凛「プロデューサーが強敵すぎる…」 (60)

凛「私、プロデューサーと出会って本当に良かった。これからもずっと一緒だよ」

モバP「ああ!凛がトップアイドルになるまでずっと一緒だからな!」

凛「私、プロデューサーのこと好きだよ」

モバP「ああ!俺も好きだぞ!娘がいたらこういう感じなんだろうな!」

凛「異性として」

モバP「同性じゃないんだから異性として好きなのは当たり前だろ?そもそも父娘って異性なんだし」

凛「付き合って」

モバP「どっか行くのか?」

凛「結婚したい」

モバP「血痕?死体?何かあったのか?」

凛「プロデューサーの子供が産みたい」

モバP「凛ってそんなに子供が好きなのか?その辺の男の子供が欲しいなんて!でもアイドルのうちは我慢してな」

凛「……」

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凛「愛してるよ」

モバP「おっ、今度のドラマの台本の24ページ目15行目のセリフだな!練習熱心で偉いな!」

凛「I love you」

モバP「尾崎豊か?いい曲だよなぁ」

凛「ジュテーム」

モバP「えっなんて?日本語で言ってくれよ」

凛「ฉันรักคุณ」

モバP「いやだから日本語で頼むわ、タイ語はちょっと…」

凛「いや分かってるじゃん!思いっきり!タイ語って分かってるじゃん!」

凛「毎日朝に味噌汁作ってあげるね」

モバP「俺、朝はパン派なんだ」

凛「パン?……なら毎日牛乳入れてあげるね」

モバP「いやお腹弱いから牛乳は飲まないんだ」

凛「なら毎日パンツ洗ってあげるね」

モバP「いや俺、ノーパン派なんだ」

凛「それはちょっとどうなの?」

凛「一緒のお墓に入らない?」

モバP「古墳にでも観光に行くのか?」

凛「今日からプロデューサーと同じ名字を名乗ってもいい?」

モバP「芸名ってことか?渋谷の名で売れてるんだからやめといた方がいいと思うぞ」

凛「いやそういう意味じゃなくて私とプロデューサーが結婚し」ガシャーーン

モバP「なんだ!?いきなり花瓶が倒れたぞ!?凛、怪我はなかったか!?」

凛「うん、まあ……」

凛「……」

凛(ん?なにこれ、ワイヤー?どうしてこんなところに?)

凛「プロデューサーのことが世界で一番す……」ガガガガガ

モバP「おっ、そういえば今日から向かいのビルが工事って言ってたな。ところで凛なんか言ったか?」

凛「プロデューサーのことが世界で一番す……」イーシヤーキイモヤキイモー

モバP「おっ、もうこんな季節か。ところで凛なんか言ったか?」

凛「プロデューサーのことが世界で一番す……」グラグラ

モバP「おっ、地震か?震度3くらいだろうから大丈夫だな。ところで凛なんか言ったか?」

凛「プロデューサーのことが世界で一番す……」ズドーン

モバP「おっ、近くにミサイルが落ちたみたいだな。ところで凛なんか言ったか?」

凛「いやいやいやいや」

凛「プロデューサーになかなか気持ちが伝わらないから手紙書いてきたよ」

モバP「手紙?なんかラブレターみたいだな」

凛「そうそれ!!!!」

モバP「えっ、ラブレター?おじさんをからかうのはやめろよー」

モバP「あっ、そういえば昔もこんなことあったな。好きな子にラブレターで屋上に呼び出されて行ってみたら」

モバP「女子たちの中での罰ゲームだったらしく女の子に泣いて謝られて」

モバP「何故か泣かせたことだけが学校中に伝わって次の日学校に行ったら女子達に無視されて」

モバP「しかもその女の子の父親がうちのオヤジの会社の取引先の社長だったらしく娘を泣かせたから取引やめるまで言われて」

モバP「父親にもどやされて……母親まで泣いて……」

モバP「そんなことがあったせいで今でもラブレターがトラウマなんだよな……」

凛「……」

モバP「あっごめんな、自分のことばっかり話して。で、凛。その手紙読ませてくれないか?」

凛「……・……いややっぱりこれ渡さないでおくよ、なんかごめんね」

モバP「えっ?いいのか?」



モバP「でさっきの話の続きだけど実は罰ゲームってのはその子がとっさについた嘘だったらしく」

モバP「紆余曲折を経てその子と2年ぐらい付き合ったんだよな、今ではいい思い出だよ」

凛「は?」




凛「は?」

ちひろ「で、13曲目の衣装、この中のどれを発注しますか?」

モバP「うーん悩むなぁ……、これも好きだけどこの赤もいいんだよなー」

凛「この蒼の方がいいんじゃない?まあ私はプロデューサーが一番好きだけど」

モバP「青かー、でも前のライブでも同じ色だったからな」

ちひろ「まあ前回のライブの時よりもちょっと深い青って感じですよね」

凛「さすがちひろさん、よく分かってるね。この蒼は深いんだよ、まあ私はプロデューサーが一番好きだけど」

モバP「深い?俺にはよく分からん、やっぱこの赤が可愛くていいと思うぞ」

ちひろ「うーん、男性目線でそうなら赤で考えてみます?」

凛「私は赤より蒼だね、曲のイメージにもぴったりだし。まあ私はプロデューサーが一番好きだけど」

ちひろ「うーーーーん、まだ時間がありますし一度間をおいて考えてみましょうか」





奈緒「なああれ、何やってんだ?」

加蓮「さぁ、いつものことじゃない?」

奈緒「いや絶対おかしいって!!」


奈緒「……というかちひろさん、慣れすぎじゃないか!?」

加蓮「そんなに言うなら奈緒もやってみたら?」

奈緒「いやいやいやいや意味わからないからな」

加蓮「大丈夫だって!どうせ言っても凛と同じ感じで流されるだけだと思うし」

奈緒「だからといってやる理由にはならないだろ!?」

加蓮「……そういえばこの前奈緒が罰ゲームでウサギの恰好したときの写真どこにあったかな」

奈緒「やればいいんだろ、やれば!!まあどうせ相手にされないんだろうし……」



凛「今日中に決めちゃった方がいいんじゃないの、赤か蒼か。まあ私はプロデューサーが一番好きだけど」

奈緒「な、何してるんだ?」

モバP「おっ奈緒か。よかったら奈緒の意見も聞かせてくれないか?この赤と蒼どっちがいいと思う?」

奈緒「私は赤がいいと思うぞ、ま、まぁ……わ、私はP、Pさんがい、いちばんす、すきだけど……」

モバP「えっ、奈緒が俺のこと好きだって?やったああああああああああああああ!!!!!ちょっとうれしすぎるんだけど!!!!!それはLikeかLoveどっちだ????Loveだったらもっと嬉しいいいいいいいいいい!!!!」

奈緒「あっえっいやっ、ななななななな、なんでもないからあああああああああああ!!!!!!!!」ダダダダダダダ

ちひろ「行っちゃいましたね、奈緒ちゃん」

凛「おかしい……・こんなことは許されない……」





加蓮「相手を見て技を使いわけてるんだ……手強い」

奈緒「は、話がちがう!!!」

加蓮「でもあそこでラブって言っとけば奈緒の本当の気持ち伝わってたじゃん」

奈緒「い、いや、そ、べ、別に私はPさんのことなんか……」

加蓮「安心して奈緒、私は分かってるから」

奈緒「いやだから!!」

加蓮「それに私は奈緒の栄誉の死を無駄にはしないよ」

奈緒「? 私は死んでないけど……どういうことだ?」

加蓮「何事も傾向と対策ってこと」

加蓮「私はPさんの弱点を突く作戦でいくよ」

モバP「加蓮?具合悪いってちひろさんに聞いたけど大丈夫か!?」

加蓮「……」

モバP「加蓮?なんで黙ってるんだ?喋るのもつらいぐらいなのか?」

加蓮「……もう……もう隠しきれないから……本当のこと言うね」

モバP「な、なんなんだよ、そんな深刻な顔して」

加蓮「私……大丈夫って言ったけど……ごめんね。……まだ体治ってなくて……この前、もう長くないって言われちゃった……」

モバP「……」

加蓮「実はアイドル始める前から結構危ない状態だったんだ、だから最後にアイドル頑張ってみよって」

モバP「……」

加蓮「Pさんのおかげでね、私頑張れた。本当は本当はね、いつみんなとお別れしてもおかしくなかったんだ、お医者さんはアイドル活動できてること自体が奇跡だって……」

モバP「……」

加蓮「私後悔してないよ、Pさんと一緒にトップアイドル目指せて……残り短い時間をみんなと過ごせて」

モバP「……」

加蓮「ごめんまた嘘ついちゃった。一個だけ後悔してるかも」

モバP「……」

加蓮「このままじゃ後悔しちゃうの方があってるかな?」

加蓮「私……最後の思い出にPさんと結ばれたい……」

加蓮「お願いPさん、私にPさんと一緒に過ごす時間をください……」

加蓮「……嘘でもいいから」




モバP「加蓮」

加蓮「……」

モバP「もう長くないなんて嘘だろ?」




加蓮「え?なんで?」

モバP「いやバレバレだから」

加蓮「……なーんだ、バレてたのか。なんで分かったの?」

モバP「顔見ればわかるよ、俺を騙そうとしてるって。加蓮は顔に出やすいからな」

加蓮「私はむしろ顔に出にくい方じゃない?奈緒なんてすぐ騙されるよ?」

モバP「確かに言われてみれば顔には出てないかもな」

モバP「……でもなんでだろうな、加蓮のことならなんでもわかっちゃうんだ」

加蓮「……Pさん、それ、言ってて恥ずかしくないの?」

モバP「ちょっと恥ずかしいかも」

加蓮「なにそれ……ふふっ」



加蓮「ごめんねPさん、騙すようなことして。……私これからレッスンあるから、じゃあね」

モバP「おう頑張れよ」



奈緒「何が傾向と対策だよ、ダメダメじゃん」

加蓮「……」

奈緒「ど、どうしたんだ加蓮、胸を押さえて……まさか本当に体調が!?」




加蓮「奈緒、どうしよ……Pさん私のことならなんでもわかるって……」

加蓮「なんかさっきからドキドキが止まらないよ……」ドキドキドキドキ

奈緒「……Pさん、手強すぎるだろ」

凛「ちょろいぜ」

未央「甘いぜっ」

卯月「ちょろ甘すぎてヘソでお茶が沸きますね」

モバP「あああああああああ!!!」イライライライラ

ちひろ「どうしたんですか、プロデューサーさん?」

モバP「10分も前に頼んだ出前がまだ来ないんですよ!!!!!」

ちひろ「……えっ10分ぐらいなら普通じゃないですか?」

モバP「あー、もう待ってらんない!!!!カップ麺食べよ、カップ麺」

ちひろ「……」

モバP「ああああああああ!!!!」イライライライラ

ちひろ「ど、どうしたんですか、プロデューサーさん?」

モバP「なんでカップ麺食うのに3分も待たなくちゃいけないんだよ!!!」

ちひろ「そういうものですから……」

モバP「ああもう待ってらんない!!!」バシャーーン

ちひろ「えぇ……何してるんですか、あと30秒くらいだったはずなのにぶちまけ……」

モバP「スタドリ1つ」チャリーン

ちひろ「はい、まいどあり!」

モバP「ごくごくっ……はい昼食終わり!さて仕事仕事」

ちひろ「……というかプロデューサーさん、頼んだ出前はどうするんですか?」

モバP「金なら俺が払いますから誰か食べる人がいたらあげちゃってください」

ちひろ「えぇ……もったいない、プロデューサーさんが頼んだの最高級の焼肉弁当でしたよね?」

モバP「俺、待つことが人生で一番嫌いなんですよ。待てばいくら美味しいものが食べれたって嫌なものは嫌なんです」

モバP「ほんの少しの時間でも待つのが苦痛なんです、待つぐらいならなんでもいいから待たないものを選べばいいかなって」

モバP「もちろん何事においてもです」

モバP「待つなんてことする奴の気が知れませんよ、人生で待つのが一番無駄な時間かなって……ははは」



卯月「おはようございま……あれっ、なんか踏んじゃった」グムッ

未央「……それありすちゃん」

卯月「え、なんでこんなところに寝てたの?っていうかこれほんとにありすちゃん?どう見てもちぎれた雑巾か何かだよね?」

未央「……奴は最低最悪の敵だよ、しまむー」

凛「何やってるの、まゆ?」

まゆ「見てわからないの、凛ちゃん? Pさんにセーターを編んでるの」

凛「プロデューサーに? ……どうせまゆもうまくいかないんだろうからやめておいた方がいいと思うよ」

まゆ「凛ちゃん、私を他の女の子と一緒にしないで」

まゆ「私はPさんのことならずっと待てるし、Pさんのことならなんでもわかるし、Pさんが大好き。もちろんラブの方」

まゆ「おまけにどっかの誰かさんみたいにPさんに相手にされないってことはないのよ?」

凛「……へー、ずっと見てたんだ」

まゆ「運命の赤い糸で結ばれてる相手のことならなんでも知ってて当然、でしょ?」

凛「……そんなこと言ってるけどそのセーター、明らかにワンサイズ大きくない?」

まゆ「もう一度言うけどね、凛ちゃん」

まゆ「私を他の女の子と一緒にしないで」




モバP「フンフンフンフン」

ちひろ「プロデューサーさん、何やってるんですか?

モバP「筋トレですよ、筋トレ。ヒョロガリじゃかっこ悪いですから体をワンサイズ大きくしようと思って」

ちひろ「へー、頑張りますね」

ちひろ「でもこの季節ですからもし『今の』プロデューサーさんの為にセーターでも編んでる女の子がいたら着れなくなっちゃいますよ?」

モバP「ははは、そんな女の子がいたらよかったんですけどね」フンフンフンフン


ちひろ「あれ、プロデューサーさん、今日はお弁当ですか?」

モバP「ええ、体を鍛えるための特別メニューです」

ちひろ「ささみとブロッコリー……、アスリートとかじゃないんですからほどほどにしてくださいね」

ちひろ「ちゃんと栄養取らないと体壊しますよ」

モバP「大丈夫です、仕事には支障ないようにしますから」


まゆ「……」



ちひろ「今日の接待きつかったですねー、あー吐きそう」

ちひろ「終電もないみたいですしタクシーで一緒に帰りましょう、もちろん割り勘で」

モバP「いやすみません、俺ちょっと寄る所が……」

ちひろ「えっ、こんな時間に?プロデューサーさん明日も仕事ですよね、いったいどこに……?」

モバP「この近くに24時間やってるスポーツジムがあるらしいんでちょっと体を鍛えてから帰ろうと思って」

ちひろ「ちょ、ちょっと正気ですか? そんなにフラフラなのに……」

モバP「大丈夫です、仕事には支障ないようしますから」


まゆ「……」



ちひろ「……プロデューサーさん、最近ちゃんと寝てます?毎日あれだけ残業してその後ジムに行ってるんですよね?」

モバP「ええ、心配しないでください。ちゃんと1時間は寝るようにしてますよ」

ちひろ「1時間!? ちょっとちゃんと寝てくださいよ、本当に体壊しますよ?」

モバP「大丈夫です、仕事には支障ないようにしますから」


まゆ「……」

まゆ「……ぐすっ……ひっく」

モバP「……あれっ、まゆどうした……泣いてるのか?」

まゆ「Pさん……私が……・私が悪かったですから……セーターのことは諦めますから……ぐすっ…………体を鍛えるのはもうやめてください……」ポロポロ

モバP「え?セーター?なんのことだ?」

まゆ「セーターなんてもうどうでもいいんです!……自分の……自分の体を大切にしてください!!」ポロポロ

モバP「……よく分からないけど可愛いアイドルにそこまで言われちゃ、体を鍛えることをやめることにするよ。ちょっと無茶が過ぎた」

モバP「もしかしたら誰かに止めてもらうのを待ってたのかもしれない、ありがとうなまゆ。そこまで心配してくれて」

まゆ「Pさん……」



蘭子「自らのパトスに焼かれし哀れな子羊よ……、瞳の者の正体は魔王か……(大切に思ってるからこその落とし穴なんて可哀想なまゆちゃん、強敵だなぁ……)」

凛「ん」

まゆ「何やってるの、凛ちゃん?」

凛「まゆこそ何やってるの? 今そのセーター捨てようとしたよね?」

まゆ「……私も凛ちゃんの言ったとおりになっちゃった……だからこれはもういらないの」

凛「ならそのセーター私にちょうだい、せっかくだからパジャマにでも使ってあげるよ」

まゆ「……」

まゆ「……うふふ、凛ちゃんって案外優しいんだね」

凛「案外がいらないよ、まゆ」







まゆ「だからってなんでハナコちゃんに着せてるの!?」

凛「パジャマにするにも大きすぎたしハナコ用にしてみたんだけど」

まゆ「可愛いけどなんか納得いかない!」

響子「そういえば最近、プロデューサーさん体調悪そうだな……」

響子「この前なんてお昼にささみとブロッコリーだけ食べてたみたいだし……」

響子「私がプロデューサーさんの家に行ってごはん作って待っててあげなきゃっ!」ハイライトオフ



響子「ここがプロデューサーさんの家か……、家の場所ちひろさんが教えてくれてよかったっ!2万円も払っちゃったけど……」

響子「プロデューサーさん喜んでくれるかなっ」

響子「それにしてもプロデューサーさんの家、大きいしなんかやたら塀が高い……、それに防犯カメラが多いし窓が少ない?」

響子「門の前に黒塗りの車停まってるけどプロデューサーさんの車かな?」





ちひろ「えっ、履歴書の住所間違ってたって本当ですか?」

モバP「間違ってたっていうかデジタルに移したときに入力ミスがあったみたいで」

モバP「俺の家の住所と巴の家の別邸の住所が逆になってたらしいです」

ちひろ「別邸って広島じゃなくて関東にあるんですか?じゃないと普通間違わないし」

モバP「なんというか東京支部ってやつらしいです」

ちひろ「そもそもなんで巴ちゃんは別邸の方の住所を……」

ちひろ「……というかなんか忘れてるような」

基礎情報料2万
課金料(情報補完)5万
課金料(詳細)3万

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