アライさん「自立するのだ」 (23)

アライさん「いつまでもフェネックに頼ってばっかりじゃダメなのだ。自立するのだ」

アライさん「これからはアライさん一人で生きていくのだ。フェネックはアライさんを手伝ったりしちゃダメなのだ」

アライさん「じゃあ、行くのだ。いつかまたなのだ」

フェネック「」

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10分後

アライさん「寂しいのだ...」

フェネック(こっそりついてきたけど気付いてないみたいだね)

アライさん「甘えてちゃダメなのだ。これ以上フェネックに迷惑はかけられないのだ」

フェネック(もっと迷惑かけてくれていいのになぁ~)

アライさん「それに、かばんさんみたいになるって決めたのだ。そのためには、自立しなければいけないのだ」

フェネック(...)

アライさん「アライさんも、みんなからすごいと言われるのだ」

フェネック(妬いちゃうな~...)

アライさん「まずは、くだもの?を探すのだ」

フェネック(このへん果物の成木


ミス

フェネック(このへん果物のなる木ないのにな~

アライさん「ぜんぜんみつからないのだ...」ショボン

フェネック「そりゃ~」ポトポト

アライさん「あいたっ!...おお!」

アライさん「空からくだものか降ってきたのだー!」

フェネック(よかったねーアライさん)ニヤニヤ

アライさん「辛いのだ~!」ヒリヒリ

フェネック(トウガラシも入ってたからね~)

アライさん「み、水をさがすのだ...」



アライさん「た、助かったのだ...」ゴクゴク

フェネック(水飲むアライさんもいいなぁ)

アライさん「水を飲んでたら何か洗いたくなってきたのだ...」ウズウズ

アライさん「あっ!そこのジャガー!こっちくるのだ!」

フェネック(えー)

ジャガー「どうしたんだい?」

アライさん「洗うからこっちくるのだ!」ワキワキ

ジャガー「洗うって何を...うわっ!」バシャバシャ

アライさん「えへへ~うへへへへへ」ワシャワシャ

ジャガー「ちょっ...やめっ、どこ触ってるんだ!おい!」ジャブジャブ

アライさん「えへへへへへ~」ゴシゴシ

フェネック「」

アライさん「まんぞくなのだ!」

ジャガー「あぁそーかい...」びしゃびしゃ

フェネック(妬いちゃうなぁ~~~~~~)ゴゴゴゴ

ジャガー「な、なんか寒気が...じゃあ私はこれで...」

アライさん「さよならなのだー」

アライさん「洗ってたらお腹すいたのだ!」

フェネック「」果物ポトポト

アライさん「また降ってきたのだ!」

アライさん「もぐもぐ...はっ!もしかして、アライさんはもう自立できてるのでは...?」

フェネック「かわいいなぁ~アライさん」

アライさん「じゃあアライさんはそろそろフェネックのとこへ変えるのだ」モグモグ

フェネック「まだ半日もたってないけどね~」

アライさん「帰り道がわからないのだ...」

フェネック(予想通りだね~)

アライさん「なんとかして、帰ってみせるのだ...」ズカズカ

フェネック(反対の方向に進んでるなぁ~)

2時間後

アライさん「ここどこなのだ...」

フェネック(私もこのへんよくわかんないなぁ~)

アライさん「く、暗くて寒くなってきたのだ...もう夜なのだ。早く帰らなくちゃなのだ」

フェネック(だから進行方向が反対だよ~アライさん)

アライさん「うぅ...寂しいのだ...フェネックぅ...」

フェネック「」ゾクゾク

アライさん「フェネックには頼らないって決めたのだ...!今のアライさんなら、きっと大丈夫なのだ!むしろフェネックが、アライさんを頼る番なのだー!」

フェネック(なるほどねぇ~、あ、そーだ、いいこと思い付いた)

アライさん「ふふふふ~ん...ってフェネック!?どうしたのだ!?」

フェネック「」し~ん

フェネック「アライさんがし、心配でついてきたのさ...、そしたら、さっきセルリアンに襲われて...命からがら、逃げてきたんだよ~」ぐったり

アライさん「フェネック!しっかりするのだ!今アライさんが助けてやるのだ!」

フェネック(ふふ...アライさんは頼もしいなぁ)

アライさん「うおおおお!なのだー!」ダダダダダ

フェネック(私をおぶってこの速さかぁ...身体能力ではかてっこないなぁ...)

アライさん「フェネック!アライさんに任せるのだ!すぐに安心させてやるのだ!」

フェネック(アライさんに助けてもらうのってなんか新鮮だなぁ...ちょっと、いいかも)ニヤニヤ

アライさん「フェネック、フェネック!大丈夫なのだ?もう安心なのだ!」

フェネック「おお...ありがとうアライさん...助かるよ...」

アライさん「...?フェネック、元気そうでよかったのだ」

フェネック「いやー、あはは、アライさんに助けてもらったら、なんだかアライさんが頼もしく見えてさー」

アライさん「...」

フェネック「?」

アライさん「や、やったのだ!フェネックから頼りにされたのだ!アライさんも、一人前なのだ!」

フェネック「昔から頼りにしてるよ~」

フェネック「ところでアライさぁん...私、まだ心細くてさぁ...」チラチラ

フェネック「今日、アライさんの隣で寝てもいいかなぁ?」チラチラ

アライさん「もっちろんなのだ!アライさんを抱き枕にしてくれて結構なのだ」

フェネック「」がっつぽーず

フェネック(いやー、今日はいい1日だったなぁ)

アライさん「フェネック、フェネック...抱き締めるのはいいけど、もっと緩めてほしいのだ、く、苦しいのだ...」ぎゅぅ~

フェネック「やー、かばんさんを抱き締めてると安心するからさ~(かばんさんとジャガーに浮気した罰だよ~)」

アライさん「ふふ、まったくフェネックは子供なのだ」ギチギチ

フェネック「そーかなー?ふふ....」ギューーー

アライさん「フェ、フェネック...!さ、流石のアライさんでも限界なのだ...!ゆ、緩めて...」ジタバタ

フェネック「はーいよ」スッ


おわり

ミス

「アライさんを抱き締めてると」

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