君たちを預かるという責任も」

未央「まぁ、気にしなくていいよ。私たちが無理矢理したんだし」

P「軽い! 俺いいこと言ってたよ!?」

未央「じゃ、そろそろ行こっか」

P「おい、まだ話は……!」

藍子「Pさん、また遊んでくださいね」

未央「じゃあね、プロデューサー。今度また『お詫び』するからさー」

茜「今度は、私にトライを決めさせてくださいっ!」

P「何気に一番の爆弾発言したね!?」


_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

P「……」

P(いかん。このままじゃいかん)

P(ズボンの上からとはいえ、既に7人もの女の子たちに見られてしまった……)

P(人数が多いから大胆になるのか、やりたい放題。これはよろしくない)

P(仕事上、全く会わないというのも無理な話……つまり)

P(今後もこう言う機会……じゃない、危機が訪れる可能性が十分高いということだ)

P(避けられないというのであれば……俺が反応しないという、断固たる意志が必要になる)

P(事務モード。そう、全ては仕事)

P(構うものか……アイドルに手を出すなんてことをするくらいなら……)

P(EDとなることも恐れない! さあ来いアイドル達よ!)

ガチャ

卯月「おはようございまーす」

卯月美穂響子「「「ピンクチェックスクール、はいりまーす!」」」

P(…………)

P(無理かも)


五十嵐響子「おはようございます、プロデューサーさん」

P「おはよう、卯月、美穂、響子」

P(……とはいえそもそもこの純情可憐なピンチェの3人が)

P(そこはかとなく一番えっちな気はするけど、まさかそんなことはな)

卯月「どうかしましたか?」

P「いや、なにも」チラ

P(誰も鍵は掛けていなかった)

P(いや、そうだよ。鍵だって中から開けられるんだから、焦ることは無い)

P(危険な空気になったら逃げればいいだけなんだ)

小日向美穂「おはようございます。早速なんですけど」

卯月「プロデューサーさんのおひざ」

響子「のせてくーださいっ♡」

P「空気とかじゃなくて直に来た!」


美穂「空気……?」

P「いや、なんでもない……卯月、なんでこの二人が知ってるんだ」

卯月「私が話したからです!」

P「いいドヤ顔です!」

P「忘れようって言ったよね!?」

卯月「言いました!」

P「何で話したの?」

卯月「忘れられなかったからです!」

P「屈託のない笑顔!」

P(いかん、心が折れそうだ……)

P(だが、負けるなP! そうだ、俺はプロデューサー!)

P(年頃の思春期乙女たちだろうが、毅然と立ち向かうんだ!)

P「いいか、君たち。男の膝になど、軽々しく乗ってはいけない。こう言うことは良くないんだよ」キリッ

卯月「軽々しくじゃないので大丈夫です!」

美穂「私たち、ちゃんと相談して決めました!」

響子「Pさんにしか頼みません!」

P「んんんん、団結力ゥー!」


P(弱気になるな俺! 抑えられないならそもそも退避すればいいだけのこと)

P(我に秘策あり!)

P「とにかくそう言うことはダメになったから」

P「じゃあ俺は営業に出るので、失礼するよ」

美穂「えー?」クスクス

響子「またまたぁ」

卯月「営業だなんてぇ」

P「!?」

P「いや本当、仕事だから……」

卯月「鞄も持たずにですか?」

P「……車に資料は置いてあったかな」

響子「スマホもデスクの上ですよ?」

P「おおっと、いかん。ありがとうな」

美穂「Pさんの予定、全部ちひろさんに聞いちゃってるんですけどね」

P「千川ァ!」


卯月「まぁまぁ、Pさん、座ってください」

P「い、いや、キミたちね」

響子「座ってくれないと、こうですよ」ギュッ

P「う、腕に抱きつかれてもな」

響子「ほら美穂ちゃん」

美穂「うんっ。え、えいっ」ギュッ

P「両側から……ぐ、い、いや……」

響子「卯月ちゃん!」

卯月「はーい」

カチッ タタタ… シャーッ

P「何で君らそんな手際いいの!」


P(逃走、失敗。説得、失敗……だが……)

響子美穂「「ではお席へご案なーい♡」」

ドサッ

P(まだ手はある! そう、これは仕事! 心を無にする仕事なんだ!)

P「……って、あれ、ソファ?」

響子「事務所の椅子じゃ固そうじゃないですか」

美穂「Pさんが痛そうなのは可哀想ですもん」

P「……響子、美穂……」

P「その気遣いできるならなんでコレ自体を止めようとしなかったの?」

美穂「えへへ」

響子「うふふ」

P「笑ってごまかしおったよこの子ら」


P(だがこれなら……背中からもにゅんもにゅんを押し当てられることは無いということだ!)

P(それなら膝の上に乗せるくらいなんとも……)

卯月「じゃあ、左は響子ちゃん」

響子「はい」

卯月「右は美穂ちゃん」

美穂「う、うんっ」

P(……ん、背中がダメなら……?)

響子「そして卯月ちゃんは」

卯月「正面からっ」

P「!?」

卯月美穂響子「「「ピンクチェックスクール、お邪魔しまーす♡」」」

P「ちょっ、まっ……!」

ギュゥーーッ

P(おおおおおおおおおお!)


P(べったりと! 卯月が俺の胸に顔を寄せて完全にハグ!)

P(美穂が膝に乗るのは控えめに……そのくせ首に手を回して、俺の肩に頭乗せるとかもうさぁ!)

P(響子は完全に俺の膝に跨って、背中預けてくるし! ああああどこ向いてもいい匂い!)

卯月「ふふっ……」ゴロゴロ

美穂「えへへ……」グリグリ

響子「うふふ……」スーリスーリ

P(危険信号が、警報が脳内で響きまくっている! ま、負けるものか!)

P(思い出せ、これまであった数々のアイドルとの戦いを! 戦いが終わった後の虚しさを! 煩悶たる思いと罪悪感を!)

P(もうあんな思いをするわけにはいかない!)

P(アイドル達にからかわれ無様にそそり立つペンライトなど持ち込み禁止だ!)

P(断固たる意志の元、宇宙の彼方へと葬り去るのだ!)

P(そう俺の意識はいま! 宇宙と一つになる!)


卯月「……」

美穂「……?」

響子「Pさん?」

卯月「プロデューサーさーん?」

P「なんだい?」

卯月「……」チラ

美穂「……」チラ

響子「……」チラ

ゴロゴロ

グリグリ

スーリスーリ

P「ははは、くすぐったいな」

卯月(……これは……)

響子(ええ、分かります、卯月ちゃん。美穂ちゃんも?)

美穂(うん。プロデューサーさんの私たちへの認識が……クラスダウンした!)

卯月(まるで猫か犬にじゃれつかれているような感覚に置き換えた、ということですね)

P「君たちさっきから目くばせだけで会話してない?」


美穂(ど、どうしよう。これじゃあさすがに)

卯月(……いいえ、逆です!)

響子(逆……あ、そっか! そうしないといけないくらい追い詰められているってことだね!)

美穂(つまり、プロデューサーさんの自己暗示を解くことができれば……? でも、どうやって)

卯月(試したかったことがあるんです。いいですか?)

響子(うん)

美穂(お願い。卯月ちゃんに、任せるよ!)

P「なんか会話が進んでいる気がする! 怖い!」

卯月「プロデューサーさん!」

P「うわっ、な、なんだ卯月」


卯月「私が初めてプロデューサーさんの膝に座った時のこと、覚えていますか」

P「そんな昔のことじゃないよね。むしろ最近だよね」

卯月「あの時……私思ったんです。プロデューサーさんの顔がとても近いなって」

P「まぁ、近いかもしれないけど」

卯月「このままプロデューサーさんの顔を、抱きしめられるんじゃないかなって」

P「そんなこともできはする……けど……」

P「……」

P「ははは、ちょっと待て卯月、一度冷静になろう」

卯月「冷静じゃこんなことできません!」

P「できなくていいんだよ!」

卯月「でも私、ずっと気がかりだった……! あの時!」

卯月「未央ちゃんのおっぱいに反応したんじゃないのかって! だから!」

P「シリアスな口調で言うのやめてくれない!?」


卯月「確かめさせて……貰いますね」

ギシッ

P「う、卯月……!」

P(この胸に抱きしめられるだと……!? そんなことされたら……)

P(いや、意志を保て! 俺の花簪がこんちきちんなんて大問題なんだ!)

P(自分を騙せ! ちょっと柔らかいクッションに顔をうずめるだけ……そう、そこは桃源郷でも何でもない、部長の三段腹だと!)

P(あ、きっつ)

P(よし、いける!)

卯月「では、島村卯月、頑張ります!」プチプチ

P「何でブラウスのボタン外してるの!?」

卯月「は、恥ずかしいですけど、プロデューサーさんを直に感じるためにはこうするしか!」

P「必要ない! 恥ずかしいならやらんでいい!」

卯月「恥ずかしがるなんて誰でもできるもん!」

P「その恥じらいは持ったままでいて! はにかみDaysを忘れないで!」

卯月「恥じらいを捨てて世界が輝いて見えたの!」

P「お前後で裕美に謝れ!!」


卯月「プロデューサーさん……」プルン

P「だ、だめ……それはマジで……ダメ……」

美穂「大丈夫です♡」

響子「怖がらないで♡」

美穂「プロデューサーさん♡」

響子「Pさん♡」

卯月「フーッ、フーッ♡」<興奮

P「カヒューッ、カヒューッ」<過呼吸

P(ゆっくりと、でも迷いなく卯月が近づいて……)

P(俺の顔をその胸に抱え込んだ)

ぎゅっ

P「――」


俺の意志は宇宙と一つになる。

それは大いなる存在との融合。

全ての意思は虚数空間の波間に揺らぎ、消えていく。

そう。

宇宙はおっぱいだったんだ。


卯月美穂響子「「「ピンクチェックスクール、いえーい♡」」」ハイタッチ

P「うっ、うっ……」シクシク

P「こんなのよぉ……」

響子「よしよし。大丈夫ですよ、Pさん」ナデナデ

P「加害者に慰められるのって中々ない体験だよぉ……」

美穂「それとも、こっちをなでなでしてあげた方がいいのかな……」

P「頭に辛子蓮根詰まってんの!?」

響子「美穂ちゃんだいたーん♡」

P「お前らさぁ……俺の理性がぷっつんして襲っていたらどうするんだよ……」

響子「んー……」

卯月「それならそ・れ・で♡」

美穂「きゃーっ♡」

響子「やーん♡」

P「もうこの子ら怖い!」


卯月「でも、すっごく我慢してたんですよね」

響子「三人で甘えた時にもう、そうなっているのかなーって思ったんですが」

P「ノーコメント!」

響子「次は私も、Pさん抱きしめてみたいです♡」

美穂「え、そ、それじゃあ私も♡」

P「次はない!」

卯月美穂響子「「「えーっ」」」

P「えーっじゃない! 君らのためだなんだ言ってたけど、こっちの身体と精神が持たないの!」

響子「そうですかぁ……」

美穂「それじゃあ……」

卯月「いま、続きします?♡」

P「出ていきなさーい!!」

卯月美穂響子「「「きゃーっ♡」」」

P「陽が落ちるの早くなってきたから早く帰れよ!」

バタンッ


P「はぁ、はぁ……」

P(結局全敗だった……)

P(まったく、興味がある年頃と言ったってなぁ)

P「やれやれ、参ったもんだ……」

P(…………)

P「…………」

P(帰ったら4Pモノ検索しよう)

---

奏(……)

美波(……)

まゆ(……)

奏「ふぅん……」ドキドキ

美波「…………」クスッ

まゆ「うふふふ……」ドヨリ

---

P(!?)ゾワゾワッ





おわり


お読みいただきありがとうございました。
久しぶりにこういうの書いた。楽しかった。

冬コミ原稿(別ジャンル)があるので、今年はこれでラストになると思います。
今年からデレステで書き始めましたが、楽しませていただきました。ナゴドも楽しみです。
来年もよろしくお願いします。
よければこちらもどうぞ。

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大人組、『常識(モラル)』に捕らわれ出遅れる…!!
??「私も膝にー乗ってみたいです、フフッ…」

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