杏「ボードゲーム部活動記録」奈緒「その3」 (49)

・デレマスSSです
・杏/奈緒/紗南/ありすがボードゲームをやるだけの番組のSSです
・あなたの中のキャライメージと違う場合があります
・ゲームのプレイングはゆるゆるです(今回のは特に)
・ゲームのルールは番組用に一部変更している場合があります

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1491814959

奈緒「始まりました『ボードゲーム部活動記録』!」

ありす「第3回です」

紗南「この番組は、あたしたち4人がボードゲームを遊ぶ番組だよー」

杏「奈緒さんや、今回のゲームは何かね?」

奈緒「今回のゲームは、『ワンナイト人狼』だ!」

『ワンナイト人狼』

作者:オオカミさん
プレイ人数:3~7人


ありす「今回もカードゲームですか?」

奈緒「いや、ワンナイト人狼はカードを使うけど、カードがメインのゲームじゃないぞ」

奈緒「簡潔に説明すると、『村に紛れ込んだ人狼を処刑する』っていうゲームだな」

奈緒「まずはこの役職カードを使って各プレイヤーの役職を決めるんだ」

奈緒「役職カードは、『村人』4枚、『占い師』1枚、『怪盗』1枚、『人狼』2枚の、4種類・計8枚あるんだけど、今回は4人だから、村人カード2枚を除いた6枚でゲームを進めるぞ」

奈緒「まずは各プレイヤーに役職カードを1枚ずつ配って、残った2枚を真ん中に並べて置く」

奈緒「各プレイヤーは自分に渡された役職カードを他の人に見られないように確認するんだ」

奈緒「ゲームが始まったら役職確認はできないから、忘れないようにしっかり確認してな」

奈緒「で、全員が役職を確認したらゲーム開始だ」

奈緒「ゲームが始まったらまずは夜フェーズが始まるんだ」

奈緒「この夜フェーズでは、まず全員が目を瞑ってから、占い師→人狼→怪盗の順番でそれぞれのアクションを行うんだ」

奈緒「占い師のアクションは、『いずれかのプレイヤーの役職カード1枚』もしくは『中央の役職カード2枚』を見ることができる」

奈緒「このアクションは強制だから、『どの役職カードも見ない』っていう選択肢はないから注意な」

奈緒「次に人狼のアクションだけど、これは『仲間の人狼が誰か』もしくは『自分が一匹狼か』の確認だな」

奈緒「人狼が2人いた場合、『同時に目を開けるから仲間だと確認できる』ってだけで、他の人の役職カードを見るわけじゃないから気を付けてくれ」

奈緒「最後の怪盗のアクションは、『自分の役職カード』と『いずれかのプレイヤーの役職カード』を交換することができる」

奈緒「役職カードを交換するので、当然自分と交換相手の役職も入れ替わるぞ」

奈緒「このアクションは占い師とは違って任意だから、『誰とも交換しない』という選択肢も取れるぞ」

奈緒「ただ、あくまで『いずれかのプレイヤーの役職カード』と交換できるだけで、真ん中の役職カードと交換はできないから注意な」

奈緒「さて、夜フェーズが終わったら、昼フェーズの開始だ」

奈緒「昼フェーズは、参加者全員で一定時間誰が人狼か議論するんだ」

奈緒「一定時間経ったら議論を終了して、誰を処刑するか指を刺して同時に投票するんだ」

奈緒「最多得票者が処刑されることになるんだけど、2票ずつで最多得票者が複数人いた場合は、該当者が全員処刑されるんだ」

奈緒「だけど、全員1票ずつの場合は、全員が最多得票者だけど、処刑は行われない」

奈緒「で、『処刑者を決定する』もしくは『処刑を行わないことを決定する』と、ゲーム終了だ」

奈緒「ゲームが終了したら、全員役職カードを公開するぞ」

奈緒「村人陣営の勝利条件は『人狼を1人以上処刑すること』または『人狼がいないときに処刑を行わないこと』の2つだ」

奈緒「対する人狼陣営は『自身や仲間が処刑されないこと』が勝利条件だな」

奈緒「さて、ルールはこんな感じだ。質問はあるか?」

紗南「あたしは大丈夫だよ」

ありす「私も今のところは大丈夫です」

杏「はいはーい、質問いい?夜フェーズってみんな目を瞑ってるけど、誰が進行するの?」

奈緒「ああ、それぞれのアクションが終わったタイミングで、スタッフさんがベルを鳴らして知らせてくれるらしい」

杏「なるほどね、了解」

奈緒「他に質問はないな。なら始めるか」

奈緒「まずはそれぞれに1枚ずつ配って、残った2枚を中央に置いて、と。それじゃ各々自分の役職を確認してくれ」

確認中……

奈緒「よーし、確認終わったなー。それじゃ全員目を瞑ってくれ。スタッフさんは全員目を瞑ったの確認したらベルを鳴らしてくれ」


……チーン


奈緒「ベルが鳴ったな。それじゃ占い師は『誰かのカード』か『中央の2枚のカード』を確認してくれ。スタッフさん、終わったらベルよろしくな」


……チーン


奈緒「それじゃ次は人狼だな。仲間がいるか確認し終わったら、スタッフさんに適当に自分が人狼だとアピールしてから目を閉じてくれ」


……チーン


奈緒「じゃあ最後に怪盗だな。誰かのカードと交換してくれ。交換しない場合は適当にスタッフさんにアピールしてから目を瞑ってくれ」


……チーン

奈緒「よし、それじゃみんな目を開けて昼フェーズ開始だ」

奈緒「それじゃあ早速、あたしが占い師だ。杏のカードは村人だった」

杏「はーい、村人でーす」

ありす「私は怪盗でした。紗南さんと交換して村人になりました」

紗南「村人でーす。……でしたなのかな?」

奈緒「……」

杏「……」

ありす「……」

紗南「……」

奈緒「……みんな黙ったら放送事故だよ!」

杏「あ、うん、まぁ、最初だし処刑なしでいっちゃう?」

紗南「あたしも処刑なしでいいような気がする」

ありす「では処刑なしにしましょうか」

奈緒「それじゃ各々右隣の人に投票で処刑なしにするぞ。いくぞ、せーのっ」

投票結果
杏→奈緒
奈緒→紗南
紗南→ありす
ありす→杏

処刑者:なし


奈緒「それじゃ全員役職カードを公開するぞー」


杏[村人]
奈緒[占い師]
紗南[怪盗]
ありす[村人]
中央[人狼][人狼]

村人陣営(全員)勝利

奈緒「というわけで全員勝利だなー」

杏「村に人狼なんていませんよ……。ファンタジーやメルヘンじゃあないんですから」

紗南「最初から盛大に事故った配役だったね」

ありす「最初にやる配役としては明らかに不適合でしたね」

奈緒「議論も何もない配役だったからなー」

杏「それじゃ気を取り直して次の試合始めようか」

奈緒「よし、次の村の役職カードを配るぞー」

奈緒「それじゃ各々自分の役職を確認してくれ」


確認中……


奈緒「よーし、確認終わったなー。それじゃ全員目を瞑ってくれ」


……チーン


奈緒「それじゃ占い師はアクションしてくれ」


……チーン


奈緒「人狼はそれぞれ確認してくれー」


……チーン


奈緒「怪盗はアクションを頼む」


……チーン


奈緒「よし、昼フェーズ開始だ」

杏「……」

奈緒「……」

紗南「……」

ありす「……」

奈緒「えっ、今度は占い師と怪盗両方いないのか?」

紗南「さっきとは別の意味で事故配役だよねこれ」

杏「占い師と怪盗両方いないってことは人狼2匹いるってことになるねー」

ありす「人狼2人……ですか」

奈緒「ん?どうしたありす?何か気になることがあるのか?」

ありす「……ちょっと私の話を聞いてもらってもいいですか?」

紗南「何々?自分が人狼だーとか?」

ありす「そうですね、私が人狼でした」

奈緒紗南「えっ」

杏「……へー、それじゃあありすを処刑すれば村人陣営は勝てると」

ありす「いえ、人狼は私1人だったんです」

ありす「なので中央の片方は人狼で、誰かが占い師か怪盗のはずなんです」

ありす「占い師が情報を出さないメリットがないので、おそらく怪盗が情報を隠してます」

ありす「村人と交換した場合も情報を出さないメリットがないので、人狼の私と交換したはずです」

奈緒「なるほど、説得力あるなそれ」

紗南「となると、あたし、杏さん、奈緒さんから処刑者を選ぶことになるのかな」

杏「それじゃ奈緒と紗南に確認だけど、ありすが1人だけの人狼だっていう方針で進めるけど問題ない?」

紗南「意義なーし」

奈緒「あたしも異議なしだな」

杏「よし、それじゃその方針でー。いやー、とても論理的で信用できるよ、すごいねありす」

ありす「えへへ、ありがとうございます」

杏「そんなありすに1つ質問してもいい?」

ありす「はい、なんでしょう?」

杏「杏、怪盗で、誰とも交換しなかったんだけど、それについてどう思う?」

ありす奈緒紗南「……えっ?」

杏「やー、情報持ってないから出なかったんだけど、まさか人狼が名乗り出るとは思ってなかったよねー」

杏「さて、何か言いたいことあるかな、ありす?」

ありす「……自分が処刑されないようにするための嘘ですね、そうに違いありません」

杏「まぁ、そういうしかないよね」

杏「それじゃあ奈緒に質問。もし杏が昼フェーズの最初に『怪盗です、誰とも交換しませんでした』って言ってたら疑ってたよね?」

奈緒「ん?あー、確かに胡散臭いな、それは」

杏「でしょ。そういうことだから、杏が最初に情報を出さなかったっていうことに関してはそれで納得してね」

杏「次に紗南に質問。杏がありすと交換してた場合、まだ3人の中から処刑者を決めようっていう段階で、わざわざ杏が怪盗だったって宣言するメリットってないよね?」

紗南「……確かにないね。黙ってればあたしや奈緒さんが処刑されるかもしれないし」

杏「というわけで、ありす、これをふまえて何か反論はある?」

ありす「さっきと同じです。私を処刑して自分が処刑されないようにするための嘘です」

杏「そうだよねー、そうであることを祈るしかないよねー。それじゃあこうしようか」

杏「杏とありすは相互に投票、紗南が私に投票、奈緒がありすに投票で、杏とありす2票ずつで両方処刑されよう」

奈緒「あー、そういえば2人処刑することもできるんだったな」

紗南「確かに2人処刑すれば村人陣営確実に勝てるね」

ありす「私としても杏さんを処刑できれば勝てると信じてるので、それで問題ないです」

杏「よーし、それじゃ投票するよー。せーのっ」


投票結果

杏→ありす
奈緒→ありす
紗南→杏
ありす→杏

処刑者:杏・ありす

杏[怪盗]
奈緒[村人]
紗南[村人]
ありす[人狼]
中央[人狼][占い師]

村人陣営(杏・奈緒・紗南)勝利


ありす「ええ、わかってましたよ。杏さんが交換してたらわざわざ2人処刑するって提案しませんよね」

杏「そりゃそうよ」

奈緒「結果的にありすが自滅した感じだったなー」

紗南「杏さんの行動とありすちゃんの思考が悪い方向に噛み合った結果だったねー」

ありす「もう1戦やりましょう。このままでは引き下がれません」

奈緒「ワンナイト人狼は1ゲームの所要時間短いからな、そこそこの回数はできるんじゃないか?」

杏「『多分もう4戦ぐらいは大丈夫だと思います』だって」

紗南「よーし、それじゃ役職カード配るよー」

奈緒「それじゃ各々自分の役職を確認するぞ」


確認中……


奈緒「よーし、確認終わったなー。それじゃ全員目を瞑ってくれ」


……チーン


奈緒「それじゃ占い師はアクションしてくれ」


……チーン


奈緒「人狼はそれぞれ確認してくれー」


……チーン


奈緒「怪盗はアクションを頼む」


……チーン


奈緒「よし、昼フェーズ開始だ」

ありす「占い師です、杏さんは村人でした」

紗南「ありゃ、被った。怪盗で杏さんの村人と交換したよー」

杏「はい、2人の言う通り村人です」

奈緒「あたしも村人だぞー」

ありす「皆さんの宣言通りなら、1戦目と同じく全員1票ずつで勝ちですかね」

杏「ねー、杏が指揮とっていい?現状杏が一番信用あるよね?」

奈緒「いいんじゃないか?」

紗南「異議なーし」

ありす「大丈夫だと思います」

杏「それじゃ指揮取るよー」

杏「とりあえず3人に質問しようか。中央の2枚の内訳どうなってると思う?まず紗南から」

紗南「うーん、人狼と村人かなぁ」

杏「ありすはどう思ってる?」

ありす「奈緒さん次第ですけど、人狼2枚か人狼と村人の組み合わせですかね」

杏「奈緒は?」

奈緒「人狼2枚だな」

杏「ふむふむ、なるほどね……」

杏「……よし、決めた。紗南とありすは奈緒に投票、杏と奈緒は紗南に投票で」

ありす「あれ、奈緒さんはわかりますけど、紗南さんも処刑ですか?」

杏「1人だけ処刑するよりも2人処刑した方が勝ちやすいからねー」

奈緒「うーん、処刑なしに持っていくための材料がないからどうしようもないなー」

紗南「説得で処刑なしになったりしない?」

杏「ならないよ。というか紗南は奈緒以上に人狼ありうると思ってるから通らないよ」

紗南「えっ、あたしの方が上?」

杏「そうだよ。それじゃあ投票いくよー。せーの」


投票結果

杏→紗南
奈緒→紗南
紗南→奈緒
ありす→奈緒

処刑者:奈緒・紗南

杏[村人]
奈緒[村人]
紗南[人狼]
ありす[占い師]
中央[怪盗][人狼]

村人陣営(杏・奈緒・ありす)勝利


紗南「なんでばれちゃったかなー」

杏「まず質問した時に人狼2枚の可能性を挙げなかったのが少し気になったんだよね」

杏「その時はまぁまだ奈緒の方が人狼あるかなーって思ってたんだけども、処刑なしにならないかって発言で入れ替わったね」

杏「質問の答えで人狼1人いると思ってるのに、処刑なしにならないかって聞くのはちょっとおかしいなってね」

紗南「あー、処刑するなら2人っていうから、奈緒さんとありすちゃんにするのは厳しいと思って、処刑なしにならないかって思ったんだよねー」

奈緒「なんというか、杏めっちゃ強いなこのゲーム」

杏「やー、偶然だよ偶然。今のだって私が2人から村人って言われてなければ指揮取れなかったし」

ありす「私が同じ状況だったとしたら、多分杏さんみたいに指揮取れなかったと思います」

奈緒「杏敵に回したくないなー」

紗南「よーし、リベンジしよう。それじゃ次の配役カード配るよー」

奈緒「それじゃ各々自分の役職を確認するぞ」


確認中……


奈緒「よーし、確認終わったなー。それじゃ全員目を瞑ってくれ」


……チーン


奈緒「それじゃ占い師はアクションしてくれ」


……チーン


奈緒「人狼はそれぞれ確認してくれー」


……チーン


奈緒「怪盗はアクションを頼む」


……チーン


奈緒「よし、昼フェーズ開始だ」

ありす「また占い師でした。今度は中央の2枚を見ました。人狼と怪盗でした」

杏「へー、人狼と怪盗が中央ってことは、他に情報は出てこないと。一応聞くけど他の2人は占い師だったり怪盗だったりする?」

奈緒「いや、あたしは普通に村人だぞ」

紗南「同じく村人だよ」

杏「うーん、とりあえずこれ以上情報は出ないだろうし、ひとまずありすに色々決めてもらおうかな」

杏「というわけでありすさんや、2人処刑するように誰が誰に投票するかまで指示してくれない?」

紗南「あれ、ありすちゃんを信用する方針?」

杏「まぁ、とりあえずはね」

ありす「えー、それでは……。私と紗南さんが杏さんに投票、奈緒さんと杏さんが紗南さんに投票で」

杏「ありすを信用すると言ったな。あれは嘘だ」

杏「今の提案から考えて、ありすと奈緒の2人が人狼の可能性があるから、杏と紗南がありす投票、ありすと奈緒が紗南投票を提案するよ」

ありす「……まぁ、真ん中の2枚を見たという主張で、おとなしく信用してほしいと言ってもちょっと難しいですか」

奈緒「あー、ありすがニセモノの場合のためか、ありだな……」

紗南「……いや、それには乗らないよ。あたしは杏さんが単独で人狼だと思うから、杏さんに投票したい」

杏「へー、根拠を聞いてもいい?」

紗南「ありすちゃんへの質問の仕方と処刑の提案の仕方かなー。ありすちゃんがあたしと奈緒さんの処刑を提案してたら、それに乗っかろうとしてたような質問の仕方かなって」

紗南「あと、ありすちゃんへの疑惑を出した時に自分を処刑対象から外したのも気になるかなー」

杏「なるほどねー。とりあえず今の根拠に反論していくよ」

杏「まず前者は、ありすが人狼だった場合の仲間を探り出すにはああいう聞き方しかなかったからだよ。正直に『処刑したくない仲間は誰?』って聞くわけにはいかないからね」

杏「で、後者だけど、私自身私が村人だってわかってて、ありすが確定で人狼ってわけじゃないから、ありすと私以外で1人処刑したいっていうのは自然だと思うんだけど」

紗南「うーん、それっぽい理屈だけど、やっぱり人狼っぽい気がするなぁ」

杏「信用してもらえないかー」

紗南「というわけであたしは杏さんに投票するつもりだけど、奈緒さんとありすちゃんはどうする?」

ありす「そうですね……。私も杏さんに投票したいですね」

杏「ありゃ、杏の処刑は確定かー。それじゃあ杏は奈緒に票を合わせて処刑者を増やそう」

奈緒「ありすか紗南か……。うーん、この2択なら紗南に投票かなー」

杏「結局ありすの提案通りだね。それじゃ投票いくよー。せーのっ」


投票結果

杏→紗南
奈緒→紗南
紗南→杏
ありす→杏

処刑者:杏・紗南

杏[人狼]
奈緒[村人]
紗南[村人]
ありす[占い師]
中央[人狼][怪盗]

村人陣営(奈緒・紗南・ありす)勝利


杏「いやー、人狼難しいねこれ」

紗南「さっきの村のリベンジは果たせたかな?」

奈緒「やー、杏と紗南が怖い」

ありす「実質この2人の戦いみたいな感じになってますね」

ありす「それでは次の配役カードを配ります」

奈緒「それじゃ各々自分の役職を確認するぞ」


確認中……


奈緒「よーし、確認終わったなー。それじゃ全員目を瞑ってくれ」


……チーン


奈緒「それじゃ占い師はアクションしてくれ」


……チーン


奈緒「人狼はそれぞれ確認してくれー」


……チーン


奈緒「怪盗はアクションを頼む」


……チーン


奈緒「よし、昼フェーズ開始だ」

紗南「はい、怪盗です。奈緒さんと交換して占い師になったよ。というわけで奈緒さん占い師としての情報ちょうだい!」

奈緒「あー、うん、占い師なんだけどさ、紗南の役職を確認して怪盗だって情報しか持ってないんだよな……」

ありす「相互でアクションしたってことですか」

杏「まぁ、人狼2人でやる騙りにしては攻めすぎだし、信用していい気がするね」

ありす「私もそう思います」

紗南「問題は杏さんとありすちゃんだよねー」

奈緒「2人は全く情報がないからなー」

杏「まー、私とありすは相互投票するのは確定で、奈緒と紗南が杏たちに1票ずつ入れて処刑するか、相互に入れて処刑なしにするかを決める感じだね」

ありす「出せる情報が何もないので、『信用してほしい』以外に何も言えないのが辛いですね……」

杏「杏もありすも互いに村人か人狼かわからないから『処刑なしにしよう』って強く言えないもんねー」

紗南「さて、どうしようか奈緒さん」

奈緒「ありうるのは両方とも村人、両方とも人狼、杏だけ人狼、ありすだけ人狼で、確率的には3/4で2人を処刑すれば勝てるんだよなー」

杏紗南ありす「えっ」

奈緒「えっ、なんだよその反応?」

杏「まぁ、うん、処刑した方が勝つ確率高いってのはその通りだよね、うん」

紗南「それじゃあ2人を処刑する方針でいこうか。あたしはありすちゃんに投票するから、奈緒さんは杏さんにお願いね。せーのっ」


投票結果

杏→ありす
奈緒→杏
紗南→ありす
ありす→杏

処刑者:杏・ありす

杏[村人]
奈緒[怪盗]
紗南[占い師]
ありす[村人]
中央[人狼][人狼]

人狼陣営(該当者なし)勝利


紗南「あー、1/6の方だったかー」

ありす「まぁ、仕方ないですね。事故ですよ事故」

奈緒「……あれ、1/6?」

杏「うん、1/6」

奈緒「……なんで?杏が人狼になる確率が1/2で、ありすが人狼になる確率も同じなんだから、かけて1/4じゃないのか?」

杏「杏のパーフェクト確率教室はじまるよー。さてまずは、ここに村人のカード2枚と人狼のカードが2枚あります。杏がこの中から1枚適当にカードを引いて、村人を引く確率はいくつでしょう」

奈緒「1/2だろ?」

杏「せいかーい。それじゃ次、残りの3枚からありすが村人を引く確率はいくつでしょう」

奈緒「……あっ、そうだ、残りから引くから1/6になるのか。……スタッフさん、さっきの村カットにならない?」

紗南「『ダメです』だって」

ありす「諦めて次の村をやりましょう。配役カード配りますね」

奈緒「うあー……」

確認中……


奈緒「よーし、確認終わったなー。それじゃ全員目を瞑ってくれ」


……チーン


奈緒「それじゃ占い師はアクションしてくれ」


……チーン


奈緒「人狼はそれぞれ確認してくれー」


……チーン


奈緒「怪盗はアクションを頼む」


……チーン


奈緒「よし、昼フェーズ開始だ」

杏「占い師でーす。怪盗見つけたんで、杏が名前出す前に自発的に情報出した方がいいと思うよー」

奈緒「……」

紗南「……」

ありす「……」

杏「あー、あわよくばと思ったけどだめかー。撤回、怪盗は見つけてないよ。奈緒を占って人狼でした」

奈緒「おっと、あたしかー。もちろんあたしは村人だから、杏は騙りだな」

ありす「なるほど、怪盗はいないみたいですし、杏さんと奈緒さんの両方を処刑すれば村人陣営が勝てそうですね」

紗南「んー、それじゃ杏さんと奈緒さんが相互投票で、あたしが奈緒さん投票、ありすちゃんが杏さん投票でいい?」

ありす「私はそれでかまいませんよ」

杏「待った、紗南も人狼で杏に入れるっていう可能性もあるから、逆にしてもらっていい?」

紗南「あー、そうとらえるかー。まぁあたしは別にそれでもいいんだけども。ありすちゃんは?」

ありす「私も問題ありません。奈緒さんに投票ですね」

奈緒「よーし、それじゃあ投票するぞー。せーのっ」


投票結果

杏→奈緒
奈緒→杏
紗南→杏
ありす→杏

処刑者:杏


杏「あっこれ余計なことしたパターンだ」

杏[占い師]
奈緒[人狼]
紗南[村人]
ありす[人狼]
中央[怪盗][村人]

人狼陣営(奈緒・ありす)勝利


奈緒「いえーい」ハイターッチ

ありす「やりましたね奈緒さん」ハイターッチ

杏「紗南ごめーんいらないことしたー」

紗南「いやー、あれは仕方ないと思うよ」

杏「ちょっと読み違えちゃったなー。もったいない」

奈緒「さて、6戦終わったし、今回はここまでかね?」

杏「『尺もいい感じなので感想言って締めてください』だってさ」

奈緒「よーし、それじゃ、ワンナイト人狼やってみてどうだった?」

ありす「凄く難しかったですね。相槌しか打ってない気がします」

奈緒「あたしも似たようなもんだなー。あと5戦目やっぱりカットにならない?……『ダメです』か、だよなー」

杏「杏はなんかすごい処刑された記憶があるんだけど」

紗南「あ、なんか集計データ出てる」


杏:3勝3敗 処刑回数 4回
奈緒:5勝1敗 処刑回数 1回
紗南:3勝3敗 処刑回数 2回
ありす:4勝2敗 処刑回数 2回

杏「処刑なしの1回を除けば、杏4/5で処刑されてるじゃん。そんなに胡散臭かった?」

ありす「というより、主張が強くて目立ってたから処刑されたという印象ですかね」

奈緒「基本的に黙ってたあたしが一番勝率高いもんなー。処刑回数も少ないし」

ありす「そういえば奈緒さん5戦目以外全勝ですね」

奈緒「そうなんだよなー。5戦目カットされれば全員の負け数1減るよな?」

紗南「奈緒さん、負けた試合をなかったことにして上げた勝率に価値はないよ」

奈緒「あっ、はい、ごめんなさい」

奈緒「それじゃあ締めるぞー」

奈緒「ブラフ・アルゴ・ワンナイト人狼と、今まで相手の手の内を読むタイプのボードゲームが続きました」

奈緒「なので、次回はかなり違うタイプのゲームをやる予定みたいです」

奈緒「それでは、また次回お会いしましょう」

杏奈緒紗南ありす「ばいばーい」

終わりです
好きなゲームだからと安易にSSにしようとすると大変なことになると学びました
1人で展開を考えるには厳しいゲームでした

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