野獣（突如淫夢ファミリー入りした謎の男、関東クレーマー……）

野獣（神谷浩史みたいな顔しやがって……）

関西クレーマー「……」スタスタ

野獣「お、関西クレーマーさん」

関西クレーマー「！！ なんや、お前か」

野獣「この辺にぃ、上手いラーメン屋の屋台、やってるらしいんすよ」

関西クレーマー「俺はラーメンやない、山田うどん食いに行くんや」

野獣「じゃけん俺と一緒に山田うどん食べに行きましょうね～」

関西クレーマー「誰がお前と行くか猿ぅ」

野獣「ファッ！！？」

関東クレーマー「あ、関西クレーマーさん！！ 待ちました！！？」

関西クレーマー「待ってへんでー」

関東クレーマー「じゃあ山田うどん、食べに行きましょう！！」

関西クレーマー「せやな」

スタスタ……

野獣「……」

野獣「遠野」

遠野「なんですか？」

野獣「最近、俺の扱いがひどい……ひどくない？」

遠野「そうですかね？」

野獣「関東クレーマーとかいう中国産関西クレーマーが淫夢ファミリー入りしてからみんな俺を変な目で見るようになったんだよ」

野獣「あの野郎、みんなにチヤホヤされやがって」

遠野「ていうか先輩は前から変な目で見られてますよ」

野獣「ファッ！？」

遠野「クサくてきたないんですよ、嫌われて当たり前じゃないですか」

野獣「で、でも！！ あいつも理不尽なことでOKBに土下座させてたじゃん！！」

遠野「それは演技のよさでプラマイゼロですよ」

野獣「」

野獣「えっじゃあ何？ 俺の演技は下手くそってこと？ 『サーッ』とかすげえじゃん」

遠野「プラマイゼロにならないほど先輩が汚物ってことですよ」

野獣「お前さ遠野さ、俺のこと好きだよな？ やけに辛辣じゃない？」

遠野「嫌いですよ」

野獣「ファッ！？」

遠野「関東クレーマーさんは謙虚ですけど先輩は自惚れ過ぎなんですよ、あとクサい」

野獣「怨！！」グサッ

遠野「じゃあ僕、平野空間に行くんで」スタスタ……

野獣「……」

野獣「KMR、MURさん」

MUR「なんだゾ」

野獣「俺と関東クレーマー、どっちが好きですか？」

KMR「なんで言う必要があるんですか」

MUR「そんなん聞かなくても答えは当たり前だよなぁ？」

野獣「二人とも……」

KMR・MUR「関東クレーマー」

野獣「」

野獣「……」

野獣「こういう時は誰もいない所で大声を出すに限る」

野獣「……」スウウ

野獣「……ンアー関東クレーマー「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ！！！！！」

野獣「！！！？」

関東クレーマー「ふぅ……こんな感じか」

野獣「お前……なんでこんなところに？」

関東クレーマー「大声を出す練習ですよ」

野獣「そんなんしなくていいから」

関東クレーマー「何言ってるんですか！！ 迫真の叫び声は演技において必要ですよ！！」

野獣「お前が活躍したら俺が目立たなくなるから頼むよ～」

関東クレーマー「……なんだと？」

野獣「ん？」

関東クレーマー「Y.A.K.A！！」

野獣「は？」

関東クレーマー「いいから早く！！ きこえなかったのか！？」

関東クレーマー「Y.A.K.A！！！！ 床にさ！！ 頭を擦り付けて謝れ！！」

野獣「いや、なんでそんなことすんだよ」

関東クレーマー「いいから早くしろよ！！ お前は俺の思いを踏みにじったんだぞ！！」

関東クレーマー「これは土下座レベルだよ土下座レベル！！」

関東クレーマー「いいから早くしろよ！！ 土下座しろど・げ・ざ！！」

野獣「す、すみませんでした……」

関東クレーマー「もっと深く！！ 顔に地面が埋まるぐらいに！！」

野獣「いたたたたたたたたた！！！」

遠野「先輩いつまで経っても帰ってこないよなぉ……探しに行くか」















野獣「……」

遠野「先輩！？ なんで頭が地面に埋まってるんですか！？」

野獣「あのクレーマー野郎……」

遠野「……関東クレーマーにやられたんですか？」

野獣「ああ」

遠野「彼、怒らせると怖いらしくて……すぐに頭に地面を埋めさせるんですよね」

野獣「まさか遠野、お前……関東クレーマー好きって言ってたのはあいつを怒らせない為に……」

遠野「はい。 彼、地獄耳ですから」

野獣「遠野……」

遠野「先輩が嫌いなのは本当です」

野獣「」

野獣「要はあいつを倒せばいいんだ……なんかいいアイデアない？」

遠野「GOさんに倒してもらうのはどうでしょう？」

野獣「それだ！！」










遠野「GOさん、お邪魔しま……」

GO「」

野獣「ファッ！？」

遠野「あのGOさんが……頭が地面に埋まった状態になってる！！」

野獣「GOも関東クレーマーにやられたのか……」

野獣「ふんっ！！ ふんっ！！」

野獣「……GOが抜けない」

遠野「関東クレーマーにやられて1時間経っていると抜けられないらしいです……関東クレーマーを倒すまでは」

野獣「ファッ！？」

遠野「……！！」

野獣「遠野、スマホ見てどうした？」

遠野「先輩！！ マズイですよ！！」

野獣「どうしたどうした」

遠野「GOさんだけじゃありません、虐待おじさん、タクヤさん、変態糞親父といった強キャラが次々に関東クレーマーにやられてるという情報が……」

野獣「……これもう分かんねえな」

遠野「俺達はこのまま関東クレーマーに怯える日々を過ごさないといけないんでしょうか……」

OKB「うちにはまだ救世主がいますよ」

野獣「OKB！！」

遠野「まさか……怨み屋悶絶堂に依頼を？」

OKB「いや、そこも関東クレーマーにやられてます」

野獣「あいつそんな強キャラだったっけ？」

遠野「OKBくん……その救世主というのは？」

OKB「彼らです」

スタスタ……

遠野「！！！」

野獣「お、お前達は……」












肉体派おじゃる丸「……」ピクピク

tehu（淫夢）「ゲームのカード落としちゃった！！」

東山源氏「結婚したのか？ 俺以外のヤツと……」

野獣「肉おじゃ！！！ 決闘者！！ 東山！！」

OKB「彼らは素材の少なさから対策が練られてません」

野獣「素材が少ないやつなんてほかにもいると思うけどな……」

肉体派おじゃる丸「……」ピクピクピクピク

遠野「この胸筋のピクピクっぷり……期待できそうですね」

tehu「マアアアアア！！！！」

野獣「この声、超音波として使えそう……使えそうじゃない？」

東山「今夜は……帰したくない」

遠野「この台詞……拘束スキルはなかなかのものかも」

野獣「そうと決まれば早速関東クレーマーをタクヤのアトリエに呼ぼう」

OKB「肉おじゃ、連れてこい」

肉おじゃ「……」ピクッ

OKB「一回だけピクッって動くのは『はい』って意味です」

野獣「詳しいなお前……」

関東クレーマー「……」スタスタ……

ガン！！

関東クレーマー「」バタッ

肉おじゃ「……」

肉おじゃ（わざわざアトリエに連れてかなくてもここで倒せばいいじゃん）

肉おじゃ（気絶させたしこれで終わりでいいよね）

関東クレーマー「これが……」

肉おじゃ「！！！」

関東クレーマー「これが！！ お前の！！！ やり方か！！！！」

ドカァン！！！

肉おじゃ「」

関東クレーマー「そのまま地面に埋まってろ！！」

ガシッ！！！

関東クレーマー「！！！」

東山「今夜は……帰したくない」

関東クレーマー「おい！！ 離せよ！！」

tehu「ゲームのカードを落としてしまったのですが！！」

関東クレーマー「知らねーよ！！」

tehu「……は？」

関東クレーマー「？」

tehu「僕の大切にしているカードを……知らないですませやがって！！！」

tehu「僕にとっては……命よりも大事なんだぞ！！」

tehu「マアアアアアアアアアアアアアアアアア！！！」ゴオオオオオ！！！

東山「声カッター……？」

関東クレーマー「ああああああああああああああああああああ！！！！」ゴオオオオオ！！！

東山「声カッターを使えないのはtehu以外のやつだと思ってた……」

ドカアアアアアン！！！

tehu「マアアアアアアアアアアアアア！！！（断末魔）」

野獣「あいつら帰ってくるの遅い……遅くない？」

遠野「そうですね」

平野「何やら面白いことになってますね～」

OKB「！！！」

野獣「平野！！！」

遠野「……どうしてここに？」

平野「聞いた話によると、関東クレーマーくんが次々と淫夢ファミリーを倒してるらしいじゃないですか」

平野「どうやら私が平野空間で彼を鍛えた甲斐があったみたいですね」

野獣「ファッ！？」

OKB「何故そんなことを……」

平野「淫夢ファミリーを減らせば私のライバルが減る……」

平野「そうすれば消去法で人気投票の票は私にくる！！」

野獣「（そんなことは）ないです」

肉おじゃ・tehu・東山「」

関東クレーマー「……」スタスタ

遠野「！！！ 関東クレーマー……」

野獣「あの三人が……やられただと？」

関東クレーマー「お前らなぁ……いい加減にしろよ！！」

関東クレーマー「全員Y.A.K.A！！」バッ

OKB「！！！ 早い！！！」

バババババババ！！！

遠野「」

OKB「」

平野「」

野獣「ファッ！？ 全員……頭が地面にめり込んでる！！」

平野「か、関東くん！！ ご主人の私に刃向かうとは何事ですか！！」

関東クレーマー「うるせえ！！！！」

野獣「俺が……俺がこいつをなんとかしないと」

関東クレーマー「できるわけねぇだろ！！！ お前程度のクサさじゃ俺には勝てねぇぞ！！」

野獣「そうか……じゃあもっとクサくなれば……」

野獣「……」

関東クレーマー「……？」

野獣「アレがで、出ませんよ」

関東クレーマー「でねぇのかよ！！」

野獣「くそ……腹がすぐにでも痛くなれば……」

YTR「豪太！！！ これを使え！！」ヒョイ

野獣「！！ これは……？」

YTR「怪しいクスリだ！！ 飲めば腹痛を起こすぜ！！」

野獣「サンキュー！！！」

関東クレーマー「飲ませねぇよ！！！」

野獣「……」ギロッ

関東クレーマー「あああああああああ！！！！！！」

YTR「余りにも睨んだ顔がクサ過ぎて叫びだした！！」

野獣「……」パクッ

野獣「で、出ますよ」











ブッ









チッ








パッ










関東クレーマー「あああああああああああああああああああああああああああああ！！！！」ドカーーン！！！

野獣「やりますねぇ俺！！」

遠野「先輩！！ 自惚れるのはいいから早く引っこ抜いてください！！」

野獣「しょうがねぇな～」











OKB「ふぅ……」

野獣「平野さん、もう悪事を働くのはやめてください」

平野「可愛いなぁ大地くん///」

野獣「……ダメみたいですね」

関東クレーマー「……」

遠野「それよりどうするんですか彼」

野獣「適材適所」

遠野「は？」