谷みなみ「イベリコ豚カツサンド三大珍味乗せ?」 (23)

ふゆみ「そう!! 毎月27日にしか購買で販売してないの!!」

ゆう「詰め込み過ぎて価値観が分からなくなるパンだな……」

みなみ「もしかして……それが……」

のあ「幻の……パン……?」

ふゆみ「そう!!」

みなみ「あれ……ふゆみちゃん、今日ってもしかして……」

ふゆみ「そう!! 27日よ!!」

みなみ「よーし! そうと決まれば早速購買にレッツゴー!!」

のあ「……パーティ一行は拠点を出発した」

パンでpeace×黒子のバスケ

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購買

ワーワーぎゃーぎゃー……

みなみ「う、うわぁ~凄い人だかり。 いつもはそんなにいないのに」

ふゆみ「それだけみんな、幻のパンが欲しいってことね」

ゆう「それよりどうするんだよこの列……順番に待ってたら絶対に買えないぞ」

みなみ「うーん……やっぱりこの人だかりを超えるしかないよね」

ふゆみ「でも……よく見たらラグビー部や柔道部の人達までいるわ」

ゆう「あの人達より前に行くのはかなり難しいかも……」

みなみ「うう……」


\This is Japanese lunch time rush!!/

みなみ「!!」

みなみ「え!? 外国人!? うちの学校に外国人いたっけ!!?」

ゆう「いや、いないけど……」

のあ「……」ビシッ

ふゆみ「のあちゃん……?」

ゆう「……のあの指してる方向って……」

ふゆみ「……!! そうか、あの人が言ったのね!!」









火神「くっ……これ以上先に進めねえ」

降旗「なぁ……どうするよ?」

福田「どうするって言われてもなぁ……」

河原「でもなんとかしてあの幻のパン買わないと……トレーニングの量がやばい事になるぞ」

火神「しょうがねぇ……だったらあの手でいくか」

福田「火神……何か作戦があるのか?」

ガシッ

福田「へ?」

火神「すまねぇ福田!!」ブン!!

福田「うわあああああああ!!!」

みなみ「凄い!! 片手で人を投げたよ!!」

ふゆみ「確か……一年の火神くんだっけ?」

ゆう「うん、帰国子女の」

みなみ「そっかー、だから英語の発音が良かったんだねー」









火神「おし!! このまま波に乗るぜ!」

福田「」

降旗「もしかしてあれが……アメリカ仕込みのサーフィン!!?」

河原「福田がサーフボード代わりか……これならいけるかもしれない!!」













みなみ「成る程!! 人をサーフボード代わりにするんだね!!」

ふゆみ「私達もやってみましょう!!」

ゆう「やるな」

ゆう「そもそもやるとして誰がやるんだよ……」

みなみ「私がサーフボードになる!! 面白そう!!」

ふゆみ「そっちなの!?」

ゆう「……あ」

みなみ「どうしたのゆうちゃん?」

ゆう「戻されてる」

みなみ「え?」










火神・福田「うおおおおおおおお!!!?」

降旗「あ!! 振り戻されてる!!」

バターン!!

火神「くっ……やっぱ駄目だ」

河原「どうすりゃいいんだよ……」

降旗「……あれ」

火神「どうした降旗」

降旗「黒子は?」

河原「……あ!! そういえばいない!!」












ふゆみ「あれ!?」

みなみ「どうしたのふゆみちゃん?」

ふゆみ「のあちゃんは!? のあちゃんはどこ!!?」

ゆう「!! いない……」

おい!! 押すな!!

あのパンは俺のものだ!!

私の物よ!!

のあ「……」

のあ(人に押されてパンの前まで来た……)

のあ(あとは幻のパンを買うだけ……)

ガシッ

黒子「……」

のあ「!」

黒子「……あ」

のあ「……」

黒子「すいません、買おうとしてました?」

のあ「……」コクリ

黒子「……どうぞ」

のあ「!!」

黒子「……ぷはっ」

福田「あ! 黒子が出てきた!!」

火神「お前……いつの間にあん中にいたんだ!?」

黒子「さっきです」

河原「パ、パンは!? パンは買えたのか!!?」

黒子「……売り切れちゃいました」

河原「なにぃっ!?」

降旗「じゃあ俺達……練習メニュー……増えちゃうのか?」

火神「なんとかなんねぇのか!? 今から作ってもらうとかよ!!」

黒子「無理ですよ、腹をくくってください」

のあ「……ぷはっ」ヒョコ

ふゆみ「のあちゃん!!」

みなみ「のあちゃんいつの間に!!?」

ゆう「!! それ……幻のパン?」

のあ「……」コクリ

みなみ「すごーーい!! 買えたんだのあちゃん!!」

ふゆみ「ありがとうのあちゃーん!!」ギュウウ

のあ「く、苦しい……HPが……」

のあ「……四人で分けよう」パリッ

ゆう「! いいののあ?」

ふゆみ「うわあー!! ありがとうのあちゃん!!」スリスリ

のあ「う……」

ゆう「けど……よく買えたな」

のあ「……影に支えられた」

みなみ「影?」










みなみ「つまり一年の黒子くんに幻のパンを譲ってもらったってこと?」

のあ「……」コクリ

みなみ「そっか……黒子くんが……」

みなみ「……そうだ!!」

ゆう「?」

リコ「ほらそこ!! ダレるな!!」

降旗「は、はいい!!」

火神「予想以上にキツイなこれ……」

黒子「……」グッタリ

火神「ちょ……おい黒子!!」

福田「カントク!! 黒子が倒れました!!」

リコ「も~……体力ないわね~」

河原「ダメだ……身体が動けねぇ」

降旗「けど……カントクがまたチャンスくれるのは予想外だったな」

福田「そうだな……次の27日に幻のパンを買えたらいつもの練習量に戻せるなんてな」

火神「おし!! 次は絶対手に入れるぞ!!」

翌月27日

福田「な、なぁ……本当によかったのか?」

火神「こうするしかねぇだろ!!」

河原「まさか四限を途中で抜けるなんて……」

黒子「火神くんだけ怒られてくださいね」

火神「なんで俺だけなんだよ!!」

火神「……あっ!!」








ワーワーぎゃーぎゃー……

火神「マジかよ……俺達以外にもこんなにサボってるやつがいやがるのか」

降旗「購買が開く前からこんなに人がいるなんて……」

火神「だったら開く前に前にいればいいだけだ!!」ダッ

福田「火神!!」

ガン!!

火神「うおっ!?」

河原「ダメだ……歯が立たない」

降旗「諦めちゃダメだ!! 俺達も行くぞ!!」

福田「お、おう!!」

ガンッ!!

福田「あんっ!!」

ガンッ!!

降旗「うっ!!」

ガンッ!!

河原「ごっ!!」

火神「はぁ……はぁ……」

火神「負けて……たまるかああああああ!!」

ガンッ!!

火神「ぐあああああああ!!!」

一年「火神いいいいいいい!!!」

幻のパン売れ切れだよー

河原「なんだって!?」

福田「そうだ黒子は!? 黒子ならどさくさに紛れて……」

黒子「すいません、ダメでした」

福田「なにぃっ!?」

火神「マジかよ……」

降旗「そんな……じゃああの練習メニューは……」

ツンツン

黒子「……?」

のあ「……」

黒子「!」

降旗「あれ……君は確か俺と同じクラスの佐倉さん……」

のあ「……歴戦の勇者達に捧げる」

福田「!! それ……幻のパン!!?」

火神「お前……俺達にくれるのか!?」

のあ「……」コクリ

黒子「ありがとうございます」

のあ「借りは返した……」

河原「か、借り?」

みなみ「うん!! 黒子くんがのあちゃんにパンを譲ってくれたって聞いて!」

ふゆみ「だから今度は私達が……って思って!」

ゆう「そういうこと」

降旗「谷さん……それに逢沢さんに深川さんも」

黒子「僕はあの時はただ単に佐倉さんの方が先に手に触れたと思って……」

みなみ「でもくれたのは確かなんだし!!」

ふゆみ「それでね……もう一つプレゼントがあるの」

黒子「なんですか?」

みなみ「はいこれ!!」

火神「うおっ!? なんだこのカラフルなパンは!?」

ふゆみ「名付けてキセキパン!!」

降旗「キ、キセキパン?」

黒子「赤いパン、青いパン、黄色いパン、緑に紫……成る程、そういうことですか」

みなみ「黒子くんが帝光中学出身って聞いて作ってみたんだ!!」

ゆう「赤はいちごで緑はメロン、黄色は……」

火神「成る程……これからキセキの世代を倒す俺達にとってはうってつけだ」

バリッ!!

火神「一人一人……ぶったおしてやろうぜ!!」

黒子「火神くん、一口で食べないでください」

河原「いいなぁ黒子……女子と話せて」

福田「俺達もパン譲ってたらな~」

河原「いや、それ以前にそのパンを手に入れるまでが……」










みなみ「パン友にならない!?」

黒子「別にいいです」

別の日・ふるふわベーカリー

みなみ「あ~あ……パン友増えると思ったのにな~」

ふゆみ「まあまあ……それよりも新しいパン作りましょう!」

カランコロン……

??「ここか、黒子の友達のパン屋は」

ゆう「誰か来た」

のあ「何奴……」









緑間「俺の名前は緑間真太郎……」

緑間「今日のラッキーアイテムは……手作りのパンなのだよ」

~終わり~

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