サトシ「エゴサーチ?」マーマネ「うん」 (26)

サトシ「何だそれ?新しいポケモン!?」

マーマネ「違うよ!インターネットで自分のことを検索してみることだよ!」

サトシ「なーんだ」

リーリエ「自分のことがインターネットに書かれているのですか……」

スイレン「何か怖いかも」

マーマネ「まあまあ、僕らみたいな一般人がメチャクチャに書かれるなんてそうそうないよ。僕も家で自分を検索してみたけど何もなかったし」

カキ「怖いもの見たさって感じもするな……」

マオ「ちょっと試してみよ!」

サトシ「そうだな!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1517752321

マオ「じゃあ、あたしから!」カタカタッターン

『マオ』



検索結果

もしかして:アズマオウ



マオ「ぷぷっ!」

マーマネ「流石にダイレクトにマオが出たりしないか」アハハ

スイレン「今度からマオちゃんのことアズマオウちゃんって呼ばなきゃ」

カキ「やめてやれ……くくっ」プルプル

サトシ「へえ、面白いなあ!」

リーリエ「もう少し踏み込んで検索してみましょう」ワクワク

マオ「じゃ、『アイナ食堂 マオ』で……」カタカタッターン

マーマネ「どうなるかな?」

『アイナ食堂 マオ』



アローラ地方のメレメレ島にある食堂



マオ「あっウチだ!」

サトシ「マオのパパの写真もある!」

リーリエ「食堂の評価がありますね……」

マーマネ「うーん……ひどいことが書かれてる可能性もあるけど、どうする?」

マオ「うっ……い、いや!見る!将来の夢、立派な食堂経営のためなら……!」グッ

スイレン「じゃあページ開くよ」カチッ



・オーナーの人柄がいい
・シチュー美味しかった
・ほかの地方と比べ味付けが独特、はまる人にはいいかもしれないが私には合わなかった
・店員の女の子可愛い【写真】
・嫁にしたい
・アママイコの甘い香りで癒される
・↑トゲデマルがいたんだが何それ
 etc……

マオ「わあああ!?///」

スイレン「写真撮られてる……」

マーマネ「ま、まあ普通の接客の写真だしセーフ……かな」

リーリエ「お店の評価もいい感じのが多いですね、よかったじゃないですか!」

カキ「だが『嫁にしたい』って何だ……危ない奴だな」

サトシ「確かにマオって料理美味いもんなー!」

スイレン「うんうん。可愛いし。お嫁さんにしたいって気持ちはわかる」

マオ「ふ、二人ともやめてー!つ、次いこ次!///」





カキ「じゃあ、次は俺だな。『カキ』っと……」カタカタッターン

『カキ』

検索結果

もしかして:柿 牡蠣



カキ「」

サトシ「あはははは!カキ、果物と貝になってる!はははは!」

マオ「サトシぷくく、やめたげなさいよっ」プルプル

スイレン「マオちゃんもだよ……っ」プルプル

マーマネ「流石にカキにはならないかくくくっ」

リーリエ「ど、どうします……?」

カキ「納得いかーん!こうなったら『アーカラ牧場 カキ』で検索だ!」カタカタッターン

『アーカラ牧場 カキ』



アーカラ牧場ホームページ



【緊張しまくりのカキの写真】

カキ「」

マオ「これかー!」アハハハハ

サトシ「めっちゃ緊張してるじゃん!」プルプル

マーマネ「ホームページの一面がこの写真でいいの?」プルプル

リーリエ「こんなカキ、普段見れませんね」クスクス

カキ「うがーーー!!」

スイレン「カキが壊れた」





スイレン「じゃあ次は私。『スイレン』っと」カタカタッターン

『スイレン』



検索結果

もしかして:スイレンタウン

シンオウ地方にある町



スイレン「町が出てきた」

サトシ「あ、スイレンタウンか!懐かしいな!」

マオ「行ったことあるの?」

サトシ「ああ!シンオウ地方で旅したときにな!コンテストが開かれたり、スタジアムでバトルしたこともあるぜ!」

リーリエ「コンテスト?」

マーマネ「ホウエンとかで盛んな競技だね、動画で見たことある」

カキ「ポケモンの見た目でも競うのか?」

サトシ「いや、見た目もだけど技の派手さやコンビネーションとかもだぜ。相手とバトルでそれらを競い合うこともあるよ」

マオ「へえ、面白そう!……スイレン?」

スイレン「…………」



スイレン(イケボ)「私、スイレンタウンのスイレン!こっちは相棒のアシマリ!」

アシマリ「アウッ!」

全員『あははははは!!』





リーリエ「じゃあ、次はわたくしが。『リーリエ』……」カタカタッターン

『リーリエ』



検索結果

ルザミーネのブログ



リーリエ「お母さま!?」

サトシ「ルザミーネさんだ」

マーマネ「エーテル財団の活動とかを載せてるっぽいね」

マオ「ちょくちょくリーリエのことを書いてるのかな?」

カキ「堅い話の記事が多くて調べにくいぞ……」

スイレン「いい方法ない、マーマネ?」

マーマネ「多分記事検索で『リーリエ』を抽出検索すれば……よし、いけたっ」

リーリエ「……」ドキドキ

記事タイトル:私の愛する家族

(グラジオとリーリエへの想いを綴った内容。二人の成長の喜びと母親らしいことがあまりできなかったことへの後悔等が書かれており、三人で写った写真で締められている)



リーリエ「お母さま……」グスッ

サトシ「いい話だなー」ウルウル

マオ「うんうん!」号泣

カキ「俺は今……ヴェラ火山の噴火のごとく感動している……!」ダバーッ

スイレン「目からアクアジェットが止まらない……」ダバーッ

マーマネ「ぐすっ……どうする?他の記事も見る?」

リーリエ「いえ……十分です。ありがとうございました」ペコ





サトシ「後は俺だな!『サトシ』っと!」カタカタッターン

『サトシ』



検索結果

もしかして:マサラタウンのサトシ



マーマネ「まさかの本人一発!?」

サトシ「うえ!?」

スイレン「しかも関連ページがいっぱいある……」

カキ「俺たちとの違いといえば、旅をしてきたってことだが」

マオ「こんなに有名になるって……」

リーリエ「気になりますね……サトシ、いくつか見ても……?」

マーマネ「こんだけあると、あることないことデタラメに書かれてるのがあるかも。あるいは事実を曲解して悪意ある編集にしたものとか……」

サトシ「うっ……い、いや!大丈夫だ!」

【マサラタウンのサトシとかいうリーグベスト常連の新星】

・何なんアイツ初出場ベスト16とか
・次どこのリーグに来ると思う?
・進化してないポケモンで上手く戦うよね
・↑かと思えば見たことのない進化も使いこなして戦う神童
・↑何それkwsk
・↑サトシゲッコウガで検索検索ゥ!
・噂によるとピカチュウ以外はその地方でゲットしたポケモンしか使わないとかなんとか
・育成手腕凄すぎだろ

etc etc etc……



サトシ「うわっ恥ずかしい!」カァーッ

マオ「よくわかんないけど強い人が集まってバトルする大会のことだよね!?」

スイレン「サトシゲッコウガって何?」

マーマネ「カントーベスト16、ジョウトベスト8、ホウエンベスト8、シンオウベスト4、イッシュベスト8、カロス準優勝……」

カキ「只者じゃないとは薄々思ってたが、ここまでとは……」

リーリエ「凄いです、凄すぎます!」キラキラ

スイレン「サトシゲッコウガって何?」

サトシ「い、いや、そこまで凄くないって。結局はまだ優勝できてないんだし、ポケモンたちが頑張ってくれたおかげさ。なっピカチュウ?」

ピカチュウ「チャー♪」

マオ「いやいや!もっと誇っていいと思うよ!?」

マーマネ「誰だってそーする、僕ならそーする」

サトシ「まあ、上には上がいるって何回も思い知らされてるからな。あまり調子に乗らないようにはしてるかな。あはは」

カキ「……負けてられないな」

リーリエ「カプ・コケコたちがサトシを見込んだ理由……見えてきた気がします」

スイレン「サ ト シ ゲ ッ コ ウ ガ っ て 何 ! ?」ズイッ!

サトシ「ひーっ!?」



~少年説明中 少年説明中 少年説明中~



スイレン「アシマリ、いつかカロスに行こう。サトシ引きずってでも!」

アシマリ「アウッ♪」

サトシ「うへぇ……」

マーマネ「……ん?何だこの記事」カチッ

【マサラタウンのサトシとかいう初心者ポケモンも使いこなせない雑魚wwww】

・リーグ敗北の理由がリザードン戦意喪失wwww
・だっさww最初のポケモンにそっぽ向かれるとかww
・そいつに負けたやつらにwww土下座しなきゃwwwなりまwwせんねwwww
・しかも遅刻ギリギリからのwwwww気球から飛び降り登場wwwwww
・何かのwwwヒーローのwwwマネ??wwww??ww



サトシ「」

クラスメイツ『』



カキ「……どういうことだ?」

サトシ「あー、カントーリーグのときなんだけど、そのとき俺のリザードン、ヒトカゲから進化したときに性格が変わっちゃって言うことを聞いてくれなかったんだ」

リーリエ「……本で読んだことがあります。ポケモンは進化するときに性格が変わったり、未熟なトレーナーの指示を聞かなくなってしまうことがあるとか」

サトシ「未熟……」ズーン

リーリエ「あっ!す、すみませんサトシ!」オロオロ

サトシ「その時の俺が未熟だったのは本当だよ……ただ、試合当日にロケット団に誘拐されて」

クラスメイツ『!?』

サトシ「何とかあいつらを追い払ってから急いで会場に戻るとき、手持ちのポケモンの大半が疲弊した状態だったんだ。リザードンを出したのはイチかバチかうまくいけばって思ったんだ」

マオ「何それひどっ!」

スイレン「その事情を知らない人が好き勝手言ってるんだね」

サトシ「別に公表してないからな、リザードンが言うこと聞かなくて負けたのは本当だし。それに」

マーマネ「それに?」

サトシ「今ではちゃんと言うこと聞いてくれるし、めちゃくちゃ特訓して強くなってる自慢のポケモンなんだ!もしバカにしてくる奴がいたら、返り討ちにしてやるぜ!」フフン

マーマネ「……サトシらしいや!」

カキ「俺のリザードンともバトルしてくれないか!?」

サトシ「もちろんだ!」



ワイワイ ガヤガヤ



マオ「……ん?この記事何だろ?」カチッ

【もうこいつポケモンマスターでいいんじゃないかな】

 【ミアレタワーからピカチュウ庇って飛び降りる動画】
 【ルギアに乗ってフーパと戦うサトシの写真】
 【メガレックウザに乗って指揮するサトシの写真】
 【フレア団と死闘を繰り広げている動画】



クラスメイツ『』

サトシ「あ、懐かしいな。カロスのときのやつだ」

ピカチュウ「ピカピカ」ウンウン



マーマネ「『あ、懐かしいな』じゃなーい!!」

サトシ「!?」ビクッ

マオ「何してんの!?何してんの!?何してんの!?」

スイレン「サトシ乗ってるのルギアだよね!?ルギアだよね!?」

カキ「他にもわけのわからんデカイやつに乗ってたよな!?」

リーリエ「いったいどんな修羅場をくぐってきたというのですかあなたは!!」

サトシ「え、ええ……?別に普通じゃないか……」

クラスメイツ『んなわけあるかー!!』

サトシ「み、みんなだってソルガレオに乗って大冒険したじゃん!」

クラスメイツ『サトシ/お前 ほどじゃなーい!!』



ワーワー ギャーギャー



サトシ「」ゼェゼェ

クラスメイツ『』ゼェゼェ

サトシ「つ、次に行こうぜ……」

リーリエ「そ、そうですね……?これは……」カチッ

【マサラタウンのサトシとかいう地方によって女をとっかえひっかえしてるクズwwww】

・こいついつもリーグで違う女に応援されてんな
 【カスミの写真】【ハルカの写真】【ヒカリの写真】
 【アイリスの写真】【セレナの写真】【ユリーカの写真】
・あの芋そうな見た目でプレイボーイなのか……
・リア充shine
・大体可愛い娘ばかりのがムカつく
・カントーのジムリーダーじゃん、メガギャラでボコボコにされたわ
・コンテストとかで見たことある娘なんだけど
・一夫多妻ってやつですか刺されればいいのに
 etc……



リーリエ「」

マオ「」

スイレン「」

マーマネ「うっわ……見損なったよサトシ」ジトーッ

サトシ「えっ!?俺何かしちゃった!?」ガビーン!

カキ「いや、こいつのことだ。別に彼女云々じゃないだろう」

サトシ「彼女?」

マーマネ「恋人みたいな感じだね、将来結婚しようとかって関係」

サトシ「全員違う、旅の仲間だよ!何でクズ呼ばわりされるかわかんねー!」ウガーッ

カキ「どういう経緯で一緒に旅をしたんだ?」

サトシ「大抵は一人で旅に出るけど、その地方に着いたらわりとすぐ誰かと会って、成り行きで一緒に旅をすることになるんだよ」

マーマネ「女の子とばっかり?」ジトーッ

サトシ「違う!タケシみたいな男友達も毎回いるよ!」

カキ「ああ、ネットの写真は女子しか映してないが実際には男の仲間もいるのか」

サトシ「そう!悪意ある編集ってこういうやつか!」プンプン

マーマネ「災難だね」ククク

サトシ「うるせー!」

ピカチュウ「ピカカカ」クスクス

マオ「むぅ……アローラサンライズへ買い物に行ったとき、やけに慣れてるなぁとは思ってたけど……」

サトシ「まあ、よく女仲間の買い物に付き合わされてたからなぁ」アハハ

スイレン「カスミ以外にこんなにいるとは思わなかった」

サトシ「長く旅してたからなー」シミジミ

リーリエ「……お聞きしてもよろしいでしょうか?」

サトシ「ん、何だ?」

リーリエ「その、彼女たちの中で……」





リーリエ「好きな方はいらっしゃらないのですか!?」キラキラ

サトシ「……?俺はみんな好きだぜ?」キョトン

マオ「そうじゃなくて!じゃあさ、誰が一番可愛いと思う!?」

サトシ「そんなの決められないなー」

スイレン「……じゃあ、逆に面と向かって可愛いって言えない相手は?」

サトシ「っ!?」

リエマオスイ『!』

サトシ「……」チラッ

マオ「今誰か見たよね!?誰誰!?」キラキラ

サトシ「み、見てない見てない!気のせいだぜ!」

スイレン「サトシ、嘘はよくないよ」ニヤニヤ

サトシ「スイレンが言う!?」

リーリエ「あーっもう!じれったいです!サトシ!」ズイッ

サトシ「な、何?」タジッ

リーリエ「彼女たちのことも含めて、今までの冒険のこと!全部話してください!」

サトシ「うえー!?」

カキ「同感だ!お前が歩んできたポケモンバトルの道、聞かせてくれ!」

サトシ「カキまで!?」

マーマネ「サトシがいつか何かやらかした時のために全部記録しといてあげるよ♪」

サトシ「おいおい!?」

マオ「逃げられると……♪」

スイレン「思わないでね……♪」

サトシ「ぜ、全部って、どんくらい……?」

クラスメイツ『もちろん……』










クラスメイツ『旅立ってからこのアローラに来るまでだ/です/だよ!!』

サトシ「そんなあ!?めちゃくちゃ時間かかるよ!?」

クラスメイツ『望むところだあーーーー!!』

サトシ「うわあああ!!」





その後、ククイやロトムも交えてサトシの冒険譚を聞いた彼らとサトシとの絆は、また深いものになりましたとさ。

終わりです。読んでいただいた方々ありがとうございました。
ウルトラガーディアンズ編楽しみですね。依頼出してきます。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2018年08月25日 (土) 13:55:37   ID: 96y8smaW

僕もエゴサーチしてみた
…全然関係ないのが出た

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