【ミリマス】桃子「変な薬を飲まされて回される?」←《まわす》違い (18)

――その日、私は

――一人であまりいい噂を聞かないスタジオに向かいました

――けれど、それが間違っていた……と知るのは何もかもが終わった後でした

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1604715608

『いらっしゃーい、ようこそー、我がスタジオにー』

『やぁ、よく来たね。…………ふふっ、いいね』ボソッ

『さ、さくやん。まだ今は……』ボソボソ

「ぴゃっ、あ、あの……よろしくお願いします」

『ふふっ……緊張、してるのかな……?』

『よかたい!ここはウチ特製のミックスジュースを飲むばい!』

「あ、あの……い、今飲むと、あとでトイレに近くなりますし……」

『むぅ……残念ばい』ボソッ

『こがたん特製のアレ入りだもんね』ボソッ

『おやおや、こちらでも狙っている子がいるとは……ふふっ』

「あ、あの……」

『まぁ、変なのが入ってないか心配だよね。ここは三峰が自販機でジュースをおごってあげるよ』チャリーン

ピッ

『さ、好きなのを選んでね』

「あ……そ、それじゃあ」

ピッ

ガコン

「じゃ、じゃあ……いただきます!」

ゴクゴク



『……』



『ニヤッ』

『じゃあ、打ち合わせけんね』

「ぴゃっ!は、はい……あ、改めまして、福丸小糸といいます!」ペコッ

『福丸……《ふくまる》ってお饅頭みたいで、おいしそうやねー』ジュルリ

「ぴぇ……」

フラッ

「あ、あれ……」

「身体が……」

『ふふっ』

『三峰が仕込んだ薬が効いて来たみたいだね』

「く、薬っ?!」

『あー、わるいこだなー』

『さて、可愛い服だけど、脱いでもらおうか』

『ま、まずは……パンツさん……から、脱がせます……』

「や、やだ……イやぁッ!」



「や、やめてくださ……」

「ヤぁー――――っ!!」

――こうして油断した私を脱がして、襲って、写真を撮られたりしました

――そして今も……一人呼び出されては

――思えば、最初から仕組まれていたのでしょう

――そして、今では私も薬漬けの毎日……

――だから





――自殺を決めました

………………

美咲「で、以上になります……みんなも」

グスグス

美咲「あれ?あれれ?」

育「ふぇ……」ナミダメ

環「お、おやぶん……」ブルブル

杏奈「ど、どうしよう……お買い物行けない……」ガクガク

星梨花「あの……」

美咲「あ、はい。星梨花ちゃん」





星梨花「あの女の子は裸にされて何をされたんでしたか?」

美咲「あ……えと……」

パンパンッ

桃子「はいはい!みんな落ち着いて!」

育「で、でも……私……」

桃子「育も落ち着いて。大体、お兄ちゃんがそんな変な所から、仕事をもらってくるわけないでしょ」

エミリー「そうでした。仕掛け人様のすることを信じるべきですね」

環「うぅ……おやぶん。たまき、ギュッってしてほしくなったぞ」

星梨花「で、あの……」

杏奈「そういう話なら……百合子さんが詳しいかも……」

星梨花「そうなんですか?では、終わった後に聞いてみます」

杏奈(……ごめん)

瑞希(ごめんで済めば警察はいらないぞ)



美咲「というわけで、みんなは変な人に着いていっちゃ駄目だからね」

みんな『はーい』

百合子「くしゅんっ!」

百合子「……風邪かな?」

オツカレー



桃子「ふぅ……」

ミリP(以下P)「お疲れ、桃子」

桃子「……お兄ちゃん?」ジトメ

P「そ、そんなに睨まないでも……」

桃子「みんな騒いで大変だったんだからね」プンプン

P「あぁ、さっき環に抱き付かれるわ、杏奈とギルド戦を約束させられるわ、エミリーにお茶会に誘われるわ……百合子がまた一人で爆発してるわ」

桃子「最後は杏奈のせいだと思うけど……」

P「やっぱりな」





桃子「それより」

桃子「ご主人様……」



桃子「桃子、また、身体が欲しがって……我慢できないのぉ」

P「おいおい、薬なら昨日あげたじゃないか……」

桃子「あれだけじゃ足りないよ……ねぇ、もっと」

P「聞き分けの無い子だな」



「じゃあ」

母「薬や着替えは持った?」

サナ「う、うん!持ったよ!」

母「身嗜みも...うん、大丈夫ね」

母「サナが居なくなると、寂しくなるわねぇ...」

サナ「...お母さん.....」

母「...偶には帰って来てね?」

サナ「うん!」

母「ん、よろしい。体調に十分気を付けていってらっしゃい!」

サナ「う、うん!行ってきます!」

母「オーキド博士にもよろしくね!」


こうして、私は自宅の外へと踏み出した。
ただ一歩、外に出ただけなのに何だか新鮮な気分だ。


サナ「...さてと、先ずはオーキド博士にアドバイスを貰いに行かなきゃね!」

P「あーん…してみようか」

桃子「あーん」

パキッ

ヒョイ

桃子「ん……」ポリポリ





桃子「ん……ッ――――――アアアッ!!」ハァハァ

P「もう効いて来たか……最初はしばらくかかったのにな」

桃子「桃子は……ご主人様のものだから……」

P「よしよし」





「ビデオみたいに、他人にされるわけにはいかんからな」

「ふぁい……」

バタン





小鳥「というお話なんですが……」

未来「あは……あはは……」

P「言い訳はそれですか?」

P「とりあえず……」





桃子「モモコ、マクラナンテシナインダカラ」ブツブツ

育「桃子ちゃーん!」

環「傷は深いぞ!がっかりしろ!」

杏奈「そ、それって……逆だよ……」



P「ん?」

小鳥、未来「すみませんでした」

P「というわけで、この薄い本は焼却処分です」

未来「そんなぁ~」

未来「せっかく、バーベキューのお誘いを断ってまでして並んで買ったのに~」

P「こいつ……反省してないな」

P「歌織さーん」

歌織「はい」



P「《好きにして》いいですよ」

未来「え……」

歌織「はい」

歌織「さぁ、お二人には……自衛隊流儀の腕立て伏せを教えますね」

未来「なんだぁ、腕立て伏せか~」

小鳥「ほっ……なら大丈夫かしら」



瑞希「聞いたことがあるぞ。自衛隊の腕立て伏せは」



瑞希「角度がきっちり決まってないと、何度でも何時間でもやり直しさせられる恐怖のおしおきだぞ」



歌織「はいっ♪」

未来「え゛!?」

小鳥「ピヨッ!?」





ギャー

―その日、夜遅くまで二人の悲鳴が聞こえたそうな



おしまい

はい。久々の薄い本の話でした



コロナさんは直りましたが、頭痛と胸が苦しいのは直りません。体力もごそっと無くなりました。このまま死ぬのかなと思ったりします

皆様もどうか健康に気をつけてくださいませ

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