輿水幸子「フフーン♪」 メフィラス星人「フーーン!!」 (37)


幸子「…………」

メフィラス「フーン!」

幸子「って何ですかこれはああああ!?!?!?」

メフィラス「やあ目が覚めたか、幸子くん」ワハハ

幸子「誰!? というか何!? 人間じゃない!? 何!? 一体何なんですか!?!?」

幸子「夢!? いや、ドッキリ!? どこかに隠しカメラが……」キョロキョロ

幸子「ってここどこですか!! 何この殺風景な部屋!!」

メフィラス「少し落ち着き給え」

幸子「落ち着いていられますかこれがあああ!?」


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メフィラス「まあ寝ている間に君を宇宙船に連れ出した私にも非があるか」

幸子「う、宇宙船……!?」

メフィラス「私はメフィラス星人。この美しい地球を手に入れるためにやって来たのだ」

幸子「し、ししし、侵略目的ってことですかぁ!?」

メフィラス「話が早くて助かるね」

幸子「ま、まあ? ボクの賢さはこういう時でも発揮されますからね? フフーン♪」

メフィラス「フーーン!!」

幸子「何で対抗したんですか!?」


メフィラス「まあ、それはともかくだ」

幸子「はあ」

メフィラス「幸子くん。私は自分の星からこの地球を見ているうちに、地球と幸子くんがどうしても欲しくなったんだよ」

幸子「え? ああまぁボクはカワイイですからね、しょうがないですね」フフーン

メフィラス「でも、私は暴力は嫌いでね。私の星でも紳士というのは礼儀正しいものだ。力ずくで地球を奪うのは私のルールに反するんだ」

幸子「人を誘拐しておいて紳士を名乗るんですか……」

メフィラス「ほざくなっ!!」シュビビビビッ

 ドーーーン!!!

幸子「ひいいいっ!? 死ぬ死ぬ、死にますって! 危ない!!」

メフィラス「なら黙って聞いているがいい」

幸子(い、いったい……ど、どこが紳士なんですか……!)


メフィラス「まあそこでね、地球人である君に了解をもらいたいと思うんだ」

幸子「へ?」

メフィラス「幸子くんは素晴らしい地球人だ」

メフィラス「どうだね。この私にたった一言、『地球をあなたにあげましょう』と言ってくれないかね?」

幸子「え、何でですか?」

メフィラス「そうだr…………うん?」

幸子「何でそれをボクに訊くんですか。総理大臣とか国連事務総長とか適任は他にもいるじゃないですか」

メフィラス「…………」


幸子「もしかして子供だから言うと思ってたんですか? それでこのボクを――」

メフィラス「ほざくなっ!!」シュビビビビッ

 ドーーーン!!!

幸子「うわわわわわっ!?!? だから危ないですってぇ!!」

メフィラス「……フフ、そうだねえ。これ以上ビームを撃っていては宇宙船が壊れるからねえ。そろそろやめてあげよう」

幸子「何なんですかその上から目線……」

メフィラス「」シュバッ

幸子「ストップ、ストップ!! 今やめるって言ったばっかりじゃないですかぁ!!」

メフィラス「口には気をつけることだねフフフ」

幸子(……紳士って何でしたっけ)


メフィラス「改めてもう一度訊こう。『地球をあなたにあげます』と私に言ってはくれないかね?」

幸子「い……嫌です」

メフィラス「聞こえないね」

幸子「嫌です……」

メフィラス「嫌なのかい。だったらもっとその気持ちを強く!」

幸子「嫌です!」

メフィラス「もっと!!!」

幸子「嫌ですっ!!」

メフィラス「もっと!!!!!」

幸子「絶対に嫌です!!!!!」

メフィラス「 そ う だ ろ う ね え 」フーーーーーーン

幸子「それが言いたかったんですか……」


メフィラス「フフ、しかし何故言えないのかね」

メフィラス「私に『地球をあげます』と言ってくれれば、君には地球よりももっと良い星をあげよう」

幸子「け、けどそうなったらボクはアイドルをやめなくちゃいけなくなります……!」

メフィラス「フン?」

幸子「ボクは地球のみんなにカワイイって言われたいんです! だからあなたに地球をあげるなんて言えません!」

メフィラス「ほざくなっ!!」シュバッ

幸子「ひええっ!? お、落ち着いてください! 平和的解決!! 紳士協定!!!」

メフィラス「ほざくなっ!!」シュビビビビッ

幸子「えっ、ちょっ、ちょっとおおおお!!!!!」






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幸子「……」

メフィラス「……」

幸子「…………」

メフィラス「…………」

幸子「宇宙船……壊れてしまいましたね」

メフィラス「…………」

幸子「あ、あの……大丈夫なんですか? 自分の星に戻れます?」

メフィラス「…………」

幸子「あっ、でも宇宙人ならワープとかお手の物ですよね! こんなことになってしまいましたし、早いところ自分の星に――」

メフィラス「ほざくなっ!!」シュバッ

幸子「ひいいいっ!! や、やめっ! やめてくださいぃぃっ!!」


メフィラス「……くっ」

幸子「も、もしかしてワープとかできない系ですか?」

メフィラス「……ほざくなあああああああああ!!!」ウワーーーン

幸子「え、ちょっと」

メフィラス「私はあああ!! 両親や兄弟を見返そうと思ってええええ!!! ただそれだけだったのにいいいい!!!」

幸子「は、はあ……それで地球侵略に来たんですか」

メフィラス「超能力もろくに使えない落ちこぼれの私だってやればできるってことを証明したくてええええええ!!!」

幸子「…………」

メフィラス「私はただみんなに認めてもらいたかっただけなのにいいいいいいい!!!」ウワーーーン

幸子「と、とりあえず落ち着いてくださいよ……」

メフィラス「……私はこれから、こんな星で、独りで……どうやって生きていけば……」


幸子「…………」

幸子「あ、あの」

メフィラス「……笑いたければ笑うがいい……フフ……」

幸子「そうじゃなくて……良ければうちの事務所に来てみませんか」

メフィラス「……何?」

幸子「もしかしたら面倒を見てくれるかもしれません。……話を聞いていると、あなたそう悪い人じゃなさそうですし」

メフィラス「……天使だ……」

幸子「えっ? ええまあ、ボクは天使みたいな可愛さしてますからね! フフーン」

メフィラス「フーーン!!」

幸子「だから張り合うところなんですかそれ!?」

 その後徒歩で事務所に帰る二人なのであった


―翌朝―

幸子(うう……昨夜の疲れがまだ取れない……足が痛いです……)フラフラ

幸子(昨夜……事務所前でメフィラスさんとは別れましたが、あれからどうしたんでしょうか……)

幸子(路頭に迷ってたり街の人に石投げられてなきゃいいですけど……)

 ガチャッ

幸子「おはようございまーす。カワイイボクの登場ですよー……」

幸子「……ってええ!?!?」

メフィラス「やあ幸子くん。昨夜ぶり」

P「おはよう幸子。今日もカワイイな」

幸子「何でメフィラスさんとプロデューサーさんが一緒に!?」


P「おっ何だ、メフィラスさんと知り合いだったのか?」

幸子「き、昨日ちょっと。でも何で」

P「昨夜な、ぶらぶら飲み歩いてたら会ったんだ。それでスカウトした。今日からうちのアイドルになるからよろしくな」

幸子「あ、あ、あ、アイドルぅ!? で、でも――」

メフィラス「幸子くんっ!」ササッ

幸子「な、何ですか」

メフィラス「今ちょっとした超能力を使っていてね、私の正体を知る者以外には私が女の子の姿に見えているんだよ」ヒソヒソ

幸子「え、えぇ……」

メフィラス「そんなわけでこれからよろしく頼むよ。ワッハッハッハッハ」

幸子「えぇ……」


P「うーん。メフィラスさん、アイドル的にその高笑いはやめた方がいいかな」

メフィラス「ふむ、そうか。やはりキャラを考えていかなくてはならないかな。例えば……」

メフィラス「フフーーン!! カワイイ私の登場ですよ!」

幸子「ボクと被ってるじゃないですか!! 却下ですよ却下!!」

メフィラス「フーーン! あんたが私のプロデューサー? まあ、悪くないかな……」

幸子「凛さんのパクリじゃないですかそれぇ!」

メフィラス「フンフンフフーーン!! メフィラスせいじ~ん」

幸子「フレデリカさんのパクリぃ!!」

幸子「っていうかもういいですよ普通にしててくださいよ!!!」

P「今日は随分キレがいいな幸子」

幸子「ボクだって好き好んでツッコミ役やってるわけじゃないんですよ!!」


 ガチャッ

菜々「おっはようございまーす☆ キャハッ」

メフィラス「ようこそウルトラセブン。我々は君の来るのを待っていたのだ」

幸子「何で!? 『ナナ』だから!?」

 ガチャッ

きらり「おっはよーーっ!! きらりだよぉーー☆」

メフィラス「フフ、ようこそウルトラセブン。我々は君の来るのを待っていたのだ」

幸子「『モロボシ』だからですか!? 適当過ぎませんか!?」

 ガチャッ

春菜「おはようございまーす! 今日も一日メガネパワーで頑張っていきましょう!」

メフィラス「ワハハ、ようこそウルトラセブン。我々は君の来るのを待っていたのだ」

幸子「もはや誰でもよくなってませんか!?」

メフィラス「失敬な。彼女はメガネ好きだからその繋がりで」

幸子「繋がり薄すぎますよ!!」


メフィラス「というより……そもそも君はツッコミどころを間違っている」

幸子「はい?」

メフィラス「『ようこそウルトラセブン』という台詞はメフィラスではなくメトロン星人のものだ。まだまだ芸人として未熟と言わざるをえないな」

幸子「知りませんよそんなのぉ!!」

幸子「というか何ですかその上から目線は!! 助けてあげたのこっち側ですからね!!」

幸子「というか言っておきますけどボクは芸人じゃありません!!」

幸子「ぜ……ぜえ……はあ……」

P「中々いいじゃないか。よし、メフィラスさんは幸子とユニットを組んでもらおう」

幸子「はいぃ!!??」

P「新人の世話を頼めるのも幸子がカワイイからだぞ。頼むな」

幸子「ぐ……。フ、フフーン……わかりました……このカワイイボクが頼まれてあげますよ……!」


―車中―

幸子「はあ……これもボクがカワイすぎるせいなんですかね……カワイイは罪ですよ……全く」

メフィラス「全くだ。幸子くん、君は本当にカワイイ」

幸子「な、何ですかいきなり当たり前のことを」

メフィラス「私も色々な星を見てきたが君のようにカワイイ人間は宇宙広しと言えどそういないだろう」

メフィラス「いや、むしろ銀河一……いや、宇宙一と言えるかもしれない」

幸子「フ、フフーン♪ そりゃあそうですよ! 『幸子はカワイイ』は宇宙共通語ですからね!」

メフィラス「どうだね。この私にたった一言、『地球をあなたにあげましょう』と言ってくれないかね?」

幸子「フフーン。地球をあなたに――……」

幸子「ってえ!! どさくさに紛れて何を言わそうとしてるんですかぁ!!」

メフィラス「引っ掛からなかったか……」

幸子「まだ諦めてなかったんですか!?」


メフィラス「ここで問題だ、幸子くん!」

幸子「な、なんですか」

メフィラス「『モバゲー版アイドルマスター』の略称は『モバマス』」

メフィラス「『グリー版アイドルマスター』の略称は『グリマス』」

幸子「は、はあ」

メフィラス「なら、『テンションアゲアゲなアイドルマスター』の略称は?」

幸子「そんなの簡単ですよ。アゲマ…………」

幸子「…………せんよ!? あげませんからね! 地球!!」

メフィラス「チッ」

幸子「何ですかその舌打ち! というかメフィラスさんもアイドルなんですからもう諦めてください!」

メフィラス「……わかったよ。ちゃんと仕事に専念する」

幸子「それでいいんですよそれで……」


 それから……

瑞樹「それでは崖登り競争開始~~!」

幸子「カワイイボクが華麗に登り切ってみせますよ! ……よっ、それっ!」

メフィラス「ほっ、ほっ、フーン!」ヒョイヒョイッ

幸子「や、やりますねメフィラスさん……!」

瑞樹「ちなみに負けた方には罰ゲームのバンジージャンプが待っていますので、二人とも頑張ってね~♪」

メフィラス「!?」

幸子「そ、そういうことは早く言ってくだ……ぎゃあっ!? 砂が目にぃっ!?」

メフィラス「ワッハッハッハッハ! 食らえーー!!」

幸子「卑怯ですよ、メフィラスさーん!!」

メフィラス「卑怯もラッキョウもあるものか! ゴール!!」

幸子「うわああああ!!!」


 二人のユニット活動は続き……

藍子「じゃあ今日は二人の日常を聞いてみましょうか。メフィラスちゃん、どうですか?」

メフィラス「二人とも寮住まいなんだが、私はよく幸子の部屋に行かせてもらっている」

藍子「へえ~仲良しなんですね~」

メフィラス「幸子の入れる紅茶は我がメフィラス星の高級茶葉『マンダージリン』と風味が似ていてとても美味しい」

藍子「ふふっ、幸子ちゃんもメフィラス星に移住しちゃったらどうですか?」

幸子「ええ!? そ、その前に地球の皆さん全員から『カワイイ』って言ってもらわなくちゃですね!」

藍子「幸子ちゃんの野望、聞けました♪」

メフィラス「ラジオの前のみんな! 侵略者サチコには気を付けるように!」

幸子「どの口が言うんですか!!」


 一か月後……

P「幸子、メフィラスさん! 346プロユニット総選挙で第四位に輝きましたよ!」

幸子「ほ、本当ですか……」

P「本当だって。いやぁ、色んな所で体張ったかいがあったな!」

幸子「そうですねえ……次からは少なくしてほしいところですけど……」

メフィラス「いや、今の芸風がウケているならこの路線で行った方がいいのではないか」

幸子「!?」

P「そうだなあ。今後しばらくはそういう方向性で……」

メフィラス「ワッハッハッハッハ」ドヤァ

幸子「こっの……悪質宇宙人~~!!」

 何やかんや凸凹コンビとして人気になっていたのだった……


―車中―

P「あと5分くらいで到着するからー」

幸子「はーい」

 キキーーーーッ!!!

幸子「ぎゃあああああ!?!?」

メフィラス「ど、どうした一体!」

P「く、車の前に!」

幸子「……あれは!」


メフィラス兄「妹よ、家出したと思ったら地球にいたとはな」

メフィラス母「心配したんですよ。みんなで銀河中探し回ったんだから」


メフィラス「に、兄さん……母さん……!」


メフィラス兄「ワープが使えないお前のことだ。大方宇宙船を故障させて戻れなくなっていたんだろう」

メフィラス「うっ……」

メフィラス母「迎えの宇宙船も用意してあります。一緒に帰りましょう」

幸子「よかったじゃないですかメフィラスさん! これで帰れま……」

メフィラス「…………」

幸子「……すよ……って」

幸子「メフィラスさん、もしかして……」

メフィラス「…………」


メフィラス兄「どうした我が妹よ。まさか地球に情が移ったのか」

メフィラス母「おお……なんと嘆かわしい……」

 キィィィィン

幸子「あっ、もう一人増えた!?」

メフィラス「弟……!」


メフィラス弟「兄者、この映像を」スッ

メフィラス兄「何だ?」

『卑怯もラッキョウもあるものか! ワッハッハッハッハ』

メフィラス兄「……これは」

メフィラス弟「妹は地球の『ばらえてぃー番組』に出演させられていたようです。それでこんな辱めを……」

メフィラス兄「ぐっ……許さん! 司令部に報告しろ! 直ちに地球侵略にかかる!」


メフィラス「ま、待ちたまえ兄上!」ガチャッ

メフィラス兄「妹よ、何故止める。星に帰れなくなったお前を奴らは利用したのだろう?!」

幸子「そ、そんな――」

メフィラス「ほざくなあああああああああっ!!!」シュビビビビッ

幸子「!?」

 ドオオオオオオオオオオオン!!!

 シュウウウウウウウ……

メフィラス兄「……お前が私に盾突くとは。いったい何があった」

メフィラス「……誤解だ、兄上。私はそれを強要されたのではない」

メフィラス「そこにいる輿水幸子は……地球で初めてできた私の友だ」

幸子「メフィラスさん……」


メフィラス「幸子」

幸子「は、はいっ?」

メフィラス「これ以上私が地球にいたら迷惑をかけてしまうだろう。……私はこれから母星に戻る」

幸子「…………」

メフィラス「思えば……最初は侵略目的で君を攫ったというのに、奇妙な縁になったものだ」

幸子「……本当ですよ、全く……」

幸子「せっかく良い友達になれたと思ったのに……これで……帰るなんて……」ウルッ

メフィラス「……私は浅はかだった。侵略と言いながら、君のような子供に負けてしまった」

幸子「…………」


メフィラス「……しかし私は諦めたわけではない」

幸子「……えっ?」

メフィラス「いつか私に地球を売り渡す人間が必ずいるはずだ。その時は必ずまた来るぞ!」

メフィラス「……ワーーッハッハッハッハッハッハッハ!!!」

 キィィィィン……

宇宙船『――』キーーン キラーン

P「行っちゃった……」

幸子「……ふふっ、また来るんだったら素直にそう言えばいいんですよ……。ふ、ふふっ……ぐすっ……」

幸子「また会いましょう! いつだって地球にはカワイイボクがいますからね! フフーン♪」

メフィラス『フーーン!!』


おしまい


書き忘れてましたがこのメフィラスたちはウルトラシリーズに出てくるどの個体とも別のメフィラス星人という設定です

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