ココア「死ぬってなんだろ……」 (18)

ココア「死ぬってなんだろ……」

ココア「死ぬと動かなくなる、活動を停止する、焼かれて骨になり墓の下に埋められる…でもその骨って粉砕したり溶かしたら何もかも自分のものはなくなるんだよね、つまり完全に無くなってしまうということ…?思考とかどうなるんだろ…ずーっと寝た状態で夢でも見てる感じなのかな…ど、どうしよう…」

ココア「ものすごく怖くなってきたよ……い、今何時だろ………2時……あ、でも死んだら幽霊になるんだっけ…なら怖くない!…幽霊ならこの世にいられるし考えたりはできるよね!?
…い、いやまって…幽霊なんて本当に存在するの?私見たことない…」

ココア「そ、そうだ……完全に無ということはつまり……生まれる前ってこと……それしかないよね…し、死ぬのが怖いよ……」

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ココア「はぁ…はぁ………ね、寝る前に変なこと考えなきゃよかった………うぅ……ち、チノちゃんのお部屋に行こ…」

ガチャ…バタン

ガチャ…

そ~っ…

ココア「ち、チノちゃん……お、おじゃましまーす…」←小声

チノ「………」Zzz

ココア「よいっしょ……」

チノ「ん………ここあさ…ん…なんですか……すぅ……すぅ…」Zzz

ココア「あ、ご、ごめんね…えっと……」

チノ「また………怖い夢でも見たんですか……それとも…怖いテレビでも見たんですか……」Zzz…

ココア「あ、えっと……そ、そうなの…だから一緒に寝てもいい?」

チノ「…………」Zzz

ココア「チノちゃん…?いいんだよね?」

ココア「それじゃ、再びお邪魔しまーす…」

ココア「うぅ…温かい…きもちぃ……」

チノ「……」Zzz

ココア「チノちゃん抱きまくら変わりに使っちゃお…♪」

ココア(チノちゃんの鼓動の音がする、寝息も聴こえてくる、生きてるから当たり前かな)

ココア「………」

ココア(鼻塞いでみたらどうなるのかな……)

ココア「よし……えいっ」

チノ「……………………………はぁ…ふぅ…はぁ…ふぅ…」

ココア「……あ……口は塞いでっと…」

チノ「んぅぅ………っぐぐ……」

ココア(苦しそう…w)

チノ「…ぐっっ…むぐぐ………んっ!?…」

ココア「あ、起きちゃった」

チノ「こ、ココアさんっ!?!?い、一体なにを……」

ココア「あはは、ごめんごめん」

チノ「な、なんかすごく暑いです…ていうか…なんで私を抱きしめてるんですかっ!?」

ココア「えっ、抱き心地よさそうだから?」

チノ「じゃあなんでここにいるんですか」

ココア「え、えっとそれは……」

チノ「はぁ…どうせ怖い番組でも見たんでしょう、それで怖くなって…ってやつですね」

ココア「まあそれでいいよ」

チノ「それでいいよって…まったく……って今2時10分じゃないですか!もう!………起こさないでくださいよ、私一度起きたら次眠れないんですよ!」

ココア「そうなのっ!?じゃあ今日は朝までお話しよ!」

チノ「まったく…しょうがないですね、今日だけですからね!」

ココア(チノちゃんと話してたら安心してきた…)

ココア「ねぇチノちゃん」

チノ「なんですか?」

ココア「死ぬのって怖い?」

チノ「え、そ、それはもちろん怖いですよ」

ココア「だよねぇ…死後のこととか考えたことある?」

チノ「無いです、考えたくもないですし、そういうの考えても仕方ないと思うので」

ココア「まあねぇ…私、それがとても怖いんだよね」

チノ「あ、まさかそれ考えてたら怖くなってここに来たんですか?」

ココア「あたりだよ♪」

チノ「はぁ…まったく呆れます…私より年上とは思えないですね」

ココア「むぅ…だって……」

チノ「死後のことなんて誰にもわかりませんし考えたってしょうがないんです、そういうのは死んでから考えましょう」

ココア「死んだら考えることもできないんじゃ…」

チノ「と、とにかく楽しいお話しませんか?」

ココア「う、うんそうだね、じゃあ……あ、そうだ、明日シャロちゃんが泊まりに来るんだよ」

チノ「え、そうなんですか?」

ココア「うん、勉強教えてもらうんだ」

チノ「よかったですね、シャロさん頭良いですし」

ココア「数学は私のほうが上だけどね!」



こうして朝まで楽しくおしゃべりしていた 



ココア「いってきまーす!」
チノ「いってきます」

…教室

先生「であるからして……んで……そんで……これがあーでこうで……」

チヤ「…………」

ココア「うぅ………むにゃむにゃ」Zzz…

チヤ「……ココアちゃん爆睡…」

先生「……保登…お前………」

ココア「……ん~………こ…ぉ…す……しゃ…ちゃ……」Zzz…

先生「おい、保登」

ココア「………ん…ふえへへ……上手に……できたぁ……」Zzz…

先生「保登!!!!!!!」ドンッ!!

ココア「んひゃい!?!?!?」がばっ!!

先生「私の授業中に寝るとはいい度胸だな…校庭10周させるぞ!」

ココア「ひぃ!リゼちゃんみたいな鬼教官だよぉ」

チヤ「………ふぅ…」

ココア「ご、ごめんなさい…」

先生「ったく……授業を再開する」

…キーンコーンカーンコーン

ココア「ふわぁああああ………ねむ……」

チヤ「ふふ、ココアちゃんすごいあくびね」

ココア「うん…機能一睡もしてなくて…」

チヤ「まあ!それは大変ね……」

ココア「うん……」コクッコクッ…

チヤ「ココアちゃん!?危ない!」

ココア「うぇ!?キャッ!?」ずでーん!

ココア「いたた……」

チヤ「椅子に座って後ろに倒れるなんて…」

ココア「いたたたた……頭うったよ」

チヤ「大丈夫?」

ココア「う、うん…なんとか、でもなんとか眠気冷めたかも」

………放課後

ココア「じゃあまたねチヤちゃん!」

チヤ「はーい………」

チヤ「私もシャロちゃんとココアちゃんとでお泊まり会したかったなぁ………うぅ…ぐすん」



ココア「シャロちゃんは夕方からくるんだよね」



ココア「シャロちゃんここ教えて?」

シャロ「えっと、そこはね……こうでこうよ」

ココア「わぁ!すごい!ありがとう!」

シャロ「どういたしまして、てかココアもなかなか理解力高いのね」

ココア「ふふん!まあねー」

…数分後

ココア「ふぁぁあああ……ねむ……」

シャロ「ちょっ!まだ20時よ!?」

ココア「ごめん…ちょって寝かせて……」

シャロ「まったく……ほら、ここ」

ココア「ふえ?」

シャロ「ここよ!ここ!」

ココア「え?膝?」

シャロ「うん……膝枕してあげるわよ」

ココア「い、いいよぉ!ベットあるし恥ずかしいしシャロちゃんに悪いよ!」


シャロ「ベットだと本格的に寝ちゃうでしょ!」

シャロ「いいからほら」ぐいっ

ココア「んっ………」どさっ

シャロ「どう?」

ココア「んんん………柔らかくて気持ち良い……ふぁぁ…」

シャロ「よしよーし…」なでなで

ココア「あっ!も、もう…お姉ちゃんみたいなことしちゃだめだよぉ…私がするほう…なんだから…ね…」

シャロ「はいはい…ほら…」

ココア「わっ……真っ暗だよ」

シャロ「そりゃそうよ…手のひらで目を覆ってるんですもの」

ココア「あっ…でもすごく落ち着く………」

シャロ「でしょ?体温も感じられて温かいし自分の手じゃないし」

ココア「うん……ありが…と……」Zzz……

シャロ「もう寝たし……よっぽど疲れてたのかな今日」

シャロ「さて…と……私は片方の手でペンを持って宿題しないとね」

シャロ「ココアは……一時間したら起こしてそしたらまた勉強ね」



シャロ「よし、宿題できたっと」

ココア「すぅ……すぅ……むにゃむにゃ……」Zzz…

シャロ「ふふ………可愛い………っは!?」

シャロ(不覚にもつい可愛いと思ってしまったわ……普段はうるさいだけなのに…いや、それでも可愛いんだけど……寝ていて静かで無防備なココアの顔がとても…愛おしいわ…)

シャロ「っ!!」ブンブンブンブン!!

シャロ(だ、だめよ!ココアはただの友達なんだから!)

シャロ「ココア!ほらココア!起きなさい!」

ココア「……んぇ…あ、もうじかん……?……」

シャロ「そうよ!勉強の続きするわよ!」

ココア「ふぁぁい…よいしょっと…」

……

シャロ(やば…今度は私が眠くなってきた)ウツロウツロ…

ココア「あれ?シャロちゃん?」

シャロ「ご、ごめんココア…なんだか…すごく眠たい…」

ココア「あはは、シャロちゃんお眠なんだね。じゃあはい、どうぞ」

シャロ「えっ!?和、私はいいわよ!膝枕なんて!はずかしいし…//////」

ココア「だめ!私にもしてくれたんだから今度は私のばん!」

シャロ「うぅ……わ、わかったわよぉ……」

シャロ「お、重くない?」

ココア「重くないよ~」

シャロ「そっ…よ、よかった……わ…うぅ…すごく眠い…ごめん、ちょっと寝るから一時間したら起こして…」

ココア「はーい…あ、そうだ!」

シャロ「……………?」ZZZ…

ココア「私もしてあげるね…シャロちゃんがしてくれた あ れ ♪」

シャロ(ああ…手のひらで目を塞ぐやつね…)

ココア「いくよー?」

シャロ「うん……お願い……」

ココア「あはは、はい………いくよ!!」ギュッー…!!

シャロ「ぐっ!?!?!?な、な……に……!?こ、ここあ!?」

ココア「チノちゃん…!」

チノ「はいっ!」

ガチャっ!!

シャロ(えっ、な、なに!?チノちゃん!?)

ココア「シャロちゃん……!どう!?」ギュッーー!!

シャロ「ぐっ…がっ…やめ…………ぐぐっ……!!」

チノ「足は縛りました!」

ココア「次は腕と体をそのまま巻き付けて!!」

シャロ「やっ………やべ…で………っ!!」ジタバタっ…

ココア「あ、暴れないで!」ギュッー…!!!

シャロ(な、なんなのよこれ!?!?ココアに首、しめられてるの!?な、なんで!?意味がわからない!!)

ココア「チノちゃん!?まだ!?」

チノ「はい!できました!ぐるぐるまきでもう身動きは取れませんっっ!」

ココア「……ありがとうチノちゃん…じゃあシャロちゃん……死んでね!…」ギュッーーーーー!!!

シャロ「やべ…で……っ!!…ガヒュ…!………ぐるじ……ぃ………!!!………」ゲホッゲホッ…

ココア「ごめんね!ごめんね!でも仕方ないの!!………シャロちゃん……!」ポロポロ…

シャロ(い、意識が……なん、なのよ…一体………どうして………どうしてなのよ……泣きたいのはこっちなのに………)ポロポロ…

ココア「シャロちゃんっ!!早く死んで!!死ねっ!!!」グッッッ!

シャロ「…ぁ……ァァ………………」ダラッ…

チノ「……お……お疲れ様でした…」

ココア「はぁ……はぁ………はぁ……はぁ………ぐっ………はぁ……はぁ………はぁ……はぁ…」

ココア「死んだ…ね」

チノ「はい」

ココア「シャロちゃん?ねえ、シャロちゃん?」

シャロ「」

ココア「…死んだから返事してこないね」

チノ「そうですね」

ココア「これが死ぬってことなんだね……」

チノ「無事成功できてよかったです」



ココア(そう…数時間に、この計画はたった)
数時間前……………

ココア「あと一時間したらシャロちゃんが来る!部屋の掃除しないとぉ!」アセアセ…

チノ「あの、ココアさん」

ココア「なにー?」

チノ「その、昨日死ぬのが怖いとかなんとか言ってましたが、あれどういうことだったんですか?」

ココア「あーあれねー、でも今はもういいよ!」イソガシイカラー!

チノ「今日シャロさん来るんですよね」

ココア「掃除機かけないと…あとは……」

チノ「シャロさんに死を体験してもらうのはどうでしょうか?」

ココア「ちょっとチノちゃん掃除手伝って!」

チノ「は?嫌です」

ココア「そんなぁ!このままじゃもう来ちゃうよ!」

ココア「……ん?死を体験?…どういこと?」

チノ「だからですね……シャロさんに……死んでもらうんです」

ココア「え?チノちゃん大丈夫?頭うったの?」

チノ「私は正常です」

ココア「そっか、よかった…」

チノ「それで、どうですか?」

ココア「ちょ、もういいよそれ…いいから掃除手伝ってよ!」

チノ「ココアさん!!!!」

ココア「っ!?」ビグッ!

ココア「チノちゃんがそんな大声出すなんて……」ボソッ…

チノ「その、昨日…ココアさんと死ぬことについて話したじゃないですか…その話をしてから死について頭の中から離れないんです」

ココア「私はとっくにそんなこと忘れたよw」

チノ「はぁ…ココアさんらしいです……と、まあそれで死についてずっと考えていたんですが、まあ当たり前ですけどなんにもわからなかったですよ、死後のことなんて誰にもわからないんです…」

ココア「うん」

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