?「こんにちは、こちら魔法王国です」 (3)

?「本日より始まりました。魔法王国にて発見されたテレビと呼ばれる異世界のアイテムを解析して、今回の放送と言う名の新しい言葉を織り交ぜながら伝えていけたらなと思います」

勇者「視界は私こと、勇者と」チラッ

村長「勇者はワシが育てたこと、村長じゃ」ドヤァ

勇者「二人での放送となります」

村長「じゃの」

勇者「いやー実際に皆様に伝わっているのか全くわからないというのは面白いですねー」

村長「じゃの」コクコク

勇者「魔法使いがそんなガラクタ何の役にも立たないわよって言っていたのが今でも印象的です」

村長「じゃぁの」コクコク

勇者「そんな魔法使いがですねー、異世界の通信、つまりテレビが偶然にも映った瞬間に雷に打たれたかのように王立魔法研究所に篭り気になってしまったんですよ」

村長「ひっきーじゃの」

勇者「お、新しい言葉ですね」

村長「ナウいじゃろ?」

勇者「ハイカラですね」

村長「雷に打たれたかのようにと言ったじゃろ」

勇者「はい」

村長「打たれたのはワシなんじゃが」

勇者「魔王討伐から帰ってきて胸を揉めばそうなるかと」

村長「世知辛いのぉ」

勇者「そんなくだらない偶然でテレビが動いたわけです」


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村長「くだらないとはなんじゃ、ワシだって育てたいものはいっぱいあるんじゃ、両手に抱えきれんほどな」モミモミ

勇者「変な手の動きをしないで下さい。そんなんだから村の娘から嫌われるんですよ?」

村長「ふ、ワシは今でもモテモテじゃ」

勇者「その自信を別なことに使っていだだければ違うんでしょうが…」

村長「放っとくのじゃ」

勇者「さて、今回の記念すべき放送ですが、議題がないのが難点です」

村長「詰んでおるの」

勇者「テスト放送という意味も兼ねてますからね。国王陛下からのお言葉では…」

国王「うーむ、このテレビというもので放送することは良いとして、なぁああにを伝えるべきか迷うのぉ」ブルァアアア

勇者「僕には何がなんだか分かりませんが、きっとありがたい言葉なんでしょう」

村長「何も伝えてないと思うんだがの」

勇者「平和になった今、伝えることも少なくなってきたと言うことでしょうか?」

村長「変にまとめるのはやめるんじゃ最終回みたいじゃぞ」

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