【ごちうさ】凛「翠ちゃんの誕生日をお祝いします!」 (23)


青山(・・・)

青山(凛ちゃんにラビットハウスに呼び出されるなんて珍しいですね...)

青山(締切はまだですし...一体なんの用事でしょうか?)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1477575912

【ラビットハウス】

青山「...」ガチャッ


カランカラン


凛「来たよ!」

凛「翠ちゃん!!お誕生日おめでとう!!!」パーン


『 おめでとう!!!!』パーン パンパン!!


青山「・・・」キョトン

青山「あの...」

青山「どうされたのですか?皆さんお揃いで・・・」

凛「...え?」

凛「まさか翠ちゃん・・・」

凛「今日が自分の誕生日なこと覚えてないの!?」

青山「・・・」

青山「あっ」

凛「あっ、って...もう!」

凛「せっかく翠ちゃんの知り合いの方にも協力して貰ってるのに」

凛「これじゃサプライズ感が出ないよ...」トホホ

青山「なるほど...呼び出されたのはそういうことでしたか。」

凛「そういうことなの!」

凛「というわけで今日はラビットハウスを貸し切って!」

凛「翠ちゃんの誕生日を盛大にお祝いしたいと思います!!」


『おぉーっ!!!』


・・・


ココアサン、クチニソースガ...

コノデザート...アマウサアンノヨリオイシイ...

ワイワイ ガヤガヤ


・・・


青山「でもいいんですか?貸切だなんて・・・」

ココア「大丈夫だいじょーぶ!」

ココア「平日だしこの季節はお客さんもいないから!」

チノ「ココアさん・・・」ゴゴゴ

チノ「事実なのが悔しいです」ショボーン

凛「マスターからも許可は頂いてますから」

凛「今日は何も気にせず楽しんで下さい!」

青山「そうですか、少し安心しました」

青山(マスター...)

青山「ふふっ」

青山「ここは何も変わってないですね。」

チノ「?」

青山「昔の話です」ニッコリ

青山「私が高校生の頃...季節はちょうど今頃でした。」

青山「文芸部で出す小説の題材を探して街を歩いていた時に」

青山「たまたまここを見つけて入ったのがマスターとの出会いでしたね。」

青山「中にはマスターと、うさぎのティッピーさんだけで」

青山「私以外のお客さんは居ないようでした。」

チノ「そのころから暇だったんですね...」

ティッピー(暇とは何じゃ!暇とは!!)ピョンピョン

ティッピー(落ち着いた雰囲気の喫茶店と言え!!)ピョンピョン

チノ「おじいちゃん暴れないで下さい」コソコソ

青山「とても落ち着いていて...居心地の良いところだったので」

青山「それからもたまに通うようになりました。」

ティッピー(青山はよーく分かっておるのぉ)ウムウム

チノ(おじいちゃん嬉しそうです)

青山「マスターとも少しずつお話をするようになって...」

青山「私、人の目を見て話すのが苦手なのですが...」

青山「不思議とマスターとは、ちゃんと目を見てお話できたんです。」

青山「マスターのお人柄のおかげかもしれませんね」クスッ

ティッピー(...)テレテレ

青山「その後も色々な事があって」

青山「こわーい後輩ができたり」

凛「っ!」

青山「...冗談です」クスッ

青山「書いた作品が入選したり」

青山「この万年筆は、そのお祝いに頂いたものなんですよ。」スチャッ

青山「私の宝物です♪」

青山「また月日が経って」

青山「書いた小説が売れるようになるに連れて」

青山「慌ただしくなることが増えてしまって」

青山「ラビットハウスに行く機会も無くなってしまって」

青山「ようやく落ち着いた今、マスターはもう・・・」

ティッピー(・・・)

青山「ふふっ、すいません。少し暗いお話になってしまいました。」

青山「でも...不思議なことに...悲しい、寂しいとは感じないんです。」

青山「マスターは今もすぐ近くで、私たちを見守っていて下さるような気がして。」

ティッピー(現にすぐ近くに居るからのぉ・・・)

青山「私のお話はこの位にして...」

青山「次は皆さんのお話を聞かせてください♪」

青山「次回作の参考にさせて頂きますので...」メモトリダシ

青山「特にこの前の文化祭のお話などを詳しく・・・」

ココア「もちろん!」

凛「あの時はちょっと恥ずかしいことしちゃった...」///

チノ「ティッピーの着ぐるみ被ったココアさんが怖かったです。」

リゼ「店員やらされたり、制服交換したりしたな~」

シャロ「チノちゃんにおそろいの制服で写真撮って貰ったわよね」

ココア「あっ!その写真部屋に飾ってるよ!!」

リゼ「文化祭の前なんて、チマメ隊がうちの高校に迷い込んできたり...」

マヤ「学校説明会だったんだよ!」

メグ「私はシャロさんに色々教えてもらったな~」

青山「どれも楽しそうなお話ですね」ウフフ

青山「一つずつ、ゆっくり聞かせてくださいね♪」

・・・

ソレデネ、チヤチャンガ...

アラ?ココアチャンダッテ...

マヤチャンアノトキハスゴクテレテタ~

ソンナコトナイッテバ!

アトハネ......

・・・・・・

・・・・

・・・

【ラビットハウス:バータイム】

青山「皆さんのお話、とても面白かったですね。」

青山「次の小説のアイデアもだいぶまとまりました」ホクホク

青山「それにしても・・・」

青山「凛ちゃんからお誘いなんて珍しいですね。」

凛「ん...なんと言うか...二次会ってやつですよ」

凛「夜も遅いので皆さんを家に送っている時に思いついたんです」

凛「久しぶりに、2人で飲むのも悪くないな~って」

青山「ふふっ、そうでしたか。」

青山「あの...」

青山「今日は、凛ちゃんのおかげで本当に素敵な1日を過ごせました。」

青山「ありがとうございます♪」

凛「・・・」

凛「翠ちゃんにそう言って貰えるなんて思ってなかったから...」

凛「ちょっと恥ずかしいかな」テレッ

青山「これでも凛ちゃんには...感謝してるんですよ」

青山「いつもフラフラしている私を、連れ戻してくれる。」

青山「ずっと側にいて、見守ってくれる。」

青山「そんな人は、凛ちゃんだけですよ。」ニコッ

凛「・・・」

凛「よくそんな恥ずかしいこと、堂々と言えますね。」プイッ

凛「すぐフラフラどっか行って...連絡はつかないし」

凛「締め切りは守らないし...原稿は書かない」

凛「こんな危なっかしい人...」

凛「誰かがついてないとしょうがないじゃないですか。」

青山「私...そんなにひどいですか?」

凛「少しは自覚して下さいっ!」

凛「もう・・・」

青山「ふふふっ」

青山「...こんな私ですが・・・改めてよろしくお願いしますね。」

凛「・・・しょうがないですね。」

凛「またビシバシいきますから、覚悟してください!」ニヤリ

青山「・・・」

青山「やっぱり今の取り消してもいいですか?」

凛「ダメです」キッパリ

青山「...」ショボーン

ティッピー(・・・)

ティッピー(良い友人を持ったのお...)

ティッピー(...)

ティッピー(老いぼれの出番はもうないかの)

ティッピー「じゃあの、青山」ボソッ

ティッピー(ワシも少し遠くから、見守っておるからの)ホッホッ

・・・

凛「さあ!朝まで飲み明かすよ!!翠ちゃん!」ヒックッ

青山「あらあら...すっかり酔ってしまっていますね・・・」

青山「少しお付き合いいたしましょう」クスッ

青山「マスター、ビールのおかわりを頂けますか?」

タカヒロ「かしこまりました」

この後めちゃくちゃ二日酔いした

・・・

【ラビットハウス】数日後・・・

カランカラン!!

凛「あーっ!やっぱりここですね!!」

凛「青山先生!!今週締切の短編がまだ3本も残ってるんです!!」

凛「早く原稿仕上げなさーい!!!」

青山「あーっ、あーっ」キコエナーイ

凛「また聞こえないふりして!戻りますよ!!」

青山「何を言っておるのかの?」

青山「ワシはラビットハウスのマスターじゃぞ」ズルズル

青山「何故か青山に魂が憑依して・・・」ズルズル

青山「あの~...まだ台詞が・・・」ズルズル

凛「馬鹿なこと言ってないで、戻って原稿仕上げなさーい!」ズルズル

バタン カランカラン

ティッピー(...)

ティッピー(先が思いやられるのぉ...)ヤレヤレ

凛「もう!」

凛「少しは反省したかと思ったら何も変わってない!!」

凛「大体先生はいつもいつも・・・」ガミガミ

青山(・・・)

青山(凛ちゃんも、ですよ)フフッ

凛「ちょっと!ちゃんと聞いてますか?」

青山「...」

青山「はい♪」

・・・・・・・

・・・

おしまい

おしまいです
青山さんお誕生日おめでとう!

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom