男「やべーことに気づいた」幼馴染「え?」 (59)

男「やべーことに気づいた」

幼「え?」

男「耳かきができねえ…」

幼「は?」

男「……」

幼「……」

男「……」

幼「え!?それだけ!?」

男「それだけって…重要なことだろ!?」

幼「…いや、別にそうは思わないけど」

男「よく考えてみろ…。耳かきができないってことは耳垢が一生取れないってことだぞ!?」

幼「そんな大げさな…」

男「俺がそれに気づいたのは昨日のことだ。こんな恐ろしい事何故俺は気づかなかったんだ!!」

幼(なんかテンション高いなぁ)

幼「ていうかさ、あんた今まで何年生きてんのよ。この歳になるまで耳かきくらいしたことあるでしょ?」

男「それが俺……耳かきしたことねえんだわ」

男「小さいころなら母さんとかにやってもらったと思うんだけどな」

幼「なら別にいいじゃん」

男「良くないだろ!高校生にもなって親に耳かきを頼めるか!?」

幼「まあ…それは流石に恥ずかしいわ」

男「だろ?つまり耳かきができない俺はこれから先溜まっていく耳垢を放置して…」ガクブル

幼「そんな大げさな。そもそも今までどうやって耳かきしてきたわけよ。まさか最近までおばさんに頼んでたなんてことないわよね?」

男「それはさ…こう小指でささっと…」

幼「あぁ……」

男「だ、だって仕方ないだろ!耳ならなんかまだ鼻よりはマシなイメージあるだろ!?」

幼「それはまあ、別に否定はしないけど……ていうかそれでいいじゃん」

男「それって?」

幼「だからこれからも耳かきなんて指でやればいいじゃん。まあ耳傷つけると思うけどさ」

幼(汚いとかそういう話は置いといて)

男「そう!問題はそこなんだよ!」

うまるちゃんを見たな?

幼「どこよ」

男「傷つくらしいんだ…耳って」

幼「……え?今まで知らなかったの?」

男「うん」

幼「え?じゃあ何…それを知ったあんたは耳かきを使わなきゃいけない事に気づいたけどそもそも耳かきが使えなくてやばいって言いたいわけ?」

男「そう!さすが幼!話が早いな!」

幼「それってさ、わざわざ休日に私の部屋まで来て言う必要ある?」

男「まあ、本題は別にあって…」

幼「じゃないと流石に呆れるわ」

男「とりあえず幼」

幼「何」

男「耳かきを俺に教えてくれ!」

幼「は?」

男「まさか、幼も耳かきできないのか?」

幼「いや、できるけど。そうじゃなくて…え?何?耳かきを教えて欲しいの?」

男「うん」

幼「あんたが私に?」

男「おう」

幼「え?まじ?」

男「まじまじ。こんなこと頼めるの幼しかいないんだ!頼む!俺の耳を救ってくれ!」

幼「救うって大げさな…一応聞くけど何を教えればいいのよ」

男「簡単だよ。耳かきしてるところ見せてくれればいいから」

幼「そんなんでいいの?」

男「技術は見て盗む!」ドヤァ

幼「何言ってんだか…まあそれくらいなら別にいっか」

男「おおー!ありがてえ!!」


幼(まさか休日に耳かきを教えることになるなんてね…)

男 ジー

幼(すごい見てくるな)

幼「じゃあはじめ…」

男「……」ジー

幼「……」

幼(何これ恥ずかしい!待って思った以上に恥ずかしいんだけどこれ)カァァ

男「どうかしたか?」ジー

幼(なんでそんな真剣なの!やばい…これは…無理)

幼「えっと…やっぱりやめない?」

男「なんで!?」

幼「なんでも!」

男「ははぁん…分かったぞ!ほんとは幼もできないんだろ?」

幼「な!できるわよ!」

男「じゃあやってくれよ!」

幼「無理なものは無理!」

男「ぐぬぬ…じゃあ分かった。プランβだ!」

幼「……何よ今度は」

男「耳かきしてくれ!」

幼「はぁ!?なんで」

>>5
天才だなあんた…

男「実は昨日からずっと耳のこと考えたらムズムズしてて…」

幼「はぁ、分かった分かった」

男「ほんとか!?」

幼(もう面倒だしとっとっとすましちゃお)

幼「いいよ。じゃあこっち来て」

男「おっしゃ!」

幼「え……」

男「?」

幼(いやいやいや!何でこいつナチュラルに膝枕されてんの!?)

男「どうかしたか?」

幼「…何でもない」

幼(どうせこいつのことだから耳かき=膝枕になってるんだろうな…はぁ)

ガサガサ

男「うぁっ!いきなり始めんのかよ!」

幼「はいはい。黙って口閉じる。やるならちゃっちゃとやるからね」

男「おう。たのむ」ドキドキ

幼「……」カサカサ

男「お、おぉ」

幼「……」サッサ

男「ふむふむ」

幼「はい次反対…って…」

幼(あれ…こっち向かれるのって結構恥ずかしい?)

男「ん?どうかしたか?」クルッ

幼「うあああぁ!こっちみんな!!」バシッ

男「いてっ!」

幼「あ、ごめん」

男「なんだよいきなり!」

幼「目…閉じてろ」

男「なんで?」

幼「いいから!!」ギロ

男「は、はい」

男「………」

幼「……」

男「………」

幼「……」

男「……」

幼「…終わったよ」

男「おぉ!ありがとう!なんかすげーすっきりしたわ」

幼「どういたしまして…まさか自分の部屋で人の耳かきするなんて思ってもなかったわよ」

男「!!!!」

幼「なによ」

男「たしかに…冷静に考えたら人に耳かきさせるって失礼なことじゃないか…!?ごめん…」

幼「何でそれに早く気づけないかなぁ」

男「うっ…」

幼「まあ長い付き合いだからいいけどね。他の人にはやめときなよ?」

男「それは大丈夫!幼にしかこんな話はできない!」

幼「……あっそ…ならいいけど」

男 グゥ~

男「あ……」

幼「まさか何も食べてないとか言わないよね?」

男「ははは!……そのまさかです」

幼「はぁ…なんか食べてく?」

男「いいのか!?」

幼「まあ簡単なものならすぐに作れるけど」

男「くう!くう!」

幼「じゃあ下おりよっか」

男「おっしゃあ!幼の飯だあ!」

--------

男「ごちそうさまー!くったくった!」パンパン

幼「どういたしましてー食器置いといてくれればいいから」

男「……ふぁぁ。食ったら眠くなってきた」

幼「子どもかよ」

男「そういえばもう一つ」

幼「ん?」

男「やべー事に気づいた」

幼「え?」


男「俺…朝起きれないんだ」

幼「へぇ……」

男「……」

幼「……」

男「……」

幼「え!?だから何!?」

男「いや、よく考えてみろ…朝起きれないってことは…仕事につけないってことだぞ!?」

幼「なんでそうなる…」

男「だってそうだろ?毎回寝坊してたらクビだよ!クビ!」

幼「だったら起きればいいじゃん」

男「それができないんだよぉ!!」

幼(ほんと今日テンション高いなこいつ)


男「どうすれば起きれるようになれると思う?」

幼「そんなもん起きようって意志があれば起きれるでしょ」

男「やれやれ分かってないなぁ…真の起きれない人間には己の意思など無意味なのだ!」ドヤァ

幼「うわぁ。うざ」

男「え…」

幼「あ、声に出てたごめん」

男「ひ、ひどい」

幼「ていうかさ、あんたいつも普通に学校間に合ってるじゃん」

男「それは起こしてもらってるからな」

幼「誰に」

男「家族に」

幼「なるほどね…」

男「母さんが耳元で起きろって叫んできて、それでも起きないから父さんから腹に一発もらう」

幼「え…まじ?あの優しそうなおじさんが?」

男「そうしないと俺は起きないらしい」

幼「どんだけなのよ…」

男「だからよ!この先一人暮らしとかするとして起きれないってことは相当やばいんだよ!」

幼「一人暮らしする予定あるの?」

男「いつかはするだろ!」

幼「耳かきもできないのに?」

男「ぐっ…それはそれだ!」

幼「いいじゃん。一人暮らししなきゃ」

男「な!そういう訳にもいかないだろ!」

幼「なんでよ」

男「男たるものやはり自分の城を持たねば」

幼「何よそれ…言うことだけは立派ね」

男「うっ」

幼「ていうかさ、ほんとにそんな起きれないの?」

男「どういうことだよ」

幼「だって朝起きるって大したことじゃないでしょ。そりゃたまには寝坊もするけどさあ」

男「疑ってるのか!」

幼「疑ってるっていうか信じられないというか」

男「…分かった!なら実証しよう」

幼「は?」

男「今から二時間くらい寝てくるから起こしに来てくれ…起きれないって事を証明してやるよ」ドヤァ

幼(だから何でドヤ顔なのよ…あぁでもこいつが寝てるといろいろやれる事もあるか)

幼「いいよ。二時間後起こせばいいんでしょ」

男「ほんとか!よっしゃあ!」

幼 ジー

男「…何でしょうか」

幼「あんたホントは寝たかっただけじゃないの?」

男 ギクリ

幼「怪しい…」

男「そ、そんな訳ないだろ!これはあくまで実験だ!はは!では寝てくる!」ガチャ

幼(あ、逃げた)

幼「まあいっか…今日二人とも遅いんだよね…掃除とかしておこう」

--------

ピピピピピピ

幼(あ、もう二時間か)

幼(まあ色々終わったし…そろそろあいつ起こしに行くか)

幼(……あれまって…あいつどこで寝てる?まさか)ダダダ

ガチャ

男 スヤスヤ

幼(や、やっぱり…!なんで私のベッドで寝てんのよ!!)

男 zzz

幼「おきろ!男!二時間立ったよ!」

男 スヤスヤ

幼(全く反応しない…律儀に私の布団までかけてるし)

ガバッ

男「んっ…」

幼「ほら起きろ!」

男 zzz

幼(布団はがしたのに…起きる気配ないわね…私ならこれで起きるんだけど…)

すみません
少し離席します

幼「かくなる上は…はっ!」ドスッ

男「!」

幼「やった!」

男 スヤスヤ

幼「な、全然聞いてない」

幼(おじさんのパンチってどれだけ強くうってるんだろ…でも本気で殴るのは流石に気が引けるし…)

幼「わっ!」

男 ガバッ

幼「え!?ちょっ!」

男 スヤスヤ

幼(え、え、、なにこれ…抱きつかれたの私!?)アセアセ

男 サワサワ

幼「!?あっ…ちょっとやめ!」バシバシ

男 zzz

幼(思い出した…こいつ寝相超悪いんだ)

男 モミモミ

幼「っ!!そこは!」

男 モミモミ

幼「んっ…いい加減に…しろ…変態!!!」ドスッ!!

男「ぐっ!!!」

幼 ハァハァ

男「あれ、おはよう幼」

幼「……」ギロッ

男「え?俺なんかした!?」

幼「思い出したわ…あんたを起こすのがどんだけ大変だったかを」

男「!だろ!ほら言ったじゃ……」

幼 ゴゴゴ…

男「す、、すみません」

幼「あんた一生起きない方がいいんじゃない?」

男「え!?死ねってこと!?」

幼「あー疲れた!」ドサッ

男「寝るの……?」

幼「寝ないわよ!」

男「ご、ごめん…」

幼「怒ってない」

男「………」

幼「………」

男「い、いや~ほんと幼はすごいな…一瞬で起きれたよ」

幼「……」

男「………」

幼「………」

男「あの~」

幼「何?」

男「ゲームでもやりません?」

幼「…何の?」

男「俺が持ってきたヤツ…」

幼「…やる」

男 「おっしゃ!」パアッ

幼「はぁ…おばさんとおじさん苦労してそうね」ボソッ

男「え?」ガサガサ

幼「何でもない…早くやろ。ゲームするの久々だなぁ」

男「あ…」

幼「何?」

男「やべー事に気づいた」

幼「何それはまってんの?」

男「持ってきたゲーム全部幼に勝ったことないやつだ」

幼「ふぅん…」

男「えっと…ハンデとかありですよね??」

幼「男たるものハンデとかあっていいの?」

男「うっ!頼む!これホント勝てないんだもん!」

幼「やだ」ニッコリ

男「う、うぁああああ!」

----------

幼「あ~楽しかったぁ!」

男「う、嘘だろ…一回も勝てなかった…」

幼「あんた素直だから動きが読みやすいんだよね」

男「それにしても今日はいつもよりボコボコにされた!」

幼「まあ、せっかくの休日に訳のわからない理由で来る誰かさんのせいで色々溜まってたからねえ」

男「やっぱ怒ってるじゃん!」

幼「怒ってない怒ってない」

男「ぐぬぬ」

幼「さてと…」

男「?」

幼「ご飯食べてくでしょ?」

男「いいのか!」グゥー

幼「あんたが寝てる間に準備しといたから」

男「さすが幼!」

幼「はいはい。じゃあ先に下りてるわよ」ガチャ

男「おっけー」

幼「はい、召し上がれ」

男「いただきます!」

男「うめえー!」モグモグ

幼「話すか食べるかどっちかにしろ」

男 コクコク モグモグ

男「幼は本当に何でもできるな」

幼「何よいきなり」

男「朝起きれるし耳かきできるし料理作れるし」

幼「料理はともかく他の二つは誰でもできそうだけどね」

男「そんなことはない!他にも掃除洗濯勉強何でもできる!」

幼「あんたのなんでもって範囲が狭いわね。それにそんなのやり方さえ覚えれば誰でもできるわよ」

男「いや、俺はできない」ドヤァ

幼「誇らしげに言うな。まああんたができる出来ないは置いといて、人間向き不向きがあるんだしそれでいいんじゃない?」

男「そうかな」

幼「そうでしょ。だって私は人とのコミュニケーション苦手だけど男はそこらへん得意でしょ?」

男「うーん言われてみれば」

幼「そのおかげで助かってることだってあるし、それでいいんじゃない?」

男「助けてんのか?俺が幼を?」

幼「うん」

男「いつも助けてもらってるの俺じゃないのか?」

幼「別に助けてるつもりはないけどね。あんたといるのは楽しいし」

男「そっか!」ニコッ

幼「まあ今日みたいな日は呆れることもあるけどね」

男「うっ…それは」

幼「冗談よ。明日は学校だしご飯食べたら早めに帰りなよ」

男「あー…」

幼「どうかした?」

男「いやなんでもねえ!とりあえず食うわ!」

幼「はいはい」

--------

男「ごちそうさまー!」

幼「結局すごい食べたわね」

男「美味かったからな」

幼「洗い物はやっとくから落ち着いたら勝手に帰っててもいいからね」

男「……」

幼「聞いてた?」

男「あのさ、まだ本題話してなくて」

幼「耳かきなら教えられないけど?」

男「それは本題じゃないんだ」

幼「え、そうなの?」

男「当たり前だろ!お前、本当に俺がそれだけのために来たと思ってたのか!?」

幼「うん、まあ」

男「俺ってそんな馬鹿だと思われてたのか」

幼「馬鹿とは思ってないよ。ただアホだなって思う時はあるけど」

男「あるのか…」

幼「で、その本題ってのは何なの?耳かきとか関係なかったって事?」

男「うーん、関係なくはないんだよ」

幼「何よ」

男「さっきも言ったけどさ俺いつもお前に助けられてるじゃん」

幼「助けてるつもりはないけどね」

男「まあそれはいいとして、力になってもらってるのは確かだろ?」

幼「あんたがそう思うならそうなんじゃない?」

男「で、気づいたのよ。俺はお前に頼りすぎだって。だってそうだろ!?今日もいろいろしてもらったし!」

幼「あぁ、じゃあ何これからは一人で頑張りますとかそういう決意表明でもしに来たわけ?」

男「いや、それは無理」

幼「おい」

男「これからも幼には世話になると思う」

幼「勝手に決めるな」

男「だからちゃんと今までのことも含めて言っておかないとって思ってさ」

幼「あぁ、何。感謝の気持ちでも伝えに来たの?そういうの別にいらないけど」

男「俺、お前のこと好きだ」

幼「…は?」

男「……」

幼「……は?え!?はぁ!?ちょっと待って!え!?何!?なんて言った?」カァァ

男「聞こえなかった…?」

幼「聞こえてたよ…いや!そういう問題じゃなくて!え!?告白されたの私!?」

男「おう」

幼「何で!?どういう流れで!?」

男「どうって、ただ気持ちを伝えようと思って」

幼「だから何で今!?ていうかあんた落ち着きすぎてない!?」

男「そんなことないぞ。さっきまで心臓バクバクだったし。今日はずっと緊張してた」

幼「確かにテンションは高かったけど…今は全くそうは見えないんだけど!」

男「それはたぶんあまりにも幼がテンパってるから逆に冷静になった」

幼「何よそれ…待って…じゃあその…ほんとなの?」ドキドキ

男「うん」

幼「………はあ」

男「幼?」

幼「ちょっと聞いていい?」

男「おう」

幼「何で今なの…」

男「えっと…長くなりそうだけど」

幼「聞くからいいよ」


男「分かった。実は昨日耳かきができないことにショックを受けてさ。俺何でこんな一人じゃなんもできないんだろうって考えて、そしたら幼に頼ってるからだって気づいて」

幼「うん」

男「俺は、幼の事家族みたいに考えてて、これから先も一緒なんだろうなって何となく思ってたんだわ」

男「でも、それって無理な話だって思って…いろいろ考えた結果、俺お前のこと好きだったんだって結論になった」

幼「う、うん。ちょっと待って。何でその結論になった。ていうか話短いな!」

男「だってずっと一緒にいたいって事は好きってことだろ?」

幼「え?あんた私とずっと一緒にいたいって思ってんの!?」ドキッ

男「じゃなきゃ告白しないだろ」

幼「いや、でもさそれってあんたの言ってたみたいに家族へ対する気持ちと変わらないってことはない?」

男「それは俺も考えたよ。だから確かめようと思って今日来たんだよ」

幼「じゃあ…やべーことに気づいたってのは…?」

男「お前のこと好きだって事だよ…耳かきはそのたしかにやばいことだけどあれは緊張してて言い出せなかった…」

幼「そうだったのね…」

男「そんでまあ。お前とこうやって一日過ごしてみて改めて気づいたよ。好きなんだって」

幼「うっ」ドキッ

男「そして気づいてしまった…俺は振られるんだと…」

幼「え?」

男「くっ!いっそ冷たくあしらってくれ!同情なんていらねえ!」

幼「まってまってなんでそうなる」

男「だって明らかにそういう流れじゃん!」

幼「どこが!?」

男「え?違うの?」

幼「……そのごめん」

男「や、やっぱり…!」

幼「いやいや違くて、誤解させてごめん」

男「え?」

幼「その、男のことだからなんか先走って変な考え方してるんじゃないかとかそう思って」

男「日ごろの行いのせいか」

幼「色々確かめたくて」

男「なるほど」

幼「私は男のことずっと好きだよ」

男「え!?」


幼「な、何よ」

男「え!?聞き間違いじゃないよな?」

幼「うん」

男「ほんとに!?」

幼「ほんとに」

男「マジで?」

幼「まじまじ…ってああ!何回も言わせんな!好きだって言ってんの!」カァァ

男「うれしいです…」

幼「なにそれ」フッ

男「いや、ふられるものだと思ってたから唖然としてる」

幼「変に落ち着いてるわね」

男「お、おう」

幼「……」

男「……」

幼「な、何か言え!!」カァァ

男「え!す、すまん!えっと付き合ってください?」

幼「なんで疑問形!」

男「好きです!付き合ってください!」

幼「…うん。こちらこそ…付き合ってください」ニコ

男「うおおおおお!!!!」

幼「うるさい!」バシッ

男「いたっ…くない!!」

幼「うわぁ面倒くさ」

男「だって嬉しいんだからしかたないだろ!」


幼「はいはい。私も嬉しい嬉しい。けど近所迷惑だからね」

男「すみません。なあ聞いていいか?」

幼「何よ」

男「幼って俺のこといつから好きだったの?」

幼「っ!それを直球で聞いてくる?」

男「ダメだった?」

幼「ダメとかじゃないけど…」

男「だって俺、知らなかった。お前が俺のこと好きだなんて」

幼「それは気づかせないようにしてたからね」

男「何で…」

幼「何でって…あんたと一緒よ」

男「一緒?」

幼「ふられるって思ったの」

男「え、そうなのか」

幼「だってあんた全く恋愛とか興味無さそうだったし」

男「たしかに…あんまり無かったかも。でもたぶんそれは幼がいたからだな」

幼「私が?」

男「上手く言えないけど、当たり前に思ってたから幼がいること」

幼「じゃあやっと気づけたわけだ」

男「遅くなった…ごめん」

幼「謝るな…別に気にしてない」

男「これからはちゃんと好きって伝えていく!」

幼「あぁ!もうそういうことを言うな!」


男「なんで?」

幼「何でも!…まあそういう素直なところがあんたのいいところだけどね」

男「そうなのか…」

幼「はぁ…何であんたのこと好きになっちゃったかなあ」

男「え、何でそんなこというの!?」

幼「冗談よ。…あ~~」

男「どうかしたか?」

幼「やべー事に気づいた」

男「え?」

幼「耳かきもできない朝起きれないやつと付き合うのは大変だろうなー」

男「うっ…」

幼「って思う以上にこれからあんたの彼女になれることが、どうしようもなく嬉しく思ってる私がいる」ニコ

男「あぁ…それはたしかにやべー事だわ」

読んでくれた人ありがとう!

おつ!まさかそこまでハッピーエンドになるとは予想してなかった!w

一つだけ、
もしSSの投稿が基本的にsageだったら申し訳ない
後から気づいた

>>50
おつありです

乙でしたがもう少し続編ないの?

みなさんおつありです

>>54
長くなるといつも失敗するから…
ネタが思いつきませんでした…すまん

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