可奈美「私と姫和ちゃんが刀使のイメージアップキャラクターに?」 (20)

※多少独自設定とかあります


累「そうよ。二人にぜひお願いしたいんだけど、引き受けてくれないかな?」

可奈美「イメージアップって具体的にはどんなことをするんですか?」

累「具体的には二人の色々な写真を撮らせてほしいの」

可奈美「写真ですかー」

累「刀使の女の子の日常を撮影したり、二人のステキな写真を使って、刀使のイメージアップを図るのよ」

姫和「なぜそれを私と可奈美が?」

累「二人は御前試合の決勝進出者でしょ? それに可愛らしい感じの可奈美ちゃんとキリッとシャープな顔立ちの姫和ちゃんは絵になると思うのよねー!」

姫和「ちょっと待て。御前試合の決勝で私が何をしでかしたのか憶えてないのか?」

累「あー、まぁ、そこらへんはこっちの方でなんとかしておくから大丈夫! それに、貴方たちが御前試合でしたことは世間には公表されてないから何も問題ないの!」

姫和「そ、そうなのか…」

累「お願いできないかな?」

姫和「い、いや、だが…それは私の写真が全国に出回るという事だろう…? それは…」

可奈美「うーん、私も全国に出回るとなるとさすがに恥ずかしいかも…」

姫和「それに絵になるというのなら獅童真希と此花寿々花の二人の方が適任じゃないか?」

累「いやいや、二人だって負けてないわよ! それにあの二人は去年と一昨年のイメージアップキャラクターだったからね」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1528117188

可奈美「あっ、そういえば見たことあるかも!」

累「二人のステキな写真が撮れれば、きっと刀使志望の子が増えて、その中からすっごく強い刀使の子もバンバン出て来てくれると思うんだけど…」チラッ

可奈美「すっごく強い刀使の子…」ゴクリ


累「どう、やってくれないかな?」

可奈美「私、やります!」

姫和「なっ! 本気か、可奈美!?」

可奈美「うん! 刀使が増えてくれたらその分色んな剣術が見れるからね!」

可奈美「それに、考えてみたんだけど姫和ちゃんと色んな写真撮れるってきっといい思い出になると思うんだ!」ニコッ

姫和「うっ………はぁ、そんな顔をされたら断れるわけないだろう…」

可奈美「わーい、ありがとう姫和ちゃん!」


累「よっし、二人ともありがとう! それじゃ、撮影は明日からだからよろしくね!」

可奈美「はーい!」

姫和「分かった」


~その夜~

舞衣「可奈美ちゃんと姫和ちゃんがイメージアップキャラクター…。ふふっ、なんだかとっても素敵だね」

沙耶香「おめでとう」

薫「いやはや、まさかひよよんの地平線が全国に配信されるとはな」

姫和「おい、水平線の癖に私をいじるな!」


エレン「二人の晴れ舞台ですネ! 私も見学しに行っていいデスカ?」

可奈美「多分大丈夫だと思うよ!」

エレン「それなら見に行きますネ! 楽しみデス!」

~翌日~

累「よーし、それじゃあ早速撮影していくよー!」

可奈美「制服のままでいいんですかー?」

累「えぇ、まずは刀使の本分である剣術の撮影から行きましょう!」

姫和「剣術の撮影…どうやって撮るんだ?」

累「二人には普通に剣術の試合をしてもらうわ! それを動画に撮ってその中からよさそうな瞬間をキャプチャして使う予定よ」 

可奈美「という事は、今から姫和ちゃんと剣術の試合ができるってことですよね!」

累「そういうこと!」

可奈美「やったー! 姫和ちゃんよろしくね!」

姫和「ふむ…撮影とはいえ手は抜かないからな」

可奈美「ふふっ、望むところだよ!」

累「二人ともいい顔よ!」カシャカシャ

~試合中~

かーんっ! がきんっがきんっ!!


可奈美「楽しい…楽しいよ姫和ちゃん!」

姫和「くっ…! なんて動きだっ、追いきれない!」


薫「すげー、可奈美の奴めちゃくちゃ笑顔じゃねえか」

舞衣「可奈美ちゃん楽しそう」

沙耶香「可奈美、強い」

エレン「かなみんは本当に楽しそうに剣術をしますよネ! なんだか私も剣を振りたくなってきマス!」

累「さわやかな笑顔…これはいい写真になりそう!!」カシャカシャ

~試合後~

可奈美「ふぅ~、姫和ちゃんありがとう! すっごく楽しかったよ!」

姫和「あぁ、悔しいが完敗だ…だが、次は負けないからな」

可奈美「ふふっ、私だって負けないよ!」

累「二人ともお疲れ様! とってもいい写真が撮れたわ!」

可奈美「えっ…あ、は、はい! 良かったです!」

舞衣「可奈美ちゃん、姫和ちゃんとの試合が楽しすぎて本来の目的を忘れてたんだね…」

可奈美「あ、あははっ! さ、次行きましょ! 次! 次はどんな撮影ですか?」


累「次は女子中学生の日常という事で、アイスを食べに行きましょう!」

姫和「アイス…」

沙耶香「アイス…楽しみ」

累「刀使は厳しいってイメージがあるから、こういう女子中学生らしい日常シーンも使うのは効果的なのよね」

累「さっ、行きましょうか」

~アイス屋~

累「さ、みんなどのアイスにする? 可奈美ちゃんと姫和ちゃんだけじゃなくてみんなも頼んでいいわよ、お姉さんのおごりだから!」

エレン「サンキューです!」

薫「よっし、オレはトリプルいくぜ!」

沙耶香「アイスアイス…♪」

舞衣(沙耶香ちゃんの笑顔可愛い)

姫和「私はチョコミントのダブルで頼む」

可奈美「姫和ちゃんホントにチョコミント好きだよねー」


累「決まったら私に言ってね、一気に注文しちゃうから」

6人「「「「「「はーい」」」」」」

~注文後~

累「それじゃあ可奈美ちゃんと姫和ちゃんの二人はそこのテーブルに向き合ってもらって…」

姫和「食べているところを撮影されるというのはどこかむず痒いものがあるな…」

可奈美「そうだねー」パクパク

姫和「とてもそうは思えないが…」

累「うーん…」カシャカシャ(可奈美ちゃんはともかく姫和ちゃんの方はどうも表情が固いなぁ…よし!)


累「よーし、二人ともありがとう! いい写真が撮れたわ」

可奈美「あれ、もう終わりですか?」

累「うん、もう終わり。アイス残ってるようだからゆっくり食べてていいからね」

可奈美「そうですか? ありがとうございます!」


可奈美「なんだか、ただただアイスを奢ってもらったみたいになっちゃったねー」

姫和「そうだな。まぁ、私たちは無償で手伝っているんだしこの位のご褒美があってもいいだろう」

姫和(もう終わりか…良かった、これでチョコミントに集中できるな)パクパク

可奈美「そうだね!」パクパク

可奈美「そういえば姫和ちゃん、チョコミントだけで飽きないの?」

姫和「飽きない」パクパク

可奈美「そ、そっかぁ…」(うーん、でもこんなにたくさんのアイスがあるのにチョコミントだけっていうのはもったいないなぁ…そうだ!)


可奈美「ひーよりちゃんっ!」

姫和「ん、どうした?」

可奈美「はい、あーん」

姫和「なっ!? な、なんだいきなりっ!!」

可奈美「チョコミントのアイスも美味しいけど他のアイスも美味しいから是非とも姫和ちゃんに食べてほしいんだ!」

姫和「わ、私はチョコミントだけで…」

可奈美「まぁまぁ、とにかく一口食べてみてよ! ほら、あーん」

姫和「わ、分かった、食べる…だが、あーんはさすがに恥ずかしいというかなんというか…」

可奈美「あーんのどこが恥ずかしいの?」

姫和「くっ…」(これでは私だけが妙に意識しているみたいじゃないか……)

姫和(そうだ、これは単なる食べ物の交換なんだから何も恥ずかしがる必要はない!)

姫和「わ、分かった、た、食べるぞ!」

可奈美「ふふふっ、はい、あーん」

姫和「あ、あーん…///」ぱくっ


累「シャッターチャンスっ!」カシャッ

姫和「んなっ!?」

累「よっし、女子中学生の自然な表情ゲット!」

可奈美「累さん? 撮影は終わったんじゃなかったんですか?」

累「いやー、姫和ちゃんの表情が固かったから、自然な表情をしてもらうために撮影の事をいったん忘れてもらおうと思ってね」

可奈美「なるほどー」

姫和「い、今の写真は使うのか…?」

累「そうね、二人ともすごくいい表情しているから是非とも使いたいところね!」

可奈美「そんなにいい写真なんですか?」


累「うん、ほら、二人ともすっごくよく撮れてるでしょ?」

可奈美「わぁー、ホントですね! 姫和ちゃん、すっごく可愛い! この写真絶対使ってください!」

姫和「おっ、おい、可奈美!」

可奈美「この写真を見たらたとえ女の子だろうといっぱい集まってくるよ!」

姫和「くっ…あんな写真を撮られてしまうとは……油断していた……」

累「さっ、いい写真も撮れたし、次の撮影行きましょう!」

~とあるチャペル~

姫和「ここはチャペルか」

可奈美「チャペルで何を?」

累「えっとね、まずこの去年の刀使のPRポスターを見てもらえる?」

舞衣「これは…親衛隊の獅童さんと此花さんの写真ですね」

エレン「ワオ! タキシードとドレスがよく似合ってるネ!」

薫「刀使のPRなのにどうしてドレスを?」

累「女子学生なら誰しもウエディングドレスを着ることを少しは夢見てると思うの。だから、PRにこういう写真を使う事で刀使に興味を持ってもらうのが狙いなのよ」

沙耶香「なるほど」

可奈美「という事は…私もウエディングドレスを着られるんですか?」

累「そうよ~! でも、一人はドレスでもう一人はタキシードを着てもらうわよ。私個人的には可奈美ちゃんがドレスで姫和ちゃんにタキシードを着てもらいたいな」

可奈美「姫和ちゃんはどっちがいい?」

姫和「ドレスは可奈美の方が似合うだろうから、私はタキシードで構わない」

可奈美「わぁ、ありがと! ドレスか~、なんだか楽しみだな~」

累「ふふっ、それじゃあお互い別々の部屋で準備をしてきてね」

かなひよ「「はい」」

~準備後~

姫和(タキシード)「ん、可奈美はまだか」スタスタ


舞衣「わぁ、姫和ちゃん似合ってるよ!」

姫和「そ、そうか?」

沙耶香「うん、カッコいい」

薫「やはり胸部に膨らみがないのが…」

姫和「おい!」

エレン「ひよよん、本当に似合ってますヨ!」

姫和「そ、そうか…あ、ありがとう」

累「やっぱりドレスの方が時間かかってるみたいだね」


どたどたどたどたっ!


歩「衛藤さんがウエディングドレスを着るっていうのは本当ですかっ!?」キョロキョロ

舞衣「う、内里さん? どうしてここに…?」

歩「衛藤さんがウエディングドレスを着ると聞いてきました!」

舞衣「そ、そっか…」(どこから情報を仕入れたんだろう…)

エレン「かなみんは今準備中デスヨ!」

歩「あぅ、そうですか…」

スタッフ「衛藤さんの準備できましたよ!」

累「おっ、準備完了だねー! それじゃあ出てきてもらいましょうか」

スタッフ「それじゃあ、衛藤さんどうぞ!」


すたすたすた…


可奈美「え、えへへ…ど、どうかな…?」

一同「「「おおー!!」」」

舞衣「可奈美ちゃん、似合ってるよ!」

沙耶香「うん、可愛い」

薫「うむ…なかなかやるじゃないか」

エレン「かなみんベリーキュートですヨ!」

歩「衛藤さんステキです! 本当に綺麗です!」

可奈美「みんなありがとー! そうやって褒められるとなんだか照れちゃうなぁ…///」


姫和「……」

エレン「おや、ひよよん? かなみんが可愛すぎて何も言えないデス?」ニヤニヤ

姫和「んっ!? い、いや、これは…」

薫「顔が真っ赤だぞー」ニヤニヤ

姫和「お、おいっ、からかうな!」


可奈美「え、えっと…姫和ちゃん、どうかな……?」

姫和「んっ、あ、あぁ…と、とても似合っていると思うぞ」

可奈美「そ、そう? ありがとね、姫和ちゃん! 後、姫和ちゃんのタキシードもカッコいいよ!」

姫和「そ、そうか…あ、ありがとう」


沙耶香「二人とも、お似合い」

舞衣「そうだね、本当にこれから結婚するカップルみたい」

歩「私、やっぱり可奈美さんの隣に並びたいです!」

薫「いやー、可奈美がウエディングドレスを着ているこのシチュエーションでそんなセリフ吐くとは…お前、ガチだな」

歩「私は本気ですよ!」

エレン「かなみんモテモテですネ!」

累「よーし、それじゃあ撮影していこうか!」

累「ええと、まずは二人は横に並んでもらって…そうそう!」カシャカシャ


薫「ひゅーひゅー、二人ともお似合いだぞー」

姫和「くっ…撮影中だから薫を殴りに行けない…!」

可奈美「何だか本当に姫和ちゃんと結婚するような気持ちになってきたかも…」

姫和「お、おい、可奈美! 何を言っているんだっ!」///

沙耶香「姫和、照れてる」

舞衣「ふふっ、とっても微笑ましい」

歩「私、いつか十条さんの位置を奪って衛藤さんの隣に立って見せます…!」


累「よしよし、二人ともとってもいい写真が撮れたよ! お疲れ様!」

可奈美「累さん、ありがとうございました! とってもいい思い出が出来ました!」

累「そう? それなら良かった!」

エレン「…あっ!」

薫「どうした、エレン」

エレン「そういえば私聞いたことがありマス…!」

薫「何をだ?」

エレン「確か、結婚してない女の子がウエディングドレスを着ると結婚するのが遅くなるって…!」

沙耶香「そんなことが…」

歩「大丈夫です、衛藤さんは私が16歳になったらすぐにでも…!」

舞衣「内里さん…私、内里さんが心配だわ…」


姫和「…可奈美、婚期が遅れるなんてのは噂みたいなものだ。心配する必要はないぞ」

可奈美「うん、大丈夫、私そんなこと気にしないよ! あっ、でも、もしも本当に結婚できなかったら姫和ちゃんのお嫁さんにしてもらおっかな!」

可奈美「形だけでも私と姫和ちゃんは結婚したみたいなものだしね!」ニコッ

姫和「なっ…!」カァァ///


可奈美「ふふっ、なんてね!」

姫和「…そうだな、可奈美は私が嫁に貰おう」

可奈美「えぇっ!? ひ、姫和ちゃん!?」カァァ///

姫和「……ふふっ、私がいつもいつもからかわれるだけだとは思わないことだな」

可奈美「えっ……あ、あぁっ! も、もう姫和ちゃんのバカっ!」

姫和「ふふっ」

薫「あー、もうお前ら結婚しろ」


終わり

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom