新一「帝丹高校の七不思議!?」 (32)

 始めに言っておきます
 これは2009年の4月頃の話です
 黒の組織壊滅後の話で、コナンと灰原は元の姿に戻ってます
 色々と原作と矛盾する面がありますが、ご了承ください  

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1501321084


 今から20年前、創立際を3ヶ月後に控えた帝丹高校で、一人の女子生徒が下校途中に行方不明となった
 その生徒の名は「黒川小鳥(くろかわことり)」当時17歳
 この少女の失踪こそ、我が帝丹高校で起こった謎に包まれた怪事件の序曲だったのだ



 2009年4月
 帝丹高校 放課後 旧校舎
女子生徒A「こんな時間まで居残りさせるなんて、信じられない!」
女子生徒B「早く帰ろう!」
女子生徒C「! ねえ、何か聞こえない?」
女子生徒A「ちょっと、怖いこと言わないでよ!」
 しかし、どこからともなく聞こえてくる女のすすり泣き声・・・・・
女子生徒B「誰かいるの?」
 3人が声のする方に足を運ぶと、そこは生物室
女子生徒A「誰かいるの?」
 ドアを開けて中を見てみるが、室内には誰もいない
 骸骨や人体模型、標本などが並んでいるだけだ
女子生徒B「ねえ、早く帰ろう!」
 3人が生物室から出ようとすると、数多くある標本の中にある、一際大きな標本が目に入った
 それはなんと、女の生首
 次の瞬間、標本の生首が目を開いた
「「「きゃああああ!!!」」」

 慌てて生物室から出た3人の前に、黒いマント日本身を包んだ怪人が
「「「きゃああああ!!!」」」

 3人の悲鳴が旧校舎内に響き渡った 
  

 (コナンのあのBGM)

 俺の名前は工藤バーーーローー、平成のホームズと言われた高校生探偵探偵だ
 ようやく黒の組織を壊滅させ、元の姿に戻った俺は、またいつものように平常な毎日を送ることができた
 だがそれもつかの間
 今、我が帝丹高校で、謎の怪事件が起きようとしている


 帝丹高校新校舎 2年B組の教室
 他のクラスの生徒達もやってきて、教室中騒ぎになっていた
女子生徒A「本当に見たんだってば!」
女子生徒B「私もよ!」
女子生徒C「私もよ! 1人ならまだしも、3人の人間が目撃したのよ!?」
世良「う~ん、信じがたい話だけど、目撃者が3人もいるとな・・・・」
園子「確か、『生物室の生首』って、この学校の七不思議にあったわね」
男子生徒A「お前、そんな噂信じてるのか?」
世良「園子くん、どんなはなしか聞かせてくれるかい?」
園子「じゃあ、聞きたい人は集まって!」
 バーーーローーと蘭以外の生徒が全員、園子の回りに集まった
園子「あれ? 蘭、あんたはいいの?」
蘭「園子ったら、私がそういう話ダメなの知ってるでしょ?」
バーーーローー「俺も興味ねーからパス!」

園子「じゃあ、話すわよ?
   今すぐ50年前、ちょうどこの学校が出来た頃、1人の女子生徒が実験中にガス漏れで中毒死したの
   その女子生徒を好きだった男子生徒が彼女を忘れられなくて、こっそり生首を盗んで、生物室の標本に入れたの
   それ以来、夜になると、女のすすり泣く声が聞こえると共に、その女子生徒の目が開くって噂」
    

蘭「きゃああああ!」
 蘭は思わず、バーーーローーに抱きついた
 園子は蘭に聞こえるように、わざと大きな声で話したのだ
  
バーーーローー「蘭、落ち着け! ただの噂だ!
   園子、オメーもわざとデカい声で話すなよ!」
 バーーーローーは蘭を宥めながら、園子に注意する
園子「あ、ごめ~ん! 聞こえちゃった?」
バーーーローー「ったく・・・・・ まあ、今回は大目に見てやるよ」
 蘭に抱きつかれて、満更でもないようだ
バーーーローー「蘭、オメーもいつまで抱きついてんだよ!
   まあ、俺は別にこのままでもいいけど・・・・」
蘭「あ、ゴメン」
  蘭は慌ててバーーーローーから離れる
園子「こんな噂信じるなんて、蘭もまだまだ子供ね」
蘭「でも、20年くらい前に、お父さんの同級生が1人行方不明になったって・・・・」
世良「! 蘭くん、それ、どういうことなんだい?」
蘭「うちのお父さん、この学校の卒業生なんだけど、20年前に同級生が1人行方不明になったって聞いたことあるの」
バーーーローー「ああ、その話なら俺も母さんから聞いたことあるぜ」

女子生徒A「私帰る、この学校辞める!」
園子「ちょ、ただの噂よ!」
女子生徒B「でも、20年前に生徒が1人行方不明になったのは事実なんでしょ!?」
園子「それはそうだけど・・・・」
女子生徒C「それに、こんな奴までいたし!」
 女子生徒Cがスケッチブックを開くと・・・・・
蘭「きゃああああ!」
 またもやバーーーローーに抱きつく蘭
園子「蘭、絵よ?」
世良「しかもこれ、30分前の探偵に出てきたあの魔術師(しかもドラマ版)だし・・・・」 

  会議室
 教師達が臨時の職員会議をしている
 テーブルには一枚の紙が

『北の館は我が住処(すみか)
 手を触れることは許さぬ
 我が言葉に背かば七つの呪いがふりかかるであろう
                 逢魔時の悪霊(おうまがどきのあくりょう)』

「またポストに入っていたんですか?」
 教師達が騒ぐなか、1人の年配教師が
「今月に入って四度目じゃないですか!
 これは明らかに脅迫です!
 『北の館』、つまり旧校舎の取り壊しを中止しろという・・・・」
-細月兼一郎(ほそづきけんいちろう 58) 物理教師-
校長「バカを言ってもらっては困りますよ、細月先生
   旧校舎を取り壊し、そこに新しい校舎を建てるために、PTAからも寄付金を集めたんです」
細月「しかし現に昨夜、不思議な仮面を付けた怪人を目撃したという生徒がいて、教室では騒ぎになっているんです」
教頭「生徒のいうことをいちいち信じるんですかあなたは!」
細月「生徒に何か起きたら、校長先生が責任をお取りになるんですね?」
教頭「細月先生!」
細月「この学校では、昔から不可解な事件が数多く起きているじゃないですか!」
 「そういえば20年前にも、行方不明になった女子生徒がいたんですよね?」
  口を開いたのは蘭の父親、小五郎の大学時代の同級生で今年帝丹高に赴任してきたばかりの体育教師、綾城行雄(詳しくは、原作の同窓会殺人事件を読んでください)

教頭「あれはただの家出ですよ、呪いとは関係ない!」
校長「とにかく、事件など起こるはずない!
   ですが、念のため、様子を見てから取り壊しを決めます」

  

  放課後
蘭「じゃあ私、部活あるから!」
バーーーローー「おう!」
  バーーーローーが園子や世良と3人で帰ろうとした時、
 「あなたが、工藤バーーーローーくんね?」
  1人の女子生徒が声をかけてきた
    -桜庭マリ子(さくらば- 18) ミステリー研究会会長-

世良「(小声) この人、誰だい?」
園子「(小声) 三年生の桜庭マリ子さん
   ミステリー研究会の会長よ」
バーーーローー「桜庭先輩、何か用ですか?」
桜庭「あなた、ミステリー研究会に入らない?」
バーーーローー「えっ!? 何ですか、急に」
桜庭「3ヶ月後の創立祭のことで、協力してもらいたいことがあるのよ」
バーーーローー「まあ、いいですけど・・・・」
園子「おもしろそうだから、私達もついていくわ!」
世良「そうだな、まさか工藤くんが・・・・とは思わないけど、念のため」
バーーーローー「オメーら、まさか俺が浮気するとでも思ったのか?
   言っとくけど俺は・・・・・」
園子「俺は、何?」
バーーーローー「うっ・・・・」
世良「そういえば園子くんの怪談話聞いて驚いた蘭くんが抱きついたときの工藤くん、メチャクチャ嬉しそうだったよな」
バーーーローー「わーったよ、オメーらも来い!
   桜庭先輩、いいですか?」
桜庭「ええ、人数が多い方が心強いわ」
 桜庭に連れられた3人は、旧校舎に
桜庭「ここが我がミステリー研究会の部室よ、入って!」

バーーーローー「(小声で園子と世良に) 気持ちワリーな、ここ」
 その言葉に頷く2人

 部室に入ると、素手に2人の部員がいた
 いかにもミステリーマニアと思われるような太目の男子生徒と、眼鏡をかけたみつあみの女子生徒が・・・・・
桜庭「紹介するわ、二年生の小野田太(おのだふとし)くんと、三浦麗美(みうられみ)さん
   2人とも今日から部員となった工藤バーーーローーくんと鈴木園子さんと世良真純さんよ」
バーーーローー・園子・世良「よろしく」
 「こちらこそ」
   -小野田太(17) ミス研部員-
 「・・・・・(無言で何かを書いている)」
   -三浦麗美(17) ミス研部員-
小野田「コイツ(三浦)はこういうやつだから、気にしない方がいいよ」


   
    

undefined

 「あれ!? 今日は随分人が多いんだな?」
  -浅野陽樹(あさのはるき 18) ミステリー研究会副会長-
桜庭「私が誘ったのよ」
園子「あっ!」
バーーーローー「園子、知ってるのか?」
園子「ほら、この前の新聞に載ってたじゃない!
   推理小説で入賞した三年生の浅野陽樹先輩」
世良「そういえば、『鬼才の推理作家』って、新聞に書いてあったな」
浅野「フッ、俺も少しは有名になったか!
   あっ、小野田、このポスター張っといてくれないか?」
 浅野は自分の推理大賞受賞のポスターを出してきた
小野田「自分で貼ればいいじゃないですか!」
浅野「お前、自分の小説が予選も通過しなかったこと、まだ根に持ってるのか?」
小野田「(ピクッ)!」
 小野田は浅野の言葉に反応する  
バーーーローー「浅野先輩、口を出すようで悪いですが、この話でそういう態度取らない方がいいですよ?」
浅野「何だお前は!」
世良「あんた、そういう態度取っていると、30分前だったら、即効で被害者になってるよ?」
浅野「お前、先輩に向かってその口の聞き方はなんだ!?」
世良「たった一年上なだけで先輩ヅラするなんて、あんたもまだまだガキだね」
浅野「なんだと!?」
桜庭「よしなさい! 喧嘩したいなら、会議の後でしなさい
   角谷くん、こんなところ撮ってどうするの?」
 1人の男子生徒がビデオカメラを持って入ってきた
   -角谷知宏(すみやともひろ 16) ミス研部員-

園子「あっ!」
バーーーローー「(小声) 園子、知ってるのか?」

園子「(小声) 姉貴の大学時代の同級生に角谷さんっているんだけど(詳しくは原作の包帯男殺人事件を読んでください)、彼の弟なのよ」  
  

桜庭「それじゃあ全員集まったから、会議を始めるわね?
   今回の議題は、3ヶ月後に迫った創立祭で、我がミス研が何を取り上げるか
   私にひとつ提案があるんだけど、今回は『学園七不思議』の秘密を探ってみたいの」
浅野「(溜め息)くだらない」
桜庭「どうして?」
浅野「そんなの、根も葉もない噂に決まってるだろ?」
桜庭「そうとばかりは言い切れないわよ?
   現に七不思議に纏わる怪奇現象を目撃した生徒がここ半月に何人もいるんだから」
小野田「僕も反対です
    だって、七不思議の秘密を探ろうとした人間は、必ず殺されるっていうじゃないですか、『逢魔時の悪霊』に」
角谷「何年か前にも、何か事故があって、捜査を中止したそうですね?」
桜庭「だから余計に調べたいの
   裏に何があるか」 

園子「この学校ができて間もないある日の夕方、物理室の切れた電球を、一人の女子生徒がつ先生に言われて、蝋燭の火を灯しながら交換していたの
  でもその時、台がバランスを崩して・・・・
それから1ヶ月後のある夜、停電が起こって、宿直の先生が物理室で蝋燭をつけたの
  するとそこには、1ヶ月前に死んだ女子生徒の首吊り死体が!
  再び電気がつくと、その首吊り死体は消えていたの
  それから何人もの目撃者が現れ、その物理室には誰も近づかなくなり、いつの間にか『あかずの間』になったの
  これが七不思議の一つ、『あかずの物理室』よ」
蘭「きゃああああ!」
 蘭は思わずバーーーローーに抱きついた
バーーーローー「蘭、ただの噂だ!
  園子、蘭が怖がるからもう辞めようぜ!」
園子「えーっ!? まだ一つじゃない!
  不思議は後五つもあるのよ?」
世良「(桜庭からもらったレポートを読みながら) おかしくないか?
  なんで『七不思議』なのに、六つしかないんだい?」
園子「誰も七つ目は知らないみたいなの」
蘭「ねえ、そろそろお開きにしない?」
園子「何言ってんの、お楽しみはこれからじゃない!」

小五郎「どうでもいいがオメーら、怪談なら自分の家でやれ!
   ここ何処だと思ってんだ!?」

  そう、ここは毛利探偵事務所
小五郎「ここは探偵事務所だぞ? 
   ガキの暇潰しスポットじゃねえんだぞ!?
   それからバーーーローー、蘭に抱きついてんじゃねえ!」
バーーーローー「おじさん、逆ですって! 
  蘭が俺に抱きついてるんですって!」
蘭「あっ、ごめん・・・・」
蘭がバーーーローーから離れようとしたとき、バーーーローーは蘭の腰に手を回して離そうとしない
蘭「ちょっとバーーーローー、離して!」
バーーーローー「何今更恥ずかしがってんだよ! 
  かつては同居した仲じゃねえか!」
蘭「恥ずかしいからやめて!」。


 バーーーローーは元に戻ったその日、少年探偵団を除く自分の身内全員に自分がコナンだったことを話した
 当然最初は誰も信じてくれなかったが、両親や阿笠博士、服部平次が口添えしてくれたお陰で、皆信じてくれた
 最も、世良は最初から知っていたようだし、蘭も薄々勘づいていたようだが


園子「(ニヤニヤしながら) で、バーーーローーくん、蘭とのお風呂はどうだった?」
バーーーローー「やめてくれ!
  俺黙っていたことよりも、混浴の件で蘭にボコボコにされたんだ!
  おっちゃんに至っては北斗百裂拳喰らわせてきたし!」
小五郎「当たりめえだ!
   コナンと同一人物のことを黙っていたのはともかく、嫁入り前の娘の裸見たんだから、それくらいされて当然だろ!
   つーかオメー、いつまで蘭に抱きついてんだ!
   さっさと離れろ!」
バーーーローー「あっ、ワリイワリイ!」
  バーーーローーは慌てて蘭の腰から手を離した
蘭「もうバーーーローーったら!
 私、夕食の支度してこないといけないから!」
  蘭は事務所を出ていった

 

小五郎「オメーらもさっさと帰れ!
   怪談なら家でやれ!」
園子「ただの怪談じゃないわよ、七不思議よ!」
小五郎「七不思議!?」
世良「『学園七不思議』だよ!
  今度の創立祭で発表するんだ!」
小五郎「はあ?」
新一「ほら、帝丹高の七不思議を知ってますよね?
  その七不思議の秘密を探ろうっていうんです」
 次の瞬間、小五郎が顔を強張らせた
小五郎「オメーら、七不思議には関わるな!」
  いきなり3人を怒鳴り付けた
園子「な、何よいきなり・・・・」
小五郎「あの旧校舎は元々呪われてんだよ!
   とにかく、小五郎には絶対関わるな!」
世良「・・・・そういえば昼間、蘭くんから聞いたんだけど、昔、小五郎さんの同級生が一人いなくなったんだよね?」
小五郎「! ああ、そいつも七不思議の秘密を探ろうとしていたんだ・・・・
   教師達は家出と決めつけていたが・・・・」 
新一「俺も母さんから聞いたことあります
  母さんは、『あの子は家出なんてするような子じゃない、何か事件に巻き込まれたんだ』って、言ってました」
小五郎「有希ちゃんだけじゃねえ、俺や英理、瑠璃っぺも昔そう言ってたよ
   まあ、七不思議に関わるなと言われて素直に聞くオメーらじゃねえことは知っている
   ただ、蘭だけは絶対に巻き込むな!」
新一「わかってますよ、というより、蘭がホラー苦手なのは、おじさんがよく知ってるじゃないですか!」
小五郎「ま、それもそうだな!」
   

 すみません、sagaを入れてなかったせいで、読みにくかったと思いますので、>>5から書き直します

>>5
 (コナンのあのBGM)
 
 俺の名前は工藤新一、平成のホームズと言われた高校生探偵だ
 ようやく黒の組織を壊滅させ、元の姿に戻った俺は、またいつものように平常な毎日を送ることができた
 だがそれもつかの間
 今、我が帝丹高校で、謎の怪人事件が起きようとしている

 
 帝丹高校新校舎 2年B組の教室
 他のクラスの生徒達もやってきて、教室中騒ぎになっていた
女子生徒A「本当に見たんだってばよ」
女子生徒B「私もよ!」
女子生徒C「私もよ! 一人ならまだしも、3人の人間が目撃したのよ!?」
世良「う~ん、信じがたい話だけど、目撃者が3人もいるとな・・・・」
園子「、確か、『生物室の生首』って、この学校の七不思議にあったわね」
男子生徒A「お前、そんな噂信じてるのか?」
世良「園子くん、どんな話か聞かせてくれるかい?」
園子「じゃあ、聞きたい人は集まって!」
  新一と蘭以外の生徒が全員、園子の回りに集まった
園子「あれ? 蘭、あんたはいいの?」
蘭「園子ったら、私がそういう話ダメなの知っているでしょ?」
新一「俺も興味ねーからパス!」

園子「じゃあ、話すわよ?
   今から50年前、ちょうどこの学校ができた頃、一人の女子生徒が実験中にガス漏れで中毒死したの
   その女子生徒を好きだった男子生徒が彼女を忘れられなくて、こっそり生首を盗んで、生物室の標本に入れたの
   それ以来、夜になると、女のすすり泣く声が聞こえると共に、その女子生徒の目が開くって噂」  

>>6

蘭「きゃああああ!」
 蘭は思わず、新一に抱きついた 
 園子は蘭に聞こえるように、わざと大きな声で話したのだ
新一「蘭、落ち着け! ただの噂だ!
   園子、オメーもわざとデカい声で話すなよ!」
  新一は蘭を宥めながら、園子に注意する
園子「あ、ごめ~ん! 聞こえちゃった?」
新一「ったく・・・・ まあ、今回は大目に見てやるよ」
  蘭に抱きつかれて、満更でもないようだ
園子「こんな噂信じるなんて、蘭もまだまだ子供ね」
蘭「でも、20年くらい前に、お父さんの同級生が一人行方不明になったって・・・・」
世良「! 蘭くん、それ、どういうことなんだい?」
蘭「うちのお父さん、この学校呪われて卒業生なんだけど、20年前に同級生が一人、行方不明になったって聞いたことあるの」
新一「ああ、園子、話なら俺も母さんから聞いたことあるぜ」

女子生徒A「私帰る、この学校辞める!」
園子「ちょ、ただの噂よ!」
女子生徒B「でも、20年前に生徒が一人行方不明になったのは事実なんでしょ!?」
園子「それはそうだけど・・・・」
女子生徒C「それに、こんな奴までいたし!」
 女子生徒Cがスケッチブックを開くと・・・・
蘭「きゃああああ!」
 またもや新一に抱きつく蘭
園子「蘭、絵よ?」
世良「しかもこれ、30分前の探偵に出てきたあの魔術師(しかもドラマ版)だし・・・・」

すみません、ミスりました
>>6の蘭の台詞 正しくは、
蘭「うちのお父さん、この学校の卒業生なんだけど」です

すみません、ミスりました
>>6の蘭の台詞 正しくは
蘭「うちのお父さん、この学校の卒業生なんだけど」です

すみません、何度も書き込み押したため、ミスりました

>>8

蘭「じゃあ私、部活あるから!」
新一「おう!」
  新一が園子や世良と3人で帰ろうとした時、
 「あなたが、工藤新一くんね?」
  一人の女子生徒が声をかけてきた
   -桜庭マリ子(さくらばー17) ミステリー研究会会長-

世良「(小声) この人、誰だい?」
園子「(小声) 三年生の桜庭マリ子さん
   ミステリー研究会の会長よ」
新一「桜庭先輩、何か用ですか?」
桜庭「あなた、ミステリー研究会に入らない?」
新一「えっ!? 何ですか、急に」
桜庭「3ヶ月後の創立祭のことで、協力してもらいたいことがあるのよ」
新一「まあ、いいですけど・・・・」
園子「おもしろそうだから、私達もついていくわ!」
世良「そうだな、まさか工藤くんが・・・・とは思わないけど、念のため」
新一「オメーら、まさか俺が浮気するとでも思ったのか?
   言っとくけど俺は・・・・」
園子「俺は、何?」
新一「うっ・・・・」
世良「そういえば園子くんの怪談話聞いて驚いた蘭くんが抱きついたときの工藤くん、メチャクチャ嬉しそうだったよな」
新一「わーったよ、オメーらも来い!
   桜庭先輩、いいですか?」
桜庭「ええ、人数が多い方が心強いわ」
  桜庭に連れられた3人は、旧校舎に
桜庭「ここが我がミステリー研究会の部室よ、入って!」

新一「(小声で園子と世良に) 気持ちワリーな、ここ」
  その言葉に頷く二人

  部室に入ると、既に二人の部員がいた
  いかにもミステリーマニアと思われるような太めの男子生徒と、眼鏡をかけたみつあみの女子生徒だ
桜庭「紹介するわ、二年生の小野田太(おのだふとし)くんと、三浦麗美(みうられみ)さん
   二人とも、今日から部員となった工藤新一くんと鈴木園子さんと世良真純さんよ」
新一・園子・世良「よろしく」
 「こちらこそ」
  -小野田太(16) ミス研部員-
 「・・・・(無言で何かを書いている)」
  -三浦麗美(16) ミス研部員-
小野田「コイツ(三浦)はこういうやつだから、気にしない方がいいよ」

生徒の年齢を一歳下げました
じっくり考えると、新学期始まって間もないのに、三年生が18、二年生が17なんておかしいですよね?(留年したのか?)

>>11

 「あれ!? 今日は随分人が多いんだな?」
  -浅野陽樹(あさのはるき 17) ミステリー研究会副会長-
桜庭「私が誘ったのよ」
園子「あっ!」
新一「園子、知ってるのか?」
園子「ほら、この前の新聞に載ってたじゃない!
   推理小説で入賞した三年生の浅野陽樹先輩」
世良「そういえば、『鬼才の推理作家』って、新聞に書いてあったな」
浅野「フッ、俺も少しは有名になったか!
   あっ、小野田、このポスター貼っといてくれないか?」
  浅野は自分の推理大賞受賞のポスターを出してきた
小野田「自分で貼ればいいじゃないですか!」
浅野「お前、自分の小説が予選も通過しなかったこと、まだ根に持ってるのか?」
小野田「(ピクッ)!」
  小野田は浅野の言葉に反応する
新一「浅野先輩、口を出すようで悪いですが、この話でそういう態度取らない方がいいですよ?」
浅野「何だお前は!」
世良「あんた、そういう態度取ってると、30分前だったら即効で被害者になってるよ?」
浅野「お前、先輩に向かってその口の聞き方はなんだ!?」
世良「たった一年上なだけで先輩ヅラするなんて、あんたもまだまだガキだね」
浅野「なんだと!?」
桜庭「よしなさい! 喧嘩したいなら、会議の後でしなさい
   角谷くん、こんなところ撮ってどうするの?」
  一人の男子生徒がビデオカメラを持って入ってきた
   -角谷知宏(すみやともひろ 15) ミス研部員-

園子「あっ!」
新一「(小声) 園子、知ってるのか?」
園子「(小声) 姉貴の大学時代の同級生に角谷さんっているんだけど(詳しくは包帯男殺人事件を読んでください)、彼の弟なのよ」  

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom