男「あれ、俺死んだはずじゃ」神「ようこそ転生の間へ」 (11)

男「転生の間?てことは俺転生するのか?」

神「そうじゃよ。死ぬ直前の出来事は覚えておるか?」

男(えっと、確か車に轢かれそうな女の子を突飛ばして、代わりに轢かれたんだっけ。)

神「覚えておるようじゃな。」

男「じゃあ、俺はラノベ見たいに特典持って転生するのか?」

神「いいや、せんよ」

男「はぁ?じゃあ何で転生の間なんかに呼んだんだ?」

神「お主は、今まで潰してきた虫の数を覚えておるか?」

男「そんな事覚えてる訳ないだろ。」

神「お主は、虫を今までに4545回潰してきた。それは紛れもなく人殺しと同じじゃ」

男「虫と人が一緒な訳ないだろ。」

神「お主達人間にとってはそうかもしれんが、我々神からすれば同じ命じゃ。
  じゃが、お主が助けた少女は後々世界を大きく変える者なのじゃ。」

男「じゃあ、何で転生出来ないんだ!?」

神「転生はさせてやる。但し、地獄で24億年過ごしてもらってからじゃ。」

男「24億年!?そんなの出来るわけないだろ」

神「これでも減った方じゃ、本来なら軽く数千京年は過ごしてもらう積もりだったのじゃからな。それじゃあ行って来るが良い。」

男「嘘だろぉぉ」



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~24億年後~

男「転生の間よ、私は帰ってきた!」

男「マジ長かった、最初はマジで狂いそうだったけど、なんとかなったな。」

神「よく戻ってきたな。しかも、前とそんなに変わっておらんのう。」

男「[ピーーー]、このクソ神!」

神「ちょっおま、危ないじゃろうが、老人は労るもんじゃぞ。」

男「俺を地獄に落とした張本人だろうが。」

神「まあまあ、とっとと転生したいじゃろ?特典は適当に決めといたからさっさと行ってこい。」

男「まだ話は終わってねえ」

神「根に持つ奴じゃのそんなんだから、ボッチだったんじゃぞきっと。」

男「うるせえよ、それは関係ないだろ。どんな特典でどんな世界にいくんだよ。」

神「特典は言えんが、行く世界はそうじゃな魔法があるぞ」

男「マジで!?超使いたいんだけど。(フフッ、異世界と言ったら中世レベルの文明が基本の筈、勝ったな。)」

神「お気に召して何よりじゃ。それじゃ早速行ってこい。」

男「あばよクソ神。次死んだ時は、頼むぜ。」

神「任せておくがよい」パカッ

男「また、落ちるのかよぉぉぉ!」

神「精々現代知識(笑)で頑張るんじゃな」

ドチャッ

男「痛ってえな。つーか何処だここ森か?」

男「ラノベでは大抵馬車とかがたまたま通りかかったりするもんだが、これは現実そうそうそんな事は起きないだろう。」

ガタガタ

男「 今の音はまさか馬車か!?」

ガッタガッタ

男「音が近くなってきた!」

ガッタゴットガッタ

商人「おめぇさん、こんなところでどうしたんだ?」

男「ちょっと道に迷ってしまって。近くの町まで乗せてってくれませんか?」

商人「ここからだと王都だな。よし乗っていいぞ」

男「ありがとうございます。」

商人「なーに困った時はお互い様よ。その代わり貸し一つだ。」

男「死ぬまでには返します。」


~二時間後~

商人「ここが王都だ。」

男「なななな、何だこりゃあ。」

商人「おめぇさん王都は初めてか。どうだすげえだろ。」

男(異世界なのに近未来だと。思ってたのと違う。現代知識とかいらないだろこの世界。)

商人「じゃあ、俺はここで失礼するよ。精々頑張んな。」

男「あ、ああ、ありがとう助かったぜ。」

ガタゴト

男「何これ、超高層ビルあるじゃん、ホログラムみたいなのもあるし。こう言う時は適当に情報を仕入れた方がよさそうだ。」

男「あれは、文字は読めないけど質屋みたいな看板だな。行ってみよう。」

ウィーン

男(自動ドアか。)

店主A「らっしゃい、何のようだい?」

男「王都に来たばかりなので何も分からなくてな、何か教えてもらえるといいんだが。」

店主A「教えてやるけど、金は貰うぞ。」

男「生憎一文なしで。」

店主A「チェンジャーで、換金すればいいだろ。」

男「チェンジャー?何それ。」

店主A「あんた、チェンジャーを知らねぇのかい?ほら、この腕に着けてるやつこれがチェンジャーさ。」

男「持ってないんだが。」

店主A「なら、売ってやるよ。その代わりしっかりチェンジャーで金作って払って貰うぞ。」

男「ああ、任せろ。」

店主A「ちょっと待っとけ」

ガサガサゴソゴソドンガラガッシャン

店主A「ほらよ。そこのボタンを押して、銀貨三枚って選びな。」

男「こうか?」

チャリン

店主A「ほい毎度、どんな記憶がなくなった?」

男「記憶が無くなる?」

店主A「おいおいそんな事も知らねえのか?チェンジャーは記憶を金に変える機械だろうが。」

男(マジで!?怖過ぎだろこの機械。)

店主A「知らねえ様だから説明してやる。」

~店主説明中~

男「つまりこの機械は、人の記憶をお金に変えて、大事な記憶であればあるほど金が多く出てくるってことか。」

店主A「そういうことだ。」

男「使われた記憶は無くなる、そして稀に前世の記憶を持ったまま産まれる奴がいるか。なるほどな。」

男(大体理解できたぞ。つまり24億年もの地獄での記憶がある俺は最強ということだ。)

男「ありがとよ、おっさん助かったぜ。」

店主A「おう、また来いよ。」

ウィーン

男(まずは宿の確保だな。なんか冒険者ギルドなるものもあるらしいから、明日行ってみよう。」

男「おっさんが言ってた宿はここか。」

ゴンッ

男(自動じゃないのか)

女将「あんた大丈夫かい?」

男「はい、大丈夫です」

女将「ならいいけど、泊まるのかい?」

男「はい、泊まります。」

女将「銀貨1枚だよ。部屋は二階の突き当たりさ。」

男「はい、どうぞ」

女将「ゆっくり寝な。」

ウィーン

男(何でここが自動ドアなんだよ。バカだろ作った奴。)

男「もうヘトヘトだ、今日はもう寝よう。」

~朝~

男「もう針山地獄は嫌だー!ハッ夢か。」

男(嫌な夢見ちまった。)

男「とりあえず、冒険者ギルド行くか。飯食ってから。」

~30分後~

男「ここが冒険者ギルドか。(何か緊張するな)」

ウィーン

受付嬢「はーい、冒険者になりたい方はこちらの窓口まで。」

男(厳つい奴らは思ったほどいないな。まあステータスも記憶の量できまるらしいからな。とりあえず並ぼう。)



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