藤子不二雄A「死んだ漫画家が女子高生に転生……?? フジコとフジオ編 (52)


台詞形式。

口調、呼称は適当。>>1の漫画家知識はまんが道レベル

昭和の漫画家に自信二キはお許しください!


藤子不二雄A「死んだ漫画家が女子高生に転生……??」
藤子不二雄A「死んだ漫画家が女子高生に転生……??」 - SSまとめ速報
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藤子不二雄A「死んだ漫画家が女子高生に転生……??ヒロシマ死闘編」
藤子不二雄A「死んだ漫画家が女子高生に転生……??ヒロシマ死闘編」 - SSまとめ速報
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の続編です。


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1504677987


【都内某病院】






手塚「待たせたね、君達。診察の結果が出たよ……」

藤本「手塚先生!!安孫子の具合はどうなんですかッ!?」

手塚「まぁ、落ち着きたまえ、藤本君。 幾ら前世のボクの友達が経営してる病院とは言え、
一般の医師も患者も居るんだから…、ねぇ、先生」

医師「は、はぁ……」

藤本「失礼しました……。それで安孫子の容体は……」

医師「それが……脈拍、呼吸、心拍数、すべて正常で何故意識が回復しないのか、我々の診断ではどうにも判断が……」

藤本「そ、そうですか……」

BJ「いえ、それだけじゃあないですぜ…、手足の先端から緩やかに壊死が始まってる」
(ドアを開けて、病院に似つかわしくない黒いコートの男が入ってくる)

手塚「本当かい??ブラックジャック」

BJ「直ぐに命がどうこう…って訳じゃあ、ありませんがね…。こいつぁ、放置しておくと厄介な事になりますぜ??」

藤本「そんな……」

医師「……ま、まさか本当にブラックジャックに会えるなんて……。子供の頃、貴方に憧れて医師を目指しました…。
よろしければ握手をして頂けませんか……??」

BJ「こんな無免許医に憧れられて医師になられても、些か不安ですがね…」(握手を返す)

医師「光栄です!!」ギュッ

手塚「それで…、原因は何だと思う? ブラックジャック??」

BJ「さぁて……、未知の病原菌でも疑いたい所だが……、そこの少女達の話を聞いた所によると、妖怪の仕業なんだろう??
ならばそいつぁ私の対象外だねぇ」

医師「妖怪なんて……」

BJ「まぁ、私は幽霊も宇宙人も手術してますからねぇ…。
今更妖怪くらいのオカルトでどうこう言える立場じゃなくて、ね」

医師「そう言えばそうでしたね……」

手塚「ふむ。ならば専門家を呼ぶとしようか…」(スケッチブックを取り出すと、神業の様なスピードで百鬼丸を描き上げる)

赤塚(相変わらず凄まじいスピードと完成度だ…)
石森(流石………)
藤本(神……)

手塚「さあ百鬼丸、教えてくれ。妖怪に魂を抜かれた人間はどうなる?その対処法は??」

百鬼丸「ああ……、俺の身体を奪ったヤツの中にも、魂を食料にする奴は居たが……、
そんな妖怪に魂を抜かれた人間が生気がなくなり、手足の先から腐って死んでいく、ってのを見た事があるな……」

藤本「そんなっ……どうすればいい!?」

百鬼丸「どうにかして生気を身体に取り込めばしばらくは持つだろうが……、そう長くは持たないと思う」

手塚「成程…、火の鳥を呼んで血を摂取して、点滴すればしばらくは持つか……」

石森「大丈夫ですか?それ??
死ねなくなったり、赤ん坊に戻ったり、変な植物に成ったりしませんか??」

手塚「大丈夫!…だと思う。ボクの火の鳥も漫画ほどのパワーが無いからね」

赤塚「……不安だなぁ…」
 
藤本「大丈夫だよ、手塚先生は神様なんだから。ミスなんてする筈がない」


石森・赤塚(信者の眼付きだ……)



百鬼丸「どちらにせよ、早めに魂を取り返して入れるべきだな…。そうすればきっと元に戻るさ」


石森「なるほど……。結局は相手の誘いに乗る事になる、か……」
赤塚「そう言う事、だね……」

藤本「安孫子の方も長くは誤魔化せそうも無いからね……。藤子不二雄Aが失踪なんて事に成れば、
大ニュースになってしまう…」

石森「今はどうやって誤魔化しているんだい??」

藤本「ん??パーマンのコピーロボットだよ??」

赤塚「つくづく、おたくの漫画はチートだらけだなぁ……」


藤本「だが、それだって長く持つとは到底思えない……。 ……手塚先生!!」

手塚「うむ、仲間の力を結集して、総攻撃を掛けるべきだね…。
ボクは安孫子君の治療の為に火の鳥を呼び続けなければいけないから行けないけど、それ以外の全ての仲間を結集しよう!!」

石森「分かりました!!他の仲間にも連絡します!!」

手塚「頼んだよ、向うの組織に洗脳されている漫画家達の前世の功績を、これ以上悪事で穢させる訳にはいかない!!」


三人「了解ッ!!!」


【翌日】




藤本「準備は整ったかい??」

石森「ああ、準備万端だよ」

赤塚「今回は及ばずながら、ボクも行くからね」


手塚「くれぐれも気を付けてくれよ…?? 先発隊として20名ほどの漫画家が先に向かってるとは言え、
敵の能力は未だ未知数だ……」

藤本「心得てます……。で、先発隊は誰が率いているんですか…??」

手塚「それが心強い人物が率いてくれているんだよ……、なんと、やなせたかし君さ」

石森「やなせ先生が!!」

赤塚「それは心強い!!」

手塚「ああ、ボクが昔、まだやなせ君が芽が出ない頃に、『千夜一夜物語』と言う作品のキャラクターデザインに声を掛けたのを、
未だに義理に思ってくれているらしくてね…、今回の件を快く承諾してくれたんだよ」

手塚「我々の能力は読者の想いが力の源になるからね。
数十年の間、子供達のヒーローであるアンパンマンは、我々にとっては正に切り札だよ」

藤本「はい……、数十年の間悪にトドメを刺してきたアンパンチ…、その威力にはどれ程の想いが籠っているのか、
想像も付きません……」

手塚「正直、技の威力としては最強に近いだろうね…。…まあ、ボクのアトムとかなら耐えられるだろうけど」


石森(この人は……)
赤塚(また……)

藤本(流石手塚先生、自信が違う……)


手塚「まぁ、やなせ君ならキミたちの心強い味方になると思うよ。向こうに付いたらよろしく言っておいてくれ」

藤本「了解しました!!」

石森「それじゃ行こうか……」

赤塚「ああ!!」


藤本「それじゃあ……ドラえもん!!」(サラサラっとスケッチブックにドラえもんを描き出す)



ドラえもん「どこでもドア―ッ!!」(cv:大山のぶ代)


【境水道大橋 島根側】



石森「おかしい…、この橋で待ち合わせの筈だが……」

赤塚「うん…人っ子一人居ないね……」

石森「今、上空から藤本氏がタケコプターで周りを見渡しに行っているが……、何だか嫌な予感がするな……」

赤塚「うん…」


藤本「おうい、橋の鉄塔の上から様子を見てきたぞぅ!!」

石森「ご苦労、藤本氏。どんな様子だった??」

藤本「うん、まず街の中には人っ子一人見当たらなかったね、観光名所だって言うのにさ」

赤塚「人払いの結界を張ってるんだろうねぇ……、妖怪にはお手の物ってヤツだよ。ゲゲゲの鬼太郎で何回も見た事有るし」

石森「敵さんもどうやら本気の様だね……。人目を気にせずに大暴れしてくる算段の様だ……」

赤塚「うへぇ……」

藤本「後、JR境港駅が魔改造されていて、天守閣に目玉が有る不気味な妖怪城が建設されていたよ……、多分アレが本拠地だね」

石森「JRの駅をかい??」

赤塚「やりたい放題だなぁ……」

藤本「後、魚市場の方の広場に薄く煙が上がってるのが見えたんだけど……」

石森「煙…??」

赤塚「気になる所だね……」

藤本「駅から少し離れるが、此処からなら比較的近い。無視して背後を突かれても不味いし、
此処は様子を見に行こうじゃないか??」


二人「うむ、賛成だ」


【魚市場 通称・カニさんばし】




藤本「何だこれは……、辺り一面焼野原で、まるで戦場じゃないか……ッ」

石森「むっ!見ろ!!数人倒れている人が居るぞっ!!……みんな気絶して死者は居ないようだが……うわっ!!」

藤本「どうしたんだ!?石森氏ッ!?」

石森「倒れている子達は全員、先に向かった筈の漫画家達だ!!ボクらの仲間なんだよっ!!」


二人「な、なんだって!!!」

石森「ボクは本部で何度も見た事が有るから間違いない……。今、この胸の中に倒れている女の子は水玉螢之丞さん」

石森「少し向うで折り重なる様に倒れているのは、しんがぎん君、中島徹君………、
そしてさらに向うでミニ四駆を片手に仰向けに倒れているのは徳田ザウルス君だ………」

赤塚(ミニ四駆でどうやって戦うつもりだったんだろう………)

藤本「そんな……それ程の精鋭が何でこんなに無惨にやられているんだ………」

石森「よほど恐ろしい漫画家に狙われたとしか……」

藤本「一体だれが………」

赤塚「ん??おい!見ろ!! あっちの方に倒れてる女の子、まだ意識が有るぞッ!!」

???「ううぅぅ……」

石森「あっ、貴女は!やなせたかし先生ッ!!」

藤本「貴女ほどの人が一体誰にッ??」

やなせ「アンパンチが……完全に入ったのに……」(ガクッ)

赤塚「ご臨終でごんす」

石森「やめろ、縁起でもない……、気絶してるだけだよ……」

藤本「それにしてもアンパンマンがやられるなんて、どんな漫画キャラが出てきたと言うんだ……」

石森「相当のヤツが出てきたとしか推測の立て様が……、あっ!!見てくれ!!やなせ先生の片手に手裏剣が握り込まれている!!」

藤本「手裏剣……忍者漫画を描いていた漫画家が相手か……」

赤塚「白土三平かっ!!」

藤本「おいおい、白土先生はまだご存命だよ……」(嘆息)

石森「忍者漫画は昔は大人気だったからなぁ……描いてない人は居ないとも言えるくらい流行してたし……」

藤本「絞るのは難しいだろうなぁ……、言ってみればボクもおたくらも描いてた訳だし……」

赤塚「ただ、やはり例を挙げるとしたら……、そして確実にボク達の敵に回っている漫画家だとしたら……」

藤本「うむ…、現状、仮面の忍者赤影、伊賀の影丸を描いた横山光輝しか考えられないだろう……」

石森「そんな……、横山先生が来てるって事は、こんな開けた場所に居たらマズいんじゃないか??」

藤本「ああ、鉄人だけでも大ピンチなのに、同時にブラックオックス等も呼び出されたらボク達に勝機は全く無い……」

藤本「この場は後方の手塚先生に連絡して救護班を手配するだけにして、早くロボの入って来れない住宅街に逃げ込もう!!」

藤本「あそこなら敵もボク達を見つけにくいだろうし、勝機も見えて来る!!」

石森「そうだね、ボクもその意見に賛成だ……。(地図を広げて)
どうだろう、この地図によると住宅街の近くに境台場公園という公園が有る」

石森「そこを抜けて住宅地に入り、おさかなロードを通ってアーケードに向けて進み、
水木しげるロードから妖怪城と化したJR境港駅を目指そうじゃないか??」

赤塚「ソレが一番早そうだね……、賛成だ」

藤本「了解だ。早速救護班を呼んでから、境台場公園へ向かおうっ……」


【境台場公園】



藤本「此処が境台場公園か………」

石森「一件何も無い公園だが……、みんな、気が付いているな……??」

赤塚「ああ……、尋常じゃない殺気が漂っている……」


藤本「誰だッ!!姿を現せッ!!」

SOUND ONLY03「ククク……、流石、トキワ荘を代表する先生方だ……、気づかれているとは思わなかったよ……」

石森「また女の子……、と言う事は「力」を持つ漫画家か……」(スケッチブックを構え)

03「おっとっと、早まってはいけない、ボクは藤子、石森、赤塚のキャラと戦える様な代表作が無いモンでね??」

03「だからと言ってはなんだけど、代わりに強力な漫画家を連れてきたんだよ……、
おたくたちにはその子の相手をして欲しいな…」

石森「それが魚市場でやなせ先生たちを倒した漫画家か……」

03「フフフ、ご名答だよ……」

藤本「手裏剣から見た所、横山先生だろう?? だが、市街地の此処なら巨大ロボはそう簡単に使いこなせないぞ……??」

03「フフン、手裏剣だからと言って誰が横山光輝だと言った…??他にも居るだろう……、
アニメにもなった強力な忍者漫画の作者が……」

赤塚「やはり白土三平先生かっ!!」

石森「だから存命中だって………」

藤本「おたくは、何が何でも白土先生を亡き者にしたいのかい………??」

03「ククク、残念ながら白土先生では無いねぇ……。存命中と言う所ではイイ線いってるけど……」


石森「何……??」


03「まあ、代わりと言ってはなんだけど、面白い娘を連れてきてるよ、
彼女ならおたく達のお眼鏡に叶うんじゃないかなァ……」(不気味にニヤニヤと笑い、横から一人の少女を連れ出す)

(横から出てきた少女は、藤本弘に瓜二つの褐色の肌色持つ少女だった)

藤本「え、ぼ、ボク!!??」

石森「藤本氏が二人??」

赤塚「褐色萌え!!!!」

03「さあ、行くんだ!!お前の能力をトキワ荘の面々に思い知らせてやれッ!!」

(謎の少女の号令と共に、褐色の少女はスケッチブックにペンを走らせ、飛び出して来たのは――)


「忍者、服部貫蔵、只今参上……ッ!」(印を結び、膝立ちになった黒いハットリくんが呼び出される)


藤本「黒い……」
石森「ハットリくん…ッ!?」

赤塚「って事は………」


ハットリ「伊賀忍法・奥義!!火遁八門の術ッ!!」(印を結び、術を唱えると、四方八方に火玉が飛び散る)

赤塚「うわぁあああああ!!むっちゃ殺意たけぇえええええ!!!?」

石森「あの術にやなせ先生たちはやられたんだなッ!!……しかし……」

藤本「うん……ハットリくんは安孫子のキャラの筈……、なぜあの少女が………」


03「ハッハッハ!!簡単な事だよ!!この少女が藤子不二雄A、安孫子素雄本人だからだよ!!」

藤本「な、なんだって!!」

03「キミが横山先生の鉄人から転げ回って逃げ回っていたあの場所、キミたちが立ち去った後、
我が組織が隈なく捜索した所、キミの毛髪が落ちているのを見つけてね……」

03「我が組織の某漫画家が描いたクローン培養器で君の完全なクローンを製作した……」

03「そして、そのクローンの中に捉えていた藤子不二雄Aの魂を入れた訳さ!!」

石森「な、なんて事を……」

03「その後、丹念に『説得』した結果、藤子不二雄A氏は我が組織の一員となった訳だよ……、理解したかね??」

赤塚「何が説得だ!!悪質な洗脳だろう!!」

03「フン!何とでも言うが良い!!だが藤子不二雄Aが君たちの敵に回ったのは事実!!
さあ!勝手の仲間相手にどう戦う??」

石森「バカなっ!如何に安孫子氏が強力な漫画家とはいえ、ボク達三人を同時に相手出来る筈がない!!」

03「それはどうかな……??安孫子!!お前の能力を見せてやれッ!!」

(言うなり、スケッチブックにペンを走らせた安孫子が、満賀道雄と才野茂を描き出す)

藤本「あれは……??」

石森「まんが道の……??」

(キョトンとしてる三人の前に呼び出された満賀と才野がスケッチブックにペンを走らせ、それぞれ怪物くんと海の王子が飛び出す)


石森「ゲーッ!!呼び出したキャラが更に漫画キャラを呼び出した―ッ!!??」

赤塚「なんてチートだよっ!!まんが道にそんな能力なかった筈だろ!!??」

石森「いや……、それでも藤子不二雄がモデルになったのは間違いない……。
藤子不二雄が現在得た力に影響されたのかも
しれない……、何しろシリーズで40年はやってきた作品だから……」

赤塚「トホホ……、安孫子氏が敵に回るとこんなにやっかいになるとは思わなかったよ……」


石森「藤本氏!!まんが道の二人はボクらが引き受ける!!早く安孫子氏の眼を覚ませてやってくれ!!」

赤塚「ボクはシリアスなキャラが少ないからねッ!!早めに片づけて助太刀を頼むッ!!」


藤本「わ、分かった……!!」



一旦休憩。 藤子先生の昭和の作品調べるのクッソしんどい。

なるべく早く続き書きたいです。

石森「出ろっ!!キカイダーッ!!」(スケッチブックに凄まじい速さでキカイダーを描き上げ、キカイダーを出す)

ジロー「チェンジ!1!2!3ーッ!!」

怪物くん「にゃろう!1,2,3を数えるのは俺の念力の専売特許だぞぅ!!パクりやがって!!畳んでのしてやるッ!!」
(腕を伸ばしてキカイダーに殴りかかる)

キカイダー(十字受けで吹っ飛ばされそうになりながら、パンチを受けて)「な、何てパワーだッ!!普通じゃないのかっ!?」

怪物くん「そりゃそりゃそりゃ!!連続で行くぞぅ!!ゴムゴムのガトリングッ!!」(伸び縮みする腕で連続で殴りかかる)

石森「おいおいっ!! ソレは怪物くんの技じゃないだろっ!!??」

怪物くん「うるさーい!!似てるから別にいいんだよっ!!」

石森「んな、無茶苦茶な………」

怪物くん「トドメだっ!!俺の右手よ!ハンマーになれっ!!」(掛け声と共に右手が巨大なハンマーに変化して、
それを大きく振りかぶった)

キカイダー「今だッ!!隙有りッ!!」(その隙を見逃さず、機械の目を光り輝かせて、高速移動で怪物くんの懐に入り込む)

怪物くん「なにっ!?」

キカイダー「電磁エン………ッ」(必殺技を叩き込もうとした瞬間、キカイダーの動きが止まる)

怪物くん「???何だ?? 良く分かんないけど……隙ありっ!!」(動きが止まったキカイダーを、ハンマーで思い切り殴り飛ばす)


キカイダー「うわぁああああっ!!!」(数メートル吹き飛び、地面に倒れ伏す)

石森「どうしたんだ?キカイダーッ!?チャンスだったじゃないかっ!!」

キカイダー「駄目だ……、見た目が子供の相手に……必殺技である電磁エンドは……打てない……ッ」

石森「くっ……、良心回路(ジェミニ)か………」(ギリッと歯ぎしり)

怪物くん「良く分からないけどチャンス?? なら、片付けちゃうぞーっ」
(ニタニタ笑いながら、ハンマーを振り回しつつ歩いてくる)

石森「クッ……、不安は有るが……、やむを得ないかっ……!!」
(素早くスケッチブックを捲り、高速のペン捌きで新たにハカイダーを描き出した)


ハカイダー「フン、いいザマだな、キカイダー……」



キカイダー「…ハカイダー……ッ!!」

ハカイダー「貴様を倒すのはこの俺だ!!断じてそこのフザケたガキなどでは無い…‥。
フン、今回だけは力を貸してやろう…、ビームショットガンッ!!」

怪物くん「あっ!おまえーっ!!飛び道具なんて卑怯だぞっ!!」(飛んでくるビームを交わしながら)

ハカイダー「ワハハ!!卑怯汚いは弱者の戯言よ!!俺には良心回路(ジェミニ)等付いてはいないぞ!!
さあ、どうするどうするッ!!」

満賀「……………ッ!!」(一方的に撃ちまくられる怪物くんを見て、スケッチブックに狼男、ドラキュラ、
フランケンを描いて出してくる)

ドラキュラ「私達の出番ザマスよーっ!!」
狼男「行くでガンスーッ!!」
フランケン「フンガーッ!!!!」

狼男「ぼっちゃん!大丈夫でガンスかっ!?」

怪物くん「お前ら良く来たっ!!あの脳みそロボットが銃で撃ってくるのを邪魔してくれっ!!」

ドラキュラ「了解ザマス!!」
フランケン「フンガーッ!!」

キカイダー「そうはいかないっ!!お前らならば普段戦ってるロボットと何も変わらない!!
遠慮なく戦わせて貰おうッ!!」(構えを取って、モンスター三人組に立ちはだかる)


ハカイダー「……フンッ、ようやく使えそうになったか……、それでこそ、だ……」

キカイダー「ハカイダー!!此処は一時共闘だッ!!」(ハカイダーの背後に背中合わせに立ち)

ハカイダー「……フン、あくまで一時的だ、馴れ合う気は無い……」
(そう言って、キカイダーに背を合わせるように立ち、怪物くんに向かい合う)





赤塚「よーし!ボクも負けてられないぞーッ!!」(そんな激戦を横目で見ながら、海の王子に向かい合い、
スケッチブックにペンを走らせる)

イヤミ「シェーッ!!イヤミザンスーッ!!」(和服のイヤミがシェーのポーズで飛び出す)

赤塚「よし!イヤミ!!行けっ!!」(ビシッと海の王子に向けて指差す)

イヤミ「……いやいや、ちょっと待つザンスよ」

赤塚「どしたの??」

イヤミ「どしたの?? じゃないザンスよ!何でギャグキャラのミーをこんなガチバトルの場面で出すザンスかッ!!」

赤塚「だって、ボク有名どころギャグキャラばっかりだし……。 
あっでも、一応考えて『イヤミは一人風の中』の時の衣装で描いたよ!!
御前試合を勝ち抜ける腕前って設定だから、普通よりは戦えるはずッ!!」

イヤミ「だからってポン刀一本で光線銃構えてるヤル気マンマンの相手とどう戦えっていうザンスかっ!!
今世でも、もう脳みそにアルコールが回ったザンスかっ!?」

赤塚「『まだ』飲んでないよう……」

イヤミ「あんだけ体壊しておいてまだ飲む気ザンスか…。筋金入のアル中ザンスね……」(嘆息)


海の王子「…………」(漫才を繰り広げる二人に、無言のシリアスな顔で光線銃を発射)ビーッ!!


イヤミ「し、シェーッ!!う、撃ってきたザンス~ッッツ!!」(シェーのポーズで光線を避ける)

赤塚「イヤミスゲェ!!シェーで光の速さのビーム避けたッ!!流石ギャグキャラッ!!」

イヤミ「あーもーっ!!こうなりゃ自棄ザンスッ!!時代を取った漫画キャラの意地を見せてやるザンスッ!!」
(日本刀をスラリと抜いて、海の王子に向かい合う)





藤本(周りのバトルの中、同じ顔同士で向かい合い)「我孫子………」

我孫子「……………………」

藤本「目を覚ましてくれ!我孫子!!キミはそんな悪事に手を貸す人間では無いはずだ!!」


我孫子「……………何時もそうだった………」


藤本「えっ……??」

我孫子「ボクがどんなヒットを飛ばそうと、『藤子不二雄』の代表作といえばドラえもん……。
キミの一本の超ヒットで全てが覆された………」

我孫子「キミにボクの気持ちが分かるかい……?? 子供たちに求められるサイン……。
『ドラえもんを描いてくれ…』自分のキャラじゃない漫画のキャラを、サイン色紙に描かされる屈辱が………」

藤本「そ、それは………」

我孫子「キミが死んでからもずうっとそうだった……。ボク達の時代が去った今でも、劇場アニメが作られているのは
キミのドラえもんだけ……。そう、ボクはずうっと、ずうっと君の引き立て役にされてきたんだ……」

安孫子「キミの影法師にされたこの積年の怨み……」


我孫子「コ・ノ・ウ・ラ・ミ・ハ・ラ・サ・デ・オ・ク・ベ・キ・カ……!!」
(眉間に黒線を寄せた不気味な表情で睨みつける)


藤本「安孫子……。き、キミはそんな風に考えていたのかい……?? だが聞いてくれ!ボクは!!」

我孫子「五月蝿い!!問答無用だ!!丁度良く生き返ったお前に積年の恨みを晴らしてやるッ!!
行けッ!!ハットリ!!」

ハットリ「……承知でござる……」

藤本「くっ……パーマンッ!!」(ハットリ君が背の刀に手を掛けて近づいてくるのを見て、
スケッチブックからパーマンを出す)

パーマン「パワーッチ!!」


ハットリ「パーマン氏……」

パーマン「ハットリ君……」


ハットリ「何度も共闘したお主を刃に掛けることは、気が進まぬが、コレも忍びの宿命……、御免!!」
(そう言いながら、手裏剣をパーマンに放つ)

パーマン「うう……、やるしかないのかっ!!」

(二人が空中戦を始めたのを見て、同時にまた新たにスケッチブックにペンを走らせ)


我孫子「出ろ……っ、猿ッ!!」

藤本「くっ、早いッ…!!」


サル「ワイはサルや!!プロゴルファー猿や!!」(我孫子のスケッチブックから飛び出た、
眉間に黒線の入ったサルがドライバーでゴルフボールを空中のパーマンに目掛けて打ち出す)


藤本「パーマンッ!!ファーッ!!(危ない)」


パーマン「えっ!?ウワーッ!!」(パーマンマントにゴルフボールが命中し、墜落)

サル「どうや!!飛打!マント包みッ!!」(ドライバーで墜落したパーマンを差す)


パーマン「ううううううっ……」

ハットリ「隙有りでござるッ!!」(倒れてるパーマンに飛びかかり、背中に忍者刀を突き刺した)

パーマン「う、うわあっ!!!」

藤本「パーマン!!」(消滅していくパーマンを見て、慌ててスケッチブックを取り出すが、)

我孫子「遅いッ!!出ろ!!魔太郎!!」
(一瞬早く書き終えた安孫子のスケッチブックから、将棋棋士に似た少年が飛び出す)


魔太郎「くらえっ!!うらみ念法!!積年返しッ!!!!!」


藤本「こ、コレは……??ぼ、ボクの体が昔の我孫子に!?」(魔太郎の念力が藤本に幻覚を見せ始める)


ファンの子供『ドラえもんのサイン描いて!!』

ファンの子供『ハットリ君とか怪物くんより、ドラえもんの方がおもしれーよなーッ!!』

インタビューの記者『藤子不二雄先生の代表作といえば、ドラえもんな訳ですが……』

アシスタント『先生……、またインタビューの話が来ています……。はい……、F先生の話で……』


藤本「う、うう……、コレは……」


魔太郎「どうだ!コレがお前のファン達がお前の親友にやった心無い行為の数々だ!
お前はその中で罪悪感に塗れ一生を過ごすのだ!!フハハハッ!!!」

藤本「うう…、我孫子……ボクが悪かった……、我孫子……」(地面に手を突き、涙を流しながら詫び続ける)

我孫子「フン、今更詫びられた所で俺の屈辱は晴れやしないんだ!!
お前との実績に差が付き、解散を提案した時の俺の惨めな気持ちがお前に分かるはずが無いからなッ!!」


藤本「………………!?」

安孫子「…………何だ、その顔は? 文句でも有るのか…??」

藤本「い、いや………」

藤本「……ほ、本当に済まなかった……。なら…、せめてボクに責めを与えてくれ!!
君の心の痛みに気づけなかったボクに罰を!!」

藤本「もう二度と君を傷つける作品を描かない様に、この、この右腕を切り落としてくれ!!」(右腕を我孫子に突き出す)


我孫子「な、なんだと………」


03「フ、フハハハッ!!面白いじゃないか!!藤子不二雄Aが不二子F不二雄の腕を切り落とすのか!?
そいつぁ見ものだ!!我孫子!!構うことは無い!やってしまえ!!」


我孫子「…………………」


03「やれっ!!やるんだッ!!安孫子ッッ!!!」


安孫子「………仰せのままに……………」
(無表情で脇に控えるハットリくんから刀を受け取り、頭上に振りかぶりながら藤本に近づいていく)

藤本「…………………」

(我孫子が近寄ってきた瞬間)藤本「…今だッ!!行けっ!!魔美ッ!!」
(地面に落ちていたスケッチブックを手に、エスパー魔美を呼び出す)

魔美「分かったわッ!!センチメンタルテレパシー!!」(飛び出た瞬間、サイキック能力を発動)


我孫子「グ、グワーッ!?」

03「な、なんだとっ!?」


藤本「へっ、ボクと我孫子は描くのがほとんど同じくらいだ!!そんな我孫子が3体もキャラを出してるのに、
ボクだけ1体とかおかしいと思わなかったのかいッ!? 前もって魔美は書き上げていたのさ!!」

魔太郎「そ、そんな……、うらみ念法に囚われている間は罪の意識に捕らわれ、指の一本も敵対行動は取れないはずなのに……ッ??」


藤本「……本当に我孫子が僕の事を恨んでるなら、ね…」

03「な、なんだと……??」

藤本「解散を最初に提案したのはボクなのさ……、最初の癌が見つかった後にね……」

藤本「僕たち二人なら友情でどうとでもなる……。
でもボクが死んだ後、残された家族が遺産等で揉めないか不安になったんだ…」

藤本「だから僕の方から解散を提案し、我孫子も快く納得してくれた……」


藤本「そんな我孫子があんな事を言うはずがないんだ!!」

藤本「だから僕は確信した!!この我孫子の発言は操られた者の繰り言で有り、真実ではないと!!」

藤本「本気で言われているならともかく、僕たちの友情は虚言なんかじゃ揺るいだりはしないっ!!」


03「クッ………」


藤本「さあ我孫子!!思い出すんだ!僕たちの友情を!!共に歩んだまんが道をッ!!」



我孫子「こ、ココは……??子供の頃の高岡……?? 俺の体が小さく……???」
(我孫子も魔美のテレパシーによって、幻覚を見始める)



藤本『お前、漫画を描くのが上手いのう!』

藤本『どうだろう、安孫子!ぼくたちこれから合作でいかないか!?』

藤本『我孫子!俺たちも漫画家になろう!』

藤本『おい!とうとうやってしまったな!!でも大丈夫!!二人で力を合わせて頑張れば、きっと上手くいくよ!!』



安孫子「ううううううううううッ!!!!」


☆☆☆   ☆☆☆   ☆☆☆   ☆☆☆   ☆☆☆   ☆☆☆


安孫子「そういえば、ぼくらの漫画は、主人公二人っていうのが多いな。」

藤本 「『ドラえもんとのび太』『オバQと正ちゃん』......」

安孫子「やっぱり、何でも打ち明けられて、信頼し合えるっていう友だち関係は、すごく好きだなぁ。」

藤本 「ぼくたち同士、なが年の友だちだし、そういったことが自然に作品に反映されるのかもしれないね。」

安孫子「ジャイアンみたいないじめっ子だって友だちなんだというのっていいなあ、やっぱり。」

藤本 「これからも二人で一人、仲良く描き続けていきたいね。」

安孫子「楽しい漫画を力いっぱいいっしょうけんめい描こう!」

(『コロコロデラックス1 ドラえもん 藤子不二雄の世界』小学館/1978年 抜粋)


☆☆☆   ☆☆☆   ☆☆☆   ☆☆☆   ☆☆☆   ☆☆☆



安孫子「うわぁあああああああああああああああッ!!!」(膝から崩れ落ち、地面に手を突く)


安孫子「こ、此処は……、ボクは一体……」


03「な、なんだと……ッ!! 洗脳が解けたと言うのかッ!?!?」


安孫子「…そ、そうだ……ボクは安孫子素雄……。藤子不二雄A……、そして……」


安孫子「相棒の藤本弘!!キミと二人合わせて!藤子不二雄だッ!!」

藤本「!!!!!!」


03「バ、バカなっ!!有り得ないッ!!!!」(愕然とした表情で後退る)


我孫子「藤本!!」
           (駆け寄り、二人両手でガッチリと握手)
藤本「我孫子!!」    


03「く、クソッ!!まさかこんな事になるなんてっ!!」(背を向けて逃げようと走り出す)


我孫子「!! そうは行くかッ!!ハットリくん!!」

ハットリ「承知!!伊賀忍法!蛇分銅ッ!!」(ハットリくんの忍者装束から飛び出した鎖分銅が、
蛇のように逃げた女子高生の足首に絡みつき、転倒させる)


03「グエーッ!!!」



我孫子「さあ!もう逃げられないぞ!!」

藤本「一体君はなんて漫画家だったんだ!?正体を現せッ!!」

03「……………………」

安孫子「ボク等に相当な恨みが有ったみたいだけど……、一体君は……?」

03「……………………」

藤本「黙ってるだけじゃ分からないぞッ!!」


03「………ヘッ、そこまで言うなら聞かせてやるよ!!」



03「ボクの名前は………、森安なおやだよッ!!」


我孫子「ええっ!!森安氏なのかいっ!?」

藤本「も、森安氏がなんで……」

森安「………何でだと……?? わからないのかい??
トキワ荘のメンツがどんどん出世する中、ボク一人が置いて行かれた…」

森安「NHKで特集された時も、ボク一人が凋落してる様子が放送された……その屈辱がおたく等にはわかるかっ!?」

森安「ギャラもたっぷり入るかと思ってたのに、報酬はテーブルクロス一枚だったし……」

森安「ボクはあの放送が原因で田河水泡先生から破門されたんだ!!
テーブルクロス一枚で破門された奴の気持ちがおたく等に分かるかってんだ!!ええっ!?」


藤本「それについては同情するけど……」

我孫子「『気が乗れば描き、乗らなければ描かない』って言うおたくのスタイルが悪かったんじゃないのかい…??
ボク等が必死に原稿やってた時も遊び歩いてたし………」

藤本「家賃も払わないし、テラさんとかからの借金踏み倒すし…」

我孫子「風ちゃん(鈴木伸一)の本とか背広を勝手に売っぱらっちゃうし」

藤本「締切守らないし、なのに原稿料前借りするし」

我孫子「で、やっぱり締切守らなくて逃げるし」


二人「どう考えても自業自得としか……‥…」


森安「うっ!!五月蝿いッ!!時代だ!時代が悪かったんだッ!!」

森安「生まれ変わった今こそ、「力」を使って組織の中で成り上がってみせる!!
そして権力を掴んで、前世で俺をバカにした奴らを全員見返してやるんだっ!!」

森安「ちなみに俺は洗脳なんかされてないぞ!!全部自分の考えだっ!!ざまぁみろっ!!ハハハハッ!!」キャバキャバ


藤本「森安氏………」

我孫子「…………おたくは前世の記憶を持つべきじゃなかったんだ……。
あんなに気持ちの良かったキミが、こんなに歪んでしまって……」(悲しそうな瞳でスケッチブックを手にする)

森安「おっ、なんだ??俺を殺るのか??上等だ!やってみろよ!!甘ちゃんのお前らに出来るならなっ!!」
(馬鹿にした顔で睨み返す)


我孫子「殺すことなんて出来ないけど……、せめておたくが、昔のように明るく笑えるように……」
(サラサラとペンを走らせ、スケッチブックから出てきたのは、黒いスーツのせぇるすまん)


森安「笑ウせぇるすまん………??」


喪黒福造「ホーッホッホッ!!嫉妬に駆られ道を踏み外した貴女には、二度目の人生を生きる資格はありませェんねェ…。
せめて全てを忘れて、清く正しく二度目の人生を送りなさァい!!」


森安「な、何をするっ!!や、やめろッ!!やめてくれっ!!!!!!」(ブンブンと首を振る)


喪黒福造『ドーンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』(例のエフェクト)


森安「うわぁああああああああああああああああああッ!!!」




女子高生「……………………」


女子高生「……アレ??公園??何で私こんな所で寝てるんだろ………」
(寝転がってた公園のベンチから、むくりと起きる)

女子高生「一体ここどこだろ……(制服からスマホ取り出し、位置情報確認)
はっ??境港!?ナニコレ、超ありえないッ!!」

女子高生「うわー、パパもママも心配してるよぅ……早くおウチに帰らなきゃ……。交通費足りるかなぁ……」
(心配そうな顔で財布を覗きながら、公園から走り出て行く)



二人「……………………」(その背中をそっと見守っていた)


藤本「……森安氏は前世の記憶を全て失ったのかい……??」

我孫子「ああ……、その方が彼女は幸せに生きていけるだろうからね……」

藤本「ああ……、そうだね……。 でも、少し…、いや、かなり……寂しいね………」

我孫子「そうだね……。彼もまた友達であり、仲間だったし……、何より才能あふれる漫画家だったからね……」

藤本「鳥城物語とか凄かったんだけどね……、どうしてこんな事になったんだろうか……」



二人「…………」



石森「おうい!!二人共~ッ!!」
赤塚「良かった!我孫子氏!!元に戻ったんだねッ!!」


安孫子「石森氏!赤塚氏!!」

藤本「良かった!!二人共!無事だったんだね!!」

我孫子「迷惑かけてすまないッ!!もう、大丈夫だよッ!!」


石森「いやぁ、怪物くんたちは手ごわかったんだけどね……、何故か能力もあまり使わないから、何とか退けられたよ……
アレは何だったんだろうね?? 念力集中も使わなかったし……」

我孫子「ああ……。実は『愛……知りそめし頃に……』では描いてることにしたけど、トキワ荘の頃には怪物くんは
書いてない作品だからね……、その辺の事情で100パーセントの力は出なかったのかも知れないね……」

石森「なるほど……」

赤塚「僕の方は、海の王子の光線銃のビームをイヤミが出っ歯で跳ね返して何とか勝利したよ!!」

我孫子「さ、流石ギャグキャラ……」

石森「何でもアリだなぁ……」


藤本「ボクのキャラがそんな感じでやられて、なんだか少し複雑だなぁ……」






我孫子「よし、とにかくこれで先に進めるねっ!!」

藤本「おいおい、元の体に戻らなくていいのかい??」

赤塚「そうだよ…、体の先から腐っていってるそうだよ??早く戻らないと……」

我孫子「手塚先生が見てくれてるんだろ?? なら全く問題はないよ!!(信じ込んでる瞳)
それに元に戻ったら『力』が無くなって戦力が落ちるしね……」

藤本「そうだね!手塚先生が見てくれているんだった!!それなら全く問題ない!!」(疑いの全くない瞳)



石森・赤塚(……信者の眼付きだ………)



石森「安孫子氏がそれで良いならいいけど……。そ、それじゃあ行くとしようか!?」

赤塚「うん……、ここから先も横山先生や水木先生……、未だ見ぬ敵の漫画家もいるかもしれない……」

藤本「でも、ボクら漫画家達の名誉を守るため……、そして何より未来を穢さないために、やりぬこう!!」

我孫子「そうだ!みんなで力を合わせて進もう!!」



四人「目指せ!!JR境港駅!妖怪城!!!!」




なろう!なろう!あすなろう!!明日は檜になろう!!


トキワ荘のメンバーの勇気が、勝利を呼ぶと信じて!!(四人でジャンプ)




【続】


【???】



???「そう言う事だったのか………」

???「『組織』の事について調べてみたら、とんでもない事が判明してしまったな………」

???「こうなった以上、ココには居られないが、さて………」

???「そう言えば、そろそろアイツ等が乗り込んでくる頃か……」


???「さて……」



今回は以上です。

まんが道大解剖というムック本を資料にする為に途中開いてしまいましたが申し訳ありません。

にしても、トキワ荘の部屋割りは資料ごとに描いてる事が違うんですがどうすれば…。

後、藤子不二雄が解散する時にどちらが持ち掛けたか、は諸説あります。

その辺をギミックにしてみましたが、ネットにも両方あるので本当の事は藤子不二雄お二人しかしらないのでしょうね。

……A先生が両方言ってるけど……。

後、森安なおや先生には悪役になって貰っちゃいましたけど、鳥城物語とか超オススメです。天才です。高いけど。


残り一、二話なので完走出来るように次は早めに書きます。

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