真姫「ちょっと、聞いてよ花陽」ことり「…?」 (95)

真姫「はあ、疲れたわ」

ことり「…」テキパキ

真姫「全く、凛たら…」

ことり「…」テキパキ

真姫「ちょっと、聞いてよ。花陽」

ことり「ん?」


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真姫「凛ったらね、私がやめてって言ってるのにすぐくっついてくるのよ?」

ことり「うん」

真姫「しかも、頬擦りしてくるし…クラスの皆が見てるのに…」

ことり「…うん」

真姫「だって、ほら?私ってクールで冷静沈着なイメージでしょ?これじゃあ、誤解されちゃうわよね」

ことり「ふふ」

真姫「別に凛とスキンシップを取るのがいやって訳じゃないのよ?ただね?ただ、クラスの皆の前では恥ずかしいと言うか…」

ことり「ん~」

真姫「花陽だって大勢の前で過剰なスキンシップを取るのは恥ずかしいでしょ?でもね、花陽ならまだわかるじゃない?私よ?クラスの人もビックリでしょ?」

ことり「…」

真姫「クラスでクールな人が急に友達と頬擦りしてたら花陽だってビックリしない?するでしょ?確かにね?本当は私だって凛とのスキンシップが割りと嫌いではないと言うかね…まあ、そんな感じなんだけど」

ことり「うん」

真姫「でもね。やっぱりね…ねえ?聞いてるの花陽?」クルッ

ことり「うん?」

真姫「あっ…ことり…あれ?え?花陽は?え?どうして?」

ことり「花陽ちゃんは真姫ちゃんが来る少し前に出てったよ?」

真姫「え?」

ことり「言おうと思ったんだけどね。真姫ちゃん凄くお喋りするから」

真姫「いや…あの」かぁぁ

ことり「真姫ちゃん、花陽ちゃん相手には凄くお喋りなんだね」

真姫「ち、違うわよ?さ、最初からことりだと思って話してたわよ」

ことり「え?でも…花陽ちゃんの名前を呼んでたよね?」

真姫「…言ってないわよ?」

ことり「え?」

真姫「…あの…ことりの聞き間違いじゃない?」

ことり「…そうかな?」

真姫「…そうよ」

ことり「うん」

真姫「別にあれよ?たまたまよ?たまたま口数が多かっただけよ?」

ことり「え?」

真姫「別に…別に花陽の前だと口数が増える訳じゃないからね?」

ことり「う、うん。大丈夫だよ」

真姫「そう…なら…いいけど」

ことり「うん」

真姫「…」

ことり「…」

真姫「…」

ことり「…」

真姫「…」

ことり「…真姫ちゃんは」

真姫「え?」

ことり「真姫ちゃんは凛ちゃんとスキンシップを取るのが好きなんだ」

真姫「え?…全然?む、むしろ迷惑だけど?」

ことり「え?でも、さっき…」

真姫「さっきなに?え?凛には迷惑してるって言わなかったっけ?やれやれって感じをだしてなかったっけ?」

ことり「出してたけど内心嬉しそうなのが凄く伝わって来たよ?」

真姫「気のせいよ」

ことり「え?」

真姫「それはことりの気のせいよ」

ことり「え?これも?」

真姫「そうよ。言ってたでしょ?やめて欲しいって言ってたでしょ?」

ことり「言ってたけど」

真姫「なら、それだけの話よ?凛がウザったいってだけの話だからね?」

ことり「…そう」

真姫「…うん」


ことり「…」テキパキ

真姫「…」

ことり「…」テキパキ

真姫「…」

ことり「…もう少しで完成かな」テキパキ

真姫「…」

ことり「…」

ガチャ

花陽「お疲れさまです」

ことり「あっ、花陽ちゃん」

真姫「あっ、花陽」

花陽「あれ?二人だけ?珍しい組み合わせね」

真姫「そんな事ないわよ。それよりどこ行ってたのよ」

花陽「職員室に用事があったんだよ」

真姫「あっ、そうなの?」

花陽「ことりちゃん伝えてくれなかったの?」

ことり「言おうと思ったんだけどね…タイミングが」

花陽「タイミング?」

真姫「そんな事より聞いてよ花陽」

花陽「なあに?」

真姫「あなたの幼なじみはどうなってるわけ?」

花陽「凛ちゃん?」

真姫「そうよ」

ことり「…」

真姫「もう、花陽はいなかったけど今日教室でね過剰なスキンシップをはかってくるのよ」

花陽「ふふ、凛ちゃんらしいね」

真姫「皆の前でよ?もう、たまったもんじゃないわ」

花陽「そう?じゃあ、今度凛ちゃんに言っとくね」

真姫「いや、別に言う必要はないわよ?別にね」

花陽「そっか」

真姫「まあ…」

ことり「…ことり、ちょっとトイレに行ってきます」

花陽「うん。待ってるね」

真姫「…早く帰ってくるのよ?」

ことり「はーい」

真姫「ねえ、花陽」

花陽「なあに?」

真姫「さっき、ことりと結構お話ししちゃったわ」

花陽「そうなの?」

真姫「そうなの。ことりとあんなに二人で話したのは初めてよ」

花陽「そっか。あんまり真姫ちゃんとことりちゃんが二人でってないもんね」

真姫「そうなの。正直二人は気まずいかなって思ったんだけどね。喋りやすいのねことりって」

花陽「ふふ、良かったね」

真姫「そうね。本当にμ'sに入って良かったわ。昔の私だったら年上の人と仲良くなるなんて考えられなかったわ」

花陽「ふふ、私も嬉しいよ」

真姫「あっ、でも皆には内緒よ?特ににこちゃんとか穂乃果は調子に乗るから」

花陽「うん」

真姫「…あっ」

花陽「なあに?」

真姫「私も御手洗いに行ってくるね」

花陽「え?真姫ちゃんも?」

真姫「ええ」

花陽「いってらっしゃい」

ガチャ

ことり「…ただいま」

花陽「あっ、ことりちゃん。真姫ちゃんとすれ違わなかった?」

ことり「え?…ううん」

花陽「そっか」

ことり「ねえ、花陽ちゃん」

花陽「なあに?」

ことり「真姫ちゃんって私の事苦手なのかな?」

花陽「え?」

ことり「さっきね、花陽ちゃんが出てった後に真姫ちゃんが来てね…私は隅のほうでお裁縫してたんだけど真姫ちゃん、私と花陽ちゃんを間違えてたみたいでね」

花陽「え?そうなの?」

ことり「うん。いっぱい喋ってたのに私ってわかった途端に口数が減っちゃってね…真姫ちゃんは普段クールだから恥ずかしいって言うのもあったみたいだけど…」

花陽「えっと…」

ことり「その後沈黙が続いちゃって…でも、花陽ちゃんが来たらまたよく喋ってたし…思い返して見ればにこちゃんとか穂乃果ちゃんともよく喋ってるのになぁって。だから、私の事苦手なのかなって思っちゃったの」

花陽「そ、そんな事はないと思うよ?」

ことり「そうかな?」

花陽「だって、さっき私が来る前にことりちゃんといっぱいお話しちゃったって真姫ちゃん言ってたよ?嬉しそうだったけど…」

ことり「本当に?」

花陽「うん、本当だよ」

ことり「ん~」

花陽「え?お話したんだよね?二人で?」

ことり「したよ?したけど…したのかな?…いっぱい」

花陽「えっと…」

『小泉花陽さん。至急職員室まで来て下さい』

花陽「あれ?また?」

ことり「あっ…早く行ってきて?」

花陽「う、うん。じゃあ、行ってくるね」

ガチャ


ことり「あれは楽しくお喋りだったのかな…」

ガチャ

真姫「…」

ことり「あっ、真姫ちゃん」

真姫「…あれ?…花陽は?」

ことり「また、職員室に呼び出されて」

真姫「…そう」

ことり「うん」

真姫「…」

ことり「あの、真姫ちゃん」

真姫「…何?」

ことり「あれ?」

真姫「え?」

ことり「いえ…」

真姫「…そう」

ことり「うん」

真姫「…」

ことり「…」

真姫「…」

ことり「…」

真姫「…穂乃果と海未は?」

ことり「え?」

真姫「穂乃果と海未は一緒じゃないの?」

ことり「うん。二人ともお掃除当番だから」

真姫「…そう」

ことり「うん」

真姫「…」

ことり「あっ…」

真姫「何?」

ことり「いや…」

真姫「…何を作ってるのよ」

ことり「あっ…お人形だよ」

真姫「そう」

ことり「…うん」

真姫「…」

ことり「…」

真姫「…」

ことり「…」

真姫「ことりはお裁縫好きなのね」

ことり「うん。大好きだよ。真姫ちゃんはやらないの?」

真姫「やらないわね」

ことり「そ、そっかぁ」

真姫「ええ」

ことり「…」

ガチャ

穂乃果「お疲れ様で~す」

真姫「あっ、穂乃果」

ことり「穂乃果ちゃん!」

穂乃果「え!?…何?この気まずい空気は…」

ことり「え?き、気まずくなんてないよ」

真姫「そうよ。さっきまでことりの趣味の話で盛り上がってたんだから」

ことり「え?盛り上がってたの?」

真姫「え?」

穂乃果「え?どういう状況?」

真姫「…楽しくなかったの?」

ことり「あの…そうじゃなくって」



真姫「…」

ことり「あっ、も、盛り上がったよね」

真姫「…そうね」

穂乃果「あっ、なるほど」

ことり「…あっ、海未ちゃん遅いね。ちょっと、様子見てくるね」

ガチャ

穂乃果「あっ…行っちゃった」

真姫「穂乃果…」

穂乃果「え?何?」

真姫「もしかして、私…ことりに嫌われてるのかしら?」

穂乃果「ええ?」

「友達のお父さん」

にこ「…こんにちわ」

穂乃果父「…」ペコ

にこ「あの…穂乃果…ちゃん居ますか?」

穂乃果父「…」

にこ「あっ…そうですか…お使い中…」

穂乃果父「…」

にこ「え?もうすぐ帰って来ます?…あっ、はい。じゃあ、少し待たせて貰います」

穂乃果父「…」

にこ「え?」

穂乃果父「…」

にこ「あっ、はい。ここで…大丈夫です」

穂乃果父「…」

にこ「あっ、いえ…あっ…じゃあ、頂きます」

穂乃果父「…」

にこ「あっ、凄く美味しいです…はい」

穂乃果父「…」

にこ「…穂乃果…ちゃん遅いですね?」

ガラガラ

絵里「こんにちは~」

にこ「絵里!」

絵里「あら?にこじゃない。何してるのよ?」

にこ「穂乃果に借りた漫画を返しに来たんだけど…」

絵里「あっ、にこもなの?」

にこ「絵里も?」

絵里「ええ…あっ、穂乃果は?」

穂乃果父「…」

絵里「あっ、こんにちは。あの…穂乃果…ちゃんは?」

穂乃果父「…」

絵里「あっ、そうですか…じゃあ、私も…いえ、御構い無く…あっ…そうですか?じゃあ…」

穂乃果父「…」

絵里「あっ、凄く美味しいです……はい」

穂乃果父「…」

絵里「あっ…」

にこ「…」

絵里「ねえ?穂乃果のお父さん何か怒ってるの?」コソコソ

にこ「まさか…怒られるような事なんてしてないわよ」コソコソ

絵里「あれじゃないの?また、にっこにっこに~をやったんじゃないの?」コソコソ

にこ「やってないわよ。仮にやったとしてなんで怒られるのよ」コソコソ

穂乃果父「…」

絵里「…」

にこ「…」

穂乃果父「」

にこ「あっ…えっと…わ、私…あの…本を返しに来ただけなんで…もし帰って来ないようでしたら…あの…お邪魔でしょうし…」

絵里「あっ、ズルい」ボソッ

にこ「ズルいって…」

穂乃果父「…」

にこ「え?そうですか?もうちょっとで…はい…じゃあ、まだ待たせて貰います」

穂乃果父「…」

絵里「…」

にこ「…」

絵里「…」

穂乃果父「…ゴホン」

絵里「…」ビクッ

にこ「…」ビクッ

穂乃果父「…」

にこ「な、何を驚いてるのよ」コソコソ

絵里「だ、だって…にこだって驚いてたじゃない」

にこ「そ、それは」

穂乃果父「…」

絵里「ねえ?怒ってない?驚いたりしたから怒ってないかしら?」

にこ「怒ってないでしょ…多分」

穂乃果父「…」スッ

絵里「え?」

にこ「…」

絵里「ねえ、どっかいっちゃったわよ?」

にこ「だ、だから何よ」

絵里「聞こえたかしら?私たちの会話聞こえたかしら?」

にこ「聞こえてないわよ」

絵里「じゃあ、なんで?さっきまでそこに座ってたのに」

にこ「知らないわよ」

絵里「どうしましょう?謝る?謝りにいく?」

にこ「なんでよ」

絵里「だって…」

にこ「穂乃果のお父さんも娘の友達と同じ空間に居るのが気まずかったんでしょ?」

絵里「大人なのに?」

にこ「いや、男の大人だからでしょ」

ガチャ

穂乃果父「…」スッ

絵里「ひい」ビクッ

にこ「ちょっ…あ、あの…」

穂乃果父「…」

にこ「え?新作?これを作りに…」

穂乃果父「…」

にこ「…あ、ありがとうございます」

絵里「あ、ありがとうございます」

にこ「あ、凄く美味しい。さっきのやつと違って梅干しが。和菓子に梅干しって合うのね」

絵里「え?」

にこ「凄く美味しいです」

穂乃果父「…」コクッ

絵里「…」

にこ「絵里、凄く美味しいわよ」

絵里「う、うん」

にこ「…食べないの?」

絵里「え?えっと…」

穂乃果父「…」じー

絵里「…なんか食べるのがもったいなくって」

にこ「いや…食べない方がもったいなでしょ」

絵里「そうなんだけど…」

穂乃果父「…」じー

絵里「私、梅干し苦手なのよ」コソコソ

にこ「え?そうなの?なら、そう言えばいいじゃない」コソコソ

絵里「無理よ。見て、感想を待ってるわよ…あの目は」コソコソ

にこ「じゃあ、我慢して食べなさいよ」

絵里「それも無理よ」

にこ「あんたは子供かっ!穂乃果や凛じゃないんだから…」

絵里「その穂乃果のお父さんの前で…大人の前じゃ私達は皆子供なのね」

にこ「いや、好き嫌いしてるから子供なのよ」



絵里「そうよね…好き嫌いは良くないわよね」

にこ「まあ…そうね」

絵里「もしかしたら、これを機に好きになるかも知れなる可能性もあるものね」

にこ「そうよ。チャレンジしてみなさいよ」

絵里「だって、可能性感じたんだ…そうだ、食せ~」

穂乃果父「…」

絵里「えい」パクっ

にこ「どう?」

穂乃果父「…」

絵里「んん」

にこ「え?」



絵里「ん~」

にこ「早く飲み込みなさいよ」

ガラガラ

穂乃果「ただいま~って…絵里ちゃん、にこちゃん。何やってんの?」

にこ「穂乃果…」

穂乃果父「…」

穂乃果「え?新作を?…いや、絵里ちゃん梅干し食べれないよね?無理なら無理ってちゃんと言わなきゃダメじゃん。ちょっと待ってて、飲み物持ってくるから」

絵里「んん」

にこ「…」

穂乃果父「…」

にこ「あっ…すいません。そう言う事なんです」

穂乃果父「…」

「言ってきて」

ガチャ

凛「おっはようにゃ」

穂乃果「…おはよう」

海未「…おはようございます」

凛「どうしたの?何かあったの?」

穂乃果「…」

海未「…さあ?そこにいるお馬鹿さんに聞いてみたらどうですか?」

穂乃果「お馬鹿さんなんてこの部屋にいませーん。いるのは意地悪な人だけです」

海未「…」

凛「あれ?なんかケンカしてるの?」

穂乃果「別に…なんでもないよ」

凛「海未ちゃん?ケンカしてるの?」

海未「…」

凛「ねえ?海未ちゃん?ねえってば?なんでケンカしてるの?仲直りした方がいいよ?」

海未「…あっちに座ってる人が謝るなら考えてもいいですが」

凛「だって、穂乃果ちゃん。早く謝りなよ。穂乃果ちゃんが悪いんでしょ?100パーセント」

穂乃果「100パーセントって…」

海未「ふふ、普段の行いが物を言うんですね」

凛「だって、穂乃果ちゃん?相手は海未ちゃんだよ?あの、海未ちゃんだよ?普段あれだけ厳しいんだよ?海未ちゃんが悪いわけないよ」

海未「いや…それは言い過ぎでは…」

凛「ね?穂乃果ちゃん謝ろ?」

穂乃果「やだよ」

凛「えー、今のうちに謝っとけばいいのに」

穂乃果「ふんだ」

海未「さあ、凛。そんなわからず屋はほっておきましょ?あ、そうです。今日は特別に私が宿題を見てあげますよ?」

凛「いや、いいよ。今日は宿題ないし」

海未「あっ、そうですか」

穂乃果「ふっ」

海未「…」カチン

ガチャ

にこ「お疲れさ」

穂乃果「あっ、にこちゃん」

海未「にこ、お疲れさまです」

凛「にこちゃん遅いにゃ」

にこ「いや、まだ3人しか揃ってないじゃない」

穂乃果「ねえねえ、にこちゃん。にこちゃんに聞きたい事あるんだけどぉ」

にこ「え?何よ?」

穂乃果「なんか最近流行りのアイドルについてなんだけどさ」

にこ「あ、もしかしてあれ?穂乃果も興味あるの?」

穂乃果「うん。にこちゃんに詳しく教えて貰いたいなって思って」

にこ「いいわ。一から教えてあげるわ」

海未「…」

穂乃果「ふふっ」チラッ

海未「…凛。宿題をやりましょうか?」

凛「だから、ないにゃ」

穂乃果「でさぁ、そのアイドルのセンターの子がね」

海未「…」ムカッ

にこ「わかってるじゃない、穂乃果」

穂乃果「でしょでしょ?」

海未「凛?あそこのお馬鹿さんにうるさいと伝えて来てくれませんか?」

凛「えー凛が?」

海未「お願いします」

凛「…わかったよ」

テクテク

にこ「私はセンターの子よりも」

凛「ねえ、にこちゃん?海未ちゃんがうるさいって」

にこ「え?海未が?」

凛「うん。なんか、あそこのお馬鹿はうるさいって言ってたよ」

にこ「はあ?ちょっとアイドルの話で盛り上がってただけじゃない。直接言わないで凛に言わせて…しかも、バカって」

穂乃果「だよね。酷いよね」

にこ「そうよ。バカなんて言う必要ないじゃない。だいたい、自分だって結構抜けてる所あるじゃない。以外とポンコツよね?」

穂乃果「そうだそうだ」

にこ「すぐに破廉恥とか言うし」

穂乃果「全くだー」

ガチャ

絵里「ごめんね~遅くなったわ」

穂乃果「あっ、絵里ちゃん!?ねえ、絵里ちゃ」

海未「絵里!?待ってました!」

絵里「え?何?」

海未「絵里にダンスの事で聞きたい事があったんです」

絵里「あら?そうなの?」

海未「はい!さあ、こっちに座ってください」

絵里「ハラショー!やる気満々ね」

海未「はい!」

にこ「…何あれ?」

穂乃果「きっと、絵里ちゃんを味方につけようとしてるんだよ」

にこ「はあ?何よ味方って。凛?あそこのポンコツに言ってやんなさいよ。あんたの方がうるさいって」

凛「え~やだにゃ~」

にこ「私には言えてあっちには言えないの?」

凛「…わかったよ」

穂乃果「にこちゃんも言うねぇ。海未ちゃんをポンコツ扱いするなんて」

にこ「言われっぱなしじゃ癪じゃない」

海未「ここのパートなのですが」

絵里「あーここはね」

テクテク

凛「海未ちゃん、絵里ちゃん…にこちゃんがうるさいって」

絵里「え?うるさい?」

海未「…にこがですか?穂乃果じゃなくて?本当ににこが言ったのですか?」

凛「うん。ポンコツに言ってこいって言われたにゃ」

絵里「え?なんで?ポンコツって私?」

凛「かもしれない」

海未「凛?にこは私と言ったのですか?絵里と言ったのですか?」

凛「ポンコツに言ってこいとしか言われてないにゃ」


絵里「なんでにこはそんな事を言ってくるのよ?ポンコツって…いきおいで言ったのかも知れないけど…傷つくわ」

海未「穂乃果がにこにふきこんだのでしょ」

絵里「穂乃果が?え?なんで?ケンカしてるの?」

海未「全く…今、謝れば許してあげますって伝えて下さい」

凛「え?穂乃果ちゃんに?にこちゃんに?」

海未「穂乃果ですよ」

凛「わかったにゃ!」

テクテク

絵里「…凛嬉しそうだったわね」

凛「穂乃果ちゃん!」

穂乃果「何、凛ちゃん?何か言われてきたの?」

凛「今謝れば許してあげますだって」

穂乃果「…え?本当に?」

凛「うん。早く仲直りするにゃ」

にこ「って言うか私には?何?なんで穂乃果に謝ってるの?」

凛「え?何にも言ってなかった」

にこ「はあ?ふざけんじゃないわよ。一方的にケンカを吹っ掛けてきてなんで私にはごめんの一言もないのよ…って言ってきなさい」

凛「え~、また行くのぉ」

テクテク

凛「海未ちゃん」

海未「凛、どうでした?」

凛「海未ちゃん謝ってだって」

海未「なっ…せっかくチャンスをあげたのに…」

絵里「海未?何があったのよ…いったい」

海未「ことりがくれた私の分のクッキーを穂乃果が食べちゃったんです」

絵里「食べ物でケンカ?」

海未「私が怒っているのはことりがせっかく作ってきてくれたのにそれを勝手に食べた事におこってるのです。それなのに私の事をケチと言ったのですよ?あたりまえでしょう?」

絵里「なるほど…で、私はなぜにこに怒られたのかしら?」

海未「さあ?私はもう知りません」

絵里「ちょっと、にこに聞いてきてくれない?なんでにこまで怒ってるのかを」

凛「え~。絵里ちゃんは自分で聞いてくればいいのに」

海未「ですから、穂乃果に何かを吹き込まれたのでしょう」

絵里「でも、なんで海未じゃなく私なのよ」

海未「誰も絵里とは言ってないでしょう?」

絵里「でも、凛は私に向かって言ってたわよね?」

凛「そうだっけ?もしかしたら、絵里ちゃんに言ってたのかな?」

絵里「ね?なんで怒ってるかだけ聞いてきて?このままじゃ意味わからないもの」

凛「…わかったよ」

テクテク

凛「にこちゃん。意味わからないって」

にこ「な、なんですって?意味わからないのはこっちよ」

穂乃果「ちょ、にこちゃん。もう、やめようよ」

にこ「はあ?なんなの?」

穂乃果「いや、ここら辺が潮時かなって…」

にこ「あんたの悪いところよ?そういう気分屋な所」

穂乃果「べ、別に…気分で言ってる訳じゃないもん。にこちゃんこそ短気すぎるよ」

にこ「そりゃあ、急に馬鹿だのうるさいだの言われたら怒るでしょうが」

穂乃果「別に穂乃果が言ったわけじゃないもん」

にこ「だから、海未に怒るんじゃない。あんたこそ馬鹿なんじゃないの」

穂乃果「そんな言い方しなくったっていいじゃん。にこちゃんの意地悪」

にこ「なんですって」

凛「ああ、今度はにこちゃんと穂乃果ちゃんがケンカしちゃってるにゃ」

テクテク

凛「海未ちゃん、絵里ちゃん。穂乃果ちゃんとにこちゃんがケンカしちゃったにゃ。一緒に止めてよ」

絵里「ええ?どうしてそうなるの?」

海未「大馬鹿者ですね」

絵里「そんな事を言ってないで…早く止めなきゃ」

海未「あなたは一体何人とケンカすれば気がすむのですか?」

穂乃果「…海未ちゃん…それは」

にこ「なに言ってるのよ。あんたが原因でしょ?」

海未「はあ?なんでそうなるのです?」

にこ「そうとしかならないわよ」

絵里「ちょ、ちょっと。やめなさいよ」

にこ「なによ?あんたは今関係ないでしょ?」

絵里「な、関係ないって…私だって言われっぱなしじゃないわよ」

穂乃果「ちょ、なんで絵里ちゃんまで怒ってるのさ」

海未「あなたが人の事を言える立場ですか?」

穂乃果「そ、それは…」

にこ「その台詞はあんたに言ってやりたいわよ」

海未「はあ?だいたいにここそ関係ないでしょ?何なんですか?」

にこ「あんたねぇ…いい加減にしなさいよ」

絵里「いい加減にするのはにこでしょ」

にこ「だから、なんでここで絵里が出てくるのよ」

凛「うぁぁぁぁん」

穂乃果「え?」

にこ「へ?」

絵里「り、凛?」

海未「ちょ」

凛「いい加減にするにゃぁぁ。なんで、仲間どうしでケンカするのぉ」

海未「り、凛…」

凛「凛は…凛は皆の事が大好きなのにぃ。グズッ。仲良くするにゃぁぁ」

穂乃果「凛ちゃん…」

希「ここら辺でやめといた方がええんやない?」

絵里「希!?」

にこ「いつから?」

希「今来たとこやけど。理由はよく知らんけど可愛い凛ちゃんを泣かせてまで争わなきゃアカンの?」

穂乃果「そ、それは…」

海未「ですが…」

希「各々言いたい事やらプライドやらあるかも知れへんけどそんなものに凛ちゃんの笑顔以上の価値があるとは思えんけどな…」

凛「のぞみちゃん…グズッ」

海未「そうですね…自分の事ばっかりで…愚かでした。穂乃果、にこ、絵里…申し訳ありませんでした」

絵里「私こそ…ごめんなさい」

にこ「わ、悪かったわ。ちょっと、ムキになりすぎたわ」

穂乃果「穂乃果も…ごめんなさい」

希「さ、これで元通りやね?な、凛ちゃんも笑って?」

凛「うん」

海未「凛!」

穂乃果「凛ちゃん」

絵里「凛」

にこ「凛!」

ガチャ

花陽「ごめんね、遅くなっちゃって…あれ?まだ、これだけ?」

凛「あっ、かよちーん!待ってたにゃ」

希「…」


「だって女の子だもん」

希「今日はいっぱい食べたるからな~」

にこ「好きなだけ食べなさいよ。食べ放題なんだから」

絵里「私、食べ放題って初めてだわ。ねえ?ロースも食べ放題なの?ロースでも食べ放題なの?」

にこ「そうよ。ロースだけ食べ放題じゃないわけないでしょ」

絵里「そうね。じゃあ…私はロースで!」

にこ「てっきり、ロースと見せかけて他のを注文するって言うボケかと思ったけど振りも何もないわね」

絵里「にこは何を言ってるの?」

にこ「別に」

希「ウチは…ウチはカルビとハラミとホルモンも食べたいなぁ。それから、それから」


絵里「もう、希ったらはしゃいじゃって。まるで子供みたいね」

にこ「たまには良いんじゃない?」

絵里「そうね。好きな焼肉を食べてる時くらいわねね」

希「うわぁ、めっちゃあるやん。メニューめっちゃあるやん」

にこ「ちょっと、はしゃぎすぎじゃない?」

男子高校生1「こないだデートした女の子どうだったんだよ?」

男子高校生2「それがさぁ、焼肉食いてぇって言うから言ったらさすげぇガツガツ食ってて幻滅しちまったよ」

男子高校生1「うわぁ。そりゃ、ねえよな」

希「…」

にこ「…デリカシーのない会話ね」

絵里「どうして男の子って周りに聞こえるように喋るのかしら?」

希「…ウチ…やっぱり…食べるのやめようかな」

にこ「え?お肉を?」

絵里「隣の席の会話なんて気にする事ないじゃない」

希「別に?別に気になんかしてへんよ?ただ、ウチも女の子だし…よくよく考えたらこんなに食べれないかなって」

にこ「嘘つきなさいよ。思いっきり気にしてるじゃない」

希「…いや?してへんよ?」

にこ「してる」

希「してない」

にこ「してる」

希「してない」

にこ「してる」

希「してるよ」

にこ「して…ええ?やっぱりしてるんじゃない」

希「ウチだって女の子なんやもん。そりゃ、周りの目を気にするに決まってるやん」

にこ「いや、そうだけど」

絵里「別に焼肉くらい女の子だって食べるわよ」

希「嫌。もうウチはサンチュしか食べへん」

絵里「なんでよ。じゃあ、ほどほどに食べればいいじゃない」

希「嫌。サンチュしか食べへん」

にこ「いや、サンチュだけじゃ物足りないでしょ」

希「サンチュしか食べたらアカンってカードも言ってるんや」

にこ「別にサンチュを食べたって女子力高いとかなんないわよ?」

希「…ロースならええかな?」

にこ「ロース以外も平気よ。なんなのよあんた達のロース押しは」

男子高校生2「でよ、そのデートした女がさ。ちょくちょく関西弁使うんだよ」

男子高校生1「え?関西出身じゃないんだろ?それって可愛いつもりなのかね?」

男子高校生2「さあ?なんかあざといよな?」

希「…」

絵里「い、いやね。本当にいやね。別に気にしないけどね」

にこ「わざとらしいわよ。あんたは」

希「私、サンチュだけしか食べないよ」

にこ「なんで喋り方まで変わってるのよ。気にしすぎにもほどがあるでしょ」

希「なんの事ですか?私は…いつも通りですよ?」

にこ「しまいには海未みたいになってるじゃない」

希「だって、この数十分でウチの事全部否定されたんよ?」

にこ「何?あんたって焼肉と関西弁だけなの?」

希「…にこっちはそう思ってたんや」

にこ「あんたが自分で言ったんでしょ」

絵里「にこ…それは酷いわ」

希「だから私は関西弁も焼肉もやめます。スピリチュアルもやめます。ツインテールもやめます。普通の女の子に戻ります」

にこ「あんたは十分普通の女の子だしツインテールの何が悪いのよ」

絵里「そうよ。よっぽどにこの方がイタイわよ」

にこ「はあ?なんで急ににこを攻撃するのよ」

絵里「ご、ごめんなさい。そう言うつもりは…希をフォローしようと」

にこ「下手くそか」

希「もう、私の事はそっとしといてくださいませ」

にこ「いや、逆に変ななってるわよ」



希「…だって」

男子高校生1「いやぁ、肉うめぇ」

男子高校生2「本当にうめぇな。な?」

男子高校生3「そうだな。俺は少食の女の子よりも好きな物を美味しそうに幸せそうに食べる子の方が好きだなぁ」

絵里「…」

にこ「…」

希「…あっ、ウチ、カルビとハラミとロースにホルモン…それからタンも食べよ」

絵里「…あっ、それを2人前で」

にこ「…3人前でいいわよ」

「真剣勝負」

穂乃果「さて、凛ちゃん。真剣勝負と行こうか!」

凛「いいよ。負けた方が勝った方のお願いを一つだけ聞く。それでいいよね?」

穂乃果「うん。無茶なお願い以外ね。さあ、何で勝負しようか」

凛「なんでも良いにゃ。バドミントン?ゲーム?おはじき?キャッチボール?」

穂乃果「凛ちゃんはキャッチボールでどうやって勝敗を決めるのかな?」

ガチャ

海未「ごきげんよう」

真姫「お疲れさま」

穂乃果「あれ?二人一緒?」

海未「はい。さっきそこで」

凛「へえ。珍しいね」

真姫「花陽は遅くなるって言ってたわよ」

穂乃果「そうなの?ことりちゃんも遅くなるって言ってたよね?」

海未「はい。そう聞いてます」

凛「三年生は?」

穂乃果「知らない」

真姫「私も」

海未「それで?二人は何をやっていたのですか?」

穂乃果「え?そ、それは…」

凛「穂乃果ちゃんと何かで真剣勝負しようとしたんだにゃ」

穂乃果「ちょ、凛ちゃん…あの、遊んでた訳じゃないよ?」

真姫「じゃあ、何なのよ」

穂乃果「そ、それは…」

海未「ほう、真剣勝負ですか。それは面白そうですね」

穂乃果「え?」

真姫「海未?」

凛「真姫ちゃんと海未ちゃんもやろうよ!」

海未「いいですね」

凛「負けたら相手の言う事を聞くんだよ」

真姫「…私はやらないわよ」

凛「負けるのが怖いんだ」

真姫「…やってやろうじゃない」

凛「そうこなくっちゃ」

穂乃果「それじゃあ、チーム戦だよ!穂乃果チームと凛ちゃんチームで!」

凛「いいね!じゃあ、凛と穂乃果ちゃんチームで!」

海未「はい!」

穂乃果「ちゃっと、タンマ!穂乃果と海未ちゃんじゃなくて?」

凛「うん。凛が海未ちゃんとでいいにゃ」

穂乃果「いや、穂乃果が海未ちゃんと組むよ。ね?それでいいよね?」

海未「わ、私はどっちでも」

真姫「…」

穂乃果「ほら、私は海未ちゃんと幼なじみだし」

凛「凛だってリリホワで一緒だし」

海未「え?ど、どうしたのですか?」

真姫「ふん、何よ?二人ともそんなに私と組むのが嫌なの?」

凛「ち、違うよ」

穂乃果「そ、そうだよ」

真姫「じゃあ、何なのよ?二人して私の擦り付け合いをして。嫌いならはっきり言ってよ」

海未「ま、真姫」

真姫「…グズッ」

海未「ちょ、二人とも…真姫が泣いてしまったじゃないですか」

穂乃果「ええ?」

凛「ち、違うんだよ?」

凛「真姫ちゃんと組むのが嫌なんじゃなくて海未ちゃんと組みたいんだよ」

穂乃果「そうだよ?鬼軍曹であり体育会系大和撫子の海未ちゃんと組めば大抵の勝負に勝てると思ってるんでしょ?」

真姫「…」

海未「鬼軍曹ってなんですか!」

穂乃果「だ、だから海未ちゃんの戦力が欲しいだけであって真姫ちゃんがどうのって事は」

凛「そうだにゃ。だから、泣かないで」

真姫「…泣いてないわよ」

海未「全く…そもそも、何で勝負をするのかもわからないのに」

穂乃果「あっ、勝負の内容は何枚かの白紙の紙に書いてあるからその中から引いたやつを」

海未「なるほど。では、先に決めときましょう」

凛「何を引いたの?」

海未「ババ抜きです」

穂乃果「え?」

凛「…嘘?」

穂乃果「ほ、穂乃果は真姫ちゃんと組むよ」

凛「いやいや、一年生コンビでいくにゃ」

海未「…どうして急に?」

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