俺P「ちょっとヤダ、何よ!」市原仁奈「!?」 (39)

仁奈「あんたは一体、何者でごぜーますか!?」

俺P「見りゃわかんでしょ、プロデューサーよ!」


仁奈「プロデューサーは、髪の毛がないですか?」

俺P「ただのハゲよ。スキンヘッドとは一味違うわ」


仁奈「プロデューサーも、仁奈と一緒でキグルミが好きでごぜーますか?」

俺P「ただの[ピザ]よ。脱げるもんなら脱ぎたいわ」


仁奈「プロデューサーは、どうして女のひとの話し方をしてやがるんです?」

俺P「ちびっこにはまだ早いわ。そして、アンタに言われたくないわ」


俺P「って、アタシの事はどうだっていいのよ!」

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俺P「ちびっこ、アンタこんな所で何してるのよ」

仁奈「仁奈は、今からお昼ごはんを食べるでごぜーますよ」

俺P「お昼ごはんって、そのおにぎり二個の事かしら?」

仁奈「はい! 今日は、ツナとおかかでごぜーます!」

俺P「ああんもう、イヤ! 信じらんないわ!」

仁奈「何がですか?」

俺P「おにぎり二個なんて、ちょっとしたオヤツじゃないの!」

仁奈「ふおお……! おにぎり二個で、仁奈はお腹いっぱいになるですよ」

俺P「アンタ、それ食べるのちょっと待ってなさい! いいわね!?」

仁奈「は、はいでごぜーます」

俺P「……」

俺P「あ、もしもし、ちっひ? アタシよアタシ!」

俺P「今からランチに行くわよ!」

俺P「は? さっき食べたばっかり? 別にボケちゃいないわよ!」

俺P「おにぎり二個がお昼ごはんとか言うちびっこ見てたらお腹空いちゃったのよ」

俺P「もう、ゴチャゴチャうっさいわね! 良いから行くわよ!」

俺P「アタシとちびっこが二人で歩いてたら通報されんでしょうが!」

俺P「五分後に玄関前集合よ、遅れんじゃないわよブス!」

俺P「……ふぅ、待たせたわね」

仁奈「もう、食べて良いでごぜーますか?」

俺P「ちびっこ、アンタ、此処にアイドルになりに来たんでしょ?」

仁奈「そうでごぜーますよ!」

俺P「だったら、おにぎり二個がごはんなんて許さないわ!」

仁奈「!? どうして許してくれやがらないんです……?」

俺P「アタシがプロデューサーだからよ」

  ・  ・  ・

ちひろ「ごめんね仁奈ちゃん、プロデューサーさん強引だから……」

仁奈「ちひろおねーさんは悪くねーですよ! 謝るこたーごぜーません!」

ちひろ「うふふ、ありがと」


俺P「ハァ……! ヒィ……!」


仁奈「これから、どこへ行きやがるですか?」

ちひろ「レストランよ」

仁奈「レストラン!? 美味しいものが、いっぱいある所でごぜーますね!」


俺P「ちょっと……! ホヒィ……! 待ちなさいよ……!」


ちひろ「そうよ。そこで、プロデューサーさんがご馳走してくれる、って」

仁奈「本当でごぜーますか!? やったー♪」

ちひろ「なのでプロデューサーさーん、早くしてくださいねー」


俺P「足短いんだからしょうがないでしょ! フヒィ……!」

  ・  ・  ・

俺P「ッハー! 生き返るわー!」

ちひろ「ちょっと、水を飲んだくらいで大声出さないでくださいよ」

仁奈「えっと……」

俺P「何でも好きなもの頼みなさいよ。この女、金持ってんのよ」

ちひろ「私が出すんですか!?」

俺P「何か食べたいもの無いのちびっこ」

仁奈「オムライスとハンバーグ……うう、迷っちまうです」

俺P「両方頼めばいいわよ。残ったらアタシが食べるわ」

仁奈「本当でごぜーますか!?」

俺P「この腹を見なさいよ。でも、草も食べなさい、草も」

ちひろ「せめてサラダって言いましょうよ」

俺P「飲み物は何にする?」

仁奈「水があるから大丈夫でごぜーます」

俺P「じゃあオレンジジュースね。子供は好きよね、オレンジジュース」

仁奈「あの……」

俺P「何よ?」

仁奈「どうして、仁奈にごはんを食べさせてくれやがるですか?」

俺P「さっきも言ったでしょ」

俺P「アタシがプロデューサーだからよ」

俺P「良い、ちびっこ」

俺P「アイドルってのは、見た目も大事なのよ」

仁奈「見た目、でごぜーますか?」

俺P「そうよ」

俺P「でも、ちゃんとご飯を食べないと駄目」

俺P「元が良くても、すーぐブスになるんだから」

仁奈「でも、おにぎりはいつも食べてるですよ」

仁奈「晩御飯も、おにぎりが多いです」

俺P「今まではそれで良かったでしょうけどね、これからは駄目よ」

仁奈「どうしてでごぜーますか?」

俺P「アタシが許さないわ。だって、アタシがプロデューサーだから」

俺P「バランスよく食べて、見た目も良くして、しっかり稼いでもらわないと!」

仁奈「……」

ちひろ「でも、食べ過ぎるとプロデューサーさんみたいになっちゃうから気をつけようね?」

仁奈「はいでごぜーます!」

俺P「ちっひにはいい返事するのね!」

俺P「もういいわよ! さっさと注文しましょ!」

  ・  ・  ・

俺P「ゴェェップ!」

ちひろ「ちょっと、豪快にゲップしないでくださいよ!」

俺P「アタシだってしたくてしてんじゃないわよ!」

俺P「どうせアンタだって家ではゲップもするし、屁もぶっこいてんでしょ!」

ちひろ「プロデューサーさん! それセクハラですからね!?」

仁奈「……んー」

俺P「……」

ちひろ「……」

俺P「……事務所に戻るまで休戦ね」

ちひろ「プロデューサーさん、体大きいからおんぶしやすそうですね」

俺P「誰が巨乳よ、セクハラで訴えるわよ」

ちひろ「言ってません」

仁奈「……」

俺P「それにしても軽いわねー」

ちひろ「プロデューサーさん、意外と力無いのに楽々ですもんね」

俺P「確かに、アタシって儚げな所あるわよね。知ってたわ」

ちひろ「私、初耳です」

  ・  ・  ・

仁奈「……ここは、どこでごぜーますか?」

俺P「事務所よ。アンタ、食べてすぐウトウトして寝ちゃったのよ」

仁奈「どうやって戻ってきたかわからねーですよ」

俺P「アタシもそんな昔の事は忘れたわ」

仁奈「あの……プロデューサー」

俺P「急に改まって何よ」

仁奈「ゴハン、いっぱい食べさせてくれてありがとーごぜーました!」

俺P「別に良いわよ、お礼なんて。まあでも、貰えるものは貰っとこうかしら」

俺P「あ、そうそう。明日からおにぎりは買ってこないで良いわよ」

仁奈「でも……それだと、仁奈のごはんが無くなっちゃうでごぜーます」

俺P「アタシが用意するからいらないわよ」

仁奈「でも、でも……それじゃあ、ママに貰ったお金が残っちゃうです」

俺P「じゃあこうしましょ。アンタはママにお金を貰う、貰ったお金を払って、アタシからゴハンを買う」

俺P「どう? これなら誰も損してないでしょ」

仁奈「お、おおー! すげーでごぜーます! プロデューサー、頭が良いでやがりますね!」

仁奈「でも……どうしてプロデューサーがゴハンを用意するです?」

俺P「当然でしょ」

俺P「アタシがプロデューサーだからよ」

  ・  ・  ・

俺P「全くもう! どうしてアタシが料理なんてしなきゃいけないのよ!」

俺P「料理なんてもう何年もまともにしてないわよ!」

俺P「でもま、何とかなるわよね」

俺P「子供の頃ガンプラ作ってたし、ガンプラ」

俺P「……にしても、栄養学の本とか色々ありすぎて訳わかんないわね」

俺P「ま、テキトーに何冊か買ってけば良いでしょ」

俺P「やっぱり調べ物と言ったら紙媒体よねぇ」

俺P「ネットで調べるのも良いけど、紙をめくってると和式でふんばってる感じが良いのよね」

俺P「それに、アタシの指はちょっと太いからネット使うの面倒だし」


「……いらっしゃいませ」


俺P「あら、ヤダ、ちょっと」

俺P「ここの本屋、本だけじゃなくアイドルになりそうな子も並んでるじゃないの」

  ・  ・  ・

俺P「んあつぅい!」

俺P「もう! なんで油は飛ぶのよ! 自前の脂肪で間に合ってるっつーの!」

俺P「ガンプラ作ってたのなんてクソの役にも立ちゃしねーわ!」

俺P「……でも駄目、負けないでアタシ!」

俺P「お弁当と言ったら唐翌揚げでしょ!」

俺P「やっぱり、男は唐翌揚げよね! あん? 誰が男よ!」

俺P「って、んんあつぅい!」

俺P「何が悲しくて自分で自分の指しゃぶらないといけないのよ!」

俺P「ちょっと、どこかに居ないの、アタシの指をしゃぶってくれるメンズ!」

俺P「ガチムチよガチムチ、チャラ男は引っ込んでなさい!」

俺P「うひあつぅい!」

俺P「もう、わかったわよ! 真面目にやりゃ良いんでしょ! 真面目に!」

  ・  ・  ・

仁奈「……はぁ……はぁ」

ルキトレ「市原、遅れてるぞ!」

仁奈「……はぁ……はぁ」


俺P「ちょっとヤダ、何よ!」


仁奈「ぷ、プロデューサー?」

俺P「アンタ、キグルミを着るためにレッスンちゃんとやるんでしょ?」

仁奈「はいでごぜーます……」

俺P「その割に、アンタ、踊りヘッタクソねぇ!」

仁奈「……うぅ……仁奈は……仁奈は……」

俺P「ちょっとそこで見てなさい! アタシの華麗なダンスを!」

仁奈「えっ?」

ルキトレ「はっ?」


俺P「はっ! はっ! ほっ! ほいーっ!」ダバダバダバダバ


仁奈・ルキトレ「……」

俺P「ほら! ブフェ! こう! オブフ! やんのよ!」ダバダバダバダバ

ルキトレ「あの……全然出来てないんですけど」

俺P「あぁん? 何か文句ある――」ダバダバダバ

ツルッ

仁奈・ルキトレ「あっ」

ドスーン!

俺P「いたぁい! お尻が! お尻が割れたわ!」

仁奈「……プロデューサー、全然出来てやがらねーです!」

俺P「何ですって!? じゃあ、やって見せなさいよ!」

仁奈「こうですよ! 見ててくだせー!」

俺P「何よアンタ! 出来るんなら始めっからやんなさいよ! おぉ、痛!」

俺P「ちょっとヤダ! イヤアア! ズボンが破けてパンツ見えちゃってるじゃないの!」

仁奈「あははは! プロデューサー、かっこ悪いでごぜーます!」

俺P「ムキー! ズボン履き替えてくるから、そのまま笑って踊って待ってなさい!」

俺P「ハッ、出来るもんならね!」

仁奈「出来るでごぜーますよーだ! あははは!」

ルキトレ「……お見事です」

俺P「キャアア! 何パンツ見てんのよ! 痴女よ! 痴女がいるわ!」

ルキトレ「違います!」

  ・  ・  ・

俺P「ちょっと、どうして笑えないのよ! 宣材写真の撮影なのよ!」

仁奈「わからねーです……わからねーけど、笑えね―ですよ……」

俺P「もう、これだってお仕事なのよ!」

仁奈「キグルミもねーですし……どうやって笑ったらいいかわからねーです……」

俺P「もう、しょうがないわね、これから大事な事を言うわよ」

仁奈「……」

俺P「良い? あ」

ブッ!

仁奈「!?」

俺P「ちょっと待って、屁が出ちゃったわ」

俺P「ゴホン! 良い? あ」

ブホッ!

仁奈「……」

俺P「ちょっと何!? ゆるくなってんの!? 締りは良いはずでしょ!?」

俺P「もう良いわよ! 大事なのは、あっ、クサッ! やだ、えっ、クッサ!」

仁奈「プクク……! くせーです……!」

俺P「何笑ってのよ、おチビ! あぁ、駄目、ホントクサい」

仁奈「……フフフッ!」

俺P「もう! なんで卵食べた後の屁ってこんななのよ! 死人が出るんじゃないの!?」

仁奈「アハハッ! 臭くて息が出来ねーですよ、プロデューサー!」

俺P「息は出来るわよ! 失礼しちゃうわ! あ、クッサイ!」

仁奈「仁奈は逃げるです! アハハハっ!」

俺P「あっ、ちょっと! 走って転んだらどうするつもりよ!」

俺P「……」

俺P「ちょっとアンタら、何ジロジロ見てんのよ!」

俺P「あの子の撮影でしょ! いくら魅力的だからって、アタシ見てんじゃないわよ!」

俺P「あんまり見てるとそっち行ってドデカイのぶっこくわよ!」

  ・  ・  ・

俺P「今日は映画を見るわよ」

仁奈「映画を見るのが仕事になるでごぜーますか?」

俺P「そうよ。おチビ、アンタにも映画の仕事が来るかもしれないからね」

俺P「こうやって、事務所の先輩達が出てる映画を見て勉強するのよ」

仁奈「勉強でごぜーますか」

俺P「まあ、最初は映画を見るだけでいいわよ」

仁奈「はい! わかったでごぜーます! 映画を見やがりますよー!」

俺P「ってことで、ちっひ!」

ちひろ「……なんですか?」

俺P「映画を見るって言ってんだから察しなさいよ! ホントブスね!」

俺P「ダッシュでポップコーンとコーラ買ってこいって言ってんのよ!」

ちひろ「仁奈ちゃん、一緒にお菓子買いに行こうか」

仁奈「良いですか? でも……ゴハンが食べられなくなるですよ……」

俺P「アタシが食べる分に決まってんでしょ!」

  ・  ・  ・

俺P「ちょっと、ちっひ?」

ちひろ「どうしました?」

俺P「ポップコーンが無いじゃない! コーラも!」

ちひろ「あれー? 私、プロデューサーさんの分を買ってくるとは言ってませんよ?」

俺P「ああん!? 何よアンタ、ケツにスタドリ打ち込まれたいの!?」

ちひろ「何言ってるんですか!?」

俺P「今日のログインボーナスでーす♪ ズドン! スタドリ30!」

ちひろ「そんなの入りませんよ!」

俺P「毎日スタドリ50級の放り出してるアンタなら余裕でしょ、ガンバちっひ」

ちひろ「50級のなんて出ませんし、毎日出してません!」

俺P「ヤダ、便秘? 野菜とヨーグルトだけじゃなく、ちゃんと水分もとってる?」

ちひろ「……急に素にならないでください」

俺P「まあ良いわ、アンタの煎れるうっすいお茶で我慢してあげる」

ちひろ「うっすいは余計です」

仁奈「あの……プロデューサー」

俺P「? 何よおチビ、もじもじして。オシッコなら先に行ってきなさい」

仁奈「そうじゃねーです! あの、映画を見てる間……くっついてていいです?」

俺P「別に良いわよその位」

仁奈「わーい! プロデューサー、ぎゅっとしててくだせー!」

ちひろ「あら、優しいんですね」

俺P「小柄なメンズと頭の中で置き換えるのがコツよ」

ちひろ「聞かなきゃ良かったです」

仁奈「えへへ……ドーン!」

タポンッ!

俺P「おうぶっふ! ちょっと! 腹の肉が揺れたじゃないの!」

仁奈「プロデューサーのお腹、タプタプででっかいクッションみてーです♪」

俺P「もう! 良いからさっさと映画見るわよ!」

  ・  ・  ・

仁奈「……zzz」

俺P「……」

ちひろ「……仁奈ちゃん、寝ちゃいましたね」ボソボソ

俺P「良いのよ、ちゃんと仕事してるから」ボソボソ

ちひろ「えっ?」

俺P「子供の仕事は、食って、クソして、遊んで、クソして、寝る事よ」ボソボソ

ちひろ「……ふふっ、快便ですね」ボソボソ

俺P「糞詰まりのアンタとは違うのよ」ボソボソ

ちひろ「女の子に言う言葉じゃないですよー」ボソボソ

俺P「女の子って歳でもないでしょ。若者ぶってんじゃないわよ」ボソボソ

仁奈「う……ううん……」

俺P「……」ユサユサ

タプタプンッ

仁奈「……ん……zzz」

俺P「……それにしても」ボソボソ

ちひろ「?」

俺P「この映画、くっそつまんないわねぇ」ボソボソ

  ・  ・  ・

チャリンッ

ちひろ「……その豚の貯金箱、大分溜まってきましたねー」

俺P「ああいやらしい! ホント、アンタって金目の物に目がないのね!」

ちひろ「そういう意味で言ったんじゃないですー!」

俺P「でも、こうやって貯金箱に入れてるとお金溜まってる気になって良いわー」

俺P「ホント、お金って最高よね!」

ちひろ「その割に、お弁当にウナギとか入れてきたりしますよね」

俺P「ウナギって良いわよね。黒くて、ヌルヌルして、ああん! もうビンビン!」

ちひろ「……プロデューサーさん、貯金箱にどうして仁奈ちゃんのサインが?」

俺P「あのおチビから巻き上げたってわかりやすくするためよ」

ちひろ「へー」

俺P「何よ、なんか文句あんの?」

ちひろ「いえ、別に―」

俺P「ああもう、うっさいわね!」

  ・  ・  ・

仁奈「プロデューサー! 今日も頑張るでごぜーます!」

俺P「その調子で活躍して、ガンガン稼いでちょうだい!」

仁奈「プロデューサーは、本当にお金が好きでやがりますねー」

俺P「金と男と酒とタバコ、これがあればアタシは満足よ」

仁奈「仁奈は……パパと、ママと、プロデューサーと……」

俺P「……」

仁奈「事務所のおねーさん達とファンの人たちと……」

仁奈「いっぱい、いーっぱい欲しいでごぜーます!」

仁奈「あと、キグルミも! もっと、いーっぱい!」

俺P「あらヤダ、欲張りな女ねぇ! 将来が楽しみだわ!」

仁奈「えへへ! 楽しみでごぜーますなぁ!」

俺P「それじゃあ、ライブが始まる前にブリッとひりだして来ようかしらね!」

仁奈「もー、プロデューサーはいつもそれですね。なんでですか?」

俺P「当然でしょ」

俺P「アタシがプロデューサーだからよ」

  ・  ・  ・

ちひろ「……今度の公演に向けて、皆頑張ってますね」

俺P「大きな公演だからねぇ。頑張って貰わなきゃ困るわよ」

ちひろ「仁奈ちゃん、レッスン頑張ってますね」

俺P「そうね、働き者のアイドルが居てアタシも嬉しいわ」

ちひろ「顔、出してきたらどうですか?」

俺P「イヤよ」

ちひろ「良いじゃないですか、その位」

俺P「馬鹿言ってんじゃないわよ! ホント大変なんだからね!?」

俺P「おチビだけじゃなく、他のチビ共まで頭ペチペチ、お腹タプタプ!」

俺P「キグルミ着てないのよアタシは! ぴにゃこら太かっつーの!」

ちひろ「だから、元気出ると思うんですけどね」

俺P「アタシがヘロヘロになっちゃうでしょ!」

ちひろ「……皆、寂しがってましたよ?」

俺P「んんんもー! ちっひ、アンタってホントブス!」

ちひろ「どこに行くんです?」

俺P「ウンコよウンコ! 聞くんじゃないわよ!」

ちひろ「はい、いってらっしゃい♪」

  ・  ・  ・

仁奈「……」

俺P「ちょっとヤダ、何よ! おチビ、アンタまさか緊張してるの!?」

仁奈「……いっぱい、すげーいっぱい居やがるですよ」

俺P「そうね。今までにない位、大きなイベントだもの」

仁奈「……もし、失敗したらって思うと……!」

仁奈「仁奈は……仁奈は……うう……!」

俺P「もう、ホントおバカねぇ」

ぎゅっ

仁奈「……プロデューサー?」

俺P「仁奈、アンタはアタシが手塩にかけて育てきたアイドルなのよ」

俺P「だから大丈夫よ。絶対、大丈夫」

俺P「プロデューサーのアタシが言うんだから間違いないわ」

俺P「初めて見た時は、キグルミを着たただの女の子だったわ」

俺P「でも、アタシはアンタが頑張ってきたのを見てたもの」

俺P「今じゃ、立派なアイドルよ」

俺P「だから大丈夫、上手くいくわ」

仁奈「……」

俺P「ハゲで、[ピザ]で、こんな言葉遣いのアタシの言う事は信じられないかしら?」

仁奈「そんな事はねーでごぜーます!」

俺P「だったらショボくれた顔してないで、笑ってなさいな!」

仁奈「……はい!」

俺P「よし! それじゃあアタシはウンコしてくるわ!」

仁奈「……もー! プロデューサーは、仁奈のライブの前はいつもそうでやがります!」

俺P「ごめんね仁奈、アタシはアイドルじゃないの」

俺P「だから、ウンコだってするのよ」

仁奈「もー! ライブ、ちゃんと見ててくだせーね!」

俺P「当然よ」

俺P「アタシは、プロデューサーだもの」

  ・  ・  ・

ガチャッ、バタン

俺P「……」

俺P「お願いします、今日のライブも成功させてください」

俺P「あの子達、本当に頑張ってきたのよ」

俺P「仁奈なんて9歳で頑張ってんのよ」

俺P「だから、今日も成功しますように」

俺P「アタシの体を好きにして良いから」

俺P「……どうか、何事も無く、あの子が笑顔でいられますように」


コンコン!


「あの……声が聞こえますが、大丈夫ですか?」

俺P「ちょっと! 枕営業してるんだから邪魔しないでちょうだい!」

「はいっ!?」

俺P「いつもの事だから大丈夫よ! 空気読みなさいよね!」

俺P「アイドルの神様はエッチなんだから、いつもアタシの体にくいつくのよ!」

俺P「もう! 言わせないでよ恥ずかしい!」

  ・  ・  ・

ちひろ「……ライブ、大成功でしたね」

ちひろ「仁奈ちゃん、いつもより元気いっぱいでした」

ちひろ「本番前に、プロデューサーさん、何か言ったんですか?」

ちひろ「もー、しっかりしてください」

ちひろ「絵面、大変な事になってますよ」


俺P「うおっ、おっぐ、ひっ、ぶひっ、ひっぐ……!」ボロボロ


ちひろ「プロデューサーさんの泣き顔って、ホントブスですよね」

俺P「うぶばいわ゙ね゙……!」ボロボロ

ちひろ「普段から、それ位素直になれば良いのに」

俺P「ズビッ! アー、ゴホッ! ゴホッ! オエエッ!」ボロボロ

ちひろ「ああもう、むせちゃって!」

サスサス

俺P「……ちっひ……ズビッ!」ボロボロ

ちひろ「はい、なんですかー?」

俺P「あ゙ぞごのマ゙ッ゙ヂョとがわ゙っで」ボロボロ

ちひろ「……」

バシッ!

俺P「いたぁい!」

  ・  ・  ・

俺P「ああ、ヤダヤダ! 子供の相手をすると所帯じみちゃって駄目ね!」

俺P「イケメンの担当がしてーわー! 最ドMに行きてーわー!」

俺P「磨いた料理スキルを駆使して夜のパーフェクトコミュニケーションしてーわー!」

俺P「……」

俺P「あら? なぁにあの子」

俺P「此処に居るって事はアイドルって事よね?」

俺P「……ああん、もう! 面倒くさいわね!」


ドタドタドタドタ!


俺P「ちょっとヤダ、何よ!」





おわり

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