【艦これ】龍田「天龍ちゃんとの歪んだ記憶」 (27)

※レズ、軽い暴力表現注意



天龍「服を脱いでこっちに来い、龍田」

天龍ちゃんにそう言われると、私は迷いなく服を脱いで天龍ちゃんの前に行く。

天龍ちゃんは私のベッドに腰を掛けて、足を組み、まじまじと私の身体を見る。

少し恥ずかしいけど、身体を隠すことは許されない。もし身体を隠したら、顔を殴られる、肩を殴られる、腹を殴られる、尻を蹴られる、腿を蹴られる、脚を蹴られる。

だから、身体を隠さない。天龍ちゃんの気の済むまで私の身体を見てもらう。


そして、天龍ちゃんが私の身体を見るのに満足すると、天龍ちゃんは自分の股を大きく広げ、再び私に一言だけ命令する。

天龍「奉仕しろ」

天龍ちゃんは、暗い瞳で私を見つめている。

自らの股を広げて、奉仕しろということは、つまりそういうことだ。

私は、大股を広げた天龍ちゃんの秘所に顔を近づける。天龍ちゃんはショーツを履いていなかったから、顔を近づけると天龍ちゃんの濃い匂いを感じる。

なんとなく、天龍ちゃんの様子を伺うために目線を少し上にずらす。

すると、天龍ちゃんと目が合った。天龍ちゃんは冷めた目で私を睨みつけている。

すぐに私は天龍ちゃんの秘所に口づけをする。

そして、私は丁寧に天龍ちゃんの秘所に奉仕をする。外側も内側も、クリトリスにも口づけをする。

そうしているうちに、天龍ちゃんの息遣いが少し乱れてくる。それと同時に、私の秘所も熱を帯び、愛液を垂れ流すが、四つん這いになっているから拭うことも出来ずに垂れ流したまま必死に奉仕をする。

そのまま奉仕を続けていると、天龍ちゃんは自分が絶頂に至る前に私に奉仕を辞めさせる。

そして一言。

天龍「よし、抱いてやる」

そうして、私は天龍ちゃんに抱かれる。






私は、海の上で波風を感じながらそんなことを思い出していた。

龍田「ふふっ、懐かしいわ~。私達、いつからこういうことをする関係になったのか、天龍ちゃん憶えている?」

私はどうしてこういう関係になったのか憶えているけど、天龍ちゃんが憶えているのか気になったからそう言って天龍ちゃんに問いかける。

しかし、天龍ちゃんからは何も返事が返ってこない。

どうやら忘れているようなので、私は、やれやれといった感じでどうしてこんな関係になったかを天龍ちゃんに説明してあげることにした。

龍田「もう、天龍ちゃんって本当にこういうことは憶えてないよね~。えっとね、私たちがこういう関係になったのは…」






龍田「楽しかったね~、天龍ちゃん」

天龍「どうしてお前はそんなに元気なんだ…オレはもう疲れたぜ」

龍田「天龍ちゃんとお出かけするのなんて久しぶりだからね、疲れなんて忘れちゃうよ~」

私たちは今、鎮守府の外にある都市に買い物に来た帰りで、海上を二人でお喋りしながら進んでいる。

私たちの鎮守府があるのは小さな島なので、何か買い物をするときには、こうして別の大きな島に行くことも多かった。

天龍「まぁ、楽しんでくれたならいいんだけどよ」

天龍ちゃんの素っ気ない返事も、なぜか心地よく感じてしまうほどに、私はこの状況に幸せを感じていた。

龍田「ふふっ、帰ったら、さっき買った服着てみようね~♪」

天龍「はぁ…ほんっと、元気だ…っ!」


天龍ちゃんが疲れた声で私に何かを言いかけた瞬間、私は天龍ちゃんに腕を掴まれ、そのまま抱き寄せられた。

龍田「えっ、て、天龍ちゃ…」

一体何が起こったんだろう、と思う間もなく、辺りは轟音と衝撃に包まれた。

そんな衝撃があったにもかかわらず、なぜか私は安心していた。それはきっと天龍ちゃんに抱かれて、天龍ちゃんの匂いに包まれていたからだと思う。

そして、天龍ちゃんに抱かれたまま、私は意識を失った。

意識を失う直前、私の心の奥底では一つの感情が芽生えていた。いや、芽生えたというよりかは元々あったものを自覚しただけなのかもしれない。それは、天龍ちゃんに対しての姉妹とは違った特別な感情だった。

私の中の天龍ちゃんという存在は、姉妹という枠をはみ出して、そのはみ出した部分が特別な感情になった。


その後、私が目を覚ましたのは見慣れた入渠施設だった。

龍田「あれ、私…」

電「あっ! 龍田さんが目を覚ましたのです!」

龍田「あら、電ちゃん…?」

電「良かったのです…。龍田さん、ドッグに入っていてもなかなか目を覚まさなかったから心配だったのです…」


少し落ち着いてから、私は電ちゃんから事の経緯を聞いた。

私と天龍ちゃんが受けたのは、深海棲艦の空母からの攻撃だったらしい。そこの海域は完全制圧していたはずなのに、なぜその海域に敵空母の艦載機がいたのかは不明らしい。その艦載機は私と天龍ちゃんに攻撃をした後、そのまま洋上に墜落したらしいので、私と天龍ちゃん以外に被害はなかったそうだ。

しかし、その攻撃で艤装をしていなかった私と天龍ちゃんは一撃で大破し、気を失った私の事を天龍ちゃんが鎮守府まで曳航してくれたらしい。

私が気を失い、身体を張って私を守ってくれた天龍ちゃんが気を失わなかったのは、練度の差や、精神力の違いだろう。

と、そこまで考えて、ドッグに天龍ちゃんの姿がないことに気づき、不安になって電ちゃんに詰め寄る。

龍田「あれ、天龍ちゃんは…? 天龍ちゃんも無事だったのよね!?」

電「お、落ち着いてください、龍田さん! 天龍さんはもう完治したのです!」

電「ちなみに龍田さんも、もうだいぶ前に完治しているのですが、目を覚まさなかったので念のため入渠施設に入って貰っていたのです!」

龍田「そ、そうなの…。良かった…」

私は安堵しため息をつく。そして、身体から力が抜けるのと同時に、無性に天龍ちゃんに会いたくなった。

それがついさっき自覚してしまった感情のせいなのかどうかは分からない。

龍田「電ちゃんは私の様子を見ていてくれたの?」

電「はいなのです!」

龍田「ふふっ、ありがとね。電ちゃんも疲れたでしょ、私はもう大丈夫だから、電ちゃんも休んでね」

電「はい! ありがとうございます」

そう言って、電ちゃんはとてとてと小走りで暁型の部屋に戻っていった。

龍田「さて、私も…」

そう呟き、私は身体を拭いて制服を着て、部屋に戻った。






龍田「それからだよね、天龍ちゃんと私の関係が変わり始めたのは…。いや、私たちの関係じゃないかな? 正確には天龍ちゃんが変わって、それにつられて私たちの関係が変わっていったんだよね」







龍田「天龍ちゃん、ただいま~」

私はあえて、いつもと変わらない様子で部屋に戻った。

天龍「おぉ、もどったのか龍田。身体は大丈夫か?」

私が普段通りに接したからかは分からないが、天龍ちゃんもいつもと変わらない様子だった。

龍田「うん。天龍ちゃんが私の事を守ってくれたんだよね? うふふっ、ありがとね」

天龍「…いや、守れてないだろ?」

龍田「…え? 天龍ちゃんは身をもって私の事を…」

天龍「あぁ、確かにオレは、龍田に攻撃が直撃しないようにはしたな。でもな、お前は大破してしまった、それでもオレはお前を守れたといえるのか?」

龍田「そんなの当たり前だよ~。もし、私だけだったらきっと轟沈してたし…」

天龍「…そうか。まぁ、いい。今日は疲れたから、オレはもう寝る」

龍田「う、うん…おやすみ、天龍ちゃん」


天龍ちゃんの様子がおかしいのは分かった。でも、今日はいろいろあったし、すぐにいつもの天龍ちゃんに戻ってくれると思っていた。


その日から、天龍ちゃんは訓練の時間を増やした。寝て、食事するとき以外は常に訓練をするようになった。

私は、そんな訓練詰めの天龍ちゃんを心配して、色々と息抜きの機会を設けた。間宮に誘ったり、マッサージをしてあげたり、あんなことがあったから少し気は引けたが、鎮守府の島外に出てショッピングを楽しんだりもした。

もちろん、私が天龍ちゃんと接していたいという気持ちもあった。

天龍ちゃんは私が誘えば、嫌な顔一つせずに付き合ってくれた。

しかし、私が誘う以外では天龍ちゃんは訓練をし続けた。出撃の回数も増えたし遠征も、よりたくさん行くようになった。

そんな日々が何日か続いて…。



その日、出撃に出ていた天龍ちゃんは小破したまま部屋に帰ってきた。

龍田「天龍ちゃんおかえりなさい…。小破してるみたいだけど、入渠しなくてもいいの?」

天龍「…あぁ、この程度なんともない」

龍田「でも、少しでもダメージがあったら入渠しないと…提督もそう言ってたよね」

天龍「オレが平気って言ってんだから、お前は余計な心配しなくていいんだよ」

龍田「ダメよ~、そういうところはちゃんとしないと」

天龍ちゃんは明らかに苛ついていた。それでも、小破したままではこちらも心配だし、天龍ちゃんを説得しようとした。

…そのしつこさがいけなかったのかは分からない。いや、きっといつかは爆発していたのだろう。私が天龍ちゃんの溜め込んでいたものに気づけなかったのが悪いのだ。


天龍ちゃんを説得しようとした私は天龍ちゃんに胸ぐらをつかまれて、壁にたたきつけられた。

天龍「おい、お前……オレに指図するな」

龍田「な、何するの、天龍ちゃん…。私は天龍ちゃんが心配で……ぅぐっ!」

一瞬何が起きたのか分からなかったが、次第に腹部に鈍痛を感じたことで、私は腹を殴られたんだと気づいた。

龍田「て、天龍ちゃん…ど、どうして…」

何でこんなことをするのか分からなかった。必死に考えようとしたが腹部の鈍い痛みで思考がまとまらない。

天龍ちゃんは私の胸ぐらをつかんだまま、話しかけてくる。

天龍「オレの事を心配してくれんのは嬉しい。だがな、オレはお前に心配されるほど軟じゃねえ」

龍田「で、でも…あっ、かっは……! て、てんりゅ…」


私の『でも』という言葉を聞いた瞬間、天龍ちゃんは胸ぐらをつかんでいた手を首にあて、私の首を圧迫してきた。

龍田「あっ…くっ、は、離し、て…天龍ちゃ、ん…」

天龍ちゃんはかなり強く私の首を圧迫してくる。息が詰まり、酸素をうまく体の中に取り入れられない。

私はうまく言葉を発することが出来ずに、必死に天龍ちゃんの腕を引き離そうとするが、練度の差から天龍ちゃんの腕はピクリとも動かない。

次第に意識が遠のいてくる。

龍田「ぁ…」

しかし、気を失う直前で急に首の圧迫感がなくなり、私は必死で酸素を体の中に取り入れる。

龍田「かはっ…ごほっ、はぁ、はぁ…ぅぐっ、はぁ、はぁ……」


私が必死に息を整えようとしていると、それを許さないように天龍ちゃんは私の腕を掴み、強引に私の身体をベッドに放り投げた。

そして、そのまま天龍ちゃんに押し倒される形でベッドの上に組み伏せられた。

天龍ちゃんの顔が私の顔に近づいて、こんな状況なのに、私の胸は高まってしまう。

天龍「…なぁ、龍田。抱いてやろうか?」

龍田「…え?」

天龍ちゃんの大きな瞳が私を見つめてくる。私は目を逸らすことができなかった。

本当なら、こんな状況で身体を許すなどしてはいけないのだろう。それは分かっている、分かってはいるが、私は天龍ちゃんの誘いを断ることはできなかった。

だって私は、天龍ちゃんの事を愛しているから。

私は無言で、こくりと頷いた。


その日、私と天龍ちゃんは一線を越えた。



初めて天龍ちゃんとセックスをした日から、私と天龍ちゃんは遠征や出撃などでどちらかがいないときを除いて、毎日のようにセックスをした。

いや、セックスというよりかは、ただの凌辱と暴力だった。

私が何か天龍ちゃんの気に障ることをしたとき、それ以外でも天龍ちゃんがイライラしている時は、顔や腹を殴られた。

私はただ受け入れた。顔にあざは残らなかったが、背中や腹部、脚や腕にはあざが残った。

そして、天龍ちゃんの気が乗ってくると、天龍ちゃんは私を使って性的欲求を満たした。

天龍ちゃんは、私に目隠しをするのが好きだった。きっと無力な私を嬲りたかったのだと思う。

私は目隠しをして、手足を拘束され、膣とお尻の穴にディルドを入れられ放置されることが多かった。

天龍ちゃんは寝る時の音楽として私の喘ぎ声を聞くのが好きと言っていた。

そう言われたから、私は天龍ちゃんに目隠しをされ、ディルドを入れられ放置されている時、たとえ終わらない刺激に絶頂を繰り返し、意識が朦朧として来て
も絶対に意識を手放さないように必死に喘いだ。


天龍ちゃんは私に身体を舐めさせるのも好きだった。天龍ちゃんが出撃や遠征を終わらせて帰ってきた後は、首筋や腋、股、膣、足などを綺麗に舐めとらせた。

基本的に私は部屋で服を着ることを許されていなかったので、天龍ちゃんの身体を舐めとるときも裸だった。

天龍ちゃんは、暑い地域の遠征などでかなり汗をかいて帰って来る日もあった。そういう日などは特に念入りに身体を舐めさせられた。

でも、私はこの時間が好きだった。天龍ちゃんの匂いや温もりを感じられたし、何より、天龍ちゃんから出た体液に嫌悪感など微塵も感じなかった。


そして、それが終わると貪るようにお互いの身体を求めあった。

ただ唾液の交換をするようなキスをして、天龍ちゃんの気が済むと、貝合わせやシックスナインをした。

天龍ちゃんと身体を重ねている瞬間は私にとって一番の幸福な時間だった。






私の心を映すように海は凪いでいる。

龍田「そういえば、一度本気で天龍ちゃんを怒らせちゃったときがあったよね?」

天龍ちゃんとの思い出は、例えどんなものでも私の心を穏やかにする。例えそれが、歪な形でも、だ。

龍田「確か……」






天龍「龍田、これを飲め」

天龍ちゃんは私とのセックスの最中に、何か錠剤のようなものを渡してきた。

龍田「んっ、はぁ…天龍ちゃん、これは…?」

私は、天龍ちゃんの太腿に股間を擦り付けてオナニーしながらその錠剤を受け取った。

天龍「これは媚薬だ」

龍田「媚薬…」

天龍「そうだ。夕張に作って貰ったものでな。即効性だが、効果はそこまで強くないから気負わなくていいぞ」

龍田「んっ、そうなの…? それじゃあ、飲んでみるね」

そう言って、私は天龍ちゃんから錠剤を受け取り、それを天龍ちゃんの唾液で流し込んでもらう。

のみ込むとすぐに、子宮の部分がきゅうきゅうと疼きだした。

龍田「んっ、はぁ…天龍ちゃん、これ、すごいよぉ…」

天龍「そうか、それならもっと乱れろ」

天龍ちゃんからの許しを得た私は、自分の欲望のままに天龍ちゃんの太腿に股間を擦り付けた。


龍田「あんっ、こ、れ…すぐイっちゃうよ、天龍ちゃんっ」

天龍ちゃんの太腿に私の愛液を擦り付けながら、私は容易く絶頂へとのぼりつめた。

龍田「あぁ、イク、イク…イ、くっ……!」

びくびくと身体を震わせながら、私は脱力して天龍ちゃんにもたれかかる。

龍田「はぁ、はぁ…」

私が絶頂の余韻に浸っていると天龍ちゃんは私に何かを渡してきた。


天龍「龍田、これを飲め」

少し前に聞いた言葉を繰り返される。

龍田「え、これ…媚薬だよね?」

天龍「あぁ、さっき飲んだ媚薬と同じやつだ」

龍田「う、うん。だけど、私、さっき飲んだよね?」

天龍「…飲め」

天龍ちゃんは機械的な声で私に命令をしてきた。

天龍ちゃんのその声に、私の身体は勝手に天龍ちゃんから錠剤を受け取り飲み込んでいた。

飲み込んだ瞬間、次は子宮だけでなく身体全体が熱を帯びる。


すると、今まであまり動かなかった天龍ちゃんは、私のクリトリスを指で力強く握りつぶした。

あまりにも急で、強すぎるその刺激に私はあえなく絶頂する。


龍田「んぁ…こんな刺激、私、もう壊れちゃうよぉ…」

全身の毛穴から汗を滲ませながら、私は恍惚の目で天龍ちゃんを見つめる。

天龍ちゃんは、そんな私のことなどまるで気にしないように、再び錠剤を取り出した。


天龍「よし、もう一度飲め」

龍田「…え?」

天龍ちゃんは、効果はあまり強くないと言っていたが、私の身体はもう十分に熱を帯び、神経は快楽を受信し続けている。

龍田「で、でも…」

これ以上、その錠剤を服用すれば、私は恐らく壊れてしまうだろう。それは私が一番よくわかっている。

天龍「飲めと言っているんだ」

ほんの少し躊躇してしまった。でも、それでも…。

龍田「うん、分かったわ」

そう言って、錠剤をごくりと飲み込み、少し経つと私の身体は異常に敏感になり、外界からの刺激を強く受け取り始める。

ちょっとした空気の流れで、私は悶える。そして、自ら悶えた刺激によって絶頂した。

龍田「いや、なにこれ……私、こんな刺激耐えきれないっ」

強烈な快感によって神経の焼き切れる音が聞こえた気がする。私はその異常な快楽に必死に耐えることしかできない。


そうして私が快楽に悶えている時に、天龍ちゃんがまた一粒、媚薬を差し出してきた。


天龍「飲め」


……ダメ、本当にこれ以上は私が壊れる。

そう思うと、なぜか恐怖を感じた。

あの一線を超えた日から、私は天龍ちゃんに殴られても、蹴られても、恐怖などは感じなかった。

しかし何故か、私が私でなくなるようなことに初めて恐怖を感じた。

そして私は、あの一線を越えた日以降、初めて天龍ちゃんの命令を拒否した。

龍田「んっ、ダメ…もう、これ以上はっ…ん、ぐぁっ!」

私の言葉を遮るように、天龍ちゃんは私を殴った。

そしてそのままベッドに押し倒し、万力のような力で私の首を絞めた。

龍田「んっ、ぐ…かっ、は…」

私は、天龍ちゃんに首を絞められながら、絶頂を繰り返す。首の圧迫と度重なる絶頂により、私の中の酸素はどんどん減っていく。

股間からは愛液がしたたり落ち、尿道からは尿を噴出する。

天龍「飲め」

天龍ちゃんは無表情だった。しかし、私はその瞳の奥に、どこか悲しげな天龍ちゃんを見つけた気がした。

私は薄れゆく意識の中で、その天龍ちゃんの顔を愛おしいと感じた。

そして、その時に、私が艦娘としてここにいる理由が分かった。

私は、天龍ちゃんと一緒にいるために艦娘として過ごしているのだ。

深海棲艦も、海の平和も関係ない。

ただ、天龍ちゃんと一緒にいること。それだけが、私が存在することの意味だ。


そして私は、天龍ちゃんを見つめ返し、微笑んだ。






龍田「ふふっ、なんだかいろいろ思い出してきちゃったわ~。やっぱり私、天龍ちゃんと一緒にいる時が一番幸せだったな~」

天龍ちゃんは、何も答えてくれない。

龍田「そういえば私達って、あんなにエッチな事してたのに恋人同士ってわけじゃなかったんだよね」

龍田「ねぇ、天龍ちゃん? 今告白したら、私と恋人になってくれるかな」


龍田「ふふっ、もうすぐそっちに行くからそしたら答えを聞かせてね?」






そんな私と天龍ちゃんの歪んだ日々に終わりが来たのは、初めてセックスをした日から半年ほど過ぎた時だった。

天龍ちゃんはいつものように出撃に行った。

もちろん、前日もセックスをしたし、その日もセックスをすると思っていた。

天龍ちゃんが疲れて帰ってくると思い、軽くつまめる料理も作っておいた。

しかし、天龍ちゃんは帰ってこなかった。


翌日、提督から天龍ちゃんが敵潜水艦の攻撃を受け沈んだと伝えられた。提督は任務を遂行し、立派な最期だったと私に言った。

不思議と私は、天龍ちゃんが沈んだと聞いて何も感じなかった。

それからの私は、何かを感じるということが少なくなった。

出撃で敵艦を前にしても動じなくなった、お風呂に入ってもご飯を食べても何も感じなかった。

他艦娘との会話もすべて機械的にこなした。機械的と言っても、なるべく普段と変わらないように接した。

大抵の艦娘は私の普段と変わらない様子に安堵したようだったが、唯一、大井ちゃんだけは私のちょっとした変化に気づいていたようで、よく私の部屋に北上ちゃんを連れて来てくれた。

来てくれてありがたいと感じた。しかし、嬉しいや楽しい、面白いとは感じなかった。






龍田「大井ちゃんには申し訳ないことをしちゃったなぁ…」

龍田「ねぇ、天龍ちゃん、大井ちゃんは許してくれるかな?」

返答はない。

龍田「…大井ちゃんにはね、本当に感謝してるの。でもね、大井ちゃんは天龍ちゃんじゃないでしょ?」

龍田「私は天龍ちゃんじゃないとダメなの」


今私は、天龍ちゃんが沈んだ海域に一人で来ている。


龍田「ねぇ、天龍ちゃん。海底って英語でseabedって言うらしいよ? なんだか面白いよね」

龍田「ふふっ、今から私もそっちに行くけど、そしたらまた抱いてくれるかな? 天龍ちゃんがいる海底に沈むんだからまた抱いてくれるよね?」

龍田「あっ…でも、その前に天龍ちゃんに告白しないとダメだよね」


龍田「もし断られたら嫌だな~。でも、天龍ちゃんが私の告白を断ったとしても、私の身体は使っていいからね?」


龍田「…可能性は低いかもしれないけど、もし告白を受けてくれたら、恋人同士の優しいセックスがしたいな~」

龍田「最初はね、軽いキスをするの。そして、キスの後にお互いに顔を見合わせて、少し照れながら今度はもっと深いキスをして相手を感じるの」


言いたいことはまだまだあるけど、今この下に天龍ちゃんが眠っていると思うと、早く会いたくなる。

だから、もう終わりにしようかな。


龍田「それじゃあ…私が沈んで海底に着くまで、ほんのちょっとだけ待っててね、天龍ちゃん」



終わり

お、おう

おつ
いいですよねこういうインモラル系の暗いレズもの…龍田のキャラ的にも合いますね

結構すき

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