帰宅部員「帰宅部ガチ勢にはついていけない」 (20)

放課後――

主将「部員、全員集まったか!?」



部員A「オス!」

部員B「オス!」

部員C「……オス」

部員D「オス……」

部員E「ウス……」



主将「よし! さっそく快適な帰宅ライフを送るためにトレーニング開始だ!」

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主将「まずは腕立て伏せ一万回!」グッグッ



部員A「オォォォォス!」グッグッ

部員B「オッス!」グッグッ

部員C「くっ……」グッグッ

部員D「キツイ……」グッグッ

部員E「うええ……あと8000回……」グッグッ



主将「声が出とらんぞ! 二万回に増やす!」

主将「次はマラソンだ! 100kmを一時間以内に走るぞ!」タッタッタ…



部員A「オォォォォォッス!」タッタッタ…

部員B「ッシャアアッ!」タッタッタ…

部員C「横腹いてえ……」タッタッタ…

部員D「時速100kmペースっておかしいだろ……」タッタッタ…

部員E「吐きそうだぁ……」タッタッタ…



主将「どうした、どうしたぁ! そんなんじゃ一時間を切れんぞ!」

主将「マラソンが終わったら、ベンチプレスだ! 1000kgを持ち上げろ!」



部員A「オッシャアッ!」グンッ

部員B「ウオオオオッ!」グンッ

部員C「く、くく……」ググッ…

部員D「重い……!」ググッ…

部員E「潰れるぅ……」ググッ…



主将「この程度が持ち上げられず、なにが帰宅部かぁっ!」

主将「50mダッシュを一万本!」ダッ



部員A「オォスッ!」ダッ

部員B「ダッシャアッ!」ダッ

部員C「ハァ、ハァ……」ヨロ…ヨロ…

部員D「足がもつれて……」ヨロ…ヨロ…

部員E「歩くのがやっとだ……」ヨロ…ヨロ…



主将「どうした、どうしたぁ! 走らんと、さらに追加するぞぉっ! 十万本だぁっ!」

主将「よーし、プロテインタイムだ! 50リットル飲め飲め飲めぇい!」グビグビ



部員A「いただきますっ!」ガブガブ

部員B「オウッ!」ゴキュゴキュ

部員C「今、こんなの飲んでも全部出しちまうよ……」

部員D「しかもこのプロテイン、まずっ……」

部員E「おええ……」



主将「タンパク質を摂取せねば、せっかくのトレーニングが無駄になってしまうぞ!」

主将「さぁ、いよいよ帰宅だ!」

主将「本日は、小指逆立ちの状態で帰宅する! いいなッ!?」



部員A「オォスッ!」バッ

部員B「ゥオッシャアッ!」ババッ

部員C「…………」

部員D「…………」

部員E「…………」



主将「おいっ、そこの三人! 何をしておる!? 早く小指で逆立ちせんかぁっ!」

部員C「あの……キャプテン」

主将「なんだ!?」

部員C「今日で俺……いや俺たち……帰宅部を辞めさせてもらいます」

主将「なにィ!?」

主将「俺“たち”ということは……お前たちも!?」

部員D「はい……」

部員E「…………」コクッ

主将「なぜだ!? お前たち、部活など入らずに帰宅したいんじゃなかったのか!?」

部員C「たしかにその通りです」

主将「ならばなぜ辞める!?」

部員C「はっきりいいましょう……キャプテンたちにはついていけません!」

主将「…………!」

部員D「僕たちは……楽しく帰宅ができればそれでよかったんです……」

部員E「ガチで帰宅に取り組むつもりなんてなかったんですよ……」

主将「……そうか」

主将「どこか……行くあてはあるのか?」

部員C「帰宅部を辞めたら、俺はサッカー部に入るつもりです」

部員D「僕は野球部にすでに話を持ちかけてます」

部員E「バスケ部に入ろうかと……」

主将「それならば仕方ない」

主将「帰宅部を辞めても……それぞれの部で達者にやってくれ」

部員C「今までお世話になりました」ペコッ

部員D「ありがとうございました」ペコッ

部員E「ありがとうございました」ペコッ

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主将「…………」

部員A「キャプテン……」

主将「なに、部活というのは人間の集まりだ。こういうこともある」

主将「我々の情熱を理解してもらえなかったのは残念だが、仕方ないことさ」

主将「楽しくやりたい者に“本気でやれ”と無理強いすることはできんからな」

部員A「…………」

部員B「…………」

主将「さあ落ち込んでる場合ではない! 小指逆立ちでの帰宅を再開するぞ!」

部員A「オスッ!」

部員B「オオオスッ!」

やがて、部員Cはサッカーのワールドカップ日本代表となり、

部員Dはメジャーリーガーとなり、部員EはNBAで活躍する数少ない日本人選手の一人となった。



巨万の富と名誉を欲しいままにした彼らであるが、帰宅部を辞めた時のことは、

今でも苦い思い出として心の中に残っているという……。







~おわり~

こいつら世紀末で帰宅でもしとんのか

帰宅部こんなことしないだろ
何もしないで帰るだけのクズだろ

甘い
毎日火星にまず行ってそこから帰って来い

エクストリーム帰宅部かと思った

短くて良い

前提が崩壊してるのに作中で上手く説明しないとかノリで書いてるだけの駄作じゃねえか

通学圏内に某名探偵が居たら安全に帰宅する為の過酷な帰宅部が設立されてもおかしくない

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