島村卯月「ストレンジ・プラス」(27)

CGプロ事務所

琴歌「お正月らしいことがしてみたいんですの!」

菜々「なんですか突然」

卯月「和尚がふたr」

琴歌「楓さんレベルのダジャレはいいんです!ほら、羽根突きですとか凧揚げですとか」





※おしりがいっぱい出るあのマンガのパロディです

※配役は17歳組から適当に選んだだけです。キャラ崩壊に注意してください

※畜生卯月です

かな子「でもこうして おこたでHDDにたまった番組消化するのもある意味お正月らしいと思うけど」

琴歌「でも……お正月をこうして同年代の皆さんと過ごしたことってあまりないものですから、だからもっと楽しみたいと思いまして……」

かな子「琴歌ちゃん……」

琴歌「それにお正月はもっぱら海外で優雅に過ごしてますので、日本の庶民の方々がどのような遊びに興じているかを経験するのもいいかと」

かな子「ついさっきまでの私のしんみり心を返して」

卯月「ナナちゃんが同年代って単語への罪悪感でうずくまってるよ」

菜々 ズキズキズキズキズキズキズキズキズキズキ

卯月「仕方ないなぁ。じゃあ私が日本のお正月の基本を教えましょう」

琴歌「はい。おねがいします」

卯月「まず一糸纏わぬ産まれたままの姿になります」スポポポーン

琴歌「いくらなんでも騙されませんわよ?」

卯月「いやこれはホント。日本の女子大生に大流行のスタイルで」ニオウダチ

かな子「その女子大生一人の中でしか流行ってないやつ それ」



愛梨「ハックション!」

桃華「風邪ですの?愛梨さん」

愛梨「汗かいて冷えちゃったかな……ここは汗かかないように脱いだ方が」

飛鳥「どういう思考をしてればクシャミ後に脱衣しようだなんて結論に至るんだい」

卯月「ちっ。ノリの悪い……それじゃあこれで遊んでみる?」ペラ

琴歌「これは?」

卯月「これは古くから伝わる正月遊びで『菜々わらい』って言ってね」

菜々「まったく隠そうともしない濃厚な悪意!!」

菜々「なんですかそれ!ナナの顔で福笑いして、変な顔作ってナナをあざ笑おうって気ですか!?」

卯月「まさか!人の顔をあざ笑うだなんてそんな陰湿なことしないよ!」

卯月「これはこの円の中にナナちゃんの悪口をみんなで寄せ書きしてあざ笑おうって遊びだよ!」

キツイ ヒッシスギ エダゲ タイリョクトシソウオウ

菜々「初春からこれ以上なく陰湿!!」

琴歌「福笑い……目隠しして顔を作るのですよね?」

菜々「なんでこの流れで興味持てるんですか……」

卯月「じゃあやってみる?こっちにボケ用じゃない菜々わらいあるから」

菜々「ボケ用の小道具用意してたとか周到すぎますよ」

かな子「目隠しした?」

琴歌「はい」

菜々「では各パーツ渡しますね。これは、眉毛ですね。はい」

琴歌「はい」ペタ

菜々「次は……お、反対の眉毛ですね。はい」

琴歌「はい」ペタ

菜々「次は……眉毛で……え!?また眉毛!?これまで見たことない第三の眉毛が出てきたんですけど!?」

菜々「うわよく見たらパーツほとんど眉毛なんですけど!!?」

卯月「なに言ってるのナナちゃん。人体にそんなに眉毛があるわけないじゃない」

卯月「それは ほうれい線だよ」

菜々「福笑いになんてパーツ用意してるんですか!てかどんだけ ナナに ほうれい線があるって思ってるんですか!!」

菜々「もうやめです!そんな菜々わらいとかこっちが不愉快でなりません!他の遊びはないんですか!?」

卯月「えー。もうなにもないよー」

菜々「早くも在庫切れですか!!このままだと琴歌ちゃんの日本のお正月のイメージが全裸とほうれい線で埋め尽くされちゃいますよ!!」

ガチャッ

P「ヘイ!!あけましておめでとう手を上げろ!正月気分が整ったなら外に用意した車に乗れ!」

琴歌「P様!?」

かな子「なんですかいきなり!?」

P「お前たちを超オモシロぉーーぉいイベントへご招待しよう!」

菜々「……それPたちがオモシロいってやつじゃないですよね」

卯月「まあ行ってみればわかるんじゃないですか」ムチムチプリプリ

菜々「卯月ちゃん、そろそろ服着て」

移動 → 某スタジオ

P「さあ入った入った」

かな子「これは……スタジオいっぱいのすごく大きな人生ゲーム?」

P「今度某TV局がイベントでやる企画らしいんだ。モニターがほしいって言うから、お前たちを呼んだんだ」

琴歌「おもしろそうですわね!」

菜々「やってみましょう!」

P「じゃあ1人1台、こっちのオープンカー型の駒に乗ってくれ」

かな子「本物の人生ゲームみたいですね……」

琴歌「私たちが乗ってもよろしいのでしょうか」

卯月「この中で免許あるのってナナちゃんだけですよね」

菜々「隙あらばイジってきますよね」

P「まあ私有地だし、本物の自動車でもないし、実際はルーレットにあわせた自動運転だしな」

かな子「ルーレットですか?」

P「スタジオの真ん中にデカイのが見えるだろ?あのルーレットをこのリモコンボタンで止めるんだ」

P「では早速スタートだ!まず一番手は琴歌だ」

琴歌「ハイ!」ポチ

『10』

琴歌「10マス進む、と……」

『おこづかい 1000円をもらう』

琴歌「やった!ラッキーマスですわ!」

P「おめでとう琴歌!」

ヒュー…
ドゴォッ!!

琴歌「いだぁっい!!」

かな子「バカでかいプレートが琴歌ちゃんの頭上に!」

P「それがこのゲームのお金だ」

琴歌「大きすぎますわよ!なんで車と紙幣の縮尺を本物の人生ゲームに合わせちゃうのですか!!」

P「ちなみに、一番最初にゴールできたプレイヤーにはお年玉としてそのお金がプレゼントされるから、はりきって行こう!」

P「次はかな子の番だぞ」

かな子「今の見たら不安になってきました……」ポチ

『8』

『できちゃった結婚 結婚相手を車に乗せる』

かな子「ええ!?もう結婚ですか!?」

P「はいおめでとー、結婚相手ドーンッ!!」

ズドーーンッ

等身大ぴにゃこら太人形「」

かな子「ひいい気持ち悪いぃぃ!!」

P「できちゃった結婚だから子供もゲーーット!!」

ズドーーンッ

等身大ぴにゃこら太人形 Jr「」

かな子「うわああぁ 夫にそっくりーー!!」

P「お前ならいいお母さんになれるぞーかな子」

かな子「ううっ、たった一夜の過ちがこんな事態を招くだなんて……」

P「次は卯月の番だ」

卯月「よーし頑張ります!」ポチ

『12』

卯月「やった!一番大きい目ですね。あれ?ここから分岐ですか?」

『就職ZONE ←ギャンブルコース コツコツコース→』

卯月「なるほど。ここはもちろんギャンブルコースでしょう!一か八かの一発逆転、一攫千金狙って行きましょう!!」




『なんか死んだ』

卯月「……は?」

P「はい卯月ざんねーん、なんか死んで脱落!!」

卯月「死ぬって、Dead or Aliveってギャンブルが過ぎませんか!?」

ガコン

卯月「大体なんか死んだってなんなんですかーーー……ッ!!!」ヒューー……

かな子「卯月ちゃんが落とし穴に落ちた!!」

琴歌「大丈夫ですか卯月さん!?卯月さーーーん!!!」



P「なお、脱落したプレイヤーはオジャマデビルとして他のプレイヤーを妨害できます」

ウイーーーン

デビル卯月「ただいまー。こっちの方が面白そうですね」

琴歌「うわああ 尚更にややこしいことに!!」

菜々「これはまずいですね……卯月ちゃんに目をつけられる前にゲームを進めてしまいましょう」ポチ

『12』

菜々「12って、卯月ちゃんと同じですね……ってことは、コツコツコースに行かなきゃ なんか死んじゃう……」

『大学に通いながらアルバイトをする 3万円ゲット!』

ドゴゴゴッ!!

菜々「ぐわああしまった!!コツコツコースはコツコツとダメージが蓄積していく!!」

琴歌「大金は当てない方がよさそうですわね……」ポチ

『6』

琴歌「落とし穴が怖いのでコツコツコースへ……」

『おこづかい 1万円をもらう』

琴歌「またおこづかい!?でも1万円くらいなら……」

卯月「両替スイッチオン!!エクスチェーーーンジ!!」

琴歌「なにをしてくれるんですかががががががが!!!」
ドガガガガガガガガガガガッッ!!!

卯月「千円札は1万円札より数cm短いから少し軽いんですよ?」

琴歌「×10枚ィーーーー!!!」

かな子「コツコツコースも結局苦労は変わりなさそうですね……ならば私はギャンブルコースへ!!」

『6』

かな子「落とし穴だけは嫌……落とし穴だけは……」



『双子が生まれる』


ズドーン
ズドーン
ぴにゃJr「」
ぴにゃJr「」

かな子「ぬわああああああああああああ!!!」

P「泣くんじゃないよ子沢山かな子。子どもはラストに大金に変えられるんだぞ」

かな子「そ、そういえばそんなルールがありましたね」

ぴにゃJr「マ……マ……売ラナイ……デ……」

かな子「ひいい、ぴにゃJrが自らの意思を持ち始めたぁっ!?」

かな子「こんな人生もうイヤです!探さないでください!」ダッ

卯月「何してるんですか かな子ちゃん!途中で投げ出さないでください!」

かな子「イヤです!私はもうお家に帰って越後製菓のお鏡餅でおしるこ作って食べるんです!」

P「鏡開きにはまだ早いぞ。仕方ないな。じゃあルール変更!今からマスを通ってゴールに一番最初に着いた人間の勝ち」

琴歌「ああっ!人生ゲームとかスゴロク関係なくなってしまいましたわ!」

卯月「Pさん、私も復帰してもいいですか?」

P「許可する」

卯月「よーし、一着はもらいますよ!」

琴歌「うう、こうなったら私だって!」

卯月「待てーい琴歌ちゃん!待たないのなら……必殺!羽根つきスマーーッシュ!」ブン!

琴歌「ひいっ!攻撃してきたましたわ!?よろしいのですかP様!?」

P「うーん、正月っぽいし いんじゃね?」

琴歌「そんなぁ!?」

卯月「必殺!かるた手裏剣!」シュッシュッ!

琴歌「ひいい!本当に斬れますわ!」

卯月「炎のコマ回し!!」シャーッ!

琴歌「あつい!あっつい!!」

卯月「ザ・餅つきアターーーック!!!」グオオオッ!

琴歌「杵はもはや只の鈍器ですわあーーーっ!!」

かな子「危ない琴歌ちゃん!」ドンッ!

卯月「稲作文化伝統の重みを、この一突き一突きに込めて!」

琴歌「かな子さん!!」

かな子「ああああああああああああぁぁぁ……………っっ!!」
ペッタンペッタンペッタンペッタン……

琴歌「人体を殴打しているものとは思えない効果音が!!」

卯月「完成!つきたてかな子!」

かな子「」ホッコリ

琴歌「かな子さんがお餅の中に埋もれてしまいましたわ!」

琴歌(……でもいつもと同じというか、違和感を感じませんわね)

卯月「さあ、次はあなたの番ですよ、琴歌ちゃん」ジリジリ

琴歌「うう……」

かな子「ええい!」ガバッ

卯月「なに、しまった!」

琴歌「かな子さん!私を助けてくださいましたのね……!」

卯月「おのれぇ、よくも!」

かな子「あぁ、琴歌ちゃん、わたしはもう走れない……せめて琴歌ちゃんだけでもゴールして……」

琴歌「そんな、かな子さん!」

かな子「大丈夫、私ならこのお餅を全部食べてから行くから……食べ物をムダにしないのが……私の……信、念……」

P(なんで餅に包まれてるだけで死にかけてるんだ?)

かな子「琴歌ちゃん、せめて最後に、その顔をよく見せて……この戦いの勝者となる者の顔を……」

琴歌「かな子さん……」

かな子「……」

ムギュッ

琴歌「……え?」

かな子「……(ニヤァ)」

琴歌「え?え?」

かな子「こうなったらヤケです!みんなまとめて餅にまみれるんです!」

琴歌「そ……そんなヒドイですわ!!」

かな子「あとさっき一瞬『あれ?餅に包まれてもあんまり変化ないですわね』みたいな顔されたのがイラっとしましたから!!」

琴歌「くうう、見抜かれていた!!」

卯月(モッチモッチ)

かな子「あっ、卯月ちゃん!」

琴歌「さっきから静かだと思ったら、お餅を食べて脱出を図ってましたのね!!」

かな子「くっ、ここまでやって負けるもんですか!!(モッチモッチ)」

琴歌「私にだって、意地がありますわ!(モッチモッチ)」

P「さあ、白熱して参りました!一体誰が最初に餅を食いきってゴールするのか!?」

卯月(モッチモッチ)

かな子(モッチモッチ)

琴歌(モッチモッチ)

卯月(モッチモッチモッチモッチ)

かな子(モッチモッチモッチモッチ)

琴歌(モッチモッチモッチモッチ)

卯月(モッチモッチモッチモッチモッチモッチモッチモッチ)

かな子(モッチモッチモッチモッチモッチモッチモッチモッチ)

琴歌(モッチモッチモッチモッチモッチモッチモッチモッチ)

菜々(ブロロロロロロロ)

卯月「え?(モッチモッチ)」

かな子「ええ?(モッチモッチ)」

琴歌「あ……(モッチモッチ)」

P「え?……あ、ゴール!ゴーーーーーール!!優勝は安部菜々ーー!!」

卯月「ひ、ひどいじゃないですかナナちゃーん!」

琴歌「通りすがりに助けてくださってもよいではないですか!」

菜々「うるさいです人面豆大福!Pも含めて皆して私のこと忘れてるのが悪いんです!」

P「一番にゴールした菜々さんにはこの3万円をお持ち帰りいただきまーす」

菜々「ほら、これあげますから怒らないで」

卯月「やったー」

琴歌「あの、それよりこのお餅をなんとかして……」

かな子(モッチモッチ)

P「しばらく待ってればかな子が全部食べてくれるんじゃないか?」

再び事務所

菜々「いやー、うっかりしてましたねー。よく考えたらPは『そのお金をプレゼント』としか言ってませんでしたもんねー」

卯月「……」ズッシリ

かな子「……」ズッシリ

琴歌「……」ズッシリ

菜々「換金してくれるとか一言も言ってませんでしたもんねー、あははー」

卯月「……」ズッシリ

かな子「……」ズッシリ

琴歌「……」ズッシリ

菜々「……ウサミン星に持って帰ります。電車で1時間、周囲の好奇の目に晒されながら」

終わり


元ネタ ストレンジ・プラス
#129 ACCELERATION
#34 PLAY

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