ルビィ「沼津に来てくれませんか?」 絵里「分かったわ」 (15)

ダイヤがAqoursに入る前のお話

ルビィ「やったぁ!!ホンモノのμ'sの人とメールでやり取りできただけでもスゴイのにまさか会ってくれるなんて!!」

ルビィ「おねぇちゃんはホントに絵里さんに憧れてるし、きっと喜んでくれるよね!」

ガチャ、スタスタスタ…

ルビィ「あっ、帰ってきた!おねぇちゃんあのね!…」

ダイヤ「ルビィ、そのスクールアイドルの雑誌しまって」

ダイヤ「それ、もう見たくない」

ルビィ「えっ……」

ダイヤ「今後わたくしの前ではスクールアイドルの話はしないでください」

スタスタスタ…

ルビィ「ど、どうしよう…。明日絵里さんが来てくれるのに……」


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次の日

絵里「ここが沼津ね!なにも無いって聞いてたけど、東京と違って綺麗な海や山があってステキね!」

ルビィ「あっ、絵里さん遠くまでわざわざありがとうございます…」

絵里「あなたがルビィちゃんね。いいのよ別に、ちょうどどこかに旅行したい気分だったし」

ルビィ(どうしよう…せっかく来てくれたのにまさか帰ってほしいなんて言えないし…)

ルビィ(でも、おねえちゃんが嫌がってるんだもん…言おう!)

絵里「さぁ!私を推してくれている、お目が高いあなたのお姉さんの所に行きましょ!」

ルビィ「ま、待って!」

絵里「えっ?」

ルビィ「…ホントは帰って欲しいんです」

絵里「えっ?なに?」

ルビィ「帰って欲しいんです!!」

絵里「………」

絵里「えぇっ?!今帰って欲しいって言ったかしら!!!?」

ルビィ「うゅ……」

絵里「あなたが来て欲しいって言ったのよ!!それに旅行はしたかったけどお金はないからあなたの家に泊めてもらえると思ってわざわざ来たのよ!!それになぜか私、レズビアンが彼女にしたいランキング一位なんて獲っちゃったせいで、ファンを信じられなくなってるの!!そんな中で純粋に私を応援してくれる数少ない子が会いたいって言ってるらしいから来たの!!このまま帰ったら沼津の景色褒めて帰るイミワカンナイ人になるチカ!!」

絵里「もう一度聞くけど本当にかえってほしいって言ったのかしら?(威圧)」

ルビィ「…うゅぅ……」

ルビィ「か、…かかえてほしいって言いました……」

ダイヤの部屋

ダイヤ「はぁ…鞠莉さんが日本に帰ってくるそうですが、もうあの時の様には戻れませんわ…」

ピギィィィィィィ!!!!

ダイヤ「?!ルビィの声?外から聞こえますわね」

ザッザッザッザッ ピギャァァァァ!!!

ダイヤ「ルビィが金髪の女性に抱き抱えられてますわね…」

ダイヤ「こっちに来ますわ!迷子のルビィを届けてくれたのでしょうか?」

ピンポーン

ガラッ

ダイヤ「わざわざ届けていただいてすみません、お礼と言ってはなんですがお茶でも……ってえっ!!」

ルビィ「おねぇちゃん…ごめんなさい…」

ダイヤ「エ、エリーチカさん…?!」

絵里「そうね、お茶でも頂こうかしら」


黒澤家客室

ダイヤ「ど、どうぞ、お茶です」

絵里「ありがとう」

ダイヤ「あ、あ、あとみかんどら焼きです」

絵里「頂くわ」

ルビィ「うゅぅ……」

ダイヤ(ルビィ!どうゆう事ですの?!わたくしの前でスクールアイドルに関する事は見せないでと言ったでしょう!それがなぜ、本物がいるんですの?!嫌がらせですの?!)

ルビィ(おねぇちゃんが言う前に呼んじゃったんだもん…せっかく来てくれたんだし、サインでも貰ったら?)

ダイヤ(あなたわたくしの言った事聞いてました?!だからわたくしは…)

絵里「ダイヤちゃん」

ダイルビ(ビクゥッ!!!)

ダイヤ「は、ハィィィ!!」

絵里「ダイヤちゃんは本当に私のファンなのかしら?」

ダイヤ「は、はい…」

絵里「でも、スクールアイドルは嫌い?」

ダイヤ「………」

ダイヤ「見たくもないですわ…」

ルビィ「おねぇちゃん…」







絵里「そう、私と一緒ね」

ダイヤ「えっ?!!!」

絵里「私もね、スクールアイドルが嫌いだった。やってたのは一度始めた事は最後までやりきる事っていうおばあさまとの約束があったから」

ダイヤ「うそ…うそですわ!!あの歌や踊りはそんな半端な気持ちでできるものではありません!!」

絵里「本当よ。ラブライブに優勝できたのも他のメンバーが勝手に頑張っていたからね。
私は正直バカにしてたから驚いたわ」

ダイヤ「そんな…海未さんの歌詞や真姫さんの曲、他のμ'sのメンバーの事も心の内では嘲笑っていたというのですか…」ウルッ

絵里「そうよ。まぁ、そんな奴らでも優勝出来たんだしあなたがスクールアイドルとして活動していた時のアクア…だっけ?、そんな小さなグループより遥かに実力があったってことでしょうね」

バンッッッ!!!

ダイヤ「バカにしないでください!!!!」

ダイヤ「確かに、優勝したμ'sは心の内はどうあれ実力はあったのかもしれません!!!
でも、わたくしたちはお互いを信頼し尊敬し合って全力で練習に取り組んでいました!!!!」

絵里「そう?他の子がどう思ってたかなんて分からないじゃない?」

ダイヤ「分かります!!生半可な気持ちでやっていたあなには分からないでしょうけど、わたくしたちは確かに強い絆で結ばれていました!!あなたと違ってわたくしたちは輝いていた!!!鞠莉さんや果南さんとあなたを一緒にしないでください!!!」

ダイヤ「うっ…うぅ……」ポロポロ







絵里「………だそうよ、鞠莉ちゃん、果南ちゃん」

ダイヤ「えっ?!」バッ

鞠莉「…チャオー、ダイヤ」

果南「…照れるよダイヤ…///」

ダイヤ「鞠莉さん…果南さん…?」

ダイヤ「どういう事ですの?!」

鞠莉「この人がね、連れて来てくれたの」

果南「本当にこのままでいいのかって、思いをぶつけないと後悔するって」

ダイヤ「絵里さん…」

絵里「教えてくれたのはルビィちゃんよ、おねぇちゃんが変わったのは鞠莉ちゃんが留学してからだって」

ルビィ「絵里さんにおねぇちゃんの事を話したらμ'sに入る前の自分にそっくりだって、本音を言わずに自分の殻に閉じ籠る、周りに頼ることができない人」

絵里「私も一人で廃校を阻止しようとしてた。周りに頼るのは弱い事だと思っていたから頼らなかった。でも、それは決して間違った事じゃないとμ'sのみんなが教えてくれたわ」

鞠莉「ダイヤっ!」

果南「私たちも同じ気持だよ!」

ダイヤ「二人とも…」ウッ

ダイヤ「うわぁぁん、あぁぁぁあ」ボロボロ

ルビィ「良かったねおねぇちゃん!」

絵里「さてと、私はそろそろ帰りましょうか」

ルビィ「絵里さん!本当にありがとうございました!」

絵里「お役に立てて良かったわ」

絵里「あっ、そうそうこの紙を渡しといてくれない?」

ルビィ「?はい、分かりました!」

その夜

ダイヤ「絵里さんは?」

ルビィ「もう東京に帰ったよ」

ダイヤ「そうですか…わたくしたちの為にあんな演技までしてくださって本当に素晴らしい人でしたわね…」

ダイヤ「鞠莉さんと果南さんとは本音をぶつけ合う事が出来ましたが、今更一からスクールアイドルを始めるのも…」

ダイヤ「はぁ、エリーチカのサイン欲しかったですわぁ…」

ルビィ「おねぇちゃん!絵里さんが渡しといてくれって」

ダイヤ「紙?………絵里さん…本当に凄い人ですわ…そうですわね!わたくしやりますわぁ!!」

ルビィ「おねぇちゃんなんて書いてあったのぉ?あっ、サインが入ってる!!」

ダイヤ「やってやりますわぁ!!!」

ダイヤちゃんへ

三年生になって今更一からスクールアイドル
を始めるのは気が引けると思うわ

私もμ'sに最初に誘われた時そうだったもの

だからね、途中参加すればいいのよ!

丁度あなた達の学校にはあなた達を必要としているスクールアイドルがいるじゃない

あなた達が輝いていた時と同じ名のAqoursという一つの光が

沼津駅前

絵里「うーん!!無事解決出来て良かったわー!!にこと花陽から沼津で活躍しているアイドルの話を聞いていたのが役だったわね」

絵里「さて、食堂でお腹も一杯になったし東京に帰りましょう!」

絵里「ん?………」

絵里「お、お金が足りないチカ…」

絵里「さっきおかわりし過ぎたせい?!」

絵里「おうち帰れないチカーー!!!」

絵里「ダレカタスケテーチカー!!!」

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