士郎「イケアのことをいつもイケヤって言ってしまう」 (12)

→キャラ崩壊は多分ないです。
→こんな夜中に見てくれてる人いるかどうか...

~ある日の冬木市~
士郎「最近急に寒くなってきたな」
セイバー「そうですね。そろそろこたつ出しますか。」
士郎「そうだな。来週クリスマスだし、遅いくらいだよな。」
セイバー「ええ。」

士郎「そういえばお前さ、夜寝るとき寒くないか?大丈夫?」
セイバー「私ですか?私なら平気ですよ。これでも騎士としてならしていた身ですし...士郎こそ凍えていないのですか?」
士郎「いや...お前が心配なんだよ...この間の朝なんか、居間へ起きて来たと思ったら目にも留まらぬスピードで間髪入れずにストーブつけてさ...」
セイバー「あれはまぁ...特別冷え込んだ日でしたし...」
士郎「それにこの頃夜中に何度も起きてないか?昨日の夜だって2時過ぎに布団はねのける音とうめき声が聞こえたと思ったら、また明け方に同じように音がするし...」
セイバー「...」
士郎「ちゃんと着込んでるか?布団は毛布もちゃんとかけてるんだよな?2枚重ねのやつ。湯たんぽは中の湯を洗顔に使っちゃダメだぞ、汚いから。」
セイバー「ちゃんとやっていますよ!子どもじゃないんですから...」

士郎「お前のことが心配なんだよ。セイバー。風邪ひいて欲しくないし。それにお前最近食わないだろ。普段は夕食の余りを朝に平らげるくせに、今朝は食パン一枚だったじゃん。」

セイバー「...!」

士郎「体の調子が悪いなら遠慮なく俺に言えよ。どんな些細なことでも言いにくいことでもいい。なんでも言ってくれ。人は健康であって初めて文化的な生活ができるんだ。」

セイバー「あの...士郎?」

士郎「ん?」

セイバー「少しばかり相談があるのですが...」

凛「なるほどね。それで私を呼んだわけ?」

セイバー「お願いします!布団選びのプロフェッショナル!」

凛「何よそのほんとにありそうな肩書き...まぁ、私が今使ってるのはカシミヤのやつだけど」

士郎「へぇ。あったかいだろうな」

凛「えぇ。私冷え性ってほどでもないけど寒いの苦手だし。あったかいやつ被って何とか乗り切ってるわ。アーチャーが寝具にはお金をかけた方がいいって...」

セイバー「なるほど...良き眠りが良き生活を...士郎ッ」

士郎「(ビクッ)」

セイバー「お布団を買いに行きましょう!今までのポリエステル綿の安っぽいやつじゃなくて!」

士郎「たしかにそうした方がいいかもな。凛のみたいなあったかいやつがいいな」

凛「私も一緒に行こうか?」

士郎「あぁ。頼むよ、布団選びのプロ」

凛「...」

t

~IKEA冬木市店~

士郎「休日はたくさん人がいるなぁ」

凛「まぁ日本には数えられるくらいしかないし、安いから便利なのよね」

セイバー「早速寝具売り場に行きましょう......その前にホットドッグでも食べましょうか」

士郎「さっき家でカツ丼食っただろ...」

寝具売り場

セイバー「たくさん種類があって目移りしますね...どれがいいのでしょうか」

凛「まずは値札を見るんじゃなくて、素材とか気に入ったデザインとか見てくといいわよ」

セイバー「なるほど...士郎は?」

士郎「俺の好みに合わせなくていいから...」

凛「これとかどう?」ガサッ

セイバー「青と白のストライプ...落ち着いた配色ですね、値段も安いですし...」

凛「これからずっと使っていくものだから、別に焦る必要はないけどね」

セイバー「これ!いいですね...」フワッ

士郎「(スウェーデンの旗か...)」

凛「部屋の雰囲気に合うかも重要よ」

セイバー「士郎!これにします!」

士郎「(7年戦争のことは黙っておこう...)」

~その日の夜~

士郎(今日は付き合ってくれてありがとうな。セイバー喜んでたよ」

凛「いいのよ。こっちこそ、夕飯ご馳走になっちゃってごめんなさい」

士郎「いや、いいんだ。当然のことだよ」

凛「うん。
...じゃあ私、そろそろいい時間だから帰るわね。ご馳走さま。おやすみ」

士郎「おう、おやすみ」

凛宅

凛「(さてと、寝るか...)」スイッチoff

「ふわぁ」

ゴロン

ゴツ

凛「(ん?)」

セイバー「...zzz」

凛「 」



凛「(待って!状況判断、状況判断...これは夢かもしれないじゃない。第一セイバーが隣にいたらオーラで気づくだろうし...)」

「セ...セイバー?」

セイバー「ハッ??」ササッ

凛「うがっ!」ゴツッ

5分後

セイバー「すみません!凛!怪我は?...」

凛「大丈夫...何ともないから」

セイバー「そうですか。ならいいです」

凛「...え、えぇ」



凛「(なんでわたし達添い寝してるのかしら?...)」

セイバー「今日は凛にお世話になったので、アーチャーに無理を言って上がらせてもらったんですよ」

凛「士郎はこのこと知ってるの?」

セイバー「知ってますよ」

凛「伝えてないのね...」


セイバー「凛は普段どんな夢をみるのですか?」

凛「私?私は...もっと強い私になってる夢」

セイバー「それは武術に長けているのか、それとも精神的に強いという意味ですか?」

凛「ううん。どっちも。どっちも兼ね備えてる私」

セイバー「私は戦争を終わらせる夢をよくみます」

凛「えぇ。セイバーの言いたいことはよく分かるわ。


セイバー「人というのは健康でいて初めて文化的な生活ができるのですよ。一杯のご飯がお腹だけではなく、心も満たせてくれるように。 大切な人と一緒にいるだけでしあわせになれるんです」

凛「その通りね」

セイバー「凛には私も士郎も桜もアーチャーもみんなついていますもんね。今度みんなでお鍋でも囲みましょう。冷たい外の世界が嘘みたいに感じますよ」

凛「(その後真夜中に士郎が訪ねてきて、セイバーを回収していった。その日の夜は全く眠れなかった。信じられないほど寒かった。厚手の毛布をかぶっていたのに。セイバーがいなくなった途端、心にまでも木枯らしが吹き込んでくるようだった)」

~朝~

セイバー「えぇ??食パン一枚だけですか!」

士郎「高い毛布買ったんだからほんの少しだけ我慢してくれ」

セイバー「どれくらい続くのですか?」

士郎「1週間...14日程度?」

セイバー「正気ですか??」


凛「おはよー。みんな。いるー?」ガラッ

士郎「あ、おはよう。凛。鍋の具材分けてくれに来たんだよな」

凛「えぇ。たくさんあるから...」

セイバー「凛ー!恩にきります!我がマスター!」ギュッ

凛「ちょっとくすぐったいって!離れて...ふふっ」

凛はこのひとときがずっと続いてくれたらと心の中でそっと願った。

凛「(その後真夜中に士郎が訪ねてきて、セイバーを回収していった。その日の夜は全く眠れなかった。信じられないほど寒かった。厚手の毛布をかぶっていたのに。セイバーがいなくなった途端、心にまでも木枯らしが吹き込んでくるようだった)」

~朝~

セイバー「えぇ??食パン一枚だけですか!」

士郎「高い毛布買ったんだからほんの少しだけ我慢してくれ」

セイバー「どれくらい続くのですか?」

士郎「1週間...14日程度?」

セイバー「正気ですか??」


凛「おはよー。みんな。いるー?」ガラッ

士郎「あ、おはよう。凛。鍋の具材分けてくれに来たんだよな」

凛「えぇ。たくさんあるから...」

セイバー「凛ー!恩にきります!我がマスター!」ギュッ

凛「ちょっとくすぐったいって!離れて...ふふっ」

士郎「お前のマスターは俺だろうが...」

凛はこのひとときがずっと続いてくれたらと心の中でそっと願った。

以上です。拙い短編小説ですみませんでした。
また今度来ます。
ありがとうございました。

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