晶葉「助手と耳かき」 (50)

ー事務所ー

晶葉「……」

晶葉「うーむ」

晶葉「遅いな…」


ガチャ


晶葉「ん?」

晶葉「おぉ、やっと帰ってきたか助手」

晶葉「どうした、変な顔して?」

晶葉「なぜ私がここにいるのかって?」

晶葉「今日はオフだぞ?どこにいようと私の勝手さ」

晶葉「それに、最近忙しくて、ラボの手入れもあまりできていなかったからな」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1514227412


晶葉「それにしても助手、ずいぶんと疲れた顔してるな?」

晶葉「何かあったのか?」

晶葉「……」

晶葉「いや、話さなくてもいいさ」

晶葉「いつも私のために頑張ってくれているのだろう?それくらい察しはつくさ」

晶葉「え?担当アイドルだから、あたりまえ?」

晶葉「そ、そうか…」

晶葉「まったく、真顔で照れくさい事言ってくれる…」


スタスタ カチャ


晶葉「あ、おいおい!そんな疲れてるなら少し休憩したらどうだ」

晶葉「ちひろさんも今日はいないし、今君に倒れられたら困る」


晶葉「まったく… 君は自分を追い込みすぎだ」

晶葉「適度な休息を身に付けないと、いつか本当に倒れてしまうぞ」

晶葉「んー…」

晶葉「……」


晶葉「そうだ!」

晶葉「ほら、こっちに来い」ポンポン

晶葉「何って、私の隣に座れと言っているんだ」


晶葉「ほらいいから、まだ時間はあるのだろう?」ポンポン


スッ スタスタ ドサッ


晶葉「ふふ、良い子だぞ助手よ」

晶葉「次はほら、ここだ」ポンポン

晶葉「わかるだろ?膝枕だよ、ひ・ざ・ま・く・ら」

晶葉「ん?ふふ、わかるか?実はこんなこともあろうかと、君のために数々の癒しグッズを開発していたんだ!」

晶葉「まぁそのほとんどはロボ製作の副産物なんだがな」


晶葉「そして、膝枕と言ったらわかるだろ?」

晶葉「その通り!今から助手に耳かきをしてやろう!」


晶葉「ふふ、見せてやろう、これが私が開発した次世代型耳かき!」

晶葉「その名も【耳垢トレールくん】だ!」パッパラ~

晶葉「耳垢が綺麗に取れるのはもちろんだが、他にもヒミツがあってな」

晶葉「微細な振動を加える機能と、癒しの効果がある音波を発生させる機能を搭載しているのだ!」

晶葉「少々見た目がゴツいのが難点だが、これで君に確かな癒しを与えることができる!」

晶葉「ほら!はやく膝に頭を乗っけるんだ!」



晶葉「え?普通の耳かきがいい?」

晶葉「な、なぜだ!?これなら君に心地よい癒しを与えられるのに…」

晶葉「機械よりも、普通の耳かきの方がいいと?」

晶葉「……」

晶葉「そうか、君がそう言うなら、わかったよ」


晶葉「仕方ない、これは後で自分で試してみるとしよう」

晶葉「えっと、耳かきはどこにあったかな……」ガサゴソ

晶葉「んー、お!あったあった」


晶葉「ほら、この耳かきでいいか?」

晶葉「ん、わかった。じゃあほら」ポンポン

晶葉「いや、耳かきと言ったら膝枕だろ?」ポンポン

晶葉「つべこべ言わないで、さっさと頭を乗せろ」ポンポンポン!


スッ トサッ


晶葉「ふふ、わかればいいのさ」♪


晶葉「……」

晶葉「こ、こうしてみると、ちょっと恥ずかしいな…」///

晶葉(今誰かが入ってきたら、なんて思われるだろうな…)///


晶葉「ちょ!匂いを嗅ぐな!セクハラだぞ!」

晶葉「い、いい匂いがするって… 適当なこと言って…」///

晶葉「まったく、まぁいつものことだからな…許してやる」///



晶葉「それじゃあ、まず耳の周りから掃除していくぞ…」スッ

晶葉「じっとしてるんだぞ?動いたらダメだからな…」


晶葉「……」スリスリ

晶葉「ん…」スリスリ

晶葉「……」スリスリ


晶葉「こうやって、優しく耳の周り拭いて、細かい汚れを落とすのはこまめにやった方がいいぞ?」スリスリ

晶葉「ほら、結構汚れが取れる…」

晶葉「ちょっと耳を拭くくらいの時間も無いわけじゃないだろ?」フキフキ

晶葉「まったく、本当に自分のことはずぼらなんだな…」スリスリ


晶葉「……」スリスリ

晶葉「ん、これくらいでいいかな?」


晶葉「それじゃあ、次は中を掃除していくぞ?」

晶葉「うごくなよ?鼓膜が破れるかもしれないぞ?」

晶葉「まぁ、鼓膜は破れても再生するらしいけどな」スッ


晶葉「……」カリカリ

晶葉「ん、中もなかなか汚れているな…」カリカリ


晶葉「そうだ、知ってたか? 耳の中ってあまり掃除しない方がいいらしいぞ?」カリカリ

晶葉「なんでも、耳垢は鼓膜を守るためにあるらしいんだ」カリカリ

晶葉「それに、耳の奥にある耳垢は、耳かきしなくても自然に落ちてくるって聞いたこともある」カリカリ


晶葉「え?じゃあなんでやってるんだって?」カリカリ

晶葉「だって気持ちいいだろう?耳かき」カリカリ

晶葉「それに、ダメだとわかっていても、放ったらかしにしてたら気持ち悪いだろ?」カリカリ

晶葉「あと、こうして君と話して、君に耳かきしてあげるのも、結構楽しいもんだぞ?」カリカリ


晶葉「……」カリカリ

晶葉「ん…」カリカリ


晶葉「ん?どうした」カリカリ

晶葉「そうか、気持ち良いか…」カリカリ

晶葉「ふふ、それは良かった、こうして君を待っていた甲斐がある…」カリカリ

晶葉「……」カリカリ

晶葉「え?い、いや!別に君とこうしたいから事務所で待っていたわけじゃないぞ!?」///

晶葉「な、なんか変な勘違いしていないか助手よ!」///


晶葉「ふぅ、まったく…」///

晶葉「……」カリカリ


晶葉「……」カリカリ

晶葉「でも、こうやって君の癒しになってあげられて、私も嬉しいんだ」カリカリ

晶葉「最近は、こうしてオフの日にムリに会いに行かないと、顔を合わせることもなくなったし…」カリカリ

晶葉「それに、年末はイベントで忙しいから、君も全然休めていないのだろう?」カリカリ

晶葉「こう見えても、結構感謝しているんだぞ?」カリカリ



晶葉「ん…… 大きいのがあるな…」

晶葉「ちょっと奥まで入れるからな…うごくなよ…」カリッ 



晶葉「んー……」カリッカリッ

晶葉「んしょ…と」カリッ

晶葉「お、取れた取れた」


晶葉「おっと、見たいのはわかるがまだダメだ、動くと耳垢が奥に入ってしまう」

晶葉「ほら、また耳かきが入ったぞ?動くとどうなるか知らないぞ」スゥ


晶葉「……」カリカリ

晶葉「ん?なんだ」カリカリ

晶葉「どうして、そんなに耳かきが上手いんだって?」カリカリ

晶葉「ふふ、それは褒めてくれているのか?」カリカリ

晶葉「人の耳かきをするのはこれが初めてだな。良かったよ、気持ち良いみたいで」カリカリ

晶葉「なに、これくらいは余裕さ。 私は天才だからな」カリカリ


晶葉(本当はこうなった時のために、密かに練習していたとは言えない…)


晶葉「んー…」カリカリ

晶葉「ん、よし!これくらいでいいかな?」

晶葉「それじゃあ、反対側の耳もやるか?」


晶葉「え?梵天?」

晶葉「どうして急に仏教の用語が出てくるんだ?」

晶葉「……」


晶葉「あぁ、この反対側のふわふわしたやつか」

晶葉「これって梵天と言うのか…」

晶葉「いや、自分でやる時はいつも使わないから忘れていたよ」


晶葉「ん、わかったよ。 これで残った汚れを綺麗にすればいいんだな?」


晶葉「はい、それじゃあ入れるぞ」

晶葉「それ、ふわふわ~」スッ スリスリ


晶葉「ん、耳かきと違って変な感覚だな」スリスリ

晶葉「……」スリスリ


晶葉「んー、なんだろう」スリスリ

晶葉「こう、耳垢が取れたって感触がないから、やってる方はあまり楽しくないな」スリスリ


晶葉「んっ…」スリスリ

晶葉「ん?でもこれ、結構残りカスが絡まってきて…」スッ

晶葉「おぉ、綺麗に取れているじゃないか」

晶葉「耳かきだけでは取れない残りカスって、こんなにあるものなんだな…」

晶葉「次自分でやる時に使ってみるか…」スッ


晶葉「……」スリスリ

晶葉「それに… ふふ」スリスリ

晶葉「いやなに、ずいぶん気持ち良さそうだなと思ってな」スリスリ

晶葉「だらしなく口を開けて、そんなに気持ち良いのか?」スリスリ

晶葉「それじゃあ、もうちょっと」スリスリ


晶葉「ふわっ…ふわっ…と」スリスリ



晶葉「……」スリスリ

晶葉「ん、よし!綺麗になったぞ」

晶葉「ふふ、相当気持ち良かったみたいだな? 目がトロンとしているぞ?」


晶葉「じゃあ、今度こそ反対の耳だな」

晶葉「……」

晶葉「ん?なんだ、まだなにかあるのか?」






晶葉「は?耳をフーフーして欲しい?」

ちょっと寝ます


てか、なんだこの趣味全開のssは

だれが見るんだこれ


なんかすごい面白いことになってた
ありがとうございます

再開します


晶葉「……」

晶葉「まったく、なにを言い出すかと思えば…」///

晶葉「なんだ? 助手は女の子に耳をフーフーされるのが嬉しいのか?」///

晶葉「変態」///


晶葉「え? 耳フーまでが1セットだって?」

晶葉「だ、だけど… さっきのふわふわのでもう細かい汚れも取れているし、わざわざやらなくても…」


晶葉「お、おい! 太ももを撫でるな! 」///

晶葉「してくれるまでやめないだと! このっ」/// バシバシ

晶葉「わ、わかったよ!するよする!だから手を離せ!」///


晶葉「ま、まったく…本当に君という奴は…」///

晶葉「わ、私だから良いものを… 他の女の子にやったら訴えられるぞ…」///

晶葉「え? わ、私にしかしないって…?」

晶葉「うぅ…」///

晶葉「う、うるさいな! こっちを見るな! 耳かきを耳の中に突き刺すぞ!」///

晶葉「ほ、ほら! 今からやってやるから… 動くなよ…」///


晶葉(ち、近い…)ドキドキ

晶葉(今助手がこっちを向いたら、キスしてしまうかもしれないくらい)ドキドキ


晶葉「……」///

晶葉「じゃ、じゃあ… やるぞ」///

晶葉「絶対にこっちを向くんじゃないぞ!」///

晶葉「フゥ」


晶葉「ほ、ほら?どうだ」

晶葉「え?もっと長くだと?」///

晶葉「ち、注文が多い奴だな! もう綺麗なんだからこれくらいでいいだろう!」///

晶葉「おい!太ももを撫でようとするな!」///

晶葉「わかった! わかったよ! もっと長くやればいいんだな!」///


晶葉(は、恥ずかしい…)ドキドキ

晶葉(たかが息を吹きかけるだけなのに、なぜこんなにドキドキしているんだ私は…」ドキドキ


晶葉「ふぅ」///

晶葉「じゃ、じゃあやるぞ…」///

晶葉「スゥ…」///







晶葉「ふぅ~~~~~~~~~~~~」






晶葉「……」///

晶葉「う、ううぅぅぅ」///


晶葉「こ、これでいいだろう! さっさと反対を向けろ変態!」///


スッ クル トサッ


晶葉「うぅ…… 本当に君という奴は…」///



晶葉(でも、あのとき本当に助手がこっちを向いて…)

晶葉(キ、キスしてしまっていたら…)

晶葉(私は、どうなっていただろう…)

晶葉(きっと、どうにかなっていたに違いない…)

晶葉(あのとき、心のどこかで、助手がこっちを向いてくれて…)

晶葉(キスしてしまいたいと… 思っていた自分もいる…)

晶葉(それほどまでに、私は助手のことを…)ドキドキ


晶葉「……」///

晶葉「え? な、なんだ!?」

晶葉「手が止まってる?」

晶葉「あぁ、すまない! 今やるから!」



晶葉「で、では… 失礼して」

晶葉「こっち側も、さっきと同じように、まず耳の周りから掃除していくぞ」

晶葉「そぉ…れ」スゥ

晶葉「んっ…」スリスリ

晶葉「あ、こっち側もなかなか…」スリスリ


晶葉「んんっ…」スリスリ

晶葉「……」スリスリ

晶葉「ん? なんだ、さっきからニヤニヤして」スリスリ


晶葉「さっきの私がかわいかった?」

晶葉「きゅ、急に何を言い出すんだ君は!?」///

晶葉「か、かわ!かわいいって!! 」/// スリスリスリ!

晶葉「え?さっきから顔が真っ赤?」///

晶葉「こ、これは君が変なことを言ってくるからだろう!!」ズリズリズリ

晶葉「き、急にかわいいとか、そんなの、恥ずかしいに決まっているだろう!」ゴシゴシゴシゴシ!!

晶葉「ほ、本当に君はいつもいつも!」ギュリギュリギュリ


晶葉「え? 痛い?」

晶葉「す、すまない! 少し力が入りすぎてしまった!」

晶葉「て! 君が変なこと言い出すからこうなったんだぞ!」///

晶葉「まったく… 今度はちゃんと優しくやるから…」///


晶葉「んん…」スリスリ

晶葉「……」スリスリ


晶葉「ふぅ… こんなものかな」

晶葉「それじゃあ、次は中の方だな」

晶葉「耳かき入れるから、じっとしているんだぞ?」


晶葉「よっ…と」スッ

晶葉「……」カリカリ

晶葉「……」カリカリ


晶葉「正直、最初はうまく耳かきできるかなって、不安だったんだけどな」カリカリ

晶葉「だから、機械に頼ろうとしていたんだけどさ」カキカキ

晶葉「でも、君が気持ち良さそうにしてるのを見たら、なんだか安心してきて…」カキカキ

晶葉「私も、だんだん楽しくなってきた…」カキカキ

晶葉「また暇ができたときにでも、やってあげないこともないぞ?」カキカキ


晶葉「んっ…」カキカキ

晶葉「……」カキカキ


晶葉「ん…?」カキカキ

晶葉「ふふ、すごい眠たそうな顔してるぞ?」カキカキ

晶葉「そんなに私の耳かきが気持ちいいのか?」カキカキ


晶葉「そんなに気持ち良くなってくれて、私も嬉しいよ」カキカキ

晶葉「眠いなら、いつでも寝てくれて構わないぞ?」カキカキ

晶葉「終わったら、私が起こしてあげるからな」カキカキ


晶葉「……」カキカキ

晶葉「……」カキカキ




晶葉「ん、よしっと… 粗方取れただろう」

晶葉「じゃあ、ふわふわいくぞ…て」

晶葉「ふふ、本当に寝てしまったな」

晶葉「結構かわいい寝顔してるじゃないか」


晶葉「……」

晶葉 「んっ…」/// モゾ


晶葉(今なら、な、何しても…)ドキドキ


晶葉「は!?」

晶葉「ダメだダメだ! 何考えてるんだ私は!」/// ブンブン

晶葉「耳かきに集中しないと…」///


晶葉「じ、じゃあふわふわいくからな…」

晶葉「起こさないように、そっとやらなければ」


晶葉「それ、ふわっ ふわっ と」スッ

晶葉「……」スリスリ


晶葉「しかし、さっきはこれでずいぶん気持ち良さそうにしていたな…」スリスリ

晶葉「そんなに気持ち良いのだろうか…」スリスリ

晶葉「あとで耳垢トレールくんも、このふわふわを取り入れてみようかな…」スリスリ


晶葉「んっ…」スリスリ

晶葉「……」スリスリ


晶葉「しかし、本当に気持ち良さそうに寝ているな…」スリスリ

晶葉「耳に何かが入り込んでるのに、気にならないのだろうか?」スリスリ

晶葉「それとも、それほど疲れていた… とかか?」スリスリ


晶葉「思えば、君は出会った頃からそんなだったな」スリスリ

晶葉「いつもいつも忙しそうにしていて、何か生き急いでいるような…」スリスリ

晶葉「たまには、こうやって私に甘えても良いんだぞ?」スリスリ

晶葉「いつでも、私は君のそばにいてやるから」スリスリ


晶葉「……」スリスリ

晶葉「て、私はなに恥ずかしい独り言を言っているんだ…」/// スリスリ

晶葉「誰も聞いていないからいいものを…」/// スリスリ


晶葉「……」スリスリ

晶葉「でも… 今言ったことは、私の本心だからな?」スリスリ

晶葉「いつも私のために、ありがとう」スリスリ

晶葉「て、聞こえてないよな… ふふ」スリスリ


晶葉(そうだ… 昔からだ…)


晶葉(君は昔から、バカでドジでデリカシーが無くて…)


晶葉(いつも、自分のことより、他人のことばかり考えてて…)


晶葉(一人ぼっちだった私の心に、ずけずけと入り込んできて…)


晶葉(簡単に、私の心の氷を溶かしてしまった…)


晶葉(そんな君を、どうしようもなく好きになってしまったのは)


晶葉(仕方のないことだろう?)


晶葉「……」スリスリ

晶葉「ん、よし…綺麗になったな」

晶葉「まったく、寝息なんかたてて… どうしようもない奴だ」


晶葉「……」

晶葉「……」


晶葉「そ、そうだなぁ…このまま終わらせてもいいんだがな?」

晶葉「どうやら、耳フーまでが1セットらしいからな…」///

晶葉「そ、そうだ…仕方ない、仕方ないからしてやるとするか…」///

晶葉「い、いくぞ…」スッ





ゴロンッ



晶葉「ぴぃ!!」///

晶葉(こ、ここ、こっちを向いた…って近い近い近い!!!)ドキドキ


晶葉「あ…あぁ…」ドキドキ


晶葉(じ、助手の顔が、目の前に…)ドキドキ

晶葉(も、もう少し近付けば… キ、キス…)ドキドキ


晶葉(キス、近付けば…キス)ドキドキ

晶葉(キス…キス…キスゥ)バクバク


晶葉(……)///

晶葉(……)




晶葉「ダメ、だな… こんなの、ずるいよな」

晶葉「こんな形でキスしても、なんの意味もないじゃないか…」

晶葉「私はまだ、君になんの想いも、告げていないのだから…」スッ


晶葉「はは、ごめんな… 耳フーまでが1セットなのに…」

晶葉「こうなったら、できそうもないな…」


晶葉(はぁ… どうやら私は、とんだ意気地なしらしい…)

晶葉(本当に君は、どうしようもなく私を狂わせる奴だ…)


晶葉「……」スッ

晶葉「……」ナデナデ

晶葉「ふふ、今はこれだけで我慢してやろう…」ナデナデ

晶葉「このまま起こすのも、忍びないからな…」ナデナデ

晶葉「それに、時間が許すまでは… 私もこうしていたい…」ナデナデ

晶葉「……」ナデナデ


晶葉「本当に、私はずるい奴だ」

晶葉「このまま二人きりで、時が止まればいいのにって、思ってしまっている…」


晶葉(でも、今は… 今だけは…)

晶葉(この寝顔を… 温もりを…)

晶葉(独り占めしようとしても、バチはあたらないだろう?)


晶葉(もし…私が大人になって…)

晶葉(この想いが、その時にも変わっていなくて)

晶葉(私が、このどうしようもないほどの愛しい想いを、君に告白することができたなら…)

晶葉(君は、それを受け入れてくれるか?)


晶葉(ふふ、そんな先のことは…)

晶葉(私にも、もちろん君にもわかるわけないよな…)


晶葉(でも、もしそんな未来があるのなら… そんな未来を迎えることができるなら…)

晶葉(やはり、今はまだ… この想いはしまっておこう…)

晶葉(だから、今はただ…)
















晶葉「おやすみ」


終わり


とんでもなく書くのが難しかった…


こんな駄文にお付き合いくださりありがとうございました

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