善子「リリー太った?」梨子「太ってないよ」 (26)


==梨子の部屋==

善子「いや、だって....曜もそう思わない?」

曜「あー、確かに。ちょっとふくよかに....」

梨子「曜ちゃんまでひどい」

曜「あ、いや、ちょっとね、ちょっとっ」アセアセ

梨子「これは太ったんじゃないの」

ようよし「「?」」





梨子「冬に備えてお腹にエネルギーをためてるだけなの!」バーン!

善子「なるほど、太ったのね」


※キャラ崩壊注意



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曜「なんでまた急に」

善子「運動.....は私たちと一緒に部活してるから問題ないはずよね」

梨子「そうなの。運動もしてるし食事も一日五食規則正しくしてるのに」

曜「うん、すごい自然に言ったけど食事は普通一日三食だからね?」

梨子「え?.....あっ、内浦は三食なんだね」フフッ

曜「いや違うから!全国共通だから!『内浦ではそうなんだぁ』みたいな流れ作るのやめて!?」ガーンッ

善子「曜落ち着いて。リリーもボケなくていいから」

梨子「なんかごめん」

善子「てか五食って何?」

梨子「朝食、昼食、夕食、夜食、おやつかな」

曜「うーん、明らかに二つ余計」

善子「夜食、おやつって?」

梨子「夕食後に菓子パンとか食べるのが夜食で」

曜「重いなぁ」

梨子「寝る前にポテチ一袋食べるのがおやつ」

善子「重すぎて逆に清々しいわね」

曜「なんでそんな」

梨子「実は、その.....」

梨子「最近ストレスが食にいくことが多くて」ズーン

善子「ストレス?」

梨子「そう」

梨子「ある人が私を悩ませてて」ハァ

曜「むむ、梨子ちゃんをこんなに困らせるなんて....」

善子「リリーを困らせるなんて....」

ようよし「「許すまじ!!」」

曜「安心して、梨子ちゃん!その子?には私たちがガツーンと言ってあげるから!」

善子「そうね。私のリトルデーモンを困らせるなんていい度胸してるわ!地獄で後悔させてあげる!」

梨子「そ、そう?じゃあちょっと甘えちゃおうかな」

ようよし「「ばっちこい!」」





梨子「千歌ちゃんの歌詞提出が一週間以上遅れてるんだけど」

曜「申し訳ありませんでしたあああああああああああああ!!」ドゲザー!

善子「え、いや、千歌さん?って土下座!?」

梨子「曜ちゃんが謝ることじゃないよ」

曜「はっ!?幼馴染だからつい反射的に!」

善子「(千歌のことで謝り慣れてるのね....)」

梨子「歌詞がないと曲作るのにも限度があるから、ね。そろそろ出してもらわないと」ハァ

曜「ほんっっっとごめん!私からも言っとくから!」

梨子「い、いやほんと、曜ちゃんのせいじゃないから。謝らないで?ね?」アセアセ

曜「よ、よーそろー」

善子「やれやれ」ハァ

善子「ま、それはそれとしてこのままじゃヤバイわよ」

ようりこ「「?」」

善子「ほら、次の衣装ってへそ出しでしょ?リリーがこのままじゃ.....」

梨子「うっ」

曜「あー、確かにちょっとまずいかも」

善子「千歌の作詞問題.....はとりあえず置いといて、リリーの体形を戻さないと」

梨子「うぅ、そうだよね。今日からは食事を元に戻します」シュン

曜「だね」





善子「甘い!!」バンッ

よしりこ「「!?」」ビクッ!?

↑訂正

善子「ま、それはそれとしてこのままじゃヤバイわよ」

ようりこ「「?」」

善子「ほら、次の衣装ってへそ出しでしょ?リリーがこのままじゃ.....」

梨子「うっ」

曜「あー、確かにちょっとまずいかも」

善子「千歌の作詞問題.....はとりあえず置いといて、リリーの体形を戻さないと」

梨子「うぅ、そうだよね。今日からは食事を元に戻します」シュン

曜「だね」





善子「甘い!!」バンッ

ようりこ「「!?」」ビクッ!?

曜「よ、よーしこー?甘い、とは?」

善子「たとえ一週間といえども体に染みついた習慣はそう簡単に変えられない」

梨子「!!」ドキッ

善子「夜中に買いに行くわけじゃなし。リリーの部屋には夜食やおやつが大量にあるに決まってるわ」ジロッ

梨子「あ、いや、その....」アセアセ

善子「今日からと言いつつ、リリーは今日で最後にしようとか思いながら夜食を食べる気満々だったに違いないわ!」

梨子「ぐ、ぐっはああああああああああ!!」

曜「梨子ちゃーーーーん!?」

善子「ふっ、勝った」ギラン

梨子「さ、さすがよっちゃん。いまだに堕天使の習慣が抜けないだけあるね」ヨロッ

善子「ぐはぁっ!」グサー!

曜「なんかカウンター受けてる!?」

善子「と、とにかく、幸い今日から連休だしヨハネと曜で泊まり込みでリリーを見張るわ」

梨子「そこまでするの!?」ガーン

曜「あ、お母さんに連絡しなきゃ」ケイタイ ピッ

梨子「行動の早さがえげつない」

善子「私は元々泊まる気で来たから準備万端よ」

梨子「あれおかしいな。私の意志がどこにもないよ?」

曜「そういう日もあるよ」ア、モシモシー

梨子「よしわかった。それなら二人も道連れよ」ゴゴゴゴゴ

曜「み、道連れ?」

善子「何する気よ?」

梨子「私が夜食、おやつを我慢してる間....」





梨子「二人も何かを我慢して!」

ようよし「「えぇ!?」」

曜「なんで私たちまで」

梨子「困難を分かち合ってこその友達でしょ?」

善子「困難を作り出した人間のセリフじゃないわね」

梨子「我慢する内容は.....そうだね」ウーン





梨子「よっちゃんは堕天使縛り、曜ちゃんは千歌ちゃん縛りで」

曜「」

善子「」

梨子「わぁ嫌そう」

善子「ヨハネから堕天使をとったら何が残るっていうのよ」ズーン

梨子「よっちゃんは素のままで十分かわいいから大丈夫だよ」ニコッ

善子「そ、そうかしら///」テレテレ

梨子「ちょろい。(うん。)」

善子「こら」

曜「一日三十分以上千歌ちゃんと話さないとジンマシンが出る」ズーン

梨子「それはもはや病気だと思う」

曜「そ、そうかな///」テレテレ

梨子「ほめてないよ!?」

善子「と、とにかくなし!私たちへの縛りはなし!!」

梨子「えー」

善子「泊りこみで見張ってあげるだけでも感謝しなさい」

梨子「見張られて感謝って....」

曜「ヨハネ隊長!梨子ちゃんのベッドの下に大量のお菓子が!!」ガサガサ

善子「でかしたわヨーソロー三等兵!」

梨子「わー!やめてー!?漁らないでー!!」アワアワ

曜「こっちには菓子パンと総菜パンがあるであります!!」

善子「パン類は明日の部活でみんなに配りましょ」

梨子「やーめーてー!」


==それから一週間後、梨子の部屋==


曜「......」

善子「......」

梨子(元の体型)「......」

曜「やせたね」

善子「やせたわね」

梨子「おかげさまでね。二人ともありがとう」スッキリ

曜「いえいえ」アハハ

善子「どういたしまして」フフフ





梨子「じゃないよ!?二人ともこの一週間やりすぎだったよ!?」

ようよし「「?」」

梨子「曜ちゃんは私の練習だけハードなメニュー組んでくるし!」

曜「あ、あはは。熱が入っちゃってつい」

梨子「よっちゃんはまだ食べ物があるかもとか言いながら私の部屋を漁りまくるし!」

梨子「.....それで隠してる同人誌発掘しちゃうし!」

善子「面白かったからつい。(リリーのためを思ってやったのよ。)」

曜「よーしこー逆、逆」

梨子「もう」ハァ

梨子「.....でもまぁ、一人だとここまで頑張れなかったと思うし」

梨子「そこはすっごく感謝してるよ」

曜「え、えへへ。よーそろー」テレテレ

善子「あ、改まって言われると照れるわね」テレテレ

梨子「ふふふっ(あれ?でも何か忘れてるような.....)」

ドタドタドタドタ ガチャッ

千歌「ようやく歌詞ができたよ、梨子ちゃん!!」バーン!





ようよし「「あっ」」

梨子「あっ」

千歌「あっ、曜ちゃんに善子ちゃん。遊んでたのー?千歌だけ仲間はずれー?ずるーい」ブーブー

曜「え、えーと.....」チラッ

善子「これは....」チラッ

梨子「(あぁ....そっか、もとはといえば千歌ちゃんが歌詞出さないからイラついてヤケ食いしてそれが習慣化して.....)」

梨子「(あ、思い出したらなんか....)」ゴゴゴゴゴ

千歌「あっ、それで歌詞なんだけどね。鞠莉ちゃんとダイヤさんにも見てもらったんだけど、けっこう良い詞ができてねー」ニコニコ

梨子「そうなんだー」ニコニコ ゴゴゴゴゴ

曜「あの、善子ちゃん」ヒソヒソ

善子「え、ええ、リリーからなんかドス黒いオーラが.....」ヒソヒソ

梨子「ところで千歌ちゃん」ニコニコ

千歌「ん?」

梨子「この歌詞を書き上げるって言ってたのは何日前だっけ?」ニコニコ

千歌「え?....あっ」

千歌「に、二週間くらい前、かなー....なんて」ダラダラ

梨子「そうだねー。十五日ほど前だねー」ニコニコ

千歌「あ、あはは、なかなか良いフレーズが浮かばなくて。その、ごめんね?」アセアセ

梨子「んー?もちろん許してあげるよ」ニコッ

千歌「ほんと!?」パァァ

梨子「うん」

梨子「ただ....やっぱり罰はあったほうがいいと思うんだ」ニコッ

千歌「えっ?」

梨子「そうだね.....私とよっちゃんと曜ちゃんで千歌ちゃんを『くすぐり地獄』なんてどうかな?」ニコニコ

千歌「怒ってるよね!?梨子ちゃんもしかして怒ってるよね!?」ガーン!

梨子「なんのことかなー」ニコニコ

千歌「え、えっと....よ、曜ちゃん助け....」チラッ

曜「あー、ごめん千歌ちゃん。巡り巡って自業自得だと思って?」ガシッ

千歌「曜ちゃん!?」ガーン

善子「まぁ、その、リリーも頑張ったんだし千歌も頑張って?」ガシッ

千歌「善子ちゃん!?なんの話!?」ガーン

梨子「じゃあ千歌ちゃん.....」ニコニコ

千歌「ちょ、待っ....!!」




梨子「覚悟」ゴゴゴゴゴ

ギャ、ギャアアアアアアアアアアア!


その日、梨子の部屋には千歌の悲鳴のような笑い声が響いたという。

おわり

前作(直近5作)

曜「クリスマスは千歌ちゃんと過ごしたいので」

千歌「あのさ....」 善子「なに?」

【SS】梨子「やっぱりダイまりよね」 曜「え?ダイかなでしょ?」

【SS】千歌「ようりこだと思った?残念!ようちかなのだ!」

千歌「よーちゃんとちゅーしたい!」


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