後日

勇者「よし、4人集まったな。俺は勇者、よろしく」

弓使い「弓使いです。よろしくお願いします」

槍使い「俺は槍使い。よろしく！」

雷騎士「どうも、雷騎士です。よろしくお願いします」

勇者「ちゃんと張り紙読んだよね？　基本的に依頼主である俺が絶対だから。あと妨害行為は禁止ね。いい？」

弓使い「わかりました」

雷騎士「了解です」

槍使い「おっけ～！」

勇者「はい。――あ、あと槍使い。次からちゃんと敬語つかえよ？　僕がこの中で一番強いんだからな。強い奴は敬えって学校でならったろ？」

槍使い「えっ……あ、はい。わかりました……」

勇者「うん。そこんとこちゃんとしよ。――よし、じゃあ行くよ」

雷騎士（やっぱヤベーやつだったわww）

勇者「あっ、いたいた。あれが今日倒す相手だから。――前もって言っとくけど死ぬなよ？　死んだから報酬なしだからな？」

弓使い「えっ……はい、わかりました。頑張ります」

雷騎士「わかりましたー」

槍使い「……」

勇者「よし。じゃあ1班と僕はこのまま突撃。2班と3班は後方支援ね！」

弓使い「えっ、1班？」

勇者「うりゃあああああああ！」

ｻﾞｼｭｯ

勇者「うわっ！」

弓使い「勇者さん！？」

勇者「やばい死にそう！　誰か回復魔法！　回復魔法早く！」

弓使い「えっ、えっ」

槍使い「すみません、回復魔法覚えてないっす。代わりに援護行きます」

雷騎士「俺も」

勇者「なんだよもぉ～！　なんで誰も回復魔法覚えてないんだよ、使えねーな！」

弓使い「ご、ごめんなさい……」

勇者「なんで僕が回復薬飲まないと……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

槍使い「よっしゃ！　相手これ瀕死っすよ！？」

雷騎士「おっ、いいね」

弓使い「このまま攻めます！」

勇者「おいどけ！　あとは僕に任せろ！　君たちじゃ荷が重ずぎる！」

雷騎士「えぇ……」

槍使い「やった！　倒したぞ！」

弓使い「やりましたね！」

雷騎士「お疲れ様でーす」

槍使い「さーて、じゃあ取れる分だけ剥ぎ取っちゃお――」

勇者「おい、やめろよ！」

槍使い「え？」

勇者「お前ら?ぎ取っちゃダメだぞ！　僕の分が少なくなっちゃうだろ！」

弓使い「そ、そんな……」

槍使い「いや、一人でこの量は持ってけないでしょ」

勇者「黙れくそ雑魚！　とにかくダメだ！」

槍使い「……」

槍使い「もうやってらんねーわ。俺抜けるね」

弓使い「わ、私も……」

雷騎士「おう、お疲れ」

槍使い「もしかして、雷騎士はまだあいつとやってくつもり？」

雷騎士「まあね（面白そうだし）」

槍使い「そうか。まあとにかく頑張れよ。じゃあな」

雷騎士「バイバイ」

勇者「あれ、あいつらは？」

雷騎士「帰ったよ」

勇者「は？　なんなのあいつら？　ろくに働かねーで報酬だけもらいやがって。そんなんじゃ社会出ても通用しないよ？」

雷騎士「そうだな」

勇者「それにしてもお前はいいやつだな。やっぱ戦ってる時も、お前だけは違うってわかってたよ俺は。長年の勘かな」

雷騎士「そりゃどうも」

勇者「俺ぐらい強くなるとね、やっぱそういう人を見る目ってやつも自然と良くなるんだよ。あれだよあれ、ばんみがんってやつ」

雷騎士（審美眼な）

勇者「えーっと、君の名前は……ライウマシ？」

雷騎士「えー、あーうん（雷騎士な）」

勇者「じゃあめんどくさいからライで。――改めまして、ライよろしく！」

雷騎士「おう、よろしく」

雷騎士「ちなみに主の今後の予定とかってあるの？」

勇者「俺？　もちろんあるよ。聞きたい？」

雷騎士「うん」

勇者「とりあえずこのまま北に行くじゃん？　で、いくらかそこでモンスターたちやっつけて、いずれは魔王を倒す予定だよ」

雷騎士「魔王？　マジで？」

勇者「うん。正直このまま魔王倒しにいっても余裕だけどね、それじゃあつまんないでしょ？　だからちょっと寄り道しようかなって。北の街には結構強い人たちが多いと思うからさ。その人たちと一緒にパーティ組んでね」

雷騎士「なるほどな～」

勇者「まあ僕より強い人なんていないんだけどね。ふふふふふ」

雷騎士「……」

勇者「とりあえず抜けた穴埋まるまでこの街に滞在するよ。あと2人来るまで待つから、それまで待機ってこで！」

雷騎士「了解」

老戦士「よろしくお願いします」

剣士「よろしくです」

勇者「よし、じゃあとりあえずこの2人追加して北の町まで目指すから、よろしく！」

雷騎士「ほーい。よろしく～」