【安価・コンマ】ループ世界の主人公として生きる (350)

スレタイ通りです。もちろん目的はループからの脱出です。
とりあえず主人公の性別決めます。
↓3まで多数決
1男
2女

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1589288452

2

2 女
では主人公の名前と性格を↓4までお願いします

テトラ
基本冷静沈着だけど想定外の事態には弱い

名前緑川 静(みどりかわしずか)
性格 引っ込み思案だが心優しい性格

じゃあ決めます
↓1
00~25 冬野 真白
26~50 テトラ
51~75 柊 楓
76~99 緑川 静

コンマ13 冬野真白で決定
では簡単なプロローグを


私の名前は冬野 真白。岸園高校に通う普通の高校2年生。そう、人より少し気弱で大人しいけど普通の高校生。今日もいつも通り過ごして、何も変わらない1日を終える、はずだった。

それは先生に手伝いを頼まれていつもより帰りが遅くなった日だった。

「もうこんな時間。早く帰らないと」

いつも通り帰り道を歩いていた時、気配を感じた。振り返ってみると黒いスーツに身を包んだ男が立っている。その男をはこちらを見据えながら近づいてくる。

「どうかしましたか?」

返事もしない。妙だ。少し怖くなって、体が震える

「あの──」

腹部に痛みを感じる。

「え?」

ナイフが突き刺さっている、血が出ている。それを認識した瞬間意識を失った。

「ハァッ...。夢...?」

気づけばベッドで目が覚めた。

「何だったの一体...。って、もうこんな時間!」

今すぐ出ないと遅刻だ。朝食も取らず家を出る。

「行ってきまーす!」

結局さっきの出来事は夢だと結論づけた。だが、学校についてすぐ違和感を感じた。黒板に書かれている日付だ。

「今日の日付が...5月20日」

そんなはずはない。5月20日は"昨日"のはずだ。

違和感はこれだけじゃなかった。その日1日すべての光景に見覚えがあった、昨日とまるまる同じなのだ。

その日もまた先生に用事を頼まれ、そして...

ザクッ

「また...なの...」ドサッ

そしてベッドで目が覚める。

「どうなって...?」

慌ててスマホで今日の日にちを見る。

「5月20日...昨日の筈だよね。もしかして...」

↓1
1ループしてるの?
2また夢かな

1

冬野「ループしてる...。なら今日もまた私は殺されるの?」

恐怖で顔が青ざめる。ただでさえ痛いのなんて嫌なのに、死ぬ?しかも本当にループしてるのなら、何度も、何度も。

冬野「そんなの耐えられない...!な、何とか脱出しないと!」

こうしてこの日、この瞬間から私はループを脱出する為に、ひたすら同じ日々を過ごすこととなる。

てな感じで。こっから主要人物募集します。
じゃあまず親友枠、女性で名前と性格お願いします。
↓3までコンマが1番高いの採用

朝霧水面(あさぎり みなも)
元気アホっ子

名前向井 夏花(むかいなつか)
性格明朗快活な姉御肌

圧倒的親友力で親友は朝霧水面に決定!
じゃあ次は幼なじみ、男性で、名前と性格お願いします。
↓3までコンマが1番高いの採用

幼なじみは座間徹で決定。
じゃあ最後、先生(担任)。性別は自由で、名前性格お願いします。
↓3までコンマが1番高いの採用

花柳杏子(はなやぎ きょうこ)

豆腐メンタル
頭はよくMIT卒

先生は花柳杏子で決定。じゃあ続きちょっとやります。

冬野「って決めたのはいいけど何から始めたらいいんだろう...」

身体能力1 人並み
洞察力1 ほぼなし
1ループ目
↓3まで多数決
1とりあえず1日を過ごし、違和感を見つける
2殺人者に勝てるよう鍛える
3洞察力を鍛える
4自由安価

軽く説明をします。ステータスには身体能力と洞察能力があってコンマ判定の際に影響します。選択肢で鍛えると1上昇、死亡すると0.5上昇します。

そんで10回死ぬとペナルティでステータスが下がります。まあ、ここら辺の難易度の調整は様子見ながらします。質問あればぜひ聞いてください。

3洞察力を鍛える

冬野「と、とりあえずループの原因が分からないとダメだよね。洞察力を鍛えよう!...でもどうしたら?」

とりあえず学校に行って放課後、図書室で本を読むことにした。選んだのは推理小説。

冬野「こんなので大丈夫かな...。で、でも何もしないよりマシだよね!」

思ったより本に夢中になってしまい、気づけば時間も遅くなっていた。

冬野「うう...でも前に殺された時よりは早いし大丈夫だよね...?」

そんな期待を胸に抱きながら下校する。

そして...

ザクッ

冬野「きゃあっ!...また、死んだの?も、もう嫌!」

思わず布団に顔を埋める。

冬野「で、でもこのままじゃまた...。そ、それだけは嫌...」

大きく息を吸う。

冬野「よ、よし。死んじゃったけど昨日の記憶はある。このまま続けていけばきっと...」

洞察力上昇1→2 人並み

身体能力1 人並み
洞察力2 人並み
2ループ目
↓3まで多数決
1とりあえず1日を過ごし、違和感を見つける
2殺人者に勝てるよう鍛える
3洞察力を鍛える
4自由安価

3

3

3洞察力を鍛える

冬野「今日も洞察力を鍛えよう...!」

今日は放課後に読むのはやめて、昼休みに推理小説の続きを読むことにした。

冬野「本当に効果あるかなぁ...。あ、あるはず、だよ」

1人項垂れていると聞きなれた声が聞こえてくる。

座間「冬野、そんな暗い顔をするもんじゃないぞ!」

冬野「あ、座間くん」

この男の子は幼なじみの座間徹くん。すこし熱苦しいけどとてもいい友達。

座間「それは、推理小説か?そんなもの読むタイプじゃなかっただろう?」

冬野「ま、まあたまにはね。ほら、チャイム鳴るよ、席座ったら?」

座間「そうだな!」

大きな声で返事すると彼は席へと戻った。

そして放課後、今日はすぐに帰ることにした

冬野「流石にこれだけ早かったら...」

ザクッ

冬野「いやぁぁ!はぁ、嘘でしょ...。もう嫌...」

洞察力上昇2→2 1/3 人並み

身体能力1 人並み
洞察力2 1/3 人並み
3ループ目
↓3まで多数決
1とりあえず1日を過ごし、違和感を見つける
2殺人者に勝てるよう鍛える
3洞察力を鍛える
4自由安価

今日はここまで。


1

1

冬野「今日は培った洞察力を活かして1日を過ごそう...。もしかしたら何かわかるかも」

そうして1日が終わり、放課後、教室で1人席に座り今日の出来事を振り返る。

冬野「疑いすぎて全部が怪しく思えたけど...取り敢えず特に気になったのは3つ、かな。まず1つ目は...」

それは授業間の10分休みの事だ。

冬野「そういえば、1人じゃなく何人かで帰ればいいんじゃ...?」

そんな事を考えていると教室のドアが勢いよく開き、1人の女子生徒が入ってきた。

朝霧「真白ー!会いにきたよ!」

冬野「水面ちゃん、今日も元気だね」

この子は親友の朝霧水面ちゃん。元気いっぱいの可愛い女の子、たまにアホなところはあるけど。

自分の性格が災いしてるんだろうけど、中々友達ができない私にとって水面ちゃんはとても大切な友達。

冬野「それで何の用?」

朝霧「顔を見にきただけ!」

冬野「そ、そっか...。そうだ、今日一緒に帰らない?」

私の言葉を聞いて水面ちゃんの表情が曇る。

朝霧「あー、今日はダメなんだよ、ごめんね!」

冬野「え、珍しいね?」

朝霧「私にだって用事ぐらいあるんですー。あっ、もう戻らないと。じゃーねー!」

冬野「あ、行っちゃった。...でもちょっと気になるな」

というのも、今まで一緒に帰ろうと言って断られた事は無い。幼稚園から高校までずっと。なのに...私が殺される今日に限って...。

冬野「さてと...次は2つ目と3つ目。確か昼休みだったよね」

それは幼なじみの座間くんと一緒にお昼ご飯を食べていた時。

冬野(今日も1日が終わったら殺されるんだよね?はぁ...。唯一心が休まるのは学校にいる時ぐらいだよ...)

座間「どうした、ため息ついて。そんなんじゃ美味しいものも不味く感じるぞ?」

冬野「あっ、そ、そうだよね。ちょっと悩み事がね...」

座間「そうか...。助けになれるかもしれない、話してくれ!」

冬野「いや、そんな深刻な事じゃ無いから大丈夫だよ」

冬野(ホントは深刻すぎるくらいだけど...)

座間「そうか...」

少し残念そうな顔をしながら彼は卵焼きを口に入れる。

冬野「...」

気まずい沈黙が流れる。すると、突然座間くんが口を開いた。

座間「な、なあ」

冬野「なあに?」

座間「...いや、何でもない」

冬野「...そっか?」

これが2つ目。いつも真っ直ぐな座間くんが口籠るなんて一体何なんだろう?それで3つ目はこのすぐ後だったよね。そのままご飯を食べてた時に...

『おい、聞こえるか?』

冬野「え?」

座間「どうした?」

冬野「今声が聞こえなかった?」

座間「どんな声だ?」

冬野「おい、聞こえるかって」

座間くんが腕を組んで、目を瞑りながら考える。

座間「いや、聞こえなかったぞ」

冬野「そっ、そっか」

違う。確かに聞こえたはず。でも私にしか聞こえてない?

座間「疲れてるんじゃないか?しっかり休んだ方がいいと思うぞ」

冬野「それは...そうかもね」

これで1日に気づいたことは全部。

冬野「後は...記憶が正しければこの後、花柳先生に用事を頼まれるんだ」

でも日直でも係でもない私にどうして?それともただの偶然で、考えすぎ?

冬野「はぁ...今日はもう帰ろう。...きっと殺されるんだろなぁ...。嫌だなぁ...」

そして...

ザクッ

冬野「嫌!...ちょっと慣れたきたけど、でもやっぱり怖い...。け、けど昨日見つけた変なとこを調べればきっと...!」

殺害されたことで僅かに能力上昇。

身体能力1→1 0.5/1
洞察力2 1/3→2 1.5/3

身体能力1 0.5/1 人並み
洞察力2 1.5/3 人並み
4ループ目
↓先に2票入ったやつ
1朝霧水面を調べる
2座間徹を調べる
3不思議な声を調べる
4先生を調べる
5殺人者に勝てるよう鍛える
6洞察力を鍛える

3

冬野「やっぱり1番気になるのは声だよね...。よし、今日は声を調べよう!」

そう新たに決意を固め、学校へと登校した。そして昼休み。

『おい、聞こえるか?』

冬野(き、来た!)

冬野「ごめん座間くん、ちょっと席外すね」

座間「ああ」

座間(トイレかな...?そうなら聞くのもアレだし聞かないでおくか)

そして教室から出て人が滅多に来ない音楽準備室の前まで移動した。

冬野「どうしたらいいんだろう...。えーと、聞こえてますよー」

するとまた声が聞こえてきた。

『ようやく反応したか』

冬野「はあ...。あの、あなたは何ですか?」

『...別に何でもいいだろ。それより散歩しないか?商店街の方までどうだ?』

冬野「え、えーと...」

↓3まで多数決
1散歩する
2散歩しない

1

冬野「じゃあ行くよ」

どうせ死ぬんだから学校をサボっても問題ないよね?

『ならさっさとしろ』

冬野「わ、分かりました」

先生達に見つからないよう学校から抜け出して、商店街へと向かった。

冬野「それで?」

『別に...散歩だよ』

冬野「うーん...」

↓1 洞察力2 人並み
00~50 気のせいかな
51~99 もしかして...

コンマ11 ゾロ目ボーナスで気づいた

流石にこれは洞察力関係なく誰でも気づきそうな事だけど...一応聞いてみよう。

冬野「あなたが何か知らないけどループに関係してますよね?」

『まあな。流石にそれぐらい気付くか』

冬野「やっぱり...。一体あなたは何者なんですか?何で...」

『おい、落ち着け。はあ...それらについては教えられない』

冬野「なんでですか...!」

思わず頭に血が上る。

『何でもクソもあるか。そうだ、次はあっちの方はどうだ?』

不思議なことに声の主が示す方向が、自然と頭に浮かんでくる。

冬野「はあ、分かりました...」

そうして公園の方へ向かっている途中、アイスを売っている自販機の前を通り過ぎた時。

『む、むう...』

↓1
00~70 気づかなかった
71~99 気づいた

コンマ21 気づかなかった

今、声の主が何か気にしてたような...。

冬野「気のせいだよね...」

『何がだ』

冬野「い、いや。何でもありません」

『なら、さっさと行くぞ』

冬野「は、はい...」

公園に着くまで沈黙が続く。

聞きたいことは沢山あるけど...聞いたところで教えてくれなさそう。でも...聞くだけ聞いてみよう。

冬野「あの...この声って私にしか聞こえてないんですよね?」

『そうだな』

相変わらず声の主は無愛想に返事する。

冬野「なら、どうして私なんですか?」

『別に...好きでお前を選んだわけじゃない』

冬野「選んだ...?」

↓1 洞察力2 人並み
00~70 気づかなかった
71~99 気づいた

コンマ26 気づかなかった

冬野「選ぶ...?私何か選ばれるようなことしたかな...?」

『ぶつくさ何言ってる?さあ、次はこっちに行こう』

また目的地が頭に浮かぶ。

冬野「これは一体...。これもあなたがやってるんですよね?テレパシー?」

『そんなとこだ』

それきり声の主は黙ってしまった。

冬野「勝手なヤツ...」

そして何の会話もなく目的地に着いた。

冬野「はい、着きましたよ。次は何ですか?」

『ふむ...じゃあ質問しよう。ここまで辿り着いて何か気づいたか?』

冬野「え、えーと...」

↓1 洞察力2 人並み
00~70 気づかなかった
71~99 気づいた

コンマ29 気づかなかった

冬野「わ、分かりません」

『はぁ...。まだ駄目だな。もっと観察眼を鍛えろ。それまでは何も話さないからな』

冬野「は、はぁ?ちょっと一体どういう──」

必死に訴えかけるが何の返事も来ない。

冬野「ちょっと、聞こえてるんでしょ!」

思わず大声が出る。

子ども「大丈夫かなあのお姉ちゃん...」

母親「いろいろある時期なの」

うっ...周りの人に注目されてる。どこか違うところに行こう。

人目を逃れる為に夢中で走った。そして商店街の裏路地までやってきた。

冬野「もう何なの...。あの声は何も教えてくれないし...。これじゃただの無駄足だよ!」

ふと背後に悪寒を感じる。

冬野「もしかして...!」

振り返った頃には既にナイフが突き刺さっていた。

冬野「や...やっぱり...今日...も」ドサッ

そしてベッドで目が覚める。自分が死んだ事実を受け入れ、大きくため息をつく。

冬野「はぁ...。声、聞こえてるんでしょ!」

当然返事は来ない。

冬野「あのっ...!よし、落ち着け私。アイツは確か、もっと観察眼を鍛えろとか言ってたよね。それじゃあもっと修行した方がいいのかな。それとも、他を調べるか...」

死亡により僅かに能力上昇
身体能力1 0.5/1→2 運動慣れしている
洞察力2 1.5/3→2 2/3

身体能力2 運動慣れしている
洞察力2 2/3 人並み
5ループ目
↓先に2票入ったやつ
1朝霧水面を調べる
2座間徹を調べる
3不思議な声を調べる
4先生を調べる
5殺人者に勝てるよう鍛える
6洞察力を鍛える





6

冬野「ここは素直に洞察力を鍛えようかな...」

また同じ日を過ごす絶望感で足取りは重かったが、それでも気持ちを奮い立たせて登校した。

どうせ今日も死んでしまうのだろうと開き直って、今日は限界まで推理小説の続きを読むことにした。

冬野「ふぅ。もう推理小説は大分読んだかな。でも、そのお陰か初めて読む本でも次の展開が分かるようになってきたよ。効果アリ...だよね?」

そして、当然。

ザクッ

冬野「...もう何も言わない。それじゃ、はぁ、今日はどうしよう」

洞察力上昇
2 2/3→3 人より優れている

身体能力2 運動慣れしている
洞察力3 人より優れている
6ループ目
↓先に2票入ったやつ
1朝霧水面を調べる
2座間徹を調べる
3不思議な声を調べる
4先生を調べる
5殺人者に勝てるよう鍛える
6洞察力を鍛える

6

冬野「取り敢えず今日も...洞察力、かな」

今日はいつもより冴えていたようで1つの名案が浮かんだ。

冬野「どうせ今日も死んで無かったことになるんだし...学校サボって図書館に行こう」

学校をサボるなんて、もし先生や家族にバレたらどうしよう、と思って今までやってこなかったのに。

冬野「前に続き今日もサボるなんて...私も悪い子になっちゃったな...。でも、これは私が明日を生きる為!しかたないよ、ね?」

そして図書館へ朝から行くことにした。係員に怪訝な目で見られたが特に追及されることはなかった。

冬野「もう推理小説は役に立たなさそう...。うーん、これにしよう」

そして手に取ったのは心理学の本。人が咄嗟に出す行動やその仕組みが解説されている。

冬野「これはきっと、洞察力を鍛えられる!はず...」

そして1日中心理学の本を読み漁り、帰り道。

ザクッ

冬野「っ...!」

今日は久々にパジャマが汗でぐっしょり濡れている。

冬野「慣れたと思ったけど...そんな訳、ないよね...」

洞察力上昇
3→3 1/7

身体能力2 運動慣れしている
洞察力3 1/7 人より優れている
6ループ目
↓先に2票入ったやつ
1朝霧水面を調べる
2座間徹を調べる
3不思議な声を調べる
4先生を調べる
5殺人者に勝てるよう鍛える
6洞察力を鍛える

6じゃなくて7ループ目だ、すいません。

6

冬野「今日はどうしよう...」

ふと記憶が蘇る。

『はぁ...。まだ駄目だな』

明らかに落胆したような声。

冬野「う~!思い出しただけでイラつく!」

ろくに自分は何も喋らないくせに、私のことは上から目線で言ってくる。

冬野「何なの、アイツ!...こうなったら今日も図書館にこもろう!」

そして半ば衝動的に図書館へと向かった。

冬野「へー、腕を組むのって相手に対する警戒心を表してるんだ...」

一生懸命本を読んでいると、例の声が聞こえてきた。

『ほう、いい心がけだな』

冬野「あなた!」

思わず大声を出してしまい、周りの人に睨まれる。

『でかい声を出すな。じゃあそのまま頑張れよ』

それきり声は聞こえなくなった。

冬野「ホントにアイツ...!だめ、今日は集中力が削がれちゃったし帰ろう」

そして。

ザクッ

冬野「はぁっ!...よし、落ち着いた。あれ、そういえばあの声の主は前の出来事を覚えてた?まあ、アイツが原因なら...それもそうか」

洞察力上昇
3→3 2/7

身体能力2 運動慣れしている
洞察力3 2/7 人より優れている
8ループ目
↓先に2票入ったやつ
1朝霧水面を調べる
2座間徹を調べる
3不思議な声を調べる
4先生を調べる
5殺人者に勝てるよう鍛える
6洞察力を鍛える

ちょっと離席します。




3

冬野「よし、大分洞察力も上がった、はず!こうと決まれば今日は声を調べよう。きっとアイツを見返せる、はず...」

服を着替えて1階に降り朝食を食べ、学校へ登校しようと家を出た時。

『へえ、大分頑張ったみたいだな。なら試してやろう』

冬野「へ?」

『じゃあ商店街へ行くぞ』

コイツはまた上から目線で...!でも、またみんなの同じ会話を聞かないでいいのはちょっと気が楽かも。

冬野「わ、わかりました」

そして登校中の生徒と会わないよう気をつけながら商店街へ向かった。

けれど商店街についてすぐ違和感に気づいた。より正確にいえば商店街についた瞬間、違和感が生じた。何か思考にモヤがかかったような感じがする。

冬野「あれ...今何かを忘れた気が...」

『そうだ。さあ、考えろ』

冬野「そんな無茶な...!えーと、確かに前はここで何かに気づいたんだ。何だっけ...」

↓1 洞察力3 人より優れている
00~20 気づかなかった
21~99 気づいた

コンマ65 気づいた

冬野「そうだ!ループの原因はあなた!」

『その通り』

冬野「まさか私の洞察力を試す為にわざわざ記憶を消した?っていうか、記憶を操作できるの?」

『その通り』

冬野「う、嘘でしょ...」

記憶を操作できる...?なら、もしコイツが私を妨害しようと思えばいとも簡単に...。

『何を考えてる?ああ、お前を邪魔するんじゃないかって事か?安心しろ、そんな事はしない。俺のためにも、お前のためにもな...』

冬野「うう...」

コイツは一体何?記憶を操作できるなんて...。

冬野「...ここで考えてても何も分からない」

『その通り。じゃあ公園へ向かうぞ』

そしてまた、自販機の前を通り過ぎた。

↓1 洞察力3 人より優れている
00~40 気づかなかった
41~99 気づいた

コンマ38 気づかなかった

冬野「今何か...?」

『ボーッとするな、行くぞ』

冬野「は、はい」

公園まで向かう。

そういえば前のループの時、ここで何か気づきかけたような...。

冬野「確か...どうして私を選んだの、だったよね」

『そうだ。そしてこう答えた。別に好きでお前を選んだ訳じゃない』

冬野「選ぶ...」

↓1 洞察力3 人より優れている
00~40 気づかなかった
41~99 気づいた

コンマ29 気づかなかった

冬野「駄目...引っかかるんだけど、その正体が分からない」

『...無駄だな。今日はここまでだ』

冬野「えっ!?前はもう少し歩きましたよね?」

『ああ。でも今日はもう駄目だ』

冬野「そ、そんな...。なら、どうしたらいいんですか!せめて目標を下さいよ!そうじゃないと...」

『頑張れない、か?気弱だな。一体誰に似たんだか...まあ、いい。なら条件を教えてやる。3つだ、3つ何かに気付け。観察眼を使ってな。それを乗り越えたら次のステップだ』

そしていつもの如く声は消えた。

冬野「3つ...」

3つ、その数字がずっと頭の中でぐるぐる回っている。気付けばすっかり夕方だ。そして...。

ザクッ

冬野「っ...!また、やり直し...か」

死亡により能力僅かに上昇
身体能力2→2 0.5/3
洞察力3 2/7→3 2.5/7

身体能力2 0.5/3 運動慣れしている
洞察力3 2.5/7 人より優れている
9ループ目
↓先に2票入ったやつ
1朝霧水面を調べる
2座間徹を調べる
3不思議な声を調べる
4先生を調べる
5殺人者に勝てるよう鍛える
6洞察力を鍛える

今日はここまで。





6

冬野「今日も洞察力...かな。たまには学校に行こう...」

ここ数日、努力をしてはいるものの特に進展がないことにすっかり参ってしまった。こんな時は水面ちゃんの顔でも見て癒されよう。

そして授業間の10分休み。水面ちゃんの教室まで行こうと廊下を歩いていると向こうから彼女がやってきた。

朝霧「あれ、こんなとこでどうしたの?」

冬野「いや、その、水面ちゃんの顔が見たくて」

朝霧「え、ホント!?奇遇だね、私も!」

水面ちゃんの顔が笑顔で緩む。

そのまま廊下で話していると、気付けばチャイムが鳴った。

朝霧「やばっ!じゃーねー!」

冬野「うん、ばいばい。...ふぅ、少し、元気出たかな。頑張ろ!」

そして放課後、例の如く図書室で本を読む。

冬野「良かった、ここにもあの心理学の本があって。さあ、読もう!」

本を読んでいると外から部屋と外から声が聞こえてくる。

先生「それじゃあこれ、お願いできるかな?」

花柳「え、いや、その...まだ仕事が...」

先生「ただの書類整理でしょ?こっちの方が大事だよね?」

花柳「うう...はい。わ、分かりました。やります」

先生「じゃ、よろしく」

また花柳先生が仕事を押し付けられてる...。でも、あの豆腐メンタルには少し仲間意識持っちゃうな。私も臆病だし...。

冬野「でも、先生ってMIT卒なんだよね?何で日本で高校教師なんか...。って、そうじゃなくて。本を読まないと」

そして帰り道。

ザクッ

ベッドで目が覚める。

冬野「...はぁ。ダメダメ、落ち込んじゃ。よし、今日はどうしよう?」

洞察力上昇
3 2.5/7→3 3.5/7

身体能力2 0.5/3 運動慣れしている
洞察力3 3.5/7 人より優れている
10ループ目
↓先に2票入ったやつ
1朝霧水面を調べる
2座間徹を調べる
3不思議な声を調べる
4先生を調べる
5殺人者に勝てるよう鍛える
6洞察力を鍛える

6

冬野「昨日元気をもらった事だし、今日は図書館にしようかな」

家族にバレないよう制服に着替えて図書館へ向かう。

冬野「むむ...今日はこの心理学の論文でも読もう」

そして図書館からの帰り道。

ザクッ

冬野「っ...何か頭がボーッとする」

『当然だな』

冬野「へっ!?」

『死が与える精神への影響は計り知れない。そして精神は肉体に影響する。ましてやそれが蓄積されるとすれば尚更な』

冬野「うう...一歩進んで二歩戻った気分」

洞察力上昇
3 3.5/7→3 4.5/7

デスペナルティで能力低下
身体能力2 0.5/3→1 0.5/1
洞察力 3 4.5/7→3 1.5/7

身体能力1 0.5/1 人並み
洞察力3 1.5/7 人より優れている
11ループ目
↓先に2票入ったやつ
1朝霧水面を調べる
2座間徹を調べる
3不思議な声を調べる
4先生を調べる
5殺人者に勝てるよう鍛える
6洞察力を鍛える

6

冬野「失った分を取り戻そう...!」

『また図書館に行くのか?』

冬野「え、そうですけど...」

『たまには違うことをしたらどうだ?』

冬野「例えば何ですか?」

『それは...自分で考えろよ』

冬野「はぁ...的確なアドバイスありがとうございます」

『なんだ、随分嫌味たらしい言い方だな』

冬野「気のせいです」

気のせいじゃないけどね。いつもコイツは上から目線で...。とはいえコイツの言ってることにも一理あるし、今日は違うことをする事にした。

そして、商店街のベンチ。

『それで、人間観察はどうだ?』

冬野「まあ、洞察力を磨く役にはたってると思います」

『そうか』

冬野「はぁ...」

そして帰り道。

ザクッ

冬野「ふぅ...今日はどうしようかな?」

洞察力上昇
3 1.5/7→3 2.5/7

身体能力1 0.5/1 人並み
洞察力3 2.5/7 人より優れている
12ループ目
↓先に2票入ったやつ
1朝霧水面を調べる
2座間徹を調べる
3不思議な声を調べる
4先生を調べる
5殺人者に勝てるよう鍛える
6洞察力を鍛える

4

冬野「...今日は先生を調べようかな。たぶん、私の勘違いとは思うけどね」

いつも通り朝食を食べ、学校へ登校する。

そして授業中。

生徒「アハハ!それでさ~」

花柳「あ、あの~。一応、授業中だから...」

生徒「え、何て?聞こえませーん」

花柳「あ...いや、何でも、ありません」

生徒は再び友達とお喋りを始めてしまった。

冬野「多分、先生の声が小さすぎて本当に聞こえなかっただけだと思うんだけど...」

そんな事を呟いていると、座間くんがお喋りしてる生徒に注意をした。

生徒「あ、悪い悪い。先生もごめんね」

花柳「あ、別にいいですよ」

やっぱりこんな性格をした先生がそんな大それたことできる訳ないよね...?

そして放課後、先生に会いに職員室へ向かった。

花柳「あら、冬野さん。ちょうど用事を頼もうかと...どうしたの?」

冬野「いえ...。ところでどうして私に用事を?係でもないんですけど...」

花柳「フフフ、実は私、冬野さんに親近感があってね。だから少しでも仲良くしたくて...」

冬野「はぁ...」

↓1 洞察力3 人より優れている
00~40 気づかなかった
41~99 気づいた

コンマ49 気づいた

冬野「イヤ...ちょっと待って...」

花柳「どうしたの?」

ふと記憶が蘇る。それは2年生になって初めての授業日、先生の自己紹介だ。

『私の名前は花柳杏子と言います。少し頼りないかもしれませんがよろしくお願いします。それと...私は先生という立場上、誰かに贔屓をするつもりはありません。これだけは、譲りませんので皆さん安心してください』

冬野「そうだ...先生、これは贔屓には当たらないんですか?」

先生が頭を抱える。

花柳「そ、そうだ...!い、いや大丈夫。これは贔屓じゃありません!」

冬野「そうですか...」

先生の動作に何か違和感を感じる。なんて言えばいいのだろう...本当に驚いたというよりは、何か芝居がかった様な...。

すると机の上に置いてあった先生の携帯の画面が光った。

あれはメール...?

↓1 洞察力3 人より優れている
00~40 気づかなかった
41~99 気づいた

コンマ44 ゾロ目ボーナスで次の判定を若干緩和

先生と会話を続けながら、何とか盗み見る事に成功した。そこにはこう書かれている。

『準備完了、いつでもいけます。命令が下るまで待機します』

命令...?先生が命令?一体何のことだろう。

花柳「冬野さん?」

黙って考え込む私に先生が声をかける。そしてそれと同時に私が携帯を見れないよう先生が体勢を変えたのに気づいた。

冬野「あ、すいません。ちょっとボーッとしちゃって」

花柳「大丈夫?保健室に行く?」

冬野「いえ、大丈夫です」

何か手がかりが欲しい...。何かないかな...。

そう思い先生にバレないよう周囲の様子を探る。そしてカバンに目が行った。

↓1 洞察力3 人より優れている
00~35 気づかなかった
36~99 気づいた

コンマ74

カバンの僅かな隙間から書類が見える。

あれは何だろう...対外的脅威監視室?何かの組織ってことだよね。でもそんなの、聞いたことない...。

書類にはまだ続きがある。

『対象の状態は安定。しかし、いつ暴走状態に陥るかは不明。常時監視が必要。引き続き──』

その後はよくわからない単語や数値が書いてある。そして書類には私の顔写真も記載されていた。

対象は私...?

花柳「冬野さん?」

先生に話しかけられたのも無視して思考を巡らせる。先生は誰かに命令できる立場、そしておそらく対外的脅威監視室とかいう組織の人間...?

冬野「先生...私を監視してますよね。対外的脅威監視室のお仲間も近くにいるんですか?」

花柳「...」

ブラフに引っかかった先生の表情が変わる。

花柳「まさか...そこまでお見通しとは。けれどおかしいですね、あなたの洞察力や知力の急激な上昇は報告されていないはず...」

先生は真っ直ぐ私を見据えながら独り言を呟く。

花柳「それに...。いえ、バレているのなら仕方ありません。ついてきてください」

冬野「...」

花柳「安心して下さい、予定が変わりました。あなたが私達のことを理解してるなら危害を加える必要はありません」

↓3まで多数決
1ついて行く
2ついて行かない

ちょっと離席します。

1ついていく

冬野「分かりました...」

花柳「なら、ついてきて下さい」

先生と共に学校から出ると、近くに止まっていた黒のセダンに乗せられた。

黒服「チーフ、それは対象なのでは...?」

花柳「状況が変わった。車を出せ」

黒服「...わかりました」

そして車は走り出した。走行中はただエンジン音だけがその場を支配していた。

しばらく走る事数分、廃工場で車は止まった。

花柳「さあ降りて下さい」

先生に促され車から降りると、黒服が近くの地面を触っている。

冬野「あの...」

花柳「まあ、慌てないでください」

すると黒服が地面に隠してあったハッチを開け、その中へ入っていった。先生に目で促され私もその中へ入る。

しばらく階段を降りていると、開けた空間に出た。そこには大量のコンピュータやよくわからない機器、そして大きなモニターがあった。

冬野「ここは?」

花柳「私達の研究所です」

研究所...?確かに研究所勤めならMIT卒っていうのも納得がいく。

先生は自らのデスクに座る。

花柳「それでどこまで知っていますか?」

冬野「え、と...」

さっきは盗み見た単語から適当に類推して嘘を言ったが、ここではその意味もないだろう。

冬野「先生達が私を監視している事以外は何も...」

花柳「そうですか」

先生は私の目をじっと見つめる。

冬野「それで...一体何のために私を?」

花柳「あなたを助けるためです」

冬野「助ける?」

花柳「はい。そうですね...例えば突然頭の中に知らない誰かの声が響いたりしませんか?」

冬野「っ...」

花柳「やっぱり。その声はあなたに付いている悪い物なんです。私達はそれからあなたを助けたいんです」

冬野「悪い、物」

『待て、耳を貸すな』

頭の中で声が響く。

冬野「あなたは静かにしてて下さい!」

花柳「やっぱり苦しんでるみたいですね」

冬野「それで、その悪い物って...?」

花柳「そこは重要じゃありません。正体なんかより大事なことを言います。昔...私の友人も、ある日から声に悩まされるようになりました」

『駄目だ、聞くな』

聞こえてくる声を無視する。

花柳「彼女は毎日毎日声が聞こえる、と苦しんでいました。そしてある日突然人が変わってしまいました。温厚な人物だったのに激しい気性に変化し、他人を傷つけるようにもなりました。...声に乗っ取られたんです」

気性が変わる...乗っ取る...。そうだ、コイツは記憶も消せるんだ。なら、不可能じゃない...?

花柳「そして彼女は1日だけですが元に戻りました。ですが...それまでの自分の行為、そして人を傷つけた罪悪感に耐えきれず命を断ちました。私はあなたにはそんなふうになって欲しくないんです」

冬野「そんな...」

『違う!...いや、確かにそれは事実だ。だが皆がそうなる訳じゃない!』

冬野「そんなの...!」

そうだ、そもそもループの原因だってコイツなんだ。もしかしたら私の精神を疲弊させてから乗っ取るつもりなのかも...!それに、私の目的はループを脱する事...でしょ?

『俺たち全てを信じなくても構わない!だが、だけど...私だけは信じて!』

花柳「声は無視しなさい。私達なら安全にその声を取り除く事ができるの。勿論あなたが望むのならね」

冬野「私は...」

↓3まで多数決
1声を取り除く
2声を取り除かない

2声を取り除かない

冬野「やめておきます」

花柳「何故?」

冬野「分からない、けど、駄目な気がする。全てを知らないと...」

『...』

花柳「...残念です。殺す必要は無くなったと思ったのに」

先生が引き出しから拳銃を取り出す。

冬野「そんな、まさか...!」

花柳「私は2度と彼女の様な犠牲者出さない。その為には...ごめんなさい」

先生が引き金を引くのと同時に視界が真っ暗になった。

冬野「はぁっ...!死んだ...また。でも...今回は色々分かった。声、聞こえてるんでしょ。あなたの正体は?」

『これは引っかかるか...?だが、この程度なら...』

声は私に返事するでもなく、独り言を呟いている。

冬野「なら、いいです」

『いや...言おう。詳しい定義は難しいが...簡単に言うなら地球外生命体、エイリアンだ』

冬野「は...?」

『タチの悪い冗談だとでも?だが事実だ』

普通なら信じられないけど、とっくに今の状況は普通じゃない。

冬野「で、何で私に取り付いてるの?」

『詳しい事は言えないが、俺たちは知的生命体の精神を糧にして生きている。簡単に言えば生きる為だ。...言えるのはここまでだ』

冬野「そう...。で、ループはどうすれば終わるの?」

『お前から出ていったらだ』

冬野「...どうすれば出ていくの?」

『そのうち言うよ』

冬野「はぁ...」

思わずため息がこぼれる。

死亡により能力僅かに上昇
身体能力 1→2 運動慣れしている
洞察力 3 2.5/7→3 3/7

身体能力2 運動慣れしている
洞察力3 3/7 人より優れている
13ループ目
↓先に2票入ったやつ
1朝霧水面を調べる
2座間徹を調べる
3不思議な声を調べる
4先生を調べる
5殺人者に勝てるよう鍛える
6洞察力を鍛える

今日はここまで。

6

冬野「...」

あの臆病な花柳先生に殺されたという事実のせいで、いまいち気分が乗らない。

『今日は何もしないのか?』

冬野「あ...いや、そういう訳じゃ無いけど...。ただ、親近感を持ってた先生に殺されるのは結構ね...」

『ふむ。...今日は洞察力の訓練でもしたらどうだ?例えば殺される瞬間の事を思い出して、何か気にかかる事がなかったか、とか』

冬野「そうだね...」

目を瞑ると銃を構えた先生の姿が脳裏に浮かぶ。...そういえば、あの時はショックで分からなかったけど...。

冬野「先生の手、震えてた...。案外先生が打たれ弱いのは本当なのかも。なのに、私を殺してまで新たな犠牲者が出るのを止めたかった...ってことかな」

『かもな...』

冬野「もしかして私を元気付けるためにアドバイスしてくれたの?」

『そんな訳ないだろ』

声はそう言い放ったが、どこか語気に優しい雰囲気を感じ取る事ができた。

冬野「少し元気も出たし学校に行くよ」

『勝手にしろ』

そして図書室でいつも通り本を読み、いつも通り帰り道で殺された。

冬野「そういえばあの殺人者は先生って事なのかな。仮に違ってても対外的脅威監視室ってとこの人間なのは間違いないよね」

洞察力上昇
3 3/7→3 4/7

身体能力2 運動慣れしている
洞察力3 4/7 人より優れている
14ループ目
↓先に2票入ったやつ
1朝霧水面を調べる
2座間徹を調べる
3不思議な声を調べる
4先生を調べる
5殺人者に勝てるよう鍛える
6洞察力を鍛える

1

冬野「今日は...関係ないと思うけど水面ちゃんを調べてみようかな。親友だし、何か困ってるなら助けてあげたい...!」

という訳で学校へ登校し、10分休みの間に彼女のもとを訪れた。

朝霧「あれっ、真白!どうしたの?」

いつもと変わらない笑顔だ。

冬野「いや、今日って何か用事があるのかなーって」

朝霧「あっちゃー、今日はダメなんだ、ごめんね!でも、何で?」

冬野「いや、一緒に帰ろうかと...」

朝霧「あー...ホントごめん!」

↓3まで多数決
1問い詰める
2放課後に尾行する

2

冬野「いや、いいんだよ」

朝霧「ありがと!じゃねー」

余り気は進まないけど...放課後に後を追ってみよう。

そして放課後、下校している多くの生徒の中から彼女の姿を探し出す。

冬野「あ、いた...。でも...」

彼女が向かったのはいつもの帰り道とは真逆の方向だ。

冬野「追いかけないと!」

彼女にバレない様に追いかける。だが、先程まで歩いていたのに突然走り出した

冬野「は、速い!そういえば水面ちゃんって運動神経良かったっけ!校内トップ...いや、それ以上だったよね!」

↓1 身体能力2
00~70 見失った
71~99 なんとか付いて行けた

コンマ30 見失った

冬野「はぁ...はぁ...。水面ちゃん、速すぎるよぉ」

『で、どうする?』

冬野「どうするも何も...見失ったし。諦めるよ」

『もう少し体力つけたらどうだ?』

冬野「だね...。これでも皆と比べたらある方なんだけど...」

そして帰り道。

ザクッ

冬野「...ふぅ」

冷や汗は相変わらず出るが、もう叫ぶ事はなくなった。

死亡により能力僅かに上昇
身体能力 2→2 0.5/3
洞察力 3 4/7→3 4.5/7

身体能力2 0.5/3 運動慣れしている
洞察力3 4.5/7 人より優れている
15ループ目
↓先に2票入ったやつ
1朝霧水面を調べる
2座間徹を調べる
3不思議な声を調べる
4先生を調べる
5身体能力を鍛える
6洞察力を鍛える

2

冬野「水面ちゃんの事も気になるけど、そういえば座間くんも様子がおかしかったよね...。今日は座間くん!」

『なあ、ループを脱するって目的は?』

冬野「う...でも急がば回れって言うでしょ。それにアナタが私から出ていく条件を教えないのが悪いんでしょ」

『...ふん』

感じの悪い声は無視して学校へと登校した。そして昼休み、座間くんとご飯を食べる。

座間「な、なあ」

以前と同じ様に座間くんが口を開く。

冬野「なあに?」

座間「...いや、何でもない」

冬野「...座間くん、何か悩んでるの?」

座間「え?」

冬野「もしそうなら言ってよ。助けになれるかは分からないけど、私達幼なじみでしょ?」

座間「あ、ああ。でも安心してくれ、別に悩み事じゃないさ」

冬野「じゃあ何?」

座間「いや、ただ...今日の放課後商店街に、一緒に行かないか?」

心なしか座間くんの表情がいつもに増して硬い。

冬野「へ...?」

↓3まで多数決
1行く
2行かない

1行く

冬野「うん、行くよ」

座間「よ、よかった。なら放課後な」

それだけ言って、彼は弁当を食べ終えてもいないのに自分の席に戻った。

冬野「うーん、何だろ?」

『鈍いな』

冬野「コイツ、馬鹿にして...!」

声に対する怒りは抑えつつ、放課後のことに考えを巡らせながら弁当を食べた。

そして放課後、校門で座間くんを待っていると昇降口から彼がやってきた。

冬野「じゃあ行こっか?」

座間「あ、ああ。行こう、ま、真白」

冬野「む...?」

↓1 洞察力3
00~40 気づかなかった
41~99 気づいた

コンマ93 気づいた

冬野「どうしたの、下の名前で呼んで?」

座間「べ、別に。昔はこう呼んでただろ」

冬野「...そっか」

昔...そうだったっけ?あれ、何だろ。何か違和感がある。昔の記憶が、ない...?

何故か冷や汗が流れる。

いや、ないっていうのは正確じゃない。昔の記憶はあることにはある。でも...何だろ、断片的にしか覚えてない。何か大切な事を忘れてる気がする...。

座間「真白?」

考える私に気づかずに先に進んでいた座間くんが振り返る。

冬野「あ、いや、何でもないよ」

座間「そうか?なら、行こう」

冬野「うん」

そのまま座間くんと他愛無い会話をしながら商店街までゆっくり歩いた。

冬野「それで水面ちゃんがね──」

座間「...」

返事をしない座間くんに気づいて、顔色をうかがう。

↓1 洞察力3
00~40 気づかなかった
41~99 気づいた

コンマ90 気づいた

座間くんの視線の先には岸園高校の女子生徒に人気のパフェ店があった。

冬野「なるほど...パフェが食べたいんでしょ?」

座間「なっ、ちがうぞ!」

慌てて否定するが、依然として彼の目はパフェに釘付けだ。

冬野「気にしないでいいんだよ。昔から好きだったもんね?」

座間「...ああ。じゃあ、食べようかな」

冬野「うん!それなら私は──」

2人でパフェを注文し、ベンチに座ってその甘味をじっくり堪能する。

座間「う、美味い!」

冬野「ふふ、昔なら遠慮なく食べれたかもだけど...今のガタイなら躊躇する気持ちもわかるよ」

座間「ハハハハ...」

冬野「もしかして今日私を誘ったのはこの為?」

そう聞くと彼は動揺して首を横に振った。

座間「ち、違う!そんなつもりじゃ──」

その慌てっぷりを見て思わず笑みがこぼれる。そういえば最近、こんな風に心から笑った事、なかったな。

冬野「分かってる、冗談だよ」

私の顔を見た座間くんが固まる。

冬野「どうしたの?」

座間「可愛い...」ボソッ

冬野「え?」

『鈍すぎる...見てられんな』

私を馬鹿にする声に思わずイラつくが、ここで返事をすると周りの人に頭のおかしい人と思われかねないので無視する。

座間「あ、いや、何でもない。それより早く食べよう。溶けるぞ」

冬野「そうだね」

パフェを食べ終えてからも、そのままベンチで話し続ける。

楽しい会話を続ける中、少し気になるものが視界に入った。

↓1 洞察力3
00~40 気づかなかった
41~99 気づいた

今日はここまで。

コンマ10 気づかなかった

冬野「うーん...」

座間くんが鞄につけているストラップ、不思議とそれに注意を引かれたが、その理由までは分からなかった。

座間「そろそろ帰るか」

確かに気づけばもう遅い。これ以上遅くなると私が殺される時に座間くんまで巻き込んでしまう。

冬野「そうだね」

でも結局、様子が変だったのは何だったんだろう。気のせいかな?

なんて事を思いながら座間くんと喋りながら歩いていると、気づかぬうちに家の前に着いた。

↓1 洞察力3
00~40 気づかなかった
41~99 気づいた

コンマ91 気づいた

別れを告げようと座間くんの顔を見ると、彼が口籠っているのに気づいた。

冬野「どうしたの?言いたいことがあるなら言ってよ」

私の言葉を聞いて座間くんは目を見開く。

座間「な、何で分かったんだ?」

冬野「そりゃあ幼なじみ、だからかな?」

座間「ふっ...」

彼の表情が柔らかくなる。

座間「少し、安心したよ」

冬野「え、何で?」

座間「いや...昔、あの事故があった時、少しの間だけだったが真白の性格が変わった事があっただろ?」

冬野「...」

あの事故?私の覚えている限りじゃ、産まれてから今までずっと事故なんてあったことないけど...。それに、性格が変わった?

座間「だから安心したよ。真白が変わってない事を改めて確認できて」

身に覚えのないことで安心されても腑に落ちない。

冬野「うん...」

↓3まで多数決
1事故について聞く
2事故について聞かない

1聞く

冬野「その...事故って?」

座間「え?」

彼が顔をしかめる。

冬野「いや、どんな事故だったっけ?」

座間「覚えて...ないのか?」

冬野「うん...」

そう言うと座間くんは俯いてしまった。

冬野「座間くん...?」

彼の肩に触れようとしたが、避けられてしまった。

冬野「あ...」

座間「っ...。すまない」

それだけ言うと彼はその場から走り去った。

冬野「...」

やってしまった...。

ボーっと遠ざかっていく彼の姿を見つめていると、突然背中に痛みを感じた。

冬野「うわぁっ!」

ベッドで目覚める。

冬野「...死んだ、のは良いんだけど。それより...」

座間くんの事が、事故とやらのことが気になる。けどあの様子じゃ彼に聞くのはやめたほうがいいかも。家族に聞いてもいいけど...同じ結果になりそう。

冬野「はぁ...」

死亡により能力僅かに上昇
身体能力 2 0.5/3→2 1/3
洞察力 3 4.5/7→3 5/7

身体能力2 1/3 運動慣れしている
洞察力3 5/7 人より優れている
16ループ目
↓先に2票入ったやつ
1朝霧水面を調べる
2座間徹を調べる
3不思議な声を調べる
4先生を調べる
5身体能力を鍛える
6洞察力を鍛える

6

冬野「最近調べてばかりだったしたまにはトレーニングするかなぁ」

『それでどこいくんだ?』

向こうは覚えてないとはいえ、座間くんと顔を合わせるのはなんだか気まずいし...。

冬野「図書館に行くよ」

『そうか』

図書館に着くといつも通り本を読み漁った。そして帰り道。

ザクッ

冬野「ふぅ...」

洞察力上昇
洞察力 3 5/7→3 6/7

身体能力2 1/3 運動慣れしている
洞察力3 6/7 人より優れている
17ループ目
↓先に2票入ったやつ
1朝霧水面を調べる
2座間徹を調べる
3不思議な声を調べる
4先生を調べる
5身体能力を鍛える
6洞察力を鍛える

6

ベッドで仰向けになりながら天井を見つめる。

冬野「もう本もだいぶ読んだしな...。それに活字は飽きてきたよ...」

そのまましばらく呆けてると1階から声が聞こえてきた。

母「早く起きなさーい!」

冬野「...サボろう」

1階に降り、母に頭が痛い事を伝えた。勿論嘘だが、簡単に信じてくれた。

冬野「...そうだ!文字に飽きたんなら映像、つまり音にしたらいいんだ!」

その日は動画サイトでひたすら洞察力を鍛える動画を見まくった。

そして夕方、インターフォンが鳴った。

冬野「あれ、お母さんかと思ったけど宅配か~」

外に出て荷物を受け取ろうとしたらナイフで刺された。

冬野「はぁっ!...家がバレてる。ま、私を監視してるんだし家くらい知ってるか...」

洞察力上昇
洞察力 3 6/7→4 最大値まで到達

身体能力2 1/3 運動慣れしている
洞察力4 秀才
18ループ目
↓先に2票入ったやつ
1朝霧水面を調べる
2座間徹を調べる
3不思議な声を調べる
4先生を調べる
5身体能力を鍛える
6洞察力を鍛える

3

『よし、今日はテストだ』

冬野「誰もやるとは言ってませんけど」

『やるんだ』

声の主が語気を強める。

冬野「分かりました」

前と同じように商店街に着くと突然思考にモヤがかかった。

『さあ、今回はどうかな?』

↓1 洞察力4 秀才
00~10 気づかなかった
11~99 気づいた

コンマ28 気づいた

冬野「えーと...そうそう、ループの原因はアナタ」

『よくできました。さあ、次だ』

そして公園に着いた。

『じゃあ次だ。別に好きでお前を選んだわけじゃない』

↓1 洞察力4 秀才
00~25 気づかなかった
26~99 気づいた

コンマ76 気づいた

顎に手を当て考え込む。

冬野「そうか...。その言葉、昔聞いた事があるんだ」

だが更なる違和感に気づく。

冬野「違う...聞いたんじゃなくて言ったんだっけ...?どっちだろ、思い出せない」

『ふむ...よし。なら次だ、行くぞ』

声に促されて示された場所まで移動する。

↓1 洞察力4 秀才
00~25 気づかなかった
26~99 気づいた

コンマ97 気づいた

『それでここまで来て何か分かったか?』

冬野「うん。どこかに誘導してるでしょ」

『よし、合格だ』

その声は心なしか嬉しそうだ。

冬野「それでどこに誘導してるの?」

『やつらの研究所だ』

冬野「それって先生の?」

『いや、どうやら違うみたいだ』

確かに先生の研究所は廃工場にあった。だがこの辺りに廃工場は無く、あるのは廃病院だけだ。

冬野「よく分からないな...先生のとことは別の組織って事?」

『さあな。だがそこには俺の仲間が囚われてる、感じるんだ。だからそいつらを助け出してほしい』

冬野「そんな無茶な...。それなら洞察力より身体能力を鍛えた方が良かったんじゃない?」

『かもな...。ま、色々あるんだよ。気づいた方がいい事があるからな』

冬野「何それ?」

『それは言えない。だが...俺がお前から出ていく条件は教えてやる』

冬野「はぁ...どうぞ」

『仲間を助けてくれたらだ』

冬野「な、なるほど...」

『それで、助けてくれるのか?』

↓3まで多数決
1助ける
2助けない

1助ける

冬野「そりゃ...助けるよ。そうしないと出てってくれないんでしょ?」

『ああ。なら早速行くとしよう』

冬野「それで場所は分かるの?」

『大まかにだがな。向こうの方に見える廃病院の方から仲間の気配がする』

冬野「なら、取り敢えずそっちに向かおうか」

廃病院に近づくと人影に気付いた。ホームレスのような格好をしてはいるが、明らかに廃病院の警備をしている。

冬野「とはいったものの私だけでどうこうできるとは思えないんだよな...」

『だが他に助けはないだろ?』

声の言う通りだ。先生はエイリアンを助けるんじゃなくて殺さなくてはならないと考えている人間なんだから論外だとして、私が頼れるのはあと2人。座間くんと水面ちゃん。

冬野「だけど2人をこんな事に巻き込むわけにはいかないよね...」

『まあ、最悪死んでもループ出来るんだ。気にするな』

冬野「それはそうだけど...」

コイツがループの張本人とは言え、言っていることには一理ある。

冬野「流石に怖いけど...頑張るしか、ないか...」

そう覚悟を決めると廃病院に侵入することに決めた。

↓1 洞察力4秀才
00~25 気づかれた
26~99 気づかれなかった

今日はここまで。

コンマ01 気づかれた

男「おい、何してる!」

茂みから病院に近づこうとしていたら、後ろから声をかけられた。

冬野「やばっ...!」

振り返ってみると汚れた衣服に、ボロボロのキャップをかぶった男がいた。その見た目に反して体格はとても良く、目にも生気が宿っている。

男「...こんなとこで何してる?」

冬野「え、えーと...迷ってしまって」

すると男は耳に手を当てた。無線だろうか?

男「...すまないな、お嬢ちゃん。今は色々とタイミングが悪い」

そう言うと男はゆっくりと近づいてきた。

冬野「逃げないと...!」

↓1 身体能力2 運動慣れしている
00~70 捕まった
71~99 逃げられた

コンマ69 捕まった

冬野「やめてっ!」

男「暴れるな!」

腕を掴まれてしまって身動きができない。とてもじゃないが私の力じゃ振り解けなさそうだ。

男「本当にすまない...こっちも非常事態でな」

そう言うと男は上着の下から消音器を付けた拳銃を取り出した。

冬野「い、嫌...!」

パスッ!

ベッドで目が覚める。

冬野「はぁ...」

『ま、今回は駄目だったな』

冬野「偉そうに...」

死亡により能力僅かに上昇
身体能力 2 1/3→2 1.5/3

身体能力2 1.5/3 運動慣れしている
洞察力4 秀才(上限値)
19ループ目
↓先に2票入ったやつ
1朝霧水面を調べる
2座間徹を調べる
3エイリアンの仲間を助ける
4先生を調べる
5身体能力を鍛える
6洞察力を鍛える

5身体能力を鍛える

冬野「アナタの仲間を助けたいのは山々なんだけど、先に身体的に鍛え方がいいと思うんだ」

『好きにしろ、何も言わん』

冬野「はいはい」

その日は学校に登校し、放課後校庭でひたすらトラックを周回した。勿論部活動中の生徒に変な目で見られたが。

冬野「でもどうせ死ぬんだし、何か気にならないや」

『随分性格が変わったな。前は何をするにしても躊躇いがちだったのに』

冬野「まあね。何回も死んでたら性格も変わるよ」

『それも...そうか』

そしてジャージから制服に着替え、帰り道。

ザクッ

冬野「...ふぅ。さ、今日はどうしよっかな」

身体能力上昇
2 1.5/3→2 2.5/3

身体能力2 2.5/3 運動慣れしている
洞察力4 秀才(上限値)
20ループ目
↓先に2票入ったやつ
1朝霧水面を調べる
2座間徹を調べる
3エイリアンの仲間を助ける
4先生を調べる
5身体能力を鍛える
6洞察力を鍛える

5身体能力を鍛える

冬野「今日もトレーニング!」

その日は学校をサボり家で筋トレをやってから、夕方は近所で持久走をした。

そしてまた殺され、ベッドで目が覚める。

冬野「っ...!」

酷く頭が痛む。

『大丈夫か?』

冬野「う、うん...。アナタは何ともないの?」

『ああ』

冬野「そう...」

身体能力上昇
2 2.5/3→3 0.5/7

デスペナルティで能力低下
身体能力 3 0.5/7→2 0.5/3
洞察力 4→3 3/7

身体能力2 0.5/3 運動慣れしている
洞察力3 3/7 人より優れている
21ループ目
↓先に2票入ったやつ
1朝霧水面を調べる
2座間徹を調べる
3エイリアンの仲間を助ける
4先生を調べる
5身体能力を鍛える
6洞察力を鍛える






5身体能力を鍛える

その日も学校を休んでトレーニングに勤しむ事にした。

『今日もランニングか?』

冬野「そうだよ」

運動靴の靴紐をしっかりと結び、走り出す。

冬野「そういえば、アナタに名前はあるの?」

『名前...?』

冬野「うん。今考えてみればアナタのこと全然知らないから」

『そんなのはどうでもいいだろう』

冬野「ま、それはそうだけど...。でも私たちは運命共同体でしょ?」

『まあな。...そのうち分かるさ』

冬野「ふーん...」

相変わらず掴みどころのないヤツ...。

そしてやはりその日も殺される。

身体能力上昇
2 0.5/3→2 1.5/3

身体能力2 1.5/3 運動慣れしている
洞察力3 3/7 人より優れている
22ループ目
↓先に2票入ったやつ
1朝霧水面を調べる
2座間徹を調べる
3エイリアンの仲間を助ける
4先生を調べる
5身体能力を鍛える
6洞察力を鍛える

5身体能力を鍛える

冬野「今日も頑張るぞ!」

そう意気込むと、その日はスポーツジムに行くことにした。勿論受付の人に不思議そうな目で見られたが。

冬野「そりゃ十代が、しかもこんな平日に来たら怪しいと思うよね。ま、気にしないけど」

そして1日の殆どをジムで過ごし、帰り道に殺された。

身体能力上昇
2 1.5/3→2 2.5/3

身体能力2 2.5/3 運動慣れしている
洞察力3 3/7 人より優れている
23ループ目
↓先に2票入ったやつ
1朝霧水面を調べる
2座間徹を調べる
3エイリアンの仲間を助ける
4先生を調べる
5身体能力を鍛える
6洞察力を鍛える

6洞察力を鍛える

冬野「今日は洞察力を鍛えよう!」

その日は本や動画を見る事はやめて現状の確認をする事にした。

冬野「まず私のループの原因は精神を糧にするエイリアンであるアナタ」

『そうだ』

冬野「それで、ループを脱するにはアナタが私から出ていく必要があるんだけど、それにはアナタの仲間を助けてあげないと駄目」

『その通りだな』

冬野「そしてアナタの仲間が捕まってるのは多分あの廃病院。そこに居るのが先生の組織の仲間なのかは分からないけど、とにかく警備をつけるほどの場所」

『しかも偽装してまでな』

冬野「そうそう、それで先生の組織は恐らくエイリアンを監視する組織かな。けど先生はエイリアンによる被害が広まらないように私を殺したい...と」

今でも先生に向けられた銃口が脳裏に浮かぶ。

冬野「あと気になるのは水面ちゃんと座間くん。座間くんは...多分私の事を心配してるだけだと思う。けど彼の言ってた事故っていうのが気になる...」

『朝霧はどうなんだ』

冬野「結局前回は見失っちゃったし...今のところは何も分からない、かな。...こんなところかぁ」

その後も色々と考えているとすでに日が暮れていた。そしてインターホンが鳴った。

冬野「...ここで出なかったら殺されないんじゃ?」

そう思い居留守を決め込んでいると、玄関から大きな音がした。

冬野「どうしよ...」

部屋で狼狽えていると段々と足音が近づいてきた。

冬野「っ...!」

そしてドアが開き、次の瞬間にはベッドで目が覚めた。

冬野「...結局殺されちゃうんだ」

洞察力上昇
3 3/7→3 4/7

身体能力2 2.5/3 運動慣れしている
洞察力3 4/7 人より優れている
24ループ目
↓先に2票入ったやつ
1朝霧水面を調べる
2座間徹を調べる
3エイリアンの仲間を助ける
4先生を調べる
5身体能力を鍛える
6洞察力を鍛える

5身体能力を鍛える

冬野「今日は身体能力だね!」

今日は学校へ行き放課後にトレーニングをした。そして帰り道。

いつも通り殺人者が目の前に現れる。

冬野「...試してみようかな」

一目散に反対の方向へと走って逃げる。勿論相手は私を追ってきた。

冬野「はぁ、はぁ...!」

息を切らしながらも走り続けていると、気づけば殺人者の姿は消えていた。

冬野「いないよね...?」

肩で息をしながらその場で周りを見渡す。

冬野「やった!」

息を整え終えてから、角を曲がると意識を失った。

冬野「うわぁっ!」

そしてベッドで目覚める。

冬野「...待ち伏せされてた。でも、体力がついたのは間違いなさそう」


身体能力上昇
2 2.5/3→3 0.5/7 校内トップクラス

身体能力3 0.5/7 校内トップクラス
洞察力3 4/7 人より優れている
25ループ目
↓先に2票入ったやつ
1朝霧水面を調べる
2座間徹を調べる
3エイリアンの仲間を助ける
4先生を調べる
5身体能力を鍛える
6洞察力を鍛える

3エイリアンの仲間を助ける

冬野「よし...助けに行こう」

『本当か?もういけそうなのか?』

冬野「まあ、前よりは鍛えたしね。それに死んでもやり直せるって言ったのはアナタでしょ」

『まあな』

冬野「じゃあ行くよ」

そして学校に行くフリをして家から出ると、廃病院へと向かった。

冬野「うーん...」

やはり警備は健在のようだ。

冬野「頑張るか...」

↓1 洞察力3
00~40 見つかった
41~99 見つからなかった

コンマ04 見つかった

男「何してる!」

またもや見つかってしまった。

冬野「やばっ、逃げないと!」

↓1 身体能力3
00~40 捕まった
41~99 捕まらなかった

コンマ82 捕まらなかった

冬野「はぁ...助かった。にしても、ここは何処だろう?」

警備から逃げ回っているうちに、病院の中にたどり着いた。しかし周りが暗くて何も見えない。

冬野「えーと...うわぁ!」

とにかく移動しようと壁に手をつくと、突然壁が開いて転んでしまった。

冬野「いてて...」

地面に打ちつけた腰に手を当てながら様子を伺うと、細長い通路がずっと奥まで続いている。

冬野「とにかく...進んでみよう」

『ああ、この先から仲間の気配がする』

暗闇に飲み込まれるような感じはしたが先へと進む。ずっと歩いていると広い空間に出た。よくわからない機材やら何やらが山のように置いてある。

冬野「んー...」

道を探しているとどこからか声が聞こえてきた。

男「侵入者は!?」

男「分からない...とにかく探すぞ!」

慌てて物陰に隠れる。

ゴトッ

冬野「あ...」

だが肘が機材に当たり音を出してしまった。足音の近づく音が聞こえる。

冬野「っ...!」

男「居た...見つけたぞ!」

男が拳銃を取り出し、私に向ける。もう終わりだ、そう思った時轟音が響き渡った。

男「何だ!お前は──」

銃声が数発、すると目の前の男が倒れた。そして男の向こうには見知った顔があった。

花柳「あれ...どうして冬野さんがここに?」

辛うじて息のあった男にとどめを刺しながら私に質問する。

冬野「い、色々ありまして...。先生こそ何で?」

先生は私を真っ直ぐ見つめながら聞こえない大きさで独り言を呟く。

花柳「まあ、いいです。さ、ついてきてください」

冬野「...」

花柳「断れる状況ではないと思いますけど」

先生が銃をチラつかせる。

↓3まで多数決
1ついていく
2ついていかない

1 ついていく

冬野「分かりました...」

花柳「じゃあ後ろにピッタリついて離れないでくださいね」

先生の言う通りついていく。

男「チーフ」

花柳「ここは制圧した。2人、私と来い。残りはここを確保」

先生の指示を聞いて男達はテキパキと動き始める。


すいません、全然進んでないけど終わります。眠すぎて頭が働かない...

花柳「それでどうしてここに?」

通路を進みながら先生が私に聞く。

冬野「えーと...」

花柳「まあ、いいです。でもここの存在を知ってるのなら私達のことも知ってるんですよね?」

冬野「は、はい」

花柳「そうですか。...まったく監視役は何をしていたんだか」

先生はため息をつきながら先へと進む。しばらく歩いていると、突然向こう側から照明で照らされた。

室長「いい加減にしたまえ、花柳!」

逆光でよく分からないが向こう側には武装した人物が数名、そして奥の方に白衣を着た中年男性が見える。

花柳「分かっていないのはそちらです!奴らは今すぐに始末しないと危険です!」

室長「それは勘違いだ!現に対象者の暴走は起きていないだろう!彼らの性質を理解することができれば我々人類はより高みにいける!」

花柳「そんなのは夢物語です!奴らが事を起こす前に全て排除しないと!」

しばらく沈黙が続いた後、白衣の男は号令をかけた。

室長「これ以上は無駄か...。やむを得ん、殺せ!」

花柳「っ...、応戦しろ!」

銃弾が飛び交う。

冬野「う、嘘でしょ...!?」

慌ててその場で伏せる。頭を抱えながら周りの様子を必死に伺う。すると横に逸れる道を発見した。

冬野「どうしよ...今なら行けるかな?」

↓3まで多数決
1逃げる
2とどまる

1 逃げる

冬野「よし...!」

決意を固めるとその場から走り去る。背中越しに先生の声が聞こえた気がするが、無視して通路へ飛び込んだ。

それから走り続けて数分。

冬野「...ふぅ。もう安全かな。気配はどう?」

『近づいているな』

道は二手に分かれている。片方は資料室、もう片方は実験室に続いているようだ。

冬野「どっちに行こうかな...」

↓3まで多数決
1資料室
2実験室

1資料室

冬野「こっちにしよう!」

通路を進み、扉を開けて中に入る。

冬野「真っ暗...。照明はどこかな?」

手探りで入り口近くの壁を触っていると手がスイッチに触れた。明かりをつけると部屋の全容が見えてきた。

冬野「棚に箱がたくさん...」

箱には全く理解できない数字の羅列が書かれている。しばらく歩いていると机の上に置いてある資料が目に入った。

冬野「これ私の写真だよね...」

文章の内容は花柳先生の鞄から見えた資料と大体同じだ。今回は時間もあるためじっくり読むことにした。その中で気にかかった記述があった。

『対象は8歳の時、大きな事故に遭っている。幼なじみである座間徹を暴走したトラックから守る為身代わりになった。怪我の影響か対象は事故以前の記憶を失っていた』

冬野「事故...座間くんの言ってた...」

突然頭が痛み、記憶の断片が蘇る。

冬野「思い出してきた...」

痛みに苦しみながら頭を抑えていると、後ろから近づいてくる足音に気付いた。

だが慌てて振り返った時には意識を失い、ベッドで目覚めていた。

冬野「死んじゃった...。でも、事故のことは思い出した、から一歩前進かな?ごめんね、仲間を助けられなくて」

『別に構わない』

死亡により僅かに能力上昇
身体能力上昇 3 0.5/7→3 1/7
洞察力上昇 3 4/7→3 4.5/7

身体能力3 1/7 校内トップクラス
洞察力3 4.5/7 人より優れている
26ループ目
↓先に2票入ったやつ
1朝霧水面を調べる
2座間徹を調べる
3エイリアンの仲間を助ける
4先生を調べる
5身体能力を鍛える
6洞察力を鍛える

5 身体能力を鍛える

冬野「何というか...色々分かってきたのはいいんだけど、思ったよりハードなんだよね...」

殺人者との追いかけっこぐらいは想定していたが、まさか銃撃戦に遭遇するとは思わなかった。

冬野「だから今日は鍛えよう!」

そして今日はいつも通りトレーニングを行い、殺された。

身体能力上昇 3 1/7→3 2/7

身体能力3 2/7 校内トップクラス
洞察力3 4.5/7 人より優れている
27ループ目
↓先に2票入ったやつ
1朝霧水面を調べる
2座間徹を調べる
3エイリアンの仲間を助ける
4先生を調べる
5身体能力を鍛える
6洞察力を鍛える

6洞察力を鍛える
 
冬野「ふぅ...昨日は身体だったし今日は頭を鍛えようかな」

今日は図書館で論文を読みあさり、いつも通り殺された。


洞察力上昇 3 4.5/7→3 5.5/7

身体能力3 2/7 校内トップクラス
洞察力3 5.5/7 人より優れている
28ループ目
↓先に2票入ったやつ
1朝霧水面を調べる
2座間徹を調べる
3エイリアンの仲間を助ける
4先生を調べる
5身体能力を鍛える
6洞察力を鍛える

4 先生を調べる

冬野「今日は先生を調べよう...!」

そして学校へ行き放課後に先生と話す。早々に先生の組織のことを話すと、以前と同じようについてくるよう促された。

↓3まで多数決
1ついていく
2ついていかない

1ついていく

勿論ついていくことにした。そして車内。

冬野「先生は...室長とエイリアンの扱いに関して対立してるんですよね。何故ですか?」

花柳「そこまで知られているんですか...。まぁ、その理由は簡単です。室長、彼らはエイリアンを利用できると考えています」

『ふざけた話だな』

花柳「ですがそれは大きな間違いです。私達にとって彼らはコントロールできたり、理解し合えるものではありません、異種族なんです。手遅れになる前に彼らを抹消しないと...」

そう言った先生の目はどこか遠くを眺めているようだった。

『...』

花柳「本来なら今日、武力をもってでもそれを実現する予定だったんですが...」

先生は私を一瞥する。

花柳「予定が狂いました」

そして以前と同じように研究所に案内され、同じ問いがなされた。

花柳「さあ、エイリアンを取り除きましょう」

↓3まで多数決
1取り除く
2取り除かない

今日はここまで。

2取り除かない

冬野「嫌です」

花柳「なるほど」

そう言うと先生は引き出しを開けようとした。それを見て前回のことを思い出す。その場から逃げ出そうと出口へ向かおうとした。

黒服「悪いな...」

当然外へと繋がる通路には黒服が2人立っていた。

冬野「っ...!」

花柳「ごめんなさい。けどこれも人類の為よ」

銃口から吹き出る発火炎を目にすると同時に視界は暗くなり、ベッドで目が覚める。

冬野「...何か分かると思ったんだけどな」

死亡により僅かに能力上昇
身体能力上昇 3 2/7→3 2.5/7
洞察力上昇 3 5.5/7→3 6/7

身体能力3 2.5/7 校内トップクラス
洞察力3 6/7 人より優れている
29ループ目
↓先に2票入ったやつ
1朝霧水面を調べる
2座間徹を調べる
3エイリアンの仲間を助ける
4先生を調べる
5身体能力を鍛える
6洞察力を鍛える

6 洞察力を鍛える

冬野「洞察力でも鍛えようかな...」

今日は趣向を変えて学校に行き、生徒の観察をした。普段は気にも留めない行動や発言の裏に隠された意図を読み取ることができた。

冬野「人って意外と思ってることが知らないうちに出てるんだね...」

そんなことを思いながらその日も殺された。

洞察力上昇 3 6/7→4 上限まで到達

身体能力3 2.5/7 校内トップクラス
洞察力4 秀才(上限値)
30ループ目
↓先に2票入ったやつ
1朝霧水面を調べる
2座間徹を調べる
3エイリアンの仲間を助ける
4先生を調べる
5身体能力を鍛える
6洞察力を鍛える

5身体能力を鍛える

冬野「今日は身体能力だね」

その日は走り込みをした。そして試しに殺人者から逃げてみたが結局殺された。けど今度は1人目に加えて2人目も撒くことができた。結局3人目に殺されたが。

冬野「頭が痛い...。また負荷が来たの...」

身体能力上昇 3 2.5/7→3 3.5/7

デスペナルティで能力低下
身体能力 3 3.5/7→3 0.5/7
洞察力 4→3 3/7

身体能力3 0.5/7 校内トップクラス
洞察力3 3/7 人より優れている
31ループ目
↓先に2票入ったやつ
1朝霧水面を調べる
2座間徹を調べる
3エイリアンの仲間を助ける
4先生を調べる
5身体能力を鍛える
6洞察力を鍛える

2座間徹を調べる

冬野「...座間くんの事、まだ気になるんだよなぁ」

という訳で今日は幼なじみである座間くんの事を調べることにした。

前回と同じく商店街に行かないか誘われた。

↓3まで多数決
1行く
2行かない

1行く

勿論行くことにした。

前回と同じように商店街に行き、パフェを食べながら話をした。日も暮れてきていい時間になったので、家の前まで2人で並んで歩いた。

そして座間くんは以前と同じように事故について言及した。

冬野(事故...。多分あの研究所で見たヤツだよね。私が座間くんを庇ってっていう...)

↓3まで多数決
1事故について聞く
2事故について聞かない

1事故について聞く

冬野「事故ってトラックの...だよね?」

座間「ああ。...その、すまなかった」

冬野「え?」

座間「俺が不注意だったせいで真白が...」

冬野「...いいんだよ。私がしたくてしたことだから。大事な幼なじみだからね!」

座間「幼なじみ...か」

座間くんが顔を両手でパチンと叩いた。

冬野「ど、どうしたの?」

座間「その...ああ、ダメだ。はっきり言うよ。好きだ、真白」

冬野「へ?」

耳から入った情報が脳みそに到達するまで時間がかかる。その言葉を理解した瞬間、顔が真っ赤になった。

『...早く返事しろ』

声を聞いて我にかえる。座間くんの顔も真っ赤だ。

冬野「えと...その、私も、す、好きだよ」

座間「本当か!?」

座間くんの顔に笑顔が広がる。

座間「な、なら...恋人っ...てことでいい、のか?」

冬野「えと...うん」

その言葉を聞いて座間くんが思わずガッツポーズをした。

座間「あっ、すまない!嬉しくて...」

冬野「ふふ、いいよ。私も嬉しいから」

座間「ああ!おっと、もうこんな時間だ!それじゃあな、真白!」

そう言うと彼はその場から走り去って行った。

冬野「...えと、家に帰ろう」

その日起きた出来事を頭の中で反芻しながら家に入る。そしてそれから眠る直前までずっと頭が喜びに支配されていて、次の日になるまで大事なことに気づかなかった。

冬野「あれ...殺されてない!?」

『確かにそうらしいな』

冬野「な、何でだろう...」

その理由を考えていると下から母親に呼ばれた。私に手紙が来てるらしい。受け取りに行って、ベッドの上で封を開ける。

冬野「一体誰だろう...。まさか...座間くんかな!」

期待に満ちた思いで手紙の文章を読む。内容は...

『冬野真白。座間徹の身は預かった。助けて欲しかったら、廃工場に1人で来い』

冬野「な...」

頭が真っ白になる。

『どうするんだ?』

声が問う。

冬野「そんなの...」

↓3まで多数決
1行く
2行かない

1行く

冬野「勿論行くよ!」

『まさか、無事で済むとは思ってないよな?』

冬野「うん...。多分誘拐の相手は先生...。きっと待ち構えてるよね」

『だろうな』

冬野「だから色々と準備してから行こう」

ホームセンターやコンビニに寄って必要な物を買ってから廃工場へと向かう。どうやら秘密の研究所ではなく普通に工場の中に居るみたいだ。

物陰から様子を伺う。

冬野「やっぱり先生...。それに黒服が2人、座間くんを取り押さえてる」

『どうするんだ...?』

冬野「任せてよ」

色々と仕込みを終えてから工場の中に入る。

花柳「ようやく来ましたね」

座間「真白、ダメだ!」

座間くんの方を一瞥する。

冬野「どうも、先生」

私の態度に引っ掛かった先生が不思議そうな表情をする。

花柳「驚かないんですね...」

冬野「はい」

座間「どうして来たんだ、真白!」

黒服に掴まれた座間くんがもがきながら私に問う。

冬野「そんなの...決まってるでしょ。座間くんのことが好きだから!」

座間「っ...!」

花柳「あらあら」

冬野「私は大好きな座間くんの為なら何度だって危険に立ち向かうよ。それがトラックだろうと、誘拐犯だろうと!」

座間「真白...」

花柳「フフフ、美しい愛です。けれどそのお陰で冬野さんが来たんだから感謝しないといけませんよね。ありがとう、座間くん。わざわざ冬野さんを殺し易い環境を整えてくれて」

座間「このっ!」

黒服「暴れるな!」

男が座間くんの鳩尾に1発叩き込む。

冬野「ちょっと!もう離してください!」

花柳「あらあら、純真ですね、冬野さん。本当に彼を解放すると思いましたか?」

冬野「いいえ」

笑みを浮かべた私とは対照的に先生の表情が曇る。

冬野「この事は室長に告げ口しましたよ。今、工場の周りで貴方達を包囲してます」

花柳「そんなの...嘘です。大体どうして室長の、いえ、私達のことを...」

勿論嘘だ。

冬野「信じてくれないんですね?...皆さん、今です!」

私が声を上げると同時に工場の周りから銃声が響き渡る。それを聞いて先生と男達はその場で伏せた。

冬野(ただの爆竹だけどね。っと、そろそろ時間かな)

冬野「座間くん、横に飛んで!」

私の声を聞いて素早く座間くんはその場を離れた。と同時に屋根に開いた穴からレンガが男達に降りかかる。

レンガが頭やその他諸々に直撃し2人は動かなくなった。

冬野(死なないよね...?ま、まあ、私も殺されそうなんだし...)

花柳「このっ!」

私のブラフに気づいた先生が銃を取り出そうとする。

3点先取で勝ち
冬野 0
花柳 0
↓1 身体能力3 校内トップクラス
00~40 劣勢
41~99 優勢

今日はここまで。

コンマ48 優勢

だがそれを予め予想していた私は、すぐに走り出し先生に肉薄した。

花柳「この...!」

先生が咄嗟に銃を構える。

しかしポッケに潜ませていたトンカチを取り出し、先生の手に殴りかかる。

ドゴッ

花柳「っ!」ゴトン

落とした銃を足で遠くに蹴飛ばす。

3点先取で勝ち
冬野 1
花柳 0
↓1 身体能力3 校内トップクラス
00~40 劣勢
41~99 優勢

コンマ75 優勢

先生は素早く距離を取り、特殊警棒を取り出した。

花柳「私は諦めない...。必ず奴らを抹殺します!」

すると先生は私に向かって突っ込んできた。

花柳「はあっ!」ブオン!

大きく振りかぶった警棒を避け、脇腹を狙う。完全にもらったと思った瞬間、先生がニヤついた。

冬野「え?」

私の攻撃は素早く警棒で防がれ、頭にキックを喰らってしまい、思わずよろめく。

花柳「さよなら、冬野さん」

再び先生は大きく振りかぶる。

が、突然体制を崩した。座間くんが先生にタックルをかましたのだ。

座間「今だ!」

その隙を見逃さず先生の足を思い切り殴る。

花柳「うぐあああっ!」

3点先取で勝ち
冬野 2
花柳 0
↓1 身体能力3 校内トップクラス
00~40 劣勢
41~99 優勢

コンマ89 優勢

冬野「先生?もう諦めたらどうですか?」

先生は床に崩れ落ちながら、意志のこもった目で私を睨みつける。

花柳「それはあり得ません...。必ず奴らを...」

冬野「...」

とは言うものの先生は完全に動けなさそうだ。流石に無抵抗の人間を殴れるほどメンタルは強くなっていない。

座間くんの所に行くために先生の側から離れようとした時。

座間「危ない、真白!」

座間くんの声に反応して素早く先生の方へ視線を移すと、もう一丁隠し持っていた銃を取り出していた。

冬野「っ!」ブオン!

ドガッ

花柳「ぐ...う...」ドサッ

冬野「先生...」

座間「大丈夫か?」

座間くんが駆け寄ってきた。

冬野「うん。それよりざまく...いや、徹くんは?」

座間「少し痛むけど大丈夫だ。それより真白、どうして来たんだ。放っておけばよかったのに...」

冬野「さっきも言ったけど...徹くんの事が大好きだから」

こんな台詞を自分で言っておきながら顔が熱くなるのを感じる。

座間「...俺も大好きだ、真白」

抱きしめられて更に身体が熱くなる。

座間「ところで、警察を呼ばなくていいのか?」

冬野「うん...。きっとね...」

国民に知らせてもいない秘密の組織だ、警察を呼んでも無意味だろう。それにこれだけ派手にやれば、おそらくだけど室長の側のグループが先生の事は何とかするだろう。

冬野「さあ、行こう」

徹くんに手を差し出す。

座間「ああ!」

そして彼はその手をしっかり握ってくれた。

私の読み通り、その日から殺人者が来る事はなくなった。まだエイリアンは私の中にいるのだがもう死ななくて済むと言う安心感と、徹くんと共に過ごせるという嬉しさでその事も次第に気にならなくなった。

気づけばあの声は聞こえなくなっていた。そして私は高校を卒業し、大学を経て社会人になってから徹くんと結婚し、幸せに過ごした。

座間「それじゃあ行ってくるよ、お母さん」

真白「行ってらっしゃい、お父さん」

すかさず徹くんが私にキスをする。

「うわぁ!チューした!」

「チューだ、チューだ!」

後ろから子供達が騒ぎ立てる。

座間「それじゃあな。2人もちゃんと学校行くんだぞ」

「「はーい」」

そう言って座間くんは家を出た。

真白「さ、準備して。学校に行くよ」

私の話を聞いて子供達が準備を始める。

真白「...とっても幸せ。だけど...アイツはどうなったんだろう」

この日常はこの上なく幸せな日々だが、唯一その事だけが未だに気にかかっていた。

幼なじみEND

↓3まで多数決
1これで終わる
2他のENDを目指す

2他のENDを目指す

そして私が寿命を迎えて死ぬ寸前の事だ。

『久しぶりだな」

聞き慣れた声が頭に響く。

『お前が死ぬ前に一つだけ聞いておく。もう1度やり直すか?』

やり直す?

『ああ。...いや、やり直すという言い方は正しくないか、まあいい。俺はどっちでもいいんだ。お前が望まないならループはここでやめる』

やり直す...。確かにこれまでの生活は幸せだった。けれど...何か大事なことを忘れてる気がする。それを、思い出したい。思い出さないといけない。

だから私は願った。もう1度、と。

『...お前がそう望むのなら、分かった』

そして意識を失ったかと思えば、ベッドで目が覚めた。

冬野「はぁっ!...本当に戻ってる」

『よかったのか?』

冬野「...うん」

身体能力3 0.5/7 校内トップクラス
洞察力3 3/7 人より優れている
32ループ目
↓先に2票入ったやつ
1朝霧水面を調べる
2座間徹を調べる
3エイリアンの仲間を助ける
4先生を調べる
5身体能力を鍛える
6洞察力を鍛える

3エイリアンの仲間を助ける

冬野「仲間を助けに行こう」

『わかった』

いつも通り廃病院へ赴く。今回は先程の経験も活かして、トンカチを持っていくことにした。

冬野「やっぱり警備はいるよね...」

↓1洞察力3
00~40 見つかった
41~99 見つからなかった

今日はここまで

コンマ09 見つかった

男「おい、動くな!」

冬野「嘘っ!?」

↓1 身体能力3
00~40 捕まった
41~99 捕まらなかった

コンマ46 捕まらなかった

冬野「逃げ切れた...。たしかこの辺りに隠し通路があったよね?」

無事隠し通路を見つけて進んでいくと前回と同じく広い空間に出た。

そして勿論、襲撃に来た先生と遭遇し、付いてくるよう言われた。

↓3まで多数決
1ついていく
2ついていかない

2 ついていかない

花柳「どうしたんですか?」

周囲を伺う。

逃げれなくはなさそうだ。先生について行っても最終的に殺されるに違いない。それならさっさと逃げてしまおう。

その場から素早く走り出す。

花柳「ちっ!発砲を許可する!」

先生の合図と共に部下達が私に向けて撃ってくる。

↓1 身体能力3
00~40 逃走できなかった
41~99 逃走できた

コンマ13 逃走できなかった

ダァン!

冬野「っ!!」

足に猛烈な痛みを感じると同時に、転んでしまった。痛む箇所に目をやると、足が鮮血に彩られている。

花柳「馬鹿なことをしましたね」

先生が私を見下ろす。

花柳「さようなら、冬野さん」

脳天をぶち抜かれ、ベッドで目覚める。

冬野「はぁ...失敗した」

死亡により能力僅かに上昇
身体能力 3 0.5/7→3 1/7
洞察力 3 3/7→3 3.5/7

身体能力3 1/7 校内トップクラス
洞察力3 3.5/7 人より優れている
33ループ目
↓先に2票入ったやつ
1朝霧水面を調べる
2座間徹を調べる
3エイリアンの仲間を助ける
4先生を調べる
5身体能力を鍛える
6洞察力を鍛える

1

冬野「水面ちゃんの事でも調べようかな...」

学校に行って彼女と話をする事にした。

↓3まで多数決
1問い詰める
2放課後に尾行する

2放課後に尾行する

冬野「という訳で今日も尾行するんだけど...」

校門の側で様子を伺う。

冬野「走り出した、追いかけないと!」

↓1 身体能力3
00~40見失った
41~99 見失わなかった

コンマ79 見失わなかった

水面ちゃんを追って辿り着いた場所は、あの廃病院だった。

冬野「な...なんで...」

ホームレスに扮装した警備員に止められる事なく水面ちゃんは中へ入って行った。

冬野「っ...」

驚きで頭が上手く働かない。

『しっかりしろ』

冬野「う...うん。そうだよね、考えても仕方ない。本人に直接聞こう!」

頬を叩いて気合を入れ直す。

冬野「まずは中に入らないと...」

↓1 洞察力3
00~40 見つかった
41~99 見つからなかった

今日はここまで。

コンマ74 見つからなかった

いつもと同じく病院内の隠し通路の中に入る。

冬野「ふぅ...今回はバッチリだね。早く水面ちゃんの後を追わないと!」

通路を進むと例の如く広い空間に出た。

冬野「いた、水面ちゃんだ...」

水面ちゃんが黒服の男と話しているようだ。

朝霧「えと...室長室ってどこでしたっけ?」

黒服「あっちだ。報告か?」

朝霧「はい」

黒服「そうか。大変だな」

朝霧「はい。でも、真白のためですから」

そう男に告げて朝霧は奥へと進んでいった。

冬野「私のため...?」

『おい、見失うぞ』

声で思考が呼び戻される。

冬野「そ、そうだね、進もう。今回は警戒されてないし楽に進めそうかな」

予想通り警備の黒服達は侵入者が居るとも思っていないので、楽に水面ちゃんの後を追うことができた。

ずっと後を追っていくとやがて一つの部屋の中に入った。

冬野「ここが室長室、かな?」

そっと耳を当ててみると声が聞こえてくる。

室長「では報告を頼む」

朝霧「えと、はい。真白はいつも通りで──」

その後は水面ちゃんの報告が続いた。内容は私の状態だとかに関するものだった。

室長「そうか...ご苦労」

朝霧「...」

室長「どうした?」

朝霧「いえ...。ただ、本当にこれが真白のためになるのかと...」

室長「何を今更!あの事故以来ずっとやってきたことじゃないか」

朝霧「そうですけど...。けれど私の干渉が無ければ真白はもっと多くの友達に囲まれてたはずです!それを私が...」

室長「その件については何度も話し合っただろう?これも彼女の為なんだ」

朝霧「...はい」

水面ちゃんの足音が聞こえる。扉に近付いてるようだ。

冬野「間に合わない...!」

その場から去る前に水面ちゃんが部屋から出てきて、私に気づいた。

朝霧「っ!」

驚きを隠せないようだけど水面ちゃんは声をあげなかった。けれどその場からすぐに走り去ってしまった。

↓3まで多数決
1追いかける
2室長室に入る

1追いかける

慌てて水面ちゃんの後を追いかける。

冬野「待って!」

警備にバレることも無視して水面ちゃんを必死に呼び止める。けれど、止まってはくれず彼女は走り続けた。

冬野「お願い!」

やがて水面ちゃんは扉をくぐり抜けて部屋の中へ入った。勿論私もその中へ入る。

すると中では水面ちゃんが自分の首にカッターを当てていた。

冬野「な、何してるの!」

朝霧「来ないで!」

どうやら冗談なんかじゃ無さそうだ。

冬野「いいから、落ち着いてよ...水面ちゃん」

彼女の目を見つめる。今にも涙が溢れ出しそうだ。

朝霧「全部聞いてたんでしょ...!」

冬野「それは...」

朝霧「真白には知られたくなかった!」

泣きじゃくるように彼女は叫ぶ。

朝霧「私は馬鹿だから!...だから、これで真白を守れるって言われてそれに飛びついたの!」

ここまで取り乱す水面ちゃんは初めて見る。

朝霧「こんなの正しくないって分かってる...。けど、それでも真白を守りたかった!2度と真白を失う思いをしたくなかった!」

しばらく俯いた後、彼女は顔を上げた。

朝霧「こんな私に失望したでしょ?...真白に嫌われて生きていくなんて耐えられないっ!」

冬野「そんな事ない!水面ちゃんを嫌うなんてそんなのあり得ないもん!」

朝霧「違う...嘘だ!」

錯乱状態で信じてもらえないようだ。とにかくカッターを取り上げないと、そう思い彼女に近づくと刃を向けられた。

朝霧「近づかないで!」

冬野「いいから...ゆっくり話そうよ、ね?」

私がゆっくりと彼女に近付いていると、背後でドアの開く音が聞こえた。

黒服「大丈夫か!」

彼は部屋に入ってすぐ、顔見知りである朝霧がカッターを侵入者に向けているのに気付いた。それからは一瞬だった。

銃声が聞こえたと同時に激痛が走り、地面に倒れる。薄らんでいく視界の端に、駆け寄ってくる水面ちゃんが見えた。

↓1 洞察力3
00~80 聞こえなかった
81~99 聞こえた

コンマ91 聞こえた

意識が薄れていく中、水面ちゃんの声が聞こえた。

朝霧「ウソウソウソっ!」

水面ちゃんは横たわる私のもとへ駆け寄って、私の体を起こした。ボンヤリと彼女の顔が見える。

朝霧「そんな、そんな...!」

冬野「うぅ...」

朝霧「痛い、痛いよね?!大丈夫、安心して!私が付いてるから...!世界に1人の親友を、孤独に死なせなんかさせないからっ!」

そんな風に泣きながら声を荒げる彼女の姿が段々と薄くなり、やがて暗闇に包まれた。

そして目が覚める。

冬野「はぁ...!...ふぅ」

いつもと同じくループしたようだ。

冬野「水面ちゃん...。今回は説得できなかった...けど、次はきっといけるはず」

彼女の言葉を思い出す。

冬野「世界に1人の親友...か。私にとっても、そうだよ、水面ちゃん」

死亡により能力僅かに上昇
身体能力 3 1/7→3 1.5/7
洞察力 3 3.5/7→3 4/7

身体能力3 1.5/7 校内トップクラス
洞察力3 4/7 人より優れている
34ループ目
↓先に2票入ったやつ
1朝霧水面を調べる
2座間徹を調べる
3エイリアンの仲間を助ける
4先生を調べる
5身体能力を鍛える
6洞察力を鍛える

1

冬野「今度こそ...。取り敢えず、怪しまれないように学校に行こう」

↓3まで多数決
1問い詰める
2放課後、廃病院に行く

2

放課後、行き先は既に分かってるので尾行はせずさっさと廃病院へ向かった。

冬野「良し、中に入ろう」

↓1 洞察力3
00~40 見つかった
41~99 見つからなかった

コンマ89 見つからなかった

冬野「よかった、バレずに中に入れたよ...」

ここに来るまで水面ちゃんの姿はまだ見かけていない。

冬野「けど、きっと室長室に行くんだよね?取り敢えずそこに行けば水面ちゃんに会えるはず...!」

今度は前回のようなヘマはしない、そんな決意を胸に抱いて先へ進む。

今日はここまで。

室長室まで行こうと通路の角を曲がったところで水面ちゃんと出会した。

朝霧「え...真白?」

水面ちゃんは口をぱくぱくしながら私を指差す。

冬野「そうだよ」

朝霧「な、なんで...」

冬野「水面ちゃんのこと、知ったから」

その言葉を聞くと水面ちゃんの表情は一気に暗くなった。

朝霧「じゃあ全部知られちゃったんだ...私がずっと嘘ついてたことも...」

冬野「うん。でも──」

私が全てを言い終える前に彼女は走り出していた。

冬野「待ってよ!」

水面ちゃんは呼びかけも無視して奥へと走っていく。

このままだと前と同じだ。内心そんな焦りを抱えつつ、けれども同時に今回はきっと上手く行く予感もしていた。

そして前と同じ小部屋に入り、前と同じ問答を繰り返す。

朝霧「違う...嘘だ!」

冬野「...」

この場面だ、前はここで間違えた。けれど今回はきっと大丈夫。

落ち着こうと深く息を吸い、真っ直ぐに水面ちゃんを見つめる。

冬野「私は何があっても水面ちゃんの事を嫌いにはならない。...だって、世界に1人の親友だから、でしょ?」

私の言葉を聞いて水面ちゃんの目から大粒の涙が溢れる。

朝霧「覚えて、たの...?」

冬野「うん...」

そう、前のループで死ぬ瞬間に聞いて思い出したが、元々これを言ったのは私の方だった。

水面ちゃんはちょっと抜けてるところがあって、だから幼い頃は思った事をすぐ口に出してしまう子だった。

それが原因でいじめとまではいかないが嫌がらせを受けてた時もあった。そんな時、私は落ち込む彼女に、世界に1人の親友だよ、そう言ったんだ。

朝霧「ごめ...ごめんね...!」

水面ちゃんは息を詰まらせながら謝り、抱きついてきた。

冬野「うん...」

勿論彼女を抱きしめ返す。

冬野「ふふ...」

思わず笑みが溢れる。

朝霧「な、なに?」

冬野「別に~」

朝霧「...私のこと子供っぽいって思ったでしょ」

冬野「さあね~」

朝霧「もうっ!」

水面ちゃんは怒ったような口調だが、その表情には確かに笑顔が浮かんでいる。

けれど幸せな2人の時間もすぐに終わることになった。

黒服「大丈夫か!」

警備の男が部屋に入ってきたのである。彼は素早く状況を確認すると、見知らぬ顔である私に銃を向けた。

朝霧「ま、待って!」

水面ちゃんが庇うように私の前に立つ。

黒服「ソイツは誰だ!」

朝霧「え、えと...」

黒服「とにかく室長のとこまで行くぞ!」

朝霧「駄目!」

黒服「何...?抵抗するなら...」

そう言うと男は引鉄に指をかけた。だが、その瞬間大きな音と共に施設が揺れた。

黒服「な、何だ!」

朝霧「ごめんなさい!」

水面ちゃんは男の注意が逸れたのを見て、股間に思いっきり蹴りを入れた。

黒服「っ...!!」バタッ

冬野「ちょ、ちょっと...。こんなことしていいの?」

朝霧「良くないけど...。でも、真白を守るためだから...」

冬野「そ、そっか。取り敢えずここから出よう、ね?」

私の問いかけに反応せず、水面ちゃんは俯いたままだ。

冬野「水面ちゃん?」

側によると、突然私の手を掴んできた。

朝霧「ねぇ...2人で逃げようよ」

冬野「う、うん。だからそう言って──」

朝霧「違うよ!...私が言いたいのは、ここからじゃなくて、この組織からって事だよ」

冬野「え...と?」

朝霧「私も...真白を監視してる側だったから分かるの。コイツらは一生真白を自由にさせる気なんて無い!だから...私と一緒に逃げようよ!私が絶対に守ってみせるから...!」

冬野「...」

1逃げる
2逃げない

1逃げる

冬野「分かった、逃げよう」

朝霧「良かった...。それじゃあ──」

冬野「でも」

朝霧「な、何?」

冬野「守られるだけじゃない、私だって水面ちゃんを守るから」

私の言葉を聞いて水面ちゃんが微笑む。

朝霧「...うん!」

差し出された手をしっかりと握る。

数年後 某国 とある山の奥深く

冬野「ふぁ...おはよ」

朝霧「おはよう、寝坊助さん」

冬野「別にそこまで遅くないでしょ...」

朝霧「まあね。さあ、今日は街に出て色々買うから準備して」

冬野「はーい」

顔を洗い、歯を磨き、服を着替えて水面ちゃんと外に出る。

山の麓に位置する町まで徒歩で向かう。町に着くとカフェで少し息抜きをしてから、市場へ向かった。

朝霧「こんにちは、おばさん」

おばさん「ああ、いらっしゃい!今日も仕入れに来たのかい?」

冬野「はい、いつものありますか?」

おばさん「勿論用意しておいたよ」

おばさんが奥から日用品を詰め込んだ袋をいくつか持ってきた。

朝霧「ありがと!」

おばさん「いいんだよ。...ところで、あんたたち何かまずい事にでも巻き込まれてんのかい?」

手で口元を隠しながらおばさんが囁いた。

朝霧「どうして?」

おばさん「男が何人か、あんた達について聞いて回ってるんだよ。勿論あたしは答えなかったけど、他の奴が答えちまったかも」

冬野「そうですか...ありがとうございます」

水面ちゃんに目配せをする。

朝霧「それじゃあそろそろ行くね、ありがと!」

おばさん「ちょっと待った!」

朝霧「なに?」

おばさん「これ、あげるよ」

おばさんはいくらかのお金と、いつもは用意してもらっていない種類の日用品が詰め込まれた袋を手渡してきた。

冬野「そんな、頂けないですよ」

おばさん「いいんだよ!あんたらを見てると...娘を思い出しちゃってね...。ほら!」

そう言って半ば強引に渡されてしまった。

朝霧「ありがとうございます!...また、どこかで!」

おばさん「そうだね...。ほら、行った行った!」

私達は促されるようにしてその場から立ち去った。

朝霧「そろそろ違うところに移るべきみたいだね」

冬野「うん...。早く小屋に戻ろう」

本来なら町の宿に宿泊する予定だったが、急いで戻る事にした。日中歩き続け、着いたのは夜中だった。

朝霧「準備できた?」

冬野「うん」

リュックに必要なものだけを詰め込んで、外に出る。

カランカラン!

冬野「今の...!」

手作りの警報装置が作動した音だ。

朝霧「すぐ近くにまで...。早く行こう!」

冬野「うん!」

森を駆け抜ける中、ちらちらと背後でフラッシュライトが動いているのが見える。

「向こうに居るぞ!」

「追え!」

がむしゃらに走り、少し離れたところで息を整える。その際に、水面ちゃんが口を開いた。

朝霧「ごめんね...。真白を巻き込んで、守るって言ったのにこんなことさせて...」

水面ちゃんはひどく思い詰めているのか、表情が暗い。

そんな様子を見かねた私は、彼女の頬に軽くキスをする。

朝霧「へっ!?」

冬野「気にしてないよ。だって、世界に1人の親友だから!」

水面ちゃんの顔に笑顔が戻る。やっぱり水面ちゃんは笑顔でないと。

「こっちだ!」

朝霧「っと...。じゃあ、行こっか!」

冬野「うん!」

あの時と同じように、差し出された手をしっかりと握る。

親友END

↓3まで多数決
1これで終わる
2他のENDを目指す

2他のENDを目指す

『また会ったな』

冬野「うん...もしかして、また選ばせてくれるの?」

『まあな』

冬野「どうして、私に選ばせてくれるの?」

『別に、気まぐれだよ。これまで真実の愛と、友情とやらを見せてもらったからな。そのお礼だよ』

冬野「そう...」

今回のループ、水面ちゃんとの誤解は解けたけど...。でも、まだ思い出してないことが...。

冬野「...ループするよ」

『わかった』

そして、気づけばベッドにいた。

冬野「...よし!」

身体能力3 1.5/7 校内トップクラス
洞察力3 4/7 人より優れている
35ループ目
↓先に2票入ったやつ
1朝霧水面を調べる
2座間徹を調べる
3エイリアンの仲間を助ける
4先生を調べる
5身体能力を鍛える
6洞察力を鍛える

3

冬野「仲間を助けに行くよ」

『...そうか』

仲間が捕らえられている廃病院へ向かう。

冬野「さてと...中に入ろう。慣れてきたとはいえ、気をつけないとね」

↓1洞察力3
00~40 見つかった
41~99 見つからなかった

コンマ01 見つかった

冬野「よしよし、こっそりと...」

だが警備の動向に注目するあまり、足元を見ておく事を忘れ小枝を踏んでしまった。

男「何だ!?」

音に気づいて男が振り向く。

冬野「やばっ!」

↓1 身体能力3
00~40 捕まった
41~99 捕まらなかった

コンマ68 見つからなかった

冬野「ふう...」

無事警備の追手から逃れ、隠された施設の中へと入っていくことができた。

そして今回も、襲撃に来た先生と鉢合わせてしまい付いてくるよう言われた。

↓3まで多数決
1ついていく
2ついていかない

1ついていく

大人しく先生に付いてしばらく進んだ後、以前と同じ様に室長達と鉢合わせ、銃撃戦が始まった。

冬野「今なら逃げられそう...」

↓3まで多数決
1逃げる
2とどまる

今日はここまで。

1 逃げる

隙を突いて走り出す。

しばらく施設を駆け巡り、物陰に隠れて息を整える。

冬野「...誰も来てない、みたいだね」

それから通路をしばらく歩くと、左右に道が分かれた場所に出た。

冬野「さてと...」

↓3まで多数決
1資料室
2実験室

2実験室

実験室と書かれたプレートが備え付けられたドアを開けて中に入る。

冬野「なにここ...」

室内には円筒状のガラスケースが3、4個ほど置いてある。

『居た、あいつらだ』

声が指し示したのはそのガラスケースの中だった。何も入ってないように見えたがよく目を凝らして見てみると、白い光の玉のような物が浮いている。

冬野「これがアナタたちなの?」

『正確には違うが、まあそうだ』

冬野「どうゆうこと?」

『本来俺たちに肉体は存在しないんだ』

冬野「じゃあこの玉は何?」

『仮初の肉体だ。緊急時にはここに入る。勿論、玉そのものは知的生命体ではないから一種の冬眠状態に入るが、死ぬ事はない』

冬野「...想像もつかないや。とにかく助けてあげよう。でも...どうすれば?」

取り敢えずケースのすぐ側にあるコントロールパネルへと向かう。

冬野「どう、分かる?」

『サッパリだな...。お、これじゃないか?』

ソイツが赤いボタンを示す。その下には小さな文字で放出と書かれている。

冬野「だ、大丈夫かな?毒ガスとかが出てきたらどうするの?」

『...試さない事には何もわからないだろ?』

冬野「まあ...」

それから暫く沈黙が続いた。

このままここで悩んでもどうしようもない。そう覚悟を決めた私は思い切ってボタンを押した。

『正解みたいだな?』

声の言う通りで、ガラスケースが開いて玉を取り出せるようになった。

冬野「それで?」

『次は...宇宙船だな』

冬野「え、この仲間たちは?」

『ポケットにでも入れておけ。宇宙船を探すぞ』

仲間の扱いの雑さに呆れつつ、声に従って部屋の中を進む。

しばらく進むと、部屋の中央に石ころのようなカケラが仰々しく置かれていた。

冬野「もしかしてこれ?」

『ああ』

冬野「...」

こんなのが本当に宇宙船なのかと疑問に思い、間近でそれを見つめる。

『さっきも言ったが俺たちに肉体はない。だから宇宙船と言っても厳密には違う。まあ、それは説明すると長くなるからいい。とにかく──』

すると背後から足音が近づいてくるのが聞こえた。振り返るとそこには、例の室長が居た。

室長「やあ、冬野さん」

銃弾で所々穴の開いた白衣を纏い、額から血を流しつつ室長は言った。

室長「まずは...密かに監視していた事を詫びよう」

彼は深々と頭を下げた。想定外の行為に面食らう。

室長「だがどうか分かってほしい。日本、いや、地球の為なんだ。彼らの特性や技術を理解できれば、地球をより良い場所にすることができるはずなんだ」

その目に嘘の姿は見えない、真剣な目だ。

室長「だからどうか...彼らを逃すのは諦めてくれないか」

冬野「...」

↓3まで多数決
1諦める
2諦めない

2諦めない

冬野「...ごめんなさい」

私の言葉を聞いて室長は深いため息をついた。

室長「そうか...」

すると彼は特殊警棒をポケットから取り出した。

室長「やりたくはないが...仕方ない」

それを見て私もトンカチを手に取る。

『気を付けろよ...』

冬野「分かってるよ...!」

3点先取で勝ち
冬野 0
室長 0
↓1 身体能力3 校内トップクラス
00~40 劣勢
41~99 優勢

コンマ23 劣勢

まずは機先を制さなくては、そう思った私は一目散に駆け、室長に近づいた。

トンカチで脇腹を殴ろうとしたがヒラリと躱され、逆に一撃を喰らってしまった。

冬野「っ...!」

先程までは血で汚れながらもどこか優しい雰囲気をたたえていた為気付かなかったが、彼の肉体はそこらの一般人よりも遥かに鍛え上げられていた。

3点先取で勝ち
冬野 0
室長 1
↓1 身体能力3 校内トップクラス
00~40 劣勢
41~99 優勢

コンマ40 劣勢

先程のような失敗を犯さない為にも、距離を保って戦略を考える。だが、そんな暇も与えずに室長は向かってきた。

冬野「このっ!」ブン!

ある程度身体能力を鍛えたとはいえ、それはこんな戦いなんて想定してなかった。またしても躱され、今度は側頭部に一発もらってしまった。

室長「もう諦めなさい。決して悪いようにはしないから」

冬野「そんなの誰がっ...」

3点先取で勝ち
冬野 0
室長 2
↓1 身体能力3 校内トップクラス
00~40 劣勢
41~99 優勢

今日はここまで。

コンマ72 優勢

どうやって室長を倒すか考えていると、視界の端に消火器が見えた。

冬野「あれだ...!」

消火器のもとへ駆け寄り手に取ると、室長目掛けて噴射する。

室長「ゲホッ!」

粉を真正面から吸い込み、咳き込んでいる室長の左脚をトンカチで殴る。

室長「ぐっ...!」

冬野「よし!」

3点先取で勝ち
冬野 1
室長 2
↓1 身体能力3 校内トップクラス
00~40 劣勢
41~99 優勢

コンマ99 優勢 ゾロ目ボーナスで次のコンマ判定緩和

吸い込んだだけでなく目にも粉が入っていたので、室長はいとも簡単に私を見失った。

室長「このっ...!」

物陰から素早く飛び出し、背中を殴る。

室長「ガハッ...!」

冬野「行ける、あと少し!」

3点先取で勝ち
冬野 2
室長 2
↓1 身体能力3 校内トップクラス
00~20 劣勢
21~99 優勢

コンマ62 優勢

室長「このっ!」

振り向きざまに警棒で殴りかかってくる室長をなんとか避ける。

冬野「はぁっ!」

素早く室長目掛けてトンカチを振るう。が、警棒で受け止められた。

思わず笑みが溢れる。

室長「なに...?」

股間を最大限の力を込めて蹴り上げる。

室長「ッッッ!!!」ドサッ

冬野「ふ、ふぅ...」

室長が起き上がってこない事を確かめると、その場で座り込む。

『終わったな』

冬野「うん...」

『なら、こっちも終わらせるぞ』

冬野「はいはい」

声が指示する通りに彼らの宇宙船を弄り、仲間も船内に入れてあげた。

冬野「これで...終わりだね」

『ああ』

冬野「じゃあ、お別れ?」

『そうだな...。だが、何か思い出さないか?これまでお前は座間徹と朝霧水面、真実の愛と友情を見てきたはずだ』

別に何も、そう言いかけたとき頭に激痛が走る。それと同時に今までの記憶がフラッシュバックする。

『別に...好きでお前を選んだ訳じゃない』

『気弱だな、一体誰に似たんだか...』

『俺たち全てを信じなくても構わない!だが、だけど...私だけは信じて!』

『いや...昔、あの事故があった時、少しの間だけだったが真白の性格が変わった事があっただろ?』

『違う...聞いたんじゃなくて言ったんだっけ...?』

『怪我の影響か対象は事故以前の記憶を失っていた』

『真実の愛と友情』

冬野「思い出した...!」

『ようやくか?』

冬野「ああ...。エイリアンはお前じゃない、俺だ...」

『...そうだよ』

記憶が蘇る。あれは、座間徹を冬野真白が庇って大怪我を負った日だ。

彼女は一命を取り留めていたが、事故の影響で内臓がひどく損傷しており、余命は僅か数日といったところだった。

冬野「...死ぬ、のかなぁ」

そんな事を呟きながら窓の外に目をやっていると、何か閃光が迸るのが見えた。

冬野「何だろ、あれ?」

理由は分からないが、不思議とその光に惹かれた。気づけば病院を抜け出し光の元へ向かっていた。

冬野「確か...この辺り」

そこには小さなクレーターがあり、その中央には何かモヤのようなものが漂っていた。

『聞こえるか?』

冬野「え?」

突然頭に声が響く。

『クソ...。時間がない、さっさと答えろ。お前はまだ生きたいか?』

冬野「へ?」

状況が飲み込めず、アホみたいな声を出す。

『急げ!』

冬野「え、う、うん!」

『分かった。だが条件がある。それは──』

回想が終わり、意識が現在に戻る。

冬野「それは...俺とお前が入れ替わる事」

『そうだよ。アナタに身体を明け渡す代わりに、私は生きられる』

冬野「だが...いくら俺たち精神生命体でも入れ替わりなどと、そんな事は容易にはできない」

『だから更なる制約として、アナタは人間の真実の愛と友情を知るまで記憶を失い、冬野真白として生きることを付け加えたの』

冬野「そうだったな...」

『それじゃあ...そろそろ戻らない?』

冬野「あ、ああ」

意識が入れ替わる。

冬野「ふぅ~、久しぶりの肉体だよ!」

『...』

冬野「何黙ってるの?」

『オレに怒りの感情を向けないのか?』

冬野「...何で?」

『確かにお前はあの日から生きることができた。だが、それは...いわば仮初の人生だ。お前は見てるだけしかできず、オレがお前の人生を生きていただろ?』

冬野「そりゃ勿論恨んでるよ」

『...』

冬野「なんて、冗談だよ!むしろ感謝してる。本来なら私が見られないはずだった景色をアナタは見せてくれた、それだけで十分なの。それに、これからは私が私自身の人生を生きられるしね」

『そう...か。だが、何故ループを?あれは...お前に想像を絶する痛みが襲いかかったはず』

冬野「勿論私が死にたくなかったのもあるよ。けど...何でかな、アナタにも死んで欲しくなかったから」

『...わからないな、人間は』

冬野「これまで散々経験したのに?」

『ああ。...そろそろ、お別れの時間だ』

冬野から離れ宇宙船に乗り込もうとしたとき、彼女が口を開いた。

冬野「本当に行っちゃうの?」

『なに?』

冬野「残ってもいいんだよ、私の身体に。勿論身体を操るのは私だけどね」

冬野は笑顔でそう言った。

『な、何故...?』

冬野「んー、なんでかな。私にとって...アナタは弟、いや妹?まあどっちでもいいや。とにかく、家族...みたいなものだと思ってるから」

『そうか...』

冬野「それで?」

↓3まで多数決
1残る
2残らない

1残る

『そう...だな。お前がいいなら』

冬野「へぇ~、そんなに私と居たいの?」

『違う...監視だ』

冬野「素直じゃないね。ま、いいや。じゃあお別れを言って」

『ああ』

仲間たちに地球に残る事、そして彼らの安全を祈る事を伝えた。

冬野「じゃあ、行こうか」

『ああ』


数年後

あれから対外的脅威監視室がオレと冬野をつけ狙う事はなくなった。

どうやら組織内部のゴタゴタのせいで強制解体させられたようだ。

冬野「水面ちゃん、久しぶり~!」

朝霧「久しぶり、真白!」

冬野と朝霧の間にあった誤解も無事消えた。今でも2人は親友だ。

朝霧「それで明日のデートはどうなの~?」

冬野「準備はバッチリ!」

座間は何とか男気を見せて冬野に告白して、今は付き合っている。...まあ、あいつになら冬野を任せても大丈夫だろう。

2人は日が暮れるまでおしゃべりを続け、オレが冬野に指摘をしてようやく終わった。

冬野「もー、何で邪魔したの?」

『別に邪魔した訳じゃない、さっさと帰りたかったんだ』

冬野「はいはい、嫉妬しないの」

『黙ってろ...』

冬野「はーい」

すると、冬野が赤信号になっていることにも気づかず歩き出そうとした。

『おい!』

冬野「おっとっと。ありがと!」

『ったく。死なれたら困る』

冬野「お姉ちゃん思いだね~」

『...姉だとは思ってないからな』

冬野「はいはい。さ、行こ!」

『...ふっ、ああ』

トゥルーEND

1残る

『そう...だな。お前がいいなら』

冬野「へぇ~、そんなに私と居たいの?」

『違う...監視だ』

冬野「素直じゃないね。ま、いいや。じゃあお別れを言って」

『ああ』

仲間たちに地球に残る事、そして彼らの安全を祈る事を伝えた。

冬野「じゃあ、行こうか」

『ああ』


数年後

あれから対外的脅威監視室がオレと冬野をつけ狙う事はなくなった。

どうやら組織内部のゴタゴタのせいで強制解体させられたようだ。

冬野「水面ちゃん、久しぶり~!」

朝霧「久しぶり、真白!」

冬野と朝霧の間にあった誤解も無事消えた。今でも2人は親友だ。

朝霧「それで明日のデートはどうなの~?」

冬野「準備はバッチリ!」

座間は何とか男気を見せて冬野に告白して、今は付き合っている。...まあ、あいつになら冬野を任せても大丈夫だろう。

2人は日が暮れるまでおしゃべりを続け、オレが冬野に指摘をしてようやく終わった。

冬野「もー、何で邪魔したの?」

『別に邪魔した訳じゃない、さっさと帰りたかったんだ』

冬野「はいはい、嫉妬しないの」

『黙ってろ...』

冬野「はーい」

すると、冬野が赤信号になっていることにも気づかず歩き出そうとした。

『おい!』

冬野「おっとっと。ありがと!」

『ったく。死なれたら困る』

冬野「お姉ちゃん思いだね~」

『...姉だとは思ってないからな』

冬野「はいはい。さ、行こ!」

『...ふっ、ああ』

トゥルーEND

という訳で短いですがこれで終わりです。お付き合い頂きありがとうございました。
感想としては、やっぱりループものはムズイっすね...。

お疲れ様でした。今回と傭兵を見てきた者ですが次回作の予定や構想は今のところありますか?

>>347
スーパーヒーローものとかやってみたいですね。他に何か見てみたいのとかあります?

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