ニューダンガンロンパV3「バーベキューだ!!」 (12)

ニューダンガンロンパV3「焼き肉だ!!」の続き(のようなもの)です。

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最原の部屋

最原「もうこんな時間か・・・。そろそろ夕食だけど、今日はなにかな?」

ピンポーン♪

最原「はーい!」

ガチャッ

百田「よっ、終一」

最原「百田くん、どうしたの?」

百田「夕飯だから誘いに来たんだよ! 今日はバーベキューをするから、皆を呼んでくれと東条から言われてな。そんで、俺は終一を誘いに来たって訳だよ!」

最原「そうなんだ。今日はバーベキューなんて豪勢だね? 確か、前に焼き肉やすき焼きとかしたばかりなのに。」

百田「あぁ。あん時は大変だったよな、王馬の奴がさ・・・。」

最原「そうそう、そういうこともあったね!」

百田「それよりも終一、さっさと行こうぜ!」

最原「うん。あれっ、そういえば、春川さんは?」

百田「あぁ、ハルマキは例の如く行かないって断られたんだよ。」

最原「またなの?」

百田「ハルマキの奴は、まだ積極性がないからな。今は誘いには来ないだろうが、俺は信じてるんだよ! いずれ、ハルマキが心を開いて、こういうことにも参加するような積極性を持つ事をな!!」

最原「ははっ、百田くんらしいね」

最原「ところでバーベキューをやる場所ってどこなの?」

百田「そこだよ、寄宿舎を出てすぐのな! 外で出来るとしたらそこが一番だって東条が選んだからよ!」

寄宿舎の外

東条「あらっ、最原君。いらっしゃい」ジュージュー

最原「東条さん、こんばんは。」

百田「おっ、相変わらずいい匂いで焼けてるな!」

東条「あらっ、百田くん。春川さんはどうしたのかしら? 確か、一緒に呼んでくると言っていたけれど?」

百田「あぁ、ハルマキは行かないって断られちまったよ。ただ、例の如く肉だけは食べるから、後で部屋まで持ってきてくれって言ってたなぁ」

東条「そう、分かったわ。」

茶柱「東条さーーん、お待たせしました。転子は夢野さん、赤松さん、白銀さんを呼んできましたよ!」

夢野「今日はバーベキューだと聞いてのう。美味そうな匂いもしたから、さっそく来たわい」

赤松「あっ、最原くーーん!」

最原「あ、赤松さん!」

白銀「うんうん、今日のイベント(バーベキュー)は地味に盛り上がりそうだよ。」

東条「あらっ、茶柱さん。残りの女子メンバーはどうしたのかしら? まだ入間さんとアンジーさんがいないのだけれど?」

茶柱「あの、その・・・入間さんは研究に、アンジーさんは祈りとかに没頭してそうなので、声を掛けてきませんでしたよ」

入間「おいっ、茶バネゴキブリ!!」

茶柱「あっ、入間さん!?」

入間「こんな美味そうなイベントにオレ様を誘わねぇとは、いい胸してんなー?」

白銀「胸じゃなくて、度胸だよね? 度が抜けてるよ!」

アンジー「転子ー、アンジーを誘わないなんてひどいよー!! でも、主は言いました。今日の夜ご飯は楽しくなりそうだから、ひとまず今は怒ることは止めるべきだと!」

茶柱「それにアンジーさんも!」

入間「まぁ、オレ様は今回ご機嫌が良いし、特別に許してやるよ! ひゃひゃひゃ、器のでけぇオレ様に感謝しろよな。」

東条「とりあえず、女子は春川さん以外はそろったわね。後は、男子だけれど?」

王馬「東条ちゃん、お待たせ♪ にしし、キー坊と星ちゃん以外は連れてきたよー!」

天海「バーベキューなんて家族以外の人と食べるのは、初めてっすよ」

ゴン太「ゴン太は森の家族と一緒に食べたことがあるから、なんとなくは分かるよ!」

真宮寺「僕は美味しく食べる皆の様子の観察も兼ねてきたヨ! まぁ、ご飯も食べるから、来るのは当たり前だけどネ」

東条「キーボ君は分かるとして、星君はどうして?」

王馬「なんか、俺は興味が無いからそっちで勝手にやっててくれ!、なんて言ってたからさ。」

東条「星君もいつものがあるのね・・・分かったわ!」

最原「春川さんに星くん、キーボくんは前の焼き肉とかでも抜けてたメンバーだね・・・」

真宮寺「まぁ、春川さんや星君は滅多な事以外は集まらない人たちだから、仕方ないけどネ」

赤松「でも、キーボくんは気の毒だよね。食事が出来ないから、こういう時間になってもその場に集まれないしね」

王馬「にしし、赤松ちゃんは優しいよねー♪ こういう時でもキー坊の事を気遣うなんてさ? もしかして、好きだったりしてー??」

赤松「ち、違うよ! ただ、友達としてキーボくんが心配なだけだよ!?」

王馬「へぇー? でも、それって本当k百田「別にいいじゃねぇか、そんなこと! 心配したいから心配する、それだけだろ!! それのどこが悪いって言うんだ、王馬?」

王馬「ちぇー、百田ちゃんは関係ないのにさ・・・まぁ、いいや。」

東条「それより皆、お肉が焼けたわよ!」

茶柱「はわわっ、美味しそうですね、東条さん♪」

ゴン太「うん! いい匂いだね。」

入間「んじゃあ、さっそく食べようぜ、ゴキブリ共ー!!」

夢野「んああっー、なんと美味しいのう♪」モグモグ

茶柱「夢野さんっ、なんという可愛い顔でっ/// 転子、これだけでお腹いっぱいになりそうです♪」

白銀「夢野さんもだけど、茶柱さんも幸せそうだね・・・」モグモグ

アンジー「楓ー、これも食べてよー?」

赤松「私にばかり野菜を押し付けないで、アンジーさんも少しは食べてよっ!?」

アンジー「主は言いました。野菜は楓が食べるべきだと!」

最原「それって野菜が嫌いだから、赤松さんに押し付けようとしか聞こえてこないようだけど」

百田「それにしてもうめぇなー!」モグモグ

ゴン太「外で食べると、野生で生活していた頃を本当に思い出すよ!」モグモグ

天海「あれっ、東条さんは食べないんっすか?」

東条「えぇ。私は皆の食べる分のお肉を焼いているから、気にしないでちょうだい」

入間「だそうだとよ、チャラオ童貞!」

天海「あれっ、今のチャラオってもしかして、俺のことっすか?」

入間「他に誰がいるんだよ!! テメェの頭は空っぽかっ!!!」

王馬「頭が下品な事でいっぱいなビチ子ちゃんに言われたくないよねー♪」

入間「び、ビチ子っー/////!?」

真宮寺「そういえば東条さん?」

東条「なにかしら?」

真宮寺「今回は大丈夫だよネ? 前みたいに王馬君が肉を隠すとかそういうことは起きないよネ??」

王馬「あははっ、何言ってるの、真宮寺ちゃん♪ 今回ばかりは、オレも肉なんて隠さないよ!」

赤松「その発言も嘘なんでしょ?」

王馬「あははっ、バレたっ?」

東条「大丈夫よ。今回は鍵付きのクーラーボックスに入れてあるから、お肉を持ち出して、別な場所に隠す事なんて出来ないわ!」

最原「でも、クーラーボックスごと持っていかれたらおしまいだよ?」

東条「その部分も心配しないで頂戴。このクーラーボックスはかなりの重量があるから、普通の人が持ち出すことは不可能よ。」

夢野「うむ、それじゃと力のある者はいつでも持ち出しが出来ると言っているようなものじゃ! そんな奴が持ち出したらさすがにまた事件が起きるのではないのか?」

王馬「夢野ちゃんが言う持ち出しが出来る奴ってゴン太か、茶柱ちゃんだよねー♪ ゴン太は怪力だし、茶柱ちゃんなんて合気道家だから、それなりに力もありそうだし!」

ゴン太「ゴン太は盗みなんてしないよー!? 紳士はそんな悪い事なんてしないっ!!」

茶柱「そこの男死、投げ飛ばされたくなければ口を閉じてください!」

東条「今回は私が目を光らせているから平気よ。前回の失敗も踏まえて私はメイドとして、二度と同じ失敗は繰り返さないと心がけているもの・・・」

白銀「でも、このクーラーボックスがそれなりの重量なら、外に出す時は誰が持ってったの、東条さん?」

東条「もちろん、私よ。準備は私が全部、行ったのよ」

入間「つーことは、テメェもゴン太や茶柱みたいに怪力って訳かよ!! ヒャヒャヒャ、流石はゴリラ婆だぜっ!!!」

アンジー「主は言いました。今の発言は斬美に対してかなり失礼だと、そして美兎には神罰が下るべきだと・・・・」

入間「ヒィィィッー!? う、うる、せぇ・・よ~、この・・・カルト・・バカ、が・・・」ズーン

東条「アンジーさん、大丈夫よ。入間さんの言った事は気にしてないわ。メイドだもの、多少重い物を持ち上げる程の力があるのは当たり前よ!」

百田「おう! 色々、話してるとこ悪いが、今は食おうぜ!」

赤松「こういう時でも百田くんは冷静だね」

百田「確かに前にあったことも含めて心配かもしれねぇけどよ、今はそんな事をいちいち考えてもしょうがねぇだろ!! 今はバーベキューの最中なんだ。気軽に楽しもうぜ!」

東条「そうね。前みたいな騒動は私が起こさせないわ。心配しないで頂戴!」

しばらくして・・・

入間「おいっ、肉が無くなりそうだぜ! 追加の肉を用意しろっ!!」

東条「分かったわ!」

東条はクーラーボックスの鍵を差し込み、鍵を回してロックを解除してからクーラーボックスを開けた。

東条「あらっ!?」

白銀「どうしたの、東条さん?」

東条「お肉が、お肉が、無いわっ!?」

天海「えっ!?」

夢野「んあっ、そんなはずないじゃろ!」

東条「いいえ、本当よ! お肉が無いわ!!」

百田「どれどれ?」

赤松「あっ、本当だよ!?」

クーラーボックスの中身→空っぽ!!!

東条「お肉は全部、入れておいたはずなのに・・・」

茶柱「急に無くなるのは、確かにおかしいですよね!」

王馬「あれっー? さっき、前みたいな騒動を起こさせないって言ったのは、どこの誰だったかなー?? ねぇ、誰、誰誰々ー?」

最原「ちょっと王馬くん、そんなあからさまにっ!?」

入間「でも、王馬の言う通りだぜ! おい、メイド婆! テメェはまたこんな騒動を起こしやがって、責任取りやがれっ!!!」

ゴン太「ねぇ、いきなり東条さんを責めるのは良くないよっ!?」

白銀「私もゴン太君と同意見だよ。いくらなんでも、東条さん一人の責任にするのも変だよね? 東条さんに任せてばかりで、手伝おうとしなかった私達にも責任はないといえないよね・・・」

東条「獄原君に白銀さん、ありがとう。庇ってくれるのは嬉しいけれど、確かにこういう事態になったのは私の責任でもあるわ・・・。」

赤松「そんな、東条さん・・・」

東条「責任を持って、今回も一人でお肉を探しに行くわ! 見つかるまで代わりに焼いて食べれるものでm百田「おいっ、東条」

東条「なにかしら、百田君?」

百田「おめぇ一人の責任じゃねぇよ。」

東条「えっ?」

百田「白銀の言う通り・・・今回の騒動は俺らがおめぇ一人に任せていたのが原因だ! 少なくとも俺はそう思ってる。だから、自分ひとりを責めるな! 俺達も一緒に探すぜ!!」

入間「はぁっ!?」

王馬「百田ちゃん、何を言ってr最原「僕も百田くんに賛成だよ!」

入間「おいおいっ、ダサイ原まで何を言っt赤松「そうだよ。一緒に探そうよ、東条さん!」

茶柱「今回は転子も一緒に探します! 東条さんの困っている顔なんて、見たくはありませんし!!」

東条「私は、別に困ってなんkアンジー「主は言いました。斬美、一人のせいではないと!」

真宮寺「くっくっくっ、これが仲間との友情なんだネ! 見てて素晴らしいヨー♪」

ゴン太「東条さん、ゴン太も頑張るよ!」

茶柱「夢野さんももちろん一緒に探しますよね?」

夢野「んあー、めんどいが、まぁウチもまだ食べ足りないところじゃ、一緒に探してやるわい」

天海「夢野さんは正直じゃないんっすね・・・」

白銀「私も一緒に探すよ。皆で探せばきっと見つかるはずだよ!」

東条「皆・・・ありがとう」

百田「んでっ、入間と王馬。おめぇらはどうすんだ?」

入間「オレ様はそんな面倒な事なんt茶柱「入間さん、同じ女子なんですから、一緒に探すのを手伝いましょう!!」クワッ

入間「ふぇぇっー、わ、分かったよぉー。もう好きにしろっ!」

王馬「あーあ、入間ちゃんも探す側にいっちゃったかあー。後はオレだけだねー♪」

茶柱「貴方は無理に探さなくても結構ですよ! 嘘吐きは男死の始まり・・・嘘吐きで、男死の貴方は足手まといですからー」←表情が崩れた顔で!

王馬「オレはそんな安い悪口になんて乗らないよぉー。だけど、これだけ言わせてオレはオレなりに勝手に探すから、東条ちゃんたちは東条ちゃん達で、仲良く探せばー」タッタッタッ

最原「あっ、王馬くん、どこにっ!?」

百田「よせ、終一。王馬の奴はほっておけ!」

最原「でも・・・」

百田「あいつは今一人だ。どうせ何もできやしねぇさ!」

天海「でも、最原君が動いたように、王馬君を監視しておいた方がいいんじゃないっすか?」

百田「あっ?」

天海「だって考えてくださいよ。また前みたいに王馬君が犯人とか、そんなオチじゃないんっすか?」

東条「いいえ、今回に限ってそれは無いと思うわ。私は何かしないように王馬君を監視のつもりでずっと彼の様子を見ていたけれど、王馬君はお肉が入ったクーラーボックスには近付かなかったわよ」

最原「それは間違いないよ!」

赤松「えっ、もしかして、最原くんも王馬くんを見てたの?」

最原「違うよ。僕が見てたのは、クーラーボックスの方だよ! 東条さんからお肉がクーラーボックスに入っている事を聞いた後に王馬くんも含めて誰か近付かなかったか、時々確認してたんだよ。けど、クーラーボックスには王馬くんもだけど、誰も近付いてなかったよ!」

真宮寺「成る程・・・。確かにそれだと変だよネ?」

夢野「んあー、変とはなんじゃ?」

赤松「つまり、それって誰も近付いてないのなら、クーラーボックスから肉が消えたのは変、だってことだよね?」

東条「それもそうね。私もさっき話をして気が付いたけれど・・・そもそもクーラーボックスは鍵付きで、鍵はしっかりと閉めていたし、開けるにしても鍵が必要なのよ! それにその鍵は私がしっかりと持っていたのよ」

百田「そうなると犯人はどうやってクーラーボックスの鍵を開けて、中にあった肉を盗んだんだよ?」

白銀「うーん。なんか頭がこんがらがってきたよ・・・」

茶柱「では、東条さんが準備をしている間に男死が盗んだというのはどうですか? 実際にクーラーボックスが開けられたのはさっきだけですし?」

白銀「あっ、男子に疑いの目を向けるのは固定なんだね・・・」

アンジー「斬美ー、誰かと一緒だったってことはないのー?」

東条「いいえ、それはないわよ。さっきも申し上げたと思うけれど、私はずっと一人で準備をしてたもの・・・。他の人に手伝ってもらう、なんてことは一切してもらってないわ! メイドだもの、一人で皆のために何かをするのは当たり前よ!!」

真宮寺「つまり、準備の時も東条さん以外、誰もクーラーボックスに近付いていないということだネ!」

入間「んじゃあ、やっぱテメェが犯人じゃn東条「そこは全力で否定するわ。私は犯人じゃないわよ」

入間「ひぇぇぇっっっーーーー!?」

最原「そうなると、犯人はどのタイミングでクーラーボックスに近付き、そしてどうやって中を開けて盗み出したかが論点だね!」

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